JP2003307241A - シュー間隙自動調整装置 - Google Patents
シュー間隙自動調整装置Info
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/38—Slack adjusters
- F16D65/40—Slack adjusters mechanical
- F16D65/52—Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play
- F16D65/56—Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play with screw-thread and nut
- F16D65/561—Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play with screw-thread and nut for mounting within the confines of a drum brake
- F16D65/563—Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play with screw-thread and nut for mounting within the confines of a drum brake arranged adjacent to service brake actuator, e.g. on parking brake lever, and not subjected to service brake force
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シュー間隙過調整作用時におけるナット部材
の盲動を確実に防止し、又、部品点数が少なく、組立が
簡単にして安価なシュー間隙自動調整装置が得られるこ
と。 【解決手段】 一対のブレーキシューの戻り位置を規制
するストラット123を、回転可能なナット部材124
と、ナット部材124の一方部に嵌合して支持すると共
に自身は回転不能な嵌合部材125と、ナット部材12
4の他方部を螺合により支持すると共に自身は回転不能
なボルト部材126から構成し、ブレーキシューのスト
ロークが所定の値より大きいとナット部材124を自動
的に回転する機能、及び高温時にナット部材124と嵌
合部材125を離間する弾力が消滅する方向に温度変形
することでナット部材124の回転を停止する機能を併
有する温度感応材製の駆動部材127を、ナット部材1
24と嵌合部材125間に掛け渡す。
の盲動を確実に防止し、又、部品点数が少なく、組立が
簡単にして安価なシュー間隙自動調整装置が得られるこ
と。 【解決手段】 一対のブレーキシューの戻り位置を規制
するストラット123を、回転可能なナット部材124
と、ナット部材124の一方部に嵌合して支持すると共
に自身は回転不能な嵌合部材125と、ナット部材12
4の他方部を螺合により支持すると共に自身は回転不能
なボルト部材126から構成し、ブレーキシューのスト
ロークが所定の値より大きいとナット部材124を自動
的に回転する機能、及び高温時にナット部材124と嵌
合部材125を離間する弾力が消滅する方向に温度変形
することでナット部材124の回転を停止する機能を併
有する温度感応材製の駆動部材127を、ナット部材1
24と嵌合部材125間に掛け渡す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキドラムと
これを制動するブレーキシューとの間隙を自動的に調整
するシュー間隙自動調整装置に関し、より詳細には、ブ
レーキが所定の温度に達した時にシュー間隙自動調整作
用を停止するシュー間隙過調整防止機構を備えるシュー
間隙自動調整装置に係わるものである。
これを制動するブレーキシューとの間隙を自動的に調整
するシュー間隙自動調整装置に関し、より詳細には、ブ
レーキが所定の温度に達した時にシュー間隙自動調整作
用を停止するシュー間隙過調整防止機構を備えるシュー
間隙自動調整装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】この種のシュー間隙自動調整装置をドラ
ムブレーキに適用した例が、国際特許公開WO01/0
1008号公報に開示されている。そのシュー間隙自動
調整装置の構成例を図6,図7に基づいて説明する。
ムブレーキに適用した例が、国際特許公開WO01/0
1008号公報に開示されている。そのシュー間隙自動
調整装置の構成例を図6,図7に基づいて説明する。
【0003】ストラット23に、ブレーキシュー(図示
せず)の摩耗につれてシュー間隙を自動的に調整するシ
ュー間隙自動調整機構と、ブレーキが所定の温度に達し
た時に、シュー間隙自動調整作用を停止させるシュー間
隙過調整防止機構を付設し、シュー間隙自動調整装置2
2を構成している。
せず)の摩耗につれてシュー間隙を自動的に調整するシ
ュー間隙自動調整機構と、ブレーキが所定の温度に達し
た時に、シュー間隙自動調整作用を停止させるシュー間
隙過調整防止機構を付設し、シュー間隙自動調整装置2
2を構成している。
【0004】前記シュー間隙自動調整装置22の構成
を、図6,図7を参照しながら説明するが、この説明中
で表現する「上下」と「左右」の方向は、図6に基づく
ものとする。
を、図6,図7を参照しながら説明するが、この説明中
で表現する「上下」と「左右」の方向は、図6に基づく
ものとする。
【0005】前記ストラット23は、回転可能なナット
部材24と、ナット部材24の左方部(一方部)に相対
回転可能に嵌合して支持すると共に自身は左方のブレー
キシュー(図示せず)との係合によって回転不能な嵌合
部材25と、ナット部材24の右方部(他方部)を螺合
により支持すると共に自身は右方のブレーキシュー(図
示せず)との係合によって回転不能なボルト部材26と
から構成されている。
部材24と、ナット部材24の左方部(一方部)に相対
回転可能に嵌合して支持すると共に自身は左方のブレー
キシュー(図示せず)との係合によって回転不能な嵌合
部材25と、ナット部材24の右方部(他方部)を螺合
により支持すると共に自身は右方のブレーキシュー(図
示せず)との係合によって回転不能なボルト部材26と
から構成されている。
【0006】全体として円筒状を呈するナット部材24
は、外周の左方部が小径の段付き状に形成され、その小
径外周部24eの長さ方向左方側に圧入固着した鋸歯状
外周歯24bを形成する歯輪を具備し、貫通穴24dの
右方側からめねじ24cを螺設している。
は、外周の左方部が小径の段付き状に形成され、その小
径外周部24eの長さ方向左方側に圧入固着した鋸歯状
外周歯24bを形成する歯輪を具備し、貫通穴24dの
右方側からめねじ24cを螺設している。
【0007】全体としてY字状を呈する嵌合部材25
は、左方の圧潰平板部25cに左方のブレーキシューが
係合する係合溝を形成し、右方の軸部25bが前記ナッ
ト部材24の貫通穴24dに左方から滑嵌合している。
は、左方の圧潰平板部25cに左方のブレーキシューが
係合する係合溝を形成し、右方の軸部25bが前記ナッ
ト部材24の貫通穴24dに左方から滑嵌合している。
【0008】全体としてY字状を呈するボルト部材26
は、右方の圧潰平板部26bに右方のブレーキシューが
係合する係合溝を形成し、左方の軸部に螺設したおねじ
26aが前記ナット部材24のめねじ24cに右方から
螺合している。
は、右方の圧潰平板部26bに右方のブレーキシューが
係合する係合溝を形成し、左方の軸部に螺設したおねじ
26aが前記ナット部材24のめねじ24cに右方から
螺合している。
【0009】前述したシュー間隙自動調整機構とシュー
間隙過調整防止機構とを具現化するために、駆動部材2
7がストラット23上に具備されている。この駆動部材
27は、板ばね製の円弧状部材28の両端部28a,2
8c間にバイメタル製の爪状部材29をリベット30で
以って固定的に取着して構成している。
間隙過調整防止機構とを具現化するために、駆動部材2
7がストラット23上に具備されている。この駆動部材
27は、板ばね製の円弧状部材28の両端部28a,2
8c間にバイメタル製の爪状部材29をリベット30で
