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JP2003330295A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

Info

Publication number
JP2003330295A
JP2003330295A JP2002136583A JP2002136583A JP2003330295A JP 2003330295 A JP2003330295 A JP 2003330295A JP 2002136583 A JP2002136583 A JP 2002136583A JP 2002136583 A JP2002136583 A JP 2002136583A JP 2003330295 A JP2003330295 A JP 2003330295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
heating
fixing belt
supporting
heating roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002136583A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Onodera
正泰 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2002136583A priority Critical patent/JP2003330295A/ja
Publication of JP2003330295A publication Critical patent/JP2003330295A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】密着状態を向上させ、あるいは分離性の向上を
図ることで、良好な画質の画像を得ることが可能であ
る。 【解決手段】加熱手段240を有する加熱ローラ241
と、加熱ローラ241と離間して配設される支持ローラ
242と、加熱ローラ241と支持ローラ242とにエ
ンドレスに掛け渡された定着ベルト243と、定着ベル
ト243を介して加熱ローラ241と加熱ローラ241
に対して定着ベルト243の移動方向に対して下流側に
配設される支持ローラ242の両方に圧接してニップを
形成する対向ローラ244を有する定着装置24におい
て、支持ローラ242は駆動装置250により回転駆動
され、定着ベルト243と対向ローラ244は支持ロー
ラ242の回転により駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写
機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有
する複合機や印刷機等の画像形成装置に備える定着装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような定着装置には、加熱手段を有
する加熱ローラと、加熱ローラと離間して配設される支
持ローラと、加熱ローラと支持ローラとにエンドレスに
掛け渡された定着ベルトと、定着ベルトを介して加熱ロ
ーラと加熱ローラに対して定着ベルトの移動方向に対し
て下流側に配設される支持ローラの両方に圧接してニッ
プを形成する対向ローラを有し、静電像をトナーで現像
した可視像が転写された記録材をニップ部に導き、この
ニップ部を通過させることで記録材のトナー画像の定着
を行なうものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような定着装置の
場合、ニップ内で定着ベルトが対向ローラにのみ接して
いる部分と記録材のトナー画像の定着を行なう際の密着
状態が悪いと、画像不良が生じることがある。
【0004】また、記録材がニップ部通過後、定着ベル
トに巻き付きぎみに分離すると、光沢のある画像が得ら
れ難い等の問題がある。
【0005】この発明は、かかる実情に鑑みてなされた
もので、密着状態を向上させ、あるいは分離性の向上を
図ることで、良好な画質の画像を得ることが可能な定着
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0007】請求項1に記載の発明は、加熱手段を有す
る加熱ローラと、前記加熱ローラと離間して配設される
支持ローラと、前記加熱ローラと前記支持ローラとにエ
ンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルト
を介して前記加熱ローラと前記加熱ローラに対して前記
定着ベルトの移動方向に対して下流側に配設される前記
支持ローラの両方に圧接してニップを形成する対向ロー
ラを有する定着装置において、前記支持ローラは駆動装
置により回転駆動され、前記定着ベルトと前記対向ロー
ラは前記支持ローラの回転により駆動されることを特徴
とする定着装置である。
【0008】この請求項1に記載の発明によれば、支持
ローラで定着ベルトを駆動することで、ニップ部で定着
ベルトが引っ張りで駆動されるため、支持ローラと加熱
ローラとの間のニップ部での記録材の対向ローラへの密
着度が高くなって、画質と光沢度が向上する。
【0009】請求項2に記載の発明は、加熱手段を有す
る加熱ローラと、前記加熱ローラと離間して配設される
支持ローラと、前記加熱ローラと前記支持ローラとにエ
ンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルト
を介して前記加熱ローラと前記加熱ローラに対して前記
定着ベルトの移動方向に対して下流側に配設される前記
支持ローラの両方に圧接してニップを形成する対向ロー
ラを有する定着装置において、前記加熱ローラと前記支
持ローラの間に、前記定着ベルトを介して前記対向ロー
ラに押し付ける押圧部材を有し、前記加熱ローラと前記
対向ローラで形成されるニップ部の圧力をP1、前記支
持ローラと前記対向ローラで形成されるニップ部の圧力
をP2、前記押圧部材と前記対向ローラで形成されるニ
ップ部の圧力をP3としたとき、P1>P3、P2>P
3であることを特徴とする定着装置である。
【0010】この請求項2に記載の発明によれば、加熱
ローラと支持ローラの間のニップ部に押圧部材を設置
し、そのとき圧力の関係をP1>P3、P2>P3と
し、ニップ部での記録材の対向ローラへの密着度を高く
することで、画質と光沢度が向上する。
【0011】請求項3に記載の発明は、加熱手段を有す
る加熱ローラと、前記加熱ローラと離間して配設される
支持ローラと、前記加熱ローラと前記支持ローラとにエ
ンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルト
を介して前記加熱ローラと前記加熱ローラに対して前記
定着ベルトの移動方向に対して下流側に配設される前記
支持ローラの両方に圧接してニップを形成する対向ロー
ラを有する定着装置において、前記加熱ローラと前記支
持ローラは弾性層を有しないローラであり、前記対向ロ
ーラは弾性層を有するローラであり、前記加熱ローラと
前記対向ローラで形成されるニップ部の圧力をP1、前
記支持ローラと前記対向ローラで形成されるニップ部の
圧力をP2としたとき、P1<P2であることを特徴と
する定着装置である。
【0012】この請求項3に記載の発明によれば、支持
ローラはハードローラ、対向ローラはソフトローラと
し、そのときの圧力の関係をP1<P2とすることで、
支持ローラと対向ローラで形成されるニップの出口の形
状が対向ローラ側に凸になり、これにより記録材の進行
方向が変化し定着ベルトからの分離性を確保することが
できる。
【0013】請求項4に記載の発明は、加熱手段を有す
る加熱ローラと、前記加熱ローラと離間して配設される
支持ローラと、前記加熱ローラと前記支持ローラとにエ
ンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルト
を介して前記加熱ローラと前記加熱ローラに対して前記
定着ベルトの移動方向に対して下流側に配設される前記
支持ローラの両方に圧接してニップを形成する対向ロー
ラを有する定着装置において、前記加熱ローラは弾性層
を有しないローラであり、前記支持ローラと前記対向ロ
ーラは弾性層を有するローラであり、前記支持ローラと
前記対向ローラを前記定着ベルトを介して圧接したと
き、前記支持ローラの弾性層の変形量よりも前記対向ロ
ーラの弾性層の変形量のほうが大きいことを特徴とする
定着装置である。
【0014】この請求項4に記載の発明によれば、支持
ローラの弾性層よりも、対向ローラの弾性層を変形さ
せ、対向ローラの変形量を大きくして支持ローラと対向
ローラで形成されるニップの出口の形状を対向ローラ側
に凸になるようにし、これにより記録材の進行方向が変
化し定着ベルトからの分離性を確保することができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、加熱手段を有す
る加熱ローラと、前記加熱ローラと離間して配設される
支持ローラと、前記加熱ローラと前記支持ローラとにエ
ンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルト
を介して前記加熱ローラと前記加熱ローラに対して前記
定着ベルトの移動方向に対して下流側に配設される前記
支持ローラの両方に圧接してニップを形成する対向ロー
ラを有する定着装置において、前記加熱ローラは弾性層
を有しないローラであり、前記支持ローラと前記対向ロ
ーラは弾性層を有するローラであり、前記支持ローラの
弾性層の硬度は、前記対向ローラの弾性層の硬度よりも
大きいことを特徴とする定着装置である。
【0016】この請求項5に記載の発明によれば、支持
ローラの弾性層の硬度を、対向ローラの弾性層硬度より
も大きくし、対向ローラの変形量を大きくして支持ロー
ラと対向ローラで形成されるニップの出口の形状を対向
ローラ側に凸になるようにし、これにより記録材の進行
方向が変化し定着ベルトからの分離性を確保することが
できる。
【0017】請求項6に記載の発明は、加熱手段を有す
る加熱ローラと、前記加熱ローラと離間して配設される
支持ローラと、前記加熱ローラと前記支持ローラとにエ
ンドレスに掛け渡された定着ベルトと、前記定着ベルト
を介して前記加熱ローラと前記加熱ローラに対して前記
定着ベルトの移動方向に対して下流側に配設される前記
支持ローラの両方に圧接してニップを形成する対向ロー
ラを有する定着装置において、前記支持ローラと前記対
向ローラで形成されるニップの形状は前記対向ローラ側
に凸であり、前記支持ローラの外径はφ30mm以下で
あることを特徴とする定着装置である。
【0018】この請求項6に記載の発明によれば、支持
ローラと対向ローラとで形成されるニップの形状は対向
ローラ側に凸であり、支持ローラはφ30以下であるこ
