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JP2003308630A - 書き換え可能型光情報記録媒体及び記録再生方法、記録再生装置 - Google Patents

書き換え可能型光情報記録媒体及び記録再生方法、記録再生装置

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Publication number
JP2003308630A
JP2003308630A JP2003037219A JP2003037219A JP2003308630A JP 2003308630 A JP2003308630 A JP 2003308630A JP 2003037219 A JP2003037219 A JP 2003037219A JP 2003037219 A JP2003037219 A JP 2003037219A JP 2003308630 A JP2003308630 A JP 2003308630A
Authority
JP
Japan
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substituted
atom
recording
unsubstituted
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Pending
Application number
JP2003037219A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakuya Tamada
作哉 玉田
Takashi Iwamura
貴 岩村
Yuuichi Satobi
裕一 佐飛
Mitsuaki Oyamada
光明 小山田
Masanobu Yamamoto
眞伸 山本
Masashi Koike
正士 小池
Tsutayoshi Misawa
伝美 三沢
Akira Ogiso
章 小木曽
Ryosuke Nara
亮介 奈良
Atsushi Tokuhiro
淳 徳弘
Takashi Tsukahara
宇 塚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Sony Corp
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc, Sony Corp filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2003037219A priority Critical patent/JP2003308630A/ja
Publication of JP2003308630A publication Critical patent/JP2003308630A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機色素膜からなる記録層を有し、レーザ光
照射により情報の記録・消去を可逆的に行うことが可能
な新規な書き換え可能型光情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 実質的に少なくとも1種以上の有機色素
化合物のみからなる有機色素膜を記録膜として1層以上
有する書き換え可能型光情報記録媒体である。有機色素
膜単体のレーザ光照射に伴う可逆的な物理的変化により
情報の記録及び消去が行われる。具体的には、記録レー
ザ光の照射による局所的な物理的変化によりデータ記録
が行われ、記録レーザ光より小さなパワーの再生レーザ
光の戻り光強度変化を検出することによってデータ再生
が行われ、再生レーザ光のパワーよりも大きく記録レー
ザ光のパワーより小さいレーザパワーを有する連続光又
はパルス光の照射を少なくとも1回以上行うことによっ
てデータ消去が行われる。物理的変化は形状変化であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機色素膜からな
る記録層を有し、レーザ光照射により情報の記録・消去
を可逆的に行うことが可能な新規な書き換え可能型光情
報記録媒体に関するものであり、さらには、それを用い
た記録再生方法、記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、市場に広く普及されている光記録
媒体としては、追記型の有機光ディスク(いわゆるCD
−R、DVD−R等)や書き換え可能な相変化型光ディ
スク(いわゆるCD−RW、DVD−RW等)、さらに
は光磁気ディスク等がある。
【0003】CD−RWあるいはDVD−RWは相変化
型光記録媒体はカルコゲン元素を含む材料、例えばTe
−Ge−Sb合金、Ag−In−Sb−Te合金などか
ら成っているが、これらには毒性がある。さらに相変化
を誘発し安定した記録マークの形成および記録マークの
消去を行うためには、記録膜に隣接するZnS、ZnS
−SiO2、SiO2、Si34、AlNなど硫化物、酸
化物、窒化物からなる誘電体膜、および、記録信号の変
調度(コントラスト)向上や熱特性改善の為Ag、Al
あるいはAg合金、Al合金などの反射膜などを必要と
する。これら薄膜の形成にはスパッタ法等の真空成膜法
を用いる必要があり、記録媒体の膜構造は複雑、且つ、
各々の薄膜の膜厚も精密に制御しなければならないとい
う煩雑さがあるので安価な光記録媒体が製造しにくい。
【0004】光磁気記録媒体は、一般に希土類元素であ
る、Gd、Tbと遷移金属であるFe、Ni、Co等と
の合金薄膜から成るが、これらの合金薄膜は、湿気や大
気中の酸素などによって酸化され易く、SiO2やSi3
4などの保護膜によって外気との接触を妨げなければ
ならず、長期間の記録安定性に問題がある。また、原理
上、記録には外部磁界を必要とし、さらに記録情報の再
生原理に光カー効果を用いている為に偏光光学系を用い
なければならないという複雑さを伴うという欠点があ
る。
【0005】一方、CD−RあるいはDVD−Rは有機
色素材料を記録膜とする光記録媒体であるが、1回だけ
書き込みが可能な追記型であり、書き換えができない。
【0006】有機材料からなる書き換え可能型光記録媒
体は光機能材料として、分子設計や合成が可能なこと、
および、無毒性、低コスト等の点で優れていることから
活発に研究されている。
【0007】現在までに有機系材料を用いた書き換え可
能型光記録媒体としては、フォトンモード型の光記録媒
体とサーマルモード(あるいはヒートモードと呼ばれ
る)型の光記録媒体が報告されている。
【0008】例えば、フォトンモード型として、フルギ
ド、スピロピラン、ジアリールエテンのフォトクロミズ
ムを利用した書き換え可能型光記録媒体がある。この書
き換え可能型光記録媒体については、Yasushi Yokoyam
a:'Fulgidesfor Memories andSwitches', Chem. Rev. 2
000, 100, 1717-1739、Garry Berkovic, ValeriKrongau
z, Victor Weiss: 'Spiropyrans and Spirooxazines fo
r Memories and Switches', Chem. Rev. 2000, 100, 17
41 -1753、Masahiro Irie: 'Diarylethenes for Memori
es andSwitches', Chem. Rev. 2000, 100, 1685-1716
に詳細が記載されている。しかしながら、これらの光記
録媒体は、記録、再生にそれぞれ異なる波長のレーザ光
を用いる必要がある。
【0009】また、記録、再生ともにフォトクロミック
反応を用いるために再生光に対する耐光性が小さく、安
定性や繰り返し性にも問題がある。また、これらは、フ
ォトンモードであるため、高感度かつ高速である反面、
耐光性のみならず、熱安定性にも乏しいものもある。
【0010】サーマルモード型の書き換え可能型光記録
媒体として、例えば、特開平6−60421号広報に記
載された光記録媒体は、無機あるいは有機顔料や染料な
どの光吸収剤を含ませたポリウレタンやスチレン・ブタ
ジエン共重合体などの形状記憶樹脂を記録層とするもの
で、レーザ光により記録された部分が熱膨張により、凸
型の隆起を生じ急冷固化することによってなされ、消去
には、記録時よりも強いパワーの消去光を照射するか、
記録時よりも長い時間レーザ光を照射することによって
なされる。また、特開平6−1073号広報には熱エネ
ルギーによりコンフォメーションが変化する共役系重合
体と光吸収能を有する色素を含む記録層を用いた光記録
媒体が記載されている。
【0011】また、特開平9−226249号広報では
金属フタロシアニン化合物における中心金属の置換基同
士の凝集力を可逆的に変化させることによる情報の書き
換えを提案している。ポリスチレン、ポリアミドなどの
高分子化合物に金属フタロシアニン化合物を溶解させた
実施例のみが記載されている。
【0012】さらに特開平9−147414号広報にお
いても、フォトクロミズム材料やサーモクロミズム材料
およびアザアヌレン化合物例えばフタロシアニンなどの
会合性色素を記録層として、記録層の吸光度変化を用い
た光記録媒体が提案されているが、やはり、ポリスチレ
ン、ポリメチルメタクリレートなどの高分子化合物に混
合した実施例のみが記載されている。
【0013】これらの例では全て、光吸収能を有する有
機色素を高分子化合物に分散混合あるいは重合化した記
録膜を用いる場合が記載されていて、その混合比(ある
いは重合比)は20−80%である。このような場合、
系に分散した光吸収性の色素の混合比が小さいと、吸収
され熱に変換されるエネルギー量が少なく記録感度が低
下するほか、色素の割合が少なくなるため大きな変調度
を得るのが困難となる。他方、混合比が大きいと色素の
凝集や偏析、結晶化、会合が不均一に生じ、信号ノイズ
の発生源となる。また、適度な高分子化合物、重合体を
選択しないと、成膜時に一様に分散していても、保存状
態において分散状態の経時変化が起こりやすくなるとい
う欠点がある。さらにまた、ディスクの作製において
も、長期保存安定性を得るためには吸湿性の低い高分子
化合物を選択する必要があることから、この高分子化合
物を溶解し、なおかつ基板をアタックしない溶剤を選択
するのも困難を伴うことが多く、作製の再現性にも欠け
るという短所がある。
【0014】また、特許第3054770号広報には、
脂肪酸または脂肪酸誘導体、安息香酸誘導体あるいはn
−アルカンなどの光学的異方性を有する有機薄膜状結晶
からなる記録層に、可逆的な分子の配向方向の変化を伴
う結晶状態の変化を生じさせ偏光特性の違いを検出する
方法が記載されているが、これらの有機薄膜状結晶は結
晶化度が不均一になり、やはり信号ノイズレベルが高く
なり易い。また、光磁気ディスクの場合と同様、記録再
生装置に偏光光学系を要するという問題点がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】光情報記録媒体におい
ては、高密度記録が可能で適度な記録感度、低ノイズで
変調度が大きく良好な再生性能、かつ、高い消去比を持
ち繰り返し回数の多い優れた書き換え性能を有すること
が必要であり、また、量産性に富む簡易な構造のもので
あることが実用上重要である。さらに、現在広く普及し
ている光記録媒体、例えば使用レーザ発振波長が780
nm近辺のCD、同じく650nm近辺のDVD、また
次世代光ディスクと考えられているレーザ発振波長が4
00nm近辺の光ディスクと互換性を保持することが望
ましい。
【0016】本発明は、前記した従来のものの有する問
題点に鑑みなされたものであり、有機色素薄膜材料のみ
を記録膜として採用し、しかも以上の要求を満足し得る
書き換え可能型光情報記録媒体を提供することを目的と
し、さらには、記録再生方法、記録再生装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0017】
【発明が解決しようとする手段】従来、追記型の有機系
光ディスク用の有機色素として検討され、一部実用化が
なされたものは、ポリメチン系のシアニン系、アズレン
系、スクアリリウム系色素、金属錯体系の金属ナフタロ
シアニン系、金属フタロシアニン系、ポルフィリン系、
アゾ系、インドアニリン系色素、キノン系のアントラキ
ノン系、ナフトキノン系色素などがある。開発初期にお
いては、いわゆる穴明けモードを記録原理とする追記型
有機光ディスクが実用化された。
【0018】今日広く普及しているCD−RやDVD−
Rに用いられている有機色素光記録材料はレーザ照射に
よる局所的なエネルギーにより、有機色素記録膜が熱分
解することによってその光学定数が変化し、複素反射率
の位相変調または振幅変調により、再生レーザ光の戻り
光(反射率)が変化することが記録再生原理であり、一
般に書き換えはできないと考えられている。
【0019】本発明者らは上記の目的に対して、所定の
レーザ光照射により、例えば分子量3000未満のアザ
アヌレン化合物あるいはこれらの金属錯体の少なくとも
1種類から選ばれる化合物を有機色素として用いる有機
色素記録膜は熱分解することなく、また、高分子化合に
混合あるいは分散させることなくこれらの有機色素単体
で、記録時および消去時のビーム光の照射条件を適切に
選択することにより、可逆的に変形などの物理的変化す
ることで、上記の目的が達成できることを見出した。
【0020】本発明は、かかる知見に基づいて完成され
たものである。すなわち、本発明の書き換え可能型光情
報記録媒体は、実質的に少なくとも1種以上の吸光性有
機化合物(金属錯体化しているものを含む。)(例えば
有機色素化合物)のみからなる吸光性有機化合物膜(有
機色素膜)を記録膜として1層以上有し、当該有機色素
膜単体のレーザ光照射に伴う可逆的な物理的変化(例え
ば変形のような形状変化)により情報の記録及び消去が
行われることを特徴とするものである。また、本発明の
記録再生方法は、実質的に少なくとも1種以上の吸光性
有機化合物(金属錯体化しているものを含む。)のみか
らなる吸光性有機化合物膜を記録膜として1層以上有す
る書き換え可能型光情報記録媒体を用い、当該吸光性有
機化合物膜単体のレーザ光照射に伴う可逆的な物理的変
化により情報の記録及び消去を行うことを特徴とするも
のである。さらに、本発明の記録再生装置は、実質的に
少なくとも1種以上の吸光性有機化合物(金属錯体化し
ているものを含む。)のみからなる吸光性有機化合物膜
を記録膜として1層以上有する書き換え可能型光情報記
録媒体を備え、当該吸光性有機化合物膜単体のレーザ光
照射に伴う可逆的な物理的変化により情報の記録及び消
去が行われることを特徴とするものである。
【0021】本発明における情報記録媒体への記録は、
上記吸光性有機化合物(例えば有機色素)の吸収波長に
対応するレーザ光を照射させてレーザ光の照射部を加熱
した後急冷することにより行われる。レーザ光としては
用いる色素の吸収波長に応じた小型、軽量の半導体レー
ザを用いるのが好ましい。記録層中のレーザ光照射部の
有機色素薄膜はまず温度上昇に伴い粘性が低くなり、場
合によっては溶融あるいは昇華による膨張収縮に伴い、
湾曲あるいは空洞化することによって、結果的に体積変
化または物質移動を伴う変形が生じる。媒体を高速回転
させる光ディスクの場合、レーザ光を短時間照射して加
熱した後レーザ光照射を停止した途端、加熱部はレーザ
スポットが過ぎれば容易に急冷される。この時、冷却さ
れる速度がある臨界冷却速度以上であれば、変形した部
分はその形のまま固化され記録マークとなる。
【0022】上記のようにして記録された記録マークの
情報信号再生は、記録時及び後述する消去時に用いる光
のパワーより弱い光を照射し、従来のCD−R、DVD
−Rの場合と同様に記録部と未記録部の戻り光光量の差
を検出して行うことができる。例えば、記録マークの部
分で空洞化による変形が生じている場合、有機色素の熱
分解反応が起こらなくとも空洞部の光学定数は極限とし
てn=1.0、k=0.0に近い値を示し、有機色素の
光学定数とは異なる値となる。また、物質移動によるく
ぼみ、あるいは突起のような変形を伴う場合も、記録マ
ーク部では有機色素記録膜の膜厚が局所的に変化するモ
デルが成立し、その光学光路長(記録層の屈折率×膜
厚)が局所的に変化していることで、先の光学定数の変
化がない場合でもレーザ光の入射波面の位相変化が生
じ、反射率変化、回折現象を引き起こすことにより、戻
り光量が変調される。従って、基板のグルーブ形状によ
って、振幅変調モードおよび位相変調モードのいずれで
も選択可能となり十分な変調度(コントラスト)を得る
ことができる。
【0023】また、記録した情報、即ち、記録マークの
消去は、記録部を加熱した後除冷する方法により行うこ
とができる。記録部又は記録部と未記録部をレーザ光照
射により加熱してもよい。従って、再生時のレーザ光よ
り強く、記録時のレーザ光より弱い出力のレーザ光を用
いて情報の記録されているトラックを連続的に走査する
のみで消去することができる。媒体を高速回転させる光
ディスクの場合、記録マークの書き込まれているトラッ
クあるいはその一部分を1回または1回以上の連続レー
ザ光の照射することによって行うことができる。消去光
を連続的に照射した場合、冷却される速度が前述した臨
界冷却速度以下となる、いわゆる徐冷となり、レーザス
ポット近辺の温度が上昇した記録膜部分は粘性が低くな
り容易に物質移動が可能な状態となり、変形した部分は
平坦化され記録マークの空洞化した部分の痕跡は無くな
り、記録前の状態に戻ったところで再び固化される。な
お、かかる物理変形は有機色素からなる記録層内のみで
可逆的に生じうることが、その記録/消去/記録の繰り
返し性能の観点から望ましい。このため、記録層である
色素層と隣接する界面には塑性変形痕が残らないことが
好ましい。
【0024】但し、記録原理が変形によるもののみであ
ると断定することは困難で、またこのようにサブミクロ
ンの大きさの微小部分に関して今後、詳細な解析が必要
であるが、有機色素分子の配向状態の変化、結晶状態の
相変化、コンフォメーション変化など変形以外の物理的
変化を同時に生じている可能性もある。いずれにせよ、
驚くべきことに上記有機色素膜自体で可逆性のある物理
変化を利用した書き換え可能型光記録媒体を実現するこ
とができるのを初めて見出した。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て述べる。尚、以下の説明では、光記録媒体として、光
ディスクであって、基板上に例えば案内溝と、この案内
溝上に反射膜と有機色素を主成分とする記録層を有し、
波長350〜450nmの青紫色レーザ光を照射して信
号の記録再生を行う媒体に関して説明するが、本発明の
光記録媒体は、この様な形状や構成に限定されるもので
はなく、カード状、シート状等その他各種の形状のも
の、又、反射層を有さないもの、更に波長630〜68
0nmの赤色レーザ光、波長750〜850nmの近赤
外色レーザ光、また波長350nm以下の短波長レーザ
での記録再生にも適用し得るものである。
【0026】本発明を光ディスクに適用した例として、
図1に示すような、基板1、記録層2、反射層3及び保
護膜4がこの順で積層され、図1の光ディスクにおいて
は、基板1側から記録再生が行われる。基板1と記録層
2の間、記録層2と反射層3の間、反射層3と保護膜4
との間に、他の層が存在していても良く、図2の例で
は、基板1と記録層2の間、記録層2と反射層3の間に
透明保護膜5,6が形成されている。又、別の実施形態
として、厚さ10〜177μmの光透過層を介して情報
の記録再生を行う光ディスク(以下、DVR−Blue
と称する。)(特開平10−302310号公報に開
示)の構成、例えば、図3に示すように、案内溝の形成
された基板1上に、反射層2、記録層3がこの順で成膜
され、この記録層3上に任意に形成される透明保護層7
を介して光透過層8が形成され、情報の記録及び再生
は、光透過層8側から実施される。基板の材質として
は、図1に示すように基板1を通じて青紫色レーザ光の
照射が行われる場合を考えると、例えば、アクリル樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオ
レフィン樹脂、エポキシ樹脂等の高分子材料やガラス等
の無機材料などの透明な材料が利用される。一方、図3
に示す構成のように、基板1とは逆の光透過層8側から
レーザ照射が行われる場合、基板の材質としては光学的
諸要件を満たす必要はなく、より広範な材料から選択す
ることができる。基板に要求される機械的特性や生産性
から、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレ
フィン樹脂等の射出成型可能な材料が好ましい。これら
の基板の表層には、1μm以下の案内溝及び/又はプレ
ピットが螺旋状又は同心円上に形成されていても良い。
これら案内溝及びプレピットは、基板形成時に付与され
ているのが好ましく、スタンパー原盤を用いての射出成
型や、フォトポリマを用いた熱転写法により付与するこ
とができる。尚、図3における光透過層8に案内溝及び
/又はプレピットを形成しても良く、付与する場合も同
様の方法を適用できる。例えば、DVR−Blueの場
合、案内溝のピッチ及び深さは、ピッチとして0.2〜
0.80μm、深さとして20〜150nmの範囲から
選択するのが好ましい。
【0027】本発明の光記録媒体における記録層の構成
材料としては、着目するレーザ波長域、例えば使用する
記録再生装置に搭載される半導体レーザの発振波長域で
十分な吸収を有し、所定のエネルギーを有するレーザ光
の照射により、記録膜を局所的に加熱するものでなけれ
ばならない。本発明記載の吸光性有機化合物とは、光を
吸収する化合物であり、好適には波長範囲180〜20
00nmの光と相互作用して吸光、発光、化学的・物理
的変化等を起こす有機化合物であり、上記条件を満たす
材料として使用されるものである。該吸光性有機化合物
として、特に紫外光、可視光および/または近赤外光波
長領域の光(好適には350nm〜850nmの波長範
囲にある紫外光、可視光および/または近赤外光)と作
用する有機色素化合物が好適に用いられる。
【0028】具体的には、青紫色窒化物系半導体レーザ
の発振波長域350〜450nm、DVD−Rで使用さ
れる赤色半導体レーザ波長600〜650nm、CD−
Rで使用される近赤外半導体レーザ波長750〜850
nmで記録される本発明の光記録媒体に使用される本発
明の有機色素化合物の例としては、好適にはアザアヌレ
ン化合物、さらにはフタロシアニン、ナフタロシアニ
ン、テトラアザポルフィリン、トリアザポルフィリン、
ジアザポルフィリン、モノアザポルフィリンなどのアザ
ポルフィリン化合物、ポルフィリン化合物などの金属錯
体、及びこれらの2種以上からなる混合物の中から見出
すことができる。
【0029】本発明記載のアザアヌレン化合物とは、共
役二重結合で構成された環式炭化水素化合物のうち、環
を構成する炭素原子の少なくとも1つが窒素原子に置換
しているアザアヌレン環を少なくとも1つ以上有する化
合物であり、本発明においては、金属原子および/また
は半金属原子により錯体化した化合物をも包含する。ま
た、複数のアザアヌレン環が1つあるいは2つ以上の連
結基を介して結合していてもよい。好適な化合物例とし
ては、フタロシアニン環、ナフタロシアニン環、サブフ
タロシアニン環、モノアザポルフィリン環、ジアザポル
フィリン環、トリアザポルフィリン環、テトラアザポル
フィリン環等を有するアザポルフィリン系化合物、ポル
フィリン系化合物等のピロール環構造を有する(アザ)
ポルフィリン化合物等が挙げられる。これらの環構造内
に有するピロール環に、各々縮環を有していてもよく、
ピロール環上および/または縮環上の置換基同士が連結
基を介して結合していてもよい。縮環した化合物の例と
しては、例えばジベンゾテトラアザポルフィリン化合
物、フタロシアニン化合物、ナフタロシアニン化合物等
の、ベンゼン環が縮環した化合物等が挙げられる。ま
た、他の例示化合物として、例えば、ポルフィセン環、
コロール環等、環構造内に有するピロール環同士が直接
単結合した構造を有するアザアヌレン環を持つ化合物が
挙げられる。
【0030】本発明で用いるアザアヌレン化合物は、好
ましくは、配位子を有していてもよい2価の金属原子、
あるいは置換基および/または配位子を有する3〜4価
の金属原子あるいは半金属原子が配位した単量体構造を
有する化合物、中心金属原子が3〜4価の金属原子1個
に対して2枚のアザアヌレン環が結合する2量体構造を
分子内に有する化合物であり、3量体以上の多量体構造
をも包含する。特に分子量3000未満の金属錯体化し
ていてもよいアザアヌレン化合物は、置換基の選択によ
り吸光係数を保持した状態で吸収波長を任意に選択でき
るため、前記レーザ光の波長において、記録層に必要な
光学定数を満足することのできる極めて有用な有機色素
である。
【0031】以下、本発明に記載された記録層の化合物
について、さらに詳細を述べる。
【0032】本発明において、アザアヌレン化合物とし
ては、一般式(1)で例示される化合物が好ましい例と
して挙げられる。
【0033】
【化5】
【0034】〔式中、R1〜R16はそれぞれ独立に、水
素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換また
は無置換の炭化水素基、置換または無置換のヒドロキシ
ル基、置換または無置換のメルカプト基、置換または無
置換のアミノ基を表し、X1〜X8はそれぞれ独立に、窒
素原子、あるいは置換または無置換のメチン基を表し、
1〜R16およびメチン基上の各置換基は連結基を介し
て、それぞれ併せて結合していてもよく、置換または無
置換の炭化水素基中、炭化水素基置換ヒドロキシル基、
炭化水素基置換メルカプト基、および/または炭化水素
基置換アミノ基中の炭素−炭素原子間に、酸素原子、置
換または無置換の硫黄原子、置換または無置換の窒素原
子を有していても良い。また、nは0または1を表し、
nが0のとき、Mは配位子を有していても良い2価の金
属原子、あるいは置換基および/または配位子を有する
3価あるいは4価の金属原子あるいは半金属原子を表
し、nが1のとき、Mは3価の金属原子と1個の水素原
子、あるいは4価の金属原子を表す。〕
【0035】本発明の一般式(1)で表される化合物に
おいて、R1〜R16の具体例としては、水素原子;フッ
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲ
ン原子;ニトロ基;シアノ基等が挙げられる。
【0036】R1〜R16で表される置換または無置換の
炭化水素基の具体例としては、該炭化水素基中の炭素―
炭素原子間に、酸素原子、置換または無置換の硫黄原
子、置換または無置換の窒素原子を有していても良い、
置換または無置換のアルキル基、アラルキル基、アリー
ル基、アルケニル基等が挙げられる。
【0037】R1〜R16の置換または無置換のアルキル
基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i
so−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、
sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i
so−ペンチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブ
チル基、ネオペンチル基、1,2−ジメチルプロピル
基、1,1−ジメチルプロピル基、シクロペンチル基、
n−ヘキシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペ
ンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル
基、3,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチ
ル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブ
チル基、1,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチル
ブチル基、3−エチルブチル基、2−エチルブチル基、
1−エチルブチル基、1,2,2−トリメチルブチル
基、1,1,2−トリメチルブチル基、1−エチル−2
−メチルプロピル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル
基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4
−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、2,4−
ジメチルペンチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキ
シル基、2,5−ジメチルヘキシル基、2,5,5−ト
リメチルペンチル基、2,4−ジメチルヘキシル基、
2,2,4−トリメチルペンチル基、3,5,5−トリ
メチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、4−
エチルオクチル基、4−エチル−4,5−メチルヘキシ
ル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、1,3,
5,7−テトラエチルオクチル基、4−ブチルオクチル
基、6,6−ジエチルオクチル基、n−トリデシル基、
6−メチル−4−ブチルオクチル基、n−テトラデシル
基、n−ペンタデシル基、3,5−ジメチルヘプチル
基、2,6−ジメチルヘプチル基、2,4−ジメチルヘ
プチル基、2,2,5,5−テトラメチルヘキシル基、
1−シクロペンチル−2,2−ジメチルプロピル基、1
−シクロヘキシル−2,2−ジメチルプロピル基などの
炭素数1〜15の無置換の直鎖、分岐または環状のアル
キル基;
【0038】クロロメチル基、クロロエチル基、ブロモ
エチル基、ヨードエチル基、ジクロロメチル基、フルオ
ロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエ
チル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,
2−トリクロロエチル基、1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロ−2−プロピル基、ノナフルオロブチル
基、パーフルオロデシル基等のハロゲン原子で置換した
炭素数1〜10のアルキル基;
【0039】ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチ
ル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチ
ル基、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル基、2−
ヒドロキシ−3−クロロプロピル基、2−ヒドロキシ−
3−エトキシプロピル基、3−ブトキシ−2−ヒドロキ
シプロピル基、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルオ
キシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、2−ヒド
ロキシブチル基、4−ヒドロキシデカリル基などのヒド
ロキシル基で置換した炭素数1〜10のアルキル基;
【0040】ヒドロキシメトキシメチル基、ヒドロキシ
エトキシエチル基、2−(2'−ヒドロキシ−1'−メチ
ルエトキシ)−1−メチルエチル基、2−(3'−フル
オロ−2'−ヒドロキシプロポキシ)エチル基、2−
(3'−クロロ−2'−ヒドロキシプロポキシ)エチル
基、ヒドロキシブトキシシクロヘキシル基などのヒドロ
キシアルコキシ基で置換した炭素数2〜10のアルキル
基;
【0041】ヒドロキシメトキシメトキシメチル基、ヒ
ドロキシエトキシエトキシエチル基、[2'−(2'−ヒ
ドロキ−1'−メチルエトキシ)−1'−メチルエトキ
シ]エトキシエチル基、[2'−(2'−フルオロ−1'
−ヒドロキシエトキシ)−1'−メチルエトキシ]エト
キシエチル基、[2'−(2'−クロロ−1'−ヒドロキ
シエトキシ)−1'−メチルエトキシ]エトキシエチル
基などのヒドロキシアルコキシアルコキシ基で置換した
炭素数3〜10のアルキル基;
【0042】シアノメチル基、2−シアノエチル基、3
−シアノプロピル基、4−シアノブチル基、2−シアノ
−3−メトキシプロピル基、2−シアノ−3−クロロプ
ロピル基、2−シアノ−3−エトキシプロピル基、3−
ブトキシ−2−シアノプロピル基、2−シアノ−3−シ
クロヘキシルプロピル基、2−シアノプロピル基、2−
シアノブチル基などのシアノ基で置換した炭素数2〜1
0のアルキル基;
【0043】メトキシメチル基、エトキシメチル基、プ
ロポキシメチル基、ブトキシメチル基、メトキシエチル
基、エトキシエチル基、プロポキシエチル基、ブトキシ
エチル基、n−ヘキシルオキシエチル基、(4−メチル
ペントキシ)エチル基、(1,3−ジメチルブトキシ)
エチル基、(2−エチルヘキシルオキシ)エチル基、n
−オクチルオキシエチル基、(3,5,5−トリメチル
ヘキシルオキシ)エチル基、(2−メチル−1−iso
−プロピルプロポキシ)エチル基、(3−メチル−1−
iso−プロピルブチルオキシ)エチル基、2−エトキ
シ−1−メチルエチル基、3−メトキシブチル基、
(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)エチル基、
(3,3,3−トリクロロプロポキシ)エチル基などの
アルコキシ基で置換した炭素数2〜15のアルキル基;
【0044】メトキシメトキシメチル基、メトキシエト
キシエチル基、エトキシエトキシエチル基、プロポキシ
エトキシエチル基、ブトキシエトキシエチル基、シクロ
ヘキシルオキシエトキシエチル基、デカリルオキシプロ
ポキシエトキシ基、(1,2−ジメチルプロポキシ)エ
トキシエチル基、(3−メチル−1−iso−ブチルブ
トキシ)エトキシエチル基、(2−メトキシ−1−メチ
ルエトキシ)エチル基、(2−ブトキシ−1−メチルエ
トキシ)エチル基、2−(2'−エトキシ−1'−メチル
エトキシ)−1−メチルエチル基、(3,3,3−トリ
フルオロプロポキシ)エトキシエチル基、(3,3,3
−トリクロロプロポキシ)エトキシエチル基などのアル
コキシアルコキシ基で置換した炭素数3〜15のアルキ
ル基;
【0045】メトキシメトキシメトキシメチル基、メト
キシエトキシエトキシエチル基、エトキシエトキシエト
キシエチル基、ブトキシエトキシエトキシエチル基、シ
クロヘキシルオキシエトキシエトキシエチル基、プロポ
キシプロポキシプロポキシエチル基、(2,2,2−ト
リフルオロエトキシ)エトキシエトキシエチル基、
(2,2,2−トリクロロエトキシ)エトキシエトキシ
エチル基などのアルコキシアルコキシアルコキシ基で置
換した炭素数4〜15のアルキル基;
【0046】ホルミルメチル基、2−オキソブチル基、
