JP2003262182A - 二速油圧モータの自動変速装置 - Google Patents
二速油圧モータの自動変速装置Info
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- Hydraulic Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】部品点数が少なくハウジングの穴仕上げ加工が
容易でコンパクトで経済的で、低速時においてもシヤト
ル弁からリークして容積効率低下を招くことのない、二
速油圧モータの自動変速装置を提供。 【解決手段】二速制御弁50は、二速スプール2と、二
速スプール2の一端に設けた中径盲孔14に摺動可能に
挿入された中径スプール6と、二速スプール2の他端に
設けた小径盲孔15に摺動可能に挿入された小径スプー
ル16と、を有する。パイロット負荷圧力ポートPの圧
力が第1の設定圧力P1以下においては、図1に示す第
1の位置にあり、シリンダ17に供給され、斜板11を
傾転させ油圧モータ10を高速回転させる。負荷圧力ポ
ートPの圧力が第1の圧力P1を越えると、小径スプー
ル内方端面と連通する連通路24は第3のドレーンポー
ト DR3と連通するので二速油圧モータ10の回転を自動
的に低速回転に切換える。
容易でコンパクトで経済的で、低速時においてもシヤト
ル弁からリークして容積効率低下を招くことのない、二
速油圧モータの自動変速装置を提供。 【解決手段】二速制御弁50は、二速スプール2と、二
速スプール2の一端に設けた中径盲孔14に摺動可能に
挿入された中径スプール6と、二速スプール2の他端に
設けた小径盲孔15に摺動可能に挿入された小径スプー
ル16と、を有する。パイロット負荷圧力ポートPの圧
力が第1の設定圧力P1以下においては、図1に示す第
1の位置にあり、シリンダ17に供給され、斜板11を
傾転させ油圧モータ10を高速回転させる。負荷圧力ポ
ートPの圧力が第1の圧力P1を越えると、小径スプー
ル内方端面と連通する連通路24は第3のドレーンポー
ト DR3と連通するので二速油圧モータ10の回転を自動
的に低速回転に切換える。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーショベル、
ショベルドーザ等の建設機械に使用される走行用の二速
油圧モータの二速制御性能の向上のための二速油圧モー
タ制御回路に関する。 【0002】 【従来の技術】パワーショベル等の走行モータは、掘削
作業時等では、低速高トルク作業を行い、移動時には高
速で移動ができるように高速、低速の2種の走行速度を
得られる二速油圧モータが使用されている。二速制御弁
及びシーケンス弁を有するこの二速油圧モータの使用回
路は例えば特開2001-55968号公報の図1、図2などに開
示されている。これらは改良されたものではあるが、二
速制御弁のスプールが複雑な段付形状のためハウジング
の穴仕上げ加工が難しいこと、常時シヤトル弁で高圧選
択をしているため低速時においてもシヤトル弁からリー
クし容積効率を低下させること及び二速制御弁のスプリ
ングをスプール外側に配置されておりコンパクトな設計
が困難であるなどの課題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述し
た問題点に鑑み二速油圧モータの高速運転において、走
行抵抗に応じて高速から低速、あるいは低速から高速に
自動的に制御し、オペレータの操作性を向上し、煩雑な
作業を改善し、作業効率を向上させ、かつ従来技術に較
べて部品点数が少なくハウジングの穴仕上げ加工が容易
でコンパクトで経済的で、低速時においてもシヤトル弁
からリークして容積効率低下を招くことのない、二速油
圧モータの自動変速装置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】このため本発明による
と、ポンプから供給される同流量に対して、高速、低速
の2種類の回転速度を得られるようにされた二速油圧モ
ータと、該二速油圧モータへ方向制御弁を介してポンプ
圧油を供給し、二速油圧モータからの戻り油を排出する
給排ラインと、前記二速油圧モータの回転速度の選択を
前記二速油圧モータの斜板を傾転するシリンダへの圧油
をシャットル弁を介して供給することにより高速とし排
出することにより低速とするようにされた二速制御弁と
を有する二速油圧モータ制御回路を有し、前記二速制御
弁は、ハウジングに摺動可能に挿入された二速スプール
と、二速スプールの一端に設けた中径盲孔に摺動可能に
挿入された中径スプールと、中径スプールを中径盲孔底
部に対して付勢するスプリングと、二速スプールの他端
に設けた小径盲孔に摺動可能に挿入された小径スプール
と、ハウジングに順次それぞれ設けられた前記中径スプ
ール外方端面と連通する第1のドレーンポート、第1の
負荷圧力ポート、第1の負荷出力ポート、第2のドレー
ンポート、パイロット負荷圧力ポート、第3のドレーン
ポート、第2の負荷出力ポート、第2の負荷圧力ポー
ト、及び前記小径スプール外方端面と連通するパイロッ
ト圧力ポートを有し、前記パイロット負荷圧力ポートの
圧力が第1の設定圧力以下においては前記二速スプール
は第1の位置にあり、前記第1の負荷圧力ポートと第1
の負荷出力ポート及び前記第2の負荷出力ポートと第2
の負荷圧力ポートとはそれぞれ連通しており、かつ前記
パイロット負荷圧力ポートと前記中径スプール及び小径
スプールの各内側面とはそれぞれ二速スプールに設けら
れた連通路により連通されており、前記パイロット負荷
圧力ポートの圧力が第1の設定圧力を越えた時に、前記
二速スプールは第2の位置に移動し、前記第1及び前記