とで、曲率分離で定着ベルトからの分離性を確保するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の定着装置の実施
の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的
範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下
の、この発明の実施の形態における断定的な説明は、ベ
ストモードを示すものであって、この発明の用語の意義
や技術的範囲を限定するものではない。
【0020】この発明の定着装置を備える画像形成装置
の一実施形態の画像形成プロセス及び各機構について、
図1及び図2を用いて説明する。図1は、この発明の定
着装置を備える画像形成装置の一実施の形態を示すカラ
ー画像形成装置の概要断面構成図であり、図2は、定着
装置の一例を示す概要断面構成図である。
【0021】図1において、画像形成装置GSは、装置
本体GHと画像読取装置YSとから構成される。装置本
体GHは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられる
もので、複数組の画像形成部10Y、10M、10C、
10Kと、ベルト状の中間転写体6と給紙搬送手段及び
定着装置24とからなる。
【0022】イエロー(Y)色の画像を形成する画像形
成部10Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yの周
囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像器4
Y及びクリーニング手段8Yを有する。マゼンタ(M)
色の画像を形成する画像形成部10Mは、像坦持体とし
ての感光体ドラム1M、帯電手段2M、露光手段3M、
現像器4M及びクリーニング手段8Mを有する。シアン
(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持
体としての感光体ドラム1C、帯電手段2C、露光手段
3C、現像器4C及びクリーニング手段8Cを有する。
黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、像担
持体としての感光体ドラム1K、帯電手段2K、露光手
段3K、現像器4K及びクリーニング手段8Kを有す
る。帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光
手段3M、帯電手段2Cと露光装置3C及び帯電手段2
Kと露光装置3Kとは、潜像形成手段を構成する。
【0023】中間転写体6は、複数のローラにより巻回
され、回動可能に支持されている。画像形成部10Y、
10M、10C及び10Kより形成された各色の画像
は、回動する中間転写体6上に転写手段7Y、7M、7
C及び7Kにより逐次転写されて(1次転写)、合成さ
れたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収
容された記録材Pは、給紙手段21により給紙され、給
紙ローラ22A、22B、22C、レジストローラ23
等を経て、転写手段7Aに搬送され、記録材P上にカラ
ー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写さ
れた記録材Pは、定着装置24により定着処理され、排
紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載
置される。
【0024】一方、転写手段7Aにより記録紙Pにカラ
ー画像を転写した後、記録材Pを曲率分離した中間転写
体6は、クリーニング手段8Aにより残留トナーが除去
される。
【0025】4Y、4M、4C、4Kは、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)
の、小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を
内包する現像器であり、5Y、5M、5C、5Kは、現
像器4Y、4M、4C、4Kにそれぞれ新規のトナーを
補給するトナー補給手段である。
【0026】装置本体GHの上部には、自動原稿送り装
置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読
取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置201
の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送さ
れ、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の
片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセ
ンサCCDに読み込まれる。
【0027】ラインイメージセンサCCDにより光電変
換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナロ
グ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処
理等を行った後、画像書き込み部(露光手段)3Y、3
M、3C、3Kに信号を送る。
【0028】自動原稿送り装置201は自動両面原稿搬
