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JP2003293221A - 31らせん構造を有するポリ乳酸繊維 - Google Patents

31らせん構造を有するポリ乳酸繊維

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JP2003293221A
JP2003293221A JP2002096924A JP2002096924A JP2003293221A JP 2003293221 A JP2003293221 A JP 2003293221A JP 2002096924 A JP2002096924 A JP 2002096924A JP 2002096924 A JP2002096924 A JP 2002096924A JP 2003293221 A JP2003293221 A JP 2003293221A
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polylactic acid
yarn
fiber
acid fiber
strength
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Takashi Ochi
隆志 越智
Takaaki Sakai
崇晃 堺
Yuhei Maeda
裕平 前田
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、優れた高温力学特性を発揮する従来
には無かったポリ乳酸繊維を提供するものである。 【解決手段】L体またはD体のポリ乳酸分子鎖が単独で
1らせん構造を形成しており、ウースター斑が2%以
下であることを特徴とするポリ乳酸繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温力学特性に優
れたポリ乳酸繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、地球的規模での環境問題に対し
て、自然環境の中で分解するポリマー素材の開発が切望
されており、脂肪族ポリエステル等、様々なポリマーの
研究・開発、また実用化の試みが活発化している。そし
て、微生物により分解されるポリマー、すなわち生分解
性ポリマーに注目が集まっている。
【0003】一方、従来のポリマーはほとんど石油資源
を原料としているが、石油資源が将来的に枯渇するので
はないかということ、また石油資源を大量消費すること
により、地質時代より地中に蓄えられていた二酸化炭素
が大気中に放出され、さらに地球温暖化が深刻化するこ
とが懸念されている。しかし、二酸化炭素を大気中から
取り込み成長する植物資源を原料としてポリマーが合成
できれば、二酸化炭素循環により地球温暖化を抑制でき
ることが期待できるのみならず、資源枯渇の問題も同時
に解決できる可能性がある。このため、植物資源を原料
とするポリマー、すなわちバイオマス利用ポリマーに注
目が集まっている。
【0004】上記2つの点から、バイオマス利用の生分
解性ポリマーが大きな注目を集め、石油資源を原料とす
る従来のポリマーを代替していくことが期待されてい
る。しかしながら、バイオマス利用の生分解性ポリマー
は一般に力学特性、耐熱性が低く、また高コストとなる
といった課題あった。これらを解決できるバイオマス利
用の生分解性ポリマーとして、現在、最も注目されてい
るのはポリ乳酸である。ポリ乳酸は植物から抽出したで
んぷんを発酵することにより得られる乳酸を原料とした
ポリマーであり、バイオマス利用の生分解性ポリマーの
中では力学特性、耐熱性、コストのバランスが最も優れ
ている。そして、これを利用した繊維の開発が急ピッチ
で行われている。
【0005】しかし、このように最も有望なポリ乳酸で
さえ、従来のポリマーに比べるといくつかの欠点を有し
ている。このうち大きなものとして、高温力学特性が悪
いことが挙げられる。ここで、高温力学特性が悪いと
は、ポリ乳酸ポリマーのガラス転移温度(Tg)である
60℃を超えると急激に軟化することを指している。実
際、温度を変更してポリ乳酸繊維の引っ張り試験を行う
と、70℃付近から急激に軟化し、90℃では流動に近
い形状を示し、寸法安定性が大きく低下するのである
(図5)。一方、従来のポリマーであるナイロン6では
このような軟化現象は緩やかであり、90℃でも充分な
