JP2003276051A - 射出成形装置及び方法 - Google Patents
射出成形装置及び方法Info
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 流動性や熱安定性に欠ける樹脂を用いても安
定して多層構造樹脂成形品を成形できる射出成形装置及
び方法を提供する。 【解決手段】 第一射出ユニット11から射出される樹
脂が流れる第一樹脂流路14と、第二射出ユニット12
から射出される樹脂が流れる第二樹脂流路15と、第一
樹脂流路と第二樹脂流路とに連通した合流ノズル部16
とを備え、第二樹脂流路を射出ノズル内で前記第一樹脂
流路に沿うように平行に設けて第二樹脂流路の先端部を
屈曲させることにより合流ノズル部に連通させた射出ノ
ズル13を使用し、第一射出ユニット11及び第二射出
ユニット12をあらかじめ設定された順序で、かつ、あ
らかじめ設定された量の樹脂を射出するように制御す
る。
定して多層構造樹脂成形品を成形できる射出成形装置及
び方法を提供する。 【解決手段】 第一射出ユニット11から射出される樹
脂が流れる第一樹脂流路14と、第二射出ユニット12
から射出される樹脂が流れる第二樹脂流路15と、第一
樹脂流路と第二樹脂流路とに連通した合流ノズル部16
とを備え、第二樹脂流路を射出ノズル内で前記第一樹脂
流路に沿うように平行に設けて第二樹脂流路の先端部を
屈曲させることにより合流ノズル部に連通させた射出ノ
ズル13を使用し、第一射出ユニット11及び第二射出
ユニット12をあらかじめ設定された順序で、かつ、あ
らかじめ設定された量の樹脂を射出するように制御す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形装置及び
方法に関し、詳しくは、コア層用樹脂をスキン層用樹脂
で被覆した多層構造の樹脂成形品を成形するための装置
及び方法であって、特に、硬質塩化ビニル樹脂にも対応
可能な射出成形装置及び方法に関する。
方法に関し、詳しくは、コア層用樹脂をスキン層用樹脂
で被覆した多層構造の樹脂成形品を成形するための装置
及び方法であって、特に、硬質塩化ビニル樹脂にも対応
可能な射出成形装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コア層(内層)用樹脂をスキ
ン層(外層)用樹脂で被覆した多層構造の樹脂成形品が
広く用いられており、このような樹脂成形品を製造する
ための射出成形装置及び方法として、例えば、特開平1
−141711号公報や特開平10−151645号公
報等に記載されているように、従来から種々提案されて
いる。
ン層(外層)用樹脂で被覆した多層構造の樹脂成形品が
広く用いられており、このような樹脂成形品を製造する
ための射出成形装置及び方法として、例えば、特開平1
−141711号公報や特開平10−151645号公
報等に記載されているように、従来から種々提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の多層構
造の樹脂成形品は、流動性や熱安定性が良好な樹脂を用
いて製造されており、流動性や熱安定性が悪い硬質塩化
ビニル樹脂を用いた多層構造の樹脂成形品は得られてい
なかった。すなわち、従来の成形装置は、スキン層用樹
脂の流路とコア層用樹脂の流路とがスパイダーを介して
同芯状に配置された複雑な構成であり、樹脂温度を調節
できないことに加えて流路の急激な拡大・縮小のため、
流動性が悪い塩化ビニル樹脂で多層構造の樹脂成形品を
製造しようとすると流路内に滞留部が発生し、その滞留
部で変質した樹脂が円滑な射出操作を阻害して成形不良
を多発させる原因となっていた。
造の樹脂成形品は、流動性や熱安定性が良好な樹脂を用
いて製造されており、流動性や熱安定性が悪い硬質塩化
ビニル樹脂を用いた多層構造の樹脂成形品は得られてい
なかった。すなわち、従来の成形装置は、スキン層用樹
脂の流路とコア層用樹脂の流路とがスパイダーを介して
同芯状に配置された複雑な構成であり、樹脂温度を調節
できないことに加えて流路の急激な拡大・縮小のため、
流動性が悪い塩化ビニル樹脂で多層構造の樹脂成形品を
製造しようとすると流路内に滞留部が発生し、その滞留
部で変質した樹脂が円滑な射出操作を阻害して成形不良
を多発させる原因となっていた。
【0004】また、従来の多層構造樹脂成形品を射出成
形するための射出成形装置は、コア層用樹脂やスキン層
用樹脂の射出タイミングや射出量等を制御するための流
路開閉機構を設けているため、この流路開閉機構部分に
樹脂の滞留が発生しやすく、硬質塩化ビニル樹脂を使用
した多層構造樹脂成形品の射出成形を困難なものとして
いた。
形するための射出成形装置は、コア層用樹脂やスキン層
用樹脂の射出タイミングや射出量等を制御するための流
路開閉機構を設けているため、この流路開閉機構部分に
樹脂の滞留が発生しやすく、硬質塩化ビニル樹脂を使用
した多層構造樹脂成形品の射出成形を困難なものとして
いた。
【0005】そこで本発明は、コア層用樹脂及びスキン
層用樹脂が流れる流路をシンプルで樹脂が滞留しない構
造にするとともに、それぞれの樹脂温度を単独で制御で
きる構造にすることにより、流動性や熱安定性に欠ける
硬質塩化ビニル樹脂を用いても安定した状態で多層構造
樹脂成形品を射出成形することができる射出成形装置及