以って固定的に取着して構成している。
【0010】この駆動部材27をストラット23上に載
置するのに、保持部材31とスリーブ部材32をストラ
ット23に取着している。保持部材31は、基部31a
を前記嵌合部材25の段部25aに当接すると共に、舌
片31bを圧潰平板部25cに挟着して嵌合部材25に
固定的に取着し、スリーブ部材32は、前記ナット部材
24の小径外周部24eに相対回転可能に、且つ段部2
4aに当接して右方への移動を阻止するよう取着する。
尚、本従来例においては、スリーブ部材32をナット部
材24の小径外周部24eに嵌着後に、前記外周歯24
bを形成する歯輪を小径外周部24eに圧入固着してい
る。そして、ナット部材24と嵌合部材25とを離間さ
せる弾力を円弧状部材28に蓄えながら、円弧状部材2
8の両端部28a,28cを前記保持部材31とスリー
ブ部材32に夫々固定的に取着する。この時、爪状部材
29の先端がナット部材24の外周歯24bに弾接して
ラチェット係合する。
置するのに、保持部材31とスリーブ部材32をストラ
ット23に取着している。保持部材31は、基部31a
を前記嵌合部材25の段部25aに当接すると共に、舌
片31bを圧潰平板部25cに挟着して嵌合部材25に
固定的に取着し、スリーブ部材32は、前記ナット部材
24の小径外周部24eに相対回転可能に、且つ段部2
4aに当接して右方への移動を阻止するよう取着する。
尚、本従来例においては、スリーブ部材32をナット部
材24の小径外周部24eに嵌着後に、前記外周歯24
bを形成する歯輪を小径外周部24eに圧入固着してい
る。そして、ナット部材24と嵌合部材25とを離間さ
せる弾力を円弧状部材28に蓄えながら、円弧状部材2
8の両端部28a,28cを前記保持部材31とスリー
ブ部材32に夫々固定的に取着する。この時、爪状部材
29の先端がナット部材24の外周歯24bに弾接して
ラチェット係合する。
【0011】続いて、前述した構成におけるシュー間隙
自動調整作用について説明する。サービスブレーキ作動
により、一対のブレーキシュー(図示せず)が左右に移
動すると、図外のシューリターンスプリングのばね力に
よりストラット23に作用していた軸力を開放するか
ら、駆動部材27を構成する円弧状部材28に蓄積した
弾力により、ナット部材24と嵌合部材25とが互いに
離間する方向に押動され、ナット部材24がボルト部材
26と共に右動すると共に、嵌合部材25が左動し、こ
の時の円弧状部材28の伸長に伴って爪状部材29の先
端がナット部材24の外周歯24bを回転する方向に変
位する。この時にライニングが摩耗していて、爪状部材
29の先端の変位量が外周歯24bの歯間ピッチを超え
ると、外周歯24bの一歯分ナット部材24を回転し、
ナット部材24からボルト部材26を螺出させてストラ
ット23の全長を伸長し、シュー間隙を自動的に調整す
る。
自動調整作用について説明する。サービスブレーキ作動
により、一対のブレーキシュー(図示せず)が左右に移
動すると、図外のシューリターンスプリングのばね力に
よりストラット23に作用していた軸力を開放するか
ら、駆動部材27を構成する円弧状部材28に蓄積した
弾力により、ナット部材24と嵌合部材25とが互いに
離間する方向に押動され、ナット部材24がボルト部材
26と共に右動すると共に、嵌合部材25が左動し、こ
の時の円弧状部材28の伸長に伴って爪状部材29の先
端がナット部材24の外周歯24bを回転する方向に変
位する。この時にライニングが摩耗していて、爪状部材
29の先端の変位量が外周歯24bの歯間ピッチを超え
ると、外周歯24bの一歯分ナット部材24を回転し、
ナット部材24からボルト部材26を螺出させてストラ
ット23の全長を伸長し、シュー間隙を自動的に調整す
る。
【0012】引き続いて、シュー間隙過調整防止作用に
ついて説明する。例えば、下り坂においてサービスブレ
ーキ作動を頻繁に用いるとブレーキドラムが高温になり
径方向に膨張する。このような状態において、あたかも
ライングが摩耗したものと見なしてシュー間隙自動調整
作用を続行してしまうと、ブレーキドラムが常温に冷却
されて元の寸法に戻った時に引き摺りを惹起する恐れが
ある。前述した条件によるサービスブレーキ作動を想定
してシュー間隙を予め大きく設定すると、常温時におけ
る作動ストロークが大きくなってブレーキの操作フィー
リングが悪化してしまう。これらの対策のために爪状部
材29をバイメタル製とし、ブレーキの温度が高くなる
のに伴って爪状部材29が所定の温度に達すると、爪状
部材29が図7の二点鎖線で示すように温度変形して外
周歯24bから離間することにより、シュー間隙自動調
整作用を停止させ、シュー間隙の過調整を防止してい
る。
ついて説明する。例えば、下り坂においてサービスブレ
ーキ作動を頻繁に用いるとブレーキドラムが高温になり
径方向に膨張する。このような状態において、あたかも
ライングが摩耗したものと見なしてシュー間隙自動調整
作用を続行してしまうと、ブレーキドラムが常温に冷却
されて元の寸法に戻った時に引き摺りを惹起する恐れが
ある。前述した条件によるサービスブレーキ作動を想定
してシュー間隙を予め大きく設定すると、常温時におけ
る作動ストロークが大きくなってブレーキの操作フィー
リングが悪化してしまう。これらの対策のために爪状部
材29をバイメタル製とし、ブレーキの温度が高くなる
のに伴って爪状部材29が所定の温度に達すると、爪状
部材29が図7の二点鎖線で示すように温度変形して外
周歯24bから離間することにより、シュー間隙自動調
整作用を停止させ、シュー間隙の過調整を防止してい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述した構成のシュー
間隙自動調整装置においては、以下に記載するような問
題があった。 <イ> シュー間隙過調整防止機能が働いている時、す
なわち、サービスブレーキ作動により、ストラット23
に作用していた軸力を開放し、且つバイメタル製の爪状
部材29がナット部材24の外周歯24bから離間して
いる時は、ナット部材24に何らの力が作用せずに自由
状態となるので、ナット部材24が盲動してしまい、シ
ュー間隙に悪影響を及ぼすおそれがある。 <ロ> 駆動部材27が、円弧状の板ばね28とバイメ
タル製の爪状部材29とこの二部品を固着する手段(リ
ベット30)から成り部品点数が多い。また、駆動部材
27をストラット23上に載置するために、保持部材3
1及びスリーブ部材32を付設すると、部品点数が更に
多くなる。しかも、保持部材31及びスリーブ部材32
は加工コストが嵩む複雑な形状をしており、コスト高に
なる。 <ハ> 上述の構成から、組立が極めて面倒になるので
組立工数が増え、それによってもコスト高になる。
間隙自動調整装置においては、以下に記載するような問
題があった。 <イ> シュー間隙過調整防止機能が働いている時、す
なわち、サービスブレーキ作動により、ストラット23
に作用していた軸力を開放し、且つバイメタル製の爪状
部材29がナット部材24の外周歯24bから離間して
いる時は、ナット部材24に何らの力が作用せずに自由
状態となるので、ナット部材24が盲動してしまい、シ
ュー間隙に悪影響を及ぼすおそれがある。 <ロ> 駆動部材27が、円弧状の板ばね28とバイメ
タル製の爪状部材29とこの二部品を固着する手段(リ
ベット30)から成り部品点数が多い。また、駆動部材
27をストラット23上に載置するために、保持部材3
1及びスリーブ部材32を付設すると、部品点数が更に
多くなる。しかも、保持部材31及びスリーブ部材32
は加工コストが嵩む複雑な形状をしており、コスト高に
なる。 <ハ> 上述の構成から、組立が極めて面倒になるので
組立工数が増え、それによってもコスト高になる。
【0014】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
もので、所定の温度に達すると駆動部材の円弧状部が温
度変形してシュー間隙自動調整作用を停止するよう成す
ことにより、シュー間隙に影響を及ぼさず、設計がし易
く、レイアウト性が良いシュー間隙自動調整装置を提供
することを目的としている。更には、部品点数が少な
く、組立が簡単にして安価なシュー間隙自動調整装置を
提供することを目的としている。
もので、所定の温度に達すると駆動部材の円弧状部が温