力学特性を発揮している(図5)。
【0006】ポリ乳酸繊維は上記したように高温での力
学特性が不良であるため、実際に種々の問題が発生して
いる。例えば、織物の経糸に用いるときは、糸の集束性
を高め製織性を向上させる目的で糸を糊付けするが、熱
風乾燥を行うと経糸をぴんと張るためにかけている張力
により、糸が伸びてしまうトラブルが発生する。また、
ポリ乳酸繊維に仮撚を施すと、熱板上で糸が急激に軟化
するため、糸に撚りがかからず捲縮特性が劣るばかり
か、熱板上で糸が破断してしまい、仮撚そのものが困難
となる。さらに、このような熱板上でのトラブルのた
め、熱板温度はたかだか110℃までしか上げられず、
熱セットが不足するため捲縮特性が低いのみならず、沸
騰水中での糸の収縮率(沸収)を実用レベルである20
%以下まで低下させることも困難であった。
【0007】ポリ乳酸繊維は以上のような問題により、
用途展開に大きな制限があった。このため、高温での力
学特性を向上させたポリ乳酸繊維が望まれていた。
【0008】ところで、低速紡糸により得たポリ乳酸未
延伸糸を多段延伸することにより高強度糸を得ることが
特開2000−248426号公報等に記載されてい
る。このような高強度糸により、高温力学特性が向上す
ることが期待されたが、本発明者らの追試によると強度
7cN/dtexもの高強度糸をもってしても高温力学
特性は実用レベルには達しなかった(比較例1)。そこ
で、本発明者らは、これの繊維構造解析を行ったとこ
ろ、分子配向は極限近くまで向上しており、汎用繊維で
あるポリエチレンテレフタレート(PET)繊維の場合
に比較しても高度に分子配向していることが分かった。
しかしながら、ポリ乳酸高強度糸は高温力学特性に劣
り、PET高強度糸は高温力学特性に優れていることか
ら、高温力学特性は単なる分子配向では説明できないこ
とが分かった。このため、ポリ乳酸繊維の高温力学特性
を向上させるためには、分子配向以外の特性に注目した
新規な繊維構造を構築する必要があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた高温
力学特性を有するポリ乳酸繊維を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、L体または
D体のポリ乳酸分子鎖が単独で31らせん構造を形成し
ており、ウースター斑が2%以下であることを特徴とす
るポリ乳酸繊維により達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で言うポリ乳酸とは乳酸を
重合したものを言い、L体あるいはD体の光学純度は9
0%以上であると、融点が高く好ましい。ここで、ポリ
L乳酸(PLLA)とはL体光学純度90%以上からな
るポリ乳酸を指し、ポリD乳酸(PDLA)とはD体純
度90%以上からなるポリ乳酸を示す。また、ポリ乳酸
の性質を損なわない範囲で、乳酸以外の成分を共重合し
ていても、ポリ乳酸以外のポリマーや粒子、難燃剤、帯
電防止剤等の添加物を含有していても良い。ただし、バ
イオマス利用、生分解性の観点から、ポリマーとして乳
酸モノマーは50重量%以上とすることが重要である。
乳酸モノマーは好ましくは75重量%以上、より好まし
くは96重量%以上である。また、ポリ乳酸ポリマーの
分子量は、重量平均分子量で5万〜50万であると、力
学特性と製糸性のバランスが良く好ましい。
【0012】本発明では、L体またはD体のポリ乳酸分
子鎖が単独で31らせん構造を形成していることが重要
である。以下に31らせん構造について詳述する。
【0013】まず、通常のポリ乳酸繊維中の分子鎖の構
造について説明する。ポリ乳酸繊維中では通常、α晶と
いう結晶形が生成しているが、α晶中での分子鎖の形態
は103らせん構造を採っていることが J. Biopolym.,
vol.6, 299(1968).等に記載されている。ここで、103
らせん構造とは、図4に示すように10個のモノマーユ
ニット当たり3回回転するらせん構造を意味している。
一方、超高分子量ポリ乳酸(粘度平均分子量56万〜1
00万)のクロロホルム/トルエン混合溶媒からの溶液
紡糸(紡糸速度1〜7m/分)により得られた繊維を融
点以上の超高温(204℃)で超高倍率延伸(12〜1
9倍、延伸速度1.2m/分以下)して得られたポリ乳
酸繊維中には、β晶という通常のα晶とは異なる結晶が
生成することが Macromolecules, vol.23, 642(1990).
等記載されている。ここでβ晶とは、3個のモノマーユ
ニット当たり1回回転するらせん構造(31らせん構
造、図4)から形成されていることが該文献等に記載さ
れている。ところで、この31らせん構造は、見方を変
えると9個のモノマーユニット当たり3回回転するらせ
ん構造であり、103らせん構造を若干引き伸ばした緊
張型の形態と言える。
【0014】また発明者らの固体13C−NMRによる解
析では、従来のポリ乳酸繊維では103らせん構造に対
応する170.2ppm付近のピークしか観測されない
が、本発明の繊維ではそれより低磁場である171.6
ppm付近にピークが観測(図1)されることが分かっ
た。これは、従来ポリ乳酸繊維の103らせん構造とは
明らかにコンフォメーションすなわち構造の異なるらせ
ん構造が生成しているのである。そして、これは広角X
線回折(WAXD)測定からβ晶類似のパターンが観測
された(図3)ことから、31らせん構造が形成されて
いることが確認されたのである。すなわち、固体13C−
NMRにおいて、171.6ppm付近にピークが観測
されれば、31らせん構造が生成していることを意味し
ていることを発明者らは発見したのである。
【0015】そして、本発明のポリ乳酸繊維では単純に
分子配向が高いのみならず、緊張型である31らせん構
造を有しているため引っ張りに対し強い抵抗力を発揮
し、室温だけでなく90℃以上の高温下でも充分な力学
特性を示すものと考えられる。
【0016】31らせん構造は繊維中の少なくとも一部
に含まれていれば良いが、固体13C−NMRスペクトル
において、31らせん構造に対応するピークの面積強度
(31比)が165〜175ppmに観測されるピーク
の面積強度の5%以上であると、90℃での強度を1.
0cN/dtex以上とすることができ好ましい。ま
た、31らせん構造は必ずしも結晶化している必要はな
いが、図3のようにWAXDで確認できるほど結晶化し
ていると90℃での強度を1.5cN/dtex以上と
することもでき好ましい。
【0017】ここで、L体またはD体のポリ乳酸分子鎖
が単独で31らせん構造を形成しているとは、PLLA
部あるいはPDLA部が独立に31らせん構造を形成し
ている状態を意味しており、いわゆるステレオコンプレ
ックスのようにPLLA部とPDLA部が1対となって
31らせん構造を形成している状態とは区別されるもの
である。
【0018】ところで、ポリ乳酸繊維の糸斑が大きい
と、繊維製品の品位が劣るばかりか、高次加工工程にお
いて毛羽・弛み等を発生しやすく種々の問題が発生して
しまう。特に、マルチフィラメントで用いる用途では染
色や機能物質を後加工される場合が多いが、糸斑が大き
いと染色斑や加工斑が発生し易いのである。このため、
本発明のポリ乳酸繊維では、繊維製品の品位や染色斑を
考慮すると、糸の太さ斑の指標であるウースター斑(U
%)は2%以下であることが重要である。U%は、好ま
しくは1.5%以下、より好ましくは1.2%以下であ
る。なお、前記した Macromolecules, vol.23, 642(199
0).記載の溶液紡糸した繊維を融点以上の超高温(20
4℃)で超高倍率延伸(12〜19倍)して得られたポ
リ乳酸繊維では、U%は10%以上と実用的な糸とはな
らないのである。これは、以下の理由によるのである。
まず未延伸糸を溶液紡糸するが、一般に溶液紡糸では溶
媒が繊維表面から抜けていくため繊維表面に凹凸が発生
し、これが糸斑につながってしまう。さらに、融点以上
の超高温延伸を行っているために、延伸過程で糸の部分
的な融解が発生し、均一な延伸が不可能であり糸斑が大
きくなってしまうのである。加えて、延伸倍率12倍以
上の超高倍率延伸であるため、延伸が不安定になりやす
く糸斑が大きくなってしまうのである。さらに、紡糸速
度、延伸速度が遅すぎるため延伸中に外乱を受けやすく
糸斑を助長しているのである。
【0019】ポリ乳酸繊維を繊維製品にする際の工程通
過性や製品の力学的強度を充分高く保つためには、本発
明のポリ乳酸繊維の25℃での強度は2cN/dtex
以上とすることが好ましい。25℃での強度は、より好
ましくは3.5cN/dtex以上、さらに好ましくは
5cN/dtex以上である。また、本発明のポリ乳酸
繊維の25℃での伸度は15〜70%であると、ポリ乳
酸繊維を繊維製品にする際の工程通過性が向上し、好ま
しい。
【0020】さらに本発明のポリ乳酸繊維では高温力学
特性が大幅に向上するのであるが、工程通過性を考慮す
ると、90℃での強度は1.0cN/dtex以上であ
ることが好ましい。より好ましくは1.3cN/dte
x以上、さらに好ましくは1.5cN/dtex以上で
ある。
【0021】また、本発明のポリ乳酸繊維では、90℃
で0.7cN/dtex応力下での伸びを15%以下と
することも可能である。ここで、90℃で0.7cN/
dtex応力下での伸びとは、90℃で繊維の引っ張り
試験を行い、強伸度曲線図において、応力0.7cN/
dtexでの伸度を読むことにより得ることができる。
そして、この90℃で0.7cN/dtex応力下での
伸びが15%以下であれば、高温での寸法安定性を向上
でき、ポリ乳酸繊維の糊付け乾燥での伸びを抑制し、さ
らに仮撚での工程通過性、捲縮特性が向上できるのであ
る。90℃で0.7cN/dtex応力下での伸びは、
好ましくは10%以下、より好ましくは6%以下であ
る。
【0022】本発明のポリ乳酸繊維では、沸収が0〜2
0%であれば繊維および繊維製品の寸法安定性が良く好
ましい。沸収は好ましくは2〜10%である。
【0023】本発明のポリ乳酸繊維の断面形状について
は丸断面、中空断面、三葉断面等の多葉断面、その他の
異形断面についても自由に選択することが可能である。
また、繊維の形態は、長繊維、短繊維等特に制限は無
く、長繊維の場合マルチフィラメントでもモノフィラメ
ントでも良い。中でもマルチフィラメントは多種多様な
用途に展開できるため好ましい。
【0024】本発明の高温力学特性に優れたポリ乳酸繊
維は、織物、編物、不織布、カップ等の成形品等の様々
な繊維製品の形態を採ることができる。
【0025】本発明の高温力学特性に優れたポリ乳酸繊
維の製造方法は特に限定されるものではないが、例えば
以下のような溶融高速紡糸による配向結晶化構造を利用
する方法を以下に挙げることができる。
【0026】重量平均分子量10万〜30万のホモPL
LAを紡糸温度210〜250℃で口金より吐出し、冷
却風により糸を冷却固化させる。その後、繊維用油剤を
付与し高速で引き取り、そのまま巻き取る。この時、巻
き取ったポリ乳酸繊維の(200)面方向の結晶サイズ
が6nm以上および/または結晶配向度が0.90以
上、U%が2.0%以下となるように引き取り速度(紡
糸速度)等の紡糸条件を決定することが好ましい。これ
により、延伸・熱処理過程で31らせん構造が生成しや
すくなるのみならず、高温での延伸が安定し糸斑を抑制
できる。そして、この高速紡糸により配向結晶化したポ
リ乳酸繊維を、延伸温度90℃以上で延伸し、熱セット
する。延伸温度は130℃以上とすると31らせん構造
が生成しやすく好ましく、糸の部分融解を考慮すると1
60℃以下とすることが好ましい。また、熱セット温度
は得られた繊維の沸収を低下させるためには、130℃
以上とすることが好ましく、糸の部分融解を考慮すると
160℃以下とすることが好ましい。また、延伸倍率は
1.2〜3.0倍とすると、31らせん構造を形成させ
ることと糸斑を抑制することが両立でき、好ましい。
3.5倍以上の延伸倍率は、繊維の変形が大きすぎ延伸
が不均一になり易く、糸斑が大きくなってしまうので避
けることが好ましい。
【0027】この方法により、従来のポリ乳酸繊維に比
べ高温力学特性が大幅に向上する理由は良くわからない
が、高速紡糸により生成した繊維構造を再延伸により破
壊しながら再構築することで、従来のポリ乳酸繊維とも
高速紡糸ポリ乳酸繊維とも異なる構造が発現していると
考えられる。
【0028】なお、ポリ乳酸繊維は摩擦係数が高いた
め、高速紡糸工程、仮撚加工や流体加工のような糸加工
工程、ビーミング、製織、製編のような製布工程での毛
羽が発生し易いという問題がある。このため、繊維用油
剤としては、ポリエーテル主体のものを避け、脂肪酸エ
ステル等の平滑剤を主体とするものを用いると、ポリ乳
酸繊維の摩擦係数を低下させることができ、上記工程で
の毛羽を大幅に抑制でき、好ましい。
【0029】本発明の高温力学特性に優れたポリ乳酸繊
維は、仮撚加工等の捲縮加工用の原糸、シャツやブルゾ
