JP2003348896A - Pmモータの制御装置 - Google Patents
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Abstract
のに、演算量の大幅な低減、位相推定の安定性、応答性
を向上させ、脱調防止などを図る。 【解決手段】 PMモータ6に注入電圧演算部32から
高周波電圧を注入して、高周波抽出部34で電流iqc
から抽出する高調波電流から磁極位置を推定するのに、
正方向に回転する正相軸と逆回転方向に回転する逆相軸
とを定義し、高周波電流ベクトルからそれぞれの2軸へ
の写像成分を求め、その正/逆相軸の写像成分のq軸成
分の合成出力を一定期間積分または平均して位相誤差に
近似的に比例する特徴量を計算し、この特徴量を利用し
て磁極位置を推定するにおいて、特徴量を計算する特徴
抽出演算部35は高周波電流成分に正弦波を乗算して高
周波の周期の整数倍の期間の平均をとる。
Description
とする同期電動機をインバータなどの可変速駆動装置に
て速度やトルクを制御するPMモータの制御装置に関す
る。
磁側に強力なダンパ巻き線(誘導器のカゴ形導体などに
相当)を内蔵しており、商用電源に直入れ投入して起動
が可能なものと、ダンパ巻き線がないため電圧や電流を
インバータなどの電力変換装置などにより制御して発生
トルクや安定化を行うものとの2種類がある。
の機能が弱く直入れ起動ができない種類のPMモータを
制御対象とする。
は、磁極の位置を検出し、磁極に応じた電流を流す必要
が有る。そのため、一般的には位置センサを回転軸に取
り付けて位置を検出することになる。しかし、位置検出
器は電子回路が内蔵されており、耐環境性が低くまた価
格が高いなどの問題もある。
方式に代えて、PMモータの電圧と電流検出情報から磁
束を推定演算して、磁極の位相を推定する位置センサレ
ス制御方式がある。図14にその構成例を示す。
示しており、速度指令と速度検出値との比較により速度
制御部1にトルク指令を得る。電流指令演算部2では、
トルク指令から界磁の磁束やインダクタンスなどの情報
を用いて、電流の指令に変換する。電流制御部3は、電
流検出値との比較により電圧指令を得、逆回転座標変換
部4による座標変換により電力変換器(インバータ)5
に電圧制御信号を与え、PMモータ6に電機子電流を供
給する。このときの電流を電流検出器7で検出し、回転
座標変換部8による座標変換で電流制御部3へ検出電流
信号を与える。
を基準として計算されているため、電流検出器7から得
られた交流電流を座標変換部8で位置情報を利用して電
流指令と同一の磁極位相を基準とする回転座標に変換す
る。この座標上において電流制御を行ったのち、出力電
圧を座標変換部4で再び逆回転座標変換して交流電圧の
電圧指令を電力変換器5に与え、最終的にはPMモータ
6を駆動する。
信号からPMモータ6の磁極位置を検出し、速度検出演
算部10による速度検出信号を得て速度制御部1へ与え
る。また、位置推定演算部9の位置検出信号は座標変換
部4、8へ位置情報として取り込まれる。
る。より厳密には、永久磁石による速度起電力がその中
に含まれている必要が有る。
め、肝心の速度起電力が発生しない。そこで、始動時に
は高周波やパルス電流を流したり、高周波電圧を印加し
て突極性のある同期機のインダクタンス変化を計測する
ことにより、位置を推定する方式が提案されている。
界磁極がケイ素鋼板などの材料と透磁率の低い永久磁石
とで構成されているため、磁極軸(d軸)とそれに直交
する軸(q軸)のインダクタンスには、形状の非対称性
により差が発生する。このインダクタンスの差を利用し
て位置を推定するものである。
印加法・高周波重畳法などと呼ばれており、高調波を注
入する方法としては、次の文献がある。
「センサレス方式による突極形同期モータの零速トルク
制御」、平成8年電気学会産業応用部門全国大会、N0.
