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JP2003257039A - 情報記録制御プログラム及び記録媒体、並びに情報記録装置 - Google Patents

情報記録制御プログラム及び記録媒体、並びに情報記録装置

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JP2003257039A
JP2003257039A JP2002059600A JP2002059600A JP2003257039A JP 2003257039 A JP2003257039 A JP 2003257039A JP 2002059600 A JP2002059600 A JP 2002059600A JP 2002059600 A JP2002059600 A JP 2002059600A JP 2003257039 A JP2003257039 A JP 2003257039A
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JP2002059600A
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Takanobu Matsuba
貴信 松葉
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JP2003257039A publication Critical patent/JP2003257039A/ja
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録装置の制御用コンピュータにて実行
され、情報の再生が不安定となる記録条件での情報記録
媒体への記録を防止することができる情報記録制御プロ
グラムを提供する。 【解決手段】 外部からの記録要求に応じて、指定記録
速度で情報記録媒体の記録領域にデータを記録し、記録
の終了後に、記録されたデータの長さに基づいて、デー
タが記録された記録領域内における再生領域を決定する
(ステップ502)。そして、その決定された再生領域
に記録されているデータを最高速度で再生し(ステップ
503)、再生エラーが有ると判別されると(ステップ
505)、同一の識別情報を有する情報記録媒体に対す
る指定記録速度でのデータの記録を禁止する(ステップ
507)。これにより、記録品質が悪いと判断された記
録速度での記録が、その後禁止されるため、情報の再生
が不安定となる記録条件での情報記録媒体への記録を防
止することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録制御プロ
グラム及び記録媒体、並びに情報記録装置に係り、さら
に詳しくは、情報記録の対象媒体として、スパイラル状
又は同心円状の記録領域を有する情報記録媒体を用いる
情報記録装置の制御用コンピュータに実行させる情報記
録制御プログラム、及び該情報記録制御プログラムが記
録された記録媒体、並びに情報記録媒体のスパイラル状
又は同心円状の記録領域に情報を記録する情報記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータは、その
機能が向上するに伴い、音楽や映像といったAV(Audi
o-Visual)情報を取り扱うことが可能となってきた。こ
れらAV情報の情報量は非常に大きいために、情報記録
媒体としてCD(compact disc)やDVD(digital ve
rsatile disc)などの光ディスクが注目されるようにな
り、その低価格化とともに、情報記録装置としての光デ
ィスク装置がパーソナルコンピュータの周辺機器の一つ
として普及するようになった。光ディスク装置では、光
ディスクのスパイラル状又は同心円状のトラックが形成
された記録面にレーザ光を照射することにより情報の記
録を行い、記録面からの反射光に基づいて情報の再生な
どを行っている。そして、光ディスク装置には、情報記
録媒体の記録面にレーザ光を照射するとともに、記録面
からの反射光を受光するために、光ピックアップ装置が
設けられている。
【0003】光ディスクでは、マーク(ピット)領域及
びスペース領域と呼ばれる2つの反射率の異なる領域に
よって情報を記録している。例えば、記録層に有機色素
を含むCD−R(CD-recordable)やDVD−R(D
VD-recordable)などの追記型の光ディスクでは、マ
ーク領域を形成する時にはレーザ光出力を高くして色素
を加熱及び溶解し、そこに接している基板部分を変質・
変形させている。一方、スペース領域を形成する時には
基板が変質・変形しないようにレーザ光出力を再生時と
同程度に小さくしている。これにより、マーク領域では
スペース領域よりも反射率が低くなる。
【0004】しかしながら、同一種類の光ディスクであ
っても、光ディスクのメーカ(ベンダー)によって、記
録層に含まれる有機色素の種類、記録層の厚さ及びトラ
ックピッチの幅などが若干異なっている。このことは、
マーク領域を形成する時のレーザ光出力、いわゆる書き
込みパワーが同じであっても、光ディスクによっては必
ずしも予定した形状のマーク領域が形成されるとは限ら
ないことを意味している。情報の記録時に予定した形状
のマーク領域が形成されないと、その情報を正確に再生
することが困難となり、いわゆる記録品質が低下するこ
ととなる。
【0005】そこで、追記型の光ディスクには、その光
ディスクに最適な書き込みパワーを検出するための試し
書き領域が設けられている。この領域はパワーキャリブ
レーションエリア(Power Calibration Area:以下「P
CA」という)と呼ばれている。例えばCD−Rでは、
PCAは100個のパーティションに分割されたテスト
エリアを有している。そして、テストエリアの各パーテ
ィションは15個のフレームで構成されている。通常、
光ディスク装置では、追記型の光ディスクに情報を記録
する際に、1つのパーティションを用いて、一定の線速
度でフレーム毎に書き込みパワーを段階的に変化させて
所定のデータを試し書きし、その中で最も高い記録品質
を示した書き込みパワーを最適な書き込みパワーとして
選択する、いわゆるOPC(Optimum Power Control)
動作が行われている。
【0006】例えば、特開2000−163751号公
報には、記録対象となるCD−Rに最適な記録速度で記
