JP2003341346A - 車両の空調装置 - Google Patents
車両の空調装置Info
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- JP2003341346A JP2003341346A JP2002155699A JP2002155699A JP2003341346A JP 2003341346 A JP2003341346 A JP 2003341346A JP 2002155699 A JP2002155699 A JP 2002155699A JP 2002155699 A JP2002155699 A JP 2002155699A JP 2003341346 A JP2003341346 A JP 2003341346A
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- air
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- vehicle
- air conditioning
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Abstract
(57)【要約】
【課題】フロントウインド部材の後部縦辺部を車室の側
方にラウンドして配置し、このフロントウインド部材で
囲まれた所定空間に空調風を吹出して、該所定空間を所
定温度に調整可能な空調装置を設けることで、上述の空
調風により所定空間を適切に冷暖房することができ、乗
員の快適性を向上させ、特にトンネル内の走行時や渋滞
時に有効となる車両の空調装置の提供を目的とする。 【解決手段】車体に形成された連続した単一開口から成
るフロントウインド開口部7と、上記フロントウインド
開口部7を透光性の素材から成る一体のフロントウイン
ド部材8によって覆った車両において、上記フロントウ
インド開口部7側部の両縦辺部9を車両側部後方に位置
させ、上記フロントウインド部材8の後部縦辺部は車室
の側方にラウンドして配置すると共に、上記フロントウ
インド部材8で囲まれた所定空間に空調風を吹出して、
該所定空間を所定温度に調整可能な空調装置35,5
5,57,59を備えたことを特徴とする。
方にラウンドして配置し、このフロントウインド部材で
囲まれた所定空間に空調風を吹出して、該所定空間を所
定温度に調整可能な空調装置を設けることで、上述の空
調風により所定空間を適切に冷暖房することができ、乗
員の快適性を向上させ、特にトンネル内の走行時や渋滞
時に有効となる車両の空調装置の提供を目的とする。 【解決手段】車体に形成された連続した単一開口から成
るフロントウインド開口部7と、上記フロントウインド
開口部7を透光性の素材から成る一体のフロントウイン
ド部材8によって覆った車両において、上記フロントウ
インド開口部7側部の両縦辺部9を車両側部後方に位置
させ、上記フロントウインド部材8の後部縦辺部は車室
の側方にラウンドして配置すると共に、上記フロントウ
インド部材8で囲まれた所定空間に空調風を吹出して、
該所定空間を所定温度に調整可能な空調装置35,5
5,57,59を備えたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体に形成され
た連続した単一開口から成るフロントウインド開口部
と、この開口部を透光性の素材から成る一体のフロント
ウインド部材によって覆ったオープンカーのような車両
の空調装置に関する。
た連続した単一開口から成るフロントウインド開口部
と、この開口部を透光性の素材から成る一体のフロント
ウインド部材によって覆ったオープンカーのような車両
の空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オープンカーにおいては車室内
と車外とが常時連通しているので、汚れた空気等の外気
が車室内を満たすことになり、乗員は不快感を覚える問
題点があった。このことは、トンネル内の走行時や渋滞
時には特に顕著となり、排気ガスを含んだ外気が車室内
を満たす問題点があり、また夏場、冬場等においても車
室内を適切に冷暖房することができない問題点があっ
た。
と車外とが常時連通しているので、汚れた空気等の外気
が車室内を満たすことになり、乗員は不快感を覚える問
題点があった。このことは、トンネル内の走行時や渋滞
時には特に顕著となり、排気ガスを含んだ外気が車室内
を満たす問題点があり、また夏場、冬場等においても車
室内を適切に冷暖房することができない問題点があっ
た。
【0003】一方、特開平8−58431号公報には、
インストルメントパネルを支持して車幅方向に延びるイ
ンパネメンバを設け、このインパネメンバの前部にはデ
フロスタダクトを配設し、インパネメンバの後部にはセ
ンタベントダクトを配設した一般的な空調装置の構造が
開示されているが、この空調装置をオープンカーに適用
しても上述の問題点の解決には至らない。
インストルメントパネルを支持して車幅方向に延びるイ
ンパネメンバを設け、このインパネメンバの前部にはデ
フロスタダクトを配設し、インパネメンバの後部にはセ
ンタベントダクトを配設した一般的な空調装置の構造が
開示されているが、この空調装置をオープンカーに適用
しても上述の問題点の解決には至らない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、フロント
ウインド部材の後部縦辺部を車室の側方にラウンドして
配置し、このフロントウインド部材で囲まれた所定空間
に空調風を吹出して、該所定空間を所定温度に調整可能
な空調装置を設けることで、上述の空調風により所定空
間を適切に冷暖房することができ、乗員の快適性を向上
させ、特にトンネル内の走行時や渋滞時に有効となる車
両の空調装置の提供を目的とする。
ウインド部材の後部縦辺部を車室の側方にラウンドして
配置し、このフロントウインド部材で囲まれた所定空間
に空調風を吹出して、該所定空間を所定温度に調整可能
な空調装置を設けることで、上述の空調風により所定空
間を適切に冷暖房することができ、乗員の快適性を向上
させ、特にトンネル内の走行時や渋滞時に有効となる車
両の空調装置の提供を目的とする。
【0005】この発明はまた、フロントウインド部材の
後部縦辺部を車室の側方にラウンドして配置し、このフ
ロントウインド部材で囲まれた所定空間に空調風を吹出
して、該所定空間をナチュラルエアゾーン(エアフィル
タ等により浄化、清浄化された空気のゾーン)とする空
調装置を設けることで、上述の空調風により所定空間を
適切にナチュラルエアゾーンと成して、乗員の快適性を
向上させ、特にトンネル内の走行時や渋滞時に有効とな
る車両の空調装置の提供を目的とする。
後部縦辺部を車室の側方にラウンドして配置し、このフ
ロントウインド部材で囲まれた所定空間に空調風を吹出
して、該所定空間をナチュラルエアゾーン(エアフィル
タ等により浄化、清浄化された空気のゾーン)とする空
調装置を設けることで、上述の空調風により所定空間を
適切にナチュラルエアゾーンと成して、乗員の快適性を
向上させ、特にトンネル内の走行時や渋滞時に有効とな
る車両の空調装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の車両の空調装
置は、車体に形成された連続した単一開口から成るフロ
ントウインド開口部と、上記フロントウインド開口部を
透光性の素材から成る一体のフロントウインド部材によ
って覆った車両において、上記フロントウインド開口部
側部の両縦辺部を車両側部後方に位置させ、上記フロン
トウインド部材の後部縦辺部は車室の側方にラウンドし
て配置すると共に、上記フロントウインド部材で囲まれ
た所定空間に空調風を吹出して、該所定空間を所定温度
に調整可能な空調装置を備えたものである。
置は、車体に形成された連続した単一開口から成るフロ
ントウインド開口部と、上記フロントウインド開口部を
透光性の素材から成る一体のフロントウインド部材によ
って覆った車両において、上記フロントウインド開口部
側部の両縦辺部を車両側部後方に位置させ、上記フロン
トウインド部材の後部縦辺部は車室の側方にラウンドし
て配置すると共に、上記フロントウインド部材で囲まれ
た所定空間に空調風を吹出して、該所定空間を所定温度
に調整可能な空調装置を備えたものである。
【0007】上記構成のフロントウインド開口部は、フ
ロントピラーおよびフロントヘッダにより構成してもよ
い。また上記構成のフロントウインド部材は、ガラスや
透明の強化プラスチックにより構成してもよい。さらに
上記構成の空調装置は、内部にエバポレータおよびヒー
タコア等を有する空調ユニットとダクトと吹出し口とで
構成してもよい。
ロントピラーおよびフロントヘッダにより構成してもよ