170 文献2:特願平6−550255号(特開平7−245
981号公報)。
な構成となっている。ただし、用語と記号は、本発明で
定義したものに修正している。ここでは、電流制御系は
制御系が推定した磁極位置であるdc軸と、それに直交
したqc軸成分用に2つの制御器12A,12Bで構成
する例で表わしている。
が、その特徴は高周波成分をFFTで解析して、dc,
qc軸の成分として求め、それから磁極のずれ角Δθを
推定する部分にあり、図16を参照して以下に簡単に説
明する。
に、正弦波状の高周波電圧vhを電流制御系の出力に重
畳する。
cとΔθだけずれている場合には、モータのd,q軸の
インダクタンス成分Ld,Lqの差(突極性)により、電
流の高周波成分ihはΔφずれた直線上に軌跡が位置す
るようになる。
圧と同期した高周波成分ihをFFT(高速フーリエ変
換)13により抽出し、位相誤差演算部14にてΔφを
計算する。
5にて積分演算して、Δφ=0となるようにdc軸
(θ)を修正する。これにより、収束後はdc軸を磁極
軸と一致させた推定位相θCを得ることができる。この
推定位相θCは、座標変換部4、8への位相信号として
与えるほか、速度検出演算部10では差分演算による速
度検出とローパスフィルタによる高周波成分除去で速度
検出信号として得る。
る。
しているため、高周波電流によるトルクリップルが発生
しない。
動するために必要な基本波成分と磁極推定に必要な高周
波成分が含まれている。このうち、磁極推定に必要な高
周波成分のみを分離するために、FFTのアルゴリズム
を利用している。しかし、FFTを実行するためには、
1周期以上のデータが必要であり、データの検出周期は
高周波の1周期毎に制限されてしまう。
公報)では、FFT演算の代わりに、高周波電流を抽出
した後に電流微分を使用した方式にされる。この方式を
図17に速度制御系を省略して示す。この方式の特徴を
以下に説明する。
上の磁極推定軸(dc軸)に重畳する。
A,16Bを利用して、高周波電圧と同期した高周波電
流成分を抽出する。
分を微分してインダクタンス成分相当を推定し、磁極位
相を推定する。
三角波も、また入力も電圧重畳と電流指令重畳などにも
拡張している。
の微分量を使用する方式であり、最少では2回のサンプ
ルで位置推定ができる。しかし、電流検出には、PWM
変調を行うために発生する主回路素子のスイッチングな
どにより、検出器へノイズが混入し易い。そのため、電
流微分を利用した方式は、ノイズに弱い問題がある。
Tを使用することなく、高速に位相推定ができ、しかも
ノイズに対して推定位相誤差が少なくなる方式を本願出
願人は既に提案している(特願2001−34815
6)。
で制御する方式として、零速度や低速状態のように基本
波端子電圧成分が小さく、この成分を利用した方式が適
用できない場合にも利用できるもので、原理的には、P
Mモータの磁気的な突極性を磁極位置の推定に利用して
いる。回転数と同期した基本波の成分とは別に高周波の
電圧を重畳する。そしてこの高周波成分の電流を計測し
て磁極位置を推定する。ここで、注入する高周波成分は
周期性のある任意の波形の電圧でよい。この電圧により
発生する高調波成分を分離するため、正相分と逆相分に
分離し、その差を特徴量として利用することにより位相
を推定する。
図中、図15、図17等と共通な制御系部分は、同一符
号で示す。この制御系に対して、破線ブロックで示す部
分が位相と位相の微分である速度情報を推定するもの
で、この部分は下記のような構成となっている。
22は高周波基準発振器をもとに高周波電圧成分を発生
して電圧指令に重畳加算する波形発生器、23、24は
重畳された高周波電圧によって発生した高周波電流成分
を、電流検出器の信号から分路・抽出する高調波抽出
部、25は高周波電流成分から正相分を抽出する正相軸
写像演算部、26は高周波電流成分から逆相分を抽出す
る逆相軸写像演算部、27は正相分と逆相分の写像成分
の差分を求める差分演算部、28は差分を高周波位相指
令の0〜π/2期間に亙って積分し、この積分結果に係
数を乗じて位相ずれ量を求める積分器、29は位相ずれ
に符号補正関数等を乗じて推定位相θCを求める位相推
定演算部である。
