JP2003327818A - ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 - Google Patents
ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品Info
- Publication number
- JP2003327818A JP2003327818A JP2002132433A JP2002132433A JP2003327818A JP 2003327818 A JP2003327818 A JP 2003327818A JP 2002132433 A JP2002132433 A JP 2002132433A JP 2002132433 A JP2002132433 A JP 2002132433A JP 2003327818 A JP2003327818 A JP 2003327818A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polycarbonate resin
- resin composition
- component
- aliphatic carboxylic
- carboxylic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
- Y02T10/88—Optimized components or subsystems, e.g. lighting, actively controlled glasses
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
性、および離型性に優れ、かつ成形品内部のひずみが大
幅に改善されたポリカーボネート樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 ポリカーボネート樹脂(A成分)100
重量部、および多価アルコールと脂肪族カルボン酸との
フルエステル(B成分)0.005〜2重量部からなる
樹脂組成物であって、該脂肪族カルボン酸はパルミチン
酸成分とステアリン酸成分とを含み、そのガスクロマト
グラフ−質量分析法(GC/MS法)におけるピーク面
積において、パルミチン酸成分の面積(Sp)とステア
リン酸成分の面積(Ss)との合計が全脂肪族カルボン
酸成分中80%以上であり、かつ両者の面積比(Ss/
Sp)が1.2以上であることを特徴とするポリカーボ
ネート樹脂組成物。
Description
樹脂組成物に関する。更に詳しくは該樹脂組成物からな
る成形品の透明性、および該樹脂組成物の成形耐熱性を
低下させることなく、離型性に優れ、成形品内部のひず
みが大幅に改善されたポリカーボネート樹脂組成物に関
する。
性、耐熱性、機械的強度等を有するため電気、機械、自
動車、医療用途等に幅広く使用されている。しかしなが
ら、ポリカーボネート樹脂は成形時の離型抵抗が大きく
離型時に成形品を傷付けたり離型ひずみが残るなど成形
品外観を悪化させる等の問題が生ずる場合がある。かか
る場合には樹脂に離型剤を添加する方法が広く使用され
ている。
各種優れた特徴により、各種透明部材に広く使用されて
いる。中でも軽量化を目的とした車両用透明部材への適
用が広く試みられている。かかる車両用透明部材として
は、ヘッドランプレンズ、樹脂窓ガラス、リアランプレ
ンズ、およびメーターカバーなどが挙げられる。これら
の部材は、形状が複雑かつ大型であると共に、成形品の
品質に対する要求が極めて高いことが特徴である。成形
品の形状が複雑化した場合、射出成形加工時の溶融樹脂
の流動が複雑化するため成形品内部に歪みが生じやす
い。また成形品が大型化すると成形サイクルが長くなる
傾向にあり、熱負荷が比較的大きくなりやすい。この点
で車両用透明部材、殊に大型の部材の製造は、ポリカー
ボネート樹脂の代表的な光学成形品である光ディスク基
板の製造と異なる特徴を有する。光ディスク基板の製造
は、極めて高い加工温度を必要とする成形であるが、一
方で極めて短い成形サイクルの成形である。
上する方法としては脂肪酸エステルを配合する方法が広
く知られており、中でもグリセリンモノステアレートが
多く使用されている。しかし、グリセリンモノステアレ
ートを添加したポリカーボネート樹脂組成物は、離型性
に優れる反面、上記の如く成形品に対して極めて高い品
質が要求される分野ではその成形品内部に生ずる歪み
(通常偏光板の観察によって観察できる)が好ましくな
いとされ、その改良が要求される場合がある。
としては、ペンタエリスリトールテトラステアレートな
どの、多価アルコールと脂肪族カルボン酸とのフルエス
テルもまた広く知られるところである。該フルエステル
を添加したポリカーボネート樹脂組成物においても更な
る品質の改良を目的として、種々の提案がなされてい
る。尚、以下多価アルコールと脂肪族カルボン酸とのフ
ルエステルを単に“脂肪酸フルエステル”と称する場合
がある。
ル化合物のOH基含量と酸価を極度に小さくしたペンタ
エリスリトールのエステルを含むポリカーボネート樹脂
組成物が開示されている。しかしながら該公報に記載さ
れた発明の主たる目的は、該樹脂組成物の延性−脆性転
移温度の低下である(すなわち延性温度域が増大す
る)。また特開2001−192543号公報では脂肪
酸フルエステルなどの離型剤中の不純物低減が提案され
ている。しかしながら該公報も脂肪酸フルエステルの離
型力の更なる向上(離型力の低減)、および成形品の内
部に生ずる歪みの低減に関して十分な技術的知見を開示
するものではなかった。
品の透明性、成形耐熱性、および離型性に優れ、かつ成
形品内部のひずみが大幅に改善されたポリカーボネート
樹脂組成物を提供することにある。
鋭意研究を重ねた結果、ポリカーボネート樹脂に特定の
脂肪酸フルエステルを添加した樹脂組成物は、ポリカー
ボネート樹脂本来の透明性および成形耐熱性を低下させ
ることなく、大幅に改善された離型性を有し、そして大
幅に低減された成形品内部のひずみを有することを究明
し、本発明を完成した。
ば、ポリカーボネート樹脂(A成分)100重量部、お
よび多価アルコールと脂肪族カルボン酸とのフルエステ
ル(B成分)0.005〜2重量部からなる樹脂組成物
であって、該脂肪族カルボン酸はパルミチン酸成分とス
テアリン酸成分とを含み、そのガスクロマトグラフ−質
量分析法(GC/MS法)におけるピーク面積におい
て、パルミチン酸成分の面積(Sp)とステアリン酸成
分の面積(Ss)との合計が全脂肪族カルボン酸成分中
80%以上であり、かつ両者の面積比(Ss/Sp)が
1.2以上であることを特徴とするポリカーボネート樹
脂組成物が提供される。
成分の多価アルコールはペンタエリスリトールである上
記ポリカーボネート樹脂組成物が提供される。また本発
明の好適な態様によれば、上記面積比(Ss/Sp)
は、1.3〜30である上記ポリカーボネート樹脂組成
物が提供される。
ーボネート樹脂組成物からなる成形品が提供され、更に
好適には、車両用透明部材であるかかる成形品が提供さ
れる。
る。
ボネート樹脂は、二価フェノールとカーボネート前駆体
とを反応させて得られるものである。反応方法の一例と
して界面重合法、溶融エステル交換法、カーボネートプ
レポリマーの固相エステル交換法、および環状カーボネ
ート化合物の開環重合法などを挙げることができる。
な例としては、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,
4′−ビフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(通称ビスフェノールA)、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエ
タン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、4,4′−(p
−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール、4,
4′−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノ
ール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−
イソプロピルシクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)オキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシ
ド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)エステル、2,2−ビス(3,5−ジブ
ロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,
5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィ
ド、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレ
ンおよび9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)フルオレンなどが挙げられる。好ましい二価フ
ェノールは、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン
であり、なかでも耐衝撃性の点からビスフェノールAが
特に好ましい。
ライド、炭酸ジエステルまたはハロホルメートなどが使
用され、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネート
または二価フェノールのジハロホルメートなどが挙げら
れる。
を界面重合法によってポリカーボネート樹脂を製造する
に当っては、必要に応じて触媒、末端停止剤、二価フェ
ノールが酸化するのを防止するための酸化防止剤などを
使用してもよい。またポリカーボネート樹脂は三官能以
上の多官能性芳香族化合物を共重合した分岐ポリカーボ
ネート樹脂であっても、芳香族または脂肪族の二官能性
カルボン酸を共重合したポリエステルカーボネート樹脂
であってもよく、また、得られたポリカーボネート樹脂
の2種以上を混合した混合物であってもよい。
は、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン、1,1,1−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)エタンなどが使用できる。
合物を含む場合、かかる割合は、芳香族ポリカーボネー
ト全量中、0.001〜1モル%、好ましくは0.00
5〜0.5モル%、特に好ましくは0.01〜0.3モ
ル%である。また特に溶融エステル交換法の場合、副反
応として分岐構造が生ずる場合があるが、かかる分岐構
造量についても、芳香族ポリカーボネート全量中、0.
