JP2003268634A - ローラカッター式繊維束切断装置 - Google Patents
ローラカッター式繊維束切断装置Info
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Landscapes
- Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な構造で、繊維束を効率よく且つ等長に切
断すると共に、隣接するカッターの間、及び/又は隣接
するカッター刃ステーの間での短繊維の目詰まりや二度
切りなどを防止することを可能にし、切断された短繊維
を円滑に排出することができるローラカッター式繊維束
切断装置を提供する。 【解決手段】複数のカッター(23)はカッター刃ステー(2
2)をカッター(23)のピッチ方向の側面に突出することな
くローラ周方向に所要のピッチ(P) をもって固設するこ
とにより、カッターローラ(20)に支持されている。カッ
ターローラ(20)に繊維束(1) を巻き付け、その繊維束
(1) を押圧ローラ(30)で押圧すると同時にカッター(23)
で連続的に所定の長さに切断する。切断された短繊維の
排出を容易にするには、カッター刃ステー(22)の厚みA
とカッター(23)の厚みBがA≦Bの関係を満足すること
が肝要である。排出抵抗を低減させるためには、カッタ
ー刃ステー(22)の厚みA<カッター(23)の厚みBである
ことが望ましい。
断すると共に、隣接するカッターの間、及び/又は隣接
するカッター刃ステーの間での短繊維の目詰まりや二度
切りなどを防止することを可能にし、切断された短繊維
を円滑に排出することができるローラカッター式繊維束
切断装置を提供する。 【解決手段】複数のカッター(23)はカッター刃ステー(2
2)をカッター(23)のピッチ方向の側面に突出することな
くローラ周方向に所要のピッチ(P) をもって固設するこ
とにより、カッターローラ(20)に支持されている。カッ
ターローラ(20)に繊維束(1) を巻き付け、その繊維束
(1) を押圧ローラ(30)で押圧すると同時にカッター(23)
で連続的に所定の長さに切断する。切断された短繊維の
排出を容易にするには、カッター刃ステー(22)の厚みA
とカッター(23)の厚みBがA≦Bの関係を満足すること
が肝要である。排出抵抗を低減させるためには、カッタ
ー刃ステー(22)の厚みA<カッター(23)の厚みBである
ことが望ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カッターローラに
巻き付けられた繊維束を押圧しながら連続的に所定の長
さに切断するローラカッター式繊維束切断装置に係り、
特に、繊維束を効率よく且つ等長に切断すると共に、円
滑に排出することができるローラカッター式繊維束切断
装置に関する。
巻き付けられた繊維束を押圧しながら連続的に所定の長
さに切断するローラカッター式繊維束切断装置に係り、
特に、繊維束を効率よく且つ等長に切断すると共に、円
滑に排出することができるローラカッター式繊維束切断
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、合成繊維の短繊維(ステープ
ル)を製造する際には、複数のカッターがローラ周方向
に所要のピッチをもって固設されてなるカッターローラ
に繊維束を巻き付け、その繊維束を押圧しながら連続的
に所定の長さに切断するローラカッター式繊維束切断装
置が多用されている。
ル)を製造する際には、複数のカッターがローラ周方向
に所要のピッチをもって固設されてなるカッターローラ
に繊維束を巻き付け、その繊維束を押圧しながら連続的
に所定の長さに切断するローラカッター式繊維束切断装
置が多用されている。
【0003】かかる繊維束切断装置を使用して繊維束を
切断するには、カッターローラに2〜3回巻き付けられ
た繊維束の外周面を押圧ローラで押圧しながら、カッタ
ーローラ周面に所定のピッチをもって配され、カーター
ローラと共に一方向に回転するカッターで切断する。そ
の際に、前記繊維束のうち内側に巻き付けられた繊維束
が前記カッターに押し付けられることによって、連続的
に前記繊維束が所要の長さの短繊維に切断される。この
ときの短繊維のカット長はローラ周方向に並列して固設
されたカッター間のピッチによって決まる。
切断するには、カッターローラに2〜3回巻き付けられ
た繊維束の外周面を押圧ローラで押圧しながら、カッタ
ーローラ周面に所定のピッチをもって配され、カーター
ローラと共に一方向に回転するカッターで切断する。そ
の際に、前記繊維束のうち内側に巻き付けられた繊維束
が前記カッターに押し付けられることによって、連続的
に前記繊維束が所要の長さの短繊維に切断される。この
ときの短繊維のカット長はローラ周方向に並列して固設
されたカッター間のピッチによって決まる。
【0004】ところで、こうした繊維束の切断方式によ
ると、回転するカッターに対する押圧ローラの押圧力が
極めて大きいことから、カッターの変形や折損等が発生
しやすい。このため、従来の繊維束切断装置では、カッ
ターの回転方向の前後両面を挟着支持するようにしてカ
ッター刃ステーを配し、これをカッターと共にカッター
ローラに固設することにより、カッター本体の剛性及び
強度を確保して、繊維束の切断時にカッターに加わる大
きな押圧力に耐え得るように構成し、生産性の向上を図
っている。
ると、回転するカッターに対する押圧ローラの押圧力が
極めて大きいことから、カッターの変形や折損等が発生
しやすい。このため、従来の繊維束切断装置では、カッ
ターの回転方向の前後両面を挟着支持するようにしてカ
ッター刃ステーを配し、これをカッターと共にカッター
ローラに固設することにより、カッター本体の剛性及び
強度を確保して、繊維束の切断時にカッターに加わる大
きな押圧力に耐え得るように構成し、生産性の向上を図
っている。
【0005】しかしながら、カッターをカッター刃ステ
ーにより挟着支持するため、隣接するカッター刃ステー
の間のピッチが、隣接するカッター間のピッチよりも必
然的に狭くなる。その結果、例えば捲縮を有する繊維束
を短繊維に切断した場合に、その短繊維の排出が、隣接
するカッター刃ステーの間で円滑に行われず、同カッタ
ー刃ステー間のみならず、隣接するカッター間でも短繊
維による目詰まりが発生するため、効率的に且つ安定し
た切断ができないという問題があった。また、隣接する
カッター間、及び/又は隣接するカッター刃ステー間に
詰まった短繊維は、隣接するカッター及びカッター刃ス
テーの間で粉状に再度切断されることも多く、通常「二
度切り」という現象を発生するという問題などもあっ
た。
ーにより挟着支持するため、隣接するカッター刃ステー
の間のピッチが、隣接するカッター間のピッチよりも必
然的に狭くなる。その結果、例えば捲縮を有する繊維束
を短繊維に切断した場合に、その短繊維の排出が、隣接
するカッター刃ステーの間で円滑に行われず、同カッタ
ー刃ステー間のみならず、隣接するカッター間でも短繊
維による目詰まりが発生するため、効率的に且つ安定し
た切断ができないという問題があった。また、隣接する
カッター間、及び/又は隣接するカッター刃ステー間に
詰まった短繊維は、隣接するカッター及びカッター刃ス
テーの間で粉状に再度切断されることも多く、通常「二
度切り」という現象を発生するという問題などもあっ
た。
【0006】かかる課題を解決すべく数多くの技術が提
案されている。この種のローラカッター式繊維束切断装
置の一例として、例えば特開平10−168670号公
報には、32mm以下の短繊維を製造するためのローラ
カッター式繊維束切断装置が開示されている。同公報に
開示されたローラカッター式繊維束切断装置は、32m
m以下の短繊維を製造するに当たり、短繊維のカット長
X(mm)とカッター刃ステーの厚みY(mm)の比を
6.6≦X/Y≦7.1と規定しており、 更にカッター
ローラの中心から外周までの距離の2/3以内の位置に
30〜45度の角度をなす漏斗状の短繊維排出補助部材
を設けているものである。
案されている。この種のローラカッター式繊維束切断装
置の一例として、例えば特開平10−168670号公
報には、32mm以下の短繊維を製造するためのローラ
カッター式繊維束切断装置が開示されている。同公報に
開示されたローラカッター式繊維束切断装置は、32m
m以下の短繊維を製造するに当たり、短繊維のカット長
X(mm)とカッター刃ステーの厚みY(mm)の比を
6.6≦X/Y≦7.1と規定しており、 更にカッター
ローラの中心から外周までの距離の2/3以内の位置に
30〜45度の角度をなす漏斗状の短繊維排出補助部材
を設けているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平10−16
8670号公報に開示されたローラカッター式繊維束切
断装置は、上述のごとき32mm以下の短繊維を製造す
るに当たり、短繊維のカット長とカッター刃ステーの厚
みとの比、 更には短繊維排出補助部材の設置位置や角度
を所定の範囲内に満足するように設計する必要がある。
上記公報に開示された技術は、上述のごとき限定した範
囲内では確かに有効なものであるかもしれないが、32
mm以下の短繊維を製造することしかできない。しか
も、32mm以下の短繊維を製造するに当たっては、短
繊維のカット長とカッター刃ステーの厚みとの比、 短繊
維排出補助部材の設置位置や角度を厳格に設定しなけれ
ばならない。このため、カッター、カッター刃ステー及
び短繊維排出補助部材などの設計が煩雑となりやすいば
かりでなく、その設計の自由度が極めて小さくなるとい
う問題を生じる。
8670号公報に開示されたローラカッター式繊維束切
断装置は、上述のごとき32mm以下の短繊維を製造す
るに当たり、短繊維のカット長とカッター刃ステーの厚
みとの比、 更には短繊維排出補助部材の設置位置や角度
を所定の範囲内に満足するように設計する必要がある。
上記公報に開示された技術は、上述のごとき限定した範
囲内では確かに有効なものであるかもしれないが、32
mm以下の短繊維を製造することしかできない。しか
も、32mm以下の短繊維を製造するに当たっては、短
繊維のカット長とカッター刃ステーの厚みとの比、 短繊
維排出補助部材の設置位置や角度を厳格に設定しなけれ
ばならない。このため、カッター、カッター刃ステー及
び短繊維排出補助部材などの設計が煩雑となりやすいば