送手段を備えている。この自動原稿送り装置201は、
原稿載置台上から給送される多数枚の原稿dの内容を、
連続して一挙に読み取り、記憶手段に蓄積することが可
能であるから(電子RDH機能)、複写機能により多数
枚の原稿内容を複写する揚合、或いはファクシミリ機能
により多数枚の原稿dを送信する場合等に便利に使用さ
れる。
【0029】なお、装置本体GHの内部には、環境条件
を検出するための環境条件検出手段としての温湿度セン
サTSが設けられる。また、現像制御部に接続されるコ
ピー枚数をカウントするための枚数カウンタが装置本体
GHに設けられる。
【0030】次に、図2を用いて定着装置について以下
に説明する。
【0031】この定着装置24は、加熱手段240を有
する加熱ローラ241と、加熱ローラ241と離間して
配設される支持ローラ242と、加熱ローラ240と支
持ローラ242とにエンドレスに掛け渡された定着ベル
ト243と、定着ベルト243を介して加熱ローラ24
1と加熱ローラ241に対して定着ベルト243の移動
方向に対して下流側に配設される支持ローラ242の両
方に圧接してニップを形成する対向ローラ244を有す
る。この対向ローラ244は加熱手段245を有する。
加熱ローラ241の加熱手段240及び対向ローラ24
4の加熱手段245は、ヒータで構成され、静電像をト
ナーで現像した可視像が転写された記録材Pをニップ部
に導き、このニップ部を通過させることで記録材Pのト
ナー画像の定着を行なう。
【0032】請求項1に記載の定着装置24は、支持ロ
ーラ242が駆動装置250により回転駆動され、定着
ベルト243が引っ張られて加熱ローラ241が回転
し、さらに対向ローラ244が回転する。このように定
着ベルト243と対向ローラ244は支持ローラ242
の回転により駆動される。
【0033】このようにして、支持ローラ242で定着
ベルト243を駆動し、ニップ部で定着ベルト243が
引っ張りで駆動されるため、支持ローラ242と加熱ロ
ーラ241との間のニップ部での対向ローラ244への
密着度が高くなって記録材Pのトナー画像の画質と光沢
度が向上する。
【0034】請求項2に記載の発明は、図3に示すよう
に、加熱ローラ241と支持ローラ242の間に、定着
ベルト243を介して対向ローラ244に押し付ける押
圧部材247を有する。加熱ローラ241と対向ローラ
244で形成されるニップ部の圧力をP1、支持ローラ
242と対向ローラ244で形成されるニップ部の圧力
をP2、押圧部材247と対向ローラ244で形成され
るニップ部の圧力をP3としたとき、P1>P3、P2
>P3であり、押圧部材247と対向ローラ244で形
成されるニップ部の圧力が最も弱い。
【0035】このように、加熱ローラ241と支持ロー
ラ242の間のニップ部に押圧部材247を設置し、そ
のときの圧力の関係をP1>P3、P2>P3とするこ
とで、ニップ部の対向ローラ244への密着度を高くす
ることによって、画質と光沢度が向上する。この結果
を、表1に示す。
【0036】画質は、目視で評価し、見た状態で定着が
よい場合は○で示し、僅かに定着が不十分な部分がある
が記録に問題ない場合は△で示し、全体的に定着が不十
分で記録に問題がある場合は×で示した。
【0037】また、光沢度は、光沢度計によって計測し
て評価した。光沢度の目標値に達している場合は○で示
し、僅かに目標値に達していないが記録に問題ない場合
は△で示し、目標値に達していないで記録に問題がある
場合は×で示した。表1 請求項3に記載の発明は、図4に示すように、加熱ロー
ラ241と支持ローラ242は弾性層を有しないローラ
であり、対向ローラ244は弾性層を有するローラであ
る。この加熱ローラ241と対向ローラ244で形成さ
れるニップ部の圧力をP1、支持ローラ242と対向ロ
ーラ244で形成されるニップ部の圧力をP2としたと
き、P1<P2である。
【0038】このように、支持ローラ242はハードロ
ーラ、対向ローラ244はソフトローラとし、そのとき
の圧力の関係をP1<P2とすることで、支持ローラ2
42と対向ローラ244で形成されるニップの出口の形
状を対向ローラ244側に凸244aになるようにす
る。これにより、記録材Pの進行方向が変化し定着ベル
ト243からの分離性を確保することができる。この結
果を表2に示す。
【0039】分離性の評価は、記録材Pが排出される進
行方向の変化を目視によって行なった。記録材Pが巻き
付きがなく円滑に排出される場合は○で示し、記録材P
の進行方向が先端部で変化するが重量で下向きになって
排出される場合は△で示し、記録材Pの巻き付きが生じ
る場合は×で示した。
【0040】表2 請求項4に記載の発明は、図5に示すように、加熱ロー
ラ241は弾性層を有しないローラである。支持ローラ
242と対向ローラ244は弾性層242a,244b
を有するローラであり、弾性層242a,244bは、
ゴムで構成される。この支持ローラ242と対向ローラ
244の弾性層242a,244bは、支持ローラ24
2と対向ローラ244を定着ベルト243を介して圧接
したとき、支持ローラ242の弾性層242aの変形量
よりも対向ローラ244の弾性層244bの変形量のほ
うが大きい。
【0041】このように、支持ローラ242の弾性層2
42aよりも、対向ローラ244の弾性層244bを変
形させ、対向ローラ244の変形量を大きくして支持ロ
ーラ242と対向ローラ244で形成されるニップの出
口の形状を対向ローラ244側に凸244aになるよう
