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JP2003294864A - 電子時計 - Google Patents

電子時計

Info

Publication number
JP2003294864A
JP2003294864A JP2002093807A JP2002093807A JP2003294864A JP 2003294864 A JP2003294864 A JP 2003294864A JP 2002093807 A JP2002093807 A JP 2002093807A JP 2002093807 A JP2002093807 A JP 2002093807A JP 2003294864 A JP2003294864 A JP 2003294864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light emitting
pointer
dial
emitting element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2002093807A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Murata
嘉行 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2002093807A priority Critical patent/JP2003294864A/ja
Publication of JP2003294864A publication Critical patent/JP2003294864A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

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  • Electromechanical Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの発光素子で発光した光を文字板および
指針にほぼ均一に照射できる。 【解決手段】 時計ガラス2が設けられた腕時計ケース
1内に文字板13を配置し、この文字板13の中心部分
に設けられた貫通孔15に指針軸12を挿入させてその
上方に突出させ、この指針軸12の上部に指針14を取
り付けて文字板13の上方で運針させる電子腕時計にお
いて、指針軸12の上端面にチップ状の紫外線発光素子
20を設けた。従って、紫外線発光素子20が文字板1
3の中心部分における上方で発光することになり、この
ため従来例のように文字板13の中心部分が暗くなら
ず、1つの紫外線発光素子20で発光した光を照度むら
が生じないように文字板13および指針14にほぼ均一
に照射することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子腕時計など
の電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、指針式の電子腕時計においては、
腕時計ケースの内周面における所定個所、例えば文字板
の12時、3時、6時、9時のいずれかに対応する個
所、またはその複数個所に発光素子を設け、暗い所で発
光素子を発光させて文字板および指針を照明することに
より、使用者が所望するときに時刻を知ることができる
ように構成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな発光素子を備えた電子腕時計では、腕時計ケース内
における文字板の側方に発光素子が設けられているの
で、発光素子を1か所に設けても、また複数個所に設け
ても、発光素子付近に位置する文字板の周縁部を部分的
に明るく照明することはできるが、文字板の中心部分を
同じ明るさで照明することができず、このため文字板の
中心部分が暗くなり、文字板全体に明暗のむらが生じ、
文字板の上面全体をほぼ均一に照明することができない
という不都合がある。このような問題は、発光素子で発
光した光が文字板の上面全体に均一に照射されないこと
に起因する。
【0004】この発明の課題は、1つの発光素子で発光
した光を照度むらが生じないように文字板などの表示部