3−オキソブチル基、4−オキソブチル基、2,6−ジ
オキソシクロヘキサン−1−イル基、2−オキソ−5−
t−ブチルシクロヘキサン−1−イル基等のアシル基で
置換した炭素数2〜10のアルキル基;
【0047】ホルミルオキシメチル基、アセトキシエチ
ル基、プロピオニルオキシエチル基、ブタノイルオキシ
エチル基、バレリルオキシエチル基、(2−エチルヘキ
サノイルオキシ)エチル基、(3,5,5−トリメチル
ヘキサノイルオキシ)エチル基、(3,5,5−トリメ
チルヘキサノイルオキシ)ヘキシル基、(3−フルオロ
ブチリルオキシ)エチル基、(3−クロロブチリルオキ
シ)エチル基などのアシルオキシ基で置換した炭素数2
〜15のアルキル基;
【0048】ホルミルオキシメトキシメチル基、アセト
キシエトキシエチル基、プロピオニルオキシエトキシエ
チル基、バレリルオキシエトキシエチル基、(2−エチ
ルヘキサノイルオキシ)エトキシエチル基、(3,5,
5−トリメチルヘキサノイル)オキシブトキシエチル
基、(3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ)エ
トキシエチル基、(2−フルオロプロピオニルオキシ)
エトキシエチル基、(2−クロロプロピオニルオキシ)
エトキシエチル基などのアシルオキシアルコキシ基で置
換した炭素数3〜15のアルキル基;
【0049】アセトキシメトキシメトキシメチル基、ア
セトキシエトキシエトキシエチル基、プロピオニルオキ
シエトキシエトキシエチル基、バレリルオキシエトキシ
エトキシエチル基、(2−エチルヘキサノイルオキシ)
エトキシエトキシエチル基、(3,5,5−トリメチル
ヘキサノイルオキシ)エトキシエトキシエチル基、(2
−フルオロプロピオニルオキシ)エトキシエトキシエチ
ル基、(2−クロロプロピオニルオキシ)エトキシエト
キシエチル基などのアシルオキシアルコキシアルコキシ
基で置換した炭素数5〜15のアルキル基;
【0050】メトキシカルボニルメチル基、エトキシカ
ルボニルメチル基、ブトキシカルボニルメチル基、メト
キシカルボニルエチル基、エトキシカルボニルエチル
基、ブトキシカルボニルエチル基、(p−エチルシクロ
ヘキシルオキシカルボニル)シクロヘキシル基、(2,
2,3,3−テトラフルオロプロポキシカルボニル)メ
チル基、(2,2,3,3−テトラクロロプロポキシカ
ルボニル)メチル基などのアルコキシカルボニル基で置
換した炭素数3〜15のアルキル基;
【0051】フェノキシカルボニルメチル基、フェノキ
シカルボニルエチル基、(4−t−ブチルフェノキシカ
ルボニル)エチル基、ナフチルオキシカルボニルメチル
基、ビフェニルオキシカルボニルエチル基などのアリー
ルオキシカルボニル基で置換した炭素数8〜15のアル
キル基;
【0052】ベンジルオキシカルボニルメチル基、ベン
ジルオキシカルボニルエチル基、フェネチルオキシカル
ボニルメチル基、(4−シクロヘキシルオキシベンジル
オキシカルボニル)メチル基などのアラルキルオキシカ
ルボニル基で置換した炭素数9〜15のアルキル基;
【0053】ビニルオキシカルボニルメチル基、ビニル
オキシカルボニルエチル基、アリルオキシカルボニルメ
チル基、シクロペンタジエニルオキシカルボニルメチル
基、オクテノキシカルボニルメチル基などのアルケニル
オキシカルボニル基で置換した炭素数4〜10のアルキ
ル基;
【0054】メトキシカルボニルオキシメチル基、メト
キシカルボニルオキシエチル基、エトキシカルボニルオ
キシエチル基、ブトキシカルボニルオキシエチル基、
(2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニルオキ
シ)エチル基、(2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニルオキシ)エチル基などのアルコキシカルボニルオ
キシ基で置換した炭素数3〜15のアルキル基;
【0055】メトキシメトキシカルボニルオキシメチル
基、メトキシエトキシカルボニルオキシエチル基、エト
キシエトキシカルボニルオキシエチル基、ブトキシエト
キシカルボニルオキシエチル基、(2,2,2−トリフ
ルオロエトキシ)エトキシカルボニルオキシエチル基、
(2,2,2−トリクロロエトキシ)エトキシカルボニ
ルオキシエチル基などのアルコキシアルコキシカルボニ
ルオキシ基で置換した炭素数4〜15のアルキル基;
【0056】ジメチルアミノメチル基、ジエチルアミノ
メチル基、ジ−n−ブチルアミノメチル基、ジ−n−ヘ
キシルアミノメチル基、ジ−n−オクチルアミノメチル
基、ジ−n−デシルアミノメチル基、N−イソアミル−
N−メチルアミノメチル基、ピペリジノメチル基、ジ
(メトキシメチル)アミノメチル基、ジ(メトキシエチ
ル)アミノメチル基、ジ(エトキシメチル)アミノメチ
ル基、ジ(エトキシエチル)アミノメチル基、ジ(プロ
ポキシエチル)アミノメチル基、ジ(ブトキシエチル)
アミノメチル基、ビス(2−シクロヘキシルオキシエチ
ル)アミノメチル基、ジメチルアミノエチル基、ジエチ
ルアミノエチル基、ジ−n−ブチルアミノエチル基、ジ
−n−ヘキシルアミノエチル基、ジ−n−オクチルアミ
ノエチル基、ジ−n−デシルアミノエチル基、N−イソ
アミル−N−メチルアミノエチル基、ピペリジノエチル
基、ジ(メトキシメチル)アミノエチル基、ジ(メトキ
シエチル)アミノエチル基、ジ(エトキシメチル)アミ
ノエチル基、ジ(エトキシエチル)アミノエチル基、ジ
(プロポキシエチル)アミノエチル基、ジ(ブトキシエ
チル)アミノエチル基、ビス(2−シクロヘキシルオキ
シエチル)アミノエチル基、ジメチルアミノプロピル
基、ジエチルアミノプロピル基、ジ−n−ブチルアミノ
プロピル基、ジ−n−ヘキシルアミノプロピル基、ジ−
n−オクチルアミノプロピル基、ジ−n−デシルアミノ
プロピル基、N−イソアミル−N−メチルアミノプロピ
ル基、ピペリジノプロピル基、ジ(メトキシメチル)ア
ミノプロピル基、ジ(メトキシエチル)アミノプロピル
基、ジ(エトキシメチル)アミノプロピル基、ジ(エト
キシエチル)アミノプロピル基、ジ(プロポキシエチ
ル)アミノプロピル基、ジ(ブトキシエチル)アミノプ
ロピル基、ビス(2−シクロヘキシルオキシエチル)ア
ミノプロピル基、ジメチルアミノブチル基、ジエチルア
ミノブチル基、ジ−n−ブチルアミノブチル基、ジ−n
−ヘキシルアミノブチル基、ジ−n−オクチルアミノブ
チル基、ジ−n−デシルアミノブチル基、N−イソアミ
ル−N−メチルアミノブチル基、ピペリジノブチル基、
ジ(メトキシメチル)アミノブチル基、ジ(メトキシエ
チル)アミノブチル基、ジ(エトキシメチル)アミノブ
チル基、ジ(エトキシエチル)アミノブチル基、ジ(プ
ロポキシエチル)アミノブチル基、ジ(ブトキシエチ
ル)アミノブチル基、ビス(2−シクロヘキシルオキシ
エチル)アミノブチル基等のジアルキルアミノ基が置換
した炭素数3〜20のアルキル基;
【0057】アセチルアミノメチル基、アセチルアミノ
エチル基、プロピオニルアミノエチル基、ブタノイルア
ミノエチル基、シクロヘキサンカルボニルアミノエチル
基、p−メチルシクロヘキサンカルボニルアミノエチル
基、スクシンイミノエチル基などのアシルアミノ基で置
換した炭素数3〜10のアルキル基;
【0058】メチルスルホンアミノメチル基、メチルス
ルホンアミノエチル基、エチルスルホンアミノエチル
基、プロピルスルホンアミノエチル基、オクチルスルホ
ンアミノエチル基などのアルキルスルホンアミノ基で置
換した炭素数2〜10のアルキル基;
【0059】メチルスルホニルメチル基、エチルスルホ
ニルメチル基、ブチルスルホニルメチル基、メチルスル
ホニルエチル基、エチルスルホニルエチル基、ブチルス
ルホニルエチル基、2−エチルヘキシルスルホニルエチ
ル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルスルホ
ニルメチル基、2,2,3,3−テトラクロロプロピル
スルホニルメチル基などのアルキルスルホニル基で置換
した炭素数2〜10のアルキル基;
【0060】ベンゼンスルホニルメチル基、ベンゼンス
ルホニルエチル基、ベンゼンスルホニルプロピル基、ベ
ンゼンスルホニルブチル基、トルエンスルホニルメチル
基、トルエンスルホニルエチル基、トルエンスルホニル
プロピル基、トルエンスルホニルブチル基、キシレンス
ルホニルメチル基、キシレンスルホニルエチル基、キシ
レンスルホニルプロピル基、キシレンスルホニルブチル
基などのアリールスルホニル基で置換した炭素数7〜1
2のアルキル基;
【0061】チアジアゾリノメチル基、ピロリノメチル
基、ピロリジノメチル基、ピラゾリジノメチル基、イミ
ダゾリジノメチル基、オキサゾリル基、トリアゾリノメ
チル基、モルホリノメチル基、インドーリノメチル基、
ベンズイミダゾリノメチル基、カルバゾリノメチル基な
どの複素環基で置換した炭素数2〜13のアルキル基;
【0062】フェロセニルメチル基、フェロセニルエチ
ル基、フェロセニル−n−プロピル基、フェロセニル−
iso−プロピル基、フェロセニル−n−ブチル基、フ
ェロセニル−iso−ブチル基、フェロセニル−sec
−ブチル基、フェロセニル−t−ブチル基、フェロセニ
ル−n−ペンチル基、フェロセニル−iso−ペンチル
基、フェロセニル−2−メチルブチル基、フェロセニル
−1−メチルブチル基、フェロセニルネオペンチル基、
フェロセニル−1,2−ジメチルプロピル基、フェロセ
ニル−1,1−ジメチルプロピル基、フェロセニルシク
ロペンチル基、フェロセニル−n−ヘキシル基、フェロ
セニル−4−メチルペンチル基、フェロセニル−3−メ
チルペンチル基、フェロセニル−2−メチルペンチル
基、フェロセニル−1−メチルペンチル基、フェロセニ
ル−3,3−ジメチルブチル基、フェロセニル−2,3
−ジメチルブチル基、フェロセニル−1,3−ジメチル
ブチル基、フェロセニル−2,2−ジメチルブチル基、
フェロセニル−1,2−ジメチルブチル基、フェロセニ
ル−1,1−ジメチルブチル基、フェロセニル−3−エ
チルブチル基、フェロセニル−2−エチルブチル基、フ
ェロセニル−1−エチルブチル基、フェロセニル−1,
2,2−トリメチルブチル基、フェロセニル−1,1,
2−トリメチルブチル基、フェロセニル−1−エチル−
2−メチルプロピル基、フェロセニルシクロヘキシル
基、フェロセニル−n−ヘプチル基、フェロセニル−2
−メチルヘキシル基、フェロセニル−3−メチルヘキシ
ル基、フェロセニル−4−メチルヘキシル基、フェロセ
ニル−5−メチルヘキシル基、フェロセニル−2,4−
ジメチルペンチル基、フェロセニル−n−オクチル基、
フェロセニル−2−エチルヘキシル基、フェロセニル−
2,5−ジメチルヘキシル基、フェロセニル−2,5,
5−トリメチルペンチル基、フェロセニル−2,4−ジ
メチルヘキシル基、フェロセニル−2,2,4−トリメ
チルペンチル基、フェロセニル−3,5,5−トリメチ
ルヘキシル基、フェロセニル−n−ノニル基、フェロセ
ニル−n−デシル基、
【0063】コバルトセニルメチル基、コバルトセニル
エチル基、コバルトセニル−n−プロピル基、コバルト
セニル−iso−プロピル基、コバルトセニル−n−ブ
チル基、コバルトセニル−iso−ブチル基、コバルト
セニル−sec−ブチル基、コバルトセニル−t−ブチ
ル基、コバルトセニル−n−ペンチル基、コバルトセニ
ル−iso−ペンチル基、コバルトセニル−2−メチル
ブチル基、コバルトセニル−1−メチルブチル基、コバ
ルトセニルネオペンチル基、コバルトセニル−1,2−
ジメチルプロピル基、コバルトセニル−1,1−ジメチ
ルプロピル基、コバルトセニルシクロペンチル基、コバ
ルトセニル−n−ヘキシル基、コバルトセニル−4−メ
チルペンチル基、コバルトセニル−3−メチルペンチル
基、コバルトセニル−2−メチルペンチル基、コバルト
セニル−1−メチルペンチル基、コバルトセニル−3,
3−ジメチルブチル基、コバルトセニル−2,3−ジメ
チルブチル基、コバルトセニル−1,3−ジメチルブチ
ル基、コバルトセニル−2,2−ジメチルブチル基、コ
バルトセニル−1,2−ジメチルブチル基、コバルトセ
ニル−1,1−ジメチルブチル基、コバルトセニル−3
−エチルブチル基、コバルトセニル−2−エチルブチル
基、コバルトセニル−1−エチルブチル基、コバルトセ
ニル−1,2,2−トリメチルブチル基、コバルトセニ
ル−1,1,2−トリメチルブチル基、コバルトセニル
−1−エチル−2−メチルプロピル基、コバルトセニル
シクロヘキシル基、コバルトセニル−n−ヘプチル基、
コバルトセニル−2−メチルヘキシル基、コバルトセニ
ル−3−メチルヘキシル基、コバルトセニル−4−メチ
ルヘキシル基、コバルトセニル−5−メチルヘキシル
基、コバルトセニル−2,4−ジメチルペンチル基、コ
バルトセニル−n−オクチル基、コバルトセニル−2−
エチルヘキシル基、コバルトセニル−2,5−ジメチル
ヘキシル基、コバルトセニル−2,5,5−トリメチル
ペンチル基、コバルトセニル−2,4−ジメチルヘキシ
ル基、コバルトセニル−2,2,4−トリメチルペンチ
ル基、コバルトセニル−3,5,5−トリメチルヘキシ
ル基、コバルトセニル−n−ノニル基、コバルトセニル
−n−デシル基、
【0064】ニッケロセニルメチル基、ニッケロセニル
エチル基、ニッケロセニル−n−プロピル基、ニッケロ
セニル−iso−プロピル基、ニッケロセニル−n−ブ
チル基、ニッケロセニル−iso−ブチル基、ニッケロ
セニル−sec−ブチル基、ニッケロセニル−t−ブチ
ル基、ニッケロセニル−n−ペンチル基、ニッケロセニ
ル−iso−ペンチル基、ニッケロセニル−2−メチル
ブチル基、ニッケロセニル−1−メチルブチル基、ニッ
ケロセニルネオペンチル基、ニッケロセニル−1,2−
ジメチルプロピル基、ニッケロセニル−1,1−ジメチ
ルプロピル基、ニッケロセニルシクロペンチル基、ニッ
ケロセニル−n−ヘキシル基、ニッケロセニル−4−メ
チルペンチル基、ニッケロセニル−3−メチルペンチル
基、ニッケロセニル−2−メチルペンチル基、ニッケロ
セニル−1−メチルペンチル基、ニッケロセニル−3,
3−ジメチルブチル基、ニッケロセニル−2,3−ジメ
チルブチル基、ニッケロセニル−1,3−ジメチルブチ
ル基、ニッケロセニル−2,2−ジメチルブチル基、ニ
ッケロセニル−1,2−ジメチルブチル基、ニッケロセ
ニル−1,1−ジメチルブチル基、ニッケロセニル−3
−エチルブチル基、ニッケロセニル−2−エチルブチル
基、ニッケロセニル−1−エチルブチル基、ニッケロセ
ニル−1,2,2−トリメチルブチル基、ニッケロセニ
ル−1,1,2−トリメチルブチル基、ニッケロセニル
−1−エチル−2−メチルプロピル基、ニッケロセニル
シクロヘキシル基、ニッケロセニル−n−ヘプチル基、
ニッケロセニル−2−メチルヘキシル基、ニッケロセニ
ル−3−メチルヘキシル基、ニッケロセニル−4−メチ
ルヘキシル基、ニッケロセニル−5−メチルヘキシル
基、ニッケロセニル−2,4−ジメチルペンチル基、ニ
ッケロセニル−n−オクチル基、ニッケロセニル−2−
エチルヘキシル基、ニッケロセニル−2,5−ジメチル
ヘキシル基、ニッケロセニル−2,5,5−トリメチル
ペンチル基、ニッケロセニル−2,4−ジメチルヘキシ
ル基、ニッケロセニル−2,2,4−トリメチルペンチ
ル基、ニッケロセニル−3,5,5−トリメチルヘキシ
ル基、ニッケロセニル−n−ノニル基、ニッケロセニル
−n−デシル基;
【0065】ジクロロチタノセニルメチル基、トリクロ
ロチタンシクロペンタジエニルメチル基、ビス(トリフ
ルオメタンスルホナト)チタノセンメチル基、ジクロロ
ジルコノセニルメチル基、ジメチルジルコノセニルメチ
ル基、ジエトキシジルコノセニルメチル基、ビス(シク
ロペンタジエニル)クロムメチル基、ビス(シクロペン
タジエニル)ジクロロモリブデンメチル基、ビス(シク
ロペンタジエニル)ジクロロハフニウムメチル基、ビス
(シクロペンタジエニル)ジクロロニオブメチル基、ビ
ス(シクロペンタジエニル)ルテニウムメチル基、ビス
(シクロペンタジエニル)バナジウムメチル基、ビス
(シクロペンタジエニル)ジクロロバナジウムメチル基
などのメタロセニル基で置換した炭素数11〜20のア
ルキル基;
【0066】フェロセニルメトキシメチル基、フェロセ
ニルメトキシエチル基、フェロセニルメトキシプロピル
基、フェロセニルメトキシブチル基、フェロセニルメト
キシペンチル基、フェロセニルメトキシヘキシル基、フ
ェロセニルメトキシヘプチル基、フェロセニルメトキシ
オクチル基、フェロセニルメトキシノニル基、フェロセ
ニルメトキシデシル基、フェロセニルエトキシメチル
基、フェロセニルエトキシエチル基、フェロセニルエト
キシプロピル基、フェロセニルエトキシブチル基、フェ
ロセニルエトキシペンチル基、フェロセニルエトキシヘ
キシル基、フェロセニルエトキシヘプチル基、フェロセ
ニルエトキシオクチル基、フェロセニルエトキシノニル
基、フェロセニルエトキシデシル基、フェロセニルプロ
ポキシメチル基、フェロセニルプロポキシエチル基、フ
ェロセニルプロポキシプロピル基、フェロセニルプロポ
キシブチル基、フェロセニルプロポキシペンチル基、フ
ェロセニルプロポキシヘキシル基、フェロセニルプロポ
キシヘプチル基、フェロセニルプロポキシオクチル基、
フェロセニルプロポキシノニル基、フェロセニルプロポ
キシデシル基、フェロセニルブトキシメチル基、フェロ
セニルブトキシエチル基、フェロセニルブトキシプロピ
ル基、フェロセニルブトキシブチル基、フェロセニルブ
トキシペンチル基、フェロセニルブトキシヘキシル基、
フェロセニルブトキシヘプチル基、フェロセニルブトキ
シオクチル基、フェロセニルブトキシノニル基、フェロ
セニルブトキシデシル基、フェロセニルデシルオキシメ
チル基、フェロセニルデシルオキシエチル基、フェロセ
ニルデシルオキシプロピル基、フェロセニルデシルオキ
シブチル基、フェロセニルデシルオキシペンチル基、フ
ェロセニルデシルオキシヘキシル基、フェロセニルデシ
ルオキシヘプチル基、フェロセニルデシルオキシオクチ
ル基、フェロセニルデシルオキシノニル基、フェロセニ
ルデシルオキシデシル基;
【0067】コバルトセニルメトキシメチル基、コバル
トセニルメトキシエチル基、コバルトセニルメトキシプ
ロピル基、コバルトセニルメトキシブチル基、コバルト
セニルメトキシペンチル基、コバルトセニルメトキシヘ
キシル基、コバルトセニルメトキシヘプチル基、コバル
トセニルメトキシオクチル基、コバルトセニルメトキシ
ノニル基、コバルトセニルメトキシデシル基、コバルト
セニルエトキシメチル基、コバルトセニルエトキシエチ
ル基、コバルトセニルエトキシプロピル基、コバルトセ
ニルエトキシブチル基、コバルトセニルエトキシペンチ
ル基、コバルトセニルエトキシヘキシル基、コバルトセ
ニルエトキシヘプチル基、コバルトセニルエトキシオク
チル基、コバルトセニルエトキシノニル基、コバルトセ
ニルエトキシデシル基、コバルトセニルプロポキシメチ
ル基、コバルトセニルプロポキシエチル基、コバルトセ
ニルプロポキシプロピル基、コバルトセニルプロポキシ
ブチル基、コバルトセニルプロポキシペンチル基、コバ
ルトセニルプロポキシヘキシル基、コバルトセニルプロ
ポキシヘプチル基、コバルトセニルプロポキシオクチル
基、コバルトセニルプロポキシノニル基、コバルトセニ
ルプロポキシデシル基、コバルトセニルブトキシメチル
基、コバルトセニルブトキシエチル基、コバルトセニル
ブトキシプロピル基、コバルトセニルブトキシブチル
基、コバルトセニルブトキシペンチル基、コバルトセニ
ルブトキシヘキシル基、コバルトセニルブトキシヘプチ
ル基、コバルトセニルブトキシオクチル基、コバルトセ
ニルブトキシノニル基、コバルトセニルブトキシデシル
基、コバルトセニルデシルオキシメチル基、コバルトセ
ニルデシルオキシエチル基、コバルトセニルデシルオキ
シプロピル基、コバルトセニルデシルオキシブチル基、
コバルトセニルデシルオキシペンチル基、コバルトセニ
ルデシルオキシヘキシル基、コバルトセニルデシルオキ
シヘプチル基、コバルトセニルデシルオキシオクチル
基、コバルトセニルデシルオキシノニル基、コバルトセ
ニルデシルオキシデシル基;
【0068】ニッケロセニルメトキシメチル基、ニッケ
ロセニルメトキシエチル基、ニッケロセニルメトキシプ
ロピル基、ニッケロセニルメトキシブチル基、ニッケロ
セニルメトキシペンチル基、ニッケロセニルメトキシヘ
キシル基、ニッケロセニルメトキシヘプチル基、ニッケ
ロセニルメトキシオクチル基、ニッケロセニルメトキシ
ノニル基、ニッケロセニルメトキシデシル基、ニッケロ
セニルエトキシメチル基、ニッケロセニルエトキシエチ
ル基、ニッケロセニルエトキシプロピル基、ニッケロセ
ニルエトキシブチル基、ニッケロセニルエトキシペンチ
ル基、ニッケロセニルエトキシヘキシル基、ニッケロセ
ニルエトキシヘプチル基、ニッケロセニルエトキシオク
チル基、ニッケロセニルエトキシノニル基、ニッケロセ
ニルエトキシデシル基、ニッケロセニルプロポキシメチ
ル基、ニッケロセニルプロポキシエチル基、ニッケロセ
ニルプロポキシプロピル基、ニッケロセニルプロポキシ
ブチル基、ニッケロセニルプロポキシペンチル基、ニッ
ケロセニルプロポキシヘキシル基、ニッケロセニルプロ
ポキシヘプチル基、ニッケロセニルプロポキシオクチル
基、ニッケロセニルプロポキシノニル基、ニッケロセニ
ルプロポキシデシル基、ニッケロセニルブトキシメチル
基、ニッケロセニルブトキシエチル基、ニッケロセニル
ブトキシプロピル基、ニッケロセニルブトキシブチル
基、ニッケロセニルブトキシペンチル基、ニッケロセニ
ルブトキシヘキシル基、ニッケロセニルブトキシヘプチ
ル基、ニッケロセニルブトキシオクチル基、ニッケロセ
ニルブトキシノニル基、ニッケロセニルブトキシデシル
基、ニッケロセニルデシルオキシメチル基、ニッケロセ
ニルデシルオキシエチル基、ニッケロセニルデシルオキ
シプロピル基、ニッケロセニルデシルオキシブチル基、
ニッケロセニルデシルオキシペンチル基、ニッケロセニ
ルデシルオキシヘキシル基、ニッケロセニルデシルオキ
シヘプチル基、ニッケロセニルデシルオキシオクチル
基、ニッケロセニルデシルオキシノニル基、ニッケロセ
ニルデシルオキシデシル基;
【0069】ジクロロチタノセニルメトキシメチル基、
トリクロロチタンシクロペンタジエニルメトキシエチル
基、ビス(トリフルオロメタンスルホナト)チタノセン
メトキシプロピル基、ジクロロジルコノセニルメトキシ
ブチル基、ジメチルジルコノセニルメトキシペンチル
基、ジエトキシジルコノセニルメトキシメチル基、ビス
(シクロペンタジエニル)クロムメトキシヘキシル基、
ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロハフニウムメト
キシメチル基、ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロ
ニオブメトキシオクチル基、ビス(シクロペンタジエニ
ル)ルテニウムメトキシメチル基、ビス(シクロペンタ
ジエニル)バナジウムメトキシメチル基、ビス(シクロ
ペンタジエニル)ジクロロバナジウムメトキシエチル
基、オスモセニルメトキシエチル基などのメタロセニル
アルキルオキシ基で置換した炭素数12〜30のアルキ
ル基;
【0070】フェロセンカルボニルオキシメチル基、フ
ェロセンカルボニルオキシエチル基、フェロセンカルボ
ニルオキシプロピル基、フェロセンカルボニルオキシブ
チル基、フェロセンカルボニルオキシペンチル基、フェ
ロセンカルボニルオキシヘキシル基、フェロセンカルボ
ニルオキシヘプチル基、フェロセンカルボニルオキシオ
クチル基、フェロセンカルボニルオキシノニル基、フェ
ロセンカルボニルオキシデシル基;
【0071】コバルトセンカルボニルオキシメチル基、
コバルトセンカルボニルオキシエチル基、コバルトセン
カルボニルオキシプロピル基、コバルトセンカルボニル
オキシブチル基、コバルトセンカルボニルオキシペンチ
ル基、コバルトセンカルボニルオキシヘキシル基、コバ
ルトセンカルボニルオキシヘプチル基、コバルトセンカ
ルボニルオキシオクチル基、コバルトセンカルボニルオ
キシノニル基、コバルトセンカルボニルオキシデシル
基、
【0072】ニッケロセンカルボニルオキシメチル基、
ニッケロセンカルボニルオキシエチル基、ニッケロセン
カルボニルオキシプロピル基、ニッケロセンカルボニル
オキシブチル基、ニッケロセンカルボニルオキシペンチ
ル基、ニッケロセンカルボニルオキシヘキシル基、ニッ
ケロセンカルボニルオキシヘプチル基、ニッケロセンカ
ルボニルオキシオクチル基、ニッケロセンカルボニルオ
キシノニル基、ニッケロセンカルボニルオキシデシル
基、
【0073】ジクロロチタノセニルカルボニルオキシメ
チル基、トリクロロチタンシクロペンタジエニルカルボ
ニルオキシエチル基、ビス(トリフルオロメタンスルホ
ナト)チタノセンカルボニルオキシメトキシプロピル
基、ジクロロジルコノセンカルボニルオキシブチル基、
ジメチルジルコノセンカルボニルオキシペンチル基、ジ
エトキシジルコノセンカルボニルオキシメチル基、ビス
(シクロペンタジエニル)クロムカルボニルオキシヘキ
シル基、ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロハフニ
ウムカルボニルオキシメチル基、ビス(シクロペンタジ
エニル)ジクロロニオブカルボニルオキシオクチル基、
ビス(シクロペンタジエニル)ルテニウムカルボニルオ
キシメチル基、ビス(シクロペンタジエニル)バナジウ
ムカルボニルオキシメチル基、ビス(シクロペンタジエ
ニル)ジクロロバナジウムカルボニルオキシエチル基、
ビス(シクロペンタジエニル)オスミウムカルボニルオ
キシエチル基などのメタロセニルカルボニルオキシ基で
置換した炭素数12〜30のアルキル基等が挙げられ
る。
【0074】R1〜R16の置換または無置換のアラルキ
ル基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な置
換基を有してもよいアラルキル基であり、好ましくは、
ベンジル基、ニトロベンジル基、シアノベンジル基、ヒ
ドロキシベンジル基、メチルベンジル基、ジメチルベン
ジル基、トリメチルベンジル基、トリフルオロメチルベ
ンジル基、ナフチルメチル基、ニトロナフチルメチル
基、シアノナフチルメチル基、ヒドロキシナフチルメチ
ル基、メチルナフチルメチル基、トリフルオロメチルナ
フチルメチル基、フルオレン−9−イルエチル基などの
炭素数7〜15のアラルキル基等が挙げられる。
【0075】R1〜R16の置換または無置換のアリール
基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な置換
基を有してもよいアリール基であり、好ましくは、フェ
ニル基、ニトロフェニル基、シアノフェニル基、ヒドロ
キシフェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル
基、キシリル基、メシチル基、トリフルオロメチルフェ
ニル基、ナフチル基、ニトロナフチル基、シアノナフチ
ル基、ヒドロキシナフチル基、メチルナフチル基、トリ
フルオロメチルナフチル基、メトキシカルボニルフェニ
ル基、4−(5'−メチルベンゾキサゾール−2'−イ
ル)フェニル基、ジブチルアミノカルボニルフェニル基
などの炭素数6〜15のアリール基等が挙げられる。
【0076】また、炭素―炭素原子間に、酸素原子、置
換または無置換の硫黄原子、置換または無置換の窒素原
子を有するアリール基、すなわちヘテロアリール基につ
いて、R1〜R16の置換または無置換のヘテロアリール
基の具体例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な
置換基を有してもよいヘテロアリール基であり、好まし
くは、フラニル基、ピロリル基、3−ピロリノ基、ピラ
ゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリ
ル基、1,2,3−オキサジアゾリル基、1,2,3−
トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、1,
3,4−チアジアゾリル基、ピリジニル基、ピリダジニ
ル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピペラジニル
基、トリアジニル基、ベンゾフラニル基、インドーリル
基、チオナフセニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾ
チアゾリル基、ベンゾトリアゾ−ル−2−イル基、ベン
ゾトリアゾール−1−イル基、プリニル基、キノリニル
基、イソキノリニル基、クマリニル基、シンノリニル
基、キノキサリニル基、ジベンゾフラニル基、カルバゾ
リル基、フェナントロニリル基、フェノチアジニル基、
フラボニル基、フタルイミジル基、ナフチルイミジル基
などの無置換ヘテロアリール基;
【0077】あるいは以下の置換基、即ち、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原
子;シアノ基;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、デシル基、メトキシメチル基、エトキシエチル基、
エトキシエチル基、トリフルオロメチル基等のアルキル
基;ベンジル基、フェネチル基などのアラルキル基;フ
ェニル基、トリル基、ナフチル基、キシリル基、メシル
基、クロロフェニル基、メトキシフェニル基等のアリー
ル基;
【0078】メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
ブトキシ基、ペントキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチ
ルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシ
ルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、3,5,5
−トリメチルヘキシルオキシ基、フェロセンメトキシ
基、コバルトセンメトキシ基、ニッケロセンメトキシ基
等のアルコキシ基;
【0079】ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基な
どのアラルキルオキシ基;フェノキシ基、トリルオキシ
基、ナフトキシ基、キシリルオキシ基、メシチルオキシ
基、クロロフェノキシ基、メトキシフェノキシ基等のア
リールオキシ基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ブ
タジエニル基、ペンテニル基、シクロペンタジエニル
基、オクテニル基等のアルケニル基;ビニルオキシ基、
アリルオキシ基、ブテニルオキシ基、ブタジエニルオキ
シ基、ペンテニルオキシ基、シクロペンタジエニルオキ
シ基、オクテニルオキシ基等のアルケニルオキシ基;
【0080】メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチ
オ基、ブチルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ
基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基、デシルチオ基、
メトキシメチルチオ基、エトキシエチルチオ基、エトキ
シエチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基等のアルキ
ルチオ基;ベンジルチオ基、フェネチルチオ基などのア
ラルキルチオ基;フェニルチオ基、トリルチオ基、ナフ
チルチオ基、キシリルチオ基、メシルチオ基、クロロフ
ェニルチオ基、メトキシフェニルチオ基等のアリールチ
オ基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピ
ルアミノ基、ジブチルアミノ基等のジアルキルアミノ
基;
【0081】アセチル基、プロピオニル基、ブタノイル
基、フェロセンカルボニル基、コバルトセンカルボニル
基、ニッケロセンカルボニル基等のアシル基;
【0082】メトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基、フェロセンメトキシカルボニル基、1−メチルフ
ェロセン−1'−イルメトキシカルボニル基、コバルト
セニルメトキシカルボニル基、ニッケロセニルメトキシ
カルボニル基等のアルコキシカルボニル基;
【0083】ベンジルオキシカルボニル基、フェネチル
オキシカルボニル基等のアラルキルオキシカルボニル
基;
【0084】フェノキシカルボニル基、トリルオキシカ
ルボニル基、ナフトキシカルボニル基、キシリルオキシ
カルボニル基、メシルオキシカルボニル基、クロロフェ
ノキシカルボニル基、メトキシフェノキシカルボニル基
等のアリールオキシカルボニル基;
【0085】ビニルオキシカルボニル基、アリルオキシ
カルボニル基、ブテニルオキシカルボニル基、ブタジエ
ニルオキシカルボニル基、シクロペンタジエニルオキシ
基、ペンテニルオキシカルボニル基、オクテニルオキシ
カルボニル基等のアルケニルオキシカルボニル基;
【0086】メチルアミノカルボニル基、エチルアミノ
カルボニル基、プロピルアミノカルボニル基、ブチルア
ミノカルボニル基、ペンチルアミノカルボニル基、ヘキ
シルアミノカルボニル基、ヘプチルアミノカルボニル
基、オクチルアミノカルボニル基、ノニルアミノカルボ
ニル基、3,5,5−トリメチルヘキシルアミノカルボ
ニル基、2−エチルヘキシルアミノカルボニル基等の炭
素数2〜10のモノアルキルアミノカルボニル基や、ジ
メチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル
基、ジプロピルアミノカルボニル基、ジブチルアミノカ
ルボニル基、ジペンチルアミノカルボニル基、ジヘキシ
ルアミノカルボニル基、ジヘプチルアミノカルボニル
基、ジオクチルアミノカルボニル基、ピペリジノカルボ
ニル基、モルホリノカルボニル基、4−メチルピペラジ
ノカルボニル基、4−エチルピペラジノカルボニル基等
の炭素数3〜20のジアルキルアミノカルボニル基等の
アルキルアミノカルボニル基;
【0087】フラニル基、ピロリル基、3−ピロリノ
基、ピロリジノ基、1,3−オキソラニル基、ピラゾリ
ル基、2−ピラゾリニル基、ピラゾリジニル基、イミダ
ゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、1,2,3
−オキサジアゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、
1,2,4−トリアゾリル基、1,3,4−チアジアゾ
リル基、4H−ピラニル基、ピリジニル基、ピペリジニ
ル基、ジオキサニル基、モルホリニル基、ピリダジニル
基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピペラジニル基、
トリアジニル基、ベンゾフラニル基、インドーリル基、
チオナフセニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾチア
ゾリル基、プリニル基、キノリニル基、イソキノリニル
基、クマリニル基、シンノリニル基、キノキサリニル
基、ジベンゾフラニル基、カルバゾリル基、フェナント
ロニリル基、フェノチアジニル基、フラボニル基等の複