度変形してシュー間隙自動調整作用を停止するよう成す
ことにより、シュー間隙に影響を及ぼさず、設計がし易
く、レイアウト性が良いシュー間隙自動調整装置を提供
することを目的としている。更には、部品点数が少な
く、組立が簡単にして安価なシュー間隙自動調整装置を
提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明におけるシュー間隙自動調整装置におい
ては、回転可能なナット部材と、このナット部材の一方
部を支持すると共に自身は回転不能な嵌合部材と、ナッ
ト部材の他方部を支持すると共に自身は回転不能なボル
ト部材から、一対のブレーキシューの戻り位置を規制す
るストラットを構成し、一方端部を嵌合部材に固定的に
係合すると共に、他方端部をナット部材に相対回転可能
に係合して掛け渡し、一方端部と他方端部の間において
嵌合部材とナット部材をストラットの軸線方向に離間す
る弾力を蓄積する円弧状部と、この円弧状部にナット部
材と一体の外周歯を一方向に回転可能にラチェット係合
する爪状部を付設してなる駆動部材をストラットに載置
し、このストラットに作用する軸力を開放しつつブレー
キシューのストロークが所定の値より大きいと、駆動部
材に蓄積した弾力により、嵌合部材とナット部材が離間
すると共に、爪状部がナット部材を一方向に回転すると
ボルト部材が螺出し、ストラットの全長が伸長してシュ
ー間隙を自動的に調整するシュー間隙自動調整装置にお
いて、駆動部材の円弧状部が所定の温度に達した時、こ
の円弧状部が弾力を消滅する方向に温度変形してシュー
間隙自動調整作用を停止するよう構成したものである。
ために、本発明におけるシュー間隙自動調整装置におい
ては、回転可能なナット部材と、このナット部材の一方
部を支持すると共に自身は回転不能な嵌合部材と、ナッ
ト部材の他方部を支持すると共に自身は回転不能なボル
ト部材から、一対のブレーキシューの戻り位置を規制す
るストラットを構成し、一方端部を嵌合部材に固定的に
係合すると共に、他方端部をナット部材に相対回転可能
に係合して掛け渡し、一方端部と他方端部の間において
嵌合部材とナット部材をストラットの軸線方向に離間す
る弾力を蓄積する円弧状部と、この円弧状部にナット部
材と一体の外周歯を一方向に回転可能にラチェット係合
する爪状部を付設してなる駆動部材をストラットに載置
し、このストラットに作用する軸力を開放しつつブレー
キシューのストロークが所定の値より大きいと、駆動部
材に蓄積した弾力により、嵌合部材とナット部材が離間
すると共に、爪状部がナット部材を一方向に回転すると
ボルト部材が螺出し、ストラットの全長が伸長してシュ
ー間隙を自動的に調整するシュー間隙自動調整装置にお
いて、駆動部材の円弧状部が所定の温度に達した時、こ
の円弧状部が弾力を消滅する方向に温度変形してシュー
間隙自動調整作用を停止するよう構成したものである。
【0016】又、駆動部材を、1枚の板体から一体成型
した、バイメタル材や形状記憶合金材の温度感応材製と
成すとよい。
した、バイメタル材や形状記憶合金材の温度感応材製と
成すとよい。
【0017】又、ナット部材の外周歯は、ナット部材の
長さ方向の所定幅に転造加工により一体に刻設すればよ
いし、或いは、ナット部材の全長に押し出し加工又は引
き抜き加工により一体形成してもよい。
長さ方向の所定幅に転造加工により一体に刻設すればよ
いし、或いは、ナット部材の全長に押し出し加工又は引
き抜き加工により一体形成してもよい。
【0018】又、駆動部材をナット部材に取着する構造
として、ナット部材の長さ方向の所定幅に外周歯を形成
している場合には、駆動部材の他方端部に一体形成した
筒状部をナット部材の外周に滑嵌合し、ナット部材の外
周溝内に相対回転可能に没入する突起を筒状部に鍛圧形
成して定位置で取着するとよい。又、ナット部材の全長
に外周歯を形成している場合には、駆動部材の他方端部
に設けた内周歯を、ナット部材の外周歯に滑嵌合して外
周溝内に相対回転可能に嵌合する状態で、外周歯を鍛圧
して定位置に取着するとよい。
として、ナット部材の長さ方向の所定幅に外周歯を形成
している場合には、駆動部材の他方端部に一体形成した
筒状部をナット部材の外周に滑嵌合し、ナット部材の外
周溝内に相対回転可能に没入する突起を筒状部に鍛圧形
成して定位置で取着するとよい。又、ナット部材の全長
に外周歯を形成している場合には、駆動部材の他方端部
に設けた内周歯を、ナット部材の外周歯に滑嵌合して外
周溝内に相対回転可能に嵌合する状態で、外周歯を鍛圧
して定位置に取着するとよい。
【0019】更に、駆動部材の嵌合部材への取着構造と
して、駆動部材の一方端部に形成したコ字状部を、嵌合
部材の圧潰平板部に弾性的に挟持させると共に、コ字状
部の対向片に形成した穴又は突起を圧潰平板部に形成し
た突起又は穴に凹凸嵌合して固定的に取着するとよい。
して、駆動部材の一方端部に形成したコ字状部を、嵌合
部材の圧潰平板部に弾性的に挟持させると共に、コ字状
部の対向片に形成した穴又は突起を圧潰平板部に形成し
た突起又は穴に凹凸嵌合して固定的に取着するとよい。
【0020】上述のように構成されたシュー間隙自動調
整装置によれば、駆動部材の円弧状部がシュー間隙自動
調整機能とシュー間隙過調整防止機能とを併有するか
ら、簡素な構造でありながら常温時におけるシュー間隙
を小さくできて、良好なブレーキの操作フィーリングを
確保できる。駆動部材の円弧状部が所定の温度に達した
時、この円弧状部が弾力を消滅する方向に温度変形して
シュー間隙自動調整作用を停止させるよう構成したの
で、ナット部材の盲動を確実に防止できて安定したシュ
ー間隙が得られるし、しかも駆動部材の円弧状部の精密
な加工精度を必要としないので設計が容易である。又、
駆動部材を1枚の板体から一体成型した温度感応材製と
成せば、部品点数が少なくなることに加え、それに伴い
組立が簡単になるので、低コスト化が図れる。更に、駆
動部材を形状記憶合金材から成せば、バイメタル製に比
べて設計の自由度を大きくすることができる。又、ナッ
ト部材の外周歯を押し出し加工又は引き抜き加工により
一体形成すれば、その加工が容易である。又、駆動部材
をナット部材に取着する構造として、ナット部材の長さ
方向の所定幅に外周歯を転造加工で一体に刻設している
場合には、駆動部材の他方端部に一体形成した筒状部を
ナット部材の外周に相対回転可能に嵌合して定位置に取
着すればよいし、或いは、ナット部材の長さ方向の全長
に外周歯を押し出し加工や引き抜き加工で一体形成した
場合には、駆動部材の他方端部に設けた内周歯をナット
部材の外周溝に相対回転可能に嵌合して定位置に取着す
ればよく、何れの取着手段も簡単な鍛圧加工により達成
できる。更に、駆動部材を嵌合部材に取着する構造とし
て、駆動部材の一方端部に形成したコ字状部を嵌合部材
の圧潰平板部に弾性的に挟持させると共に、凹凸嵌合し
て固定的に取着すれば、組立が簡単である。
整装置によれば、駆動部材の円弧状部がシュー間隙自動
調整機能とシュー間隙過調整防止機能とを併有するか
ら、簡素な構造でありながら常温時におけるシュー間隙
を小さくできて、良好なブレーキの操作フィーリングを
確保できる。駆動部材の円弧状部が所定の温度に達した
時、この円弧状部が弾力を消滅する方向に温度変形して
シュー間隙自動調整作用を停止させるよう構成したの
で、ナット部材の盲動を確実に防止できて安定したシュ
ー間隙が得られるし、しかも駆動部材の円弧状部の精密
な加工精度を必要としないので設計が容易である。又、
駆動部材を1枚の板体から一体成型した温度感応材製と
成せば、部品点数が少なくなることに加え、それに伴い
組立が簡単になるので、低コスト化が図れる。更に、駆
動部材を形状記憶合金材から成せば、バイメタル製に比
べて設計の自由度を大きくすることができる。又、ナッ
ト部材の外周歯を押し出し加工又は引き抜き加工により
一体形成すれば、その加工が容易である。又、駆動部材
をナット部材に取着する構造として、ナット部材の長さ
方向の所定幅に外周歯を転造加工で一体に刻設している
場合には、駆動部材の他方端部に一体形成した筒状部を
ナット部材の外周に相対回転可能に嵌合して定位置に取
着すればよいし、或いは、ナット部材の長さ方向の全長
に外周歯を押し出し加工や引き抜き加工で一体形成した
場合には、駆動部材の他方端部に設けた内周歯をナット
部材の外周溝に相対回転可能に嵌合して定位置に取着す
