JP2003264122A - 可変容量素子 - Google Patents
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Abstract
3を形成する。基板2の上方側には基板2と間隔を介し
て線路3の少なくとも一部分に対向させて可動体6を配
置する。この可動体6の基板対向面にはコプレーナー線
路3に対向する可動電極8を形成する。また、可動体6
には可動体変位用可動側電極10を形成し、この可動体
変位用可動側電極10と間隔を介して対向する可動体変
位用固定側電極11を設ける。可動体変位用可動側電極
10と可動体変位用固定側電極11間の直流電圧印加に
よる静電引力によって可動体6が変位して、可動電極8
と線路3間の静電容量が可変する。可動電極8と可動体
変位用可動側電極10を別々に設けたので、可動電極8
の機能と可動体変位用可動側電極10の機能とを兼用す
る電極を設ける場合に比べて、電極設計の自由度が向上
する。
Description
込まれる可変容量素子に関するものである。
トスイッチ素子の一例が断面図により簡略化されて示さ
れている。このシャントスイッチ素子30は誘電体から
成る基板31を有し、この基板31上にはコプレーナー
線路32が形成されている。このコプレーナー線路32
は高周波信号を通電する線路であり、3本の線路33g
1,33s,33g2が基板31上に間隔を介し並設され
て構成されている。その真ん中の線路33sは信号線路
と成し、信号線路33sの両側の線路33g1,33g2は
グランド線路と成している。
ジ34が、その両端をそれぞれグランド線路33g1,3
3g2に接合させ信号線路33sの上方側を跨ぐ形態で配
置されている。図4(b)にはコプレーナー線路32と
電極ブリッジ34を図4(a)の上方側から見た図が模
式的に示されている。
信号線路33sと電極ブリッジ34間に直流電圧を印加
すると、信号線路33sと電極ブリッジ34間に静電引
力が発生する。この結果、発生した静電引力により、電
極ブリッジ34が信号線路33sに引き寄せられ、電極
ブリッジ34と、コプレーナー線路32の信号線路33
sとの間の静電容量が変化する。
リッジ34の等価回路は図4(c)の如く表すことがで
きる。この図4(c)において、符号Cは信号線路33
sと電極ブリッジ34間の静電容量を示し、符号Lは電
極ブリッジ34が持つインダクタンス成分を示し、符号
Rは電極ブリッジ34が持つ抵抗成分を示している。
隔が狭くて当該信号線路33sと電極ブリッジ34間の
静電容量Cが大きくなると、図4(c)のLC直列回路
の自己共振周波数が低下する。LC直列回路の自己共振
周波数において、そのLC直列回路のインピーダンスは
最低となる。これにより、信号線路33sから電極ブリ
ッジ34を介してグランド線路33g1,33g2側を見た
ときにLC直列回路の自己共振周波数において高周波的
に短絡した状態となって、コプレーナー線路32(信号
線路33s)の高周波信号の導通がオフする。
間の間隔が広くて当該信号線路33sと電極ブリッジ3
4間の静電容量Cが小さくなると、図4(c)のLC直
列回路の自己共振周波数が上昇する。この結果、信号線
路33sから電極ブリッジ34を介してグランド線路3
3g1,33g2側を見たときに高周波的にオープンとなっ
て、コプレーナー線路32の高周波信号の導通がオンす
る。
したように、電極ブリッジ34を変位させて当該電極ブ
リッジ34と信号線路33s間の静電容量Cを可変する
ことにより、コプレーナー線路32の高周波信号の導通
オン・オフを制御することができる。
素子30の構成では、電極ブリッジ34は、駆動用固定
電極と対を成して静電引力を発生させるための駆動電極
としての機能と、信号線路33sと対を成して図4
(c)に示すLC直列回路の自己共振周波数を決定する
ための静電容量用の電極としての機能とを兼用してい
る。
通する信号が例えばミリ波帯などの高周波信号の場合、
前述の如く静電容量変化を利用したLC直列回路の自己
共振周波数の変化によってコプレーナー線路32の高周
波信号の導通オン・オフを精度良く行うためには、電極
ブリッジ34の電極面を小さく形成する必要がある。一
方、そのように電極ブリッジ34を小さく形成すると、
当該電極ブリッジ34を変位させるための静電引力を発
生させるためには、電極ブリッジ34と駆動用固定電極
間に大きな直流電圧を印加しなければならない。しか
し、低い直流電圧で電極ブリッジ34を変位させること
