JP2003285530A - インクジェット画像形成方法およびインクジェットインク - Google Patents
インクジェット画像形成方法およびインクジェットインクInfo
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- Ink Jet (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バンディング、色にじみ、階調性に優れた、
高品質なインクジェット画像形成方法を提供する。 【解決手段】 解像度と同等以上のノズルピッチを有す
るインクジェットヘッドを、印字幅手方向に概略固定し
て配置し、基材を搬送しながらインクジェットヘッドよ
り活性光線にて硬化するインクを射出した後、幅手方向
に渡り活性光線を照射することで画像部を硬化する画像
形成方法において、活性光線の照射幅方向に配置された
光源の入力電力の合計が、0.05〜20W/cmであ
ることを特徴とするインクジェット画像形成方法。
高品質なインクジェット画像形成方法を提供する。 【解決手段】 解像度と同等以上のノズルピッチを有す
るインクジェットヘッドを、印字幅手方向に概略固定し
て配置し、基材を搬送しながらインクジェットヘッドよ
り活性光線にて硬化するインクを射出した後、幅手方向
に渡り活性光線を照射することで画像部を硬化する画像
形成方法において、活性光線の照射幅方向に配置された
光源の入力電力の合計が、0.05〜20W/cmであ
ることを特徴とするインクジェット画像形成方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット画像
形成方法に関し、特に活性光線にて硬化するインクを用
いたインクジェット画像形成方法およびインクジェット
インクに関する。
形成方法に関し、特に活性光線にて硬化するインクを用
いたインクジェット画像形成方法およびインクジェット
インクに関する。
【0002】
【従来の技術】活性光線硬化型インクジェット画像形成
方法は、基材を選ばないこと、耐光性に優れること、溶
剤を含有しないため、作業安全性に優れることなど、従
来のインクジェットの課題を解決する方法として注目さ
れている。特に乾燥を必要とせず、硬化時間が短いた
め、ラインプリンタのような高速印字するプリンタとの
適合性が高い。このような活性光線硬化型インクジェッ
トで高品質な画像を得るためには、露光方法を最適化す
る必要があるが、これまで特開昭60−132767号
やWO9954415号のように硬化のための基本的な
方法は開示されているものの、バンディング、色にご
り、解像性、接着性、基材収縮など、印刷物の品質を向
上させるための提案はなんらなされていない。
方法は、基材を選ばないこと、耐光性に優れること、溶
剤を含有しないため、作業安全性に優れることなど、従
来のインクジェットの課題を解決する方法として注目さ
れている。特に乾燥を必要とせず、硬化時間が短いた
め、ラインプリンタのような高速印字するプリンタとの
適合性が高い。このような活性光線硬化型インクジェッ
トで高品質な画像を得るためには、露光方法を最適化す
る必要があるが、これまで特開昭60−132767号
やWO9954415号のように硬化のための基本的な
方法は開示されているものの、バンディング、色にご
り、解像性、接着性、基材収縮など、印刷物の品質を向
上させるための提案はなんらなされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】即ち、本発明の目的
は、バンディング、色にじみ、階調性に優れた、高品質
なインクジェット画像形成方法を提供することである。
は、バンディング、色にじみ、階調性に優れた、高品質
なインクジェット画像形成方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の構成
により解決することができた。
により解決することができた。
【0005】(1)解像度と同等以上のノズルピッチを
有するインクジェットヘッドを、印字幅手方向に概略固
定して配置し、基材を搬送しながらインクジェットヘッ
ドより活性光線にて硬化するインクを射出した後、幅手
方向に渡り活性光線を照射することで画像部を硬化する
画像形成方法において、活性光線の照射幅方向に配置さ
れた光源の入力電力の合計が、0.05〜20W/cm
であることを特徴とするインクジェット画像形成方法。
有するインクジェットヘッドを、印字幅手方向に概略固
定して配置し、基材を搬送しながらインクジェットヘッ
ドより活性光線にて硬化するインクを射出した後、幅手
方向に渡り活性光線を照射することで画像部を硬化する
画像形成方法において、活性光線の照射幅方向に配置さ
れた光源の入力電力の合計が、0.05〜20W/cm
であることを特徴とするインクジェット画像形成方法。
【0006】(2)解像度と同等以上のノズルピッチを
有するインクジェットヘッドを、印字幅手方向に概略固
定して配置し、基材を搬送しながらインクジェットヘッ
ドより活性光線にて硬化するインクを射出した後、幅手
方向に渡り活性光線を照射することで画像部を硬化する
画像形成方法において、印字色が2色以上であり、かつ
n色目のインク射出後、幅手方向に渡り活性光線を照射
した後にn+1色目のインクを射出することを特徴とす
るインクジェット画像形成方法。
有するインクジェットヘッドを、印字幅手方向に概略固
定して配置し、基材を搬送しながらインクジェットヘッ
ドより活性光線にて硬化するインクを射出した後、幅手
方向に渡り活性光線を照射することで画像部を硬化する
画像形成方法において、印字色が2色以上であり、かつ
n色目のインク射出後、幅手方向に渡り活性光線を照射
した後にn+1色目のインクを射出することを特徴とす
るインクジェット画像形成方法。
【0007】(3)n色目とn+1色目の射出の間に行
われる活性光線の照射に使われる光源の入力電力が0.
05〜20W/cmであることを特徴とする前記(2)
記載のインクジェット画像形成方法。
われる活性光線の照射に使われる光源の入力電力が0.
05〜20W/cmであることを特徴とする前記(2)
記載のインクジェット画像形成方法。
【0008】(4)オキセタン化合物、エポキシ化合物
及びビニルエーテル化合物より選ばれる少なくともひと
つの化合物と活性光線にて酸を発生する化合物とを含有
するインクを用いることを特徴とする前記(1)、
(2)又は(3)記載のインクジェット画像形成方法。
及びビニルエーテル化合物より選ばれる少なくともひと
つの化合物と活性光線にて酸を発生する化合物とを含有
するインクを用いることを特徴とする前記(1)、
(2)又は(3)記載のインクジェット画像形成方法。
【0009】(5)前記(4)記載のインクジェット画
像形成方法に用いられることを特徴とするインクジェッ
トインク。
像形成方法に用いられることを特徴とするインクジェッ
トインク。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。
(インクジェットヘッド)本発明に用いられるインクジ
ェットヘッドは公知のものを使うことができる。コンテ
ィニアスタイプ、ドットオンデマンドタイプが使用可能
である。ドットオンデマンドタイプのうち、サーマルヘ
ッドでは、吐出のための特開平9−323420号に記
載されているような稼動弁を持つタイプが好ましい。ピ
エゾヘッドでは、たとえばEP−A−0277703、
EP−A−0278590などに示されるヘッドを使う
ことができる。ヘッドはインクの温度が管理できるよう
温調機能を持つものが好ましい。射出時の粘度は5〜2
5mPa・sとなるよう出射温度を設定し、粘度の変動
幅が±5%以内になるようインク温度を制御することが
好ましい。駆動周波数は5〜500kHzで稼動する。
ェットヘッドは公知のものを使うことができる。コンテ
ィニアスタイプ、ドットオンデマンドタイプが使用可能
である。ドットオンデマンドタイプのうち、サーマルヘ
ッドでは、吐出のための特開平9−323420号に記
載されているような稼動弁を持つタイプが好ましい。ピ
エゾヘッドでは、たとえばEP−A−0277703、
EP−A−0278590などに示されるヘッドを使う
ことができる。ヘッドはインクの温度が管理できるよう
温調機能を持つものが好ましい。射出時の粘度は5〜2
5mPa・sとなるよう出射温度を設定し、粘度の変動
幅が±5%以内になるようインク温度を制御することが
好ましい。駆動周波数は5〜500kHzで稼動する。
【0011】本発明に用いられるインクジェットヘッド
は解像度と同等以上のノズルピッチを有する。1個のヘ
ッドで解像度と同等以上のノズルピッチが得られない場
合は、複数のヘッドを組み合わせて、解像度同等以上に
配置することで本発明の効果を得ることが出来る。同様
に印字幅が広い場合は複数のヘッドを幅手方向に配置す
ることで本発明の目的を達することが出来る。
は解像度と同等以上のノズルピッチを有する。1個のヘ
ッドで解像度と同等以上のノズルピッチが得られない場
合は、複数のヘッドを組み合わせて、解像度同等以上に
配置することで本発明の効果を得ることが出来る。同様
に印字幅が広い場合は複数のヘッドを幅手方向に配置す
ることで本発明の目的を達することが出来る。
【0012】幅手方向に概略固定とは、基材とノズル面
の距離を補正するために上下に移動させる手段や、特開
2001−301147に示されるように、ヘッドを微
振動させながら印字する方法も本発明に含まれる。
の距離を補正するために上下に移動させる手段や、特開
2001−301147に示されるように、ヘッドを微
振動させながら印字する方法も本発明に含まれる。
【0013】(光源)本発明に用いられる光源は公知の
物が用いられる。好ましいものとしては近赤外線、可視
光線、紫外線、電子線を発光する光源であり、特に好ま
しいのは紫外域に発光波長を持つ光源で、さらに好まし
くは300〜400nmに主波長がある光源である。例
えば、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライ
ドランプ、エキシマランプ、キセノンランプ、ハロゲン
ランプ、蛍光灯、冷陰極管、無電極UVランプ、レーザ
ー、LED等が挙げられる。
物が用いられる。好ましいものとしては近赤外線、可視
光線、紫外線、電子線を発光する光源であり、特に好ま
しいのは紫外域に発光波長を持つ光源で、さらに好まし
くは300〜400nmに主波長がある光源である。例
えば、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライ
ドランプ、エキシマランプ、キセノンランプ、ハロゲン
ランプ、蛍光灯、冷陰極管、無電極UVランプ、レーザ
ー、LED等が挙げられる。
【0014】本発明における好ましい照射方法は、印字
幅手方向に光源を設け、着弾後一定のタイミングで活性
光線を照射する方法が好ましい。
幅手方向に光源を設け、着弾後一定のタイミングで活性
光線を照射する方法が好ましい。
【0015】本発明の方法では、着弾から光源照射まで
の時間を0.0005〜1秒にすることが好ましい。
0.0005より短いとノズルと光源の距離が近すぎ、
硬化で生じる昇華物でヘッドが汚染されたり、光の回り
こみでノズルが詰まったりするので適さない。1秒より
大きいと基材によりドットの形状にばらつきが大きくな
るため、安定した画質が得られない。
の時間を0.0005〜1秒にすることが好ましい。
0.0005より短いとノズルと光源の距離が近すぎ、
硬化で生じる昇華物でヘッドが汚染されたり、光の回り
こみでノズルが詰まったりするので適さない。1秒より
大きいと基材によりドットの形状にばらつきが大きくな
るため、安定した画質が得られない。
【0016】照射部分に照度の勾配がある照射方法の場
合、着弾から照射までの時間は、最高照度の1/10以
上の照度が得られた時点を照射開始時として測定する。
合、着弾から照射までの時間は、最高照度の1/10以
上の照度が得られた時点を照射開始時として測定する。
【0017】(基材)本発明に用いられる基材は特に限
定はない。好ましい基材は、いわゆる非吸収性の素材で
あり、紙等の繊維状のものでインクを吸収させたり、フ
ィルム上にインク吸収層として、インクを吸収して膨潤
する樹脂を用いたり、フィラーや、樹脂粒子を用いて層
内に空隙を設けたりしたインク吸収層を持たないもので
ある。具体的に好ましいものとしては、表面に樹脂をコ
ートした紙や、プラスチックフィルム、プラスチックシ
ート、金属、セラミック、ガラス、等が挙げられる。
定はない。好ましい基材は、いわゆる非吸収性の素材で
あり、紙等の繊維状のものでインクを吸収させたり、フ
ィルム上にインク吸収層として、インクを吸収して膨潤
する樹脂を用いたり、フィラーや、樹脂粒子を用いて層
内に空隙を設けたりしたインク吸収層を持たないもので
ある。具体的に好ましいものとしては、表面に樹脂をコ
ートした紙や、プラスチックフィルム、プラスチックシ
ート、金属、セラミック、ガラス、等が挙げられる。
【0018】(インク)本発明に用いられる活性光線に
より硬化するインクは公知の活性光線硬化性組成物を用
いることができる。例えば、光ラジカル発生剤とラジカ
ル重合性化合物の混合物、光カチオン開始剤とカチオン
重合性化合物の混合物などが用いられる。具体的には、
特開平3−243671号、特開2000−3853
1、特開平2−311569号、同3−216379
号、WO99/29787などに記載されているインク
を用いることが出来る。中でも好ましくは、少なくとも
オキセタン化合物、エポキシ化合物或いはビニルエーテ
ル化合物を含有するインクで、下記のような組成のもの
が好ましい。
より硬化するインクは公知の活性光線硬化性組成物を用
いることができる。例えば、光ラジカル発生剤とラジカ
ル重合性化合物の混合物、光カチオン開始剤とカチオン
重合性化合物の混合物などが用いられる。具体的には、
特開平3−243671号、特開2000−3853
1、特開平2−311569号、同3−216379
号、WO99/29787などに記載されているインク
を用いることが出来る。中でも好ましくは、少なくとも
オキセタン化合物、エポキシ化合物或いはビニルエーテ
ル化合物を含有するインクで、下記のような組成のもの
が好ましい。
【0019】〈オキセタン化合物〉最初に本発明のオキ
セタン化合物について述べるが、この限りでない。本発
明に好ましく用いられるオキセタン化合物は、オキセタ
ン環を有する化合物のことであり、特開2001−22
0526、特開2001−310937等に記載されて
いるような公知のあらゆるオキセタン化合物が使用でき
る。
セタン化合物について述べるが、この限りでない。本発
明に好ましく用いられるオキセタン化合物は、オキセタ
ン環を有する化合物のことであり、特開2001−22
0526、特開2001−310937等に記載されて
いるような公知のあらゆるオキセタン化合物が使用でき
る。
【0020】オキセタン環を5個以上有する化合物を使
用すると、組成物の粘度が高くなるため、取扱いが困難
になったり、又組成物のガラス転移温度が高くなるた
め、得られる硬化物の粘着性が十分でなくなってしま
う。本発明で使用するオキセタン環を有する化合物は、
オキセタン環を1〜4個有する化合物が好ましい。
用すると、組成物の粘度が高くなるため、取扱いが困難
になったり、又組成物のガラス転移温度が高くなるた
め、得られる硬化物の粘着性が十分でなくなってしま
う。本発明で使用するオキセタン環を有する化合物は、
オキセタン環を1〜4個有する化合物が好ましい。
【0021】1個のオキセタン環を有する化合物として
は、下記一般式(1)で示される化合物等が挙げられ
る。
は、下記一般式(1)で示される化合物等が挙げられ
る。
【0022】
【化1】
【0023】式中、R1は、水素原子、メチル基、エチ
ル基、プロピル基或いはブチル基等の炭素数1〜6個の
アルキル基、炭素数1〜6個のフルオロアルキル基、ア
リル基、アリール基、フリル基又はチエニル基等であ
る。R2は、メチル基、エチル基、プロピル基或いはブ
チル基等の炭素数1〜6個のアルキル基、1−プロペニ
ル基、2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル
基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、
2−ブテニル基或いは3−ブテニル基等の炭素数2〜6
個のアルケニル基、フェニル基、ベンジル基、フルオロ
ベンジル基、メトキシベンジル基或いはフェノキシエチ
ル基等の芳香環を有する基、エチルカルボニル基、プロ
ピルカルボニル基或いはブチルカルボニル基等の炭素数
2〜6個のアルキルカルボニル基、エトキシカルボニル
基、プロポキシカルボニル基或いはブトキシカルボニル
基等の炭素数2〜6個のアルコキシカルボニル基、又は
エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、ブチ
ルカルバモイル基或いはペンチルカルバモイル基等の炭
素数2〜6個のN−アルキルカルバモイル基等である。
本発明で使用するオキセタン化合物としては、1個のオ
キセタン環を有する化合物を使用することが、得られる
組成物が粘着性に優れ、低粘度で作業性に優れるため、
特に好ましい。
ル基、プロピル基或いはブチル基等の炭素数1〜6個の
アルキル基、炭素数1〜6個のフルオロアルキル基、ア
リル基、アリール基、フリル基又はチエニル基等であ
る。R2は、メチル基、エチル基、プロピル基或いはブ
チル基等の炭素数1〜6個のアルキル基、1−プロペニ
ル基、2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル
基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、
2−ブテニル基或いは3−ブテニル基等の炭素数2〜6
個のアルケニル基、フェニル基、ベンジル基、フルオロ
ベンジル基、メトキシベンジル基或いはフェノキシエチ
ル基等の芳香環を有する基、エチルカルボニル基、プロ
ピルカルボニル基或いはブチルカルボニル基等の炭素数
2〜6個のアルキルカルボニル基、エトキシカルボニル
基、プロポキシカルボニル基或いはブトキシカルボニル
基等の炭素数2〜6個のアルコキシカルボニル基、又は
エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、ブチ
ルカルバモイル基或いはペンチルカルバモイル基等の炭
素数2〜6個のN−アルキルカルバモイル基等である。
本発明で使用するオキセタン化合物としては、1個のオ
キセタン環を有する化合物を使用することが、得られる
組成物が粘着性に優れ、低粘度で作業性に優れるため、
特に好ましい。
【0024】次に、2個のオキセタン環を有する化合物
としては、下記一般式(2)で示される化合物等が挙げ
られる。
としては、下記一般式(2)で示される化合物等が挙げ
られる。
【0025】
【化2】
【0026】式中、R1は、前記一般式(1)における
ものと同様の基である。R3は、例えば、エチレン基、
プロピレン基或いはブチレン基等の線状或いは分岐状ア
ルキレン基、ポリ(エチレンオキシ)基或いはポリ(プ
ロピレンオキシ)基等の線状或いは分岐状ポリ(アルキ
レンオキシ)基、プロペニレン基、メチルプロペニレン
基或いはブテニレン基等の線状或いは分岐状不飽和炭化
水素基、カルボニル基、カルボニル基を含むアルキレン
基、カルボキシル基を含むアルキレン基、又はカルバモ
イル基を含むアルキレン基等である。又、R3は、下記
一般式(3)、(4)及び(5)で示される基から選択
される多価基でもよい。
ものと同様の基である。R3は、例えば、エチレン基、
プロピレン基或いはブチレン基等の線状或いは分岐状ア
ルキレン基、ポリ(エチレンオキシ)基或いはポリ(プ
ロピレンオキシ)基等の線状或いは分岐状ポリ(アルキ
レンオキシ)基、プロペニレン基、メチルプロペニレン
基或いはブテニレン基等の線状或いは分岐状不飽和炭化
水素基、カルボニル基、カルボニル基を含むアルキレン
基、カルボキシル基を含むアルキレン基、又はカルバモ
イル基を含むアルキレン基等である。又、R3は、下記
一般式(3)、(4)及び(5)で示される基から選択
される多価基でもよい。
【0027】
【化3】
【0028】式中、R4は、水素原子、メチル基、エチ
ル基、プロピル基或いはブチル基等の炭素数1〜4個の
アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基或
いはブトキシ基等の炭素数1〜4個のアルコキシ基、塩
素原子或いは臭素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、メルカプト基、低級アルキルカルボキシル基、
カルボキシル基、又はカルバモイル基である。
ル基、プロピル基或いはブチル基等の炭素数1〜4個の
アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基或
いはブトキシ基等の炭素数1〜4個のアルコキシ基、塩
素原子或いは臭素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、メルカプト基、低級アルキルカルボキシル基、
カルボキシル基、又はカルバモイル基である。
【0029】
【化4】
【0030】式中、R5は、酸素原子、硫黄原子、メチ
レン基、NH、SO、SO2、C(CF3)2又はC(C
H3)2である。
レン基、NH、SO、SO2、C(CF3)2又はC(C
H3)2である。
【0031】
【化5】
【0032】式中、R6は、メチル基、エチル基、プロ
ピル基或いはブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル
基、又はアリール基である。nは、0〜2000の整数
である。R7はメチル基、エチル基、プロピル基或いは
ブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、又はアリー
ル基である。R7は、下記式(6)で示される基から選
択される基でもある。
ピル基或いはブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル
基、又はアリール基である。nは、0〜2000の整数
である。R7はメチル基、エチル基、プロピル基或いは
ブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、又はアリー
ル基である。R7は、下記式(6)で示される基から選
択される基でもある。
【0033】
【化6】
【0034】式中、R8は、メチル基、エチル基、プロ
ピル基及びブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、
又はアリール基である。mは、0〜100の整数であ
る。2個のオキセタン環を有する化合物の具体例として
は、下記で示される化合物等が挙げられる。
ピル基及びブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、
又はアリール基である。mは、0〜100の整数であ
る。2個のオキセタン環を有する化合物の具体例として
は、下記で示される化合物等が挙げられる。
【0035】
【化7】
【0036】上記で示される化合物は、一般式(2)に
おいて、R1がエチル基、R3がカルボキシル基である化
合物である。
おいて、R1がエチル基、R3がカルボキシル基である化
合物である。
【0037】
【化8】
【0038】上記で示される化合物は、一般式(2)に
おいて、R1がエチル基、R3が一般式(5)でR6及び
R7がメチル基、nが1である化合物である。
おいて、R1がエチル基、R3が一般式(5)でR6及び
R7がメチル基、nが1である化合物である。
【0039】2個のオキセタン環を有する化合物におい
て、上記した化合物以外の好ましい例としては、下記一
般式(7)で示される化合物がある。一般式(7)にお
いて、R1は、前記一般式(1)におけるものと同様の
基である。
て、上記した化合物以外の好ましい例としては、下記一
般式(7)で示される化合物がある。一般式(7)にお
いて、R1は、前記一般式(1)におけるものと同様の
基である。
【0040】
【化9】
【0041】3〜4個のオキセタン環を有する化合物と
しては、下記一般式(8)で示される化合物等が挙げら
れる。
しては、下記一般式(8)で示される化合物等が挙げら
れる。
【0042】
【化10】
【0043】式中、R1は、前記一般式(1)における
ものと同様の基である。R9は、例えば下記一般式
(9)、(10)で示される基等の炭素数1〜12の分
岐状アルキレン基、下記式(11)で示される基等の分
岐状ポリ(アルキレンオキシ)基又は下記式(12)で
示される基等の分岐状ポリシロキサン基等が挙げられ
る。jは、3又は4である。
ものと同様の基である。R9は、例えば下記一般式
(9)、(10)で示される基等の炭素数1〜12の分
岐状アルキレン基、下記式(11)で示される基等の分
岐状ポリ(アルキレンオキシ)基又は下記式(12)で
示される基等の分岐状ポリシロキサン基等が挙げられ
る。jは、3又は4である。
【0044】
【化11】
【0045】式中、R10はメチル基、エチル基又はプロ
ピル基等の低級アルキル基である。
ピル基等の低級アルキル基である。
【0046】
【化12】
【0047】一般式(11)中、lは1〜10の整数で
ある。
ある。
【0048】
【化13】
【0049】3〜4個のオキセタン環を有する化合物の
具体例としては、下記で示される化合物等が挙げられ
る。
具体例としては、下記で示される化合物等が挙げられ
る。
【0050】
【化14】
【0051】さらに、上記した以外の1〜4個のオキセ
タン環を有する化合物の例としては、下記一般式(1
3)で示される化合物がある。
タン環を有する化合物の例としては、下記一般式(1
3)で示される化合物がある。
【0052】
【化15】
【0053】式中、R8は式(6)におけるものと同様
の基である。R11はメチル基、エチル基、プロピル基又
はブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基又はトリアル
キルシリル基であり、rは1〜4である。
の基である。R11はメチル基、エチル基、プロピル基又
はブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基又はトリアル
キルシリル基であり、rは1〜4である。
【0054】本発明で使用するオキセタン化合物の好ま
しい具体例としては、以下に示す化合物がある。
しい具体例としては、以下に示す化合物がある。
【0055】
【化16】
【0056】上記オキセタン環を有する化合物の製造方
法は特に限定されず、従来知られた方法に従えばよく、
例えばパティソン(D.B.Pattison,J.A
m.Chem.Soc.,3455,79(195
7))が開示している、ジオールからのオキセタン環合
成法等がある。
法は特に限定されず、従来知られた方法に従えばよく、
例えばパティソン(D.B.Pattison,J.A
m.Chem.Soc.,3455,79(195
7))が開示している、ジオールからのオキセタン環合
成法等がある。
【0057】又、これら以外にも、分子量1000〜5
000程度の高分子量を有する、1〜4個のオキセタン
環を有する化合物も挙げられる。これらの例として、例
えば以下の化合物が挙げられる。
000程度の高分子量を有する、1〜4個のオキセタン
環を有する化合物も挙げられる。これらの例として、例
えば以下の化合物が挙げられる。
【0058】
【化17】
【0059】オキセタン化合物の中でも好ましい化合物
として、分子中にオキセタン環及び1個の水酸基を有す
る化合物があり、例えば下記式で表される化合物を挙げ
ることができる。
として、分子中にオキセタン環及び1個の水酸基を有す
る化合物があり、例えば下記式で表される化合物を挙げ
ることができる。
【0060】
【化18】
【0061】式中、R1は前記一般式(1)におけるも
のと同様の基である。R12は、メチレン、エチレン、プ
ロピレンまたはブチレン等の炭素数1〜6個の直鎖又は
分岐を有するアルキレン基であり、このアルキレン基は
エーテル結合を有する基、例えば、オキシメチレン、オ
キシエチレン、オキシプロピレン、オキシブチレン等の
オキシアルキレン基であってもよい。これらの化合物の
うち、速硬化性、密着性、表面硬度を考慮すれば、R1
としては炭素数1〜6個のアルキル基が好ましく、特に
炭素数1〜3個のアルキル基が好ましい。また、R12と
しては、炭素数1〜6個のアルキル基、特に炭素数1〜
3個のアルキル基が好ましい。
のと同様の基である。R12は、メチレン、エチレン、プ
ロピレンまたはブチレン等の炭素数1〜6個の直鎖又は
分岐を有するアルキレン基であり、このアルキレン基は
エーテル結合を有する基、例えば、オキシメチレン、オ
キシエチレン、オキシプロピレン、オキシブチレン等の
オキシアルキレン基であってもよい。これらの化合物の
うち、速硬化性、密着性、表面硬度を考慮すれば、R1
としては炭素数1〜6個のアルキル基が好ましく、特に
炭素数1〜3個のアルキル基が好ましい。また、R12と
しては、炭素数1〜6個のアルキル基、特に炭素数1〜
3個のアルキル基が好ましい。
【0062】上記式で表される化合物の具体例として
は、3−ヒドロキシメチル−3−メチルオキセタン、3
−ヒドロキシメチル−3−エチルオキセタン、3−ヒド
ロキシメチル−3−プロピルオキセタン、3−ヒドロキ
シメチル−3−ノルマルブチルオキセタン、3−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルオキセタン、3−ヒドロキシ
メチル−3−ベンジルオキセタン、3−ヒドロキシエチ
ル−3−メチルオキセタン、3−ヒドロキシエチル−3
−エチルオキセタン、3−ヒドロキシエチル−3−プロ
ピルオキセタン、3−ヒドロキシエチル−3−フェニル
オキセタン、3−ヒドロキシプロピル−3−メチルオキ
セタン、3−ヒドロキシプロピル−3−エチルオキセタ
ン、3−ヒドロキシプロピル−3−プロピルオキセタ
ン、3−ヒドロキシプロピル−3−フェニルオキセタ
ン、3−ヒドロキシブチル−3−メチルオキセタンなど
を挙げることができる。これらの化合物のうち、入手の
容易性などの点から、オキセタンモノアルコール化合物
として、3−ヒドロキシメチル−3−メチルオキセタ
ン、3−ヒドロキシメチル−3−エチルオキセタンが好
ましい。
は、3−ヒドロキシメチル−3−メチルオキセタン、3
−ヒドロキシメチル−3−エチルオキセタン、3−ヒド
ロキシメチル−3−プロピルオキセタン、3−ヒドロキ
シメチル−3−ノルマルブチルオキセタン、3−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルオキセタン、3−ヒドロキシ
メチル−3−ベンジルオキセタン、3−ヒドロキシエチ
ル−3−メチルオキセタン、3−ヒドロキシエチル−3
−エチルオキセタン、3−ヒドロキシエチル−3−プロ
ピルオキセタン、3−ヒドロキシエチル−3−フェニル
オキセタン、3−ヒドロキシプロピル−3−メチルオキ
セタン、3−ヒドロキシプロピル−3−エチルオキセタ
ン、3−ヒドロキシプロピル−3−プロピルオキセタ
ン、3−ヒドロキシプロピル−3−フェニルオキセタ
ン、3−ヒドロキシブチル−3−メチルオキセタンなど
を挙げることができる。これらの化合物のうち、入手の
容易性などの点から、オキセタンモノアルコール化合物
として、3−ヒドロキシメチル−3−メチルオキセタ
ン、3−ヒドロキシメチル−3−エチルオキセタンが好
ましい。
【0063】〈エポキシ化合物〉本発明に好ましく用い
られるエポキシ化合物は、特開2001−55507、
特開2001−31892、特開2001−4006
8、特開2001−310938などに示されている、
公知のあらゆるエポキシ化合物が使用できる。
られるエポキシ化合物は、特開2001−55507、
特開2001−31892、特開2001−4006
8、特開2001−310938などに示されている、
公知のあらゆるエポキシ化合物が使用できる。
【0064】芳香族エポキシドとして好ましいものは、
少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールある
いはそのアルキレンオキサイド付加体とエピクロルヒド
リンとの反応によって製造されるジまたはポリグリシジ
ルエーテルであり、例えばビスフェノールAあるいはそ
のアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジ
ルエーテル、水素添加ビスフェノールAあるいはそのア
ルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエ
ーテル、ならびにノボラック型エポキシ樹脂等が挙げら
れる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレン
オキサイドおよびプロピレンオキサイド等が挙げられ
る。
少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールある
いはそのアルキレンオキサイド付加体とエピクロルヒド
リンとの反応によって製造されるジまたはポリグリシジ
ルエーテルであり、例えばビスフェノールAあるいはそ
のアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジ
ルエーテル、水素添加ビスフェノールAあるいはそのア
ルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエ
ーテル、ならびにノボラック型エポキシ樹脂等が挙げら
れる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレン
オキサイドおよびプロピレンオキサイド等が挙げられ
る。
【0065】脂環式エポキシドとしては、少なくとも1
個のシクロへキセンまたはシクロペンテン環等のシクロ
アルカン環を有する化合物を、過酸化水素、過酸等の適
当な酸化剤でエポキシ化することによつて得られる、シ
クロヘキセンオキサイドまたはシクロペンテンオキサイ
ド含有化合物が好ましい。
個のシクロへキセンまたはシクロペンテン環等のシクロ
アルカン環を有する化合物を、過酸化水素、過酸等の適
当な酸化剤でエポキシ化することによつて得られる、シ
クロヘキセンオキサイドまたはシクロペンテンオキサイ
ド含有化合物が好ましい。
【0066】脂肪族エポキシドの好ましいものとして
は、脂肪族多価アルコールあるいはそのアルキレンオキ
サイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル等があ
り、その代表例としては、エチレングリコールのジグリ
シジルエーテル、プロピレングリコールのジグリシジル
エーテルまたは1,6−ヘキサンジオールのジグリシジ
ルエーテル等のアルキレングリコールのジグリシジルエ
ーテル、グリセリンあるいはそのアルキレンオキサイド
付加体のジまたはトリグリシジルエーテル等の多価アル
コールのポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリ
シジルエーテル、ポリプロピレングリコールあるいはそ
のアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル
等のポリアルキレングリコールのジグリシジルエーテル
等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとして
は、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイド等
が挙げられる。
は、脂肪族多価アルコールあるいはそのアルキレンオキ
サイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル等があ
り、その代表例としては、エチレングリコールのジグリ
シジルエーテル、プロピレングリコールのジグリシジル
エーテルまたは1,6−ヘキサンジオールのジグリシジ
ルエーテル等のアルキレングリコールのジグリシジルエ
ーテル、グリセリンあるいはそのアルキレンオキサイド
付加体のジまたはトリグリシジルエーテル等の多価アル
コールのポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリ
シジルエーテル、ポリプロピレングリコールあるいはそ
のアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル
等のポリアルキレングリコールのジグリシジルエーテル
等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとして
は、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイド等
が挙げられる。
【0067】これらのエポキシドのうち、速硬化性を考
慮すると、芳香族エポキシドおよび脂環式エポキシドが
好ましく、特に脂環式エポキシドが好ましい。本発明で
は、上記エポキシドの1種を単独で使用してもよいが、
2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
慮すると、芳香族エポキシドおよび脂環式エポキシドが
好ましく、特に脂環式エポキシドが好ましい。本発明で
は、上記エポキシドの1種を単独で使用してもよいが、
2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
【0068】〈ビニルエーテル化合物〉本発明のインク
に好ましく用いられるビニルエーテル化合物としても、
公知のあらゆるビニルエーテル化合物を使用でき、例え
ばエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレング
リコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジ
ビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ブタン
ジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニル
エーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテ
ル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のジ
又はトリビニルエーテル化合物、エチルビニルエーテ
ル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエー
テル、オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビ
ニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−
エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタ
ノールモノビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテ
ル、イソプロピルビニルエーテル、イソプロペニルエー
テル−O−プロピレンカーボネート、ドデシルビニルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、オ
クタデシルビニルエーテル等のモノビニルエーテル化合
物等が挙げられる。
に好ましく用いられるビニルエーテル化合物としても、
公知のあらゆるビニルエーテル化合物を使用でき、例え
ばエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレング
リコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジ
ビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ブタン
ジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニル
エーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテ
ル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のジ
又はトリビニルエーテル化合物、エチルビニルエーテ
ル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエー
テル、オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビ
ニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−
エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタ
ノールモノビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテ
ル、イソプロピルビニルエーテル、イソプロペニルエー
テル−O−プロピレンカーボネート、ドデシルビニルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、オ
クタデシルビニルエーテル等のモノビニルエーテル化合
物等が挙げられる。
【0069】これらのビニルエーテル化合物のうち、硬
化性、密着性、表面硬度を考慮すると、ジ又はトリビニ
ルエーテル化合物が好ましく、特にジビニルエーテル化
合物が好ましい。本発明では、上記ビニルエーテル化合
物の1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組
み合わせて使用してもよい。
化性、密着性、表面硬度を考慮すると、ジ又はトリビニ
ルエーテル化合物が好ましく、特にジビニルエーテル化
合物が好ましい。本発明では、上記ビニルエーテル化合
物の1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組
み合わせて使用してもよい。
【0070】光開始剤としては、公知のあらゆる光酸発
生剤を用いることができる。光酸発生剤としては、例え
ば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用
される化合物が用いられる(有機エレクトロニクス材料
研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版
(1993年)、187〜192ページ参照)。本発明
に好適な化合物の例を以下に挙げる。第1に、ジアゾニ
ウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウム、ホ
スホニウムなどの芳香族オニウム化合物のB(C6F5)
4 -,PF6 -,AsF6 -,SbF6 -,CF3SO3 -塩を挙
げることができる。オニウム化合物の具体的な例を以下
に示す。
生剤を用いることができる。光酸発生剤としては、例え
ば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用
される化合物が用いられる(有機エレクトロニクス材料
研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版
(1993年)、187〜192ページ参照)。本発明
に好適な化合物の例を以下に挙げる。第1に、ジアゾニ
ウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウム、ホ
スホニウムなどの芳香族オニウム化合物のB(C6F5)
4 -,PF6 -,AsF6 -,SbF6 -,CF3SO3 -塩を挙
げることができる。オニウム化合物の具体的な例を以下
に示す。
【0071】
【化19】
【0072】第2に、スルホン酸を発生するスルホン化
物を挙げることができる。具体的な化合物を以下に例示
する。
物を挙げることができる。具体的な化合物を以下に例示
する。
【0073】
【化20】
【0074】第3に、ハロゲン化水素を光発生するハロ
ゲン化物も用いることができる。以下に具体的な化合物
を例示する。
ゲン化物も用いることができる。以下に具体的な化合物
を例示する。
【0075】
【化21】
【0076】第4に、鉄アレン錯体を挙げることができ
る。
る。
【0077】
【化22】
【0078】本発明のインクは、特開平8−24856
1号、同9−034106号をはじめてとし、既に公知
となっている活性光線の照射で発生した酸により新たに
酸を発生する酸増殖剤を含有することが好ましい。酸増
殖剤を用いることで、さらなる吐出安定性向上、記録材
料のカール・しわの低減を可能とする。
1号、同9−034106号をはじめてとし、既に公知
となっている活性光線の照射で発生した酸により新たに
酸を発生する酸増殖剤を含有することが好ましい。酸増
殖剤を用いることで、さらなる吐出安定性向上、記録材
料のカール・しわの低減を可能とする。
【0079】この他、インク組成物を着色する場合は、
色材を添加する。色材としては、重合性化合物の主成分
に溶解または分散できる色材が使用出来るが、耐候性の
点で顔料が好ましい。顔料としては C.I Pigment Yellow− 1,3,1
2,13,14,17,81,83,87,95,10
9,42、C.I Pigment Orange−1
6,36,38、C.I Pigment Red−
5,22,38,48:1,48:2,48:4,4
9:1,53:1,57:1,63:1,144,14
6,185,101、C.I Pigment Vio
let−19,23、C.I Pigment Blu
e−15:1,15:3,15:4,18,60,2
7,29、C.I Pigment Green−7,
36、C.I Pigment White−6,1
8,21、C.I Pigment Black−7、
が使用出来るが、これに限られる訳ではない。
色材を添加する。色材としては、重合性化合物の主成分
に溶解または分散できる色材が使用出来るが、耐候性の
点で顔料が好ましい。顔料としては C.I Pigment Yellow− 1,3,1
2,13,14,17,81,83,87,95,10
9,42、C.I Pigment Orange−1
6,36,38、C.I Pigment Red−
5,22,38,48:1,48:2,48:4,4
9:1,53:1,57:1,63:1,144,14
6,185,101、C.I Pigment Vio
let−19,23、C.I Pigment Blu
e−15:1,15:3,15:4,18,60,2
7,29、C.I Pigment Green−7,
36、C.I Pigment White−6,1
8,21、C.I Pigment Black−7、
が使用出来るが、これに限られる訳ではない。
【0080】また、本発明において、プラスチックフィ
ルムのような透明基材での色の隠蔽性を上げる為に、白
インクを用いることが好ましい。特に軟包装印刷、ラベ
ル印刷においては、白インクは必須であるが、吐出量が
多くなるため、前述した、吐出安定性、記録材料のカー
ル・しわの発生の問題が顕著となる。
ルムのような透明基材での色の隠蔽性を上げる為に、白
インクを用いることが好ましい。特に軟包装印刷、ラベ
ル印刷においては、白インクは必須であるが、吐出量が
多くなるため、前述した、吐出安定性、記録材料のカー
ル・しわの発生の問題が顕著となる。
【0081】顔料の分散には、ボールミル、サンドミ
ル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェ
ルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パー
ルミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用
いることができる。また、顔料の分散を行う際に分散剤
を添加することも可能である。分散剤は高分子分散剤を
用いることが好ましい。高分子分散剤としてはAvec
ia社のSolsperseシリーズが挙げられる。ま
た、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを
用いることも可能である。これらの分散剤および分散助
剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加す
ることが好ましい。分散媒体は溶剤または重合性化合物
が行うが、本発明に用いる照射線硬化型インクは、イン
ク着弾直後に反応・硬化させるため、無溶剤であること
が好ましい。溶剤が硬化画像に残ってしまうと、耐溶剤
性の劣化、残留する溶剤のVOC(volatile
org.comp.)の問題が生じる。よって、分散媒
体は溶剤では無く重合性化合物、その中でも最も粘度の
低いモノマーを選択することが分散適性上好ましい。
ル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェ
ルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パー
ルミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用
いることができる。また、顔料の分散を行う際に分散剤
を添加することも可能である。分散剤は高分子分散剤を
用いることが好ましい。高分子分散剤としてはAvec
ia社のSolsperseシリーズが挙げられる。ま
た、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを
用いることも可能である。これらの分散剤および分散助
剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加す
ることが好ましい。分散媒体は溶剤または重合性化合物
が行うが、本発明に用いる照射線硬化型インクは、イン
ク着弾直後に反応・硬化させるため、無溶剤であること
が好ましい。溶剤が硬化画像に残ってしまうと、耐溶剤
性の劣化、残留する溶剤のVOC(volatile
org.comp.)の問題が生じる。よって、分散媒
体は溶剤では無く重合性化合物、その中でも最も粘度の
低いモノマーを選択することが分散適性上好ましい。
【0082】分散は、平均粒径を0.08〜0.5μm
とすることが好ましく、最大粒径は0.3〜10μm、
好ましくは0.3〜3μmとなるよう、顔料、分散剤、
分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を設定する。この
粒径管理によって、インクジェットヘッドのノズル詰ま
りを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性および
硬化感度を維持することが出来る。
とすることが好ましく、最大粒径は0.3〜10μm、
好ましくは0.3〜3μmとなるよう、顔料、分散剤、
分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を設定する。この
粒径管理によって、インクジェットヘッドのノズル詰ま
りを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性および
硬化感度を維持することが出来る。
【0083】色材はインク全体の1質量%乃至10質量
%の添加量が好ましい。〈その他の成分〉インク組成物
の保存性を高めるために、重合禁止剤を200〜200
00ppm添加することが出来る。紫外線硬化型のイン
クは加熱、低粘度化して射出することが好ましいので、
熱重合によるヘッド詰まりを防ぐためにも重合禁止剤を
入れることが好ましい。重合禁止剤としては、例えば塩
基性の化合物を添加することができる。
%の添加量が好ましい。〈その他の成分〉インク組成物
の保存性を高めるために、重合禁止剤を200〜200
00ppm添加することが出来る。紫外線硬化型のイン
クは加熱、低粘度化して射出することが好ましいので、
熱重合によるヘッド詰まりを防ぐためにも重合禁止剤を
入れることが好ましい。重合禁止剤としては、例えば塩
基性の化合物を添加することができる。
【0084】この他に、必要に応じて界面活性剤、レベ
リング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリ
エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、
アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を添加するこ
とが出来る。記録媒体との密着性を改善するため、極微
量の有機溶剤を添加することも有効である。この場合、
耐溶剤性やVOCの問題が起こらない範囲での添加が有
効であり、その量は0.1〜5%、好ましくは0.1〜
3%である。
リング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリ
エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、
アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を添加するこ
とが出来る。記録媒体との密着性を改善するため、極微
量の有機溶剤を添加することも有効である。この場合、
耐溶剤性やVOCの問題が起こらない範囲での添加が有
効であり、その量は0.1〜5%、好ましくは0.1〜
3%である。
【0085】また、ラジカル重合性モノマーと開始剤を
組み合わせ、ラジカル・カチオンのハイブリッド型硬化
インクとすることも可能である。
組み合わせ、ラジカル・カチオンのハイブリッド型硬化
インクとすることも可能である。
【0086】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0087】・インクジェットヘッド/インクジェット
プリンタエンジン 図1は、本発明に用いる活性光線硬化型インクを用いる
インクジェットプリンタの一実施例であるインクジェッ
トヘッドの構成断面図である。
プリンタエンジン 図1は、本発明に用いる活性光線硬化型インクを用いる
インクジェットプリンタの一実施例であるインクジェッ
トヘッドの構成断面図である。
【0088】インク供給系は、不図示の元タンク、供給
配管、フィルタ等を経由してインク供給パイプ5から、
ピエゾ型のインクジェットヘッド19へインクが供給さ
れる。
配管、フィルタ等を経由してインク供給パイプ5から、
ピエゾ型のインクジェットヘッド19へインクが供給さ
れる。
【0089】図中、1は基板、2は圧電素子、3は流路
板、3aはインク流路、4はインク供給タンク、4aは
インク室、5はインク供給パイプ、6はノズルプレー
ト、6aはノズル、7は駆動用回路プリント板、8はリ
ード線、9は駆動電極、11は保護板、16はヒータ、
17はヒータ電源、18は伝熱部材であり、これらを有
するインクジェットヘッド19を示す。
板、3aはインク流路、4はインク供給タンク、4aは
インク室、5はインク供給パイプ、6はノズルプレー
ト、6aはノズル、7は駆動用回路プリント板、8はリ
ード線、9は駆動電極、11は保護板、16はヒータ、
17はヒータ電源、18は伝熱部材であり、これらを有
するインクジェットヘッド19を示す。
【0090】インクジェットヘッド部分は断熱およびヒ
ータ16による加温を行った。温度センサーは、インク
供給タンクおよびインクジェットヘッドのノズル付近に
それぞれ設け、ノズル部分が常に設定温度±2℃となる
よう、温度制御を行った。ノズルのピッチは300dp
i(dpiは2.54cm当りのドット数を表す)と
し、ヘッド1個あたり512ノズルを設けた。表に記載
される液滴量と膜厚を得るために、ノズル径を10〜3
0μmに、射出温度を20〜150℃に、駆動電圧を5
〜30Vの範囲で調整し、出射した。記録密度は600
dpiとした。
ータ16による加温を行った。温度センサーは、インク
供給タンクおよびインクジェットヘッドのノズル付近に
それぞれ設け、ノズル部分が常に設定温度±2℃となる
よう、温度制御を行った。ノズルのピッチは300dp
i(dpiは2.54cm当りのドット数を表す)と
し、ヘッド1個あたり512ノズルを設けた。表に記載
される液滴量と膜厚を得るために、ノズル径を10〜3
0μmに、射出温度を20〜150℃に、駆動電圧を5
〜30Vの範囲で調整し、出射した。記録密度は600
dpiとした。
【0091】図2は前記インクジェットヘッドを有し、
活性光線の照射光源を配置したインクジェットプリンタ
ーの概略構成図を示す。プリンタAは1個のインクジェ
ットヘッドで印字した直後に活性光線が照射される照射
光源の配置となっており、プリンタBはインクジェット
ヘッドと光源が交互に配置され、多段に印字され、多段
に照射が行われる配置となっており、プリンタCはイン
クジェットヘッドで多段に印字した後最後に活性光線の
照射を行う配置となったものである。
活性光線の照射光源を配置したインクジェットプリンタ
ーの概略構成図を示す。プリンタAは1個のインクジェ
ットヘッドで印字した直後に活性光線が照射される照射
光源の配置となっており、プリンタBはインクジェット
ヘッドと光源が交互に配置され、多段に印字され、多段
に照射が行われる配置となっており、プリンタCはイン
クジェットヘッドで多段に印字した後最後に活性光線の
照射を行う配置となったものである。
【0092】〈インクジェット用インクの調製〉
インクセットAの作製
表1に示す組成(各質量部を表す)でイエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のイン
クセットAを作製した。
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のイン
クセットAを作製した。
【0093】
【表1】
【0094】インクセットBの作製
表2に示す組成(各質量部を表す)でイエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のイン
クセットBを作製した。
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のイン
クセットBを作製した。
【0095】
【表2】
【0096】実施例1
プリンタは図2に示すプリンタAを用い、インクはイン
クセットA及びBのKを用いた。尚、照射光源は下記に
示すものを用いた。
クセットA及びBのKを用いた。尚、照射光源は下記に
示すものを用いた。
【0097】(照射光源)
紫外線蛍光灯:ニッポ電気社製 主波長365nm
メタルハライド:日本電池社製 主波長365nm
その他、表3に記載の条件で印字したときの、バンディ
ング及びにじみのレベルを評価した。
ング及びにじみのレベルを評価した。
【0098】〈バンディング〉表3記載の条件で、ベタ
パッチを印字し、そのレベルを確認した。
パッチを印字し、そのレベルを確認した。
【0099】○:バンディングが全くみられない
△:わずかにバンディングが見られる
×:強いバンディングが見られる
△からが実用可能レベルである。
【0100】〈にじみ〉上記装置を用い、ベタパッチの
中に、サイズが異なる抜き文字を作製し、にじみの発生
がなく良好に再現可能な文字のポイント数を記録した。
中に、サイズが異なる抜き文字を作製し、にじみの発生
がなく良好に再現可能な文字のポイント数を記録した。
【0101】評価した結果を表3に示す。
【0102】
【表3】
【0103】実施例2
表4の条件(プリンタB及びC、インクセットはA、B
とも全色を用いた。)で1次色(Y、M、C、K)、2
次色(B、G、R)のグラデーションを印字したとき
の、階調性を評価した。
とも全色を用いた。)で1次色(Y、M、C、K)、2
次色(B、G、R)のグラデーションを印字したとき
の、階調性を評価した。
【0104】○:トーンジャンプなし
△:わずかにトーンジャンプあり
×:トーンジャンプ顕著で実用不可。
【0105】評価結果を表4に示す。
【0106】
【表4】
【0107】
【発明の効果】バンディング、にじみ、階調性に優れ
た、高品質なインクジェット画像形成方法を提供するこ
とができた。
た、高品質なインクジェット画像形成方法を提供するこ
とができた。
【図1】本発明に用いる活性光線硬化型インクを用いる
インクジェットプリンタの一実施例であるインクジェッ
トヘッドの構成断面図である。
インクジェットプリンタの一実施例であるインクジェッ
トヘッドの構成断面図である。
【図2】インクジェットヘッド及び活性光線の照射光源
を配置したインクジェットプリンターの概略構成図を示
す。
を配置したインクジェットプリンターの概略構成図を示
す。
1 基板
2 圧電素子
3 流路板
3a インク流路
4 インク供給タンク
4a インク室
5 インク供給パイプ
6 ノズルプレート
6a ノズル
7 駆動用回路プリント板
8 リード線
9 駆動電極
11 保護板
16 ヒータ
17 ヒータ電源
18 伝熱部材
19 インクジェットヘッド
20 光源
Claims (5)
- 【請求項1】 解像度と同等以上のノズルピッチを有す
るインクジェットヘッドを、印字幅手方向に概略固定し
て配置し、基材を搬送しながらインクジェットヘッドよ
り活性光線にて硬化するインクを射出した後、幅手方向
に渡り活性光線を照射することで画像部を硬化する画像
形成方法において、活性光線の照射幅方向に配置された
光源の入力電力の合計が、0.05〜20W/cmであ
ることを特徴とするインクジェット画像形成方法。 - 【請求項2】 解像度と同等以上のノズルピッチを有す
るインクジェットヘッドを、印字幅手方向に概略固定し
て配置し、基材を搬送しながらインクジェットヘッドよ
り活性光線にて硬化するインクを射出した後、幅手方向
に渡り活性光線を照射することで画像部を硬化する画像
形成方法において、印字色が2色以上であり、かつn色
目のインク射出後、幅手方向に渡り活性光線を照射した
後にn+1色目のインクを射出することを特徴とするイ
ンクジェット画像形成方法。 - 【請求項3】 n色目とn+1色目の射出の間に行われ
る活性光線の照射に使われる光源の入力電力が0.05
〜20W/cmであることを特徴とする請求項2記載の
インクジェット画像形成方法。 - 【請求項4】 オキセタン化合物、エポキシ化合物及び
ビニルエーテル化合物より選ばれる少なくともひとつの
化合物と活性光線にて酸を発生する化合物とを含有する
インクを用いることを特徴とする請求項1、2又は3記
載のインクジェット画像形成方法。 - 【請求項5】 請求項4記載のインクジェット画像形成
方法に用いられることを特徴とするインクジェットイン
ク。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002091184A JP2003285530A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | インクジェット画像形成方法およびインクジェットインク |
US10/393,574 US7014310B2 (en) | 2002-03-28 | 2003-03-20 | Inkjet image forming method and inkjet image forming system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002091184A JP2003285530A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | インクジェット画像形成方法およびインクジェットインク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003285530A true JP2003285530A (ja) | 2003-10-07 |
Family
ID=29236335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002091184A Pending JP2003285530A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | インクジェット画像形成方法およびインクジェットインク |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7014310B2 (ja) |
JP (1) | JP2003285530A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005119243A (ja) * | 2003-10-20 | 2005-05-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 印刷物および印刷物の製造方法 |
JP2005186422A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 画像記録装置 |
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JP2005002166A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-01-06 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | オキセタン化合物、それを用いた活性エネルギー線硬化組成物、インクジェット用インク組成物及び画像形成方法 |
EP1528087B1 (en) * | 2003-10-28 | 2007-11-21 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Ink for ink jet recording |
JP3987970B2 (ja) * | 2004-01-30 | 2007-10-10 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録装置 |
US7691920B2 (en) * | 2005-01-14 | 2010-04-06 | Xerox Corporation | Ink jet of functionalized waxes |
US7614711B2 (en) * | 2005-07-22 | 2009-11-10 | Fujifilm Corporation | Liquid droplet ejection method and liquid droplet ejection apparatus |
US10164135B2 (en) * | 2009-08-07 | 2018-12-25 | Guardian Glass, LLC | Electronic device including graphene-based layer(s), and/or method or making the same |
CN117701067B (zh) * | 2024-02-05 | 2024-05-07 | 金印联(天津)新材料科技有限公司 | 一种低气味胶印油墨及其制备方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE59604303D1 (de) * | 1995-04-27 | 2000-03-02 | Metronic Geraetebau | Verfahren und vorrichtung zum härten von uv-druckfarben |
GB9608936D0 (en) * | 1995-08-02 | 1996-07-03 | Coates Brothers Plc | Printing |
KR100418453B1 (ko) * | 1995-10-02 | 2005-02-07 | 간사이 페인트 가부시키가이샤 | 캔용자외선-경화코팅조성물 |
JP3344212B2 (ja) * | 1996-05-27 | 2002-11-11 | 富士ゼロックス株式会社 | インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 |
US5889084A (en) * | 1997-01-30 | 1999-03-30 | Ncr Corporation | UV or visible light initiated cationic cured ink for ink jet printing |
US6232361B1 (en) * | 1998-12-11 | 2001-05-15 | Sun Chemical Corporation | Radiation curable water based cationic inks and coatings |
US6558753B1 (en) * | 2000-11-09 | 2003-05-06 | 3M Innovative Properties Company | Inks and other compositions incorporating limited quantities of solvent advantageously used in ink jetting applications |
JP2003073481A (ja) * | 2001-09-06 | 2003-03-12 | Brother Ind Ltd | 活性エネルギー線硬化型組成物、それを含有するインク及びそのインクを使用するプリンタ |
-
2002
- 2002-03-28 JP JP2002091184A patent/JP2003285530A/ja active Pending
-
2003
- 2003-03-20 US US10/393,574 patent/US7014310B2/en not_active Expired - Fee Related
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JP2005186422A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 画像記録装置 |
JP4617670B2 (ja) * | 2003-12-25 | 2011-01-26 | コニカミノルタエムジー株式会社 | 画像記録装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20030202079A1 (en) | 2003-10-30 |
US7014310B2 (en) | 2006-03-21 |
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