001〜1モル%、好ましくは0.005〜0.5モル
%、特に好ましくは0.01〜0.3モル%であるもの
が好ましい。尚、かかる割合については1H−NMR測
定により算出することが可能である。
−ジカルボン酸が好ましい。脂肪族の二官能性のカルボ
ン酸としては例えば、セバシン酸(デカン二酸)、ドデ
カン二酸、テトラデカン二酸、オクタデカン二酸、イコ
サン二酸などの直鎖飽和脂肪族ジカルボン酸が好ましく
挙げられる。
した、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重
合体の使用も可能である。
ールとホスゲンとの反応であり、酸結合剤および有機溶
媒の存在下に反応させる。酸結合剤としては例えば水酸
化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸
化物、ピリジンなどが用いられる。
ロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素が用いられる。
ンや第四級アンモニウム塩などの触媒を用いることがで
き、分子量調節剤として例えばフェノール、p−ter
t−ブチルフェノール、p−クミルフェノールなどの単
官能フェノール類を用いるのが好ましい。更に単官能フ
ェノール類としては、デシルフェノール、ドデシルフェ
ノール、テトラデシルフェノール、ヘキサデシルフェノ
ール、オクタデシルフェノール、エイコシルフェノー
ル、ドコシルフェノールおよびトリアコンチルフェノー
ルなどを挙げることができる。これらの比較的長鎖のア
ルキル基を有する単官能フェノール類は、流動性や耐加
水分解性の向上が求められる場合に有効である。
分〜5時間、反応中のpHは通常10以上に保つのが好
ましい。
と炭酸ジエステルとのエステル交換反応であり、不活性
ガスの存在下に二価フェノールと炭酸ジエステルを混合
し、減圧下通常120〜350℃で反応させる。減圧度
は段階的に変化させ、最終的には133Pa以下にして
生成したフェノール類を系外に除去させる。反応時間は
通常1〜4時間程度である。
ルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフ
ェニル)カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネートおよびジブチルカーボネートなどが挙げ
られ、なかでもジフェニルカーボネートが好ましい。
ることができ、重合触媒としては、例えば水酸化ナトリ
ウムや水酸化カリウムなどのアルカリ金属やアルカリ土
類金属の水酸化物、ホウ素やアルミニウムの水酸化物、
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、第4級アンモニ
ウム塩、アルカリ金属やアルカリ土類金属のアルコキシ
ド、アルカリ金属やアルカリ土類金属の有機酸塩、亜鉛
化合物、ホウ素化合物、ケイ素化合物、ゲルマニウム化
合物、有機錫化合物、鉛化合物、アンチモン化合物、マ
ンガン化合物、チタン化合物、ジルコニウム化合物など
の通常エステル化反応やエステル交換反応に使用される
触媒があげられる。触媒は単独で使用しても良いし、二
種類以上を併用して使用しても良い。これらの重合触媒
の使用量は、原料の二価フェノール1モルに対し、好ま
しくは1×10-8〜1×10-3当量、より好ましくは1
×10-7〜5×10-4当量の範囲で選ばれる。
末端基を減少するために、重縮反応の後期あるいは終了
後に、例えば2−クロロフェニルフェニルカーボネー
ト、2−メトキシカルボニルフェニルフェニルカーボネ
ートおよび2−エトキシカルボニルフェニルフェニルカ
ーボネートなどの化合物を加えることができる。
を中和する失活剤を用いることが好ましい。かかる失活
剤の量としては、残存する触媒1モルに対して0.5〜
50モルの割合で用いるのが好ましい。また重合後の芳
香族ポリカーボネートに対し、0.01〜500ppm
の割合、より好ましくは0.01〜300ppm、特に
好ましくは0.01〜100ppmの割合で使用する。
失活剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブ
チルホスホニウム塩などのホスホニウム塩、テトラエチ
ルアンモニウムドデシルベンジルサルフェートなどのア
ンモニウム塩などが好ましく挙げられる。
書及び特許公報などで良く知られている。
000〜100,000が好ましく、12,000〜4
5,000がより好ましく、15,000〜40,00
0が更に好ましく、21,000〜30,000が特に
好ましい。かかる粘度平均分子量を有するポリカーボネ
ート樹脂を使用した場合、本発明の樹脂組成物は十分な
強度および成形時の良好な溶融流動性を有する。かかる
良好な溶融流動性は、成形歪みの更なる低減を可能する
ため好ましい。上記ポリカーボネート樹脂は、その粘度
平均分子量が上記範囲外のものを混合して得られたもの
であってもよい。
(M)は塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹
脂0.7gを溶解した溶液から20℃で求めた比粘度
(ηsp)を次式に挿入して求めたものである。 ηsp/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]
は極限粘度) [η]=1.23×10-4M0.83 c=0.7
ルと脂肪族カルボン酸とのフルエステル(脂肪酸フルエ
ステル)であって、該脂肪族カルボン酸はパルミチン酸
成分とステアリン酸成分とを含み、そのガスクロマトグ
ラフ−質量分析法(GC/MS法)におけるピーク面積
において、パルミチン酸成分の面積(Sp)とステアリ
ン酸成分の面積(Ss)との合計が全脂肪族カルボン酸