び方法を提供することを目的としている。
層用樹脂が流れる流路をシンプルで樹脂が滞留しない構
造にするとともに、それぞれの樹脂温度を単独で制御で
きる構造にすることにより、流動性や熱安定性に欠ける
硬質塩化ビニル樹脂を用いても安定した状態で多層構造
樹脂成形品を射出成形することができる射出成形装置及
び方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の射出成形装置は、金型に形成されたキャビ
ティ部に対して第一射出ユニット及び第二射出ユニット
から射出されたコア層用樹脂及びスキン層用樹脂をそれ
ぞれ射出ノズルを介して射出注入することによりコア層
用樹脂をスキン層用樹脂で被覆した多層構造の樹脂成形
品を成形するための射出成形装置であって、前記射出ノ
ズルは、前記第一射出ユニットから射出される樹脂が流
れる第一樹脂流路と、前記第二射出ユニットから射出さ
れる樹脂が流れる第二樹脂流路と、前記第一樹脂流路と
前記第二樹脂流路とに連通した合流ノズル部とを備え、
前記第二樹脂流路を射出ノズル内で前記第一樹脂流路に
沿うように平行に設けて該第二樹脂流路の先端部を屈曲
させることにより前記合流ノズル部に連通させ、前記第
一射出ユニット及び第二射出ユニットは、両射出ユニッ
トを、あらかじめ設定された順序で、かつ、あらかじめ
設定された量の樹脂を射出する動作を行うように制御す
るための制御手段を備えていることを特徴としている。
め、本発明の射出成形装置は、金型に形成されたキャビ
ティ部に対して第一射出ユニット及び第二射出ユニット
から射出されたコア層用樹脂及びスキン層用樹脂をそれ
ぞれ射出ノズルを介して射出注入することによりコア層
用樹脂をスキン層用樹脂で被覆した多層構造の樹脂成形
品を成形するための射出成形装置であって、前記射出ノ
ズルは、前記第一射出ユニットから射出される樹脂が流
れる第一樹脂流路と、前記第二射出ユニットから射出さ
れる樹脂が流れる第二樹脂流路と、前記第一樹脂流路と
前記第二樹脂流路とに連通した合流ノズル部とを備え、
前記第二樹脂流路を射出ノズル内で前記第一樹脂流路に
沿うように平行に設けて該第二樹脂流路の先端部を屈曲
させることにより前記合流ノズル部に連通させ、前記第
一射出ユニット及び第二射出ユニットは、両射出ユニッ
トを、あらかじめ設定された順序で、かつ、あらかじめ
設定された量の樹脂を射出する動作を行うように制御す
るための制御手段を備えていることを特徴としている。
【0007】さらに、本発明の射出成形装置は、前記ス
キン層用樹脂及びコア層用樹脂がそれぞれ硬質塩化ビニ
ル樹脂であること、前記射出ノズル、又は、前記射出ノ
ズルと前記第一射出ユニット及び第二射出ユニットの樹
脂流路を連通させるための接続ブロック又は連結ブロッ
クのうち少なくとも一箇所に、温度調節流体を流通させ
ることができる通路を備えていることを特徴としてい
る。
キン層用樹脂及びコア層用樹脂がそれぞれ硬質塩化ビニ
ル樹脂であること、前記射出ノズル、又は、前記射出ノ
ズルと前記第一射出ユニット及び第二射出ユニットの樹
脂流路を連通させるための接続ブロック又は連結ブロッ
クのうち少なくとも一箇所に、温度調節流体を流通させ
ることができる通路を備えていることを特徴としてい
る。
【0008】また、本発明の射出成形方法は、前述のよ
うに構成した射出成形装置を用いてコア層をスキン層で
被覆した樹脂成形品を成形する射出成形方法であって、
最初に前記第一射出ユニット又は第二射出ユニットのい
ずれか一方の射出ユニットを停止させた状態で他方の射
出ユニットを作動させて樹脂成形品の外面を形成するの
に十分な量のスキン層用樹脂を前記キャビティ部内に注
入した後、該他方のユニットを停止させた状態で一方の
射出ユニットを作動させてあらかじめ設定された量のコ
ア層用樹脂を注入し、次いで、該一方の射出ユニットを
停止させた状態で前記他方のユニットを作動させて前記
合流ノズル部に残存するコア層用樹脂をスキン層用樹脂
によってキャビティ部内に押出注入するとともに、キャ
ビティ部の注入口部分にスキン層用樹脂を注入してコア
層用樹脂を覆うことを特徴とし、特に、前記スキン層用
樹脂及びコア層用樹脂がそれぞれ硬質塩化ビニル樹脂で
あり、第一射出ユニット及び第二射出ユニットからキャ
ビティ部に注入される各樹脂の温度を190〜220℃
の範囲内に調節することを特徴としている。
うに構成した射出成形装置を用いてコア層をスキン層で
被覆した樹脂成形品を成形する射出成形方法であって、
最初に前記第一射出ユニット又は第二射出ユニットのい
ずれか一方の射出ユニットを停止させた状態で他方の射
出ユニットを作動させて樹脂成形品の外面を形成するの
に十分な量のスキン層用樹脂を前記キャビティ部内に注
入した後、該他方のユニットを停止させた状態で一方の
射出ユニットを作動させてあらかじめ設定された量のコ
ア層用樹脂を注入し、次いで、該一方の射出ユニットを
停止させた状態で前記他方のユニットを作動させて前記
合流ノズル部に残存するコア層用樹脂をスキン層用樹脂
によってキャビティ部内に押出注入するとともに、キャ
ビティ部の注入口部分にスキン層用樹脂を注入してコア
層用樹脂を覆うことを特徴とし、特に、前記スキン層用
樹脂及びコア層用樹脂がそれぞれ硬質塩化ビニル樹脂で
あり、第一射出ユニット及び第二射出ユニットからキャ
ビティ部に注入される各樹脂の温度を190〜220℃