ン、パンツといった衣料用途のみならず、カップやパッ
ド等の衣料資材用途、カーテンやカーペット、マット、
家具等のインテリア用途や車両内装用途、ベルト、ネッ
ト、ロープ、重布、袋類、縫い糸等の産業資材用途、こ
の他フェルト、不織布、フィルター、人工芝等にも好適
に用いることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。なお、実施例中の測定方法は以下の方法を用いた。
【0031】A.ポリ乳酸の重量平均分子量 試料のクロロホルム溶液にTHF(テトロヒト゛ロフラン)を混合
し測定溶液とした。これをWaters社製ゲルパーミテーシ
ョンクロマトグラフィー(GPC)Waters2690を用いて
25℃で測定し、ポリスチレン換算で重量平均分子量を
求めた。
【0032】B.25℃での強度および伸度 25℃で、初期試料長=200mm、引っ張り速度=2
00mm/分とし、JIS L1013に示される条件で荷重−
伸長曲線を求めた。次に破断時の荷重値を初期の繊度で
割り、それを強度とし、破断時の伸びを初期試料長で割
り伸度として強伸度曲線を求めた。
【0033】C.90℃での強度 測定温度90℃で、上記Cと同様に強伸度曲線を求め、
荷重値を初期の繊度で割り90℃での強度とした。
【0034】D.90℃で0.7cN/dtex応力下
での伸び 上記Dで求めた90℃での強伸度曲線において、0.7
cN/dtex応力下での伸度を読み、90℃で0.7
cN/dtex応力下での伸びとした。
【0035】E.沸収 沸収(%)=[(L0−L1)/L0)]×100
(%) L0:延伸糸をかせ取りし初荷重0.09cN/dtex下で測定
したかせの原長 L1:L0を測定したかせを実質的に荷重フリーの状態
で沸騰水中で15分間処理し、風乾後初荷重0.09cN/dte
x下でのかせ長 F.ウースター斑(U%) Zellweger uster社製USTER TESTER 4を用いて給糸速度
200m/分、ノーマルモードで測定した。
【0036】G.固体13C−NMR Chemagnetics社製CMX-300 infinity型NMR装置を用
い、以下の条件により13C核のCP/MAS NMRスヘ゜クトルを測定
し、エステル結合のカルボニル炭素部分の解析を行っ
た。そして、カーブフィッティングにより、103らせ
ん構造に帰属される170.2ppm付近のピークと3
1らせん構造に帰属される171.6ppm付近のピー
クとをピーク分割し、165〜175ppmに観測され
るピークの面積強度全体に対する171.6ppm付近
のピークの面積強度比(31比)を求めた。
【0037】 装置 : Chemagnetics社製CMX-300 infinity 測定温度 : 室温 基準物質 : Siゴム(内部基準:1.56pp
m) 測定核 : 75.1910MHz パルス幅 : 4.0μsec パルス繰り返し時間 : ACQTM=0.06826sec P
D=5sec データ点 : POINT=8192 SAMPO
=2048 スペクトル幅 : 30.003kHz パルスモード : 緩和時間測定モード コンタクトタイム: 5000μsec H.広角X線回折パターン 理学電機社製4036A2型X線回折装置を用い、以下の条件
でWAXDプレート写真を撮影した。
【0038】 X線源 : Cu−Kα線(Niフィルター) 出力 : 40kV×20mA スリット : 1mmφピンホールコリメータ カメラ半径 : 40mm 露出時間 : 8分間 フィルム : Kodak DEF−5 I.結晶サイズ 理学電機社製4036A2型X線回折装置を用い、以下の条件
で赤道線方向の回折強度を測定した。
【0039】 X線源 : Cu−Kα線(Niフィルタ
ー) 出力 : 40kV×20mA スリット : 2mmφ−1゜−1゜ 検出器 : シンチレーションカウンター 計数記録装置 : 理学電機社製RAD−C型 ステップスキャン : 0.05゜ステップ 積算時間 : 2秒 (200)面方向結晶サイズLは下記Scherrerの式を用い
て計算した。
【0040】 L=Kλ/(β0cosθB) L : 結晶サイズ(nm) K : 定数=1.0 λ : X線の波長=0.15418nm θB : ブラッグ角 β0=(βE 2−βI 21/2 βE : 見かけの半値幅(測定値) βI : 装置定数=1.046×10-2rad. J.結晶配向度 (200)面方向結晶配向度は下記のようにして求めた。
【0041】(200)面に対応するピークを円周方向に
スキャンして得られる強度分布の半値幅から下記式によ
り計算した。
【0042】 結晶配向度(π)=(180−H)/180 H:半値幅(deg.) 測定範囲 : 0〜180° ステップスキャン : 0.5゜ステップ 積算時間 : 2秒 K.仮撚加工糸の捲縮特性、CR値 仮撚加工糸をかせ取りし、実質的に荷重フリーの状態で
沸騰水中15分間処理し、24時間風乾した。このサン
プルに0.088cN/dtex(0.1gf/d)相当の荷
重をかけ水中に浸漬し、2分後のかせ長L’0を測定し
た。次に、水中で0.088cN/dtex相当のかせ
を除き0.0018cN/dtex(2mgf/d)相当の微
荷重に交換し、2分後のかせ長L’1を測定した。そし
て下式によりCR値を計算した。
【0043】CR(%)=[(L’0−L’1)/L’
0]×100(%) 実施例1、2 光学純度99.5%のL乳酸から製造したラクチドを、
ビス(2−エチルヘキサノエート)スズ触媒(ラクチド
対触媒モル比=10000:1)存在させてチッソ雰囲
気下180℃で180分間重合を行った。得られたPL
LAの重量平均分子量は19万、光学純度は99%L乳
酸であった。これを240℃で溶融紡糸し、チムニー4
により25℃の冷却風で糸を冷却固化させた後、集束給
油ガイド6により脂肪酸エステルを主体とする繊維用油
剤を塗布し、交絡ガイド7により糸に交絡を付与した
(図7)。その後、周速5000m/分(紡糸速度50
00m/分)の非加熱の第1引き取りローラー8で引き
取った後、非加熱の第2引き取りローラー9を介し未延
伸糸10を巻き取った。巻き取ったホモポリL乳酸未延
伸糸の(200)面方向の結晶サイズは7.7nm、結晶
配向度は0.96、U%は0.8%であった。この未延
伸糸10に図8の装置を用い表1に示す条件で延伸・熱
処理を施し、84dtex、24フィラメント、丸断面
の延伸糸を得た。
【0044】これらの延伸糸の固体NMRスペクトルを
図1に示すが、実施例1の繊維では31らせん構造に帰
属される171.6ppm付近のピークがはっきり観測
され、実施例2の繊維ではショルダーピークとして観測
された。そして、これらのピーク分割を行い、171.
6ppm付近のピークの面積強度比(31比)を求めた
ところ、実施例1で29%、実施例2で17%であった
(図2)。また、WAXD測定を行ったところ実施例1
の繊維では、Macromolecules, vol.23, 642(1990).記載
のβ晶類似のパターンが得られ、31らせん構造を持つ
結晶が生成していることが確認された(図3)。一方、
実施例2の繊維では、31らせん構造からなる結晶のW
AXDパターンとはならなかった。実施例1の90℃で
の強伸度曲線を図6、物性値を表1に示すが、従来の高
強度ポリ乳酸繊維(比較例1)に比べ、90℃での力学
特性が大幅に向上していた。
【0045】実施例3、4 紡糸速度6000m/分としてして実施例1と同様に紡
糸、延伸を行い84dtex、96フィラメントの延伸
糸を得た。未延伸糸の(200)面方向の結晶サイズは
9.2nm、結晶配向度は0.96、U%は0.8%で
あった。
【0046】これらの延伸糸の固体NMRスペクトルを
1らせん構造の生成を確認できた。また、物性値を表
1に示すが、従来の高強度ポリ乳酸繊維(比較例1)に
比べ、90℃での力学特性が大幅に向上していた。
【0047】比較例1 光学純度99.5%のL乳酸から製造したラクチドを、
ビス(2−エチルヘキサノエート)スズ触媒(ラクチド
対触媒モル比=10000:1)存在させてチッソ雰囲
気下180℃で140分間重合を行った。得られたPL
LAの重量平均分子量は15万、光学純度は99%L乳
酸であった。これを用い、特開2000−248426
号公報実施例9に準じて3段延伸・熱処理により高強度
ポリ乳酸繊維を得た。この時、未延伸糸紡速は2200
m/分、1段目延伸温度は82℃、2段目の延伸温度は
130℃、3段目の延伸温度は160℃、1段目延伸倍
率は1.53倍、2段目の延伸倍率は1.55倍、3段
目の延伸倍率は1.55倍、最終熱処理温度は155℃
とした。
【0048】これの固体NMRを測定したところ、17
1.6ppm付近の31らせん構造に対応するピークは
観測されなかった(図1)。また、WAXD測定も行っ
たところ、高度に結晶化していたものの通常のα晶(1
3らせん構造)に対応するパターンしか得られなかっ
た。さらに、物性を表1に示すが、室温での強度は高い
が、90℃での力学特性は低いものであった。
【0049】比較例2、3 表1に示す紡糸速度として実施例1と同様にポリ乳酸未
延伸糸を得た。得られた未延伸糸は非晶であり、結晶サ
イズは測定できなかった。また、未延伸糸のU%は紡糸
速度400m/分糸(比較例2)で1.7%、紡糸速度
1500m/分糸(比較例3)で1.3%であった。こ
の未延伸糸に表1の条件で実施例1と同様に延伸・熱処
理を施し84dtex、24フィラメント、丸断面の延
伸糸を得た。
【0050】これの固体NMRを測定したところ、17
1.6ppm付近の31らせん構造に対応するピークは
観測されなかった。また、WAXD測定も行ったとこ
ろ、高度に結晶化していたもののα晶(103らせん構
造)に対応するパターンしか得られなかった。さらに、
物性を表1に示すが、室温での強度は高いが、90℃で
の力学特性は低いものであった。
【0051】比較例4 実施例1で得た紡糸速度5000m/分の未延伸糸を延
伸・熱処理することなく評価した。これの固体NMRを
測定したところ、171.6ppm付近の31らせん構
造に対応するピークは観測されなかった。また、WAX
D測定も行ったところ、高度に結晶化していたもののα
晶(103らせん構造)に対応するパターンしか得られ
なかった。さらに、物性を表1に示すが、90℃での力
学特性は低いものであった。
【0052】
【表1】 実施例5 光学純度99.5%のL乳酸から製造したラクチドを、
ビス(2−エチルヘキサノエート)スズ触媒(ラクチド
対触媒モル比=10000:1)存在させてチッソ雰囲
気下180℃で130分間重合を行った。得られたPL
LAの重量平均分子量は14万、光学純度は99%L乳
酸であった。これを220℃で溶融紡糸し、実施例1と
同様にして未延伸糸を得た。得られた未延伸糸の(20
0)面方向の結晶サイズは7.7nm、結晶配向度は
0.94、U%は1.0%であった。これに表2の条件
で実施例1と同様に延伸・熱処理を施し、84dte
x、36フィラメントの三葉断面延伸糸を得た。
【0053】これの固体NMRを測定したところ、31
らせん構造の生成を確認できた。また、物性値を表2に
示すが、従来の高強度ポリ乳酸繊維(比較例1)に比
べ、90℃での力学特性が大幅に向上していた。
【0054】実施例6 表2に示す条件で、実施例5と同様に溶融紡糸、延伸・
熱処理を行い、84dtex、36フィラメントの中空
断面延伸糸(中空率20%)を得た。なお、未延伸糸の
(200)面方向の結晶サイズは7.6nm、結晶配向度
は0.94、U%は1.2%であった。
【0055】これの固体NMRを測定したところ、31
らせん構造の生成を確認できた。また、物性値を表2に
示すが、従来の高強度ポリ乳酸繊維(比較例1)に比
べ、90℃での力学特性が大幅に向上していた。
【0056】
【表2】 実施例7、8 実施例1および2で得たポリ乳酸繊維に図9に示す装置
で、表3に示す条件で延伸仮撚を施した。なお、延伸ロ
ーラー20の速度である加工速度は400m/分とし、
セカンドヒーター21は使用しなかった。仮撚回転子1
9としては3軸ツイスターを用いた。これの糸物性は表
3に示すが、CR≧25%と充分な捲縮特性を示す仮撚
加工糸を得た。また、沸収も20%以下と充分なもので
あった。
【0057】実施例9 実施例2の未延伸糸を用い、セカンドヒーター21の温
度を150℃、延伸ローラー20とデリバリーローラー
22の間のリラックス率を8%とし、実施例8と同様に
仮撚加工糸を得た。これの糸物性は表3に示すが、セカ
ンドヒーターの効果により、沸収を4%と低収縮化する
ことができた。
【0058】比較例5 比較例3で得た従来ポリ乳酸繊維に、延伸倍率1.5
倍、ヒーター温度130℃として実施例7と同様にフリ
クションディスク仮撚加工を施したが、熱板上で糸切れ
が発生し糸かけ不能であった。次に、ヒーター温度を1
10℃に下げて加工を施したところ、やはり糸かけに問
題があったが、糸を巻き取ることは可能であった。捲縮
特性の指標であるCR値は20%であったが、ヒーター
温度が低すぎるため沸収が25%と高すぎるものであっ
た。
【0059】比較例6 比較例3で得た従来ポリ乳酸繊維に、セカンドヒーター
21の温度を150℃、延伸ローラー20とデリバリー
ローラー22の間のリラックス率を8%とし、比較例5
と同様に仮撚加工糸を得た。これの糸物性は表3に示す
が、セカンドヒーターの効果により沸収を8%と低収縮
化することができたが、CR値が3%とほとんど捲縮の
無いものになってしまった。
【0060】
【表3】 実施例10 実施例1で得られた糸を経糸および緯糸に用い、平織り
を作製した。経糸の糊付け乾燥を110℃で行ったが、
毛羽の発生や糸が伸びるトラブルは発生しなかった。得
られた平織りを常法にしたがい60℃で精練した後、1
40℃で中間セットを施した。さらに常法にしたがい1
10℃で染色した。得られた布帛は、きしみ感、ソフト
感があり、衣料用として優れた風合いを有していた。
【0061】実施例2〜6で得られた糸も同様にして製
織、布帛評価を行ったが、毛羽の発生や糸が伸びるトラ
ブルも発生せず、得られた布帛は、きしみ感、ソフト感
があり、衣料用として優れた風合いを有していた。
【0062】比較例7 比較例3で得られた糸を経糸および緯糸に用い、実施例
10と同様に平織りを作製した。経糸の糊付け乾燥を1
10℃で行ったが、糸が伸びてしまい乾燥が不可能であ
った。
【0063】
【発明の効果】本発明の新規な構造を有するポリ乳酸繊
維により、高温力学特性を大幅に向上させることが可能
であり、仮撚加工や製織工程での問題点を解決でき、ポ
リ乳酸繊維の用途展開を大きく拡げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明および従来高強度ポリ乳酸繊維の固体N
MRスペクトルを示す図である。
【図2】固体NMRスペクトルのピーク分割を示す図で
ある。
【図3】実施例1の広角X線回折パターンを示す図であ
る。
【図4】ポリ乳酸分子鎖のらせん構造を示す図である。
【図5】従来ポリ乳酸繊維(比較例3)およびナイロン
6繊維の強伸度曲線を示す図である。
【図6】実施例1および従来高強度ポリ乳酸繊維(比較
例1)の90℃での強伸度曲線を示す図である。
【図7】紡糸装置を示す図である。
【図8】延伸装置を示す図である。
【図9】延伸仮撚装置を示す図である。
【符号の説明】
1:スピンブロック 2:紡糸パック 3:口金 4:チムニー 5:糸条 6:集束給油ガイド 7:交絡ガイド 8:第1引き取りローラー 9:第2引き取りローラー 10:未延伸糸 11:フィードローラー 12:第1ホットローラー 13:第2ホットローラー 14:第3ローラー(室温) 15:延伸糸 16:フィードローラー 17:ヒーター 18:冷却板 19:仮撚回転子 20:延伸ローラー 21:セカンドヒーター 22:デリバリーローラー 23:仮撚加工糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L035 BB31 BB34 BB89 BB91 EE09 EE20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】L体またはD体のポリ乳酸分子鎖が単独で
    1らせん構造を形成しており、ウースター斑が2%以
    下であることを特徴とするポリ乳酸繊維。
  2. 【請求項2】25℃での強度が4.0cN/dtex以
    上であることを特徴とする請求項1記載のポリ乳酸繊
    維。
  3. 【請求項3】90℃での強度が1.0cN/dtex以
    上であることを特徴とする請求項1または2記載のポリ
    乳酸繊維。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載のポリ乳
    酸繊維を少なくとも一部に用いることを特徴とする繊維
    製品。
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