成分中80%以上であり、かつ両者の面積比(Ss/S
p)が1.2以上であることを特徴とするものである。
化率が必ずしも100%である必要はなく、80%以上
であればよく、好ましくは85%以上である。
チル化法を使用する。すなわちパイロフィル上において
試料である脂肪酸フルエステルと反応試剤である水酸化
メチルアンモニウムを反応させて脂肪酸フルエステルを
分解すると共に脂肪酸のメチルエステル誘導体を生成さ
せ、かかる誘導体に対してGC/MS測定を行うもので
ある。かかる測定から全脂肪族カルボン酸成分中におけ
るSsとSpとの合計の割合、およびそれらの面積比
(Ss/Sp)を算出する。したがってそれぞれの成分
のピーク面積は、それぞれのメチルエステル誘導体に基
づくものである。
30の範囲がより好ましい。更にその上限は10がより
好ましく、4が更に好ましく、更に2が特に好ましい。
ステルが、上記の如く特定割合のパルミチン酸成分とス
テアリン酸成分とを含む。かかる条件を満足すればその
態様はいかなるものであってもよく、例えば次の態様が
挙げられる。
を満足する1種の脂肪酸フルエステルをポリカーボネー
ト樹脂中に配合してなる樹脂組成物 態様(ii):上記の面積比(Ss/Sp)を満足する
ように2種以上の脂肪酸フルエステルをポリカーボネー
ト樹脂中に配合してなる樹脂組成物
に限定されるものではなく、多価アルコールと脂肪族カ
ルボン酸とを従来公知の各種方法により可能である。反
応触媒としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム、酸化カルシ
ウム、酸化バリウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、並びに2−エチルヘキシ
ル錫などの有機錫化合物が挙げられる。
満足する脂肪酸フルエステルの製造の態様として例えば
以下のものを挙げることができる。
ン酸と多価アルコールとを反応させてフルエステルを得
る。同様にパルミチン酸と多価アルコールとを反応させ
てフルエステルを得る。これらを上記態様(ii)の如
く本発明の組成物中において上記の面積比(Ss/S
p)の条件を満足するようポリカーボネート樹脂に配合
する。
ン酸の両者を含む脂肪族カルボン酸と多価アルコールと
を反応させてフルエステルを得る。これらの2種以上を
上記態様(ii)の如く組合せて組成物中において上記
の面積比(Ss/Sp)の条件を満足するようにポリカ
ーボネート樹脂に配合する。
の条件を満足する組成割合でステアリン酸およびパルミ
チン酸を含む脂肪族カルボン酸と多価アルコールとを反
応させてフルエステルを得る。該フルエステルをポリカ
ーボネート樹脂に配合して本発明の樹脂組成物を得る。
である。かかる態様は組成物の製造において簡便である
と共に、一体の化合物として製造されその均一性が高い
ためである。
ン酸について説明する。ステアリン酸やパルミチン酸な
どの脂肪族カルボン酸は、よく知られたとおり通常各種
の植物性油脂や動物性油脂より製造される。これらの油
脂類はその成分として各種の脂肪族カルボン酸を含んだ
エステル化合物であるため、例えば、製造されたステア
リン酸は通常パルミチン酸などの他の脂肪族カルボン酸
成分を多量に含む。したがって、本発明の(3)の態様
で使用される脂肪族カルボン酸を製造するためには、ス
テアリン酸およびパルミチン酸を上記の面積比(Ss/
Sp)の条件を満足する脂肪族カルボン酸を使用する必
要があり、そして該条件に適した油脂を脂肪族カルボン
酸の原料として使用することが適切である。かかる脂肪
族カルボン酸は2種以上の原料からなるものを混合して
所定の組成条件することも可能であるが、より好ましい
のは1種の原料から所定の組成条件を満足するものであ
る。
は、パーム油がその生産コストの有利性から広く使用さ
れている。しかしながら本発明においてはかかるパーム
油由来の脂肪族カルボン酸を上記態様(3)において使
用することは適切とはいえない。脂肪族カルボン酸の原
料となる油脂としては、例えば牛脂および豚脂などの動
物性油脂、並びにアマニ油、サフラワー油、ヒマワリ
油、大豆油、トウモロコシ油、落花生油、綿実油、ゴマ
油、およびオリーブ油などの植物性油脂を挙げることが
できる。上記の中でもステアリン酸をより多く含む点で
動物性油脂が好ましく、更に牛脂がより好ましい。更に
牛脂の中でもステアリン酸およびパルミチン酸などの飽
和成分を多く含むオレオステアリンが好ましい。
は、その炭素原子数が3〜32であるものがより好まし
い。多価アルコールの具体例としては、グリセリン、ジ
グリセリン、ポリグリセリン(例えばデカグリセリンな
ど)、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、ジエチレングリコール、およびプロピレングリコー
ルなどが挙げられ、中でもペンタエリスリトールが好ま
しい。
ける酸価、水酸基価、ヨウ素価、およびTGA(熱重量
解析)測定における5%重量減少温度などについて説明
する。
の点からは低いことが好ましく、一方離型力の低減(離
型性の向上)の点からは比較的高いことが好ましい。B
成分の酸価は0.1〜20の範囲が適切であり、2〜1
8の範囲がより好ましく、5〜15の範囲が更に好まし
い。ここで酸価は試料1g中に含まれる遊離脂肪酸など
を中和するのに必要とする水酸化カリウムのmg数であ
り、JIS K 0070に規定された方法により求め
ることができる。尚、上記において酸価と離型力の低減
との関係は明確ではないものの、未反応の遊離カルボン
酸が成形時に表面へ移行しやすいためではないかと考え
られる。
定性や離型力低減の点からは低いことが好ましく、一方
あまりに低いことは製造時間の増大によりコストが増大
するため好ましくない。B成分の水酸基含有量は、0.