録動作を行う光ディスクの情報記録装置が開示されてい
る。この情報記録装置では、CD−Rの所定位置に予め
記録されている、対応する記録速度情報(例えば、標準
倍速、2倍速、4倍速など)を読み出して、その記録速
度でOPCを行い、各記録速度に対する最適な書き込み
パワー(最適書き込みパワー)を抽出する。次に、抽出
された最適書き込みパワーで各記録速度について再度テ
ストエリアに試し書きを行い、対応する記録速度の中で
最も良い記録特性が得られた速度(最適記録速度)を抽
出し、記憶手段に記憶する。そして、データを記録する
際に、記憶手段から最適記録速度を読み出し、その記録
速度で記録動作を行う。なお、標準倍速とは、1倍速と
も呼ばれ、光ピックアップ装置に対する光ディスクの線
速度が1.2〜1.4m/secであることを意味す
る。そして、標準倍速の2倍の線速度を2倍速、標準倍
速の4倍の線速度を4倍速ともいう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開2000−163751号公報で開示されている
情報記録装置では、内周側に位置するテストエリアでの
記録特性のみで最適記録速度を求めており、光ディスク
のそりや偏重心などの物理的性質の影響を最も受けやす
い外周側での記録特性を考慮していないために、データ
の記録位置によっては最適記録速度であっても記録品質
が低下する場合があるという不都合があった。
【0008】また、光ディスクのベンダーが増加するに
つれて、光ディスクによっては最適な書き込みパワーを
正確に設定できないものが市販されるようになってき
た。そのような光ディスクでは、良好な記録品質を担保
することができず、特に高速での再生を実施しようとす
ると再生エラーとなる頻度が高くなり、リトライ回数が
増加したり、低速での再生を強いられるという不都合が
あった。さらに、最悪の場合には低速での再生さえでき
なくなり、特に書き換えができないCD−Rなどでは、
その光ディスクは使用不可となるという不都合があっ
た。
【0009】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、情報記録装置の制御用コンピュ
ータにて実行され、情報の再生が不安定となる記録条件
での情報記録媒体への記録を防止することができる情報
記録制御プログラム及びそのプログラムが記録された記
録媒体を提供することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、情報の再生
が不安定となる記録条件での情報記録媒体への記録を防
止することができる情報記録装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、情報記録の対象媒体として、スパイラル状又は同心
円状の記録領域を有する情報記録媒体を用いる情報記録
装置に用いられる情報記録制御プログラムであって、前
記情報記録媒体の識別情報を取得する手順と;外部から
の記録要求に応じて、指定された記録速度で前記情報記
録媒体の記録領域にデータを記録する手順と;前記記録
の終了後に、前記記録されたデータの長さに基づいて、
前記データが記録された記録領域内における再生領域を
決定する手順と;前記決定された再生領域に記録されて
いるデータを最高速度で再生し、再生エラーの有無を判
別する手順と;再生エラーが有る場合に、前記識別情報
を有する情報記録媒体に対する前記指定された記録速度
でのデータの記録を禁止する手順と;を前記情報記録装
置の制御用コンピュータに実行させる情報記録制御プロ
グラムである。
【0012】本明細書では、「識別情報」とは、情報記
録媒体の種類だけでなく、情報記録媒体を供給している
ベンダーに関する情報など、情報記録媒体を特定するこ
とができるすべての情報を含む。
【0013】これによれば、外部からの記録要求に応じ
て、指定された記録速度(以下「指定記録速度」と略述
する)で情報記録媒体の記録領域にデータが記録され、
その記録の終了後に、記録されたデータの長さに基づい
て、データが記録された記録領域内における再生領域が
決定される。ここでは、例えば、記録されたデータの長
さが300セクタ程度であれば、一例としてデータが記
録された記録領域の先頭アドレスから20セクタの領域
と、データが記録された記録領域の最終アドレスを含む
20セクタの領域とが再生領域として決定される。続い
て、その決定された再生領域に記録されているデータが
最高速度で再生され、そのときに再生エラーが検出され
ると、同一の識別情報を有する情報記録媒体に対する指
定記録速度でのデータの記録が禁止される。すなわち、
記録品質が悪いと判断された記録速度での記録が、その
後禁止されるために、結果的に情報の再生が不安定とな
る記録条件での情報記録媒体への記録を防止することが
可能となる。また、再生エラーの有無を判別する際に、
データが記録された記録領域の全てではなく、再生エラ
ーの有無判別が可能な領域のみを再生しているために、
記録処理のスループット低下を抑えることができる。そ
して、光ディスクが無駄になることを防止できる。
【0014】この場合において、請求項2に記載の情報
記録制御プログラムの如く、前記記録の終了後に、前記
記録されたデータの長さが所定の長さを超えるか否かを
判断する手順を前記制御用コンピュータに更に実行さ
せ、その判断の結果として前記記録されたデータの長さ
が所定の長さを超える場合にのみ、前記再生領域を決定
する手順では、前記再生領域を決定することとすること
ができる。かかる場合には、記録データの長さが小さい
場合には再生エラーの発生頻度が小さいため、無駄な再
生エラーの有無判断が行われるのを防止することができ
る。すなわち、再生エラーの有無判断を効率的に行うこ
とが可能となる。
【0015】上記請求項1及び2に記載の各情報記録制
御プログラムにおいて、請求項3に記載の情報記録制御
プログラムの如く、再生エラーが有る場合に、その再生
エラーに関する情報と前記指定された記録速度とを含む
テーブルを作成する手順を前記制御用コンピュータに更
に実行させることとすることができる。
【0016】この場合において、前記再生エラーに関す
る情報としては、種々の情報が考えられるが、請求項4
に記載の情報記録制御プログラムの如く、前記再生エラ
ーに関する情報は、再生エラーの発生位置及び再生エラ
ーの発生回数の少なくとも一方を含むこととすることが
できる。
【0017】上記請求項3及び4に記載の各情報記録制
