JP2003316182A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
定着装置及び画像形成装置Info
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- JP2003316182A JP2003316182A JP2002122481A JP2002122481A JP2003316182A JP 2003316182 A JP2003316182 A JP 2003316182A JP 2002122481 A JP2002122481 A JP 2002122481A JP 2002122481 A JP2002122481 A JP 2002122481A JP 2003316182 A JP2003316182 A JP 2003316182A
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Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- General Induction Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の課題は、コアの取り扱いを容易に
し、コスト低減及びインダクタンスの調整の容易化を図
り、加熱部材の温度分布を適正にして、また、適正な温
度制御を行うことである。 【解決手段】 誘導電流が流れることにより発熱する加
熱部材である加熱ローラ41と、コイル電流の通電によ
り磁束を発生する誘導コイル44と、誘導コイル内部に
配置された複数のコア48と、加熱ローラ温度を検知す
る加熱ローラ温度検知手段である加熱ローラ温度センサ
45とを有する定着装置において、加熱ローラ41、誘
導コイル44及びコア48の中心軸を一致させ、誘導コ
イル44は、長手方向(軸方向)の断面が円形のスプリ
ング状であり、コア48は長手方向の断面が円形であ
り、加熱ローラ温度センサ45は、コア48に対向して
設置される。
し、コスト低減及びインダクタンスの調整の容易化を図
り、加熱部材の温度分布を適正にして、また、適正な温
度制御を行うことである。 【解決手段】 誘導電流が流れることにより発熱する加
熱部材である加熱ローラ41と、コイル電流の通電によ
り磁束を発生する誘導コイル44と、誘導コイル内部に
配置された複数のコア48と、加熱ローラ温度を検知す
る加熱ローラ温度検知手段である加熱ローラ温度センサ
45とを有する定着装置において、加熱ローラ41、誘
導コイル44及びコア48の中心軸を一致させ、誘導コ
イル44は、長手方向(軸方向)の断面が円形のスプリ
ング状であり、コア48は長手方向の断面が円形であ
り、加熱ローラ温度センサ45は、コア48に対向して
設置される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録材上に作像し
定着させて画像形成する画像形成装置及び前記定着を行
う定着装置に関するものである。
定着させて画像形成する画像形成装置及び前記定着を行
う定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置では、スキ
ャナで読込んだ像を読込み、作像部において記録材上に
読込んだ像のトナー像を作像し、作像した記録材を定着
装置に送り、そこで記録材上の未定着トナー像を定着し
て、前記記録材にプリント画像を得ていた。
ャナで読込んだ像を読込み、作像部において記録材上に
読込んだ像のトナー像を作像し、作像した記録材を定着
装置に送り、そこで記録材上の未定着トナー像を定着し
て、前記記録材にプリント画像を得ていた。
【0003】定着装置は、内側に加熱源を備える加熱部
材としての加熱ローラ(定着ローラ)と、当該加熱ロー
ラに圧接して定着ニップを形成する加圧部材としての加
圧ローラとを備え、加熱ローラは駆動源により回転駆動
され、加圧ローラは加熱ローラに従動して回転される。
加熱ローラと加圧ローラとは、記録材を定着ニップで挟
持して搬送する間に加熱および加圧して、記録材上のト
ナー像を溶融定着する。
材としての加熱ローラ(定着ローラ)と、当該加熱ロー
ラに圧接して定着ニップを形成する加圧部材としての加
圧ローラとを備え、加熱ローラは駆動源により回転駆動
され、加圧ローラは加熱ローラに従動して回転される。
加熱ローラと加圧ローラとは、記録材を定着ニップで挟
持して搬送する間に加熱および加圧して、記録材上のト
ナー像を溶融定着する。
【0004】従来、加熱源にはハロゲンランプが用いら
れてきたが、省エネルギー化を図るために、高いエネル
ギー効率を持つ加熱源として、誘導コイルを用いた誘導
加熱方式の定着装置が考えられている。
れてきたが、省エネルギー化を図るために、高いエネル
ギー効率を持つ加熱源として、誘導コイルを用いた誘導
加熱方式の定着装置が考えられている。
【0005】当該誘導加熱方式の定着装置は、加熱ロー
ラ内に誘導コイルを備え、当該誘導コイルにコイル電流
である交流電流を供給すると、誘導コイルに磁束を発生
し、当該磁束により加熱ローラに誘導電流が流れ、当該
誘導電流のジュール損により、加熱ローラが発熱する。
ラ内に誘導コイルを備え、当該誘導コイルにコイル電流
である交流電流を供給すると、誘導コイルに磁束を発生
し、当該磁束により加熱ローラに誘導電流が流れ、当該
誘導電流のジュール損により、加熱ローラが発熱する。
【0006】そして、前記誘導コイル内部に、効率よく
磁束を発生させるためのコアを設ける構成のものも存在
する。また、加熱ローラ上の温度である加熱ローラ温度
を加熱ローラ温度センサにより検知し、記録材の加熱ロ
ーラが定着に適正な温度であるかを温度制御していた。
磁束を発生させるためのコアを設ける構成のものも存在
する。また、加熱ローラ上の温度である加熱ローラ温度
を加熱ローラ温度センサにより検知し、記録材の加熱ロ
ーラが定着に適正な温度であるかを温度制御していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コアが一体も
ので大きい場合、取り扱いの困難さが生じること、汎用
品が使えなくコストがかかってしまうこと、誘導コイル
のインピーダンスの調整に困難が生ずること等の問題が
あった。
ので大きい場合、取り扱いの困難さが生じること、汎用
品が使えなくコストがかかってしまうこと、誘導コイル
のインピーダンスの調整に困難が生ずること等の問題が
あった。
【0008】また、コアを分割する場合、加熱ローラの
温度分布を適性して、加熱ローラを作動させる要請があ
る。また、加熱ローラに適正な温度制御を行う要請があ
る。
温度分布を適性して、加熱ローラを作動させる要請があ
る。また、加熱ローラに適正な温度制御を行う要請があ
る。
【0009】本発明の課題は、誘導コイルへの複数のコ
アを設置して、コアの取り扱いを容易にし、コスト低減
及びインダクタンスの調整の容易化を図ることである。
また、加熱ローラの温度分布を適正にして、また、適正
な温度制御を行うことである。
アを設置して、コアの取り扱いを容易にし、コスト低減
及びインダクタンスの調整の容易化を図ることである。
また、加熱ローラの温度分布を適正にして、また、適正
な温度制御を行うことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、コイル電流の通電により
磁束を発生する誘導コイルと、当該誘導コイルから発生