1〜40の範囲が適切であり、1〜30の範囲が好まし
く、2〜20の範囲がより好ましい。ここで水酸基価は
試料1gをアセチル化させたとき、水酸基と結合した酢
酸を中和するのに必要とする水酸化カリウムのmg数で
あり、JIS K 0070に規定された方法により求
めることができる。
定性の点から低いことが好ましい。B成分のヨウ素価は
10以下が好ましく、1以下がより好ましい。かかるヨ
ウ素価は試料100gにハロゲンを反応させたとき、結
合するハロゲンの量をヨウ素のg数に換算した量であ
り、JIS K 0070に規定された方法により求め
ることができる。
析)測定における5%重量減少温度は、離型力の低減
(離型性の向上)の点からは適度に低いことが好まし
く、熱安定性の点からは高いことが好ましい。B成分の
該5%重量減少温度は、250〜400℃の範囲が適切
であり、280〜360℃の範囲が好ましく、300〜
350℃の範囲がより好ましく、310〜340℃の範
囲が更に好ましい。かかる5%重量減少温度は、TGA
測定装置において窒素ガス雰囲気中における23℃から
20℃/分の昇温速度で600℃まで昇温する測定条件
により求められる。尚、上記においてかかる5%重量減
少温度と離型力の低減との関係は明確ではないものの、
該重量減少温度が上記範囲にあるものは、未反応の遊離
カルボン酸などの揮発性の高い成分を適度に含有し、か
かる成分が成形時に表面へ移行しやすいためではないか
と考えられる。
テルは、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して
0.005〜2重量部が好ましく、より好ましくは0.
01〜1重量部である。多価脂肪酸エステルが0.00
5重量部よりも少ない場合は離型性の改善が十分でな
く、2重量部より多く使用すると成形品の透明性を損な
う場合があり成形耐熱性も低下する。
ポリカーボネート樹脂組成物が良好な離型性および低減
された成形品内部の歪みを有する理由は明らかではない
ものの次のように考えられる。すなわち特定のステアリ
ン酸とパルミチン酸との比率を満足することにより、ポ
リカーボネート樹脂中における滑り効果が改善されてい
ると考えられる。滑り効果の改善は離型性の改善にも効
果を与える。更にかかる滑り効果により複雑な樹脂流動
においても樹脂の流れがスムースとなり、不規則な流動
挙動が改善されて成形品内部の歪みが低減するものと考
えられる。一方で特定のステアリン酸とパルミチン酸と
の比率は熱安定性も良好であるため、高温の成形時にお
いてもその効果を十分に満足し、更にポリカーボネート
樹脂との相容性も良好であるため良好な透明性を発揮す
ると考えられる。
は、その成形品中に生ずる微量な炭化物も低減できる効
果がある。かかる炭化物は光源の強さや光の角度によっ
て光を散乱するため、成形品中に白い帯状となって観察
される場合がある。かかる点においても本発明のポリカ
ーボネート樹脂組成物は、好適な特性を有する。
は、成形時における分子量の低下や色相の悪化を防止す
るために、リン系熱安定剤やヒンダードフェノール系安
定剤を使用することができる。かかるリン系熱安定剤と
しては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸
およびこれらのエステル等が挙げられる。
のが挙げられる。ホスファイト化合物としては、トリフ
ェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスフ
ァイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスフ
ァイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノ
フェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスフ
ァイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モ
ノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニ
ルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイ
ト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)
ホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファ
イト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−
ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(ノニル
フェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリ
スリトールジホスファイト、およびジステアリルペンタ
エリスリトールジホスファイトなどが挙げられる。
ホスフェート、トリエチルホスフェート、トリメチルホ
スフェート、トリフェニルホスフェート、ジフェニルモ
ノオルソキセニルホスフェート、ジブチルホスフェー
ト、ジオクチルホスフェート、およびジイソプロピルホ
スフェートなどが挙げられる。
(2,4−ジ−iso−プロピルフェニル)−4,4’
−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−
ジ−n−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジ
ホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイ
ト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラ
キス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,
3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,
6−ジ−iso−プロピルフェニル)−4,4’−ビフ
ェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−n
−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホ
ナイト、テトラキス(2,6−ジ−tert−ブチルフ
ェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テ
トラキス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−
4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス
(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’
−ビフェニレンジホスホナイト、およびビス(2,4−
ジ−tert−ブチルフェニル)−フェニル−フェニル
ホスホナイトなどが挙げられる。
スホン酸ジメチル、ベンゼンホスホン酸ジエチル、およ
びベンゼンホスホン酸ジプロピル等が挙げられる。
ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−
ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニ
レンジホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert
−ブチルフェニル)−フェニル−フェニルホスホナイト
が好ましい。
ては、例えばオクタデシル−3−(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト、ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレ
ゾール、4,4’−ブチリデンビス−(6−tert−