ればよく、何れの取着手段も簡単な鍛圧加工により達成
できる。更に、駆動部材を嵌合部材に取着する構造とし
て、駆動部材の一方端部に形成したコ字状部を嵌合部材
の圧潰平板部に弾性的に挟持させると共に、凹凸嵌合し
て固定的に取着すれば、組立が簡単である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるシュー間隙
自動調整装置の一例について説明するが、シュー間隙自
動調整作用については、前述した従来技術と同じである
からその説明を省略する。尚、本発明の各実施例の説明
中で表現する「上下」と「左右」の方向は、各実施例で
示すシュー間隙自動調整装置の組立体を示す部分断面正
面図に基づくものとする。
自動調整装置の一例について説明するが、シュー間隙自
動調整作用については、前述した従来技術と同じである
からその説明を省略する。尚、本発明の各実施例の説明
中で表現する「上下」と「左右」の方向は、各実施例で
示すシュー間隙自動調整装置の組立体を示す部分断面正
面図に基づくものとする。
【0022】最初に、本発明の実施例1について、図1
〜図3を参照しながら説明する。説明に当たって、前述
した従来技術と同一機能の部品及び部位については10
0の位の符号を付して説明する。本例のシュー間隙自動
調整装置122は、ストラット123を構成するナット
部材124、嵌合部材125及びボルト部材126の三
つの部品と、これに駆動部材127を加えた四つの部品
から成る。
〜図3を参照しながら説明する。説明に当たって、前述
した従来技術と同一機能の部品及び部位については10
0の位の符号を付して説明する。本例のシュー間隙自動
調整装置122は、ストラット123を構成するナット
部材124、嵌合部材125及びボルト部材126の三
つの部品と、これに駆動部材127を加えた四つの部品
から成る。
【0023】円筒状を呈するナット部材124は、その
粗材の外周の長さ方向中央より少し左方側の所定幅に転
造加工による外周歯124bを一体に刻設している。こ
の点が別体の外周歯24bをナット部材24の小径外周
部24eに圧入して固着する従来技術と大きく異なる。
又、嵌合部材125は、圧潰平板部125cの下方側に
板面から突出する円形突起125dがプレス成型されて
いる点が従来技術と大きく異なる。ボルト部材126
は、従来技術と大きく異なる点はなく略同一である。
粗材の外周の長さ方向中央より少し左方側の所定幅に転
造加工による外周歯124bを一体に刻設している。こ
の点が別体の外周歯24bをナット部材24の小径外周
部24eに圧入して固着する従来技術と大きく異なる。
又、嵌合部材125は、圧潰平板部125cの下方側に
板面から突出する円形突起125dがプレス成型されて
いる点が従来技術と大きく異なる。ボルト部材126
は、従来技術と大きく異なる点はなく略同一である。
【0024】本例の駆動部材127は、バイメタルや形
状記憶合金の温度感応材を用い、1枚の板体からプレス
加工により一体成型したものである。そして、駆動部材
127の左端部127aは、前記嵌合部材125の圧潰
平板部125cを弾性的に挟持するよう上向きのコ字状
に成型されており、図2に示すように、このコ字状部の
底部が圧潰平板部125cの下面に当接し、コ字状部の
対向片の一片に穿設した円形穴127bが圧潰平板部1
25cの円形突起125dに嵌合している。これによ
り、駆動部材127の左端部127aを嵌合部材125
の定位置に固定的に取着することができる。又、本例で
は、圧潰平板部125cの円形突起125dをプレス成
型する際に形成される有底穴125eの開口部に嵌入す
る円形突起127gが、前記対向片の他片に突出形成さ
れているが必須ではない。尚、前記嵌合部材125の圧
潰平板部125cの円形突起125d部を貫通穴に代
え、この貫通穴の両開口部に嵌入する突起を、駆動部材
127の夫々の対向片に突設し、これらの凹凸嵌合によ
り駆動部材127を固定的に取着することもできる。
状記憶合金の温度感応材を用い、1枚の板体からプレス
加工により一体成型したものである。そして、駆動部材
127の左端部127aは、前記嵌合部材125の圧潰
平板部125cを弾性的に挟持するよう上向きのコ字状
に成型されており、図2に示すように、このコ字状部の
底部が圧潰平板部125cの下面に当接し、コ字状部の
対向片の一片に穿設した円形穴127bが圧潰平板部1
25cの円形突起125dに嵌合している。これによ
り、駆動部材127の左端部127aを嵌合部材125
の定位置に固定的に取着することができる。又、本例で
は、圧潰平板部125cの円形突起125dをプレス成
型する際に形成される有底穴125eの開口部に嵌入す
る円形突起127gが、前記対向片の他片に突出形成さ
れているが必須ではない。尚、前記嵌合部材125の圧
潰平板部125cの円形突起125d部を貫通穴に代
え、この貫通穴の両開口部に嵌入する突起を、駆動部材
127の夫々の対向片に突設し、これらの凹凸嵌合によ
り駆動部材127を固定的に取着することもできる。
【0025】又、駆動部材127の右端部127cは円
筒状を呈する。この円筒状部127dの成型方法は、平
板状態からコップ状に絞り成型した後に、底面を打ち抜
けばよいから、内径の寸法を精度良く加工できる。
筒状を呈する。この円筒状部127dの成型方法は、平
板状態からコップ状に絞り成型した後に、底面を打ち抜
けばよいから、内径の寸法を精度良く加工できる。
【0026】そして、駆動部材127の円筒状部127
dを、ナット部材124の右方側から滑嵌合した後、図
3に示すように、円筒状部127dの対角する二箇所に
ナット部材124の外周溝124f内に没入する突起1
27h,127hを鍛圧成型し、駆動部材127をナッ
ト部材124の定位置に相対回転可能なように取着す
る。その後、円弧状部127eを所定量撓ませた状態
で、左端部127aの対向片を嵌合部材125の圧潰平
板部125cに弾着し、対向片の円形穴127bと円形
突起127gを圧潰平板部125cの円形突起125d
と有底穴125eに嵌着して固定的に取着する。この
時、駆動部材127の円弧状部127eの一側部から一
体に延設する爪状部127fが、ナット部材124の外
周歯124bに弾接してラチェット係合する。又、本例
では円弧状部127eのバネ定数を小さくするために、
爪状部127fの左右の円弧状部127eに一対の略U
字状部127j,127jを形成して撓みやすくしてい
るが必須ではない。更に、前記円筒状部127dの2箇
所の突起127h,127hに代え、3箇所以上の等間
隔の間欠突起やロール加工による環状突起にすることも
できる。
dを、ナット部材124の右方側から滑嵌合した後、図
3に示すように、円筒状部127dの対角する二箇所に
ナット部材124の外周溝124f内に没入する突起1
27h,127hを鍛圧成型し、駆動部材127をナッ
ト部材124の定位置に相対回転可能なように取着す
る。その後、円弧状部127eを所定量撓ませた状態
で、左端部127aの対向片を嵌合部材125の圧潰平
板部125cに弾着し、対向片の円形穴127bと円形
突起127gを圧潰平板部125cの円形突起125d
と有底穴125eに嵌着して固定的に取着する。この
時、駆動部材127の円弧状部127eの一側部から一
体に延設する爪状部127fが、ナット部材124の外
周歯124bに弾接してラチェット係合する。又、本例
では円弧状部127eのバネ定数を小さくするために、
爪状部127fの左右の円弧状部127eに一対の略U
字状部127j,127jを形成して撓みやすくしてい
るが必須ではない。更に、前記円筒状部127dの2箇
所の突起127h,127hに代え、3箇所以上の等間
隔の間欠突起やロール加工による環状突起にすることも
できる。
【0027】次に、前述した構成におけるシュー間隙過
調整防止作用について説明するが、駆動部材127を形
状記憶合金製とした場合には、温度変形する形を前以っ
て設計しておけるから、ここでは駆動部材127をバイ
メタル製とした場合について説明する。最初に、図1を
参照しながら、駆動部材127の温度変形について説明
する。駆動部材127の円弧状部127eが所定の温度
に達すると、円弧状部127eの曲率が小さくなる想像
線(二点鎖線)で示す方向、言い換えると、円弧状部1
27eの弾力が消滅する方向に温度変形してシュー間隙