素環基;
【0088】フェロセニル基、コバルトセニル基、ニッ
ケロセニル基、ルテノセニル基、オスモセニル基、チタ
ノセニル基などのメタロセニル基;などの置換基により
置換したヘテロアリール基が挙げられる。
【0089】R1〜R16の置換または無置換のアルケニ
ル基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な置
換基を有してもよいアルケニル基であり、好ましくは、
ビニル基、プロペニル基、1−ブテニル基、iso−ブ
テニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、2−
メチル−1−ブテニル基、3−メチル−1−ブテニル
基、2−メチル−2−ブテニル基、2,2−ジシアノビ
ニル基、2−シアノ−2−メチルカルボキシルビニル
基、2−シアノ−2−メチルスルホンビニル基、スチリ
ル基、4−フェニル−2−ブテニル基などの炭素数2〜
10のアルケニル基が挙げられる。
【0090】また、R1〜R16で表される置換炭化水素
基として、アザアヌレン環に直結した炭素原子がオキソ
基により置換した炭化水素基が挙げられる。具体例とし
ては、置換または無置換のアシル基;カルボキシル基;
アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アルケニルオキシカ
ルボニル基等の置換または無置換の炭化水素オキシカル
ボニル基;アミノカルボニル基;モノ置換アミノカルボ
ニル基、ジ置換アミノカルボニル基等の置換または無置
換の炭化水素アミノカルボニル基等が挙げられる。
【0091】R1〜R16の置換または無置換のアシル基
の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な置換基
を有してもよいアシル基であり、好ましくは、ホルミル
基、メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プ
ロピルカルボニル基、iso−プロピルカルボニル基、
n−ブチルカルボニル基、iso−ブチルカルボニル
基、sec−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニ
ル基、n−ペンチルカルボニル基、iso−ペンチルカ
ルボニル基、ネオペンチルカルボニル基、2−メチルブ
チルカルボニル基、ベンゾイル基、メチルベンゾイル
基、エチルベンゾイル基、トリルカルボニル基、プロピ
ルベンゾイル基、4−t−ブチルベンゾイル基、ニトロ
ベンジルカルボニル基、3−ブトキシ−2−ナフトイル
基、シンナモイル基、フェロセンカルボニル基、1−メ
チルフェロセン−1'−カルボニル基などの炭素数1〜
15のアシル基が挙げられる。
【0092】R1〜R16の置換または無置換のアルコキ
シカルボニル基の例としては、前記に挙げたアルキル基
と同様な置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基
であり、好ましくはメトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、iso−プ
ロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i
so−ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボ
ニル基、t−ブトキシカルボニル基、n−ペントキシカ
ルボニル基、iso−ペントキシカルボニル基、ネオペ
ントキシカルボニル基、2−ペントキシカルボニル基、
2−エチルヘキシルオキシカルボニル基、3,5,5−
トリメチルヘキシルオキシカルボニル基、デカリルオキ
シカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、
クロロエトキシカルボニル基、ヒドロキシメトキシカル
ボニル基、ヒドロキシエトキシカルボニル基などの炭素
数2〜11のアルコキシカルボニル基;
【0093】メトキシメトキシカルボニル基、メトキシ
エトキシカルボニル基、エトキシエトキシカルボニル
基、プロポキシエトキシカルボニル基、ブトキシエトキ
シカルボニル基、ペントキシエトキシカルボニル基、ヘ
キシルオキシエトキシカルボニル基、ブトキシブトキシ
カルボニル基、ヘキシルオキシブトキシカルボニル基、
ヒドロキシメトキシメトキシカルボニル基、ヒドロキシ
エトキシエトキシカルボニル基などのアルコキシ基が置
換した炭素数3〜11のアルコキシカルボニル基;
【0094】メトキシメトキシメトキシカルボニル基、
メトキシエトキシエトキシカルボニル基、エトキシエト
キシエトキシカルボニル基、プロポキシエトキシエトキ
シカルボニル基、ブトキシエトキシエトキシカルボニル
基、ペントキシエトキシエトキシカルボニル基、ヘキシ
ルオキシエトキシエトキシカルボニル基などのアルコキ
シアルコキシ基が置換した炭素数4〜11のアルコキシ
カルボニル基;
【0095】フェロセニルメトキシカルボニル基、フェ
ロセニルエトキシカルボニル基、フェロセニルプロポキ
シカルボニル基、フェロセニルブトキシカルボニル基、
フェロセニルペンチルオキシカルボニル基、フェロセニ
ルヘキシルオキシカルボニル基、フェロセニルヘプチル
オキシカルボニル基、フェロセニルオクチルオキシカル
ボニル基、フェロセニルノニルオキシカルボニル基、フ
ェロセニルデシルオキシカルボニル基、コバルトセニル
メトキシカルボニル基、コバルトセニルエトキシカルボ
ニル基、コバルトセニルプロポキシカルボニル基、コバ
ルトセニルブトキシカルボニル基、コバルトセニルペン
チルオキシカルボニル基、コバルトセニルヘキシルオキ
シカルボニル基、コバルトセニルヘプチルオキシカルボ
ニル基、コバルトセニルオクチルオキシカルボニル基、
コバルトセニルノニルオキシカルボニル基、コバルトセ
ニルデシルオキシカルボニル基、ニッケロセニルメトキ
シカルボニル基、ニッケロセニルエトキシカルボニル
基、ニッケロセニルプロポキシカルボニル基、ニッケロ
セニルブトキシカルボニル基、ニッケロセニルペンチル
オキシカルボニル基、ニッケロセニルヘキシルオキシカ
ルボニル基、ニッケロセニルヘプチルオキシカルボニル
基、ニッケロセニルオクチルオキシカルボニル基、ニッ
ケロセニルノニルオキシカルボニル基、ニッケロセニル
デシルオキシカルボニル基、ジクロロチタノセニルメト
キシカルボニル基、トリクロロチタンシクロペンタジエ
ニルメトキシカルボニル基、ビス(トリフルオロメタン
スルホナト)チタノセンメトキシカルボニル基、ジクロ
ロジルコノセニルメトキシカルボニル基、ジメチルジル
コノセニルメトキシカルボニル基、ジエトキシジルコノ
セニルメトキシカルボニル基、ビス(シクロペンタジエ
ニル)クロムメトキシカルボニル基、ビス(シクロペン
タジエニル)ジクロロハフニウムメトキシカルボニル
基、ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロニオブメト
キシカルボニル基、ビス(シクロペンタジエニル)ルテ
ニウムメトキシカルボニル基、ビス(シクロペンタジエ
ニル)バナジウムメトキシカルボニル基、ビス(シクロ
ペンタジエニル)ジクロロバナジウムメトキシカルボニ
ル基、ビス(シクロペンタジエニル)オスミウムメトキ
シカルボニル基などのメタロセニル基で置換した炭素数
11〜20のアルコキシカルボニル基;等が挙げられ
る。
【0096】R1〜R16の置換または無置換のアラルキ
ルオキシカルボニル基の例としては、前記に挙げたアル
キル基と同様な置換基を有してもよいアラルキルオキシ
カルボニル基であり、好ましくは、ベンジルオキシカル
ボニル基、ニトロベンジルオキシカルボニル基、シアノ
ベンジルオキシカルボニル基、ヒドロキシベンジルオキ
シカルボニル基、メチルベンジルオキシカルボニル基、
トリフルオロメチルベンジルオキシカルボニル基、ナフ
チルメトキシカルボニル基、ニトロナフチルメトキシカ
ルボニル基、シアノナフチルメトキシカルボニル基、ヒ
ドロキシナフチルメトキシカルボニル基、メチルナフチ
ルメトキシカルボニル基、トリフルオロメチルナフチル
メトキシカルボニル基、フルオレン−9−イルエトキシ
カルボニル基などの炭素数8〜16のアラルキルオキシ
カルボニル基等が挙げられる。
【0097】R1〜R16の置換または無置換のアリール
オキシカルボニル基の例としては、前記に挙げたアリー
ル基と同様な置換基を有してもよいアリールオキシカル
ボニル基であり、好ましくは、フェノキシカルボニル
基、2−メチルフェノキシカルボニル基、4−メチルフ
ェノキシカルボニル基、4−t−ブチルフェノキシカル
ボニル基、2−メトキシフェノキシカルボニル基、4−
iso−プロピルフェノキシカルボニル基、ナフトキシ
カルボニル基、フェロセニルオキシカルボニル基、コバ
ルトセニルオキシカルボニル基、ニッケロセニルオキシ
カルボニル基、ジルコノセニルオキシカルボニル基、オ
クタメチルフェロセニルオキシカルボニル基、オクタメ
チルコバルトセニルオキシカルボニル基、オクタメチル
ニッケロセニルオキシカルボニル基、オクタメチルジル
コノセニルオキシカルボニル基などの炭素数7〜11の
アリールオキシカルボニル基が挙げられる。
【0098】R1〜R16の置換または無置換のアルケニ
ルオキシカルボニル基の例としては、前記に挙げたアル
キル基と同様な置換基を有してもよいアルケニルオキシ
カルボニル基であり、好ましくは、ビニルオキシカルボ
ニル基、プロペニルオキシカルボニル基、1−ブテニル
オキシカルボニル基、iso−ブテニルオキシカルボニ
ル基、1−ペンテニルオキシカルボニル基、2−ペンテ
ニルオキシカルボニル基、シクロペンタジエニルオキシ
カルボニル基、2−メチル−1−ブテニルオキシカルボ
ニル基、3−メチル−1−ブテニルオキシカルボニル
基、2−メチル−2−ブテニルオキシカルボニル基、
2,2−ジシアノビニルオキシカルボニル基、2−シア
ノ−2−メチルカルボキシルビニルオキシカルボニル
基、2−シアノ−2−メチルスルホンビニルオキシカル
ボニル基、スチリルオキシカルボニル基、4−フェニル
−2−ブテニルオキシカルボニル基などの炭素数3〜1
1のアルケニルオキシカルボニル基が挙げられる。
【0099】R1〜R16のモノ置換アミノカルボニル基
の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な置換基
を有してもよいモノ置換アミノカルボニル基であり、好
ましくは、メチルアミノカルボニル基、エチルアミノカ
ルボニル基、プロピルアミノカルボニル基、ブチルアミ
ノカルボニル基、ペンチルアミノカルボニル基、ヘキシ
ルアミノカルボニル基、ヘプチルアミノカルボニル基、
オクチルアミノカルボニル基、(2−エチルヘキシル)
アミノカルボニル基、シクロヘキシルアミノカルボニル
基、(3,5,5−トリメチルヘキシル)アミノカルボ
ニル基、ノニルアミノカルボニル基、デシルアミノカル
ボニル基などの炭素数2〜11のモノアルキルアミノカ
ルボニル基;
【0100】ベンジルアミノカルボニル基、フェネチル
アミノカルボニル基、(3−フェニルプロピルアミノカ
ルボニル基、(4−エチルベンジル)アミノカルボニル
基、(4−イソプロピルベンジル)アミノカルボニル
基、(4−メチルベンジル)アミノカルボニル基、(4
−エチルベンジル)アミノカルボニル基、(4−アリル
ベンジル)アミノカルボニル基、〔4−(2−シアノエ
チル)ベンジル〕アミノカルボニル基、〔4−(2−ア
セトキシエチル)ベンジル〕アミノカルボニル基などの
炭素数8〜11のモノアラルキルアミノカルボニル基;
【0101】アニリノカルボニル基、ナフチルアミノカ
ルボニル基、トルイジノカルボニル基、キシリジノカル
ボニル基、エチルアニリノカルボニル基、イソプロピル
アニリノカルボニル基、メトキシアニリノカルボニル
基、エトキシアニリノカルボニル基、クロロアニリノカ
ルボニル基、アセチルアニリノカルボニル基、メトキシ
カルボニルアニリノカルボニル基、エトキシカルボニル
アニリノカルボニル基、プロポキシカルボニルアニリノ
カルボニル基、4−メチルアニリノカルボニル基、4−
エチルアニリノカルボニル基など、炭素数7〜11のモ
ノアリールアミノカルボニル基;
【0102】ビニルアミノカルボニル基、アリルアミノ
カルボニル基、ブテニルアミノカルボニル基、ペンテニ
ルアミノカルボニル基、ヘキセニルアミノカルボニル
基、シクロヘキセニルアミノカルボニル基、オクタジエ
ニルアミノカルボニル基、アダマンテニルアミノカルボ
ニル基、などの炭素数3〜11のモノアルケニルアミノ
カルボニル基等が挙げられる。
【0103】R1〜R16のジ置換アミノカルボニル基の
例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な置換基を
有してもよいジ置換アミノカルボニル基であり、好まし
くは、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカ
ルボニル基、メチルエチルアミノカルボニル基、ジプロ
ピルアミノカルボニル基、ジブチルアミノカルボニル
基、ジ−n−ヘキシルアミノカルボニル基、ジシクロヘ
キシルアミノカルボニル基、ジオクチルアミノカルボニ
ル基、ピロリジノカルボニル基、ピペリジノカルボニル
基、モルホリノカルボニル基、ビス(メトキシエチル)
アミノカルボニル基、ビス(エトキシエチル)アミノカ
ルボニル基、ビス(プロポキシエチル)アミノカルボニ
ル基、ビス(ブトキシエチル)アミノカルボニル基、ジ
(アセチルオキシエチル)アミノカルボニル基、ジ(ヒ
ドロキシエチル)アミノカルボニル基、N−エチル−N
−(2−シアノエチル)アミノカルボニル基、ジ(プロ
ピオニルオキシエチル)アミノカルボニル基などの炭素
数3〜17のジアルキルアミノカルボニル基;
【0104】ジベンジルアミノカルボニル基、ジフェネ
チルアミノカルボニル基、ビス(4−エチルベンジル)
アミノカルボニル基、ビス(4−イソプロピルベンジ
ル)アミノカルボニル基などの炭素数15〜21のジア
ラルキルアミノカルボニル基;
【0105】ジフェニルアミノカルボニル基、ジトリル
アミノカルボニル基、N−フェニル−N−トリルアミノ
カルボニル基などの炭素数13〜15のジアリールアミ
ノカルボニル基;
【0106】ジビニルアミノカルボニル基、ジアリルア
ミノカルボニル基、ジブテニルアミノカルボニル基、ジ
ペンテニルアミノカルボニル基、ジヘキセニルアミノカ
ルボニル基、N−ビニル−N−アリルアミノカルボニル
基などの炭素数5〜13のジアルケニルアミノカルボニ
ル基;
【0107】N−フェニル−N−アリルアミノカルボニ
ル基、N−(2−アセチルオキシエチル)−N−エチル
アミノカルボニル基、N−トリル−N−メチルアミノカ
ルボニル基、N−ビニル−N−メチルアミノカルボニル
基、N−ベンジル−N−アリルアミノカルボニル基等の
置換または無置換のアルキル基、アラルキル基、アリー
ル基、アルケニル基より選択した置換基を有する炭素数
4〜11のジ置換アミノカルボニル基が挙げられる。
【0108】R1〜R16で表される置換または無置換の
ヒドロキシ基の具体例としては、水酸基;炭素―炭素原
子間に、酸素原子、硫黄原子、置換または無置換の窒素
原子を有していても良い、アルコキシ基、アラルキルオ
キシ基、アリールオキシ基、アルケニルオキシ基等の置
換または無置換の炭化水素オキシ基が挙げられる。
【0109】R1〜R16の置換または無置換のアルコキ
シ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロ
ポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブ
トキシ基、tert−ブトキシ基、sec−ブトキシ
基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、t
ert−ペンチルオキシ基、sec−ペンチルオキシ
基、シクロペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、
1−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキ
シ基、3−メチルペンチルオキシ基、4−メチルペンチ
ルオキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、1,2−ジ
メチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,
3−ジメチルブトキシ基、1,1,2−トリメチルプロ
ポキシ基、1,2,2−トリメチルプロポキシ基、1−
エチルブトキシ基、2−エチルブトキシ基、1−エチル
−2−メチルプロポキシ基、シクロヘキシルオキシ基、
メチルシクロペンチルオキシ基、n−へプチルオキシ
基、1−メチルヘキシルオキシ基、2−メチルヘキシル
オキシ基、3−メチルヘキシルオキシ基、4−メチルヘ
キシルオキシ基、5−メチルヘキシルオキシ基、1,1
−ジメチルペンチルオキシ基、1,2−ジメチルペンチ
ルオキシ基、1,3−ジメチルペンチルオキシ基、1,
4−ジメチルペンチルオキシ基、2,2−ジメチルペン
チルオキシ基、2,3−ジメチルペンチルオキシ基、
2,4−ジメチルペンチルオキシ基、3,3−ジメチル
ペンチルオキシ基、3,4−ジメチルペンチルオキシ
基、1−エチルペンチルオキシ基、2−エチルペンチル
オキシ基、3−エチルペンチルオキシ基、1,1,2−
トリメチルブトキシ基、1,1,3−トリメチルブトキ
シ基、1,2,3−トリメチルブトキシ基、1,2,2
−トリメチルブトキシ基、1,3,3−トリメチルブト
キシ基、2,3,3−トリメチルブトキシ基、1−エチ
ル−1−メチルブトキシ基、1−エチル−2−メチルブ
トキシ基、1−エチル−3−メチルブトキシ基、2−エ
チル−1−メチルブトキシ基、2−エチル−3−メチル
ブトキシ基、1−n−プロピルブトキシ基、1−イソプ
ロピルブトキシ基、1−イソプロピル−2−メチルプロ
ポキシ基、メチルシクロヘキシルオキシ基、n−オクチ
ルオキシ基、1−メチルヘプチルオキシ基、2−メチル
ヘプチルオキシ基、3−メチルヘプチルオキシ基、4−
メチルヘプチルオキシ基、5−メチルヘプチルオキシ
基、6−メチルヘプチルオキシ基、1,1−ジメチルヘ
キシルオキシ基、1,2−ジメチルヘキシルオキシ基、
1,3−ジメチルヘキシルオキシ基、1,4−ジメチル
ヘキシルオキシ基、1,5−ジメチルヘキシルオキシ
基、2,2−ジメチルヘキシルオキシ基、2,3−ジメ
チルヘキシルオキシ基、2,4−ジメチルヘキシルオキ
シ基、2,5−ジメチルヘキシルオキシ基、3,3−ジ
メチルヘキシルオキシ基、3,4−ジメチルヘキシルオ
キシ基、3,5−ジメチルヘキシルオキシ基、4,4−
ジメチルヘキシルオキシ基、4,5−ジメチルヘキシル
オキシ基、1−エチルヘキシルオキシ基、2−エチルヘ
キシルオキシ基、3−エチルヘキシルオキシ基、4−エ
チルヘキシルオキシ基、1−n−プロピルペンチルオキ
シ基、2−n−プロピルペンチルオキシ基、1−イソプ
ロピルペンチルオキシ基、2−イソプロピルペンチルオ
キシ基、1−エチル−1−メチルペンチルオキシ基、1
−エチル−2−メチルペンチルオキシ基、1−エチル−
3−メチルペンチルオキシ基、1−エチル−4−メチル
ペンチルオキシ基、2−エチル−1−メチルペンチルオ
キシ基、2−エチル−2−メチルペンチルオキシ基、2
−エチル−3−メチルペンチルオキシ基、2−エチル−
4−メチルペンチルオキシ基、3−エチル−1−メチル
ペンチルオキシ基、3−エチル−2−メチルペンチルオ
キシ基、3−エチル−3−メチルペンチルオキシ基、3
−エチル−4−メチルペンチルオキシ基、1,1,2−
トリメチルペンチルオキシ基、1,1,3−トリメチル
ペンチルオキシ基、1,1,4−トリメチルペンチルオ
キシ基、1,2,2−トリメチルペンチルオキシ基、
1,2,3−トリメチルペンチルオキシ基、1,2,4
−トリメチルペンチルオキシ基、1,3,4−トリメチ
ルペンチルオキシ基、2,2,3−トリメチルペンチル
オキシ基、2,2,4−トリメチルペンチルオキシ基、
2,3,4−トリメチルペンチルオキシ基、1,3,3
−トリメチルペンチルオキシ基、2,3,3−トリメチ
ルペンチルオキシ基、3,3,4−トリメチルペンチル
オキシ基、1,4,4−トリメチルペンチルオキシ基、
2,4,4−トリメチルペンチルオキシ基、3,4,4
−トリメチルペンチルオキシ基、1−n−ブチルブトキ
シ基、1−イソブチルブトキシ基、1−sec−ブチル
ブトキシ基、1−tert−ブチルブトキシ基、2−t
ert−ブチルブトキシ基、1−n−プロピル−1−メ
チルブトキシ基、1−n−プロピル−2−メチルブトキ
シ基、1−n−プロピル−3−メチルブトキシ基、1−
イソプロピル−1−メチルブトキシ基、1−イソプロピ
ル−2−メチルブトキシ基、1−イソプロピル−3−メ
チルブトキシ基、1,1−ジエチルブトキシ基、1,2
−ジエチルブトキシ基、1−エチル−1,2−ジメチル
ブトキシ基、1−エチル−1,3−ジメチルブトキシ
基、1−エチル−2,3−ジメチルブトキシ基、2−エ
チル−1,1−ジメチルブトキシ基、2−エチル−1,
2−ジメチルブトキシ基、2−エチル−1,3−ジメチ
ルブトキシ基、2−エチル−2,3−ジメチルブトキシ
基、1,1,3,3−テトラメチルブトキシ基、1,2
−ジメチルシクロヘキシルオキシ基、1,3−ジメチル
シクロヘキシルオキシ基、1,4−ジメチルシクロヘキ
シルオキシ基、エチルシクロヘキシルオキシ基、n−ノ
ニルオキシ基、3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ
基、n−デシルオキシ基、n−ウンデシルオキシ基、n
−ドデシルオキシ基、1−アダマンチルオキシ基、n−
ペンタデシルオキシ基等の炭素数1〜15の直鎖、分岐
又は環状の無置換アルコキシ基;
【0110】メトキシメトキシ基、メトキシエトキシ
基、エトキシエトキシ基、n−プロポキシエトキシ基、
イソプロポキシエトキシ基、nーブトキシエトキシ基、
イソブトキシエトキシ基、tert−ブトキシエトキシ
基、secーブトキシエトキシ基、nーペンチルオキシ
エトキシ基、イソペンチルオキシエトキシ基、tert
−ペンチルオキシエトキシ基、secーペンチルオキシ
エトキシ基、シクロペンチルオキシエトキシ基、n−ヘ
キシルオキシエトキシ基、エチルシクロヘキシルオキシ
エトキシ基、n−ノニルオキシエトキシ基、(3,5,
5−トリメチルヘキシルオキシ)エトキシ基、(3,
5,5−トリメチルヘキシルオキシ)ブトキシ基、n−
デシルオキシエトキシ基、n−ウンデシルオキシエトキ
シ基、n−ドデシルオキシエトキシ基、3−メトキシプ
ロポキシ基、3−エトキシプロポキシ基、3−(n−プ
ロポキシ)プロポキシ基、2−イソプロポキシプロポキ
シ基、2−メトキシブトキシ基、2−エトキシブトキシ
基、2−(n−プロポキシ)ブトキシ基、4−イソプロ
ポキシブトキシ基、デカリルオキシエトキシ基、アダマ
ンチルオキシエトキシ基等の、アルコキシ基で置換され
た炭素数2〜15のアルコキシ基;
【0111】メトキシメトキシメトキシ基、エトキシメ
トキシメトキシ基、プロポキシメトキシメトキシ基、ブ
トキシメトキシメトキシ基、メトキシエトキシメトキシ
基、エトキシエトキシメトキシ基、プロポキシエトキシ
メトキシ基、ブトキシエトキシメトキシ基、メトキシプ
ロポキシメトキシ基、エトキシプロポキシメトキシ基、
プロポキシプロポキシメトキシ基、ブトキシプロポキシ
メトキシ基、メトキシブトキシメトキシ基、エトキシブ
トキシメトキシ基、プロポキシブトキシメトキシ基、ブ
トキシブトキシメトキシ基、メトキシメトキシエトキシ
基、エトキシメトキシエトキシ基、プロポキシメトキシ
エトキシ基、ブトキシメトキシエトキシ基、メトキシエ
トキシエトキシ基、エトキシエトキシエトキシ基、プロ
ポキシエトキシエトキシ基、ブトキシエトキシエトキシ
基、メトキシプロポキシエトキシ基、エトキシプロポキ
シエトキシ基、プロポキシプロポキシエトキシ基、ブト
キシプロポキシエトキシ基、メトキシブトキシエトキシ
基、エトキシブトキシエトキシ基、プロポキシブトキシ
エトキシ基、ブトキシブトキシエトキシ基、メトキシメ
トキシプロポキシ基、エトキシメトキシプロポキシ基、
プロポキシメトキシプロポキシ基、ブトキシメトキシプ
ロポキシ基、メトキシエトキシプロポキシ基、エトキシ
エトキシプロポキシ基、プロポキシエトキシプロポキシ
基、ブトキシエトキシプロポキシ基、メトキシプロポキ
シプロポキシ基、エトキシプロポキシプロポキシ基、プ
ロポキシプロポキシプロポキシ基、ブトキシプロポキシ
プロポキシ基、メトキシブトキシプロポキシ基、エトキ
シブトキシプロポキシ基、プロポキシブトキシプロポキ
シ基、ブトキシブトキシプロポキシ基、メトキシメトキ
シブトキシ基、エトキシメトキシブトキシ基、プロポキ
シメトキシブトキシ基、ブトキシメトキシブトキシ基、
メトキシエトキシブトキシ基、エトキシエトキシブトキ
シ基、プロポキシシエトキシブトキシ基、ブトキシエト
キシブトキシ碁、メトキシプロポキシブトキシ基、エト
キシプロポキシブトキシ基、プロポキシプロポキシブト
キシ基、ブトキシプロポキシブトキシ基、メトキシブト
キシブトキシ基、エトキシブトキシブトキシ基、プロポ
キシブトキシブトキシ基、ブトキシブトキシブトキシ
基、(4−エチルシクロへキシルオキシ)エトキシエト
キシ基、(2−エチル−1−へキシルオキシ)エトキシ
プロポキシ基、〔4−(3,5,5−トリメチルヘキシ
ルオキシ)ブトキシ〕エトキシ基等の、アルコキシアル
コキシ基で置換された直鎖、分岐または環状の炭素数3
〜15のアルコキシ基;
【0112】メトキシカルボニルメトキシ基、エトキシ
カルボニルメトキシ基、n−プロポキシカルボニルメト
キシ基、イソプロポキシカルボニルメトキシ基、(4'
−エチルシクロヘキシルオキシ)カルボニルメトキシ基
等のアルコキシカルボニル基で置換された炭素数3〜1
0のアルコキシ基;
【0113】アセチルメトキシ基、エチルカルボニルメ
トキシ基、オクチルカルボニルメトキシ基、フェナシル
オキシ基等のアシル基で置換された炭素数3〜10のア
ルコキシ基;
【0114】アセチルオキシメトキシ基、アセチルオキ
シエトキシ基、アセチルオキシヘキシルオキシ基、ブタ
ノイルオキシシクロヘキシルオキシ基などのアシルオキ
シ基で置換された炭素数3〜10のアルコキシ基;
【0115】メチルアミノメトキシ基、2−メチルアミ
ノエトキシ基、2−(2−メチルアミノエトキシ)エトキ
シ基、4−メチルアミノブトキシ基、1−メチルアミノ
プロパン−2−イルオキシ基、3−メチルアミノプロポ
キシ基、2−メチルアミノ−2−メチルプロポキシ基、
2−エチルアミノエトキシ基、2−(2−エチルアミノ
エトキシ)エトキシ基、3−エチルアミノプロポキシ
基、1−エチルアミノプロポキシ基、2−イソプロピル
アミノエトキシ基、2−(n−ブチルアミノ)エトキシ
基、3−(n−ヘキシルアミノ)プロポキシ基、4−
(シクロヘキシルアミノ)ブチルオキシ基等のアルキル
アミノ基で置換された炭素数2〜10のアルコキシ基;
【0116】メチルアミノメトキシメトキシ基、メチル
アミノエトキシエトキシ基、メチルアミノエトキシプロ
ポキシ基、エチルアミノエトキシプロポキシ基、4−
(2'−イソブチルアミノプロポキシ)ブトキシ基等の
アルキルアミノアルコキシ基で置換された炭素数3〜1
0のアルコキシ基;
【0117】ジメチルアミノメトキシ基、2−ジメチル
アミノエトキシ基、2−(2−ジメチルアミノエトキシ)
エトキシ基、4−ジメチルアミノブトキシ基、1−ジメ
チルアミノプロパン−2−イルオキシ基、3−ジメチル
アミノプロポキシ基、2−ジメチルアミノ−2−メチル
プロポキシ基、2−ジエチルアミノエトキシ基、2−
(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキシ基、3−ジエチ
ルアミノプロポキシ基、1−ジエチルアミノプロポキシ
基、2−ジイソプロピルアミノエトキシ基、2−(ジ−
n−ブチルアミノ)エトキシ基、2−ピペリジルエトキ
シ基、3−(ジ−n−ヘキシルアミノ)プロポキシ基等
のジアルキルアミノ基で置換された炭素数3〜15のア
ルコキシ基;
【0118】ジメチルアミノメトキシメトキシ基、ジメ
チルアミノエトキシエトキシ基、ジメチルアミノエトキ
シプロポキシ基、ジエチルアミノエトキシプロポキシ
基、4−(2'−ジイソブチルアミノプロポキシ)ブト
キシ基等のジアルキルアミノアルコキシ基で置換された
炭素数4〜15のアルコキシ基;
【0119】メチルチオメトキシ基、2−メチルチオエ
トキシ基、2−エチルチオエトキシ基、2−n−プロピ
ルチオエトキシ基、2−イソプロピルチオエトキシ基、
2−n−ブチルチオエトキシ基、2−イソブチルチオエ
トキシ基、(3,5,5−トリメチルヘキシルチオ)ヘ
キシルオキシ基等のアルキルチオ基で置換された炭素数
2〜15のアルコキシ基;
【0120】等が挙げられ、好ましくは、メトキシ基、
エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ
基、n−ブトキシ基、iso−ブトキシ基、sec−ブ
トキシ基、t−ブトキシ基、n−ペントキシ基、iso
−ペントキシ基、ネオペントキシ基、2−メチルブトキ
シ基、2−エチルヘキシルオキシ基、3,5,5−トリ
メチルヘキシルオキシ基、デカリルオキシ基、メトキシ
エトキシ基、エトキシエトキシ基、メトキシエトキシエ
トキシ基、エトキシエトキシエトキシ基などの炭素数1
〜10のアルコキシ基が挙げられる。
【0121】R1〜R16の置換または無置換のアラルキ
ルオキシ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同
様な置換基を有してもよいアラルキルオキシ基であり、
好ましくは、ベンジルオキシ基、ニトロベンジルオキシ
基、シアノベンジルオキシ基、ヒドロキシベンジルオキ
シ基、メチルベンジルオキシ基、トリフルオロメチルベ
ンジルオキシ基、ナフチルメトキシ基、ニトロナフチル
メトキシ基、シアノナフチルメトキシ基、ヒドロキシナ
フチルメトキシ基、メチルナフチルメトキシ基、トリフ
ルオロメチルナフチルメトキシ基、フルオレン−9−イ
ルエトキシ基などの炭素数7〜15のアラルキルオキシ
基等が挙げられる。
【0122】R1〜R16の置換または無置換のアリール
オキシ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様
な置換基を有してもよいアリールオキシ基であり、好ま
しくは、フェニルチオ基、2−メチルフェニルチオ基、
4−メチルフェニルチオ基、4−t−ブチルフェニルチ
オ基、2−メトキシフェニルチオ基、4−iso−プロ
ピルフェニルチオ基、トリルオキシ基、ナフトキシ基、
フェロセニルオキシ基、コバルトセニルオキシ基、ニッ
ケロセニルオキシ基、オクタメチルフェロセニルオキシ
基、オクタメチルコバルトセニルオキシ基、オクタメチ
ルニッケロセニルオキシ基などの炭素数6〜18のアリ
ールオキシ基が挙げられる。
【0123】また、炭素―炭素原子間に、酸素原子、置
換または無置換の硫黄原子、置換または無置換の窒素原
子を有するアリールオキシ基であるR1〜R16の置換ま
たは無置換のヘテロアリールオキシ基の例としては、前
記に挙げたヘテロアリール基が酸素原子に結合してなる
ヘテロアリールオキシ基が挙げられる。
【0124】R1〜R16の置換または無置換のアルケニ
ルオキシ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同
様な置換基を有してもよいアルケニルオキシ基であり、
好ましくは、ビニルオキシ基、プロペニルオキシ基、1
−ブテニルオキシ基、iso−ブテニルオキシ基、1−
ペンテニルオキシ基、2−ペンテニルオキシ基、2−メ
チル−1−ブテニルオキシ基、3−メチル−1−ブテニ
ルオキシ基、2−メチル−2−ブテニルオキシ基、シク
ロペンタジエニルオキシ基、2,2−ジシアノビニルオ
キシ基、2−シアノ−2−メチルカルボキシルビニルオ
キシ基、2−シアノ−2−メチルスルホンビニルオキシ
基、スチリルオキシ基、4−フェニル−2−ブテニルオ
キシ基、シンナミルアルコキシ基などの炭素数2〜10
のアルケニルオキシ基が挙げられる。
【0125】また、R1〜R16で表される置換炭化水素
オキシ基として、アザアヌレン環に直結した酸素原子に
直結した炭素原子がオキソ基により置換した炭化水素オ
キシ基が挙げられる。具体例としては、置換または無置
換のアシルオキシ基;アルコキシカルボニルオキシ基、
アラルキルオキシカルボニルオキシ基、アリールオキシ
カルボニルオキシ基、アルケニルオキシカルボニルオキ
シ基等の置換または無置換の炭化水素オキシカルボニル
オキシ基;モノ置換アミノカルボニルオキシ基、ジ置換
アミノカルボニルオキシ基等の置換または無置換の炭化
水素アミノカルボニルオキシ基等が挙げられる。
【0126】R1〜R16の置換または無置換のアシルオ
キシ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な
置換基を有してもよいアシルオキシ基であり、好ましく
は、ホルミルオキシ基、メチルカルボニルオキシ基、エ
チルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキ
シ基、iso−プロピルカルボニルオキシ基、n−ブチ
ルカルボニルオキシ基、iso−ブチルカルボニルオキ
シ基、sec−ブチルカルボニルオキシ基、t−ブチル
カルボニルオキシ基、n−ペンチルカルボニルオキシ
基、iso−ペンチルカルボニルオキシ基、ネオペンチ
ルカルボニルオキシ基、2−メチルブチルカルボニルオ
キシ基、ベンゾイルオキシ基、メチルベンゾイルオキシ
基、エチルベンゾイルオキシ基、トリルカルボニルオキ
シ基、プロピルベンゾイルオキシ基、4−t−ブチルベ
ンゾイルオキシ基、ニトロベンジルカルボニルオキシ
基、3−ブトキシ−2−ナフトイルオキシ基、シンナモ
イルオキシ基、フェロセンカルボニルオキシ基、1−メ
チルフェロセン−1'−カルボニルオキシ基などの炭素
数1〜15のアシルオキシ基が挙げられる。
【0127】R1〜R16の置換または無置換のアルコキ
シカルボニルオキシ基の例としては、前記に挙げたアル
キル基と同様な置換基を有してもよいアルコキシカルボ
ニルオキシ基であり、好ましくはメトキシカルボニルオ
キシ基、エトキシカルボニルオキシ基、n−プロポキシ
カルボニルオキシ基、iso−プロポキシカルボニルオ
キシ基、n−ブトキシカルボニルオキシ基、iso−ブ
トキシカルボニルオキシ基、sec−ブトキシカルボニ
ルオキシ基、t−ブトキシカルボニルオキシ基、n−ペ
ントキシカルボニルオキシ基、iso−ペントキシカル
ボニルオキシ基、ネオペントキシカルボニルオキシ基、
2−ペントキシカルボニルオキシ基、2−エチルヘキシ
ルオキシカルボニルオキシ基、3,5,5−トリメチル
ヘキシルオキシカルボニルオキシ基、デカリルオキシカ
ルボニルオキシ基、シクロヘキシルオキシカルボニルオ
キシ基、クロロエトキシカルボニルオキシ基、ヒドロキ
シメトキシカルボニルオキシ基、ヒドロキシエトキシカ
ルボニルオキシ基などの炭素数2〜11のアルコキシカ
ルボニルオキシ基、;
【0128】メトキシメトキシカルボニルオキシ基、メ
トキシエトキシカルボニルオキシ基、エトキシエトキシ