御プログラムにおいて、請求項5に記載の情報記録制御
プログラムの如く、前記再生エラーに関する情報は、再
生エラーの発生回数を含み、外部からの記録要求を受信
したとき、前記テーブルを参照し、指定された記録速度
に対応する再生エラーの発生回数が所定の回数を超える
場合に、記録を禁止する手順を前記制御用コンピュータ
に更に実行させることとすることができる。かかる場合
には、指定記録速度での記録を実行するに先だって、過
去の経験から指定記録速度での記録が不可能であると判
断されると、外部から要求された記録は行われないため
に、記録品質に劣る記録を事前に防止することが可能と
なる。そして、光ディスクを無駄にすることを防止でき
る。
【0018】上記請求項3及び4に記載の各情報記録制
御プログラムにおいて、請求項6に記載の情報記録制御
プログラムの如く、前記再生エラーに関する情報は、再
生エラーの発生位置を含み、外部からの記録要求を受信
したとき、前記テーブルを参照し、指定された記録速度
に対応する再生エラーの発生位置にデータが記録される
場合に、再生エラーの発生を警告する情報を出力する手
順を前記制御用コンピュータに更に実行させることとす
ることができる。かかる場合には、指定記録速度での記
録を実行するに先だって、過去の経験から指定記録速度
で記録すると再生エラーが発生すると判断すると、警告
をするために、記録品質に劣る記録を事前に防止するこ
とが可能となる。また、再生エラーの発生位置での再生
エラーの発生回数を再生エラーに関する情報に更に含
み、指定された記録速度に対応する再生エラーの発生位
置にデータが記録される場合に、その位置での再生エラ
ーの発生回数が所定の回数を超えていると、記録を禁止
する手順を制御用コンピュータに更に実行させても良
い。
【0019】上記請求項1〜6に記載の各情報記録制御
プログラムにおいて、請求項7に記載の情報記録制御プ
ログラムの如く、記録が禁止された場合に、指定された
記録速度での記録は不可能であることを示す記録不可情
報を出力する手順を前記制御用コンピュータに更に実行
させることとすることができる。かかる場合には、外部
の装置あるいは使用者は記録速度を変更する必要がある
ことを認識できるため、記録感度が低い情報記録媒体で
あっても記録速度を変更して記録品質に優れた記録を行
うことが可能となる。
【0020】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか一項に記載の情報記録制御プログラムが記録さ
れたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0021】これによれば、請求項1〜7のいずれか一
項に記載の情報記録制御プログラムが記録されているた
めに、コンピュータに実行させることにより、情報の再
生が不安定となる記録条件での情報記録媒体への記録を
防止することが可能となる。
【0022】請求項9に記載の発明は、情報記録の対象
媒体として、スパイラル状又は同心円状の記録領域を有
する情報記録媒体を用いる情報記録装置であって、前記
情報記録媒体の識別情報を取得する識別情報取得手段
と;外部装置からの記録要求に応じて、指定された記録
速度で前記情報記録媒体の記録領域にデータを記録する
データ記録手段と;前記データ記録手段での記録終了後
に、前記データ記録手段で記録されたデータの長さに基
づいて、前記データが記録された記録領域内における再
生領域を決定し、その決定された再生領域に記録されて
いるデータを最高の再生速度で再生する再生手段と;前
記再生手段からの再生信号に基づいて再生エラーの有無
を判別し、その判別結果として再生エラーが有る場合
に、前記識別情報を有する情報記録媒体に対する前記指
定された記録速度での記録を禁止する記録禁止手段と;
を備える情報記録装置である。
【0023】これによれば、外部装置から記録要求があ
ると、データ記録手段は指定記録速度で情報記録媒体の
記録領域にデータを記録する。データ記録手段での記録
が終了すると、再生手段はデータ記録手段で記録された
データの長さに基づいて、データが記録された記録領域
内における再生領域を決定し、その決定された再生領域
に記録されているデータを最高の再生速度で再生する。
そして、記録禁止手段は再生手段からの再生信号に基づ
いて再生エラーの有無を判別し、その判別結果として再
生エラーが有る場合に、同一の識別情報を有する情報記
録媒体に対する指定記録速度での記録を禁止する。すな
わち、記録品質が悪いと判断された記録速度での記録
が、その後禁止されるために、結果的に情報の再生が不
安定となる記録条件での情報記録媒体への記録を防止す
ることが可能となる。そして、光ディスクが無駄になる
ことを防止できる。
【0024】請求項10に記載の発明は、情報記録の対
象媒体として、スパイラル状又は同心円状の記録領域を
有する情報記録媒体を用いる情報記録装置であって、前
記情報記録媒体における再生エラーの発生回数と前記再
生エラーが発生したときの記録速度とを含むテーブルが
保存された記憶手段と;外部装置からの記録要求に応じ
て、前記記憶手段に保存されている前記テーブルを参照
し、指定された記録速度に対応する再生エラーの発生回
数が所定の回数を超える場合に、記録を禁止する記録禁
止手段と;を備える情報記録装置である。
【0025】これによれば、外部装置から記録要求があ
ると、記録禁止手段は記憶手段に保存されているテーブ
ルを参照し、指定記録速度での記録が不可能であると判
断すると外部装置から要求された記録を禁止する。すな
わち、指定記録速度での記録を実行するに先だって、過
去の経験から指定記録速度での記録が不可能であると判
断されると、外部装置から要求された記録は行われない
ために、記録品質に劣る記録を事前に防止することが可
能となり、結果的に情報の再生が不安定となる記録条件
での情報記録媒体への記録を防止することが可能とな
る。そして、光ディスクを無駄にすることを防止でき
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図5に基づいて説明する。
【0027】図1には、本発明の一実施形態に係る情報
記録装置としての光ディスク装置20の概略構成を示す
ブロック図が示されている。
【0028】この図1に示される光ディスク装置20
は、情報記録媒体としての光ディスク15を回転駆動す
るためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置2
