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JP2003319497A - 検査センター装置、端末装置、聴力補償方法、聴力補償方法プログラム記録媒体、聴力補償方法のプログラム - Google Patents

検査センター装置、端末装置、聴力補償方法、聴力補償方法プログラム記録媒体、聴力補償方法のプログラム

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JP2003319497A
JP2003319497A JP2002126808A JP2002126808A JP2003319497A JP 2003319497 A JP2003319497 A JP 2003319497A JP 2002126808 A JP2002126808 A JP 2002126808A JP 2002126808 A JP2002126808 A JP 2002126808A JP 2003319497 A JP2003319497 A JP 2003319497A
Authority
JP
Japan
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hearing
test
compensation
signal processing
processing program
Prior art date
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Granted
Application number
JP2002126808A
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English (en)
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JP4114392B2 (ja
Inventor
Takeo Kanamori
丈郎 金森
Masayuki Misaki
正之 三▲さき▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002126808A priority Critical patent/JP4114392B2/ja
Publication of JP2003319497A publication Critical patent/JP2003319497A/ja
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 聴力障害の程度は、高齢者の場合徐々に進行
する場合があり、また、障害の程度が日々安定しない場
合もあるので、一旦行なった補聴器のフィッティングが
適合しなくなる。補聴器フィッティングを行なうため
に、頻繁に専門医に行くのは困難である。また、携帯電
話などの通話装置を使う場合は、携帯電話のスピーカか
ら補聴器のマイクロフォンへの伝送特性が安定しない場
合、最適の聴力補償ができなかった。 【解決手段】 補聴器や聴力補償機能付きの携帯電話器
と検査センターとの間で通信を行ない、遠隔の聴力検査
を行ない、聴力検査データを検査センターで収集し、聴
力検査データに基づき聴力補償特性を算出し、この聴力
補償特性を組み込んだ音声信号処理プログラムを補聴器
や聴力補償機能付きの携帯電話器に伝送、格納し、使用
者に合った音声信号処理プログラムを使って聴力補償を
行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話などの通
話装置において、個人の聴力に合わせた、周波数特性や
ダイナミックレンジ圧縮特性を持たせて聴力補償を行な
い、高齢者や聴力弱者でも良好な通話が選られる通話装
置、および、その方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢者や難聴者のように聴力障害を有す
る人は、聴力の障害の程度に対応した補聴器を用いて聴
力補償を行なうことができる。補聴器の使用者は、専門
の医療機関などに出向いて聴力を測定検査してもらい、
測定や検査結果に基づいて、聴力補償特性を、補聴器に
組み込んでもらうのが一般的である。補聴器の聴力補償
特性を、使用者の聴力障害に合わせこむことを補聴器フ
ィッティングと呼んでいる。携帯電話などの通話装置を
使用する場合も、補聴器を使って聴力補償を行ないなが
ら使用するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】聴力障害の程度は、高
齢者の場合、徐々に進行する場合がある。また、障害の
程度が日々安定しない場合もある。このような場合、一
旦行なった補聴器フィッティングが適合しなくなるの
で、聴力補償性能の低下を招き、補聴器フィッティング
をやり直す必要があった。また、障害の程度が日々安定
しない場合には、頻繁に補聴器フィッティングを行なう
とよいが、専門医にたびたび行くのは困難であり、実現
は困難であった。また、携帯電話などの通話装置を使う
場合は、携帯電話のスピーカから補聴器のマイクロフォ
ンへの伝送特性が安定しない場合もあり、最適の聴力補
償ができない場合があった。
【0004】本発明は、このような課題を解決できる、
聴力補償システム、装置及び方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、本発明の聴力補償システム、装置およ
びその方法は、以下のようなシステム、装置、方法、記
録媒体、およびプログラムを採用する。
【0006】聴力検査用音源部、聴力検査プログラム
部、聴力補償特性算出部、音声信号処理プログラム部、
送受信部を備えた検査センター装置であって、伝送路を
介して端末装置と通信し、端末装置に、聴力検査プログ
ラムにしたがって聴力検査用の音源信号を送信し、使用
者が音源信号を聴いて答えた検査結果を、端末装置から
受信し、検査結果を記憶して聴力検査データを得、聴力
検査データから、聴力補償特性算出部において聴力補償
特性を算出し、聴力補償特性を音声信号処理プログラム
に組み込んで、端末装置に送信し、端末装置が、受信し
た音声信号処理プログラムを使用して聴力補償を行なえ
るようにしたことを特徴とする検査センター装置であ
る。
【0007】聴力検査用音源部、聴力検査プログラム
部、聴力補償特性算出部、送受信部を備えた検査センタ
ー装置であって、伝送路を介して端末装置と通信し、端
末装置に、聴力検査プログラムにしたがって聴力検査用
の音源信号を送信し、使用者が音源信号を聴いて答えた
検査結果を、端末装置から受信し、検査結果を記憶して
聴力検査データを得、聴力検査データから、聴力補償特
性算出部において聴力補償特性を算出し、聴力補償用の
パラメータを端末装置に送信し、端末装置が、受信した
聴力補償用のパラメータを音声信号処理プログラムに組
み込んで使用して聴力補償を行なえるようにしたことを
特徴とする検査センター装置である。
【0008】検査センター装置と伝送路を介して通信す
る聴力補償用の端末装置であって、音声信号処理部、送
受信部、操作部をそなえ、検査センター装置から、聴力
検査プログラムにしたがって、送信される聴力検査用の
音源信号を受信して、使用者に音声信号を提示し、使用
者が音源信号を聴いて答えた検査結果を、送受信部が操
作部から受取って検査センター装置に送信し、検査セン
ター装置において、収集した聴力検査データから聴力補
償特性を算出し、聴力補償特性を音声信号処理プログラ
ムに組み込み、音声信号処理プログラムを端末装置に送
信し、端末装置は、送受信部において音声信号処理プロ
グラムを受信し、音声信号処理部に格納し、格納した音
声信号処理プログラムを使用して聴力補償を行なうこと
を特徴とする端末装置である。
【0009】検査センター装置と伝送路を介して通信す
る聴力補償用の端末装置であって、音声信号処理プログ
ラムを格納した音声信号処理部、送受信部、操作部をそ
なえ、検査センター装置から、聴力検査プログラムにし
たがって、送信される聴力検査用の音源信号を受信し
て、使用者に音声信号を提示し、使用者が音源信号を聴
いて答えた検査結果を、送受信部が操作部から受取って
検査センター装置に送信し、検査センター装置におい
て、収集した聴力検査データから聴力補償特性を算出し
て求めた聴力補償用のパラメータを、検査センター装置
から、端末装置に送信し、端末装置は、送受信部におい
て聴力補償用のパラメータを受信し、受信した聴力補償
用のパラメータを音声信号処理プログラムに組み込ん
で、聴力補償を行なうことを特徴とする端末装置であ
る。
【0010】複数の聴力補償特性を記憶する聴力補償特
性記憶部、音声信号処理プログラム部、送受信部を備え
た検査センター装置であって、伝送路を介して端末装置
と通信し、聴力補償特性を選定して、聴力補償特性を音
声信号処理プログラムに組み込んで、端末装置に送信
し、端末装置が、受信した音声信号処理プログラムを使
用して聴力補償を行なえるようにしたことを特徴とする
検査センター装置である。
【0011】複数の聴力補償特性を記憶する聴力補償特
性記憶部、送受信部を備えた検査センター装置であっ
て、伝送路を介して端末装置と通信し、聴力補償特性を
選定して、聴力補償用のパラメータを端末装置に送信
し、端末装置が、受信した聴力補償用のパラメータを音
声信号処理プログラムに組み込んで使用して聴力補償を
行なえるようにしたことを特徴とする検査センター装置
である。
【0012】検査センター装置と伝送路を介して通信す
る聴力補償用の端末装置であって、音声信号処理部、送
受信部、操作部をそなえ、検査センター装置は、選定し
た聴力補償特性を組み込んだ音声信号処理プログラムを
端末装置に送信し、端末装置は、送受信部において音声
信号処理プログラムを受信し、音声信号処理部に格納
し、格納した音声信号処理プログラムを使用して聴力補
償を行なうことを特徴とする端末装置である。
【0013】検査センター装置と伝送路を介して通信す
る聴力補償用の端末装置であって、音声信号処理プログ
ラムを格納した音声信号処理部、送受信部、操作部をそ
なえ、検査センター装置は、聴力補償特性を選定して、
聴力補償用のパラメータを端末装置に送信し、端末装置
は、送受信部において聴力補償用のパラメータを受信
し、受信した聴力補償用のパラメータを音声信号処理プ
ログラムに組み込んで、聴力補償を行なうことを特徴と
する端末装置である。
【0014】端末装置において、音声信号処理プログラ
ムが、マイクからの音声信号に対して聴力補償を行なう
ことを特徴とする端末装置である。
【0015】端末装置において、音声信号処理プログラ
ムが、携帯電話器の受信信号に対して聴力補償を行なう
ことを特徴とする、端末装置である。
【0016】聴力検査プログラム部は、最小可聴閾値検
査、ダイナミックレンジ検査、語音追随速度検査、雑音
マスキング検査のうち少なくともひとつの検査プログラ
ムを格納していることを特徴とする検査センター装置で
ある。
【0017】聴力検査プログラムは、最小可聴閾値検
査、ダイナミックレンジ検査、語音追随速度検査、雑音
マスキング検査のうち少なくともひとつの検査プログラ
ムであることを特徴とする端末装置である。
【0018】検査センター、端末装置の少なくとも一方
に、現在使用中の聴力補償特性データを算出した聴力検
査データまたは聴力補償特性を記憶し、今回の聴力検査
データまたは聴力補償特性と比較し、検査誤りがあると
判定された場合は、聴力検査を再度行なうようにした聴
力検査プログラムを用いることを特徴とする検査センタ
ー装置である。
【0019】端末装置が受信した音声信号処理プログラ
ムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力の改善度検
査を行ない、聴力補償前の聴力検査データまたは聴力補
償特性と、改善度検査による聴力検査データまたは聴力
補償特性とを比較し、検査誤りがあると判定された場合
は、聴力検査を再度行なうようにした聴力検査プログラ
ムを用いることを特徴とする検査センター装置である。
【0020】端末装置が受信した音声信号処理プログラ
ムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力検査を行な
うとともに、端末装置がこれまで使用中の旧音声信号処
理プログラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力
検査を行ない、旧音声信号処理プログラムにより聴力補
償を行なった場合と、今回受信した音声信号処理プログ
ラムを使用して行なった場合とを比較し、検査誤りがあ
ると判定された場合は、聴力検査を再度行なうようにし
た聴力検査プログラムを用いることを特徴とする検査セ
ンター装置である。
【0021】聴力検査プログラムを複数回実行すること
を特徴とする検査センター装置である。
【0022】検査センター、端末装置の少なくとも一方
に、現在使用中の聴力補償特性データを算出した聴力検
査データまたは聴力補償特性を記憶しておき、今回の聴
力検査データまたは聴力補償特性と比較し、検査誤りが
あると判定された場合は、聴力検査を再度行なうように
した聴力検査プログラムにしたがって、聴力検査を行な
うことを特徴とする端末装置である。
【0023】端末装置が受信した音声信号処理プログラ
ムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力の改善度検
査を行ない、聴力補償前の聴力検査データまたは聴力補
償特性と、改善度検査による聴力検査データまたは聴力
補償特性とを比較し、検査誤りがあると判定された場合
は、聴力検査を再度行なうようにした聴力検査プログラ
ムにしたがって、聴力検査を行なうことを特徴とする端
末装置である。
【0024】端末装置が受信した音声信号処理プログラ
ムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力検査を行な
うとともに、端末装置がこれまで使用中の旧音声信号処
理プログラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力
検査を行ない、旧音声信号処理プログラムにより聴力補
償を行なった場合と、今回受信した音声信号処理プログ
ラムを使用して聴力補償を行なった場合とを比較し、検
査誤りがあると判定された場合は、聴力検査を再度行な
うようにした聴力検査プログラムにしたがって、聴力検
査を行なうことを特徴とする端末装置である。
【0025】聴力検査を複数回実行するようにした聴力
検査プログラムにしたがって、聴力検査を行なうことを
特徴とする端末装置である。
【0026】現在使用中の旧音声信号処理プログラム
と、今回受信した音声信号処理プログラム、または今回
受信した聴力補償パラメータを組み込んだ音声信号処理
プログラムとを格納し、選択して使用することを特徴と
する端末装置である。
【0027】聴力検査プログラム手順、音源信号送信処
理、検査結果受信格納、音源信号切替処理、補償特性算
出処理、信号処理プログラム組込処理、信号処理プログ
ラム送信処理より成り、聴力検査プログラム手順にした
がって、伝送路を介して端末装置と通信し、端末装置
に、音源信号送信処理と音源信号切替処理により、聴力
検査用の音源信号を送信し、使用者が音源信号を聴いて
答えた検査結果を、検査結果受信格納処理により、端末
装置からの検査結果を受信、記憶して聴力検査データを
得、補償特性算出処理により、聴力検査データから聴力
補償特性を算出し、信号処理プログラム組込処理によ
り、聴力補償特性を音声信号処理プログラムに組み込ん
で、信号処理プログラム送信処理により、音声信号処理
プログラムを端末装置に送信し、端末装置が、受信した
音声信号処理プログラムを使用して聴力補償を行なえる
ようにしたことを特徴とする聴力補償方法である。
【0028】聴力検査プログラム手順、音源信号送信処
理、検査結果受信格納、音源信号切替処理、補償特性算
出処理、補償特性送信処理より成り、聴力検査プログラ
ム手順にしたがって、伝送路を介して端末装置と通信
し、端末装置に、音源信号送信処理と音源信号切替処理
により、聴力検査用の音源信号を送信し、使用者が音源
信号を聴いて答えた検査結果を、検査結果受信格納処理
により、端末装置からの検査結果を受信、記憶して聴力
検査データを得、補償特性算出処理により、聴力検査デ
ータから聴力補償用のパラメータを算出し、補償特性送
信処理により、聴力補償用のパラメータを端末装置に送
信し、端末装置が、受信した聴力補償用のパラメータを
音声信号処理プログラムに組み込んで聴力補償を行なえ
るようにしたことを特徴とする聴力補償方法である。
【0029】音源信号受信提示処理、聴取結果送信処
理、信号処理プログラム受信格納処理から成り、音源信
号受信提示処理により、検査センター装置から聴力検査
プログラム手順にしたがって送信される聴力検査用の音
源信号を受信して、使用者に音声信号を提示し、聴取結
果送信処理により、使用者が音源信号を聴いて答えた検
査結果を、検査センター装置に送信し、検査センター装
置が収集した聴力検査データから聴力補償特性算出によ
り算出した聴力補償特性を組み込んだ音声信号処理プロ
グラムを、信号処理プログラム受信格納処理により、検
査センター装置から受信、格納し、格納した音声信号処
理プログラムを使用して聴力補償を行なうことを特徴と
する聴力補償方法である。
【0030】音源信号受信提示処理、聴取結果送信処
理、補償特性受信格納処理から成り、音源信号受信提示
処理により、検査センター装置から聴力検査プログラム
手順にしたがって送信される聴力検査用の音源信号を受
信して、使用者に音声信号を提示し、聴取結果送信処理
により、使用者が音源信号を聴いて答えた検査結果を、
検査センター装置に送信し、検査センター装置が収集し
た聴力検査データから聴力補償特性算出により算出した
聴力補償用パラメータを、補償特性受信格納処理によ
り、検査センター装置から受信、格納し、聴力補償用パ
ラメータを音声信号処理プログラムに組み込んで使用し
て聴力補償を行なうことを特徴とする聴力補償方法であ
る。
【0031】補償特性選定処理、信号処理プログラム組
込処理、信号処理プログラム送信処理より成り、補償特
性選定処理により、聴力補償特性を選定し、信号処理プ
ログラム組込処理により、聴力補償特性を音声信号処理
プログラムに組み込んで、信号処理プログラム送信処理
により、音声信号処理プログラムを端末装置に送信し、
端末装置が、受信した音声信号処理プログラムを使用し
て聴力補償を行なえるようにしたことを特徴とする聴力
補償方法である。
【0032】補償特性選定処理、補償特性送信処理より
成り、補償特性選定処理により、聴力補償用のパラメー
タを選定し、補償特性送信処理により、聴力補償用のパ
ラメータを端末装置に送信し、端末装置が、受信した聴
力補償用のパラメータを音声信号処理プログラムに組み
込んで聴力補償を行なえるようにしたことを特徴とする
聴力補償方法である。
【0033】信号処理プログラム受信格納処理から成
り、検査センター装置において選定した聴力補償特性を
組み込んだ音声信号処理プログラムを、信号処理プログ
ラム受信格納処理により、検査センター装置から受信、
格納し、格納した音声信号処理プログラムを使用して聴
力補償を行なうことを特徴とする聴力補償方法である。
【0034】補償特性受信格納処理から成り、検査セン
ター装置において選定した聴力補償用パラメータを、補
償特性受信格納処理により、検査センター装置から受
信、格納し、聴力補償用パラメータを音声信号処理プロ
グラムに組み込んで使用して聴力補償を行なうことを特
徴とする聴力補償方法である。
【0035】音声信号処理プログラムは、マイクからの
音声信号に対して聴力補償を行なうことを特徴とする聴
力補償方法である。
【0036】音声信号処理プログラムは、携帯電話器の
受信信号に対して聴力補償を行なうことを特徴とする聴
力補償方法である。
【0037】聴力検査プログラム手順は、最小可聴閾値
検査、ダイナミックレンジ検査、語音追随速度検査、雑
音マスキング検査のうち少なくともひとつの検査プログ
ラムであることを特徴とする聴力補償方法である。
【0038】聴力検査プログラム手順は、最小可聴閾値
検査、ダイナミックレンジ検査、語音追随速度検査、雑
音マスキング検査のうち少なくともひとつの検査プログ
ラムであることを特徴とする聴力補償方法である。
【0039】検査センター、端末装置の少なくとも一方
に、現在使用中の聴力補償特性データを算出した聴力検
査データまたは聴力補償特性を記憶し、今回の聴力検査
データまたは聴力補償特性と比較し、検査誤りがあると
判定された場合は、聴力検査を再度行なうようにした聴
力検査プログラムを用いることを特徴とする聴力補償方
法である。
【0040】端末装置が受信した音声信号処理プログラ
ムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力の改善度検
査を行ない、聴力補償前の聴力検査データまたは聴力補
償特性と、改善度検査による聴力検査データまたは聴力
補償特性とを比較し、検査誤りがあると判定された場合
は、聴力検査を再度行なうようにした聴力検査プログラ
ムを用いることを特徴とする聴力補償方法である。
【0041】端末装置が受信した音声信号処理プログラ
ムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力検査を行な
うとともに、端末装置がこれまで使用中の旧音声信号処
理プログラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力
検査を行ない、旧音声信号処理プログラムにより聴力補
償を行なった場合と、今回受信した音声信号処理プログ
ラムを使用して行なった場合とを比較し、検査誤りがあ
ると判定された場合は、聴力検査を再度行なうようにし
た聴力検査プログラムを用いることを特徴とする聴力補
償方法である。
【0042】聴力検査プログラムを複数回実行すること
を特徴とする聴力補償方法である。
【0043】検査センター、端末装置の少なくとも一方
に、現在使用中の聴力補償特性データを算出した聴力検
査データまたは聴力補償特性を記憶しておき、今回の聴
力検査データまたは聴力補償特性と比較し、検査誤りが
あると判定された場合は、聴力検査を再度行なうように
した聴力検査プログラムにしたがって、聴力検査が行な
われるを特徴とする聴力補償方法である。
【0044】端末装置が受信した音声信号処理プログラ
ムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力の改善度検
査を行ない、聴力補償前の聴力検査データまたは聴力補
償特性と、改善度検査による聴力検査データまたは聴力
補償特性とを比較し、検査誤りがあると判定された場合
は、聴力検査を再度行なうようにした聴力検査プログラ
ムにしたがって、聴力検査が行なわれることを特徴とす
る聴力補償方法である。
【0045】端末装置が受信した音声信号処理プログラ
ムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力検査を行な
うとともに、端末装置がこれまで使用中の旧音声信号処
理プログラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力
検査を行ない、旧音声信号処理プログラムにより聴力補
償を行なった場合と、今回受信した音声信号処理プログ
ラムを使用して聴力補償を行なった場合とを比較し、検
査誤りがあると判定された場合は、聴力検査を再度行な
うようにした聴力検査プログラムにしたがって、聴力検
査が行なわれることを特徴とする聴力補償方法である。
【0046】聴力検査を複数回実行するようにした聴力
検査プログラムにしたがって、聴力検査が行なわれるこ
とを特徴とする聴力補償方法である。
【0047】現在使用中の旧音声信号処理プログラム
と、今回受信した音声信号処理プログラム、または今回
受信した聴力補償パラメータを組み込んだ音声信号処理
プログラムとを格納し、選択して使用することを特徴と
する聴力補償方法である。
【0048】処理を、コンピュータに機能させるための
プログラムを記録した聴力補償方法プログラム記録媒体
である。
【0049】処理を、コンピュータに機能させるための
プログラムとした聴力補償方法のプログラムである。
【0050】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、実施の
形態1の聴力補償システムおよび装置のブロック図であ
る。図1において、検査センター10は、制御部1、聴
力検査用音源部2、聴力検査プログラム部3、聴力補償
特性算出部4、音声信号処理プログラム部5、送受信部
6により構成される。端末装置である補聴器20は、マ
イク11、イヤフォン12、音声信号処理部13、送受
信部14、操作部15、表示部16、SW1、SW2、
SW3により構成される。検査センター10と補聴器2
0とは、伝送路30を介して通信しあえるようになって
いる。
【0051】検査センター10において、聴力検査プロ
グラム部3は、後述する聴力検査手順を記憶しており、
制御部1の指示を受けながら聴力検査を実行してゆく。
聴力検査用音源部2は、聴力検査に使用する各種音源信
号を発生するもので、音源信号波形を記憶しており、聴
力検査プログラム部3の指示により、所定の音源信号を
選択して、送受信部6から補聴器20に送る。聴力補償
特性算出部4は、聴力検査プログラム部3が補聴器20
から収集した聴力検査データを元にして、使用者40に
適した聴力補償特性を計算する。音声信号処理プログラ
ム部5は、内蔵する聴力補償用の音声信号処理プログラ
ムに、聴力補償特性算出部4で計算された補償特性を組
み込んで、送受信部6から補聴器20の送受信部14に
送る。
【0052】補聴器20は、通常の使用時には、SW1
がマイク11の側に、SW2、SW3が音声信号処理部
13の側に接続されており、マイク11の音を音声信号
処理部13で聴力補償し、イヤフォン12から使用者4
0に与えるように動作する。
【0053】補聴器20の使用者40が、補聴器20を
操作し、伝送路30を介して聴力検査を申し込むと、検
査センター10は聴力検査手順を実施する。補聴器20
の送受信部14は、検査手順の説明文の受信と表示部1
6への表示、検査用の音源信号の受信と音源信号波形の
再生、聴力補償用信号処理プログラムの受信と音声信号
処理部13への格納、操作部15の操作内容の送信など
を行なう。
【0054】使用者40が操作部15を操作して聴力検
査を申し込むと、送受信部14が、補聴器20、使用者
40の識別コードを含む聴力検査要求メッセージを、伝
送路30を介して、送受信部6に送信する。検査センタ
ー10の送受信部6は、聴力検査要求メッセージを制御
部1に送る。制御部1は、聴力検査要求メッセージ受け
とると、補聴器20、使用者40の識別コードを調べ、
使用者が本システムのユーザであることを確認する。制
御部1は、聴力検査の実行が可能の場合は、聴力検査受
諾メッセージを、送受信部6、伝送路30を介して、送
受信部14に送る。送受信部14は、SW1を送受信部
14側、SW2、SW3を音声信号処理部13のバイパ
ス側に切り替える。送受信部14は、準備完了メッセー
ジを送受信部6に送る。送受信部6が、準備完了メッセ
ージを制御部1に送ると、制御部1は、聴力検査プログ
ラム部3に、聴力検査プログラムの起動を指示する。
【0055】聴力検査プログラム部3は、検査手順の説
明文を送受信部6、伝送路30を介して送受信部14に
送る。
【0056】送受信部14は、受信した説明文を表示部
16に表示し、使用者40に検査手順を知らせる。
【0057】次に、聴力検査プログラム部3は、聴力検
査用音源部2から、検査手順にしたがって音源信号を選
択し、聴力検査用音源部2は、指示のあった音源信号を
送受信部6、伝送路30を介して、送受信部14に送
る。
【0058】送受信部14は、受信した音源信号をSW
1、SW3を介してイヤフォン12に出力する。使用者
40は、音源信号を聴き、聞き取れた場合は操作部15
を操作する。操作部15は、確認結果を送受信部14か
ら伝送路30を介して送受信部6に送る。
【0059】送受信部6は、確認結果を聴力検査プログ
ラム部3に送る。聴力検査プログラム部3は、確認結果
を記憶し次の検査手順に進む。聴力検査用音源部2につ
ぎの音源信号を指示する。聴力検査用音源部2は、指示
された音源信号を送受信部6、伝送路30を介して送受
信部14に送る。
【0060】このような手順を繰り返し、一連の音源信
号に対する、使用者40の反応を調べ、聴力検査データ
が聴力検査プログラム部3に蓄積される。検査手順が終
了すると、聴力検査プログラム部3は、検査結果を聴力
補償特性算出部4に送り、制御部1に検査終了を知らせ
る。制御部1は、聴力補償特性算出部4に聴力補償特性
の計算を指示する。計算が終わると、聴力補償特性算出
部4は計算結果を音声信号処理プログラム部5に送り、
制御部1に計算終了を知らせる。制御部1は、音声信号
処理プログラム部5に、計算結果の音声信号処理プログ
ラムへの組み込みと、補聴器20への送信を指示する。
音声信号処理プログラム部5は、制御部1の指示に基づ
き、聴力補償特性を音声信号処理プログラムに組み込ん
で、送受信部6、伝送路30を介して、送受信部14に
送る。
【0061】送受信部14は、受信した音声信号処理プ
ログラムを、音声信号処理部13に格納し、表示部16
に検査終了メッセージを表示し、SW1をマイク11の
側に、SW2、SW3を音声信号処理部13の側に切り
替える。
【0062】以上の動作により、補聴器20は、使用者
40の現在の聴力に対応した聴力補償特性に更新され
る。
【0063】聴力障害には、聴力感度の全体的な低下、
高音域、低音域での低下、小さい音だけでなく大きな音
も聴き取り難くなる、ダイナミックレンジの低下、話速
追随能力の低下などいくつかの現象があり、これらが組
み合わさっている場合もある。聴力補償は、これらのそ
れぞれに対して適した補償を行なうので、聴力検査も複
数種類が行なえるようにしておく。
【0064】上記で説明した聴力検査は、使用者40
が、騒音の少ない室内で行われることが好ましい。しか
し、突発的に室外から騒音が入る、回答操作を誤るなど
の原因により、聴力検査データに誤りが混入し、適正な
聴力補償特性が得られないことが有り得る。このような
場合に対する対策を、次に説明する。
【0065】第1番目の対策では、以前の聴力補正特性
と今回算出した新聴力補正特性を検査センターで比較し
て、その妥当性をチェックし、妥当でない場合は聴力検
査をやり直すようにする。
【0066】このためには、検査センター10に診断デ
ータ記憶部を設けて、使用者40のこれまでの聴力補償
特性、現在使用中の聴力補償特性などの履歴データを、
診断記録として記憶しておく。制御部1は、診断データ
記憶部から、現在使用中の聴力補正特性を呼び出し、今
回算出した新聴力補償特性と比較を行なう。その差が所
定の範囲を超えている場合は、検査誤りがあったものと
して、補聴器20に再検査実施のメッセージを伝送し、
上記説明した聴力検査を再度実行する。
【0067】第2番目の対策では、新聴力補償特性を使
って、期待どおりの改善度が得られているかどうかの改
善度検査を行なう。
【0068】このためには、検査センター10は、検査
終了メッセージ送信後に、改善度検査開始メッセージを
送信し、補聴器20は、SW1を送受信部14側のま
ま、SW2、SW3を音声信号処理部13側に切り替
え、聴力検査を再度行なう。後述する各種聴力検査につ
いて、上記の最初の聴力検査データと確認検査データを
比較し、改善度を判定する。一般的に、確認検査データ
は聴力正常者に近づく。確認検査データが悪化していた
り、改善度が不十分な場合は、上記第2の対策の場合と
同様の動作により再検査を行なう。
【0069】第3の対策では、現在使用中の古い聴力補
償特性を用いて、改善度検査を行ない、使用者40の現
在の障害度合いに対する、古い聴力補償特性による改善
度を検査する。この検査結果データと、新聴力補償特性
による改善度検査データとを比較し、その差異から改善
度を求めて、もしも悪化している場合は、検査に誤りが
あったものとして、再検査を実行するようにする。この
ためには、音声信号処理部13に、現在使用中の聴力補
償特性による音声信号処理プログラムと、新聴力補償特
性による音声信号処理プログラムとを格納し、検査セン
ター10からの指令により、音声信号処理プログラムを
切り替えられるようにしておく。
【0070】第4の対策では、上記の初回の検査や改善
度検査を2回以上実施し、検査結果に大幅な差異が無い
場合に、正常な検査が行なわれたものと判定し、聴力補
償特性の算出や比較判定を行なう。
【0071】第5の対策では、音声信号処理部13に、
現在使用中の聴力補償特性による音声信号処理プログラ
ムと、新聴力補償特性による音声信号処理プログラムの
両方とを格納しておき、使用者40が、操作部15から
音声信号処理プログラムを選択できるようにする。使用
者40は、改善度が高い方の音声信号処理プログラムを
使用することができる。このためには、音声信号処理プ
ログラムの格納エリアを、2倍用意しておく。
【0072】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2の聴力補償システムおよび装置のブロック図であ
って、携帯電話器に、本発明を適用したものである。
【0073】図2において、検査センター10は、図1
の場合と同様の構成である。端末装置である携帯電話器
50は、マイク11、スピーカ17、音声信号処理部1
3、送受信部14、操作部15、表示部16により構成
される。
【0074】通常の使用時には、SW1、SW2が音声
信号処理部13の側になっている。電話を掛ける場合
は、操作部15から相手の電話番号を入力し、送受信部
14は、電話番号を電話局に送って電話回線を結び、マ
イク11から入力した音声信号を送受信部14から相手
に送り、相手から受信した音声信号を音声信号処理部1
3で聴力補償し、スピーカ17から使用者40に与える
ように動作する。
【0075】聴力検査を行なう場合は、使用者40が操
作部15を操作して、聴力検査を申し込む。SW1とS
W2は、音声信号処理部13をバイパスする側に切り替
えられる。送受信部14が、聴力検査要求メッセージ
を、伝送路30を介して送受信部6に送信する。この後
は、図1の補聴器20の場合と同様の手順が実行され、
聴力検査が行われ、検査結果に基づく音声信号処理プロ
グラムが送受信部14に送られてくる。最新の音声信号
処理プログラムは音声信号処理部13に格納され、SW
1、SW2は、音声信号処理部13側に切り替えられ
る。
【0076】以上の動作により、携帯電話器50は、現
在の使用者40の聴力に対応した、聴力補償ができるよ
うになる。
【0077】外部からの突発的な騒音や、回答操作の誤
りによる聴力検査データの誤りに対しては、実施の形態
1において説明した、第1から第5の対策を適用でき
る。改善度検査の際は、SW1、SW2を音声信号処理
部13側に切り替えればよい。
【0078】次に聴力検査について説明する。聴力は、
図3に示すようなオージオグラムによって表される。縦
軸は聴力レベルで、20dB刻みである。横軸は周波数
で、倍々のオクターブ刻みである。周波数毎に提示され
る音源信号に対する聴力レベルの値が、オージオグラム
上に記録される。
【0079】純音聴力検査は、音源信号として正弦波信
号を提示して、最小可聴閾値を求める検査である。IS
Oが1986年に制定した「基本的純音聴力検査法」
や、日本聴覚医学会が定めた「聴覚検査法(1990)
1.標準型オージオメータによる純音聴力(閾値)レベ
ル測定法」などが知られている。
【0080】所定の周波数の正弦波信号を、弱いレベル
から提示してゆき、聞こえるという反応「YES」が得
られるまでレベルを徐々に上昇してゆく上昇法が一般に
用いられる。聞こえるという反応「YES」が得られた
レベルが最小可聴閾値となる。聞こえるという反応が得
られれば、レベルを一旦下げておき、次の周波数に移
る。周波数は、普通、125Hz、250Hz、500
Hz、1kHz、2kHz、4kHz、8kHzの正弦
波信号を使用し、1kHz、2kHz、4kHz、8k
Hzの順に提示し、次に、1kHz、500Hz、25
0Hz、125Hzの順に提示する。このようにして、
各周波数毎に聞き取れる最小のレベルを測定する。
【0081】ある提示音のレベルで、聞こえるという反
応「YES」があると、それより10dB下げ、聞こえ
なかったら5dB上げるという提示の仕方を繰り返し、
3分の2の反応が確かめられた値を、最小可聴閾値とす
る方法が取られることもある。
【0082】正弦波の代わりに、バンドノイズやウォー
ブルトーンを使うこともある。また、閾値を測定する方
法としては、極限法、調整法、恒常法などの精神物理学
的測定法を用いてもよい。
【0083】図3に示すように、難聴者の場合、聴力正
常者より最小可聴閾値が上昇するのが一般的であり、聴
力補償が必要になる。最小可聴閾値が上昇して小さい音
が聞こえにくい場合は、最小可聴閾値の上昇分に対して
所定のレベルだけその周波数の音を大きくするように、
フィルターの周波数特性を設定する聴力補償が行われ
る。
【0084】次にダイナミックレンジの測定について説
明する。聴覚障害を有する場合、最小可聴閾値が上昇し
て、小さい音が聞こえ難くなるだけでなく、「快適レベ
ル」(MCL)、「不快レベル」(UCL)が通常値か
ら変化する場合がある。「快適レベル」は、音の大きさ
が、ちょうど良い、聴きやすい、疲れないと感じるレベ
ルである。「不快レベル」は、音がうるさい、耳に響
く、疲れると感じるレベルで、健康な耳にくらべ、最少
可聴閾値を基準としてみると、小さい値となる。したが
って、「不快レベル」と最小可聴閾値の間の幅であるダ
イナミックレンジは、健康な耳に比べて狭くなる傾向が
ある。
【0085】ダイナミックレンジを測定するには、所定
の周波数、例えば、2kHz、4kHzなどの正弦波信
号や、無意味な言葉や音節を、複数の音量レベルで、被
験者に聞かせ、7段階の主観評価(大変うるさい、うる
さい、ややうるさい、普通、やや小さい、小さい、かな
り小さい)などで評価させる。この評価結果より、「不
快レベル」、「快適レベル」やその範囲を求める。
【0086】図4の(A)は聴力正常者のダイナミック
レンジの例、(B)は難聴者のダイナミックレンジの例
である。難聴者の場合「快適レベル」の範囲が狭くなっ
ている。最小可聴閾値の上昇に対する周波数特性の補償
を行なうだけでは、少し大きな音は「不快レベル」に到
達してしまい、苦痛を感じることになる。そこで、ダイ
ナミックレンジが減少している場合、可変利得増幅器に
よって、入力音声信号のレベル変化を聞きやすい範囲に
制限するように補償する。図5に入出力利得特性の一例
を示す。各周波数の「快適レベル」範囲の狭まりの状況
に応じて、周波数領域毎に可変利得特性を設定して、ダ
イナミックレンジを調整する。
【0087】次に語音聴力検査について説明する。普段
聴きなれない正弦波信号ではなく、単音節を数個並べた
意味の無い語音を被験者に聞かせ、各音節が聞き取れる
最小レベルを最小可聴閾値として測定したり、音節の音
を答えさせて明瞭度試験と同じ正答率を求め、50%の
正答率のレベルを語音聴取閾値とする検査を使う場合が
ある。語音聴力検査の結果を併用すれば、実際の会話に
より適した聴力補償を行なうことができる可能性があ
る。
【0088】次に語音弁別の適応速度の測定について説
明する。通常よりゆっくりと話さないと、言葉を理解し
難くなる症状の聴力障害が存在する。このような障害者
には、話速変換技術により音声の再生速度を遅くして聞
かせることにより、言葉の認知度を改善することができ
る。
【0089】話速に対する適応度(適応速度または追随
速度)の測定は、次のようにして行なえる。上記の単音
節を組み合わせた無意味語を被験者に聞かせ、聞こえた
言葉を回答してもらう。無意味語の提示は、早口、すな
わち、話速の速い方から開始し、徐々に遅くして正解を
得るまで続け、正しく聞き取れる速度を求める。
【0090】聴力補償法としては、測定した適応速度値
に応じて入力音声の再生速度を遅くする。音声の再生速
度を変更するための話速変換技術は、種々の方式が提案
されており、詳しい説明は省くが、たとえば、マイクか
らの入力信号を一旦記憶し、再生する際に、母音の部分
の波形を繰り返し再生して、言葉がゆっくり再生される
ようにする方法、短時間の波形を取り出し、これを次の
波形の前に挿入して、言葉の波形を延長する方法などが
採用できる。
【0091】次に騒音下での聴力の測定について説明す
る。騒音下では、マスキング効果により、最小可聴閾値
が健常者でも多少上昇するが、聴力障害者では、その影
響が顕著になり聞き取りができなくなることがある。騒
音下での聴力を測定するためには、カフェテリアノイ
ズ、街頭雑音、スピーチと同等の帯域の雑音であるスピ
ーチノイズ、擬似音声雑音などを、上記測定に際して、
音源信号に加えて提示し、最小可聴閾値の変化や正答率
の変化から、騒音下での聴力を測定する。加える雑音の
レベルは種々変化させてもよい。
【0092】騒音の影響を防止する補償法としては、増
幅器の入出力特性の低レベル領域に、不感帯領域を設け
て、雑音を抑圧する方法が取られる場合がある。不感帯
の幅は、加えた雑音によるマスキングの強さに応じて決
められる。
【0093】本発明では、上記の各種聴力検査法の手順
を、聴力検査プログラム部3に用意しておき、上記音源
信号を使用者に聞かせて、聞き取りの結果を操作部15
から入力してもらい、各聴力検査のデータを集めて使用
者の聴力検査データとする。また、聴力検査データにし
たがって、障害の程度に応じた聴力補償特性を算出する
プログラムを聴力補償特性算出部4に用意しておく。こ
のプログラムは、補聴器のフィッティングの専門家が行
なう知識を、プログラム化したものである。
【0094】上記聴力検査の種類により、使用者の回答
方法は異なる。純音聴力検査やダイナミックレンジの測
定では、操作部15として「YES」、「NO」を入力
する押しボタンを使えばよい。音源信号が聞こえない場
合に、使用者が反応を示さなくてよい場合は、聞こえた
ことを回答するための「YES」の押しボタンのみでも
よい。
【0095】ダイナミックレンジの測定検査では、7段
階のどれかを入力する必要がある。携帯電話では、数字
ボタンを利用できる。補聴器の場合は、スイッチを設け
てもよいが、このような入力装置は、外付けのタイプと
するのが好ましい。
【0096】語音の聴き取り検査では、認識した言葉を
回答する必要がある。この場合は、携帯電話器では、日
本語入力機能を使えばよい。補聴器の場合は、日本語入
力用のキーボード、手書き文字認識ツールなどを併用す
る。
【0097】使用者がマイク11を通じて音声で回答し
てもよい。検査センター10では、使用者の回答内容を
音声認識により識別することになる。操作部15に入力
された「YES」、「NO」、日本語入力機能により入
力された文字データ、あるいは使用者40の回答の音声
信号が、送受信部14を通じて検査センター10に送ら
れる。
【0098】(実施の形態3)図6は、本発明の実施の
形態3における聴力補償方法の手順を示すフローチャー
トである。フローチャートにおいて、(Sxx)は、検
査センター10が行なう処理、(Ay)は、補聴器また
は携帯電話器が行なう処理を示す。点線の矢印は、次の
手順に移るまでの待機状態を表す。一点鎖線の矢印は、
伝送路30を介した通信を示す。
【0099】検査センター10は、上述した聴力検査プ
ログラム手順を記憶しており、聴力検査を実行してゆ
く。すなわち、聴力検査に使用する各種音源信号を記憶
しており、聴力検査プログラム手順にしたがって所定の
音源信号を選択して、補聴器20や携帯電話器50に送
る。聴力検査プログラムが補聴器20や携帯電話器50
から収集した聴力検査データを元にして、使用者40に
適した聴力補償特性を算出する。内蔵する聴力補償用の
音声信号処理プログラムに、計算された補償特性を組み
込んで、補聴器20や携帯電話器50に送る。
【0100】補聴器20は、通常の使用時には、図1に
示したSW1がマイク11の側に、SW2、SW3が音
声信号処理部13の側に接続されている。また、携帯電
話器50の場合、通常の使用時には、図2のSW1、S
W2が音声信号処理部13の側になっている。
【0101】補聴器20や携帯電話器50の使用者40
が、補聴器20や携帯電話器50を操作し、聴力検査申
請処理(A1)を起動して、伝送路30を介して、補聴
器20、携帯電話器50、使用者40の識別コードを送
り、聴力検査を申し込む。
【0102】検査センター10は、聴力検査申請を、伝
送路30を介して受信すると、受付け処理(S1)を行
なう。受付け処理(S1)において、補聴器20、携帯
電話器50、使用者40の識別コードを調べ、これまで
の聴力補償特性などの履歴データを呼び出し、使用者
が、本システムのユーザであることを確認する。確認さ
れると、検査説明送信処理(S2)において、補聴器2
0または携帯電話器50に、聴力検査申請受理済みであ
ることを知らせ、検査手順の説明書を送る。
【0103】補聴器20または携帯電話器50は、検査
終了受信表示処理(A7)において、検査説明書を表示
して、使用者40に、これから行なう聴力検査の内容
と、回答の操作法を知らせる。また、図1のSW1、S
W2、SW3や図2のSW1、SW2を、聴力検査側に
切り替え、検査体制を確立する。次に、検査開始要求処
理(A3)において、検査センター10に、検査開始要
求メッセージを送信する。
【0104】検査開始要求メッセージを受信した検査セ
ンター10は、検査手順開始処理(S3)において、記
憶してある検査手順プログラムを起動する。まず、音源
信号送信処理(S4)において、最初の音源信号を、所
定のレベルで送信する。
【0105】補聴器20または携帯電話器50は、音源
信号受信提示処理(A4)において、音源信号を受信
し、使用者40に対して、イヤフォン12またはスピー
カ17から、音源信号を再生、提示する。使用者40
が、音源信号を聴いた反応を、操作部15から入力する
と、聴取結果送信処理(A5)において、入力内容を検
査センター10に送信する。
【0106】検査センター10は、検査結果受信格納処
理(S5)において、使用者40からの反応を受信し、
検査結果をメモリの聴力検査データエリアに記憶格納す
る。検査手順終了判定(S6)において、検査が終わっ
たかどうか判定し、終わっていなければ、「No」に分
岐する。音源信号切替処理(S7)において、次の音源
信号に切り替え、音源信号送信処理(S4)にもどる。
【0107】次の音源信号とは、聴力検査の種類と、検
査の進行過程により決まる。同じ周波数でレベルの異な
る信号、周波数の異なる信号、所定の語音の信号、所定
の速度で発音される語音の信号、所定の雑音を加えた信
号などである。
【0108】実施の形態2で説明した聴力検査のうちの
ひとつを終了したら、つぎの聴力検査に進み、新たな音
源信号群によって、音源信号送信処理(S4)、音源信
号受信提示処理(A4)、聴取結果送信処理(A5)、
検査結果受信格納処理(S5)、検査手順終了判定(S
6)、音源信号切替処理(S7)が、繰り返される。
【0109】必要とする聴力検査がすべて終わると、検
査手順終了判定(S6)は、「Yes」となり、補償特
性算出処理(S8)に移る。
【0110】聴力検査データが、聴力検査データエリア
に蓄積されたので、補償特性算出処理(S8)におい
て、聴力検査データを元に、聴力補償特性を算出する。
聴力補償特性算出プログラムは、補聴器のフィッティン
グの専門家が行なうフィッティングの知識を、プログラ
ム化したものである。算出が終わると、信号処理プログ
ラム組込処理(S9)において、使用する音声信号処理
プログラムを選択し、算出結果をその音声信号処理プロ
グラムに組み込む。信号処理プログラム送信処理(S1
0)において、使用者40に適合された音声信号処理プ
ログラムを、補聴器20または携帯電話器50に送信す
る。
【0111】補聴器20または携帯電話器50は、信号
処理プログラム受信格納処理(A6)において、受信し
た音声信号処理プログラムを格納する。
【0112】検査センター10は、次に、検査終了通知
処理(S11)において、補聴器20または携帯電話器
50に検査の終了を通知する。
【0113】補聴器20または携帯電話器50は、検査
終了受信表示処理(A7)において、検査センター10
からの検査終了の通知を受けると、表示部16に検査終
了メッセージを表示し、図1のSW1をマイク11の側
に、SW2、SW3を音声信号処理部13の側に、ま
た、図2のSW1、SW2を音声信号処理部13側に切
り替える。音声信号処理がプログラムにより行われる場
合は、各SWの機能を音声信号処理プログラムの側に切
り替える。
【0114】以上の動作により、補聴器20または携帯
電話器50に、使用者40の現在の聴力に対応した聴力
補償特性に更新される。
【0115】既に説明したとおり、聴力障害には、
(1)聴力感度の全体的な低下、高音域、低音域での低
下、(2)小さい音だけでなく大きな音も聴き取り難く
なる、ダイナミックレンジの低下、(3)話速追随能力
の低下など、いくつかの現象があり、これらが組み合わ
さっている場合もある。聴力補償は、これらのそれぞれ
に対して、適した補償を行なうので、聴力検査も複数種
類が行なえるようにしておく。
【0116】聴力検査プログラム手順は、これらの聴力
検査を行なえるようにした一連のプログラムであり、音
源信号送信処理(S4)、検査結果受信格納処理(S
5)、検査終了通知処理(S11)、音源信号切替処理
(S7)を繰り返すことにより、実行できる。
【0117】なお、実施の形態2において説明した純音
聴力検査の場合、提示した音源信号が聞こえないとき
は、使用者40の反応が無い。音源信号受信提示処理
(A4)において、音源信号を提示してから一定時間内
に、使用者40から、聞き取れたという「YES」の反
応がない場合は、聞こえなかったものとして、聴取結果
送信処理(A5)において、「NO」の結果を検査セン
ター10に送信すればよい。
【0118】上記で説明した聴力検査の手順は、使用者
40が、騒音の少ない室内で行われることが好ましい。
しかし、突発的に室外から騒音が入る、回答操作を誤る
などの原因により、聴力検査データに誤りが混入し、適
正な聴力補償特性が得られないことが有り得る。このよ
うな場合に対する対策を次に説明する。
【0119】第1番目の対策では、以前の聴力補正特性
と今回算出した新聴力補正特性を検査センターで比較し
てその妥当性をチェックし、妥当でない場合は聴力検査
をやり直すようにする。図7に、手順のフローチャート
を示す。図6のステップ(S8)、(A5)以降を示
す。
【0120】検査センター10に、診断データ記憶部を
設けて、使用者40のこれまでの聴力補償特性、現在使
用中の聴力補償特性などの履歴データを、診断記録とし
て記憶しておく。旧補償特性読出処理(S12)におい
て、診断データ記憶部から、現在使用中の旧聴力補正特
性を呼び出し、補償特性比較処理(S13)において、
今回算出した新聴力補償特性と比較を行なう。その差が
所定の範囲を超えていて、異常と判定される場合は、誤
り判定処理(S14)において、検査誤りがあったもの
として、補聴器20に、再検査実施のメッセージを伝送
し、聴力検査処理(SA10)において再検査を行な
う。聴力検査処理(SA10)は、上記説明した(S
3)〜(S6)、(A4)、(A5)と同様の手順であ
る。再検査の検査データから、補償特性算出処理(S1
5)において聴力補償特性を算出し、ステップ(S1
3)において再度比較を行なう。検査誤り判定処理(S
14)において、検査誤りが無かったと判定されると、
図6の場合と同じくステップ(S9)に移る。
【0121】第2番目の対策では、今回の検査により算
出した新聴力補償特性を使って、期待通りの改善度が得
られているかどうかの改善度検査を行なう。図8に、手
順のフローチャートを示す。図6のステップ(S1
0)、(A6)以降の手順を示す。
【0122】検査センター10は、改善度検査開始処理
(S20)において、改善度検査開始メッセージを端末
装置に送信する。端末装置は、SW切替処理(A20)
において、補聴器20の場合は、SW1を送受信部14
側、SW2、SW3を音声信号処理部13側に切り替
え、携帯電話器50の場合は、SW1、SW2を音声信
号処理部13側に切り替える。そして、聴力検査処理
(SA20)において、聴力検査を再度行なう。改善度
算出処理(S21)において、上記の今回の聴力検査で
得たデータ、すなわち使用者の聴力障害の程度を示すデ
ータと、音声信号処理プログラムを用いて聴力補償を行
なった場合の聴力を示す確認検査データを比較し、改善
度を判定する。十分な改善度が得られたと判定される
と、検査誤り判定処理(S22)において、ステップ
(S11)に進む。
【0123】一般的に、確認検査データは、聴力正常者
に近づいている。もしも、確認検査データの方が悪化し
ていたり、改善度が不十分な場合は、検査誤り判定処理
(S22)において検査誤りがあったものとして、図6
のステップ(S3)に戻り、再検査を行なう。
【0124】第3の対策では、現在使用中の旧聴力補償
特性を用いて、改善度検査を行ない、使用者40の現在
の障害度合いに対する、旧聴力補償特性による改善度を
検査する。この検査結果データと、新聴力補償特性によ
る改善度検査データとを比較し、その差異から改善度を
求めて、もしも、悪化している場合は、検査に誤りがあ
ったものとして、再検査を実行するようにする。図9
に、手順のフローチャートを示す。図6のステップ(S
10)、(A6)以降を示す。
【0125】このためには、音声信号処理部13に、現
在使用中の聴力補償特性による音声信号処理プログラム
と、新聴力補償特性による音声信号処理プログラムとを
格納し、検査センター10からの指令により、音声信号
処理プログラムを切り替えられるようにしておく。改善
度検査開始処理(S30)、SW切替処理(A30)、
聴力検査処理(SA30)は、図8の、改善度検査開始
処理(S20)、SW切替処理(A20)、聴力検査処
理(SA20)と同様である。
【0126】新聴力補償特性の改善度検査が、ステップ
(SA30)において終わると、検査センター10は、
つぎに、旧補償特性検査開始処理(S31)において、
旧聴力補償特性による聴力改善度の検査を開始する準備
を行ない、端末装置に、開始の通知を行なう。端末装置
では、旧プログラム選択処理(A31)において、これ
まで使用していた旧音声信号処理プログラムに切り替え
る。
【0127】次に、聴力検査処理(SA31)におい
て、聴力検査を行なう。旧音声信号処理プログラムを使
用しているので、旧音声信号処理プログラムにより改善
された聴力のデータが得られる。改善度算出処理(S3
2)において、新旧の音声信号処理プログラムを使った
ときの聴力を比較する。通常は、新音声信号処理プログ
ラムによる方が良好な聴力になっている。この場合は、
検査誤り判定処理(S33)において、十分な改善度が
得られたと判定され、ステップ(S11)に進む。新音
声信号処理プログラムによる方が悪化していたり、改善
度が不十分な場合は、検査誤り判定処理(S33)にお
いて検査誤りがあったものとして、図6のステップ(S
3)に戻り再検査を行なう。
【0128】第4の対策では、上記の初回の検査や改善
度検査を、2回以上実施し、検査結果に大幅な差異が無
い場合に、正常な検査が行なわれたものと判定し、聴力
補償特性の算出や、比較判定を行なう。端末装置を初め
て使用する場合は、旧聴力補償特性が、検査センター1
0には無いので、この方法を採用することが好ましい。
【0129】第5の対策では、音声信号処理部13に、
現在使用中の聴力補償特性による音声信号処理プログラ
ムと、新聴力補償特性による音声信号処理プログラムの
両方とを格納しておき、使用者40が、操作部15から
音声信号処理プログラムを選択できるようにする。使用
者40は、改善度が高い方の音声信号処理プログラムを
使用することができる。このためには、音声信号処理プ
ログラムの格納エリアを、2倍用意しておく。聴力検査
において何らかの異常が生じた場合に、聴力補償機能が
全く失われるのを防止できる。
【0130】図10は、聴力補償方法を実行するコンピ
ュータシステムの構成図で、検査センター10側と、端
末装置である補聴器または携帯電話器側を示している。
【0131】検査センター10側は、CPU60、RO
M61、RAM62、表示部63、操作部64、音声イ
ンタフェース65、送受信部6、ハードディスク70よ
りなり、これらは、バスラインに接続されている。ハー
ドディスク70の中には、既に説明した聴力検査プログ
ラム72、聴力補償特性算出プログラム73、音声信号
処理プログラム74、全体の制御プログラム71が格納
される。聴力検査データエリアがRAM62内に設けら
れる。ROM61には起動プログラムが格納されてお
り、CPU60は、まず、起動プログラムを読み出し、
補聴器又は携帯電話器からの通信の受信待ち状態に入
る。補聴器又は携帯電話器との通信は、送受信部6によ
り行なわれる。聴力検査申請処理(A1)により、聴力
検査要求を受信すると、送受信部6は、要求をCPU6
0に伝え、CPU60は、制御プログラム71を呼び出
して、図6のフローチャートにおいて説明した一連の手
順を実行する。表示部63、操作部64、音声インタフ
ェース65は、検査センター10のシステム動作監視、
管理用に使われる。
【0132】補聴器または携帯電話器側は、CPU8
0、ROM81、RAM82、表示部16、操作部1
5、音声インタフェース85、送受信部14よりなり、
これらはバスラインに接続されている。ROM81の中
には、既に説明した聴力検査申請処理(A1)、検査説
明表示処理(A2)、検査開始要求処理(A3)、音源
信号受信提示処理(A4)、聴取結果送信処理(A
5)、信号処理プログラム受信格納処理(A6)、検査
終了受信表示処理(A7)のプログラムや起動プログラ
ムが格納されている。RAM82には、音声信号処理プ
ログラムが格納される。また、受信内容の保存エリア
や、作業用の記憶エリアもRAM82内に設けられる。
音声インタフェース85は、AD変換器、DA変換器、
マイクアンプ、イヤフォンまたはスピーカ用のアンプを
備え、マイク11からの信号の増幅とAD変換、イヤフ
ォン12、スピーカ17での再生のためのDA変換と電
力増幅を行なう。図1、図2の各SWの動作も、ROM
81の中に、信号処理のプログラムとして格納されてい
る。また、ROM81には、補聴器としての動作プログ
ラムや、携帯電話器としての各種動作プログラムも記憶
されている。
【0133】CPU80は、まず、起動プログラムを読
み出し、待機状態に入る。使用者が操作した操作部15
からの聴力検査要求を受けると、聴力検査申請処理(A
1)に入り、以降、既に説明した各処理手順を順次実行
してゆく。
【0134】送受信部6、送受信部14は、有線通信方
式でも、無線通信方式でもよい。インタネット網を介し
た回線でもよい。携帯電話器の場合は、携帯電話の通信
回線を使うことができる。
【0135】端末装置が補聴器の場合は、耳に装着する
ので、小型、軽量、低消費電力であることが要求され
る。図1の補聴器20のうち、送受信部14、操作部1
5、表示部16は外付けとし、それ以外の、補聴器本体
部分とは、聴力検査を行なうときに、ケーブルで接続す
るようにすることが好ましい。ケーブルの代わりに、近
距離用の無線通信部を、補聴器本体と、外付け部分とに
設けて、ワイヤレスで結合して通信するようにしてもよ
い。
【0136】上記説明では、音源信号波形をそのまま伝
送するようにしたが、音源信号波形を、検査センター1
0において圧縮して送り、端末装置の送受信部14にお
いて、圧縮を解いて再生するようにしてもよい。また、
聴力検査用音源部2で、音源信号を圧縮波形として記憶
しておいてもよい。
【0137】聴力検査用音源部2の音源信号が純音の場
合は、正弦波を1波形とその持続時間長データと提示レ
ベルデータを、端末装置に送り、送受信部14におい
て、1波形を持続時間分だけ繰り返して、提示レベルデ
ータの振幅にして、音源信号としてもよい。このように
すれば、音源信号のデータ量が少なくなり、伝送時間が
短くて済む。
【0138】また、音源信号の1回の提示時間分を送
り、あとは、提示レベルデータのみを送り、送受信部1
4では、受信した音源信号の1回の提示時間分の波形を
記憶しておき、提示レベルデータが送られるたびに、記
憶しておいた波形を読み出して、提示レベルデータを掛
け算して、指示された提示レベルの音源信号として、再
生し、提示するようにしてもよい。
【0139】上記実施の形態では、音声信号処理プログ
ラム部5において、聴力補正特性を組み込んだ音声信号
処理プログラムを送信するようにしたが、次のようにし
てもよい。聴力補償特性算出部4で算出した聴力補償特
性である周波数特性や利得可変特性などの聴力補償用の
パラメータを、送受信部6より送受信部14に送信し、
音声信号処理部13に格納してある音声信号処理プログ
ラムにパラメータを組み込むようにする。この場合は、
音声信号処理プログラム選択部5は無くともよくなる。
パラメータは、音声信号処理プログラムよりもデータ量
が小さいのが一般的であるので、伝送時間が短くて済
む。
【0140】上記方法の実施の形態の場合でも、信号処
理プログラム送信処理(S10)において、聴力補正特
性を組み込んだ音声信号処理プログラムを送信するよう
にしたが、次のようにしてもよい。補償特性算出処理
(S8)で算出した聴力補償特性である周波数特性や利
得可変特性などの聴力補償用のパラメータを、信号処理
プログラム送信処理(S10)に代わる補償特性送信処
理により、端末装置に送信し、信号処理プログラム受信
格納処理(A6)に代わる補償特性受信格納処理によ
り、聴力補償用のパラメータを受信、格納し、音声信号
処理プログラムに聴力補償用のパラメータを組み込むよ
うにする。信号処理プログラム組込処理(S9)は、端
末装置側で行われることになる。聴力補償用のパラメー
タは、音声信号処理プログラムよりもデータ量が小さい
のが一般的であるので、伝送時間が短くて済む。
【0141】本発明に適用する聴力検査と、聴力補償法
は、上記説明したものに限らない。今後開発される新し
い聴力検査法を聴力検査プログラムとして適用し、その
結果に基く新たな、また進歩した聴力補償法を適用し
て、音声信号処理プログラムとして組み込んでも、本発
明の目的が達成され、本発明の効果を実現できる。
【0142】図2の実施の形態においては、使用者40
が、補聴器を装着しない状態で、携帯電話器50を使用
する場合について説明した。別の使用法として、使用者
40が、左耳に従来の補聴器を装着した状態で、本発明
の携帯電話器50を使って聴力検査を行ない、算出され
た聴力補正特性を、携帯電話器50に組み込むようにし
てもよい。この場合は、携帯電話器50と従来の補聴器
全体の系での、聴力補償が行われる。携帯電話器50で
は、従来の補聴器に対して付加的な聴力補償を行なうこ
とになる。
【0143】上記説明では、使用者40が、聴力検査の
要求を行なうようにしたが、主治医が、検査センター1
0から、端末装置に対して聴力検査の実施を指示するよ
うにしてもよい。
【0144】上記説明では、聴力検査を、検査センター
と端末装置の間でオンラインで行なうようにしたが、病
院や診療所などにおいて所定の聴力検査装置を使って聴
力検査を行ない、その結果得られた聴力補償特性を、ひ
とつ又は複数種類だけ、検査センターに格納保存してお
き、その後に、端末装置からの要求により、または、検
査センターにおける決定により、聴力補償特性を選択
し、その聴力補償特性を音声信号処理プログラムに組み
込んで、端末装置にダウンロードするようにしてもよ
い。
【0145】あるいは、聴力補償特性を選択し、その聴
力補償パラメータを、端末装置にダウンロードし、端末
装置内で音声信号処理プログラムに組み込むようにして
もよい。検査センターに格納保存する聴力補償特性は、
聴力障害者個々人のための聴力補償特性でもよいが、種
々の聴力障害の程度に対応して決まる典型的な聴力補償
特性を複数種類とし、この中から、医師、検査センタ
ー、端末装置の保有者が、選択するようにしてもよい。
ダウンロードの動作の要求は、端末装置から行なっても
よいし、検査センターから行なうようにしてもよい。こ
れらの仕組みは、医師や検査センターによって、本シス
テムの運用ルールとして決定されることになる。
【0146】このような方式を実現するためには、複数
の聴力補償特性を記憶する聴力補償特性記憶部、音声信
号処理プログラム部、送受信部を検査センター装置に設
けておき、伝送路を介して端末装置と通信し、聴力補償
特性を選定して、聴力補償特性を音声信号処理プログラ
ムに組み込んで、端末装置に送信し、端末装置が、受信
した音声信号処理プログラムを使用して聴力補償を行な
えるようにすればよい。
【0147】また、複数の聴力補償特性を記憶する聴力
補償特性記憶部、送受信部を検査センター装置に設けて
おき、伝送路を介して端末装置と通信し、聴力補償特性
を選定して、聴力補償用のパラメータを端末装置に送信
し、端末装置が、受信した聴力補償用のパラメータを端
末装置内の音声信号処理プログラムに組み込んで使用し
て聴力補償を行なうようにしてもよい。
【0148】端末装置には、音声信号処理部、送受信
部、操作部を備えておき、送受信部において音声信号処
理プログラムを受信し、音声信号処理部に格納し、格納
した音声信号処理プログラムを使用して聴力補償を行な
えばよい。
【0149】または、音声信号処理プログラムを格納し
た音声信号処理部、送受信部、操作部をそなえておき、
送受信部において聴力補償用のパラメータを受信し、受
信した聴力補償用のパラメータを端末装置内の音声信号
処理プログラムに組み込んで、聴力補償を行なうように
してもよい。
【0150】また、検査センターの手順は、補償特性選
定処理、信号処理プログラム組込処理、信号処理プログ
ラム送信処理より成り、補償特性選定処理により、聴力
補償特性を選定し、信号処理プログラム組込処理によ
り、聴力補償特性を音声信号処理プログラムに組み込ん
で、信号処理プログラム送信処理により、音声信号処理
プログラムを端末装置に送信し、端末装置が、受信した
音声信号処理プログラムを使用して聴力補償を行なう聴
力補償方法としてもよい。
【0151】あるいは、検査センターの手順は、補償特
性選定処理、補償特性送信処理より成り、補償特性選定
処理により、聴力補償用のパラメータを選定し、補償特
性送信処理により、聴力補償用のパラメータを端末装置
に送信し、端末装置が、受信した聴力補償用のパラメー
タを音声信号処理プログラムに組み込んで聴力補償を行
なうようにしてもよい。
【0152】また、端末装置の手順は、信号処理プログ
ラム受信格納処理から成り、検査センター装置において
選定した聴力補償特性を組み込んだ音声信号処理プログ
ラムを、信号処理プログラム受信格納処理により、検査
センター装置から受信、格納し、格納した音声信号処理
プログラムを使用して聴力補償を行なう聴力補償方法で
もよい。
【0153】あるいは、補償特性受信格納処理から成
り、検査センター装置において選定した聴力補償用パラ
メータを、補償特性受信格納処理により、検査センター
装置から受信、格納し、聴力補償用パラメータを音声信
号処理プログラムに組み込んで使用して聴力補償を行な
う聴力補償方法でもよい。
【0154】なお、本発明のCM提示方法のプログラム
を記録した記録媒体は、プログラムを記録したROM、
RAM、フレキシブルディスク、CD−ROM、DV
D、メモリカード、ハードディスクなどの記録媒体をい
う。また、電話回線、搬送路などの通信媒体も含む概念
である。
【0155】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が期待できる。
【0156】補聴器の使用者が、医療機関に出向くこと
なく、補聴器の特性の調整、いわゆる補聴器のフィッテ
ィングを行なうことができる。
【0157】補聴器の使用者が、医療機関に出向くこと
なく、補聴器のフィッティングを、随時行なうことがで
き、常に最適の聴力補償を得ることができる。
【0158】補聴器の使用者が、携帯電話器を使用する
場合も、医療機関に出向くことなく、携帯電話器と補聴
器を総合した聴力補償特性の調整を行なうことができ
る。
【0159】補聴器の使用者が、携帯電話器を使用する
場合も、医療機関に出向くことなく、携帯電話器と補聴
器を総合した聴力補償特性の調整を、携帯電話器によっ
て行なうことができる。
【0160】聴力補償の方式が、改善されたり、変更さ
れた場合も、補聴器や、補聴機能付きの携帯電話器を、
買いかえることなく、新しい聴力補償特性に対応させる
ことが可能になる。
【0161】使用者が、生活する場所において、フィッ
ティングを行なえるので、実生活に対応した聴力補償特
性を得ることができる。
【0162】主治医が、検査センターから、リモート検
査を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による聴力補償システム、
装置を示すブロック図
【図2】本発明の一実施形態による聴力補償システム、
装置を示すブロック図
【図3】聴力検査の結果を表すオージオグラムを説明す
るための図
【図4】耳のダイナミックレンジを説明する図
【図5】ダイナミックレンジの低下を補償する可変利得
特性の図
【図6】本発明の一実施形態による聴力補償方法の手順
を示すフローチャート
【図7】本発明の一実施形態による聴力補償方法の手順
を示すフローチャート
【図8】本発明の一実施形態による聴力補償方法の手順
を示すフローチャート
【図9】本発明の一実施形態による聴力補償方法の手順
を示すフローチャート
【図10】本発明の聴力補償方法の手順を実行するコン
ピュータシステムの構成図
【符号の説明】
1 制御部 2 聴力検査用音源部 3 聴力検査プログラム部 4 聴力補償特性算出部 5 音声信号処理プログラム部 6,14 送受信部 10 検査センター 11 マイク 12 イヤフォン 13 音声信号処理部 15 操作部 16 表示部 17 スピーカ 20 補聴器 30 伝送路 40 使用者 50 携帯電話器

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】聴力検査用音源部、聴力検査プログラム
    部、聴力補償特性算出部、音声信号処理プログラム部、
    送受信部を備えた検査センター装置であって、 伝送路を介して端末装置と通信し、端末装置に、聴力検
    査プログラムにしたがって聴力検査用の音源信号を送信
    し、使用者が音源信号を聴いて答えた検査結果を、端末
    装置から受信し、検査結果を記憶して聴力検査データを
    得、聴力検査データから、聴力補償特性算出部において
    聴力補償特性を算出し、聴力補償特性を音声信号処理プ
    ログラムに組み込んで、端末装置に送信し、 端末装置が、受信した音声信号処理プログラムを使用し
    て聴力補償を行なえるようにしたことを特徴とする検査
    センター装置。
  2. 【請求項2】聴力検査用音源部、聴力検査プログラム
    部、聴力補償特性算出部、送受信部を備えた検査センタ
    ー装置であって、 伝送路を介して端末装置と通信し、端末装置に、聴力検
    査プログラムにしたがって聴力検査用の音源信号を送信
    し、使用者が音源信号を聴いて答えた検査結果を、端末
    装置から受信し、検査結果を記憶して聴力検査データを
    得、聴力検査データから、聴力補償特性算出部において
    聴力補償特性を算出し、聴力補償用のパラメータを端末
    装置に送信し、 端末装置が、受信した聴力補償用のパラメータを音声信
    号処理プログラムに組み込んで使用して聴力補償を行な
    えるようにしたことを特徴とする検査センター装置。
  3. 【請求項3】検査センター装置と伝送路を介して通信す
    る聴力補償用の端末装置であって、 音声信号処理部、送受信部、操作部をそなえ、 検査センター装置から、聴力検査プログラムにしたがっ
    て、送信される聴力検査用の音源信号を受信して、使用
    者に音声信号を提示し、使用者が音源信号を聴いて答え
    た検査結果を、送受信部が操作部から受取って検査セン
    ター装置に送信し、 検査センター装置において、収集した聴力検査データか
    ら聴力補償特性を算出し、聴力補償特性を音声信号処理
    プログラムに組み込み、音声信号処理プログラムを端末
    装置に送信し、 端末装置は、送受信部において音声信号処理プログラム
    を受信し、音声信号処理部に格納し、格納した音声信号
    処理プログラムを使用して聴力補償を行なうことを特徴
    とする端末装置。
  4. 【請求項4】検査センター装置と伝送路を介して通信す
    る聴力補償用の端末装置であって、 音声信号処理プログラムを格納した音声信号処理部、送
    受信部、操作部をそなえ、 検査センター装置から、聴力検査プログラムにしたがっ
    て、送信される聴力検査用の音源信号を受信して、使用
    者に音声信号を提示し、使用者が音源信号を聴いて答え
    た検査結果を、送受信部が操作部から受取って検査セン
    ター装置に送信し、 検査センター装置において、収集した聴力検査データか
    ら聴力補償特性を算出して求めた聴力補償用のパラメー
    タを、検査センター装置から、端末装置に送信し、 端末装置は、送受信部において聴力補償用のパラメータ
    を受信し、受信した聴力補償用のパラメータを音声信号
    処理プログラムに組み込んで、聴力補償を行なうことを
    特徴とする端末装置。
  5. 【請求項5】複数の聴力補償特性を記憶する聴力補償特
    性記憶部、音声信号処理プログラム部、送受信部を備え
    た検査センター装置であって、 伝送路を介して端末装置と通信し、聴力補償特性を選定
    して、聴力補償特性を音声信号処理プログラムに組み込
    んで、端末装置に送信し、 端末装置が、受信した音声信号処理プログラムを使用し
    て聴力補償を行なえるようにしたことを特徴とする検査
    センター装置。
  6. 【請求項6】複数の聴力補償特性を記憶する聴力補償特
    性記憶部、送受信部を備えた検査センター装置であっ
    て、 伝送路を介して端末装置と通信し、聴力補償特性を選定
    して、聴力補償用のパラメータを端末装置に送信し、 端末装置が、受信した聴力補償用のパラメータを音声信
    号処理プログラムに組み込んで使用して聴力補償を行な
    えるようにしたことを特徴とする検査センター装置。
  7. 【請求項7】検査センター装置と伝送路を介して通信す
    る聴力補償用の端末装置であって、 音声信号処理部、送受信部、操作部をそなえ、 検査センター装置は、選定した聴力補償特性を組み込ん
    だ音声信号処理プログラムを端末装置に送信し、 端末装置は、送受信部において音声信号処理プログラム
    を受信し、音声信号処理部に格納し、格納した音声信号
    処理プログラムを使用して聴力補償を行なうことを特徴
    とする端末装置。
  8. 【請求項8】検査センター装置と伝送路を介して通信す
    る聴力補償用の端末装置であって、 音声信号処理プログラムを格納した音声信号処理部、送
    受信部、操作部をそなえ、 検査センター装置は、聴力補償特性を選定して、聴力補
    償用のパラメータを端末装置に送信し、 端末装置は、送受信部において聴力補償用のパラメータ
    を受信し、受信した聴力補償用のパラメータを音声信号
    処理プログラムに組み込んで、聴力補償を行なうことを
    特徴とする端末装置。
  9. 【請求項9】端末装置において、音声信号処理プログラ
    ムが、マイクからの音声信号に対して聴力補償を行なう
    ことを特徴とする請求項3、4、7、8のいずれかに記
    載の端末装置。
  10. 【請求項10】端末装置において、音声信号処理プログ
    ラムが、携帯電話器の受信信号に対して聴力補償を行な
    うことを特徴とする請求項3、4、7、8のいずれかに
    記載の端末装置。
  11. 【請求項11】聴力検査プログラム部は、最小可聴閾値
    検査、ダイナミックレンジ検査、語音追随速度検査、雑
    音マスキング検査のうち少なくともひとつの検査プログ
    ラムを格納していることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の検査センター装置。
  12. 【請求項12】聴力検査プログラムは、最小可聴閾値検
    査、ダイナミックレンジ検査、語音追随速度検査、雑音
    マスキング検査のうち少なくともひとつの検査プログラ
    ムであることを特徴とする請求項3または請求項4記載
    の端末装置。
  13. 【請求項13】検査センター、端末装置の少なくとも一
    方に、現在使用中の聴力補償特性データを算出した聴力
    検査データまたは聴力補償特性を記憶し、今回の聴力検
    査データまたは聴力補償特性と比較し、検査誤りがある
    と判定された場合は、聴力検査を再度行なうようにした
    聴力検査プログラムを用いることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の検査センター装置。
  14. 【請求項14】端末装置が受信した音声信号処理プログ
    ラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力の改善度
    検査を行ない、聴力補償前の聴力検査データまたは聴力
    補償特性と、改善度検査による聴力検査データまたは聴
    力補償特性とを比較し、検査誤りがあると判定された場
    合は、聴力検査を再度行なうようにした聴力検査プログ
    ラムを用いることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の検査センター装置。
  15. 【請求項15】端末装置が受信した音声信号処理プログ
    ラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力検査を行
    なうとともに、端末装置がこれまで使用中の旧音声信号
    処理プログラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴
    力検査を行ない、旧音声信号処理プログラムにより聴力
    補償を行なった場合と、今回受信した音声信号処理プロ
    グラムを使用して行なった場合とを比較し、検査誤りが
    あると判定された場合は、聴力検査を再度行なうように
    した聴力検査プログラムを用いることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の検査センター装置。
  16. 【請求項16】聴力検査プログラムを複数回実行するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の聴力補償
    システムの検査センター装置。
  17. 【請求項17】検査センター、端末装置の少なくとも一
    方に、現在使用中の聴力補償特性データを算出した聴力
    検査データまたは聴力補償特性を記憶しておき、今回の
    聴力検査データまたは聴力補償特性と比較し、検査誤り
    があると判定された場合は、聴力検査を再度行なうよう
    にした聴力検査プログラムにしたがって、聴力検査を行
    なうことを特徴とする請求項3または請求項4記載の端
    末装置。
  18. 【請求項18】端末装置が受信した音声信号処理プログ
    ラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力の改善度
    検査を行ない、聴力補償前の聴力検査データまたは聴力
    補償特性と、改善度検査による聴力検査データまたは聴
    力補償特性とを比較し、検査誤りがあると判定された場
    合は、聴力検査を再度行なうようにした聴力検査プログ
    ラムにしたがって、聴力検査を行なうことを特徴とする
    請求項3または請求項4記載の端末装置。
  19. 【請求項19】端末装置が受信した音声信号処理プログ
    ラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力検査を行
    なうとともに、端末装置がこれまで使用中の旧音声信号
    処理プログラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴
    力検査を行ない、旧音声信号処理プログラムにより聴力
    補償を行なった場合と、今回受信した音声信号処理プロ
    グラムを使用して聴力補償を行なった場合とを比較し、
    検査誤りがあると判定された場合は、聴力検査を再度行
    なうようにした聴力検査プログラムにしたがって、聴力
    検査を行なうことを特徴とする請求項3または請求項4
    記載の端末装置。
  20. 【請求項20】聴力検査を複数回実行するようにした聴
    力検査プログラムにしたがって、聴力検査を行なうこと
    を特徴とする請求項3または請求項4記載の端末装置。
  21. 【請求項21】現在使用中の旧音声信号処理プログラム
    と、今回受信した音声信号処理プログラム、または今回
    受信した聴力補償パラメータを組み込んだ音声信号処理
    プログラムとを格納し、選択して使用することを特徴と
    する請求項3または請求項4または請求項7または請求
    項8記載の端末装置。
  22. 【請求項22】聴力検査プログラム手順、音源信号送信
    処理、検査結果受信格納、音源信号切替処理、補償特性
    算出処理、信号処理プログラム組込処理、信号処理プロ
    グラム送信処理より成り、 聴力検査プログラム手順にしたがって、伝送路を介して
    端末装置と通信し、端末装置に、音源信号送信処理と音
    源信号切替処理により、聴力検査用の音源信号を送信
    し、使用者が音源信号を聴いて答えた検査結果を、検査
    結果受信格納処理により、端末装置からの検査結果を受
    信、記憶して聴力検査データを得、補償特性算出処理に
    より、聴力検査データから聴力補償特性を算出し、信号
    処理プログラム組込処理により、聴力補償特性を音声信
    号処理プログラムに組み込んで、信号処理プログラム送
    信処理により、音声信号処理プログラムを端末装置に送
    信し、端末装置が、受信した音声信号処理プログラムを
    使用して聴力補償を行なえるようにしたことを特徴とす
    る聴力補償方法。
  23. 【請求項23】聴力検査プログラム手順、音源信号送信
    処理、検査結果受信格納、音源信号切替処理、補償特性
    算出処理、補償特性送信処理より成り、 聴力検査プログラム手順にしたがって、伝送路を介して
    端末装置と通信し、端末装置に、音源信号送信処理と音
    源信号切替処理により、聴力検査用の音源信号を送信
    し、使用者が音源信号を聴いて答えた検査結果を、検査
    結果受信格納処理により、端末装置からの検査結果を受
    信、記憶して聴力検査データを得、補償特性算出処理に
    より、聴力検査データから聴力補償用のパラメータを算
    出し、補償特性送信処理により、聴力補償用のパラメー
    タを端末装置に送信し、 端末装置が、受信した聴力補償用のパラメータを音声信
    号処理プログラムに組み込んで聴力補償を行なえるよう
    にしたことを特徴とする聴力補償方法。
  24. 【請求項24】音源信号受信提示処理、聴取結果送信処
    理、信号処理プログラム受信格納処理から成り、 音源信号受信提示処理により、検査センター装置から聴
    力検査プログラム手順にしたがって送信される聴力検査
    用の音源信号を受信して、使用者に音声信号を提示し、
    聴取結果送信処理により、使用者が音源信号を聴いて答
    えた検査結果を、検査センター装置に送信し、 検査センター装置が収集した聴力検査データから聴力補
    償特性算出により算出した聴力補償特性を組み込んだ音
    声信号処理プログラムを、信号処理プログラム受信格納
    処理により、検査センター装置から受信、格納し、格納
    した音声信号処理プログラムを使用して聴力補償を行な
    うことを特徴とする聴力補償方法。
  25. 【請求項25】音源信号受信提示処理、聴取結果送信処
    理、補償特性受信格納処理から成り、 音源信号受信提示処理により、検査センター装置から聴
    力検査プログラム手順にしたがって送信される聴力検査
    用の音源信号を受信して、使用者に音声信号を提示し、
    聴取結果送信処理により、使用者が音源信号を聴いて答
    えた検査結果を、検査センター装置に送信し、 検査センター装置が収集した聴力検査データから聴力補
    償特性算出により算出した聴力補償用パラメータを、補
    償特性受信格納処理により、検査センター装置から受
    信、格納し、聴力補償用パラメータを音声信号処理プロ
    グラムに組み込んで使用して聴力補償を行なうことを特
    徴とする聴力補償方法。
  26. 【請求項26】補償特性選定処理、信号処理プログラム
    組込処理、信号処理プログラム送信処理より成り、 償特性選定処理により、聴力補償特性を選定し、信号処
    理プログラム組込処理により、聴力補償特性を音声信号
    処理プログラムに組み込んで、信号処理プログラム送信
    処理により、音声信号処理プログラムを端末装置に送信
    し、 端末装置が、受信した音声信号処理プログラムを使用し
    て聴力補償を行なえるようにしたことを特徴とする聴力
    補償方法。
  27. 【請求項27】補償特性選定処理、補償特性送信処理よ
    り成り、 補償特性選定処理により、聴力補償用のパラメータを選
    定し、補償特性送信処理により、聴力補償用のパラメー
    タを端末装置に送信し、 端末装置が、受信した聴力補償用のパラメータを音声信
    号処理プログラムに組み込んで聴力補償を行なえるよう
    にしたことを特徴とする聴力補償方法。
  28. 【請求項28】信号処理プログラム受信格納処理から成
    り、 検査センター装置において選定した聴力補償特性を組み
    込んだ音声信号処理プログラムを、信号処理プログラム
    受信格納処理により、検査センター装置から受信、格納
    し、格納した音声信号処理プログラムを使用して聴力補
    償を行なうことを特徴とする聴力補償方法。
  29. 【請求項29】補償特性受信格納処理から成り、 検査センター装置において選定した聴力補償用パラメー
    タを、補償特性受信格納処理により、検査センター装置
    から受信、格納し、聴力補償用パラメータを音声信号処
    理プログラムに組み込んで使用して聴力補償を行なうこ
    とを特徴とする聴力補償方法。
  30. 【請求項30】音声信号処理プログラムは、マイクから
    の音声信号に対して聴力補償を行なうことを特徴とする
    請求項24、25、28、29のいずれかに記載の聴力
    補償方法。
  31. 【請求項31】音声信号処理プログラムは、携帯電話器
    の受信信号に対して聴力補償を行なうことを特徴とする
    請求項24、25、28、29のいずれかに記載の聴力
    補償方法。
  32. 【請求項32】聴力検査プログラム手順は、最小可聴閾
    値検査、ダイナミックレンジ検査、語音追随速度検査、
    雑音マスキング検査のうち少なくともひとつの検査プロ
    グラムであることを特徴とする請求項22または請求項
    23記載の聴力補償方法。
  33. 【請求項33】聴力検査プログラム手順は、最小可聴閾
    値検査、ダイナミックレンジ検査、語音追随速度検査、
    雑音マスキング検査のうち少なくともひとつの検査プロ
    グラムであることを特徴とする請求項24または請求項
    25記載の聴力補償方法。
  34. 【請求項34】検査センター、端末装置の少なくとも一
    方に、現在使用中の聴力補償特性データを算出した聴力
    検査データまたは聴力補償特性を記憶し、今回の聴力検
    査データまたは聴力補償特性と比較し、検査誤りがある
    と判定された場合は、聴力検査を再度行なうようにした
    聴力検査プログラムを用いることを特徴とする請求項2
    2または請求項23記載の聴力補償方法。
  35. 【請求項35】端末装置が受信した音声信号処理プログ
    ラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力の改善度
    検査を行ない、聴力補償前の聴力検査データまたは聴力
    補償特性と、改善度検査による聴力検査データまたは聴
    力補償特性とを比較し、検査誤りがあると判定された場
    合は、聴力検査を再度行なうようにした聴力検査プログ
    ラムを用いることを特徴とする請求項22または請求項
    23記載の聴力補償方法。
  36. 【請求項36】端末装置が受信した音声信号処理プログ
    ラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力検査を行
    なうとともに、端末装置がこれまで使用中の旧音声信号
    処理プログラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴
    力検査を行ない、旧音声信号処理プログラムにより聴力
    補償を行なった場合と、今回受信した音声信号処理プロ
    グラムを使用して行なった場合とを比較し、検査誤りが
    あると判定された場合は、聴力検査を再度行なうように
    した聴力検査プログラムを用いることを特徴とする請求
    項22または請求項23記載の聴力補償方法。
  37. 【請求項37】聴力検査プログラムを複数回実行するこ
    とを特徴とする請求項22または請求項23記載の聴力
    補償方法。
  38. 【請求項38】検査センター、端末装置の少なくとも一
    方に、現在使用中の聴力補償特性データを算出した聴力
    検査データまたは聴力補償特性を記憶しておき、今回の
    聴力検査データまたは聴力補償特性と比較し、検査誤り
    があると判定された場合は、聴力検査を再度行なうよう
    にした聴力検査プログラムにしたがって、聴力検査が行
    なわれることを特徴とする請求項24または請求項25
    記載の聴力補償方法。
  39. 【請求項39】端末装置が受信した音声信号処理プログ
    ラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力の改善度
    検査を行ない、聴力補償前の聴力検査データまたは聴力
    補償特性と、改善度検査による聴力検査データまたは聴
    力補償特性とを比較し、検査誤りがあると判定された場
    合は、聴力検査を再度行なうようにした聴力検査プログ
    ラムにしたがって、聴力検査が行なわれることを特徴と
    する請求項24または請求項25記載の聴力補償方法。
  40. 【請求項40】端末装置が受信した音声信号処理プログ
    ラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴力検査を行
    なうとともに、端末装置がこれまで使用中の旧音声信号
    処理プログラムを使用して聴力補償を行なう状態で、聴
    力検査を行ない、旧音声信号処理プログラムにより聴力
    補償を行なった場合と、今回受信した音声信号処理プロ
    グラムを使用して聴力補償を行なった場合とを比較し、
    検査誤りがあると判定された場合は、聴力検査を再度行
    なうようにした聴力検査プログラムにしたがって、聴力
    検査が行なわれることを特徴とする請求項24または請
    求項25記載の聴力補償方法。
  41. 【請求項41】聴力検査を複数回実行するようにした聴
    力検査プログラムにしたがって、聴力検査が行なわれる
    ことを特徴とする請求項24または請求項25記載の聴
    力補償方法。
  42. 【請求項42】現在使用中の旧音声信号処理プログラム
    と、今回受信した音声信号処理プログラム、または今回
    受信した聴力補償パラメータを組み込んだ音声信号処理
    プログラムとを格納し、選択して使用することを特徴と
    する請求項24、25、28、29のいずれかに記載の
    聴力補償方法。
  43. 【請求項43】請求項22〜42のいずれかに記載の処
    理を、コンピュータに機能させるためのプログラムを記
    録した聴力補償方法プログラム記録媒体。
  44. 【請求項44】請求項22〜42のいずれかに記載の処
    理を、コンピュータに機能させるためのプログラムとし
    た聴力補償方法のプログラム。
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