の範囲内に調節することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の射出成
形装置の第1形態例を示すものであって、図1は射出ノ
ズルの断面図、図2は図1のII−II線断面図である。こ
の射出成形装置は、第一射出ユニット11及び第二射出
ユニット12からあらかじめ設定された順序で、あらか
じめ設定された量がそれぞれ射出されたコア層用樹脂及
びスキン層用樹脂を、射出ノズル13を介して金型のキ
ャビティ部にそれぞれ射出注入することにより、コア層
用樹脂をスキン層用樹脂で被覆した多層構造の樹脂成形
品を成形するためのものであって、射出ノズル13は、
中心部の第一樹脂流路14と、該第一樹脂流路14に沿
うように平行に設けられた第二樹脂流路15と、第一樹
脂流路14及び第二樹脂流路15の先端に連通した合流
ノズル部16とを備えている。
形装置の第1形態例を示すものであって、図1は射出ノ
ズルの断面図、図2は図1のII−II線断面図である。こ
の射出成形装置は、第一射出ユニット11及び第二射出
ユニット12からあらかじめ設定された順序で、あらか
じめ設定された量がそれぞれ射出されたコア層用樹脂及
びスキン層用樹脂を、射出ノズル13を介して金型のキ
ャビティ部にそれぞれ射出注入することにより、コア層
用樹脂をスキン層用樹脂で被覆した多層構造の樹脂成形
品を成形するためのものであって、射出ノズル13は、
中心部の第一樹脂流路14と、該第一樹脂流路14に沿
うように平行に設けられた第二樹脂流路15と、第一樹
脂流路14及び第二樹脂流路15の先端に連通した合流
ノズル部16とを備えている。
【0010】前記射出ノズル13の後端には、前記第一
樹脂流路14に対して一直線状に前記第一射出ユニット
11が設けられており、前記射出ノズル13の側方に
は、前記第二樹脂流路15の後端に連通する第二樹脂導
入路17を設けた接続ブロック18を介して前記第二射
出ユニット12が設けられている。
樹脂流路14に対して一直線状に前記第一射出ユニット
11が設けられており、前記射出ノズル13の側方に
は、前記第二樹脂流路15の後端に連通する第二樹脂導
入路17を設けた接続ブロック18を介して前記第二射
出ユニット12が設けられている。
【0011】前記合流ノズル部16は、第一樹脂流路1
4に直線状に連通して射出口20に至る主流路21と、
第二樹脂流路15の先端からノズル中心方向に屈曲して
第二樹脂流路15を主流路21に直接連通させる合流流
路22とを有している。
4に直線状に連通して射出口20に至る主流路21と、
第二樹脂流路15の先端からノズル中心方向に屈曲して
第二樹脂流路15を主流路21に直接連通させる合流流
路22とを有している。
【0012】したがって、第一射出ユニット11から射
出された樹脂は、第一樹脂導入路19を通って第一樹脂
流路14に直線状に流入し、合流ノズル部16の主流路
21を通って直線状に射出口20から射出される。ま
た、第二射出ユニット12から射出された樹脂は、第二
樹脂導入路17を通って射出ノズル13内に流入し、流
れ方向を第一樹脂流路14と平行な方向に変えて第二樹
脂流路15に流入した後、合流ノズル部16の合流流路
22を通って主流路21に流入し、主流路21を通って
射出口20から射出される。
出された樹脂は、第一樹脂導入路19を通って第一樹脂
流路14に直線状に流入し、合流ノズル部16の主流路
21を通って直線状に射出口20から射出される。ま
た、第二射出ユニット12から射出された樹脂は、第二
樹脂導入路17を通って射出ノズル13内に流入し、流
れ方向を第一樹脂流路14と平行な方向に変えて第二樹
脂流路15に流入した後、合流ノズル部16の合流流路
22を通って主流路21に流入し、主流路21を通って
射出口20から射出される。
【0013】また、第一樹脂流路14と第二樹脂流路1
5とが独立して平行に設けられた射出ノズル13の内部
には温度調節流体通路23が設けられており、該通路2
3に冷媒、例えば冷却用空気を導入することにより、前
記第一樹脂流路14や第二樹脂流路15を流れる樹脂を
最適温度に調節できるようになっている。また、接続ブ
ロック18の内部には温度調節流体通路23bが設けら
れており、該通路23bにも、例えば冷却用空気等の冷
媒を導入したり、又は外気に開放したりすることによ
り、前記第二樹脂導入路17を流れる樹脂を最適温度に
調節できるようになっている。
5とが独立して平行に設けられた射出ノズル13の内部
には温度調節流体通路23が設けられており、該通路2
3に冷媒、例えば冷却用空気を導入することにより、前
記第一樹脂流路14や第二樹脂流路15を流れる樹脂を
最適温度に調節できるようになっている。また、接続ブ
ロック18の内部には温度調節流体通路23bが設けら
れており、該通路23bにも、例えば冷却用空気等の冷
媒を導入したり、又は外気に開放したりすることによ
り、前記第二樹脂導入路17を流れる樹脂を最適温度に
調節できるようになっている。
【0014】射出ノズル13内の温度設定は、射出成形
する樹脂原料に応じて適宜調節することができるが、硬
質塩化ビニル樹脂からなる多層構造の樹脂成形品を成形
する場合には、第一射出ユニット11及び第二射出ユニ
ット12からキャビティ部に注入される各樹脂の温度が
190〜220℃、好ましくは200〜210℃の範囲