カルボニルオキシ基、プロポキシエトキシカルボニルオ
キシ基、ブトキシエトキシカルボニルオキシ基、ペント
キシエトキシカルボニルオキシ基、ヘキシルオキシエト
キシカルボニルオキシ基、ブトキシブトキシカルボニル
オキシ基、ヘキシルオキシブトキシカルボニルオキシ
基、ヒドロキシメトキシメトキシカルボニルオキシ基、
ヒドロキシエトキシエトキシカルボニルオキシ基、など
のアルコキシ基が置換した炭素数3〜11のアルコキシ
カルボニルオキシ基;
【0129】メトキシメトキシメトキシカルボニルオキ
シ基、メトキシエトキシエトキシカルボニルオキシ基、
エトキシエトキシエトキシカルボニルオキシ基、プロポ
キシエトキシエトキシカルボニルオキシ基、ブトキシエ
トキシエトキシカルボニルオキシ基、ペントキシエトキ
シエトキシカルボニルオキシ基、ヘキシルオキシエトキ
シエトキシカルボニルオキシ基、などのアルコキシアル
コキシ基が置換した炭素数4〜11のアルコキシカルボ
ニルオキシ基;
【0130】フェロセニルメトキシカルボニルオキシ
基、フェロセニルエトキシカルボニルオキシ基、フェロ
セニルプロポキシカルボニルオキシ基、フェロセニルブ
トキシカルボニルオキシ基、フェロセニルペンチルオキ
シカルボニルオキシ基、フェロセニルヘキシルオキシカ
ルボニルオキシ基、フェロセニルヘプチルオキシカルボ
ニルオキシ基、フェロセニルオクチルオキシカルボニル
オキシ基、フェロセニルノニルオキシカルボニルオキシ
基、フェロセニルデシルオキシカルボニルオキシ基、
【0131】コバルトセニルメトキシカルボニルオキシ
基、コバルトセニルエトキシカルボニルオキシ基、コバ
ルトセニルプロポキシカルボニルオキシ基、コバルトセ
ニルブトキシカルボニルオキシ基、コバルトセニルペン
チルオキシカルボニルオキシ基、コバルトセニルヘキシ
ルオキシカルボニルオキシ基、コバルトセニルヘプチル
オキシカルボニルオキシ基、コバルトセニルオクチルオ
キシカルボニルオキシ基、コバルトセニルノニルオキシ
カルボニルオキシ基、コバルトセニルデシルオキシカル
ボニルオキシ基、
【0132】ニッケロセニルメトキシカルボニルオキシ
基、ニッケロセニルエトキシカルボニルオキシ基、ニッ
ケロセニルプロポキシカルボニルオキシ基、ニッケロセ
ニルブトキシカルボニルオキシ基、ニッケロセニルペン
チルオキシカルボニルオキシ基、ニッケロセニルヘキシ
ルオキシカルボニルオキシ基、ニッケロセニルヘプチル
オキシカルボニルオキシ基、ニッケロセニルオクチルオ
キシカルボニルオキシ基、ニッケロセニルノニルオキシ
カルボニルオキシ基、ニッケロセニルデシルオキシカル
ボニルオキシ基、
【0133】ジクロロチタノセニルメトキシカルボニル
オキシ基、トリクロロチタンシクロペンタジエニルメト
キシカルボニルオキシ基、ビス(トリフルオロメタンス
ルホナト)チタノセンメトキシカルボニルオキシ基、ジ
クロロジルコノセニルメトキシカルボニルオキシ基、ジ
メチルジルコノセニルメトキシカルボニルオキシ基、ジ
エトキシジルコノセニルメトキシカルボニルオキシ基、
ビス(シクロペンタジエニル)クロムメトキシカルボニ
ルオキシ基、ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロハ
フニウムメトキシカルボニルオキシ基、ビス(シクロペ
ンタジエニル)ジクロロニオブメトキシカルボニルオキ
シ基、ビス(シクロペンタジエニル)ルテニウムメトキ
シカルボニルオキシ基、ビス(シクロペンタジエニル)
バナジウムメトキシカルボニルオキシ基、ビス(シクロ
ペンタジエニル)ジクロロバナジウムメトキシカルボニ
ルオキシ基、ビス(シクロペンタジエニル)オスミウム
メトキシカルボニルオキシ基などのメタロセニル基で置
換した炭素数11〜20のアルコキシカルボニルオキシ
基;等が挙げられる。
【0134】R1〜R16の置換または無置換のアラルキ
ルオキシカルボニルオキシ基の例としては、前記に挙げ
たアルキル基と同様な置換基を有してもよいアラルキル
オキシカルボニルオキシ基であり、好ましくは、ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ基、ニトロベンジルオキシカ
ルボニルオキシ基、シアノベンジルオキシカルボニルオ
キシ基、ヒドロキシベンジルオキシカルボニルオキシ
基、メチルベンジルオキシカルボニルオキシ基、トリフ
ルオロメチルベンジルオキシカルボニルオキシ基、ナフ
チルメトキシカルボニルオキシ基、ニトロナフチルメト
キシカルボニルオキシ基、シアノナフチルメトキシカル
ボニルオキシ基、ヒドロキシナフチルメトキシカルボニ
ルオキシ基、メチルナフチルメトキシカルボニルオキシ
基、トリフルオロメチルナフチルメトキシカルボニルオ
キシ基、フルオレン−9−イルエトキシカルボニルオキ
シ基、などの炭素数8〜16のアラルキルオキシカルボ
ニルオキシ基、等が挙げられる。
【0135】R1〜R16の置換または無置換のアリール
オキシカルボニルオキシ基の例としては、前記に挙げた
アリール基と同様な置換基を有してもよいアリールオキ
シカルボニルオキシ基であり、好ましくは、フェノキシ
カルボニルオキシ基、2−メチルフェノキシカルボニル
オキシ基、4−メチルフェノキシカルボニルオキシ基、
4−t−ブチルフェノキシカルボニルオキシ基、2−メ
トキシフェノキシカルボニルオキシ基、4−iso−プ
ロピルフェノキシカルボニルオキシ基、ナフトキシカル
ボニルオキシ基、フェロセニルオキシカルボニルオキシ
基、コバルトセニルオキシカルボニルオキシ基、ニッケ
ロセニルオキシカルボニルオキシ基、ジルコノセニルオ
キシカルボニルオキシ基、オクタメチルフェロセニルオ
キシカルボニルオキシ基、オクタメチルコバルトセニル
オキシカルボニルオキシ基、オクタメチルニッケロセニ
ルオキシカルボニルオキシ基、オクタメチルジルコノセ
ニルオキシカルボニルオキシ基、などの炭素数7〜11
のアリールオキシカルボニルオキシ基が挙げられる。
【0136】R1〜R16の置換または無置換のアルケニ
ルオキシカルボニルオキシ基の例としては、前記に挙げ
たアルキル基と同様な置換基を有してもよいアルケニル
オキシカルボニルオキシ基であり、好ましくは、ビニル
オキシカルボニルオキシ基、プロペニルオキシカルボニ
ルオキシ基、1−ブテニルオキシカルボニルオキシ基、
iso−ブテニルオキシカルボニルオキシ基、1−ペン
テニルオキシカルボニルオキシ基、2−ペンテニルオキ
シカルボニルオキシ基、シクロペンタジエニルオキシカ
ルボニルオキシ基、2−メチル−1−ブテニルオキシカ
ルボニルオキシ基、3−メチル−1−ブテニルオキシカ
ルボニルオキシ基、2−メチル−2−ブテニルオキシカ
ルボニルオキシ基、2,2−ジシアノビニルオキシカル
ボニルオキシ基、2−シアノ−2−メチルカルボキシル
ビニルオキシカルボニルオキシ基、2−シアノ−2−メ
チルスルホンビニルオキシカルボニルオキシ基、スチリ
ルオキシカルボニルオキシ基、4−フェニル−2−ブテ
ニルオキシカルボニルオキシ基などの炭素数3〜11の
アルケニルオキシカルボニルオキシ基が挙げられる。
【0137】R1〜R16のモノ置換アミノカルボニルオ
キシ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な
置換基を有してもよいモノ置換アミノカルボニルオキシ
基であり、好ましくは、メチルアミノカルボニルオキシ
基、エチルアミノカルボニルオキシ基、プロピルアミノ
カルボニルオキシ基、ブチルアミノカルボニルオキシ
基、ペンチルアミノカルボニルオキシ基、ヘキシルアミ
ノカルボニルオキシ基、ヘプチルアミノカルボニルオキ
シ基、オクチルアミノカルボニルオキシ基、(2−エチ
ルヘキシル)アミノカルボニルオキシ基、シクロヘキシ
ルアミノカルボニルオキシ基、(3,5,5−トリメチ
ルヘキシル)アミノカルボニルオキシ基、ノニルアミノ
カルボニルオキシ基、デシルアミノカルボニルオキシ基
などの炭素数2〜11のモノアルキルアミノカルボニル
オキシ基;
【0138】ベンジルアミノカルボニルオキシ基、フェ
ネチルアミノカルボニルオキシ基、(3−フェニルプロ
ピルアミノカルボニルオキシ基、(4−エチルベンジ
ル)アミノカルボニルオキシ基、(4−イソプロピルベ
ンジル)アミノカルボニルオキシ基、(4−メチルベン
ジル)アミノカルボニルオキシ基、(4−エチルベンジ
ル)アミノカルボニルオキシ基、(4−アリルベンジ
ル)アミノカルボニルオキシ基、〔4−(2−シアノエ
チル)ベンジル〕アミノカルボニルオキシ基、〔4−
(2−アセトキシエチル)ベンジル〕アミノカルボニル
オキシ基などの炭素数8〜11のモノアラルキルアミノ
カルボニルオキシ基;
【0139】アニリノカルボニルオキシ基、ナフチルア
ミノカルボニルオキシ基、トルイジノカルボニルオキシ
基、キシリジノカルボニルオキシ基、エチルアニリノカ
ルボニルオキシ基、イソプロピルアニリノカルボニルオ
キシ基、メトキシアニリノカルボニルオキシ基、エトキ
シアニリノカルボニルオキシ基、クロロアニリノカルボ
ニルオキシ基、アセチルアニリノカルボニルオキシ基、
メトキシカルボニルアニリノカルボニルオキシ基、エト
キシカルボニルアニリノカルボニルオキシ基、プロポキ
シカルボニルアニリノカルボニルオキシ基、4−メチル
アニリノカルボニルオキシ基、4−エチルアニリノカル
ボニルオキシ基、など、炭素数7〜11のモノアリール
アミノカルボニルオキシ基;
【0140】ビニルアミノカルボニルオキシ基、アリル
アミノカルボニルオキシ基、ブテニルアミノカルボニル
オキシ基、ペンテニルアミノカルボニルオキシ基、ヘキ
セニルアミノカルボニルオキシ基、シクロヘキセニルア
ミノカルボニルオキシ基、オクタジエニルアミノカルボ
ニルオキシ基、アダマンテニルアミノカルボニルオキシ
基などの炭素数3〜11のモノアルケニルアミノカルボ
ニルオキシ基等が挙げられる。
【0141】R1〜R16のジ置換アミノカルボニルオキ
シ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な置
換基を有してもよいジ置換アミノカルボニルオキシ基で
あり、好ましくは、ジメチルアミノカルボニルオキシ
基、ジエチルアミノカルボニルオキシ基、メチルエチル
アミノカルボニルオキシ基、ジプロピルアミノカルボニ
ルオキシ基、ジブチルアミノカルボニルオキシ基、ジ−
n−ヘキシルアミノカルボニルオキシ基、ジシクロヘキ
シルアミノカルボニルオキシ基、ジオクチルアミノカル
ボニルオキシ基、ピロリジノカルボニルオキシ基、ピペ
リジノカルボニルオキシ基、モルホリノカルボニルオキ
シ基、ビス(メトキシエチル)アミノカルボニルオキシ
基、ビス(エトキシエチル)アミノカルボニルオキシ
基、ビス(プロポキシエチル)アミノカルボニルオキシ
基、ビス(ブトキシエチル)アミノカルボニルオキシ
基、ジ(アセチルオキシエチル)アミノカルボニルオキ
シ基、ジ(ヒドロキシエチル)アミノカルボニルオキシ
基、N−エチル−N−(2−シアノエチル)アミノカル
ボニルオキシ基、ジ(プロピオニルオキシエチル)アミ
ノカルボニルオキシ基などの炭素数3〜17のジアルキ
ルアミノカルボニルオキシ基;
【0142】ジベンジルアミノカルボニルオキシ基、ジ
フェネチルアミノカルボニルオキシ基、ビス(4−エチ
ルベンジル)アミノカルボニルオキシ基、ビス(4−イ
ソプロピルベンジル)アミノカルボニルオキシ基などの
炭素数15〜21のジアラルキルアミノカルボニルオキ
シ基;
【0143】ジフェニルアミノカルボニルオキシ基、ジ
トリルアミノカルボニルオキシ基、N−フェニル−N−
トリルアミノカルボニルオキシ基などの炭素数13〜1
5のジアリールアミノカルボニルオキシ基;
【0144】ジビニルアミノカルボニルオキシ基、ジア
リルアミノカルボニルオキシ基、ジブテニルアミノカル
ボニルオキシ基、ジペンテニルアミノカルボニルオキシ
基、ジヘキセニルアミノカルボニルオキシ基、N−ビニ
ル−N−アリルアミノカルボニルオキシ基などの炭素数
5〜13のジアルケニルアミノカルボニルオキシ基;
【0145】N−フェニル−N−アリルアミノカルボニ
ルオキシ基、N−(2−アセチルオキシエチル)−N−
エチルアミノカルボニルオキシ基、N−トリル−N−メ
チルアミノカルボニルオキシ基、N−ビニル−N−メチ
ルアミノカルボニルオキシ基、N−ベンジル−N−アリ
ルアミノカルボニルオキシ基、等の置換または無置換の
アルキル基、アラルキル基、アリール基、アルケニル基
より選択した置換基を有する炭素数4〜11のジ置換ア
ミノカルボニルオキシ基が挙げられる。
【0146】R1〜R16で表される置換または無置換の
メルカプト基の具体例としては、無置換のメルカプト
基;炭素―炭素原子間に、酸素原子、置換または無置換
の硫黄原子、置換または無置換の窒素原子を有していて
も良いアルキルチオ基、アラルキルチオ基、アリールチ
オ基、アルケニルチオ基等の置換または無置換の炭化水
素チオ基が挙げられる。
【0147】R1〜R16の置換または無置換のアルキル
チオ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な
置換基を有してもよいアルキルチオ基であり、好ましく
は、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ
基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ基、イソブチ
ルチオ基、tert−ブチルチオ基、sec−ブチルチ
オ基、n−ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、te
rt−ペンチルチオ基、sec−ペンチルチオ基、シク
ロペンチルチオ基、n−ヘキシルチオ基、1−メチルペ
ンチルチオ基、2−メチルペンチルチオ基、3−メチル
ペンチルチオ基、4−メチルペンチルチオ基、1,1−
ジメチルブチルチオ基、1,2−ジメチルブチルチオ
基、1,3−ジメチルブチルチオ基、2,3−ジメチル
ブチルチオ基、1,1,2−トリメチルプロピルチオ
基、1,2,2−トリメチルプロピルチオ基、1−エチ
ルブチルチオ基、2−エチルブチルチオ基、1−エチル
−2−メチルプロピルチオ基、シクロヘキシルチオ基、
メチルシクロペンチルチオ基、n−へプチルチオ基、1
−メチルヘキシルチオ基、2−メチルヘキシルチオ基、
3−メチルヘキシルチオ基、4−メチルヘキシルチオ
基、5−メチルヘキシルチオ基、1,1−ジメチルペン
チルチオ基、1,2−ジメチルペンチルチオ基、1,3
−ジメチルペンチルチオ基、1,4−ジメチルペンチル
チオ基、2,2−ジメチルペンチルチオ基、2,3−ジ
メチルペンチルチオ基、2,4−ジメチルペンチルチオ
基、3,3−ジメチルペンチルチオ基、3,4−ジメチ
ルペンチルチオ基、1−エチルペンチルチオ基、2−エ
チルペンチルチオ基、3−エチルペンチルチオ基、1,
1,2−トリメチルブチルチオ基、1,1,3−トリメ
チルブチルチオ基、1,2,3−トリメチルブチルチオ
基、1,2,2−トリメチルブチルチオ基、1,3,3
−トリメチルブチルチオ基、2,3,3−トリメチルブ
チルチオ基、1−エチル−1−メチルブチルチオ基、1
−エチル−2−メチルブチルチオ基、1−エチル−3−
メチルブチルチオ基、2−エチル−1−メチルブチルチ
オ基、2−エチル−3−メチルブチルチオ基、1−n−
プロピルブチルチオ基、1−イソプロピルブチルチオ
基、1−イソプロピル−2−メチルプロピルチオ基、メ
チルシクロヘキシルチオ基、n−オクチルチオ基、1−
メチルヘプチルチオ基、2−メチルヘプチルチオ基、3
−メチルヘプチルチオ基、4−メチルヘプチルチオ基、
5−メチルヘプチルチオ基、6−メチルヘプチルチオ
基、1,1−ジメチルヘキシルチオ基、1,2−ジメチ
ルヘキシルチオ基、1,3−ジメチルヘキシルチオ基、
1,4−ジメチルヘキシルチオ基、1,5−ジメチルヘ
キシルチオ基、2,2−ジメチルヘキシルチオ基、2,
3−ジメチルヘキシルチオ基、2,4−ジメチルヘキシ
ルチオ基、2,5−ジメチルヘキシルチオ基、3,3−
ジメチルヘキシルチオ基、3,4−ジメチルヘキシルチ
オ基、3,5−ジメチルヘキシルチオ基、4,4−ジメ
チルヘキシルチオ基、4,5−ジメチルヘキシルチオ
基、1−エチルヘキシルチオ基、2−エチルヘキシルチ
オ基、3−エチルヘキシルチオ基、4−エチルヘキシル
チオ基、1−n−プロピルペンチルチオ基、2−n−プ
ロピルペンチルチオ基、1−イソプロピルペンチルチオ
基、2−イソプロピルペンチルチオ基、1−エチル−1
−メチルペンチルチオ基、1−エチル−2−メチルペン
チルチオ基、1−エチル−3−メチルペンチルチオ基、
1−エチル−4−メチルペンチルチオ基、2−エチル−
1−メチルペンチルチオ基、2−エチル−2−メチルペ
ンチルチオ基、2−エチル−3−メチルペンチルチオ
基、2−エチル−4−メチルペンチルチオ基、3−エチ
ル−1−メチルペンチルチオ基、3−エチル−2−メチ
ルペンチルチオ基、3−エチル−3−メチルペンチルチ
オ基、3−エチル−4−メチルペンチルチオ基、1,
1,2−トリメチルペンチルチオ基、1,1,3−トリ
メチルペンチルチオ基、1,1,4−トリメチルペンチ
ルチオ基、1,2,2−トリメチルペンチルチオ基、
1,2,3−トリメチルペンチルチオ基、1,2,4−
トリメチルペンチルチオ基、1,3,4−トリメチルペ
ンチルチオ基、2,2,3−トリメチルペンチルチオ
基、2,2,4−トリメチルペンチルチオ基、2,3,
4−トリメチルペンチルチオ基、1,3,3−トリメチ
ルペンチルチオ基、2,3,3−トリメチルペンチルチ
オ基、3,3,4−トリメチルペンチルチオ基、1,
4,4−トリメチルペンチルチオ基、2,4,4−トリ
メチルペンチルチオ基、3,4,4−トリメチルペンチ
ルチオ基、1−n−ブチルブチルチオ基、1−イソブチ
ルブチルチオ基、1−sec−ブチルブチルチオ基、1
−tert−ブチルブチルチオ基、2−tert−ブチ
ルブチルチオ基、1−n−プロピル−1−メチルブチル
チオ基、1−n−プロピル−2−メチルブチルチオ基、
1−n−プロピル−3−メチルブチルチオ基、1−イソ
プロピル−1−メチルブチルチオ基、1−イソプロピル
−2−メチルブチルチオ基、1−イソプロピル−3−メ
チルブチルチオ基、1,1−ジエチルブチルチオ基、
1,2−ジエチルブチルチオ基、1−エチル−1,2−
ジメチルブチルチオ基、1−エチル−1,3−ジメチル
ブチルチオ基、1−エチル−2,3−ジメチルブチルチ
オ基、2−エチル−1,1−ジメチルブチルチオ基、2
−エチル−1,2−ジメチルブチルチオ基、2−エチル
−1,3−ジメチルブチルチオ基、2−エチル−2,3
−ジメチルブチルチオ基、1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルチオ基、1,2−ジメチルシクロヘキシルチオ
基、1,3−ジメチルシクロヘキシルチオ基、1,4−
ジメチルシクロヘキシルチオ基、エチルシクロヘキシル
チオ基、n−ノニルチオ基、3,5,5−トリメチルヘ
キシルチオ基、n−デシルチオ基、n−ウンデシルチオ
基、n−ドデシルチオ基、1−アダマンチルチオ基、n
−ペンタデシルチオ基等の炭素数1〜15の直鎖、分岐
又は環状の無置換アルキルチオ基;
【0148】メトキシメチルチオ基、メトキシエチルチ
オ基、エトキシエチルチオ基、n−プロポキシエチルチ
オ基、イソプロポキシエチルチオ基、nーブトキシエチ
ルチオ基、イソブトキシエチルチオ基、tert−ブト
キシエチルチオ基、secーブトキシエチルチオ基、n
ーペンチルオキシエチルチオ基、イソペンチルオキシエ
チルチオ基、tert−ペンチルオキシエチルチオ基、
secーペンチルオキシエチルチオ基、シクロペンチル
オキシエチルチオ基、n−ヘキシルオキシエチルチオ
基、エチルシクロヘキシルオキシエチルチオ基、n−ノ
ニルオキシエチルチオ基、(3,5,5−トリメチルヘ
キシルオキシ)エチルチオ基、(3,5,5−トリメチ
ルヘキシルオキシ)ブチルチオ基、n−デシルオキシエ
チルチオ基、n−ウンデシルオキシエチルチオ基、n−
ドデシルオキシエチルチオ基、3−メトキシプロピルチ
オ基、3−エトキシプロピルチオ基、3−(n−プロポ
キシ)プロピルチオ基、2−イソプロポキシプロピルチ
オ基、2−メトキシブチルチオ基、2−エトキシブチル
チオ基、2−(n−プロポキシ)ブチルチオ基、4−イ
ソプロポキシブチルチオ基、デカリルオキシエチルチオ
基、アダマンチルオキシエチルチオ基等の、アルコキシ
基で置換された炭素数2〜15のアルキルチオ基;
【0149】メトキシメトキシメチルチオ基、エトキシ
メトキシメチルチオ基、プロポキシメトキシメチルチオ
基、ブトキシメトキシメチルチオ基、メトキシエトキシ
メチルチオ基、エトキシエトキシメチルチオ基、プロポ
キシエトキシメチルチオ基、ブトキシエトキシメチルチ
オ基、メトキシプロポキシメチルチオ基、エトキシプロ
ポキシメチルチオ基、プロポキシプロポキシメチルチオ
基、ブトキシプロポキシメチルチオ基、メトキシブトキ
シメチルチオ基、エトキシブトキシメチルチオ基、プロ
ポキシブトキシメチルチオ基、ブトキシブトキシメチル
チオ基、メトキシメトキシエチルチオ基、エトキシメト
キシエチルチオ基、プロポキシメトキシエチルチオ基、
ブトキシメトキシエチルチオ基、メトキシエトキシエチ
ルチオ基、エトキシエトキシエチルチオ基、プロポキシ
エトキシエチルチオ基、ブトキシエトキシエチルチオ
基、メトキシプロポキシエチルチオ基、エトキシプロポ
キシエチルチオ基、プロポキシプロポキシエチルチオ
基、ブトキシプロポキシエチルチオ基、メトキシブトキ
シエチルチオ基、エトキシブトキシエチルチオ基、プロ
ポキシブトキシエチルチオ基、ブトキシブトキシエチル
チオ基、メトキシメトキシプロピルチオ基、エトキシメ
トキシプロピルチオ基、プロポキシメトキシプロピルチ
オ基、ブトキシメトキシプロピルチオ基、メトキシエト
キシプロピルチオ基、エトキシエトキシプロピルチオ
基、プロポキシエトキシプロピルチオ基、ブトキシエト
キシプロピルチオ基、メトキシプロポキシプロピルチオ
基、エトキシプロポキシプロピルチオ基、プロポキシプ
ロポキシプロピルチオ基、ブトキシプロポキシプロピル
チオ基、メトキシブトキシプロピルチオ基、エトキシブ
トキシプロピルチオ基、プロポキシブトキシプロピルチ
オ基、ブトキシブトキシプロピルチオ基、メトキシメト
キシブチルチオ基、エトキシメトキシブチルチオ基、プ
ロポキシメトキシブチルチオ基、ブトキシメトキシブチ
ルチオ基、メトキシエトキシブチルチオ基、エトキシエ
トキシブチルチオ基、プロポキシシエトキシブチルチオ
基、ブトキシエトキシブトキシ碁、メトキシプロポキシ
ブチルチオ基、エトキシプロポキシブチルチオ基、プロ
ポキシプロポキシブチルチオ基、ブトキシプロポキシブ
チルチオ基、メトキシブトキシブチルチオ基、エトキシ
ブトキシブチルチオ基、プロポキシブトキシブチルチオ
基、ブトキシブトキシブチルチオ基、(4−エチルシク
ロへキシルオキシ)エトキシエチルチオ基、(2−エチ
ル−1−へキシルオキシ)エトキシプロピルチオ基、
〔4−(3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ)ブト
キシ〕エチルチオ基等の、アルコキシアルコキシ基で置
換された直鎖、分岐または環状の炭素数3〜15のアル
キルチオ基;
【0150】メトキシカルボニルメチルチオ基、エトキ
シカルボニルメチルチオ基、n−プロポキシカルボニル
メチルチオ基、イソプロポキシカルボニルメチルチオ
基、(4'−エチルシクロヘキシルオキシ)カルボニル
メチルチオ基等のアルコキシカルボニル基で置換された
炭素数3〜10のアルキルチオ基;
【0151】アセチルメチルチオ基、エチルカルボニル
メチルチオ基、オクチルカルボニルメチルチオ基、フェ
ナシルチオ基等のアシル基で置換された炭素数3〜10
のアルキルチオ基;
【0152】アセチルオキシメチルチオ基、アセチルオ
キシエチルチオ基、アセチルオキシヘキシルチオ基、ブ
タノイルオキシシクロヘキシルチオ基などのアシルチオ
基で置換された炭素数3〜10のアルキルチオ基;
【0153】メチルアミノメチルチオ基、2−メチルア
ミノエチルチオ基、2−(2−メチルアミノエトキシ)エ
チルチオ基、4−メチルアミノブチルチオ基、1−メチ
ルアミノプロパン−2−イルチオ基、3−メチルアミノ
プロピルチオ基、2−メチルアミノ−2−メチルプロピ
ルチオ基、2−エチルアミノエチルチオ基、2−(2−
エチルアミノエトキシ)エチルチオ基、3−エチルアミ
ノプロピルチオ基、1−エチルアミノプロピルチオ基、
2−イソプロピルアミノエチルチオ基、2−(n−ブチ
ルアミノ)エチルチオ基、3−(n−ヘキシルアミノ)
プロピルチオ基、4−(シクロヘキシルアミノ)ブチル
チオ基等のアルキルアミノ基で置換された炭素数2〜1
0のアルキルチオ基;
【0154】メチルアミノメトキシメチルチオ基、メチ
ルアミノエトキシエチルチオ基、メチルアミノエトキシ
プロピルチオ基、エチルアミノエトキシプロピルチオ
基、4−(2'−イソブチルアミノプロポキシ)ブチル
チオ基等のアルキルアミノアルキルチオ基で置換された
炭素数3〜10のアルキルチオ基;
【0155】ジメチルアミノメチルチオ基、2−ジメチ
ルアミノエチルチオ基、2−(2−ジメチルアミノエト
キシ)エチルチオ基、4−ジメチルアミノブチルチオ
基、1−ジメチルアミノプロパン−2−イルチオ基、3
−ジメチルアミノプロピルチオ基、2−ジメチルアミノ
−2−メチルプロピルチオ基、2−ジエチルアミノエチ
ルチオ基、2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エチルチ
オ基、3−ジエチルアミノプロピルチオ基、1−ジエチ
ルアミノプロピルチオ基、2−ジイソプロピルアミノエ
チルチオ基、2−(ジ−n−ブチルアミノ)エチルチオ
基、2−ピペリジルエチルチオ基、3−(ジ−n−ヘキ
シルアミノ)プロピルチオ基等のジアルキルアミノ基で
置換された炭素数3〜15のアルキルチオ基;
【0156】ジメチルアミノメトキシメチルチオ基、ジ
メチルアミノエトキシエチルチオ基、ジメチルアミノエ
トキシプロピルチオ基、ジエチルアミノエトキシプロピ
ルチオ基、4−(2'−ジイソブチルアミノプロポキ
シ)ブチルチオ基等のジアルキルアミのアルキルチオ基
で置換された炭素数4〜15のアルキルチオ基;
【0157】メチルチオメチルチオ基、2−メチルチオ
エチルチオ基、2−エチルチオエチルチオ基、2−n−
プロピルチオエチルチオ基、2−イソプロピルチオエチ
ルチオ基、2−n−ブチルチオエチルチオ基、2−イソ
ブチルチオエチルチオ基、(3,5,5−トリメチルヘ
キシルチオ)ヘキシルチオ基等のアルキルチオ基で置換
された炭素数2〜15のアルキルチオ基;
【0158】等が挙げられ、好ましくは、メチルチオ
基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、iso−プロ
ピルチオ基、n−ブチルチオ基、iso−ブチルチオ
基、sec−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、n−ペ
ンチルチオ基、iso−ペンチルチオ基、ネオペンチル
チオ基、2−メチルブチルチオ基、n−ヘキシルチオ
基、n−ヘプチルチオ基、n−オクチルチオ基、2−エ
チルヘキシルチオ基、3,5,5−トリメチルヘキシル
チオ基、デカリルチオ基、メトキシエチルチオ基、エト
キシエチルチオ基、メトキシエトキシエチルチオ基、エ
トキシエトキシエチルチオ基、n−デシルチオ基などの
炭素数1〜10のアルキルチオ基が挙げられる。
【0159】R1〜R16の置換または無置換のアラルキ
ルチオ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様
な置換基を有してもよいアラルキルチオ基であり、好ま
しくは、ベンジルチオ基、ニトロベンジルチオ基、シア
ノベンジルチオ基、ヒドロキシベンジルチオ基、メチル
ベンジルチオ基、トリフルオロメチルベンジルチオ基、
ナフチルメチルチオ基、ニトロナフチルメチルチオ基、
シアノナフチルメチルチオ基、ヒドロキシナフチルメチ
ルチオ基、メチルナフチルメチルチオ基、トリフルオロ
メチルナフチルメチルチオ基、フルオレン−9−イルエ
チルチオ基などの炭素数7〜15のアラルキルチオ基等
が挙げられる。
【0160】R1〜R16の置換または無置換のアリール
チオ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な
置換基を有してもよいアリールチオ基であり、好ましく
は、フェニルチオ基、2−メチルフェニルチオ基、4−
メチルフェニルチオ基、4−t−ブチルフェニルチオ
基、2−メトキシフェニルチオ基、4−iso−プロピ
ルフェニルチオ基、トリルチオ基、ナフチルチオ基、フ
ェロセニルチオ基、コバルトセニルチオ基、ニッケロセ
ニルチオ基、オクタメチルフェロセニルチオ基、オクタ
メチルコバルトセニルチオ基、オクタメチルニッケロセ
ニルチオ基などの炭素数6〜18のアリールチオ基が挙
げられる。
【0161】また、炭素―炭素原子間に、酸素原子、置
換または無置換の硫黄原子、置換または無置換の窒素原
子を有するアリールチオ基であるR1〜R16の置換また
は無置換のヘテロアリールチオ基の例としては、前記に
挙げたヘテロアリール基が酸素原子に結合してなるヘテ
ロアリールチオ基が挙げられる。
【0162】R1〜R16の置換または無置換のアルケニ
ルチオ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様
な置換基を有してもよいアルケニルチオ基であり、好ま
しくは、ビニルチオ基、プロペニルチオ基、1−ブテニ
ルチオ基、iso−ブテニルチオ基、1−ペンテニルチ
オ基、2−ペンテニルチオ基、2−メチル−1−ブテニ
ルチオ基、3−メチル−1−ブテニルチオ基、2−メチ
ル−2−ブテニルチオ基、シクロペンタジエニルチオ
基、2,2−ジシアノビニルチオ基、2−シアノ−2−
メチルカルボキシルビニルチオ基、2−シアノ−2−メ
チルスルホンビニルチオ基、スチリルチオ基、4−フェ
ニル−2−ブテニルチオ基、シンナミルアルコキシ基な
どの炭素数2〜10のアルケニルチオ基が挙げられる。
【0163】また、R1〜R16で表される置換炭化水素
チオ基として、アザアヌレン環に直結した硫黄原子に直
結した炭素原子がオキソ基により置換した炭化水素チオ
基が挙げられる。具体例としては、置換または無置換の
アシルチオ基;アルコキシカルボニルチオ基、アラルキ
ルオキシカルボニルチオ基、アリールオキシカルボニル
チオ基、アルケニルオキシカルボニルチオ基等の置換ま
たは無置換の炭化水素オキシカルボニルチオ基;モノ置
換アミノカルボニルチオ基、ジ置換アミノカルボニルチ
オ基等の置換または無置換の炭化水素アミノカルボニル
チオ基等が挙げられる。
【0164】R1〜R16の置換または無置換のアシルチ
オ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な置
換基を有してもよいアシルチオ基であり、好ましくは、
ホルミルチオ基、メチルカルボニルチオ基、エチルカル
ボニルチオ基、n−プロピルカルボニルチオ基、iso
−プロピルカルボニルチオ基、n−ブチルカルボニルチ
オ基、iso−ブチルカルボニルチオ基、sec−ブチ
ルカルボニルチオ基、t−ブチルカルボニルチオ基、n
−ペンチルカルボニルチオ基、iso−ペンチルカルボ
ニルチオ基、ネオペンチルカルボニルチオ基、2−メチ
ルブチルカルボニルチオ基、ベンゾイルチオ基、メチル
ベンゾイルチオ基、エチルベンゾイルチオ基、トリルカ
ルボニルチオ基、プロピルベンゾイルチオ基、4−t−
ブチルベンゾイルチオ基、ニトロベンジルカルボニルチ
オ基、3−ブトキシ−2−ナフトイルチオ基、シンナモ
イルチオ基、フェロセンカルボニルチオ基、1−メチル
フェロセン−1'−カルボニルチオ基などの炭素数1〜
15のアシルチオ基が挙げられる。
【0165】R1〜R16の置換または無置換のアルコキ
シカルボニルチオ基の例としては、前記に挙げたアルキ
ル基と同様な置換基を有してもよいアルコキシカルボニ
ルチオ基であり、好ましくはメトキシカルボニルチオ
基、エトキシカルボニルチオ基、n−プロポキシカルボ
ニルチオ基、iso−プロポキシカルボニルチオ基、n
−ブトキシカルボニルチオ基、iso−ブトキシカルボ
ニルチオ基、sec−ブトキシカルボニルチオ基、t−
ブトキシカルボニルチオ基、n−ペントキシカルボニル
チオ基、iso−ペントキシカルボニルチオ基、ネオペ
ントキシカルボニルチオ基、2−ペントキシカルボニル
チオ基、2−エチルヘキシルオキシカルボニルチオ基、
3,5,5−トリメチルヘキシルオキシカルボニルチオ
基、デカリルオキシカルボニルチオ基、シクロヘキシル
オキシカルボニルチオ基、クロロエトキシカルボニルチ
オ基、ヒドロキシメトキシカルボニルチオ基、ヒドロキ
シエトキシカルボニルチオ基などの炭素数2〜11のア
ルコキシカルボニルチオ基、;
【0166】メトキシメトキシカルボニルチオ基、メト
キシエトキシカルボニルチオ基、エトキシエトキシカル
ボニルチオ基、プロポキシエトキシカルボニルチオ基、
ブトキシエトキシカルボニルチオ基、ペントキシエトキ
シカルボニルチオ基、ヘキシルオキシエトキシカルボニ
ルチオ基、ブトキシブトキシカルボニルチオ基、ヘキシ
ルオキシブトキシカルボニルチオ基、ヒドロキシメトキ
シメトキシカルボニルチオ基、ヒドロキシエトキシエト
キシカルボニルチオ基、などのアルキルチオ基が置換し
た炭素数3〜11のアルコキシカルボニルチオ基;
【0167】メトキシメトキシメトキシカルボニルチオ
基、メトキシエトキシエトキシカルボニルチオ基、エト
キシエトキシエトキシカルボニルチオ基、プロポキシエ
トキシエトキシカルボニルチオ基、ブトキシエトキシエ
トキシカルボニルチオ基、ペントキシエトキシエトキシ
カルボニルチオ基、ヘキシルオキシエトキシエトキシカ
ルボニルチオ基、などのアルコキシアルコキシ基が置換
した炭素数4〜11のアルコキシカルボニルチオ基;
【0168】フェロセニルメトキシカルボニルチオ基、
フェロセニルエトキシカルボニルチオ基、フェロセニル
プロポキシカルボニルチオ基、フェロセニルブトキシカ
ルボニルチオ基、フェロセニルペンチルオキシカルボニ
ルチオ基、フェロセニルヘキシルオキシカルボニルチオ
基、フェロセニルヘプチルオキシカルボニルチオ基、フ
ェロセニルオクチルオキシカルボニルチオ基、フェロセ
ニルノニルオキシカルボニルチオ基、フェロセニルデシ
ルオキシカルボニルチオ基、
【0169】コバルトセニルメトキシカルボニルチオ
基、コバルトセニルエトキシカルボニルチオ基、コバル
トセニルプロポキシカルボニルチオ基、コバルトセニル
ブトキシカルボニルチオ基、コバルトセニルペンチルオ
キシカルボニルチオ基、コバルトセニルヘキシルオキシ
カルボニルチオ基、コバルトセニルヘプチルオキシカル
ボニルチオ基、コバルトセニルオクチルオキシカルボニ
ルチオ基、コバルトセニルノニルオキシカルボニルチオ
基、コバルトセニルデシルオキシカルボニルチオ基、
【0170】ニッケロセニルメトキシカルボニルチオ
基、ニッケロセニルエトキシカルボニルチオ基、ニッケ
ロセニルプロポキシカルボニルチオ基、ニッケロセニル
ブトキシカルボニルチオ基、ニッケロセニルペンチルオ
キシカルボニルチオ基、ニッケロセニルヘキシルオキシ
カルボニルチオ基、ニッケロセニルヘプチルオキシカル
ボニルチオ基、ニッケロセニルオクチルオキシカルボニ
ルチオ基、ニッケロセニルノニルオキシカルボニルチオ
基、ニッケロセニルデシルオキシカルボニルチオ基、
【0171】ジクロロチタノセニルメトキシカルボニル
チオ基、トリクロロチタンシクロペンタジエニルメトキ
シカルボニルチオ基、ビス(トリフルオロメタンスルホ
ナト)チタノセンメトキシカルボニルチオ基、ジクロロ
ジルコノセニルメトキシカルボニルチオ基、ジメチルジ
ルコノセニルメトキシカルボニルチオ基、ジエトキシジ
ルコノセニルメトキシカルボニルチオ基、ビス(シクロ
ペンタジエニル)クロムメトキシカルボニルチオ基、ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジクロロハフニウムメトキ
シカルボニルチオ基、ビス(シクロペンタジエニル)ジ
クロロニオブメトキシカルボニルチオ基、ビス(シクロ
ペンタジエニル)ルテニウムメトキシカルボニルチオ
基、ビス(シクロペンタジエニル)バナジウムメトキシ
カルボニルチオ基、ビス(シクロペンタジエニル)ジク
ロロバナジウムメトキシカルボニルチオ基、ビス(シク
ロペンタジエニル)オスミウムメトキシカルボニルチオ
基などのメタロセニル基で置換した炭素数11〜20の
アルコキシカルボニルチオ基;等が挙げられる。
【0172】R1〜R16の置換または無置換のアラルキ
ルオキシカルボニルチオ基の例としては、前記に挙げた
アルキル基と同様な置換基を有してもよいアラルキルオ
キシカルボニルチオ基であり、好ましくは、ベンジルオ
キシカルボニルチオ基、ニトロベンジルオキシカルボニ
ルチオ基、シアノベンジルオキシカルボニルチオ基、ヒ
ドロキシベンジルオキシカルボニルチオ基、メチルベン
ジルオキシカルボニルチオ基、トリフルオロメチルベン
ジルオキシカルボニルチオ基、ナフチルメトキシカルボ
ニルチオ基、ニトロナフチルメトキシカルボニルチオ
基、シアノナフチルメトキシカルボニルチオ基、ヒドロ
キシナフチルメトキシカルボニルチオ基、メチルナフチ
ルメトキシカルボニルチオ基、トリフルオロメチルナフ
チルメトキシカルボニルチオ基、フルオレン−9−イル
エトキシカルボニルチオ基などの炭素数8〜16のアラ
ルキルオキシカルボニルチオ基等が挙げられる。
【0173】R1〜R16の置換または無置換のアリール
オキシカルボニルチオ基の例としては、前記に挙げたア
リール基と同様な置換基を有してもよいアリールオキシ
カルボニルチオ基であり、好ましくは、フェノキシカル
ボニルチオ基、2−メチルフェノキシカルボニルチオ
基、4−メチルフェノキシカルボニルチオ基、4−t−
ブチルフェノキシカルボニルチオ基、2−メトキシフェ
ノキシカルボニルチオ基、4−iso−プロピルフェノ
キシカルボニルチオ基、ナフトキシカルボニルチオ基、
フェロセニルオキシカルボニルチオ基、コバルトセニル
オキシカルボニルチオ基、ニッケロセニルオキシカルボ
ニルチオ基、ジルコノセニルオキシカルボニルチオ基、
オクタメチルフェロセニルオキシカルボニルチオ基、オ
クタメチルコバルトセニルオキシカルボニルチオ基、オ
クタメチルニッケロセニルオキシカルボニルチオ基、オ
クタメチルジルコノセニルオキシカルボニルチオ基など
の炭素数7〜11のアリールオキシカルボニルチオ基が
挙げられる。
【0174】R1〜R16の置換または無置換のアルケニ
ルオキシカルボニルチオ基の例としては、前記に挙げた
アルキル基と同様な置換基を有してもよいアルケニルオ
キシカルボニルチオ基であり、好ましくは、ビニルオキ
シカルボニルチオ基、プロペニルオキシカルボニルチオ
基、1−ブテニルオキシカルボニルチオ基、iso−ブ
テニルオキシカルボニルチオ基、1−ペンテニルオキシ
カルボニルチオ基、2−ペンテニルオキシカルボニルチ
オ基、シクロペンタジエニルオキシカルボニルチオ基、
2−メチル−1−ブテニルオキシカルボニルチオ基、3
−メチル−1−ブテニルオキシカルボニルチオ基、2−
メチル−2−ブテニルオキシカルボニルチオ基、2,2
−ジシアノビニルオキシカルボニルチオ基、2−シアノ
−2−メチルカルボキシルビニルオキシカルボニルチオ
基、2−シアノ−2−メチルスルホンビニルオキシカル
ボニルチオ基、スチリルオキシカルボニルチオ基、4−
フェニル−2−ブテニルオキシカルボニルチオ基などの
炭素数3〜11のアルケニルオキシカルボニルチオ基が
挙げられる。
【0175】R1〜R16のモノ置換アミノカルボニルチ
オ基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な置
換基を有してもよいモノ置換アミノカルボニルチオ基で
あり、好ましくは、メチルアミノカルボニルチオ基、エ
チルアミノカルボニルチオ基、プロピルアミノカルボニ
ルチオ基、ブチルアミノカルボニルチオ基、ペンチルア
ミノカルボニルチオ基、ヘキシルアミノカルボニルチオ
基、ヘプチルアミノカルボニルチオ基、オクチルアミノ
カルボニルチオ基、(2−エチルヘキシル)アミノカル
ボニルチオ基、シクロヘキシルアミノカルボニルチオ
基、(3,5,5−トリメチルヘキシル)アミノカルボ
ニルチオ基、ノニルアミノカルボニルチオ基、デシルア
ミノカルボニルチオ基などの炭素数2〜11のモノアル
キルアミノカルボニルチオ基;
【0176】ベンジルアミノカルボニルチオ基、フェネ
チルアミノカルボニルチオ基、(3−フェニルプロピル
アミノカルボニルチオ基、(4−エチルベンジル)アミ
ノカルボニルチオ基、(4−イソプロピルベンジル)ア
ミノカルボニルチオ基、(4−メチルベンジル)アミノ
カルボニルチオ基、(4−エチルベンジル)アミノカル
ボニルチオ基、(4−アリルベンジル)アミノカルボニ
ルチオ基、〔4−(2−シアノエチル)ベンジル〕アミ
ノカルボニルチオ基、〔4−(2−アセトキシエチル)
ベンジル〕アミノカルボニルチオ基などの炭素数8〜1
1のモノアラルキルアミノカルボニルチオ基;
【0177】アニリノカルボニルチオ基、ナフチルアミ
ノカルボニルチオ基、トルイジノカルボニルチオ基、キ
シリジノカルボニルチオ基、エチルアニリノカルボニル
チオ基、イソプロピルアニリノカルボニルチオ基、メト
キシアニリノカルボニルチオ基、エトキシアニリノカル
ボニルチオ基、クロロアニリノカルボニルチオ基、アセ
チルアニリノカルボニルチオ基、メトキシカルボニルア
ニリノカルボニルチオ基、エトキシカルボニルアニリノ
カルボニルチオ基、プロポキシカルボニルアニリノカル
ボニルチオ基、4−メチルアニリノカルボニルチオ基、
4−エチルアニリノカルボニルチオ基、など、炭素数7
〜11のモノアリールアミノカルボニルチオ基;
【0178】ビニルアミノカルボニルチオ基、アリルア
ミノカルボニルチオ基、ブテニルアミノカルボニルチオ
基、ペンテニルアミノカルボニルチオ基、ヘキセニルア
ミノカルボニルチオ基、シクロヘキセニルアミノカルボ
ニルチオ基、オクタジエニルアミノカルボニルチオ基、
アダマンテニルアミノカルボニルチオ基などの炭素数3
〜11のモノアルケニルアミノカルボニルチオ基等が挙
げられる。
【0179】R1〜R16のジ置換アミノカルボニルチオ
基の例としては、前記に挙げたアルキル基と同様な置換
基を有してもよいジ置換アミノカルボニルチオ基であ
り、好ましくは、ジメチルアミノカルボニルチオ基、ジ
エチルアミノカルボニルチオ基、メチルエチルアミノカ
ルボニルチオ基、ジプロピルアミノカルボニルチオ基、
ジブチルアミノカルボニルチオ基、ジ−n−ヘキシルア
ミノカルボニルチオ基、ジシクロヘキシルアミノカルボ
ニルチオ基、ジオクチルアミノカルボニルチオ基、ピロ
リジノカルボニルチオ基、ピペリジノカルボニルチオ
基、モルホリノカルボニルチオ基、ビス(メトキシエチ
ル)アミノカルボニルチオ基、ビス(エトキシエチル)
アミノカルボニルチオ基、ビス(プロポキシエチル)ア
ミノカルボニルチオ基、ビス(ブトキシエチル)アミノ
カルボニルチオ基、ジ(アセチルオキシエチル)アミノ
カルボニルチオ基、ジ(ヒドロキシエチル)アミノカル
ボニルチオ基、N−エチル−N−(2−シアノエチル)
アミノカルボニルチオ基、ジ(プロピオニルオキシエチ
ル)アミノカルボニルチオ基などの炭素数3〜17のジ
アルキルアミノカルボニルチオ基;
【0180】ジベンジルアミノカルボニルチオ基、ジフ
ェネチルアミノカルボニルチオ基、ビス(4−エチルベ
ンジル)アミノカルボニルチオ基、ビス(4−イソプロ
ピルベンジル)アミノカルボニルチオ基などの炭素数1
5〜21のジアラルキルアミノカルボニルチオ基;
【0181】ジフェニルアミノカルボニルチオ基、ジト
リルアミノカルボニルチオ基、N−フェニル−N−トリ
ルアミノカルボニルチオ基などの炭素数13〜15のジ
アリールアミノカルボニルチオ基;
【0182】ジビニルアミノカルボニルチオ基、ジアリ
ルアミノカルボニルチオ基、ジブテニルアミノカルボニ
ルチオ基、ジペンテニルアミノカルボニルチオ基、ジヘ
キセニルアミノカルボニルチオ基、N−ビニル−N−ア
リルアミノカルボニルチオ基などの炭素数5〜13のジ
アルケニルアミノカルボニルチオ基;
【0183】N−フェニル−N−アリルアミノカルボニ
ルチオ基、N−(2−アセチルオキシエチル)−N−エ
チルアミノカルボニルチオ基、N−トリル−N−メチル
アミノカルボニルチオ基、N−ビニル−N−メチルアミ
ノカルボニルチオ基、N−ベンジル−N−アリルアミノ
カルボニルチオ基、等の置換または無置換のアルキル
基、アラルキル基、アリール基、アルケニル基より選択
した置換基を有する炭素数4〜11のジ置換アミノカル
ボニルチオ基が挙げられる。
【0184】R1〜R16で表される置換または無置換の
アミノ基の具体例としては、無置換のアミノ基;炭素―
炭素原子間に、酸素原子、置換または無置換の硫黄原
子、置換または無置換の窒素原子を有していても良い、
モノ置換アミノ基、ジ置換アミノ基等が挙げられる。
【0185】R1〜R16のモノ置換アミノ基の例として
は、前記に挙げたアルキル基と同様な置換基を有しても
よいモノ置換アミノ基であり、好ましくは、メチルアミ
ノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、イソプ
ロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミ
ノ基、tert−ブチルアミノ基、sec−ブチルアミ
ノ基、n−ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、
tert−ペンチルアミノ基、sec−ペンチルアミノ
基、シクロペンチルアミノ基、n−ヘキシルアミノ基、
1−メチルペンチルアミノ基、2−メチルペンチルアミ
ノ基、3−メチルペンチルアミノ基、4−メチルペンチ
ルアミノ基、1,1−ジメチルブチルアミノ基、1,2
−ジメチルブチルアミノ基、1,3−ジメチルブチルア
ミノ基、2,3−ジメチルブチルアミノ基、1,1,2
−トリメチルプロピルアミノ基、1,2,2−トリメチ
ルプロピルアミノ基、1−エチルブチルアミノ基、2−
エチルブチルアミノ基、1−エチル−2−メチルプロピ
ルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、メチルシクロペ
ンチルアミノ基、n−へプチルアミノ基、1−メチルヘ
キシルアミノ基、2−メチルヘキシルアミノ基、3−メ
チルヘキシルアミノ基、4−メチルヘキシルアミノ基、
5−メチルヘキシルアミノ基、1,1−ジメチルペンチ
ルアミノ基、1,2−ジメチルペンチルアミノ基、1,
3−ジメチルペンチルアミノ基、1,4−ジメチルペン
チルアミノ基、2,2−ジメチルペンチルアミノ基、
2,3−ジメチルペンチルアミノ基、2,4−ジメチル
ペンチルアミノ基、3,3−ジメチルペンチルアミノ
基、3,4−ジメチルペンチルアミノ基、1−エチルペ
ンチルアミノ基、2−エチルペンチルアミノ基、3−エ
チルペンチルアミノ基、1,1,2−トリメチルブチル
アミノ基、1,1,3−トリメチルブチルアミノ基、
1,2,3−トリメチルブチルアミノ基、1,2,2−
トリメチルブチルアミノ基、1,3,3−トリメチルブ
チルアミノ基、2,3,3−トリメチルブチルアミノ
基、1−エチル−1−メチルブチルアミノ基、1−エチ
ル−2−メチルブチルアミノ基、1−エチル−3−メチ
ルブチルアミノ基、2−エチル−1−メチルブチルアミ
ノ基、2−エチル−3−メチルブチルアミノ基、1−n
−プロピルブチルアミノ基、1−イソプロピルブチルア
ミノ基、1−イソプロピル−2−メチルプロピルアミノ
基、メチルシクロヘキシルアミノ基、n−オクチルアミ
ノ基、1−メチルヘプチルアミノ基、2−メチルヘプチ
ルアミノ基、3−メチルヘプチルアミノ基、4−メチル
ヘプチルアミノ基、5−メチルヘプチルアミノ基、6−
メチルヘプチルアミノ基、1,1−ジメチルヘキシルア
ミノ基、1,2−ジメチルヘキシルアミノ基、1,3−
ジメチルヘキシルアミノ基、1,4−ジメチルヘキシル
アミノ基、1,5−ジメチルヘキシルアミノ基、2,2
−ジメチルヘキシルアミノ基、2,3−ジメチルヘキシ
ルアミノ基、2,4−ジメチルヘキシルアミノ基、2,
5−ジメチルヘキシルアミノ基、3,3−ジメチルヘキ
シルアミノ基、3,4−ジメチルヘキシルアミノ基、
3,5−ジメチルヘキシルアミノ基、4,4−ジメチル
ヘキシルアミノ基、4,5−ジメチルヘキシルアミノ
基、1−エチルヘキシルアミノ基、2−エチルヘキシル
アミノ基、3−エチルヘキシルアミノ基、4−エチルヘ
キシルアミノ基、1−n−プロピルペンチルアミノ基、
2−n−プロピルペンチルアミノ基、1−イソプロピル
ペンチルアミノ基、2−イソプロピルペンチルアミノ
基、1−エチル−1−メチルペンチルアミノ基、1−エ
チル−2−メチルペンチルアミノ基、1−エチル−3−
メチルペンチルアミノ基、1−エチル−4−メチルペン
チルアミノ基、2−エチル−1−メチルペンチルアミノ
基、2−エチル−2−メチルペンチルアミノ基、2−エ
チル−3−メチルペンチルアミノ基、2−エチル−4−
メチルペンチルアミノ基、3−エチル−1−メチルペン
チルアミノ基、3−エチル−2−メチルペンチルアミノ
基、3−エチル−3−メチルペンチルアミノ基、3−エ
チル−4−メチルペンチルアミノ基、1,1,2−トリ
メチルペンチルアミノ基、1,1,3−トリメチルペン
チルアミノ基、1,1,4−トリメチルペンチルアミノ
基、1,2,2−トリメチルペンチルアミノ基、1,
2,3−トリメチルペンチルアミノ基、1,2,4−ト
リメチルペンチルアミノ基、1,3,4−トリメチルペ
ンチルアミノ基、2,2,3−トリメチルペンチルアミ
ノ基、2,2,4−トリメチルペンチルアミノ基、2,
3,4−トリメチルペンチルアミノ基、1,3,3−ト
リメチルペンチルアミノ基、2,3,3−トリメチルペ
ンチルアミノ基、3,3,4−トリメチルペンチルアミ
ノ基、1,4,4−トリメチルペンチルアミノ基、2,
4,4−トリメチルペンチルアミノ基、3,4,4−ト
リメチルペンチルアミノ基、1−n−ブチルブチルアミ
ノ基、1−イソブチルブチルアミノ基、1−sec−ブ
チルブチルアミノ基、1−tert−ブチルブチルアミ
ノ基、2−tert−ブチルブチルアミノ基、1−n−
プロピル−1−メチルブチルアミノ基、1−n−プロピ
ル−2−メチルブチルアミノ基、1−n−プロピル−3
−メチルブチルアミノ基、1−イソプロピル−1−メチ
ルブチルアミノ基、1−イソプロピル−2−メチルブチ
ルアミノ基、1−イソプロピル−3−メチルブチルアミ
ノ基、1,1−ジエチルブチルアミノ基、1,2−ジエ
チルブチルアミノ基、1−エチル−1,2−ジメチルブ
チルアミノ基、1−エチル−1,3−ジメチルブチルア
ミノ基、1−エチル−2,3−ジメチルブチルアミノ
基、2−エチル−1,1−ジメチルブチルアミノ基、2
−エチル−1,2−ジメチルブチルアミノ基、2−エチ
ル−1,3−ジメチルブチルアミノ基、2−エチル−
2,3−ジメチルブチルアミノ基、1,1,3,3−テ
トラメチルブチルアミノ基、1,2−ジメチルシクロヘ
キシルアミノ基、1,3−ジメチルシクロヘキシルアミ
ノ基、1,4−ジメチルシクロヘキシルアミノ基、エチ
ルシクロヘキシルアミノ基、n−ノニルアミノ基、3,
5,5−トリメチルヘキシルアミノ基、n−デシルアミ
ノ基、n−ウンデシルアミノ基、n−ドデシルアミノ
基、1−アダマンチルアミノ基、n−ペンタデシルアミ
ノ基等の炭素数1〜15の直鎖、分岐又は環状の無置換
モノアルキルアミノ基;
【0186】メトキシメチルアミノ基、メトキシエチル
アミノ基、エトキシエチルアミノ基、n−プロポキシエ
チルアミノ基、イソプロポキシエチルアミノ基、nーブ
トキシエチルアミノ基、イソブトキシエチルアミノ基、
tert−ブトキシエチルアミノ基、secーブトキシ
エチルアミノ基、nーペンチルオキシエチルアミノ基、
イソペンチルオキシエチルアミノ基、tert−ペンチ
ルオキシエチルアミノ基、secーペンチルオキシエチ
ルアミノ基、シクロペンチルオキシエチルアミノ基、n
−ヘキシルオキシエチルアミノ基、エチルシクロヘキシ
ルオキシエチルアミノ基、n−ノニルオキシエチルアミ
ノ基、(3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ)エチ
ルアミノ基、(3,5,5−トリメチルヘキシルオキ
シ)ブチルアミノ基、n−デシルオキシエチルアミノ
基、n−ウンデシルオキシエチルアミノ基、n−ドデシ
ルオキシエチルアミノ基、3−メトキシプロピルアミノ
基、3−エトキシプロピルアミノ基、3−(n−プロポ
キシ)プロピルアミノ基、2−イソプロポキシプロピル
アミノ基、2−メトキシブチルアミノ基、2−エトキシ
ブチルアミノ基、2−(n−プロポキシ)ブチルアミノ
基、4−イソプロポキシブチルアミノ基、デカリルオキ
シエチルアミノ基、アダマンチルオキシエチルアミノ基
等の、アルコキシ基で置換された炭素数2〜15のモノ
アルキルアミノ基;
【0187】メトキシメトキシメチルアミノ基、エトキ
シメトキシメチルアミノ基、プロポキシメトキシメチル
アミノ基、ブトキシメトキシメチルアミノ基、メトキシ
エトキシメチルアミノ基、エトキシエトキシメチルアミ
ノ基、プロポキシエトキシメチルアミノ基、ブトキシエ
トキシメチルアミノ基、メトキシプロポキシメチルアミ
ノ基、エトキシプロポキシメチルアミノ基、プロポキシ
プロポキシメチルアミノ基、ブトキシプロポキシメチル
アミノ基、メトキシブトキシメチルアミノ基、エトキシ
ブトキシメチルアミノ基、プロポキシブトキシメチルア
ミノ基、ブトキシブトキシメチルアミノ基、メトキシメ
トキシエチルアミノ基、エトキシメトキシエチルアミノ
基、プロポキシメトキシエチルアミノ基、ブトキシメト
キシエチルアミノ基、メトキシエトキシエチルアミノ
基、エトキシエトキシエチルアミノ基、プロポキシエト
キシエチルアミノ基、ブトキシエトキシエチルアミノ
基、メトキシプロポキシエチルアミノ基、エトキシプロ
ポキシエチルアミノ基、プロポキシプロポキシエチルア
ミノ基、ブトキシプロポキシエチルアミノ基、メトキシ
ブトキシエチルアミノ基、エトキシブトキシエチルアミ
ノ基、プロポキシブトキシエチルアミノ基、ブトキシブ
トキシエチルアミノ基、メトキシメトキシプロピルアミ
ノ基、エトキシメトキシプロピルアミノ基、プロポキシ
メトキシプロピルアミノ基、ブトキシメトキシプロピル
アミノ基、メトキシエトキシプロピルアミノ基、エトキ
シエトキシプロピルアミノ基、プロポキシエトキシプロ
ピルアミノ基、ブトキシエトキシプロピルアミノ基、メ
トキシプロポキシプロピルアミノ基、エトキシプロポキ
シプロピルアミノ基、プロポキシプロポキシプロピルア
ミノ基、ブトキシプロポキシプロピルアミノ基、メトキ
シブトキシプロピルアミノ基、エトキシブトキシプロピ
ルアミノ基、プロポキシブトキシプロピルアミノ基、ブ
トキシブトキシプロピルアミノ基、メトキシメトキシブ
チルアミノ基、エトキシメトキシブチルアミノ基、プロ
ポキシメトキシブチルアミノ基、ブトキシメトキシブチ
ルアミノ基、メトキシエトキシブチルアミノ基、エトキ
シエトキシブチルアミノ基、プロポキシシエトキシブチ
ルアミノ基、ブトキシエトキシブトキシ碁、メトキシプ
ロポキシブチルアミノ基、エトキシプロポキシブチルア
ミノ基、プロポキシプロポキシブチルアミノ基、ブトキ
シプロポキシブチルアミノ基、メトキシブトキシブチル
アミノ基、エトキシブトキシブチルアミノ基、プロポキ
シブトキシブチルアミノ基、ブトキシブトキシブチルア
ミノ基、(4−エチルシクロへキシルオキシ)エトキシ
エチルアミノ基、(2−エチル−1−へキシルオキシ)
エトキシプロピルアミノ基、〔4−(3,5,5−トリ
メチルヘキシルオキシ)ブトキシ〕エチルアミノ基等
の、アルコキシアルコキシ基で置換された直鎖、分岐ま
たは環状の炭素数3〜15のモノアルキルアミノ基;
【0188】メトキシカルボニルメチルアミノ基、エト
キシカルボニルメチルアミノ基、n−プロポキシカルボ
ニルメチルアミノ基、イソプロポキシカルボニルメチル
アミノ基、(4'−エチルシクロヘキシルオキシ)カル
ボニルメチルアミノ基等のアルコキシカルボニル基で置
換された炭素数3〜10のモノアルキルアミノ基;
【0189】アセチルメチルアミノ基、エチルカルボニ
ルメチルアミノ基、オクチルカルボニルメチルアミノ
基、フェナシルアミノ基等のアシル基で置換された炭素
数3〜10のモノアルキルアミノ基;
【0190】アセチルオキシメチルアミノ基、アセチル
オキシエチルアミノ基、アセチルオキシヘキシルアミノ
基、ブタノイルオキシシクロヘキシルアミノ基などのア
シルアミノ基で置換された炭素数3〜10のモノアルキ
ルアミノ基;
【0191】メチルアミノメチルアミノ基、2−メチル
アミノエチルアミノ基、2−(2−メチルアミノエトキ
シ)エチルアミノ基、4−メチルアミノブチルアミノ
基、1−メチルアミノプロパン−2−イルアミノ基、3
−メチルアミノプロピルアミノ基、2−メチルアミノ−
2−メチルプロピルアミノ基、2−エチルアミノエチル
アミノ基、2−(2−エチルアミノエトキシ)エチルアミ
ノ基、3−エチルアミノプロピルアミノ基、1−エチル
アミノプロピルアミノ基、2−イソプロピルアミノエチ
ルアミノ基、2−(n−ブチルアミノ)エチルアミノ
基、3−(n−ヘキシルアミノ)プロピルアミノ基、4
−(シクロヘキシルアミノ)ブチルアミノ基等のモノア
ルキルアミノ基で置換された炭素数2〜10のモノアル
キルアミノ基;
【0192】メチルアミノメトキシメチルアミノ基、メ
チルアミノエトキシエチルアミノ基、メチルアミノエト
キシプロピルアミノ基、エチルアミノエトキシプロピル
アミノ基、4−(2'−イソブチルアミノプロポキシ)
ブチルアミノ基等のアルキルアミノモノアルキルアミノ
基で置換された炭素数3〜10のモノアルキルアミノ
基;
【0193】ジメチルアミノメチルアミノ基、2−ジメ
チルアミノエチルアミノ基、2−(2−ジメチルアミノ
エトキシ)エチルアミノ基、4−ジメチルアミノブチル
アミノ基、1−ジメチルアミノプロパン−2−イルアミ
ノ基、3−ジメチルアミノプロピルアミノ基、2−ジメ
チルアミノ−2−メチルプロピルアミノ基、2−ジエチ
ルアミノエチルアミノ基、2−(2−ジエチルアミノエ
トキシ)エチルアミノ基、3−ジエチルアミノプロピル
アミノ基、1−ジエチルアミノプロピルアミノ基、2−
ジイソプロピルアミノエチルアミノ基、2−(ジ−n−
ブチルアミノ)エチルアミノ基、2−ピペリジルエチル
アミノ基、3−(ジ−n−ヘキシルアミノ)プロピルア
ミノ基等のジモノアルキルアミノ基で置換された炭素数
3〜15のモノアルキルアミノ基;
【0194】ジメチルアミノメトキシメチルアミノ基、
ジメチルアミノエトキシエチルアミノ基、ジメチルアミ
ノエトキシプロピルアミノ基、ジエチルアミノエトキシ
プロピルアミノ基、4−(2'−ジイソブチルアミノプ
ロポキシ)ブチルアミノ基等のジアルキルアミのモノア
ルキルアミノ基で置換された炭素数4〜15のモノアル
キルアミノ基;
【0195】メチルチオメチルアミノ基、2−メチルチ
オエチルアミノ基、2−エチルチオエチルアミノ基、2
−n−プロピルチオエチルアミノ基、2−イソプロピル
チオエチルアミノ基、2−n−ブチルチオエチルアミノ
基、2−イソブチルチオエチルアミノ基、(3,5,5
−トリメチルヘキシルチオ)ヘキシルアミノ基等のモノ
アルキルアミノ基で置換された炭素数2〜15のモノア
ルキルアミノ基;
【0196】等のモノアルキルアミノ基、さらに好まし
くは、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピル
アミノ基、iso−プロピルアミノ基、n−ブチルアミ
ノ基、iso−ブチルアミノ基、sec−ブチルアミノ
基、t−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基、is
o−ペンチルアミノ基、ネオペンチルアミノ基、2−メ
チルブチルアミノ基、n−ヘキシルアミノ基、n−ヘプ
チルアミノ基、n−オクチルアミノ基、2−エチルヘキ
シルアミノ基、3,5,5−トリメチルヘキシルアミノ
基、デカリルアミノ基、メトキシエチルアミノ基、エト
キシエチルアミノ基、メトキシエトキシエチルアミノ
基、エトキシエトキシエチルアミノ基、n−デシルアミ
ノ基などの炭素数1〜10のモノアルキルアミノ基;
【0197】ベンジルアミノ基、フェネチルアミノ基、
(3−フェニルプロピル)アミノ基、(4−エチルベン
ジル)アミノ基、(4−イソプロピルベンジル)アミノ
基、(4−メチルベンジル)アミノ基、(4−エチルベ
ンジル)アミノ基、(4−アリルベンジル)アミノ基、
〔4−(2−シアノエチル)ベンジル〕アミノ基、〔4
−(2−アセトキシエチル)ベンジル〕アミノ基などの
炭素数7〜10のモノアラルキルアミノ基;
【0198】アニリノ基、ナフチルアミノ基、トルイジ
ノ基、キシリジノ基、エチルアニリノ基、イソプロピル
アニリノ基、メトキシアニリノ基、エトキシアニリノ
基、クロロアニリノ基、アセチルアニリノ基、メトキシ
カルボニルアニリノ基、エトキシカルボニルアニリノ
基、プロポキシカルボニルアニリノ基、4−メチルアニ
リノ基、4−エチルアニリノ基、フェロセニルアミノ
基、コバルトセニルアミノ基、ニッケロセニルアミノ
基、ジルコノセニルアミノ基、オクタメチルフェロセニ
ルアミノ基、オクタメチルコバルトセニルアミノ基、オ
クタメチルニッケロセニルアミノ基、オクタメチルジル
コノセニルアミノ基など、炭素数6〜10のモノアリー
ルアミノ基;
【0199】ビニルアミノ基、アリルアミノ基、ブテニ
ルアミノ基、ペンテニルアミノ基、ヘキセニルアミノ
基、シクロヘキセニルアミノ基、シクロペンタジエニル
アミノ基、オクタジエニルアミノ基、アダマンテニルア
ミノ基などの炭素数2〜10のモノアルケニルアミノ
基;
【0200】ホルミルアミノ基、メチルカルボニルアミ
ノ基、エチルカルボニルアミノ基、n−プロピルカルボ
ニルアミノ基、iso−プロピルカルボニルアミノ基、
n−ブチルカルボニルアミノ基、iso−ブチルカルボ
ニルアミノ基、sec−ブチルカルボニルアミノ基、t
−ブチルカルボニルアミノ基、n−ペンチルカルボニル
アミノ基、iso−ペンチルカルボニルアミノ基、ネオ
ペンチルカルボニルアミノ基、2−メチルブチルカルボ
ニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、メチルベンゾイル
アミノ基、エチルベンゾイルアミノ基、トリルカルボニ
ルアミノ基、プロピルベンゾイルアミノ基、4−t−ブ
チルベンゾイルアミノ基、ニトロベンジルカルボニルア
ミノ基、3−ブトキシ−2−ナフトイルアミノ基、シン
ナモイルアミノ基、フェロセンカルボニルアミノ基、1
−メチルフェロセン−1'−カルボニルアミノ基、コバ
ルトセンカルボニルアミノ基、ニッケロセンカルボニル
アミノ基などの炭素数1〜16のアシルアミノ基;等の
モノ置換アミノ基が挙げられる。
【0201】R1〜R16のジ置換アミノ基の例として
は、前記に挙げたアルキル基と同様な置換基を有しても
よいジ置換アミノ基であり、好ましくは、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ
基、ジ(イソプロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)ア
ミノ基、ジ(イソブチル)アミノ基、ジ(tert−ブ
チル)アミノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ
(n−ペンチル)アミノ基、ジ(イソペンチル)アミノ
基、ジ(tert−ペンチル)アミノ基、ジ(sec−
ペンチル)アミノ基、ジ(シクロペンチル)アミノ基、
ジ(n−ヘキシル)アミノ基、ジ(1−メチルペンチ
ル)アミノ基、ジ(2−メチルペンチル)アミノ基、ジ
(3−メチルペンチル)アミノ基、ジ(4−メチルペン
チル)アミノ基、ジ(1,1−ジメチルブチル)アミノ
基、ジ(1,2−ジメチルブチル)アミノ基、ジ(1,
3−ジメチルブチル)アミノ基、ジ(2,3−ジメチル
ブチル)アミノ基、ジ(1,1,2−トリメチルプロピ
ル)アミノ基、ジ(1,2,2−トリメチルプロピル)
アミノ基、ジ(1−エチルブチル)アミノ基、ジ(2−
エチルブチル)アミノ基、ジ(1−エチル−2−メチル
プロピル)アミノ基、ジ(シクロヘキシル)アミノ基、
ジ(メチルシクロペンチル)アミノ基、ジ(n−へプチ
ル)アミノ基、ジ(1−メチルヘキシル)アミノ基、ジ
(2−メチルヘキシル)アミノ基、ジ(3−メチルヘキ
シル)アミノ基、ジ(4−メチルヘキシル)アミノ基、
ジ(5−メチルヘキシル)アミノ基、ジ(1,1−ジメ
チルペンチル)アミノ基、ジ(1,2−ジメチルペンチ
ル)アミノ基、ジ(1,3−ジメチルペンチル)アミノ
基、ジ(1,4−ジメチルペンチル)アミノ基、ジ
(2,2−ジメチルペンチル)アミノ基、ジ(2,3−
ジメチルペンチル)アミノ基、ジ(2,4−ジメチルペ
ンチル)アミノ基、ジ(3,3−ジメチルペンチル)ア
ミノ基、ジ(3,4−ジメチルペンチル)アミノ基、ジ
(1−エチルペンチル)アミノ基、ジ(2−エチルペン
チル)アミノ基、ジ(3−エチルペンチル)アミノ基、
ジ(1,1,2−トリメチルブチル)アミノ基、ジ
(1,1,3−トリメチルブチル)アミノ基、ジ(1,
2,3−トリメチルブチル)アミノ基、ジ(1,2,2
−トリメチルブチル)アミノ基、ジ(1,3,3−トリ
メチルブチル)アミノ基、ジ(2,3,3−トリメチル
ブチル)アミノ基、ジ(1−エチル−1−メチルブチ
ル)アミノ基、ジ(1−エチル−2−メチルブチル)ア
ミノ基、ジ(1−エチル−3−メチルブチル)アミノ
基、ジ(2−エチル−1−メチルブチル)アミノ基、ジ
(2−エチル−3−メチルブチル)アミノ基、ジ(1−
n−プロピルブチル)アミノ基、ジ(1−イソプロピル
ブチル)アミノ基、ジ(1−イソプロピル−2−メチル
プロピル)アミノ基、ジ(メチルシクロヘキシル)アミ
ノ基、ジ(n−オクチル)アミノ基、ジ(1−メチルヘ
プチル)アミノ基、ジ(2−メチルヘプチル)アミノ
基、ジ(3−メチルヘプチル)アミノ基、ジ(4−メチ
ルヘプチル)アミノ基、ジ(5−メチルヘプチル)アミ
ノ基、ジ(、6−メチルヘプチル)アミノ基、ジ(1,
1−ジメチルヘキシル)アミノ基、ジ(1,2−ジメチ
ルヘキシル)アミノ基、ジ(1,3−ジメチルヘキシ
ル)アミノ基、ジ(1,4−ジメチルヘキシル)アミノ
基、ジ(1,5−ジメチルヘキシル)アミノ基、ジ
(2,2−ジメチルヘキシル)アミノ基、ジ(2,3−
ジメチルヘキシル)アミノ基、ジ(2,4−ジメチルヘ
キシル)アミノ基、ジ(2,5−ジメチルヘキシル)ア
ミノ基、ジ(3,3−ジメチルヘキシル)アミノ基、ジ
(3,4−ジメチルヘキシル)アミノ基、ジ(3,5−
ジメチルヘキシル)アミノ基、ジ(4,4−ジメチルヘ
キシル)アミノ基、ジ(4,5−ジメチルヘキシル)ア
ミノ基、ジ(1−エチルヘキシル)アミノ基、ジ(2−
エチルヘキシル)アミノ基、ジ(3−エチルヘキシル)
アミノ基、ジ(4−エチルヘキシル)アミノ基、ジ(1
−n−プロピルペンチル)アミノ基、ジ(2−n−プロ
ピルペンチル)アミノ基、ジ(1−イソプロピルペンチ
ル)アミノ基、ジ(2−イソプロピルペンチル)アミノ
基、ジ(1−エチル−1−メチルペンチル)アミノ基、
ジ(1−エチル−2−メチルペンチル)アミノ基、ジ
(1−エチル−3−メチルペンチル)アミノ基、ジ(1
−エチル−4−メチルペンチル)アミノ基、ジ(2−エ
チル−1−メチルペンチル)アミノ基、ジ(2−エチル
−2−メチルペンチル)アミノ基、ジ(2−エチル−3
−メチルペンチル)アミノ基、ジ(2−エチル−4−メ
チルペンチル)アミノ基、ジ(3−エチル−1−メチル
ペンチル)アミノ基、ジ(3−エチル−2−メチルペン
チル)アミノ基、ジ(3−エチル−3−メチルペンチ
ル)アミノ基、ジ(3−エチル−4−メチルペンチル)
アミノ基、ジ(1,1,2−トリメチルペンチル)アミ
ノ基、ジ(1,1,3−トリメチルペンチル)アミノ
基、ジ(1,1,4−トリメチルペンチル)アミノ基、
ジ(1,2,2−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(1,2,3−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(1,2,4−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(1,3,4−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(2,2,3−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(2,2,4−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(2,3,4−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(1,3,3−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(2,3,3−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(3,3,4−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(1,4,4−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(2,4,4−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ
(3,4,4−トリメチルペンチル)アミノ基、ジ(1
−n−ブチルブチル)アミノ基、ジ(1−イソブチルブ
チル)アミノ基、ジ(1−sec−ブチルブチル)アミ
ノ基、ジ(1−tert−ブチルブチル)アミノ基、ジ
(2−tert−ブチルブチル)アミノ基、ジ(1−n
−プロピル−1−メチルブチル)アミノ基、ジ(1−n
−プロピル−2−メチルブチル)アミノ基、ジ(1−n
−プロピル−3−メチルブチル)アミノ基、ジ(1−イ
ソプロピル−1−メチルブチル)アミノ基、ジ(1−イ
ソプロピル−2−メチルブチル)アミノ基、ジ(1−イ
ソプロピル−3−メチルブチル)アミノ基、ジ(1,1
−ジエチルブチル)アミノ基、ジ(1,2−ジエチルブ
チル)アミノ基、ジ(1−エチル−1,2−ジメチルブ
チル)アミノ基、ジ(1−エチル−1,3−ジメチルブ
チル)アミノ基、ジ(1−エチル−2,3−ジメチルブ
チル)アミノ基、ジ(2−エチル−1,1−ジメチルブ
チル)アミノ基、ジ(2−エチル−1,2−ジメチルブ
チル)アミノ基、ジ(2−エチル−1,3−ジメチルブ