にする。これにより、記録材Pの進行方向が支持ローラ
242側の上向きに変化し、対向ローラ244からの分
離性を確保することができる。
【0042】請求項5に記載の発明は、図5に示すよう
に、加熱ローラ241は弾性層を有しないローラであ
り、支持ローラ242と対向ローラ244は弾性層24
2a,244bを有するローラであり、支持ローラ24
2の弾性層242aの硬度は、対向ローラ244の弾性
層244bの硬度よりも大きい。このように、支持ロー
ラ242の弾性層242aの硬度を、対向ローラ244
の弾性層242bの硬度よりも大きくし、対向ローラ2
44の変形量を大きくして支持ローラ242と対向ロー
ラ244で形成されるニップの出口の形状を対向ローラ
244側に凸244aになるようにする。これにより、
記録材Pの進行方向が支持ローラ242側の上向きに変
化し、対向ローラ244からの分離性を確保することが
できる。
【0043】請求項6に記載の発明は、支持ローラ24
2と対向ローラ244で形成されるニップの形状は対向
ローラ244側に凸244aであり、支持ローラ242
の外径はφ30mm以下で小径にすることにより、表3
の実施例1及び実施例2に示すように、定着ベルト24
3の温度が160〜220℃の範囲において、曲率分離
で対向ローラ244からの分離性を確保することができ
る。
【0044】支持ローラ242の外径はφ40mmの比
較例では、定着ベルト243の温度が190℃以下にお
いては所定の分離性が得られなかった。その結果を、表
3に示す。
【0045】この分離性の評価は、記録材Pが排出され
る進行方向の変化を目視によって行なった。記録材Pが
巻き付きがなく円滑に排出される場合は○で示し、記録
材Pの巻き付きが生じる場合は×で示した。
【0046】表3
【0047】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、支持ローラで定着ベルトを駆動することで、ニッ
プ部で定着ベルトが引っ張りで駆動されるため、支持ロ
ーラと加熱ローラとの間のニップ部での記録材の対向ロ
ーラへの密着度が高くなって画質と光沢度が向上する。
【0048】請求項2に記載の発明では、加熱ローラと
支持ローラの間のニップ部に押圧部材を設置し、そのと
きの圧力の関係をP1>P3、P2>P3とすること
で、ニップ部での記録材の対向ローラへの密着度が高く
なって画質と光沢度が向上する。
【0049】請求項3に記載の発明では、支持ローラは
ハードローラ、対向ローラはソフトローラとし、そのと
きの圧力の関係をP1<P2とすることで、支持ローラ
と対向ローラで形成されるニップの出口の形状が対向ロ
ーラ側に凸になり、これにより記録材の進行方向が変化
し定着ベルトからの分離性を確保することができる。
【0050】請求項4に記載の発明では、支持ローラの
弾性層よりも、対向ローラの弾性層を変形させ、対向ロ
ーラの変形量を大きくして支持ローラと対向ローラで形
成されるニップの出口の形状を対向ローラ側に凸になる
ようにし、これにより記録材の進行方向が変化し定着ベ
ルトからの分離性を確保することができる。
【0051】請求項5に記載の発明では、支持ローラの
弾性層の硬度を、対向ローラの弾性層硬度よりも大きく
し、対向ローラの変形量を大きくして支持ローラと対向
ローラで形成されるニップの出口の形状を対向ローラ側
に凸になるようにし、これにより記録材の進行方向が変
化し定着ベルトからの分離性を確保することができる。
【0052】請求項6に記載の発明では、支持ローラと
対向ローラとで形成されるニップの形状は対向ローラ側
に凸であり、支持ローラはφ30以下であることで、曲
率分離で定着ベルトからの分離性を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】定着装置を備える画像形成装置の一実施の形態
を示すカラー画像形成装置の概要断面構成図である。
【図2】定着装置の一例を示す概要断面構成図である。
【図3】定着装置の一例を示す概要断面構成図である。
【図4】定着装置の一例を示す概要断面構成図である。
【図5】定着装置の一例を示す概要断面構成図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 A 装置本体 2 画像処理部 24 定着装置 240 加熱手段 241 加熱ローラ 242 支持ローラ 243 定着ベルト 244 対向ローラ 250 駆動装置 P 記録材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱手段を有する加熱ローラと、前記加熱
    ローラと離間して配設される支持ローラと、前記加熱ロ
    ーラと前記支持ローラとにエンドレスに掛け渡された定
    着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記加熱ローラと
    前記加熱ローラに対して前記定着ベルトの移動方向に対
    して下流側に配設される前記支持ローラの両方に圧接し
    てニップを形成する対向ローラを有する定着装置におい
    て、 前記支持ローラは駆動装置により回転駆動され、前記定
    着ベルトと前記対向ローラは前記支持ローラの回転によ
    り駆動されることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】加熱手段を有する加熱ローラと、前記加熱
    ローラと離間して配設される支持ローラと、前記加熱ロ