い。また上記構成のフロントウインド部材は、ガラスや
透明の強化プラスチックにより構成してもよい。さらに
上記構成の空調装置は、内部にエバポレータおよびヒー
タコア等を有する空調ユニットとダクトと吹出し口とで
構成してもよい。
【0008】上記構成によれば、フロントウインド部材
の後部縦辺部を車室の側方にラウンドして配置すること
により、このフロントウインド部材で囲まれた空間が形
成される。
の後部縦辺部を車室の側方にラウンドして配置すること
により、このフロントウインド部材で囲まれた空間が形
成される。
【0009】そこで、このフロントウインド部材で囲ま
れた所定空間に上述の空調装置にて温調された空調風を
吹出すことで、この所定空間を適切に冷暖房することが
でき、この結果、乗員の快適性を向上させることがで
き、特に、トンネル内の走行時や渋滞時において有効と
なる。
れた所定空間に上述の空調装置にて温調された空調風を
吹出すことで、この所定空間を適切に冷暖房することが
でき、この結果、乗員の快適性を向上させることがで
き、特に、トンネル内の走行時や渋滞時において有効と
なる。
【0010】この発明による車両の空調装置はまた、車
体に形成された連続した単一開口から成るフロントウイ
ンド開口部と、上記フロントウインド開口部を透光性の
素材から成る一体のフロントウインド部材によって覆っ
た車両において、上記フロントウインド開口部側部の両
縦辺部を車両側部後方に位置させ、上記フロントウイン
ド部材の後部縦辺部は車室の側方にラウンドして配置す
ると共に、空気清浄機能を有する空調ユニットを備え、
上記フロントウインド部材で囲まれた所定空間に浄化さ
れた空調風を吹出して、該所定空間をナチュラルエアゾ
ーンとする空調装置を備えたものである。
体に形成された連続した単一開口から成るフロントウイ
ンド開口部と、上記フロントウインド開口部を透光性の
素材から成る一体のフロントウインド部材によって覆っ
た車両において、上記フロントウインド開口部側部の両
縦辺部を車両側部後方に位置させ、上記フロントウイン
ド部材の後部縦辺部は車室の側方にラウンドして配置す
ると共に、空気清浄機能を有する空調ユニットを備え、
上記フロントウインド部材で囲まれた所定空間に浄化さ
れた空調風を吹出して、該所定空間をナチュラルエアゾ
ーンとする空調装置を備えたものである。
【0011】上記構成のナチュラルエアゾーンは、エア
フィルタ等の空気洗浄手段にて浄化、清浄化された空気
(フレッシュエア)のゾーンを意味する。上記構成によれ
ば、フロントウインド部材の後部縦辺部を車室の側方に
ラウンドして配置することにより、このフロントウイン
ド部材で囲まれた空間が形成される。
フィルタ等の空気洗浄手段にて浄化、清浄化された空気
(フレッシュエア)のゾーンを意味する。上記構成によれ
ば、フロントウインド部材の後部縦辺部を車室の側方に
ラウンドして配置することにより、このフロントウイン
ド部材で囲まれた空間が形成される。
【0012】そこで、このフロントウインド部材で囲ま
れた所定空間に上述の空気清浄機能を有する空調ユニッ
トにて清浄化されたナチュラルエアを吹出すことで、こ
の所定空間をナチュラルエアゾーンとすることができ、
この結果、乗員の快適性を向上させることができ、特
に、トンネル内の走行時や渋滞時において有効となる。
れた所定空間に上述の空気清浄機能を有する空調ユニッ
トにて清浄化されたナチュラルエアを吹出すことで、こ
の所定空間をナチュラルエアゾーンとすることができ、
この結果、乗員の快適性を向上させることができ、特
に、トンネル内の走行時や渋滞時において有効となる。
【0013】この発明の一実施態様においては、上記フ
ロントウインド開口部の下部近傍には空調ユニットが配
設され、上記空調ユニットに接続されて上記フロントウ
インド部材の下辺に沿って延び、空調風を車室内に吹出
す空調ダクトが設けられ、上記フロントウインド部材の
内側に空調風ゾーンを形成するように構成したものであ
る。
ロントウインド開口部の下部近傍には空調ユニットが配
設され、上記空調ユニットに接続されて上記フロントウ
インド部材の下辺に沿って延び、空調風を車室内に吹出
す空調ダクトが設けられ、上記フロントウインド部材の
内側に空調風ゾーンを形成するように構成したものであ
る。
【0014】上記構成によれば、上述の空調ダクトから
車室内に吹出される空調風により、フロントウインド部
材の内側つまり車室側に空調風ゾーンを形成して、乗員
の快適性向上を図ることができる。
車室内に吹出される空調風により、フロントウインド部
材の内側つまり車室側に空調風ゾーンを形成して、乗員
の快適性向上を図ることができる。
【0015】この発明の一実施態様においては、上記空
調ダクトはフロントウインド部材に空調風を吹出す吹出
し口をもったデフロスタダクトに設定されたものであ
る。上記構成によれば、上述の空調風ゾーンを形成する
空調ダクトと、デフロスタダクトとを兼用することがで
きるので、ダクト構成等の構造の簡素化を図ることがで
きる。
調ダクトはフロントウインド部材に空調風を吹出す吹出
し口をもったデフロスタダクトに設定されたものであ
る。上記構成によれば、上述の空調風ゾーンを形成する
空調ダクトと、デフロスタダクトとを兼用することがで
きるので、ダクト構成等の構造の簡素化を図ることがで
きる。
【0016】この発明の一実施態様においては、上記空
調ダクトは車室内乗員に向けて空調風を吹出す吹出し口
をもったベントダクトに設定されたものである。上記構
成によれば、上述の空調風ゾーンを形成する空調ダクト
と、ベントダクトとを兼用することができるので、ダク
ト構成等の構造の簡素化を図ることができる。
調ダクトは車室内乗員に向けて空調風を吹出す吹出し口
をもったベントダクトに設定されたものである。上記構
成によれば、上述の空調風ゾーンを形成する空調ダクト
と、ベントダクトとを兼用することができるので、ダク
ト構成等の構造の簡素化を図ることができる。
【0017】この発明の一実施態様においては、上記フ
ロントウインド開口部の両縦辺部を構成するフロントピ
ラー部に空調吹出し部を形成したものである。上記構成
によれば、フロントウインド部材で囲まれた所定空間に
空調風を吹出すところの空調吹出し部をフロントピラー
部に形成したので、乗員の頭部に可及的近い部位から空
調風を吹出すことができ、乗員の快適性向上を図ること
ができる。
ロントウインド開口部の両縦辺部を構成するフロントピ
ラー部に空調吹出し部を形成したものである。上記構成
によれば、フロントウインド部材で囲まれた所定空間に
空調風を吹出すところの空調吹出し部をフロントピラー
部に形成したので、乗員の頭部に可及的近い部位から空
調風を吹出すことができ、乗員の快適性向上を図ること
ができる。
【0018】この発明の一実施態様においては、上記フ
ロントウインド開口部の上辺部を構成するフロントヘッ
ダ部に空調吹出し部を形成したものである。上記構成に
よれば、フロントウインド部材で囲まれた所定空間に空
調風を吹出すところの空調吹出し部をフロントヘッダ部
に形成したので、乗員の頭部に可及的近い部位から空調
風を吹出すことができ、乗員の快適性向上を図ることが
できる。しかも、フロントヘッダ部に空調吹出し部を形
成するので、この空調吹出し部を設ける車幅方向の位置
を任意に設定することができる。
ロントウインド開口部の上辺部を構成するフロントヘッ
ダ部に空調吹出し部を形成したものである。上記構成に
よれば、フロントウインド部材で囲まれた所定空間に空
調風を吹出すところの空調吹出し部をフロントヘッダ部
に形成したので、乗員の頭部に可及的近い部位から空調
風を吹出すことができ、乗員の快適性向上を図ることが
できる。しかも、フロントヘッダ部に空調吹出し部を形
成するので、この空調吹出し部を設ける車幅方向の位置
を任意に設定することができる。
【0019】この発明の一実施態様においては、上記フ
ロントウインド開口部の車室側にはトリム部材が設けら
れ、上記空調吹出し部はトリム部材内の空調風の通路に
接続されたものである。上記構成によれば、空調風の通
路と、空調吹出し部とを容易に形成することができる。
ロントウインド開口部の車室側にはトリム部材が設けら
れ、上記空調吹出し部はトリム部材内の空調風の通路に
接続されたものである。上記構成によれば、空調風の通
路と、空調吹出し部とを容易に形成することができる。
【0020】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両の空調装置を示すが、まず図1、図
2を参照して、車両の全体構造を概略的に説明する。こ
の車両は図1、図2に示すようにルーフ部に複数たとえ
ば3分割されたハードルーフ1,2,3から成る可動ル
ーフ4を備えると共に、この可動ルーフ4を開閉可能か
つ取外し可能(図2参照)に構成して、図2に示すように