第2の負荷圧力ポートは閉止され、前記第1及び前記第
2の負荷出力ポートはそれぞれ前記第2及び第3のドレ
ーンポートとそれぞれ連通しており、かつ二速スプール
に設けられた前記小径スプールの内側面と連通する連通
路は第3のドレーンポートと連通しており、さらに前記
パイロット負荷圧力ポートの圧力が第1の設定圧力より
低い第2の設定圧力以下になつた時に前記二速スプール
はもとの第1の位置に移動するようにされたことを特徴
とする二速油圧モータの自動変速装置を提供することに
よって、上述した従来技術の課題を解決した。 【0005】かかる構成の二速油圧モータの自動変速装
置は、給排ラインと連通するパイロット負荷圧力ポート
の圧力が第1の設定圧力以下においては、二速スプール
は図1に示す第1の位置にあり、第1の負荷圧力ポート
及び第1の負荷出力ポートはそれぞれ第1の負荷出力ポ
ート及び第2の負荷圧力ポートと連通し、シャットル弁
を介して二速油圧モータの斜板を傾転するシリンダに連
通しており、給排ラインの圧油がシリンダに供給され、
斜板を傾転させ二速油圧モータを高速回転させる。平地
等の運転で二速油圧モータへの負荷が小さいときは、パ
イロット負荷圧力ポートの圧力が小さいので、二速制御
弁は切換わらず、給排ラインの圧油がシリンダに供給さ
れ続け二速油圧モータはそのまま高速回転する。 【0006】坂道等や方向転換時において負荷が大きく
なり負荷圧力ポートの圧力が第1の設定圧力を越える
と、二速スプールは第2の位置に移動して、第1及び第
2の負荷圧力ポートはそれぞれ閉止され、第1及び第2
の負荷出力ポートはそれぞれ前記第2及び第3のドレー
ンポートとそれぞれ連通しており、シャットル弁を介し
て二速油圧モータの斜板を傾転するシリンダの圧油はド
レーンラインに排出され、二速油圧モータの回転を自動
的に低速回転に切換える。これにより二速油圧モータ容
量が増し、パイロット負荷圧力ポートの圧力も下がる
が、第2の設定圧力は第1の設定圧力より低く設定され
ているので、二速制御弁は切換られたままとなり、二速
油圧モータも低速にされたままとなる。このとき、二速
制御弁は切られた状態となり、シヤトル弁は切られた状
態となり、シヤトル弁からリークし容積効率を低下させ
ることはない。 【0007】坂道が完了、あるいは方向転換が完了する
とパイロット負荷圧力ポートの圧力がさらに下がり、第
1の設定圧力より低い第2の設定圧力以下になると、二
速スプールの一端に連通されたパイロット圧力ポートの
圧油により二速スプールがもとの第1の位置に戻り、第
1の負荷圧力ポートと第1の負荷出力ポート及び前記第
2の負荷出力ポートと第2の負荷圧力ポートとはそれぞ
れ連通し、前記パイロット負荷圧力ポートと中径スプー
ル及び小径スプールの各内側面とはそれぞれ二速スプー
ルに設けられた連通路により連通され、給排ラインの圧
油がシリンダに供給され二速油圧モータの容量を小さく
して自動的に高速回転に復帰する。なお、二速油圧モー
タの停止時には、負荷圧力ライン即ちパイロット負荷圧
力ポートはタンク圧力となり、二速制御弁は切換わらな
いので、給排ラインの圧油がシリンダに供給される。本
発明の二速制御弁はシーケンス弁と二速制御弁とを一体
化しており、従来技術に較べて部品点数が少なくハウジ
ングの穴仕上げ加工が容易でコンパクトで経済的であ
る。 【0008】 【発明の実施の形態】次ぎに本発明の実施の形態につい
て説明する。図1(a)は本発明の実施の形態を示す二
速油圧モータ制御回路の油圧回路図であり、二速スプー
ルは第1の位置にあり油圧モータは高速回転しており、
(b)はこのときの二速制御弁の概略断面図である。図
2(a)は二速スプールが第2の位置にあり油圧モータ
が高速回転時から低速回転に切換わった時の二速油圧モ
ータ制御回路の油圧回路図、(b)はこのときの二速制
御弁の概略断面図である。図3は本発明の実施の形態の
例を示す二速油圧モータ制御回路の切換制御圧のヒステ
リシス特性を示す説明図である。 【0009】本発明の実施の形態の二速油圧モータ制御
回路の油圧回路図においては、図示しないポンプから供
給されるポンプ流量に対して、高速、低速の2種類の回
転速度を得られるようにされた二速油圧モータ10(以
下「油圧モータ」という)と、油圧モータの回転方向を
切換える図示しない切換弁と、油圧モータ10と切換弁
の間に設けられ油圧モータ停止時のショック防止、及び
漏れ防止用等の働きをするカウンタバランス弁30と、
二速油圧モータからの戻り油を排出する給排ライン3、
4とを有し、油圧モータ10の回転速度の選択をする二
速制御弁40とと油圧モータ10の斜板11を傾転する
シリンダ17とがシャットル弁90を介して連結されて
いる。 【0010】油圧モータ10には圧油が給排される給排
ポート 10a,10b、油圧モータの斜板11を傾転させモー
タ容量を変更可能なシリンダピストンを有するシリンダ
17が設けられている。シリンダ17にはシリンダポー
ト 17aが設けられ、二速制御弁40は、油圧モータ10
の斜板11を傾転するシリンダ17のシリンダポート17
aへの圧油をシャットル弁90を介して供給すると油圧
モータ容量が減少し油圧モータ10を高速とし、シリン
ダ17の圧油を排出することにより油圧モータ容量が増
大するすることにより低速とするようにされている。符
号19は油圧モータ出力軸に接続された減速機、8はド
レンラインである。 【0011】カウンタバランス弁30は図示しない切換
弁の左右出口ポートと弁側給排メインラインA,Bを介
してそれぞれ接続される左右入口ポート 30a,30bと、左
右負荷ポート 30c,30d及びパイロット負荷出力ポート 3
0nを有する。カウンタバランス弁は給排ライン3,4と
