JP2003295460A - 投影露光方法及び投影露光装置 - Google Patents
投影露光方法及び投影露光装置Info
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- JP2003295460A JP2003295460A JP2002104772A JP2002104772A JP2003295460A JP 2003295460 A JP2003295460 A JP 2003295460A JP 2002104772 A JP2002104772 A JP 2002104772A JP 2002104772 A JP2002104772 A JP 2002104772A JP 2003295460 A JP2003295460 A JP 2003295460A
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- JP
- Japan
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- mask
- optical system
- projection
- pattern
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 段差量の大きな傾斜面に精度よく投影露光を
行う。 【解決手段】 投影光学系ユニット40内には、等ピッ
チに配置された複数の投影光学系が設けられており、投
影光学系ユニット40は、マスク20のパターンの異な
る位置の等倍正立像を同時に投影する。ウェーハ10及
びマスク20の相対位置を一定としたまま、ウェーハ1
0及びマスク20を移動すると、各投影光学系の投影露
光領域がウェーハ10上を相対的に移動して走査を行
う。各投影光学系は、凹面鏡と組み合わせレンズとを含
んで構成されている。組み合わせレンズは、単一光学ガ
ラスからなる凹レンズと、異なる光学ガラスからなる3
種類のレンズで構成されたアクロマート凸レンズとを含
む。
行う。 【解決手段】 投影光学系ユニット40内には、等ピッ
チに配置された複数の投影光学系が設けられており、投
影光学系ユニット40は、マスク20のパターンの異な
る位置の等倍正立像を同時に投影する。ウェーハ10及
びマスク20の相対位置を一定としたまま、ウェーハ1
0及びマスク20を移動すると、各投影光学系の投影露
光領域がウェーハ10上を相対的に移動して走査を行
う。各投影光学系は、凹面鏡と組み合わせレンズとを含
んで構成されている。組み合わせレンズは、単一光学ガ
ラスからなる凹レンズと、異なる光学ガラスからなる3
種類のレンズで構成されたアクロマート凸レンズとを含
む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
配線パターン等を投影露光する投影露光方法及び投影露
光装置に係り、特に段差量の大きな傾斜面への投影露光
に好適な投影露光方法及び投影露光装置に関する。
配線パターン等を投影露光する投影露光方法及び投影露
光装置に係り、特に段差量の大きな傾斜面への投影露光
に好適な投影露光方法及び投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスのプリント配線基
板への実装において、高密度化が急速に進んでいる。高
密度化は、半導体デバイスのチップ面上に、プリント配
線基板へ接続するための配線を直接施す技術に支えられ
ており、このような技術は、ウェーハ・プロセス・パッ
ケージ(WPP)と呼ばれている。
板への実装において、高密度化が急速に進んでいる。高
密度化は、半導体デバイスのチップ面上に、プリント配
線基板へ接続するための配線を直接施す技術に支えられ
ており、このような技術は、ウェーハ・プロセス・パッ
ケージ(WPP)と呼ばれている。
【0003】図17は、ウェーハ・プロセス・パッケー
ジの基本構造を示す図である。また、図18は、ウェー
ハ・プロセス・パッケージの製造工程の概略を示すフロ
ーチャートである。シリコン基板1の表面に半導体回路
2及びボンディングパッド3を形成する工程は、従来の
リードフレームとワイヤーボンダーを用いた半導体パッ
ケージと同様である。ボンディングパッド3の周辺は、
SiO2等の無機質の絶縁膜4でカバーする。図18で
は、これらの工程は省略されている。
ジの基本構造を示す図である。また、図18は、ウェー
ハ・プロセス・パッケージの製造工程の概略を示すフロ
ーチャートである。シリコン基板1の表面に半導体回路
2及びボンディングパッド3を形成する工程は、従来の
リードフレームとワイヤーボンダーを用いた半導体パッ
ケージと同様である。ボンディングパッド3の周辺は、
SiO2等の無機質の絶縁膜4でカバーする。図18で
は、これらの工程は省略されている。
【0004】ウェーハ・プロセス・パッケージにおいて
は、絶縁膜4の上に、感光性ポリイミド(PIQ)等の
有機質の絶縁膜5を形成する(ステップ101)。そし
て、絶縁膜5にボンディングパッド3の部分のホールを
作成した後(ステップ102〜103)、絶縁膜5の上
にさらに応力緩和層6を形成する(ステップ104〜1
05)。続いて、ボンディングパッド3から応力緩和層
6の表面へCu/Ni配線7を形成する(ステップ10
6〜112)。さらに、ハンダボール9を設置する部分
を除いてポリイミド等の配線保護膜8を形成し(ステッ
プ113〜114)、ハンダボールを搭載する(ステッ
プ115〜117)。最後に、リフローした後(ステッ
プ118)、ダイシングして完成する(ステップ11
9)。
は、絶縁膜4の上に、感光性ポリイミド(PIQ)等の
有機質の絶縁膜5を形成する(ステップ101)。そし
て、絶縁膜5にボンディングパッド3の部分のホールを
作成した後(ステップ102〜103)、絶縁膜5の上
にさらに応力緩和層6を形成する(ステップ104〜1
05)。続いて、ボンディングパッド3から応力緩和層
6の表面へCu/Ni配線7を形成する(ステップ10
6〜112)。さらに、ハンダボール9を設置する部分
を除いてポリイミド等の配線保護膜8を形成し(ステッ
プ113〜114)、ハンダボールを搭載する(ステッ
プ115〜117)。最後に、リフローした後(ステッ
プ118)、ダイシングして完成する(ステップ11
9)。
【0005】応力緩和層6の厚さは一般に75μm以上
であり、厚い程半導体デバイスをプリント配線基板へ実
装する際に応力を緩和する効果が高くなる。また、ボン
ディングパッド3から応力緩和層6の表面へCu/Ni
配線7を形成するためのレジスト塗布工程(ステップ1
07)で塗布されるレジストは、厚さが約10〜18μ
m、膜厚ばらつきが8μm程度である。
であり、厚い程半導体デバイスをプリント配線基板へ実
装する際に応力を緩和する効果が高くなる。また、ボン
ディングパッド3から応力緩和層6の表面へCu/Ni
配線7を形成するためのレジスト塗布工程(ステップ1
07)で塗布されるレジストは、厚さが約10〜18μ
m、膜厚ばらつきが8μm程度である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図18に示したウェー
ハ・プロセス・パッケージの製造工程において、ボンデ
ィングパッド3から応力緩和層6の表面へCu/Ni配
線7を形成するための配線パターン感光工程(ステップ
108)では、段差量75μm以上の傾斜を有する応力
緩和層6の表面に塗布された厚さ約10〜18μmのレ
ジストに、精密なパターンを転写しなければならない。
本発明は、このような段差量の大きな傾斜面に精度よく
投影露光を行うことを目的とする。
ハ・プロセス・パッケージの製造工程において、ボンデ
ィングパッド3から応力緩和層6の表面へCu/Ni配
線7を形成するための配線パターン感光工程(ステップ
108)では、段差量75μm以上の傾斜を有する応力
緩和層6の表面に塗布された厚さ約10〜18μmのレ
ジストに、精密なパターンを転写しなければならない。
本発明は、このような段差量の大きな傾斜面に精度よく
投影露光を行うことを目的とする。
【0007】また、絶縁膜5にボンディングパッド3の
部分のホールを作成するためのホールパターン感光工程
(ステップ103)では、前工程で形成されたターゲッ
トパターンを用いて、ウェーハとマスクとの位置合わせ
を精度よく行う必要がある。
部分のホールを作成するためのホールパターン感光工程
(ステップ103)では、前工程で形成されたターゲッ
トパターンを用いて、ウェーハとマスクとの位置合わせ
を精度よく行う必要がある。
【0008】前工程で使用する露光装置は、ステップア
ンドリピート方式の縮小投影露光装置である。この縮小
投影露光装置では、4倍又は5倍のレチクルと呼ばれる
マスクパターンが使用され、またレーザー測長フィード
バックの高精度XYステージが装備されている。レチク
ルとウェーハは、それぞれ独立に位置検出が行われアラ
イメントされる。このため、ウェーハ上のターゲットパ
ターンにレチクルのアライメントパターンが転写される
ことはない。
ンドリピート方式の縮小投影露光装置である。この縮小
投影露光装置では、4倍又は5倍のレチクルと呼ばれる
マスクパターンが使用され、またレーザー測長フィード
バックの高精度XYステージが装備されている。レチク
ルとウェーハは、それぞれ独立に位置検出が行われアラ
イメントされる。このため、ウェーハ上のターゲットパ
ターンにレチクルのアライメントパターンが転写される
ことはない。
【0009】図19(a)はターゲットパターンの配置
を示す図、図19(b)は代表的なターゲットパターン
を示す図である。ウェーハ上の各半導体チップ11の間
には、ダイシングのためのスクライブライン領域13が
設けられており、ターゲットパターン12は、スクライ
ブライン領域13内に設置される。スクライブライン領
域13内に挿入可能なターゲットパターン12のサイズ
は制限され、一般にターゲットパターンの幅Wは70μ
m以下である。さらに、スクライブライン領域13には
数々の電気特性評価用のテスト回路が設置されるので、
ターゲットパターン12を設置できる空きスペースは少
ない。
を示す図、図19(b)は代表的なターゲットパターン
を示す図である。ウェーハ上の各半導体チップ11の間
には、ダイシングのためのスクライブライン領域13が
設けられており、ターゲットパターン12は、スクライ
ブライン領域13内に設置される。スクライブライン領
域13内に挿入可能なターゲットパターン12のサイズ
は制限され、一般にターゲットパターンの幅Wは70μ
m以下である。さらに、スクライブライン領域13には
数々の電気特性評価用のテスト回路が設置されるので、
ターゲットパターン12を設置できる空きスペースは少
ない。
【0010】本発明は、スクライブライン領域内に設け
られたターゲットパターンを用いて、露光面とマスクと
の位置合わせを精度よく行うことを目的とする。
られたターゲットパターンを用いて、露光面とマスクと
の位置合わせを精度よく行うことを目的とする。
【0011】さらに、ホールパターン感光工程(ステッ
プ103)では、ウェーハの周辺部を感光してはならな
いという制約条件がある。一方、半導体チップの取得数
を多くするためには、ウェーハの周辺ぎりぎりまで露光
しなければならない。図20は、露光不可領域を示す図
である。図20は露光ショットサイズが半導体チップサ