可動ルーフ4を取外した際にはルーフのないオープンカ
ー態様で走行可能に構成されている。
述する。図面は車両の空調装置を示すが、まず図1、図
2を参照して、車両の全体構造を概略的に説明する。こ
の車両は図1、図2に示すようにルーフ部に複数たとえ
ば3分割されたハードルーフ1,2,3から成る可動ル
ーフ4を備えると共に、この可動ルーフ4を開閉可能か
つ取外し可能(図2参照)に構成して、図2に示すように
可動ルーフ4を取外した際にはルーフのないオープンカ
ー態様で走行可能に構成されている。
【0021】また上記車両はその側部に左右のドア5,
5(サイドドア)によって開閉される乗員乗降用のドア開
口部6,6を備えている。さらに車両の乗員着座位置の
前方には、車体に形成された連続する単一の開口部から
成るフロントウインド開口部7を設け、このフロントウ
インド開口部7を透光性素材(例えば、ガラスまたは透
明の強化プラスチック)から成る一体(非分割)のフロン
トウインド部材8(以下単にフロントウインドガラスと
称する)で覆っている。なお、上述のフロントウインド
開口部7は後述する左右のフロントピラーとフロントヘ
ッダとで構成されるものである。
5(サイドドア)によって開閉される乗員乗降用のドア開
口部6,6を備えている。さらに車両の乗員着座位置の
前方には、車体に形成された連続する単一の開口部から
成るフロントウインド開口部7を設け、このフロントウ
インド開口部7を透光性素材(例えば、ガラスまたは透
明の強化プラスチック)から成る一体(非分割)のフロン
トウインド部材8(以下単にフロントウインドガラスと
称する)で覆っている。なお、上述のフロントウインド
開口部7は後述する左右のフロントピラーとフロントヘ
ッダとで構成されるものである。
【0022】上述のフロントウインドガラス8は乗員着
座位置の前方から乗員着座位置の側方つまり、車室の側
方までラウンドして廻り込むように一体形成されてお
り、このフロントウインドガラス8で覆われるフロント
ウインド開口部7の側部の左右両縦辺部9,9はラウン
ドして廻り込んだフロントウインドガラス8の後端部と
対応するように、ドア開口部6の前辺部よりも後方に配
置され、しかも該縦辺部9は可及的垂直に配設されてい
る。
座位置の前方から乗員着座位置の側方つまり、車室の側
方までラウンドして廻り込むように一体形成されてお
り、このフロントウインドガラス8で覆われるフロント
ウインド開口部7の側部の左右両縦辺部9,9はラウン
ドして廻り込んだフロントウインドガラス8の後端部と
対応するように、ドア開口部6の前辺部よりも後方に配
置され、しかも該縦辺部9は可及的垂直に配設されてい
る。
【0023】図3は図1、図2で示した車両の前部車体
構造を示す側面図であって、図3においてエンジン11
が搭載されたエンジンルーム12と、乗員が乗り込む車
室13とが仕切り手段としてのダッシュロアパネル14
(ダッシュパネル)を隔てて区画されている。
構造を示す側面図であって、図3においてエンジン11
が搭載されたエンジンルーム12と、乗員が乗り込む車
室13とが仕切り手段としてのダッシュロアパネル14
(ダッシュパネル)を隔てて区画されている。
【0024】上述の車室13の前方に設けられ、かつダ
ッシュロアパネル14にて区画されたエンジンルーム1
2の上部はボンネット15で開閉可能に覆われる一方、
エンジンルーム12内のエンジン11よりも前部にはイ
ンタクーラ16、空調用のクーラコンデンサ17、ラジ
エータ18が前高後低状に傾斜して配置され、またラジ
エータ18とエンジン11との間には空気浄化手段とし
てのエアクリーナ19が配置されている。
ッシュロアパネル14にて区画されたエンジンルーム1
2の上部はボンネット15で開閉可能に覆われる一方、
エンジンルーム12内のエンジン11よりも前部にはイ
ンタクーラ16、空調用のクーラコンデンサ17、ラジ
エータ18が前高後低状に傾斜して配置され、またラジ
エータ18とエンジン11との間には空気浄化手段とし
てのエアクリーナ19が配置されている。
【0025】上述のエンジン11はシリンダブロック2
0、シリンダヘッド21、シリンダヘッドカバー22お
よびオイルパン23を有し、この実施例ではレシプロエ
ンジン(例えば直列4気筒エンジン)を縦置き配置してい
る。
0、シリンダヘッド21、シリンダヘッドカバー22お
よびオイルパン23を有し、この実施例ではレシプロエ
ンジン(例えば直列4気筒エンジン)を縦置き配置してい
る。
【0026】上述のダッシュロアパネル14の後端部に
は車室13のフロアを形成するフロアパネル24が設け
られるが、上述のエンジン11はそのエンジン回転軸と
してのクランクシャフトの軸芯線25が車室13のフロ
アパネル24の高さよりも高い位置に配設されている。
は車室13のフロアを形成するフロアパネル24が設け
られるが、上述のエンジン11はそのエンジン回転軸と
してのクランクシャフトの軸芯線25が車室13のフロ
アパネル24の高さよりも高い位置に配設されている。
【0027】また上述のエンジン11の後部には、フロ
アパネル24のトンネル部26の車外側に位置するよう
にトランスミッション27が接続され、エンジン11と
トランスミッション27とでパワートレイン28を構成
し、上述のエンジン11によりトランスミッション2
7、プロペラシャフトおよびリヤディファレンシャル装
置を介して後輪29(図1、図2参照)を駆動すべく構成
している。
アパネル24のトンネル部26の車外側に位置するよう
にトランスミッション27が接続され、エンジン11と
トランスミッション27とでパワートレイン28を構成
し、上述のエンジン11によりトランスミッション2
7、プロペラシャフトおよびリヤディファレンシャル装
置を介して後輪29(図1、図2参照)を駆動すべく構成
している。
【0028】上述のダッシュロアパネル14の上部には
カウルアッパパネル30とカウルロアパネル31とを接
合して車幅方向に延びる閉断面32構造のカウル部33
(車体剛性部材)が設けられており、カウル閉断面32の
上部にはフロントウインドガラス8を取付けている。
カウルアッパパネル30とカウルロアパネル31とを接
合して車幅方向に延びる閉断面32構造のカウル部33
(車体剛性部材)が設けられており、カウル閉断面32の
上部にはフロントウインドガラス8を取付けている。
【0029】さらに上述のダッシュロアパネル14とイ
ンストルメントパネル34との間には、可及的エンジン
11に近接するように空調ユニット35を配設する一
方、上述のカウル部33の車両後方近傍には車幅方向に
延びて左右のヒンジピラーを連結し、かつ上述のインス
トルメントパネル34を支持するインパネメンバ37を
設けている。なお、図1、図2、図3において36は前
輪である。
ンストルメントパネル34との間には、可及的エンジン
11に近接するように空調ユニット35を配設する一
方、上述のカウル部33の車両後方近傍には車幅方向に
延びて左右のヒンジピラーを連結し、かつ上述のインス
トルメントパネル34を支持するインパネメンバ37を
設けている。なお、図1、図2、図3において36は前
輪である。
【0030】ところで、上述のダッシュロアパネル14
は図4,図5にも示すように、その車幅方向中央部14
aが同パネル14の両側部つまり乗員に対応する位置の
一般面14bよりも車両後方に凹設されて、この中央部
14aの前部にエンジン配設空間39を形成し、このエ
ンジン配設空間39内にエンジン11の後端部11Rを
配設して、重量物としてのエンジン11を可及的車両の
前後方向の中央部に配設すべく構成し、エンジン11を
後方にレイアウトして、セントラルミッドシップ化を達
成し、ヨー慣性モーメントの低減を図って、操縦安定性
を向上させ、かつエンジン11を後退配置したことによ
り、車両前部にクラッシャブルスペースを確保するよう
に構成している。
は図4,図5にも示すように、その車幅方向中央部14
aが同パネル14の両側部つまり乗員に対応する位置の
一般面14bよりも車両後方に凹設されて、この中央部
14aの前部にエンジン配設空間39を形成し、このエ
ンジン配設空間39内にエンジン11の後端部11Rを
配設して、重量物としてのエンジン11を可及的車両の
前後方向の中央部に配設すべく構成し、エンジン11を
後方にレイアウトして、セントラルミッドシップ化を達
成し、ヨー慣性モーメントの低減を図って、操縦安定性
を向上させ、かつエンジン11を後退配置したことによ
り、車両前部にクラッシャブルスペースを確保するよう
に構成している。
【0031】上述のダッシュロアパネル14のエンジン
配設空間39と上下方向に対応するように、カウルアッ
パパネル30とカウルロアパネル31とを備えたカウル
部33の車幅方向の中間部にも図4、図5に示す如く凹
部30a,31aを形成し、これら各凹部30a,31