3、レーザコントロール回路24、エンコーダ25、モ
ータドライバ27、再生信号処理回路28、サーボコン
トローラ33、バッファRAM34、バッファマネージ
ャ37、インターフェース38、ROM39、CPU4
0、フラッシュメモリ42(記憶手段)及びRAM41
などを備えている。なお、図1における矢印は、代表的
な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接
続関係の全てを表すものではない。なお、本実施形態で
は、一例として光ディスク15にCD−Rが用いられる
ものとする。
【0029】前記光ピックアップ23は、光源としての
半導体レーザ、該半導体レーザから出射される光束を光
ディスク15の記録面に導くとともに、前記記録面で反
射された戻り光束を所定の受光位置まで導く光学系、前
記受光位置に配置され戻り光束を受光する受光器、及び
駆動系(フォーカシングアクチュエータ、トラッキング
アクチュエータ及びシークモータ)(いずれも図示省
略)などを含んで構成されている。そして、受光器から
は、その受光量に応じた電流(電流信号)が再生信号処
理回路28に出力される。
【0030】前記再生信号処理回路28は、図2に示さ
れるように、I/Vアンプ28a、サーボ信号検出回路
28b、ウォブル信号検出回路28c、RF信号検出回
路28d、ATIPデコーダ28e、CDデコーダ28
f、CD−ROMデコーダ28g及びD/Aコンバータ
28hなどから構成されている。I/Vアンプ28aで
は光ピックアップ23の出力信号である電流信号を電圧
信号に変換し、さらに増幅する。サーボ信号検出回路2
8bではI/Vアンプ28aからの電圧信号に基づいて
サーボ信号(フォーカスエラー信号やトラックエラー信
号)を検出し、サーボコントローラ33に出力する。ウ
ォブル信号検出回路28cではI/Vアンプ28aから
の電圧信号に基づいてウォブル信号を検出する。ATI
Pデコーダ28eではウォブル信号からATIP(Abso
lute Time In Pregroove)情報及び同期信号などを抽出
する。ここで抽出されたATIP情報はCPU40に出
力され、同期信号はエンコーダ25に出力される。RF
信号検出回路28dではI/Vアンプ28aからの電圧
信号に基づいて再生情報を含むRF信号を検出する。C
Dデコーダ28fではRF信号に対して誤り訂正処理等
を行う。CD−ROMデコーダ28gでは、CDデコー
ダ28fから信号に対して更に誤り訂正処理等を行った
後、バッファマネージャ37を介してバッファRAM3
4に格納する。なお、音楽データの場合にはCDデコー
ダ28fからの信号はD/Aコンバータ28hを介して
外部のオーディオ機器などに出力される。
【0031】図1に戻り、前記サーボコントローラ33
では、フォーカスエラー信号に基づいて光ピックアップ
装置23のフォーカシングアクチュエータを制御する制
御信号を生成し、トラックエラー信号に基づいて光ピッ
クアップ装置23のトラッキングアクチュエータを制御
する制御信号を生成する。両制御信号はサーボコントロ
ーラ33からモータドライバ27に出力される。
【0032】前記モータドライバ27では、サーボコン
トローラ33からの制御信号に基づいて、光ピックアッ
プ23のフォーカシングアクチュエータ及びトラッキン
グアクチュエータを駆動する。また、モータドライバ2
7では、CPU40の指示に基づいて、光ディスク15
の線速度が一定となるようにスピンドルモータ22を制
御する。さらに、モータドライバ27では、CPU40
の指示に基づいて、光ピックアップ装置23のシークモ
ータを駆動し、光ピックアップ装置23のスレッジ方向
(光ディスク15の半径方向)の位置を制御する。
【0033】前記エンコーダ25では、CPU40の指
示に基づいて、バッファRAM34に蓄積されているデ
ータをバッファマネージャ37を介して取り出し、エラ
ー訂正コードの付加などを行ない、光ディスク15への
記録データを作成する。そして、エンコーダ25では、
CPU40からの指示に基づいて、再生信号処理回路2
8からの同期信号に同期して、記録データをレーザコン
トロール回路24に出力する。
【0034】前記レーザコントロール回路24では、エ
ンコーダ25からの記録データに基づいて、光ピックア
ップ装置23の半導体レーザの出力を制御する。
【0035】前記インターフェース38は、ホスト(例
えばパーソナルコンピュータ)49との双方向の通信イ
ンターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Pa
cketInterface)及びSCSI(Small Computer System
Interface)等の標準インターフェースに準拠してい
る。
【0036】前記ROM39には、CPU40にて解読
可能なコードで記述された後述する情報記録制御プログ
ラムを含むプログラムが格納されている。前記フラッシ
ュメモリ42は、不揮発性のメモリであり、CPU40
からの書き込み及び読み出しが可能であるとともに、電
源が切られても記録された内容は保持される。
【0037】前記CPU40は、ROM39に格納され
ている上記プログラムに従って上記各部の動作を制御す
るとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM4
1に保存する。なお、光ディスク装置20に電源が投入
されると、ROM39に格納されている上記プログラム
は、CPU40のメインメモリ(図示省略)にロードさ
れる。
【0038】ここで、本実施形態で用いられる再生エラ
ーテーブルについて説明する。一例として図3(A)に
示されるように、再生エラーテーブルは、ベンダーコー
ドと再生エラー情報(記録速度、再生エラー回数、再生
エラー位置、記録禁止フラグ)とを含んで構成されてい
る。ここでは、記録速度は、前述した標準倍速の倍数で
示されている。また、記録禁止フラグが「1」の場合は
その記録速度での記録が禁止されていることを意味し、
記録禁止フラグが「0」の場合はその記録速度での記録
が許可されていることを意味している。再生エラー位置
は論理アドレス(Logical Block Address)で示されて
いる。すなわち、例えばベンダーコード「AAA」の光
ディスクに対して20倍速で記録した場合に、「366
0」で示される論理アドレス位置に記録されたデータの
再生エラーが10回あったこと、及びベンダーコード