が望ましいので、変位駆動の面から見ると、電極ブリッ
ジ34は大きく形成することが好ましい。
制御に適した電極ブリッジ34の大きさと、電極ブリッ
ジ34自体の変位に適した電極ブリッジ34の大きさと
にずれがあることから、電極ブリッジ34の設計が難し
いという問題がある。
れたものであり、その目的は、電極設計の自由度を向上
させることができる可変容量素子を提供することにあ
る。
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
るための手段としている。すなわち、第1の発明は、基
板と、この基板上に形成される高周波信号導通部と、基
板の上方側に基板と間隔を介して配置され高周波信号導
通部の少なくとも一部分に対向する可動体と、この可動
体に形成され高周波信号導通部に対向する可動電極とを
有し、前記基板上には可動体に対向する領域に可動体変
位用固定側電極が高周波信号導通部と間隔を介して形成
されており、前記可動体は、高周波信号に対して絶縁性
を有する半導体又は絶縁体により構成され、この可動体
の基板対向面には、前記基板上の可動体変位用固定側電
極に対向する可動体変位用可動側電極が前記可動電極と
間隔を介して形成されており、それら可動体変位用可動
側電極と可動体変位用固定側電極は、当該可動体変位用
可動側電極と可動体変位用固定側電極間の直流電圧印加
による静電引力によって可動体を基板側に変位させて、
可動体に形成されている可動電極と、基板上の高周波信
号導通部との間の静電容量を可変する容量可変手段を構
成していることを特徴としている。
可動体の上方側に間隔を介して上部部材が配置されてお
り、可動体変位用可動側電極を可動体の基板対向面に設
けるのに代えて、可動体変位用可動側電極は可動体の上
部部材対向面に形成され、また、可動体変位用固定側電
極を基板に設けるのに代えて、可動体変位用固定側電極
は、上部部材に、可動体変位用可動側電極に対向して形
成されており、それら可動体変位用可動側電極と可動体
変位用固定側電極は、当該可動体変位用可動側電極と可
動体変位用固定側電極間の直流電圧印加による静電引力
によって可動体を上部部材側に変位させて、可動体に形
成されている可動電極と、基板上の高周波信号導通部と
の間の静電容量を可変する容量可変手段を構成している
ことを特徴としている。
を備え、高周波信号導通部は、コプレーナー線路とマイ
クロストリップ線路のうちの一方側と成し、可変容量素
子は、可動電極と高周波信号導通部間の静電容量変化を
利用して高周波信号導通部であるコプレーナー線路又は
マイクロストリップ線路の信号の導通オン・オフを制御
するシャントスイッチ素子であることを特徴としてい
る。
例を図面に基づいて説明する。
トスイッチ素子の第1実施形態例が模式的な断面図によ
り示されている。
は、誘電体から成る基板2を有し、この基板2上にはコ
プレーナー線路3が形成されている。コプレーナー線路
3は、前述したと同様に、例えば5GHz以上の高周波信
号が導通する高周波信号通電部として機能する線路であ
り、3本の線路4g1,4s,4g2が基板2上に間隔を介
し並設されている。真ん中の線路4sは信号線路であ
り、この信号線路4sの両側の線路4g1,4g2はグラン
ド線路である。
る上部部材5が、コプレーナー線路3の上方側を間隔を
介して覆うように配置されている。この上部部材5と基
板2は基板2の端縁部において接合している。この上部
部材5と基板2との間の間隙には、可動体6が、コプレ
ーナー線路3の一部分に間隔を介し対向して設けられて
いる。この可動体6は支持部7を介して上部部材5に支
持されている。可動体6は、絶縁体、又は、高周波信号
に対しては絶縁性を示すSiやGaAs等の高抵抗(例
えば抵抗率が1000Ωcm以上、かつ、10000Ωcmの範囲
内)の半導体により構成されている。
8が、コプレーナー線路3の一方側のグランド電極4g1
から信号線路4sを介し他方側のグランド電極4g2にか
けて当該線路4g1,4s,4g2の一部分に対向して形成
されている。また、可動体6の上部部材対向面6bには
可動体変位用可動側電極10が形成されている。図1
(b)には、それらコプレーナー線路3と可動電極8と
可動体変位用可動側電極10を図1(a)の上方側から
見た配置関係例が模式図により示されている。
定側電極11が、可動体変位用可動側電極10と対向し
て形成されている。さらにまた、上部部材5にはスルー