aには複数たとえば合計4個の取付け部30b,31b
を一体形成している。
配設空間39と上下方向に対応するように、カウルアッ
パパネル30とカウルロアパネル31とを備えたカウル
部33の車幅方向の中間部にも図4、図5に示す如く凹
部30a,31aを形成し、これら各凹部30a,31
aには複数たとえば合計4個の取付け部30b,31b
を一体形成している。
【0032】また上述の凹部30a,31aを車幅方向
に連結する補強パネル40を設け、この補強パネル40
には上述の各取付け部30b,31bと対応する取付け
部40bを一体形成している。なお、この補強パネル4
0には上方または下方へ突出するビードを設けてもよ
い。
に連結する補強パネル40を設け、この補強パネル40
には上述の各取付け部30b,31bと対応する取付け
部40bを一体形成している。なお、この補強パネル4
0には上方または下方へ突出するビードを設けてもよ
い。
【0033】そして、カウルロアパネル31の取付け部
31b下面に予めナットを溶接固定し、補強パネル40
の取付け部40b、カウルアッパパネル30の取付け部
30b、カウルロアパネル31の取付け部31bに上下
方向に一致すべく形成されたボルト挿通孔に対して上方
からボルトを挿通させ、このボルトを上述のナットに締
付けることで、補強パネル40により凹部30a,31
aを車幅方向に連結すると共に、該補強パネル40を着
脱可能に構成している。
31b下面に予めナットを溶接固定し、補強パネル40
の取付け部40b、カウルアッパパネル30の取付け部
30b、カウルロアパネル31の取付け部31bに上下
方向に一致すべく形成されたボルト挿通孔に対して上方
からボルトを挿通させ、このボルトを上述のナットに締
付けることで、補強パネル40により凹部30a,31
aを車幅方向に連結すると共に、該補強パネル40を着
脱可能に構成している。
【0034】上述の補強パネル40を設けることによ
り、カウル部33の剛性向上を図ることができ、しか
も、該補強パネル40を着脱構造に成すことにより、エ
ンジン11の点火プラグやエンジンルーム12内の他の
補機に対するメンテナンス性、サービス性の向上を図る
ように構成したものである。
り、カウル部33の剛性向上を図ることができ、しか
も、該補強パネル40を着脱構造に成すことにより、エ
ンジン11の点火プラグやエンジンルーム12内の他の
補機に対するメンテナンス性、サービス性の向上を図る
ように構成したものである。
【0035】図6は図3の要部の平面図であって、車両
前部において車両の前後方向に延びる左右一対のフロン
トサイドフレーム41,41を設け、これらフロントサ
イドフレーム41,41の前端部相互間には車幅方向に
延びるバンパレインフォースメント42を取付けてい
る。
前部において車両の前後方向に延びる左右一対のフロン
トサイドフレーム41,41を設け、これらフロントサ
イドフレーム41,41の前端部相互間には車幅方向に
延びるバンパレインフォースメント42を取付けてい
る。
【0036】またバンパレインフォースメント42の後
方位置において左右のフロントサイドフレーム41,4
1間には車幅方向に延びるフロントクロスメンバ43
(いわゆるNo.1.5クロスメンバ)を横架している。
方位置において左右のフロントサイドフレーム41,4
1間には車幅方向に延びるフロントクロスメンバ43
(いわゆるNo.1.5クロスメンバ)を横架している。
【0037】さらにカウル部33の左右両端部から車両
の前方に向けて斜め方向に延びるエプロンレインフォー
スメント44,44を設け、これら左右の各エプロンレ
インフォースメント44,44の前端部相互間には車幅
方向に延びるシュラウドメンバ45を取付けている。上
述の各要素41,42,43,44,45は剛性部材で
ある。なお、図6において46はステアリングホイール
である。
の前方に向けて斜め方向に延びるエプロンレインフォー
スメント44,44を設け、これら左右の各エプロンレ
インフォースメント44,44の前端部相互間には車幅
方向に延びるシュラウドメンバ45を取付けている。上
述の各要素41,42,43,44,45は剛性部材で
ある。なお、図6において46はステアリングホイール
である。
【0038】上述のフロントウインド開口部7はフロン
トピラー47とフロントヘッダ48とにより構成されて
いる。すなわち、左右の両フロントピラー47はフロン
トウインド開口部7の両縦辺部9,9を構成し、フロン
トヘッダ48はフロントウインド開口部7の上辺部を構
成するものである。
トピラー47とフロントヘッダ48とにより構成されて
いる。すなわち、左右の両フロントピラー47はフロン
トウインド開口部7の両縦辺部9,9を構成し、フロン
トヘッダ48はフロントウインド開口部7の上辺部を構
成するものである。
【0039】図7は図3の要部拡大図であって、フロン
ウインド開口部7の下部近傍には空調ユニット35が配
設されている。この空調ユニット35にはカウル閉断面
32から外気を取り入れる外気導入ダクト50と、空気
清浄手段としてのフィルタ51を介して内気を取り入れ
る内気導入ダクト52とが接続されている。
ウインド開口部7の下部近傍には空調ユニット35が配
設されている。この空調ユニット35にはカウル閉断面
32から外気を取り入れる外気導入ダクト50と、空気
清浄手段としてのフィルタ51を介して内気を取り入れ
る内気導入ダクト52とが接続されている。
【0040】また上述の空調ユニット35の内部には熱
交換手段としてのエバポレータ53と、ヒータコア54
とが内蔵されていて、吹出される空調風の温度を冷房
時、暖房時に対応して調整可能とすべく構成している。
交換手段としてのエバポレータ53と、ヒータコア54
とが内蔵されていて、吹出される空調風の温度を冷房
時、暖房時に対応して調整可能とすべく構成している。
【0041】さらに、図6、図7、図8に示すようにフ
ロントウインドガラス8の下辺に沿って延び、空調風を
車室内に吹出すデフロスタ吹出し口55がインストルメ
ントパネル34に形成されている。
ロントウインドガラス8の下辺に沿って延び、空調風を
車室内に吹出すデフロスタ吹出し口55がインストルメ
ントパネル34に形成されている。
【0042】上述のデフロスタ吹出し口55はフロント
ウインドガラス8のラウンド形状に対応して後方に廻り
込むように形勢されている。すなわち、運転席側におい
てはメータフード56の前方部からメータフード56の
車外側の外方部に廻り込むように形成されていて、助手
席側においてはインストルメントパネル34の上面前方
部からインストルメントパネル34の上面車外側の外方
部に廻り込むように形成されている。
ウインドガラス8のラウンド形状に対応して後方に廻り
込むように形勢されている。すなわち、運転席側におい
てはメータフード56の前方部からメータフード56の
車外側の外方部に廻り込むように形成されていて、助手
席側においてはインストルメントパネル34の上面前方
部からインストルメントパネル34の上面車外側の外方
部に廻り込むように形成されている。
【0043】上述のデフロスタ吹出口55と空調ユニッ
ト35の所定部とを連通接続するデフロスタダクト57
は、インパネメンバ37の後部に配設されている。イン
パネメンバ37の後部にデフロスタダクト57を配設す
ることで、デフロスタ吹出口55のラウンド形成時に両
者57,37の干渉を防止することができる。
ト35の所定部とを連通接続するデフロスタダクト57
は、インパネメンバ37の後部に配設されている。イン
パネメンバ37の後部にデフロスタダクト57を配設す
ることで、デフロスタ吹出口55のラウンド形成時に両
者57,37の干渉を防止することができる。
【0044】また上述のデフロスタダクト57には該ダ
クト57から分岐された空調ダクト58を一体または一
体的に形成し、この空調ダクト58の吹出し口59,5
9をインストルメントパネル34上面中間の運転席側と
助手席側との双方に開口している。
クト57から分岐された空調ダクト58を一体または一
体的に形成し、この空調ダクト58の吹出し口59,5
9をインストルメントパネル34上面中間の運転席側と
助手席側との双方に開口している。
【0045】上述の吹出し口59はフロントウインドガ
ラス8で囲まれた所定空間(図7に示す矢印で囲まれた
空間参照)に温度調整された空調風または浄化された空
調風としてのナチュラルエア(フレッシュエア)を吹出し
て、該所定空間を温調ゾーンまたはナチュラルエアゾー
ンとすべくゾーン空調を行なうものである。
ラス8で囲まれた所定空間(図7に示す矢印で囲まれた
空間参照)に温度調整された空調風または浄化された空
調風としてのナチュラルエア(フレッシュエア)を吹出し
て、該所定空間を温調ゾーンまたはナチュラルエアゾー