イズの2倍(面積4倍)の場合の例を示しており、図中
の太い線で囲まれた四角形の部分が露光ショットの範囲
を示している。図20のように、ウェーハ1の周辺ぎり
ぎりまで露光ショットの範囲を取ると、ウェーハの周辺
部では露光ショットの範囲内に露光不可領域が含まれて
しまう。
プ103)では、ウェーハの周辺部を感光してはならな
いという制約条件がある。一方、半導体チップの取得数
を多くするためには、ウェーハの周辺ぎりぎりまで露光
しなければならない。図20は、露光不可領域を示す図
である。図20は露光ショットサイズが半導体チップサ
イズの2倍(面積4倍)の場合の例を示しており、図中
の太い線で囲まれた四角形の部分が露光ショットの範囲
を示している。図20のように、ウェーハ1の周辺ぎり
ぎりまで露光ショットの範囲を取ると、ウェーハの周辺
部では露光ショットの範囲内に露光不可領域が含まれて
しまう。
【0012】露光不可領域を露光することなく広い範囲
を露光するためには、露光ショットサイズと半導体チッ
プサイズを一致させる方法か、またはウェーハ前面を一
括露光する方法が考えられる。しかしながら、露光ショ
ットサイズと半導体チップサイズを一致させる方法は、
露光ショット数が大幅に増加し、スル−プットが低下す
る。一方、ウェーハ前面を一括露光する方法は、スル−
プットが向上するものの、ウェーハサイズ以上の巨大な
投影光学系が必要となる。
を露光するためには、露光ショットサイズと半導体チッ
プサイズを一致させる方法か、またはウェーハ前面を一
括露光する方法が考えられる。しかしながら、露光ショ
ットサイズと半導体チップサイズを一致させる方法は、
露光ショット数が大幅に増加し、スル−プットが低下す
る。一方、ウェーハ前面を一括露光する方法は、スル−
プットが向上するものの、ウェーハサイズ以上の巨大な
投影光学系が必要となる。
【0013】本発明は、露光不可領域を露光することな
く、広い範囲を露光することを目的とする。
く、広い範囲を露光することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の主な特徴は、次の通りである。 (1)凹面鏡と、単一光学ガラスからなる凹レンズ及び
異なる光学ガラスからなる3種類のレンズで構成された
アクロマート凸レンズを含む組み合わせレンズとを備え
た投影光学系を用いて、マスクのパターンの等倍正立像
を露光面へ投影し、露光面及びマスクと、投影光学系と
を相対的に移動して、マスクのパターンの等倍正立像を
露光面で走査する。
の本発明の主な特徴は、次の通りである。 (1)凹面鏡と、単一光学ガラスからなる凹レンズ及び
異なる光学ガラスからなる3種類のレンズで構成された
アクロマート凸レンズを含む組み合わせレンズとを備え
た投影光学系を用いて、マスクのパターンの等倍正立像
を露光面へ投影し、露光面及びマスクと、投影光学系と
を相対的に移動して、マスクのパターンの等倍正立像を
露光面で走査する。
【0015】凹面鏡と組み合わせレンズとを備えた投影
光学系を用いることにより、必要なレンズ枚数が減少し
て、レンズによる光の吸収や反射が少なくなる。また、
アクロマート凸レンズにより色収差を補正して、より多
くの波長を用いた投影露光が可能となる。従って、高い
照度で高コントラストな投影露光を行うことができる。
また、凹面鏡と組み合わせレンズの構成により、深い焦
点深度で投影露光を行うことができる。従って、段差量
の大きな傾斜面に精度よく投影露光を行うことができ
る。
光学系を用いることにより、必要なレンズ枚数が減少し
て、レンズによる光の吸収や反射が少なくなる。また、
アクロマート凸レンズにより色収差を補正して、より多
くの波長を用いた投影露光が可能となる。従って、高い
照度で高コントラストな投影露光を行うことができる。
また、凹面鏡と組み合わせレンズの構成により、深い焦
点深度で投影露光を行うことができる。従って、段差量
の大きな傾斜面に精度よく投影露光を行うことができ
る。
【0016】また、マスクのパターンの等倍正立像を露
光面へ投影し、露光面及びマスクと、投影光学系とを相
対的に移動して、マスクのパターンの等倍正立像を露光
面で走査することにより、露光不可領域を露光すること
なく、広い範囲を露光することができる。
光面へ投影し、露光面及びマスクと、投影光学系とを相
対的に移動して、マスクのパターンの等倍正立像を露光
面で走査することにより、露光不可領域を露光すること
なく、広い範囲を露光することができる。
【0017】(2)投影光学系を複数用いて、マスクの
パターンの異なる位置の等倍正立像を同時に投影する。
マスクのパターンの異なる位置の等倍正立像を同時に投
影することにより、必要な走査回数が減少し、スループ
ットを向上することができる。
パターンの異なる位置の等倍正立像を同時に投影する。
マスクのパターンの異なる位置の等倍正立像を同時に投
影することにより、必要な走査回数が減少し、スループ
ットを向上することができる。
【0018】(3)両面が平行な透明板を光路中に挿入
し、挿入した透明板の角度を調整することにより、マス
クのパターンの等倍正立像の位置を調整する。光路中に
挿入した透明板を用いて、マスクのパターンの等倍正立
像の位置を精度よく調整することができる。
し、挿入した透明板の角度を調整することにより、マス
クのパターンの等倍正立像の位置を調整する。光路中に
挿入した透明板を用いて、マスクのパターンの等倍正立
像の位置を精度よく調整することができる。
【0019】(4)マスクのパターンの等倍正立像を露
光面へ投影する前に、露光面に設けられたアライメント
用のパターンと、マスクに設けられたアライメント用の
パターンとをそれぞれ独立に検出し、両者の検出結果に
基づいて、露光面とマスクとの相対位置誤差を補正す
る。
光面へ投影する前に、露光面に設けられたアライメント
用のパターンと、マスクに設けられたアライメント用の
パターンとをそれぞれ独立に検出し、両者の検出結果に
基づいて、露光面とマスクとの相対位置誤差を補正す
る。
【0020】露光面のアライメント用のパターンと、マ
スクのアライメント用のパターンとをそれぞれ独立に検
出して露光面とマスクとの相対位置誤差を補正するの
で、スクライブライン領域内に設けられたアライメント
用のターゲットパターンを用いて、露光面とマスクとの
位置合わせを精度よく行うことができる。
スクのアライメント用のパターンとをそれぞれ独立に検
出して露光面とマスクとの相対位置誤差を補正するの
で、スクライブライン領域内に設けられたアライメント
用のターゲットパターンを用いて、露光面とマスクとの
位置合わせを精度よく行うことができる。
【0021】(5)マスクのパターンの等倍正立像を露
光面へ投影する前に、露光面に設けられたアライメント
用のパターンを検出する検出光学系を用いて、露光面に
形成されたパターンの位置を検出し、検出されたパター
ンの中心位置を、露光面に設けられたアライメント用の
パターンを検出する検出光学系の中心位置へ移動し、露
光面に設けられたアライメント用のパターンを検出する
検出光学系の中心位置と同じ中心位置のZ方向位置検出
用の検出光学系を用いて、検出されたパターンのZ方向
位置を検出し、検出されたパターンのZ方向位置の検出
結果に基づいて、露光面のZ方向位置を調整する。
光面へ投影する前に、露光面に設けられたアライメント
用のパターンを検出する検出光学系を用いて、露光面に
形成されたパターンの位置を検出し、検出されたパター
ンの中心位置を、露光面に設けられたアライメント用の
パターンを検出する検出光学系の中心位置へ移動し、露
光面に設けられたアライメント用のパターンを検出する
検出光学系の中心位置と同じ中心位置のZ方向位置検出
用の検出光学系を用いて、検出されたパターンのZ方向
位置を検出し、検出されたパターンのZ方向位置の検出
結果に基づいて、露光面のZ方向位置を調整する。
【0022】パターンの中心位置を露光面に設けられた
アライメント用のパターンを検出する検出光学系の中心
位置へ移動した後、露光面に設けられたアライメント用
のパターンを検出する検出光学系の中心位置と同じ中心
位置のZ方向位置検出用の検出光学系を用いて、パター
ンのZ方向位置を検出することにより、段差量の大きな
パターンが形成されたウェーハの表面のZ方向誤差を、
常に同じ条件で精度よく検出することができる。
アライメント用のパターンを検出する検出光学系の中心
位置へ移動した後、露光面に設けられたアライメント用
のパターンを検出する検出光学系の中心位置と同じ中心
位置のZ方向位置検出用の検出光学系を用いて、パター
ンのZ方向位置を検出することにより、段差量の大きな
パターンが形成されたウェーハの表面のZ方向誤差を、
常に同じ条件で精度よく検出することができる。
【0023】(6)マスクのパターンの等倍正立像を投
影する投影光学系を用いて、マスク面の高さに設置した
スリットパターンの投影像を、露光面の高さに設置した
スリットパターンへ投影し、露光面の高さに設置したス
リットパターンを通過した光量を検出することにより、
マスクのパターンの等倍正立像を投影する投影光学系の
投影像位置誤差を検出し、投影像位置誤差の検出結果に
基づいて、光路中に挿入した透明板の角度を調整する。
透明板の角度を調整して投影光学系の投影像位置誤差を
補正することにより、投影露光されたパターンの重ね合
わせ精度を向上することができる。
影する投影光学系を用いて、マスク面の高さに設置した
スリットパターンの投影像を、露光面の高さに設置した
スリットパターンへ投影し、露光面の高さに設置したス
リットパターンを通過した光量を検出することにより、
マスクのパターンの等倍正立像を投影する投影光学系の
投影像位置誤差を検出し、投影像位置誤差の検出結果に
基づいて、光路中に挿入した透明板の角度を調整する。
透明板の角度を調整して投影光学系の投影像位置誤差を
補正することにより、投影露光されたパターンの重ね合
わせ精度を向上することができる。
【0024】(7)マスクのパターンの等倍正立像を投
影する投影光学系を用いて、マスク面の高さに設置した
スリットパターンの投影像を、露光面の高さに設置した
スリットパターンへ投影し、露光面の高さに設置したス
リットパターンを通過した光量を検出することにより、
マスク面の高さに設置したスリットパターンの投影像位
置を検出し、投影像位置の検出結果に基づいて、マスク
面の高さに設置したスリットパターンの投影像位置と、
露光面の高さに設置したスリットパターンの位置とを一
致させた後、露光面に設けられたアライメント用のパタ
ーンを検出する検出光学系で露光面の高さに設置したス
リットパターンの位置を検出し、マスクに設けられたア
ライメント用のパターンを検出する検出光学系でマスク
面の高さに設置したスリットパターンの位置を検出し、
両者の検出結果に基づいて、両検出光学系の相対位置誤
差を補正する。
影する投影光学系を用いて、マスク面の高さに設置した
スリットパターンの投影像を、露光面の高さに設置した
スリットパターンへ投影し、露光面の高さに設置したス
リットパターンを通過した光量を検出することにより、
マスク面の高さに設置したスリットパターンの投影像位
置を検出し、投影像位置の検出結果に基づいて、マスク
面の高さに設置したスリットパターンの投影像位置と、
露光面の高さに設置したスリットパターンの位置とを一
致させた後、露光面に設けられたアライメント用のパタ
ーンを検出する検出光学系で露光面の高さに設置したス