接続された絞り付きパイロットライン34,34を有
し、弁側給排メインラインA,Bの圧油により左右位置
に切換可能にされ、また、スプリング33,33により
中立位置に付勢されている。中立位置nでは左右入口ポ
ート 30a,30bと左右負荷ポート 30c,30dとはチェック弁
31,31を介して連通され、左右入口ポートと出力ポ
ートとは絞り32,32を介して連通されている。図1
(b)でみて、左位置aでは、左入口ポートと左負荷ポ
ートとはチェック弁31を介して、左位置bでは、右入
口ポートと右負荷ポートとがチェック弁31を介して、
それぞれ連通するようにされている。油圧モータ10の
給排ポート 10a,10bとカウンタバランス弁30の負荷ポ
ート 30c,30dとはそれぞれ給排ライン3、4で接続され
ている。 【0012】図1(b)に示すように、二速制御弁40
は、ハウジング1に摺動可能に挿入された二速スプール
2と、二速スプール2の一端に設けた中径盲孔14に摺
動可能に挿入された中径スプール6と、中径スプール6
を中径盲孔底部に対して付勢するスプリング18と、二
速スプール2の他端に設けた小径盲孔15に摺動可能に
挿入された小径スプール16と、ハウジング1に順次そ
れぞれ設けられた中径スプール外方端面20と連通する
第1のドレーンポート DR1、給排ライン3と接続された
第1の負荷圧力ポートA′、第1の負荷出力ポート
A″、第2のドレーンポート DR2、カウンタバランス弁
30のパイロット負荷出力ポート 30nと連通するパイロ
ット負荷圧力ポートP、第3のドレーンポート DR3、第
2の負荷出力ポートB″、給排ライン4と接続された第
2の負荷圧力ポートB′、及び小径スプール外方端面2
1と連通する図示しないパイロット圧力源と連通された
パイロット圧力ポートPpを有する。 【0013】作動について説明すると、二速制御弁40
は、給排メインラインA,Bと連通するパイロット負荷
圧力ポートPの圧力が第1の設定圧力P1以下において
は、二速スプール2は第2のパイロット圧力ポートPpの
圧油により押されて、図1に示す第1の位置にあり、第
1の負荷圧力ポートA′と第1の負荷出力ポートA″及
び第2の負荷出力ポートB′と第2の負荷圧力ポート
B″とはそれぞれ連通しており、かつパイロット負荷圧
力ポートPと中径スプール6及び小径スプール16の各
内側面とはそれぞれ二速スプール2に設けられた連通路
23、24により連通されている。給排ライン3、4の
圧油が二速制御弁40及びシャトル弁90を通り、シリ
ンダ17に供給され、斜板11を傾転させ油圧モータ1
0を高速回転させる。平地等の運転で二速油圧モータ1
0への負荷が小さいときは、パイロット負荷圧力ポート
Pの圧力が小さいので、二速制御弁40は切換わらず、
二速油圧モータ10はそのまま高速回転する。 【0014】この図1(b)に示す二速制御弁40の二
速スプール2の第1の位置の各スプールに作用する力の
関係を簡単に示すと、二速スプール2の受圧面積をD、
中径スプール6及び小径スプール16の各受圧面積をd
1、d2とし、スプリング18の力をPsとし、各ポー
トの圧力を各ポートの符号で示すと、二速スプール2を
左方向に押す力FLは、FL=D×Pp となり、二速ス
プール2を左方向に押す力FRは、FR=P×(d1−
d2)+Ps となり、図1(a)に示す位置では、
FL>FRである。 【0015】坂道等や方向転換時において負荷が大きく
なり負荷圧力ポートPの圧力が第1の設定圧力P1を越
えると、二速制御弁40が切換わり、二速スプール2は
図2(b)に示す第2の位置に移動して、第1及び第2
の負荷圧力ポートA′、B′は共に閉止され、第1の負
荷出力ポート及び第2の負荷出力ポートA″、B″はそ
れぞれ第2及び第3のドレーンポート DR2、 DR3とそれ
ぞれ連通しており、かつ二速スプール2に設けられた小
径スプールの内側面と連通する連通路24は第3のドレ
ーンポート DR3とと連通しており、給排ライン3、4の
圧油は二速制御弁40でシャトル弁90との連通を絶た
れ、シャトル弁90は第2及び第3のドレーンポート D
R2、 DR3とそれぞれ連通してシリンダ17の圧油を第2
及び第3のドレーンポート DR2、 DR3から排出すること
により二速油圧モータ10の回転を自動的に低速回転に
切換える。これにより二速油圧モータ容量が増し、負荷
圧力ポートPの圧力も下がるが、第2の設定圧力P2は
第1の設定圧力P1より低く設定されているので、二速
制御弁40は切換られたままとなり、二速油圧モータも
低速にされたままとなる。このとき、二速制御弁は切ら
れた状態となり、シヤトル弁90も切られた状態とな
り、シヤトル弁90からリークし容積効率を低下させる
ことはない。 【0016】この図2(b)に示す二速制御弁40の二
速スプール2の第2の位置の各スプールに作用する力の
関係を簡単に示すと、同様に、二速スプール2を左方向
に押す力FLは、FL=D×Pp となり、二速スプール
2を右方向に押す力FRは、FR=P×d1+Ps と
なり、図2(b)に示す位置では、FR>FLである。 【0017】坂道が完了、あるいは方向転換が完了する
とパイロット負荷圧力ポートの圧力がさらに下がり、第
1の設定圧力P1より低い第2の設定圧力P2以下にな
ると、二速スプールの一端に連通されたパイロット圧力
ポートPの圧油により二速スプールが2もとの図1
(b)に示す第1の位置に戻り、第1の負荷圧力ポート
A′と第1の負荷出力ポートA″及び第2の負荷出力ポ
ートB′と第2の負荷圧力ポートB″とはそれぞれ連通
しており、かつパイロット負荷圧力ポートPと中径スプ
ール及び小径スプールの各内側面とはそれぞれ二速スプ
ール2に設けられた連通路23、24により連通されて