材にほぼ均一に照射することである。また、この発明の
他の課題は、標準時刻電波の受信時または予め定められ
ている分や時の時間単位ごとに指針周りを効率良く発光
表示させて現在時刻を確認できるようにすることであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、次のような構成要素を備えている。な
お、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明さ
れる各要素に付された図面の参照番号などを括弧と共に
付す。請求項1に記載の発明は、図1〜図6に示すよう
に、保護ガラス(時計ガラス2)が設けられた時計ケー
ス(腕時計ケース1)と、この時計ケース内に前記保護
ガラスと対応して配置された文字板(13)と、この文
字板の中心部分に設けられた貫通孔(15)に挿入され
てその上方に突出した指針軸(12)と、この指針軸の
上部に取り付けられて前記文字板の上方を運針する指針
(14)とを備えた電子時計において、前記指針軸の上
端面にチップ状の発光素子(紫外線発光素子20)を設
けたことを特徴とする電子時計である。この発明によれ
ば、指針軸の上端面にチップ状の発光素子を設けたの
で、発光素子が文字板の中心部分における上方で発光す
ることになり、このため従来例のように文字板の中心部
分が暗くならず、1つの発光素子で発光した光を照度む
らが生じないように文字板や指針などの表示部材にほぼ
均一に照射することができる。
【0006】請求項2に記載の発明は、図1および図2
に示すように、前記発光素子(紫外線発光素子20)が
可視光線領域外の特定波長領域の光を発光し、前記文字
板(13)および前記指針(14)には前記発光素子で
発光した前記特定波長領域の光に反応して可視光線領域
内の光を発光する発光層(31)が設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の電子時計である。この発
明によれば、発光素子を発光させると、その特定波長領
域の光が文字板および指針に設けられた発光層にほぼ均
一に照射され、この照射された特定波長領域の光に発光
層が反応して可視光線領域内の光を発光するので、この
発光層の発光により文字板および指針を視認することが
できる。この場合、特定波長領域の光は、紫外線や赤外
線などの可視光線領域外の光で、人間の目には見えない
光であるから、発光素子を発光させても、その発光状態
を視認することはできないが、発光層が特性波長領域の
光に反応して可視光線領域内の光を発光することによ
り、この発光層で発光した光を人間の目で視認すること
ができる。
【0007】請求項3に記載の発明は、図1に示すよう
に、前記保護ガラス(時計ガラス2)の内面と外面との
一方には、前記特定波長領域の光を反射し、これ以外の
光を透過する半透過反射膜(32)が設けられているこ
とを特徴とする請求項2に記載の電子時計である。この
発明によれば、発光素子が可視光線領域外の特定波長領
域の光を発光すると、この発光した特定波長領域の光の
うち、保護ガラスに向けて進んだ光が保護ガラスに設け
られた半透過反射膜で反射されて文字板および指針に照
射されるので、発光素子で発光した特定波長領域の光を
文字板および指針の各発光層に効率良く且つ均一に照射
させることができ、これにより文字板および指針の各発
光層が特定波長領域の光に反応して可視光線領域内の光
を発光するので、この発光した可視光線領域内の光で文
字板および指針を照明することができると共に、発光し
た可視光線領域内の光が半透過反射膜を透過して保護ガ
ラスから外部に出射されるので、半透過反射膜を設けて
も保護ガラスを通して文字板および指針を視認すること
ができる。
【0008】請求項4に記載の発明は、図1〜図6に示
すように、保護ガラス(時計ガラス2)が設けられた時
計ケース(腕時計ケース1)と、この時計ケース内に前
記保護ガラスと対応して配置された文字板(13)と、
この文字板の中心部分に設けられた貫通孔(15)に挿
入されてその上方に突出した指針軸(12)と、この指
針軸の上部に取り付けられて前記文字板の上方を運針す
る指針(14)とを備えた電子時計において、前記指針
軸の上端面にチップ状の発光素子(紫外線発光素子2
0)を設け、且つ前記指針に前記発光素子からの光によ