した磁束により誘導される誘導電流で発熱する円筒形の
加熱部材とが設けられ、記録材上の現像剤を前記加熱部
材の加熱により定着する定着装置において、前記誘導コ
イルは、前記加熱部材の内部かつ円周方向に巻き線を施
され、前記誘導コイルの内部かつ軸方向に分割配置され
た複数のコアを具備した、ことを特徴とする。
めに、請求項1記載の発明は、コイル電流の通電により
磁束を発生する誘導コイルと、当該誘導コイルから発生
した磁束により誘導される誘導電流で発熱する円筒形の
加熱部材とが設けられ、記録材上の現像剤を前記加熱部
材の加熱により定着する定着装置において、前記誘導コ
イルは、前記加熱部材の内部かつ円周方向に巻き線を施
され、前記誘導コイルの内部かつ軸方向に分割配置され
た複数のコアを具備した、ことを特徴とする。
【0011】請求項1記載の発明によれば、複数のコア
を配置するので、コアの取り扱いを容易にし、コスト低
減及びインダクタンスの調整の容易化を図ることができ
る。
を配置するので、コアの取り扱いを容易にし、コスト低
減及びインダクタンスの調整の容易化を図ることができ
る。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前前記誘導コイルは、軸方向の断面が円形
であり、前記誘導コイルの断面の中心が、前記加熱部材
の軸方向の断面の中心と一致していることを特徴とす
る。
明において、前前記誘導コイルは、軸方向の断面が円形
であり、前記誘導コイルの断面の中心が、前記加熱部材
の軸方向の断面の中心と一致していることを特徴とす
る。
【0013】請求項2記載の発明によれば、誘導コイル
は加熱部材の円周方向に均一な磁束を形成するので、加
熱部材の予備回転が不要で、加熱部材の円周方向に適正
な温度分布を形成することができる。
は加熱部材の円周方向に均一な磁束を形成するので、加
熱部材の予備回転が不要で、加熱部材の円周方向に適正
な温度分布を形成することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記誘導コイルの外周面は、前記加
熱部材の内周面に対して、2〜3[mm]離間している
ことを特徴とする。
載の発明において、前記誘導コイルの外周面は、前記加
熱部材の内周面に対して、2〜3[mm]離間している
ことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明によれば、加熱部材
は、誘導コイルとの絶縁性を保ち、かつ定着に十分な加
熱温度を得ることができる。
は、誘導コイルとの絶縁性を保ち、かつ定着に十分な加
熱温度を得ることができる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れか記載の発明において、前記コアは、前記軸方向の断
面が円形であり、当該断面の中心が前記加熱部材の中心
と一致することを特徴とする。
れか記載の発明において、前記コアは、前記軸方向の断
面が円形であり、当該断面の中心が前記加熱部材の中心
と一致することを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明によれば、各コアによ
る温度むらを防ぎ、加熱部材の円周方向に更に適正な温
度分布を形成することができる。
る温度むらを防ぎ、加熱部材の円周方向に更に適正な温
度分布を形成することができる。
【0018】請求項5記載の発明は、コイル電流の通電
により磁束を発生する誘導コイルと、当該誘導コイルか
ら発生した磁束により誘導される誘導電流で発熱する加
熱部材とが設けられ、記録材上の現像剤を前記加熱部材
の加熱により定着する定着装置において、前記誘導コイ
ルは、前記加熱部材の内部に設けられ、前記誘導コイル
の内部かつ軸方向に分割配置された複数のコアを具備
し、前記コアは、前記各コアの長さをL[mm]、前記
各コア間のコアギャップをg[mm]とした場合、 L≧g かつ g<−(1/4)・L+15 の条件を満たす、ことを特徴とする。
により磁束を発生する誘導コイルと、当該誘導コイルか
ら発生した磁束により誘導される誘導電流で発熱する加
熱部材とが設けられ、記録材上の現像剤を前記加熱部材
の加熱により定着する定着装置において、前記誘導コイ
ルは、前記加熱部材の内部に設けられ、前記誘導コイル
の内部かつ軸方向に分割配置された複数のコアを具備
し、前記コアは、前記各コアの長さをL[mm]、前記
各コア間のコアギャップをg[mm]とした場合、 L≧g かつ g<−(1/4)・L+15 の条件を満たす、ことを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明によれば、加熱部材の
軸方向に適正な温度分布を形成することができる。
軸方向に適正な温度分布を形成することができる。
【0020】請求項6記載の発明は、コイル電流の通電
により磁束を発生する誘導コイルと、当該誘導コイルか
ら発生した磁束により誘導される誘導電流で発熱する加
熱部材とが設けられ、記録材上の現像剤を前記加熱部材
の加熱により定着する定着装置において、前記誘導コイ
ルは、前記加熱部材の内部に設けられ、前記誘導コイル
の内部かつ軸方向に分割配置された複数のコアと、前記
コアに対向した位置に設置され前記加熱部材の温度を検
知する加熱部材温度検知手段とを具備した、ことを特徴
とする。
により磁束を発生する誘導コイルと、当該誘導コイルか
ら発生した磁束により誘導される誘導電流で発熱する加
熱部材とが設けられ、記録材上の現像剤を前記加熱部材
の加熱により定着する定着装置において、前記誘導コイ
ルは、前記加熱部材の内部に設けられ、前記誘導コイル
の内部かつ軸方向に分割配置された複数のコアと、前記
コアに対向した位置に設置され前記加熱部材の温度を検
知する加熱部材温度検知手段とを具備した、ことを特徴
とする。
【0021】請求項6記載の発明によれば、加熱部材温
度検知手段を、加熱部材上のコアに対向した位置に設け
るので、適正に温度制御を行うことができる。
度検知手段を、加熱部材上のコアに対向した位置に設け
るので、適正に温度制御を行うことができる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何
れか記載の発明において、前記加熱部材は、厚みが、3
00[μm]〜2[mm]であることを特徴とする。
れか記載の発明において、前記加熱部材は、厚みが、3
00[μm]〜2[mm]であることを特徴とする。
【0023】請求項7記載の発明によれば、加熱部材の
強度を保ち、且つ熱容量を抑えることができる。
強度を保ち、且つ熱容量を抑えることができる。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何
れか記載の定着装置を具備し、前記定着装置の定着によ
り前記記録材上に前記現像剤の画像を形成する画像形成
装置であることを特徴とする。
れか記載の定着装置を具備し、前記定着装置の定着によ
り前記記録材上に前記現像剤の画像を形成する画像形成
装置であることを特徴とする。
【0025】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜
7のいずれか記載の定着装置の特徴を有する画像形成装
置を提供することができる。
7のいずれか記載の定着装置の特徴を有する画像形成装
置を提供することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態におい