ンとすべくゾーン空調を行なうものである。
【0046】つまり、上述の吹出し口59から吹出され
た空調風(温調風またはナチュラルエア)は図7に矢印で
示すように、フロントウインドガラス8の前低後高状の
傾斜に沿って下方から上方へ流動し、フロントヘッダ4
8の車室内側を覆うヘッダトリム60の下部から前席乗
員の頭部近傍を上方から下方に向けて経由して矢印で示
すように前方へ循環し、上述の温調ゾーンまたはナチュ
ラルエアゾーンをゾーン空調し、フロントウインドガラ
ス8の車室内側に空調風ゾーンZ1を形成するものであ
る。
た空調風(温調風またはナチュラルエア)は図7に矢印で
示すように、フロントウインドガラス8の前低後高状の
傾斜に沿って下方から上方へ流動し、フロントヘッダ4
8の車室内側を覆うヘッダトリム60の下部から前席乗
員の頭部近傍を上方から下方に向けて経由して矢印で示
すように前方へ循環し、上述の温調ゾーンまたはナチュ
ラルエアゾーンをゾーン空調し、フロントウインドガラ
ス8の車室内側に空調風ゾーンZ1を形成するものであ
る。
【0047】冷、暖房時にはカウル閉断面32から外気
を取り入れ、空調ユニット35で温度コントロールした
後の冷風、温風を吹出せばよく、ナチュラルエアゾーン
を形成する場合には内気をフィルタ51で浄化した後
に、このナチュラルエア(フレッシュエア)を吹出すとよ
い。なお、図8において61はドアミラー、62はグロ
ーブボックス、63はオーディオユニット、64は変速
レバーである。
を取り入れ、空調ユニット35で温度コントロールした
後の冷風、温風を吹出せばよく、ナチュラルエアゾーン
を形成する場合には内気をフィルタ51で浄化した後
に、このナチュラルエア(フレッシュエア)を吹出すとよ
い。なお、図8において61はドアミラー、62はグロ
ーブボックス、63はオーディオユニット、64は変速
レバーである。
【0048】このように図1〜図8で示した実施例の車
両の空調装置は、車体に形成された連続した単一開口か
ら成るフロントウインド開口部7と、上記フロントウイ
ンド開口部7を透光性の素材から成る一体のフロントウ
インドガラス8によって覆った車両において、上記フロ
ントウインド開口部7側部の両縦辺部9,9を車両側部
後方に位置させ、上記フロントウインドガラス8の後部
縦辺部は車室13の側方にラウンドして配置すると共
に、上記フロントウインドガラス8で囲まれた所定空間
に空調風を吹出して、該所定空間を所定温度に調整可能
な空調装置(各要素35,55,57,58,59参照)
を備えたものである。
両の空調装置は、車体に形成された連続した単一開口か
ら成るフロントウインド開口部7と、上記フロントウイ
ンド開口部7を透光性の素材から成る一体のフロントウ
インドガラス8によって覆った車両において、上記フロ
ントウインド開口部7側部の両縦辺部9,9を車両側部
後方に位置させ、上記フロントウインドガラス8の後部
縦辺部は車室13の側方にラウンドして配置すると共
に、上記フロントウインドガラス8で囲まれた所定空間
に空調風を吹出して、該所定空間を所定温度に調整可能
な空調装置(各要素35,55,57,58,59参照)
を備えたものである。
【0049】この構成によれば、フロントウインドガラ
ス8の後部縦辺部を車室13の側方にラウンドして配置
することにより、このフロントウインドガラス8で囲ま
れた空間が形成される。
ス8の後部縦辺部を車室13の側方にラウンドして配置
することにより、このフロントウインドガラス8で囲ま
れた空間が形成される。
【0050】そこで、このフロントウインドガラス8で
囲まれた所定空間(空調風ゾーンZ1参照)に上述の空調
装置にて温調された空調風を吹出すことで、この所定空
間を適切に冷暖房することができ、この結果、乗員の快
適性を向上させることができ、特に、トンネル内の走行
時や渋滞時において有効となる。
囲まれた所定空間(空調風ゾーンZ1参照)に上述の空調
装置にて温調された空調風を吹出すことで、この所定空
間を適切に冷暖房することができ、この結果、乗員の快
適性を向上させることができ、特に、トンネル内の走行
時や渋滞時において有効となる。
【0051】また図1〜図8で示した実施例の車両の空
調装置は、車体に形成された連続した単一開口から成る
フロントウインド開口部7と、上記フロントウインド開
口部7を透光性の素材から成る一体のフロントウインド
ガラス8によって覆った車両において、上記フロントウ
インド開口部7側部の両縦辺部9,9を車両側部後方に
位置させ、上記フロントウインドガラス8の後部縦辺部
は車室13の側方にラウンドして配置すると共に、空気
清浄機能を有する空調ユニット35を備え、上記フロン
トウインドガラス8で囲まれた所定空間(空調風ゾーン
Z1参照)に浄化された空調風を吹出して、該所定空間
をナチュラルエアゾーンとする空調装置(各要素35,
51,52,55,57,58,59参照)を備えたも
のである。
調装置は、車体に形成された連続した単一開口から成る
フロントウインド開口部7と、上記フロントウインド開
口部7を透光性の素材から成る一体のフロントウインド
ガラス8によって覆った車両において、上記フロントウ
インド開口部7側部の両縦辺部9,9を車両側部後方に
位置させ、上記フロントウインドガラス8の後部縦辺部
は車室13の側方にラウンドして配置すると共に、空気
清浄機能を有する空調ユニット35を備え、上記フロン
トウインドガラス8で囲まれた所定空間(空調風ゾーン
Z1参照)に浄化された空調風を吹出して、該所定空間
をナチュラルエアゾーンとする空調装置(各要素35,
51,52,55,57,58,59参照)を備えたも
のである。
【0052】この構成によれば、フロントウインドガラ
ス8の後部縦辺部を車室13の側方にラウンドして配置
することにより、このフロントウインドガラス8で囲ま
れた空間が形成される。
ス8の後部縦辺部を車室13の側方にラウンドして配置
することにより、このフロントウインドガラス8で囲ま
れた空間が形成される。
【0053】そこで、このフロントウインドガラス8で
囲まれた所定空間に上述の空気清浄機能を有する空調ユ
ニット35にて清浄化されたナチュラルエアを吹出すこ
とで、この所定空間をナチュラルエアゾーン(空調風ゾ
ーンZ1参照)とすることができ、この結果、乗員の快
適性を向上させることができ、特に、トンネル内の走行
時や渋滞時において有効となる。
囲まれた所定空間に上述の空気清浄機能を有する空調ユ
ニット35にて清浄化されたナチュラルエアを吹出すこ
とで、この所定空間をナチュラルエアゾーン(空調風ゾ
ーンZ1参照)とすることができ、この結果、乗員の快
適性を向上させることができ、特に、トンネル内の走行
時や渋滞時において有効となる。
【0054】さらに、上記フロントウインド開口部7の
下部近傍には空調ユニット35が配設され、上記空調ユ
ニット35に接続されて上記フロントウインドガラス8
の下辺に沿って延び、空調風を車室内に吹出す空調ダク
ト(デフロスタダクト557および空調ダクト58参照)
が設けられ、上記フロントウインドガラス8の内側に空
調風ゾーンZ1を形成するように構成したものである。
下部近傍には空調ユニット35が配設され、上記空調ユ
ニット35に接続されて上記フロントウインドガラス8
の下辺に沿って延び、空調風を車室内に吹出す空調ダク
ト(デフロスタダクト557および空調ダクト58参照)
が設けられ、上記フロントウインドガラス8の内側に空
調風ゾーンZ1を形成するように構成したものである。
【0055】この構成によれば、上述の空調ダクト58
から車室13内に吹出される空調風により、フロントウ
インドガラス8の内側つまり車室13側に空調風ゾーン
Z1を形成して、乗員の快適性向上を図ることができ
る。
から車室13内に吹出される空調風により、フロントウ
インドガラス8の内側つまり車室13側に空調風ゾーン
Z1を形成して、乗員の快適性向上を図ることができ
る。
【0056】加えて、上記空調ダクト(各ダクト57,
58参照)はフロントウインドガラス8に空調風を吹出
す吹出し口55をもったデフロスタダクト57に設定さ
れたものである。この構成によれば、上述の空調風ゾー
ンZ1を形成する空調ダクト58と、デフロスタダクト
57とを兼用することができるので、ダクト構成等の構
造の簡素化を図ることができる。
58参照)はフロントウインドガラス8に空調風を吹出
す吹出し口55をもったデフロスタダクト57に設定さ
れたものである。この構成によれば、上述の空調風ゾー
ンZ1を形成する空調ダクト58と、デフロスタダクト
57とを兼用することができるので、ダクト構成等の構
造の簡素化を図ることができる。
【0057】図9は車両の空調装置の他の実施例を示
し、空調風ゾーンZ1(図7参照)を形成する空調ダクト
58の吹出し口59を運転席側に2つ、助手席側に2つ