って発光する発光層(31)を設けたことを特徴とする
電子時計である。この発明によれば、請求項1に記載の
発明と同様、指針軸の上端面にチップ状の発光素子を設
けたので、発光素子が文字板の中心部分における上方で
発光することになり、このため従来例のように文字板の
中心部分が暗くならず、1つの発光素子で発光した光を
照度むらが生じないように文字板および指針にほぼ均一
に照射することができ、これにより指針に設けられた発
光層を均一に発光表示させることができる。
【0009】請求項5に記載の発明は、図3〜図6に示
すように、請求項4に記載の電子時計において、前記発
光素子(紫外線発光素子20)を標準時刻電波の受信時
に発光制御し、前記発光層(31)を発光表示させるこ
とを特徴とする電子時計である。この発明によれば、標
準時刻電波を受信すると、発光素子が発光制御されて発
光するので、請求項4に記載の発明と同様、発光した光
を文字板および指針にほぼ均一に照射することができ、
これにより指針の発光層が発光するので、指針周りを効
率良く発光表示させることができると共に、標準時刻電
波の受信時に正確な現在時刻を確認することができる。
【0010】請求項6に記載の発明は、図3〜図6に示
すように、請求項4に記載の電子時計において、前記発
光素子(紫外線発光素子20)を予め定められている分
や時の時間単位ごとに発光制御し、前記発光層(31)
を発光表示させることを特徴とする電子時計である。こ
の発明によれば、予め定められている分や時の時間単位
ごとに発光素子が発光制御されて発光するので、請求項
4に記載の発明と同様、発光した光を文字板および指針
にほぼ均一に照射することができ、これにより指針の発
光層が発光するので、指針周りを効率良く発光表示させ
ることができると共に、予め定められた分や時の時間単
位ごとに現在時刻を確認することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して、こ
の発明を電子腕時計に適用した一実施形態について説明
する。図1はこの発明の電子腕時計を示した要部の拡大
断面図である。この電子腕時計は、腕時計ケース1を備
えている。この腕時計ケース1の上部には、時計ガラス
2がパッキン3を介して装着されており、腕時計ケース
1の内部には、時計モジュール4が見切り部材5を介し
て収納されている。また、腕時計ケース1の下面には、
裏蓋6が防水リング7を介して取り付けられており、腕
時計ケース1の側面には、押釦スイッチ8が設けられて
いる。
【0012】時計モジュール4は、デジタル機能とアナ
ログ機能との両方を備えている。すなわち、デジタル機
能は、図1に示すように、ハウジング9内の上部に液晶
表示素子10が配置され、この液晶表示素子10がイン
ターコネクタ11によってハウジング9内の回路基板
(図示せず)と電気的に接続されて支持され、この状態
で液晶表示素子10で時刻などの情報を電気光学的に表
示するように構成されている。また、アナログ機能は、
図1に示すように、ハウジング9に設けられたアナログ
ムーブメント(図示せず)の指針軸12が文字板13の
上方に突出し、この突出した指針軸12の上部に時針、
分針などの指針14が取り付けられ、この指針14が文
字板13の上方を運針するように構成されている。
【0013】この場合、文字板13の中心部分には、指
針軸12が下側から挿入して上方に突出する貫通孔15
が設けられており、この文字板13の所定個所には、表
示用の開口部16が液晶表示素子10に対応して設けら
れている。また、指針軸12は、図2に示すように、時
針が取り付けられる円筒状の時針軸17と、分針が取り
付けられる丸棒状の分針軸18とを備え、この分針軸1
8が円筒状の時針軸17内に下側から挿入されて上方に
突出し、この突出した分針軸18の上端面にブラックラ
イトと呼ばれる紫外線発光素子20が搭載され、この状
態で時針軸17と分針軸18とがそれぞれ回転するよう
に構成されている。
【0014】紫外線発光素子20は、波長が365nm
(ナノメートル:ナノメートルは10億分の1メート
ル)付近、または254〜365nmの紫外線領域の光
を発光する紫外線発光ダイオード(紫外線LED)など
の発光素子で構成されている。この紫外線発光素子20
は、図2に示すように、大きさの小さいチップ形状、例
えば1辺が2mm程度の四角形の立方体形状に形成さ