いては、検討を進めた結果、次のような改善可能な点や
問題点が判明した。
差分をとるまでの演算式は、式を展開すればさらに簡略
化できる。
位相を推定しているが、一旦速度を推定してこれを積分
して位相を演算する方法の方がより高い周波数まで適用
できることが、実験検討の結果より判明した。
形のHPF(高帯域通過フィルタ)を使用すると、検出
遅れによるムダ時間や周波数遮断特性不足による低周波
成分が重畳してしまう。これがセンサレス制御の位相推
定の応答特性を劣化させてしまう。
検出電流をそのまま入力とするときには、この高周波成
分が外乱となるため電流制御ゲイン(応答周波数)を低
く設定しなくてはならない。LPF(低域通過フィル
タ)を使用すると、やはりHPFと同様に検出遅れによ
るムダ時間や周波数遮断特性不足による高周波成分が重
畳してしまうため、ゲインの改善効果に限界が有る。
り推定する方式である。そのため何らかの外乱により推
定位相に90°以上の誤差が発生した場合には、収束演
算が正常に行えなくなって脱調現象を引き起こす異常が
発生する。実用に際しては、これに対する保護が必要で
ある。
ない成分も有る。これを有効に利用した方式も考えられ
る。
PMモータの制御装置を提供することにある。
めの本発明は、以下の構成を特徴とする。
を注入して、出力される高調波電流から磁極位置を推定
するPMモータのセンサレス制御方式とし、正方向に回
転する正相軸と逆回転方向に回転する逆相軸とを定義
し、高周波電流ベクトルからそれぞれの2軸への写像成
分を求め、その正/逆相軸の写像成分のq軸成分の合成
出力を一定期間積分または平均して位相誤差に近似的に
比例する特徴量を計算し、この特徴量を利用して磁極位
置を推定する手段を備えたPMモータの制御装置におい
て、前記特徴量を計算する特徴抽出演算部は、前記高周
波電流成分に正弦波を乗算して高周波の周期の整数倍の
期間の平均をとる構成にしたことを特徴とする。
を乗算して高周波の周期の整数倍の期間の平均をとるこ
とにより計算した特徴量から速度を推定する速度推定手
段と、前記推定された速度を積分して推定位相とする位
相積分手段とを備えたことを特徴とする。
分だけを抽出する高周波抽出手段は、電流のサンプル値
を高周波の1周期またはその整数倍の期間だけ移動平均
を計算し、現在の電流のサンプル値からこの移動平均出
力成分を減算する構成にしたことを特徴とする。
分だけを抽出する高周波抽出手段は、検出電流のサンプ
ル値を高周波の1周期またはその整数倍の期間だけ移動
平均を計算し、現在の電流のサンプル値からこの移動平
均出力成分を減算して高周波成分を抽出し、この高周波
抽出成分を1周期または周期の整数倍の期間だけ遅延さ
せ、現在の電流検出値からこの遅延した高周波成分を減
算することにより高周波成分を除去した電流成分を得る
手段を備えたことを特徴とする。
分に正弦波を乗算して高周波の周期の整数倍の期間の平
均をとることにより計算した特徴量をd軸電流成分とq
軸電流成分について演算する手段を備え、前記d軸電流
成分から位相誤差の大きさを判断し、この位相誤差が大
きいときに位相推定ゲインを高くするか、または速度指
令のクッションを一時ホールドすることにより脱調を防
止する手段を備えたことを特徴とする。
つ、q軸成分が零に近い場合には脱調状態と判断し、脱
調検出信号が発生した場合には異常と判断して運転を停
止する手段を備えたことを特徴とする。
定数から計算される一定値を減算した値をさらにq軸の
特徴量で除した結果から、arctan関数を利用して
位相誤差を演算し、この位相誤差を利用して磁極の位相
や回転速度を推定する手段を備えたことを特徴とする。
の原理的な説明をする。
に同期して回転するdq直交2軸座標系において、磁極
とその直交軸のインダクタンスが異なる場合を含めた永
久磁石形同期機の電圧電流方程式は(1)となる。
θ−θcだけずれた制御内部で基準とする位相dc,qc
座標に変換すると(2)式となる。
左辺に移行して、状態方程式に変形すると(3)式とな
る。
成分はd,q軸のインダクタンスの差成分と磁極の推定
ズレ角Δθの2倍の三角関数の積として現われることが
分かる。この成分を利用して磁極の誤差を収束させるも
のが基本原理である。
