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JP2003252887A - モリブデンアミン化合物の製造方法 - Google Patents

モリブデンアミン化合物の製造方法

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Publication number
JP2003252887A
JP2003252887A JP2002057959A JP2002057959A JP2003252887A JP 2003252887 A JP2003252887 A JP 2003252887A JP 2002057959 A JP2002057959 A JP 2002057959A JP 2002057959 A JP2002057959 A JP 2002057959A JP 2003252887 A JP2003252887 A JP 2003252887A
Authority
JP
Japan
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molybdenum
amine compound
amine
producing
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002057959A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Tatsumi
幸男 巽
Kazuhiro Umehara
一浩 梅原
Yoko Saito
陽子 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Asahi Denka Kogyo KK
Priority to JP2002057959A priority Critical patent/JP2003252887A/ja
Publication of JP2003252887A publication Critical patent/JP2003252887A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モリブデンイオンを含有する廃水を環境中に
排出することなしに、6価のモリブデン原子を含有する
化合物とアミンとを反応させて得られるモリブデンアミ
ン化合物を製造すること。 【解決手段】 6価のモリブデン原子を含有する化合物
とアミンとを反応させて得られるモリブデンアミン化合
物の製造方法において、(A)三酸化モリブデン又はモ
リブデン酸;(B)特定構造を有するアミン;(C)ア
ミン1モルに対して1〜5モルの水;及び(D)非反応
性の有機液状物質を使用することを特徴とするモリブデ
ンアミン化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、6価のモリブデン
原子を含有する化合物とアミンとを反応させて得られる
モリブデンアミン化合物の製造方法に関する。また、本
発明はこのような製造方法により得られたモリブデンア
ミン化合物、及びその具体的な用途に関する。
【0002】
【従来の技術】6価のモリブデン原子を含有する化合物
とアミンとを反応させて得られるモリブデンアミン化合
物は、潤滑油添加剤、塩化ビニル樹脂添加剤等として知
られている。また、このようなモリブデンアミン化合物
の製造方法は、特開昭55−120544号公報、特表
昭56−500741号公報、特開昭59−12054
4号公報、特開昭61−285293号公報、特開平9
−059662号公報、特開平13−249484号公
報等に記載されている。しかし、従来知られていたモリ
ブデンアミン化合物の製造方法では、何れも、その反応
及び精製において多量の水を必要とするため、モリブデ
ンイオンを含有する廃水が多量に発生してしまう。
【0003】一方、近年、土壌汚染に関わる環境基準が
厳しくなり、モリブデンイオンを含む工業排水も要監視
項目に挙げられている。廃水中のモリブデンイオンの除
去方法としては、Pb2+イオンを添加し、水に難溶性な
モリブデン酸鉛として沈殿除去する方法、ジチオカルバ
ミン酸ナトリウムおよび活性炭を添加し、モリブデンイ
オンをジチオカルバミン酸モリブデンとして活性炭に吸
着除去する方法(特開平9−323079号公報)等が
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来知
られていたこれらのモリブデン含有廃水の処理方法は、
前処理操作や処理設備が必要であり、モリブデンアミン
化合物の工業的な製造においては、多量に発生するモリ
ブデンイオン含有廃水の処理が問題となっていた。
【0005】そこで本発明者らは、モリブデンアミン化