おり、給排ライン3、4の圧油がシリンダ17に供給さ
れ油圧モータ10の容量を小さくして自動的に高速回転
に復帰する。なお、図示しないパイロット圧力源とパイ
ロット圧力ポートPpは図示しないON−OFF電磁切換
弁により、切換可能にされており、電磁切換弁がOFF
のときは、パイロット圧力ポートPpの圧力は0となり、
二速制御弁は切換わらないので、二速油圧モータも低速
にされたままとなる。また二速油圧モータの停止時に
は、負荷圧力ライン即ちパイロット負荷圧力ポートはタ
ンク圧力となり、二速制御弁は切換わらないので、給排
ラインの圧油がシリンダに供給される。本発明の二速制
御弁はシーケンス弁と二速制御弁とを一体化しており、
従来技術に較べて部品点数が少なくハウジングの穴仕上
げ加工が容易でコンパクトで経済的である。 【0018】この図2(b)に示す二速制御弁40の二
速スプール2の第2の位置から図1(b)に示す二速ス
プール2の第1の位置に戻るときの、スプールに作用す
る力の関係を簡単に示すと、同様に、二速スプール2を
左方向に押す力FLは、FL=D×Pp となり、 二
速スプール2を右方向に押す力FRは、FR=P×d1
+Ps となり、図2(b)に示す位置から第1の位置
に戻るときは、 FL>FR となり、P2がP1ま
で上がる間は二速スプール2は図2(b)の位置に戻ら
ない。図3に本発明の実施の形態の例を示す二速油圧モ
ータ制御回路の切換制御圧のヒステリシス特性を示す。
である。 【0019】 【発明の効果】本発明においては、二速油圧モータの高
速運転において二速スプールの切換位置に対応して、小
径スプールの内側受圧面に働く圧油をON−OFFする
ことにより、ヒステリシスが得られるようにし、油圧力
に対してスプリング力の力を十分小さくでき、スプリン
グ力に依存することなく確実な制御を可能にした。かつ
スプリングの制約を受けないため、スプリングの制約を
受けないので各スプール径は自在に選定可能となり、必
要なヒステリシスが得られるため、円滑な切換が可能と
なり、走行抵抗に応じて高速から低速、あるいは低速か
ら高速に自動的に制御し、オペレータの操作性を向上
し、煩雑な作業を改善し、作業効率を向上させるものと
なった。スプリングを二速スプールの一端に設けた中径
孔底部と中径スプールとの間に挿入することにより、よ
りコンパクトな設計が可能となり、従来技術に較べてシ
ーケンス弁を二速制御弁と一体化し、部品点数が少なく
ハウジングの穴仕上げ加工が容易で経済的で、低速時に
おいてもシヤトル弁からリークして容積効率低下を招く
ことのない、二速油圧モータの自動変速装置を提供する
ものとなった。
ショベルドーザ等の建設機械に使用される走行用の二速
油圧モータの二速制御性能の向上のための二速油圧モー
タ制御回路に関する。 【0002】 【従来の技術】パワーショベル等の走行モータは、掘削
作業時等では、低速高トルク作業を行い、移動時には高
速で移動ができるように高速、低速の2種の走行速度を
得られる二速油圧モータが使用されている。二速制御弁
及びシーケンス弁を有するこの二速油圧モータの使用回
路は例えば特開2001-55968号公報の図1、図2などに開
示されている。これらは改良されたものではあるが、二
速制御弁のスプールが複雑な段付形状のためハウジング
の穴仕上げ加工が難しいこと、常時シヤトル弁で高圧選
択をしているため低速時においてもシヤトル弁からリー
クし容積効率を低下させること及び二速制御弁のスプリ
ングをスプール外側に配置されておりコンパクトな設計
が困難であるなどの課題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述し
た問題点に鑑み二速油圧モータの高速運転において、走
行抵抗に応じて高速から低速、あるいは低速から高速に
自動的に制御し、オペレータの操作性を向上し、煩雑な
作業を改善し、作業効率を向上させ、かつ従来技術に較
べて部品点数が少なくハウジングの穴仕上げ加工が容易
でコンパクトで経済的で、低速時においてもシヤトル弁
からリークして容積効率低下を招くことのない、二速油
圧モータの自動変速装置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】このため本発明による
と、ポンプから供給される同流量に対して、高速、低速
の2種類の回転速度を得られるようにされた二速油圧モ
ータと、該二速油圧モータへ方向制御弁を介してポンプ
圧油を供給し、二速油圧モータからの戻り油を排出する
給排ラインと、前記二速油圧モータの回転速度の選択を
前記二速油圧モータの斜板を傾転するシリンダへの圧油
をシャットル弁を介して供給することにより高速とし排
出することにより低速とするようにされた二速制御弁と
を有する二速油圧モータ制御回路を有し、前記二速制御
弁は、ハウジングに摺動可能に挿入された二速スプール
と、二速スプールの一端に設けた中径盲孔に摺動可能に
挿入された中径スプールと、中径スプールを中径盲孔底
部に対して付勢するスプリングと、二速スプールの他端
に設けた小径盲孔に摺動可能に挿入された小径スプール
と、ハウジングに順次それぞれ設けられた前記中径スプ
ール外方端面と連通する第1のドレーンポート、第1の
負荷圧力ポート、第1の負荷出力ポート、第2のドレー
ンポート、パイロット負荷圧力ポート、第3のドレーン
ポート、第2の負荷出力ポート、第2の負荷圧力ポー
ト、及び前記小径スプール外方端面と連通するパイロッ
ト圧力ポートを有し、前記パイロット負荷圧力ポートの
圧力が第1の設定圧力以下においては前記二速スプール
は第1の位置にあり、前記第1の負荷圧力ポートと第1
の負荷出力ポート及び前記第2の負荷出力ポートと第2