リットパターンの位置を検出し、マスクに設けられたア
ライメント用のパターンを検出する検出光学系でマスク
面の高さに設置したスリットパターンの位置を検出し、
両者の検出結果に基づいて、両検出光学系の相対位置誤
差を補正する。
【0025】露光面に設けられたアライメント用のパタ
ーンを検出する検出光学系と、マスクに設けられたアラ
イメント用のパターンを検出する検出光学系との相対位
置誤差を補正するので、露光面とマスクとの位置合わせ
精度を向上することができ、投影露光されたパターンの
重ね合わせ精度を向上することができる。
ーンを検出する検出光学系と、マスクに設けられたアラ
イメント用のパターンを検出する検出光学系との相対位
置誤差を補正するので、露光面とマスクとの位置合わせ
精度を向上することができ、投影露光されたパターンの
重ね合わせ精度を向上することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。図1は、本発明の一実施の形態
による投影露光装置の概略構成を示す図である。防振ユ
ニット90bの上に、ベース90aが設置されている。
ベース90a上にはガイド90eが設置されており、ガ
イド90e上にはウェーハ用のYステージ95が搭載さ
れている。同様に、Yステージ95上にもガイド95a
が設置されており、ガイド95a上にはウェーハ用のX
ステージ94が搭載されている。Xステージ94上には
θステージ93が設置され、さらにその上にZ・チルト
ステージ92が設置されている。そして、ウェーハ10
を搭載したウェーハチャック91が、Z・チルトステー
ジ92の上に設置されている。ウェーハチャック91
が、Xステージ94、Yステージ95、Z・チルトステ
ージ92及びθステージ93により、X方向、Y方向、
Z方向、θ方向、及びチルト方向へ移動されることによ
って、ウェーハ10の位置合わせ及びフォーカス調整が
行われる。
図面に従って説明する。図1は、本発明の一実施の形態
による投影露光装置の概略構成を示す図である。防振ユ
ニット90bの上に、ベース90aが設置されている。
ベース90a上にはガイド90eが設置されており、ガ
イド90e上にはウェーハ用のYステージ95が搭載さ
れている。同様に、Yステージ95上にもガイド95a
が設置されており、ガイド95a上にはウェーハ用のX
ステージ94が搭載されている。Xステージ94上には
θステージ93が設置され、さらにその上にZ・チルト
ステージ92が設置されている。そして、ウェーハ10
を搭載したウェーハチャック91が、Z・チルトステー
ジ92の上に設置されている。ウェーハチャック91
が、Xステージ94、Yステージ95、Z・チルトステ
ージ92及びθステージ93により、X方向、Y方向、
Z方向、θ方向、及びチルト方向へ移動されることによ
って、ウェーハ10の位置合わせ及びフォーカス調整が
行われる。
【0027】ベース90aには支柱90cが設置されて
おり、支柱90cにはさらに支柱90dが設置されてい
る。支柱90cには投影光学系ユニット40が固定され
ており、支柱90dには露光照明ユニット30が固定さ
れている。投影光学系ユニット40には、ウェーハ検出
光学系71、マスク検出光学系76、及びZセンサー8
0が取り付けられている。
おり、支柱90cにはさらに支柱90dが設置されてい
る。支柱90cには投影光学系ユニット40が固定され
ており、支柱90dには露光照明ユニット30が固定さ
れている。投影光学系ユニット40には、ウェーハ検出
光学系71、マスク検出光学系76、及びZセンサー8
0が取り付けられている。
【0028】また、支柱90c上にはガイド90fが設
置されており、ガイド90f上にはマスク用のYステー
ジ97が搭載されている。同様に、Yステージ97上に
もガイド97aが設置されており、ガイド97a上には
マスク用のXステージ96が搭載されている。Xステー
ジ96にはマスクホルダー98が設置され、マスクホル
ダー98にマスク20が固定されている。マスクホルダ
ー98が、Xステージ96及びYステージ97により、
X方向及びY方向に移動されることによって、マスク2
0の位置合わせが行われる。
置されており、ガイド90f上にはマスク用のYステー
ジ97が搭載されている。同様に、Yステージ97上に
もガイド97aが設置されており、ガイド97a上には
マスク用のXステージ96が搭載されている。Xステー
ジ96にはマスクホルダー98が設置され、マスクホル
ダー98にマスク20が固定されている。マスクホルダ
ー98が、Xステージ96及びYステージ97により、
X方向及びY方向に移動されることによって、マスク2
0の位置合わせが行われる。
【0029】露光照明ユニット30からマスク20へ照
射された露光用の照明光は、マスク20を透過して投影
光学系ユニット40へ入射する。投影光学系ユニット4
0は、マスク20のパターンの投影像を、ウェーハ10
へ投影する。
射された露光用の照明光は、マスク20を透過して投影
光学系ユニット40へ入射する。投影光学系ユニット4
0は、マスク20のパターンの投影像を、ウェーハ10
へ投影する。
【0030】投影光学系ユニット40が、ウェーハ10
の表面に形成された段差量の大きな傾斜面に精度よく投
影露光を行うためには、(1)焦点深度の深い投影光学
系、及び(2)段差量の大きな傾斜面に適したオートフ
ォーカス機構が必要である。また、膜厚の大きなレジス
トを感光するために、高い照度で高コントラストな投影
露光を行う必要がある。
の表面に形成された段差量の大きな傾斜面に精度よく投
影露光を行うためには、(1)焦点深度の深い投影光学
系、及び(2)段差量の大きな傾斜面に適したオートフ
ォーカス機構が必要である。また、膜厚の大きなレジス
トを感光するために、高い照度で高コントラストな投影
露光を行う必要がある。
【0031】レンズを用いた投影光学系では、フィール
ドサイズを大型化する程、レンズ枚数が増加し、レンズ
の厚さが増加する。レンズの表面での光の反射及びレン
ズの内部での光の吸収は光量を減少させ、また散乱光が
ウェーハ面に到達してコントラストを低下させる。従っ
て、高い照度で高コントラストな投影露光を行うために
は、小型でレンズ枚数が少なく、かつ、広い範囲を露光
できる投影光学系が必要となる。
ドサイズを大型化する程、レンズ枚数が増加し、レンズ
の厚さが増加する。レンズの表面での光の反射及びレン
ズの内部での光の吸収は光量を減少させ、また散乱光が
ウェーハ面に到達してコントラストを低下させる。従っ
て、高い照度で高コントラストな投影露光を行うために
は、小型でレンズ枚数が少なく、かつ、広い範囲を露光
できる投影光学系が必要となる。
【0032】図2は、本発明の一実施の形態による投影
光学系の概略構成を示す図である。一般に、露光用の光
源には水銀ランプが用いられる。水銀ランプの光のうち
露光に寄与する波長は、g線(436nm)、h線(4
04nm)、i線(365nm)の3波長である。そこ
で、本実施の形態では、より高い照度を得るために、g
線、h線、i線の3波長が使用できる等倍正立像の投影
光学系を使用する。
光学系の概略構成を示す図である。一般に、露光用の光
源には水銀ランプが用いられる。水銀ランプの光のうち
露光に寄与する波長は、g線(436nm)、h線(4
04nm)、i線(365nm)の3波長である。そこ
で、本実施の形態では、より高い照度を得るために、g
線、h線、i線の3波長が使用できる等倍正立像の投影
光学系を使用する。
【0033】投影光学系ユニット40内には、等ピッチ
に配置された複数の投影光学系が設けられている。各投
影光学系は、三角ミラー41a,41b、組み合わせレ
ンズ42a,42b、NA絞り43a,43b、凹面鏡
44a,44b、XY補正板45a,45b、及び露光
領域絞り46を含んで構成されている。組み合わせレン
ズ42a,42bは、それぞれレンズ筒48a,48b
内に取り付けられており、レンズ筒48a,48bの可
動部の先端には、それぞれ凹面鏡44a,44bが取り
付けられている。レンズ筒48a,48bは、支持ブロ
ック47で支持されている。
に配置された複数の投影光学系が設けられている。各投
影光学系は、三角ミラー41a,41b、組み合わせレ
ンズ42a,42b、NA絞り43a,43b、凹面鏡
44a,44b、XY補正板45a,45b、及び露光
領域絞り46を含んで構成されている。組み合わせレン
ズ42a,42bは、それぞれレンズ筒48a,48b
内に取り付けられており、レンズ筒48a,48bの可
動部の先端には、それぞれ凹面鏡44a,44bが取り
付けられている。レンズ筒48a,48bは、支持ブロ
ック47で支持されている。
【0034】本実施の形態による投影光学系の基本特性
は、組み合わせレンズ42a,42b及び凹面鏡44
a,44bの加工精度と、相対位置とで決まる。従っ
て、それぞれのレンズ筒48a,48b単位で、光学的
な精密調整が実施される。図3は、本発明の一実施の形
態による投影光学系の相対位置を示す図である。本実施
の形態では、一例として、G=49.5mm、H=75
mm、J=45mm、K=1mm、L=450mmとす
る。
は、組み合わせレンズ42a,42b及び凹面鏡44
a,44bの加工精度と、相対位置とで決まる。従っ
て、それぞれのレンズ筒48a,48b単位で、光学的
な精密調整が実施される。図3は、本発明の一実施の形
態による投影光学系の相対位置を示す図である。本実施
の形態では、一例として、G=49.5mm、H=75
mm、J=45mm、K=1mm、L=450mmとす
る。
【0035】図2及び図3において、マスク面から入射
した露光用の照明光は、三角ミラー41aで反射し、組
み合わせレンズ42a及びNA絞り43aを通って、凹
面鏡44aへ到達する。凹面鏡44aで反射した照明光
は、NA絞り43a及び組み合わせレンズ42aを通っ
て、三角ミラー41aに到達する。三角ミラー41aで
反射した照明光は、XY補正板45aを通って、第1結
像面で結像する。凹面鏡44aは第1瞳面に配置されて
おり、マスク面と第1結像面は、第1瞳面に対して対象
に配置されている。
した露光用の照明光は、三角ミラー41aで反射し、組
み合わせレンズ42a及びNA絞り43aを通って、凹
面鏡44aへ到達する。凹面鏡44aで反射した照明光
は、NA絞り43a及び組み合わせレンズ42aを通っ
て、三角ミラー41aに到達する。三角ミラー41aで
反射した照明光は、XY補正板45aを通って、第1結
像面で結像する。凹面鏡44aは第1瞳面に配置されて
おり、マスク面と第1結像面は、第1瞳面に対して対象
に配置されている。
【0036】第1結像面には露光領域絞り46が設置さ
れており、露光領域絞り46を通った照明光は、XY補
正板45bを通って、三角ミラー41bで反射し、組み
合わせレンズ42b及びNA絞り43bを通って、凹面
鏡44bへ到達する。凹面鏡44bで反射した照明光
は、NA絞り43b及び組み合わせレンズ42bを通っ
て、三角ミラー41bに到達する。三角ミラー41bで
反射した照明光は、第2結像面で結像する。凹面鏡44
bは第2瞳面に配置されており、ウェーハ面は第2結像
面に配置されている。第1結像面とウェーハ面(第2結
像面)は、第2瞳面に対して対象に配置されている。
れており、露光領域絞り46を通った照明光は、XY補
正板45bを通って、三角ミラー41bで反射し、組み
合わせレンズ42b及びNA絞り43bを通って、凹面