なdc軸にのみ単振動の高周波電圧成分を印加する。後
述する正相・逆相成分の抽出部で高周波と同期した成分
のみを取り出す機能が有るため、本来は正弦波に限定す
る必要はなく、これ以外の高次の周波数成分を含んでい
ても良いが、ここでは説明を簡略化するため1周波数成
分の正弦波としている。
式に代入すれば計算できる。ここで、(5)、(6)式
の近似を適用する。この近似の根拠は、(5)式は零速
度または極低速に適用することにより、(6)式は周波
数が高いためインダクタンスの誘起起電力に比べて抵抗
の電圧降下成分は小さいことによる。
なり(7)式のような電流の状態方程式となる。
ような電流式が得られる。
していないにもかかわらず、qc軸にも電流成分が発生
している。これはインダクタンスの突極性(L2成分)
によるものであり、今回の方式はこれを利用して軸ずれ
を検出するものである。
が含まれているが、後述の実施形態3で述べる1周期の
移動平均を利用した高調波電流成分方法により、高周波
成分だけを抽出することができ、これは(9)式のi
dc-h,iqc-hとなる。
に対する写像を求める。ここで、正相/逆相軸の定義に
ついては、時刻t=0の時の初期位相をdc軸に一致さ
せる成分(dfc,drc)と、初期位相をqc軸とす
る成分(qfc,qrc)との2種類が存在する。ま
ず、正相軸成分である2種類の成分(dfc),(dr
c)について計算する。
回転座標成分と等しく、これに電流式(9)式を代入す
ると以下の(10)式になる。
回転座標成分と等しく、これに電流式(9)式を代入す
ると以下の(11)式になる。
の公式を利用すると、2ωhtという電圧の2倍の角速
度で振動する成分となる。
る。q軸を初期位相とする成分がL2に関する突極性の
要素のみにするために、(10)と(11)式の加算演
算による合成をとることにする。d軸を初期位相とする
成分も同時に計算すると次の2式が得られる。
とする正相軸と逆相軸の写像の差分は、
とする正相軸と逆相軸の写像の合成値は、
156の内容を記述したものであるが、この式の展開を
そのまま実現使用とすると(10)、(11)式の演算
を一旦行った後に、(13)式の演算を行う必要が有っ
た。
(9)式と、特徴量を抽出した後の(12),(13)
式を比較してみると差はsin(2ωht)の項が乗算
されているだけで有り、(14)式で計算しても(1
0)、(11)式と等価な結果が得られることが分か
る。
PUなどを使用したディジタル演算器に実装する必要が
有る。そのためには、離散化されたサンプル制御系にお
けるディジタル演算に変換する必要もある。これらを考
慮して、以下に説明する実施形態の方式を提案するもの
である。
高周波電流成分を利用して位相誤差推定を行う。
するには、(15)式のような離散系で電圧成分を表せ
ばよい。
N:高周波成分の1周期間のサンプル点数。
(15)式の電圧ベクトルが離散的に出力されている様
子を図示したものである。
(9)式と同様に図19(b)のような離散的な電流ベ
クトルとしてサンプリングされ、(16)式となる。
式のように直接正相分と逆相分の合成成分を計算するこ
とができる。
る成分であるから、高周波の1周期期間の平均をとるこ
とにする。そうすると、(18),(19)式のように
サンプル時刻といった時間成分が消去されて位相推定の
ズレ角(Δθ)の2倍角の三角関数の項になるため、こ
の結果を利用すれば位相推定のズレ角が検出できるよう
になる。
プル時刻からn−(N−1)のサンプルまでの、N点の
データを平均する関数である。
を、(16)式の電流検出の高周波成分を利用して表現
しなおすと、(20)、(21)式となる。
場合には、(10)、(11)、(13)式の一連の演
算が、直接に(21)式のみで計算できる。そこで、本
実施形態1の内容として、この(21)式を利用するこ
とを提案する。この(20)、(21)式は以降で多く
参照されるため、新たにΔih-d,Δih-qと定義してお
く。
1に示す。提案部分の構成要素は下記の部分である。
の指令値演算用に、Nサンプルで1周期となる基準のc
os関数正弦波を発生する。ここで、電圧成分について
は基準正弦波以外の高周波成分が含まれていても構わ
ず、三角波や方形波などでも周期性のある波形であれば