形成したものである。
し、空調風ゾーンZ1(図7参照)を形成する空調ダクト
58の吹出し口59を運転席側に2つ、助手席側に2つ
形成したものである。
【0058】このように構成すると、運転席側乗員に対
して図7に矢印で示す循環風経路が2経路形成されると
共に、助手席側乗員に対しても同図に矢印で示す循環風
経路が2経路形成されるので、前席乗員の快適性をより
一層向上させることができる。
して図7に矢印で示す循環風経路が2経路形成されると
共に、助手席側乗員に対しても同図に矢印で示す循環風
経路が2経路形成されるので、前席乗員の快適性をより
一層向上させることができる。
【0059】図9で示したこの実施例においても、その
他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様
であるから、図9において前図と同一の部分には同一符
号を付して、その詳しい説明を省略する。
他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様
であるから、図9において前図と同一の部分には同一符
号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0060】図10は車両の空調装置のさらに他の実施
例を示し、図7の実施例においては吹出し口59と連通
する空調ダクト58をデフロスタダクト57から分岐形
成したが、図10に示すこの実施例においては、吹出し
口59と連通する空調ダクト58をベントダクト65
(図面ではセンタベントダクトを示す)から分岐形成した
ものである。
例を示し、図7の実施例においては吹出し口59と連通
する空調ダクト58をデフロスタダクト57から分岐形
成したが、図10に示すこの実施例においては、吹出し
口59と連通する空調ダクト58をベントダクト65
(図面ではセンタベントダクトを示す)から分岐形成した
ものである。
【0061】上述のベントダクト65はインストルメン
トパネル34に設けられたベント吹出し口66(図面で
はセンタベント吹出し口を示す)を有し、車室内乗員に
向けて空調風を吹出すダクトであって、このベントダク
ト65と空調ダクト58との分岐部にはドア67を設け
ている。
トパネル34に設けられたベント吹出し口66(図面で
はセンタベント吹出し口を示す)を有し、車室内乗員に
向けて空調風を吹出すダクトであって、このベントダク
ト65と空調ダクト58との分岐部にはドア67を設け
ている。
【0062】上述のドア67を図10の仮想線位置に切
換えた場合には、空調ユニット35からの空調風は車室
内乗員に向けて直接吹出され、ドア67を図10の実線
位置に切換えた場合には、空調ユニット35からの空調
風は空調ダクト58および吹出し口59から車室内に吹
出されるので、空調風ゾーンZ2を形成することができ
る。
換えた場合には、空調ユニット35からの空調風は車室
内乗員に向けて直接吹出され、ドア67を図10の実線
位置に切換えた場合には、空調ユニット35からの空調
風は空調ダクト58および吹出し口59から車室内に吹
出されるので、空調風ゾーンZ2を形成することができ
る。
【0063】つまり、上述の吹出し口59から吹出され
た空調風(温調風またはナチュラルエア)は図10に矢印
で示すように、フロントウインドガラス8の前低後高状
の傾斜に沿って下方から上方へ流動し、フロントヘッダ
48の車室内側を覆うヘッダトリム60の下部か前席乗
員の頭部近傍を上方から下方に向けて経由して矢印で示
すように前方へ循環し、前述の温調ゾーンまたはナチュ
ラルエアゾーンをゾーン空調し、フロントウインドガラ
ス8の車室内側に空調風ゾーンZ2を形成するものであ
る。
た空調風(温調風またはナチュラルエア)は図10に矢印
で示すように、フロントウインドガラス8の前低後高状
の傾斜に沿って下方から上方へ流動し、フロントヘッダ
48の車室内側を覆うヘッダトリム60の下部か前席乗
員の頭部近傍を上方から下方に向けて経由して矢印で示
すように前方へ循環し、前述の温調ゾーンまたはナチュ
ラルエアゾーンをゾーン空調し、フロントウインドガラ
ス8の車室内側に空調風ゾーンZ2を形成するものであ
る。
【0064】このように図10で示した実施例において
は、上記空調ダクト58は車室内乗員に向けて空調風を
吹出す吹出し口66をもったベントダクト65に設定さ
れたものである。この構成によれば、上述の空調風ゾー
ンZ2を形成する空調ダクト58と、ベントダクト65
とを兼用することができるので、ダクト構成等の構造の
簡素化を図ることができる。
は、上記空調ダクト58は車室内乗員に向けて空調風を
吹出す吹出し口66をもったベントダクト65に設定さ
れたものである。この構成によれば、上述の空調風ゾー
ンZ2を形成する空調ダクト58と、ベントダクト65
とを兼用することができるので、ダクト構成等の構造の
簡素化を図ることができる。
【0065】図10で示したこの実施例においても、そ
の他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同
様であるから、図10において前図と同一の部分には同
一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
の他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同
様であるから、図10において前図と同一の部分には同
一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0066】図11、図12、図13は車両の空調装置
のさらに他の実施例を示するものである。この実施例で
はフロントウインド開口部7の左右の両縦辺部9,9を
構成するフロントピラー47,47の部分に空調吹出し
部68を形成している。
のさらに他の実施例を示するものである。この実施例で
はフロントウインド開口部7の左右の両縦辺部9,9を
構成するフロントピラー47,47の部分に空調吹出し
部68を形成している。
【0067】すなわち、フロントピラー47の車室側に
は図13に示すようにトリム部材としてのピラートリム
69を設け、このピラートリム69内に空調風の通路7
0を形成すべく該ピラートリム69をブロー成形品によ
り構成し、該ピラートリム69の可及的上方位置にピラ
ートリム内の通路70と連通接続された空調吹出し部6
8を形成したものである。
は図13に示すようにトリム部材としてのピラートリム
69を設け、このピラートリム69内に空調風の通路7
0を形成すべく該ピラートリム69をブロー成形品によ
り構成し、該ピラートリム69の可及的上方位置にピラ
ートリム内の通路70と連通接続された空調吹出し部6
8を形成したものである。
【0068】またピラートリム69内の空調風の通路7
0の下部は、車体内に設けられた連通路71を介してデ
フロスタ吹出口55またはそのダクト57に接続されて
いる。そして、この実施例においては図12、図13に
矢印で示すように、空調吹出し部68から吹出された空
調風(温調風またはナチュラルエア)は車幅方向内方に向
けて斜め下方へ流動し、前席乗員の頭部近傍を上方から
下方に向けて経由した後に、一旦前方へ流動し、さらに
車幅方向外方に向けて斜め上方へ流動すべく循環して、
フロントウインドガラス8の車室内側に空調風ゾーンZ
3を形成するものである。なお、図13においてFは車
両前方を示し、OUTは車両外方を示す。
0の下部は、車体内に設けられた連通路71を介してデ
フロスタ吹出口55またはそのダクト57に接続されて
いる。そして、この実施例においては図12、図13に
矢印で示すように、空調吹出し部68から吹出された空
調風(温調風またはナチュラルエア)は車幅方向内方に向
けて斜め下方へ流動し、前席乗員の頭部近傍を上方から
下方に向けて経由した後に、一旦前方へ流動し、さらに
車幅方向外方に向けて斜め上方へ流動すべく循環して、
フロントウインドガラス8の車室内側に空調風ゾーンZ
3を形成するものである。なお、図13においてFは車
両前方を示し、OUTは車両外方を示す。
【0069】このように、図11〜図13で示した実施
例においては、上記フロントウインド開口部7の両縦辺
部9,9を構成するフロントピラー47の部分に空調吹
出し部68を形成したものである。この構成によれば、
フロントウインドガラス8で囲まれた所定空間に空調風
を吹出すところの空調吹出し部68をフロントピラー4
7の部分に形成したので、乗員の頭部に可及的近い部位
から空調風を吹出すことができ、乗員の快適性向上を図
ることができる。
例においては、上記フロントウインド開口部7の両縦辺
部9,9を構成するフロントピラー47の部分に空調吹
出し部68を形成したものである。この構成によれば、
フロントウインドガラス8で囲まれた所定空間に空調風