自動調整作用を停止させ、シュー間隙の過調整を防止す
る。この時、駆動部材127の爪状部127fは下方に
変位しつつ、ナット部材124の外周歯124bへの押
し付け力を増す方向に温度変形するが、ナット部材12
4と嵌合部材125を互いに離間させる付勢力が消滅若
しくは激減しているから、シュー間隙自動調整装置12
2に何ら悪影響を及ぼすことはない。
調整防止作用について説明するが、駆動部材127を形
状記憶合金製とした場合には、温度変形する形を前以っ
て設計しておけるから、ここでは駆動部材127をバイ
メタル製とした場合について説明する。最初に、図1を
参照しながら、駆動部材127の温度変形について説明
する。駆動部材127の円弧状部127eが所定の温度
に達すると、円弧状部127eの曲率が小さくなる想像
線(二点鎖線)で示す方向、言い換えると、円弧状部1
27eの弾力が消滅する方向に温度変形してシュー間隙
自動調整作用を停止させ、シュー間隙の過調整を防止す
る。この時、駆動部材127の爪状部127fは下方に
変位しつつ、ナット部材124の外周歯124bへの押
し付け力を増す方向に温度変形するが、ナット部材12
4と嵌合部材125を互いに離間させる付勢力が消滅若
しくは激減しているから、シュー間隙自動調整装置12
2に何ら悪影響を及ぼすことはない。
【0028】上述した本発明の実施例1によれば、シュ
ー間隙過調整防止作用時においても、駆動部材127の
爪状部127fがナット部材124の外周歯124bに
常に当接係合しているので、ナット部材124の盲動を
防止できてシュー間隙が変化することはない。又、シュ
ー間隙自動調整装置122が四つの部品から構成され、
従来技術が九つの部品から構成されているのに比べて半
数以下にでき、しかもその組立が簡単であるので、コス
トを大幅に低減できる。
ー間隙過調整防止作用時においても、駆動部材127の
爪状部127fがナット部材124の外周歯124bに
常に当接係合しているので、ナット部材124の盲動を
防止できてシュー間隙が変化することはない。又、シュ
ー間隙自動調整装置122が四つの部品から構成され、
従来技術が九つの部品から構成されているのに比べて半
数以下にでき、しかもその組立が簡単であるので、コス
トを大幅に低減できる。
【0029】又、ナット部材124の外周歯124b
は、転造加工により粗材外周に刻設しているので、外周
歯124bの加工が容易であり、しかもナット部材12
4の最大外径を小さくできるので、ブレーキの設計レイ
アウトが容易になる。
は、転造加工により粗材外周に刻設しているので、外周
歯124bの加工が容易であり、しかもナット部材12
4の最大外径を小さくできるので、ブレーキの設計レイ
アウトが容易になる。
【0030】又、駆動部材127は、1枚の板体から成
るバイメタルや形状記憶合金をプレス加工により一体成
型できるから、その加工が容易であると共に、設計の要
求スペックに応じて材料を選択できる。又、駆動部材1
27のナット部材124への取着は、駆動部材127の
円筒状部127dをナット部材124の外周に滑嵌合し
た後、円筒状部127dがナット部材124の定位置で
相対回転可能なように、円筒状部127dの対角する二
箇所にナット部材124の外周溝124f内に没入する
突起127h,127hを鍛圧成型するが、この突起1
27h,127hはプレス加工で容易に一体成型できる
から、何らの部品追加を必要としない。又、駆動部材1
27の嵌合部材125への取着は、駆動部材127の円
弧状部127eを撓ませて、コ字状部を嵌合部材125
の圧潰平板部125cの下方から弾着し、コ字状部の対
向片の円形穴127bと円形突起127gを圧潰平板部
125cの円形突起125dと有底穴125eに嵌着す
ればよいから、組立が簡単である。更に、駆動部材12
7の円弧状部127eが所定の温度に達すると、円弧状
部127eが弾力を消滅する方向に温度変形して、シュ
ー間隙自動調整作用を停止させるから、駆動部材127
の精密な加工精度を必要とせず、しかも高温下における
シュー間隙自動調整作用を正確なタイミングで停止させ
るので、シュー間隙の過調整を確実に防止できる。
るバイメタルや形状記憶合金をプレス加工により一体成
型できるから、その加工が容易であると共に、設計の要
求スペックに応じて材料を選択できる。又、駆動部材1
27のナット部材124への取着は、駆動部材127の
円筒状部127dをナット部材124の外周に滑嵌合し
た後、円筒状部127dがナット部材124の定位置で
相対回転可能なように、円筒状部127dの対角する二
箇所にナット部材124の外周溝124f内に没入する
突起127h,127hを鍛圧成型するが、この突起1
27h,127hはプレス加工で容易に一体成型できる
から、何らの部品追加を必要としない。又、駆動部材1
27の嵌合部材125への取着は、駆動部材127の円
弧状部127eを撓ませて、コ字状部を嵌合部材125
の圧潰平板部125cの下方から弾着し、コ字状部の対
向片の円形穴127bと円形突起127gを圧潰平板部
125cの円形突起125dと有底穴125eに嵌着す
ればよいから、組立が簡単である。更に、駆動部材12
7の円弧状部127eが所定の温度に達すると、円弧状
部127eが弾力を消滅する方向に温度変形して、シュ
ー間隙自動調整作用を停止させるから、駆動部材127
の精密な加工精度を必要とせず、しかも高温下における
シュー間隙自動調整作用を正確なタイミングで停止させ
るので、シュー間隙の過調整を確実に防止できる。
【0031】次に、本発明の実施例2について、図4を
参照しながら説明する。本例のシュー間隙自動調整装置
222を説明するに当たって、前述した実施例1と同一
のボルト部材126と本実施例2で新たに追加するバネ
クリップ233を除き、同一機能の部品及び部位につい
ては200の位の符号を付して説明する。尚、シュー間
隙過調整防止作用及び効果については、前述した実施例
1と同じにつきその説明を省略する。
参照しながら説明する。本例のシュー間隙自動調整装置
222を説明するに当たって、前述した実施例1と同一
のボルト部材126と本実施例2で新たに追加するバネ
クリップ233を除き、同一機能の部品及び部位につい
ては200の位の符号を付して説明する。尚、シュー間
隙過調整防止作用及び効果については、前述した実施例
1と同じにつきその説明を省略する。
【0032】本例のストラット223を構成する嵌合部
材225の圧潰平板部225cには、前述した実施例1
の円形突起125dに代えて、角形突起225dをプレ
ス加工により一体成型している。これに伴って、駆動部
材227の左端部227aのコ字状の対向片には、前記
嵌合部材225の角形突起225dに嵌合して固定的に
取着する角形穴227bを穿設している。この場合に
は、駆動部材227のコ字状の底部を嵌合部材225の
圧潰平板部225cの下面に当接させなくても、駆動部
材227の左端部227aを嵌合部材225の圧潰平板
部225cの定位置に固定的に取着することができる。
尚、前記した嵌合部材225と駆動部材227との凹凸
嵌合(角形突起225dと角形穴227bの嵌合)は角
形に限定されるものではなく、要は駆動部材227の左
端部227aを嵌合部材225の圧潰平板部225cの
定位置に固定的に取着できればよいから、楕円形等の非
円形の凹凸嵌合であればよい。
材225の圧潰平板部225cには、前述した実施例1
の円形突起125dに代えて、角形突起225dをプレ
ス加工により一体成型している。これに伴って、駆動部
材227の左端部227aのコ字状の対向片には、前記
嵌合部材225の角形突起225dに嵌合して固定的に
取着する角形穴227bを穿設している。この場合に
は、駆動部材227のコ字状の底部を嵌合部材225の
圧潰平板部225cの下面に当接させなくても、駆動部
材227の左端部227aを嵌合部材225の圧潰平板
部225cの定位置に固定的に取着することができる。
尚、前記した嵌合部材225と駆動部材227との凹凸
嵌合(角形突起225dと角形穴227bの嵌合)は角
形に限定されるものではなく、要は駆動部材227の左
端部227aを嵌合部材225の圧潰平板部225cの
定位置に固定的に取着できればよいから、楕円形等の非
円形の凹凸嵌合であればよい。
【0033】又、駆動部材227の右端部227cの円
筒状部227dは、駆動部材227の円弧状部227e