「AAA」の光ディスクに対して20倍速での記録は禁
止されていることを示している。また、ベンダーコード
「AAA」の光ディスクに対して16倍速で記録した場
合に、「1E80」で示される論理アドレス位置に記録
されたデータの再生エラーが9回あったこと、及びベン
ダーコード「AAA」の光ディスクに対して16倍速で
の記録は禁止されていないことを示している。この再生
エラーテーブルは、フラッシュメモリ42に格納されて
いる。
【0039】次に、前述のようにして構成された光ディ
スク装置20を用いて、ホスト49からの書き込み要求
に応じて、光ディスク15にデータを記録する場合につ
いて図4及び図5を用いて説明する。図4及び図5のフ
ローチャートは、ホスト49から書き込み要求コマンド
を受信した際に、CPU40によって実行される一連の
処理アルゴリズムに対応している。
【0040】通常、ホスト49からは書き込み要求コマ
ンドに先立って、記録速度の指定コマンドが送信され
る。そこで、本実施形態では、すでにホスト49からの
記録速度の指定コマンドを受信しているものとする。ま
た、光ディスク15のベンダーコードは、光ディスク1
5が光ディスク装置20の所定位置に挿入された時、い
わゆるロード時に検出され、RAM41に格納されてい
るものとする。ここでは、光ディスク15の内周部に記
録されているATIP情報からリードイン(Lead-in)
領域の先頭アドレス(開始時間)を抽出し、予めROM
39に格納されているリードイン領域の先頭アドレスと
ベンダーコードの対応テーブルに基づいてベンダーコー
ドを検出する。なお、本実施形態では、一例として「A
AA」というベンダーコードが検出されたものとする。
【0041】図4のステップ401では、RAM41か
ら光ディスク15のベンダーコード(ここでは「AA
A」)を読み出す。
【0042】ステップ403では、記録速度の指定コマ
ンドから指定された記録速度(以下「指定記録速度」と
いう)を抽出する。本実施形態では、一例としてホスト
49から16倍速での記録が指定されたものとする。
【0043】ステップ405では、フラッシュメモリ4
2から再生エラーテーブルを読み出すとともに、光ディ
スク15のベンダーコードをキーとして再生エラーテー
ブルを検索し、再生エラー情報を抽出する。
【0044】ステップ407では、抽出した再生エラー
情報の中に、指定記録速度での再生エラー情報があるか
否かを判断する。ここでは、指定記録速度での再生エラ
ー情報があるので、ステップ407での判断は肯定さ
れ、ステップ409に移行する。
【0045】ステップ409では、再生エラー情報から
指定記録速度での記録禁止フラグを抽出する。
【0046】ステップ411では、記録禁止フラグが0
であるか否かを判断する。ここでは、記録禁止フラグは
0であるので、ステップ411での判断は肯定され、ス
テップ413に移行する。
【0047】ステップ413では、書き込み要求コマン
ドから、書き込み先頭アドレスと書き込みセクタ数とを
抽出し、記録予定領域の先頭アドレスと最終アドレスと
を取得する。
【0048】ステップ415では、再生エラー情報から
指定記録速度での再生エラー発生位置を抽出する。な
お、本実施形態では、指定記録速度が16倍速であるの
で、「1E80」という再生エラー発生位置が抽出され
る。
【0049】ステップ417では、記録予定領域内に再
生エラー発生位置が含まれるか否かを判断する。記録予
定領域内に再生エラー発生位置が含まれる場合には、ス
テップ417での判断は肯定され、ホスト49に再生エ
ラーを警告する情報を通知し、ステップ419に移行す
る。
【0050】ステップ419では、再生エラー情報から
指定記録速度での再生エラー発生回数を抽出する。な
お、本実施形態では、指定記録速度が16倍速であるの
で、9回という再生エラー発生回数が抽出される。
【0051】ステップ421では、再生エラー回数が所
定の回数N(例えばN=10)を超えているか否かを判
断する。再生エラー回数が所定の回数N以下であれば、
ステップ421での判断は否定され、ステップ423に
移行する。なお、所定の回数Nはホスト49から任意に
設定、変更することが可能である。
【0052】ステップ423では、書き込み要求コマン
ドから書き込み開始アドレスと書き込みデータとを抽出
する。そして、指定記録速度で、指定された書き込み開
始アドレスから書き込みデータを記録する。
【0053】ここで、光ディスク装置20における記録
時の処理動作について簡単に説明する。CPU40で
は、指定記録速度に基づいてスピンドルモータ22の回
転を制御するための制御信号をモータドライバ27に出
力するとともに、書き込み要求コマンドを受信した旨を
再生信号処理回路28に通知する。再生信号処理回路2
8では、光ディスク15の回転が所定の線速度に達する
と、光ピックアップ装置23からの出力信号に基づいて
ATIP情報及びサーボ信号を取得する。そして、AT
IP情報はCPU40に出力され、サーボ信号はサーボ
コントローラ33に出力される。サーボコントローラ3
3では、再生信号処理回路28からのサーボ信号に基づ
いて、モータドライバ27を介して光ピックアップ装置
23のフォーカシングアクチュエータ及びトラッキング
アクチュエータを駆動し、フォーカスずれ及びトラック
ずれを補正する。CPU40では、ホスト49からの書
き込みデータをバッファマネージャ37を介してバッフ
ァRAM34に蓄積するとともに、バッファマネージャ
37からバッファRAM34に蓄積されたデータ量が所
定の値を超えたことの通知を受け取ると、エンコーダ2
5に記録データの作成を指示する。そして、再生信号処
理回路28からのATIP情報に基づいて、指定された
書き込み開始地点に光ピックアップ装置23が位置する
ように光ピックアップ装置23のシーク動作を指示する
信号をモータドライバ27に出力する。CPU40で
は、ATIP情報に基づいて光ピックアップ装置23の
位置が書き込み開始地点であると判断するとエンコーダ
25に通知する。そして、エンコーダ25では、レーザ
コントロール回路24及び光ピックアップ23を介し
て、記録データを光ディスク15に記録する。なお、記
録処理が終了するまで、再生信号処理回路28では光ピ
ックアップ装置23からの出力信号に基づいてサーボ信
号を検出し、サーボコントローラ33及びモータドライ
バ27を介してフォーカスずれ及びトラックずれを随時
補正する。ホスト49からの書き込みデータの記録が終