れ、その上下面にチップ電極が設けられ、分針軸18の
上端面に絶縁膜(図示せず)を介して取り付けられてい
る。この紫外線発光素子20の取付構造では、時針軸1
7および分針軸18がステンレスなどの金属で形成され
ている場合、分針軸18の上端面およびその外周面に絶
縁膜(図示せず)を設け、この絶縁膜を介して紫外線発
光素子20を取り付ける必要がある。
【0015】このため、この紫外線発光素子20の取付
構造では、分針軸18の上端面およびその外周面に、絶
縁膜を介して銅箔などの金属からなる一対の接続電極2
1、22が分針軸18の上端面から外周面の下部に亘っ
て設けられている。そして、これら一対の接続電極2
1、22のうち、分針軸18の上端面に位置する一方の
接続電極21上には、紫外線発光素子20の下面側のチ
ップ電極が半田や導電性接着材によって電気的に接続さ
れた状態で固着されており、他方の接続電極22には、
紫外線発光素子20の上面側のチップ電極がワイヤーボ
ンディングによる金属細線23で電気的に接続されてい
る。この状態で、紫外線発光素子20は、絶縁性を有す
る透明なモールド樹脂24によって封止されている。
【0016】また、分針軸18の下部は、図2に示すよ
うに、時針軸17の下方に突出しており、これに伴って
分針軸18の外周面の下部に位置する一対の接続電極2
1、22も、時針軸17の下方に位置して露出してい
る。これら一対の接続電極21、22の各下端部には、
リング状の接触部21a、22aがそれぞれ分針軸18
の外周面に巻き付いた状態で形成されている。この場
合、一対の接続電極21、22のうち、一方の接続電極
21の上下方向の長さが他方の接続電極22よりも短く
形成されており、この長さの短い一方の接続電極21の
接触部21aと他方の接続電極22との間には、これら
が相互に接触しないように、絶縁シート25が設けられ
ている。なお、分針軸18の外周面に位置する一対の接
続電極21、22は、接触部21a、22aを除いて、
分針および時針軸17の接触導通を防ぐために、絶縁膜
(図示せず)で覆われていることが望ましい。
【0017】さらに、これら接触部21a、22aに
は、図2に示すように、それぞれ接触子26、27が摺
動可能に接触している。各接触子26、27は、それぞ
れ文字板13の下面に取り付けられていると共に、文字
板13の下面に設けられた接続配線28、29にそれぞ
れ電気的に接続されている。これら接続配線28、29
は、図1に示すように、文字板13の外周部に延び、こ
の延びた部分がコイルばね30によって時計モジュール
4内の回路基板(図示せず)と電気的に接続されてい
る。
【0018】ところで、文字板13の上面、指針14の
表面、および見切り部材5の内周面には、図1に示すよ
うに、発光層31が印刷や塗布などによって設けられて
いる。これら発光層31は、波長が350〜420nm
または254〜365nmの紫外線領域の光に反応して
可視光線領域内の光で有色発光し、紫外線領域の光が照
射されないときに透明な状態を呈するものであり、この
発光層31の発光色は、赤、青、緑(または黄色)の3
色を基本として、その色バリエーションが10〜13種
類ある。
【0019】この場合、文字板13、指針14、見切り
部材5の各発光層31は、同じ発光色であっても良い
が、時刻を視認しやすくするために、異なる発光色であ
ることが望ましい。例えば、文字板13の発光層31は
赤色系で発光し、指針14の発光層31は青色系で発光
し、見切り部材5の発光層31は緑色系(または黄色
系)で発光するように構成されている。また、時計ガラ
ス2の下面全域には、図1に示すように、半透過反射膜
32が設けられている。この半透過反射膜32は、紫外
線領域の光を反射し、これ以外の光を透過する波長選択
膜であり、蒸着などにより時計ガラス2の下面に形成さ
れている。
【0020】このような電子腕時計では、明るい所で時
計ガラス2および半透過反射膜32を通して外部光を腕
時計ケース1内に採り込み、この採り込んだ外部光で文
字板13および指針14を照明することができる。この
ときには、外部光が紫外線領域の光を含む屋外などの光
であっても、紫外線領域の光が半透過反射膜32によっ
て反射されて採り込まれることがないため、文字板1
3、指針14、および見切り部材5に設けられた各発光
層31が透明な状態を呈することになり、このため通常