の負荷圧力ポートとはそれぞれ連通しており、かつ前記
パイロット負荷圧力ポートと前記中径スプール及び小径
スプールの各内側面とはそれぞれ二速スプールに設けら
れた連通路により連通されており、前記パイロット負荷
圧力ポートの圧力が第1の設定圧力を越えた時に、前記
二速スプールは第2の位置に移動し、前記第1及び前記
第2の負荷圧力ポートは閉止され、前記第1及び前記第
2の負荷出力ポートはそれぞれ前記第2及び第3のドレ
ーンポートとそれぞれ連通しており、かつ二速スプール
に設けられた前記小径スプールの内側面と連通する連通
路は第3のドレーンポートと連通しており、さらに前記
パイロット負荷圧力ポートの圧力が第1の設定圧力より
低い第2の設定圧力以下になつた時に前記二速スプール
はもとの第1の位置に移動するようにされたことを特徴
とする二速油圧モータの自動変速装置を提供することに
よって、上述した従来技術の課題を解決した。 【0005】かかる構成の二速油圧モータの自動変速装
置は、給排ラインと連通するパイロット負荷圧力ポート
の圧力が第1の設定圧力以下においては、二速スプール
は図1に示す第1の位置にあり、第1の負荷圧力ポート
及び第1の負荷出力ポートはそれぞれ第1の負荷出力ポ
ート及び第2の負荷圧力ポートと連通し、シャットル弁
を介して二速油圧モータの斜板を傾転するシリンダに連
通しており、給排ラインの圧油がシリンダに供給され、
斜板を傾転させ二速油圧モータを高速回転させる。平地
等の運転で二速油圧モータへの負荷が小さいときは、パ
イロット負荷圧力ポートの圧力が小さいので、二速制御
弁は切換わらず、給排ラインの圧油がシリンダに供給さ
れ続け二速油圧モータはそのまま高速回転する。 【0006】坂道等や方向転換時において負荷が大きく
なり負荷圧力ポートの圧力が第1の設定圧力を越える
と、二速スプールは第2の位置に移動して、第1及び第
2の負荷圧力ポートはそれぞれ閉止され、第1及び第2
の負荷出力ポートはそれぞれ前記第2及び第3のドレー
ンポートとそれぞれ連通しており、シャットル弁を介し
て二速油圧モータの斜板を傾転するシリンダの圧油はド
レーンラインに排出され、二速油圧モータの回転を自動
的に低速回転に切換える。これにより二速油圧モータ容
量が増し、パイロット負荷圧力ポートの圧力も下がる
が、第2の設定圧力は第1の設定圧力より低く設定され
ているので、二速制御弁は切換られたままとなり、二速
油圧モータも低速にされたままとなる。このとき、二速
制御弁は切られた状態となり、シヤトル弁は切られた状
態となり、シヤトル弁からリークし容積効率を低下させ
ることはない。 【0007】坂道が完了、あるいは方向転換が完了する
とパイロット負荷圧力ポートの圧力がさらに下がり、第
1の設定圧力より低い第2の設定圧力以下になると、二
速スプールの一端に連通されたパイロット圧力ポートの
圧油により二速スプールがもとの第1の位置に戻り、第
1の負荷圧力ポートと第1の負荷出力ポート及び前記第
2の負荷出力ポートと第2の負荷圧力ポートとはそれぞ
れ連通し、前記パイロット負荷圧力ポートと中径スプー
ル及び小径スプールの各内側面とはそれぞれ二速スプー
ルに設けられた連通路により連通され、給排ラインの圧
油がシリンダに供給され二速油圧モータの容量を小さく
して自動的に高速回転に復帰する。なお、二速油圧モー
タの停止時には、負荷圧力ライン即ちパイロット負荷圧
力ポートはタンク圧力となり、二速制御弁は切換わらな
いので、給排ラインの圧油がシリンダに供給される。本
発明の二速制御弁はシーケンス弁と二速制御弁とを一体
化しており、従来技術に較べて部品点数が少なくハウジ
ングの穴仕上げ加工が容易でコンパクトで経済的であ
る。 【0008】 【発明の実施の形態】次ぎに本発明の実施の形態につい
て説明する。図1(a)は本発明の実施の形態を示す二
速油圧モータ制御回路の油圧回路図であり、二速スプー
ルは第1の位置にあり油圧モータは高速回転しており、
(b)はこのときの二速制御弁の概略断面図である。図
2(a)は二速スプールが第2の位置にあり油圧モータ
が高速回転時から低速回転に切換わった時の二速油圧モ
ータ制御回路の油圧回路図、(b)はこのときの二速制
御弁の概略断面図である。図3は本発明の実施の形態の
例を示す二速油圧モータ制御回路の切換制御圧のヒステ
リシス特性を示す説明図である。 【0009】本発明の実施の形態の二速油圧モータ制御
回路の油圧回路図においては、図示しないポンプから供
給されるポンプ流量に対して、高速、低速の2種類の回
転速度を得られるようにされた二速油圧モータ10(以
下「油圧モータ」という)と、油圧モータの回転方向を
切換える図示しない切換弁と、油圧モータ10と切換弁
の間に設けられ油圧モータ停止時のショック防止、及び
漏れ防止用等の働きをするカウンタバランス弁30と、
二速油圧モータからの戻り油を排出する給排ライン3、
4とを有し、油圧モータ10の回転速度の選択をする二
速制御弁40とと油圧モータ10の斜板11を傾転する
シリンダ17とがシャットル弁90を介して連結されて
いる。 【0010】油圧モータ10には圧油が給排される給排
ポート 10a,10b、油圧モータの斜板11を傾転させモー
タ容量を変更可能なシリンダピストンを有するシリンダ
17が設けられている。シリンダ17にはシリンダポー
ト 17aが設けられ、二速制御弁40は、油圧モータ10
の斜板11を傾転するシリンダ17のシリンダポート17
aへの圧油をシャットル弁90を介して供給すると油圧
モータ容量が減少し油圧モータ10を高速とし、シリン
ダ17の圧油を排出することにより油圧モータ容量が増
大するすることにより低速とするようにされている。符
号19は油圧モータ出力軸に接続された減速機、8はド