了すると記録処理を終了し、ステップ425に移行す
る。
【0054】ステップ425では、再生エラーチェック
処理を行う。ここで、再生エラーチェック処理の詳細に
ついて、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0055】図5のステップ501では、記録データの
長さが所定の長さL(例えば、4秒、すなわち300セ
クタ)を超えているか否かを判断する。記録データの長
さが所定の長さLを超えている場合には、ステップ50
1での判断は肯定され、ステップ503に移行する。な
お、所定の長さLはホスト49から任意に設定、変更す
ることが可能である。
【0056】ステップ502では、再生領域を決定す
る。ここでは、一例として記録した領域の先頭アドレス
から20セクタの領域及び記録した領域の最終アドレス
を含む20セクタの領域、すなわち、先頭領域と終端領
域の2つの領域を再生領域とする。なお、記録領域が3
00セクタを大きく超える場合には、さらに300セク
タ毎に20セクタの再生領域を追加する。
【0057】ステップ503では、上記の如くして決定
された各再生領域に記録されているデータを光ディスク
装置20における最高の再生速度で再生する。すなわ
ち、光ディスク15が最高の再生速度で回転するように
モータドライバ27に指示するとともに、再生領域の先
頭に光ピックアップ装置23が位置するように光ピック
アップ装置23のシーク動作をモータドライバ27に指
示する。さらに、再生信号処理回路28に記録データの
再生エラーチェックを指示する。これにより、光ディス
ク15の線速度が安定すると、再生信号処理回路28で
は、RF信号検出回路28dにて光ピックアップ装置2
3からの出力信号に基づいてRF信号を検出するととも
に、CDデコーダ28f及びCD−ROMデコーダ28
hにてそれぞれエラー検出を行い、その結果をCPU4
0に通知する。その際、再生信号処理回路28では、再
生エラーがあれば、その再生エラーが発生した論理アド
レスについてもCPU40に通知する。
【0058】ステップ505では、再生信号処理回路2
8からの通知に基づいて、再生エラーが有るか否かを判
断する。再生エラーが有る場合には、ステップ505で
の判断は肯定され、ステップ507に移行する。
【0059】ステップ507では、再生エラーテーブル
に対して再生エラー情報を追加、又は再生エラー情報を
更新し、フラッシュメモリ42に記録する。例えば、再
生エラーの発生した論理アドレスが「1E80」であれ
ば、図3(B)に示されるように、再生エラー回数をイ
ンクリメント(+1)する。勿論、再生エラーの発生し
た論理アドレスが「1E80」でなければ、新たに再生
エラー情報が追加されることとなる。そして、再生エラ
ーチェック処理を終了する。
【0060】一方、ステップ505において、再生エラ
ーがない場合には、ステップ505での判断は否定さ
れ、再生エラーチェック処理を終了する。また、ステッ
プ501において、記録データの長さが所定の長さL以
下の場合には、ステップ501での判断は否定され、再
生エラーチェック処理を終了する。
【0061】図4に戻り、再生エラーチェック処理が終
了すると、ホスト49から書き込み要求コマンドを受信
した際の処理を終了する。
【0062】一方、図4のステップ421において、再
生エラー回数が所定の回数Nを超えている場合には、ス
テップ421での判断は肯定され、ステップ427に移
行する。
【0063】ステップ427では、再生エラーテーブル
における指定記録速度の記録禁止フラグに1をセット
し、指定記録速度では記録できない旨をホスト49に通
知する。そして、ホスト49から書き込み要求コマンド
を受信した際の処理を終了する。
【0064】また、ステップ417において、記録予定
領域内に再生エラー発生位置が含まれない場合には、ス
テップ417での判断は否定され、ステップ423に移
行する。
【0065】さらに、ステップ411において、記録禁
止フラグが1の場合には、ステップ411での判断は否
定され、ステップ427に移行する。すなわち、記録は
行われない。
【0066】また、ステップ407において、指定記録
速度での再生エラー情報がない場合には、ステップ40
7での判断は否定され、ステップ423に移行する。
【0067】次に、ホスト49からの読み出し要求コマ
ンドを受信した際の、光ディスク装置20の処理動作に
ついて簡単に説明する。CPU40では、ホスト49か
ら読み出し要求コマンドを受信すると再生速度に基づい
てスピンドルモータ22の回転を制御するための制御信
号をモータドライバ27に出力するとともに、ホスト4
9から読み出し要求を受信した旨を再生信号処理回路2
8に通知する。再生信号処理回路28では、光ディスク
15の回転が所定の線速度に達すると、光ピックアップ
装置23からの出力信号に基づいてATIP情報及びサ
ーボ信号などを取得する。そして、ATIP情報はCP
U40に出力され、サーボ信号はサーボコントローラ3
3に出力される。サーボコントローラ33では、再生信
号処理回路28からのサーボ信号に基づいてモータドラ
イバ27を介して光ピックアップ装置23のフォーカシ
ングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータを
駆動し、フォーカスずれ及びトラックずれを補正する。
CPU40では、ATIP情報に基づいて指定された読
み込み開始地点に光ピックアップ装置23が位置するよ
うにシーク動作を指示する信号をモータドライバ27に
出力する。CPU40では、ATIP情報に基づいて光
ピックアップ装置23の位置が読み込み開始地点である
と判断すると、再生信号処理回路28に通知する。そし
て、再生信号処理回路28では、光ピックアップ装置2
3の出力信号に基づいてRF信号を検出し、誤り訂正処
理等を行った後、バッファRAM34に蓄積する。バッ
ファマネージャ37は、バッファRAM34に蓄積され
た再生データがセクタデータとして揃ったときに、イン
ターフェース38を介してホスト49に送信する。な
お、再生処理が終了するまで、再生信号処理回路28
は、光ピックアップ装置23からの出力信号に基づいて
サーボ信号を検出し、サーボコントローラ33及びモー
タドライバ27を介してフォーカスずれ及びトラックず
れを随時補正する。
【0068】以上の説明から明らかなように、本実施形
態では、CPU40によって、識別情報取得手段、デー
タ記録手段、再生手段、及び記録禁止手段が構成されて