の腕時計と同様、時計ガラス2を通して文字板13およ
び指針14を見ることができる。この場合、紫外線発光
素子20は指針軸12の分針軸18の上端面に設けられ
ているので、目立つことがなく、しかも紫外線発光素子
20によって文字板13および指針14が見えにくくな
ることがないため、時計ガラス2を通して文字板13お
よび指針14を良好に視認することができる。
【0021】また、紫外線発光素子20を発光させる
と、文字板13の中心部分における上方、つまり指針軸
12の上端部で紫外線領域の光を発光するので、1つの
紫外線発光素子20で発光した紫外線領域の光を照度む
らが生じることなく文字板13、指針14、および見切
り部材5にほぼ均一に照射することができる。このとき
には、紫外線発光素子20で発光した紫外線領域の光の
うち、時計ガラス2に向けて出射された光が時計ガラス
2の下面に設けられた半透過反射膜32で反射されて、
文字板13、指針14、および見切り部材5に照射され
るので、紫外線発光素子20で発光した紫外線領域の光
を時計ガラス2から外部に漏らさずに効率良く且つ均一
に文字板13、指針14、および見切り部材5に照射す
ることができる。
【0022】これにより、文字板13、指針14、およ
び見切り部材5に設けられた各発光層31が紫外線領域
の光に反応して可視光線領域内の光で有色発光し、この
有色発光した光によって文字板13、指針14、および
見切り部材5が照明される。このときには、各発光層3
1で発光した光が可視光線領域の光であるから、半透過
反射膜32で反射されることがなく、半透過反射膜32
を透過する。このため、明るい所でも暗い所でも、時計
ガラス2および半透過反射膜32を通して文字板13、
指針14、および見切り部材5を視認することができ
る。このときには、文字板13、指針14、見切り部材
5の各発光層31が異なる色、例えば文字板13の発光
層31は赤色系で発光し、指針14の発光層31は青色
系で発光し、見切り部材5の発光層31は緑色系(また
は黄色系)で発光するので、時刻を良好に知ることがで
きる。
【0023】次に、この電子腕時計の回路構成につい
て、図3〜図5を参照して説明する。図3は電子腕時計
の回路構成を示されたブロック図である。この図におい
て、CPU(中央演算処理装置)35は、ROM(リー
ドオンリメモリ)36、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)37を備え、機能別の実行プログラムに基づいてシ
ステム全体を制御する。ROM36は、各種機能を実行
するためのプログラムを格納するエリア36Aのほか、
図4に示すように、電波時刻コードに対応する基準デー
タを格納するエリア36a、および予め定められた分や
時の時刻データを格納するエリア36bを備えている。
RAM37は、ワークエリア37Aを備えているほか、
図5に示すように、現在時刻のデータを格納するエリア
37a、標準電波の時刻コードを格納するエリア37
b、および修正時刻のデータを格納するエリア37cを
備えている。
【0024】標準電波受信部38は、図3に示すよう
に、標準時刻電波を受信して標準電波時刻コードとして
CPU35に出力する。入力部39は、押釦スイッチ8
やキー釦(図示せず)などの入力操作に応じてスイッチ
信号をCPU35に出力する。計時部40は、所定周期
の信号を計数して時、分、秒の計時データをCPU35
に出力する。表示駆動部41は、CPU35からの表示
指令に基づいて時刻などの情報を液晶表示素子10に表
示させる。運針駆動部42は、CPU35からの運針指
令に基づいて指針14を運針させる。発光素子駆動部4
3は、CPU35からの発光指令に基づいて紫外線発光
素子20を発光させる。
【0025】次に、この電子腕時計のCPU35の処理
フローについて、図6に示すフローチャートを参照して
説明する。この処理フローがスタートすると、ROM3
6に格納された実行プログラムに基づいて表示駆動部4
1および運針駆動部42を制御し、RAM37に記憶さ
れた現在時刻に基づいて、液晶表示素子10に現在時刻
を表示させると共に指針14を運針させて時刻を指示す
る(ステップS1)。この状態で、ROM36に予め定
められた分や時の時間単位ごと、例えば1分ごと、また
は12時間ごとに標準電波受信部38が標準時刻電波を
受信したかを判断する(ステップS2)。このとき、標