を吹出すところの空調吹出し部68をフロントピラー4
7の部分に形成したので、乗員の頭部に可及的近い部位
から空調風を吹出すことができ、乗員の快適性向上を図
ることができる。
【0070】また、上記フロントウインド開口部7の車
室側にはトリム部材(ピラートリム69参照)が設けら
れ、上記空調吹出し部68はトリム部材(ピラートリム
69参照)内の空調風の通路70に接続されたものであ
る。この構成によれば、空調風の通路70と、空調吹出
し部68とを容易に形成することができる。
室側にはトリム部材(ピラートリム69参照)が設けら
れ、上記空調吹出し部68はトリム部材(ピラートリム
69参照)内の空調風の通路70に接続されたものであ
る。この構成によれば、空調風の通路70と、空調吹出
し部68とを容易に形成することができる。
【0071】図11〜図13で示したこの実施例におい
ても、その他の構成、作用、効果については先の実施例
とほぼ同様であるから、図11〜図13において前図と
同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省
略する。
ても、その他の構成、作用、効果については先の実施例
とほぼ同様であるから、図11〜図13において前図と
同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省
略する。
【0072】図14は車両の空調装置のさらに他の実施
例を示す要部の平面図であって、この実施例では図11
〜図13で示した実施例の構造に加えて、ピラートリム
69にエアカーテン形成孔72を形成し、ピラートリム
69内の空調風の通路70と連通接続された上記エアカ
ーテン形成孔72から吹出される空調風により、前方か
ら後方へ流動するエアカーテン73を形成して、このエ
アカーテン73により外気が車室13内へ入り込むのを
可及的防止すべく構成したものである。
例を示す要部の平面図であって、この実施例では図11
〜図13で示した実施例の構造に加えて、ピラートリム
69にエアカーテン形成孔72を形成し、ピラートリム
69内の空調風の通路70と連通接続された上記エアカ
ーテン形成孔72から吹出される空調風により、前方か
ら後方へ流動するエアカーテン73を形成して、このエ
アカーテン73により外気が車室13内へ入り込むのを
可及的防止すべく構成したものである。
【0073】このように構成すると、空調吹出し部68
からの空調風にて空調風ゾーンZ3を形成することがで
きると共に、エアカーテン73により排気ガス等を含む
外気が車室内へ侵入するのを可及的防止することができ
る。
からの空調風にて空調風ゾーンZ3を形成することがで
きると共に、エアカーテン73により排気ガス等を含む
外気が車室内へ侵入するのを可及的防止することができ
る。
【0074】図14で示したこの実施例においても、そ
の他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同
様であるから、図14において前図と同一の部分には同
一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
の他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同
様であるから、図14において前図と同一の部分には同
一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0075】図15、図16は車両の空調装置のさらに
他の実施例を示すものである。この実施例ではフロント
ウインド開口部7の上辺部を構成するフロントヘッダ4
8の部分に運転席側乗員および助手席側乗員に対応すべ
く空調吹出し部74を形成している。
他の実施例を示すものである。この実施例ではフロント
ウインド開口部7の上辺部を構成するフロントヘッダ4
8の部分に運転席側乗員および助手席側乗員に対応すべ
く空調吹出し部74を形成している。
【0076】すなわち、フロントヘッダ48の車室側に
は図16に示すようにトリム部材としてのヘッダトリム
60を設け、このヘッダトリム60内に空調風の通路7
5を形成すべく該ヘッダトリム60をブロー成形品によ
り構成し、車幅方向に延びる上述のヘッダトリム60内
の通路75と連通接続された空調吹出し部74を前席乗
員と対応させて形成したものである。
は図16に示すようにトリム部材としてのヘッダトリム
60を設け、このヘッダトリム60内に空調風の通路7
5を形成すべく該ヘッダトリム60をブロー成形品によ
り構成し、車幅方向に延びる上述のヘッダトリム60内
の通路75と連通接続された空調吹出し部74を前席乗
員と対応させて形成したものである。
【0077】また上述のヘッダトリム60内の空調風の
通路75は、ピラートリム69内の空調風の通路70と
連通接続され、図15に示すように、連通路71を介し
てデフロスタ吹出口55またはそのダクト57に接続さ
れている。
通路75は、ピラートリム69内の空調風の通路70と
連通接続され、図15に示すように、連通路71を介し
てデフロスタ吹出口55またはそのダクト57に接続さ
れている。
【0078】そして、この実施例においては図16に矢
印で示すように、空調吹出し部74から吹出された空調
風(温調風またはナチュラルエア)は上方から下方に向け
て斜め下方へ流動し、前席乗員の頭部近傍を上方から下
方に向けて経由した後に、一旦前方へ流動し、さらに下
方から上方へと流動すべく循環して、フロントウインド
ガラス8の車室内側に空調風ゾーンZ4を形成するもの
である。
印で示すように、空調吹出し部74から吹出された空調
風(温調風またはナチュラルエア)は上方から下方に向け
て斜め下方へ流動し、前席乗員の頭部近傍を上方から下
方に向けて経由した後に、一旦前方へ流動し、さらに下
方から上方へと流動すべく循環して、フロントウインド
ガラス8の車室内側に空調風ゾーンZ4を形成するもの
である。
【0079】このように図15、図16で示した実施例
においては、上記フロントウインド開口部7の上辺部を
構成するフロントヘッダ部(ヘッダトリム60参照)に空
調吹出し部74を形成したものである。この構成によれ
ば、フロントウインドガラス8で囲まれた所定空間に空
調風を吹出すところの空調吹出し部74をフロントヘッ
ダ部(ヘッダトリム60参照)に形成したので、乗員の頭
部に可及的近い部位から空調風を吹出すことができ、乗
員の快適性向上を図ることができる。しかも、フロント
ヘッダ部(ヘッダトリム60参照)に空調吹出し部74を
形成するので、この空調吹出し部74を設ける車幅方向
の位置を任意に設定することができる。
においては、上記フロントウインド開口部7の上辺部を
構成するフロントヘッダ部(ヘッダトリム60参照)に空
調吹出し部74を形成したものである。この構成によれ
ば、フロントウインドガラス8で囲まれた所定空間に空
調風を吹出すところの空調吹出し部74をフロントヘッ
ダ部(ヘッダトリム60参照)に形成したので、乗員の頭
部に可及的近い部位から空調風を吹出すことができ、乗
員の快適性向上を図ることができる。しかも、フロント
ヘッダ部(ヘッダトリム60参照)に空調吹出し部74を
形成するので、この空調吹出し部74を設ける車幅方向
の位置を任意に設定することができる。
【0080】図15、図16で示したこの実施例におい
ても、その他の構成、作用、効果については先の実施例
とほぼ同様であるから、図15、図16において前図と
同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省
略する。
ても、その他の構成、作用、効果については先の実施例
とほぼ同様であるから、図15、図16において前図と
同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省
略する。
【0081】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のフロントウインド部材は、実施例
のフロントウインドガラス8に対応し、以下同様に、空
調装置は、空調ユニット35およびダクトを含む装置に
対応して、空調ダクトは、デフロスタダクト57、空調
ダクト58に対応し、トリム部材は、ピラートリム6
9、ヘッダトリム60に対応するも、この発明は、上述
の実施例の構成のみに限定されるものではない。
において、この発明のフロントウインド部材は、実施例
のフロントウインドガラス8に対応し、以下同様に、空
調装置は、空調ユニット35およびダクトを含む装置に
対応して、空調ダクトは、デフロスタダクト57、空調
ダクト58に対応し、トリム部材は、ピラートリム6
9、ヘッダトリム60に対応するも、この発明は、上述