て、後述する加熱ローラ41は、本発明の請求項に記載
の加熱部材として、誘導コイル44は、請求項に記載の
誘導コイルとして、コア48は、請求項に記載のコアと
して、加熱ローラ温度センサ45は、請求項に記載の加
熱部材温度検知手段として、定着装置40は、請求項に
記載の定着装置としての機能を有する。
明の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態におい
て、後述する加熱ローラ41は、本発明の請求項に記載
の加熱部材として、誘導コイル44は、請求項に記載の
誘導コイルとして、コア48は、請求項に記載のコアと
して、加熱ローラ温度センサ45は、請求項に記載の加
熱部材温度検知手段として、定着装置40は、請求項に
記載の定着装置としての機能を有する。
【0027】本実施の形態を図1〜図8を参照して説明
する。図1は、本実施の形態の画像形成装置αのブロッ
ク構成図であり、図2は、画像形成装置αの作像部20
及び定着装置40の構成を示す図であり、図3は、定着
装置40の構成を示す断面図であり、図4は、定着装置
40の加熱ローラ41を示す斜視図である。
する。図1は、本実施の形態の画像形成装置αのブロッ
ク構成図であり、図2は、画像形成装置αの作像部20
及び定着装置40の構成を示す図であり、図3は、定着
装置40の構成を示す断面図であり、図4は、定着装置
40の加熱ローラ41を示す斜視図である。
【0028】図1に示すように、本実施の形態の画像形
成装置αは、各部品を中央制御するCPU(Central Pr
ocessing Unit)1と、情報を一時的に格納するRAM
(Random Access Unit)2と、各種データ及びプログラ
ムを記憶するROM(Read Only Memory)3と、印刷対
象物の画像情報を読取るスキャナ10と、記録材である
紙Aに作像する作像部20と、作像部20に紙Aを供給
する給紙部30と、作像部20で作像された紙A上の現
像剤であるトナーを定着させる定着装置40と、各種情
報を表示する表示部50とを具備する。
成装置αは、各部品を中央制御するCPU(Central Pr
ocessing Unit)1と、情報を一時的に格納するRAM
(Random Access Unit)2と、各種データ及びプログラ
ムを記憶するROM(Read Only Memory)3と、印刷対
象物の画像情報を読取るスキャナ10と、記録材である
紙Aに作像する作像部20と、作像部20に紙Aを供給
する給紙部30と、作像部20で作像された紙A上の現
像剤であるトナーを定着させる定着装置40と、各種情
報を表示する表示部50とを具備する。
【0029】RAM2、ROM3、スキャナ10、作像
部20、給紙部30、定着装置40A、表示部50はC
PU1と接続される。画像形成装置αは、CPU1の制
御により、印刷対象物の画像情報をスキャナ10で読取
り、当該印刷対象物の画像情報をRAM2を介して作像
部20へ送信し、給紙部30から供給された紙Aを当該
印刷対象物の画像情報に基づき作像し、作像した紙A上
のトナーを定着装置40で定着させる。
部20、給紙部30、定着装置40A、表示部50はC
PU1と接続される。画像形成装置αは、CPU1の制
御により、印刷対象物の画像情報をスキャナ10で読取
り、当該印刷対象物の画像情報をRAM2を介して作像
部20へ送信し、給紙部30から供給された紙Aを当該
印刷対象物の画像情報に基づき作像し、作像した紙A上
のトナーを定着装置40で定着させる。
【0030】図2に示すように、作像部20は、画像形
成の媒体である回転自在な感光ドラム21と、感光ドラ
ム21を帯電させる帯電器22と、感光ドラム21に露
光する露光手段23と、トナーを感光ドラム21に現像
させる現像器24と、現像されたトナー像を紙Aに転写
する転写手段25と、現像で余ったトナーを除去するク
リーナ26とを具備する。
成の媒体である回転自在な感光ドラム21と、感光ドラ
ム21を帯電させる帯電器22と、感光ドラム21に露
光する露光手段23と、トナーを感光ドラム21に現像
させる現像器24と、現像されたトナー像を紙Aに転写
する転写手段25と、現像で余ったトナーを除去するク
リーナ26とを具備する。
【0031】紙Aが作像部20に搬送された場合、回転
する感光ドラム21の表面を帯電器22により所定の電
位に帯電し、露光手段23で画像露光して、感光ドラム
21の表面に静電潜像を形成し、この潜像を現像器24
でトナーを用いて現像してトナー像として可視化し、得
られたトナー像を感光ドラム21に搬送された紙Aに転
写手段25で転写する。転写が終了した感光ドラム21
は、その表面に残留した転写残りのトナーをクリーナ2
6で除去した後、次の画像形成に供される。
する感光ドラム21の表面を帯電器22により所定の電
位に帯電し、露光手段23で画像露光して、感光ドラム
21の表面に静電潜像を形成し、この潜像を現像器24
でトナーを用いて現像してトナー像として可視化し、得
られたトナー像を感光ドラム21に搬送された紙Aに転
写手段25で転写する。転写が終了した感光ドラム21
は、その表面に残留した転写残りのトナーをクリーナ2
6で除去した後、次の画像形成に供される。
【0032】一方、上記のようにしてトナー像を担持し
た紙Aは、感光ドラム21から定着装置40に送られ、
そこで紙A上の未定着トナー像が定着され、紙Aにプリ
ント画像が得られる。
た紙Aは、感光ドラム21から定着装置40に送られ、
そこで紙A上の未定着トナー像が定着され、紙Aにプリ
ント画像が得られる。
【0033】図1及び図3に示すように、定着装置40
は、紙Aを加熱する回転自在な加熱部材である加熱ロー
ラ41と、加熱ローラ41と圧接して定着ニップを形成
し、紙Aに加圧する加圧部材である加圧ローラ42と、
加熱ローラ41の内側でその中心軸を同じにして固定さ
れる円筒状のボビン43と、ボビン43にスプリング状
に巻きつけられた誘導コイル44と、加熱ローラ41に
接触して加熱ローラ温度を検出する固定された加熱ロー
ラ温度センサ45と、誘導コイル44に通電するコイル
電流を出力するコイル用電源46と、加熱ローラ41に
接触して加熱ローラ44が過温度になった場合にコイル
用電源46のコイル電流を遮断する通電遮断手段である
温度ヒューズ47と、ボビン43の内側でその中心軸を
同じにして、ボビン長手方向にある所定のギャップをお
いて設置される複数の円柱状のコア48とを具備する。
は、紙Aを加熱する回転自在な加熱部材である加熱ロー
ラ41と、加熱ローラ41と圧接して定着ニップを形成
し、紙Aに加圧する加圧部材である加圧ローラ42と、
加熱ローラ41の内側でその中心軸を同じにして固定さ
れる円筒状のボビン43と、ボビン43にスプリング状
に巻きつけられた誘導コイル44と、加熱ローラ41に
接触して加熱ローラ温度を検出する固定された加熱ロー
ラ温度センサ45と、誘導コイル44に通電するコイル
電流を出力するコイル用電源46と、加熱ローラ41に
接触して加熱ローラ44が過温度になった場合にコイル
用電源46のコイル電流を遮断する通電遮断手段である
温度ヒューズ47と、ボビン43の内側でその中心軸を
同じにして、ボビン長手方向にある所定のギャップをお
いて設置される複数の円柱状のコア48とを具備する。
【0034】また、誘導コイル44は、長手方向に磁束
を発生させる。本実施の形態において、誘導コイル44
の長手方向は、軸方向と同一の方向である。また、外周