ブチル−3−メチルフェノール、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル
フェニル)メタン、2,2−チオジエチレンビス−[3
−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレンビス−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロシンナミ
ド)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
−ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
1,6−ヘキサンジオールビス[3−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、および2,4
−ビス(n−オクチルチオ−6−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5
−トリアジンなどが挙げられる。
上を混合して用いてもよい。かかる熱安定剤の使用量
は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.0
01〜0.2重量部が好ましい。
は、紫外線吸収剤を使用することができる。紫外線吸収
剤化合物は、具体的に、ベンゾフェノン系では、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジロキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5
−スルホキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシ−5−スルホキシトリハイドライドレイトベンゾ
フェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジ
メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−
4,4’−ジメトキシ−5−ソジウムスルホキシベンゾ
フェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2
−メトキシフェニル)メタン、2−ヒドロキシ−4−n
−ドデシルオキシベンソフェノン、および2−ヒドロキ
シ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノンな
どが挙げられる。
トリアゾール系では、2−(2−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキ
シ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
−ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニ
ル)フェニルベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキ
シ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス
[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−
(2N−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノー
ル]、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−
ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒド
ロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−
3,5−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリア
ゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキ
シ−5−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−
ル、2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)
ベンゾトリアゾ−ル、2,2’−メチレンビス(4−ク
ミル−6−ベンゾトリアゾールフェニル)、2,2’−
p−フェニレンビス(1,3−ベンゾオキサジン−4−
オン)、および2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,
5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチ
ルフェニル]ベンゾトリアゾ−ルが挙げられる。
キシフェニルトリアジン系では、2−(4,6−ジフェ
ニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヘキ
シルオキシフェノール、および2−(4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン−2−イル)−5−ヘキシルオキシフェノールなどを
挙げることができる。
は、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−
1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テト
ラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレ
ート、ポリ{[6−(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル][(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)イ
ミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジル)イミノ]}、およびポリメチルプロピル
3−オキシ−[4−(2,2,6,6−テトラメチル)
ピペリジニル]シロキサンなどに代表されるヒンダード
アミン系の光安定剤も含むことができる。
あるいは2種以上の混合物で用いることができる。かか
る紫外線吸収剤および光安定剤の使用量はそれぞれ、ポ
リカーボネート樹脂100重量部に対して0.01〜2
重量部が好ましい。
は、発明の目的を損なわない範囲でブルーイング剤を使
用することができる。ブルーイング剤は、ポリカーボネ
ート樹脂成形品の黄色味を消すために有効である。特に
耐候性を付与した成形品の場合は、一定量の紫外線吸収
剤が使用されているため「紫外線吸収剤の作用や色」に
よって樹脂製品が黄色味を帯びやすい現実があり、特に
シート等の成形品に自然な透明感を付与するためにはブ
ルーイング剤の使用は非常に有効である。
は、ポリカーボネート樹脂に対して0.05〜3ppm
が好ましく、0.5〜2.5ppmがより好ましい。使
用量が多すぎると樹脂製品の青みが強くなって視感透明
度が低下する場合がある。
イエル社のマクロレックスバイオレットBやサンド社の
テラゾールブルーRLSなどが挙げられる。
は、発明の目的を損なわない範囲で上記ブルーイング剤
以外にも各種の染顔料を使用することができる。特に透
明性を維持する点から、染料が好適である。好ましい染
料としてはペリレン系染料、クマリン系染料、チオイン
ジゴ系染料、アンスラキノン系染料、チオキサントン系
染料、紺青等のフェロシアン化物、ペリノン系染料、キ
ノリン系染料、キナクリドン系染料、ジオキサジン系染
料、イソインドリノン系染料、およびフタロシアニン系
染料などを挙げることができる。更にビスベンゾオキサ
ゾリル−スチルベン誘導体、ビスベンゾオキサゾリル−
ナフタレン誘導体、ビスベンゾオキサゾリル−チオフェ
ン誘導体、およびクマリン誘導体などの蛍光増白剤を使
用することができる。これら染料および蛍光増白剤の使