ホール12が形成されており、このスルーホール12を
介して可動体変位用可動側電極10と可動体変位用固定
側電極11は、それぞれ、外部と導通することが可能と
なっている。
体変位用可動側電極10と可動体変位用固定側電極11
間に直流電圧(例えば5V程度の直流電圧)が印加され
ると、当該可動体変位用可動側電極10と可動体変位用
固定側電極11間に静電引力が発生し、当該静電引力に
よって可動体6が上部部材5側に引き寄せられる。これ
により、コプレーナー線路3の信号線路4sと可動電極
8間の間隔が広がって当該信号線路4sと可動電極8間
の静電容量Cが小さくなる。すなわち、この第1実施形
態例では、可動体変位用可動側電極10と可動体変位用
固定側電極11は、可動体6を変位させてコプレーナー
線路3の信号線路4sと可動電極8との間の静電容量C
を可変する容量可変手段を構成している。
子1では、可動体変位用可動側電極10と可動体変位用
固定側電極11から成る容量可変手段によって、可動体
6が上部部材5側に変位してコプレーナー線路3と可動
電極8間の静電容量Cが小さくなると、この静電容量C
の変化によって信号線路4sから可動電極8を介してグ
ランド線路4g1,4g2を見たときのインピーダンスが大
きくなり、信号線路4sから可動電極8を介してグラン
ド側を見たときに高周波的にオープンとなる。これによ
り、コプレーナー線路3(信号線路4s)の信号導通が
オンする。
動体変位用固定側電極11間の静電引力が無くなると、
可動体6は図1(a)のような位置に配置されてコプレ
ーナー線路3と可動電極8間の静電容量Cが大きくなっ
て、信号線路4sは可動電極8を介してグランド側と高
周波的にショートする。これにより、コプレーナー線路
3(信号線路4s)の信号導通がオフする。
コプレーナー線路3を流れる高周波信号の周波数を考慮
して、可動電極8と信号線路4s間の静電容量変化によ
り精度良くコプレーナー線路3の信号導通のオン・オフ
を行うことができるための電極面の大きさを有してい
る。また、可動体変位用可動側電極10は、可動電極8
よりも大きな電極面を有し、低い直流電圧でもって可動
体6を上部部材5側に静電引力によって変位させること
ができるようになっている。
ー線路3の信号導通のオン・オフを制御するための可動
電極8と、可動体6を変位させるための可動体変位用可
動側電極10とを別々に形成したので、可動電極8と可
動体変位用可動側電極10をそれぞれ独立に設計するこ
とができる。これにより、図4に示されるシャントスイ
ッチ素子30の如く可動電極8の機能と可動体変位用可
動側電極10の機能とを兼用する電極ブリッジ34が設
けられる場合と比べて、電極設計の自由度を格段に向上
させることができる。
3の信号の周波数を考慮して当該高周波信号の導通オン
・オフを精度良く行うことができる適切な大きさを持つ
ことができる。また、可動体変位用可動側電極10は、
低い直流電圧でもって可動体6を静電引力により変位さ
せることができる適切な大きさを持つことができる。す
なわち、少ない消費電力でコプレーナー線路3の信号導
通のオン・オフを精度良く制御することができるシャン
トスイッチ素子1を提供することが容易となる。
0では、電極ブリッジ34自体が撓み変位するので、電
極ブリッジ34は金属疲労を起こし易かったが、この第
1実施形態例では、可動電極8や可動体変位用可動側電
極10とは別に可動体6が設けられており、この可動体
6の変位に伴って可動電極8と可動体変位用可動側電極
10が変位する構成であるので、可動電極8や可動体変
位用可動側電極10の金属疲労を抑制することができ
る。また、可動体6を柔軟性を持つ材料により構成する
ことによって、可動体6の変位による劣化を抑制するこ
とができる。これにより、この第1実施形態例の構成で
は、シャントスイッチ素子1の耐久性を向上させること
ができる。
お、この第2実施形態例の説明では、第1実施形態例と
同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複
説明は省略する。
ように、可動体6の上面に可動体変位用可動側電極10
を設けるのに代えて、可動体変位用可動側電極10(1
0a,10b)が可動体6の基板対向面に可動電極8と
間隔を介して形成されている。また、基板2上には、可
動体変位用固定側電極11(11a,11b)が可動体
変位用可動側電極10(10a,10b)に対向させ、
かつ、コプレーナー線路3と間隔を介して形成されてい