チル)アミノ基、ジ(2−エチル−2,3−ジメチルブ
チル)アミノ基、ジ(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル)アミノ基、ジ(1,2−ジメチルシクロヘキシ
ル)アミノ基、ジ(1,3−ジメチルシクロヘキシル)
アミノ基、ジ(1,4−ジメチルシクロヘキシル)アミ
ノ基、ジ(、エチルシクロヘキシル)アミノ基、ジ(n
−ノニル)アミノ基、ジ(3,5,5−トリメチルヘキ
シル)アミノ基、ジ(n−デシル)アミノ基、ジ(n−
ウンデシル)アミノ基、ジ(n−ドデシル)アミノ基、
ジ(1−アダマンチル)アミノ基、ジ(n−ペンタデシ
ル)アミノ基等の炭素数1〜15の直鎖、分岐又は環状
の無置換ジアルキルアミノ基;
【0202】ジ(メトキシメチル)アミノ基、ジ(メト
キシエチル)アミノ基、ジ(エトキシエチル)アミノ
基、ジ(n−プロポキシエチル)アミノ基、ジ(イソプ
ロポキシエチル)アミノ基、ジ(nーブトキシエチル)
アミノ基、ジ(イソブトキシエチル)アミノ基、ジ(t
ert−ブトキシエチル)アミノ基、ジ(secーブト
キシエチル)アミノ基、ジ(nーペンチルオキシエチ
ル)アミノ基、ジ(イソペンチルオキシエチル)アミノ
基、ジ(tert−ペンチルオキシエチル)アミノ基、
ジ(secーペンチルオキシエチル)アミノ基、ジ(シ
クロペンチルオキシエチル)アミノ基、ジ(n−ヘキシ
ルオキシエチル)アミノ基、ジ(エチルシクロヘキシル
オキシエチル)アミノ基、ジ(n−ノニルオキシエチ
ル)アミノ基、ジ[(3,5,5−トリメチルヘキシル
オキシ)エチル]アミノ基、ジ[(3,5,5−トリメ
チルヘキシルオキシ)ブチル]アミノ基、ジ(n−デシ
ルオキシエチル)アミノ基、ジ(n−ウンデシルオキシ
エチル)アミノ基、ジ(n−ドデシルオキシエチル)ア
ミノ基、ジ(3−メトキシプロピル)アミノ基、ジ(3
−エトキシプロピル)アミノ基、ジ[3−(n−プロポ
キシ)プロピル]アミノ基、ジ(2−イソプロポキシプ
ロピル)アミノ基、ジ(2−メトキシブチル)アミノ
基、ジ(2−エトキシブチル)アミノ基、ジ[2−(n
−プロポキシ)ブチル]アミノ基、ジ(4−イソプロポ
キシブチル)アミノ基、ジ(デカリルオキシエチル)ア
ミノ基、ジ(アダマンチルオキシエチル)アミノ基等
の、アルコキシ基で置換された炭素数2〜15のジアル
キルアミノ基;
【0203】(メトキシメトキシメチル)アミノ基、ジ
(エトキシメトキシメチル)アミノ基、ジ(プロポキシ
メトキシメチル)アミノ基、ジ(ブトキシメトキシメチ
ル)アミノ基、ジ(メトキシエトキシメチル)アミノ
基、ジ(エトキシエトキシメチル)アミノ基、ジ(プロ
ポキシエトキシメチル)アミノ基、ジ(ブトキシエトキ
シメチル)アミノ基、ジ(メトキシプロポキシメチル)
アミノ基、ジ(エトキシプロポキシメチル)アミノ基、
ジ(プロポキシプロポキシメチル)アミノ基、ジ(ブト
キシプロポキシメチル)アミノ基、ジ(メトキシブトキ
シメチル)アミノ基、ジ(エトキシブトキシメチル)ア
ミノ基、ジ(プロポキシブトキシメチル)アミノ基、ジ
(ブトキシブトキシメチル)アミノ基、ジ(メトキシメ
トキシエチル)アミノ基、ジ(エトキシメトキシエチ
ル)アミノ基、ジ(プロポキシメトキシエチル)アミノ
基、ジ(ブトキシメトキシエチル)アミノ基、ジ(メト
キシエトキシエチル)アミノ基、ジ(エトキシエトキシ
エチル)アミノ基、ジ(プロポキシエトキシエチル)ア
ミノ基、ジ(ブトキシエトキシエチル)アミノ基、ジ
(メトキシプロポキシエチル)アミノ基、ジ(エトキシ
プロポキシエチル)アミノ基、ジ(プロポキシプロポキ
シエチル)アミノ基、ジ(ブトキシプロポキシエチル)
アミノ基、ジ(メトキシブトキシエチル)アミノ基、ジ
(エトキシブトキシエチル)アミノ基、ジ(プロポキシ
ブトキシエチル)アミノ基、ジ(ブトキシブトキシエチ
ル)アミノ基、ジ(メトキシメトキシプロピル)アミノ
基、ジ(エトキシメトキシプロピル)アミノ基、ジ(プ
ロポキシメトキシプロピル)アミノ基、ジ(ブトキシメ
トキシプロピル)アミノ基、ジ(メトキシエトキシプロ
ピル)アミノ基、ジ(エトキシエトキシプロピル)アミ
ノ基、ジ(プロポキシエトキシプロピル)アミノ基、ジ
(ブトキシエトキシプロピル)アミノ基、ジ(メトキシ
プロポキシプロピル)アミノ基、ジ(エトキシプロポキ
シプロピル)アミノ基、ジ(プロポキシプロポキシプロ
ピル)アミノ基、ジ(ブトキシプロポキシプロピル)ア
ミノ基、ジ(メトキシブトキシプロピル)アミノ基、ジ
(エトキシブトキシプロピル)アミノ基、ジ(プロポキ
シブトキシプロピル)アミノ基、ジ(ブトキシブトキシ
プロピル)アミノ基、ジ(メトキシメトキシブチル)ア
ミノ基、ジ(エトキシメトキシブチル)アミノ基、ジ
(プロポキシメトキシブチル)アミノ基、ジ(ブトキシ
メトキシブチル)アミノ基、ジ(メトキシエトキシブチ
ル)アミノ基、ジ(エトキシエトキシブチル)アミノ
基、ジ(プロポキシシエトキシブチル)アミノ基、ジ
(ブトキシエトキシブトキシ碁、メトキシプロポキシブ
チル)アミノ基、ジ(エトキシプロポキシブチル)アミ
ノ基、ジ(プロポキシプロポキシブチル)アミノ基、ジ
(ブトキシプロポキシブチル)アミノ基、ジ(メトキシ
ブトキシブチル)アミノ基、ジ(エトキシブトキシブチ
ル)アミノ基、ジ(プロポキシブトキシブチル)アミノ
基、ジ(ブトキシブトキシブチル)アミノ基、ジ[(4
−エチルシクロへキシルオキシ)エトキシエチル]アミ
ノ基、ジ[(2−エチル−1−へキシルオキシ)エトキ
シプロピル]アミノ基、ジ{〔4−(3,5,5−トリ
メチルヘキシルオキシ)ブトキシ〕エチル}アミノ基等
の、アルコキシアルコキシ基で置換された直鎖、分岐ま
たは環状の炭素数3〜15のジアルキルアミノ基;
【0204】ジ(メトキシカルボニルメチル)アミノ
基、ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノ基、ジ(n
−プロポキシカルボニルメチル)アミノ基、ジ(イソプ
ロポキシカルボニルメチル)アミノ基、ジ[(4'−エ
チルシクロヘキシルオキシ)カルボニルメチル]アミノ
基等のアルコキシカルボニル基で置換された炭素数3〜
10のジアルキルアミノ基;
【0205】ジ(アセチルメチル)アミノ基、ジ(エチ
ルカルボニルメチル)アミノ基、ジ(オクチルカルボニ
ルメチル)アミノ基、ジ(フェナシル)アミノ基等のア
シル基で置換された炭素数3〜10のジアルキルアミノ
基;
【0206】ジ(アセチルオキシメチル)アミノ基、ジ
(アセチルオキシエチル)アミノ基、ジ(アセチルオキ
シヘキシル)アミノ基、ジ(ブタノイルオキシシクロヘ
キシル)アミノ基などのアシルアミノ基で置換された炭
素数3〜10のジアルキルアミノ基;
【0207】ジ(メチルアミノメチル)アミノ基、ジ
(2−メチルアミノエチル)アミノ基、ジ(2−(2−
メチルアミノエトキシ)エチル)アミノ基、ジ(4−メ
チルアミノブチル)アミノ基、ジ(1−メチルアミノプ
ロパン−2−イル)アミノ基、ジ(3−メチルアミノプ
ロピル)アミノ基、ジ(2−メチルアミノ−2−メチル
プロピル)アミノ基、ジ(2−エチルアミノエチル)ア
ミノ基、ジ(2−(2−エチルアミノエトキシ)エチ
ル)アミノ基、ジ(3−エチルアミノプロピル)アミノ
基、ジ(1−エチルアミノプロピル)アミノ基、ジ(2
−イソプロピルアミノエチル)アミノ基、ジ(2−(n
−ブチルアミノ)エチル)アミノ基、ジ(3−(n−ヘ
キシルアミノ)プロピル)アミノ基、ジ(4−(シクロ
ヘキシルアミノ)ブチル)アミノ基等のジアルキルアミ
ノ基で置換された炭素数2〜10のジアルキルアミノ
基;
【0208】ジ(メチルアミノメトキシメチル)アミノ
基、ジ(メチルアミノエトキシエチル)アミノ基、ジ
(メチルアミノエトキシプロピル)アミノ基、ジ(エチ
ルアミノエトキシプロピル)アミノ基、ジ[4−(2'
−イソブチルアミノプロポキシ)ブチル]アミノ基等の
アルキルアミノジアルキルアミノ基で置換された炭素数
3〜10のジアルキルアミノ基;
【0209】ジ(ジメチルアミノメチル)アミノ基、ジ
(2−ジメチルアミノエチル)アミノ基、ジ[2−(2
−ジメチルアミノエトキシ)エチル]アミノ基、ジ(4
−ジメチルアミノブチル)アミノ基、ジ(1−ジメチル
アミノプロパン−2−イル)アミノ基、ジ(3−ジメチ
ルアミノプロピル)アミノ基、ジ(2−ジメチルアミノ
−2−メチルプロピル)アミノ基、ジ(2−ジエチルア
ミノエチル)アミノ基、ジ[2−(2−ジエチルアミノ
エトキシ)エチル]アミノ基、ジ(3−ジエチルアミノ
プロピル)アミノ基、ジ(1−ジエチルアミノプロピ
ル)アミノ基、ジ(2−ジイソプロピルアミノエチル)
アミノ基、ジ[2−(ジ−n−ブチルアミノ)エチル]
アミノ基、ジ(2−ピペリジルエチル)アミノ基、ジ
[3−(ジ−n−ヘキシルアミノ)プロピル]アミノ基
等のジジアルキルアミノ基で置換された炭素数3〜15
のジアルキルアミノ基;
【0210】ジ(ジメチルアミノメトキシメチル)アミ
ノ基、ジ(ジメチルアミノエトキシエチル)アミノ基、
ジ(ジメチルアミノエトキシプロピル)アミノ基、ジ
(ジエチルアミノエトキシプロピル)アミノ基、ジ(4
−(2'−ジイソブチルアミノプロポキシ)ブチル)ア
ミノ基等のジアルキルアミのジアルキルアミノ基で置換
された炭素数4〜15のジアルキルアミノ基;
【0211】メチルチオメチル)アミノ基、ジ(2−メ
チルチオエチル)アミノ基、ジ(2−エチルチオエチ
ル)アミノ基、ジ(2−n−プロピルチオエチル)アミ
ノ基、ジ(2−イソプロピルチオエチル)アミノ基、ジ
(2−n−ブチルチオエチル)アミノ基、ジ(2−イソ
ブチルチオエチル)アミノ基、ジ[(3,5,5−トリ
メチルヘキシルチオ)ヘキシル]アミノ基等のジアルキ
ルアミノ基で置換された炭素数2〜15のジアルキルア
ミノ基;
【0212】等のジアルキルアミノ基、さらに好ましく
は、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プ
ロピル)アミノ基、ジ(iso−プロピル)アミノ基、
ジ(n−ブチル)アミノ基、ジ(iso−ブチル)アミ
ノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(t−ブチ
ル)アミノ基、ジ(n−ペンチル)アミノ基、ジ(is
o−ペンチル)アミノ基、ジ(ネオペンチル)アミノ
基、ジ(2−メチルブチル)アミノ基、ジ(n−ヘキシ
ル)アミノ基、ジ(n−ヘプチル)アミノ基、ジ(n−
オクチル)アミノ基、ジ(2−エチルヘキシル)アミノ
基、ジ(3,5,5−トリメチルヘキシル)アミノ基、
ジ(デカリル)アミノ基、ジ(メトキシエチル)アミノ
基、ジ(エトキシエチル)アミノ基、ジ(メトキシエト
キシエチル)アミノ基、ジ(エトキシエトキシエチル)
アミノ基、ジ(n−デシル)アミノ基、ジなどの炭素数
1〜10のジアルキルアミノ基;
【0213】ジベンジルアミノ基、ジフェネチルアミノ
基、ビス(4−エチルベンジル)アミノ基、ビス(4−
イソプロピルベンジル)アミノ基などの炭素数14〜2
0のジアラルキルアミノ基;
【0214】ジフェニルアミノ基、ジトリルアミノ基、
ジキシリルアミノ基、N−フェニル−N−トリルアミノ
基、N−フェニル−N−キシリルアミノ基、ジメシチル
アミノ基などの炭素数12〜14のジアリールアミノ
基;
【0215】ジビニルアミノ基、ジアリルアミノ基、ジ
ブテニルアミノ基、ジペンテニルアミノ基、ジヘキセニ
ルアミノ基、ビス(シクロペンタジエニル)アミノ基、
N−ビニル−N−アリルアミノ基などの炭素数4〜12
のジアルケニルアミノ基;
【0216】ジホルミルアミノ基、ジ(メチルカルボニ
ル)アミノ基、ジ(エチルカルボニル)アミノ基、ジ
(n−プロピルカルボニル)アミノ基、ジ(iso−プ
ロピルカルボニル)アミノ基、ジ(n−ブチルカルボニ
ル)アミノ基、ジ(iso−ブチルカルボニル)アミノ
基、ジ(sec−ブチルカルボニル)アミノ基、ジ(t
−ブチルカルボニル)アミノ基、ジ(n−ペンチルカル
ボニル)アミノ基、ジ(iso−ペンチルカルボニル)
アミノ基、ジ(ネオペンチルカルボニル)アミノ基、ジ
(2−メチルブチルカルボニル)アミノ基、ジ(ベンゾ
イル)アミノ基、ジ(メチルベンゾイル)アミノ基、ジ
(エチルベンゾイル)アミノ基、ジ(トリルカルボニ
ル)アミノ基、ジ(プロピルベンゾイル)アミノ基、ジ
(4−t−ブチルベンゾイル)アミノ基、ジ(ニトロベ
ンジルカルボニル)アミノ基、ジ(3−ブトキシ−2−
ナフトイル)アミノ基、ジ(シンナモイル)アミノ基、
コハク酸窒素原子などの炭素数2〜30のジアシルアミ
ノ基;
【0217】N−フェニル−N−アリルアミノ基、N−
(2−アセチルオキシエチル)−N−エチルアミノ基、
N−トリル−N−メチルアミノ基、N−ビニル−N−メ
チルアミノ基、N−ベンジル−N−アリルアミノ基、N
−メチル−フェロセニルアミノ基、N−エチル−コバル
トセニルアミノ基、N−ブチル−ニッケロセニルアミノ
基、N−ヘキシル−オクタメチルフェロセニルアミノ
基、N−メチル−オクタメチルコバルトセニルアミノ
基、N−メチル−オクタメチルニッケロセニルアミノ基
など等の置換または無置換のアルキル基、アラルキル
基、アリール基、アルケニル基より選択した置換基を有
する炭素数3〜24のジ置換アミノ基が挙げられる。
【0218】一般式(1)のアザアヌレン環骨格中のX
1〜X8で示される、置換基を有していてもよいメチン基
の具体的な例としては、それぞれ一般式(5)乃至一般
式(12)
【0219】
【化6】
【0220】〔式中、G1〜G8は、水素原子または任意
の置換基の意味を示す。〕
【0221】で示されるメチン基が挙げられる。好まし
い置換基の例としては、水素原子;フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;シアノ
基;置換または無置換のアルキル基;置換または無置換
のアラルキル基;置換または無置換のアリール基;置換
または無置換のアルケニル基;アシルオキシ基等が挙げ
られる。
【0222】また、一般式(1)のR1〜R16およびメ
チン基上の置換基である一般式(5)〜一般式(12)
のG1〜G8においては、連結基を介して各置換基同士が
連結してもよく、具体的には脂肪族縮合、あるいは芳香
族縮合による環の形成、または連結基がヘテロ原子、あ
るいは金属錯体残基等のヘテロ原子を含む複素環の形成
等が挙げられる。
【0223】R1〜R16およびG1〜G8が隣接する置換
基と連結基を介して、それぞれ併せて結合して環を形成
する際の連結基としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原
子、リン原子、金属原子、半金属原子などのヘテロ原子
および炭素原子を適宜選択して組み合わせてなる基であ
り、好ましい連結基の例として、−O−、−S−、−C
(=O)−、または置換されていてもよいメチレン基、
メチン基、エチニレン基、フェニレン基、アミノ基、イ
ミノ基、金属原子、半金属原子などが挙げられ、適宜組
み合わせて連結鎖とすることで、所望する環を得ること
ができる。連結鎖により形成する環としては、鎖状、面
状、もしくは立体状の環が挙げられる。連結により環を
形成する際の連結鎖の好適な例と得られる環としては、
−CH2−CH2−CH2−CH2−、−CH2(NO2)−
CH2−CH2−CH2−、−CH(CH3)−CH2−C
2−CH2−、−CH(Cl)−CH2−CH2−等の脂
肪族鎖による脂環式縮合環;
【0224】−CH=CH−CH=CH−、−C(NO
2)=CH−CH=CH−、−C(CH3)=CH−CH
=CH−、−C(CH3)=CH−CH=CH−、−C
(CH3)=CH−CH=C(CH3)−、−C(OCH
3)=CH−CH=C(OCH3)−、−C(OCH2
2CH(CH3)−(OCH3))=C(Cl)−C
(Cl)=C(OCH2CH2CH(CH3)−(OC
3))−、−C(OCH2CH2CH(CH32)=C
(Cl)−C(Cl)=C(OCH2CH2CH(C
32)−、−CH=C(CH3)−C(CH3)=CH
−、−C(Cl)=CH−CH=CH−、−C{OCH
〔CH(CH322}=CH−CH=CH−、−C
{OCH〔CH(CH322}=C(Br)−CH=
CH−、−C{OCH〔CH(CH322}=CH−
C(Br)=CH−、−C{OCH〔CH(CH32
2}=CH−CH=C(Br)−、−C(C25)=C
H−CH=CH−、−C(C25)=CH−CH=C
(C25)−、−CH=C(C25)−C(C25)=
CH−、−C(Cl)=CH−CH=CH−等の脂肪族
鎖による芳香族縮合環;
【0225】−O−CH2−CH2−O−、−O−CH
(CH3)−CH(CH3)−O−、−COO−CH2
CH2−、−COO−CH2−、−CONH−CH2−C
2−、−CONH−CH2−、−CON(CH3)−C
2−CH2−、−CON(CH3)−CH2−、−S−C
2−CH2−S−、−S−CH(CH3)−CH(C
3)−S−、−N=CH−CH=N−、−CH=NN
=CH−等の、炭素―炭素原子鎖中にヘテロ原子を有す
る脂肪族鎖による複素環、あるいは
【0226】
【化7】
【0227】(M'は、Fe、Ru、Co、Ni、Os
またはM"R'2(M"はTi、Zr、Hf、Nb、Mo、
Vを表し、R'は、CO、F、Cl、Br、I、上述の
1〜R 16と同様の置換基を有する炭素数1〜10のア
ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、アラルキル基、アラルキルオキシ基を示す。)を表
す。)等の金属錯体残基;
【0228】等の複素環等が挙げられる。
【0229】一般式(1)のR1〜R16およびメチン基
上の置換基である一般式(5)〜一般式(12)のG1
〜G8で示される置換または無置換の炭化水素基中、お
よび/または炭化水素基で置換した置換ヒドロキシル
基、置換メルカプト基、置換アミノ基中の炭素−炭素原
子間に有する置換または無置換の硫黄原子の具体例とし
て、チア基等の無置換の硫黄原子;スルホニル基、スル
フィニル基等の酸素が置換した硫黄原子;等が挙げられ
る。
【0230】一般式(1)のR1〜R16およびメチン基
上の置換基である式(5)〜式(12)のG1〜G8で示
される置換または無置換の炭化水素基中、および/また
は炭化水素基で置換した置換ヒドロキシル基、置換メル
カプト基、置換アミノ基中の炭素−炭素原子間に有する
置換または無置換の窒素原子の具体例として、−N=等
の無置換の窒素原子;水素原子あるいは前述の炭化水素
基が置換したイミノ基;等の置換した窒素原子が挙げら
れる。
【0231】Mで表される2〜4価の金属原子または3
〜4価の半金属原子としては、周期表IIA〜VIIA族、V
III 族、IB〜VIIB族の金属原子ならびに半金属原子が
挙げられる。
【0232】配位子を有していても良い2価の金属原子
の具体的な例としては、Cu、Zn、Fe、Co、N
i、Ru、Rh、Pd、Pt、Mn、Sn、Mg、P
b、Hg、Cd、Ba、Ti、Be、Ca、Re、Os
等の2価の無置換金属原子、あるいは配位子として置換
または無置換の5員環含窒素芳香族化合物、6員環含窒
素芳香族化合物、縮環含窒素化合物等の複素環化合物、
一酸化炭素、アルコール等が配位している2価の金属原
子が挙げられる。
【0233】2価の金属原子に配位している置換または
無置換の5員環含窒素芳香族化合物の例としては、ピロ
ール、1−メチルピロール、3−メチルピロール、2,
5−ジメチルピロール、ピラゾール、N−メチルピラゾ
ール、3,5−ジメチルピラゾール、イミダゾール、N
−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、4−
メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、
オキサゾール、チアゾール、4−メチルチアゾール、
2,4−ジメチルチアゾール、1,2,3−オキサジア
ゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリ
アゾール、1,3,4−チアジアゾール、2,5−ジメ
チル−1,3,4−チアジアゾール等が挙げられる。
【0234】2価の金属原子に配位している置換または
無置換の6員環含窒素芳香族化合物の例としては、ピリ
ジン、2−メチルピリジン、3−メチルピリジン、4−
メチルピリジン、2、3−ジメチルピリジン、2、4−
ジメチルピリジン、2、5−ジメチルピリジン、2、6
−ジメチルピリジン、3,4−ジメチルピリジン、3,
5−ジメチルピリジン、2−クロロピリジン、3−クロ
ロピリジン、2−メトキシピリジン、ピリダジン、3−
メチルピリダジン、ピリミジン、4−メチルピリミジ
ン、2−クロロピリミジン、ピラジン、2−メチルピラ
ジン、2,3−ジメチルピラジン、2,5−ジメチルピ
ラジン、2−メトキシピラジン、s−トリアアジン等が
挙げられる。
【0235】2価の金属原子に配位している置換または
無置換の縮環含窒素化合物の例としては、インドール、
N−メチルインドール、2−メチルインドール、3−メ
チルインドール、5−メチルインドール、1,2−ジメ
チルインドール、2,3−ジメチルインドール、4−ク
ロロインドール、5−クロロインドール、6−クロロイ
ンドール、4−メトキシインドール、5−メトキシイン
ドール、6−メトキシインドール、ベンズイミダゾー
ル、2−メチルベンズイミダゾール、5−メチルベンズ
イミダゾール、5,6−ジメチルベンズイミダゾール、
5−クロロベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、2
−メチルベンゾチアゾール、2,5−ジメチルベンゾチ
アゾール、2−クロロベンゾチアゾール、プリン、キノ
リン、2−メチルキノリン、3−メチルキノリン、4−
メチルキノリン、6−メチルキノリン、7−メチルキノ
リン、8−メチルキノリン、2,4−ジメチルキノリ
ン、2,6−ジメチルキノリン、2−クロロキノリン、
6−クロロキノリン、8−クロロキノリン、6−メトキ
シキノリン、イソキノリン、1−メチルキノリン、キノ
キサリン、2−メチルキノキサリン、2,3−ジメチル
キノキサリン、カルバゾール、N−メチルカルバゾー
ル、アクリジン、9−メチルアクリジン、フェノチアジ
ン等が挙げられる。
【0236】2価の金属原子の好適な具体的な例として
は、Cu、Ni、Co、Rh、Zn、Fe、Cu(ピリ
ジン)2、Zn(ピリジン)2、Co(ピリジン)2、F
e(N−メチルイミダゾール)、Co(N−メチルイミ
ダゾール)等の無置換または2配位の2価金属原子が挙
げられる。
【0237】nが0のとき、一般式(1)のMは置換基
を有する3価あるいは4価の金属原子あるいは半金属原
子を表す。
【0238】Mで表される置換基を有する3価の金属原
子または半金属原子としては、Sc、Ti、V、Cr、
Mn、Mo、Ag、U、Fe、Co、Ni、Cu、Y、
Nb、Ru、Rh、La、Ta、Ir、Au、In、T
l、Bi、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、B、
As、Sb等の3価の無置換金属原子あるいは無置換半
金属原子に、置換基として前述のR1〜R16で示される
ハロゲン原子、ヒドロキシル基、置換基を有しても良い
アルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロアリールチオ
基、アミノ基と同様のハロゲン原子、ヒドロキシル基、
置換基を有しても良いアルキル基、アリール基、ヘテロ
アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ
アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
ヘテロアリールチオ基、アミノ基、またはアルキル基や
アリール基で置換したシリルオキシ基より選択して結合
した3価の金属原子または半金属原子、あるいは置換基
として前述の置換基と同様のハロゲン原子、置換基を有
しても良いアルキル基、アリール基、ヘテロアリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロアリール
オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロア
リールチオ基、アミノ基より選択して結合した3価の金
属原子または半金属原子に、配位子として置換または無
置換の5員環含窒素芳香族化合物、6員環含窒素芳香族
化合物、縮環含窒素化合物等の複素環化合物、一酸化炭
素、アルコール等が配位した3価の金属原子が挙げられ
る。
【0239】アルキル基やアリール基で置換したシリル
オキシ基の例としては、トリメチルシリルオキシ基、ト
リエチルシリル基等のトリアルキルシリルオキシ基、ト
リフェニルシリルオキシ基等のトリアリールシリルオキ
シ基、ジメチルフェニルシリルオキシ基等のアルキルア
リールシリルオキシ基等が挙げられる。
【0240】3価の金属原子の好適な具体的な例として
は、Al−F、Al−Cl、Al−Br、Al−I、G
a−F、Ga−Cl、Ga−Br、Ga−I、In−
F、In−Cl、In−Br、In−I、Ti−F、T
i−Cl、Ti−Br、Ti−I、Al−C65、Al
−C64(CH3)、In−C65、In−C64(C
3)、Mn(OH)、Mn(OC65)、Mn〔OS
i(CH33〕、Fe−Cl、Fe−Cl(ビス(N−
メチルイミダゾール))、Fe−(イミダゾリルオキ
シ)、Ru−Cl等の1置換の3価金属原子が挙げられ
る。
【0241】3価の半金属原子の好適な具体的な例とし
ては、B−F、B−OCH3、B−C65、BC6
4(CH3)、B(OH)、B(OC65)、B〔OSi
(CH33〕等の1置換の3価の半金属原子が挙げられ
る。
【0242】Mで表される置換基を有する4価の金属原
子または半金属原子としては、Ti、Cr、Sn、Z
r、Ge、Mn、Si等の4価の無置換金属原子あるい
は無置換半金属原子に、置換基として前述のR1〜R16
で示されるハロゲン原子、ヒドロキシル基、置換基を有
しても良いアルキル基、アリール基、ヘテロアリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロアリール
オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロア
リールチオ基、アミノ基と同様のハロゲン原子、ヒドロ
キシル基、置換基を有しても良いアルキル基、アリール
基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、ヘテロアリールオキシ基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、ヘテロアリールチオ基、アミノ基、またはア
ルキル基やアリール基で置換したシリルオキシ基あるい
は酸素原子より選択して結合した4価の金属原子または
半金属原子に、配位子として置換または無置換の5員環
含窒素芳香族化合物、6員環含窒素芳香族化合物、縮環
含窒素化合物等の複素環化合物、一酸化炭素、アルコー
ル等が配位していてもよい4価の金属原子が挙げられ
る。
【0243】4価の金属原子の好適な具体的な例として
は、TiF2、TiCl2、TiBr 2、TiI2、CrF
2、CrCl2、CrBr2、CrI2、SnF2、SnC
2、SnBr2、SnI2、ZrF2、ZrCl2、Zr
Br2、ZrI2、GeF2、GeCl2、GeBr2、G
eI2、MnF2、MnCl2、MnBr2、MnI2、T
i(OH)2、Cr(OH)2、Sn(OH)2、Zr
(OH)2、Ge(OH)2、Mn(OH)2、TiA2
CrA2、SnA2、ZrA2、GeA2、MnA2、Ti
(OA)2、Cr(OA)2、Sn(OA)2、Zr(O
A)2、Ge(OA) 2、Mn(OA)2、Ti(S
A)2、Cr(SA)2、Sn(SA)2、Zr(S
A)2、Ge(SA)2、Mn(SA)2、Ti(NH
A)2、Cr(NHA)2、Sn(NHA)2、Zr(N
HA)2、Ge(NHA)2、Mn(NHA)2、Ti
(NA22、Cr(NA22、Sn(NA22、Zr
(NA22、Ge(NA22、Mn(NA22〔Aは、
前述のR1〜R16で示されるアルキル基、アリール基、
ヘテロアリール基と同様の置換または無置換のアルキル
基、アリール基、ヘテロアリール基を示す。〕等の2置
換の4価金属原子が挙げられる。
【0244】4価の半金属原子の好適な具体的な例とし
ては、SiF2、SiCl2、SiBr2、SiI2、Si
(OH)2、SiA2、Si(OA)2、Si(SA)2
Si(NHA)2、Si(NA22〔Aは、前述のAを
意味する。〕等の2置換の4価半金属原子が挙げられ
る。
【0245】酸素原子が結合した4価の金属原子である
オキソ金属原子の具体的な例としては、VO、MnO、
TiO等が挙げられる。
【0246】Mとして、好ましくは、Cu、Ni、C
o、Rh、Zn、Fe、MnCl、CoCl、FeC
l、Fe(N−メチルイミダゾリルオキシ)、Fe−C
l(ビス(N−メチルイミダゾール))、Cu(ピリジ
ン)2、Zn(ピリジン)2、Co(ピリジン)2、Fe
(N−メチルイミダゾール)、Co(N−メチルイミダ
ゾール)2、VO、TiO、TiA2、SiA2、Sn
2、RuA2、RhA2、GeA2、Si(OA)2、S
n(OA)2、Ge(OA)2、Si(SA)2、Sn
(SA)2、Ge(SA)2〔Aは、前述のAを意味す
る。〕が挙げられる。
【0247】さらにnが1のとき、Mは3価の金属原子
と1個の水素原子、あるいは4価の金属原子を表す。
【0248】Mで、1個の水素原子とともに用いられる
3価の金属原子としては、周期表IIIA〜VIIA族、VIII
族、IB〜VIIB族の金属原子が挙げられる。好適な例
としては、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Mo、Ag、
U、Fe、Co、Ni、Cu、Y、Nb、Ru、Rh、
La、Ta、Ir、Au、In、Tl、Pb、Bi、C
e、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、Yb、Lu等の3価の無置換金
属原子が挙げられる。さらに好適には、Lu、Ce、S
m、Ru、Eu、Y、Rh等が挙げられる。
【0249】Mで表される4価の金属原子としては、周
期表IIIA〜VIIA族、VIII 族、IB〜VIIB族の金属原
子が挙げられる。好適な例としては、Ti、V、Cr、
Mn、Mo、Zr、Nb、Ru、Rh、Ta、Ir、P
b、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、T
b、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu等の3価の無
置換金属原子が挙げられる。さらに好適には、Zr、L
u、Ce、Ru、Rh等が挙げられる。
【0250】また、本発明においては、一般式(1)で
示される化合物として、さらに一般式(2)で例示され
る化合物が好ましい例として挙げられる。
【0251】
【化8】
【0252】〔式中、R17〜R24はそれぞれ独立に、水
素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換また
は無置換の炭化水素基、置換または無置換のヒドロキシ
基、置換または無置換のメルカプト基、置換または無置
換のアミノ基を表し、R17〜R 24の各置換基はテトラア
ザポルフィリン環上の各置換基と連結基を介して、それ
ぞれ併せて結合して脂肪族環を形成していてもよく、置
換または無置換の炭化水素基中、および/または炭化水
素基で置換した置換ヒドロキシル基、置換メルカプト
基、置換アミノ基中の炭素−炭素原子間に、酸素原子、
置換または無置換の硫黄原子、置換または無置換の窒素
原子を有していても良い。M1は配位子を有していても
良い2価の金属原子、あるいは置換基および/または配
位子を有する3価あるいは4価の金属原子あるいは半金
属原子を表す。〕
【0253】本発明の一般式(2)で表される化合物に
おいて、R17〜R24の具体例としては、水素原子;フッ
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲ
ン原子;ニトロ基;シアノ基等が挙げられる。
【0254】R17〜R24の置換または無置換のヒドロキ
シ基、置換または無置換のメルカプト基、置換または無
置換のアミノ基の例としては、前述のR1〜R16と同様
の置換または無置換のヒドロキシル基、置換または無置
換のメルカプト基、置換または無置換のアミノ基が挙げ
られる。
【0255】R17〜R24が連結基を介して、それぞれ併
せて結合して脂肪族環を形成する際の連結基としては、
前述のR1〜R16と同様の連結基が挙げられる。
【0256】M1で用いられる配位子を有していても良
い2価の金属原子、あるいは置換基および/または配位
子を有する3価あるいは4価の金属原子あるいは半金属
原子の例としては、前述のMと同様の金属原子が挙げら
れる。
【0257】また、本発明においては、一般式(1)で
示される化合物として、さらに一般式(3)で例示され
る化合物が好ましい例として挙げられる。
【0258】
【化9】
【0259】〔式中、R25〜R40はそれぞれ独立に、水
素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換また
は無置換の炭化水素基、置換または無置換のヒドロキシ
基、置換または無置換のメルカプト基、置換または無置
換のアミノ基を表し、X9〜X1 6はそれぞれ独立に、窒
素原子、あるいは置換または無置換のメチン基を表し、
25〜R40およびメチン基上の各置換基は連結基を介し
て、それぞれ併せて結合して脂肪族環を形成していても
よく、置換または無置換の炭化水素基中、および/また
は炭化水素基で置換した置換ヒドロキシ基、置換メルカ
プト基、置換アミノ基中の炭素−炭素原子間に、酸素原
子、置換または無置換の硫黄原子、置換または無置換の
窒素原子を有していても良い。また、nは0または1を
表し、nが0のとき、M2は配位子を有していても良い
2価の金属原子、あるいは置換基および/または配位子
を有する3価あるいは4価の金属原子あるいは半金属原
子を表し、nが1のとき、M2は3価の金属原子と1個
の水素原子、あるいは4価の金属原子を表す。〕
【0260】本発明の一般式(3)で表される化合物に
おいて、R25〜R40の具体例としては、水素原子;フッ
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲ
ン原子;ニトロ基;シアノ基等が挙げられる。
【0261】R25〜R40の置換または無置換のヒドロキ
シ基、置換または無置換のメルカプト基、置換または無
置換のアミノ基の例としては、前述のR1〜R16と同様
の置換または無置換のヒドロキシル基、置換または無置
換のメルカプト基、置換または無置換のアミノ基が挙げ
られる。
【0262】R25〜R40が連結基を介して、それぞれ併
せて結合して脂肪族環を形成する際の連結基としては、
前述のR1〜R16と同様の連結基が挙げられる。
【0263】M2で用いられる金属原子あるいは半金属
原子において、nが0のとき、配位子を有していても良
い2価の金属原子、あるいは置換基および/または配位
子を有する3価あるいは4価の金属原子あるいは半金属
原子の例としては、前述のMと同様の金属原子が挙げら
れる。また、nが1のとき、M2は3価の金属原子と1
個の水素原子、あるいは4価の金属原子の例としては、
前述のMと同様の金属原子が挙げられる。
【0264】また、本発明においては、一般式(1)で
示される化合物として、さらに一般式(4)で例示され
る化合物が好ましい例として挙げられる。
【0265】
【化10】
【0266】〔式中、R41〜R72はそれぞれ独立に、水
素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換また
は無置換の炭化水素基、置換または無置換のヒドロキシ
基、置換または無置換のメルカプト基、置換または無置
換のアミノ基を表し、R41〜R 72の各置換基はフタロシ
アニン環上の各置換基と連結基を介して、それぞれ併せ
て結合していてもよく、置換または無置換の炭化水素基
中、および/または炭化水素基で置換した置換ヒドロキ
シ基、置換メルカプト基、置換アミノ基中の炭素−炭素
原子間に、酸素原子、置換または無置換の硫黄原子、置
換または無置換の窒素原子を有していても良い。nは0
または1を表し、nが0のとき、M3は配位子を有して
いても良い2価の金属原子または、置換基を有する3価
あるいは4価の金属原子、半金属原子を表し、nが1の
とき、M3は3価の金属原子と1個の水素原子、あるい
は4価の金属原子を表す。〕
【0267】本発明の一般式(4)で表される化合物に
おいて、R41〜R72の具体例としては、水素原子;フッ
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲ
ン原子;ニトロ基;シアノ基等が挙げられる。
【0268】R41〜R72の置換または無置換のヒドロキ
シ基、置換または無置換のメルカプト基、置換または無
置換のアミノ基の例としては、前述のR1〜R16と同様
の置換または無置換のヒドロキシル基、置換または無置
換のメルカプト基、置換または無置換のアミノ基が挙げ
られる。
【0269】R41〜R72が連結基を介して、それぞれ併
せて結合して環を形成する際の連結基としては、前述の
1〜R16と同様の連結基が挙げられる。
【0270】M3で用いられる金属原子あるいは半金属
原子において、nが0のとき、配位子を有していても良
い2価の金属原子、あるいは置換基および/または配位
子を有する3価あるいは4価の金属原子あるいは半金属
原子の例としては、前述のMと同様の金属原子が挙げら
れる。また、nが1のとき、M3は3価の金属原子と1
個の水素原子、あるいは4価の金属原子の例としては、
前述のMと同様の金属原子が挙げられる。
【0271】本発明記載のアザアヌレン化合物のなか
で、一般式(1)の化合物は青紫色窒化物系半導体レー
ザの発振波長域350〜450nm、DVD−Rで使用
される赤色半導体レーザ波長600〜650nm、CD
−Rで使用される近赤外半導体レーザ波長750〜85
0nmでの記録・再生・消去に好適に用いられる。ここ
で、一般式(3)の化合物が、DVD−Rで使用される
赤色半導体レーザ波長600〜650nmでの記録・再
生・消去にさらに好適であり、また、一般式(4)の化
合物がCD−Rで使用される近赤外半導体レーザ波長7
50〜850nmでの記録・再生・消去にさらに好適に
用いられる。特に、一般式(2)の化合物については、
青紫色窒化物系半導体レーザの発振波長域350〜45
0nm、DVD−Rで使用される赤色半導体レーザ波長
600〜650nmの双方の波長領域で、記録・再生・
消去を行うのに好適である。
【0272】本発明に用いられる一般式(1)で示され
る化合物においてnが0 のものについては、限定されな
いが、例えば、X1〜X4がすべて窒素であるテトラアザ
ポルフィリン(別名:ポルフィラジン)化合物について
は、例えば、J. Gen.Chem.USSR vol.47, pp1954 -1958
(1977)等に記載の方法に準じて製造される。代表的に
は、以下のような反応にて製造することができる。
【0273】すなわち、下一般式(13)〜(16)で
示される化合物を少なくとも1種用い、ペンタノール、
ヘキサノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、
キシレン、1−クロロナフタレン、1,2−ジクロロベ
ンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン等の芳香族溶
媒中、2価乃至4価金属原子のアセチルアセトナト塩、
酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機金属塩またはその
水和物、金属原子のハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、過
塩素酸塩、塩素酸塩、次亜塩素酸塩等の無機金属塩また
はその水和物等とともに、場合により1,8-ジアザビシク
ロ[5.4.0]-7-ウンデセン等の塩基の存在下、加熱反応す
ることで、一般式(1)のn=0、X1〜X4のうち4つ
が窒素であるフタロシアニン化合物、あるいは一般式
(2)のテトラアザポルフィリン化合物を得ることがで
きる。
【0274】
【化11】
【0275】[式中、R73〜R80は、式(1)のR1
8とそれぞれ同一の意味を表す。]
【0276】また、一般式(2)のテトラアザポルフィ
リン化合物を、クロロホルム等の溶媒中で、トリフルオ
ロ酢酸等の有機酸等の酸と反応させるか、メチルマグネ
シウムブロミド等のグリニヤール試薬を反応させ、その
後に塩酸、硫酸等の酸で処理することで、無金属化した
テトラアザポルフィリン化合物を得ることができる。
【0277】また、n=0、X1〜X4のうち1つが窒素
であるモノアザポルフィリン系化合物については、特に
限定されないが、例えば、Bull. Chem. Soc. Jpn., 61,
3539-3547(1988)、Inorg. Chem., 32, 291-296(199
3)、Tetrahedron Lett., 36(10), 1567-1570(1995)、Li
ebigs Ann. Chem., 339-359(1977)、Inorganica Chimic
aActa, 203 , 107-114(1993)等に記載の方法に準じて製
造することができる。代表的には、例えば、以下のよう
な方法にて製造することができる。
【0278】すなわち、一般式(17)のジピロメタン
化合物、および一般式(18)および一般式(19)の
ピロール化合物を塩化メチレンなどのハロゲン化溶媒、
エタノールなどのアルコール系溶媒等の溶媒中、臭化水
素酸の存在下で反応して、式(20)の縮合体、または
その臭化水素酸塩を得る。
【0279】
【化12】
【0280】〔式中、R81、R82、R84、R85、R86
87、R89、R90は、式(1)のR1〜R8とそれぞれ同
一の意味を表し、R83、R88、R91は、式(1)のX1
〜X4であるメチン基上の置換基とそれぞれ同一の意味
を表し、rは水素原子またはカルボキシル基を表す。〕
【0281】
【化13】
【0282】〔式中、R92、R93、R95、R96、R98
99、R101、R102は、式(1)のR 1〜R8とそれぞれ
同一の意味を表し、R94、R97、R100は、式(1)の
1〜X 4であるメチン基上の置換基とそれぞれ同一の意
味を表す。〕
【0283】次いで、一般式(20)で示される縮合体
を酢酸、塩化メチレン、トリフルオロ酢酸などの有機
酸、ハロゲン化溶媒、またはエタノールなどのアルコー
ル系溶媒などの溶媒中、臭素、ヨウ素、N-ブロモコハク
酸イミド、N-ヨードコハク酸イミド等のハロゲン化剤に
よりハロゲン化し、一般式(21)のジハロゲン化化合
物を得る。
【0284】
【化14】
【0285】〔式中、R92〜R102は、式(20)のR
92〜R102とそれぞれ同一の基を表し、aは、ハロゲン原
子を表す。〕
【0286】次にメタノール、エタノール等のアルコー
ル系溶媒、塩化メチレン等のハロゲン化溶媒、あるいは
N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド系溶媒中で、
金属又は半金属の硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン化塩などの
無機塩、あるいは酢酸塩、アセチルアセトナート塩等の
有機金属塩等の金属または半金属化合物、ピリジンなど
金属に配位可能な配位性化合物、塩化ナトリウムやホウ
フッ化ナトリウムなどのアニオンが金属配位可能なイオ
ン性化合物、空気等の酸化剤、N−エチルジイソプロピ
ルアミンやトリエタノールアミンなどの中和剤、ベンゾ
−18−クラウン−6−エーテルなどの相間移動触媒等
の存在下或いは非存在下で、アジ化ナトリウム等のアジ
化塩と反応させることにより、一般式(1)のn=0、
1〜X4のうち1つが窒素であるモノアザポルフィリン
系化合物を得ることができる。
【0287】また、金属錯体化したモノアザポルフィリ
ン化合物を、クロロホルム等の溶媒中で、トリフルオロ
酢酸等の有機酸等の酸と反応させるか、メチルマグネシ
ウムブロミド等のグリニヤール試薬を反応させ、その後
に塩酸、硫酸等の酸で処理することで、無金属化したモ
ノアザポルフィリン化合物を得ることができる。
【0288】また、n=0、X1〜X4のうち2つが窒素
であるジアザポルフィリン系化合物については、特に限
定されないが、例えば、J. Chem. Soc.(C), 22 -29(199
6)、J. Biochem., 121, 654-660(1997)、Z. Physiol. C
hem, 214, 145(1933)、Die Chemie des Pyrrols, Band
II, Halfte 2,pp. 411 -414, Akademische Verlagesell
schuft, Leipzig(1940) 等に記載の方法に準じて製造さ
れる。代表的は、以下のような三段階の反応にて製造す
ることができる。
【0289】まず、第一段階では、一般式(22)及び
一般式(23)で示されるジピロメタン化合物をそれぞ
れ酢酸等のカルボン酸系溶媒あるいは塩化メチレン等の
ハロゲン化炭化水素系溶媒中で、臭素、ヨウ素、N-ブロ
モコハク酸イミド、N-ヨードコハク酸イミド等のハロゲ
ン化剤によりハロゲン化し、各々一般式(24)及び一
般式(25)で示されるジピロメテン化合物を得る。
【0290】
【化15】
【0291】〔式中、R103、R104、R106、R107、R
108、R109、R111、R112は、式(1)のR1〜R8とそ
れぞれ同一の意味を表し、R113、R118は、式(1)の
メチン基上の置換基とそれぞれ同一の意味を表し、rは
水素原子またはカルボキシル基を表す。〕
【0292】
【化16】
【0293】〔式中、R103〜R112は、式(22)およ
び式(23)のR103〜R112とそれぞれ同一の基を表
し、aは、ハロゲン原子を表す。〕
【0294】次いで第二段階では、一般式(24)およ
び一般式(25)のジピロメテン化合物を、それぞれエ
タノール等のアルコール系溶媒及び/又はジメチルホル
ムアミド等のアミド溶媒などの有機溶媒中で、金属又は
半金属の硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン化塩などの無機塩、
あるいは酢酸塩、アセチルアセトナート塩等の有機金属
塩等の金属または半金属化合物を用い、空気などの酸化
剤の存在下或いは非存在下で反応させることにより、一
般式(26)で示されるジピロメテン金属錯体を得る。
【0295】
【化17】
【0296】[式中、R113〜R122およびa は、式(2
4)および式(25)のR113〜R122およびaとそれぞ
れ同一の基を表し、M4は式(1)のMと同一の意味を
表す。]
【0297】次いで、第三段階では、ジピロメテン金属
錯体(26)をエタノール等のアルコール系溶媒及び/
又はジメチルホルムアミド等のアミド溶媒などの有機溶
媒中でアジ化ナトリウム等のアジ化塩と反応させること
により、一般式(1)のn=0、X1〜X4のうち2つが
窒素であるジアザポルフィリン化合物を得ることができ
る。
【0298】ここで、第一段階で得られた一般式(2
4)および一般式(25)のジピロメテン化合物を、そ
れぞれエタノール等のアルコール系溶媒及び/又はジメ
チルホルムアミド等のアミド溶媒などの有機溶媒中で、
金属又は半金属の硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン化塩などの
無機塩、あるいは酢酸塩、アセチルアセトナート塩等の
有機金属塩等を用い、空気などの酸化剤の存在下或いは
非存在下で、アジ化ナトリウム等のアジ化塩と反応させ
ることにより、上記のジアザポルフィリン化合物を得る
こともできる。
【0299】また、金属錯体化したジアザポルフィリン
化合物を、クロロホルム等の溶媒中で、トリフルオロ酢
酸等の有機酸等の酸と反応させるか、メチルマグネシウ
ムブロミド等のグリニヤール試薬を反応させ、その後に
塩酸、硫酸等の酸で処理することで、無金属化したジア
ザアザポルフィリン化合物を得ることができる。
【0300】また、n=0、X1〜X4のうち3つが窒素
であるトリアザポルフィリン系化合物については、特に
限定されないが、例えば、Can. J. Chem. Vol.71, 742-
753(1996)等に記載の方法に準じて製造される。代表的
は、以下のような反応にて製造することができる。
【0301】すなわち、上記一般式(13)〜(16)
で示される化合物を一般式(27)、一般式(28)の
不飽和ケトン化合物の少なくとも1種をとハロゲン化金
属および/又は金属誘導体と、溶媒の存在下又は無溶媒
中で加熱反応させることでも一般式(1)のn=0、X1
〜X4のうち3つが窒素であるトリアザポルフィリン化
合物を得ることができる。
【0302】
【化18】
【0303】〔式中、R123、R124、R126、R127は、
式(1)のR1〜R8とそれぞれ同一の意味を表し、R
125、R128は、式(1)のメチン基上の置換基とそれぞ
れ同一の意味を表し、rは水素原子またはカルボキシル
基を表す。〕
【0304】また、別法として上記一般式(13)〜
(16)で示される化合物を少なくとも1種用い、エー
テル等の溶媒の存在下、下記一般式(29)のグリニャ
ール試薬を作用させ、さらにキノリン等のアミンの存在
下で加熱することで、一般式(1)のn=0、X1〜X4
のうち3つが窒素で、置換メチン基を有するトリアザポ
ルフィリンマグネシウム錯体化合物を得ることができ
る。
【0305】
【化19】
【0306】〔式中、R'は、式(1)のメチン基に置
換する置換基と同一の意味を表し、X'はハロゲン原子
を表す。〕
【0307】また、金属錯体化したトリアザポルフィリ
ン化合物を、クロロホルム等の溶媒中で、トリフルオロ
酢酸等の有機酸等の酸と反応させるか、メチルマグネシ
ウムブロミド等のグリニヤール試薬を反応させ、その後
に塩酸、硫酸等の酸で処理することで、無金属化したト
リアザアザポルフィリン化合物を得ることができる。
【0308】また、n=0、X1〜X4すべてが置換また
は無置換のメチン基であるポルフィリン化合物について
は、特に限定されないが、例えば、J. Org. Chem. Vol.
58(25), 7245-7257(1993)等に記載の方法に準じて製造
される。代表的は、以下のような反応にて製造すること
ができる。
【0309】すなわち、下記一般式(30)〜(33)
で示されるピロール化合物より少なくとも1種、下記一
般式(34)〜(37)で示されるアルデヒド化合物よ
り少なくとも1種を使用し、プロピオン酸等の酸の存在
下で、溶媒中又は無溶媒中で加熱反応させることで一般
式(1)のn=0、X1〜X4すべてが置換または無置換
のメチン基である無金属ポルフィリン化合物を得ること
ができる。
【0310】
【化20】
【0311】[式中、R129〜R136は、式(1)のR1
〜R8とそれぞれ同一の意味を表し、R 137〜R140は式
(1)のX1〜X4であるメチン基に置換する置換基と同
一の意味を表す。]
【0312】また、別法として下式(38)のジピロメ
タンジアルデヒド化合物、および下式(39)で示され
るジピロメタン化合物を用い、プロピオン酸等の酸の存
在下で、溶媒中又は無溶媒中で加熱反応させることで式
(1)のn=0、X1〜X4すべてが置換または無置換の
メチン基である無金属ポルフィリン化合物を得ることも
できる。
【0313】
【化21】
【0314】〔式中、R142、R143、R145、R146、R
148、R149、R151、R152は、式(1)のR1〜R8とそ
れぞれ同一の意味を表し、R141、R147は、式(1)の
1〜X4であるメチン基上の置換基とそれぞれ同一の意
味を表す。〕
【0315】本発明の一般式(1)で示されるアザポル
フィリン系化合物は、nが1のものについては、上述し
た製造法等により得られる、下記一般式(40)および
(41)で示される化合物、あるいは一般式(40)で
示される化合物のみをペンタノール、ヘキサノール等の
アルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、1−ク
ロロナフタレン、1,2−ジクロロベンゼン、1,2,
4−トリクロロベンゼン等の芳香族溶媒中、3価あるい
は4価金属原子のアセチルアセトナト塩、酢酸塩、トリ
フルオロ酢酸塩等の有機金属塩またはその水和物、金属
原子のハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、塩
素酸塩、次亜塩素酸塩等の無機金属塩またはその水和
物、あるいはジメチルアミド塩、ジエチルアミド塩等
の、ジ置換アミド塩等とともに、場合により加熱反応す
ることで得ることができる。
【0316】
【化22】
【0317】[式中、R1〜R16、X1〜X4は、式
(1)のR1〜R16、X1〜X4それぞれ同一の基を表
す。]
【0318】あるいは、一般式(40)の代わりに、そ
のリチウム塩である下記一般式(42)の化合物、もし
くは該化合物にジメトキシエタン等の含酸素炭化水素化
合物が配位してなる化合物を、また、式(41)の代わ
りに、そのリチウム塩である下記一般式(43)の化合
物、もしくは該化合物にジメトキシエタン等の含酸素炭
化水素化合物が配位してなる化合物を使用して、同様に
反応することで得ることができる。
【0319】
【化23】
【0320】[式中、R1〜R16、X1〜X8は、式
(1)のR1〜R16、X1〜X8それぞれ同一の基を表
す。]
【0321】また、本発明の化合物である中心金属が3
価の金属および水素原子である下記一般式(44)の化
合物を、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタ
ン、トリクロロエタン等のハロゲン化溶媒中、ジクロロ
ジシアノベンゾキノン、クロラニル等の酸化剤を作用さ
せて、場合により加熱反応することで、本発明の化合物
である中心金属が4価の金属である下記一般式(45)
の化合物を得ることができる。
【0322】
【化24】
【0323】[式中、R153〜R184は、式(2)のR1
〜R16とそれぞれ同一の基を表し、M5は3価の金属原
子を表し、M8は4価の金属原子を表し、X9〜X24は、
式(1)のX1〜X8とそれぞれ同一の意味を表す。]
【0324】さらに、下記一般式(46)の化合物を、
トリフルオロ酢酸銀等の銀化合物を反応助剤として用
い、ベンゼン、トルエン、キシレン、1−クロロナフタ
レン、1,2−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリク
ロロベンゼン等の芳香族溶媒中、上記一般式(42)ま
たは上記一般式(43)のリチウム化合物とともに、場
合により加熱反応することで、本発明の化合物である下
記一般式(47)の化合物を得ることができる。
【0325】
【化25】
【0326】[式中、R185〜R108は、式(1)のR1
〜R16とそれぞれ同一の基を表し、M7およびM8は4価
の金属原子を表し、Q1、Q2はフッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子を表し、X9
24は、式(1)のX1〜X8とそれぞれ同一の意味を表
す。]
【0327】また、R1〜R16のうち、任意の置換基が
水素原子のものに関して、たとえば、ニトロ化、ハロゲ
ン化、ホルミル化、アミノ化、カルボキシル化、ヒドロ
キシル化、アシル化、脱離反応等の定法の合成法によ
り、選択された水素原子が任意の置換基に置換され、さ
らに必要に応じて還元、酸化、異性化、転移などの定法
の合成法を用い、水素原子が置換した一般式(1)の化
合物を得ることもできる。
【0328】なお、置換基等の表記は一般式(1)に準
じて示しているが、一般式(2)〜一般式(4)につい
ては一般式(1)に包含されるものであり、対応する置
換基等の読み替えは自明である。本発明の光記録媒体を
構成している記録層の色素は、実質的に1種またはそれ
以上のアザアヌレン化合物、特に一般式(1)乃至一般
式(4)の化合物からなるものであり、さらに、必要に
応じて波長290nm〜690nmに吸収極大を持ち、
300nm〜900nmでの屈折率が大きい前記以外の
色素化合物と混合しても良い。具体的には、シアニン系
化合物、スクアリリウム系化合物、ナフトキノン系化合
物、アントラキノン系化合物、テトラピラポルフィラジ
ン系化合物、インドフェノール系化合物、ピリリウム系
化合物、チオピリリウム系化合物、アズレニウム系化合
物、トリフェニルメタン系化合物、キサンテン系化合
物、インダスレン系化合物、インジゴ系化合物、チオイ
ンジゴ系化合物、メロシアニン系化合物、チアジン系化
合物、アクリジン系化合物、オキサジン系化合物、ジピ
ロメテン系化合物、オキサゾール系化合物などがあり、
複数の化合物の混合であっても良い。これらの化合物の
混合割合は、0.1質量%〜30質量%程度である。
【0329】記録層を成膜する際に、必要に応じて一般
式(1)で表される化合物に、クエンチャー、化合物熱
分解促進剤、紫外線吸収剤、接着剤、吸熱性又は吸熱分
解性化合物、あるいは溶解性向上剤等の化合物を、記録
・再生・消去動作に効果的、または損なわない程度に、
好ましくは分子量3000未満となるように、一般式
(1)で表される化合物に置換基として導入することも
可能である。
【0330】クエンチャーの具体例としては、アセチル
アセトナート系、ビスジチオ−α−ジケトン系やビスフ
ェニルジチオール系などのビスジチオール系、チオカテ
コナール系、サリチルアルデヒドオキシム系、チオビス
フェノレート系などの金属錯体が好ましい。また、アミ
ン系も好適である。
【0331】化合物熱分解促進剤としては、熱減量分析
(TG分析)などにより、化合物の熱分解の促進が確認
できるのもであれば特に限定されず、例えば、金属系ア
ンチノッキング剤、メタロセン化合物、アセチルアセト
ナト系金属錯体などの金属化合物が挙げられる。金属系
アンチノッキング剤の例としては、四エチル鉛、その他
の鉛系化合物、シマントレン[Mn(C55)(CO)
3]などのMn系化合物、また、メタロセン化合物の例
としては、鉄ビスシクロペンタジエニル錯体(フェロセ
ン)をはじめ、Ti、V、Mn、Cr、Co、Ni、M
o、Ru、Rh、Zr、Lu、Ta、W、Os、Ir、
Sc、Yなどのビスシクロペンタジエニル錯体がある。
なかでもフェロセン、ルテノセン、オスモセン、ニッケ
ロセン、チタノセンおよびそれらの誘導体は良好な熱分
解促進効果がある。
【0332】その他、鉄系金属化合物として、メタロセ
ンの他に、ギ酸鉄、シュウ酸鉄、ラウリル酸鉄、ナフテ
ン酸鉄、ステアリン酸鉄、酢酸鉄などの有機酸鉄化合
物、アセチルアセトナート鉄錯体、フェナントロリン鉄
錯体、ビスピリジン鉄錯体、エチレンジアミン鉄錯体、
エチレンジアミン四酢酸鉄錯体、ジエチレントリアミン
鉄錯体、ジエチレングリコールジメチルエーテル鉄錯
体、ジホスフィノ鉄錯体、ジメチルグリオキシマート鉄
錯体などのキレート鉄錯体、カルボニル鉄錯体、シアノ
鉄錯体、アンミン鉄錯体などの鉄錯体、塩化第一鉄、塩
化第二鉄、臭化第一鉄、臭化第二鉄などのハロゲン化
鉄、あるいは、硝酸鉄、硫酸鉄などの無機鉄塩類、さら
には、酸化鉄などが挙げられる。ここで用いる熱分解促
進剤は有機溶剤に可溶で、かつ、耐湿熱性及び耐光性の
良好なものが望ましい。
【0333】吸熱性又は吸熱分解性化合物としては、特
開平10−291366号公報記載の化合物、又は、該
公報に記載される置換基を有する化合物等が挙げられ
る。
【0334】上述した各種のクエンチャー、化合物熱分
解促進剤及び吸熱性又は吸熱分解性化合物は、必要に応
じて、1種類で用いても、2種類以上を混合して用いて
も良い。
【0335】あるいは、クエンチャー能、化合物熱分解
促進能、紫外線吸収能、接着能を有する化合物を本発明
記載のアザアヌレン化合物、特に一般式(1)で表され
る化合物の置換基として、導入することも可能である。
【0336】すなわち、本発明記載の一般式(1)のア
ザアヌレン化合物残基に対して、クエンチャー能、化合
物熱分解促進能、紫外線吸収能、接着能、吸熱能又は吸
熱分解能を有する化合物残基が少なくとも一つの単結
合、二重結合、三重結合により、化学結合して一つの分
子を形成してもよい。好ましくは、一般式(1)のアザ
アヌレン環の各置換基が一般式(48)
【0337】
【化26】
【0338】〔式中、Lnは式(1)のアザアヌレン化
合物への結合部、すなわち単結合、または置換していて
もよいメチレン基、メチン基、アミノ基、イミノ基、酸
素原子または硫黄原子より少なくとも1種を選択して連
結した原子数1〜20の原子鎖を表し、Jnはクエンチ
ャー、化合物熱分解促進剤、紫外線吸収剤、接着能、吸
熱能又は吸熱分解能を有するR1〜R16に対応する化合
物残基を表す。〕
【0339】で表される置換基、または、一般式(1)
のアザアヌレン環の各置換基が各々別の置換基と連結し
て結合した、一般式(49)
【0340】
【化27】
【0341】〔式中、Lm1およびLm2は隣り合い、且つ
式(2)のアザポルフィリン系化合物への結合部、すな
わち単結合、または置換していてもよいメチレン基、メ
チン基、アミノ基、イミノ基、酸素原子または硫黄原子
より少なくとも1種を選択して連結した原子数1〜20
の原子鎖を表し、Jmはクエンチャー、化合物熱分解促
進剤、紫外線吸収剤、接着能、吸熱能又は吸熱分解能を
有するR1〜R22に対応する化合物残基を表す。〕
【0342】で表される置換基が挙げられる。
【0343】Ln、Lm1、Lm2の好ましい原子鎖の例と
しては、単結合、メチレン基、イミノ基、チア基、−C
(=O)−OCH2−、−C(=O)−OCH(CH3
−、−OCH2−、−OCH(CH3)−、−CH2OC
2−、−CH2OCH(CH3)−、−CH(CH3)O
CH(CH3)−、−O−C(=O)−、−CH=CH
−、−CH=N−、−C(=O)−、−CH=CH−C
(=O)O−、−C(C=O)CH2CH2C(=O)−
O−や、これらの基が上述した置換基により置換した基
等が挙げられる。
【0344】Jn、Jmの好ましい例としては、フェロセ
ン残基、コバルトセン残基、ニッケロセン残基、ルテノ
セン残基、オスモセン残基、チタノセン残基等のメタロ
セン残基が挙げられる。
【0345】一般式(48)の好適な骨格例としては、
以下の金属錯体残基が挙げられる。
【0346】
【化28】
【0347】(M'は、Fe、Ru、Co、Ni、Os
またはM"Z'2(M"はTi、Zr、Hf、Nb、Mo、
Vを表し、Z'は、CO、F、Cl、Br、I、上述の
1〜R 16と同様の置換基を有する炭素数1〜10のア
ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、アラルキル基、アラルキルオキシ基を示す)を表
す。)
【0348】また、一般式(49)の好適な骨格例とし
ては、以下の金属錯体残基が挙げられる。
【0349】
【化29】
【0350】(M'は、Fe、Ru、Co、Ni、Os
またはM"Z'2(M"はTi、Zr、Hf、Nb、Mo、
Vを表し、Z'は、CO、F、Cl、Br、I、上述の
1〜R 16と同様の置換基を有する炭素数1〜10のア
ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、アラルキル基、アラルキルオキシ基を示す)を表
す。)
【0351】上記化合物群においては、例えば、波長λ
=400nm近傍での屈折率n≧1.9を実現すること
ができる。特に、フタロシアニン系、アザポルフィリン
系、ポルフィリン系色素においては、通常、400nm
以下の紫外線領域にソーレー帯を有し、このソーレー帯
から400nm以内の長波長側にQバンド等で代表され
る明確な極大値を有する吸収帯がある。このソーレー帯
の裾野における吸収係数kと屈折率nを記録波長λにお
いて前記条件を満たすように調整される。
【0352】この様にして選択される有機色素の基本分
子の母核には、各種の置換基修飾が成されていても良
く、それにより光吸収スペクトルを最適化し、色素の溶
解性などの加工性改善などが成される。これらの材料
は、通常、適切な溶媒に溶解又は分散させてスピンコー
ト法、スプイ法等で塗布・乾燥させることで成膜するこ
とができる。又、より高密度記録を行うために、基板或
いは光透過層に形成される案内溝の溝間(ランド部)、
溝内(グルーブ部)双方への記録(ランド・グルーブ記
録)に対しては、グルーブ、ランド双方への色素膜厚の
均一制御を達成する必要上、真空蒸着法などが適用され
る。記録層膜厚は、20〜200nmの範囲で形成され
るのが好ましい。更に好ましくは、20〜120nmで
ある。熱干渉を抑え、高記録密度化を行うためには、有
機色素記録膜の高屈折率を確保して膜厚を薄くすること
が望ましい。
【0353】本発明の光記録媒体においては、前述の図
1及び図2に示したように、記録層に隣接して反射層を
設けることができる。反射層の材料としては、金、銀、
アルミニウム、白金、銅などの金属や、これらを含有す
る合金が挙げられる。尚、波長が390〜430nmの
青紫色レーザを用いる場合には、銀、アルミニウム及び
それらを含む合金がコスト面、光学特性面から望まし
く、とりわけ、耐久性の高い銀とTi、Pd、Cu等と
の合金系が好ましい。反射層の膜厚は、通常、20〜1
20nmであり、好ましくは10〜80nmである。さ
らに、前記金属反射膜の代わりに、誘電体反射膜{低屈
折率誘電体膜/高屈折率誘電体膜}の交互順次積層膜で
構成することもできる。例えばディスクの比較的低い反
射率を設定する場合、SiO2(n=1.46)の4分
の1波長膜とSi34(n=2.0)の4分の1波長膜
の2層積層膜などの簡単な構成を用いることができる。
金属薄膜層を全く用いないディスクの膜構造を採用する
こともできる。反射層の形成方法としては、真空蒸着
法、スパッタ法、イオンビームスパッタ法などを用いる
ことができる。
【0354】図1の構成では、該反射層3上に紫外線硬
化樹脂、熱硬化性樹脂などの有機材料を、例えばスピン
コートして保護膜4を形成する。更に図1に示したよう
に、従来のDVD同様に、該保護膜の上にダミー基板を
貼り合わせても良い。
【0355】又、図3に示すような構造の場合も、案内
溝などの形成された基板1上に反射層2、記録層3を順
次形成し、記録層3の上に紫外線硬化樹脂を塗布した
後、UV照射して硬化させ光透過層8を形成する。又、
該光透過層8を別途均一な厚みのフィルム状に形成して
おき、紫外線硬化樹脂や圧感性粘着剤など接着層を介し
て貼り合わせることもできる。
【0356】基板と記録層の間に透明保護層を形成する
ことで、記録時に発生する熱による基板の変形を抑制す
ることも有効である。また、図3のように光透過層8、
接着剤を介して記録層3上に形成する場合、前記基板変
形の抑制と共に紫外線硬化樹脂中に有機色素が溶け出す
ことを回避するため、有機色素とこれらの層との間に透
明保護層4を形成することも有効である。この透明保護
層4は、金属(例えばMg、Al、Ti、Zn、Ga、
Zr、In、Sn、Sb、Ba、Hf、Ta、Sc、
Y、希土類元素)または半金属(Si、Ge)の酸化
物、窒化物、硫化物、フッ化物等の単体、およびその混
合物から成る材料により形成することができる。これら
の透明保護膜の形成方法にも、真空蒸着法、スパッタ
法、イオンビームスパッタ法などを用いることができ
る。更にこの構成の光記録媒体においては、射出成型或
いはキャスト法により厚さ10〜177μmのスタンパ
ー熱転写による案内溝が形成された、例えば、ポリカー
ボネートからなるシートを光透過層として用いる。その
上に有機色素からなる記録層と反射層とをこの順で成膜
し、更に基板を貼り合わせた構成としても良い。
【0357】また、記録層の両側に隣接して上記の透明
保護層を形成することで、より完全に記録時に発生する
熱による基板や反射層、保護膜や光透過層の変形を抑制
し、繰り返し書き換え特性を向上させることが可能であ
る。
【0358】CD、DVD、DVRなどのそれぞれの規
格に準拠する初期反射率や信号変調度を確保するため
に、前記、記録膜、反射膜、透明保護膜の膜厚は、記録
レーザ波長において適切な光学定数を有する記録膜、反
射膜、透明保護膜材料を用い光多重反射の効果を考慮し
て多層薄膜構造の反射率を計算することで、おのおの最
適化することができる。
【0359】本発明に係る光学記録媒体は、前述のよう
に1種類以上の薄膜を積層した形態をしている為、光の
多重干渉が起きることを積極的に利用し、各規格に応じ
て初期反射率を規格の規定する範囲になるようにし、か
つ検出さる情報信号の変調度が最大になるように各層の
の膜厚を設定することが重要である。そこで、この光の
多重干渉効果について、特に反射率の計算方法:有効フ
レネル(Fresnel)係数法について述べる。
【0360】r1、r2を図4の媒質n0 と媒質n1、媒質n1
と媒質n2 におけるFresnel 係数とする時、単層膜の振
幅反射率はレーザビームの入射角をθとすると、
【0361】
【数1】 で与えられる。ここに、
【0362】
【数2】
【0363】で、隣り合う反射波、透過波の位相差は2
δ1である。ストークスの定理によれば、光の進行方向
が順方向のFresnel 係数および逆方向のFresnel 係数
(ダッシュを付けて表わした)から
【0364】
【数3】 の関係が成立する。従って、
【0365】
【数4】 と表される。
【0366】多層膜の反射率を求めるには、最終層Lの
前後2つの境界におけるFresnel 係数を用いて、上述の
ように多重干渉の計算を行ない、仮想的な一つの境界と
みなし、その時のRLを有効Fresnel 係数として、逐次
計算を上層に向けて行なう。即ち、
【0367】
【数5】
【0368】とおいて、最終層における複素反射率は、
最終層を単層膜とした上記の計算方法により、
【0369】
【数6】
【0370】となる。以下同様で、j層について、
【0371】
【数7】
【0372】と表せるので、最終層から第1層まで順次
計算することで、多層膜における反射率を計算できる。
【0373】例えば、図3に示したポリカーボネート基
板1、膜厚15nmの銀反射膜2、(n,k)=(1.
95,0.15)の有機色素記録膜3(膜厚を可変パラ
メータとする)、膜厚30nmのSiO2保護膜4、ポ
リカーボネートの光透過層8を順次形成した光記録媒体
を光透過層側から記録再生する場合の、反射率の計算例
を図5に示す。例えば、有機色素記録膜3の膜厚が80
nmであれば、記録前の初期反射率は15%、記録後の
有機色素膜の屈折率n=1.7の時、その反射率は8%
となり、変調度=(初期反射率−記録後の反射率)/初
期反射率=47%のHigh-to-Low記録を行うのに適する
低反射率タイプの媒体構造の有機色素膜厚が決定され
る。高反射率タイプの場合は銀反射膜の膜厚をより厚く
した構造となるし、Low-to-High記録を行う場合も膜構
造は異なるが、同様の計算方法により最適化が可能とな
る。
【0374】本発明は書き換え可能型として示したが、
消去動作を行わない限り、記録再生方法も記録媒体の形
態に関しても従来の追記型光記録媒体となんら変わるこ
となく、1回のみ記録する追記型光記録媒体としても有
効である。それ故、従来と高い互換性を確保することが
可能となっている。
【0375】
【実施例】以下、実施例を参照して本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0376】実施例1
【0377】本例は波長λ=405nmの青色レーザを用い
たDVDの例である。
【0378】ピッチ0.6μm、溝深50nm、溝幅
0.28μmのグルーブ形状を有したスタンパー原盤か
ら射出成型法により厚さ0.6mm、外径120mm寸
法でポリカーボネート基板を作製した。この例での膜構
成は図1に示すとおりである。該基板上に記録層2とし
て一般式(A)で表されるテトラアザポルフィリン色素
「テトラ−t−ブチル−5,10,15,20−テトラ
アザポルフィリンオキソバナジウム(IV)」を、真空蒸
着法で、グルーブ上に膜厚が60nmになるよう成膜し
た。該記録層2の屈折率、及び吸収係数は405nmに
おいてn=1.8、k=0.05であった。続いて、こ
の記録層上に厚さ100nmの銀の反射層3をスパッタ
法により成膜し、次いで、この反射層3上にUV硬化樹
脂「SD17」(大日本インキ製)をスピンコート法で
約3μmの厚みに成膜して保護膜4として、その上にU
V接着剤を塗布して厚み0.6mmのダミー基板(ポリ
カーボネート製)を貼り合わせ、DVDと同一外形の光
記録媒体を作製した。この時ディスクの初期反射率は2
3%であった。
【0379】この記録媒体をパルステック工業社製青紫
色レーザ搭載の光ディスク評価装置で、ポリカーボネー
ト基板を通してグルーブにピット長=0.5μmに対応
させた単純繰り返し信号を波長405nm、NA=0.
65、線速度=3.5m/s、記録パワー=8.5mW
の条件で記録した。該記録部を再生パワー=0.5mW
で再生したところ、C/N=59dBが得られた。図6
はこの記録パターンのRF信号出力である。
【0380】記録後、そのトラックを消去パワー3.7
mWの連続(DC)光で消去したところ、消し残りの信
号量はC/N=43dBとなり、消去比15dBが得ら
れた。図7はこの時のRF信号出力である。若干の消し
残り見られる。さらに、同一トラックに前記記録と同一
条件で再記録を行ったところ、C/N=56dBを得
た。図8はこの時のRF信号出力である。この記録・消
去を同一トラックで20回繰り返して、書き換え特性評
価を行ったところほぼ同じC/N値が得られた。
【0381】
【化30】
【0382】実施例2
【0383】本例も波長λ=405nmの青色レーザを用い
たDVDの例である。
【0384】実施例1と同一の基板、有機色素記録膜、
銀反射膜、保護膜を用いた。この例での膜構成は図2に
示す。実施例1との相違は基板1と記録膜3の間および
記録膜3と反射膜5の間に、それぞれスパッタ法で膜厚
30nmのSiO2が透明保護層5および透明保護層6
として成膜されていることである。ディスクの初期反射
率は12%であり、計算値にほぼ一致した。
【0385】ピット長=0.5μmに対応させた単純繰
り返し信号を実施例1と同一条件で記録した。
【0386】該記録部を再生パワー=0.5mWで再生
したところ、CN比=52dBが確認された。図9はこ
の記録パターンに対するRF信号出力である。
【0387】記録後、そのトラックを消去パワー3.7
mWの連続(DC)光で消去したところ、消し残りの信
号量はC/N=19dBとなり、消去比32dBが得ら
れた。図10はこの時のRF信号出力で、ほぼ完全に消
去されていることがわかる。さらに、同一トラックに前
記記録と同一条件で再記録を行ったところ、C/N=5
1dBを得た。図11はこの記録パターンに対するRF
信号出力である。この記録・消去を同一トラックで20
回繰り返して、書き換え特性評価を行ったところ、信号
劣化はほとんど起こらずC/Nは51dBを確保した。
図12からわかるように信号劣化はほとんど観測されな
い。記録膜の両側を硬度のある誘電体(この例ではSi
2)で挟むことにより、変形は有機色素記録膜のみで
発生し、基板や反射膜への影響を抑制し、繰り返し書き
換え性能の向上する結果となったものと考えられる。記
録後、消去後、再記録後の基板側SiO2誘電体層と色
素層との剥離界面をSEM観察した際の色素層側の変形
痕跡を、それぞれ図21A、図21B、図21Cに示
す。また、記録後のSiO2誘電体層側界面のSEM観
察像を図21Dに示す。特筆されるのは、色素層に隣接
するSiO2誘電体層の表面には殆ど変形痕跡は残って
おらず、色素層内の記録部位に対応してのみドーム状の
空隙痕が認められたことである。しかも、該ドーム状変
形痕は、レーザーによる消去動作により平滑化している
ことが直接観察できている。なお、基板側SiO2誘電
体層の表面は、消去後並びに再記録後も変化がなかっ
た。
【0388】実施例3
【0389】本例は波長λ=405nmの青色レーザを用い
たDVR(厚さ10〜177μmの光透過層を介して記
録再生を行う光ディスク。)の例である。
【0390】波長405nm、NA=0.85の光学系
で良好に記録再生が可能である記録媒体について、図3
の膜構成の例を示す。ここで、ポリカーボネート基板1
にはトラックピッチ0.64μmのピッチを有する案内
溝を形成し、ランド・グルーブ双方に記録できるように
その幅をほぼ50%としてある。即ち、実質的なトラッ
クピッチは0.32μmである。また、溝の深さは40
nmである。この上に膜厚12nmの銀合金の反射膜2
をスパッタ法によって成膜し、有機色素膜3としては下
記一般式(B)で表されるジアザポルフィリン色素「2,
8,12,18−テトラエチル−3,7,13,17−
テトラメチル−5,15−ジアザポルフィリン銅(I
I)」を用い、真空蒸着法により形成した。
【0391】
【化31】
【0392】有機色素膜3の膜厚は75nmの膜厚であ
り、その光学定数は、屈折率n=1.9、k=0.15
であった。透明保護層7としては膜厚30nmのSiO
2をスパッタ法により成膜した。この膜の目的は、表面
の硬度を高め、繰り返し記録特性を向上させることが目
的であるが、ここでは記録膜の保護用として捕らえてよ
い。光透過層は前述のように100μmの厚みを有する。
この層は感圧性粘着剤(PSA)を用いてポリカーボネ
ートシートを張り合わせる方式をとり、これらを合わせ
た厚みが100μmになるように設定した。
【0393】このようにして作成した光ディスクの初期
反射率は計算設計値に近い14%であった。記録は、線
速度5.72m/s、再生光パワーは0.3mW、記録
パターンは0.35μmマーク長の単一搬送波とした。
また、単一マークの記録には7つの同じ幅のパルス列
を、パルス/スペース比50%で入射し、ピークパワー
は6.0mWとし、C/NをスペクトルアナライザでR
BWを30kHzとして測定しメディアの特性を評価し
た。上に述べた
【0394】光記録媒体の場合、上記の記録・再生実験
を行った結果、45dBの値が得られた。図13はこの
記録パターンに対するRF信号出力である。
【0395】記録後、そのトラックを消去パワー3.0
mWの連続(DC)光で2回消去したところ、消し残り
の信号量はC/N=10dBとなり、消去比32dBが
得られた。図14はその時のRF信号出力である。さら
に、同一トラックに前記記録と同一条件で再記録を行っ
たところ、43dBのC/N値を得た。図15はその時
のRF信号出力である。この記録・消去を同一トラック
で10回繰り返して、書き換え特性評価を行ったが、常
に43dBのC/Nを確保することができた。
【0396】また、同ディスクの記録マーク長0.17
3μmの単一搬送波記録でのC/N値は42dB、記録
マーク長0.173μmの単一搬送波記録でC/N値は
51dBであった。さらに最短マーク長を0.38μm
とする(1,7)符号のランダムパターン記録を行った
ところ、図16に示すようなアイパターンが得られた。
【0397】実施例4
【0398】本例も波長λ=405nmの青色レーザを用い
たDVR(厚さ10〜177μmの光透過層を介して記
録再生を行う光ディスク。)の例である。
【0399】実施例3と同一のポリカーボネート基板を
使用した。この例での膜構成は図17に示すとおりであ
る:
【0400】ポリカーボネート基板(1)/誘電体膜1
(9)/誘電体膜2(10)/有機色素記録膜(3)/透
明保護層(7)/光透過層(8)。
【0401】該基板1上に膜厚60nmのSi34(n
=2.0)、膜厚60nmのSiO 2(n=1.46)を
それぞれ窒素ガス、酸素ガスをアルゴンのスパッタ動作
ガスに適度混合してターゲットにシリコンターゲットを
用いた反応性スパッタ法により順次積層した。これらの
膜は有機色素記録層の保護、記録マークの変形が基板側
に影響しないようにする働きと共に、後述する記録層、
透明保護層も含めた膜構成で、ディスクの初期反射率が
規格に適合する(DVR−Blueの場合15%〜25
%)になるように膜厚が決められている。
【0402】さらに、記録層として下記一般式(C)で表
されるモノアザポルフィリン色素「2,3,7,8,1
3,17−ヘキサエチル−12,18−ジメチル−5−
アザポルフィリン銅(II)」を、真空蒸着法により膜厚
50nmになるよう成膜した。該記録層の屈折率、及び
吸収係数は400nmにおいてn=2.1、k=0.1
であった。続いて、この記録層上に厚さ30nmのSi
2透明保護層をスパッタ法により成膜した。以下は実
施例3と同様である。
【0403】
【化32】
【0404】このようにして作成した光ディスクは、金
属反射膜を用いることなく、多重反射を起こすことによ
り、405nmの光源での反射率がおよそ20%の計算
による設計値と一致する値になった。
【0405】記録は、線速度5.72m/s、再生光パ
ワーは0.3mW、記録パターンは0.35μmマーク
長の単一搬送波とした。また、単一マークの記録には7
つの同じ幅のパルス列を、パルス/スペース比50%で
入射し、ピークパワーは5.0mWとし、C/Nをスペ
クトルアナライザでRBWを30kHzとして測定しメ
ディアの特性を評価した。上に述べた光記録媒体の場
合、上記の記録・再生実験を行った結果、48dBの値
が得られた。記録後、そのトラックを消去パワー3.0
mWの連続(DC)光で消去したところ、消し残りの信
号量はC/N=25dBとなり、消去比23dBが得ら
れた。さらに、同一トラックに前記記録と同一条件で再
記録を行ったところ、48dBのC/N値を得た。この
記録・消去を同一トラックで10回繰り返して、書き換
え特性評価を行ったが、最初の3回までは1dB以下の
C/N値変化が若干見られたが、最終的には48dBの
C/Nを確保することができた。
【0406】実施例5
【0407】本例は波長λ=658nmの赤色レーザを用い
たDVDの例である。
【0408】実施例1で得た記録媒体を用いた。但し記
録膜は該基板上にテトラアザポルフィリン色素を、エチ
ルシクロヘキサン溶液(20g/l)を用いてスピンコ
ート法で、グルーブ上に膜厚が90nmになるよう成膜
した。基板の案内溝はトラックピッチ0.74μm、幅
0.33μm、溝深さ150nmである。該記録層の屈
折率、及び吸収係数はn=2.1、k=0.05であっ
た。続いて、この記録層上に厚さ30nm のSiO2
明保護層をスパッタ法により成膜し、さらに厚さ100
nm の銀の反射層をスパッタ法により成膜し、次い
で、この反射層上にUV硬化樹脂「商品名SD17」
(大日本インキ製)をスピンコート法で約3μmの厚み
に成膜して保護膜として、その上にUV接着剤を塗布し
て厚み0.6mmのダミー基板(ポリカーボネート製)
を貼り合わせ、DVDと同一外形の光記録媒体を作製し
た。この時ディスクの初期反射率は47%であった。パ
ルステック工業社製赤色レーザ搭載の光ディスク評価装
置で、ポリカーボネート基板を通してグルーブにピット
長=0.8μmに対応させた単純繰り返し信号を波長6
58nm、NA=0.60、線速度=3.5m/s、記
録パワー=9mWの条件で記録した。該記録部を再生パ
ワー=0.5mWで再生したところ、C/N=58dB
が得られた。
【0409】記録後、そのトラックを消去パワー4mW
の連続(DC)光で消去したところ、消し残りの信号量
はC/N=30dBとなり、消去比28dBが得られ
た。さらに、同一トラックに前記記録と同一条件で再記
録を行ったところ、C/N=55dBを得た。この記録
・消去を同一トラックで20回繰り返して、書き換え特
性評価を行ったが信号劣化は殆ど見られなかった。
【0410】実施例6
【0411】本例も波長λ=780nmの赤外レーザを用い
たCDの例である。
【0412】案内溝のトラックピッチ0.74μm、幅
0.33μm、溝深さ170nmの基板上に、厚さ30
nmのSiO2透明保護層をスパッタ法により成膜し、
続いて、フタロシアニン色素を、エチルシクロヘキサン
溶液(20g/l)を用いてスピンコート法で、グルー
ブ上に膜厚が100nmになるよう成膜した。該記録層
の屈折率、及び吸収係数はn=2.2、k=0.1であ
った。さらに厚さ100nmの銀の反射層をスパッタ法
により成膜し、次いで、この反射層上にUV硬化樹脂
「SD17」(大日本インキ製)をスピンコート法で約
3μmの厚みに成膜して保護膜とした。この時ディスク
の初期反射率は68%であった。パルステック工業社製
近赤色レーザ搭載の光ディスク評価装置で、ポリカーボ
ネート基板を通してグルーブにピット長=1.2μmに
対応させた単純繰り返し信号を波長781nm、NA=
0.50、線速度=2.4m/s、記録パワー=10.
5mWの条件で記録した。該記録部を再生パワー=0.
7mWで再生したところ、C/N=57dBが得られ
た。図18はその時のRF信号出力である。
【0413】記録後、そのトラックを消去パワー3mW
の連続(DC)光で消去したところ、消し残りの信号量
はC/N=33dBとなり、消去比24dBが得られ
た。図19はその時のRF信号出力である。さらに、同
一トラックに前記記録と同一条件で再記録を行ったとこ
ろ、C/N=54dBを得た。図20はその時のRF信
号出力である。この記録・消去を同一トラックで20回
繰り返して、書き換え特性評価を行ったが信号劣化は殆
ど見られなかった。
【0414】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、記録・再生・消去動作において同一波長の
レーザ光を用いることができ、一つのレーザ光源、特に
小型軽量のレーザダイオードを搭載した簡易な記録再生
装置で書き換え型光情報記録媒体が提供できる。特に従
来の、CD−RWドライブ、DVD−RWドライブを本
発明の光記録媒体の記録再生装置としてそのまま用いる
ことができる。さらにはCD−RドライブまたはDVD
−Rドライブに消去機能を追加するのみで同様に流用が
できる。偏光光学系など複雑な信号検出を一切必要とし
ない。また、異なるレーザー波長での記録・再生・消去
動作が可能なため、CD、DVDの混成ドライブに適用
可能である。
【0415】本発明の光記録媒体は、記録層は均一に成
膜された薄い有機色素薄膜自体から成り、レーザ照射に
よって変化するものであるので、ノイズレベルは十分低
く、高光変調度(コントラスト)、即ち、高いC/N値
を有する。本発明の光記録媒体に用いられるアザアヌレ
ン化合物、特に、フタロシアニン系、ナフタロシアニン
系、モノ乃至テトラアザポルフィリン系等のアザポルフ
ィリン類やポルフィリン類およびこれらの金属錯体は、
使用するレーザ波長に合わせて光吸収スペクトルを調整
することが可能で、様々な波長の半導体レーザを用いた
記録再生装置に適合する光記録媒体が提供できる。特に
高記録密度化を行う為に、紫外・青紫色レーザなどの短
波長レーザに適応した光記録媒体が可能である。
【0416】また、誘電体保護膜や反射膜を併用して光
多重反射を利用することで記録前後の反射率の設定が容
易で、記録方式の選択も自由である。ランド・グルーブ
記録、イングルーブ記録においても適切な案内溝を有す
る基板を用いることでいずれも可能である。さらに、基
板読み出し、表面読み出しいずれも可能である。したが
って、高反射率タイプや低反射率タイプ、あるいはHigh
-to-Low やLow-to-High記録など、既存のCD、DVD
や次世代光ディスク(いわゆるDVR−Blue、DV
D−Blue)などと完全互換な光記録媒体を提供する
ことができる。
【0417】さらには、膜構造が簡単で、均一な特性と
再現性を有し、耐光性や耐候性が高く信頼性に富み、製
造コストを低く抑え安価な光記録媒体の提供が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】CD−RまたはDVD−R光情報記録媒体の基
本構成例を示す概略断面図である。
【図2】本発明による光情報記録媒体の他の構成例を示
す概略断面図である。
【図3】光透過層を介して記録再生を行う光情報記録媒
体の基本構成を示す概略断面図である。
【図4】多層薄膜の光多重反射を考慮した光記録媒体の
反射率計算方法の説明図である。
【図5】図3の構成具体例における反射率の計算例であ
る。
【図6】実施例1における初期記録の信号波形(オシロ
スコープ像)を示す波形図である。
【図7】実施例1における消去後の信号波形(オシロス
コープ像)を示す波形図である。
【図8】実施例1における再記録時の信号波形(オシロ
スコープ像)を示す波形図である。
【図9】実施例2における初期記録の信号波形(オシロ
スコープ像)を示す波形図である。
【図10】実施例2における消去後の信号波形(オシロ
スコープ像)を示す波形図である。
【図11】実施例2における再記録時の信号波形(オシ
ロスコープ像)を示す波形図である。
【図12】実施例2における20回繰り返し記録消去後
の信号波形(オシロスコープ像)を示す波形図である。
【図13】実施例3における初期記録の信号波形(オシ
ロスコープ像)を示す波形図である。
【図14】実施例3における消去後の信号波形(オシロ
スコープ像)を示す波形図である。
【図15】実施例3における再記録時の信号波形(オシ
ロスコープ像)を示す波形図である。
【図16】実施例3における初期記録のアイパターン
(オシロスコープ像)を示す波形図である。
【図17】実施例4の光情報記録媒体の概略断面図であ
る。
【図18】実施例5における初期記録の信号波形(オシ
ロスコープ像)を示す波形図である。
【図19】実施例5における消去後の信号波形(オシロ
スコープ像)を示す波形図である。
【図20】実施例5における再記録時の信号波形(オシ
ロスコープ像)を示す波形図である。
【図21】A 記録後に基板側誘電体層と色素層との剥
離界面をSEM観察した際の色素層側の変形痕跡を示す
写真である。B 消去後に基板側誘電体層と色素層との
剥離界面をSEM観察した際の色素層側の変形痕跡を示
す写真である。C 再記録後に基板側誘電体層と色素層
との剥離界面をSEM観察した際の色素層側の変形痕跡
を示す写真である。D 記録後に基板側誘電体層と色素
層との剥離界面をSEM観察した際の誘電体層の表面の
SEM観察像を示す写真である。
【符号の説明】
1 基板、2 記録層、3 反射層、 4 保護膜、
5,6,7 透明保護層、8 光透過層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 G11B 7/24 534M B41M 5/26 7/0045 Z G11B 7/0045 C09B 47/00 // C09B 47/00 B41M 5/26 Y (72)発明者 岩村 貴 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 佐飛 裕一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 小山田 光明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山本 眞伸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 小池 正士 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 三沢 伝美 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 小木曽 章 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 奈良 亮介 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 徳弘 淳 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 塚原 宇 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 Fターム(参考) 2H111 EA04 EA21 EA23 EA32 EA43 FA14 FA25 FA27 FA28 FB42 FB45 5D029 JA04 JB22 LA14 LA15 LA16 LB01 LB02 5D090 AA01 BB07 CC01 DD01 KK06

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に少なくとも1種以上の吸光性有
    機化合物(金属錯体化しているものを含む。)のみから
    なる吸光性有機化合物膜を記録膜として1層以上有し、
    当該化合物膜単体のレーザ光照射に伴う可逆的な物理的
    変化により情報の記録及び消去が行われることを特徴と
    する書き換え可能型光情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記物理的変化は形状変化であることを
    特徴とする請求項1記載の書き換え可能型光情報記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 記録レーザ光の照射による局所的な物理
    的変化によりデータ記録が行われ、前記記録レーザ光よ
    り小さなパワーの再生レーザ光の戻り光強度変化を検出
    することによってデータ再生が行われ、且つ、前記再生
    レーザ光のパワーよりも大きく記録レーザ光のパワーよ
    り小さいレーザパワーを有する連続光又はパルス光の照
    射を少なくとも1回以上行うことによってデータ消去が
    行われることを特徴とする請求項1記載の書き換え可能
    型光情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記吸光性有機化合物が、波長350n
    m〜850nmより選択される波長を有する光のうち少
    なくとも1種の光を吸収する有機色素化合物であること
    を特徴とする請求項1記載の書き換え可能型光情報記録
    媒体。
  5. 【請求項5】 上記吸光性有機化合物は、分子量300
    0未満の有機色素化合物であることを特徴とする請求項
    1記載の書き換え可能型光情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記有機色素化合物は、アザアヌレン化
    合物(金属錯体化しているものを含む。)の少なくとも
    1種から選択されることを特徴とする請求項4記載の書
    き換え可能型光情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 記録・再生・消去に用いられるレーザ光
    の波長が350nm〜450nmの範囲にあり、上記有
    機色素化合物が下記一般式(1)で示されるアザアヌレ
    ン化合物であることを特徴とする請求項6記載の書き換
    え可能型光情報記録媒体。 【化1】 〔式中、R1〜R16はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換または無置換の炭
    化水素基、置換または無置換のヒドロキシ基、置換また
    は無置換のアミノ基、置換または無置換のメルカプト基
    を表し、X1〜X8はそれぞれ独立に、窒素原子または置
    換または無置換のメチン基を表し、R1〜R16およびメ
    チン基上の各置換基は連結基を介して、それぞれ併せて
    結合していてもよく、置換または無置換の炭化水素基
    中、炭化水素基置換ヒドロキシル基、炭化水素基置換メ
    ルカプト基、および/または炭化水素基置換アミノ基中
    の炭素−炭素原子間に、酸素原子、置換または無置換の
    硫黄原子、置換または無置換の窒素原子を有していても
    良い。また、nは0または1を表し、nが0のとき、M
    は配位子を有していても良い2価の金属原子、あるいは
    置換基および/または配位子を有する3価あるいは4価
    の金属原子あるいは半金属原子を表し、nが1のとき、
    Mは3価の金属原子と1個の水素原子、あるいは4価の
    金属原子を表す。〕
  8. 【請求項8】 記録・再生・消去に用いられるレーザ光
    の波長が350nm〜450nmの範囲にあり、上記有
    機色素化合物が、下記一般式(2)で示されるテトラアザ
    ポルフィリン化合物であることを特徴とする請求項7の
    書き換え可能型光情報記録媒体。 【化2】 〔式中、R17〜R24はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換または無置換の炭
    化水素基、置換または無置換のヒドロキシ基、置換また
    は無置換のアミノ基、置換または無置換のメルカプト基
    を表し、R17〜R 24の各置換基はテトラアザポルフィリ
    ン環上の各置換基と連結基を介して、それぞれ併せて結
    合して脂肪族環を形成していてもよく、置換または無置
    換の炭化水素基中、炭化水素基置換ヒドロキシル基、炭
    化水素基置換メルカプト基、および/または炭化水素基
    置換アミノ基中の炭素―炭素原子間に、酸素原子、硫黄
    原子、置換または無置換の窒素原子を有していても良
    い。M1は配位子を有していても良い2価の金属原子あ
    るいは置換基および/または配位子を有する3価あるい
    は4価の金属原子、半金属原子を表す。〕
  9. 【請求項9】 記録・再生・消去に用いられるレーザ光
    の波長が600nm〜700nmの範囲にあり、上記有
    機色素化合物が下記一般式(3)で示されるアザアヌレン
    化合物であることを特徴とする請求項6記載の書き換え
    可能型光情報記録媒体。 【化3】 〔式中、R25〜R40はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換または無置換の炭
    化水素基、置換または無置換のヒドロキシ基、置換また
    は無置換のアミノ基、置換または無置換のメルカプト基
    を表し、X9〜X1 6はそれぞれ独立に、窒素原子または
    またはR1〜R16に示されるいずれかの基あるいは原子
    を有する置換または無置換のメチン基を表し、R25〜R
    40およびメチン基上の各置換基は連結基を介して、それ
    ぞれ併せて結合して、脂肪族環を形成していてもよく、
    置換または無置換の炭化水素基中、炭化水素基置換ヒド
    ロキシル基、炭化水素基置換メルカプト基、および/ま
    たは炭化水素基置換アミノ基中の炭素―炭素原子間に、
    酸素原子、置換または無置換の硫黄原子、置換または無
    置換の窒素原子を有していても良い。また、nは0また
    は1を表し、nが0のとき、M2は配位子を有していて
    も良い2価の金属原子あるいは置換基および/または配
    位子を有する3価あるいは4価の金属原子あるいは半金
    属原子を表し、nが1のとき、M2は3価の金属原子と
    1個の水素原子、あるいは4価の金属原子を表す。〕
  10. 【請求項10】 記録・再生・消去に用いられるレーザ
    光の波長が600nm〜700nmの範囲にあり、上記
    有機色素化合物が、一般式(2)で示されるテトラアザ
    ポルフィリン化合物であることを特徴とする請求項6記
    載の書き換え可能型光情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 記録・再生・消去に用いられるレーザ
    光の波長が750nm〜850nmの範囲にあり、上記
    有機色素化合物が下記一般式(4)で示されるフタロシア
    ニン化合物であることを特徴とする請求項6記載の書き
    換え可能型光情報記録媒体。 【化4】 〔式中、R41〜R72はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換または無置換の炭
    化水素基、置換または無置換のヒドロキシ基、置換また
    は無置換のアミノ基、置換または無置換のメルカプト基
    を表し、R41〜R 72およびメチン基上の各置換基は連結
    基を介して、それぞれ併せて結合していてもよく、置換
    または無置換の炭化水素基中、炭化水素基置換ヒドロキ
    シル基、炭化水素基置換メルカプト基、および/または
    炭化水素基置換アミノ基中の炭素―炭素原子間に、酸素
    原子、硫黄原子、置換または無置換の窒素原子を有して
    いても良い。nは0または1を表し、nが0のとき、M
    3は配位子を有していても良い2価の金属原子または、
    置換基および/または配位子を有する3価あるいは4価
    の金属原子、半金属原子を表し、nが1のとき、M3
    3価の金属原子と1個の水素原子、あるいは4価の金属
    原子を表す。〕
  12. 【請求項12】 上記吸光性有機化合物記録膜と基板の
    間、又は上記吸光性有機化合物記録膜の片側あるいは両
    側に隣接して透明保護層を有することを特徴とする請求
    項1記載の書き換え可能型光情報記録媒体。
  13. 【請求項13】 上記透明保護層は、無機硫化物、無機
    酸化物、無機窒化物から選ばれる少なくとも1種からな
    ることを特徴とする請求項12記載の書き換え可能型光
    情報記録媒体。
  14. 【請求項14】 実質的に少なくとも1種以上の吸光性
    有機化合物のみからなる吸光性有機化合物膜を記録膜と
    して1層以上有する書き換え可能型光情報記録媒体を用
    い、当該有機色素膜単体のレーザ光照射に伴う可逆的な
    物理的変化により情報の記録及び消去を行うことを特徴
    とする記録再生方法。
  15. 【請求項15】 実質的に少なくとも1種以上の吸光性
    有機化合物のみからなる吸光性有機化合物膜として1層
    以上有する書き換え可能型光情報記録媒体に対し、記録
    レーザ光を照射し上記有機色素膜単体に局所的な物理的
    変化を起こすことによってデータ記録を行い、前記記録
    レーザ光より小さなパワーの再生レーザ光の戻り光強度
    変化を検出することによってデータ再生を行い、且つ、
    前記再生レーザ光のパワーよりも大きく記録レーザ光の
    パワーより小さいレーザパワーを有する連続光又はパル
    ス光の照射を少なくとも1回以上行うことによって上記
    物理的変化を解消しデータ消去を行うことを特徴とする
    請求項14記載の記録再生方法。
  16. 【請求項16】 上記物理的変化は形状変化であること
    を特徴とする請求項14記載の記録再生方法。
  17. 【請求項17】 実質的に少なくとも1種以上の吸光性
    有機化合物のみからなる吸光性有機化合物膜を記録膜と
    して1層以上有する書き換え可能型光情報記録媒体を備
    え、当該吸光性有機化合物膜単体のレーザ光照射に伴う
    可逆的な物理的変化により情報の記録及び消去が行われ
    ることを特徴とする記録再生装置。
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