内となるように設定することが好ましい。この射出温度
が190℃未満の場合、流動性が悪い硬質塩化ビニル樹
脂をキャビティ部の末端部まで行き亘らせるのが困難に
なり、逆に220℃を超えると硬質塩化ビニル樹脂が焼
き付いて変質するという問題が発生する。
する樹脂原料に応じて適宜調節することができるが、硬
質塩化ビニル樹脂からなる多層構造の樹脂成形品を成形
する場合には、第一射出ユニット11及び第二射出ユニ
ット12からキャビティ部に注入される各樹脂の温度が
190〜220℃、好ましくは200〜210℃の範囲
内となるように設定することが好ましい。この射出温度
が190℃未満の場合、流動性が悪い硬質塩化ビニル樹
脂をキャビティ部の末端部まで行き亘らせるのが困難に
なり、逆に220℃を超えると硬質塩化ビニル樹脂が焼
き付いて変質するという問題が発生する。
【0015】このように形成した射出ノズル13は、第
一射出ユニット11及び第二射出ユニット12を、図示
しない制御手段によってあらかじめ設定された順序で作
動させ、あらかじめ設定された量の樹脂をそれぞれ射出
するように作動させることにより、金型内のキャビティ
部にコア層用樹脂をスキン層用樹脂で被覆した多層構造
樹脂成形品を射出成形することができる。
一射出ユニット11及び第二射出ユニット12を、図示
しない制御手段によってあらかじめ設定された順序で作
動させ、あらかじめ設定された量の樹脂をそれぞれ射出
するように作動させることにより、金型内のキャビティ
部にコア層用樹脂をスキン層用樹脂で被覆した多層構造
樹脂成形品を射出成形することができる。
【0016】また、射出ノズル13の各流路に、弁等の
流路開閉機構を設けていないので、流路内での樹脂の滞
留を抑制することができ、流動性や熱安定性に欠ける硬
質塩化ビニル樹脂を用いても、安定した状態で多層構造
樹脂成形品を射出成形することができる。
流路開閉機構を設けていないので、流路内での樹脂の滞
留を抑制することができ、流動性や熱安定性に欠ける硬
質塩化ビニル樹脂を用いても、安定した状態で多層構造
樹脂成形品を射出成形することができる。
【0017】図3は、多層構造樹脂成形品を射出成形す
るときのコア層用樹脂及びスキン層用樹脂の流量変化を
示す図であって、図4乃至図6は、射出成形時の各段階
におけるキャビティ部内の樹脂の状態を説明するための
概略断面図である。
るときのコア層用樹脂及びスキン層用樹脂の流量変化を
示す図であって、図4乃至図6は、射出成形時の各段階
におけるキャビティ部内の樹脂の状態を説明するための
概略断面図である。
【0018】一例として、第一射出ユニット11からス
キン層用樹脂を射出し、第二射出ユニット12からコア
層用樹脂を射出する成形工程について説明する。まず、
最初の図3に示す第1射出工程Aでは、第二射出ユニッ
ト12を停止させた状態で第一射出ユニット11を作動
させ、スキン層用樹脂P1を第一樹脂導入路19から第
一樹脂流路14に導入する。このスキン層用樹脂P1
は、第一樹脂流路14を先端方向に直線的に流れ、合流
ノズル部16の射出口20から、金型31のキャビティ
部32内に注入口33を通って注入される。
キン層用樹脂を射出し、第二射出ユニット12からコア
層用樹脂を射出する成形工程について説明する。まず、
最初の図3に示す第1射出工程Aでは、第二射出ユニッ
ト12を停止させた状態で第一射出ユニット11を作動
させ、スキン層用樹脂P1を第一樹脂導入路19から第
一樹脂流路14に導入する。このスキン層用樹脂P1
は、第一樹脂流路14を先端方向に直線的に流れ、合流
ノズル部16の射出口20から、金型31のキャビティ
部32内に注入口33を通って注入される。
【0019】このとき、第二樹脂流路15内のコア層用
樹脂P2は、スキン層用樹脂P1の射出圧力によって合
流流路22から第二樹脂流路15内に押し込まれた状態
になるので、主流路21に流出することはない。また、
スキン層用樹脂P1の注入量は、樹脂成形品の外面を形
成するのに十分な量に設定されており、成形品の大きさ
や形状、肉厚等の条件に応じて一定量が注入される。し
たがって、この第1射出工程Aでは、図4に示すよう
に、キャビティ部32内には、その一部にスキン層用樹
脂P1が注入された状態となる。
樹脂P2は、スキン層用樹脂P1の射出圧力によって合
流流路22から第二樹脂流路15内に押し込まれた状態
になるので、主流路21に流出することはない。また、
スキン層用樹脂P1の注入量は、樹脂成形品の外面を形
成するのに十分な量に設定されており、成形品の大きさ
や形状、肉厚等の条件に応じて一定量が注入される。し
たがって、この第1射出工程Aでは、図4に示すよう
に、キャビティ部32内には、その一部にスキン層用樹
脂P1が注入された状態となる。
【0020】次に、図3に示す第2射出工程Bでは、第
一射出ユニット11を停止させた状態で第二射出ユニッ
ト12を作動させ、コア層用樹脂P2を第二樹脂導入路
17から第二樹脂流路15に導入する。コア層用樹脂P
2は、第二樹脂流路15から合流流路22を経て主流路
21に流入し、射出口20から金型31のキャビティ部
32内に注入される。
一射出ユニット11を停止させた状態で第二射出ユニッ
ト12を作動させ、コア層用樹脂P2を第二樹脂導入路
17から第二樹脂流路15に導入する。コア層用樹脂P
2は、第二樹脂流路15から合流流路22を経て主流路
21に流入し、射出口20から金型31のキャビティ部
32内に注入される。
【0021】このとき、第一樹脂流路14内のスキン層
用樹脂P1は、コア層用樹脂P2の射出圧力によって主
流路21後方から第一樹脂流路14内に押し込まれた状
態になるので、主流路21方向に流出することはない。
また、コア層用樹脂P2の注入量は、樹脂成形品の体積
や肉厚等の条件に応じて一定量が注入される。このよう
にコア層用樹脂P2をキャビティ部32内に注入する
と、先に注入されたスキン層用樹脂P1は、キャビティ
部32の周壁に接触した部分が冷却されて固化スキン層
となり、後に注入されたコア層用樹脂P2がスキン層用
樹脂P1の中に潜り込んで注入口33から末端部まで充
填される。
用樹脂P1は、コア層用樹脂P2の射出圧力によって主
流路21後方から第一樹脂流路14内に押し込まれた状
態になるので、主流路21方向に流出することはない。
また、コア層用樹脂P2の注入量は、樹脂成形品の体積
や肉厚等の条件に応じて一定量が注入される。このよう
にコア層用樹脂P2をキャビティ部32内に注入する
と、先に注入されたスキン層用樹脂P1は、キャビティ
部32の周壁に接触した部分が冷却されて固化スキン層
となり、後に注入されたコア層用樹脂P2がスキン層用
樹脂P1の中に潜り込んで注入口33から末端部まで充
填される。
【0022】したがって、この第2射出工程Bでは、図
5に示すように、キャビティ部32内において、先に注
入されたスキン層用樹脂P1がキャビティ部32の周壁
の略全体に接触した状態で、その内部にコア層用樹脂P
2が注入された状態となる。
5に示すように、キャビティ部32内において、先に注
入されたスキン層用樹脂P1がキャビティ部32の周壁
の略全体に接触した状態で、その内部にコア層用樹脂P
2が注入された状態となる。
【0023】最後に、図3に示す第3射出工程Cでは、
再び第二射出ユニット12を停止させた状態で第一射出
ユニット11を作動させ、スキン層用樹脂P3を第一樹
脂流路14から合流ノズル部16を通してキャビティ部
32内に注入する。
再び第二射出ユニット12を停止させた状態で第一射出
ユニット11を作動させ、スキン層用樹脂P3を第一樹
脂流路14から合流ノズル部16を通してキャビティ部
32内に注入する。
【0024】このときのスキン層用樹脂P3は、第一樹
脂流路14から主流路21に流入したときに、先の第2
射出工程Bで主流路21内に流出して合流ノズル部16
内に残存しているコア層用樹脂P2をキャビティ部32
の方向に押し出した後、キャビティ部の注入口33部分
にコア層用樹脂P2を覆うようにして注入される。
脂流路14から主流路21に流入したときに、先の第2
射出工程Bで主流路21内に流出して合流ノズル部16
内に残存しているコア層用樹脂P2をキャビティ部32
の方向に押し出した後、キャビティ部の注入口33部分
にコア層用樹脂P2を覆うようにして注入される。
【0025】したがって、この第3射出工程Cにおける
スキン層用樹脂P3の量は、樹脂成形品の形状等にはほ
とんど関係なく、主流路21内に残存しているコア層用
樹脂P2をキャビティ部32に押出注入した後、キャビ
ティ部32の注入口33部分のコア層用樹脂P2を覆う
ことが可能な量に設定されている。
スキン層用樹脂P3の量は、樹脂成形品の形状等にはほ
とんど関係なく、主流路21内に残存しているコア層用
樹脂P2をキャビティ部32に押出注入した後、キャビ
ティ部32の注入口33部分のコア層用樹脂P2を覆う
ことが可能な量に設定されている。
【0026】このように、第3射出工程Cを行うことに
より、図6に示すように、キャビティ部32内に、スキ
ン層用樹脂P1,P3の内部にコア層用樹脂P2が充填
された状態になり、これを通常通りの手順で金型31か
ら取り出すことにより、コア層用樹脂をスキン層用樹脂
で被覆した多層構造の樹脂成形品を得ることができる。
より、図6に示すように、キャビティ部32内に、スキ
ン層用樹脂P1,P3の内部にコア層用樹脂P2が充填
された状態になり、これを通常通りの手順で金型31か
ら取り出すことにより、コア層用樹脂をスキン層用樹脂
で被覆した多層構造の樹脂成形品を得ることができる。
【0027】また、各工程において、樹脂温度が設定温
度よりも上昇したときには、射出ノズル13の外部側か
らファン等によって空気を吹き付けて全体を冷却した
り、前記温度調節流体通路23,23bが設けられてい
るときには、これらの通路に冷却用空気等を流通させる
ことにより、温度上昇による樹脂の変質を防止すること
ができる。例えば、硬質塩化ビニル樹脂からなる多層構
造の樹脂成形品を成形する場合には、第一射出ユニット
及び第二射出ユニットからキャビティ部に注入される各
樹脂の温度が190〜220℃、好ましくは200〜2
10℃の範囲内となるように調整する。
度よりも上昇したときには、射出ノズル13の外部側か
らファン等によって空気を吹き付けて全体を冷却した
り、前記温度調節流体通路23,23bが設けられてい
るときには、これらの通路に冷却用空気等を流通させる
ことにより、温度上昇による樹脂の変質を防止すること
ができる。例えば、硬質塩化ビニル樹脂からなる多層構
造の樹脂成形品を成形する場合には、第一射出ユニット
及び第二射出ユニットからキャビティ部に注入される各
樹脂の温度が190〜220℃、好ましくは200〜2
10℃の範囲内となるように調整する。
【0028】なお、射出ノズル13は、加工条件等に応
じて複数の部材を組み合わせて形成することができ、硬
質塩化ビニル樹脂用の射出成形装置を基本として製作す
ることが好ましい。また、制御手段には、一般的な射出
成形装置に通常用いられている制御手段に第一射出ユニ
ット11及び第二射出ユニット12の作動順序をタイマ
ー等に基づいて設定するだけで使用可能である。
じて複数の部材を組み合わせて形成することができ、硬
質塩化ビニル樹脂用の射出成形装置を基本として製作す
ることが好ましい。また、制御手段には、一般的な射出
成形装置に通常用いられている制御手段に第一射出ユニ
ット11及び第二射出ユニット12の作動順序をタイマ
ー等に基づいて設定するだけで使用可能である。
【0029】さらに、コア層用樹脂及びスキン層用樹脂
には、射出成形可能な任意の合成樹脂を組み合わせて使
用することが可能であり、同一の合成樹脂でコア層用樹
脂には無色あるいは任意の色調のものを使用し、スキン
層用樹脂には指定の色調のものを使用するといったこと
も可能である。このとき、第一射出ユニット11側の第
一樹脂流路14からスキン層用樹脂を射出するように設
定することにより、主流路21内に残存しているコア層
用樹脂をより確実にキャビティ部32に押し出すことが
できる。
には、射出成形可能な任意の合成樹脂を組み合わせて使
用することが可能であり、同一の合成樹脂でコア層用樹
脂には無色あるいは任意の色調のものを使用し、スキン
層用樹脂には指定の色調のものを使用するといったこと
も可能である。このとき、第一射出ユニット11側の第
一樹脂流路14からスキン層用樹脂を射出するように設
定することにより、主流路21内に残存しているコア層
用樹脂をより確実にキャビティ部32に押し出すことが
できる。
【0030】図7は、本発明の射出成形装置の第2形態
例を示す射出ノズルの断面図である。なお、前記第1形
態例に示した射出ノズルと同一の構成要素のものには同
一の符号を付して詳細な説明を省略する。
例を示す射出ノズルの断面図である。なお、前記第1形
態例に示した射出ノズルと同一の構成要素のものには同
一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0031】本形態例に示す射出ノズル41は、前記第
1形態例の射出ノズルと同様に、ノズル中心に位置する
第一樹脂流路42と、これに平行な第二樹脂流路43
と、両流路が合流する合流ノズル部44とを備えてい
る。この射出ノズル41の後方には、第一樹脂流路42
に直線で連通する第一樹脂導入路45と、第二樹脂流路
43に対して数十度屈曲した方向に設けられた第二樹脂
導入路46とを有する接続ブロック47が設けられてお
り、第一樹脂導入路45の後方に第一連結ブロック48
を介して第一射出ユニット11が、第二樹脂導入路46
の後方に第二連結ブロック49を介して第二射出ユニッ
ト12が、両導入路45,46の開き角度に対応した角
度でそれぞれ設けられている。前記接続ブロック47の
内部には温度調節流体通路23,23bが設けられてお
り、各通路23,23bに、例えば冷却用空気等の冷媒
を導入したり、又は、外気に開放したりすることによ
り、前記第一樹脂導入路45及び第二樹脂導入路46を
流れる樹脂を最適温度に調節できるようになっている。
また、第1連結ブロック48の内部にも温度調節流体通
路23aが設けられており、該通路23aに、例えば冷
却用空気等の冷媒を導入したり、又は、外気に開放した
りすることにより、前記第一樹脂流路45を流れる樹脂
を最適温度に調節できるようにしている。なお、図7に
示した第二連結ブロック49には温度調節流体通路が設
けられていないが、必要に応じて前記同様の通路を設け
ることにより、第二樹脂導入路46を流れる樹脂の温度
を適宜調節することができる。
1形態例の射出ノズルと同様に、ノズル中心に位置する
第一樹脂流路42と、これに平行な第二樹脂流路43
と、両流路が合流する合流ノズル部44とを備えてい
る。この射出ノズル41の後方には、第一樹脂流路42
に直線で連通する第一樹脂導入路45と、第二樹脂流路
43に対して数十度屈曲した方向に設けられた第二樹脂
導入路46とを有する接続ブロック47が設けられてお
り、第一樹脂導入路45の後方に第一連結ブロック48
を介して第一射出ユニット11が、第二樹脂導入路46
の後方に第二連結ブロック49を介して第二射出ユニッ
ト12が、両導入路45,46の開き角度に対応した角
度でそれぞれ設けられている。前記接続ブロック47の
内部には温度調節流体通路23,23bが設けられてお
り、各通路23,23bに、例えば冷却用空気等の冷媒
を導入したり、又は、外気に開放したりすることによ
り、前記第一樹脂導入路45及び第二樹脂導入路46を
流れる樹脂を最適温度に調節できるようになっている。
また、第1連結ブロック48の内部にも温度調節流体通
路23aが設けられており、該通路23aに、例えば冷
却用空気等の冷媒を導入したり、又は、外気に開放した
りすることにより、前記第一樹脂流路45を流れる樹脂
を最適温度に調節できるようにしている。なお、図7に
示した第二連結ブロック49には温度調節流体通路が設
けられていないが、必要に応じて前記同様の通路を設け
ることにより、第二樹脂導入路46を流れる樹脂の温度
を適宜調節することができる。