かりでなく、その設計の自由度が極めて小さくなるとい
う問題を生じる。
【0008】また、従来の上記技術は、前述の公報に開
示された図2に示すように、複数のカッターを、それぞ
れカッター刃ステーによって挟持させてステー共々カッ
ターローラに固設している。隣接するカッター刃ステー
間のピッチを隣接するカッター間のピッチよりも必然的
に狭くせざるを得ないため、カット長の極めて小さい短
繊維を製造するにあたっては、隣接するカッター刃ステ
ー間の排出抵抗が必然的に増大されることとなり、その
短繊維を大量に製造すればするほど、隣接するカッター
間、及び/又は隣接するカッター刃ステー間に短繊維の
目詰まりや二度切りを発生しやすくなる。
示された図2に示すように、複数のカッターを、それぞ
れカッター刃ステーによって挟持させてステー共々カッ
ターローラに固設している。隣接するカッター刃ステー
間のピッチを隣接するカッター間のピッチよりも必然的
に狭くせざるを得ないため、カット長の極めて小さい短
繊維を製造するにあたっては、隣接するカッター刃ステ
ー間の排出抵抗が必然的に増大されることとなり、その
短繊維を大量に製造すればするほど、隣接するカッター
間、及び/又は隣接するカッター刃ステー間に短繊維の
目詰まりや二度切りを発生しやすくなる。
【0009】更にまた、従来のこの種のカーター刃ステ
ーは、上記公報に記載されているように、その断面が略
U字状であり、カッター刃のローラ周方向の前後面及び
底面に密着固定している。従って、その構造が複雑であ
るばかりでなく、高い加工精度が求められ、製作及び組
付けの作業性に大きく影響を与えている。
ーは、上記公報に記載されているように、その断面が略
U字状であり、カッター刃のローラ周方向の前後面及び
底面に密着固定している。従って、その構造が複雑であ
るばかりでなく、高い加工精度が求められ、製作及び組
付けの作業性に大きく影響を与えている。
【0010】本発明は、かかる従来の課題を解消すべく
なされたものであり、その具体的な目的は、簡単な構造
で、繊維束を効率よく且つ等長に切断すると共に、隣接
するカッターの間、及び/又は隣接するカッター刃ステ
ーの間での短繊維の目詰まりや二度切りなどを防止する
ことを可能にし、切断された短繊維を円滑に排出するこ
とができるローラカッター式繊維束切断装置を提供する
ことにある。
なされたものであり、その具体的な目的は、簡単な構造
で、繊維束を効率よく且つ等長に切断すると共に、隣接
するカッターの間、及び/又は隣接するカッター刃ステ
ーの間での短繊維の目詰まりや二度切りなどを防止する
ことを可能にし、切断された短繊維を円滑に排出するこ
とができるローラカッター式繊維束切断装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本件発明者
等は、上述のごとく繊維束の切断時にカッターに対して
加わる過大な押圧力によってカッターの変形や破損等を
発生するという現象を踏まえて、上記課題を解決すべく
鋭意検討を重ねたところ、ある特定の長さの短繊維を製
造するにあたって、意外にもカッターを三方から挟着支
持するカッター刃ステーを介してカッターをカッターロ
ーラに固設するカッター取付構造を排除しても、カッタ
ーの変形や破損等がなく生産性を向上させることが可能
となることを知った。
等は、上述のごとく繊維束の切断時にカッターに対して
加わる過大な押圧力によってカッターの変形や破損等を
発生するという現象を踏まえて、上記課題を解決すべく
鋭意検討を重ねたところ、ある特定の長さの短繊維を製
造するにあたって、意外にもカッターを三方から挟着支
持するカッター刃ステーを介してカッターをカッターロ
ーラに固設するカッター取付構造を排除しても、カッタ
ーの変形や破損等がなく生産性を向上させることが可能
となることを知った。
【0012】すなわち、ローラカッター式の繊維束切断
において、カッター刃ステーをもってカッター刃を前後
両面から支持することなく、カッター刃をカッターロー
ラの周面に並設させることが可能となり、隣接するカッ
ターの間のピッチが隣接するカッター刃ステーの間のピ
ッチ差分だけ広くなるため、短繊維の排出抵抗が小さく
なり、短繊維の目詰まりや二度切りなどの現象が防止さ
れる。
において、カッター刃ステーをもってカッター刃を前後
両面から支持することなく、カッター刃をカッターロー
ラの周面に並設させることが可能となり、隣接するカッ
ターの間のピッチが隣接するカッター刃ステーの間のピ
ッチ差分だけ広くなるため、短繊維の排出抵抗が小さく
なり、短繊維の目詰まりや二度切りなどの現象が防止さ
れる。
【0013】本件請求項1に係る発明は、複数の短冊状
のカッターがカッター刃ステーを介してローラ周方向に
所要のピッチをもって固設されてなるカッターローラ
と、前記カッターローラの回転軸線に平行な回転軸線を
有し、同カッターローラに対峙して配され、同カッター
ローラに巻き付けられた繊維束を押圧する押圧ローラと
を備えてなり、前記カッター刃ステーの厚みAは前記カ
ッターの厚みBよりも厚くなく、且つ前記カッター刃ス
テーが前記カッターのピッチ方向の側面に突出せずに前
記カッターの底面を支持してなることを特徴とするロー
ラカッター式繊維束切断装置にある。
のカッターがカッター刃ステーを介してローラ周方向に
所要のピッチをもって固設されてなるカッターローラ
と、前記カッターローラの回転軸線に平行な回転軸線を
有し、同カッターローラに対峙して配され、同カッター
ローラに巻き付けられた繊維束を押圧する押圧ローラと
を備えてなり、前記カッター刃ステーの厚みAは前記カ
ッターの厚みBよりも厚くなく、且つ前記カッター刃ス
テーが前記カッターのピッチ方向の側面に突出せずに前
記カッターの底面を支持してなることを特徴とするロー
ラカッター式繊維束切断装置にある。
【0014】本発明の基本的なローラカッター式繊維束
切断装置は、複数のカッター刃の底面にカッター刃ステ
ーを配して、同カッター刃ステーとともにローラの周方
向に所要のピッチをもって固設されている。長尺の繊維
束を短繊維に切断するには、そのカッター刃に直交させ
るようにして繊維束を二三度巻き付けた状態で、ローラ
を駆動回転させる。このとき、同時に複数層からなる前
記繊維束を押圧ローラで押圧して、長尺の繊維束を最下
層から順次短繊維に切断する。
切断装置は、複数のカッター刃の底面にカッター刃ステ
ーを配して、同カッター刃ステーとともにローラの周方
向に所要のピッチをもって固設されている。長尺の繊維
束を短繊維に切断するには、そのカッター刃に直交させ
るようにして繊維束を二三度巻き付けた状態で、ローラ
を駆動回転させる。このとき、同時に複数層からなる前
記繊維束を押圧ローラで押圧して、長尺の繊維束を最下
層から順次短繊維に切断する。
【0015】本発明のローラカッター式繊維束切断装置
は、前記カッター刃ステーを前記カッターのピッチ方向
の前後側面から突出させることなくカッターの底面に配
して、ローラ周方向に所要のピッチをもって固設するこ
とにより、前記カッターを底面から支持するという簡単
な構造を採用している。この場合、前記カッターの長手
方向の長さとカッターローラ周方向の厚みとの間に、特
定の関係式を満足させることが好ましい。この関係式が
満足されるかぎり、上述の構造によっても、押圧ローラ
による押圧力に十分耐え得るものであり、カッターの変
形や破損等を発生することはない。
は、前記カッター刃ステーを前記カッターのピッチ方向
の前後側面から突出させることなくカッターの底面に配
して、ローラ周方向に所要のピッチをもって固設するこ
とにより、前記カッターを底面から支持するという簡単
な構造を採用している。この場合、前記カッターの長手
方向の長さとカッターローラ周方向の厚みとの間に、特
定の関係式を満足させることが好ましい。この関係式が
満足されるかぎり、上述の構造によっても、押圧ローラ
による押圧力に十分耐え得るものであり、カッターの変
形や破損等を発生することはない。
【0016】切断された短繊維を円滑に排出するには、
前記カッター刃ステーのローラ周方向の厚みAとカッタ
ーの厚みBがA≦Bの関係を満足することが肝要であ
る。隣接するカッター刃ステーの間、及び/又は隣接す
るカッターの間の排出抵抗を低減させるためには、前記
カッター刃ステーの厚みA<カッターの厚みBであるこ
とがより望ましい。
前記カッター刃ステーのローラ周方向の厚みAとカッタ
ーの厚みBがA≦Bの関係を満足することが肝要であ
る。隣接するカッター刃ステーの間、及び/又は隣接す
るカッターの間の排出抵抗を低減させるためには、前記
カッター刃ステーの厚みA<カッターの厚みBであるこ
とがより望ましい。
【0017】上記構成によると、隣接するカッター刃ス
テーの間のピッチが、隣接するカッターの間のピッチよ
りも広くなるため、切断された短繊維の排出が、カッタ
ー間の排出空間から拡大されたカッター刃ステー間の排
出空間へと円滑に行われるようになり、隣接するカッタ
ーの間、及び/又はカッター刃ステーの間で短繊維の目
詰まりを生じることなく、効率よく且つ等長に切断する
ことができるようになる。また、短繊維の排出が円滑に
なされることにより、カッター刃の刃先に短繊維が滞る
こともなくなるため、当然に二度切りも発生しない。
テーの間のピッチが、隣接するカッターの間のピッチよ
りも広くなるため、切断された短繊維の排出が、カッタ
ー間の排出空間から拡大されたカッター刃ステー間の排
出空間へと円滑に行われるようになり、隣接するカッタ
ーの間、及び/又はカッター刃ステーの間で短繊維の目
詰まりを生じることなく、効率よく且つ等長に切断する
ことができるようになる。また、短繊維の排出が円滑に
なされることにより、カッター刃の刃先に短繊維が滞る
こともなくなるため、当然に二度切りも発生しない。
【0018】従って、本発明によれば大量のトウを処理
しても、短繊維の排出が円滑に行われ、前記カッター及
びカッター刃ステーが過大な押圧力に耐えられず変形や
破損などを発生することもなく、所望の繊維カット長を
もつ短繊維を安定して製造することができるようにな
る。
しても、短繊維の排出が円滑に行われ、前記カッター及
びカッター刃ステーが過大な押圧力に耐えられず変形や
破損などを発生することもなく、所望の繊維カット長を
もつ短繊維を安定して製造することができるようにな
る。
【0019】請求項2に係る発明は、前記カッター刃ス
テーの厚みA及びカッターの厚みBが0.5〜2.0m
mであることを特徴としている。上記請求項1の作用効
果を顕著に現出するためには、前記カッター刃ステーの
厚みA及びカッターの厚みBを選択することが肝要であ
る。前記カッター刃ステーの厚みA及びカッターの厚み
Bの双方は、0.5〜2.0mmであることが有効であ
る。前記カッター刃ステーA及びカッターの厚みBが
0.5mmより小さいと、各カッター刃ステー及びカッ
ターに極めて大きな押圧力が集中しやすく、前記カッタ
ー刃ステー及びカッターの変形やカッターの刃こぼれが
発生しやすくなり、実施化には馴染まない。
テーの厚みA及びカッターの厚みBが0.5〜2.0m
mであることを特徴としている。上記請求項1の作用効
果を顕著に現出するためには、前記カッター刃ステーの
厚みA及びカッターの厚みBを選択することが肝要であ
る。前記カッター刃ステーの厚みA及びカッターの厚み
Bの双方は、0.5〜2.0mmであることが有効であ
る。前記カッター刃ステーA及びカッターの厚みBが
0.5mmより小さいと、各カッター刃ステー及びカッ
ターに極めて大きな押圧力が集中しやすく、前記カッタ
ー刃ステー及びカッターの変形やカッターの刃こぼれが
発生しやすくなり、実施化には馴染まない。
【0020】また、前記カッター刃ステー及びカッター
の各厚みA,Bが2.0mmより大きいと、隣接するカ
ッターの間のピッチが狭くなり、例えば短繊維のカット
長が55mm以下の短繊維を切断する場合に、短繊維の
排出が円滑に行われず、隣接するカッター刃ステー間、
及び/又はカッター間で目詰まりを生じて効率よく且つ
等しい長さに切断することができず、本発明の初期の目
的が達成されない。
の各厚みA,Bが2.0mmより大きいと、隣接するカ
ッターの間のピッチが狭くなり、例えば短繊維のカット
長が55mm以下の短繊維を切断する場合に、短繊維の
排出が円滑に行われず、隣接するカッター刃ステー間、
及び/又はカッター間で目詰まりを生じて効率よく且つ
等しい長さに切断することができず、本発明の初期の目
的が達成されない。
【0021】請求項3に係る発明は、前記カッターの上
記関係式を特定したものであり、カッターの長手方向の
実効長さLとカッターのカッターローラ周方向の厚みB
が、(L/100)<B<(L/10)の式を満足して
いることを特徴としている。
記関係式を特定したものであり、カッターの長手方向の
実効長さLとカッターのカッターローラ周方向の厚みB
が、(L/100)<B<(L/10)の式を満足して
いることを特徴としている。
【0022】ここで、前記カッターの長手方向の実効長
さLとは、カッターローラの一対の鍔部の間に露呈する
部分のカッター長をいう。繊維束の切断に耐え得るカッ
ターの強度を確保するには、前記カッターの長手方向の
実効長さLとカッターのカッターローラ周方向の厚みB
とを(L/100)<B<(L/10)の寸法関係に規
定することが好ましい。
さLとは、カッターローラの一対の鍔部の間に露呈する
部分のカッター長をいう。繊維束の切断に耐え得るカッ
ターの強度を確保するには、前記カッターの長手方向の
実効長さLとカッターのカッターローラ周方向の厚みB
とを(L/100)<B<(L/10)の寸法関係に規
定することが好ましい。
【0023】上記請求項2のごとくカッターの厚みBは
0.5〜2.0mmであり、このカッターの厚みBに対
して、(L/100)<B<(L/10)の式を満足す
る範囲内でカッターの長さLを5mm<L<200mm
に設定することが好ましい。更に好ましくは、(L/7
5)<B<(L/25)の範囲が特に有効である。この
カッターの長さLが5mmよりも小さくなると、カッタ
ーローラの鍔部の径が大きくなり、しかもカッターの切
断能力が極めて低下するため好ましくない。前記カッタ
ーの長さLが200mmよりも大きくなると、回転する
カッターの剛性及び強度が低下し、カッターの変形や刃
こぼれが発生しやすくなる場合がある。
0.5〜2.0mmであり、このカッターの厚みBに対
して、(L/100)<B<(L/10)の式を満足す
る範囲内でカッターの長さLを5mm<L<200mm
に設定することが好ましい。更に好ましくは、(L/7
5)<B<(L/25)の範囲が特に有効である。この
カッターの長さLが5mmよりも小さくなると、カッタ
ーローラの鍔部の径が大きくなり、しかもカッターの切
断能力が極めて低下するため好ましくない。前記カッタ
ーの長さLが200mmよりも大きくなると、回転する
カッターの剛性及び強度が低下し、カッターの変形や刃
こぼれが発生しやすくなる場合がある。
【0024】上記構成によると、従来のごとくU字状を
なすカッター刃ステーを介してカッターの三方を挟着支
持する必要がなくなる。上述のごとく前記カッターの底
面を支持することにより、繊維束の切断時にカッターに
加わる局部的な大きな押圧力に耐えることができるよう
になり、簡単な構造で生産性を向上させることができ
る。
なすカッター刃ステーを介してカッターの三方を挟着支
持する必要がなくなる。上述のごとく前記カッターの底
面を支持することにより、繊維束の切断時にカッターに
加わる局部的な大きな押圧力に耐えることができるよう
になり、簡単な構造で生産性を向上させることができ
る。
【0025】請求項4に係る発明は、前記カッターのピ
ッチが、10〜100mmであることを特徴としてい
る。短繊維のカット長を決定するカッターの間のピッチ
は、特に限定されるものではないが、隣接するカッター
の間のピッチの範囲を規定することが望ましい。このピ
ッチの範囲は、上記作用効果を顕著に現出するためには
10〜100mmであることが好ましく、特に20〜4
5mmであることが望ましい。切断時に前記カッターに
過大な集中荷重が加わっても、同カッターの変形や破壊
などが生じることなく、繊維束を隣接するカッターの間
のピッチに等しい長さに正確に切断することができると
共に、切断された短繊維を良好に排出することができる
ようになる。ピッチが10mmより小さいと短繊維の排
出が円滑に行われなくなる場合があり、100mmを越
えると回転するカッターに対して押圧ローラによる押圧
力がカッターの回転方向の前後側面に向かう分力が増加
し、同カッターの変形や破壊などが発生する場合があ
る。
ッチが、10〜100mmであることを特徴としてい
る。短繊維のカット長を決定するカッターの間のピッチ
は、特に限定されるものではないが、隣接するカッター
の間のピッチの範囲を規定することが望ましい。このピ
ッチの範囲は、上記作用効果を顕著に現出するためには
10〜100mmであることが好ましく、特に20〜4
5mmであることが望ましい。切断時に前記カッターに
過大な集中荷重が加わっても、同カッターの変形や破壊
などが生じることなく、繊維束を隣接するカッターの間
のピッチに等しい長さに正確に切断することができると
共に、切断された短繊維を良好に排出することができる
ようになる。ピッチが10mmより小さいと短繊維の排
出が円滑に行われなくなる場合があり、100mmを越
えると回転するカッターに対して押圧ローラによる押圧
力がカッターの回転方向の前後側面に向かう分力が増加
し、同カッターの変形や破壊などが発生する場合があ
る。
【0026】請求項5に係る発明は、前記カッターが、
基体部と同基体部から先端に向けて漸次縮小するテーパ
ー部とからなり、同テーパー部のテーパー角が10〜4
0°であることを特徴としている。前記カッターのテー
パー部の形状は、刃こぼれが発生せず、且つ短繊維の排
出を円滑に行うことができるものであれば、特に限定さ
れるものではない。既述したような作用効果を更に顕著
に現出するためには、前記カッターのテーパー部のテー
パー角は10〜40°であることが有効である。特に前
記テーパー角は14〜31°であることが望ましい。カ
ッター刃の破損をなくして、良好なカット性能を長期間
にわたって維持することができる。
基体部と同基体部から先端に向けて漸次縮小するテーパ
ー部とからなり、同テーパー部のテーパー角が10〜4
0°であることを特徴としている。前記カッターのテー
パー部の形状は、刃こぼれが発生せず、且つ短繊維の排
出を円滑に行うことができるものであれば、特に限定さ
れるものではない。既述したような作用効果を更に顕著
に現出するためには、前記カッターのテーパー部のテー
パー角は10〜40°であることが有効である。特に前
記テーパー角は14〜31°であることが望ましい。カ
ッター刃の破損をなくして、良好なカット性能を長期間
にわたって維持することができる。
【0027】請求項6に係る発明は、前記テーパー部
が、その先端側と基体部側のテーパー角を異ならせて2
段に構成されてなり、その基体部側のテーパー角は先端
側のテーパー角よりも鋭角であることを特徴としてい
る。前記カッターのテーパー部は、請求項5のごとく単
一のテーパ面構造であってもよいが、前記テーパー部の
先端側と基体部側とのテーパー角を異ならせて2段に構
成することにより、既述したような作用効果を顕著に現
出するために特に有効である。前記テーパー部の基体部
側のテーパー角は先端側のテーパー角よりも鋭角に形成
することにより、前記カッターの刃こぼれがしにくく、
切断された短繊維をより容易に排出することができる。
が、その先端側と基体部側のテーパー角を異ならせて2
段に構成されてなり、その基体部側のテーパー角は先端
側のテーパー角よりも鋭角であることを特徴としてい
る。前記カッターのテーパー部は、請求項5のごとく単
一のテーパ面構造であってもよいが、前記テーパー部の
先端側と基体部側とのテーパー角を異ならせて2段に構
成することにより、既述したような作用効果を顕著に現
出するために特に有効である。前記テーパー部の基体部
側のテーパー角は先端側のテーパー角よりも鋭角に形成
することにより、前記カッターの刃こぼれがしにくく、
切断された短繊維をより容易に排出することができる。
【0028】請求項7に係る発明は、前記テーパー部の
全体の高さが2.0〜6.0mmであり、且つ前記カッ
ターの全体の高さが20mm以下であって且つ前記テー
パー部の高さ以上であることを特徴としている。前記テ
ーパー部の全体の高さは、切断に耐え得る強度を有する
と共に、短繊維を円滑に排出できるものであれば、特に
限定されるものではない。前記テーパー部の全体の高さ
は、2.0〜6.0mmであることが望ましく、更に好
ましくは、前記テーパー部の全体の高さが2.5〜5.
5mmであることが有効であり、上記作用効果を更に顕
著に達成することができる。
全体の高さが2.0〜6.0mmであり、且つ前記カッ
ターの全体の高さが20mm以下であって且つ前記テー
パー部の高さ以上であることを特徴としている。前記テ
ーパー部の全体の高さは、切断に耐え得る強度を有する
と共に、短繊維を円滑に排出できるものであれば、特に
限定されるものではない。前記テーパー部の全体の高さ
は、2.0〜6.0mmであることが望ましく、更に好
ましくは、前記テーパー部の全体の高さが2.5〜5.
5mmであることが有効であり、上記作用効果を更に顕
著に達成することができる。
【0029】請求項8に係る発明は、前記テーパー部の
先端側のテーパー面は、表面粗さを表すRz値が0.1
〜6.3μmであり、基体部側のテーパー面は、表面粗
さを表すRz値が0.8〜25.0μmであることを特
徴としている。
先端側のテーパー面は、表面粗さを表すRz値が0.1
〜6.3μmであり、基体部側のテーパー面は、表面粗
さを表すRz値が0.8〜25.0μmであることを特
徴としている。
【0030】角度の異なる2つのテーパー面から形成さ
れるカッターにおける先端側及び基体部側のテーパー部
の各表面粗さは、特に限定されものではないが、一般に
使用されている触針式表面粗さ測定器により測定した場
合に、前記テーパー部の先端側のテーパー面の表面粗さ
Rz値は0.1〜6.3μmであることが好ましく、更
に好ましくは0.5〜1.6μmの範囲が特に有効であ
る。一方の基体部側のテーパー面の表面粗さRz値は、
先端側のテーパー面の表面粗さRz値と同一の表面粗さ
であってもよいが、0.8〜25.0μmであることが
好ましい。更に好ましくは3.2〜12.5μmが望ま
しい。
れるカッターにおける先端側及び基体部側のテーパー部
の各表面粗さは、特に限定されものではないが、一般に
使用されている触針式表面粗さ測定器により測定した場
合に、前記テーパー部の先端側のテーパー面の表面粗さ
Rz値は0.1〜6.3μmであることが好ましく、更
に好ましくは0.5〜1.6μmの範囲が特に有効であ
る。一方の基体部側のテーパー面の表面粗さRz値は、
先端側のテーパー面の表面粗さRz値と同一の表面粗さ
であってもよいが、0.8〜25.0μmであることが
好ましい。更に好ましくは3.2〜12.5μmが望ま
しい。
【0031】かかる表面粗さにより、カッターの表面に
短繊維が付着することを防止することができるようにな
り、短繊維の排出を更に一層円滑に行うことができる。
また、高い強度と強い靱性とを与え、前記カッターに高
品質の表面が得られる。
短繊維が付着することを防止することができるようにな
り、短繊維の排出を更に一層円滑に行うことができる。
また、高い強度と強い靱性とを与え、前記カッターに高
品質の表面が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明
の代表的な実施形態であるローラカッター式繊維束切断
装置の一例を概略的に示す構成説明図、図2は図1のI
I−II線の断面拡大図、図3は本発明のローラカッタ
ー式繊維束切断装置に適用されるカッター刃ステーの厚
み及びカッターの厚みの関係を示す説明図であり、図4
は本発明のローラカッター式繊維束切断装置に適用され
るカッターの長さ及びカッターの厚みの関係を示す説明
図である。
を添付図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明
の代表的な実施形態であるローラカッター式繊維束切断
装置の一例を概略的に示す構成説明図、図2は図1のI
I−II線の断面拡大図、図3は本発明のローラカッタ
ー式繊維束切断装置に適用されるカッター刃ステーの厚
み及びカッターの厚みの関係を示す説明図であり、図4
は本発明のローラカッター式繊維束切断装置に適用され
るカッターの長さ及びカッターの厚みの関係を示す説明
図である。
【0033】図1によるローラカッター式繊維束切断装
置10は、垂直軸線回りに回転自在に支持されたカッタ
ーローラ20と、同カッターローラ20の回転軸線に平
行な回転軸線上にあって、同カッターローラ20に対峙
して回転自在に支持されたゴム等の弾性体からなる押圧
ローラ30とを備えている。図示例によれば、前記カッ
ターローラ20を挟んで前記押圧ローラ30の回転軸線
に平行な回転軸線上には、ガイドローラ40が回転自在
に支持されている。
置10は、垂直軸線回りに回転自在に支持されたカッタ
ーローラ20と、同カッターローラ20の回転軸線に平
行な回転軸線上にあって、同カッターローラ20に対峙
して回転自在に支持されたゴム等の弾性体からなる押圧
ローラ30とを備えている。図示例によれば、前記カッ
ターローラ20を挟んで前記押圧ローラ30の回転軸線
に平行な回転軸線上には、ガイドローラ40が回転自在
に支持されている。
【0034】このガイドローラ40は、図示例のごとく
前記カッターローラ20や押圧ローラ30の回転軸線に
平行な回転軸線をもったローラに限定されるものではな
く、例えば前記カッターローラ20の回転軸線に交差す
る回転軸線を有し、斜めに捩じるようにして繊維束を案
内し得るローラであってもよい。また、前記ガイドロー
ラ40に代えて、例えばガイドバー、ニップローラなど
の案内部材、又はそれらを組み合わせた各種の案内部材
を使用することができる。
前記カッターローラ20や押圧ローラ30の回転軸線に
平行な回転軸線をもったローラに限定されるものではな
く、例えば前記カッターローラ20の回転軸線に交差す
る回転軸線を有し、斜めに捩じるようにして繊維束を案
内し得るローラであってもよい。また、前記ガイドロー
ラ40に代えて、例えばガイドバー、ニップローラなど
の案内部材、又はそれらを組み合わせた各種の案内部材
を使用することができる。
【0035】前記カッターローラ20は、図1及び図2
に示すように、所要の間隔をおいて対向する円盤形をな
す上下一対の鍔部21,21を有している。各鍔部21
の間には、ローラ周方向に所要のピッチをもって配され
たカッター刃ステー22を介して、先端が鋭く尖った刃
先を有する長尺部材からなるカッター23が固設されて
いる。このカッター23は、図3に示すように、長尺板
状をなす基体部23aと、同基体部23aから先端に向
けて漸次縮小するテーパー部23bとにより構成されて
いる。
に示すように、所要の間隔をおいて対向する円盤形をな
す上下一対の鍔部21,21を有している。各鍔部21
の間には、ローラ周方向に所要のピッチをもって配され
たカッター刃ステー22を介して、先端が鋭く尖った刃
先を有する長尺部材からなるカッター23が固設されて
いる。このカッター23は、図3に示すように、長尺板
状をなす基体部23aと、同基体部23aから先端に向
けて漸次縮小するテーパー部23bとにより構成されて
いる。
【0036】本発明の特徴とするところは、前記カッタ
ーローラ20のカッター刃ステー22の厚みAが、図3
に示すように前記カッター23の厚みBよりも厚くない
ように設定されると共に、前記カッター刃ステー22が
前記カッター23のピッチ方向の側面に突出することな
くカッター23の底面を支持することにある。前記カッ
ター刃ステー22がカッター23からはみ出すような構
成にすると、切断された短繊維の排出に支障を生じるた
め、本発明の初期の目的を達成することはできない。
ーローラ20のカッター刃ステー22の厚みAが、図3
に示すように前記カッター23の厚みBよりも厚くない
ように設定されると共に、前記カッター刃ステー22が
前記カッター23のピッチ方向の側面に突出することな
くカッター23の底面を支持することにある。前記カッ
ター刃ステー22がカッター23からはみ出すような構
成にすると、切断された短繊維の排出に支障を生じるた
め、本発明の初期の目的を達成することはできない。
【0037】図示例によれば、上下一対の前記鍔部21
の対向面側には、それぞれカッター刃取付板24,24
が設けられている。各カッター刃取付板24の対向面側
には、それぞれ前記カッターローラ20の回転軸線を中
心としてローラ周方向に所要のピッチをもって複数のカ
ッター装着用スリット24a,…,24aが形成されて
いる。対向する上下一対のスリット24aには、それぞ
れ前記カッター23の長手方向両側端部が嵌挿固着され
ている。同カッター23の基体部23aの底面には、前
記各カッター刃取付板24の対向面間に挟着固定された
カッター刃ステー22が配されている。なお、前記カッ
ター刃ステー22の取付は、図示例に限定されるもので
はなく、前記カッターローラ20の取付と同様に、前記
カッター刃ステー22の長手方向両側端部を前記カッタ
ー刃取付板24に形成された図示せぬ取付孔に嵌挿固着
することができる。
の対向面側には、それぞれカッター刃取付板24,24
が設けられている。各カッター刃取付板24の対向面側
には、それぞれ前記カッターローラ20の回転軸線を中
心としてローラ周方向に所要のピッチをもって複数のカ
ッター装着用スリット24a,…,24aが形成されて
いる。対向する上下一対のスリット24aには、それぞ
れ前記カッター23の長手方向両側端部が嵌挿固着され
ている。同カッター23の基体部23aの底面には、前
記各カッター刃取付板24の対向面間に挟着固定された
カッター刃ステー22が配されている。なお、前記カッ
ター刃ステー22の取付は、図示例に限定されるもので
はなく、前記カッターローラ20の取付と同様に、前記
カッター刃ステー22の長手方向両側端部を前記カッタ
ー刃取付板24に形成された図示せぬ取付孔に嵌挿固着
することができる。
【0038】下側の前記鍔部21におけるカッター刃取
付板24の中央部には、前記カッター刃ステー22の底
面に隣接して下方に漸次縮径するテーパ面を有する短繊
維排出用の第1開口部24bが形成されている。下側の
前記鍔部21には、前記第1開口部24bの小径のテー
パ面と同一の内径寸法を有する短繊維排出用の第2開口
部21aが形成されている。下側の前記鍔部21には、
その第2開口部21aを介して排出される短繊維を下方
へ排出すべく内部に空洞部を有する筒状部材からなる短
繊維排出部25が固設されている。
付板24の中央部には、前記カッター刃ステー22の底
面に隣接して下方に漸次縮径するテーパ面を有する短繊
維排出用の第1開口部24bが形成されている。下側の
前記鍔部21には、前記第1開口部24bの小径のテー
パ面と同一の内径寸法を有する短繊維排出用の第2開口
部21aが形成されている。下側の前記鍔部21には、
その第2開口部21aを介して排出される短繊維を下方
へ排出すべく内部に空洞部を有する筒状部材からなる短
繊維排出部25が固設されている。
【0039】前記カッターローラ20のローラ周方向に
所要のピッチをもって隣接するカッター23の間に形成
された水平方向の空間部、隣接するカッター刃ステー2
2の間に隣接するカッター23の間の空間部よりも拡大
して形成された水平方向の空間部、下側の前記鍔部21
及びカッター刃取付板24に形成された垂直方向の各開
口部24b,21a、及び前記短繊維排出部25内に各
開口部24b,21aよりも大きい内径寸法に形成され
た垂直方向の空洞部は、それぞれ連通しており、隣接す
るカッター23の間のピッチPと等しい長さに切断され
た短繊維をベルトコンベヤ等の短繊維搬送手段26へ排
出するための短繊維排出空間とされている。
所要のピッチをもって隣接するカッター23の間に形成
された水平方向の空間部、隣接するカッター刃ステー2
2の間に隣接するカッター23の間の空間部よりも拡大
して形成された水平方向の空間部、下側の前記鍔部21
及びカッター刃取付板24に形成された垂直方向の各開
口部24b,21a、及び前記短繊維排出部25内に各
開口部24b,21aよりも大きい内径寸法に形成され
た垂直方向の空洞部は、それぞれ連通しており、隣接す
るカッター23の間のピッチPと等しい長さに切断され
た短繊維をベルトコンベヤ等の短繊維搬送手段26へ排
出するための短繊維排出空間とされている。
【0040】以上の構成は、本実施形態のローラカッタ
ー式繊維束切断装置10の一例を示す構成であり、その
構造、形状及びその構成部材等は、図示例に限定される
ものではないことは勿論である。なお、上記実施形態で
は、前記カッターローラ20が垂直軸線周りを水平に回
転する構造例を示しているが、本発明は図示例に限定さ
れるものではなく、前記カッターローラ20を水平軸線
周りに回転自在に支持することもできる。
ー式繊維束切断装置10の一例を示す構成であり、その
構造、形状及びその構成部材等は、図示例に限定される
ものではないことは勿論である。なお、上記実施形態で
は、前記カッターローラ20が垂直軸線周りを水平に回
転する構造例を示しているが、本発明は図示例に限定さ
れるものではなく、前記カッターローラ20を水平軸線
周りに回転自在に支持することもできる。
【0041】この場合には、従来の上記公報に記載され
ているように 上側の前記鍔部21のカッター刃取付板
24に略台錐形をなした短繊維排出部材の基端部をロー
ラ回転軸線を中心として片持ち状態で支持固定し、同短
繊維排出部材における下側の前記鍔部21に向けて漸次
縮径する自由端部を前記各開口部24b,21aを介し
て前記短繊維排出部25内へ臨ませてもよい。前記短繊
維排出部材は、例えば上記従来技術と同様にラッパ状を
なす形状、円錐形、角錐形、又は短繊維排出方向に長い
溝部が短繊維排出部材のローラ周方向にわたって多段に
形成されたようなスプライン形状などの各種の形状を有
効に使用できる。
ているように 上側の前記鍔部21のカッター刃取付板
24に略台錐形をなした短繊維排出部材の基端部をロー
ラ回転軸線を中心として片持ち状態で支持固定し、同短
繊維排出部材における下側の前記鍔部21に向けて漸次
縮径する自由端部を前記各開口部24b,21aを介し
て前記短繊維排出部25内へ臨ませてもよい。前記短繊
維排出部材は、例えば上記従来技術と同様にラッパ状を
なす形状、円錐形、角錐形、又は短繊維排出方向に長い
溝部が短繊維排出部材のローラ周方向にわたって多段に
形成されたようなスプライン形状などの各種の形状を有
効に使用できる。
【0042】上記ローラカッター式繊維束切断装置10
を使用して短繊維を製造するには、前記カッターローラ
20に繊維束1を数回巻き付ける。同カッターローラ2
0に巻き付けられた複数層からなる繊維束1の外周面を
前記押圧ローラ30で押圧すると同時に、一方向に回転
するカッターローラ周面のカッター23で複数層の繊維
束1を直角に押し付ける。同時に前記繊維束を最下層か
ら順次カッター23のピッチPと等しい長さの短繊維に
連続的に切断する。所要のカット長に切断された短繊維
は、隣接するカッター刃ステー22とカッター23との
間から前記鍔部21及びカッター刃取付板24の各開口
部24b,21a、前記短繊維排出部25の空洞部を介
して、前記短繊維搬送手段26へ滑り落ちるようにして
落下し、同短繊維搬送手段26により所定の保管場所へ
と搬送される。
を使用して短繊維を製造するには、前記カッターローラ
20に繊維束1を数回巻き付ける。同カッターローラ2
0に巻き付けられた複数層からなる繊維束1の外周面を
前記押圧ローラ30で押圧すると同時に、一方向に回転
するカッターローラ周面のカッター23で複数層の繊維
束1を直角に押し付ける。同時に前記繊維束を最下層か
ら順次カッター23のピッチPと等しい長さの短繊維に
連続的に切断する。所要のカット長に切断された短繊維
は、隣接するカッター刃ステー22とカッター23との
間から前記鍔部21及びカッター刃取付板24の各開口
部24b,21a、前記短繊維排出部25の空洞部を介
して、前記短繊維搬送手段26へ滑り落ちるようにして
落下し、同短繊維搬送手段26により所定の保管場所へ
と搬送される。
【0043】上記構成を採用することにより、切断され
た短繊維の排出が、各カッター23の間の排出空間から
拡大された各カッター刃ステー22の間の排出空間へと
円滑になされるようになる。隣接するカッター23の
間、及び/又はカッター刃ステー22の間で短繊維の目
詰まりを生じることなくカッター23の刃先に短繊維が
引っ掛かって溜まることもなくなるため、二度切りを防
止することができると共に、効率よく且つ等長に切断す
ることができる。大量の繊維束1を切断しても、前記カ
ッター23及びカッター刃ステー22が集中的に加わる
過大な押圧力に耐えて短繊維の排出が円滑に行われるた
め、前記カッター23及びカッター刃ステー22の変形
や破損等を防止することができると共に、短繊維を安定
して製造することができる。
た短繊維の排出が、各カッター23の間の排出空間から
拡大された各カッター刃ステー22の間の排出空間へと
円滑になされるようになる。隣接するカッター23の
間、及び/又はカッター刃ステー22の間で短繊維の目
詰まりを生じることなくカッター23の刃先に短繊維が
引っ掛かって溜まることもなくなるため、二度切りを防
止することができると共に、効率よく且つ等長に切断す
ることができる。大量の繊維束1を切断しても、前記カ
ッター23及びカッター刃ステー22が集中的に加わる
過大な押圧力に耐えて短繊維の排出が円滑に行われるた
め、前記カッター23及びカッター刃ステー22の変形
や破損等を防止することができると共に、短繊維を安定
して製造することができる。
【0044】本発明にあっては、上述のごときカッター
23及びカッター刃ステー22の配置位置以外に、カッ
ター23及びカッター刃ステー22の各厚み、カッター
23のピッチP、カッター23におけるテーパ部23b
のテーパ角、カッター23の形状、高さ、長さ、表面粗
さ及び材質、更にはカッター刃ステー22の高さや材質
などを適宜に設定することにより、上記作用効果を更に
顕著に現出することができる。従って、以下の説明は、
前記カッター23及びカッター刃ステー22を中心に説
明する。
23及びカッター刃ステー22の配置位置以外に、カッ
ター23及びカッター刃ステー22の各厚み、カッター
23のピッチP、カッター23におけるテーパ部23b
のテーパ角、カッター23の形状、高さ、長さ、表面粗
さ及び材質、更にはカッター刃ステー22の高さや材質
などを適宜に設定することにより、上記作用効果を更に
顕著に現出することができる。従って、以下の説明は、
前記カッター23及びカッター刃ステー22を中心に説
明する。
【0045】(1)カッター23の厚みB及びカッター
刃ステー22の厚みA 図示例によれば、短繊維の排出を容易にするために、カ
ッター刃ステー22の厚みAとカッター23の厚みBと
がA≦Bの関係をもっている。カッター23の厚みBよ
りもカッター刃ステー22の厚みAが大きいと、隣接す
るカッター刃ステー22のピッチが狭くなり、短繊維の
排出抵抗が増大するため、短繊維の排出が円滑に行われ
ず、各カッター刃ステー22の間で目詰まりを生じて効
率よく切断することができない。
刃ステー22の厚みA 図示例によれば、短繊維の排出を容易にするために、カ
ッター刃ステー22の厚みAとカッター23の厚みBと
がA≦Bの関係をもっている。カッター23の厚みBよ
りもカッター刃ステー22の厚みAが大きいと、隣接す
るカッター刃ステー22のピッチが狭くなり、短繊維の
排出抵抗が増大するため、短繊維の排出が円滑に行われ
ず、各カッター刃ステー22の間で目詰まりを生じて効
率よく切断することができない。
【0046】各カッター刃ステー22の間の排出抵抗を
低減させるためには、前記カッター刃ステー22の厚み
Aとカッター23の厚みBはA<Bであることが好まし
く、前記カッター23の厚みBは、0.5〜2.0mm
であることが望ましい。この厚みBが0.5mmより小
さいと、前記カッター23に過大な押圧力が集中して加
わりやすくなるため、前記カッター23の変形及び刃こ
ぼれ等が発生しやすくなる。
低減させるためには、前記カッター刃ステー22の厚み
Aとカッター23の厚みBはA<Bであることが好まし
く、前記カッター23の厚みBは、0.5〜2.0mm
であることが望ましい。この厚みBが0.5mmより小
さいと、前記カッター23に過大な押圧力が集中して加
わりやすくなるため、前記カッター23の変形及び刃こ
ぼれ等が発生しやすくなる。
【0047】また、この厚みBが2.0mmより大きい
と、隣接するカッター23の間のピッチPが狭くなり、
短繊維、特にカット長が55mm以下の短繊維を切断す
る場合に短繊維の排出が円滑に行われず、隣接するカッ
ター23の間で目詰まりを生じて効率よく且つ等長に切
断することができない。
と、隣接するカッター23の間のピッチPが狭くなり、
短繊維、特にカット長が55mm以下の短繊維を切断す
る場合に短繊維の排出が円滑に行われず、隣接するカッ
ター23の間で目詰まりを生じて効率よく且つ等長に切
断することができない。
【0048】一方、前記カッター刃ステー22の厚みA
は、前記カッター23の厚みBと同様に0.5〜2.0
mmであることが好ましい。この厚みAが0.5〜2.
0mmの範囲内を越えると、前記カッター23と同様
に、カッター刃ステー22の変形や破損等が発生しやす
くなり、短繊維の排出がスムーズに行われることなく、
隣接するカッター刃ステー22の間で目詰まりを生じる
ため、効率よく且つ等長に切断することはできない。
は、前記カッター23の厚みBと同様に0.5〜2.0
mmであることが好ましい。この厚みAが0.5〜2.
0mmの範囲内を越えると、前記カッター23と同様
に、カッター刃ステー22の変形や破損等が発生しやす
くなり、短繊維の排出がスムーズに行われることなく、
隣接するカッター刃ステー22の間で目詰まりを生じる
ため、効率よく且つ等長に切断することはできない。
【0049】(2)カッター23のピッチP
このカッター23のピッチPは短繊維のカット長に等し
い。短繊維カット長を決定するカッター23のピッチP
は、特に限定されるものでないが、10〜100mmで
あることが好ましく、特に20〜45mmであることが
更に好ましい。切断時にカッター23に加わる過大な押
圧力によりカッター23及びカッター刃ステー22の変
形や破損等を防止することができると共に、隣接するカ
ッター23の間のピッチPに等しい長さに切断された短
繊維を良好に排出することができる。
い。短繊維カット長を決定するカッター23のピッチP
は、特に限定されるものでないが、10〜100mmで
あることが好ましく、特に20〜45mmであることが
更に好ましい。切断時にカッター23に加わる過大な押
圧力によりカッター23及びカッター刃ステー22の変
形や破損等を防止することができると共に、隣接するカ
ッター23の間のピッチPに等しい長さに切断された短
繊維を良好に排出することができる。
【0050】また、カッター23のピッチが10mmよ
り小さいと短繊維の排出が円滑に行われなくなる場合が
あり、100mmを越えると回転するカッター23に対
して押圧ローラ30による押圧力がカッター23の回転
方向の前後側面に向かう分力が増加し、同カッター23
の変形や破損などが発生する場合がある。
り小さいと短繊維の排出が円滑に行われなくなる場合が
あり、100mmを越えると回転するカッター23に対
して押圧ローラ30による押圧力がカッター23の回転
方向の前後側面に向かう分力が増加し、同カッター23
の変形や破損などが発生する場合がある。
【0051】(3)カッター23におけるテーパー部2
3bのテーパー角 このカッター23の形状は、刃こぼれが発生せず、短繊
維の排出を円滑に行うことができるものであれば、特に
限定されるものではない。図3によるカッター23のテ
ーパー部23bのテーパー角は10〜40°であること
が好ましく、更に好ましくは、前記テーパー部23bの
テーパー角は14〜31°である。この範囲を満足すれ
ば、カッター刃の変形や破損などをなくして、良好なカ
ット性を長期間にわたって維持することができる。
3bのテーパー角 このカッター23の形状は、刃こぼれが発生せず、短繊
維の排出を円滑に行うことができるものであれば、特に
限定されるものではない。図3によるカッター23のテ
ーパー部23bのテーパー角は10〜40°であること
が好ましく、更に好ましくは、前記テーパー部23bの
テーパー角は14〜31°である。この範囲を満足すれ
ば、カッター刃の変形や破損などをなくして、良好なカ
ット性を長期間にわたって維持することができる。
【0052】(4)カッター23の形状
図3によるカッター23におけるテーパー部23bの形
状は、図示例に限定されるものではなく、例えば前記テ
ーパー部23bを先端側と基体部側とのテーパー角を異
ならせて2段に構成することができる。この場合には、
基体部側のテーパー角は先端側のテーパー角よりも鋭角
であることが好ましい。先端側のテーパー部よりも基体
部側のテーパー部を鋭角にすることにより、刃こぼれが
しにくくカット性を向上させて、短繊維の排出をより容
易に行うことができる。
状は、図示例に限定されるものではなく、例えば前記テ
ーパー部23bを先端側と基体部側とのテーパー角を異
ならせて2段に構成することができる。この場合には、
基体部側のテーパー角は先端側のテーパー角よりも鋭角
であることが好ましい。先端側のテーパー部よりも基体
部側のテーパー部を鋭角にすることにより、刃こぼれが
しにくくカット性を向上させて、短繊維の排出をより容
易に行うことができる。
【0053】(5)カッター23の高さ
図3によるカッター23におけるテーパー部23bの全
体の高さは、特に限定されるものではないが、2.0〜
6.0mmであることが好ましく、特に2.5〜5.5
mmであることが更に望ましい。このカッター23の全
体の高さにあっても、特に限定されるものではないが、
切断に耐え得る強度を有すると共に、短繊維の排出を円
滑に行うことができるため、8〜20mm以下であるこ
とが好ましく、特に10〜15mmであることが更に好
ましい。
体の高さは、特に限定されるものではないが、2.0〜
6.0mmであることが好ましく、特に2.5〜5.5
mmであることが更に望ましい。このカッター23の全
体の高さにあっても、特に限定されるものではないが、
切断に耐え得る強度を有すると共に、短繊維の排出を円
滑に行うことができるため、8〜20mm以下であるこ
とが好ましく、特に10〜15mmであることが更に好
ましい。
【0054】(6)カッター23の長さ
図4は、本発明のローラカッター式繊維束切断装置に適
用されるカッター23の長手方向の実効長さL及びカッ
ターの厚みBの関係を示している。ここで、前記カッタ
ー23の長手方向の実効長さLとは、図4に示すように
カッターローラ20の一対の鍔部21,21の間に露呈
する部分のカッター長をいう。本実施形態にあっては、
前記カッター23の長手方向の実効長さLは、前記カッ
ター刃ステー22の長手方向の長さや各鍔部21の対向
面側の間の間隔寸法と同一寸法に設定されている。
用されるカッター23の長手方向の実効長さL及びカッ
ターの厚みBの関係を示している。ここで、前記カッタ
ー23の長手方向の実効長さLとは、図4に示すように
カッターローラ20の一対の鍔部21,21の間に露呈
する部分のカッター長をいう。本実施形態にあっては、
前記カッター23の長手方向の実効長さLは、前記カッ
ター刃ステー22の長手方向の長さや各鍔部21の対向
面側の間の間隔寸法と同一寸法に設定されている。
【0055】繊維束1の切断に耐え得るカッター23の
強度を確保するには、カッター23のカッターローラ周
方向の厚みBに対して、カッター23の長手方向の実効
長さLを設定することが好ましい。前記カッター23の
長さLとカッター23の厚みBとは、(L/100)<
B<(L/10)の式を満足していることが好ましく、
(L/75)<B<(L/25)の範囲が特に有効であ
る。カッター23の厚みBは、上述のごとく0.5〜
2.0mmが好ましく、カッター23の厚みBの寸法に
対してカッター23の長さLを5mm<L<200mm
の範囲に設定することが特に有効である。但し、(L/
100)<B<(L/10)の式を満足する範囲内でカ
ッター23の長さLとカッター23の厚みBとの双方を
設定する。
強度を確保するには、カッター23のカッターローラ周
方向の厚みBに対して、カッター23の長手方向の実効
長さLを設定することが好ましい。前記カッター23の
長さLとカッター23の厚みBとは、(L/100)<
B<(L/10)の式を満足していることが好ましく、
(L/75)<B<(L/25)の範囲が特に有効であ
る。カッター23の厚みBは、上述のごとく0.5〜
2.0mmが好ましく、カッター23の厚みBの寸法に
対してカッター23の長さLを5mm<L<200mm
の範囲に設定することが特に有効である。但し、(L/
100)<B<(L/10)の式を満足する範囲内でカ
ッター23の長さLとカッター23の厚みBとの双方を
設定する。
【0056】前記カッター23の長さLが5mmよりも
小さいとカッターローラ20の鍔部21の径を大きくせ
ざるを得なくなり、カッター23の切断性が著しく低下
し、繊維束1を一度に切断しにくくなる。前記カッター
23の長さLが200mmを越えると、カッター23の
強度や剛性等を安定して確保できないため、カッター2
3の変形や刃こぼれ等が発生しやすくなり、確実な切断
が保証されない。(L/100)<B<(L/10)の
式を満足する範囲内でカッター23の長さLを5mm<
L<200mmに設定することにより、従来のごとくU
字状をなすカッター刃ステーを介してカッターを挟着支
持する必要がなくなり、繊維束1の切断時にカッター2
3に加わる局部的な大きな押圧力に耐え得ることができ
ると共に、短繊維の生産性を向上させることができる。
小さいとカッターローラ20の鍔部21の径を大きくせ
ざるを得なくなり、カッター23の切断性が著しく低下
し、繊維束1を一度に切断しにくくなる。前記カッター
23の長さLが200mmを越えると、カッター23の
強度や剛性等を安定して確保できないため、カッター2
3の変形や刃こぼれ等が発生しやすくなり、確実な切断
が保証されない。(L/100)<B<(L/10)の
式を満足する範囲内でカッター23の長さLを5mm<
L<200mmに設定することにより、従来のごとくU
字状をなすカッター刃ステーを介してカッターを挟着支
持する必要がなくなり、繊維束1の切断時にカッター2
3に加わる局部的な大きな押圧力に耐え得ることができ
ると共に、短繊維の生産性を向上させることができる。
【0057】(7)カッター23の表面粗さ
このカッター23におけるテーパー部23bのテーパー
面は、一般に使用されている触針式表面粗さ測定器によ
り測定する表面粗さを表すRz値が0.1〜6.3μm
であることが望ましい。更に好ましくは0.5〜1.6
μmの範囲が特に有効である。高い強度と強い靱性を与
え、前記カッター23に高品質の表面が得られる。
面は、一般に使用されている触針式表面粗さ測定器によ
り測定する表面粗さを表すRz値が0.1〜6.3μm
であることが望ましい。更に好ましくは0.5〜1.6
μmの範囲が特に有効である。高い強度と強い靱性を与
え、前記カッター23に高品質の表面が得られる。
【0058】前記テーパー部23bを先端側と基体部側
とのテーパー角を異ならせて2段に構成した場合には、
同テーパー部23bにおける先端側のテーパー面は、表
面粗さを表すRz値が0.1〜6.3μmであることが
望ましく、0.5〜1.6μmが特に好ましい。基体部
側のテーパー面は、表面粗さを表すRz値が0.8〜2
5.0μmであることが好ましい。更に好ましくは3.
2〜12.5μmが望ましい。上記各表面粗さRzは、
特に限定されものではなく、例えば基体部側のテーパー
面の表面粗さ及び先端側のテーパー面の表面粗さは、同
一の表面粗さであってもよい。かかる表面粗さにより、
カッター23の表面に短繊維が付着することなく短繊維
の排出を更に一層円滑に行うことができる。
とのテーパー角を異ならせて2段に構成した場合には、
同テーパー部23bにおける先端側のテーパー面は、表
面粗さを表すRz値が0.1〜6.3μmであることが
望ましく、0.5〜1.6μmが特に好ましい。基体部
側のテーパー面は、表面粗さを表すRz値が0.8〜2
5.0μmであることが好ましい。更に好ましくは3.
2〜12.5μmが望ましい。上記各表面粗さRzは、
特に限定されものではなく、例えば基体部側のテーパー
面の表面粗さ及び先端側のテーパー面の表面粗さは、同
一の表面粗さであってもよい。かかる表面粗さにより、
カッター23の表面に短繊維が付着することなく短繊維
の排出を更に一層円滑に行うことができる。
【0059】(8)カッター23の材質
このカッター23の材質は、繊維束1の切断中に変形や
破損等を起こさない材質であれば、特に限定されるもの
ではない。既述したような作用効果を顕著に現出するに
は、カッター23の材質を適宜に選択することが有効で
ある。カッター23の材質として、例えば超硬質合金を
用いることが、一般的な炭素工具鋼5種(SK−5)と
比べて低摩擦係数であり、低摩耗性及び化学的安定性に
優れており、耐久性が良好であるため、特に有効であ
る。
破損等を起こさない材質であれば、特に限定されるもの
ではない。既述したような作用効果を顕著に現出するに
は、カッター23の材質を適宜に選択することが有効で
ある。カッター23の材質として、例えば超硬質合金を
用いることが、一般的な炭素工具鋼5種(SK−5)と
比べて低摩擦係数であり、低摩耗性及び化学的安定性に
優れており、耐久性が良好であるため、特に有効であ
る。
【0060】(9)カッター刃ステー22の高さ
このカッター刃ステー22の高さは、上記カッター23
と同様に、繊維束1の切断時に生じる大きな押圧力に耐
え得る強度を有すると共に、短繊維の排出抵抗を低減で
きるものであれば、特に限定されるものではない。好ま
しくは、前記カッター刃ステー22の高さは5.0〜2
0mmである。更に好ましくは、前記カッター刃ステー
22の高さは8.0〜15mmであることが特に有効で
ある。
と同様に、繊維束1の切断時に生じる大きな押圧力に耐
え得る強度を有すると共に、短繊維の排出抵抗を低減で
きるものであれば、特に限定されるものではない。好ま
しくは、前記カッター刃ステー22の高さは5.0〜2
0mmである。更に好ましくは、前記カッター刃ステー
22の高さは8.0〜15mmであることが特に有効で
ある。
【0061】前記カッター刃ステー22の高さが20m
mよりも大きいと、切断された短繊維の排出抵抗が高く
なり、短繊維の排出を円滑に行うことができず、隣接す
るカッター刃ステー22の間、及び/又は隣接するカッ
ター23の間で目詰まりや二度切りなどを生じる場合が
ある。また、前記カッター刃ステー22の高さが5mm
よりも小さいと、繊維束1の切断時に発生する局部的な
過大な押圧力に耐えきれず前記カッター刃ステー22及
びカッター23の変形などを発生する場合があり、正確
なカット性が得られにくくなる。
mよりも大きいと、切断された短繊維の排出抵抗が高く
なり、短繊維の排出を円滑に行うことができず、隣接す
るカッター刃ステー22の間、及び/又は隣接するカッ
ター23の間で目詰まりや二度切りなどを生じる場合が
ある。また、前記カッター刃ステー22の高さが5mm
よりも小さいと、繊維束1の切断時に発生する局部的な
過大な押圧力に耐えきれず前記カッター刃ステー22及
びカッター23の変形などを発生する場合があり、正確
なカット性が得られにくくなる。
【0062】(10)カッター刃ステー22の材質
このカッター刃ステー22の材質としては鋼材を有効に
使用することが、繊維束1の切断中に変形や破損等を生
じないがため特に有効である。カッター刃ステー22の
材質として、例えばステンレス鋼又は機械構造用炭素鋼
などを用いることが特に有効である。
使用することが、繊維束1の切断中に変形や破損等を生
じないがため特に有効である。カッター刃ステー22の
材質として、例えばステンレス鋼又は機械構造用炭素鋼
などを用いることが特に有効である。
【0063】(11)生産性
本発明において、短繊維の生産性は特に限定されるもの
ではないが、5kg/分〜50kg/分、例えば50〜
300Texの繊維束を100m/分以上の速度で切断
する場合に特に有効である。
ではないが、5kg/分〜50kg/分、例えば50〜
300Texの繊維束を100m/分以上の速度で切断
する場合に特に有効である。
【0064】以下に、本発明の更に具体的な実施例につ
いて比較例と共に説明する。なお、特性値等の測定及び
評価法は次の通りである。 (1)繊度 JIS L−1015の8−5−1Aの方法に従い、3
0mmに切断した繊維300本の質量を測定し、正量繊
度を算出し、5回の平均値から求めた。 (2)捲縮数 JIS L−1015の8−12−1の方法に従い、繊
維一本に0.18mN×表示テックス数の初荷重を掛け