いる。
【0069】また、本実施形態に係る光ディスク装置2
0では、CPU40によって行われる上記処理のうち、
図4及び図5のフローチャートで示される処理が情報記
録制御プログラムとしてROM39に格納されている。
【0070】しかしながら、本発明がこれに限定される
ものではないことは勿論である。すなわち、上記実施形
態は一例に過ぎず、上記のCPU40によるプログラム
に従う処理によって実現した構成各部の少なくとも一部
をハードウェアによって構成することとしても良いし、
あるいは全ての構成部分をハードウェアによって構成す
ることとしても良い。
【0071】以上説明したように、本実施形態に係る光
ディスク装置によると、指定記録速度でデータを記録し
たのち、そのデータの長さによって決定される領域を再
生し、再生エラーが発生した場合には、それ以降の指定
記録速度での記録を禁止する。これによって、記録品質
が悪いと予想される記録速度での記録が禁止されるため
に、光ディスクが無駄になることを防止することが可能
となる。従って、情報の再生が不安定となる記録条件で
の情報記録媒体への記録を防止することが可能となる。
【0072】また、本実施形態に係る光ディスク装置に
よると、記録したデータの長さが所定の値よりも大きい
場合のみ、再生エラーのチェックを行っている。記録し
たデータの長さが小さい場合には再生エラーの発生頻度
が小さいため、無駄な再生エラーのチェックが行われる
のを防止することができる。
【0073】さらに、本実施形態に係る光ディスク装置
によると、ホスト49から書き込み要求コマンドを受信
したとき、記録処理に先立って、フラッシュメモリ42
に格納されている再生エラーテーブルを参照して光ディ
スク15に対して指定記録速度での再生エラーの発生回
数を参照し、再生エラーの発生回数が所定の値を超えて
いる場合には、記録を禁止している。すなわち、過去の
経験から記録品質が悪いと予想される記録速度での記録
を禁止するために、光ディスクを無駄にすることを防止
することが可能となる。
【0074】また、本実施形態に係る光ディスク装置に
よると、ホスト49から書き込み要求コマンドを受信し
たとき、記録処理に先立って、フラッシュメモリ42に
格納されている再生エラーテーブルを参照して光ディス
ク15に対して指定記録速度での再生エラーが発生し易
い位置を参照し、記録予定領域内に再生エラーの発生し
易い位置が含まれる場合には、ホスト49に再生エラー
を警告する情報を通知している。すなわち、過去の経験
から再生エラーが発生し易いと予想される位置への記録
を防止できるために、光ディスクを無駄にすることを防
止できる。
【0075】さらに、本実施形態に係る光ディスク装置
によると、指定記録速度での記録が禁止された場合に、
ホスト49に記録不可情報を通知する。これにより、ホ
スト49では、所定の記録品質を得るには指定記録速度
の変更が必要であることを認識でき、指定記録速度を変
更することによって光ディスクに高品質の記録を行うこ
とが可能になる。
【0076】なお、上記実施形態では、再生エラーテー
ブルが予めフラッシュROM42に格納されている場合
について説明したが、本発明がこれに限定されるもので
はない。再生エラーテーブルがフラッシュROM42に
格納されていない場合には、図4におけるステップ40
1,403,423、及び425の処理のみが行われ
る。そして、図5のステップ507で、新規に再生エラ
ーテーブルが作成されることとなる。
【0077】また、上記実施形態では、再生エラー回数
の判定値Nがベンダーコードに関係なく一定の場合につ
いて説明したが、本発明がこれに限定されるものではな
く、ベンダーコードによって異なる値を判定値としても
良い。また、再生エラー位置によって異なる判定値を用
いても良い。例えば所定のアドレスよりも内周側ではN
1という判定値を用い、所定のアドレスよりも外周側で
はN2という判定値を用いても良い。
【0078】さらに、上記実施形態では、記憶手段とし
てフラッシュメモリが用いられる場合について説明した
が、これに限定されるものではない。但し、電源が供給
されなくとも、記憶内容が保持される不揮発性メモリで
あることが好ましい。
【0079】なお、上記実施形態では、記録予定領域に
再生エラー発生位置が含まれるか否かの判定処理を行っ
ているが、この判定処理は必ずしも行わなくても良い。
この場合には、図4でのステップ413〜ステップ41
7の処理は行われないこととなる。
【0080】また、上記実施形態では、再生エラーの発
生回数が所定の回数を超えるか否かの判定処理を行って
いるが、この判定処理は必ずしも行わなくても良い。こ
の場合には、図4でのステップ419、ステップ421
の処理は行われないこととなる。
【0081】なお、上記実施形態の光ディスク装置で
は、情報記録制御プログラムは、ROM39内に記録さ
れているが、他の情報記録媒体(CD−ROM、光磁気
ディスク、MO等)に記録されていても良い。要する
に、情報記録制御プログラムがCPU40のメインメモ
リにロードされれば良い。
【0082】また、上記実施形態では、光ディスク15
がCD−Rの場合について説明しているが、本発明がこ
れに限定されるものではなく、記録可能な情報記録媒体
であれば良い。
【0083】さらに、上記実施形態に係る光ディスク装
置20は、ホストと同一の筐体内に配置される、いわゆ
る内蔵タイプであっても良いし、ホストとは別の筐体内
に配置される、いわゆる外付けタイプであっても良い。
【0084】なお、上記実施形態では、情報記録装置と
して光ディスク装置が用いられる場合について説明した
が、これに限らず、情報記録の対象媒体として、記録可
能な情報記録媒体を用いることができる情報記録装置で
あれば良い。勿論、再生と記録の両方が可能な情報記録
再生装置を用いても良い。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る情報
記録制御プログラム及び記録媒体によれば、情報記録装
置の制御用コンピュータにて実行され、情報の再生が不
安定となる記録条件での情報記録媒体への記録を防止す
ることができるという効果がある。
【0086】また、本発明に係る情報記録装置によれ
ば、情報の再生が不安定となる記録条件での情報記録媒
体への記録を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の光ディスク装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1における再生信号処理回路の詳細構成を説