を所定量撓ませた状態で、ナット部材224の外周溝2
24fにバネクリップ233を嵌着し、駆動部材227
の右方向への移動を阻止している。
筒状部227dは、駆動部材227の円弧状部227e
を所定量撓ませた状態で、ナット部材224の外周溝2
24fにバネクリップ233を嵌着し、駆動部材227
の右方向への移動を阻止している。
【0034】続いて、本発明の実施例3について、図5
を参照しながら説明する。本例のシュー間隙自動調整装
置322を説明するに当たって、前述した実施例と同一
のボルト部材126を除き、同一機能の部品及び部位に
ついては300の位の符号を付して説明する。尚、シュ
ー間隙過調整防止作用及び効果については、前述した実
施例1と同じにつきその説明を省略する。
を参照しながら説明する。本例のシュー間隙自動調整装
置322を説明するに当たって、前述した実施例と同一
のボルト部材126を除き、同一機能の部品及び部位に
ついては300の位の符号を付して説明する。尚、シュ
ー間隙過調整防止作用及び効果については、前述した実
施例1と同じにつきその説明を省略する。
【0035】本例のストラット323を構成するナット
部材324はその外周の全長に亙って押し出し加工又は
引き抜き加工による外周歯324bを一体形成し、その
中央より少し右方側に外周歯324bの谷底径と略同径
の外周溝324fを形成している。これに伴って、駆動
部材327の右端部327cを、ストラット323の軸
線に直角な上方向に向けて折曲成型し、この折曲した円
盤状部の中央部に、前記ナット部材324の外周歯32
4bに滑嵌合可能な内周歯327kを穿設している。そ
して、前記円盤状部をナット部材324の右方側から外
周溝324fの位置まで移動して相対回転可能に嵌合し
た後、外周溝324fに隣接する右方側の外周歯324
bを等間隔に二箇所以上鍛圧する。この鍛圧部324
g,324gにより、駆動部材327の右端部327c
を、ナット部材324の外周溝324f内に相対回転可
能に嵌合すると共に、右方向への移動を阻止する。
部材324はその外周の全長に亙って押し出し加工又は
引き抜き加工による外周歯324bを一体形成し、その
中央より少し右方側に外周歯324bの谷底径と略同径
の外周溝324fを形成している。これに伴って、駆動
部材327の右端部327cを、ストラット323の軸
線に直角な上方向に向けて折曲成型し、この折曲した円
盤状部の中央部に、前記ナット部材324の外周歯32
4bに滑嵌合可能な内周歯327kを穿設している。そ
して、前記円盤状部をナット部材324の右方側から外
周溝324fの位置まで移動して相対回転可能に嵌合し
た後、外周溝324fに隣接する右方側の外周歯324
bを等間隔に二箇所以上鍛圧する。この鍛圧部324
g,324gにより、駆動部材327の右端部327c
を、ナット部材324の外周溝324f内に相対回転可
能に嵌合すると共に、右方向への移動を阻止する。
【0036】嵌合部材325の圧潰平板部325cに、
二つの円形突起325d,325dを上下方向に間隔を
有してプレス加工により一体成型している。これに伴っ
て、駆動部材327の左端部327aの対向片の一片に
は、駆動部材327の円弧状部327eを所定量撓ませ
た状態で、嵌合部材325の二つの円形突起325d,
325dに嵌合して固定的に取着される二つの円形穴3
27b,327bを穿設している。尚、嵌合部材325
の円形突起325d,325dと駆動部材327の円形
穴327b,327bは円形に限らず非円形穴としても
よく、又、駆動部材327は1つの長穴にしても嵌合部
材325の定位置に固定的に取着することができる。
二つの円形突起325d,325dを上下方向に間隔を
有してプレス加工により一体成型している。これに伴っ
て、駆動部材327の左端部327aの対向片の一片に
は、駆動部材327の円弧状部327eを所定量撓ませ
た状態で、嵌合部材325の二つの円形突起325d,
325dに嵌合して固定的に取着される二つの円形穴3
27b,327bを穿設している。尚、嵌合部材325
の円形突起325d,325dと駆動部材327の円形
穴327b,327bは円形に限らず非円形穴としても
よく、又、駆動部材327は1つの長穴にしても嵌合部
材325の定位置に固定的に取着することができる。
【0037】尚、本発明は、前述した実施例1〜実施例
3の構造に限定されるものではなく、シュー間隙自動調
整装置を構成する部品を適宜組替えて用いることができ
るし、嵌合部材を円筒状材から形成することができる
し、駆動部材をナット部材と嵌合部材間に間接的に掛け
渡す等の幾多の変更が可能であることは、当業者であれ
ば容易に理解できるであろう。又、本発明によるシュー
間隙自動調整装置を、ディスクブレーキに適用できるこ
とも、特表平7−503308号公報から明らかであ
る。
3の構造に限定されるものではなく、シュー間隙自動調
整装置を構成する部品を適宜組替えて用いることができ
るし、嵌合部材を円筒状材から形成することができる
し、駆動部材をナット部材と嵌合部材間に間接的に掛け
渡す等の幾多の変更が可能であることは、当業者であれ
ば容易に理解できるであろう。又、本発明によるシュー
間隙自動調整装置を、ディスクブレーキに適用できるこ
とも、特表平7−503308号公報から明らかであ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。 <イ> 駆動部材の円弧状部が所定の温度に達した時、
この円弧状部が弾力を消滅する方向に温度変形してシュ
ー間隙自動調整作用を停止するよう構成したから、シュ
ー間隙過調整防止作用時におけるナット部材の盲動を確
実に防止できてシュー間隙に悪影響を及ぼす恐れを完全
に払拭できる。
ているので、以下に記載するような効果を奏する。 <イ> 駆動部材の円弧状部が所定の温度に達した時、
この円弧状部が弾力を消滅する方向に温度変形してシュ
ー間隙自動調整作用を停止するよう構成したから、シュ
ー間隙過調整防止作用時におけるナット部材の盲動を確
実に防止できてシュー間隙に悪影響を及ぼす恐れを完全
に払拭できる。
【0039】<ロ> シュー間隙を自動的に調整するシ
ュー間隙自動調整機構と、シュー間隙自動調整作用を停
止するシュー間隙過調整防止機構とを兼備するシュー間
隙自動調整装置を、回転可能なナット部材と、ナット部
材の一方部(左方部)に嵌合して相対回転可能に支持す
ると共に自身は回転不能な嵌合部材と、ナット部材の他
方部(右方部)を螺合により支持すると共に自身は回転
不能なボルト部材と、ナット部材と嵌合部材間に掛け渡
されて、ブレーキシューの摩耗につれてシュー間隙を自
動的に調整するためにナット部材を回転する機能及び所
定の温度に達した時にシュー間隙自動調整を停止するた
めにナット部材の回転を停止させる機能を併有する駆動
部材から構成すれば四つの部品で済み、部品点数が少な
くて組立が簡単であり、安価にできる。
ュー間隙自動調整機構と、シュー間隙自動調整作用を停
止するシュー間隙過調整防止機構とを兼備するシュー間
隙自動調整装置を、回転可能なナット部材と、ナット部
材の一方部(左方部)に嵌合して相対回転可能に支持す
ると共に自身は回転不能な嵌合部材と、ナット部材の他
方部(右方部)を螺合により支持すると共に自身は回転
不能なボルト部材と、ナット部材と嵌合部材間に掛け渡
されて、ブレーキシューの摩耗につれてシュー間隙を自
動的に調整するためにナット部材を回転する機能及び所
定の温度に達した時にシュー間隙自動調整を停止するた
めにナット部材の回転を停止させる機能を併有する駆動
部材から構成すれば四つの部品で済み、部品点数が少な
くて組立が簡単であり、安価にできる。
【0040】<ハ> 又、ナット部材の外周歯を自動的
に回転してシュー間隙自動調整作用を行う駆動部材を、
バイメタルや形状記憶合金の温度感応材製とし、駆動部
材の円弧状部が所定の温度に達すると、駆動部材の両端
部間の円弧状部が温度変形して円弧状部に蓄積されてい
る弾力が消滅することで、シュー間隙自動調整作用を停
止させるようにしたから、弾力の荷重範囲を大きく設定
することができて、駆動部材の精密な加工精度を必要と
しないことに加え、他の部品に悪影響を及ぼすことがな
いので設計が容易である。
に回転してシュー間隙自動調整作用を行う駆動部材を、
バイメタルや形状記憶合金の温度感応材製とし、駆動部
材の円弧状部が所定の温度に達すると、駆動部材の両端
部間の円弧状部が温度変形して円弧状部に蓄積されてい
る弾力が消滅することで、シュー間隙自動調整作用を停
止させるようにしたから、弾力の荷重範囲を大きく設定
することができて、駆動部材の精密な加工精度を必要と
しないことに加え、他の部品に悪影響を及ぼすことがな
いので設計が容易である。
【0041】<ニ> 又、駆動部材は、1枚の板体から
成るバイメタルや形状記憶合金をプレス加工により一体
成型できるから、その加工が容易であると共に、設計の
要求スペックに応じて材料を選択できる。
成るバイメタルや形状記憶合金をプレス加工により一体
成型できるから、その加工が容易であると共に、設計の
要求スペックに応じて材料を選択できる。
【0042】<ホ> 又、ナット部材の外周歯は、転造
加工により粗材外周の長さ方向の所定幅に刻設したり、
或いは、押し出し加工又は引き抜き加工により粗材外周
の全長に一体形成できるから、その加工が容易であり、
しかもナット部材の最大外径を小さくできるので、ブレ
ーキの設計レイアウトを容易にすることができる。
加工により粗材外周の長さ方向の所定幅に刻設したり、
或いは、押し出し加工又は引き抜き加工により粗材外周
の全長に一体形成できるから、その加工が容易であり、
しかもナット部材の最大外径を小さくできるので、ブレ
ーキの設計レイアウトを容易にすることができる。
【0043】<ヘ> 又、駆動部材の嵌合部材への取着
は、駆動部材のコ字状部を嵌合部材の圧潰平板部に弾着
し、両者を凹凸嵌合して定位置に固定的に取着すればよ
いから、組み付けが簡単である。
は、駆動部材のコ字状部を嵌合部材の圧潰平板部に弾着
し、両者を凹凸嵌合して定位置に固定的に取着すればよ
いから、組み付けが簡単である。
【0044】<ト> 更に、駆動部材のナット部材への
取着は、駆動部材の筒状部又は内周歯をナット部材の外
周又は外周溝に相対回転可能に嵌合し、鍛圧手段により
定位置に取着すればよいから、組み付けが簡単である。
取着は、駆動部材の筒状部又は内周歯をナット部材の外
周又は外周溝に相対回転可能に嵌合し、鍛圧手段により
定位置に取着すればよいから、組み付けが簡単である。
【図1】 本発明の実施例1に係わるシュー間隙自動
調整装置の部分断面正面図
調整装置の部分断面正面図
【図2】 図1のII−II断面図
【図3】 図1のIII−III断面図
【図4】 本発明の実施例2に係わるシュー間隙自動
調整装置の部分断面正面図
調整装置の部分断面正面図
【図5】 本発明の実施例3に係わるシュー間隙自動
調整装置の部分断面正面図
調整装置の部分断面正面図
【図6】 従来のシュー間隙自動調整装置の部分断面
正面面
正面面
【図7】 図6のVll−Vll断面図
122,222,322 シュー間隙自動調整装置
123,223,323 ストラット
124,224,324 ナット部材
124b,324b 外周歯
125,225,325 嵌合部材
125c,225c,325c 圧潰平板部
126 ボルト部材
127,227,327 駆動部材
127e,227e,327e 円弧状部
127f,227f,327f 爪状部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月15日(2002.5.1
5)
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この駆動部材27をストラット23上に載
置するのに、保持部材31とスリーブ部材32をストラ
ット23に取着している。保持部材31は、基部31a
を前記嵌合部材25の段部25aに当接させて嵌合部材
25に固定的に取着し、スリーブ部材32は、前記ナッ
ト部材24の小径外周部24eに相対回転可能に、且つ
段部24aに当接して右方への移動を阻止するよう取着
する。尚、本従来例においては、スリーブ部材32をナ
ット部材24の小径外周部24eに嵌着後に、前記外周
歯24bを形成する歯輪を小径外周部24eに圧入固着
している。そして、ナット部材24と嵌合部材25とを
離間させる弾力を円弧状部材28に蓄えながら、円弧状
部材28の両端部28a,28cを前記保持部材31と
スリーブ部材32に夫々固定的に取着する。この時、爪
状部材29の先端がナット部材24の外周歯24bに弾
接してラチェット係合する。
置するのに、保持部材31とスリーブ部材32をストラ
ット23に取着している。保持部材31は、基部31a
を前記嵌合部材25の段部25aに当接させて嵌合部材
25に固定的に取着し、スリーブ部材32は、前記ナッ
ト部材24の小径外周部24eに相対回転可能に、且つ
段部24aに当接して右方への移動を阻止するよう取着
する。尚、本従来例においては、スリーブ部材32をナ
ット部材24の小径外周部24eに嵌着後に、前記外周
歯24bを形成する歯輪を小径外周部24eに圧入固着
している。そして、ナット部材24と嵌合部材25とを
離間させる弾力を円弧状部材28に蓄えながら、円弧状
部材28の両端部28a,28cを前記保持部材31と
スリーブ部材32に夫々固定的に取着する。この時、爪
状部材29の先端がナット部材24の外周歯24bに弾
接してラチェット係合する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
Claims (7)
- 【請求項1】 回転可能なナット部材と、このナット部
材の一方部を支持すると共に自身は回転不能な嵌合部材
と、前記ナット部材の他方部を支持すると共に自身は回
転不能なボルト部材から、一対のブレーキシューの戻り
位置を規制するストラットを構成し、 一方端部を前記嵌合部材に固定的に係合すると共に、他
方端部を前記ナット部材に相対回転可能に係合して掛け
渡し、前記一方端部と他方端部の間において前記嵌合部
材とナット部材を前記ストラットの軸線方向に離間する
弾力を蓄積する円弧状部と、この円弧状部に前記ナット
部材と一体の外周歯を一方向に回転可能にラチェット係
合する爪状部を付設してなる駆動部材を前記ストラット
に載置し、 このストラットに作用する軸力を開放しつつ前記ブレー
キシューのストロークが所定の値より大きいと、前記駆
動部材に蓄積した弾力により、前記嵌合部材と前記ナッ
ト部材が離間すると共に、前記爪状部がナット部材を一
方向に回転するとボルト部材が螺出し、前記ストラット
の全長が伸長してシュー間隙を自動的に調整するシュー
間隙自動調整装置において、 前記駆動部材の円弧状部が所定の温度に達した時、この
円弧状部が前記弾力を消滅する方向に温度変形してシュ
ー間隙自動調整作用を停止するよう構成したことを特徴
とする、シュー間隙自動調整装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記駆動部材を1枚
の板体から一体成型した温度感応材製と成したことを特
徴とする、シュー間隙自動調整装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記駆動部材をバイ
メタル材から成したことを特徴とする、シュー間隙自動
調整装置。 - 【請求項4】 請求項2において、前記駆動部材を形状
記憶合金材から成したことを特徴とする、シュー間隙自
動調整装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
て、前記駆動部材の他方端部に一体形成した筒状部を前
記ナット部材の外周に嵌合し、ナット部材に形成した外
周溝位置まで移動させて、この外周溝内に相対回転可能
に没入する突起を前記筒状部に鍛圧形成し、前記駆動部
材をナット部材に取着したことを特徴とする、シュー間
隙自動調整装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
て、前記ナット部材の外周の全長に、押し出し加工又は
引き抜き加工による外周歯を一体形成したことを特徴と
する、シュー間隙自動調整装置。 - 【請求項7】 請求項6において、前記駆動部材の他方
端部に設けた内周歯を前記ナット部材の外周歯に嵌合
し、ナット部材の外周に形成した外周溝位置まで移動さ
せて、この外周溝内に相対回転可能に嵌合する状態で、
ナット部材の他方部側への移動を阻止するよう外周歯を
鍛圧し、前記駆動部材をナット部材に取着したことを特