たときの25mm間当たりの捲縮数を数えて、20回の
平均値から求めた。
いて比較例と共に説明する。なお、特性値等の測定及び
評価法は次の通りである。 (1)繊度 JIS L−1015の8−5−1Aの方法に従い、3
0mmに切断した繊維300本の質量を測定し、正量繊
度を算出し、5回の平均値から求めた。 (2)捲縮数 JIS L−1015の8−12−1の方法に従い、繊
維一本に0.18mN×表示テックス数の初荷重を掛け
たときの25mm間当たりの捲縮数を数えて、20回の
平均値から求めた。
【0065】(実施例1〜17)11個/25mmの捲
縮を付与された、単糸繊度3.3dtex、繊維束繊度
150ktexのアクリル繊維束を図1に示すような直
径600mmのカッターローラ20に捲き付け、押圧ロ
ーラ30でカッター23に押圧することにより切断し、
短繊維を得た。機械構造用炭素鋼S25Cからなるカッ
ター刃ステー22及び超硬合金からなるカッター23を
用い、押圧ローラ30とカッター23の刃先との間隔を
5mmとした。
縮を付与された、単糸繊度3.3dtex、繊維束繊度
150ktexのアクリル繊維束を図1に示すような直
径600mmのカッターローラ20に捲き付け、押圧ロ
ーラ30でカッター23に押圧することにより切断し、
短繊維を得た。機械構造用炭素鋼S25Cからなるカッ
ター刃ステー22及び超硬合金からなるカッター23を
用い、押圧ローラ30とカッター23の刃先との間隔を
5mmとした。
【0066】そして、カッター23及びカッター刃ステ
ー22の厚み、カッター23における先端側及び基端部
側の各テーパー角、カッター23におけるテーパー部2
3bの高さ、カッター23の全体の高さ、カッター23
の長さ、カッター刃ステー22の高さ、カッター23に
おける先端側のテーパー面及び基端部側のテーパー面の
各表面粗さ、更に隣接するカッター23の間のピッチP
を様々に変えて各種のテストを行った。その結果を表1
に示す。
ー22の厚み、カッター23における先端側及び基端部
側の各テーパー角、カッター23におけるテーパー部2
3bの高さ、カッター23の全体の高さ、カッター23
の長さ、カッター刃ステー22の高さ、カッター23に
おける先端側のテーパー面及び基端部側のテーパー面の
各表面粗さ、更に隣接するカッター23の間のピッチP
を様々に変えて各種のテストを行った。その結果を表1
に示す。
【0067】(比較例1〜3)上記実施例1〜17と同
様の条件で、カッター23及びカッター刃ステー22の
各厚み、カッター23の先端側のテーパー角及び基端部
側のテーパー角、カッター23におけるテーパー部23
bの高さ、カッター23の全体の高さ、カッター23に
おける先端側のテーパー面及び基端部側のテーパー面の
各表面粗さ、及び隣接するカッター23の間のピッチP
などを様々に変えて各種のテストを行った。その結果を
表1に示す。
様の条件で、カッター23及びカッター刃ステー22の
各厚み、カッター23の先端側のテーパー角及び基端部
側のテーパー角、カッター23におけるテーパー部23
bの高さ、カッター23の全体の高さ、カッター23に
おける先端側のテーパー面及び基端部側のテーパー面の
各表面粗さ、及び隣接するカッター23の間のピッチP
などを様々に変えて各種のテストを行った。その結果を
表1に示す。
【0068】(比較例4)カッター23を挟持固着する
U字状をなすカッター刃ステーを使用し、隣接するカッ
ター23の間のピッチPを20mmとして、上記と同様
の方法で、カット長20mmの短繊維を得た。その結果
を表1に示す。
U字状をなすカッター刃ステーを使用し、隣接するカッ
ター23の間のピッチPを20mmとして、上記と同様
の方法で、カット長20mmの短繊維を得た。その結果
を表1に示す。
【0069】
【表1】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるローラカッタ
ー式繊維束切断装置の一例を概略的に示す構成説明図で
ある。
ー式繊維束切断装置の一例を概略的に示す構成説明図で
ある。
【図2】図1のII−II線の断面拡大図である。
【図3】本発明のローラカッター式繊維束切断装置に適
用されるカッター刃ステーの厚み及びカッターの厚みの
関係を示す説明図である。
用されるカッター刃ステーの厚み及びカッターの厚みの
関係を示す説明図である。
【図4】本発明のローラカッター式繊維束切断装置に適
用されるカッターの長さ及びカッターの厚みの関係を示
す説明図である。
用されるカッターの長さ及びカッターの厚みの関係を示
す説明図である。
1 繊維束
10 繊維束切断装置
20 カッターローラ
21 鍔部
21a 第2開口部
22 カッター刃ステー
23 カッター
23a 基体部
23b テーパー部
24 カッター刃取付板
24a スリット
24b 第1開口部
25 短繊維排出部
26 短繊維搬送手段
30 押圧ローラ
40 ガイドローラ
Claims (8)
- 【請求項1】 複数の短冊状のカッターがカッター刃ス
テーを介してローラ周方向に所要のピッチをもって固設
されてなるカッターローラと、 前記カッターローラの回転軸線に平行な回転軸線を有
し、同カッターローラに対峙して配され、同カッターロ
ーラに巻き付けられた繊維束を押圧する押圧ローラと、
を備えてなり、 前記カッター刃ステーの厚みAは前記カッターの厚みB
よりも厚くなく、且つ前記カッター刃ステーが前記カッ
ターのピッチ方向の側面に突出せずに前記カッターの底
面を支持してなることを特徴とするローラカッター式繊
維束切断装置。 - 【請求項2】 前記カッター刃ステーの厚みA及びカッ
ターの厚みBが0.5〜2.0mmであることを特徴と
する請求項1記載のローラカッター式繊維束切断装置。 - 【請求項3】 前記カッターの長手方向の実効長さLと
カッターのカッターローラ周方向の厚みBが次式1を満
足してなることを特徴とする請求項1又は2記載のロー
ラカッター式繊維束切断装置。 (L/100)<B<(L/10)……1 - 【請求項4】 前記カッターのピッチが、10〜100
mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
記載のローラカッター式繊維束切断装置。 - 【請求項5】 前記カッターは、基体部と同基体部から
先端に向けて漸次縮小するテーパー部とからなり、同テ
ーパー部のテーパー角が10〜40°であることを特徴
とする請求項1〜4のいずれかに記載のローラカッター
式繊維束切断装置。 - 【請求項6】 前記テーパー部は、その先端側と基体部
側のテーパー角を異ならせて2段に構成されてなり、そ
の基体部側のテーパー角は先端側のテーパー角よりも鋭
角であることを特徴とする請求項5記載のローラカッタ
ー式繊維束切断装置。 - 【請求項7】 前記テーパー部の全体の高さが2.0〜
6.0mmであり、且つ前記カッターの全体の高さが2
0mm以下であって且つ前記テーパー部の高さ以上であ
ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のロ
ーラカッター式繊維束切断装置。 - 【請求項8】 前記テーパー部の先端側のテーパー面
は、表面粗さを表すRz値が0.1〜6.3μmであ
り、基体部側のテーパー面は、表面粗さを表すRz値が
0.8〜25.0μmであることを特徴とする請求項1
〜7のいずれかに記載のローラカッター式繊維束切断装
置。
Priority Applications (2)
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JP2002060574A JP2003268634A (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | ローラカッター式繊維束切断装置 |
CNB031051855A CN1313659C (zh) | 2002-03-06 | 2003-03-05 | 辊压切刀式纤维束切断装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002060574A JP2003268634A (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | ローラカッター式繊維束切断装置 |
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Family Applications (1)
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- 2002-03-06 JP JP2002060574A patent/JP2003268634A/ja active Pending
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2003
- 2003-03-05 CN CNB031051855A patent/CN1313659C/zh not_active Expired - Fee Related
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