レンラインである。 【0011】カウンタバランス弁30は図示しない切換
弁の左右出口ポートと弁側給排メインラインA,Bを介
してそれぞれ接続される左右入口ポート 30a,30bと、左
右負荷ポート 30c,30d及びパイロット負荷出力ポート 3
0nを有する。カウンタバランス弁は給排ライン3,4と
接続された絞り付きパイロットライン34,34を有
し、弁側給排メインラインA,Bの圧油により左右位置
に切換可能にされ、また、スプリング33,33により
中立位置に付勢されている。中立位置nでは左右入口ポ
ート 30a,30bと左右負荷ポート 30c,30dとはチェック弁
31,31を介して連通され、左右入口ポートと出力ポ
ートとは絞り32,32を介して連通されている。図1
(b)でみて、左位置aでは、左入口ポートと左負荷ポ
ートとはチェック弁31を介して、左位置bでは、右入
口ポートと右負荷ポートとがチェック弁31を介して、
それぞれ連通するようにされている。油圧モータ10の
給排ポート 10a,10bとカウンタバランス弁30の負荷ポ
ート 30c,30dとはそれぞれ給排ライン3、4で接続され
ている。 【0012】図1(b)に示すように、二速制御弁40
は、ハウジング1に摺動可能に挿入された二速スプール
2と、二速スプール2の一端に設けた中径盲孔14に摺
動可能に挿入された中径スプール6と、中径スプール6
を中径盲孔底部に対して付勢するスプリング18と、二
速スプール2の他端に設けた小径盲孔15に摺動可能に
挿入された小径スプール16と、ハウジング1に順次そ
れぞれ設けられた中径スプール外方端面20と連通する
第1のドレーンポート DR1、給排ライン3と接続された
第1の負荷圧力ポートA′、第1の負荷出力ポート
A″、第2のドレーンポート DR2、カウンタバランス弁
30のパイロット負荷出力ポート 30nと連通するパイロ
ット負荷圧力ポートP、第3のドレーンポート DR3、第
2の負荷出力ポートB″、給排ライン4と接続された第
2の負荷圧力ポートB′、及び小径スプール外方端面2
1と連通する図示しないパイロット圧力源と連通された
パイロット圧力ポートPpを有する。 【0013】作動について説明すると、二速制御弁40
は、給排メインラインA,Bと連通するパイロット負荷
圧力ポートPの圧力が第1の設定圧力P1以下において
は、二速スプール2は第2のパイロット圧力ポートPpの
圧油により押されて、図1に示す第1の位置にあり、第
1の負荷圧力ポートA′と第1の負荷出力ポートA″及
び第2の負荷出力ポートB′と第2の負荷圧力ポート
B″とはそれぞれ連通しており、かつパイロット負荷圧
力ポートPと中径スプール6及び小径スプール16の各
内側面とはそれぞれ二速スプール2に設けられた連通路
23、24により連通されている。給排ライン3、4の
圧油が二速制御弁40及びシャトル弁90を通り、シリ
ンダ17に供給され、斜板11を傾転させ油圧モータ1
0を高速回転させる。平地等の運転で二速油圧モータ1
0への負荷が小さいときは、パイロット負荷圧力ポート
Pの圧力が小さいので、二速制御弁40は切換わらず、
二速油圧モータ10はそのまま高速回転する。 【0014】この図1(b)に示す二速制御弁40の二
速スプール2の第1の位置の各スプールに作用する力の
関係を簡単に示すと、二速スプール2の受圧面積をD、
中径スプール6及び小径スプール16の各受圧面積をd
1、d2とし、スプリング18の力をPsとし、各ポー
トの圧力を各ポートの符号で示すと、二速スプール2を
左方向に押す力FLは、FL=D×Pp となり、二速ス
プール2を左方向に押す力FRは、FR=P×(d1−
d2)+Ps となり、図1(a)に示す位置では、
FL>FRである。 【0015】坂道等や方向転換時において負荷が大きく
なり負荷圧力ポートPの圧力が第1の設定圧力P1を越
えると、二速制御弁40が切換わり、二速スプール2は
図2(b)に示す第2の位置に移動して、第1及び第2
の負荷圧力ポートA′、B′は共に閉止され、第1の負
荷出力ポート及び第2の負荷出力ポートA″、B″はそ
れぞれ第2及び第3のドレーンポート DR2、 DR3とそれ
ぞれ連通しており、かつ二速スプール2に設けられた小
径スプールの内側面と連通する連通路24は第3のドレ
ーンポート DR3とと連通しており、給排ライン3、4の
圧油は二速制御弁40でシャトル弁90との連通を絶た
れ、シャトル弁90は第2及び第3のドレーンポート D
R2、 DR3とそれぞれ連通してシリンダ17の圧油を第2
及び第3のドレーンポート DR2、 DR3から排出すること
により二速油圧モータ10の回転を自動的に低速回転に
切換える。これにより二速油圧モータ容量が増し、負荷
圧力ポートPの圧力も下がるが、第2の設定圧力P2は
第1の設定圧力P1より低く設定されているので、二速
制御弁40は切換られたままとなり、二速油圧モータも
低速にされたままとなる。このとき、二速制御弁は切ら
れた状態となり、シヤトル弁90も切られた状態とな
り、シヤトル弁90からリークし容積効率を低下させる
ことはない。 【0016】この図2(b)に示す二速制御弁40の二
速スプール2の第2の位置の各スプールに作用する力の
関係を簡単に示すと、同様に、二速スプール2を左方向
に押す力FLは、FL=D×Pp となり、二速スプール
2を右方向に押す力FRは、FR=P×d1+Ps と
なり、図2(b)に示す位置では、FR>FLである。 【0017】坂道が完了、あるいは方向転換が完了する
とパイロット負荷圧力ポートの圧力がさらに下がり、第
1の設定圧力P1より低い第2の設定圧力P2以下にな
ると、二速スプールの一端に連通されたパイロット圧力