鏡44bへ到達する。凹面鏡44bで反射した照明光
は、NA絞り43b及び組み合わせレンズ42bを通っ
て、三角ミラー41bに到達する。三角ミラー41bで
反射した照明光は、第2結像面で結像する。凹面鏡44
bは第2瞳面に配置されており、ウェーハ面は第2結像
面に配置されている。第1結像面とウェーハ面(第2結
像面)は、第2瞳面に対して対象に配置されている。
【0037】投影光学系において、レンズの代わりに凹
面鏡を用いると、照明光の波長の差による色収差が発生
しない。従って、より多くの波長を用いた投影露光が可
能となる。しかしながら、凹面鏡は球面収差があり、そ
のままでは照明光のスポットの半径方法と円周方向とで
焦点位置誤差が発生する。そこで本実施の形態では、組
み合わせレンズにより焦点位置誤差を補正している。
面鏡を用いると、照明光の波長の差による色収差が発生
しない。従って、より多くの波長を用いた投影露光が可
能となる。しかしながら、凹面鏡は球面収差があり、そ
のままでは照明光のスポットの半径方法と円周方向とで
焦点位置誤差が発生する。そこで本実施の形態では、組
み合わせレンズにより焦点位置誤差を補正している。
【0038】図4は、本発明の一実施の形態による組み
合わせレンズ及び凹面鏡の構成を示す図である。組み合
わせレンズ42a,42bは、単一光学ガラスからなる
凹レンズ51と、凸レンズ52とで構成されている。凸
レンズ52は、異なる光学ガラスからなる3種類のレン
ズ53,54,55で構成されたアクロマートレンズで
ある。本実施の形態では、一例として、各レンズ及び凹
面鏡44a,44bの厚さ及び曲率半径を、 G=49.5mm、 G1=G2=G3=G5=9mm、 G4=13.5mm、 R1=120.4005mm、 R2=125.0000mm、 R3=−312.1953mm、 R4=627.4278mm、 R5=−82.9404mm、 R6=−108.3667mm R7=−606.2877mmとする。
合わせレンズ及び凹面鏡の構成を示す図である。組み合
わせレンズ42a,42bは、単一光学ガラスからなる
凹レンズ51と、凸レンズ52とで構成されている。凸
レンズ52は、異なる光学ガラスからなる3種類のレン
ズ53,54,55で構成されたアクロマートレンズで
ある。本実施の形態では、一例として、各レンズ及び凹
面鏡44a,44bの厚さ及び曲率半径を、 G=49.5mm、 G1=G2=G3=G5=9mm、 G4=13.5mm、 R1=120.4005mm、 R2=125.0000mm、 R3=−312.1953mm、 R4=627.4278mm、 R5=−82.9404mm、 R6=−108.3667mm R7=−606.2877mmとする。
【0039】また、レンズ51及びレンズ54のg線に
対する屈折率を1.43986、h線に対する屈折率を
1.44187、i線に対する屈折率を1.4452
3、レンズ53のg線に対する屈折率を1.5275
8、h線に対する屈折率を1.53116、i線に対す
る屈折率を1.53718、レンズ55のg線に対する
屈折率を1.52984、h線に対する屈折率を1.5
3447、i線に対する屈折率を1.54252とす
る。
対する屈折率を1.43986、h線に対する屈折率を
1.44187、i線に対する屈折率を1.4452
3、レンズ53のg線に対する屈折率を1.5275
8、h線に対する屈折率を1.53116、i線に対す
る屈折率を1.53718、レンズ55のg線に対する
屈折率を1.52984、h線に対する屈折率を1.5
3447、i線に対する屈折率を1.54252とす
る。
【0040】組み合わせレンズ42a,42bは、レン
ズ筒48a,48b内で光軸方向に移動可能となってお
り、組み合わせレンズ42a,42bを構成する各レン
ズの間隔を調整することにより、フォーカス位置と投影
倍率を調整することができる。上述した例の設計位置に
調整された場合、ベストフォーカスで倍率は完全に1
倍、コマ収差等の非対称な収差は零となる。
ズ筒48a,48b内で光軸方向に移動可能となってお
り、組み合わせレンズ42a,42bを構成する各レン
ズの間隔を調整することにより、フォーカス位置と投影
倍率を調整することができる。上述した例の設計位置に
調整された場合、ベストフォーカスで倍率は完全に1
倍、コマ収差等の非対称な収差は零となる。
【0041】本実施の形態によれば、凹面鏡で生じる焦
点位置誤差を組み合わせレンズにより補正し、かつ、組
み合わせレンズの凸レンズを異なる光学ガラスからなる
3種類のレンズで構成されたアクロマート凸レンズとす
ることにより、色収差を補正することができる。
点位置誤差を組み合わせレンズにより補正し、かつ、組
み合わせレンズの凸レンズを異なる光学ガラスからなる
3種類のレンズで構成されたアクロマート凸レンズとす
ることにより、色収差を補正することができる。
【0042】図5は、本発明の一実施の形態による投影
光学系の光線軌跡を示す図である。これは、フィールド
サイズを直径48mm(像高さ24mm)とした例で、
実線は開口数NAが−0.06(rad)の場合、破線
は開口数NAが0.06(rad)の場合である。図5
から、開口数NAが±0.06でフィールドサイズが直
径48mmの場合の光線の広がり範囲は、直径66mm
以内に収まることが分かる。
光学系の光線軌跡を示す図である。これは、フィールド
サイズを直径48mm(像高さ24mm)とした例で、
実線は開口数NAが−0.06(rad)の場合、破線
は開口数NAが0.06(rad)の場合である。図5
から、開口数NAが±0.06でフィールドサイズが直
径48mmの場合の光線の広がり範囲は、直径66mm
以内に収まることが分かる。
【0043】マスク面(光軸方向距離0)で像高方向距
離24mmの点からの光線は、第1結像面で像高方向距
離−24mmの点に結像し、ウェーハ面(第2結像面)
で像高方向距離24mmの点に結像する。即ち、第1結
像面で得られる像は等倍倒立像であり、ウェーハ面(第
2結像面)で得られる像は等倍正立像である。従って、
本実施の形態による投影光学系では、等倍正立像を投影
することができる。
離24mmの点からの光線は、第1結像面で像高方向距
離−24mmの点に結像し、ウェーハ面(第2結像面)
で像高方向距離24mmの点に結像する。即ち、第1結
像面で得られる像は等倍倒立像であり、ウェーハ面(第
2結像面)で得られる像は等倍正立像である。従って、
本実施の形態による投影光学系では、等倍正立像を投影
することができる。
【0044】以上説明した実施の形態によれば、凹面鏡
と組み合わせレンズを併用して等倍正立像を投影するこ
とにより、必要なレンズ枚数が減少して、レンズによる
光の吸収や反射が少なくなる。また、アクロマート凸レ
ンズにより色収差を補正して、g線、h線、i線の全て
の波長を使用することができる。従って、高い照度で高
コントラストな投影露光を行うことができる。また、凹
面鏡と組み合わせレンズの構成により、深い焦点深度で
投影露光を行うことができる。従って、段差量の大きな
傾斜面に精度よく投影露光を行うことができる。
と組み合わせレンズを併用して等倍正立像を投影するこ
とにより、必要なレンズ枚数が減少して、レンズによる
光の吸収や反射が少なくなる。また、アクロマート凸レ
ンズにより色収差を補正して、g線、h線、i線の全て
の波長を使用することができる。従って、高い照度で高
コントラストな投影露光を行うことができる。また、凹
面鏡と組み合わせレンズの構成により、深い焦点深度で
投影露光を行うことができる。従って、段差量の大きな
傾斜面に精度よく投影露光を行うことができる。
【0045】なお、オートフォーカス機構については、
段差量の大きな傾斜面では、縮小投影露光装置で採用さ
れているようなリアルタイムオートフォーカス機構は適
さない。同じパターン位置においては、オートフォーカ
スの計測値は同じ値を示す。従って、パターン位置を認
識した上でオートフォーカスの計測を行うと、計測は離
散的になるが、計測値を平面又は曲面近似することによ
って、段差量の大きな傾斜面にオートフォーカスを行う
ことができる。
段差量の大きな傾斜面では、縮小投影露光装置で採用さ
れているようなリアルタイムオートフォーカス機構は適
さない。同じパターン位置においては、オートフォーカ
スの計測値は同じ値を示す。従って、パターン位置を認
識した上でオートフォーカスの計測を行うと、計測は離
散的になるが、計測値を平面又は曲面近似することによ
って、段差量の大きな傾斜面にオートフォーカスを行う
ことができる。
【0046】図6は、本発明の一実施の形態による投影
光学系の投影露光領域を示す図である。投影光学系は凹
面鏡を用いるため、投影露光可能領域が半円形となる。
半円形のうち、円の中心線から所定距離Eの範囲は、三
角ミラー41a,41bの境界線の影ができるので、投
影露光可能領域から外している。露光領域絞り46は、
投影露光可能領域のうちから、図6に示すような台形の
投影露光領域を設定する。本実施の形態では、一例とし
て、A=39mm、B=43mm、C=47mm、D=
9.5mm、E=4.5mm、R=24mm(直径48
mm)とする。露光領域絞り46は、第1結像面に設置
されており、XY方向に移動可能となっている。露光領
域絞り46をXY方向に移動することにより、投影露光
領域の位置を調整することができる。
光学系の投影露光領域を示す図である。投影光学系は凹
面鏡を用いるため、投影露光可能領域が半円形となる。
半円形のうち、円の中心線から所定距離Eの範囲は、三
角ミラー41a,41bの境界線の影ができるので、投
影露光可能領域から外している。露光領域絞り46は、
投影露光可能領域のうちから、図6に示すような台形の
投影露光領域を設定する。本実施の形態では、一例とし
て、A=39mm、B=43mm、C=47mm、D=
9.5mm、E=4.5mm、R=24mm(直径48
mm)とする。露光領域絞り46は、第1結像面に設置
されており、XY方向に移動可能となっている。露光領
域絞り46をXY方向に移動することにより、投影露光
領域の位置を調整することができる。
【0047】図7は、本発明の一実施の形態による投影
光学装置の動作を説明する図である。投影光学系ユニッ
ト40には複数の投影光学系が設けられ、各投影光学系
は等ピッチで配置されている。図7は、6つの投影光学
系が設けられた例を示している。図1において、ウェー
ハ10及びマスク20の相対位置を一定としたまま、Y
ステージ95,97によりウェーハ10及びマスク20
をY方向へ移動すると、各投影光学系の投影露光領域が
ウェーハ10上を相対的に移動して走査を行う。図7の
例では、1回目の走査で、完全に露光される完全露光範
囲と、中間的に露光される半露光範囲と、露光されない
未露光範囲とが得られる。図6において、投影露光領域
のうち幅Aの領域が走査した部分が1回目の走査の完全
露光範囲、投影露光領域のうち残りの領域が走査した部
分が1回の走査の半露光範囲である。
光学装置の動作を説明する図である。投影光学系ユニッ
ト40には複数の投影光学系が設けられ、各投影光学系
は等ピッチで配置されている。図7は、6つの投影光学
系が設けられた例を示している。図1において、ウェー
ハ10及びマスク20の相対位置を一定としたまま、Y
ステージ95,97によりウェーハ10及びマスク20
をY方向へ移動すると、各投影光学系の投影露光領域が