用量は、ポリカーボネート樹脂100重量部あたり、
0.0001〜1重量部が好ましく、0.0005〜
0.5重量部がより好ましい。
は、本発明の目的が損なわれない量の難燃剤を使用する
ことができる。難燃剤としては、ハロゲン化ビスフェノ
ールAのポリカーボネート型難燃剤、有機塩系難燃剤、
芳香族リン酸エステル系難燃剤、あるいは、ハロゲン化
芳香族リン酸エステル型難燃剤等が挙げられ、それらを
一種以上使用することができる。
リカーボネート型難燃剤は、テトラブロモビスフェノー
ルAのポリカーボネート型難燃剤、テトラブロモビスフ
ェノールAとビスフェノールAとの共重合ポリカーボネ
ート型難燃剤等である。
ルホン−3,3’−ジスルホン酸ジカリウム、ジフェニ
ルスルホン−3−スルホン酸カリウム、2,4,5−ト
リクロロベンゼンスルホン酸ナトリウム、2,4,5−
トリクロロベンゼンスルホン酸カリウム、ビス(2,6
−ジブロモ−4−クミルフェニル)リン酸カリウム、ビ
ス(4−クミルフェニル)リン酸ナトリウム、ビス(p
−トルエンスルホン)イミドカリウム、ビス(ジフェニ
ルリン酸)イミドカリウム、ビス(2,4,6−トリブ
ロモフェニル)リン酸カリウム、ビス(2,4−ジブロ
モフェニル)リン酸カリウム、ビス(4−ブロモフェニ
ル)リン酸カリウム、ジフェニルリン酸カリウム、ジフ
ェニルリン酸ナトリウム、パーフルオロブタンスルホン
酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウムあるいはカリウ
ム、ヘキサデシル硫酸ナトリウムあるいはカリウム等で
ある。
型難燃剤は、トリス(2,4,6−トリブロモフェニ
ル)ホスフェート、トリス(2,4−ジブロモフェニ
ル)ホスフェート、トリス(4−ブロモフェニル)ホス
フェート等である。
は、トリフェニルホスフェート、トリス(2,6−キシ
リル)ホスフェート、テトラキス(2,6−キシリル)
レゾルシンジホスフェート、テトラキス(2,6−キシ
リル)ヒドロキノンジホスフェート、テトラキス(2,
6−キシリル)−4,4’−ビフェノールジホスフェー
ト、テトラフェニルレゾルシンジホスフェート、テトラ
フェニルヒドロキノンジホスフェート、テトラフェニル
−4,4’−ビフェノールジホスフェート、芳香環ソー
スがレゾルシンとフェノールでありフェノール性OH基
を含まない芳香族ポリホスフェート、芳香環ソースがレ
ゾルシンとフェノールでありフェノール性OH基を含む
芳香族ポリホスフェート、芳香環ソースがヒドロキノン
とフェノールでありフェノール性OH基を含まない芳香
族ポリホスフェート、同様のフェノール性OH基を含む
芳香族ポリホスフェート、(以下に示す「芳香族ポリホ
スフェート」は、フェノール性OH基を含む芳香族ポリ
ホスフェートと含まない芳香族ポリホスフェートの両方
を意味するものとする)芳香環ソースがビスフェノール
Aとフェノールである芳香族ポリホスフェート、芳香環
ソースがテトラブロモビスフェノールAとフェノールで
ある芳香族ポリホスフェート、芳香環ソースがレゾルシ
ンと2,6−キシレノールである芳香族ポリホスフェー
ト、芳香環ソースがヒドロキノンと2,6−キシレノー
ルである芳香族ポリホスフェート、芳香環ソースがビス
フェノールAと2,6−キシレノールである芳香族ポリ
ホスフェート、芳香環ソースがテトラブロモビスフェノ
ールAと2,6−キシレノールである芳香族ポリホスフ
ェート等である。
は、他の樹脂やエラストマーを本発明の目的が損なわれ
ない範囲で少割合使用することもできる。
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリエーテルイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレン
スルフィド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹
脂、アクリロニトリル/スチレン共重合体(AS樹
脂)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合
体(ABS樹脂)、ポリメタクリレート樹脂、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。
ブチレン/イソプレンゴム、スチレン/ブタジエンゴ
ム、エチレン/プロピレンゴム、アクリル系エラストマ
ー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラス
トマー、コアシェル型のエラストマーであるMBS(メ
タクリル酸メチル/ステレン/ブタジエン)ゴム、MA
S(メタクリル酸メチル/アクリロニトリル/スチレ
ン)ゴム等が挙げられる。
は、各種無機充填材、帯電防止剤、流動改質剤、抗菌
剤、光触媒系防汚剤、赤外線吸収剤、およびフォトクロ
ミック剤などを配合することができる。
からなる成形品には、各種の表面処理を行うことが可能
である。表面処理としては、ハードコート、撥水・撥油
コート、紫外線吸収コート、赤外線吸収コート、並びに
メタライジング(蒸着など)などの各種の表面処理を行
うことができる。
造するには、任意の方法が採用される。例えばA成分お
よびB成分、および任意に他の添加剤を、V型ブレンダ
ー、ヘンシェルミキサー、メカノケミカル装置、押出混
合機などの予備混合手段を用いて充分に混合した後、場
合により押出造粒器やブリケッティングマシーンなどに
より造粒を行い、その後ベント式二軸押出機に代表され
る溶融混練機で溶融混練、およびペレタイザー等の機器
によりペレット化する方法が挙げられる。
軸押出機に代表される溶融混練機に供給する方法や、各
成分の一部を予備混合した後、残りの成分と独立に溶融
混練機に供給する方法なども挙げられる。各成分の一部
を予備混合する方法としては例えば、本発明のB成分の
脂肪族フルエステルとリン系安定剤やヒンダードフェノ
ール系安定剤とを予め予備混合した後、ポリカーボネー
ト樹脂に混合または押出機に直接供給する方法が挙げら
れる。
成分としてパウダーの形態を有するものを含む場合、か
かるパウダーの一部と配合する添加剤とをブレンドし
て、パウダーで希釈した添加剤のマスターバッチとする
方法が挙げられる。更に一成分を独立に溶融押出機の途
中から供給する方法なども挙げられる。尚、配合する成
分に液状のものがある場合には、溶融押出機への供給に
いわゆる液注装置、または液添装置を使用することがで
きる。
練樹脂から発生する揮発ガスを脱気できるベントを有す
るものが好ましく使用できる。ベントからは発生水分や
揮発ガスを効率よく押出機外部へ排出するための真空ポ
ンプが好ましく設置される。また押出原料中に混入した
異物などを除去するためのスクリーンを押出機ダイス部
前のゾーンに設置し、異物を樹脂組成物から取り除くこ
とも可能である。かかるスクリーンとしては金網、スク
リーンチェンジャー、焼結金属プレート(ディスクフィ
ルターなど)などを挙げることができる。
バリーミキサー、混練ロール、単軸押出機、3軸以上の
多軸押出機などを挙げることができる。
てペレット化するか、またはストランドを形成した後か
かるストランドをペレタイザーで切断してペレット化さ
れる。ペレット化に際して外部の埃などの影響を低減す
る必要がある場合には、押出機周囲の雰囲気を清浄化す
ることが好ましい。
常かかるペレットを射出成形して成形品を得ることによ
り各種製品を製造することができる。かかる射出成形に
おいては、通常の成形方法だけでなく、射出圧縮成形、
射出プレス成形、ガスアシスト射出成形、インサート成
形、インモールドコーティング成形、断熱金型成形、急
速加熱冷却金型成形、二色成形、サンドイッチ成形、お
よび超高速射出成形などを挙げることができる。また成
形はコールドランナー方式およびホットランナー方式の
いずれも選択することができる。
は、押出成形により各種異形押出成形品、シート、フィ
ルムなどの形で使用することもできる。またシート、フ
ィルムの成形にはインフレーション法や、カレンダー
法、キャスティング法なども使用可能である。更に特定
の延伸操作をかけることにより熱収縮チューブとして成