る。さらに、基板2には固定部13(13a,13b)
が可動体6を挟み込むようにして配設されており、可動
体6は梁14(14a,14b)を介し固定部13に支
持されている。
電極11を可動体6の上方側に配置するために、上部部
材5を可動体6の上方側に配設していたが、この第2実
施形態例では、可動体変位用固定側電極11は基板2上
に形成する構成であるために、上部部材5を設けなくと
も済む。このことから、この第2実施形態例では、上部
部材5が省略されている。これにより、シャントスイッ
チ素子1の構造および製造工程の簡略化を図ることがで
きる。
さらに、可動体変位用可動側電極10と可動体変位用固
定側電極11から成る容量可変手段の静電引力によって
可動体6は上方側には変位しない構成であるので、シャ
ントスイッチ素子1の低背化を図ることができる。
である。
形態例と同様に、可動体変位用可動側電極10と可動体
変位用固定側電極11間に直流電圧を印加すると、当該
直流電圧に起因した静電引力が可動体変位用可動側電極
10と可動体変位用固定側電極11間に発生する。この
静電引力によって可動体6が基板2側に引き寄せられ
る。この可動体6の変位によって、可動電極8とコプレ
ーナー線路3間の間隔が狭くなって当該可動電極8とコ
プレーナー線路3間の静電容量Cが大きくなる。これに
より、可動電極8とコプレーナー線路3間が高周波的に
ショートしてコプレーナー線路3の信号導通がオフす
る。このように可動体6の変位による可動電極8とコプ
レーナー線路3間の静電容量Cの変化によって、コプレ
ーナー線路3の高周波信号の導通オン・オフが制御され
る。
に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得
る。例えば、第1や第2の実施形態例では、高周波信号
導通部としてコプレーナー線路3を例にして説明した
が、コプレーナー線路3に代えて、マイクロストリップ
線路を設けてもよい。
えて、対向し合うコプレーナー線路3の表面と可動電極
8の表面のうちの少なくとも一方側に保護用の例えばS
iN等の絶縁膜を形成してもよい。
成では、上部部材5が省略されていたが、低背化を気に
しない場合などの場合には、可動体6やコプレーナー線
路3等の保護を図る観点から、第1実施形態例に示すよ
うに、基板2の上方側に上部部材5を設けてもよい。
ャントスイッチ素子1はいわゆる並列スイッチであった
が、図3に示すような直列スイッチを構成してもよい。
つまり、図3において、コプレーナー線路3の信号線路
4sには分断部15が形成されており、この分断部15
の両端の線路部分に共通に対向するように可動電極8が
配置されている。なお、この場合、可動電極8は、グラ
ンド線路4g1,4g2には対向していない。
の両端の線路部分との間隔が狭くなり、当該可動電極8
と、分断部15の両端の線路部分との間の静電容量が大
きくなって、可動電極8と、分断部15の両端の線路部
分とが高周波的にショートすると、高周波信号は可動電
極8を介して信号線路4sを流れ当該信号線路4sの信
号導通がオンする。また反対に、可動電極8と、分断部
15の両端の線路部分との間の間隔が広くなり、当該可
動電極8と、分断部15の両端の線路部分との間の静電
容量が小さなって、可動電極8と、分断部15の両端の
線路部分とが高周波的にオープンになると、信号線路4
sの高周波信号の導通はオフする。
ャントスイッチ素子を例にして説明したが、本発明は、
例えば、高周波回路に組み込まれて可変コンデンサとし
て機能する可変容量素子にも適用することができるもの
である。
対を成して当該高周波信号導通部との間に静電容量を発
生させる可動電極と、この可動電極が設けられている可
動体を静電引力を利用して変位させるための可動体変位
用可動側電極とを別々に設ける構成とした。
容量を生じさせるための電極(つまり、可動電極)とし
ての機能と、当該電極を変位させるための電極(つま
り、可動体変位用可動側電極)としての機能とを兼用す
る電極(電極ブリッジ)が設けられる構成であった。こ
の電極ブリッジの設計には、それら両方の機能を果たす
ための制約が多く、電極設計の自由度が低いものであっ
た。
をそれぞれ別々の可動電極、可動体変位用可動側電極に
持たせる構成としたので、それら可動電極と可動体変位
用可動側電極とをそれぞれ独立に設計することができる
こととなり、電極設計の自由度を高めることができる。
リッジ自体を撓み変形させることで、高周波信号導通部