徴とする、シュー間隙自動調整装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002113277A JP2003307241A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | シュー間隙自動調整装置 |
EP03290949A EP1355077B1 (en) | 2002-04-16 | 2003-04-16 | An automatic clearance compensator for a drum brake |
US10/414,990 US7258207B2 (en) | 2002-04-16 | 2003-04-16 | Automatic shoe clearance adjusting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002113277A JP2003307241A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | シュー間隙自動調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003307241A true JP2003307241A (ja) | 2003-10-31 |
Family
ID=28672612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002113277A Pending JP2003307241A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | シュー間隙自動調整装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7258207B2 (ja) |
EP (1) | EP1355077B1 (ja) |
JP (1) | JP2003307241A (ja) |
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GB0122436D0 (en) * | 2001-09-18 | 2001-11-07 | Automotive Products Uk Ltd | Brake adjusters |
US7178642B1 (en) * | 2005-01-20 | 2007-02-20 | Robert Bosch Gmbh | Drum brake |
JP5094851B2 (ja) * | 2006-06-01 | 2012-12-12 | オートモーティブ・プロダクツ・イタリア・(エスブイ)・ソシエタ・レスポンサビリタ・リミタータ | ドラムブレーキ |
KR20110060245A (ko) * | 2009-11-30 | 2011-06-08 | 주식회사 만도 | 기계식 드럼 브레이크 |
JP2011231803A (ja) * | 2010-04-23 | 2011-11-17 | Nisshinbo Brake Inc | シュー間隙自動調整装置 |
CN102086916A (zh) * | 2011-01-10 | 2011-06-08 | 山东遨游汽车制动系统股份有限公司 | 制动间隙自调装置 |
US9255619B2 (en) * | 2011-09-30 | 2016-02-09 | GM Global Technology Operations LLC | Bi-stable and multi-stable devices |
ITTO20120097A1 (it) * | 2012-02-07 | 2013-08-08 | Daico Automotive Products S P A | Dispositivo di regolazione automatica del gioco per un freno a tamburo |
US9730494B1 (en) | 2016-09-23 | 2017-08-15 | Feinstein Patents, Llc | Self-fitting, self-adjusting, automatically adjusting and/or automatically fitting shoe/sneaker/footwear |
IT201900022113A1 (it) * | 2019-11-26 | 2021-05-26 | Freni Brembo Spa | "Dispositivo di regolazione automatica del gioco di un freno di stazionamento" |
DE102022211927A1 (de) * | 2022-11-10 | 2024-05-16 | Zf Active Safety Gmbh | Schwimmsattelbremse mit einer Nachstellvorrichtung |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5376262A (en) * | 1976-12-20 | 1978-07-06 | Tokico Ltd | Shoe clearance automatic regulator |
US4385681A (en) * | 1979-05-21 | 1983-05-31 | Lucas Industries Limited | Drum brakes having automatic adjusters |
US4706784A (en) * | 1985-09-03 | 1987-11-17 | General Motors Corporation | Drum brake adjusters |
FR2587428B1 (fr) * | 1985-09-19 | 1987-11-27 | Bendix France | Entretoise a reglage automatique, a verrouillage thermique, pour frein a tambour |
GB8905618D0 (en) | 1989-03-11 | 1989-04-26 | Automotive Prod Plc | Automatic adjuster for drum brake |
GB9112350D0 (en) * | 1991-06-08 | 1991-07-31 | Gen Motors France | Drum brake and wear adjuster therefor |
GB9224707D0 (en) | 1992-11-25 | 1993-01-13 | Automotive Products Plc | Automatic adjuster for drum brake |
IT1308764B1 (it) * | 1999-06-29 | 2002-01-10 | Maff S P A | Compensatore automatico del gioco per un freno a tamburo perautoveicoli |
GB0122436D0 (en) | 2001-09-18 | 2001-11-07 | Automotive Products Uk Ltd | Brake adjusters |
-
2002
- 2002-04-16 JP JP2002113277A patent/JP2003307241A/ja active Pending
-
2003
- 2003-04-16 US US10/414,990 patent/US7258207B2/en not_active Expired - Lifetime
- 2003-04-16 EP EP03290949A patent/EP1355077B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1355077A1 (en) | 2003-10-22 |
US7258207B2 (en) | 2007-08-21 |
EP1355077B1 (en) | 2005-02-23 |
US20030226729A1 (en) | 2003-12-11 |
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