ポートPの圧油により二速スプールが2もとの図1
(b)に示す第1の位置に戻り、第1の負荷圧力ポート
A′と第1の負荷出力ポートA″及び第2の負荷出力ポ
ートB′と第2の負荷圧力ポートB″とはそれぞれ連通
しており、かつパイロット負荷圧力ポートPと中径スプ
ール及び小径スプールの各内側面とはそれぞれ二速スプ
ール2に設けられた連通路23、24により連通されて
おり、給排ライン3、4の圧油がシリンダ17に供給さ
れ油圧モータ10の容量を小さくして自動的に高速回転
に復帰する。なお、図示しないパイロット圧力源とパイ
ロット圧力ポートPpは図示しないON−OFF電磁切換
弁により、切換可能にされており、電磁切換弁がOFF
のときは、パイロット圧力ポートPpの圧力は0となり、
二速制御弁は切換わらないので、二速油圧モータも低速
にされたままとなる。また二速油圧モータの停止時に
は、負荷圧力ライン即ちパイロット負荷圧力ポートはタ
ンク圧力となり、二速制御弁は切換わらないので、給排
ラインの圧油がシリンダに供給される。本発明の二速制
御弁はシーケンス弁と二速制御弁とを一体化しており、
従来技術に較べて部品点数が少なくハウジングの穴仕上
げ加工が容易でコンパクトで経済的である。 【0018】この図2(b)に示す二速制御弁40の二
速スプール2の第2の位置から図1(b)に示す二速ス
プール2の第1の位置に戻るときの、スプールに作用す
る力の関係を簡単に示すと、同様に、二速スプール2を
左方向に押す力FLは、FL=D×Pp となり、 二
速スプール2を右方向に押す力FRは、FR=P×d1
+Ps となり、図2(b)に示す位置から第1の位置
に戻るときは、 FL>FR となり、P2がP1ま
で上がる間は二速スプール2は図2(b)の位置に戻ら
ない。図3に本発明の実施の形態の例を示す二速油圧モ
ータ制御回路の切換制御圧のヒステリシス特性を示す。
である。 【0019】 【発明の効果】本発明においては、二速油圧モータの高
速運転において二速スプールの切換位置に対応して、小
径スプールの内側受圧面に働く圧油をON−OFFする
ことにより、ヒステリシスが得られるようにし、油圧力
に対してスプリング力の力を十分小さくでき、スプリン
グ力に依存することなく確実な制御を可能にした。かつ
スプリングの制約を受けないため、スプリングの制約を
受けないので各スプール径は自在に選定可能となり、必
要なヒステリシスが得られるため、円滑な切換が可能と
なり、走行抵抗に応じて高速から低速、あるいは低速か
ら高速に自動的に制御し、オペレータの操作性を向上
し、煩雑な作業を改善し、作業効率を向上させるものと
なった。スプリングを二速スプールの一端に設けた中径
孔底部と中径スプールとの間に挿入することにより、よ
りコンパクトな設計が可能となり、従来技術に較べてシ
ーケンス弁を二速制御弁と一体化し、部品点数が少なく
ハウジングの穴仕上げ加工が容易で経済的で、低速時に
おいてもシヤトル弁からリークして容積効率低下を招く
ことのない、二速油圧モータの自動変速装置を提供する
ものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】a)は本発明の実施の形態を示す二速油圧モー
タ制御回路の油圧回路図であり、二速スプールは第1の
位置にあり油圧モータは高速回転しており、(b)はこ
のときの二速制御弁の概略断面図である。 【図2】(a)は二速スプールが第2の位置にあり油圧
モータが高速回転時から低速回転に切換わった時の二速
油圧モータ制御回路の油圧回路図、(b)はこのときの
二速制御弁の概略断面図である。 【図3】本発明の実施の形態の例を示す二速油圧モータ
制御回路の切換制御圧のヒステリシス特性を示す説明図
である。 【符号の説明】 1 ハウジング 2 二速スプール 3、
4 給排ライン 5 パイロット負荷圧力ライン 6
中径スプール 10 二速油圧モータ 11 斜板 16
小径スプール 17 シリンダ 17a シリンダポート 40
二速制御弁 A,B 給排メインライン A′第1の負荷圧
力ポート A″第1の負荷出力ポート B′第2の負荷圧
力ポート B″第2の負荷出力ポート DR1 第1のドレ
ーンポート DR2 第2のドレーンポート DR3 第3のドレ
ーンポート P パイロット負荷圧力ポート Pp パイロット
圧力ポート
タ制御回路の油圧回路図であり、二速スプールは第1の
位置にあり油圧モータは高速回転しており、(b)はこ
のときの二速制御弁の概略断面図である。 【図2】(a)は二速スプールが第2の位置にあり油圧
モータが高速回転時から低速回転に切換わった時の二速
油圧モータ制御回路の油圧回路図、(b)はこのときの
二速制御弁の概略断面図である。 【図3】本発明の実施の形態の例を示す二速油圧モータ
制御回路の切換制御圧のヒステリシス特性を示す説明図
である。 【符号の説明】 1 ハウジング 2 二速スプール 3、
4 給排ライン 5 パイロット負荷圧力ライン 6
中径スプール 10 二速油圧モータ 11 斜板 16
小径スプール 17 シリンダ 17a シリンダポート 40
二速制御弁 A,B 給排メインライン A′第1の負荷圧
力ポート A″第1の負荷出力ポート B′第2の負荷圧
力ポート B″第2の負荷出力ポート DR1 第1のドレ
ーンポート DR2 第2のドレーンポート DR3 第3のドレ
ーンポート P パイロット負荷圧力ポート Pp パイロット
圧力ポート
フロントページの続き
Fターム(参考) 2D003 AA01 AB01 BA01 BA02 CA02
DA03
3H084 AA01 AA45 BB11 CC39 CC47
CC51 CC70
3H089 AA20 BB15 BB27 CC09 DB06