適用できる。また、(20)式で使用するNサンプルで
1周期となるsin関数の正弦波も同期して発生させて
おく。
31から出力される電圧波形信号と電圧の振幅成分ΔV
hを乗算して、高周波電圧指令を出力する。
2の高周波成分を、推定されているdc軸電圧成分idc
に重畳(加算)する。
(HPF)などを利用して、電流検出から高周波成分を
抽出する。
成分と高周波位相発生器31のsin関数の正弦波信号
から(21)式に相当するΔih-q成分を演算する。
ら出力されるΔih-q成分から、I制御などの積分要素
を含む演算によって前回の位相を修正し、新たな推定位
相θcを出力する。
し、発生した高周波電流の基本正弦波成分を利用して磁
極位相を推定するにおいて、(10)、(11)、(1
3)式を経て演算していたものと等価な機能を(20)
式のみで実現することができる。これにより大幅な演算
量の低減が可能になり、安価なCPUでも実現が可能と
なる。また、除算や加算の回数が減少しているため、ビ
ット落ちなどの誤差成分も減少させることができ、演算
精度を改善できる。
定に動作する条件が軽負荷かつ低速域に限定されている
ことが実験などにより判明した。負荷が増加すると不安
定になる原因として、次のような理由を推定している。
度の電流振幅が存在している条件を考える。このとき図
2のように、実際のd軸と推定位相dcとの間にΔθの
推定誤差が存在している場合には、電流指令に対してI
1・sinΔθ=I1・Δθの電流誤差成分が発生してい
ることになる。この電流誤差成分と実機の磁束とによっ
てトルク制御誤差が発生することになり、その値はI1
・cosφ・Δθ・|λ|となる。このトルク誤差は位
相推定部の誤差に起因して発生するものであり、図3の
伝達関数ブロック図で示されるように、Nアンプ部によ
るトルクフィードバック以外の新たなトルクフィードバ
ップループを構成することになる。
位相角であるcosφに比例しているため、もしd軸電
流が負側(減磁側)になった場合には、cosφが負値
となり、このフィードバックは正帰還になってしまう。
の正帰還成分を打ち消してくれるはずであるが、速度指
令がランプ状に単調増加している場合には、図4(a)
のように位相推定誤差が定常偏差として発生してしま
う。この定常偏差となった位相誤差により、前述のトル
クの正帰還が連続して掛った状態となるため、位相誤差
が増幅されてしまい、最終的には脱調を発生するものと
考えられる。
36で直接に位相を推定していたが、これを一旦速度を
推定するように変更し、さらにその速度を積分して位相
を演算する方式を提案する。これが本実施形態2であ
る。
位相誤差の定常偏差が存在しなくなるため、トルクの正
帰還成分が抑制され安定性が改善される。
ック図で表わすと、図5のようになる。同図では、実施
形態1の位相推定演算部36に代えて、速度推定部37
と位相積分部38のブロックに変更されている。速度推
定部37は、特徴抽出部35の出力である特徴量抽出結
果より、一旦速度推定をPI演算などにより出力する。
位相積分部38は、速度推定部37の出力である推定速
度を積分して、推定位相を出力する。
相積分部38の出力の代わりに、速度推定部37の出力
を直接に使用する方法もある。しかし、速度推定部37
の出力は電流検出のノイズなどによりバラツキが大きい
ため、Nアンプ出力にも大きな外乱が発生する。そこ
で、図5では従来通り推定位相を時間差分を積分して速
度を求める方法のままとしている。こうすれば、差分演
算の期間を適切に選定すれば、ある程度の平均的な速度
が計算されるようになり、外乱の抑制効果が得られる。
して、直接位相を推定するのでは無く、一旦速度を推定
する方式とした。さらに、それを積分して推定位相を演
算している。これにより、従来は、負荷が大きな場合や
速度のランプ応答時などの条件では不安定になることが
あったが、本実施形態を適用することにより、安定な動
作領域が負荷トルク側についても速度側についても広く
なる。
出部34では、高周波成分を抽出する方法として一般的
なHPFを想定していた。しかし、IIR形(無限長)
フィルタなどを適用した場合には、フィルタの遅れ時間
や次数の制限などによる遮断周波数特性の限界により低