から順に、加熱ローラ41、誘導コイル44、ボビン4
3、コア48は、同一の中心軸を有する。加熱ローラ温
度センサ45及びコイル用電源46は、CPU1と接続
される。
を発生させる。本実施の形態において、誘導コイル44
の長手方向は、軸方向と同一の方向である。また、外周
から順に、加熱ローラ41、誘導コイル44、ボビン4
3、コア48は、同一の中心軸を有する。加熱ローラ温
度センサ45及びコイル用電源46は、CPU1と接続
される。
【0035】加熱ローラ41は、発熱部として、磁性材
料で構成され、好ましくは、強磁性材料、例えば、F
e、FeOx、強磁性ステンレス、ニッケル、ニッケル
−コバルト等の材料で構成される。また、加熱ローラ4
1表面に、効果的な加圧のための弾性層、記録材の現像
剤を離間するための離型層を設けてもよい。
料で構成され、好ましくは、強磁性材料、例えば、F
e、FeOx、強磁性ステンレス、ニッケル、ニッケル
−コバルト等の材料で構成される。また、加熱ローラ4
1表面に、効果的な加圧のための弾性層、記録材の現像
剤を離間するための離型層を設けてもよい。
【0036】また、加熱ローラ41の厚さは、300
[μm]〜2[mm]にする構成が好ましい。これは、
300[μm]よりも薄くした場合、加熱ローラに強度
が不足してしまい、2[mm]よりも厚くした場合、熱
容量が大きくなるので、ウオームアップ及び定着温度維
持にかける時間及び電力が大きくなってしまうからであ
る。また、本実施の形態では、加熱ローラ41の外径が
40〜50[mm]のものを用いた。
[μm]〜2[mm]にする構成が好ましい。これは、
300[μm]よりも薄くした場合、加熱ローラに強度
が不足してしまい、2[mm]よりも厚くした場合、熱
容量が大きくなるので、ウオームアップ及び定着温度維
持にかける時間及び電力が大きくなってしまうからであ
る。また、本実施の形態では、加熱ローラ41の外径が
40〜50[mm]のものを用いた。
【0037】ボビン43は、例えば、PBT(ポリブチ
レンテレフタレート)、PI(ポリイミド)、PPS
(ポリフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミド
イミド)等の材料で構成される。コア48は、例えば、
フェライト、積層鋼板等の材料で構成される。加熱ロー
ラ温度センサ45は、例えば、熱電対、サーミスタ、赤
外線放射温度センサ等のセンサである。
レンテレフタレート)、PI(ポリイミド)、PPS
(ポリフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミド
イミド)等の材料で構成される。コア48は、例えば、
フェライト、積層鋼板等の材料で構成される。加熱ロー
ラ温度センサ45は、例えば、熱電対、サーミスタ、赤
外線放射温度センサ等のセンサである。
【0038】CPU1は、コイル用電源46にコイル電
流である交流電流を出力させ、誘導コイル44への当該
交流の通電により、周期的に変化する磁束が誘導され、
周期的に変化する磁束が加熱ローラ41に当てられるこ
とにより、加熱ローラ41上に誘導電流が流れ、当該誘
導電流のジュール損により加熱ローラ41が加熱され、
加熱ローラ温度センサ45から加熱ローラ41の加熱ロ
ーラ温度の信号を受信して、定着温度が適正となるよう
コイル用電源46からのコイル電流を制御することによ
り加熱ローラ41を温度制御する。
流である交流電流を出力させ、誘導コイル44への当該
交流の通電により、周期的に変化する磁束が誘導され、
周期的に変化する磁束が加熱ローラ41に当てられるこ
とにより、加熱ローラ41上に誘導電流が流れ、当該誘
導電流のジュール損により加熱ローラ41が加熱され、
加熱ローラ温度センサ45から加熱ローラ41の加熱ロ
ーラ温度の信号を受信して、定着温度が適正となるよう
コイル用電源46からのコイル電流を制御することによ
り加熱ローラ41を温度制御する。
【0039】これと同時に、CPU1は、図示しない駆
動源により加熱ローラ41を回転駆動させ、加圧ローラ
42は加熱ローラ41に従動して回転される。加熱ロー
ラ41および加圧ローラ42を回転させることにより、
定着ニップに挿通された紙Aを加熱および加圧して、紙
A上のトナー像を溶融定着する。
動源により加熱ローラ41を回転駆動させ、加圧ローラ
42は加熱ローラ41に従動して回転される。加熱ロー
ラ41および加圧ローラ42を回転させることにより、
定着ニップに挿通された紙Aを加熱および加圧して、紙
A上のトナー像を溶融定着する。
【0040】図4に示すように、加熱ローラ41には、
誘導コイル44内部(ボビン43内部)に複数のコア4
8が、所定のギャップを空けて長手方向に配置される。
コア48を複数配置するので、コアの取り扱いを容易に
し、コスト低減及びインダクタンスの調整の容易化を図
ることができる。
誘導コイル44内部(ボビン43内部)に複数のコア4
8が、所定のギャップを空けて長手方向に配置される。
コア48を複数配置するので、コアの取り扱いを容易に
し、コスト低減及びインダクタンスの調整の容易化を図
ることができる。
【0041】また加熱ローラ41の長手方向の温度分布
Tは、周期的な分布形状となる。長手方向において、温
度分布Tの周期は、各コア48の長さとなり、温度は、
各コア48の中央で温度が最も高く、各ギャップの中央
で温度が最も低くなる。
Tは、周期的な分布形状となる。長手方向において、温
度分布Tの周期は、各コア48の長さとなり、温度は、
各コア48の中央で温度が最も高く、各ギャップの中央
で温度が最も低くなる。
【0042】加熱ローラ温度センサ45及び温度ヒュー
ズ47は、複数のコア48のうちの、加熱ローラ41の
長手方向の中央位置に配置されたコア48Aの中央位置
に対向する、加熱ローラ41上の位置に取付けられる。
これは、加熱ローラ41の中央位置は、熱が逃げにくい
ことと、上述したように、コア48の中央が最も温度が
高くなる。よって、加熱ローラ温度センサ45は、画像
定着品質が低下しない範囲(上述の周期的な温度むらが
許容できる範囲内)で、最も高い温度を実際に検知で
き、最も高い温度に対して温度制御できる。特に、温度
異常の過温度を効果的に検知できる。同様に温度ヒュー
ズ47は、画像定着品質が低下しない範囲で、最も高い
温度の過温度の温度異常時に通電遮断することができ
る。
ズ47は、複数のコア48のうちの、加熱ローラ41の
長手方向の中央位置に配置されたコア48Aの中央位置
に対向する、加熱ローラ41上の位置に取付けられる。
これは、加熱ローラ41の中央位置は、熱が逃げにくい
ことと、上述したように、コア48の中央が最も温度が
高くなる。よって、加熱ローラ温度センサ45は、画像
定着品質が低下しない範囲(上述の周期的な温度むらが
許容できる範囲内)で、最も高い温度を実際に検知で
き、最も高い温度に対して温度制御できる。特に、温度
異常の過温度を効果的に検知できる。同様に温度ヒュー
ズ47は、画像定着品質が低下しない範囲で、最も高い
温度の過温度の温度異常時に通電遮断することができ
る。
【0043】ここで、図5及び図6を示して、複数のう
ちのコア48の1個の長手方向の長さ及びコア48同士
のギャップ(以下コアギャップとする)と、加熱ローラ
41の温度分布の許容範囲について説明する。図5は、
加熱ローラの温度分布の許容範囲を示す図であり、
(I)は、コア一個の長さL及びコアギャップgを示す
図であり、(II)は、加熱ローラの温度分布許容範囲を
