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JP2003323777A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

磁気ディスクカートリッジ

Info

Publication number
JP2003323777A
JP2003323777A JP2002087377A JP2002087377A JP2003323777A JP 2003323777 A JP2003323777 A JP 2003323777A JP 2002087377 A JP2002087377 A JP 2002087377A JP 2002087377 A JP2002087377 A JP 2002087377A JP 2003323777 A JP2003323777 A JP 2003323777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic disk
disk cartridge
housing
disk drive
main surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002087377A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Niitsuma
一弘 新妻
Ryosuke Ogura
良介 小倉
Kazuo Hiraguchi
和男 平口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2002087377A priority Critical patent/JP2003323777A/ja
Priority to US10/266,576 priority patent/US6985329B2/en
Publication of JP2003323777A publication Critical patent/JP2003323777A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0308Shutters
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0317Containers with interchangeable record carriers

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスクドライブに挿入する際、磁気デ
ィスクドライブに対して確実に所定の向きで位置決めさ
れ、情報の記録再生を行うことができる円盤状の小型磁
気ディスクカートリッジを提供する。 【解決手段】 磁気ディスクを回転自在に収容するハウ
ジング11の円形の主表面11a上に、ディスクドライ
ブ1に装填する際、ディスクドライブ10のガイド部4
と協働して磁気ディスクカートリッジ10を記録再生可
能な向きに位置決めする突起13a、13bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクカー
トリッジに関し、特に、例えばデジタルカメラ、ノート
パソコン等の小型の電子機器に設けられたディスクドラ
イブ等に対し、挿入形式で装填される小型の磁気ディス
クカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルスチルカメラ、デジタル
ビデオカメラ、ノートパソコン等の電子機器のカードス
ロットには、種々の記録メディアが挿抜可能に装填さ
れ、記録再生をするようになっている。このような記録
媒体としては、半導体メモリタイプのもの、ハードディ
スク型のもの、光ディスク型のもの、フロッピー(登録
商標)ディスクのような磁気ディスクの小型のもの等、
各種のものが実用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この中では、半導体の
メモリが取り扱いやすく、記録容量も適当に大きいの
で、最もポピュラーであるが、比較的価格が高い。した
がって、これらのメモリを用いるデジタルカメラなどで
は、撮影した画像データをパソコンなどに転送して保存
し、その後データは削除し、記録媒体は繰返し使うのが
一般的である。
【0004】ハードディスク型のものとしては、340
MBや1GBの容量を持つものが知られているが、これも価
格が高く、データは他に転送して保存し、記録媒体は繰
返し使うことになる。
【0005】光ディスク型のものは大きさの割に記録容
量が大きく、例えば35mm×41mm×11mmのサ
イズの中に260MBのデータを記録することができ、5
12MBの記録容量を持ったものも実現しようとしてい
る。しかし、光ディスクは書込みに時間がかかるので記
録速度が遅いという難点がある。
【0006】一方、フロッピー(登録商標)ディスクの
ような磁気ディスクを50mm×55mm×2mm程度
の小型のものとし、これをパソコン等のカードスロット
に挿入できるサイズの小型ディスクドライブに交換自在
に装填可能としたものも知られているが、これは容量が
40MBと小さく、カメラの画像を記録するという観点で
は容量不足であるし、大きさもデジタルカメラには向か
ない。
【0007】近年、デジタルカメラが、その記録の簡便
さ、撮像素子の開発による画質の向上、データの削除や
転送の可能性や記録容量の大きさなど、パソコンが普及
した社会の背景と相俟って、急速に広く普及している
が、記録媒体(以下、メディアという)が上述のように
価格や容量の面で制限されているため、その使用の態様
に制限がある。例えば、メディアが高価であるため、1
台のカメラにメディアを何枚も持つということはしない
で、データが一杯になったらパソコンに移して削除する
などして、1枚のメディアを繰返し使用するのが普通で
あることは上述の通りである。そのため、旅先で記録媒
体が足りなくなることがあり、またデータを入れたメデ
ィアをそのまま保存したり、人にあげたりするというよ
うなことができない。
【0008】そこで、デジタルカメラで撮影したデータ
をそのまま保存したり、気軽に人にあげたりすることが
できるように、大容量で安価な小型のメディアの実現が
望まれる。また、パソコンにおいても、データを入れて
人に渡したりすることができる大容量で安価な小型のメ
ディアの実現が望まれる。
【0009】そのような要望に応え、デジタルカメラで
撮影したデータやパソコンのデータをそのまま保存した
り、気軽に人にあげたりすることができるような大容量
で安価な小型のメディアとして、パソコンやデジタルカ
メラなどの電子機器に装填可能なカード型小型ディスク
ドライブと、その小型ディスクドライブに装填可能な磁
気ディスクカートリッジとからなるメディアが考えられ
る。すなわち、そのような磁気ディスクカートリッジと
して、開閉シャッターを備えたハウジングにフレキシブ
ルな磁気ディスクを回転自在に収容し、例えば200MB
以上の記録容量を備えた磁気ディスクカートリッジとす
ることが考られる。そのための高記録密度磁気記録媒体
としては、蒸着法により金属薄膜を施したもの、スパッ
タリング法により金属薄膜を施したもの、あるいはバリ
ウムフェライト粉末や強磁性粉末を用いたものが採用で
きる。バリウムフェライト粉末を用いたものの例とし
て、本出願人が出願した特願2001−312864号
明細書がある。
【0010】「バリウムフェライト粉末を用いた高記録
密度磁気記録媒体」とは、磁性層にバリウムフェライト
粉末を含有した磁気ディスクであって、高記録密度の実
現が可能な材料を用いたものであり、例えば、特願20
01−205290号明細書に開示された、非磁性支持
体の少なくとも一方の面に、非磁性粉末及び結合剤を含
む非磁性層と、六方晶系フェライト粉末である強磁性粉
末及び結合剤を含む磁性層とをこの順に有する磁気記録
媒体であって、非磁性層が平均粒径10〜30nmのカ
ーボンブラックを前記非磁性粉末100質量部に対して
10〜50質量部含有し、磁性層の厚さが0.2μm以
下であり、電子線マイクロアナリシスによる強磁性粉末
に起因する元素の平均強度aに対する強度の標準偏差b
が0.03≦b/a≦0.4であり、かつ、磁性層の中
心面平均粗さRaが5nm以下、10点平均粗さRzが
40nm以下である磁気記録媒体である。この材料を用
いた磁気ディスクに対しては、例えば高記録密度の可能
なMRヘッド等の磁気ヘッドを用いて情報の記録再生を
行う。
【0011】上記メディアによれば、記録容量200MB
以上、好ましくは500MB以上の高記録密度のメディア
を実現することができ、これにより、例えば静止画であ
れば一枚約1MBとして、500枚記録させることがで