域成分が漏洩して高周波抽出成分に混入してしまう問題
が有る。特に、トルク指令が変化する過渡時にこの影響
が大きく現われ、(21)式の演算結果に外乱が発生し
て位相外乱の要因となってしまう。
と同期させて、1周期のサンプル点数Nを整数と限定す
る。そして、高周波成分の抽出に使用するデータは最新
データのN点のみを利用することにより、常に1周期に
同期したデータを使って演算を行う。このように、デー
タを高周波成分と同期させたことにより、移動平均やD
FT(離散フーリエ変換)などの手法を適用できるよう
になり、IIRフィルタなどに比較して高周波抽出特性
を改善することが可能になる。
ブロック図が図6である。また、図7は図6の動作タイ
ミングを説明するためのチャートの例である。
周波の1周期(Nサンプル)に相当する期間の移動平均
を演算するブロックと、検出値からこの移動平均出力を
減算する部分とにより構成されている。図7の(b)の
ように、高周波成分とオフセット成分とが存在する場合
でも、1周期の平均値をオフセット分と見なせば、高周
波成分のみを図7の(c)のように抽出することができ
る。この高周波成分抽出部34のブロックが実施形態3
の提案部分である。
式の演算を行う部分を図6の特徴抽出部35に示してい
る。図7のタイミングチャートでは(d),(e),
(f)がこの部分に相当する。この演算機能も、基準正
弦波発振器との積を移動平均することによって簡単に実
現することができる。
を除去した電流を抽出する方法について改善を行う。こ
れについては、本実施形態3の高調波抽出に使用したブ
ロックを拡張することにより実現される。
高調波成分をNサンプルだけ遅延させる。高調波成分に
変化が少なければ、ちょうど高周波の1周期前の成分と
今回の高調波成分はほぼ等しい。この1周期前の高調波
を利用して現在の検出電流値から減算すれば、近似的に
現在の高周波を除去した電流成分を計算することができ
る。このように、高周波除去特性を改善する図8の構成
が本実施形態3(2点目)の提案内容である。このとき
の動作タイミングチャートは図9に示す。
する方法では、高周波成分の抽出・除去特性が全体の制
御系に大きな影響を与えるが、本実施形態3の方式を適
用する事により、次の効果が得られる。
を改善したため、位相推定に混入する外乱を小さくする
ことができる。この結果、位相推定や速度推定のゲイン
を高く設定できるようになり、位相推定の応答特性が高
速になる。最終的には急な速度応答が発生しても位相推
定遅れによる脱調が発生しにくくなり、高速な速度応答
特性が実現できる。
周波除去(低周波通過)フィルタの特性を改善したこと
により、電流制御系の外乱成分が減少する。その結果、
電流制御ゲインを高く設定できるようになり、高速な電
流応答が実現できる。
後述の実施形態4,5、及び特願2001−34815
6において使用する項目であるが、電流の高周波・低周
波成分を操作する限定された機能であるため、上述のど
の実施形態についても適用が可能である。
演算により推定する方式である。そのため何らかの外乱
により推定位相に90°以上の誤差が発生した場合に
は、収束演算が正常に行えなくなって脱調現象という異
常が発生する。実用に際しては、これに対する補償が必
要である。
成分のみを使用して位相や速度を推定してきたが、(2
0)式のΔih-d成分はまだ使用していなかった。そこ
で実施形態4,5では、このΔih-d成分を有効に利用
する方式を検討する。
まず特徴抽出量である(20)、(21)式のΔ
ih-d,Δih-q成分がどのように変化するかを調べる必
要が有る。そこで、位相推定誤差(Δθ)を媒介変数と
して、Δih-d,Δih-q座標上にこのベクトル軌跡をプ
ロットしてみる。そうすると、図10のような円状のベ
クトル移動軌跡が得られる。このベクトル軌跡の特徴
は、次のようになっている。
点からAまでの距離は以下の(22)式である。
る。
(図11)より、位相誤差が以下の(24)式として計
算できる。
を中心としており、位相誤差Δθ=0のときに最大振幅
点を起点とし、Δθが0〜πの期間で1回転、π〜2π
の期間でさらに1回転移動する。つまり、Aを原点とし
て位相誤差Δθの2倍の角度で回転している。
てくる。