形することも可能である。また本発明の難燃性樹脂組成
物を回転成形やブロー成形などにより中空成形品とする
ことも可能である。
透明性、色相、および離型性に優れ、並びに成形品内部
のひずみが低減されている各種の高い品質が要求される
各種の透明部材において好適である。かかる透明部材と
しては例えば、各種車両用透明部材(ヘッドランプレン
ズ、ウインカーランプレンズ、テールランプレンズ、樹
脂窓ガラス、メーターカバーなど)、照明灯カバー、樹
脂窓ガラス(建築用など)、太陽電池カバーまたは太陽
電池基材、ディスプレー装置用レンズ、タッチパネル、
および遊技機(パチンコ機など)用部品(回路カバー、
シャーシ、パチンコ玉搬送ガイドなど)などを挙げるこ
とができる。これらの中でも上記のごとく品質要求が高
く、大型の成形品である車両用透明部材が好適に挙げら
れ、特にヘッドランプレンズ、更に詳しくは素通し型の
ヘッドランプレンズが好適に挙げられる。尚、ここで素
通し型のヘッドランプレンズは、集光作用をリフレクタ
ーで行うランプのカバー、ランプユニットを一体として
有するランプユニットのカバーおよびこれらに類するも
のを含む。
る。なお、評価は下記の方法によって実施した。 (1)脂肪酸フルエステルの酸価 JIS K 0070に準拠して中和滴定法により酸価
(KOHmg/g)を求めた。
よる5%重量減少温度 TA−instruments社製のHi−Res T
GA2950 Thermogravimetric
Analyzerを使用し、N2雰囲気下において20
℃/minで昇温させ、試料の減量が仕込み重量の5重
量%となった時の温度をTGA5重量%減量温度として
測定した。
測定面積比(Ss/Sp)本発明に使用される熱分解メ
チル化GC/MS法による測定は、以下の手順で実施し
た。GC/MS装置はGC:HP6890型およびM
S:HP5973型(共にヒューレット・パッカード社
製)を接続したものを使用し、熱分解装置はJHP−3
(日本分析工業製)を使用した。試料をクロロホルムに
溶解した溶液をはかり取り、その後クロロホルムを除去
する方法により、約20μgの試料を熱分解装置用パイ
ロホイル(日本分析工業製「F358」(358℃
用))にはかり取った。更にかかる試料に対し反応試剤
として水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の
2.5重量%メタノール溶液10μlを添加して、60
℃程度に加熱して溶媒を除去した後、上記熱分解装置に
より358℃で10秒の条件で反応熱分解を実施した。
GC/MS測定の条件は次のとおりであった。カラムは
キャピラリー型カラムのDB−5MS(30m×0.2
5mm×0.25μm、J&W社製)を使用し、キャリ
アガスにはヘリウムガスを用いた。またキャリアガスは
定圧モードを使用して72.4KPa(10.5ps
i)の一定値とし、40℃での(初期の)ガス流量を
1.3ml/minとした。更にスプリット比は50/
1、注入口温度は300℃、およびGC/MSの接続部
の温度は280℃とした。カラム槽温度の条件は40℃
で5分間保持した後、20℃/minの昇温速度で32
0℃まで昇温し、更に320℃で5分間保持して測定を
行った。またMS装置はイオン化のモードとして電子衝
撃イオン化(EI)モードを使用し、質量/電荷数(m
/z):20〜500の範囲で測定を行った。また1秒
あたりのスキャン回数は約3とした。更にイオン加速電
圧などの設定はPFTBAの標準サンプルを用いたオー
トチューニングにより設定した。上記の測定から、全脂
肪族カルボン酸成分中におけるSsとSpとの合計の割
合、およびそれらの面積比(Ss/Sp)を算出した。
いて、厚さ2.0mmの成形板の全光線透過率とHaz
eを測定した。全光線透過率は数値が高いほど透明性が
高いことを示す。また、Hazeは成形品の濁り度で、
数値が低いほど濁りが少ないことを示す。
ダー温度340℃、金型温度80℃の条件で、成形サイ
クル60秒にて成形した厚さ2mmの50mm角板を成
形し、その角板の色相と、シリンダー温度340℃でシ
リンダー内に10分間滞留させた後に成形した成形品の
色相との差を次式の求めΔEとして示した。 ΔE=((L−L’)2+(a−a’)2+(b−b’)
2)1/2 (上記において(L、a、b)値は滞留前の色相を表
し、(L’、a’、b’)値は滞留後の色相を表す)
温度300℃、金型温度80℃、射出圧力118MPa
の条件で70mmφ×20mm、厚み4mmのコップ型
成形品を成形する際の突き出しピンにかかる突き出し荷
重を測定し、30ショット成形した平均値を離型荷重と
して示した。
って成形品の歪み状態を目視で確認した(目視判断はB
−4を使用した比較例4のレベルを×とし、改善される
に従い△、○とした。)。
ノールAとホスゲンから界面縮重合法により製造された
ポリカーボネート樹脂100重量部に、表1記載の多価
アルコールと脂肪族カルボン酸との各種エステル化合物
および他の添加剤を表1記載の配合量で、さらにブルー
イング剤(バイエル社製:マクロレックスバイオレット
B)を0.0002重量部配合し、ブレンダーにて混合
した後、ベント式二軸押出機をを用いて溶融混練しペレ
ットを得た。ポリカーボネート樹脂に添加する添加剤は
それぞれ配合量の10〜100倍の濃度を目安に予めポ
リカーボネート樹脂との予備混合物を作成した後、ブレ
ンダーによる全体の混合を行った。ベント式二軸押出機
は(株)日本製鋼所製:TEX30α(完全かみ合い、
同方向回転、2条ネジスクリュー)を使用した。混練ゾ
ーンはベント口手前に1箇所のタイプとした。押出条件
は吐出量20kg/h、スクリュー回転数150rp
m、ベントの真空度3kPaであり、また押出温度は第
1供給口からダイス部分まで280℃とした。
風循環式乾燥機にて乾燥した後、射出成形機を用いて、
シリンダー温度340℃および金型温度80℃の条件
で、厚さ2mmの50mm角の角板を成形した。射出成
形機はファナック(株)製:T−150Dを使用した。
得られた成形板の各評価結果を表1に示した。
燥した後、シリンダー温度300℃および金型温度80
℃の条件で、図1に示す素通し型のヘッドランプレンズ
を射出成形機(住友重機械工業(株)製SG260M−
HP)を用いて作成した。このヘッドランプレンズは、
色相、透明性など外観が良好であった。またこのヘッド
ランプレンズにおいて上記と同様に成形品内部の歪みを
観察したところ、実施例のものは歪み部分が認められ
ず、比較例のものは歪み部分が認められた。なお、表1
中記号表記の脂肪酸エステルおよび他の添加剤は下記の
通りである。 (A成分) PC:ビスフェノールAとホスゲンから界面縮重合法に
より製造された粘度平均分子量22,500のポリカー
ボネート樹脂パウダー(帝人化成(株)製:パンライト
L−1225WP)
(Ss)とパルミチン酸成分の面積(Sp)との合計が
全脂肪族カルボン酸成分中94%であり、それらの面積
比(Ss/Sp)が1.44である、ペンタエリスリト
ールと脂肪族カルボン酸(ステアリン酸およびパルミチ
ン酸を主成分とする)とのフルエステル(理研ビタミン
(株)製:リケスターEW−400、酸価:9、水酸基
価:6、ヨウ素価:0.4、およびTGA5%重量減少
温度:322℃、該脂肪族カルボン酸は動物性油脂を原
料とする。) (B成分以外の脂肪酸エステル) B−2:SsとSpとの合計が全脂肪族カルボン酸成分
中91%であり、それらの面積比(Ss/Sp)が1.
11である、ペンタエリスリトールと脂肪族カルボン酸
(ステアリン酸およびパルミチン酸を主成分とする)と
のフルエステル(コグニスジャパン(株)製:ロキシオ
ールVPG−861、酸価:1、水酸基価:7、ヨウ素
価:0、およびTGA5%重量減少温度:390℃、該
脂肪族カルボン酸は植物性油脂を原料とする。) B−3:SsとSpとの合計が全脂肪族カルボン酸成分
中90%であり、それらの面積比(Ss/Sp)が1.
07である、ペンタエリスリトールと脂肪族カルボン酸
(ステアリン酸およびパルミチン酸を主成分とする)と
のフルエステル(理研ビタミン株製:リケスターEW−
440A、酸価:2、水酸基価:12、ヨウ素価:0.