示すグラフであり、図6は、コアの充填率に対する誘導
コイルの特性を示す図であり、(I)は、コアの充填率
に対する誘導コイルのインダクタンスを示すグラフであ
り、(II)は、コアの充填率に対する誘導コイルのリア
クタンスを示すグラフである。
ちのコア48の1個の長手方向の長さ及びコア48同士
のギャップ(以下コアギャップとする)と、加熱ローラ
41の温度分布の許容範囲について説明する。図5は、
加熱ローラの温度分布の許容範囲を示す図であり、
(I)は、コア一個の長さL及びコアギャップgを示す
図であり、(II)は、加熱ローラの温度分布許容範囲を
示すグラフであり、図6は、コアの充填率に対する誘導
コイルの特性を示す図であり、(I)は、コアの充填率
に対する誘導コイルのインダクタンスを示すグラフであ
り、(II)は、コアの充填率に対する誘導コイルのリア
クタンスを示すグラフである。
【0044】先ず、図5(I)に示すように、複数のコ
ア48Bの1個の長手方向の長さをLとし、各コア48
Bの長手方向のコアギャップ長さをgとする。そこで、
適正な温度分布が得られるコア一個の長さL及びコアギ
ャップgの条件を求めた。図5(II)に示すように、コ
ア48B1個の長さL[mm]と、各コア48Bのコア
ギャップg[mm]において、加熱ローラの温度分布が
適正な範囲である場合○を打点し、適正でない場合に×
を打点している。
ア48Bの1個の長手方向の長さをLとし、各コア48
Bの長手方向のコアギャップ長さをgとする。そこで、
適正な温度分布が得られるコア一個の長さL及びコアギ
ャップgの条件を求めた。図5(II)に示すように、コ
ア48B1個の長さL[mm]と、各コア48Bのコア
ギャップg[mm]において、加熱ローラの温度分布が
適正な範囲である場合○を打点し、適正でない場合に×
を打点している。
【0045】加熱ローラの温度分布が適正な範囲である
かの判断は、温度むらが許容範囲であるかの判断と、コ
アの充填率が許容範囲であるかの判断の2点で判断して
おり、当該2点とも許容範囲である場合に○を打点し
た。先ず、温度むらが許容範囲であるかの判断は、上述
した複数のコアの周期的な温度むらの最高点と最低点の
温度ギャップが10[℃]以内で、かつ記録材に定着さ
れた画像が試験者の目視により良好であると判断された
場合に、温度むらが許容範囲であると判断した。
かの判断は、温度むらが許容範囲であるかの判断と、コ
アの充填率が許容範囲であるかの判断の2点で判断して
おり、当該2点とも許容範囲である場合に○を打点し
た。先ず、温度むらが許容範囲であるかの判断は、上述
した複数のコアの周期的な温度むらの最高点と最低点の
温度ギャップが10[℃]以内で、かつ記録材に定着さ
れた画像が試験者の目視により良好であると判断された
場合に、温度むらが許容範囲であると判断した。
【0046】実験条件としては、加熱ローラの外径40
〜50[mm]、コイル用電源からの誘導コイルへの入
力電力を約1000[W]、目標温度(定着温度)を約
200[℃]として実験データを得ており、この条件
は、本実施の形態で説明する他の実験でも同様であり、
この条件に近い範囲で加熱ローラが定着時に使用される
ことを考慮した。
〜50[mm]、コイル用電源からの誘導コイルへの入
力電力を約1000[W]、目標温度(定着温度)を約
200[℃]として実験データを得ており、この条件
は、本実施の形態で説明する他の実験でも同様であり、
この条件に近い範囲で加熱ローラが定着時に使用される
ことを考慮した。
【0047】次に、コアの充填率が許容範囲であるかの
判断について、図6を用いて説明する。図6で用いるコ
アの充填率[%]とは、コアの総体積/誘導コイル内部
の総面積で表される。このとき、コアの長手方向の断面
積、コア1個の長さL、コアギャップgを変化させてデ
ータをとり、その関係曲線を描写した。
判断について、図6を用いて説明する。図6で用いるコ
アの充填率[%]とは、コアの総体積/誘導コイル内部
の総面積で表される。このとき、コアの長手方向の断面
積、コア1個の長さL、コアギャップgを変化させてデ
ータをとり、その関係曲線を描写した。
【0048】図6(I)に示すように、コアの充填率に
対する誘導コイルのインダクタンス[μH]には、適正
な領域C1が存在する。適正な領域C1よりもインダク
タンスが大きくなれば、発熱効率は上がるが、磁束密度
が大きくなりすぎ飽和してしまい、温度制御不可能とな
る。また、適正な領域C1よりもインダクタンスが小さ
くなれば、発熱効率が足りず、所望の温度が得られなく
なることになる。
対する誘導コイルのインダクタンス[μH]には、適正
な領域C1が存在する。適正な領域C1よりもインダク
タンスが大きくなれば、発熱効率は上がるが、磁束密度
が大きくなりすぎ飽和してしまい、温度制御不可能とな
る。また、適正な領域C1よりもインダクタンスが小さ
くなれば、発熱効率が足りず、所望の温度が得られなく
なることになる。
【0049】図6(II)に示すように、コアの充填率に
対する誘導コイルのリアクタンス[Ω]には、同様に適
正な領域C2が存在する。適正な領域C2よりもリアク
タンスが大きくなれば、発熱効率は上がるが、磁束密度
が大きくなりすぎ飽和してしまい、温度制御不可能とな
る。また、適正な領域C2よりもリアクタンスが小さく
なれば、発熱効率が足りず、所望の温度が得られなくな
ることになる。
対する誘導コイルのリアクタンス[Ω]には、同様に適
正な領域C2が存在する。適正な領域C2よりもリアク
タンスが大きくなれば、発熱効率は上がるが、磁束密度
が大きくなりすぎ飽和してしまい、温度制御不可能とな
る。また、適正な領域C2よりもリアクタンスが小さく
なれば、発熱効率が足りず、所望の温度が得られなくな
ることになる。
【0050】よって、図6(I),(II)における適正
な領域C1,C2内の適正な充填率の許容範囲内で、か
つ上述した温度分布の許容範囲内となった、コア1個の
長さL及びコアギャップgの条件は次式で表される。コ
ア48Bの1個の長さL[mm]、各コア48Bのコア
ギャップg[mm]とした場合、 L≧g かつ g<−(1/4)・L+15 を満足することが条件となる。この条件を満たすコア1
個の長さL及びコアギャップgを有するコア48を定着
装置40に設けることにより、長手方向に適正な温度分
布が得られる。
な領域C1,C2内の適正な充填率の許容範囲内で、か
つ上述した温度分布の許容範囲内となった、コア1個の
長さL及びコアギャップgの条件は次式で表される。コ
ア48Bの1個の長さL[mm]、各コア48Bのコア
ギャップg[mm]とした場合、 L≧g かつ g<−(1/4)・L+15 を満足することが条件となる。この条件を満たすコア1
個の長さL及びコアギャップgを有するコア48を定着
装置40に設けることにより、長手方向に適正な温度分
布が得られる。
【0051】この場合、コア1個の長さL=5〜60
[mm]であり、コアギャップg=1〜12[mm]で
あることが好ましい。Lが短ければ、コア設置の自由度
が高くなるが、Lが5[mm]より短ければ、逆に個数
が増え、コストアップにつながり、逆にLが60[m
m]より長ければ、コアギャップgにおける温度むらが
顕著となり、コアギャップgをある許容範囲まで短くす
る必要性がでてしまう。また、コアギャップgが1[m
m]よりも短い場合、誘導コイルのインピーダンスの制
御が困難となり、逆にgが12[mm]よりも長いと、
加熱ローラの長手方向の温度むらが大きくなる。
[mm]であり、コアギャップg=1〜12[mm]で