【0032】本形態例に示すように、射出ノズル41を
極力短く形成するとともに、第二樹脂流路43と第二樹
脂導入路46との接続角度を緩やかに傾斜させることに
より、樹脂の流れをより円滑にすることができ、射出ノ
ズル流路内における樹脂の滞留発生をより低減すること
ができる。
極力短く形成するとともに、第二樹脂流路43と第二樹
脂導入路46との接続角度を緩やかに傾斜させることに
より、樹脂の流れをより円滑にすることができ、射出ノ
ズル流路内における樹脂の滞留発生をより低減すること
ができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の成形装置
は、コア層用樹脂及びスキン層用樹脂が流れる流路をシ
ンプルで樹脂が滞留しない構造とするとともに、それぞ
れの樹脂温度を単独で制御できる構造とし、加えて、ノ
ズルの各流路に流路開閉機構を設けていないので、樹脂
の滞留を抑制することができ、流動性や熱安定性に欠け
る硬質塩化ビニル樹脂を用いても、本発明方法によって
安定した状態で多層構造樹脂成形品を射出成形すること
ができる。
は、コア層用樹脂及びスキン層用樹脂が流れる流路をシ
ンプルで樹脂が滞留しない構造とするとともに、それぞ
れの樹脂温度を単独で制御できる構造とし、加えて、ノ
ズルの各流路に流路開閉機構を設けていないので、樹脂
の滞留を抑制することができ、流動性や熱安定性に欠け
る硬質塩化ビニル樹脂を用いても、本発明方法によって
安定した状態で多層構造樹脂成形品を射出成形すること
ができる。
【図1】 本発明の射出成形装置の第1形態例を示す射
出ノズルの断面図である。
出ノズルの断面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 多層構造樹脂成形品を射出成形するときのコ
ア層用樹脂及びスキン層用樹脂の流量変化を示す図であ
る。
ア層用樹脂及びスキン層用樹脂の流量変化を示す図であ
る。
【図4】 第1射出工程におけるキャビティ部内の樹脂
の状態を説明するための概略断面図である。
の状態を説明するための概略断面図である。
【図5】 第2射出工程におけるキャビティ部内の樹脂
の状態を説明するための概略断面図である。
の状態を説明するための概略断面図である。
【図6】 第3射出工程におけるキャビティ部内の樹脂
の状態を説明するための概略断面図である。
の状態を説明するための概略断面図である。
【図7】 本発明の射出成形装置の第2形態例を示す射
出ノズルの断面図である。
出ノズルの断面図である。
11…第一射出ユニット、12…第二射出ユニット、1
3…射出ノズル、14…第一樹脂流路、15…第二樹脂
流路、16…合流ノズル部、17…第二樹脂導入路、1
8…接続ブロック、19…第一樹脂導入路、20…射出
口、21…主流路、22…合流流路、23,23a,2
3b…温度調節流体通路、31…金型、32…キャビテ
ィ部、33…注入口、41…射出ノズル、42…第一樹
脂流路、43…第二樹脂流路、44…合流ノズル部、4
5…第一樹脂導入路、46…第二樹脂導入路、47…接
続ブロック、48…第一連結ブロック、49…第二連結
ブロック
3…射出ノズル、14…第一樹脂流路、15…第二樹脂
流路、16…合流ノズル部、17…第二樹脂導入路、1
8…接続ブロック、19…第一樹脂導入路、20…射出
口、21…主流路、22…合流流路、23,23a,2
3b…温度調節流体通路、31…金型、32…キャビテ
ィ部、33…注入口、41…射出ノズル、42…第一樹
脂流路、43…第二樹脂流路、44…合流ノズル部、4
5…第一樹脂導入路、46…第二樹脂導入路、47…接
続ブロック、48…第一連結ブロック、49…第二連結
ブロック
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B29L 9:00 B29L 9:00
(72)発明者 加藤 幸男
神奈川県平塚市西真土二丁目1番35号 三
菱樹脂株式会社平塚工場内
(72)発明者 加藤 雅史
神奈川県平塚市西真土二丁目1番35号 三
菱樹脂株式会社平塚工場内
(72)発明者 渡辺 真二
静岡県沼津市西沢田267−2 株式会社東
芝機械プラスチックエンジニアリング内
(72)発明者 梶川 聡
静岡県沼津市西沢田267−2 株式会社東
芝機械プラスチックエンジニアリング内
(72)発明者 岩本 一浩
山梨県甲府市上条新居町300番地 東洋化
学産業株式会社内
(72)発明者 鈴木 栄人
山梨県甲府市上条新居町300番地 東洋化
学産業株式会社内
Fターム(参考) 4F206 AA15 AG03 AR065 AR14
JA07 JB22 JB30 JM04 JP17
JQ51
Claims (5)
- 【請求項1】 金型に形成されたキャビティ部に対して
第一射出ユニット及び第二射出ユニットから射出された
コア層用樹脂及びスキン層用樹脂をそれぞれ射出ノズル
を介して射出注入することによりコア層用樹脂をスキン
層用樹脂で被覆した多層構造の樹脂成形品を成形するた
めの射出成形装置であって、前記射出ノズルは、前記第
一射出ユニットから射出される樹脂が流れる第一樹脂流
路と、前記第二射出ユニットから射出される樹脂が流れ
る第二樹脂流路と、前記第一樹脂流路と前記第二樹脂流
路とに連通した合流ノズル部とを備え、前記第二樹脂流
路を射出ノズル内で前記第一樹脂流路に沿うように平行
に設けて該第二樹脂流路の先端部を屈曲させることによ
り前記合流ノズル部に連通させ、前記第一射出ユニット
及び第二射出ユニットは、両射出ユニットを、あらかじ
め設定された順序で、かつ、あらかじめ設定された量の
樹脂を射出する動作を行うように制御するための制御手
段を備えていることを特徴とする射出成形装置。 - 【請求項2】 前記スキン層用樹脂及びコア層用樹脂が
それぞれ硬質塩化ビニル樹脂であることを特徴とする請
求項1記載の射出成形装置。 - 【請求項3】 前記射出ノズル、又は、前記射出ノズル
と前記第一射出ユニット及び第二射出ユニットの樹脂流
路を連通させるための接続ブロック又は連結ブロックの
うち少なくとも一箇所に、温度調節流体を流通させるこ
とができる通路を備えていることを特徴とする請求項1
記載の射出成形装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載の射
出成形装置を用いてコア層をスキン層で被覆した樹脂成
形品を成形する射出成形方法であって、最初に前記第一
射出ユニット又は第二射出ユニットのいずれか一方の射
出ユニットを停止させた状態で他方の射出ユニットを作
動させて樹脂成形品の外面を形成するのに十分な量のス
キン層用樹脂を前記キャビティ部内に注入した後、該他
方のユニットを停止させた状態で一方の射出ユニットを
作動させてあらかじめ設定された量のコア層用樹脂を注
入し、次いで、該一方の射出ユニットを停止させた状態
で前記他方のユニットを作動させて前記合流ノズル部に
残存するコア層用樹脂をスキン層用樹脂によってキャビ
ティ部内に押出注入するとともに、キャビティ部の注入
口部分にスキン層用樹脂を注入してコア層用樹脂を覆う
ことを特徴とする射出成形方法。 - 【請求項5】 前記スキン層用樹脂及びコア層用樹脂が
それぞれ硬質塩化ビニル樹脂であり、第一射出ユニット
及び第二射出ユニットからキャビティ部に注入する各樹
脂の温度を190〜220℃の範囲内に調節することを
特徴とする請求項4記載の射出成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002082994A JP2003276051A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 射出成形装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002082994A JP2003276051A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 射出成形装置及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003276051A true JP2003276051A (ja) | 2003-09-30 |
Family
ID=29206811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002082994A Pending JP2003276051A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 射出成形装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003276051A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1765568A1 (en) * | 2004-07-01 | 2007-03-28 | Husky Injection Molding Systems Ltd. | Hot runner coinjection nozzle with thermally separated melt channels |
KR101860909B1 (ko) | 2016-09-28 | 2018-05-24 | 주식회사 유도 | 사출 성형용 발포 성형장치 및 이를 이용한 발포 성형방법 |
-
2002
- 2002-03-25 JP JP2002082994A patent/JP2003276051A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1765568A1 (en) * | 2004-07-01 | 2007-03-28 | Husky Injection Molding Systems Ltd. | Hot runner coinjection nozzle with thermally separated melt channels |
EP1765568A4 (en) * | 2004-07-01 | 2008-12-03 | Husky Injection Molding | HOT CHANNEL COSPLUSING NOZZLE WITH THERMALLY SEPARATED MELTING CHANNELS |
KR101860909B1 (ko) | 2016-09-28 | 2018-05-24 | 주식회사 유도 | 사출 성형용 발포 성형장치 및 이를 이용한 발포 성형방법 |
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