ウェーハ10上を相対的に移動して走査を行う。図7の
例では、1回目の走査で、完全に露光される完全露光範
囲と、中間的に露光される半露光範囲と、露光されない
未露光範囲とが得られる。図6において、投影露光領域
のうち幅Aの領域が走査した部分が1回目の走査の完全
露光範囲、投影露光領域のうち残りの領域が走査した部
分が1回の走査の半露光範囲である。
【0048】次に、Xステージ94,96によりウェー
ハ10及びマスク20を走査方向と直角のX方向へ半ピ
ッチ移動する。移動する距離は、図6に示した寸法Bと
同じである。そして、ウェーハ10及びマスク20の相
対位置を一定としたまま、Yステージ95,97により
ウェーハ10及びマスク20をY方向へ移動し、2回目
の走査を行う。2回目の走査では、1回目の走査の未露
光範囲が完全に露光され、1回目の走査の半露光範囲が
重ねて露光され、1回目の走査の完全露光範囲は露光さ
れない。1回目の走査の半露光範囲は、2回目の走査で
重ねて露光されるため、最終的には完全に露光される。
結果的に、2回の走査でウェーハ10の全面が一様に露
光される。
ハ10及びマスク20を走査方向と直角のX方向へ半ピ
ッチ移動する。移動する距離は、図6に示した寸法Bと
同じである。そして、ウェーハ10及びマスク20の相
対位置を一定としたまま、Yステージ95,97により
ウェーハ10及びマスク20をY方向へ移動し、2回目
の走査を行う。2回目の走査では、1回目の走査の未露
光範囲が完全に露光され、1回目の走査の半露光範囲が
重ねて露光され、1回目の走査の完全露光範囲は露光さ
れない。1回目の走査の半露光範囲は、2回目の走査で
重ねて露光されるため、最終的には完全に露光される。
結果的に、2回の走査でウェーハ10の全面が一様に露
光される。
【0049】なお、図7は投影光学系ユニット40内に
6つの投影光学系が設けられた例を示しているが、5つ
以下又は7つ以上の投影光学系を設けてもよい。また、
走査回数は、各投影光学系を配置するピッチを変えるこ
とにより変更することができる。走査回数を減らすと、
スループットが向上するが、必要な投影光学系の数が多
くなる。逆に、走査回数を増やすと、スループットが低
下するが、必要な投影光学系の数が少なくなる。
6つの投影光学系が設けられた例を示しているが、5つ
以下又は7つ以上の投影光学系を設けてもよい。また、
走査回数は、各投影光学系を配置するピッチを変えるこ
とにより変更することができる。走査回数を減らすと、
スループットが向上するが、必要な投影光学系の数が多
くなる。逆に、走査回数を増やすと、スループットが低
下するが、必要な投影光学系の数が少なくなる。
【0050】本実施の形態によれば、1回又は数回の走
査で、ウェーハ全面を露光することができる。従って、
小型の投影光学系を用いて、露光不可領域を露光するこ
となく、広い範囲を露光することができる。
査で、ウェーハ全面を露光することができる。従って、
小型の投影光学系を用いて、露光不可領域を露光するこ
となく、広い範囲を露光することができる。
【0051】図8は、XY補正板の動作を説明する図で
ある。XY補正板45a,45bは、両面が平行な透明
板で構成されている。XY補正板45a,45bを構成
する透明板の屈折率をN2とし、XY補正板45a,4
5bを光軸と直角の方向から角度θ1だけ傾けたとき、
投影像位置の変位量Xは、図8に示すようになる。
ある。XY補正板45a,45bは、両面が平行な透明
板で構成されている。XY補正板45a,45bを構成
する透明板の屈折率をN2とし、XY補正板45a,4
5bを光軸と直角の方向から角度θ1だけ傾けたとき、
投影像位置の変位量Xは、図8に示すようになる。
【0052】図9は、XY補正板の角度と投影像位置の
変位量の関係を示す図である。図9の実線はg線(43
6nm)の場合、破線はh線(404nm)の場合であ
る。図9から、g線もh線も共に、投影像位置の変位量
がXY補正板の角度に比例して変化することが分かる。
変位量の関係を示す図である。図9の実線はg線(43
6nm)の場合、破線はh線(404nm)の場合であ
る。図9から、g線もh線も共に、投影像位置の変位量
がXY補正板の角度に比例して変化することが分かる。
【0053】図10は、本発明の一実施の形態によるX
Y補正板の角度調整機構を示す図である。パルスモータ
61の回転軸にねじ62が取り付けられており、ねじ6
2にはナット63がかみ合わされている。XY補正板4
5a,45bは、取付具67によりL字型の板ばね65
に取り付けられている。板ばね65の一端はナット63
に取り付けられており、他端は固定具66により固定さ
れている。パルスモータ61にパルスが供給されてパル
スモータ61が回転すると、ナット63が移動して板ば
ね65が変位し、XY補正板45a,45bの角度が変
化する。
Y補正板の角度調整機構を示す図である。パルスモータ
61の回転軸にねじ62が取り付けられており、ねじ6
2にはナット63がかみ合わされている。XY補正板4
5a,45bは、取付具67によりL字型の板ばね65
に取り付けられている。板ばね65の一端はナット63
に取り付けられており、他端は固定具66により固定さ
れている。パルスモータ61にパルスが供給されてパル
スモータ61が回転すると、ナット63が移動して板ば
ね65が変位し、XY補正板45a,45bの角度が変
化する。
【0054】ストッパー64は、ナット63の移動範囲
を制限している。板ばね65の基準位置の設定は、電源
投入時にナット63をストッパー64に所定のトルクで
押し当てることで行われる。そして、XY補正板45
a,45bの角度は、板ばね65が基準位置にある状態
から、パルスモータ61へ供給するパルス数によって調
整される。
を制限している。板ばね65の基準位置の設定は、電源
投入時にナット63をストッパー64に所定のトルクで
押し当てることで行われる。そして、XY補正板45
a,45bの角度は、板ばね65が基準位置にある状態
から、パルスモータ61へ供給するパルス数によって調
整される。
【0055】本実施の形態によれば、XY補正板45
a,45bの角度を調整することによって、投影光学系
の投影像位置をXY方向に調整することができる。そし
て、パルスモータ61へ供給するパルス数を制御するこ
とにより、XY補正板45a,45bの角度を精度よく
調整することができる。
a,45bの角度を調整することによって、投影光学系
の投影像位置をXY方向に調整することができる。そし
て、パルスモータ61へ供給するパルス数を制御するこ
とにより、XY補正板45a,45bの角度を精度よく
調整することができる。
【0056】図11は、本発明の一実施の形態による露
光照明ユニットの概略構成を示す図である。水銀ランプ
31で発生した照明光は、コンデンサーレンズ群32
a,32bを通ってミラー33a,33bで反射し、フ
ライアイレンズ34a,34b及び絞り35a,35b
を通って、照明レンズ36a,36bから照射される。
フライアイレンズ34a,34bは、照明光の照度分布
を均一化するものである。
光照明ユニットの概略構成を示す図である。水銀ランプ
31で発生した照明光は、コンデンサーレンズ群32
a,32bを通ってミラー33a,33bで反射し、フ
ライアイレンズ34a,34b及び絞り35a,35b
を通って、照明レンズ36a,36bから照射される。
フライアイレンズ34a,34bは、照明光の照度分布
を均一化するものである。
【0057】本実施の形態によれば、1つの水銀ランプ
を用いて2つの投影光学系へ照明光を供給することがで
きる。また、フライアイレンズ34a,34bの断面形
状を長方形とすることによって、効果的に長方形の照明
領域を形成することができる。
を用いて2つの投影光学系へ照明光を供給することがで
きる。また、フライアイレンズ34a,34bの断面形
状を長方形とすることによって、効果的に長方形の照明
領域を形成することができる。
【0058】露光工程においては、まず図1の投影露光
装置のマスクホルダー98へ、図示しないマスクローダ
ーからマスク20が供給され、マスク用のXステージ9
6及びYステージ97によって、マスク20の位置決め
が行われる。マスク20の位置決めが終了した後、マス
ク検出光学系76は、マスク20上に設けられたアライ
メント用のパターンを検出する。アライメント用のパタ
ーンは、ウェーハの場合と同様に、図19(b)に示し
たターゲットパターンを用い、ウェーハのスクライブラ
イン領域に対応する位置に設置する。この方法は、縮小
投影露光装置や一般の露光装置とは異なり、アライメン
ト用の特殊な専用パターンの挿入が不要で、マスクの製
作が容易となる。
装置のマスクホルダー98へ、図示しないマスクローダ
ーからマスク20が供給され、マスク用のXステージ9
6及びYステージ97によって、マスク20の位置決め
が行われる。マスク20の位置決めが終了した後、マス
ク検出光学系76は、マスク20上に設けられたアライ
メント用のパターンを検出する。アライメント用のパタ
ーンは、ウェーハの場合と同様に、図19(b)に示し
たターゲットパターンを用い、ウェーハのスクライブラ
イン領域に対応する位置に設置する。この方法は、縮小
投影露光装置や一般の露光装置とは異なり、アライメン
ト用の特殊な専用パターンの挿入が不要で、マスクの製
作が容易となる。
【0059】マスク検出光学系76によるターゲットパ
ターンの検出では、マスク20を搭載しているXステー
ジ96及びYステージ97の座標系に対するターゲット
パターンの座標を認識するのみで、何かの基準に対して
位置調整を行うわけではない。2点以上のターゲットパ
ターンを検出することにより、検出結果からマスク20
のXY位置誤差、回転誤差、倒れ誤差、XYピッチ誤差
等が計算される。
ターンの検出では、マスク20を搭載しているXステー
ジ96及びYステージ97の座標系に対するターゲット
パターンの座標を認識するのみで、何かの基準に対して
位置調整を行うわけではない。2点以上のターゲットパ
ターンを検出することにより、検出結果からマスク20
のXY位置誤差、回転誤差、倒れ誤差、XYピッチ誤差
等が計算される。
【0060】次に、図1の投影露光装置のウェーハチャ
ック91へ、図示しないウェーハローダーからウェーハ
10が供給される。そして、Zセンサー80がウェーハ
10の表面の複数の点でのZ方向誤差を検出する。
ック91へ、図示しないウェーハローダーからウェーハ
10が供給される。そして、Zセンサー80がウェーハ
10の表面の複数の点でのZ方向誤差を検出する。
【0061】図12は、本発明の一実施の形態によるウ
ェーハ検出光学系及びZセンサーの概略構成を示す図で
ある。ウェーハ検出光学系71は、光源72、ビームス
プリッタ73、対物レンズ74、及び検出器75を含ん
で構成されている。光源72からの光は、ビームスプリ
ッタ73で反射し、対物レンズ74を通って、ウェーハ
10へ照射される。ウェーハ10の表面で反射した光
は、対物レンズ74及び及びビームスプリッタ73を通
って、CCDカメラ等からなる検出器75で検出され
る。
ェーハ検出光学系及びZセンサーの概略構成を示す図で
ある。ウェーハ検出光学系71は、光源72、ビームス
プリッタ73、対物レンズ74、及び検出器75を含ん
で構成されている。光源72からの光は、ビームスプリ
ッタ73で反射し、対物レンズ74を通って、ウェーハ
10へ照射される。ウェーハ10の表面で反射した光