あることが好ましい。Lが短ければ、コア設置の自由度
が高くなるが、Lが5[mm]より短ければ、逆に個数
が増え、コストアップにつながり、逆にLが60[m
m]より長ければ、コアギャップgにおける温度むらが
顕著となり、コアギャップgをある許容範囲まで短くす
る必要性がでてしまう。また、コアギャップgが1[m
m]よりも短い場合、誘導コイルのインピーダンスの制
御が困難となり、逆にgが12[mm]よりも長いと、
加熱ローラの長手方向の温度むらが大きくなる。
【0052】次に、コアの長手方向の断面形状について
図7を参照して説明する。図7は、コアの断面形状に応
じた温度分布を示す図であり、(I)は、加熱ローラ4
1A及び41Bの形状を示す概略断面図であり、(II)
は、円周方向に対する温度分布のグラフである。
図7を参照して説明する。図7は、コアの断面形状に応
じた温度分布を示す図であり、(I)は、加熱ローラ4
1A及び41Bの形状を示す概略断面図であり、(II)
は、円周方向に対する温度分布のグラフである。
【0053】図7(I)に示すように、中心軸を一致さ
せて長手方向の断面形状が正方形のコア48Cを設けた
加熱ローラ41Aと、中心軸を一致させて長手方向の断
面形状が円形のコア48Dを設けた加熱ローラ41Bと
を用意し、円周方向の加熱ローラ温度を測定した。この
測定結果は、図7(II)に示す。図7(II)は、円周方
向の角度[°]に対する温度の相対値を示す温度分布
(相対値)のグラフである。
せて長手方向の断面形状が正方形のコア48Cを設けた
加熱ローラ41Aと、中心軸を一致させて長手方向の断
面形状が円形のコア48Dを設けた加熱ローラ41Bと
を用意し、円周方向の加熱ローラ温度を測定した。この
測定結果は、図7(II)に示す。図7(II)は、円周方
向の角度[°]に対する温度の相対値を示す温度分布
(相対値)のグラフである。
【0054】加熱ローラ41A上の温度分布は、4つの
最高点を持つ周期的な温度分布T1となり、加熱ローラ
41B上の温度分布は、フラットな温度分布T2とな
る。温度分布は、温度むらの無い方が望ましい。本実施
の形態のコア47は断面を円形にしているので、断面形
状に起因する磁束の偏りが無く、断面形状の偏りによる
予備回転が不要となり、円周方向の温度むらを防ぐこと
ができる。
最高点を持つ周期的な温度分布T1となり、加熱ローラ
41B上の温度分布は、フラットな温度分布T2とな
る。温度分布は、温度むらの無い方が望ましい。本実施
の形態のコア47は断面を円形にしているので、断面形
状に起因する磁束の偏りが無く、断面形状の偏りによる
予備回転が不要となり、円周方向の温度むらを防ぐこと
ができる。
【0055】更に、誘導コイル44は加熱ローラ41と
中心軸を一致させているので、加熱ローラ41の回転に
よらず円周方向の温度むらを防ぐことができ、コア47
はコイル41と中心軸を一致させているので、円周方向
の温度むらを更に防ぐことができ、定着装置40は、均
一な画像品質の定着を行うことができる。
中心軸を一致させているので、加熱ローラ41の回転に
よらず円周方向の温度むらを防ぐことができ、コア47
はコイル41と中心軸を一致させているので、円周方向
の温度むらを更に防ぐことができ、定着装置40は、均
一な画像品質の定着を行うことができる。
【0056】次に、加熱ローラと誘導コイルとのギャッ
プ(コイルギャップとする)について図8を参照して説
明する。図8は、コイルギャップに応じた効率を示す図
であり、(I)は、加熱ローラ41C及び誘導コイル4
4Aの位置関係を示す概略断面図であり、(II)は、コ
イルギャップに対する効率のグラフである。
プ(コイルギャップとする)について図8を参照して説
明する。図8は、コイルギャップに応じた効率を示す図
であり、(I)は、加熱ローラ41C及び誘導コイル4
4Aの位置関係を示す概略断面図であり、(II)は、コ
イルギャップに対する効率のグラフである。
【0057】図8(I)に示すように、加熱ローラ41
Aの内周と誘導コイル44の外周との離間距離はコイル
ギャップG[mm]として示される。図8(II)に、コ
イルギャップGに対する効率(相対値)のグラフを示
す。効率は、コイル電流の入力電力に対する、加熱ロー
ラの加熱温度の割合である。
Aの内周と誘導コイル44の外周との離間距離はコイル
ギャップG[mm]として示される。図8(II)に、コ
イルギャップGに対する効率(相対値)のグラフを示
す。効率は、コイル電流の入力電力に対する、加熱ロー
ラの加熱温度の割合である。
【0058】コイルギャップG[mm]において、効率
は、コイルギャップGが小さくなればなるほど上がる
が、コイルギャップGが2[mm]より小さくなると、
誘導コイルのインダクタンスが許容範囲を超えてしま
い、温度制御が不可能となり、また、回転する加熱ロー
ラが固定された誘導コイルと接触する可能性もでてしま
い、誘導コイルと加熱ローラとの間の絶縁性が保たれな
い可能性がでる。逆に、コイルギャップGが3[mm]
よりも大きくなれば、所望の温度が得られないこととな
り、また、誘導コイルの自己発熱を招くこととなる。
は、コイルギャップGが小さくなればなるほど上がる
が、コイルギャップGが2[mm]より小さくなると、
誘導コイルのインダクタンスが許容範囲を超えてしま
い、温度制御が不可能となり、また、回転する加熱ロー
ラが固定された誘導コイルと接触する可能性もでてしま
い、誘導コイルと加熱ローラとの間の絶縁性が保たれな
い可能性がでる。逆に、コイルギャップGが3[mm]
よりも大きくなれば、所望の温度が得られないこととな
り、また、誘導コイルの自己発熱を招くこととなる。
【0059】よって、コイルギャップG[mm]におい
て、 2[mm]<G<3[mm] の関係にあることが好ましい。
て、 2[mm]<G<3[mm] の関係にあることが好ましい。
【0060】よって、本実施の形態によれば、複数のコ
ア48を用いた定着装置において、誘導コイル44中に
コア48を複数配置するので、コアの取り扱いを容易に
し、コスト低減及びインダクタンスの調整の容易化を図
ることができる。また、円形スプリング状の誘導コイル
44は、長手方向の断面が円形であり、加熱ローラ41
の予備回転が不要で、加熱ローラ41の円周方向に適正
な温度分布を形成することができる。また、誘導コイル
44は、加熱ローラ44と中心軸を同じにするので、加
熱ローラ41を回転しても、加熱ローラ41の円周方向
に適正な温度分布を形成することができる。
ア48を用いた定着装置において、誘導コイル44中に
コア48を複数配置するので、コアの取り扱いを容易に
し、コスト低減及びインダクタンスの調整の容易化を図
ることができる。また、円形スプリング状の誘導コイル
44は、長手方向の断面が円形であり、加熱ローラ41
の予備回転が不要で、加熱ローラ41の円周方向に適正
な温度分布を形成することができる。また、誘導コイル
44は、加熱ローラ44と中心軸を同じにするので、加
熱ローラ41を回転しても、加熱ローラ41の円周方向
に適正な温度分布を形成することができる。
【0061】また、加熱ローラ41は、コイルギャップ
Gが、2[mm]<G<3[mm]の条件を満たす場
合、誘導コイル44との絶縁性を保ち、かつ定着に十分
な加熱温度を得ることができる。また、コア48は、長
手方向の断面を円形にし、中心軸を加熱ローラ41と一
致させることにより、各コア48による温度むらを防
ぎ、加熱ローラ41の円周方向に更に適正な温度分布を