DB09 DB78 DB79 FF07 GG02
JJ01
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】ポンプから供給される同流量に対して、高
速、低速の2種類の回転速度を得られるようにされた二
速油圧モータと、該二速油圧モータへ方向制御弁を介し
てポンプ圧油を供給し、二速油圧モータからの戻り油を
排出する給排ラインと、前記二速油圧モータの回転速度
の選択を前記二速油圧モータの斜板を傾転するシリンダ
への圧油をシャットル弁を介して供給することにより高
速とし排出することにより低速とするようにされた二速
制御弁とを有する二速油圧モータ制御回路を有し、 前記二速制御弁は、ハウジングに摺動可能に挿入された
二速スプールと、二速スプールの一端に設けた中径盲孔
に摺動可能に挿入された中径スプールと、中径スプール
を中径盲孔底部に対して付勢するスプリングと、二速ス
プールの他端に設けた小径盲孔に摺動可能に挿入された
小径スプールと、ハウジングに順次それぞれ設けられた
前記中径スプール外方端面と連通する第1のドレーンポ
ート、第1の負荷圧力ポート、第1の負荷出力ポート、
第2のドレーンポート、パイロット負荷圧力ポート、第
3のドレーンポート、第2の負荷出力ポート、第2の負
荷圧力ポート、及び前記小径スプール外方端面と連通す
るパイロット圧力ポートを有し、前記パイロット負荷圧
力ポートの圧力が第1の設定圧力以下においては前記二
速スプールは第1の位置にあり、前記第1の負荷圧力ポ
ートと第1の負荷出力ポート及び前記第2の負荷出力ポ
ートと第2の負荷圧力ポートとはそれぞれ連通してお
り、かつ前記パイロット負荷圧力ポートと前記中径スプ
ール及び小径スプールの各内側面とはそれぞれ二速スプ
ールに設けられた連通路により連通されており、 前記パイロット負荷圧力ポートの圧力が第1の設定圧力
を越えた時に、前記二速スプールは第2の位置に移動
し、前記第1及び前記第2の負荷圧力ポートは閉止さ
れ、前記第1及び前記第2の負荷出力ポートはそれぞれ
前記第2及び第3のドレーンポートとそれぞれ連通して
おり、かつ二速スプールに設けられた前記小径スプール
の内側面と連通する連通路は第3のドレーンポートと連
通しており、さらに前記パイロット負荷圧力ポートの圧
力が第1の設定圧力より低い第2の設定圧力以下になつ
た時に前記二速スプールはもとの第1の位置に移動する
ようにされたことを特徴とする二速油圧モータの自動変
速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002061493A JP2003262182A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 二速油圧モータの自動変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002061493A JP2003262182A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 二速油圧モータの自動変速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003262182A true JP2003262182A (ja) | 2003-09-19 |
Family
ID=29195767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002061493A Withdrawn JP2003262182A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 二速油圧モータの自動変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003262182A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113446274A (zh) * | 2021-06-25 | 2021-09-28 | 青岛力克川液压机械有限公司 | 一种行走马达变量机构 |
KR20220132261A (ko) * | 2021-03-23 | 2022-09-30 | 훌루테크 주식회사 | 통합형 레귤레이터 |
CN115143158A (zh) * | 2021-03-31 | 2022-10-04 | 青岛力克川液压机械有限公司 | 一种适用于行走马达的排量自动切换阀 |
-
2002
- 2002-03-07 JP JP2002061493A patent/JP2003262182A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220132261A (ko) * | 2021-03-23 | 2022-09-30 | 훌루테크 주식회사 | 통합형 레귤레이터 |
KR102480650B1 (ko) | 2021-03-23 | 2022-12-22 | 훌루테크 주식회사 | 통합형 레귤레이터 |
CN115143158A (zh) * | 2021-03-31 | 2022-10-04 | 青岛力克川液压机械有限公司 | 一种适用于行走马达的排量自动切换阀 |
CN113446274A (zh) * | 2021-06-25 | 2021-09-28 | 青岛力克川液压机械有限公司 | 一种行走马达变量机构 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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