明するためのブロック図である。
【図3】図3(A)及び図3(B)は、それぞれ本発明
の実施形態に係る再生エラーテーブルを説明するための
図である。
【図4】本発明の実施形態に係る書き込み要求コマンド
を受信した際の処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図5】図4のステップ425の詳細を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
15…光ディスク(情報記録媒体)、20…光ディスク
装置(情報記録装置)、40…CPU(識別情報取得手
段、データ記録手段、再生手段、記録禁止手段)、42
…フラッシュメモリ(記憶手段)。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録の対象媒体として、スパイラル
    状又は同心円状の記録領域を有する情報記録媒体を用い
    る情報記録装置に用いられる情報記録制御プログラムで
    あって、 前記情報記録媒体の識別情報を取得する手順と;外部か
    らの記録要求に応じて、指定された記録速度で前記情報
    記録媒体の記録領域にデータを記録する手順と;前記記
    録の終了後に、前記記録されたデータの長さに基づい
    て、前記データが記録された記録領域内における再生領
    域を決定する手順と;前記決定された再生領域に記録さ
    れているデータを最高速度で再生し、再生エラーの有無
    を判別する手順と;再生エラーが有る場合に、前記識別
    情報を有する情報記録媒体に対する前記指定された記録
    速度でのデータの記録を禁止する手順と;を前記情報記
    録装置の制御用コンピュータに実行させる情報記録制御
    プログラム。
  2. 【請求項2】 前記記録の終了後に、前記記録されたデ
    ータの長さが所定の長さを超えるか否かを判断する手順
    を前記制御用コンピュータに更に実行させ、 その判断の結果として前記記録されたデータの長さが所
    定の長さを超える場合にのみ、前記再生領域を決定する
    手順では、前記再生領域を決定することを特徴とする請
    求項1に記載の情報記録制御プログラム。
  3. 【請求項3】 再生エラーが有る場合に、その再生エラ
    ーに関する情報と前記指定された記録速度とを含むテー
    ブルを作成する手順を前記制御用コンピュータに更に実
    行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報
    記録制御プログラム。
  4. 【請求項4】 前記再生エラーに関する情報は、再生エ
    ラーの発生位置及び再生エラーの発生回数の少なくとも
    一方を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報記録
    制御プログラム。
  5. 【請求項5】 前記再生エラーに関する情報は、再生エ
    ラーの発生回数を含み、 外部からの記録要求を受信したとき、前記テーブルを参
    照し、指定された記録速度に対応する再生エラーの発生
    回数が所定の回数を超える場合に、記録を禁止する手順
    を前記制御用コンピュータに更に実行させることを特徴
    とする請求項3又は4に記載の情報記録制御プログラ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記再生エラーに関する情報は、再生エ
    ラーの発生位置を含み、 外部からの記録要求を受信したとき、前記テーブルを参
    照し、指定された記録速度に対応する再生エラーの発生
    位置にデータが記録される場合に、再生エラーの発生を
    警告する情報を出力する手順を前記制御用コンピュータ
    に更に実行させることを特徴とする請求項3又は4に記
    載の情報記録制御プログラム。
  7. 【請求項7】 記録が禁止された場合に、指定された記
    録速度での記録は不可能であることを示す記録不可情報
    を出力する手順を前記制御用コンピュータに更に実行さ
    せることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記
    載の情報記録制御プログラム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の情
    報記録制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 情報記録の対象媒体として、スパイラル
    状又は同心円状の記録領域を有する情報記録媒体を用い
    る情報記録装置であって、 前記情報記録媒体の識別情報を取得する識別情報取得手
    段と;外部装置からの記録要求に応じて、指定された記
    録速度で前記情報記録媒体の記録領域にデータを記録す
    るデータ記録手段と;前記データ記録手段での記録終了
    後に、前記データ記録手段で記録されたデータの長さに
    基づいて、前記データが記録された記録領域内における
    再生領域を決定し、その決定された再生領域に記録され
    ているデータを最高の再生速度で再生する再生手段と;
    前記再生手段からの再生信号に基づいて再生エラーの有
    無を判別し、その判別結果として再生エラーが有る場合
    に、前記識別情報を有する情報記録媒体に対する前記指
    定された記録速度での記録を禁止する記録禁止手段と;
    を備える情報記録装置。
  10. 【請求項10】 情報記録の対象媒体として、スパイラ
    ル状又は同心円状の記録領域を有する情報記録媒体を用
    いる情報記録装置であって、 前記情報記録媒体における再生エラーの発生回数と前記
    再生エラーが発生したときの記録速度とを含むテーブル
    が保存された記憶手段と;外部装置からの記録要求に応
    じて、前記記憶手段に保存されている前記テーブルを参
    照し、指定された記録速度に対応する再生エラーの発生
    回数が所定の回数を超える場合に、記録を禁止する記録
    禁止手段と;を備える情報記録装置。
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