形成することができる。
Gが、2[mm]<G<3[mm]の条件を満たす場
合、誘導コイル44との絶縁性を保ち、かつ定着に十分
な加熱温度を得ることができる。また、コア48は、長
手方向の断面を円形にし、中心軸を加熱ローラ41と一
致させることにより、各コア48による温度むらを防
ぎ、加熱ローラ41の円周方向に更に適正な温度分布を
形成することができる。
【0062】また、コア48の1個の長さL[mm]、
各コア48のコアギャップg[mm]について、L≧
g、かつ、g<−(1/4)・L+15を満足するの
で、加熱ローラ41の長手方向に適正な温度分布を形成
することができる。また、加熱ローラ41の厚さを、3
00[μm]〜2[mm]にするので、加熱ローラ41
の強度を保ち、且つ熱容量を抑えることができる。
各コア48のコアギャップg[mm]について、L≧
g、かつ、g<−(1/4)・L+15を満足するの
で、加熱ローラ41の長手方向に適正な温度分布を形成
することができる。また、加熱ローラ41の厚さを、3
00[μm]〜2[mm]にするので、加熱ローラ41
の強度を保ち、且つ熱容量を抑えることができる。
【0063】また、加熱ローラ温度センサ45を、加熱
ローラ41上のコア48Bの中央に対向した位置に設け
るので、適正に温度制御を行うことができる。また、温
度ヒューズ47を加熱ローラ41上のコア48Bの中央
に対向した位置に設けるので、温度異常時に適正に通電
遮断することができる。
ローラ41上のコア48Bの中央に対向した位置に設け
るので、適正に温度制御を行うことができる。また、温
度ヒューズ47を加熱ローラ41上のコア48Bの中央
に対向した位置に設けるので、温度異常時に適正に通電
遮断することができる。
【0064】なお、加熱ローラ温度センサ45、温度ヒ
ューズ47それぞれの、取付け個数は1個に限るもので
はない。また、中央のコア48B以外のコア48の中央
に対向して設ける構成でもよい。
ューズ47それぞれの、取付け個数は1個に限るもので
はない。また、中央のコア48B以外のコア48の中央
に対向して設ける構成でもよい。
【0065】以上、本発明の実施の形態につき説明した
が、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限
定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、本
発明にいう効果を有する範囲内において適宜に変更実施
が可能なものである。
が、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限
定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、本
発明にいう効果を有する範囲内において適宜に変更実施
が可能なものである。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数のコ
アを配置するので、コアの取り扱いを容易にし、コスト
低減及びインダクタンスの調整の容易化を図ることがで
きる。
アを配置するので、コアの取り扱いを容易にし、コスト
低減及びインダクタンスの調整の容易化を図ることがで
きる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、誘導コイル
は加熱部材の円周方向に均一な磁束を形成するので、加
熱部材の予備回転が不要で、加熱部材の円周方向に適正
な温度分布を形成することができる。
は加熱部材の円周方向に均一な磁束を形成するので、加
熱部材の予備回転が不要で、加熱部材の円周方向に適正
な温度分布を形成することができる。
【0068】請求項3記載の発明によれば、加熱部材
は、誘導コイルとの絶縁性を保ち、かつ定着に十分な加
熱温度を得ることができる。
は、誘導コイルとの絶縁性を保ち、かつ定着に十分な加
熱温度を得ることができる。
【0069】請求項4記載の発明によれば、各コアによ
る温度むらを防ぎ、加熱部材の円周方向に更に適正な温
度分布を形成することができる。
る温度むらを防ぎ、加熱部材の円周方向に更に適正な温
度分布を形成することができる。
【0070】請求項5記載の発明によれば、加熱部材の
軸方向に適正な温度分布を形成することができる。
軸方向に適正な温度分布を形成することができる。
【0071】請求項6記載の発明によれば、加熱部材温
度検知手段を、加熱部材上のコアに対向した位置に設け
るので、適正に温度制御を行うことができる。
度検知手段を、加熱部材上のコアに対向した位置に設け
るので、適正に温度制御を行うことができる。
【0072】請求項7記載の発明によれば、加熱部材の
強度を保ち、且つ熱容量を抑えることができる。
強度を保ち、且つ熱容量を抑えることができる。
【0073】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜
7のいずれか記載の定着装置の特徴を有する画像形成装
置を提供することができる。
7のいずれか記載の定着装置の特徴を有する画像形成装
置を提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態の画像形成装置αのブロッ
ク構成図である。
ク構成図である。
【図2】画像形成装置αの作像部20及び定着装置40
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図3】定着装置40の構成を示す断面図である。
【図4】定着装置40の加熱ローラ41を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】加熱ローラの温度分布の許容範囲を示す図であ
り、(I)は、コア一個の長さL及びコアギャップgを
示す図であり、(II)は、加熱ローラの温度分布許容範
囲を示すグラフである。
り、(I)は、コア一個の長さL及びコアギャップgを
示す図であり、(II)は、加熱ローラの温度分布許容範
囲を示すグラフである。
【図6】コアの充填率に対する誘導コイルの特性を示す
図であり、(I)は、コアの充填率に対する誘導コイル
のインダクタンスを示すグラフであり、(II)は、コア
の充填率に対する誘導コイルのリアクタンスを示すグラ
フである。
図であり、(I)は、コアの充填率に対する誘導コイル
のインダクタンスを示すグラフであり、(II)は、コア
の充填率に対する誘導コイルのリアクタンスを示すグラ
フである。
【図7】コアの断面形状に応じた温度分布を示す図であ
り、(I)は、加熱ローラ41A及び41Bの形状を示
す概略断面図であり、(II)は、円周方向に対する温度
分布のグラフである。
り、(I)は、加熱ローラ41A及び41Bの形状を示
す概略断面図であり、(II)は、円周方向に対する温度
分布のグラフである。
【図8】コイルギャップに応じた効率を示す図であり、
(I)は、加熱ローラ41C及び誘導コイル44Aの位
置関係を示す概略断面図であり、(II)は、コイルギャ
ップに対する効率のグラフである。
(I)は、加熱ローラ41C及び誘導コイル44Aの位
置関係を示す概略断面図であり、(II)は、コイルギャ
ップに対する効率のグラフである。
α…画像形成装置
1…CPU
2…RAM
3…ROM
10…スキャナ
20…作像部
21…感光ドラム
22…帯電器
23…露光手段
24…現像器
25…転写手段
26…クリーナ
30…給紙部
40…定着装置
41,41A,41B,41C…加熱ローラ