準時刻電波を受信していなければ受信するまで待機し、
標準時刻電波を受信すると、標準時刻電波を時刻コード
として取り込んでRAM37に一時記憶する(ステップ
S3)。
【0026】そして、標準時刻電波の時刻コードがRO
M36に予め定められている基準データに従って正しく
受信されたかを判断する(ステップS4)。すなわち、
このステップS4では、受信した標準時刻電波の時刻コ
ードがROM36に記憶されている電波時刻コードに対
応する基準データに従っているかを比較する。このと
き、標準電波受信部38で受信した標準時刻電波の時刻
コードが電波障害などによりROM36の電波時刻コー
ドに対応する基準データに従っていない場合には、標準
電波受信部38が標準時刻電波を正しく受信しなかった
と判断し、RAM37に一時記憶された標準時刻電波の
時刻コードをクリアし、ステップS3に戻って標準時刻
電波を正しく受信するまで上記動作を繰り返す。
【0027】また、標準電波受信部38が標準時刻電波
を正しく受信した場合には、発光素子駆動部43を制御
して紫外線発光素子20を発光させる(ステップS
5)。これにより、紫外線発光素子20からの紫外線領
域の光が文字板13、指針14、および見切り部材5の
各発光層31に照射され、これら発光層31が紫外線領
域の光に反応して可視光線領域の光で有色発光するの
で、各発光層31の発光により標準時刻電波を正しく受
信したことを確認することができる。この後、受信した
標準時刻電波の時刻コードに基づいて現在時刻の修正が
完了したかを判断し(ステップS6)、修正が完了して
いなければ修正が完了するまで待機し、修正が完了する
と、修正時刻データをRAM37に記憶する。そして、
この記憶された修正時刻データに基づいて表示駆動部4
1および運針駆動部42を駆動し、液晶表示素子10に
修正された現在時刻を表示させると共に、指針14を回
転制御して指針14を修正された現在時刻にリセットす
る(ステップS7)。
【0028】この状態で、指針14が通常の運針を行っ
て所定時間ごと、つまりRAM37に予め定められた時
間単位、例えば30分または1時間の時間単位ごとのア
ラームなどの警告時刻になったかを判断し(ステップS
8)、予め定められた時間単位ごとの時刻(警告時刻)
でなければ、その時刻になるまで待機し、予め定められ
た時間単位ごとの時刻になると、発光素子駆動部43を
制御して紫外線発光素子20を発光させる(ステップS
9)。これにより、紫外線発光素子20からの紫外線領
域の光が文字板13、指針14、および見切り部材5の
各発光層31に照射され、これら発光層31が紫外線領
域の光に反応して可視光線領域の光で有色発光するの
で、予め定められたアラームなどの警告時刻であること
を確認することができる。この後、このフローを終了す
る。
【0029】このように、この電子腕時計によれば、標
準電波受信部38で標準時刻電波を正しく受信すると、
CPU35が発光素子駆動部43を制御して紫外線発光
素子20を発光させるので、この発光した光によって指
針14の発光層31を発光させて指針14周りを効率良
く発光表示させることができると共に、標準時刻電波の
受信時に正確な現在時刻を確認することができる。ま
た、予め定められている分や時の時間単位ごとの時刻、
つまりアラームなどの警告時刻に紫外線発光素子20を
発光制御し、発光層31を発光表示させることにより、
予め定められている分や時の時間単位ごとの時刻に指針
14の発光層31を発光させて指針14周りを効率良く
発光表示させることができると共に、予め定められた分
や時の時間単位ごとの時刻に現在時刻を確認することが
できる。
【0030】なお、上記実施形態におけるCPU35の
処理フローは、標準時刻電波を受信して紫外線発光素子
20を発光制御する電波受信処理(図6に示したステッ
プS1〜ステップS5)と、予め定められた分や時の時
間単位ごとの時刻(例えばアラームなどの警告時刻)に
紫外線発光素子20を発光制御する警告処理(図6に示
したステップS6〜ステップS9)とからなり、これら
を一連の流れとして述べたが、これに限らず、標準時刻
電波処理と警告処理とを別々に処理するようにしても良
い。
【0031】また、上記実施形態では、発光素子とし
て、紫外線領域の光を発光する紫外線発光素子20を用
い、且つ発光層として、紫外線発光素子20で発光した