と電極ブリッジ間の静電容量を可変する構成であったた
めに、電極ブリッジの金属疲労が発生し易かった。これ
に対して、この発明では、可動電極および可動体変位用
可動側電極は可動体に形成され、また、その可動体は金
属以外の例えば柔軟性と絶縁性を持つ材料により構成す
ることが可能である。このことから、可動体の変位によ
る劣化や、可動電極や可動体変位用可動側電極の金属疲
労が起こりにくく、これにより、可変容量素子の耐久性
を高めることができる。
の基板対向面に形成され、また、可動体変位用固定側電
極が基板上に形成されているものにあっては、可動体変
位用固定側電極を可動体の上方側に配置するための上部
部材を設けなくとも済むので、上部部材を省略すること
ができる。これにより、可変容量素子の構造および製造
工程の簡略化を図ることができる。
ができ、さらに、可動体は、可動体変位用可動側電極と
可動体変位用固定側電極間の静電引力によって基板側に
変位するものであり、静電引力によって基板から離れる
上方側に変位するものではないので、可変容量素子の低
背化を図ることができる。
マイクロストリップ線路であり、可変容量素子はシャン
トスイッチ素子であるものにあっては、高周波信号導通
部の信号導通オン・オフを精度良く制御するためには、
可動電極は、高周波信号導通部を流れる高周波信号の高
い周波数に応じて電極面を小さく形成することが好まし
い。一方、可動体を低い電圧で変位させるためには、可
動体変位用可動側電極と可動体変位用固定側電極の対向
し合う電極面を大きく形成することが好ましい。
可動側電極とを独立して設計することができるので、高
周波信号導通部の信号導通のオン・オフ制御に適した大
きさに可動電極を適切に設計でき、かつ、この可動電極
とは別に、可動体の変位駆動に適した大きさに可動体変
位用可動側電極を適切に設計することができる。これに
より、低い電圧供給で精度良く高周波信号の導通オン・
オフを制御できる性能の高いシャントスイッチ素子を提
供することが容易となる。
スイッチ素子を説明するための図である。
図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 基板と、この基板上に形成される高周波
信号導通部と、基板の上方側に基板と間隔を介して配置
され高周波信号導通部の少なくとも一部分に対向する可
動体と、この可動体に形成され高周波信号導通部に対向
する可動電極とを有し、前記基板上には可動体に対向す
る領域に可動体変位用固定側電極が高周波信号導通部と
間隔を介して形成されており、前記可動体は、高周波信
号に対して絶縁性を有する半導体又は絶縁体により構成
され、この可動体の基板対向面には、前記基板上の可動
体変位用固定側電極に対向する可動体変位用可動側電極
が前記可動電極と間隔を介して形成されており、それら
可動体変位用可動側電極と可動体変位用固定側電極は、
当該可動体変位用可動側電極と可動体変位用固定側電極
間の直流電圧印加による静電引力によって可動体を基板
側に変位させて、可動体に形成されている可動電極と、
基板上の高周波信号導通部との間の静電容量を可変する
容量可変手段を構成していることを特徴とする可変容量
素子。 - 【請求項2】 可動体の上方側に間隔を介して上部部材
が配置されており、可動体変位用可動側電極を可動体の
基板対向面に設けるのに代えて、可動体変位用可動側電
極は可動体の上部部材対向面に形成され、また、可動体
変位用固定側電極を基板に設けるのに代えて、可動体変
位用固定側電極は、上部部材に、可動体変位用可動側電
極に対向して形成されており、それら可動体変位用可動
側電極と可動体変位用固定側電極は、当該可動体変位用
可動側電極と可動体変位用固定側電極間の直流電圧印加
による静電引力によって可動体を上部部材側に変位させ
て、可動体に形成されている可動電極と、基板上の高周
波信号導通部との間の静電容量を可変する容量可変手段
を構成していることを特徴とする請求項1記載の可変容
量素子。 - 【請求項3】 高周波信号導通部は、コプレーナー線路
とマイクロストリップ線路のうちの一方側と成し、可変
容量素子は、可動電極と高周波信号導通部間の静電容量
変化を利用して高周波信号導通部であるコプレーナー線
路又はマイクロストリップ線路の信号の導通オン・オフ
を制御するシャントスイッチ素子であることを特徴とす
る請求項1又は請求項2記載の可変容量素子。
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