利用して位相や速度の推定を行っているが、このΔi
h-q成分と位相誤差Δθの比例関係は、|Δθ|が小さ
い範囲でしか成立しない。|Δθ|=π/4でΔih-q
は最大値を取り、それ以上は減少していく。
(位相推定の微分成分と等価)のPI制御ゲインが等価
的に小さくなっていくため、位相誤差が大きくるため脱
調しやすくなる。そこで、Δih-qを収束に使用する実
施形態1,2に、Δθの大きさによりゲインを補正する
機能を追加することで脱調防止効果が得られる。
やすい状態であると判断して、加速よりも位相誤差の減
少を優先させる必要が有る。位相誤差の発生要因になる
速度指令の急変を抑制するために、速度指令のクッショ
ン出力を一旦ホールドしても脱調防止対策になる。
差とΔθとが逆極性となるため位相の収束ができず発散
してしまう。この結果、脱調現象が発生することにな
る。脱調が発生すると大きなトルク脈動が発生するた
め、カップリングや負荷機器などに悪影響を与えること
がある。そのため、このような脱調状態に至った場合に
は、速やかに運転を停止する保護機能が必要になる。
h-d成分が(22)式の原点からA点までの距離|A|
よりも短くなることにより判断することができる。
h-d成分が(22)式の原点からA点までの距離|A|
よりも短く、かつ、Δih-q成分が零近傍であることか
ら判断できる。
れば、図12のような脱調保護機能を実現することがで
きる。本実施形態4は、この脱調保護機能が提案内容で
ある。図12は図5に対して脱調防止機能を追加してい
るが、その他の実施形態に対しても同様に実現すること
ができる。図12は次の機能が追加されている。
(20)式の演算によって、Δih- d成分を出力する。
モータパラメータから演算できる原点からA点までの距
離成分|A|とを比較し45°を判定する。もし、特徴
抽出部39の出力の方が小さい場合には、速度推定部3
7のゲインを高くしたり、クッション処理部43により
速度指令のクッション動作をホールドさせる。
ることを比較検出する。
徴調整39の出力よりも小さい場合で、かつ、特徴抽出
部39の出力がΔih-q成分が零付近である場合に、脱
調を検出する信号を出力する。この脱調検出信号は、異
常を判定して運転を停止する機能に使用する。
ス制御では、位置を電圧や電流成分から推定しているた
め、位置センサを使った場合に比べて位相推定遅れが存
在する。PMモータには低慣性モーメントであるという
特徴が有るため、もし速度のステップ指令などにより大
きなトルクを出力した場合には、速度が急変することが
ある。この場合には、位相推定の遅れによって位相誤差
が90°を越えてしまい、脱調することがある。また、
急激な負荷トルクが印加された場合にも、速度の急速な
低下が発生して同様に脱調することも考えられる。
定誤差が45°以上であれば、位相推定ゲインや速度指
令を補正する脱調防止(抑制)機能を本実施形態4では
追加する。この結果、脱調現象を発生しにくくすること
ができる。
やかに運転を停止する保護機能も本実施形態4では実現
される。
ルクリプルが発生して、カップリングや負荷装置を破損
させる場合も想定されるが、その点、脱調抑制機能や保
護停止機能があればこのような機器の破損が発生しない
ため、システムの信頼性を向上することができる。
として円状にΔih-d,Δih-q成分ベクトルが発生する
ことを示した。この特性を利用すればΔih-qをPI制
御しなくても、(24)式を利用して、Δih-d,Δi
h-qから直接に位相誤差Δθを演算することもできる。
この(24)式を図5の例に適用すると、図13のよう
な構成が実現できる。
いて、位相誤差を積分して位相推定した例であるが、安
定化のために積分項に緩和ゲインをかけたり、PI制御
で置換えたりすることも可能であり、また一旦速度を推
定してから積分器で位相を推定する実施形態2のような
方式にも適用が可能である。
1)式と(24)式を利用する点に有り、この(24)
式の位相推定原理を利用すれば、位相誤差が45°を越
えた場合でも、実際の位相誤差に比例した推定位相誤差
を求めることができる。そのため位相の推定自体が高速
になるし、高い脱調防止効果も得られる。
効果がある。
能となり、安価なCPUを使用して演算精度を高めた制