    ーラと前記支持ローラとにエンドレスに掛け渡された定
    着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記加熱ローラと
    前記加熱ローラに対して前記定着ベルトの移動方向に対
    して下流側に配設される前記支持ローラの両方に圧接し
    てニップを形成する対向ローラを有する定着装置におい
    て、 前記加熱ローラと前記支持ローラの間に、前記定着ベル
    トを介して前記対向ローラに押し付ける押圧部材を有
    し、前記加熱ローラと前記対向ローラで形成されるニッ
    プ部の圧力をP1、前記支持ローラと前記対向ローラで
    形成されるニップ部の圧力をP2、前記押圧部材と前記
    対向ローラで形成されるニップ部の圧力をP3としたと
    き、P1>P3、P2>P3であることを特徴とする定
    着装置。
  3. 【請求項3】加熱手段を有する加熱ローラと、前記加熱
    ローラと離間して配設される支持ローラと、前記加熱ロ
    ーラと前記支持ローラとにエンドレスに掛け渡された定
    着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記加熱ローラと
    前記加熱ローラに対して前記定着ベルトの移動方向に対
    して下流側に配設される前記支持ローラの両方に圧接し
    てニップを形成する対向ローラを有する定着装置におい
    て、 前記加熱ローラと前記支持ローラは弾性層を有しないロ
    ーラであり、前記対向ローラは弾性層を有するローラで
    あり、前記加熱ローラと前記対向ローラで形成されるニ
    ップ部の圧力をP1、前記支持ローラと前記対向ローラ
    で形成されるニップ部の圧力をP2としたとき、P1<
    P2であることを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】加熱手段を有する加熱ローラと、前記加熱
    ローラと離間して配設される支持ローラと、前記加熱ロ
    ーラと前記支持ローラとにエンドレスに掛け渡された定
    着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記加熱ローラと
    前記加熱ローラに対して前記定着ベルトの移動方向に対
    して下流側に配設される前記支持ローラの両方に圧接し
    てニップを形成する対向ローラを有する定着装置におい
    て、 前記加熱ローラは弾性層を有しないローラであり、前記
    支持ローラと前記対向ローラは弾性層を有するローラで
    あり、前記支持ローラと前記対向ローラを前記定着ベル
    トを介して圧接したとき、前記支持ローラの弾性層の変
    形量よりも前記対向ローラの弾性層の変形量のほうが大
    きいことを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】加熱手段を有する加熱ローラと、前記加熱
    ローラと離間して配設される支持ローラと、前記加熱ロ
    ーラと前記支持ローラとにエンドレスに掛け渡された定
    着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記加熱ローラと
    前記加熱ローラに対して前記定着ベルトの移動方向に対
    して下流側に配設される前記支持ローラの両方に圧接し
    てニップを形成する対向ローラを有する定着装置におい
    て、 前記加熱ローラは弾性層を有しないローラであり、前記
    支持ローラと前記対向ローラは弾性層を有するローラで
    あり、前記支持ローラの弾性層の硬度は、前記対向ロー
    ラの弾性層の硬度よりも大きいことを特徴とする定着装
    置。
  6. 【請求項6】加熱手段を有する加熱ローラと、前記加熱
    ローラと離間して配設される支持ローラと、前記加熱ロ
    ーラと前記支持ローラとにエンドレスに掛け渡された定
    着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記加熱ローラと
    前記加熱ローラに対して前記定着ベルトの移動方向に対
    して下流側に配設される前記支持ローラの両方に圧接し
    てニップを形成する対向ローラを有する定着装置におい
    て、 前記支持ローラと前記対向ローラで形成されるニップの
    形状は前記対向ローラ側に凸であり、前記支持ローラの
    外径はφ30mm以下であることを特徴とする定着装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008158054A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US8358959B2 (en) 2009-03-05 2013-01-22 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus incorporating same
JP2013152463A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Xerox Corp 自己剥離ベルトロール定着器装置およびシステム

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