き、また動画であれば30分程度の映像コンテンツを記
録できるようになる。したがってデジタルカメラで撮影
した動画や、携帯電話で配信される動画等を記録するこ
とができ、コンテンツを使用する際のユーザーの利便性
を向上させることができる。また、もちろんパソコンに
おいても安価な大容量のデータ保存メディアとして便利
に利用することができ、その利便性は大きい。
【0012】なお、本明細書におけるディスクドライブ
の好ましい例としては、パソコンやデジタルカメラ等に
内蔵されているものの他に、一般にパソコンの場合は、
図32(A)に示すように、パソコンに設けられたPC
カード用のスロットに挿入されるカード6の受容部のソ
ケット7に電気的に接続されて装填されるディスクドラ
イブ1′の外、例えば「click!(登録商標)」の
ようなPCカードに内蔵されているディスクドライブを
も含む。また、デジタルカメラ8の場合には、図32
(B)に示すように、カメラ8の受容部9のソケットに
電気的に接続されて装填されるディスクドライブ1′で
ある。したがって、この小型ディスクドライブ1′は極
めて小型であり、例えば38mm〜55mmの長さと3
5mm〜51mmの幅と3mm〜5mmの厚さを有し、
磁気ディスクカートリッジ10′は、例えば25mm〜
36mmの長さおよび幅と1mm〜3mmの厚さを有す
るものが挙げられる。
【0013】ところで、このような超小型の磁気ディス
クカートリッジのハウジングを円盤状に形成し、コイン
感覚で磁気記録メディアを取り扱うことが提案されてい
る。すなわち、自動販売機に硬貨を投入するような気軽
な感覚で、磁気記録メディアを取り扱うことで、利便性
を向上させることが提案されている。
【0014】このようなタイプの磁気記録メディアにお
いても、従来のフロッピー(登録商標)ディスクと同様
に、磁気ディスクがハウジング内に収容され外部から保
護されている。そして、ハウジング内に収容された磁気
ディスクに小型ディスクドライブがアクセスする際に
は、ハウジングに設けられたシャッターを開閉し、シャ
ッターに覆われた開口部から磁気ディスクにアクセスす
る。
【0015】ここで、上述したようなハウジングを円盤
状に形成した場合であっても、ハウジングをディスクド
ライブに対して所定の方向、すなわち情報の記録再生可
能な向きで挿入する必要がある。しかし、ハウジングを
円盤状に形成すると、ハウジングに方向性がないのでシ
ャッターの位置に関係なくディスクドライブに挿入でき
てしまう。すなわち、情報を記録再生できない方向で、
磁気ディスクカートリッジがディスクドライブに挿入さ
れてしまうという問題がある。
【0016】そこで、本発明は、ハウジングを略円盤状
に形成しても、ディスクドライブに対して情報を記録再
生可能な向きで装填することができる磁気ディスクカー
トリッジを提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、ディ
スクドライブが備えているのスロット内に挿入される態
様でディスクドライブに装填される磁気ディスクカート
リッジであって、この磁気ディスクカートリッジが略円
盤状のハウジング内に磁気ディスクを回転自在に収容し
てなるものであり、上記ハウジングが、その主表面上
に、ディスクドライブへの装填時に、ディスクドライブ
内のガイド部と協働してこの磁気ディスクカートリッジ
を記録再生可能な向きに位置決めする突起を備えている
ことを特徴とするものである。
【0018】上記ハウジングは、ディスクドライブの磁
気ヘッドを磁気ディスクの表面にアクセスさせるための
少なくとも1個の開口部と、この開口部を開閉するシャ
ッターとを備えていることが好ましい。
【0019】上記突起は、ハウジングの主表面の中心を
通る直線に沿って、かつ中心を挟んで両側に少なくとも
1個ずつ配置されていることが好ましい。
【0020】また、上記突起は、ハウジングの主表面の
中心を通る直線に沿って、かつ中心を挟んで両側に前記
中心からの距離を互いに異にする態様で1個ずつ配置さ
れていることがさらに好ましい。
【0021】上記2個の突起のハウジングの主表面から
の高さは、略等しくても、互いに異なっていてもよい。
【0022】2個の突起の高さが異なる場合には、主表
面の中心に近い方の突起の高さが、中心から遠い方の突
起の高さよりも低く形成されていることが好ましい。
【0023】また、上記ハウジングが、シャッターを備
えた開口部を複数備えており、上記突起が、ディスクド
ライブへの装填時に、ディスクドライブのガイド部と協
働して前記複数の開口部のいずれか一つをディスクドラ
イブ内の記録再生可能な位置に位置決めするような構成
とすることもできる。
【0024】その場合、上記ハウジングが、その側面
に、シャッターを備えた一対の開口部をハウジングの主
表面の中心に関して略対称となる位置に備えているとと
もに、上記開口部に連通して主表面上に延びる切欠き部
を備えており、上記突起が、上記切欠き部をそれぞれ塞
ぐように設けられている構成とすることもできる。
【0025】なお、「ハウジングの主表面」とは、略円
盤状のハウジング表裏いずれかの表面を意味し、「突
起」は、主表面上に突出して形成されていればよく、そ
の高さはディスクドライブ側のガイド部に案内されるも
しくは当接する高さであればよい。また、上記突起は、
ハウジングに一体成形されていても、あるいはハウジン
グと別体に形成された後、接着等により固定されるもの
であってもよい。さらに、ディスクドライブに装填する
ときに突出するようになっていれば、通常は突起がハウ
ジングに収納されていてもよい。
【0026】本願第2の発明は、ディスクドライブが備
えているのスロット内に挿入される態様でディスクドラ
イブに装填される磁気ディスクカートリッジであって、
該磁気ディスクカートリッジが略円盤状のハウジング内
に磁気ディスクを回転自在に収容してなるものであり、
上記ハウジングが、ディスクドライブへの装填時に該デ
ィスクドライブの突部と協働して磁気ディスクカートリ
ッジを記録再生可能な向きに位置決めするガイド溝を備
えていることを特徴とするものである。
【0027】その場合、上記ガイド溝が、ハウジングの
主表面上に、この主表面の中心を通る直線に沿って形成
されていることが好ましい。また、上記ガイド溝が、ハ
ウジングの主表面の外周に向かって拡開する幅広部を備
えていることが好ましい。
【0028】上記発明のいずれにおいても、上記磁気デ
ィスクが、バリウムフェライト粉末を用いた高記録密度
磁気記録媒体であることが好ましい。
【0029】
【発明の効果】本願第1の発明によれば、磁気ディスク
カートリッジをディスクドライブに装填する際、ハウジ
ングの主表面上にディスクドライブのガイド部と協働し
てディスクケースを記録可能な向きに位置決めする突起
が設けられていることにより、ハウジングが略円盤状に
形成されていても、磁気ディスクカートリッジをディス
クドライブ内の記録再生可能な向きに位置決めすること
ができる。
【0030】なお、上記突起が、ハウジングの円形の主
表面の中心を通る直線に沿って、かつ中心を挟んで両側
に1個ずつ配置されている場合には、ディスクドライブ
のガイド部との協働により、磁気ディスクカートリッジ
がディスクドライブに対していかなる角度で挿入されよ
うとも、ディスクドライブが備えている磁気ヘッドがア
クセス可能な位置に磁気ディスクカートリッジを確実に
位置決めすることができるとともに、磁気ディスクカー
トリッジがディスクドライブに装填された後においても
磁気ディスクカートリッジの位置ずれを防止することが
できる。
【0031】特に2個の突起が、上記主表面からの高さ
が互いに異なるものとして形成されている場合には、高
さの低い方の突起の進入は許容するが、高さの高い方の
突起の進入は阻止し得る案内溝をディスクドライブ側に
設けることによって、磁気ディスクカートリッジの位置
決めが極めて容易となる利点がある。
【0032】また、ハウジングが、シャッターを備えた
複数の開口部を備えている場合には、上記突起によって
複数の開口部のうちいずれか1つの開口部を記録可能な
向きに位置決めすることができるため、ハウジングが略
円盤状に形成されていても、磁気ディスクカートリッジ
をディスクドライブ内の記録再生可能な位置に確実に位
置決めすることができる。
【0033】さらに、上記ハウジングが、その側面に、
シャッターを備えた一対の開口部をハウジングの主表面
の中心に関して略対称となる位置に備えているととも
に、これら開口部に連通して主表面上に延びる切欠き部
を備え、上記突起が、上記切欠き部をそれぞれ塞ぐよう
に設けられている場合には、その切欠き部の位置では、
その切欠き部の分だけ開口部をハウジングの厚さ方向に
大きく形成することができるから、開口部に複数の磁気
ヘッドを挿入するようなことも可能になり、磁気ディス
クカートリッジの大容量化を図ることができる。
【0034】また、本願第2の発明によれば、磁気ディ
スクカートリッジハウジングが、ディスクドライブへの
装填時に該ディスクドライブのスロット内に形成された
突部と協働してカートリッジを記録再生可能な向きに位
置決めするガイド溝を備えていることことにより、磁気
ディスクカートリッジをディスクドライブのスロットに
引っかかることなく挿入することができる。さらに、磁
気ディスクカートリッジのガイド溝とディスクドライブ
のガイド用突部とが協働して、磁気ディスクカートリッ
ジをディスクドライブ内に案内するので、磁気ディスク
カートリッジの円滑な挿入と確実な位置決めとが可能に
なり、かつ誤挿入を防止することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、理解を
容易にするために、図面における各構成部品は、その寸
法比率を変えて示してある。
【0036】図1は本発明による磁気ディスクカートリ
ッジをデジタルカメラに使用する状態を概略的に説明す
る斜視図である。回転自在な磁気ディスクを内蔵する磁
気ディスクカートリッジ10は、ディスクドライブ1の
ハウジング2に形成されているスロット状開口部3から
挿入される態様でディスクドライブ1に装填されるよう
に構成されている。ディスクドライブ1は、磁気ディス
クを回転駆動する駆動機構と、回転する磁気ディスクに
アクセスして情報の記録再生を行なう磁気ヘッドと、こ
のディスクドライブ1が装填されるデジタルカメラ、パ
ソコン等の電子機器に対する入出力インターフェースと
を備えている。
【0037】磁気ディスクに対し情報の記録再生を行う
際には、まず磁気ディスクカートリッジ10がディスク
ドライブ1に装填される。次に磁気ディスクカートリッ
ジ10を装填したディスクドライブ1が、例えばデジタ
ルカメラ等の電子機器に設けられたスロットに挿入され
る。そして、磁気ディスクカートリッジ10の磁気ディ
スクに対し、デジタルカメラ等の電子機器によりディス
クドライブ1を介して情報が記録再生される。
【0038】図2は、パソコンに設けられたPCカード
用のスロットに挿入されるPCカード6の受容部のソケ
ット7に電気的に接続されて装填されるディスクドライ
ブ1と、このディスクドライブ1のスロット状開口部3
に挿入される磁気ディスクカートリッジ10を示す。
【0039】図1および図2に示す磁気ディスクカート
リッジ10は、コインのような円盤状ハウジング内に、
バリウムヘライト粉末を用いた高記録密度磁気記録媒体
であることが好ましい円盤状磁気ディスクを回転自在に
収容している。
【0040】図3は、本発明による磁気ディスクカート
リッジ10の好ましい実施の形態を、このカートリッジ
10が装填されるディスクドライブ1とともに示す概略
図で、図3(A)は装填前の状態を示す斜視図、図3
(B)は装填後の状態を、ハウジング2の上面板2Bの
上部を切除してガイド部全体を露出させた形で示す平面
図である。
【0041】ディスクドライブ1のハウジング2は、そ
の下面板2Aと上面板2Bとの間に、磁気ディスクカー
トリッジ10を収容する偏平なスペースを備えていると
ともに、図示は省略するが、磁気ディスクの回転駆動機
構と、磁気ヘッドと、磁気ヘッドを支持する磁気ヘッド
ホルダと、磁気ヘッドと磁気ディスクとの間で情報の記
録再生を行う信号処理部等を有している。
【0042】ハウジング2には、開口部3、ガイド部
4、入出力インターフェース5等が設けられている。開
口部3はハウジング2の一方の側面に設けられていて、
この開口部3から磁気ディスクカートリッジ10が挿入
される。
【0043】ガイド部4は、ハウジング2の上面板2B
(厚さW1)に形成されていて、開口部3から入出力イ
ンターフェイス5側に向かって延びている。ガイド部4
は、開口部3の両外側3a,3aからハウジング3の中
心線3bに向かって曲面状に切り欠かれた第1ガイド部
4aと、ハウジング2の上面板2Bの裏面側に、中心線
3bに沿って略直線状に刻設された溝(深さW2)から
なる第2ガイド部4bとによって構成されている。第1
ガイド部4aは、磁気ディスクカートリッジ10が開口
部3から挿入されたときに、後述する磁気ディスクカー
トリッジ10の突起13aまたは13bに接触して、突
起13aまたは13bを中心線3bに向かって案内する
機能を有する。
【0044】一方、磁気ディスクカートリッジ10は、
ディスクドライブ1の開口部3の幅および高さよりもそ
れぞれ若干小さい外径および厚さを有するハウジング1
1を備え、このハウジング11の一方の主表面11a上
には、この主表面11aから上方へ突出する2個の突起
13a,13bが主表面11aの中心CPを通る中心線
CLに沿って、かつ中心CPを挟んで両側に突設されて
いる。
【0045】2個の突起13a,13bのうち、一方の
突起13aは中心CP寄りの位置に設けられ、他方の突
起13bは主表面11aの外縁近傍に設けられている。
また、突起13a,13bのうち、中心CPに近い方の
突起13aは、他方の突起13bよりも高さが低く、デ
ィスクドライブ1の第2ガイド部4bに挿入可能な高さ
(低さ)を有する。他方の突起13bは、第2ガイド部
4bへの挿入を許容されない高さを有する。
【0046】したがって、磁気ディスクカートリッジ1
0をディスクドライブ1に装填する際、低い方の突起1
3aは、第2ガイド部4b内を中心線3bに沿って移動
することができ、突起13aが第2ガイド部4bの終端
に達すると、磁気ディスクカートリッジ10の矢印A方
向への移動が停止される。このとき、他方の突起13b
は、図3(B)に示すように、第2ガイド部4bの入口
近傍において中心線3b上に整列し、これによって、磁
気ディスクカートリッジ10は、ディスクドライブ1内
において磁気ディスクに対する情報の記録再生が可能な
位置に位置決めされる。
【0047】一方、磁気ディスクカートリッジ10をデ
ィスクドライブ1に装填する際、突起13b側から挿入
された場合には、突起13bは第2ガイド部4b内に進
入することができず、磁気ディスクカートリッジ10を
ディスクドライブ1に装填することは不可能となる。ま
た、突起13,13bの存在によって、磁気ディスクカ
ートリッジ10を裏表逆にしてディスクドライブ1に挿
入することも不可能となるとともに、触感により表裏を
識別することが可能になる。
【0048】なお、突起13bも第2ガイド部4b内に
進入し得るように、突起13bの高さを突起13aの高
さと同一にした場合でも、突起13a,13bの中心か
らの距離が異なっていさえすれば、磁気ディスクカート
リッジ10を反対の向きでディスクドライブ1に装填す
ることは不可能になる。すなわち、突起13bが主表面
11aの外縁近傍に形成されているため、突起13bが
第2ガイド部4b内に進入して第2ガイド部4bの終端
に達しても、磁気ディスクカートリッジ10は未だディ
スクドライブ1内に完全に挿入されていないことにな
る。
【0049】例えば開口部3の反対側の面に配置されて
いる入出力インターフェイス5は、パソコン、デジタル
カメラ、PDA(Personal Digital
Assistant)や携帯電話等の電子機器と電気的
に接続される。そして、入出力インターフェイス5から
磁気ディスクに記録する情報が入力され、磁気ディスク
から再生された情報が出力される。
【0050】次に、図4は、図3に示した磁気ディスク
カートリッジ10の構成をより具体的に示すもので、図
4(A)は平面図、図4(B)は底面図、図4(C)は
中心線CLに沿った概略的断面図である。
【0051】磁気ディスクカートリッジ10は、磁気デ
ィスクDを回転自在に収容する例えば樹脂材料からなる
略円盤状のハウジング11を備え、ハウジング11に
は、シャッター12および突起13a,13b等が設け
られ、内部に磁気ディスクを収容するための中空部14
を備えている。磁気ディスクDは、ハウジング11内で
センターコア15に保持されていて、センターコア15
は、ハウジング11の裏側の主表面11bに露出してお
り、このセンターコア15にディスクドライブ1のスピ
ンドルが連結されて、磁気ディスクDが回転駆動され
る。
【0052】ハウジング11に開閉可能に取り付けられ
たシャッター12は、磁気ディスクカートリッジ10が
ディスクドライブ1に装填されるときに開かれ、ディス
クドライブ1からエジェクトされるときに閉じられる。
そして、シャッター12が開くと、磁気ディスクDの一
部が露出されて、情報の記録再生が可能な状態となる。
【0053】ハウジング11の主表面11a上には、2
個の突起13a,13bが突設されており、これら突起
13a,13bは、ハウジング11と一体成形されてい
てもよいし、ハウジング11とは別に作製されて接着剤
等によって主表面11a上に固定されるものであっても
よい。
【0054】突起13a,13bは、上述したように、
ハウジング11の主表面11aの中心CPを通る直線C
L上に、かつ中心CPを挟んで両側に設けられている。
2個の突起13a,13bは、ハウジング11から突出
していれば良く、その高さはH1,H2は同じであって
も異なったものであってもよいが、例えばシャッター1
2に近い突起13aの高さH1が、他方の突起13bの
高さH2よりも低く形成されて、突起13aのみがディ
スクドライブ1の第2ガイド部4b内への挿入を可能に
しているのが好ましい。
【0055】すなわち、突起13aが第2ガイド部4b
に挿入されたときだけ、磁気ディスクカートリッジ10
はディスクドライブ1に装填される。一方、突起13b
は第2ガイド部4bに挿入できず、磁気ディスクカート
リッジ10がディスクドライブ1に装填されない。この
ときユーザーが矢印R1方向に磁気ディスクカートリッ
ジ10を回転することで、突起13aが第2ガイド部4
bに接触し得る方向に位置決めされることになる。
【0056】これにより、ディスクドライブ1に対して
磁気ディスクカートリッジ10を確実に記録再生可能な
向きで装填することができるとともに、ユーザーが挿入
方向を誤ることを防止することができる。また、突起1
3a,13bの高さを異なるものにすることによって、
ユーザーは触感で磁気ディスクカートリッジ10の挿入
方向を認識することができ、円盤状に形成した磁気ディ
スクカートリッジ10であっても、ディスクドライブ1
に対する挿入方向を誤ることを防止することができる。
【0057】なお、2個の突起13a,13bの高さが
同じである場合には、突起13bの周辺部位に凹部を設
けて、ユーザーは触感によって磁気ディスクカートリッ
ジ10の挿入方向を認識可能にするとともに、ユーザー
が磁気ディスクカートリッジ10を摘みやすくするのが
好ましい。
【0058】また、突起13aは、主表面11a中心C
Pから距離d1だけ偏心した位置に配置され、突起13
bは、距離d1より長い距離d2(d2>d1)だけ偏
心した位置に配置されている。これにより、磁気ディス
クカートリッジ10を突起13a側からディスクドライ
ブ1に挿入したとき、突起13aが最初に第1ガイド部
4aに接触し、磁気ディスクカートリッジ1は第1ガイ
ド部4aに沿って、もしくはハウジング11の側面が開
口部3に当接することで回転移動する。したがって、ユ
ーザーはその回転方向に沿って磁気ディスクカートリッ
ジ1を回転させながら挿入すれば、突起13aが第2ガ
イド部4bに挿入するように位置決めされる。
【0059】一方、突起13bが最初に第1ガイド部4
aに接触したとき、偏心距離d1が距離d2より短いた
め、突起13aは第1ガイド部4aには接触しない。し
たがって、磁気ディスクカートリッジ10は機械的な接
触抵抗がない方向に向かって回転し、突起13aが第1
ガイド部4aに当たる。ユーザーはこの回転方向に沿っ
て、磁気ディスクカートリッジ10を回転させながら挿
入すれば、突起13aが第2ガイド部4bに挿入される
ように位置決めされる。なお、高さH2の突起13bの
先端位置は、第2ガイド部4bの深さW2の溝の底の位
置よりも高いため、突起13bが第2ガイド部4bに挿
入されることはない。
【0060】このように、突起13a,13bの中心点
CPからの偏心距離を異なるものにすることにより、磁
気ディスクカートリッジ10を正しい挿入方向に向ける
ことができ、円盤状の磁気ディスクカートリッジ10で
あっても確実にディスクドライブ1に記録再生可能な状
態で装填させることができる。
【0061】図5は,図3の磁気ディスクカートリッジ
10をディスクドライブ1に挿入する過程を示す平面図
である。なお、図5に示す磁気ディスクカートリッジ1
0においては、シャッター12の開動作により開かれた
開口部がディスクドライブ1の中心線3b付近に形成さ
れたアクセス可能領域RAに位置決めされたとき、記録
再生可能になるものとする。
【0062】先ず、図5(A)に示すように、磁気ディ
スクカートリッジ10が、ディスクドライブ1の開口部
3に位置決めされ、矢印B方向に挿入された場合を想定
すると、磁気ディスクカートリッジ10の突起13a
が、ディスクドライブ10の第1ガイド部4aに当接す
る。なお、突起13bを先に開口部3に挿入した場合に
ついても、上述したように、ユーザーが矢印R10方向
の力を加えれば、突起13aが第1ガイド部4aに沿っ
て移動することとなる。
【0063】磁気ディスクカートリッジ10に対し矢印
B方向の力が加わると、突起13aがガイド部4の曲面
に沿って矢印A方向に移動する。このとき、磁気ディス
クカートリッジ10自体が矢印R10方向に回転しなが
ら、ディスクドライブ1内に挿入されていくことにな
る。したがって、磁気ディスクカートリッジ10は、第
1ガイド部4aにより角度の調整がなされることにな
る。そして、突起13aが第2ガイド部4bの入口に達
したときには、磁気ディスクカートリッジ10の角度の
調整が終了された状態になっている。
【0064】一方、磁気ディスクカートリッジ10の表
裏を逆にしてディスクドライブ1に挿入しようとした場
合、突起13a,13bがハウジング2の開口部3の縁
部に当接して、磁気ディスクカートリッジ10を開口部
3に挿入することは不可能になる。これによって、磁気
ディスクカートリッジ10の表裏を逆にして挿入される
ことを防止することができる。
【0065】また、磁気ディスクカートリッジ10が、
開口部3に挿入された際、突起13a,13bを結ぶ中
心線CLが、ディスクドライブ10の中心線3bと略直
交する状態になる場合がある。このときは、まず最初に
ユーザーが矢印R10方向の力を加えれば、上述のよう
に、突起13aが第1ガイド部4aに沿って移動して、
中心線CLが中心線3bに揃うことになる。
【0066】なお、上記のように磁気ディスクカートリ
ッジ10を矢印B方向から挿入する場合について言及し
たのは、左手にディスクドライブ1を持ち、右手人差し
指で磁気ディスクカートリッジ10を挿入する場合を考
慮したものである。図5(A)に示す状態でユーザーが
矢印A方向へ力を加えたとしても、上述したような動作
が行なわれるようになる。
【0067】次に、図5(B)に示すように、磁気ディ
スクカートリッジ10がユーザーから矢印A方向の力を
受けて、突起13aが第2ガイド部4bに沿って中心線
3b上を移動する。同時に、突起13bが、第1ガイド
部4a内を、開口部3の外側3aから中心部3bに向か
って移動する。そして、突起13aが第2ガイド部4b
の終端に達すると、磁気ディスクカートリッジ10の矢
印A方向の移動が停止する。このとき、突起13bは第
2ガイド部4bの入口に達する。そして、シャッター1
2から露出した磁気ヘッドDが、ディスクドライブ10
の記録再生可能領域RAに位置決めされることになる。
【0068】このようにして、突起13a,13bとデ
ィスクドライブ10のガイド部4が協働して円盤状の磁
気ディスクカートリッジ10を記録再生可能な方向に位
置決めさせることができる。すなわち、磁気ディスクカ
ートリッジ10が円盤状に形成されている場合であって
も、磁気ディスクカートリッジ10のシャッター12が
所定の位置に位置決めされるように装填することができ
る。また、磁気ディスクカートリッジ10がディスクド
ライブ1に装填された後には、突起13aが第2ガイド
部4bに挿入され、かつ突起13bが第1ガイド部4a
と第2ガイド部4bの連接部分に保持されているため、
磁気ディスクカートリッジ10における回転方向の動作
が規制され、装填中においても磁気ディスクカートリッ
ジ10の向きがずれることがない。
【0069】ここで、図5に示されているガイド部4の
形状は、図6に示すような形状にしてもよい。すなわ
ち、図5においては、第1ガイド部4aが中心線3bの
両側に設けられているが、図6(A)のディスクドライ
ブ20のように、開口部3の一方のみ第1ガイド部24
aを設け、他方側は略直線状に形成して第2ガイド部2
4bに連続するようにしてもよい。
【0070】また、図5においては、第1ガイド部4a
が曲面で形成されているが、図6(B)のディスクドラ
イブ30の第1ガイド部34aを直線状のテーパ面によ
り形成し、これに第2ガイド部34bを連接させてもよ
い。
【0071】さらに、図5においては、第2ガイド部4
bは、中心線3bに沿って1本だけ形成されているが、
図6(C)のディスクドライブ40ように、第1ガイド
部44aから、突起13a、13bのそれぞれについて
の第2ガイド部44b,44bを延ばしてもよい。この
とき、シャッター12は、中心線CLと略直交する線上
に設けられることになる。
【0072】図7は本発明の磁気ディスクカートリッジ
10の別の実施の形態を示す斜視図である。この磁気デ
ィスクカートリッジ10は、その円盤状のハウジング1
1の側面11cに二つの開口部11d、11dを備えて
いる。各開口部11d、11dは互いに略180度位相
のずれた位置、すなわちお互いに対向する位置に形成さ
れている。各開口部11d、11dにはそれぞれシャッ
ター12、12が開閉可能に配置されている。なお、シ
ャッター12、12は、それぞれ別部材で構成してもよ
いし、あるいは、例えば略円筒状の部材を回転させるこ
とにより開閉を行うような、シャッター12、12が一
体に成形されているものであってもよい。
【0073】図8(A)〜(C)は図7に示す磁気ディ
スクカートリッジ10の平面図、底面図および断面図で
ある。
【0074】図8(A)に示すように、突起13,13
は、ハウジング11の主表面11aの中心CPを通る直
線CL上に設けられ、かつ開口部11d,11dに対応
する位置に設けられている。このように、突起13,1
3を開口部11d,11dの上方に設けることによっ
て、各開口部11dの上部の壁を厚くすることができ、
開口部11dを設けることによるハウジング11の剛性
の低下を突起13により補強することができる。
【0075】なお、突起13,13は、ハウジング11
と一体成形されていてもよいし、ハウジング11とは別
体に作製し接着剤等によって取り付けられるようにして
もよい。また、2つの突起13,13は、ハウジング1
1の主表面11aから突出していればよい。
【0076】また、図8(C)に示すように、ハウジン
グ11内には磁気ディスクDを収容するための中空部1
4が形成されている。磁気ディスクDは、ハウジング1
1内でセンタコア15によって保持されている。センタ
コア15は、図8(B)に示すように、裏面11bに形
成された駆動孔16から露出するように配置されてい
る。このセンタコア15にディスクドライブ1のスピン
ドルが連結されて、磁気ディスクDが回転することによ
って情報の記録再生が行われる。
【0077】図9(A),(B)は、図3(A),
(b)にそれぞれ対応する概略図である。ディスクドラ
イブ1の構成は図3と同一であるが、磁気ディスクカー
トリッジ10が2個の開口部11d,11dを備えてい
るために、2個の高さの等しい突起13,13を中心か
ら等距離の位置に備えている点が図3と異なる。
【0078】図10(A)〜(C)は磁気ディスクカー
トリッジ10をディスクドライブ20に挿入する過程を
図5(A)〜(C)と対応させて示す平面図であり、重
複する詳細説明は省略するが、図10の場合は、磁気デ
ィスクカートリッジ10が2個の開口部11d,11d
を備えているために、2個の高さの等しい突起13,1
3を中心から等距離の位置に備えていることから、2個
の開口部11d,11dのいずれか一方を記録再生可能
な領域RAに位置決めすることができる。
【0079】次の図11(A),(B)は本発明のさら
に別の実施の形態を概略的に示す平面図である。
【0080】図11(A)に示す磁気ディスクカートリ
ッジ10は、3個の開口部11dおよびシャッター12
を備えているとともに、ハウジング11の主表面上に3
個の突起33a、33b、33cを備えている。また、
磁気ディスクカートリッジ10は、その3個の開口部1
1dが、各突起33a〜334cと中心CPを結ぶ直線
上にそれぞれ設けられている。一方、ディスクドライブ
50側のガイド部54は、第1ガイド部54aと,2個
の第2ガイド部54b,54bから構成されている。
【0081】この構成においては、磁気ディスクカート
リッジ10がディスクドライブ50に対していずれの方
向から挿入された場合であっても、3個の突起33a〜
33cのうちいずれか2つが第2ガイド部54b,54
bに挿入される。そして、3個の開口部11dのうちい
ずれか1つの開口部11dが記録再生可能な領域RAに
位置決めされることになる。
【0082】また、図11(B)の磁気ディスクカート
リッジ10は、ハウジング11の主表面上に4個突起4
3a〜43dを備えているとともに、4個の開口部11
dおよびシャッター12を備えている。4個の開口部1
1dは、各突起44a〜44dの中間位置にそれぞれ設
けられている。
【0083】この構成においては、磁気ディスクカート
リッジ10がディスクドライブ50に対していずれの方
向から挿入された場合であっても、4個の突起43a〜
43dが2個の第2ガイド部54b,54bに2個ずつ
挿入される。そして、4個の開口部11dのうちいずれ
か1つの開口部11dが記録再生可能な領域RAに位置
決めされることになる。
【0084】上記各実施の形態によれば、円盤状に形成
された磁気ディスクカートリッジ10がどの角度からデ
ィスクドライブに挿入されたとしても、ガイド部と突起
の協働により、複数の開口部11dのうちいずれか1つ
を常に記録可能な領域RAに位置決めすることができ
る。よって、ユーザーがコイン感覚で用いることができ
る円盤状の磁気ディスクカートリッジを提供することが
できる。
【0085】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されない。上記各実施の形態において、開口部11dお
よびシャッター12はハウジング11の側面に設けられ
ているが、従来のフロッピー(登録商標)ディスクのよ
うに、上下面に開口部11dを設け、かつ開口部11d
を覆うようにシャッター12を設けてもよい。この場合
には開口部11dの形成位置と突起の形成位置とがずれ
て形成されることになる。この場合であっても、磁気デ
ィスクカートリッジ10は、突起13,13、33a〜
33c、43a〜43dとガイド部との協働により記録
再生可能な位置に位置決めされることになる。
【0086】また、上記各実施の形態において、突起1
3,13、33a〜33c、43a〜43dが主表面1
1a側に設けられているが、裏側の主表面11b上に設
けてもよい。
【0087】次に図12〜図15は、本発明の磁気ディ
スクカートリッジ10のさらに別の実施の形態を示す図
であり、図12(A)は磁気ディスクカートリッジ10
の斜視図、図2(B)は平面図をそれぞれ示す。また、
図13(A)は断面図、図13(B)は底面図、図14
(A)は開口部の周辺の拡大斜視図、図14(B)は開
口部の周辺の拡大断面図である。
【0088】本実施の形態においても、内部空間25に
磁気ディスクDを回転自在に収容するハウジング11が
略円盤状に形成されており、2個の開口部11d,11
dがハウジング11の中心CPに関して略対称となる位
置、すなわち互いに略180度位相のずれた位置にそれ
ぞれ形成されている。各開口部11dにはそれぞれシャ
ッター12、12が開閉可能に配置されている。なお、
図12(A)と図2(B)とでは、突起13の形状が異
なる。
【0089】本実施の形態の特徴は、図14(A),
(B)から特に明らかなように、開口部11dがハウジ
ング11の側面11cから一方の主表面11aに亘って
延長して形成されていることにあり、主表面11aの外
縁部には、開口部11dに連通して主表面11a上に延
びる扇形の切欠き部17が形成され、かつ突起13は切
欠き部17よりも大きい面積を有して、切欠き部17を
塞ぐように配置されている。
【0090】なお、図14(A)に示す切欠き部17
は、扇形の平面形状を有するように形成されているが、
挿入される磁気ヘッドホルダ(スライダ)と緩衝しない
奥行きが形成されていればよく、その形状は問わない。
【0091】図14(B)から明らかなように、開口部
11dをハウジング11の側面のみに設けた場合には、
開口部11dの高さ方向の幅は、ハウジング11の内底
面11dnから内頂面11upまでまでであるが、上記
切欠き部17を形成したことにより、開口部11dの高
さ方向の幅は、ハウジング11の内底面11dnから突
起13の底面までとなり、ハウジング11の上部面板部
の厚さW3だけ拡大されることになる。したがって、複
数の磁気ヘッドを有する大きい幅の磁気ヘッドホルダ
(スライダー)を開口部11d挿入することができ、こ
れにより、磁気ディスクDの表裏にそれぞれ磁気ヘッド
をアクセスさせて高密度記録化を行うことができる。す
なわち、開口部11dを広くすることで、小型で大容量
の磁気ディスクカートリッジ10を提供することができ
る。
【0092】また、切欠き部17を突起13によって塞
ぐことにより、開口部11dを設けることによるハウジ
ング11の剛性の低下を補強することができる。
【0093】また、図14(A),(B)に示すよう
に、開口部11dには開閉可能なシャッター12が設け
られており、シャッター12はハウジング11の内底面
11dnと突起13により開閉可能に保持されている。
シャッター12が開くときにはハウジング11の内頂面
11upに形成されたレールRLに沿って矢印R1方向
に移動することになる。
【0094】さらに、突起13は、切欠き部17を塞ぐ
必要があるため、少なくとも開口部11dの長さと略同
一の側面13aを有する必要がある。したがって、突起
13の面積が大きくなり、例えば机や床等に主表面11
aを下側にして置いた場合であっても、磁気ディスクカ
ートリッジ10を安定に置くことができる。
【0095】図15(A),(B)は本実施の形態示す
図9(A),(B)にそれぞれ対応する概略図である。
図15においては、突起13,13が大面積のものにな
ったため、これに応じてディスクドライブ1の第2ガイ
ド部4bの幅が広くなったことを除いては、図9と同様
であるから、重複する説明は省略するが、いずれの突起
13が先にディスクドライブ1に挿入された場合であっ
ても、各突起13側に開口部11dおよびシャッター1
2が配置されているため、いずれか一方の開口部11d
が確実に記録再生可能な領域RAに位置決めされること
になる。
【0096】また、開口部11dに連通した切欠き部1
7を主表面11a上に形成して、突起13の底面とハウ
ジング11の内底面11dnとの間で開口部11dを形
成することにより、開口部11dのハウジング11の厚
さ方向の幅を大きくすることができる。したがって、例
えば磁気ヘッドを2個備えているようなより厚さの厚い
磁気ヘッドホルダ(スライダー)を開口部11dに挿入
することができ、磁気ディスクカートリッジ10の高密
度記録化を図り、大容量の磁気ディスクカートリッジ1
0を提供することができる。
【0097】なお、突起13は略円形もしくは略楕円形
の平面形状を有するものとして図示されているが、突起
13の平面形状は側面13aが開口部11dのR形状に
沿った形状であればよく、突起13の開口部11dと接
続していない領域ではその形状を問わない。また上述の
実施の形態において、突起13、13は主表面11a側
に設けられているが、裏側の主表面11c側に設けても
よい。
【0098】以上説明した実施の形態においては、磁気
ディスクカートリッジ10がその略円盤状のハウジング
11の主表面11a上に複数の突起を備えており、これ
ら突起が、磁気ディスクカートリッジ10をディスクド
ライブへの装填する時に、ディスクドライブのガイド部
と協働して磁気ディスクカートリッジ10を記録再生可
能な向きに位置決めするように構成されてるが、次の図
16および図17に示す実施の形態は、上記とは反対
に、磁気ディスクカートリッジ10の略円盤状のハウジ
ング11にガイド溝60が形成され、このガイド溝60
が、ディスクドライブに対するカートリッジ10の装填
時に、ディスクドライブのスロットS内に形成されてい
る突部62と協働して、磁気ディスクカートリッジ10
を記録再生可能な向きに位置決めするを備えた構成を有
する。
【0099】すなわち、図16(A)は磁気ディスクカ
ートリッジ10を裏面側から見た斜視図、図16(B)
はディスクドライブ1のスロットSを示す要部拡大斜視
図、図17は磁気ディスクカートリッジ10をディスク
ドライブ1に装填した状態を示す概略的平面図をそれぞ
れ示す。
【0100】磁気ディスクカートリッジ10は、樹脂材
料等で成型された略円盤状のハウジング11と、このハ
ウジング11内の空間に回転自在に配置された円板状の
磁気ディスクDと、ハウジング11の開口部11dを開
閉可能に覆うシャッター12とを有する。開口部11d
は、略V字状をしており、厚さtを有するハウジング1
1の両面に略同じ形状に形成されている。この開口14
には、ハウジング11の厚さtより薄い厚さを有する扇
形のシャッター12が、扇形の要の部分を支点にして回
動可能に配置されている。即ち、図16(A)に示す閉
鎖位置と、ハウジング11の内側に収納されるようにハ
ウジング11の円周に沿って矢印R2の方向に回動し
て、内部の磁気ディスクDを露出させる開位置とを取り
得るようになっている。
【0101】そして、ハウジング11の裏側の主表面に
は、その直径に亘って延びるガイド溝60が形成されて
いる。ガイド溝60は開口部11dの近傍に、ハウジン
グ11の外方に拡開する幅広の幅広部60aと、この幅
広部60aに連続してハウジング11の直径方向に直線
的に延びるガイド部60bとを有する。ガイド部60b
の中間、即ちハウジング11の中心部には、磁気ディス
クDを駆動するディスクドライブ1の図示しないスピン
ドルが挿入される駆動孔16が開口している。ガイド溝
60の最奥部は、ハウジング11の壁60cで終端され
ている。この壁60cは、必ずしも必要ではない。ま
た、壁60cはハウジング11と一体であってもよい
し、別体であってもよい。
【0102】磁気ディスクカートリッジ10が挿入され
るディスクドライブ1は、図16(B)に示すように、
その側面61に開口するスロットSを備え、このスロッ
トSは、磁気ディスクカートリッジ10の厚さtより若
干大きい幅Tを有するとともに、ハウジング11の直径
よりやや長い奥行きを有する。そしてスロットS内の、
側面61に沿った長手方向の中央に、磁気ディスクカー
トリッジ10の挿入方向に延びるガイド用突部62が突
設されている。ガイド用突部62は、スロットSの入口
近傍に、ハウジング11壁60cの、半径方向の厚みよ
り僅かに大きい寸法だけ入口から引っ込んだ位置に端面
62aを有するとともに、壁60cから磁気ディスクカ
ートリッジ10の駆動孔16までの距離に相当する長さ
を有する。
【0103】次に、磁気ディスクカートリッジ10をデ
ィスクドライブ1に挿入するときの状態について図17
を参照して説明する。
【0104】磁気ディスクカートリッジ10のガイド溝
60の幅広部60aをディスクドライブ1のガイド用突
部(ハッチング部分)62に向けておおよそ位置合わせ
してスロットSに挿入する。幅広部60aは外方に拡開
しているので、ガイド溝60がガイド用突部62と多少
位置ずれしていても、ガイド用突部62がガイド溝60
に誘い込まれるように位置合わせされ、さらに磁気ディ
スクカートリッジ10を矢印Cで示すようにスロットS
に押し込むと、磁気ディスクカートリッジ10は、ガイ
ド用突部62に案内されて円滑にスロットS内に挿入さ
れる。突部62の端面62aは、ガイド溝60と容易に
協働できるように湾曲面としてもよく、あるいは面積を
小さくしてガイド用突部62の端部を楔形形状としても
よい。
【0105】ガイド用突部62の長さは長い方が安定的
に磁気ディスクカートリッジ10を案内することができ
る。そして磁気ディスクカートリッジ10はスロットS
に完全に挿入されると、ガイド用突部62の端面62a
は壁60c近傍に位置する。このとき、シャッター12
はディスクドライブ1内で図示しないシャッター開き機
構により開放され、図示しない磁気ヘッドにより、磁気
ディスクDに情報を書き込み可能になり、あるいは磁気
ディスクDに記録された情報を読み取り可能になる。
【0106】このように、円盤状の磁気ディスクカート
リッジ10は、ガイド溝60とガイド用突部62との協
働作用により案内されて挿入されるが、磁気ディスクカ
ートリッジ10の外周とスロットSとは僅かな部分でし
か接触しない。換言すると磁気ディスクカートリッジ1
0とスロットSとは、円とその接線との関係にあるの
で、挿入時に互いに干渉して磁気ディスクカートリッジ
10と干渉して入らなくなるということがない。また、
構造が簡単なため、安価に製造でき、例えばデジタルカ
メラの記録媒体に使用した場合には、記録した情報を人
にあげたりできるようになる。
【0107】もし磁気ディスクカートリッジ10を、幅
広部60aでない部分を前面にしてスロットSに挿入し
た場合、ハウジング11の外周部分が、ガイド用突部6
2の端面62aに当接して入らないので、誤挿入を防止
することができる。また、ガイド溝60は磁気ディスク
カートリッジ10の片面にのみ形成されているので、磁
気ディスクカートリッジ10を挿入する前に表裏を確認
することができ、誤挿入を防止できる。
【0108】この磁気ディスクカートリッジ10をディ
スクドライブ1から取り出すときは、従来のフロッピー
(登録商標)ディスクの場合のように、図示しない押し
ボタン(エジェクタノブ)を押圧して、図示しない排出
機構を作動させて、ディスクドライブ6を排出するよう
にすることができる。
【0109】以上、ガイド溝60を備えた磁気ディスク
カートリッジの実施の形態について説明したが、上記構
成に限定されるものではなく、種々の変更、変形が考え
られる。例えば、ガイド用突部62は、駆動孔16に対
応する部分に前述のスピンドルが通過する孔を形成すれ
ば、磁気ディスクカートリッジ10の略直径に亘る長さ
のガイド用突部とすることができる。この場合は、磁気
ディスクカートリッジ10の挿入時に、スロットSの長
手方向に振れないように磁気ディスクカートリッジ10
を一層安定的に案内することができる。
【0110】次に、本発明による磁気ディスクカートリ
ッジのさらに別の種々の実施の形態について図18以下
を参照して説明する。なお、以下の実施の形態について
も、上述した実施の形態と同一の構成を有する部位には
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0111】図18(A),(B)に示す磁気ディスク
カートリッジ110が、例えば図4の磁気ディスクカー
トリッジ10と異なる点は、突起の構造にある。すなわ
ち、ハウジング11の円形の主表面11a上に1個の幅
広い突起113が外周に沿って設けられている。突起1
13の中心側に面する面も、例えば円弧面113aを形
成して、ユーザーが指で摘めるようになっている。
【0112】一方、図18(C)は、この磁気ディスク
カートリッジ110が挿入されるディスクドライブ10
0の一例を示す平面図である。ディスクドライブ100
のハウジングを切り欠いて形成されたガイド部74は、
カートリッジ110のハウジング11の突起113の円
弧面113aの形状に倣う円弧面74aを備えている。
【0113】この場合、磁気ディスクカートリッジ11
0をディスクドライブ100に装填するときには、ユー
ザーは突起113を指で摘み、ディスクドライブ100
の開口部3に挿入する。そして、突起113がガイド部
74内に位置決めされない限り、磁気ディスクカートリ
ッジ110をディスクドライブ100に装填することが
できないようになっている。これにより、磁気ディスク
カートリッジ110は、ディスクドライブ100に対し
て記録再生可能な挿入方向で挿入されることになる。
【0114】すなわち、磁気ディスクカートリッジ11
0が、ユーザーによりディスクドライブ100に矢印A
方向から挿入されると、図19(A),(B)に示すよ
うに、突起113がガイド部74に挿入され、突起11
3の円弧面113aがガイド部74の円弧面74aと係
合し、磁気ディスクカートリッジ110の矢印A方向の
移動が規制される。これにより、磁気ディスクカートリ
ッジ110は、ディスクドライブ100に対して、記録
再生可能な位置に位置決めされることとなる。したがっ
て、磁気ディスクカートリッジ110を円盤状に形成し
た場合であっても、ディスクドライブ100に対し確実
に磁気ディスクカートリッジ110を記録再生可能な向
きに位置決めすることができる。また、磁気ディスクカ
ートリッジ110をディスクドライブ100に装填した
状態でも、突起113の円弧面113aがガイド部74
の円弧面74aに係合しているので、磁気ディスクカー
トリッジ110がずれることがない。
【0115】次の図20は、本発明による磁気ディスク
カートリッジのさらに別の実施の形態を示し、図20
(A)は磁気ディスクカートリッジ120の平面図、図
20(B)は側面図、図20(C)は磁気ディスクカー
トリッジ120における突起周辺部位の断面図である。
【0116】この磁気ディスクカートリッジ120は、
その円形の主表面121aの外縁部に、図20(C)の
矢印R20方向に角度180°の間で揺動可能な突片1
23を備えている。また、主表面121aには、突片1
23を収容するための突起収容溝124が形成されてい
て、磁気ディスクカートリッジ120を例えばポケット
等にいれて持ち運ぶときには、突片123を突起収容溝
124に収容した状態にすることにより、突片123が
ハウジング121から離脱するのを防止することができ
る。
【0117】一方、この磁気ディスクカートリッジ12
0をディスクドライブに挿入するときには、突片123
を180°引き起こし、ハウジング121の側面121
cから外方に突出させる。すると、ユーザーは突片12
3によって、磁気ディスクカートリッジ120をディス
クドライブに挿入する方向を触感で認識することができ
る。また、磁気ディスクカートリッジ120をディスク
ドライブから取り出すときに、突片123を掴んで引き
出すこともできる。
【0118】ハウジング121の主表面121a上に
は、突片123の周辺部位に円弧状の凹部125が形成
されている。この凹部125によってもユーザーは触感
により磁気ディスクカートリッジ10の挿入方向を認識
することができるとともに、ユーザーが磁気ディスクカ
ートリッジ10を摘みやすくなる。なお、図21に示す
ような略円形の凹部125Aを主表面121aに形成し
てもよい。
【0119】さらに、上記突片123には図22(A)
に示すように孔123aを開けてもよい。そして、この
孔123aには紐RPを通すことによって、磁気ディス
クカートリッジ120をぶら下げて運ぶことができる。
また、図22(B),(C)に示すように、複数の磁気
ディスクカートリッジ120を紐RPに通して持ち運ぶ
こともでき、利便性の向上を図ることができる。
【0120】さらに、図23(A)〜(C)に示すよう
に、磁気ディスクカートリッジ120を格納ケース13
0に入れて持ち運ぶ場合に、格納ケース130内に設け
られピン131を突片123の孔123aに挿入するこ
とによって、格納した磁気ディスクカートリッジ120
が、格納ケース130内で移動するのを防止することが
できる。したがって、格納ケース130の耐衝撃性が向
上することとなる。なお、この格納ケース130は、カ
ートリッジ収容部と、このカートリッジ収容部に開閉可
能に取り付けられた蓋とを有する。上述した突片123
は、ハウジング120の主表面121a上に取り付けら
れていてもよいし、あるいはハウジング121の側面に
取り付けられていてもよい。
【0121】図24〜図30は、様々な形状や構造を有
する磁気ディスクカートリッジおよびディスクドライブ
を概略的に示す図である。
【0122】図24(A)〜(C)に平面図、底面図お
よび側面図をそれぞれ示す磁気ディスクカートリッジ1
40は、ハウジング141の側面141aから突出する
フィルム状の突片143を備えている。そして、この磁
気ディスクカートリッジ140をディスクドライブから
取り出すときには、ユーザーは、このフィルム状の突片
143を摘まんで引き出すことができる。
【0123】図25(A),(B)に平面図および底面
図をそれぞれ示す磁気ディスクカートリッジ150のハ
ウジング151は、ディスクドライブへの挿入側の外縁
は曲面であるが、反対側の外縁150bは略直線状に形
成されている。
【0124】次の図26(A)に示す円盤状の磁気ディ
スクカートリッジや、図26(B)に示すような、1つ
の角のみが曲面をなす略正方形の磁気ディスクカートリ
ッジを、図26(C)に示すような、略U字状の切欠き
部161を備えたディスクドライブ160に挿入する
と、図27に示すように、ディスクドライブ160の切
欠き部161から磁気ディスクカートリッジの一部が露
出するようになる。したがって、ユーザーはこの切欠き
部161からが指で磁気ディスクカートリッジを摘まん
でディスクドライブ160から取り出すことができる。
【0125】図28(A)〜(D)は、種々の形状の切
欠き部を備えたハウジングを有するディスクドライブの
平面図である。なお、ハウジングの表面に、磁気ディス
クカートリッジを装填したディスクドライブを電子機器
のスロットに挿入するときの挿入方向を示す矢印を付し
てもよい。
【0126】図29および図30は、磁気ディスクカー
トリッジにおけるハウジングの形状と、その磁気ディス
クカートリッジと組み合わされて使用されるディスクド
ライブの形状を示したものである。
【0127】また、図31(A)〜(I)は、磁気ディ
スクカートリッジのハウジングの種々の形状を例示した
平面図である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスクカートリッジを、こ
のカートリッジが装填されるディスクドライブと、この
ディスクドライブが装填される電子機器とともに示す概
略的斜視図
【図2】本発明による磁気ディスクカートリッジを、こ
のカートリッジが装填されるディスクドライブと、この
ディスクドライブが装填されるPCカードとともに示す
概略的斜視図
【図3】本発明による磁気ディスクカートリッジの好ま
しい実施の形態を、このカートリッジが装填されるディ
スクドライブとともに示す概略図
【図4】図3の磁気ディスクカートリッジのより具体的
な構成を示す平面図、底面図および断面図
【図5】図4の磁気ディスクカートリッジがディスクド
ライブに装填される過程を示す平面図
【図6】ディスクドライブの変形例を示す平面図
【図7】本発明による磁気ディスクカートリッジの他の
実施の形態を示す斜視図
【図8】図7に示す磁気ディスクカートリッジの平面
図、底面図および断面図
【図9】図8の磁気ディスクカートリッジを、このカー
トリッジが装填されるディスクドライブとともに示す概
略図
【図10】図8の磁気ディスクカートリッジがディスク
ドライブに装填される過程を示す平面図
【図11】磁気ディスクカートリッジおよびディスクド
ライブの変形例を示す平面図
【図12】本発明による磁気ディスクカートリッジのさ
らに他の実施の形態を示す斜視図および平面図
【図13】図12の磁気ディスクカートリッジの断面図
および底面図
【図14】図12および図13の磁気ディスクカートリ
ッジの開口部の周辺の拡大斜視図および断面図
【図15】図12および図13に示す磁気ディスクカー
トリッジを、このカートリッジが装填されるディスクド
ライブとともに示す概略図
【図16】本発明による磁気ディスクカートリッジのさ
らに他の実施の形態を、このカートリッジが装填される
ディスクドライブとともに示す斜視図
【図17】図16の磁気ディスクカートリッジがディス
クドライブに装填された状態を示す平面図
【図18】本発明による磁気ディスクカートリッジのさ
らに他の実施の形態を、このカートリッジが装填される
ディスクドライブとともに示す平面図および側面図
【図19】図18の磁気ディスクカートリッジがディス
クドライブに装填された状態を示す平面図および側面図
【図20】本発明による磁気ディスクカートリッジのさ
らに他の実施の形態の平面図、側面図および要部の断面
【図21】図20の磁気ディスクカートリッジの変形を
示す平面図
【図22】図20の磁気ディスクカートリッジの変形を
示す平面図および側面図
【図23】図22の磁気ディスクカートリッジがケース
内に収容された状態を示す平面図、側面図および断面図
【図24】本発明による磁気ディスクカートリッジのさ
らに他の実施の形態の平面図、側面図および側面図
【図25】本発明による磁気ディスクカートリッジのさ
らに他の実施の形態の平面図および底面図
【図26】本発明による磁気ディスクカートリッジのさ
らに他の実施の形態と、この磁気ディスクカートリッジ
が装填されるディスクドライブとともに示す平面図
【図27】図26の磁気ディスクカートリッジがディス
クドライブに装填された状態を示す平面図
【図28】ディスクドライブの種々の形状を示す平面図
【図29】磁気ディスクカートリッジおよびディスクド
ライブの形状を示す一覧表
【図30】磁気ディスクカートリッジおよびディスクド
ライブの形状を示す一覧表
【図31】磁気ディスクカートリッジの種々の形状を示
す平面図
【図32】本発明の前提となる磁気ディスクカートリッ
ジを、このカートリッジが装填されるディスクドライブ
とともに示す概略斜視図
【符号の説明】
1,20,30、40,50 ディスクドライブ 4 ガイド部 10 磁気ディスクカートリッジ 11 カートリッジのハウジング 11a 主表面 12 シャッター 13;13a,13b;33a〜33c 突起 17 切欠き部 60 ガイド溝 D 磁気ディスク RA 記録再生可能領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2002−55664(P2002−55664) (32)優先日 平成14年3月1日(2002.3.1) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 平口 和男 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクドライブが備えているスロット
    内に挿入される態様で該ディスクドライブに装填される
    磁気ディスクカートリッジであって、 該磁気ディスクカートリッジが略円盤状のハウジング内
    に磁気ディスクを回転自在に収容してなるものであり、 前記ハウジングが、その主表面上に、前記ディスクドラ
    イブへの装填時に、該ディスクドライブのガイド部と協
    働して前記磁気ディスクカートリッジを記録再生可能な
    向きに位置決めする突起を備えていることを特徴とする
    磁気ディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングが、前記ディスクドライ
    ブの磁気ヘッドを前記磁気ディスクの表面にアクセスさ
    せるための少なくとも1個の開口部と、該開口部を開閉
    するシャッターとを備えていることを特徴とする請求項
    1記載の磁気ディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記突起が、前記ハウジングの主表面の
    中心を通る直線に沿って、かつ該中心を挟んで両側に少
    なくとも1個ずつ配置されていることを特徴とする請求
    項2記載の磁気ディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記突起が、前記ハウジングの主表面の
    中心を通る直線に沿って、かつ該中心を挟んで両側に前
    記中心からの距離を互いに異にする態様で1個ずつ配置
    されていることを特徴とする請求項2記載の磁気ディス
    クカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記2個の突起の前記ハウジングの主表
    面からの高さが略等しいことを特徴とする請求項4記載
    の磁気ディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記2個の突起の前記ハウジングの主表
    面からの高さが互いに異なることを特徴とする請求項4
    記載の磁気ディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記2個の突起のうち、前記中心に近い
    方の突起の高さが、前記中心から遠い方の突起の高さよ
    りも低く形成されていることを特徴とする請求項6記載
    の磁気ディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記ハウジングが、前記シャッターを備
    えた開口部を複数備えており、前記突起が、前記ディス
    クドライブへの装填時に、該ディスクドライブのガイド
    部と協働して前記複数の開口部のいずれか一つを記録再
    生可能な位置に位置決めすることを特徴とする請求項1
    記載の磁気ディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記ハウジングが、その側面に、前記シ
    ャッターを備えた一対の開口部を該ハウジングの主表面
    の中心に関して略対称となる位置に備えているととも
    に、前記開口部に連通して前記主表面上に延びる切欠き
    部を備えており、 前記突起が、前記切欠き部をそれぞれ塞ぐように設けら
    れていることを特徴とする請求項8記載磁気ディスクカ
    ートリッジ。
  10. 【請求項10】 ディスクドライブが備えているスロッ
    ト内に挿入される態様で前記ディスクドライブに装填さ
    れる磁気ディスクカートリッジであって、 該磁気ディスクカートリッジが略円盤状のハウジング内
    に磁気ディスクを回転自在に収容してなるものであり、 前記ハウジングが、前記ディスクドライブへの装填時
    に、該ディスクドライブのスロット内の突部と協働して
    前記磁気ディスクカートリッジを記録再生可能な向きに
    位置決めするガイド溝を備えていることを特徴とする磁
    気ディスクカートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記ガイド溝が、前記ハウジングの主
    表面上に、該主表面の中心を通る直線に沿って形成され
    ていることを特徴とする請求項10記載の磁気ディスク
    カートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記ガイド溝が、前記主表面の外周に
    向かって拡開する幅広部を備えていることを特徴とする
    請求項11記載の磁気ディスクカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記磁気ディスクが、バリウムフェラ
    イト粉末を用いた高記録密度磁気記録媒体であることを
    特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項記載の磁気
    ディスクカートリッジ。
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