紫外線領域の光に反応して有色発光する発光層31を用
いた場合について述べたが、これに限らず、発光素子と
して、波長が780nm以上の赤外線領域の光を発光す
る赤外線発光素子を用い、且つ発光層として、波長が7
80nm以上の赤外線に反応して有色発光する発光層を
用いた構造でも良い。この場合には、半透過反射膜とし
て、赤外線領域の光を反射し、これ以外の光を透過する
半透過反射膜を用いれば良い。このような構造でも、赤
外線が人間の目に見えないので、上述した実施形態と同
様の作用効果がある。
【0032】さらに、発光素子は、紫外線発光素子20
や赤外線発光素子に限らず、可視光線領域の光を発光す
る発光ダイオードを用いても良い。この場合には、文字
板13、指針14、見切り部材5に発光層31を設ける
必要はない。このような構造では、発光ダイオードの光
で文字板13、指針14、見切り部材5、および液晶表
示素子10を直接照明することができる。また、上記実
施形態およびその変形例では、電子時計として、電子腕
時計に適用した場合について述べたが、これに限らず、
例えば目覚まし時計、掛け時計、置き時計、トラベルウ
ォッチなどの各種の電子時計に広く適用することができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、保護ガラスが設けられた時計ケース内に
文字板を保護ガラスと対応させて配置し、この文字板の
中心部分に設けられた貫通孔に指針軸を挿入させてその
上方に突出させ、この指針軸の上部に指針を取り付けて
文字板の上方で運針させる電子時計において、指針軸の
上端面にチップ状の発光素子を設けたので、発光素子が
文字板の中心部分における上方で発光することになり、
このため従来例のように文字板の中心部分が暗くなら
ず、1つの発光素子で発光した光を照度むらが生じない
ように文字板および指針にほぼ均一に照射することがで
きる。
【0034】この場合、発光素子が可視光線領域外の特
定波長領域の光を発光し、文字板および指針に、発光素
子で発光した特定波長領域の光に反応して可視光線領域
内の光を発光する発光層を設けることにより、発光素子
を発光させて、その特定波長領域の光を文字板および指
針に設けられた発光層にほぼ均一に照射させると、この
照射された特定波長領域の光に発光層が反応して可視光
線領域内の光を発光するので、この発光層の発光により
文字板および指針を視認することができる。このとき、
特定波長領域の光は、紫外線や赤外線などの可視光線領
域外の光で、人間の目には見えない光であるから、発光
素子を発光させても、その発光状態を視認することはで
きないが、発光層が可視光線領域内の光を発光すること
により、この発光層で発光した光を人間の目で視認する
ことができる。
【0035】また、保護ガラスの内面と外面との一方
に、特定波長領域の光を反射し、これ以外の光を透過す
る半透過反射膜を設けることにより、発光素子が可視光
線領域外の特定波長領域の光を発光したときに、その発
光した特定波長領域の光のうち、保護ガラスに向けて進
んだ光が保護ガラスに設けられた半透過反射膜で反射さ
れて文字板および指針に照射されるので、発光素子で発
光した特定波長領域の光を文字板および指針の各発光層
に効率良く且つ均一に照射させることができ、これによ
り文字板および指針の各発光層が特定波長領域の光に反
応して可視光線領域内の光を発光するので、この発光し
た可視光線領域内の光で文字板および指針を鮮明に且つ
確実に視認することができる。
【0036】請求項4に記載の発明によれば、保護ガラ
スが設けられた時計ケース内に文字板を保護ガラスと対
応させて配置し、この文字板の中心部分に設けられた貫
通孔に指針軸を挿入させてその上方に突出させ、この指
針軸の上部に指針を取り付けて文字板の上方で運針させ
る電子時計において、指針軸の上端面にチップ状の発光
素子を設け、且つ指針に発光素子からの光によって発光
する発光層を設けたので、請求項1に記載の発明と同
様、指針軸の上端面にチップ状の発光素子を設けたの
で、発光素子が文字板の中心部分における上方で発光す
ることになり、このため従来例のように文字板の中心部
分が暗くならず、1つの発光素子で発光した光を照度む
らが生じないように文字板の表面全体および指針にほぼ
均一に照射することができ、これにより指針に設けられ