4、およびTGA5%重量減少温度:378℃、該脂肪
族カルボン酸は植物性油脂を原料とする。) B−4:ステアリンモノステアレート(理研ビタミン株
製:リケマールS−100A、酸価:0.8、ヨウ素
価:1.8、およびTGA5%重量減少温度:205
℃)
製:サンドスタブP−EPQ) ST−2:ホスファイト系熱安定剤(チバ・スペシャリ
ティ・ケミカルズ社製:Irgafos168) UVA:紫外線吸収剤(ケミプロ化成(株)製:ケミソ
ーブ79) HP:フェノール系酸化防止剤(チバ・スペシャリティ
・ケミカルズ製:Irganox1076)
は、成形品の透明性、色相を低下させることなく、離型
性に優れ、更には成形時に成形機内に滞留している樹脂
分解物等が成形品中に混入する事を大幅に改善し、また
成形時に発生する成形ひずみを大幅に低減されているた
め、特にヘッドランプレンズ、車両用樹脂窓等の大型樹
脂成形品用途において極めて有用である。
ドランプレンズの成形品を示す。図示されるとおり該レ
ンズはドーム状の形状である。[1−A]は正面図(成
形時のプラテン面に投影した図。したがってかかる面積
が最大投影面積となる)を示し、[1−B]は側面の断
面図を示す。
m) 5 スプルー(ゲート部の直径7mmφ) 6 レンズの外周部分の直径(220mm) 7 レンズのドーム部分の直径(200mm) 8 レンズのドーム部分の高さ(20mm) 9 レンズ成形品の厚み(4mm)
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂(A成分)100
重量部、および多価アルコールと脂肪族カルボン酸との
フルエステル(B成分)0.005〜2重量部からなる
樹脂組成物であって、該脂肪族カルボン酸はパルミチン
酸成分とステアリン酸成分とを含み、そのガスクロマト
グラフ−質量分析法(GC/MS法)におけるピーク面
積において、パルミチン酸成分の面積(Sp)とステア
リン酸成分の面積(Ss)との合計が全脂肪族カルボン
酸成分中80%以上であり、かつ両者の面積比(Ss/
Sp)が1.2以上であることを特徴とするポリカーボ
ネート樹脂組成物。 - 【請求項2】 上記B成分の多価アルコールはペンタエ
リスリトールである請求項1に記載のポリカーボネート
樹脂組成物。 - 【請求項3】 上記面積比(Ss/Sp)は、1.3〜
30である請求項1または2のいずれか1項に記載のポ
リカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項4】 上記請求項1〜3のいずれか1項に記載
のポリカーボネート樹脂組成物からなる成形品。 - 【請求項5】 上記成形品は、車両用透明部材である請
求項4に記載の成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002132433A JP4005408B2 (ja) | 2002-05-08 | 2002-05-08 | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002132433A JP4005408B2 (ja) | 2002-05-08 | 2002-05-08 | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003327818A true JP2003327818A (ja) | 2003-11-19 |
JP4005408B2 JP4005408B2 (ja) | 2007-11-07 |
Family
ID=29696033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002132433A Expired - Lifetime JP4005408B2 (ja) | 2002-05-08 | 2002-05-08 | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4005408B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005206830A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-08-04 | Fuji Photo Film Co Ltd | ポリカーボネート樹脂成型物 |
WO2005121247A1 (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Teijin Chemicals Ltd. | 難燃性樹脂組成物 |
WO2006049228A1 (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-11 | Teijin Chemicals Ltd. | 眼鏡レンズおよび光学成形品用ポリカーボネート樹脂成形材料 |
JP2009249481A (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-29 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂射出成形品 |
JP2012126767A (ja) * | 2010-12-13 | 2012-07-05 | Teijin Chem Ltd | 輝度上昇フィルム |
WO2012108190A1 (ja) * | 2011-02-09 | 2012-08-16 | 星和電機株式会社 | 熱可塑性樹脂混錬用難燃化剤及び難燃化樹脂組成物並びに該難燃化樹脂組成物の製造方法 |
JP2014084428A (ja) * | 2012-10-25 | 2014-05-12 | Kao Corp | ポリカーボネート樹脂用滑剤 |
-
2002
- 2002-05-08 JP JP2002132433A patent/JP4005408B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005206830A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-08-04 | Fuji Photo Film Co Ltd | ポリカーボネート樹脂成型物 |
WO2005121247A1 (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Teijin Chemicals Ltd. | 難燃性樹脂組成物 |
JPWO2005121247A1 (ja) * | 2004-06-08 | 2008-04-10 | 帝人化成株式会社 | 難燃性樹脂組成物 |
JP4639187B2 (ja) * | 2004-06-08 | 2011-02-23 | 帝人化成株式会社 | 難燃性樹脂組成物 |
WO2006049228A1 (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-11 | Teijin Chemicals Ltd. | 眼鏡レンズおよび光学成形品用ポリカーボネート樹脂成形材料 |
US7786195B2 (en) | 2004-11-05 | 2010-08-31 | Teijin Chemicals Ltd. | Spectacle lens and polycarbonate resin molding material for optical moldings |
JP2009249481A (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-29 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂射出成形品 |
JP2012126767A (ja) * | 2010-12-13 | 2012-07-05 | Teijin Chem Ltd | 輝度上昇フィルム |
WO2012108190A1 (ja) * | 2011-02-09 | 2012-08-16 | 星和電機株式会社 | 熱可塑性樹脂混錬用難燃化剤及び難燃化樹脂組成物並びに該難燃化樹脂組成物の製造方法 |
JP2014084428A (ja) * | 2012-10-25 | 2014-05-12 | Kao Corp | ポリカーボネート樹脂用滑剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4005408B2 (ja) | 2007-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100878164B1 (ko) | 폴리카보네이트 수지 조성물, 그 펠릿 및 그 성형품 | |
JP5542810B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品 | |
US20050215750A1 (en) | Polycarbonate resin composition and molded articles thereof | |
JP5749177B2 (ja) | ビスベンゾオキサジノン化合物を含有する樹脂組成物 | |
JP4243512B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物、そのペレットおよびその成形品 | |
JP4520124B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 | |
JP4938212B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 | |
JP4351468B2 (ja) | 車両用樹脂成形品 | |
JP2004027104A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 | |
JP4005408B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 | |
JP4046159B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 | |
JP4046160B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 | |
JP7208069B2 (ja) | 繊維強化ポリプロピレン樹脂組成物 | |
JP2005082712A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP4017951B2 (ja) | 帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP4511877B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2005325320A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2004107372A (ja) | 帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2006028442A (ja) | ポリカーボネート樹脂シートまたはフィルム | |
JP2004010743A (ja) | 帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2006137801A (ja) | 帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2005325319A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2005264132A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2002020609A (ja) | 帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070416 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070508 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070703 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070731 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070823 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4005408 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831 Year of fee payment: 6 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |