JP2003278344A - 手摺構造 - Google Patents
手摺構造Info
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- JP2003278344A JP2003278344A JP2002080714A JP2002080714A JP2003278344A JP 2003278344 A JP2003278344 A JP 2003278344A JP 2002080714 A JP2002080714 A JP 2002080714A JP 2002080714 A JP2002080714 A JP 2002080714A JP 2003278344 A JP2003278344 A JP 2003278344A
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- Japan
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- screw
- bracket
- handrail
- pedestal
- fastening
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- Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 壁紙や壁面を傷付けることもなく、手摺を壁
面から簡単に取り外すことができるうえ、壁紙や壁用ク
ロスの張り替え時のくりぬき作業を簡便に行え、体裁の
よい仕上がり状態が得られる手摺構造を提供する。 【解決手段】 ブラケット1と、手摺棒2と、ブラケッ
ト1を壁面Wに固定する締結ねじ3とを有する。締結ね
じ3は、壁面Wにねじ込まれる第1ねじ17と、第1ね
じ17の頭部にねじ込まれる第2ねじ18とからなる。
第1・第2の両ねじ17・18を一体化した状態で、ブ
ラケット1の台座5を壁面Wに固定する。第2ねじ18
を第1ねじ17から取り外すと、手摺棒2とブラケット
1とを壁面Wから離れる方向へ抜き外すことができる。
面から簡単に取り外すことができるうえ、壁紙や壁用ク
ロスの張り替え時のくりぬき作業を簡便に行え、体裁の
よい仕上がり状態が得られる手摺構造を提供する。 【解決手段】 ブラケット1と、手摺棒2と、ブラケッ
ト1を壁面Wに固定する締結ねじ3とを有する。締結ね
じ3は、壁面Wにねじ込まれる第1ねじ17と、第1ね
じ17の頭部にねじ込まれる第2ねじ18とからなる。
第1・第2の両ねじ17・18を一体化した状態で、ブ
ラケット1の台座5を壁面Wに固定する。第2ねじ18
を第1ねじ17から取り外すと、手摺棒2とブラケット
1とを壁面Wから離れる方向へ抜き外すことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、手摺棒と、手摺
棒を支持するブラケットと、ブラケットを壁面などに固
定するための締結ねじとで構成される手摺構造に関し、
必要に応じて手摺全体を壁面などから簡単に取り外しで
きるようにしたものである。
棒を支持するブラケットと、ブラケットを壁面などに固
定するための締結ねじとで構成される手摺構造に関し、
必要に応じて手摺全体を壁面などから簡単に取り外しで
きるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】壁面から簡単に取り外しできる手摺構造
に関して、特開平10−266511号公報や、特開2
001−182271号公報に公知である。そこでは、
ブラケットを壁面にビスで固定される台座と、手摺棒を
支持するブラケット本体とで構成しており、ブラケット
本体を台座にビスで固定している。例えば、壁紙や壁用
クロスを張り替える場合や、大形の家具や荷物などの搬
入や搬出などを行う際には、ブラケット本体を固定する
ビスを取り外すことによって、ブラケット本体を手摺棒
ごと台座から取り外して壁面を開放できる。
に関して、特開平10−266511号公報や、特開2
001−182271号公報に公知である。そこでは、
ブラケットを壁面にビスで固定される台座と、手摺棒を
支持するブラケット本体とで構成しており、ブラケット
本体を台座にビスで固定している。例えば、壁紙や壁用
クロスを張り替える場合や、大形の家具や荷物などの搬
入や搬出などを行う際には、ブラケット本体を固定する
ビスを取り外すことによって、ブラケット本体を手摺棒
ごと台座から取り外して壁面を開放できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者公報の手摺ブラケ
ットは、台座に設けた受具に対してブラケット本体を上
下方向へ抜き差しする構造になっている。さらに、ブラ
ケット本体が壁側へ向かって逆L字状に曲がっている。
そのため、ブラケット本体を手摺棒ごと取り外し操作す
る場合に、ブラケット本体が壁に当って壁紙や壁面を傷
付けることがある。手摺棒に固定してある全てのブラケ
ット本体を、同時に同じ量だけ持ち上げながら取り外す
必要があるので、長い手摺棒を一人の作業者だけで取り
外す場合に取り外しにくい。さらに、中途部が折れ曲が
る状態で連続する手摺棒を取り外すとき、直線状の手摺
棒を1単位にして、個々の傾斜部分ごとに分けて手摺棒
を取り外す必要があり、取り外し作業や再装着作業に多
くの手間が掛かる。台座に係合したブラケット本体の係
合脚をビスで固定する構造であるため、長期使用時にビ
スが緩んでブラケット本体がベース部に対してぐらつき
やすい不利があるうえ、ブラケット本体とは別に台座を
設ける必要があるので、一般的な単体形の手摺ブラケッ
トに比べて製造コストが高く付いてしまう。
ットは、台座に設けた受具に対してブラケット本体を上
下方向へ抜き差しする構造になっている。さらに、ブラ
ケット本体が壁側へ向かって逆L字状に曲がっている。
そのため、ブラケット本体を手摺棒ごと取り外し操作す
る場合に、ブラケット本体が壁に当って壁紙や壁面を傷
付けることがある。手摺棒に固定してある全てのブラケ
ット本体を、同時に同じ量だけ持ち上げながら取り外す
必要があるので、長い手摺棒を一人の作業者だけで取り
外す場合に取り外しにくい。さらに、中途部が折れ曲が
る状態で連続する手摺棒を取り外すとき、直線状の手摺
棒を1単位にして、個々の傾斜部分ごとに分けて手摺棒
を取り外す必要があり、取り外し作業や再装着作業に多
くの手間が掛かる。台座に係合したブラケット本体の係
合脚をビスで固定する構造であるため、長期使用時にビ
スが緩んでブラケット本体がベース部に対してぐらつき
やすい不利があるうえ、ブラケット本体とは別に台座を
設ける必要があるので、一般的な単体形の手摺ブラケッ
トに比べて製造コストが高く付いてしまう。
【0004】この点、後者の手摺ブラケットは、互いに
接合されるブラケット本体の締結座と台座とがビスで締
結固定してあるので、手摺棒を壁面から離れる向き、即
ち壁面と直交する向きに取り外すことができ、壁紙など
を傷付けることはない。しかも、同一壁面において異な
る傾斜状態で連続している手摺棒であっても、全体を一
括して取り外すことができる。しかし、手摺棒とブラケ
ット本体とを取り外した状態において、壁面に台座が残
るので、壁紙や壁用クロスを張り替える際に台座部が邪
魔になる。台座を取り外すと、クロスなどの張り替えを
支障なく行うことができるが、台座の着脱に多くの手間
が掛かる。多くの場合には、壁面に台座を固定した状態
のままで、台座の周縁に沿って壁紙やクロスをくりぬ
く。しかし、くりぬいた部分が台座の縁に沿って露出す
るため、丁寧な作業を行う必要があり、作業に多くの手
間が掛かってしまう。
接合されるブラケット本体の締結座と台座とがビスで締
結固定してあるので、手摺棒を壁面から離れる向き、即
ち壁面と直交する向きに取り外すことができ、壁紙など
を傷付けることはない。しかも、同一壁面において異な
る傾斜状態で連続している手摺棒であっても、全体を一
括して取り外すことができる。しかし、手摺棒とブラケ
ット本体とを取り外した状態において、壁面に台座が残
るので、壁紙や壁用クロスを張り替える際に台座部が邪
魔になる。台座を取り外すと、クロスなどの張り替えを
支障なく行うことができるが、台座の着脱に多くの手間
が掛かる。多くの場合には、壁面に台座を固定した状態
のままで、台座の周縁に沿って壁紙やクロスをくりぬ
く。しかし、くりぬいた部分が台座の縁に沿って露出す
るため、丁寧な作業を行う必要があり、作業に多くの手
間が掛かってしまう。
【0005】この発明の目的は、以下の各事項を満足で
きるブラケットを提供することにある。大形の家具や荷
物などの搬入や搬出を行う際に、あるいは壁紙の張り替
えを行う場合などに、手摺棒とブラケットとを壁紙や壁
面を傷付けることもなく簡単に取り外すことができるこ
と、壁紙や壁用クロスを張り替える際の、壁紙などのく
りぬき作業を丁寧に行う必要がないにもかかわらず、手
摺構造を再装着した状態において、体裁のよい仕上がり
状態が得られること、異なる傾斜状態で連続している手
摺棒であっても、手摺棒が同じ壁面にある限り、全体を
一括して取り外すことができ、その分だけ手摺構造の取
り付けや取り外しを簡単に行えること、従来から多用さ
れている単体形のブラケットを利用でき、従って、部品
点数が少なくて済む分だけ手摺ブラケットの製造に要す
るコストと、手摺の構築の手間が少なくて済むうえ、し
かも長期使用時にブラケットがぐらつく余地のない手摺
構造を提供すること。
きるブラケットを提供することにある。大形の家具や荷
物などの搬入や搬出を行う際に、あるいは壁紙の張り替
えを行う場合などに、手摺棒とブラケットとを壁紙や壁
面を傷付けることもなく簡単に取り外すことができるこ
と、壁紙や壁用クロスを張り替える際の、壁紙などのく
りぬき作業を丁寧に行う必要がないにもかかわらず、手
摺構造を再装着した状態において、体裁のよい仕上がり
状態が得られること、異なる傾斜状態で連続している手
摺棒であっても、手摺棒が同じ壁面にある限り、全体を
一括して取り外すことができ、その分だけ手摺構造の取
り付けや取り外しを簡単に行えること、従来から多用さ
れている単体形のブラケットを利用でき、従って、部品
点数が少なくて済む分だけ手摺ブラケットの製造に要す
るコストと、手摺の構築の手間が少なくて済むうえ、し
かも長期使用時にブラケットがぐらつく余地のない手摺
構造を提供すること。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明手摺構造は、ブ
ラケット1と、ブラケット1で固定支持される手摺棒2
と、ブラケット1を取付面Wに締結するための複数個の
締結ねじ3で構成してある。ブラケット1は取付面Wに
締結ねじ3で固定される台座5と、台座5から突設され
て手摺棒2を支持する腕部6とを備えいる。締結ねじ3
は、取付面Wにねじ込み固定される第1ねじ17と、第
1ねじ17の頭部にねじ込まれて台座5を締結する第2
ねじ18とで構成する。第2ねじ18を第1ねじ17か
ら取り外した状態において、手摺棒2とブラケット1と
を取付面Wから離れる方向へ分離できることを特徴とす
る。
ラケット1と、ブラケット1で固定支持される手摺棒2
と、ブラケット1を取付面Wに締結するための複数個の
締結ねじ3で構成してある。ブラケット1は取付面Wに
締結ねじ3で固定される台座5と、台座5から突設され
て手摺棒2を支持する腕部6とを備えいる。締結ねじ3
は、取付面Wにねじ込み固定される第1ねじ17と、第
1ねじ17の頭部にねじ込まれて台座5を締結する第2
ねじ18とで構成する。第2ねじ18を第1ねじ17か
ら取り外した状態において、手摺棒2とブラケット1と
を取付面Wから離れる方向へ分離できることを特徴とす
る。
【0007】具体的には、第1ねじ17の軸部19に第
2ねじ18用のねじ穴20を設ける。第2ねじ18はね
じ軸21と操作頭部22を備えている。
2ねじ18用のねじ穴20を設ける。第2ねじ18はね
じ軸21と操作頭部22を備えている。
【0008】第1ねじ17の軸部19に第2ねじ18用
のねじ軸28を設ける。第2ねじ18はねじ穴29と操
作部30を備えている。
のねじ軸28を設ける。第2ねじ18はねじ穴29と操
作部30を備えている。
【0009】台座5に締結ねじ3用の挿通穴7を斜めに
傾斜する状態で通設する。挿通穴7を取付面Wの側へ向
かって先拡がり上に形成して、第2ねじ18を第1ねじ
17から取り外した状態において、手摺棒2とブラケッ
ト1とを取付面Wから離れる方向へ分離できるようにす
る。
傾斜する状態で通設する。挿通穴7を取付面Wの側へ向
かって先拡がり上に形成して、第2ねじ18を第1ねじ
17から取り外した状態において、手摺棒2とブラケッ
ト1とを取付面Wから離れる方向へ分離できるようにす
る。
【0010】
【発明の作用効果】この発明の手摺構造においては、ブ
ラケット1を固定するための締結ねじ3を、取付面Wに
ねじ込まれる第1ねじ17と、第1ねじ17にねじ込ま
れる第2ねじ18とで構成し、第2ねじ18によってブ
ラケット1の台座5を取付面に締結固定するので、第2
ねじ18を第1ねじ17から取り外した後、手摺棒2を
手前側へ引き寄せ操作することにより、ブラケット1と
これに固定された手摺棒2とを取付面Wから離れる向き
へ取り外すことができる。従って、この発明の手摺構造
によれば、大形の家具や荷物などを搬入する際や、壁紙
の張り替えを行う場合などに、手摺棒2とブラケット1
とを壁紙や壁面を傷付けることもなく簡単に取り外すこ
とができる。新築家屋において、手摺を構築した後壁面
から取り外し、壁紙を貼ったうえで、再び手摺を取り付
ける際にも、一連の作業を簡便に行える。ブラケット1
と手摺棒2とからなる手摺を取付面Wから取り外した状
態では、取付面Wに第1ねじ17の軸部19が残るだけ
であり、しかも手摺を再装着した状態では、軸部19と
その周辺部がブラケット1の台座5で覆い隠されるの
で、壁紙や壁用クロスを張り替える際の、壁紙などのく
りぬき作業を時間を掛けて丁寧に行う必要がなく、その
分だけクロス等の張り替え作業を迅速に行えるうえ、手
摺を再装着した状態における仕上がり状態を好適化して
体裁を向上できる。
ラケット1を固定するための締結ねじ3を、取付面Wに
ねじ込まれる第1ねじ17と、第1ねじ17にねじ込ま
れる第2ねじ18とで構成し、第2ねじ18によってブ
ラケット1の台座5を取付面に締結固定するので、第2
ねじ18を第1ねじ17から取り外した後、手摺棒2を
手前側へ引き寄せ操作することにより、ブラケット1と
これに固定された手摺棒2とを取付面Wから離れる向き
へ取り外すことができる。従って、この発明の手摺構造
によれば、大形の家具や荷物などを搬入する際や、壁紙
の張り替えを行う場合などに、手摺棒2とブラケット1
とを壁紙や壁面を傷付けることもなく簡単に取り外すこ
とができる。新築家屋において、手摺を構築した後壁面
から取り外し、壁紙を貼ったうえで、再び手摺を取り付
ける際にも、一連の作業を簡便に行える。ブラケット1
と手摺棒2とからなる手摺を取付面Wから取り外した状
態では、取付面Wに第1ねじ17の軸部19が残るだけ
であり、しかも手摺を再装着した状態では、軸部19と
その周辺部がブラケット1の台座5で覆い隠されるの
で、壁紙や壁用クロスを張り替える際の、壁紙などのく
りぬき作業を時間を掛けて丁寧に行う必要がなく、その
分だけクロス等の張り替え作業を迅速に行えるうえ、手
摺を再装着した状態における仕上がり状態を好適化して
体裁を向上できる。
【0011】ブラケット1を取付面Wから離れる向きに
取り外し操作するので、手摺棒2が異なる傾斜状態で連
続していたとしても、連続する手摺棒2の全体を一括し
て取り外すことができ、その分だけ手摺の取り付けや取
り外しを簡単に行える。ブラケット1を複数ピースで構
成した従来のブラケットとに比べて、一般に多用されて
いる単体形のブラケット1で手摺棒2を支持するので、
手摺の構築に要する部品数を減らすことができ、その分
だけブラケットの製造に要するコストと、手摺の構築の
手間が少なくて済むうえ、長期使用時にブラケット1が
ぐらつくのをよく防止できる。
取り外し操作するので、手摺棒2が異なる傾斜状態で連
続していたとしても、連続する手摺棒2の全体を一括し
て取り外すことができ、その分だけ手摺の取り付けや取
り外しを簡単に行える。ブラケット1を複数ピースで構
成した従来のブラケットとに比べて、一般に多用されて
いる単体形のブラケット1で手摺棒2を支持するので、
手摺の構築に要する部品数を減らすことができ、その分
だけブラケットの製造に要するコストと、手摺の構築の
手間が少なくて済むうえ、長期使用時にブラケット1が
ぐらつくのをよく防止できる。
【0012】ねじ軸21と操作頭部22とを備えたビス
状の第2ねじ18と、操作頭部供えていない木ねじ状の
第1ねじ17とで締結ねじ3を構成すると、第2ねじ1
8のねじ軸21を第1ねじ17のねじ穴20にねじ込む
ことにより、両ねじ17・18を一体化して市販されて
いる木ねじと同様に取り扱うことができるので、ブラケ
ット1の取付面Wへの締結作業を違和感なく迅速に行え
る。軸部19の内部に第2ねじ18用のねじ穴20を形
成するので、ねじ穴20を軸部19で保護して手摺の着
脱時にねじ山が傷むのを防止できる。
状の第2ねじ18と、操作頭部供えていない木ねじ状の
第1ねじ17とで締結ねじ3を構成すると、第2ねじ1
8のねじ軸21を第1ねじ17のねじ穴20にねじ込む
ことにより、両ねじ17・18を一体化して市販されて
いる木ねじと同様に取り扱うことができるので、ブラケ
ット1の取付面Wへの締結作業を違和感なく迅速に行え
る。軸部19の内部に第2ねじ18用のねじ穴20を形
成するので、ねじ穴20を軸部19で保護して手摺の着
脱時にねじ山が傷むのを防止できる。
【0013】第2ねじ18を雌ねじ体で構成し、そのね
じ穴29を第1ねじ17に設けたねじ軸28にねじ込む
ようにした締結ねじ3によれば、第1ねじ17の軸部1
9が長くなるので、第2ねじ18を取り外した状態にお
いて、ブラケット1を軸部19でさらに確実に支持する
ことができる。手摺棒2が壁面Wに固定してある場合
に、誤って手摺棒2に下向きの外力が作用したとして
も、ブラケット1が第1ねじ17から抜け外れるのを防
止できる。
じ穴29を第1ねじ17に設けたねじ軸28にねじ込む
ようにした締結ねじ3によれば、第1ねじ17の軸部1
9が長くなるので、第2ねじ18を取り外した状態にお
いて、ブラケット1を軸部19でさらに確実に支持する
ことができる。手摺棒2が壁面Wに固定してある場合
に、誤って手摺棒2に下向きの外力が作用したとして
も、ブラケット1が第1ねじ17から抜け外れるのを防
止できる。
【0014】笠木用のブラケット1においては、締結ね
じ3用の挿通穴7を斜めに傾斜する状態で通設するが、
挿通穴7を取付面Wの側へ向かって先拡がり上に形成し
ておくと、手摺を取り外す場合に、挿通穴7が第1ねじ
17の軸部19と緩衝するのを解消して、手摺の取付面
Wへの着脱を簡便に行える。
じ3用の挿通穴7を斜めに傾斜する状態で通設するが、
挿通穴7を取付面Wの側へ向かって先拡がり上に形成し
ておくと、手摺を取り外す場合に、挿通穴7が第1ねじ
17の軸部19と緩衝するのを解消して、手摺の取付面
Wへの着脱を簡便に行える。
【0015】
【実施例】(実施例1) 図1ないし図3は、この発明
に係る手摺構造の実施例を示す。図1において手摺構造
は、壁面(取付面)Wに固定されるブラケット1と、ブ
ラケット1で固定支持される手摺棒2と、ブラケット1
を取付面Wに締結する3個の締結ねじ3と、締結ねじ3
のねじ頭を覆い隠すキャップ4とで構成する。
に係る手摺構造の実施例を示す。図1において手摺構造
は、壁面(取付面)Wに固定されるブラケット1と、ブ
ラケット1で固定支持される手摺棒2と、ブラケット1
を取付面Wに締結する3個の締結ねじ3と、締結ねじ3
のねじ頭を覆い隠すキャップ4とで構成する。
【0016】図1および図2において、ブラケット1は
取付面Wに締結ねじ3で締結固定される円形の台座5
と、台座5から突設されて手摺棒2を支持する逆L字状
の腕部6とを一体に形成したダイキャスト成形品からな
る。台座5の周方向3個所にはそれぞれ締結ねじ3用の
挿通穴7が形成してあり、台座5の周側縁には、キャッ
プ4を抜け止め保持する段部8が周回状に切り欠き形成
してある。腕部6の突出基端の上縁から台座5の上周縁
にわたって、キャップ4用の回止突起9を膨出し、回止
突起9の左右両側と腕部6の突出基端周囲にわたって、
キャップ4を受け止めるための受面10を設けている。
腕部6の上端には、手摺棒2の下面を支えるフランジ1
1が張り出してあり、その左右2個所にビス座12が通
設してある。
取付面Wに締結ねじ3で締結固定される円形の台座5
と、台座5から突設されて手摺棒2を支持する逆L字状
の腕部6とを一体に形成したダイキャスト成形品からな
る。台座5の周方向3個所にはそれぞれ締結ねじ3用の
挿通穴7が形成してあり、台座5の周側縁には、キャッ
プ4を抜け止め保持する段部8が周回状に切り欠き形成
してある。腕部6の突出基端の上縁から台座5の上周縁
にわたって、キャップ4用の回止突起9を膨出し、回止
突起9の左右両側と腕部6の突出基端周囲にわたって、
キャップ4を受け止めるための受面10を設けている。
腕部6の上端には、手摺棒2の下面を支えるフランジ1
1が張り出してあり、その左右2個所にビス座12が通
設してある。
【0017】キャップ4は軟質樹脂製のプラスチック成
形品からなり、壁面Wへ向かって開口する丸皿状に形成
し、その前壁中央に腕部6の基端を受け入れる円形の穴
13を通設し、この穴13から周縁上端にわたって装着
溝14を形成してなる。周側縁の内面上下には、台座5
の段部9と係合する爪15が突設してある。装着溝14
の両側開口縁を前後逆向きに撓み変形させて溝開口を拡
げることにより、キャップ4を台座5に被せ付けること
ができ、この状態で爪15を図3に示すように段部9に
係合して、キャップ4をブラケット1に対して分離不能
に固定できる。
形品からなり、壁面Wへ向かって開口する丸皿状に形成
し、その前壁中央に腕部6の基端を受け入れる円形の穴
13を通設し、この穴13から周縁上端にわたって装着
溝14を形成してなる。周側縁の内面上下には、台座5
の段部9と係合する爪15が突設してある。装着溝14
の両側開口縁を前後逆向きに撓み変形させて溝開口を拡
げることにより、キャップ4を台座5に被せ付けること
ができ、この状態で爪15を図3に示すように段部9に
係合して、キャップ4をブラケット1に対して分離不能
に固定できる。
【0018】図1に示すように締結ねじ3は、壁面Wに
ねじ込み固定される第1ねじ17と、第1ねじ17の頭
部にねじ込まれる第2ねじ18とからなる。第1ねじ1
7の本体部分は木ねじからなり、その頭部に本体部分よ
り大径の軸部19を設け、軸部19に第2ねじ用のねじ
穴20が形成してある。先の挿通穴7の直径は、軸部1
9の直径より僅かに大きく設定し、軸部19の上下長さ
は挿通穴7の上下寸法と同じかこれより僅かに小さく設
定する。第2ねじ18は、ねじ軸21と操作頭部22を
有するビスからなり、ねじ軸21を先のねじ穴20にね
じ込むことができる。通常のビスと同様に、操作頭部2
2には十文字状の操作溝23が形成してある。第1ねじ
17の本体部分は、タッピンねじやセルフドリリングね
じで形成してあってもよい。
ねじ込み固定される第1ねじ17と、第1ねじ17の頭
部にねじ込まれる第2ねじ18とからなる。第1ねじ1
7の本体部分は木ねじからなり、その頭部に本体部分よ
り大径の軸部19を設け、軸部19に第2ねじ用のねじ
穴20が形成してある。先の挿通穴7の直径は、軸部1
9の直径より僅かに大きく設定し、軸部19の上下長さ
は挿通穴7の上下寸法と同じかこれより僅かに小さく設
定する。第2ねじ18は、ねじ軸21と操作頭部22を
有するビスからなり、ねじ軸21を先のねじ穴20にね
じ込むことができる。通常のビスと同様に、操作頭部2
2には十文字状の操作溝23が形成してある。第1ねじ
17の本体部分は、タッピンねじやセルフドリリングね
じで形成してあってもよい。
【0019】手摺を構築する場合には、台座5を壁面W
に当てがって上下方向および左右方向に位置決めし、図
3に示すように3個の挿通穴7に挿通した締結ねじ3を
壁面Wにねじ込んでブラケット1を固定する。なお、締
結ねじ3は、第2ねじ18を第1ねじ17にねじ込んだ
状態で供給されるので、通常のビスと同様にねじ込み操
作するだけで、第1ねじ17の本体部分を壁にねじ込
み、第2ねじ18の操作頭部22によって台座5を固定
できる。全てのブラケット1を壁面Wに固定した後、フ
ランジ11上に載置した手摺棒2をビス座12を介して
ねじ込まれるビス24でブラケットに固定する。最後に
キャップ4を台座5に被せ付け、その爪15を台座5の
段部9に係合して、第2ねじ18の操作頭部22を覆い
隠す。
に当てがって上下方向および左右方向に位置決めし、図
3に示すように3個の挿通穴7に挿通した締結ねじ3を
壁面Wにねじ込んでブラケット1を固定する。なお、締
結ねじ3は、第2ねじ18を第1ねじ17にねじ込んだ
状態で供給されるので、通常のビスと同様にねじ込み操
作するだけで、第1ねじ17の本体部分を壁にねじ込
み、第2ねじ18の操作頭部22によって台座5を固定
できる。全てのブラケット1を壁面Wに固定した後、フ
ランジ11上に載置した手摺棒2をビス座12を介して
ねじ込まれるビス24でブラケットに固定する。最後に
キャップ4を台座5に被せ付け、その爪15を台座5の
段部9に係合して、第2ねじ18の操作頭部22を覆い
隠す。
【0020】壁面Wに固定したブラケット1を手摺棒2
ごと取り外す場合には、図1に示すように、全てのキャ
ップ4を取り外した後、第2ねじ18を反時計回転方向
へ回転操作して第1ねじ17から取り外す。このとき、
第1ねじ17の本体部分のねじ込み長さが第2ねじ18
のねじ軸21のねじ込み長さより大きく、しかも本体部
分のねじ山が壁を構成する木質部分に食い込んでいるの
で、第1ねじ17の緩み方向の回転抵抗はねじ軸21の
緩み方向の回転抵抗よりはるかに大きく、従って、第1
ねじ17が緩むことはない。
ごと取り外す場合には、図1に示すように、全てのキャ
ップ4を取り外した後、第2ねじ18を反時計回転方向
へ回転操作して第1ねじ17から取り外す。このとき、
第1ねじ17の本体部分のねじ込み長さが第2ねじ18
のねじ軸21のねじ込み長さより大きく、しかも本体部
分のねじ山が壁を構成する木質部分に食い込んでいるの
で、第1ねじ17の緩み方向の回転抵抗はねじ軸21の
緩み方向の回転抵抗よりはるかに大きく、従って、第1
ねじ17が緩むことはない。
【0021】全ての第2ねじ18を取り外した状態にお
いて、各ブラケット1の台座5は第1ねじ17の軸部1
9で支持されており、ブラケット1には手摺棒2の重み
による傾動モーメントが作用する。しかし、台座5が軸
部19から抜け外れることはなく、手で保持する必要も
なく壁面Wに受け止められた状態を維持し続けることが
できる。この状態で手摺棒2を掴んで引き寄せることに
より、ブラケット1と手摺棒2を壁面Wから離れる向き
へ分離して壁面Wを開放できる。また、ブラケット1を
壁面Wから離れる向きへ分離操作するので、中途部が折
れ曲がって、異なる傾斜状態で複数個の手摺棒2が連続
している場合であっても、各手摺棒2が同じ壁面にある
限り全体を一括して取り外すことができ、その分だけ手
摺構造の取り付けや取り外しを簡単に行える。
いて、各ブラケット1の台座5は第1ねじ17の軸部1
9で支持されており、ブラケット1には手摺棒2の重み
による傾動モーメントが作用する。しかし、台座5が軸
部19から抜け外れることはなく、手で保持する必要も
なく壁面Wに受け止められた状態を維持し続けることが
できる。この状態で手摺棒2を掴んで引き寄せることに
より、ブラケット1と手摺棒2を壁面Wから離れる向き
へ分離して壁面Wを開放できる。また、ブラケット1を
壁面Wから離れる向きへ分離操作するので、中途部が折
れ曲がって、異なる傾斜状態で複数個の手摺棒2が連続
している場合であっても、各手摺棒2が同じ壁面にある
限り全体を一括して取り外すことができ、その分だけ手
摺構造の取り付けや取り外しを簡単に行える。
【0022】上記のように手摺を取り外した状態では、
手摺棒2の張り出し寸法分だけ通路幅を拡大できるの
で、大形の荷物を搬入し、あるいは搬出する際に、手摺
棒2が邪魔になるのを解消できる。壁紙や壁用クロスを
新たに貼り付ける場合、あるいは壁用クロスを張り替え
る場合には、壁面Wに第1ねじ17の軸部19が突出し
た状態で残るので、その部分だけ壁紙をくりぬくことに
なる。しかし、このくりぬき部分は、図2に想像線で示
すように、ブラケット1を再装着した状態において台座
6によって覆い隠されるので、外観を気にしてくりぬき
作業を丁寧に行う必要はなく、図9(a)に示すよう
に、軸部19と対応する個所に十文字状の切込み25を
入れるだけでもよいし、図9(b)に示すように、軸部
19が通り抜けられる穴26をラフに形成するだけでよ
い。
手摺棒2の張り出し寸法分だけ通路幅を拡大できるの
で、大形の荷物を搬入し、あるいは搬出する際に、手摺
棒2が邪魔になるのを解消できる。壁紙や壁用クロスを
新たに貼り付ける場合、あるいは壁用クロスを張り替え
る場合には、壁面Wに第1ねじ17の軸部19が突出し
た状態で残るので、その部分だけ壁紙をくりぬくことに
なる。しかし、このくりぬき部分は、図2に想像線で示
すように、ブラケット1を再装着した状態において台座
6によって覆い隠されるので、外観を気にしてくりぬき
作業を丁寧に行う必要はなく、図9(a)に示すよう
に、軸部19と対応する個所に十文字状の切込み25を
入れるだけでもよいし、図9(b)に示すように、軸部
19が通り抜けられる穴26をラフに形成するだけでよ
い。
【0023】(実施例2) 図4は、この発明に係る手
摺構造用締結ねじの別の実施例を示す。この実施例にお
ける締結ねじ3は、実施例1と同様に第1ねじ17と、
第1ねじ17の頭部にねじ込まれる第2ねじ18とで構
成するが、第2ねじ18を雌ねじ体で形成する点が異な
る。そのために、第1ねじ17の頭部に本体部分より大
経の軸部19を設け、軸部19の周面に第2ねじ用のね
じ軸28を形成する。この場合の軸部19の上下長さ
は、挿通穴7の上下寸法に第2ねじ18の上下長さ寸法
を加えた長さに設定する。第2ねじ18は、先のねじ軸
28に噛み合うねじ穴29と、周面が六角形に形成され
た操作部30を有する六角ナットからなり、その上面に
十文字状の操作溝31が形成してある。軸部19の上端
面にも同様の操作溝32が形成してある。他は、実施例
1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその
説明を省略する。以下の実施例においても同じ扱いとす
る。
摺構造用締結ねじの別の実施例を示す。この実施例にお
ける締結ねじ3は、実施例1と同様に第1ねじ17と、
第1ねじ17の頭部にねじ込まれる第2ねじ18とで構
成するが、第2ねじ18を雌ねじ体で形成する点が異な
る。そのために、第1ねじ17の頭部に本体部分より大
経の軸部19を設け、軸部19の周面に第2ねじ用のね
じ軸28を形成する。この場合の軸部19の上下長さ
は、挿通穴7の上下寸法に第2ねじ18の上下長さ寸法
を加えた長さに設定する。第2ねじ18は、先のねじ軸
28に噛み合うねじ穴29と、周面が六角形に形成され
た操作部30を有する六角ナットからなり、その上面に
十文字状の操作溝31が形成してある。軸部19の上端
面にも同様の操作溝32が形成してある。他は、実施例
1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその
説明を省略する。以下の実施例においても同じ扱いとす
る。
【0024】上記のように、第2ねじ18を六角ナット
で構成した締結ねじ3は、第2ねじをねじ回し操作して
第2ねじ18と軸部19の操作溝31・32を合致さ
せ、ドライバーを係合してねじ込み操作することによ
り、ブラケット1の台座5を壁面Wに固定できる。手摺
を外す場合には、操作部30にレンチを係合して第2ね
じ18を緩み方向へ回転操作することにより、第1ねじ
17から取り外すことができる。実施例1の第1ねじ1
7に比べて軸部19が長いので、第2ねじ18を取り外
した状態において、ブラケット1を軸部19でさらに確
実に支持することができる。
で構成した締結ねじ3は、第2ねじをねじ回し操作して
第2ねじ18と軸部19の操作溝31・32を合致さ
せ、ドライバーを係合してねじ込み操作することによ
り、ブラケット1の台座5を壁面Wに固定できる。手摺
を外す場合には、操作部30にレンチを係合して第2ね
じ18を緩み方向へ回転操作することにより、第1ねじ
17から取り外すことができる。実施例1の第1ねじ1
7に比べて軸部19が長いので、第2ねじ18を取り外
した状態において、ブラケット1を軸部19でさらに確
実に支持することができる。
【0025】(実施例3) 図5は、この発明に係る手
摺構造用締結ねじのさらに別の実施例を示す。この実施
例における締結ねじ3は、実施例2と同様に第2ねじ1
8を雌ねじ体で形成するが、第2ねじ18を袋ナットで
構成する点が実施例2と異なる。詳しくは、ねじ穴29
を第2ねじ18の一側から他側中途部にわたって形成
し、十文字状の操作溝31を第2ねじ18の他側端に形
成する。この実施例においては、第2ねじ18を第1ね
じ17にねじ込んだ状態において、ねじ穴29の奥端壁
によって、第2ねじ18のねじ込み限界が規定されるの
で、第2ねじのねじ込み操作は、六角形の操作部30と
操作溝31のいずれで行ってもよい。他は、実施例2と
同じである。
摺構造用締結ねじのさらに別の実施例を示す。この実施
例における締結ねじ3は、実施例2と同様に第2ねじ1
8を雌ねじ体で形成するが、第2ねじ18を袋ナットで
構成する点が実施例2と異なる。詳しくは、ねじ穴29
を第2ねじ18の一側から他側中途部にわたって形成
し、十文字状の操作溝31を第2ねじ18の他側端に形
成する。この実施例においては、第2ねじ18を第1ね
じ17にねじ込んだ状態において、ねじ穴29の奥端壁
によって、第2ねじ18のねじ込み限界が規定されるの
で、第2ねじのねじ込み操作は、六角形の操作部30と
操作溝31のいずれで行ってもよい。他は、実施例2と
同じである。
【0026】(実施例4) 図6ないし図9は、この発
明に係る手摺構造の別の実施例を示す。この実施例で
は、ブラケット1が笠木用に構成してあって、その腕部
6が台座5の中央上面に垂直に突設してある。また、台
座5が4個の締結ねじ3で締結してある。詳しくは、台
座5の上面4箇所に扇形の締結座34を凹み形成し、各
締結座34に挿通穴7を通設する。締結座34は腕部6
の基端へ向かって昇り傾斜してある。フランジ11に邪
魔されることなく締結ねじ3をねじ込み操作するため
に、挿通穴7は基本的に締結座34と直交するように傾
斜させるが、その穴形状は後述するように取付面Wの側
へ向かって先拡がり状に形成する。締結ねじ3は、実施
例1で説明した締結ねじ3と同じであり、挿通穴7が斜
めに傾斜しているので、図に示すように取付面Wに対し
て斜めに傾いた状態でねじ込まれる。この傾き角度は垂
直面に対して約10度である。
明に係る手摺構造の別の実施例を示す。この実施例で
は、ブラケット1が笠木用に構成してあって、その腕部
6が台座5の中央上面に垂直に突設してある。また、台
座5が4個の締結ねじ3で締結してある。詳しくは、台
座5の上面4箇所に扇形の締結座34を凹み形成し、各
締結座34に挿通穴7を通設する。締結座34は腕部6
の基端へ向かって昇り傾斜してある。フランジ11に邪
魔されることなく締結ねじ3をねじ込み操作するため
に、挿通穴7は基本的に締結座34と直交するように傾
斜させるが、その穴形状は後述するように取付面Wの側
へ向かって先拡がり状に形成する。締結ねじ3は、実施
例1で説明した締結ねじ3と同じであり、挿通穴7が斜
めに傾斜しているので、図に示すように取付面Wに対し
て斜めに傾いた状態でねじ込まれる。この傾き角度は垂
直面に対して約10度である。
【0027】取付面Wに固定したブラケット1を手摺棒
2ごと取り外す場合には、全てのキャップ4を取り外し
て第2ねじ18を第1ねじ17から取り外す。次いで手
摺棒2を掴んで持ち上げることにより、ブラケット1と
手摺棒2を取付面Wから離れる向きへ分離し、笠木の上
面を開放できる。このとき、各第1ねじ17の軸部19
と挿通穴7とが斜めに傾斜しているので、挿通穴7がス
トレート穴で形成してあると台座5を軸部19から抜き
外すことができない。そこで、この実施例では挿通穴7
を取付面Wに向かって先拡がり状に形成して、台座5を
軸部19から支障なく抜き外せるようにしている。詳し
くは、図6に示すように、挿通穴7を軸部19の挿通に
必要なストレート穴部分7aと、台座5の抜き外しに必
要な逃げ穴部分7bとを複合的に備えた部分テーパー状
の穴で形成する。
2ごと取り外す場合には、全てのキャップ4を取り外し
て第2ねじ18を第1ねじ17から取り外す。次いで手
摺棒2を掴んで持ち上げることにより、ブラケット1と
手摺棒2を取付面Wから離れる向きへ分離し、笠木の上
面を開放できる。このとき、各第1ねじ17の軸部19
と挿通穴7とが斜めに傾斜しているので、挿通穴7がス
トレート穴で形成してあると台座5を軸部19から抜き
外すことができない。そこで、この実施例では挿通穴7
を取付面Wに向かって先拡がり状に形成して、台座5を
軸部19から支障なく抜き外せるようにしている。詳し
くは、図6に示すように、挿通穴7を軸部19の挿通に
必要なストレート穴部分7aと、台座5の抜き外しに必
要な逃げ穴部分7bとを複合的に備えた部分テーパー状
の穴で形成する。
【0028】図10は締結ねじによる締結構造を変更し
た別の実施例を示す。そこでは、締結ねじ3の軸部19
の上下長さを短く設定し、さらにその直径を第1ねじ1
7の本体部分とほぼ同じにして、軸部19を含む第1ね
じ17の全体が壁面Wにねじ込まれるようにした。第2
ねじ18は、実施例1と同様にねじ軸21と操作頭部2
2とを有する。このように、第1ねじ17の全体を壁面
Wにねじ込むと、第2ねじ18を取り外した状態におい
て、軸部19が壁面から突出しないので、壁紙の切り抜
きをさらに容易に行うことができる。なお、この実施例
の第1ねじ17は、予め壁面Wにねじ込んでおく必要が
あるが、ねじ込み時の位置決めは治具を用いて行うとよ
い。
た別の実施例を示す。そこでは、締結ねじ3の軸部19
の上下長さを短く設定し、さらにその直径を第1ねじ1
7の本体部分とほぼ同じにして、軸部19を含む第1ね
じ17の全体が壁面Wにねじ込まれるようにした。第2
ねじ18は、実施例1と同様にねじ軸21と操作頭部2
2とを有する。このように、第1ねじ17の全体を壁面
Wにねじ込むと、第2ねじ18を取り外した状態におい
て、軸部19が壁面から突出しないので、壁紙の切り抜
きをさらに容易に行うことができる。なお、この実施例
の第1ねじ17は、予め壁面Wにねじ込んでおく必要が
あるが、ねじ込み時の位置決めは治具を用いて行うとよ
い。
【0029】図11は締結ねじ3のさらに別の実施例を
示す。そこでは、第1ねじ17の軸部19の周面にロー
レット加工を施して、滑り止め部部36を形成した。こ
の滑り止め部36をプライヤー等で挟持して回転操作す
ることにより、第1ねじ17を壁面Wから支障なく取り
外すことができる。滑り止め部36は、図示するように
隣接する一群の溝で形成する以外に、ダイヤ模様で形成
することができる。この実施例では、挿通穴7を実施例
における挿通穴と同様の部分テーパー状の穴で形成し
て、壁面Wから取り外したブラケット1を再装着する際
に、挿通穴7のテーパー部分7cで第1ねじ17の軸部
19をガイドできるので、台座5の第1ねじ17に対す
る組み付け作業を簡単に行うことができる。
示す。そこでは、第1ねじ17の軸部19の周面にロー
レット加工を施して、滑り止め部部36を形成した。こ
の滑り止め部36をプライヤー等で挟持して回転操作す
ることにより、第1ねじ17を壁面Wから支障なく取り
外すことができる。滑り止め部36は、図示するように
隣接する一群の溝で形成する以外に、ダイヤ模様で形成
することができる。この実施例では、挿通穴7を実施例
における挿通穴と同様の部分テーパー状の穴で形成し
て、壁面Wから取り外したブラケット1を再装着する際
に、挿通穴7のテーパー部分7cで第1ねじ17の軸部
19をガイドできるので、台座5の第1ねじ17に対す
る組み付け作業を簡単に行うことができる。
【0030】上記の実施例以外に、軸部19は四角形や
六角形など非円形断面状に形成することができる。第2
ねじ18は六角ボルトや六角穴付きボルト状に形成する
ことができる。実施例4における挿通穴7は非円形断面
であってもよく、要は逃げ穴部7bを備えていればよ
く、台座5の周縁で開口する溝で形成してあってもよ
い。第1・第2の両ねじ17・18は左ねじで形成する
ことができる。
六角形など非円形断面状に形成することができる。第2
ねじ18は六角ボルトや六角穴付きボルト状に形成する
ことができる。実施例4における挿通穴7は非円形断面
であってもよく、要は逃げ穴部7bを備えていればよ
く、台座5の周縁で開口する溝で形成してあってもよ
い。第1・第2の両ねじ17・18は左ねじで形成する
ことができる。
【図1】手摺を壁面から分離した状態の側面図である。
【図2】ブラケットの分解正面図である。
【図3】ブラケットの組み付け形態を示す縦断側面図で
ある。
ある。
【図4】実施例2に係るブラケットの縦断側面図であ
る。
る。
【図5】実施例3に係るブラケットの縦断側面図であ
る。
る。
【図6】実施例4に係るブラケットの一部を破断した分
解正面図である。
解正面図である。
【図7】実施例4に係るブラケットの分解斜視図であ
る。
る。
【図8】実施例4に係るブラケットの縦断面図である。
【図9】実施例4に係る締結ねじのくりぬき形状を示す
平面図である。
平面図である。
【図10】締結構造の別の実施例を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図11】締結構造の別の実施例を示す分解側面図であ
る。
る。
1 ブラケット
2 手摺棒
3 締結ねじ
5 台座
6 腕部
7 挿通穴
17 第1ねじ
18 第2ねじ
19 軸部
20 ねじ穴
21 ねじ軸
22 操作頭部
W 取付面
Claims (4)
- 【請求項1】 ブラケット1と、ブラケット1で固定支
持される手摺棒2と、ブラケット1を取付面Wに締結す
るための複数個の締結ねじ3で構成してある手摺構造で
あって、 ブラケット1は取付面Wに締結ねじ3で固定される台座
5と、台座5から突設されて手摺棒2を支持する腕部6
とを備えおり、 締結ねじ3が、取付面Wにねじ込み固定される第1ねじ
17と、第1ねじ17の頭部にねじ込まれて台座5を締
結する第2ねじ18とで構成されており、 第2ねじ18を第1ねじ17から取り外した状態におい
て、手摺棒2とブラケット1とを取付面Wから離れる方
向へ分離できることを特徴とする手摺構造。 - 【請求項2】 第1ねじ17の軸部19に第2ねじ18
用のねじ穴20が設けられており、第2ねじ18がねじ
軸21と操作頭部22を備えている請求項1記載の手摺
構造。 - 【請求項3】 第1ねじ17の軸部19に第2ねじ18
用のねじ軸28が設けられており、第2ねじ18がねじ
穴29と操作部30を備えている請求項1記載の手摺構
造。 - 【請求項4】 台座5に締結ねじ3用の挿通穴7が斜め
に傾斜する状態で通設されており、 挿通穴7を取付面Wの側へ向かって先拡がり上に形成し
て、第2ねじ18を第1ねじ17から取り外した状態に
おいて、手摺棒2とブラケット1とを取付面Wから離れ
る方向へ分離できる請求項1または2または3に記載の
手摺構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002080714A JP2003278344A (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 手摺構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002080714A JP2003278344A (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 手摺構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003278344A true JP2003278344A (ja) | 2003-10-02 |
Family
ID=29229638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002080714A Pending JP2003278344A (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 手摺構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003278344A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009287368A (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | Lonseal Corp | 機械的固定法による断熱防水構造及び工法 |
JP2016160681A (ja) * | 2015-03-03 | 2016-09-05 | ナカ工業株式会社 | 手摺用ブラケット |
-
2002
- 2002-03-22 JP JP2002080714A patent/JP2003278344A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009287368A (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | Lonseal Corp | 機械的固定法による断熱防水構造及び工法 |
JP2016160681A (ja) * | 2015-03-03 | 2016-09-05 | ナカ工業株式会社 | 手摺用ブラケット |
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