御装置を実現できる。
し、これを積分して位相を推定するため、安定した制御
ができる。
め、位相推定ひいては速度制御に高速な応答性を得るこ
とができる。さらに検出電流の高周波除去フィルタの特
性を改善することができ、電流制御系の外乱成分を減少
させ、電流制御ゲインを高く設定して高速な電流応答制
御ができる。
ンや速度指令値を補正することで、脱調防止ができる。
また、脱調状態の判定により、運転を停止して装置保護
とシステムの信頼性向上を図ることができる。
系の全体ブロック図。
慮した伝達関数ブロック図。
系の全体ブロック図。
のブロック図。
ク図。
のベクトル軌跡。
を利用した脱調防止機能と脱調検出の説明図。
ック図。
跡。
Claims (7)
- 【請求項1】 PMモータに単振動状の高周波電圧を注
入して、出力される高調波電流から磁極位置を推定する
PMモータのセンサレス制御方式とし、正方向に回転す
る正相軸と逆回転方向に回転する逆相軸とを定義し、高
周波電流ベクトルからそれぞれの2軸への写像成分を求
め、その正/逆相軸の写像成分のq軸成分の合成出力を
一定期間積分または平均して位相誤差に近似的に比例す
る特徴量を計算し、この特徴量を利用して磁極位置を推
定する手段を備えたPMモータの制御装置において、 前記特徴量を計算する特徴抽出演算部は、前記高周波電
流成分に正弦波を乗算して高周波の周期の整数倍の期間
の平均をとる構成にしたことを特徴とするPMモータの
制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記q軸の高周波電
流成分に正弦波を乗算して高周波の周期の整数倍の期間
の平均をとることにより計算した特徴量から速度を推定
する速度推定手段と、前記推定された速度を積分して推
定位相とする位相積分手段とを備えたことを特徴とする
PMモータの制御装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のPMモータの
制御装置、または高周波成分を重畳して磁極位置を推定
するPMモータのセンサレス制御装置において、PMモ
ータの検出電流から高調波成分だけを抽出する高周波抽
出手段は、電流のサンプル値を高周波の1周期またはそ
の整数倍の期間だけ移動平均を計算し、現在の電流のサ
ンプル値からこの移動平均出力成分を減算する構成にし
たことを特徴とするPMモータの制御装置。 - 【請求項4】 請求項3において、PMモータの検出電
流から高調波成分だけを抽出する高周波抽出手段は、検
出電流のサンプル値を高周波の1周期またはその整数倍
の期間だけ移動平均を計算し、現在の電流のサンプル値
からこの移動平均出力成分を減算して高周波成分を抽出
し、この高周波抽出成分を1周期または周期の整数倍の
期間だけ遅延させ、現在の電流検出値からこの遅延した
高周波成分を減算することにより高周波成分を除去した
電流成分を得る手段を備えたことを特徴とするPMモー
タの制御装置。 - 【請求項5】 請求項1または2において、前記特徴抽
出手段は、高周波電流成分に正弦波を乗算して高周波の
周期の整数倍の期間の平均をとることにより計算した特
徴量をd軸電流成分とq軸電流成分について演算する手
段を備え、 前記d軸電流成分から位相誤差の大きさを判断し、この
位相誤差が大きいときに位相推定ゲインを高くするか、
または速度指令のクッションを一時ホールドすることに
より脱調を防止する手段を備えたことを特徴とするPM
モータの制御装置。 - 【請求項6】 請求項1または2において、前記位相誤
差が大きい場合で、かつ、q軸成分が零に近い場合には
脱調状態と判断し、脱調検出信号が発生した場合には異
常と判断して運転を停止する手段を備えたことを特徴と
するPMモータの制御装置。 - 【請求項7】 請求項1または2において、前記d軸の
特徴量からPMモータの定数から計算される一定値を減
算した値をさらにq軸の特徴量で除した結果から、ar
ctan関数を利用して位相誤差を演算し、この位相誤
差を利用して磁極の位相や回転速度を推定する手段を備
えたことを特徴とするPMモータの制御装置。
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