の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0082】例えば、上述の吹出し口59、空調吹出し
部68,74に吹出し方向を変更調整するルーバその他
の手段を設けて、空調風ゾーンZ1,Z2,Z3,Z4
の位置または/および大きさを可変すべく構成してもよ
い。
部68,74に吹出し方向を変更調整するルーバその他
の手段を設けて、空調風ゾーンZ1,Z2,Z3,Z4
の位置または/および大きさを可変すべく構成してもよ
い。
【0083】
【発明の効果】この発明によれば、フロントウインド部
材の後部縦辺部を車室の側方にラウンドして配置し、こ
のフロントウインド部材で囲まれた所定空間に空調風を
吹出して、該所定空間を所定温度に調整可能な空調装置
を設けたので、上述の空調風により所定空間を適切に冷
暖房することができ、乗員の快適性を向上させ、特にト
ンネル内の走行時や渋滞時に有効となる効果がある。
材の後部縦辺部を車室の側方にラウンドして配置し、こ
のフロントウインド部材で囲まれた所定空間に空調風を
吹出して、該所定空間を所定温度に調整可能な空調装置
を設けたので、上述の空調風により所定空間を適切に冷
暖房することができ、乗員の快適性を向上させ、特にト
ンネル内の走行時や渋滞時に有効となる効果がある。
【0084】この発明によれば、フロントウインド部材
の後部縦辺部を車室の側方にラウンドして配置し、この
フロントウインド部材で囲まれた所定空間に空調風を吹
出して、該所定空間をナチュラルエアゾーン(エアフィ
ルタ等により浄化、清浄化された空気のゾーン)とする
空調装置を設けたので、上述の空調風により所定空間を
適切にナチュラルエアゾーンと成して、乗員の快適性を
向上させ、特にトンネル内の走行時や渋滞時に有効とな
る効果がある。
の後部縦辺部を車室の側方にラウンドして配置し、この
フロントウインド部材で囲まれた所定空間に空調風を吹
出して、該所定空間をナチュラルエアゾーン(エアフィ
ルタ等により浄化、清浄化された空気のゾーン)とする
空調装置を設けたので、上述の空調風により所定空間を
適切にナチュラルエアゾーンと成して、乗員の快適性を
向上させ、特にトンネル内の走行時や渋滞時に有効とな
る効果がある。
【図1】 本発明の空調装置を備えた車両の斜視図。
【図2】 オープンカー態様時の斜視図。
【図3】 車両の内部側面図。
【図4】 図3の要部の斜視図。
【図5】 図4の分解斜視図。
【図6】 図3の平面図。
【図7】 図3の要部拡大図。
【図8】 図6の要部の斜視図。
【図9】 車両の空調装置の他の実施例を示す平面図。
【図10】 車両の空調装置のさらに他の実施例を示す
側面図。
側面図。
【図11】 車両の空調装置のさらに他の実施例を示す
斜視図。
斜視図。
【図12】 図11の車両の平面図。
【図13】 空調吹出し部の拡大平面図。
【図14】 空調装置のさらに他の実施例を示す要部拡
大平面図。
大平面図。
【図15】 車両の空調装置のさらに他の実施例を示す
斜視図。
斜視図。
【図16】 図15の車両の側面図。
7…フロントウインド開口部
8…フロントウインドガラス(フロントウインド部材)
9…縦辺部
13…車室
35…空調ユニット
47…フロントピラー
48…フロントヘッダ
55…デフロスタ吹出し口(吹出し口)
57…デフロスタダクト(空調ダクト)
58…空調ダクト
60…ヘッダトリム(トリム部材)
65…ベントダクト(空調ダクト)
66…ベント吹出し口(吹出し口)
68,74…空調吹出し部
69…ピラートリム(トリム部材)
70,75…通路
Z1〜Z4…空調風ゾーン
Claims (8)
- 【請求項1】車体に形成された連続した単一開口から成
るフロントウインド開口部と、上記フロントウインド開
口部を透光性の素材から成る一体のフロントウインド部
材によって覆った車両において、上記フロントウインド
開口部側部の両縦辺部を車両側部後方に位置させ、上記
フロントウインド部材の後部縦辺部は車室の側方にラウ
ンドして配置すると共に、上記フロントウインド部材で
囲まれた所定空間に空調風を吹出して、該所定空間を所
定温度に調整可能な空調装置を備えた車両の空調装置。 - 【請求項2】車体に形成された連続した単一開口から成
るフロントウインド開口部と、上記フロントウインド開
口部を透光性の素材から成る一体のフロントウインド部
材によって覆った車両において、上記フロントウインド
開口部側部の両縦辺部を車両側部後方に位置させ、上記
フロントウインド部材の後部縦辺部は車室の側方にラウ
ンドして配置すると共に、空気清浄機能を有する空調ユ
ニットを備え、上記フロントウインド部材で囲まれた所
定空間に浄化された空調風を吹出して、該所定空間をナ
チュラルエアゾーンとする空調装置を備えた車両の空調
装置。 - 【請求項3】上記フロントウインド開口部の下部近傍に
は空調ユニットが配設され、上記空調ユニットに接続さ
れて上記フロントウインド部材の下辺に沿って延び、空
調風を車室内に吹出す空調ダクトが設けられ、上記フロ
ントウインド部材の内側に空調風ゾーンを形成するよう
に構成した請求項1または2記載の車両の空調装置。 - 【請求項4】上記空調ダクトはフロントウインド部材に
空調風を吹出す吹出し口をもったデフロスタダクトに設
定された請求項3記載の車両の空調装置。 - 【請求項5】上記空調ダクトは車室内乗員に向けて空調
風を吹出す吹出し口をもったベントダクトに設定された
請求項3記載の車両の空調装置。 - 【請求項6】上記フロントウインド開口部の両縦辺部を
構成するフロントピラー部に空調吹出し部を形成した請
求項1,2または3記載の車両の空調装置。 - 【請求項7】上記フロントウインド開口部の上辺部を構
成するフロントヘッダ部に空調吹出し部を形成した請求
項1,2または3記載の車両の空調装置。 - 【請求項8】上記フロントウインド開口部の車室側には
トリム部材が設けられ、上記空調吹出し部はトリム部材
内の空調風の通路に接続された請求項6または7記載の
車両の空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002155699A JP2003341346A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 車両の空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002155699A JP2003341346A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 車両の空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003341346A true JP2003341346A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29772164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002155699A Pending JP2003341346A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 車両の空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003341346A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298181A (ja) * | 2005-04-21 | 2006-11-02 | Valeo Thermal Systems Japan Corp | 車両用空調装置 |
-
2002
- 2002-05-29 JP JP2002155699A patent/JP2003341346A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298181A (ja) * | 2005-04-21 | 2006-11-02 | Valeo Thermal Systems Japan Corp | 車両用空調装置 |
JP4665229B2 (ja) * | 2005-04-21 | 2011-04-06 | 株式会社ヴァレオサーマルシステムズ | 車両用空調装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050209 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070612 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20071030 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |