JP2003237290A - 押出式筆記具 - Google Patents
押出式筆記具Info
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- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 筆記具の押出操作にともなう作動部の周方向
の移動が最小になるようにして、軸主体の太さを細くで
きる押出式筆記具を提供する。 【解決手段】 外部に設けた操作片7によって前進方向
に移動される複数の作動片8を、軸主体2内にその内面
に沿って進退自在に併置し、各作動片をバネ10により後
方に付勢し、作動片の前方部分に軸主体の横断面方向に
突出する第1凸部8aを設ける一方、この第1凸部から
一定距離後方に同様に横断面方向に突出する第2凸部8
bを設け、最も後退した位置における作動片の第1凸部
に近接する軸主体の内周面に小径部11を形成し、第2凸
部の端縁に形成したカム面8cは、第2凸部とこれに隣
接する作動片の第2凸部8b´との軸線方向の相対的接
近により横断面方向の推力を作用させたことを特徴とす
る。
の移動が最小になるようにして、軸主体の太さを細くで
きる押出式筆記具を提供する。 【解決手段】 外部に設けた操作片7によって前進方向
に移動される複数の作動片8を、軸主体2内にその内面
に沿って進退自在に併置し、各作動片をバネ10により後
方に付勢し、作動片の前方部分に軸主体の横断面方向に
突出する第1凸部8aを設ける一方、この第1凸部から
一定距離後方に同様に横断面方向に突出する第2凸部8
bを設け、最も後退した位置における作動片の第1凸部
に近接する軸主体の内周面に小径部11を形成し、第2凸
部の端縁に形成したカム面8cは、第2凸部とこれに隣
接する作動片の第2凸部8b´との軸線方向の相対的接
近により横断面方向の推力を作用させたことを特徴とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出式筆記具に係
り、特に、軸主体内に収納した複数の筆記体を外部から
前進方向にスライド操作する押出式筆記具に関する。
り、特に、軸主体内に収納した複数の筆記体を外部から
前進方向にスライド操作する押出式筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、押出式筆記具は、種々の形態のも
のが普及しており、ワンタッチによる筆記具本体先端か
らの筆記部の出没動作や3色や4色の多色切替が可能な
ボールペンなどが商品化されている。
のが普及しており、ワンタッチによる筆記具本体先端か
らの筆記部の出没動作や3色や4色の多色切替が可能な
ボールペンなどが商品化されている。
【0003】従来のものは、そのほとんどが、中空の軸
主体内に収納した複数のレフィールと、各レフィールの
後端に連結されるとともに軸主体の後部に形成した複数
の摺動溝に進退自由に係合させた操作片とを有する構成
からなり、この操作片の押し出しにより、進出位置で作
動部を係合ロックすることによって、これに連結された
レフィールのみが軸主体の前方端から突出するものであ
る。そして他の一つを押し出すと、すでに突出状態にあ
る筆記部が後退して、他の操作片に連結されたレフィー
ルの筆記部が代わって突出し、例えば別の色による筆記
が可能となるものである。
主体内に収納した複数のレフィールと、各レフィールの
後端に連結されるとともに軸主体の後部に形成した複数
の摺動溝に進退自由に係合させた操作片とを有する構成
からなり、この操作片の押し出しにより、進出位置で作
動部を係合ロックすることによって、これに連結された
レフィールのみが軸主体の前方端から突出するものであ
る。そして他の一つを押し出すと、すでに突出状態にあ
る筆記部が後退して、他の操作片に連結されたレフィー
ルの筆記部が代わって突出し、例えば別の色による筆記
が可能となるものである。
【0004】また、すべてのレフィールを軸主体内に収
納するには、後退位置にある操作部のひとつをわずかに
前進させて前進位置にある前記係合ロックを解除し、各
々に付勢させた復帰バネにより後退位置に復帰させる構
成となっている。
納するには、後退位置にある操作部のひとつをわずかに
前進させて前進位置にある前記係合ロックを解除し、各
々に付勢させた復帰バネにより後退位置に復帰させる構
成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来構成では、前記摺動溝に対して、操作片を前進させ
てから軸主体断面の中心側に押し込んで係合ロックさせ
るものであるから、これらの動作を許容する必要があ
り、必然的に軸の径が太くなる不具合がある。
従来構成では、前記摺動溝に対して、操作片を前進させ
てから軸主体断面の中心側に押し込んで係合ロックさせ
るものであるから、これらの動作を許容する必要があ
り、必然的に軸の径が太くなる不具合がある。
【0006】本特許の発明者は、これを解決するため開
発検討をおこない、特開2001−146093「筆記
具操作装置」を出願したが、これに示される構成では、
軸主体の内部に未だ空間が存在しており、この空間の除
去による軸の細径化についてはなお改善の余地があっ
た。
発検討をおこない、特開2001−146093「筆記
具操作装置」を出願したが、これに示される構成では、
軸主体の内部に未だ空間が存在しており、この空間の除
去による軸の細径化についてはなお改善の余地があっ
た。
【0007】本発明は、上記点に着目してなされたもの
であり、筆記具の押出操作にともなう作動部の周方向の
移動が最小になるようにして、軸主体の太さを細くでき
る押出式筆記具を提供することを目的とする。
であり、筆記具の押出操作にともなう作動部の周方向の
移動が最小になるようにして、軸主体の太さを細くでき
る押出式筆記具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明における押出式筆記具は、外部
に設けた操作片によって少なくとも前進方向に移動され
る複数の作動片を、筆記体を収納する中空の軸主体内に
その内面に沿って進退自在に併置するとともに、各作動
片をバネにより後方に付勢し、これら作動片の前方部分
に前記軸主体の横断面方向に突出する第1凸部を設ける
一方、この第1凸部から一定距離後方に同様に横断面方
向に突出する第2凸部を設け、最も後退した位置におけ
る作動片の第1凸部に近接する軸主体の内周面に小径部
を形成し、前記第2凸部の端縁にカム面を形成して、こ
のカム面は第2凸部の形成部とこれに隣接する作動片の
第2凸部の形成部との軸線方向の相対的接近により、前
記形成部相互に対して前記横断面方向の推力を作用させ
る形状に形成され、前記各作動片に筆記体を連結可能と
したことを特徴とするものである。
に、請求項1記載の発明における押出式筆記具は、外部
に設けた操作片によって少なくとも前進方向に移動され
る複数の作動片を、筆記体を収納する中空の軸主体内に
その内面に沿って進退自在に併置するとともに、各作動
片をバネにより後方に付勢し、これら作動片の前方部分
に前記軸主体の横断面方向に突出する第1凸部を設ける
一方、この第1凸部から一定距離後方に同様に横断面方
向に突出する第2凸部を設け、最も後退した位置におけ
る作動片の第1凸部に近接する軸主体の内周面に小径部
を形成し、前記第2凸部の端縁にカム面を形成して、こ
のカム面は第2凸部の形成部とこれに隣接する作動片の
第2凸部の形成部との軸線方向の相対的接近により、前
記形成部相互に対して前記横断面方向の推力を作用させ
る形状に形成され、前記各作動片に筆記体を連結可能と
したことを特徴とするものである。
【0009】この構成によれば、作動片の第1凸部にカ
ム面を設ける必要がなく、作動片が前進状態にあるとき
は、第2凸部を軸主体の小径部によって係止させるた
め、軸主体の内面の形状および作動片の形状を単純なも
のにすることができ、軸主体内面の空間を最小とするこ
とによって、軸径を細くした押出式筆記具を提供するこ
とができる。
ム面を設ける必要がなく、作動片が前進状態にあるとき
は、第2凸部を軸主体の小径部によって係止させるた
め、軸主体の内面の形状および作動片の形状を単純なも
のにすることができ、軸主体内面の空間を最小とするこ
とによって、軸径を細くした押出式筆記具を提供するこ
とができる。
【0010】請求項2記載の発明は、作動片の第1凸部
を具備した前方部分における横断面の周方向の大きさ
を、作動片に連結する筆記体の後端面の周方向の大きさ
に一致させたことを特徴とするものであり、収納する筆
記体の径が設定された場合、作動片の周方向の大きさを
筆記体の径まで縮小することができ、軸主体の径をその
条件下で最小のものとすることができる。
を具備した前方部分における横断面の周方向の大きさ
を、作動片に連結する筆記体の後端面の周方向の大きさ
に一致させたことを特徴とするものであり、収納する筆
記体の径が設定された場合、作動片の周方向の大きさを
筆記体の径まで縮小することができ、軸主体の径をその
条件下で最小のものとすることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、軸主体の前方部に
おける筆記時のグリップ部またはその近傍に各操作片を
露出させ、この操作片と作動片とを操作力伝達状態に連
結したことを特徴とするものであり、軸主体を筆記状態
に保持したままの手元操作で、筆記体の種類を変える操
作、および筆記位置にある作動片の後退位置への復帰動
作を簡単におこなうことができる。
おける筆記時のグリップ部またはその近傍に各操作片を
露出させ、この操作片と作動片とを操作力伝達状態に連
結したことを特徴とするものであり、軸主体を筆記状態
に保持したままの手元操作で、筆記体の種類を変える操
作、および筆記位置にある作動片の後退位置への復帰動
作を簡単におこなうことができる。
【0012】上記における、操作片と作動片とを操作力
伝達状態に連結した構成とは、連結片などで操作片と作
動片とを連結する構成以外に、操作片が筆記体のレフィ
ールに取り付けられ、このレフィールに作動片が連結さ
れた構成なども含むものである。
伝達状態に連結した構成とは、連結片などで操作片と作
動片とを連結する構成以外に、操作片が筆記体のレフィ
ールに取り付けられ、このレフィールに作動片が連結さ
れた構成なども含むものである。
【0013】請求項4記載の発明は、作動片の後方に操
作片を連設し、この操作片を軸主体に設けた透孔から外
方に露出させたことを特徴とするものであり、作動片と
操作片とを近接した状態で一体化できることにより、操
作の確実性とともに構成の簡素化をはかることができ
る。
作片を連設し、この操作片を軸主体に設けた透孔から外
方に露出させたことを特徴とするものであり、作動片と
操作片とを近接した状態で一体化できることにより、操
作の確実性とともに構成の簡素化をはかることができ
る。
【0014】請求項5記載の発明は、作動片に連結する
筆記体の少なくとも一つをシャープペンシルとし、この
シャープペンシルの締め具受けの後端に作動片を取り付
けたことを特徴とするものである。
筆記体の少なくとも一つをシャープペンシルとし、この
シャープペンシルの締め具受けの後端に作動片を取り付
けたことを特徴とするものである。
【0015】通常、複合筆記具中に収納されたシャープ
ペンシルは、芯ケースを保持して筆記する構成となって
いるため、強い筆圧を受けた場合、芯を挟持する力が弱
いので、いわゆる芯すべり現象を起こすが、本発明の構
成により、シャープペンシルの芯を挟持する力を単体の
シャープペンシルと同等にすることができる。
ペンシルは、芯ケースを保持して筆記する構成となって
いるため、強い筆圧を受けた場合、芯を挟持する力が弱
いので、いわゆる芯すべり現象を起こすが、本発明の構
成により、シャープペンシルの芯を挟持する力を単体の
シャープペンシルと同等にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の1実
施形態について説明する。図1は本発明に係る押出式筆
記具を正面からみた断面図であり、筆記体の前進方向へ
のスライド操作を筆記具の後端部に設けた操作片でおこ
なう例を示している。
施形態について説明する。図1は本発明に係る押出式筆
記具を正面からみた断面図であり、筆記体の前進方向へ
のスライド操作を筆記具の後端部に設けた操作片でおこ
なう例を示している。
【0017】押出式筆記具(1)は、後端開口部を後軸
(3)で閉塞した円筒状の軸主体(2)の内部に筆記体
である各々色の異なる4本のボールペン用のレフィール
(4)(4´)を収納し、軸主体(2)の先端には、前
記レフィール(4)の個々の先端筆記部(4a)が出没
する開口(5a)を形成した軸主体よりやや径太の先軸
(5)を嵌合配設した構成からなっている。
(3)で閉塞した円筒状の軸主体(2)の内部に筆記体
である各々色の異なる4本のボールペン用のレフィール
(4)(4´)を収納し、軸主体(2)の先端には、前
記レフィール(4)の個々の先端筆記部(4a)が出没
する開口(5a)を形成した軸主体よりやや径太の先軸
(5)を嵌合配設した構成からなっている。
【0018】図2にその詳細を示すように、後軸(3)
は、軸主体(2)の後端開口を支承部(6)で嵌合して
閉塞するとともに後端を後方へ向けて筒状に延設してお
り、その後部開口にはレフィール(4)を筆記位置にス
ライドする操作片(7)(7´)を配設している。
は、軸主体(2)の後端開口を支承部(6)で嵌合して
閉塞するとともに後端を後方へ向けて筒状に延設してお
り、その後部開口にはレフィール(4)を筆記位置にス
ライドする操作片(7)(7´)を配設している。
【0019】各レフィール(4)の後部は、詳細を後述
する作動片(8)の前端に一体に形成したレフィール受
け(8d)に嵌合固定されており、さらに作動片(8)
の後方には作動片を摺動移動させる軸(9)を一体に設
け、この軸(9)を前記後軸(3)の支承部(6)を貫
通して軸主体(2)の後部から突出させるとともに、こ
の軸(9)に復帰用バネ(10)を添設している。
する作動片(8)の前端に一体に形成したレフィール受
け(8d)に嵌合固定されており、さらに作動片(8)
の後方には作動片を摺動移動させる軸(9)を一体に設
け、この軸(9)を前記後軸(3)の支承部(6)を貫
通して軸主体(2)の後部から突出させるとともに、こ
の軸(9)に復帰用バネ(10)を添設している。
【0020】復帰用バネ(10)は圧縮バネであり、前記
軸(9)を常時軸主体(2)の後方に引っ張る方向に付
勢しており、この構成によって、レフィール(4)と係
合している作動片(8)を、通常は軸主体(2)後部の
支承部(6)の壁面に当接させて係止している。また、
各軸(9)の後端には、キャップ状の操作片(7)を装
着して軸(9)および復帰用バネ(10)の軸主体(2)
からの突出部分を意匠的に覆うようにしている。
軸(9)を常時軸主体(2)の後方に引っ張る方向に付
勢しており、この構成によって、レフィール(4)と係
合している作動片(8)を、通常は軸主体(2)後部の
支承部(6)の壁面に当接させて係止している。また、
各軸(9)の後端には、キャップ状の操作片(7)を装
着して軸(9)および復帰用バネ(10)の軸主体(2)
からの突出部分を意匠的に覆うようにしている。
【0021】しかして、筆記具(1)の筆記状態は、図
3、およびその要部の詳細図である図4に示す構成とな
り、筆記時における作動片(8)は、その斜視図を図6
に示すように、後軸(3)の後方に設けた操作片(7)
を親指などで押圧してスライド操作することにより、軸
(9)を復帰用バネ(10)に抗して前方に摺動させ、対
象とするレフィール(4)を出没、あるいは多色の切替
動作をさせるものであり、軸方向に長い棒状をなし、そ
の前方端部には、横断面の周方向の大きさをレフィール
(4)の後端面の周方向の径の大きさに一致させた第1
凸部(8a)を形成している。
3、およびその要部の詳細図である図4に示す構成とな
り、筆記時における作動片(8)は、その斜視図を図6
に示すように、後軸(3)の後方に設けた操作片(7)
を親指などで押圧してスライド操作することにより、軸
(9)を復帰用バネ(10)に抗して前方に摺動させ、対
象とするレフィール(4)を出没、あるいは多色の切替
動作をさせるものであり、軸方向に長い棒状をなし、そ
の前方端部には、横断面の周方向の大きさをレフィール
(4)の後端面の周方向の径の大きさに一致させた第1
凸部(8a)を形成している。
【0022】この第1凸部(8a)を有する4本のレフ
ィール(4)(4´)を束ねた場合の周方向の端部は、
軸主体(2)の内周側壁とわずかの間隙を有してほぼ一
致している。
ィール(4)(4´)を束ねた場合の周方向の端部は、
軸主体(2)の内周側壁とわずかの間隙を有してほぼ一
致している。
【0023】上記により、多芯筆記具としては、軸主体
(2)の太さを極限まで細くできるものである。もちろ
ん、先端部近傍においては、筆記位置へ前進するレフィ
ール(4)が軸の中心方向へ偏移するための最低限必要
な空間が存在することは言うまでもない。
(2)の太さを極限まで細くできるものである。もちろ
ん、先端部近傍においては、筆記位置へ前進するレフィ
ール(4)が軸の中心方向へ偏移するための最低限必要
な空間が存在することは言うまでもない。
【0024】作動片(8)における第1凸部(8a)後
方のレフィール切り換えのための作動距離に相当する位
置には、周面が軸主体(2)の内周面に沿うほぼ90度
の扇形をなし、突出面を傾斜カム面(8c)とした第2
凸部(8b)を形成している。
方のレフィール切り換えのための作動距離に相当する位
置には、周面が軸主体(2)の内周面に沿うほぼ90度
の扇形をなし、突出面を傾斜カム面(8c)とした第2
凸部(8b)を形成している。
【0025】円筒形の軸主体(2)内面の周方向に、4
本のレフィール(4)に合わせて互いに内接する係合状
態に併置されたこれら作動片(8)の第2凸部(8b)
は、通常は前記復帰用バネ(10)による軸(9)の引っ
張り作用と傾斜カム面(8c)によって、扇形が相互に
隣接したほぼ円形状となって 前記支承部(6)に当接
保持されている。
本のレフィール(4)に合わせて互いに内接する係合状
態に併置されたこれら作動片(8)の第2凸部(8b)
は、通常は前記復帰用バネ(10)による軸(9)の引っ
張り作用と傾斜カム面(8c)によって、扇形が相互に
隣接したほぼ円形状となって 前記支承部(6)に当接
保持されている。
【0026】支承部(6)に当接状態にある作動片
(8)の前記第1凸部(8a)後方の軸主体(2)に
は、内面周囲に段差を有してわずかに突出した小径部
(11)を帯状に形成している。
(8)の前記第1凸部(8a)後方の軸主体(2)に
は、内面周囲に段差を有してわずかに突出した小径部
(11)を帯状に形成している。
【0027】図5に示すように、軸主体(2)の内径寸
法が、レフィール4本の摺動が可能な径に形成されてい
るのに対し、この小径部(11)の直径はそれより少し小
径として、レフィール(4)と同径寸法の第1凸部(8
a)が4つ併置できない寸法とし、筆記状態とするとき
に、一つのレフィールの作動片(8)を前方へ摺動さ
せ、その第2凸部(8b)が小径部(11)を乗り越え
て、第2凸部(8b)と他の作動片(8´)の第1凸部
(8a´)とが軸線方向に相対接近した場合は、前記傾
斜カム面(8c)によって相互に周方向への推力が作用
され、他の作動片の第1凸部(8a´)と併置させると
ともに、小径部(11)による段差がストッパーとなって
操作片(7)の押圧を解除してもその筆記状態を保持す
るように構成されている。
法が、レフィール4本の摺動が可能な径に形成されてい
るのに対し、この小径部(11)の直径はそれより少し小
径として、レフィール(4)と同径寸法の第1凸部(8
a)が4つ併置できない寸法とし、筆記状態とするとき
に、一つのレフィールの作動片(8)を前方へ摺動さ
せ、その第2凸部(8b)が小径部(11)を乗り越え
て、第2凸部(8b)と他の作動片(8´)の第1凸部
(8a´)とが軸線方向に相対接近した場合は、前記傾
斜カム面(8c)によって相互に周方向への推力が作用
され、他の作動片の第1凸部(8a´)と併置させると
ともに、小径部(11)による段差がストッパーとなって
操作片(7)の押圧を解除してもその筆記状態を保持す
るように構成されている。
【0028】そして、操作片(7)の押圧によりレフィ
ール(4)を筆記状態とすべく作動片(8)のいずれか
を前進させた場合には、第1凸部(8a)が他の第1凸
部(8a´)より前方に移動することで軸主体(2)内
の周方向に空間が生じ、ここに後方の第2凸部(8b)
が前進してくる。第2凸部(8b)は軸主体の小径部
(11)を通過して他の第1凸部(8a´)群に係合する
が、傾斜カム面(8c)により他の第1凸部(8a´)
を周方向へ押し出す作用をおこない、結果として、小径
部(11)を乗り越えた時点で第2凸部(8b)が他の作
動片(8´)の第1凸部(8a´)と併置状態になる。
ール(4)を筆記状態とすべく作動片(8)のいずれか
を前進させた場合には、第1凸部(8a)が他の第1凸
部(8a´)より前方に移動することで軸主体(2)内
の周方向に空間が生じ、ここに後方の第2凸部(8b)
が前進してくる。第2凸部(8b)は軸主体の小径部
(11)を通過して他の第1凸部(8a´)群に係合する
が、傾斜カム面(8c)により他の第1凸部(8a´)
を周方向へ押し出す作用をおこない、結果として、小径
部(11)を乗り越えた時点で第2凸部(8b)が他の作
動片(8´)の第1凸部(8a´)と併置状態になる。
【0029】この押出作用の後、操作力を解除すると、
復帰バネ(10)の作用により、作動片(8)には後方へ
の移動力が付勢されるが、他の作動片の第1凸部(8
a)群と併置している第2凸部(8b)がその後方に位
置する小径部(11)が形成する段部によって後方への移
動を阻まれ、これにより、この作動片(8)に連結され
ているレフィール(4)は図4に示す状態となって、筆
記位置で保持され、筆記が可能となるものである。
復帰バネ(10)の作用により、作動片(8)には後方へ
の移動力が付勢されるが、他の作動片の第1凸部(8
a)群と併置している第2凸部(8b)がその後方に位
置する小径部(11)が形成する段部によって後方への移
動を阻まれ、これにより、この作動片(8)に連結され
ているレフィール(4)は図4に示す状態となって、筆
記位置で保持され、筆記が可能となるものである。
【0030】また、前記筆記状態において、他の作動片
(8´)を前方へ移動させると、前記筆記位置にある作
動片(8)の第2凸部(8b)を併置状態に支持してい
た他の第1凸部(8a´)群のひとつが前方へ抜け出る
ことにより、前記第2凸部(8b)が軸の中心方向へ移
動して小径部(11)による段差を乗り越え、後方へ抜け
出て後退し、支承部(6)に当接し復帰する。
(8´)を前方へ移動させると、前記筆記位置にある作
動片(8)の第2凸部(8b)を併置状態に支持してい
た他の第1凸部(8a´)群のひとつが前方へ抜け出る
ことにより、前記第2凸部(8b)が軸の中心方向へ移
動して小径部(11)による段差を乗り越え、後方へ抜け
出て後退し、支承部(6)に当接し復帰する。
【0031】このとき、前記他の作動片(8´)をその
まま前方位置まで移動させると、この作動片の第2凸部
(8b´)は小径部(11)を乗り越えて他の第1凸部
(8a´)群と併置状態になり、その後操作力を解除す
ることによって前述と同様の作用により、この作動片
(8´)に係合しているレフィール(4)が筆記位置に
保持されることになる。
まま前方位置まで移動させると、この作動片の第2凸部
(8b´)は小径部(11)を乗り越えて他の第1凸部
(8a´)群と併置状態になり、その後操作力を解除す
ることによって前述と同様の作用により、この作動片
(8´)に係合しているレフィール(4)が筆記位置に
保持されることになる。
【0032】次に本発明の他の実施例について説明す
る。図7に示す筆記具(21)は、シャープペンシルとボ
ールペンが摺動自在に配置されている複合多芯筆記具で
ある。この場合、筆記具はシャープペンシルとボールペ
ンが各1本ずつの組み合わせに限らず、複数種の芯径の
シャープペンシルとボールペン、あるいは複数色のボー
ルペンとシャープペンシルとのとの組み合わせであって
もよい。
る。図7に示す筆記具(21)は、シャープペンシルとボ
ールペンが摺動自在に配置されている複合多芯筆記具で
ある。この場合、筆記具はシャープペンシルとボールペ
ンが各1本ずつの組み合わせに限らず、複数種の芯径の
シャープペンシルとボールペン、あるいは複数色のボー
ルペンとシャープペンシルとのとの組み合わせであって
もよい。
【0033】軸主体(22)のほぼ中央部における外部に
は、図8にその詳細を示すように、軸主体(22)の内部
に設けた作動片(28)を前後に移動させてボールペンの
レフィール(24)を図示しない先軸の先端から出没さ
せ、筆記状態の保持あるいは解除をおこなう操作片(2
7)を設けている。この操作片(27)は、軸主体(22)
の外面に穿設したガイドスリット(35)に摺動自在に係
合している。
は、図8にその詳細を示すように、軸主体(22)の内部
に設けた作動片(28)を前後に移動させてボールペンの
レフィール(24)を図示しない先軸の先端から出没さ
せ、筆記状態の保持あるいは解除をおこなう操作片(2
7)を設けている。この操作片(27)は、軸主体(22)
の外面に穿設したガイドスリット(35)に摺動自在に係
合している。
【0034】ガイドスリット(35)は、前記作動片(2
7)の後方における復帰状態から前方移動で係止する筆
記状態までの移動に必要な長さとし、操作片(27)は軸
主体(22)の長手方向に長い平板状をなして、その表面
には指の掛かりが良好となるように凹凸あるいはローレ
ット成形を施すとともに、作動片(28)の後方に位置し
ており、軸主体(22)内に設けた連結部(36)によって
内外に亙って一体に連結して形成されている。
7)の後方における復帰状態から前方移動で係止する筆
記状態までの移動に必要な長さとし、操作片(27)は軸
主体(22)の長手方向に長い平板状をなして、その表面
には指の掛かりが良好となるように凹凸あるいはローレ
ット成形を施すとともに、作動片(28)の後方に位置し
ており、軸主体(22)内に設けた連結部(36)によって
内外に亙って一体に連結して形成されている。
【0035】前記作動片(28)と連結片(36)は筒状を
なし、個々のレフィール(24)を筒状部に挿通して保持
するとともに、作動片(28)の外形は前記第1の実施例
の作動片(8)と同様に、前方に第1凸部(28a)、お
よび後方には傾斜カム面(28c)を有して筒体の外形寸
法を第1凸部(28a)の外径よりわずかに大きく形成し
た第2凸部(28b)を設けている。
なし、個々のレフィール(24)を筒状部に挿通して保持
するとともに、作動片(28)の外形は前記第1の実施例
の作動片(8)と同様に、前方に第1凸部(28a)、お
よび後方には傾斜カム面(28c)を有して筒体の外形寸
法を第1凸部(28a)の外径よりわずかに大きく形成し
た第2凸部(28b)を設けている。
【0036】第1凸部(28a)と第2凸部(28b)とは
筒状であることから両者はレフィール(24)の側部に対
応して設けた接続片(28e)で一体に形成されており、
第1凸部(28a)に対応するレフィール(24)の前方位
置には外部表面に膨出するストッパ(24a)を形成っし
て作動片(28)に対するレフィールの後方移動を阻止し
ている。
筒状であることから両者はレフィール(24)の側部に対
応して設けた接続片(28e)で一体に形成されており、
第1凸部(28a)に対応するレフィール(24)の前方位
置には外部表面に膨出するストッパ(24a)を形成っし
て作動片(28)に対するレフィールの後方移動を阻止し
ている。
【0037】したがって、この実施例における第1凸部
(28a)の周方向の外径は、前記実施例に比較して第1
凸部の肉厚分だけ大きくなる。
(28a)の周方向の外径は、前記実施例に比較して第1
凸部の肉厚分だけ大きくなる。
【0038】そして、操作片(27)がガイドスリット
(35)の後端に当接することで係止され、復帰状態にあ
る作動片(28)の前記第1凸部(28a)に対応する部位
には、軸主体(22)の内周側壁に段差を有して少許突出
した小径部(31)を帯状に形成している。
(35)の後端に当接することで係止され、復帰状態にあ
る作動片(28)の前記第1凸部(28a)に対応する部位
には、軸主体(22)の内周側壁に段差を有して少許突出
した小径部(31)を帯状に形成している。
【0039】なお、レフィール(24)の後方復帰位置へ
の係止は、前述のように操作片(27)の後端をガイドス
リット(35)の後端に当接させて係止させてもよく、ま
たあるいは後述する他の実施形態の説明図である図10に
示すように、軸主体の後端部に係止させてもよい。
の係止は、前述のように操作片(27)の後端をガイドス
リット(35)の後端に当接させて係止させてもよく、ま
たあるいは後述する他の実施形態の説明図である図10に
示すように、軸主体の後端部に係止させてもよい。
【0040】本実施例においても前記第1の実施例構成
と同様に、軸主体(22)はレフィール4本の摺動が可能
な内径寸法とし、小径部(31)の内径についてはレフィ
ール(24)を挿通した第1凸部(28a)が4つ横断面方
向に併置可能な寸法とするとともに、筆記時に一つのレ
フィールの作動片(28)が前方へ摺動してその第2凸部
(28b)が小径部(31)に近接した場合には、第2凸部
(28b)が隣接する他のレフィール(24´)やシャープ
ペンシル(34)の締め具受け(34a)の第1凸部(38
a)に係合してこれをともに前方へ移動させ、移動によ
って第2凸部(28b)が小径部(31)を乗り越えた時点
で、前方の拡径空間により他のレフィール(24´)の第
1凸部(28a´)が後方に設けた復帰バネの作用で復帰
位置に戻ることになる。
と同様に、軸主体(22)はレフィール4本の摺動が可能
な内径寸法とし、小径部(31)の内径についてはレフィ
ール(24)を挿通した第1凸部(28a)が4つ横断面方
向に併置可能な寸法とするとともに、筆記時に一つのレ
フィールの作動片(28)が前方へ摺動してその第2凸部
(28b)が小径部(31)に近接した場合には、第2凸部
(28b)が隣接する他のレフィール(24´)やシャープ
ペンシル(34)の締め具受け(34a)の第1凸部(38
a)に係合してこれをともに前方へ移動させ、移動によ
って第2凸部(28b)が小径部(31)を乗り越えた時点
で、前方の拡径空間により他のレフィール(24´)の第
1凸部(28a´)が後方に設けた復帰バネの作用で復帰
位置に戻ることになる。
【0041】このレフィール(24)の押出作用の後、操
作力を解除することにより作動片(28)には後方への移
動力が付勢されるが、前方に押し出された第2凸部(28
b)はその後方で周方向に密に連続して併置されている
他の作動片の第1凸部(28a´)群によって後方への移
動が阻まれる形となるとともに、小径部(31)による段
差がストッパとなって後方への移動が阻まれ、操作片
(27)の押圧を解除しても、その筆記状態を保持するよ
うに構成されている。
作力を解除することにより作動片(28)には後方への移
動力が付勢されるが、前方に押し出された第2凸部(28
b)はその後方で周方向に密に連続して併置されている
他の作動片の第1凸部(28a´)群によって後方への移
動が阻まれる形となるとともに、小径部(31)による段
差がストッパとなって後方への移動が阻まれ、操作片
(27)の押圧を解除しても、その筆記状態を保持するよ
うに構成されている。
【0042】また、前記筆記状態において、他の作動片
(28´)を前方移動させることによる作動片(28)や操
作片(27)の復帰動作、および前記他の作動片(28´)
をそのまま前方位置まで移動させることによるこの作動
片に係合しているレフィール(24´)の筆記位置への保
持作用は前述と同様である。
(28´)を前方移動させることによる作動片(28)や操
作片(27)の復帰動作、および前記他の作動片(28´)
をそのまま前方位置まで移動させることによるこの作動
片に係合しているレフィール(24´)の筆記位置への保
持作用は前述と同様である。
【0043】上記構成による筆記具(21)の組立は、以
下のようにおこなうことができる。まず、操作片(27)
と作動片(28)および連結片(36)からなる一体品の作
動片および連結片の筒状部に、レフィール(24)をスペ
ーサ(29)を介してそのストッパ(24a)が作動片(2
8)の前端部に当接する位置まで挿入して筆記体ユニッ
トを形成する。そして、このユニットを軸主体(22)前
方の開口より軸主体内へ収納し、操作片(27)をガイド
スリット(35)部から外部へ引き出してユニットを軸主
体(22)に保持するようにする。当然のことながら、ス
ペーサ(29)(39)は、操作片(27)(37)がガイドス
リット(35)の位置に来てから図示の位置に移動させ
る。
下のようにおこなうことができる。まず、操作片(27)
と作動片(28)および連結片(36)からなる一体品の作
動片および連結片の筒状部に、レフィール(24)をスペ
ーサ(29)を介してそのストッパ(24a)が作動片(2
8)の前端部に当接する位置まで挿入して筆記体ユニッ
トを形成する。そして、このユニットを軸主体(22)前
方の開口より軸主体内へ収納し、操作片(27)をガイド
スリット(35)部から外部へ引き出してユニットを軸主
体(22)に保持するようにする。当然のことながら、ス