た発光層を均一に且つ良好に発光表示させることができ
る。
【0037】この場合、発光素子を標準時刻電波の受信
時に発光制御して発光層を発光表示させることにより、
標準時刻電波を受信すると、発光素子で発光した光が指
針にほぼ均一に照射されて指針の発光層が発光するの
で、指針周りを効率良く発光表示させることができると
共に、標準時刻電波の受信時に正確な現在時刻を確認す
ることができる。また、発光素子を予め定められている
分や時の時間単位ごとの時刻、例えばアラームなどの警
告時刻に発光制御して発光層を発光表示させることによ
り、予め定められている分や時の時間単位ごとの時刻
に、発光素子で発光した光が指針にほぼ均一に照射され
て指針の発光層が発光するので、指針周りを効率良く発
光表示させることができると共に、予め定められた分や
時の時間単位ごとの時刻に現在時刻を確認することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を電子腕時計に適用した一実施形態を
示した拡大断面図。
【図2】図1の指針軸を示した要部の拡大断面図。
【図3】図1の電子腕時計の回路構成を示したブロック
図。
【図4】図3のROMの格納エリアを示した図。
【図5】図3のRAMの格納エリアを示した図。
【図6】図3のCPUの処理フローを示した図。
【符号の説明】
1 腕時計ケース 2 時計ガラス 4 時計モジュール 12 指針軸 13 文字板 14 指針 17 時針軸 18 分針軸 20 紫外線発光素子 31 発光層 32 半透過反射膜 35 CPU 36 ROM 37 RAM 38 標準電波受信部 42 運針駆動部 43 発光素子駆動部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保護ガラスが設けられた時計ケースと、こ
    の時計ケース内に前記保護ガラスと対応して配置された
    文字板と、この文字板の中心部分に設けられた貫通孔に
    挿入されてその上方に突出した指針軸と、この指針軸の
    上部に取り付けられて前記文字板の上方を運針する指針
    とを備えた電子時計において、 前記指針軸の上端面にチップ状の発光素子を設けたこと
    を特徴とする電子時計。
  2. 【請求項2】前記発光素子は可視光線領域外の特定波長
    領域の光を発光し、前記文字板および前記指針には前記
    発光素子で発光した前記特定波長領域の光に反応して可
    視光線領域内の光を発光する発光層が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  3. 【請求項3】前記保護ガラスの内面と外面との一方に
    は、前記特定波長領域の光を反射し、これ以外の光を透
    過する半透過反射膜が設けられていることを特徴とする
    請求項2に記載の電子時計。
  4. 【請求項4】保護ガラスが設けられた時計ケースと、こ
    の時計ケース内に前記保護ガラスと対応して配置された
    文字板と、この文字板の中心部分に設けられた貫通孔に
    挿入されてその上方に突出した指針軸と、この指針軸の
    上部に取り付けられて前記文字板の上方を運針する指針
    とを備えた電子時計において、 前記指針軸の上端面にチップ状の発光素子を設け、且つ
    前記指針に前記発光素子からの光によって発光する発光
    層を設けたことを特徴とする電子時計。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の電子時計において、前記
    発光素子を標準時刻電波の受信時に発光制御し、前記発
    光層を発光表示させることを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の電子時計において、前記
    発光素子を予め定められている分や時の時間単位ごとに
    発光制御し、前記発光層を発光表示させることを特徴と
    する電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101156765B1 (ko) 2010-08-11 2012-06-18 김영수 조명기능을 갖는 시계

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