は、対物レンズ74及び及びビームスプリッタ73を通
って、CCDカメラ等からなる検出器75で検出され
る。
【0062】一方、Zセンサー80は、スリット照明光
源81、ミラー82,83、及び検出器84を含んで構
成されている。スリット照明光源81からのスリット状
の光は、ミラー82で反射し、ウェーハ10へ照射され
る。このとき、スリット状の光の照射位置は、ウェーハ
検出光学系71の中心位置に正確に合わせられている。
ウェーハ10の表面で反射した光は、ミラー83で反射
して、1次元CCDセンサー等からなる検出器84で検
出される。
源81、ミラー82,83、及び検出器84を含んで構
成されている。スリット照明光源81からのスリット状
の光は、ミラー82で反射し、ウェーハ10へ照射され
る。このとき、スリット状の光の照射位置は、ウェーハ
検出光学系71の中心位置に正確に合わせられている。
ウェーハ10の表面で反射した光は、ミラー83で反射
して、1次元CCDセンサー等からなる検出器84で検
出される。
【0063】図12において、まず、ウェーハ検出光学
系71でウェーハ10の表面に形成された段差パターン
14のXY位置を検出し、ウェーハ用のXステージ94
及びYステージ95を移動して、段差パターン14の中
心位置をウェーハ検出光学系71の中心位置に合わせ
る。そして、Zセンサー80で段差パターン14のZ方
向位置を検出する。ウェーハ10上の同一仕様の複数の
段差パターンについてZ方向位置の検出を行い、検出結
果に基づいてZ・チルトステージ92を駆動して、ウェ
ーハ10のZ方向位置と傾斜を調整する。
系71でウェーハ10の表面に形成された段差パターン
14のXY位置を検出し、ウェーハ用のXステージ94
及びYステージ95を移動して、段差パターン14の中
心位置をウェーハ検出光学系71の中心位置に合わせ
る。そして、Zセンサー80で段差パターン14のZ方
向位置を検出する。ウェーハ10上の同一仕様の複数の
段差パターンについてZ方向位置の検出を行い、検出結
果に基づいてZ・チルトステージ92を駆動して、ウェ
ーハ10のZ方向位置と傾斜を調整する。
【0064】本実施の形態によれば、段差量の大きなパ
ターンが形成されたウェーハの表面のZ方向誤差を、常
に同じ条件で精度よく検出することができる。
ターンが形成されたウェーハの表面のZ方向誤差を、常
に同じ条件で精度よく検出することができる。
【0065】ウェーハ10のZ方向位置と傾斜の調整が
終了した後、ウェーハ検出光学系71は、ウェーハ10
のスクライブライン領域内に設けられたターゲットパタ
ーンを検出する。ターゲットパターンの検出では、ウェ
ーハ10を搭載しているXステージ94及びYステージ
95の座標系に対するターゲットパターンの座標が認識
される。2点以上のターゲットパターンを検出すること
により、検出結果からウェーハ10のXY位置誤差、回
転誤差、直行度誤差、XYスケール誤差等が計算され
る。
終了した後、ウェーハ検出光学系71は、ウェーハ10
のスクライブライン領域内に設けられたターゲットパタ
ーンを検出する。ターゲットパターンの検出では、ウェ
ーハ10を搭載しているXステージ94及びYステージ
95の座標系に対するターゲットパターンの座標が認識
される。2点以上のターゲットパターンを検出すること
により、検出結果からウェーハ10のXY位置誤差、回
転誤差、直行度誤差、XYスケール誤差等が計算され
る。
【0066】ウェーハ10の回転誤差の補正は、θステ
ージ93を駆動して、マスク20の回転誤差と一致させ
ることにより行う。ウェーハ10のXY位置誤差の補正
は、ウェーハ用のXステージ94及びYステージ95を
移動して、マスク20のXY位置誤差と一致させること
により行う。ウェーハ10のYスケール誤差の補正は、
走査動作中のYステージ95の位置を補正して、マスク
20のスケールと一致させることにより行う。ウェーハ
10のXスケール誤差及び直行度誤差の補正は、投影光
学系内のXY補正板45a,45bの角度調整により行
う。これらの補正により、マスク20の投影像とウェー
ハ10との相対位置が完全に補正される。これらの補正
動作は、図7で説明した走査露光と同時に行う。Yスケ
ール誤差がない場合は、マスク用のYステージ97とウ
ェーハ用のYステージ95は、完全に同期して移動す
る。
ージ93を駆動して、マスク20の回転誤差と一致させ
ることにより行う。ウェーハ10のXY位置誤差の補正
は、ウェーハ用のXステージ94及びYステージ95を
移動して、マスク20のXY位置誤差と一致させること
により行う。ウェーハ10のYスケール誤差の補正は、
走査動作中のYステージ95の位置を補正して、マスク
20のスケールと一致させることにより行う。ウェーハ
10のXスケール誤差及び直行度誤差の補正は、投影光
学系内のXY補正板45a,45bの角度調整により行
う。これらの補正により、マスク20の投影像とウェー
ハ10との相対位置が完全に補正される。これらの補正
動作は、図7で説明した走査露光と同時に行う。Yスケ
ール誤差がない場合は、マスク用のYステージ97とウ
ェーハ用のYステージ95は、完全に同期して移動す
る。
【0067】本実施の形態によれば、ウェーハのターゲ
ットパターンと、マスクのターゲットパターンとをそれ
ぞれ独立に検出してウェーハとマスクとの相対位置誤差
を補正するので、スクライブライン領域内に設けられた
アライメント用のターゲットパターンを用いて、露光面
とマスクとの位置合わせを精度よく行うことができる。
ットパターンと、マスクのターゲットパターンとをそれ
ぞれ独立に検出してウェーハとマスクとの相対位置誤差
を補正するので、スクライブライン領域内に設けられた
アライメント用のターゲットパターンを用いて、露光面
とマスクとの位置合わせを精度よく行うことができる。
【0068】図1に示した投影露光装置において、ウェ
ーハ検出光学系71とマスク検出光学系76との相対位
置が経年変化すると、ウェ−ハとマスクとの位置合わせ
精度が低下し、投影露光されたパターンの重ね合わせ精
度が低下する。また、投影光学系ユニット40の投影像
位置が経年変化しても、投影露光されたパターンの重ね
合わせ精度が低下する。
ーハ検出光学系71とマスク検出光学系76との相対位
置が経年変化すると、ウェ−ハとマスクとの位置合わせ
精度が低下し、投影露光されたパターンの重ね合わせ精
度が低下する。また、投影光学系ユニット40の投影像
位置が経年変化しても、投影露光されたパターンの重ね
合わせ精度が低下する。
【0069】図13は、本発明の一実施の形態による投
影像位置の補正方法を説明する図である。マスク20の
マスク面の高さと同じ位置に、基準マスク77をマスク
20と同期して移動可能に設置する。また、ウェーハ1
0の表面の高さと同じ位置に、基準マスク78をウェー
ハ10と同期して移動可能に設置する。基準マスク78
の下には、フォトセンサー79をウェーハ10と同期し
て移動可能に設置する。図1の投影露光装置のYスージ
95,97による走査のストロークエンド近傍で、露光
照明ユニット30及び投影光学系ユニット40は、基準
マスク77,78の中心位置へ移動する。なお、図13
では、ウェーハチャック91とXステージ94の間のZ
・チルトステージ92及びθステージ93が省略されて
いる。
影像位置の補正方法を説明する図である。マスク20の
マスク面の高さと同じ位置に、基準マスク77をマスク
20と同期して移動可能に設置する。また、ウェーハ1
0の表面の高さと同じ位置に、基準マスク78をウェー
ハ10と同期して移動可能に設置する。基準マスク78
の下には、フォトセンサー79をウェーハ10と同期し
て移動可能に設置する。図1の投影露光装置のYスージ
95,97による走査のストロークエンド近傍で、露光
照明ユニット30及び投影光学系ユニット40は、基準
マスク77,78の中心位置へ移動する。なお、図13
では、ウェーハチャック91とXステージ94の間のZ
・チルトステージ92及びθステージ93が省略されて
いる。
【0070】図14(a)は本発明の一実施の形態によ
る基準マスクの上面図、図14(b)は基準マスクの各
スリットパターンの拡大図である。基準マスク77,7
8は、投影光学系ユニット40内の投影光学系の数に対
応した複数のスリットパターンで構成されている。フォ
トセンサー79は、各スリットパターンに対応して複数
設けられている。
る基準マスクの上面図、図14(b)は基準マスクの各
スリットパターンの拡大図である。基準マスク77,7
8は、投影光学系ユニット40内の投影光学系の数に対
応した複数のスリットパターンで構成されている。フォ
トセンサー79は、各スリットパターンに対応して複数
設けられている。
【0071】図13において、露光照明ユニット30か
ら照射され、基準マスク77のスリットパターンを通っ
た照明光は、投影光学系ユニット40により、基準マス
ク78の表面にスリットパターンの投影像を結像する。
結像したスリットパターンの投影像は、基準マスク78
のスリットパターンを通って、フォトセンサー79で検
出される。ウェーハ用のXステージ94及びYステージ
95を移動すると、移動に応じてフォトセンサー79の
出力が変化する。フォトセンサー79の出力は、基準マ
スク77のスリットパターンの投影像位置と、基準マス
ク78のスリットパターンの位置とが一致したときに最
大となる。図15は、フォトセンサーの出力の一例を示
す図である。図15に示すようなフォトセンサー79の
出力波形から、容易に基準マスク77のスリットパター
ンの投影像位置を計算することができる。
ら照射され、基準マスク77のスリットパターンを通っ
た照明光は、投影光学系ユニット40により、基準マス
ク78の表面にスリットパターンの投影像を結像する。
結像したスリットパターンの投影像は、基準マスク78
のスリットパターンを通って、フォトセンサー79で検
出される。ウェーハ用のXステージ94及びYステージ
95を移動すると、移動に応じてフォトセンサー79の
出力が変化する。フォトセンサー79の出力は、基準マ
スク77のスリットパターンの投影像位置と、基準マス
ク78のスリットパターンの位置とが一致したときに最
大となる。図15は、フォトセンサーの出力の一例を示
す図である。図15に示すようなフォトセンサー79の
出力波形から、容易に基準マスク77のスリットパター
ンの投影像位置を計算することができる。
【0072】次に、基準マスク77のスリットパターン
の投影像位置と、基準マスク78のスリットパターンの
位置とを一致させた状態で、Xステージ94,96及び
Yステージ95,97を同期して移動し、ウェーハ検出
光学系71で基準マスク77のパターン位置を検出し、
マスク検出光学系76で基準マスク78のパターン位置
を検出する。これらの検出結果から、ウェーハ検出光学
系71とマスク検出光学系76の相対位置誤差を計算
し、補正量を決定する。
の投影像位置と、基準マスク78のスリットパターンの
位置とを一致させた状態で、Xステージ94,96及び
Yステージ95,97を同期して移動し、ウェーハ検出
光学系71で基準マスク77のパターン位置を検出し、
マスク検出光学系76で基準マスク78のパターン位置
を検出する。これらの検出結果から、ウェーハ検出光学
系71とマスク検出光学系76の相対位置誤差を計算
し、補正量を決定する。
【0073】また、各フォトセンサー79の出力から、
投影光学系ユニット40内の各投影光学系相互の投影像
位置誤差と、各投影光学系の投影倍率誤差を計算する。
各投影光学系相互の投影像位置誤差、または各投影光学
系の投影倍率誤差が規定値から外れている場合は、投影
光学系内のXY補正板45a,56bの角度調整により
補正する。
投影光学系ユニット40内の各投影光学系相互の投影像
位置誤差と、各投影光学系の投影倍率誤差を計算する。
各投影光学系相互の投影像位置誤差、または各投影光学
系の投影倍率誤差が規定値から外れている場合は、投影
光学系内のXY補正板45a,56bの角度調整により
補正する。
【0074】本実施の形態によれば、ウェーハ検出光学
系とマスク検出光学系の相対位置誤差を検出して補正す
ることができるので、ウェ−ハとマスクとの位置合わせ
精度が向上する。また、投影光学系ユニット内の各投影
光学系相互の投影像位置誤差、及び各投影光学系の投影
倍率誤差を検出し、補正することができる。従って、投
影露光されたパターンの重ね合わせ精度を向上すること
ができる。
系とマスク検出光学系の相対位置誤差を検出して補正す
ることができるので、ウェ−ハとマスクとの位置合わせ
精度が向上する。また、投影光学系ユニット内の各投影
光学系相互の投影像位置誤差、及び各投影光学系の投影
倍率誤差を検出し、補正することができる。従って、投
影露光されたパターンの重ね合わせ精度を向上すること
ができる。
【0075】なお、本実施の形態では、基準マスク7
7,78のスリットパターン及びフォトセンサー79
を、投影光学系ユニット40内の投影光学系の数に対応
して複数設けていたが、投影光学系ユニット40内の投
影光学系の数より少ない数だけ設け、ウェーハ用のXス
テージ94及びYステージ95を移動することによっ
て、各投影光学系によるスリットパターンの投影像を順
次検出してもよい。
7,78のスリットパターン及びフォトセンサー79
を、投影光学系ユニット40内の投影光学系の数に対応
して複数設けていたが、投影光学系ユニット40内の投
影光学系の数より少ない数だけ設け、ウェーハ用のXス
テージ94及びYステージ95を移動することによっ
て、各投影光学系によるスリットパターンの投影像を順
次検出してもよい。
【0076】図16は、本発明の一実施の形態による投
影露光システムの概略構成を示す図である。投影露光シ
ステムは、塗布装置100、投影露光装置200、現像
装置300、重ね合わせ精度測定装置400、及び重ね
合わせ誤差分析装置500を含んで構成されている。投
影露光装置200には、図1に示した投影露光装置を使
用する。
影露光システムの概略構成を示す図である。投影露光シ
ステムは、塗布装置100、投影露光装置200、現像
装置300、重ね合わせ精度測定装置400、及び重ね
合わせ誤差分析装置500を含んで構成されている。投
影露光装置200には、図1に示した投影露光装置を使
用する。
【0077】重ね合わせ精度測定装置400は、投影露
光装置200で投影露光され、現像装置300で現像さ
れたパターンの重ね合わせ誤差を測定する。重ね合わせ
誤差分析装置500は、重ね合わせ精度測定装置400
の測定結果及び投影露光装置200の露光条件から、ピ
ッチング・ローリング補正、XYスケーリング補正、倒
れ補正、回転オフセット補正、XYオフセット補正等の
各補正項目の補正量を決定し、投影露光装置200へフ
ィードバックする。
光装置200で投影露光され、現像装置300で現像さ
れたパターンの重ね合わせ誤差を測定する。重ね合わせ
誤差分析装置500は、重ね合わせ精度測定装置400
の測定結果及び投影露光装置200の露光条件から、ピ
ッチング・ローリング補正、XYスケーリング補正、倒
れ補正、回転オフセット補正、XYオフセット補正等の
各補正項目の補正量を決定し、投影露光装置200へフ
ィードバックする。
【0078】特に重要な補正項目は、ピッチング・ロー
リング補正である。これは、ウェーハ用のYステージ9
5及びマスク用のYステージ97の走査動作時のピッチ
ング・ローリング誤差に伴う投影像のXY位置誤差であ
り、走査位置によって非線形に変化する。このような非
線形の位置誤差については、各走査位置に対応した補正
データテーブルを作成し、データ間は補間式を用いて補
正を行う。
リング補正である。これは、ウェーハ用のYステージ9
5及びマスク用のYステージ97の走査動作時のピッチ
ング・ローリング誤差に伴う投影像のXY位置誤差であ
り、走査位置によって非線形に変化する。このような非
線形の位置誤差については、各走査位置に対応した補正
データテーブルを作成し、データ間は補間式を用いて補
正を行う。
【0079】本実施の形態によれば、パターンの重ね合
わせ精度をさらに向上することができる。
わせ精度をさらに向上することができる。
【0080】以上説明した実施の形態では、投影光学系
ユニットを固定して、ウェーハ及びマスクを移動するこ
とにより、ウェーハ及びマスクと、投影光学系ユニット
とを相対的に移動していたが、ウェーハ及びマスクを固
定して、投影光学系ユニットを移動してもよい。
ユニットを固定して、ウェーハ及びマスクを移動するこ
とにより、ウェーハ及びマスクと、投影光学系ユニット
とを相対的に移動していたが、ウェーハ及びマスクを固
定して、投影光学系ユニットを移動してもよい。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。
(1)段差量の大きな傾斜面に精度よく投影露光を行う
ことができ、かつ、露光不可領域を露光することなく、
広い範囲を露光することができる。
ことができ、かつ、露光不可領域を露光することなく、
広い範囲を露光することができる。
【0082】(2)さらに、マスクのパターンの異なる
位置の等倍正立像を同時に投影することにより、必要な
走査回数が減少し、スループットを向上することができ
る。
位置の等倍正立像を同時に投影することにより、必要な
走査回数が減少し、スループットを向上することができ
る。
【0083】(3)さらに、光路中に挿入した透明板の
角度を調整することにより、マスクのパターンの等倍正
立像の位置を精度よく調整することができる。
角度を調整することにより、マスクのパターンの等倍正
立像の位置を精度よく調整することができる。
【0084】(4)さらに、露光面のアライメント用の
パターンと、マスクのアライメント用のパターンとをそ
れぞれ独立に検出して露光面とマスクとの相対位置誤差
を補正することによって、スクライブライン領域内に設
けられたアライメント用のターゲットパターンを用い
て、露光面とマスクとの位置合わせを精度よく行うこと
ができる。
パターンと、マスクのアライメント用のパターンとをそ
れぞれ独立に検出して露光面とマスクとの相対位置誤差
を補正することによって、スクライブライン領域内に設
けられたアライメント用のターゲットパターンを用い
て、露光面とマスクとの位置合わせを精度よく行うこと
ができる。
【0085】(5)さらに、パターンの中心位置を露光
面に設けられたアライメント用のパターンを検出する検
出光学系の中心位置へ移動した後、露光面に設けられた
アライメント用のパターンを検出する検出光学系の中心
位置と同じ中心位置のZ方向位置検出用の検出光学系を
用いて、パターンのZ方向位置を検出することにより、
段差量の大きなパターンが形成されたウェーハの表面の
Z方向誤差を、常に同じ条件で精度よく検出することが
できる。
面に設けられたアライメント用のパターンを検出する検
出光学系の中心位置へ移動した後、露光面に設けられた
アライメント用のパターンを検出する検出光学系の中心
位置と同じ中心位置のZ方向位置検出用の検出光学系を
用いて、パターンのZ方向位置を検出することにより、
段差量の大きなパターンが形成されたウェーハの表面の
Z方向誤差を、常に同じ条件で精度よく検出することが
できる。
【0086】(6)さらに、マスクのパターンの等倍正
立像を投影する投影光学系を用いて、マスク面の高さに
設置したスリットパターンの投影像を、露光面の高さに
設置したスリットパターンへ投影し、露光面の高さに設
置したスリットパターンを通過した光量を検出すること
により、マスクのパターンの等倍正立像を投影する投影
光学系の投影像位置誤差を検出し、投影像位置誤差の検
出結果に基づいて、光路中に挿入した透明板の角度を調
整することにより、投影露光されたパターンの重ね合わ
せ精度を向上することができる。
立像を投影する投影光学系を用いて、マスク面の高さに
設置したスリットパターンの投影像を、露光面の高さに
設置したスリットパターンへ投影し、露光面の高さに設
置したスリットパターンを通過した光量を検出すること
により、マスクのパターンの等倍正立像を投影する投影
光学系の投影像位置誤差を検出し、投影像位置誤差の検
出結果に基づいて、光路中に挿入した透明板の角度を調
整することにより、投影露光されたパターンの重ね合わ
せ精度を向上することができる。
【0087】(7)さらに、マスクのパターンの等倍正
立像を投影する投影光学系を用いて、マスク面の高さに
設置したスリットパターンの投影像を、露光面の高さに
設置したスリットパターンへ投影し、露光面の高さに設
置したスリットパターンを通過した光量を検出すること
により、マスク面の高さに設置したスリットパターンの
投影像位置を検出し、投影像位置の検出結果に基づい
て、マスク面の高さに設置したスリットパターンの投影
像位置と、露光面の高さに設置したスリットパターンの
位置とを一致させた後、露光面に設けられたアライメン
ト用のパターンを検出する検出光学系で露光面の高さに
設置したスリットパターンの位置を検出し、マスクに設
けられたアライメント用のパターンを検出する検出光学
系でマスク面の高さに設置したスリットパターンの位置
を検出し、両者の検出結果に基づいて、両検出光学系の
相対位置誤差を補正することにより、露光面とマスクと
の位置合わせ精度を向上することができ、投影露光され
たパターンの重ね合わせ精度を向上することができる。
立像を投影する投影光学系を用いて、マスク面の高さに
設置したスリットパターンの投影像を、露光面の高さに
設置したスリットパターンへ投影し、露光面の高さに設
置したスリットパターンを通過した光量を検出すること
により、マスク面の高さに設置したスリットパターンの
投影像位置を検出し、投影像位置の検出結果に基づい
て、マスク面の高さに設置したスリットパターンの投影
像位置と、露光面の高さに設置したスリットパターンの
位置とを一致させた後、露光面に設けられたアライメン
ト用のパターンを検出する検出光学系で露光面の高さに
設置したスリットパターンの位置を検出し、マスクに設
けられたアライメント用のパターンを検出する検出光学
系でマスク面の高さに設置したスリットパターンの位置
を検出し、両者の検出結果に基づいて、両検出光学系の
相対位置誤差を補正することにより、露光面とマスクと
の位置合わせ精度を向上することができ、投影露光され
たパターンの重ね合わせ精度を向上することができる。
【図1】 本発明の一実施の形態による投影露光装置の
概略構成を示す図である。
概略構成を示す図である。
【図2】 本発明の一実施の形態による投影光学系の概
略構成を示す図である。
略構成を示す図である。
【図3】 本発明の一実施の形態による投影光学系の相
対位置を示す図である。
対位置を示す図である。
【図4】 本発明の一実施の形態による組み合わせレン
ズ及び凹面鏡の構成を示す図である。
ズ及び凹面鏡の構成を示す図である。
【図5】 本発明の一実施の形態による投影光学系の光
線軌跡を示す図である。
線軌跡を示す図である。
【図6】 本発明の一実施の形態による投影光学系の投
影露光領域を示す図である。
影露光領域を示す図である。
【図7】 本発明の一実施の形態による投影光学装置の
動作を説明する図である。
動作を説明する図である。
【図8】 XY補正板の動作を説明する図である。
【図9】 XY補正板の角度と投影像位置の変位量の関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図10】 本発明の一実施の形態によるXY補正板の
角度調整機構を示す図である。
角度調整機構を示す図である。
【図11】 本発明の一実施の形態による露光照明ユニ
ットの概略構成を示す図である。
ットの概略構成を示す図である。
【図12】 本発明の一実施の形態によるウェーハ検出
光学系及びZセンサーの概略構成を示す図である。
光学系及びZセンサーの概略構成を示す図である。
【図13】 本発明の一実施の形態による投影像位置の
補正方法を説明する図である。
補正方法を説明する図である。
【図14】 図14(a)は本発明の一実施の形態によ
る基準マスクの上面図、図14(b)は基準マスクの各
スリットパターンの拡大図である。
る基準マスクの上面図、図14(b)は基準マスクの各
スリットパターンの拡大図である。
【図15】 フォトセンサーの出力の一例を示す図であ
る。
る。
【図16】 本発明の一実施の形態による投影露光シス
テムの概略構成を示す図である。
テムの概略構成を示す図である。
【図17】 ウェーハ・プロセス・パッケージの基本構
造を示す図である。
造を示す図である。
【図18】 ウェーハ・プロセス・パッケージの製造工
程の概略を示すフローチャートである。
程の概略を示すフローチャートである。
【図19】 図19(a)はターゲットパターンの配置
を示す図、図19(b)は代表的なターゲットパターン
を示す図である。
を示す図、図19(b)は代表的なターゲットパターン
を示す図である。
【図20】 露光不可領域を示す図である。
10…ウェーハ、20…マスク、30…露光照明ユニッ
ト、40…投影光学系ユニット、41a,41b…三角
ミラー、42a,42b…組み合わせレンズ、43a,
43b…NA絞り、44a,44b…凹面鏡、45a,
45b…XY補正板、46…露光領域絞り、51…凹レ
ンズ、52…凸レンズ、71…ウェーハ検出光学系、7
6…マスク検出光学系、77,78…基準マスク、80
…Zセンサー
ト、40…投影光学系ユニット、41a,41b…三角
ミラー、42a,42b…組み合わせレンズ、43a,
43b…NA絞り、44a,44b…凹面鏡、45a,
45b…XY補正板、46…露光領域絞り、51…凹レ
ンズ、52…凸レンズ、71…ウェーハ検出光学系、7
6…マスク検出光学系、77,78…基準マスク、80
…Zセンサー
フロントページの続き
(72)発明者 細江 卓朗
東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子
エンジニアリング株式会社内
(72)発明者 根本 亮二
東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子
エンジニアリング株式会社内
Fターム(参考) 2H097 BA01 GB01 KA03 KA28 KA38
LA09
Claims (14)
- 【請求項1】 凹面鏡と、単一光学ガラスからなる凹レ
ンズ及び異なる光学ガラスからなる3種類のレンズで構
成されたアクロマート凸レンズを含む組み合わせレンズ
とを備えた投影光学系を用いて、マスクのパターンの等
倍正立像を露光面へ投影し、 露光面及びマスクと、投影光学系とを相対的に移動し
て、マスクのパターンの等倍正立像を露光面で走査する
ことを特徴とする投影露光方法。 - 【請求項2】 投影光学系を複数用いて、マスクのパタ
ーンの異なる位置の等倍正立像を同時に投影することを
特徴とする請求項1に記載の投影露光方法。 - 【請求項3】 両面が平行な透明板を光路中に挿入し、 挿入した透明板の角度を調整することにより、マスクの
パターンの等倍正立像の位置を調整することを特徴とす
る請求項1に記載の投影露光方法。 - 【請求項4】 マスクのパターンの等倍正立像を露光面
へ投影する前に、 露光面に設けられたアライメント用のパターンと、マス
クに設けられたアライメント用のパターンとをそれぞれ
独立に検出し、 両者の検出結果に基づいて、露光面とマスクとの相対位
置誤差を補正することを特徴とする請求項1に記載の投
影露光方法。 - 【請求項5】 マスクのパターンの等倍正立像を露光面
へ投影する前に、 露光面に設けられたアライメント用のパターンを検出す
る検出光学系を用いて、露光面に形成されたパターンの
位置を検出し、 検出されたパターンの中心位置を、露光面に設けられた
アライメント用のパターンを検出する検出光学系の中心
位置へ移動し、 露光面に設けられたアライメント用のパターンを検出す
る検出光学系の中心位置と同じ中心位置のZ方向位置検
出用の検出光学系を用いて、検出されたパターンのZ方
向位置を検出し、 検出されたパターンのZ方向位置の検出結果に基づい
て、露光面のZ方向位置を調整することを特徴とする請
求項4に記載の投影露光方法。 - 【請求項6】 マスクのパターンの等倍正立像を投影す
る投影光学系を用いて、マスク面の高さに設置したスリ
ットパターンの投影像を、露光面の高さに設置したスリ
ットパターンへ投影し、 露光面の高さに設置したスリットパターンを通過した光
量を検出することにより、マスクのパターンの等倍正立
像を投影する投影光学系の投影像位置誤差を検出し、 投影像位置誤差の検出結果に基づいて、光路中に挿入し
た透明板の角度を調整することを特徴とする請求項3に
記載の投影露光方法。 - 【請求項7】 マスクのパターンの等倍正立像を投影す
る投影光学系を用いて、マスク面の高さに設置したスリ
ットパターンの投影像を、露光面の高さに設置したスリ
ットパターンへ投影し、 露光面の高さに設置したスリットパターンを通過した光
量を検出することにより、マスク面の高さに設置したス
リットパターンの投影像位置を検出し、 投影像位置の検出結果に基づいて、マスク面の高さに設
置したスリットパターンの投影像位置と、露光面の高さ
に設置したスリットパターンの位置とを一致させた後、 露光面に設けられたアライメント用のパターンを検出す
る検出光学系で露光面の高さに設置したスリットパター
ンの位置を検出し、 マスクに設けられたアライメント用のパターンを検出す
る検出光学系でマスク面の高さに設置したスリットパタ
ーンの位置を検出し、 両者の検出結果に基づいて、両検出光学系の相対位置誤
差を補正することを特徴とする請求項4に記載の投影露
光方法。 - 【請求項8】 凹面鏡と、単一光学ガラスからなる凹レ
ンズ及び異なる光学ガラスからなる3種類のレンズで構
成されたアクロマート凸レンズを含む組み合わせレンズ
とを備え、マスクのパターンの等倍正立像を露光面へ投
影する投影光学系と、 露光面及びマスクと、前記投影光学系とを相対的に移動
して、マスクのパターンの等倍正立像を露光面で走査す
る手段とを備えたことを特徴とする投影露光装置。 - 【請求項9】 前記投影光学系を複数備えたことを特徴
とする請求項8に記載の投影露光装置。 - 【請求項10】 光路中に設けられた両面が平行な透明
板と、 前記透明板の角度を調節する角度調節手段とを備えたこ
とを特徴とする請求項8に記載の投影露光装置。 - 【請求項11】 露光面に設けられたアライメント用の
パターンを検出する第1の検出光学系と、 マスクに設けられたアライメント用のパターンを前記第
1の検出光学系と独立して検出する第2の検出光学系
と、 前記第1及び第2の検出光学系の検出結果に基づいて、
露光面とマスクとの相対位置誤差を補正する手段とを備
えたことを特徴とする請求項8に記載の投影露光装置。 - 【請求項12】 中心位置が前記第1の検出光学系の中
心位置と同じで、露光面のZ方向位置を検出する第3の
検出光学系と、 前記第3の検出光学系の検出結果に基づいて、露光面の
Z方向位置を調整する手段とを備えたことを特徴とする
請求項11に記載の投影露光装置。 - 【請求項13】 マスク面の高さに設置された第1のス
リットパターンと、露光面の高さに設置された第2のス
リットパターンと、 前記投影光学系による前記第1のスリットパターンの投
影像が前記第2のスリットパターンを通過した光量を検
出する検出手段とを備えたことを特徴とする請求項8に
記載の投影露光装置。 - 【請求項14】 マスク面の高さに設置された第1のス
リットパターンと、露光面の高さに設置された第2のス
リットパターンと、 前記投影光学系による前記第1のスリットパターンの投
影像が前記第2のスリットパターンを通過した光量を検
出する検出手段とを備え、 前記角度調節手段は、前記検出手段の検出結果に基づい
て前記透明板の角度を調整することを特徴とする請求項
10に記載の投影露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002104772A JP2003295460A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 投影露光方法及び投影露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002104772A JP2003295460A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 投影露光方法及び投影露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003295460A true JP2003295460A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29243011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002104772A Pending JP2003295460A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 投影露光方法及び投影露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003295460A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7641761B2 (ja) | 2021-02-24 | 2025-03-07 | キヤノン株式会社 | 露光装置およびその製造方法、投影光学系の設計方法ならびに物品製造方法 |
-
2002
- 2002-04-08 JP JP2002104772A patent/JP2003295460A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7641761B2 (ja) | 2021-02-24 | 2025-03-07 | キヤノン株式会社 | 露光装置およびその製造方法、投影光学系の設計方法ならびに物品製造方法 |
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