合物の製造方法について鋭意検討し、反応時に非反応性
の有機液状物質を使用することで、反応に使用する水の
量を減らすことが可能であり、反応終了後に使用した水
を蒸発させて除去することにより、環境中にモリブデン
イオンを含有する廃水を排出することなしに、モリブデ
ンアミン化合物を製造することが可能であることを見出
し、本発明に至った。
【0006】
【課題を解決する手段】即ち、本発明は、6価のモリブ
デン原子を含有する化合物とアミンとを反応させて得ら
れるモリブデンアミン化合物の製造方法において、 (A)三酸化モリブデン又はモリブデン酸; (B)下記一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1は炭素数が少なくとも4であ
る1級若しくは2級脂肪族炭化水素基又は炭素数が少な
くとも4である2−ヒドロキシアルキル基を表わし、R
2は炭素数1〜12の炭化水素基を表わし、X1〜X3
それぞれ独立して、水素原子、炭化水素基又は2−ヒド
ロキシアルキル基を表わし、aは0又は1の数を表わ
す。)で表わされるアミン; (C)一般式(1)で表わされるアミン1モルに対して
1〜5モルの水;及び (D)非反応性の有機液状物質;を使用することを特徴
とするモリブデンアミン化合物の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の6価のモリブデン原子を
含有する化合物とアミンとを反応させて得られるモリブ
デンアミン化合物の製造方法では、6価のモリブデン原
子を含有する化合物として、(A)三酸化モリブデン又
はモリブデン酸を使用する。モリブデン酸は、通常、オ
ルト酸H2MoO4をさすが、特に限定されず、イソポリ
酸であるパラ酸、メタ酸でもよい。また、モリブデン酸
は、三酸化モリブデン水和物と呼ばれることもある。こ
れは、例えば、オルト酸H2MoO4の場合、条件によっ
てMoO3・H2Oの方が安定となる場合があるからであ
る。これらの中で、アミンとの反応性及び工業的な入手
のしやすさからは、三酸化モリブデンが最も好ましい。
三酸化モリブデン又はモリブデン酸は、不純物としてナ
トリウム等のアルカリ金属が含まれる場合がある。モリ
ブデンアミン化合物は、ナトリウム等アルカリ金属があ
ると潤滑性が低下する場合があるため、(A)三酸化モ
リブデン又はモリブデン酸の中のナトリウム等アルカリ
金属の含量は1000ppm以下であることが好まし
く、100ppm以下であることが更に好ましい。
【0010】6価のモリブデン原子を含有する化合物と
しては、三酸化モリブデン又はモリブデン酸アミンの他
に、モリブデン酸アルカリ金属塩(M2MoO4)、モリ
ブデン酸アンモニウム((NH42MoO4又は(N
46[Mo724]・4H2O)、MoOCl4、Mo
2Cl2、MoO2Br2、Mo23Cl6等があるが、
これらのモリブデン化合物を原料に使用した場合には、
多量に生成する副生物を除去しなければならないため
に、本発明の製造方法には使用できない。製造に多量の
水を使用する従来の製造方法では、このような副生物を
水洗等により除去できたが、本発明の製造方法では、ろ
過や遠心分離等の方法で除去しなければならず、モリブ
デンアミン化合物の収率が下がってしまうためである。
【0011】本発明の(B)は一般式(1)で表わされ
るアミンである。一般式(1)において、R1は炭素数
が少なくとも4である1級若しくは2級脂肪族炭化水素
基又は炭素数が少なくとも4である2−ヒドロキシアル
キル基を表わす。脂肪族炭化水素基としては、アルキル
基、アルケニル基等が挙げられる。
【0012】炭素数が少なくとも4であるアルキル基と
しては、例えば、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソ
ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシ
ル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、テトラデ
シル、ヘシサデシル、ステアリル、イコシル、ドコシ
ル、テトラコシル、ヘキサコシル、オクタコシル、トリ
アコンチル、2−ブチルオクチル、2−ブチルデシル、
2−ヘキシルオクチル、2−ヘキシルデシル、2−オク
チルデシル、2−ヘキシルドデシル、2−オクチルドデ
シル、2−デシルテトラデシル、2−ドデシルヘキサデ
シル、2−ヘキサデシルオクタデシル、2−テトラデシ
ルオクタデシル、モノメチル分枝−イソステアリル、牛
脂由来アルキル、大豆油由来アルキル、ヤシ油由来アル
キル等の1級アルキル基;2級ブチル、2級ペンチル、
2級ヘキシル、2級ヘプチル、2級オクチル、2級ノニ
ル、2級デシル、2級ウンデシル、2級ドデシル、2級
トリデシル、2級テトラデシル、2級ヘキサデシル等の
2級アルキル基が挙げられる。
【0013】炭素数が少なくとも4である1級又は2級
アルケニル基としては、例えば、ブテニル、イソブテニ
ル、ペンテニル、イソペンテニル、1メチルブテニル、
ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセ
ニル、ウンデセニル、ドデセニル、テトラデセニル、オ
レイル等が挙げられる。
【0014】炭素数が少なくとも4である2−ヒドロキ
シアルキル基としては、例えば、2−ヒドロキシブチ
ル、2−ヒドロキシペンチル、2−ヒドロキシヘキシ
ル、2−ヒドロキシヘプチル、2−ヒドロキシオクチ
ル、2−ヒドロキシノニル、2−ヒドロキシデシル、2
−ヒドロキシドデシル、2−ヒドロキシテトラデシル、
2−ヒドロキシヘシサデシル、2−ヒドロキシオクタデ
シル、2−ヒドロキシイコシル、2−ヒドロキシドコシ
ル、2−ヒドロキシテトラコシル等が挙げられる。
【0015】本発明の製造方法では、このような1級若
しくは2級脂肪族炭化水素基及び2−ヒドロキシアルキ
ル基の中でも、炭素数6〜22の1級若しくは2級脂肪
族炭化水素基又は炭素数6〜22の2−ヒドロキシアル
キル基が好ましく、炭素数6〜18の1級若しくは2級
脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜18の2−ヒドロキシ
アルキル基が更に好ましく、炭素数6〜18の1級アル
キル基が最も好ましい。また、R1が1級脂肪族炭化水
素基である場合には、直鎖1級脂肪族炭化水素基である
よりも分枝1級脂肪族炭化水素基であることが好まし
い。R1がこのような基である場合に、(A)三酸化モ
リブデン又はモリブデン酸と(B)一般式(1)で表わ
されるアミンとの反応性が良好であり、モリブデンアミ
ン化合物が収率良く得られるからである。
【0016】一般式(1)において、aは0又は1の数
を表わし、R2は炭素数1〜12の炭化水素基を表わ
す。このような炭化水素基としては、例えば、メチレ
ン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンテン、ヘキ
セン、ヘプテン、オクテン、ノネン、デセン、ドデセ
ン、ウンデセン、シクロヘキセン、1,4−ビス(メチ
レン)シクロヘキサン、1,3−ビス(メチレン)ベン
ゼン、1,4−ビス(メチレン)ベンゼン等が挙げられ
る。これらの中で、工業的に入手しやすいことから、R
2としては炭素数2〜8の炭化水素基が好ましく、炭素
数2〜6がさらに好ましく、炭素数2〜4が最も好まし
い。
【0017】一般式(1)において、X1〜X3はそれぞ
れ独立して、水素原子、炭化水素基又は2−ヒドロキシ
アルキル基を表わす。X1〜X3の炭化水素基としては、
1で挙げた炭素数が少なくとも4である1級若しくは
2級脂肪族炭化水素基の他に、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ビニル、アリル、イソプロペニル等
の脂肪族炭化水素基;フェニル、トルイル、キシリル、
クメニル、ベンジル、オクチルフェニル、ノニルフェニ
ル、デシルフェニル、ウンデシルフェニル、ドデシルフ
ェニル、スチレン化フェニル、p−クミルフェニル、フ
ェニルフェニル、ベンジルフェニル、α−ナフチル、β
−ナフチル等のアリール基;シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチル、メチルシクロペンチル、メチ
ルシクロヘキシル、メチルシクロヘプチル等のシクロア
ルキル基等が挙げられる。また、X1〜X3の2−ヒドロ
キシアルキル基としては、R1で挙げた炭素数が少なく
とも4である2−ヒドロキシアルキル基の他に、2−ヒ
ドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル等が挙げられ
る。
【0018】X1〜X3としては、少なくとも1つが水素
原子であることが好ましく、aが0の数である場合に
は、X1又はX3の一方が水素原子で、他方が1級若しく
は2級炭化水素基又は2−ヒドロキシアルキル基である
ことが更に好ましく;aが1の数である場合には、X1
〜X3がすべて水素原子であることが更に好ましい。こ
れは、(A)三酸化モリブデン又はモリブデン酸と
(B)一般式(1)で表わされるアミンとの反応性が良
好であり、モリブデンアミン化合物が収率良く得られる
からである。
【0019】一般式(1)で表わされるアミンのうち好
ましいアミンとしては、例えば、ヘキシルアミン、2級
ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、2級ヘプチルアミ
ン、オクチルアミン、2級オクチルアミン、2−エチル
ヘキシルアミン、ノニルアミン、イソノニルアミン、デ
シルアミン、2級デシルアミン、イソデシルアミン、ウ
ンデシルアミン、ドデシルアミン、2級ドデシルアミ
ン、イソドデシルアミン、トリデシルアミン、イソトリ
デシルアミン、テトラデシルアミン、2級テトラデシル
アミン、ヘキサデシルアミン、2級ヘキサデシルアミ
ン、オクタデシルアミン、2級オクタデシルアミン、オ
レイルアミン、牛脂由来アルキルアミン、硬化牛脂由来
アルキルアミン、大豆油由来アルキルアミン等のモノア
ルキル(又はアルケニル)アミン;
【0020】N−ヘキシルメチルアミン、N−2級ヘキ
シルメチルアミン、N−シクロヘキシルメチルアミン、
N−2級ヘプチルメチルアミン、N−ヘプチルメチルア
ミン、N−2−エチルヘキシルメチルアミン、N−2級
オクチルメチルアミン、N−ノニルメチルアミン、N−
2級ノニルメチルアミン、N−デシルメチルアミン、N
−2級デシルメチルアミン、N−ウンデシルメチルアミ
ン、N−2級ウンデシルメチルアミン、N−ドデシルメ
チルアミン、N−2級ドデシルメチルアミン、N−トリ
デシルメチルアミン、N−イソトリデシルメチルアミ
ン、N−2級トリデシルメチルアミン、N−テトラデシ
ルメチルアミン、N−ペンタデシルメチルアミン、N−
ヘキサデシルメチルアミン、N−ステアリルメチルアミ
ン、N−オレイルメチルアミン、N−ドコシルメチルア
ミン、N−牛脂由来アルキルメチルアミン、N−硬化牛
脂由来アルキルメチルアミン、N−大豆油由来アルキル
メチルアミン、ジブチルアミン、ジブチルアミン、ジ2
級ブチルアミン、ジペンチルアミン、ジイソペンチルア
ミン、ジ2級ペンチルアミン、ジネオペンチルアミン、
ジヘキシルアミン、ジ2級ヘキシルアミン、ジヘプチル
アミン、ジ2級ヘプチルアミン、ジベンジルアミン、ジ
オクチルアミン、ビス(2−エチルヘキシル)アミン、
ジ2級オクチルアミン、ジノニルアミン、ジ2級ノニル
アミン、ジデシルアミン、ジ2級デシルアミン、ジウン
デシルアミン、ジ2級ウンデシルアミン、ジドデシルア
ミン、ジ2級ドデシルアミン、ビス(トリデシル)アミ
ン、ジイソトリデシルアミン、ジ2級トリデシルアミ
ン、ジテトラデシルアミン、ジペンタデシルアミン、ジ
ヘキサデシルアミン、ジステアリルアミン、ジオレイル
アミン、ジドコシルアミン、ビス(2―ヘキシルデシ
ル)アミン、ビス(2―オクチルドデシル)アミン、ビ
ス(2―デシルテトラデシル)アミン、ジ牛脂由来アル
キルアミン、ジ硬化牛脂由来アルキルアミン、ジ大豆油
由来アルキルアミン等の2級アミン;
【0021】N−ブチル−エチレンジアミン、N−オク
チル−エチレンジアミン、N−(2−エチルヘキシル)
−エチレンジアミン、N−ドデシル−エチレンジアミ
ン、N−オクタデシル−エチレンジアミン、N−ブチル
−1,3−プロパンジアミン、N−オクチル−1,3−
プロパンジアミン、N−(2−エチルヘキシル)−1,
3−プロパンジアミン、N−デシル−1,3−プロパン
ジアミン、N−ドデシル−1,3−プロパンジアミン、
N−テトラデシル−1,3−プロパンジアミン、N−ヘ
キサデシル−1,3−プロパンジアミン、N−オクタデ
シル−1,3−プロパンジアミン、N−エイコシル−
1,3−プロパンジアミン、N−ヤシ油由来アルキル−
1,3−プロパンジアミン、N−牛脂由来アルキル−
1,3−プロパンジアミン、N−大豆油由来アルキル−
1,3−プロパンジアミン、N−ブチル−1,6−ヘキ
シレンジアミン、N−オクチル−1,6−ヘキシレンジ
アミン、N−(2−エチルヘキシル)−1,6−ヘキシ
レンジアミン、N−ドデシル−1,6−ヘキシレンジア
ミン、N−オクタデシル−1,6−ヘキシレンジアミン
等のN−アルキルジアミン;
【0022】N−ヘキシルモノエタノールアミン、N−
オクチルモノエタノールアミン、N−デシルモノエタノ
ールアミン、N−ドデシルモノエタノールアミン、N−
テトラデシルモノエタノールアミン、N−ヘキサデシル
モノエタノールアミン、N−オクタデシルモノエタノー
ルアミン、N−オレイルモノエタノールアミン等のN−
アルキル(又はアルケニル)モノエタノールアミン;2
−ヒドロキシヘキシルアミン、2−ヒドロキシオクチル
アミン、2−ヒドロキシデシルアミン、2−ヒドロキシ
ドデシルアミン、2−ヒドロキシテトラデシルアミン、
2−ヒドロキシヘキサデシルアミン、2−ヒドロキシオ
クタデシルアミン等のN−ヒドロキシアルキル1級アミ
ン;
【0023】2−ヒドロキシヘキシルメチルアミン、2
−ヒドロキシオクチルメチルアミン、N−2−ヒドロキ
シデシルメチルアミン、N−2−ヒドロキシドデシルメ
チルアミン、N−2−ヒドロキシテトラデシルメチルア
ミン、N−2−ヒドロキシヘキサデシルメチルアミン、
N−2−ヒドロキシオクタデシルメチルアミン、N−2
−ヒドロキシヘキシルエチルアミン、N−2−ヒドロキ
シオクチルエチルアミン、N−2−ヒドロキシデシルエ
チルアミン、N−2−ヒドロキシドデシルエチルアミ
ン、N−2−ヒドロキシテトラデシルエチルアミン、N
−2−ヒドロキシヘキサデシルエチルアミン、N−2−
ヒドロキシオクタデシルエチルアミン、N−2−ヒドロ
キシヘキシルブチルアミン、N−2−ヒドロキシオクチ
ルブチルアミン、N−2−ヒドロキシデシルブチルアミ
ン、N−2−ヒドロキシドデシルブチルアミン、N−2
−ヒドロキシテトラデシルブチルアミン、N−2−ヒド
ロキシヘキサデシルブチルアミン、N−2−ヒドロキシ
オクタデシルブチルアミン、N−2−ヒドロキシヘキシ
ルモノエタノールアミン、N−2−ヒドロキシオクチル
モノエタノールアミン、N−2−ヒドロキシデシルモノ
エタノールアミン、N−2−ヒドロキシドデシルモノエ
タノールアミン、N−2−ヒドロキシテトラデシルモノ
エタノールアミン、N−2−ヒドロキシヘキサデシルモ
ノエタノールアミン、N−2−ヒドロキシオクタデシル
モノエタノールアミン、ビス(2−ヒドロキシヘキシ
ル)アミン、ビス(2−ヒドロキシオクチル)アミン、
ビス(2−ヒドロキシデシル)アミン、ビス(2−ヒド
ロキシドデシル)アミン、ビス(2−ヒドロキシテトラ
デシル)アミン、ビス(2−ヒドロキシヘキサデシル)
アミン、ビス(2−ヒドロキシオクタデシル)アミン、
ビス(2−ヒドロキシエイコシル)アミン等のN−ヒド
ロキシアルキル2級アミン等が挙げられる。
【0024】(A)三酸化モリブデン又はモリブデン酸
と、(B)一般式(1)で表わされるアミンとの反応比
は、(B)のアミン1モルに対する(A)のMo原子の
モル比が0.7〜5であるあることが好ましい、(A)
のMo原子のモル比が0.7よりも少ない場合には、モ
リブデンと反応していない遊離のアミンが多く、5より
も多い場合には未反応の三酸化モリブデン又はモリブデ
ン酸が多く、何れの場合も反応精製物中のモリブデンア
ミン化合物の濃度が低下するからである。更に好ましい
反応比は、(B)のアミン1モルに対する(A)のMo
原子のモル比が0.8〜4であり、最も好ましくは、1
〜2.5である。
【0025】本発明のモリブデンアミン化合物の製造方
法において、(A)三酸化モリブデン又はモリブデン酸
と(B)一般式(1)で表わされるアミンとは、一般式
(1)で表わされるアミン1モルに対して(C)1〜5
モルの水を用いて反応される。アミン1モルに対して、
水の量が1モルよりも少ない場合には、(A)と(B)
の反応が不充分となり、また、水の量が5モルよりも多
い場合には、添加量に見合う増量効果は得られず、更に
後述するように反応終了後に、脱水等により除去しなけ
ればならない系中の水の量が多くなってしまう。水の量
は、アミン1モルに対して1.5〜4モルであることが
好ましく、1.8〜3モルであることが更に好ましい。
【0026】また、本発明のモリブデンアミン化合物の
製造方法において、更に(D)非反応性の有機液状物質
を用いる。本発明において、非反応性の有機液状物質と
は、(A)、(B)、水及びモリブデンアミン化合物の
何れとも、20〜120℃において、反応しない有機液
状物質をいう。このような非反応性の有機液状物質とし
ては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、オクタン、
イソオクタン、ベンセン、トルエン、キシレン、テトラ
リン、デカリン、ミネラルスピリット、ノルマルパラフ
ィン、イソパラフィン等の炭化水素系有機溶媒;エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノール、2−エチルヘキ
サノール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール等のアルコール;ジエチルエ
ーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル等の非プ
ロトン性極性溶媒;ガソリン、軽油、灯油等の炭化水素
系燃料油;鉱油、ポリブテン、アルキルベンゼン等の炭
化水素系潤滑性基油等が挙げられる。(D)非反応性の
有機液状物質の量は、特に限定されないが、(A)10
0質量部に対して20〜500質量部であることが好ま
しく、30〜200質量部であることがさらに好まし
い。(D)が20質量部よりも少ない場合には、反応時
の攪拌が困難になったり、モリブデンアミン化合物の収
率が低下する場合がある。また、(D)が500質量部
よりも多い場合は、使用量に見合う増量効果は得られ
ず、1回の製造で得られるモリブデンアミン化合物の収
量が低下するためである。
【0027】本発明のモリブデンアミン化合物の製造方
法において、(A)三酸化モリブデン又はモリブデン
酸、(B)一般式(1)で表わされるアミン、(C)水
及び(D)非反応性の有機液状物質は、(A)〜(D)
を混合してから、所定の反応温度で反応しても良いが、
(A)、(C)及び(D)を混合し所定の反応温度にし
てから、(B)を徐々に添加することが好ましい。反応
温度は室温〜120℃であり、好ましくは、50〜12
0℃、更に好ましくは、70〜110℃、最も好ましく
は95〜105℃である。反応時間は、0.5〜10時
間が好ましく、1〜3時間が更に好ましい。
【0028】反応終了後、過剰の水は、減圧脱水等の方
法により除去される。本発明の製造方法では、分離が必
要であるような副生物が生成しないため、水洗等は不要
である。(D)非反応性の有機液状物質は、反応終了後
の脱水時、又は脱水後に、必要に応じて除去すればよ
く、例えば、(D)として炭化水素系潤滑性基油を用い
た場合には、脱水終了後、炭化水素系潤滑性基油を除く
ことなく潤滑油添加剤等として使用できる。
【0029】本発明の製造方法により得られたモリブデ
ンアミン化合物は、従来、有機モリブデン化合物が使用
されてきた種々の用途に使用することができる。このよ
うな用途としては、例えば、潤滑油添加剤、燃料油添加
剤、防錆剤、塩素系樹脂用添加剤、ゴム用接着促進剤、
塗料添加剤、重合触媒等が挙げられ、特に、潤滑油添加
剤及び燃料油添加剤としてに好適に使用される。
【0030】本発明の製造方法により得られたモリブデ
ンアミン化合物を潤滑油添加剤として使用した場合に
は、潤滑油の潤滑性が改善され、特に摩擦低減や摩耗防
止に効果がある。本発明のモリブデンアミン化合物の潤
滑性は、硫黄を含有する潤滑油添加剤を併用することに
より、さらに向上する。モリブデンアミン化合物を潤滑
油添加剤として使用した場合の配合量や硫黄を含有する
潤滑油添加剤等については、特開平13−249484
号公報等に記載されている。
【0031】本発明の製造方法により得られたモリブデ
ンアミン化合物を燃料油添加剤として使用した場合に
は、燃料油の潤滑性が改善される。特に、本発明の製造
方法により得られたモリブデンアミン化合物を含有する
燃料油をディーゼルエンジンに用いた場合には、インジ
ェクションノズル及びインジェクションポンプ摩耗防
止、また、2−サイクルエンジンに用いた場合には、ピ
ストンリングの摩耗防止に役立つ。
【0032】また、本発明の製造方法により得られたモ
リブデンアミン化合物の中でも、IRスペクトルの吸光
度ピークの強度比α/β(但し、αは1600±20c
-1の吸光度ピークの強度を表わし、βは700±20
cm-1の吸光度ピークの強度を表わす。)が0.85以
下であるモリブデンアミン化合物は、特に、優れた潤滑
性の向上効果を示すことから好ましく、α/βが0.7
5以下であることが更に好ましく、0.70以下である
ことが最も好ましい。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。尚、以下の実施例中、%は特に記載が無い限り
質量基準である。 <実施例1>攪拌機、滴下ロート、温度計及び窒素導入
管を備えたガラス製反応容器に、三酸化モリブデン15
0g(1モル)及び水36g(2モル)及び鉱油(パラ
フィン系、40℃動粘度:21mm2/s)300gを
仕込み、窒素気流下で攪拌して三酸化モリブデンを分散
させた。この後、窒素気流下で、70〜80℃に保ちつ
つジイソトリデシルアミン190g(0.5モル)を1
時間かけて滴下し、更に2時間同温度で熟成した。後、
攪拌を停止して静置し目視したところ、分散していた三
酸化モリブデン粉末は消失していた。この後、100℃
で1.4kPa以下に1時間減圧して水分を除去し、モ
リブデンアミン化合物を鉱油溶液として得た。なお、こ
のモリブデンアミン化合物のIR分析では、三酸化モリ
ブデン由来の990cm-1付近の吸収が消失しており、
原料の三酸化モリブデンが完全に反応していることが確
認された。 <実施例2>ジイソトリデシルアミンの代わりに、ジヤ
シ油由来アルキルアミン302g(0.8モル)を使用
した他は、実施例1と同様にして、モリブデンアミン化
合物を鉱油溶液として得た。なお、このモリブデンアミ
ン化合物のIR分析の結果、原料の三酸化モリブデンが
完全に反応していることが確認された。 <実施例3>ジイソトリデシルアミンの代わりに、オレ
イルアミン183g(0.7モル)を使用した他は、実
施例1と同様にして、モリブデンアミン化合物を鉱油溶
液として得た。なお、このモリブデンアミン化合物のI
R分析の結果、原料の三酸化モリブデンが完全に反応し
ていることが確認された。 <実施例4>ジイソトリデシルアミンの代わりに、N−
牛脂アルキル−1,3−プロパンジアミン95g(0.
3モル)を使用した他は、実施例1と同様にして、モリ
ブデンアミン化合物を鉱油溶液として得た。なお、この
モリブデンアミン化合物のIR分析の結果、原料の三酸
化モリブデンが完全に反応していることが確認された。 <実施例5>ジイソトリデシルアミンの代わりに、N−
(2−ヒドロキシドデシル)モノエタノールアミン13
7g(0.5モル)を使用した他は、このモリブデンア
ミン化合物のIR分析の結果、原料の三酸化モリブデン
が完全に反応していることが確認された。 <実施例6>水の使用量を13.5g(0.75モル)
とした他は、実施例1と同様にして、モリブデンアミン
化合物を鉱油として得た。なお、このモリブデンアミン
化合物のIR分析の結果、原料の三酸化モリブデンが完
全に反応していることが確認された。
【0034】<比較例1>水の使用量を360g(20
モル)にし、鉱油を使用しなかった以外は、実施例1と
同様にして反応を行なった。反応終了後、攪拌を停止し
て、70〜80℃で1時間静置し、分離した水層344
gを除去した後、100℃で1.4kPa以下に1時間
減圧して水分を除去し、淡青色で粘稠のモリブデンアミ
ン化合物を得た。なお、このモリブデンアミン化合物の
IR分析の結果、原料の三酸化モリブデンが完全に反応
していることが確認された。また、IPC発光分析の結
果、分離除去した水層には、2300ppmのモリブデ
ンが含まれていることがわかった。 <比較例2>水の使用量を540g(30モル)に変更
した他は、実施例1と同様し反応させた。反応終了後、
攪拌を停止して、70〜80℃で1時間静置し、分離し
た水層520gを除去した後、100℃で1.4kPa
以下に1時間減圧して水分を除去し、モリブデンアミン
化合物を鉱油溶液として得た。なお、このモリブデンア
ミンのIR分析の結果、原料の三酸化モリブデンが完全
に反応していることが確認された。また、IPC発光分
析の結果、分離除去した水層には、2100ppmのモ
リブデンが含まれていることがわかった。 <比較例3>鉱油を使用しなかった以外は、実施例1と
同様に反応させた。70〜80℃で2時間熟成した後、
攪拌を停止して静置し目視したところ三酸化モリブデン
粉末が残存していたので、80〜90℃で、更に12時
間攪拌を行なった。この後、100℃で1.4kPa以
下に1時間減圧して水分を除去し、淡青色で粘稠なモリ
ブデンアミン化合物を得た。なお、このモリブデンアミ
ンのIR分析の結果、990cm-1付近に弱い吸収が見
られることから、原料の三酸化モリブデンが残存してい
ることが示唆された。
【0035】実施例1〜6及び比較例1〜3の製造結果
及び分析結果について、表1及び2にまとめた。なお、
モリブデン含量、溶解性及びα/βは以下の方法で測定
した。 [モリブデン含量]各モリブデンアミン化合物につい
て、燃焼灰化分解後、IPC発光分析計にて測定した。 [溶解性]各モリブデンアミン化合物について、2,
2,4−トリメチルペンタン(イソオクタン)に対し
て、Mo含量で1質量%になるように溶解し、−10℃で
30日保存し、目視にて以下の基準で評価した。 ○:沈殿及び分離が見られない。 ×:沈殿又は分離が見られる。 [α/β]各モリブデンアミン化合物のIRチャートか
ら、1600±20cm-1及び700±20cm-1の吸
光度ピークの強度を求め、強度比α/βを算出した。但
し、αは1600±20cm-1の吸光度ピークの強度で
あり、βは700±20cm-1の吸光度ピークである。
【0036】
【表1】表1
【0037】
【表2】表2
【0038】<潤滑油添加剤としての潤滑性試験>実施
例1〜6及び比較例1〜3のモリブデンアミン化合物を
市販のエンジン油(SH級)にMo含量で700ppmに
なるように溶解したものについて、SRV試験機を用
い、下記条件にて摩擦係数を測定することにより潤滑油
添加剤としての潤滑性を評価した。 [測定条件] 測定機器:SRV試験機 試験片 上部:シリンダー状試験片(φ15×22mm、材質SUJ−2) 下部:プレート状試験片(φ24×6.75mm、材質SUJ−2) 試験片の接触条件 線接触(摺動方向に垂直に往復させる) 荷重 200N 振幅 1mm サイクル 50Hz 測定温度 80℃ 測定時間 15分
【0039】
【表3】表3
【0040】<燃料油添加剤としての潤滑性試験>実施
例1〜6及び比較例1〜3のモリブデンアミン化合物を
市販の軽油に、Mo含量が100ppmになるように配
合したものについて、SRV試験機を用いて、試験を行
ない、試験後の球状試験片の摩耗痕痕を測定することに
より潤滑性を評価した。 [測定条件] 測定機器:SRV試験機 試験片 上部:球状試験片(φ10mm、材質SUJ−2) 下部:プレート状試験片(φ24×7.86mm、材質SUJ−2) 試験片の接触条件 点接触 荷重 2N 振幅 0.5mm サイクル 50Hz 測定温度 60℃ 測定時間 60分
【0041】
【表4】表4
【0042】
【発明の効果】6価のモリブデン原子を含有する化合物
とアミンとを反応させて得られるモリブデンアミン化合
物の製造方法では、反応時の水の量が少量で十分であ
り、水洗等も不要であるために、反応終了後の廃液や精
製工程における水洗水等のモリブデンを含有する廃液が
発生しない。したがって、本発明の製造方法では、環境
中にモリブデンイオンを含有する廃水を排出することな
しに、モリブデンアミン化合物を製造することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたモリブデンアミン化合物の
IRチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 133/08 C10M 133/08 159/12 159/12 // C10N 10:12 C10N 10:12 30:06 30:06 40:25 40:25 Fターム(参考) 4H013 CJ01 CJ17 4H050 AA02 AB48 AB61 BB11 WB14 4H104 AA11R AA13R BE02R BE04R DB01C FA06 LA03 PA41

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 6価のモリブデン原子を含有する化合物
    とアミンとを反応させて得られるモリブデンアミン化合
    物の製造方法において、 (A)三酸化モリブデン又はモリブデン酸; (B)下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は炭素数が少なくとも4である1級若しく
    は2級脂肪族炭化水素基又は炭素数が少なくとも4であ
    る2−ヒドロキシアルキル基を表わし、R2は炭素数1
    〜12の炭化水素基を表わし、X1〜X3はそれぞれ独立
    して、水素原子、炭化水素基又は2−ヒドロキシアルキ
    ル基を表わし、aは0又は1の数を表わす。)で表わさ
    れるアミン; (C)一般式(1)で表わされるアミン1モルに対して
    1〜5モルの水;及び (D)非反応性の有機液状物質を使用することを特徴と
    するモリブデンアミン化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 (A)三酸化モリブデン若しくはモリブ
    デン酸と(B)一般式(1)で表わされるアミンとの反
    応比が、(B)のアミン1モルに対して(A)のモリブ
    デン原子が0.7〜5モルである請求項1に記載のモリ
    ブデンアミン化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 反応終了後に、系内の水を蒸発させて除
    去することを特徴とする請求項1又は2に記載のモリブ
    デンアミン化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)において、X1〜X3
    うち少なくとも1つが水素原子である請求項1〜3の何
    れか1項に記載のモリブデンアミン化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)において、R1が炭素
    数6〜18の1級脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜18
    のヒドロキシアルキル基である請求項1〜4の何れか1
    項に記載のモリブデンアミン化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の製造
    方法により得られるモリブデンアミン化合物。
  7. 【請求項7】 IRスペクトルの吸光度ピークの強度比
    α/β(但し、αは1600±20cm-1の吸光度ピー
    クの強度を表わし、βは700±20cm-1の吸光度ピ
    ークの強度を表わす。)が0.85以下である請求項6
    に記載のモリブデンアミン化合物。
  8. 【請求項8】 請求項6又7はのモリブデンアミン化合
    物からなる潤滑油添加剤。
  9. 【請求項9】 請求項6又は7のモリブデンアミン化合
    物からなる燃料油添加剤。
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