42…加圧ローラ
43…ボビン
44,44A…誘導コイル
45…加熱ローラ温度センサ
46…コイル用電源
47…温度ヒューズ
48,48A,48B,48C,48D…コア
50…表示部
A…紙
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 豊田 美帆
東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株
式会社内
Fターム(参考) 2H033 AA18 AA31 BA25 BA26 BA32
BB03 BB13 BB18 BB21 BB22
BE06
3K059 AA03 AB19 AC33 AD05 AD12
CD02 CD72 CD77
Claims (8)
- 【請求項1】コイル電流の通電により磁束を発生する誘
導コイルと、当該誘導コイルから発生した磁束により誘
導される誘導電流で発熱する円筒形の加熱部材とが設け
られ、記録材上の現像剤を前記加熱部材の加熱により定
着する定着装置において、 前記誘導コイルは、前記加熱部材の内部かつ円周方向に
巻き線を施され、 前記誘導コイルの内部かつ軸方向に分割配置された複数
のコアを具備した、 ことを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】前記誘導コイルは、軸方向の断面が円形で
あり、 前記誘導コイルの断面の中心が、前記加熱部材の軸方向
の断面の中心と一致していることを特徴とする請求項1
記載の定着装置。 - 【請求項3】前記誘導コイルの外周面は、前記加熱部材
の内周面に対して、2〜3[mm]離間していることを
特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。 - 【請求項4】前記コアは、前記軸方向の断面が円形であ
り、当該断面の中心が前記加熱部材の中心と一致するこ
とを特徴とする請求項1〜3の何れか記載の定着装置。 - 【請求項5】コイル電流の通電により磁束を発生する誘
導コイルと、当該誘導コイルから発生した磁束により誘
導される誘導電流で発熱する加熱部材とが設けられ、記
録材上の現像剤を前記加熱部材の加熱により定着する定
着装置において、 前記誘導コイルは、前記加熱部材の内部に設けられ、 前記誘導コイルの内部かつ軸方向に分割配置された複数
のコアを具備し、 前記コアは、前記各コアの長さをL[mm]、前記各コ
ア間のコアギャップをg[mm]とした場合、 L≧g かつ g<−(1/4)・L+15 の条件を満たす、 ことを特徴とする定着装置。 - 【請求項6】コイル電流の通電により磁束を発生する誘
導コイルと、当該誘導コイルから発生した磁束により誘
導される誘導電流で発熱する加熱部材とが設けられ、記
録材上の現像剤を前記加熱部材の加熱により定着する定
着装置において、 前記誘導コイルは、前記加熱部材の内部に設けられ、 前記誘導コイルの内部かつ軸方向に分割配置された複数
のコアと、 前記コアに対向した位置に設置され前記加熱部材の温度
を検知する加熱部材温度検知手段とを具備した、 ことを特徴とする定着装置。 - 【請求項7】前記加熱部材は、厚みが、300[μm]
〜2[mm]であることを特徴とする請求項1〜6の何
れか記載の定着装置。 - 【請求項8】請求項1〜7の何れか記載の定着装置を具
備し、前記定着装置の定着により前記記録材上に前記現
像剤の画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002122481A JP2003316182A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 定着装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002122481A JP2003316182A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 定着装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003316182A true JP2003316182A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29538084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002122481A Pending JP2003316182A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 定着装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003316182A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7349661B2 (en) | 2004-10-29 | 2008-03-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Fusing roller and fusing apparatus using the same |
US8406648B2 (en) | 2009-10-26 | 2013-03-26 | Ricoh Company, Ltd. | Heating device, fixing device, and image forming apparatus |
US9176441B2 (en) | 2013-12-18 | 2015-11-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus |
US9342005B2 (en) | 2014-09-30 | 2016-05-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Fixing apparatus |
-
2002
- 2002-04-24 JP JP2002122481A patent/JP2003316182A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7349661B2 (en) | 2004-10-29 | 2008-03-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Fusing roller and fusing apparatus using the same |
US8406648B2 (en) | 2009-10-26 | 2013-03-26 | Ricoh Company, Ltd. | Heating device, fixing device, and image forming apparatus |
US9176441B2 (en) | 2013-12-18 | 2015-11-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus |
US9342005B2 (en) | 2014-09-30 | 2016-05-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Fixing apparatus |
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