ペーサ(29)(39)は、操作片(27)(37)がガイドス
リット(35)の位置に来てから図示の位置に移動させ
る。
【0044】そして、図10に示すように、レフィール
(24)の後端を軸主体(22)の後方に設けた支承部(2
6)の透孔を貫通し、あらかじめレフィール受け(51)
に装着している復帰用バネ(60)の中を通して後端のレ
フィール受け(51)に係止させることによって、筆記体
と操作機構部はすべて軸主体内および外部の操作位置に
収納保持されることになり、軸主体(22)の前部開口に
先軸を装着することで筆記具(21)としての組立を完了
する。
(24)の後端を軸主体(22)の後方に設けた支承部(2
6)の透孔を貫通し、あらかじめレフィール受け(51)
に装着している復帰用バネ(60)の中を通して後端のレ
フィール受け(51)に係止させることによって、筆記体
と操作機構部はすべて軸主体内および外部の操作位置に
収納保持されることになり、軸主体(22)の前部開口に
先軸を装着することで筆記具(21)としての組立を完了
する。
【0045】次にシャープペンシルの構成について説明
する。図7中、(34a)は金属やプラスチック製のパイ
プなどからなるシャープペンシル(34)の締め具受けで
あり、図示しないが前端は先端筆記具に結合している。
(34b)は芯ケースであり、先端に図示しないチャック
体を備えており、締め具受け(34a)内に挿通してノッ
クすることにより鉛芯を繰り出すものである。
する。図7中、(34a)は金属やプラスチック製のパイ
プなどからなるシャープペンシル(34)の締め具受けで
あり、図示しないが前端は先端筆記具に結合している。
(34b)は芯ケースであり、先端に図示しないチャック
体を備えており、締め具受け(34a)内に挿通してノッ
クすることにより鉛芯を繰り出すものである。
【0046】そして、締め具受け(34a)の後端部に、
作動片(38)として一体に形成した第1凸部(38a)と
第2凸部(38b)の筒状部を嵌入して固定し、この作動
片(38)から所定距離後方の芯ケース(34b)には、ガ
イドスリット(35)から軸主体(22)の外部に位置する
操作片(37)の筒状の保持部(37a)を固着し、スペー
サ(39)を介してシャープペンシル(34)の筆記部を軸
主体(22)内に摺動自在に保持している。
作動片(38)として一体に形成した第1凸部(38a)と
第2凸部(38b)の筒状部を嵌入して固定し、この作動
片(38)から所定距離後方の芯ケース(34b)には、ガ
イドスリット(35)から軸主体(22)の外部に位置する
操作片(37)の筒状の保持部(37a)を固着し、スペー
サ(39)を介してシャープペンシル(34)の筆記部を軸
主体(22)内に摺動自在に保持している。
【0047】この作動片(38)における第1凸部(38
a)と第2凸部(38b)の外形状と軸主体の小径部(3
1)との位置関係、および作動片(38)と操作片(37)
の位置関係寸法は、前述のボールペン用の構成と同一に
している。
a)と第2凸部(38b)の外形状と軸主体の小径部(3
1)との位置関係、および作動片(38)と操作片(37)
の位置関係寸法は、前述のボールペン用の構成と同一に
している。
【0048】このとき、本発明においては、シャープペ
ンシルの芯ケース(34b)に操作片(37)の保持部(37
a)を嵌入して保持するようにしており、操作力を芯ケ
ース(34b)から締め具受け(34a)後端に固着した作
動片(38)に伝達するようにして、操作片(37)による
シャープペンシルの押出操作、および鉛芯の繰り出しノ
ック操作を芯ケース(34b)を押圧して前方移動させる
ことでおこなうようにしている。
ンシルの芯ケース(34b)に操作片(37)の保持部(37
a)を嵌入して保持するようにしており、操作力を芯ケ
ース(34b)から締め具受け(34a)後端に固着した作
動片(38)に伝達するようにして、操作片(37)による
シャープペンシルの押出操作、および鉛芯の繰り出しノ
ック操作を芯ケース(34b)を押圧して前方移動させる
ことでおこなうようにしている。
【0049】通常、複合筆記具内にシャープペンシルを
収納したものにおいては、収納された芯ケース自体を保
持して筆記する構成であることから、鉛芯の挟持力が弱
く、筆記時に鉛芯が押圧力で筆記具内に没入してしまう
欠点が存在したが、本発明においては、上記構成によ
り、シャープペンシルの芯を挟持する力を単体のシャー
プペンシルと同等にすることができ、複合筆記具におけ
るシャープペンシルの上記欠点が解消されるばかりでな
く、操作片(37)に別体である作動片(38)を前進させ
る作用と芯ケース(34b)を前進させて芯を繰り出す双
方の役割を担わせることができる。
収納したものにおいては、収納された芯ケース自体を保
持して筆記する構成であることから、鉛芯の挟持力が弱
く、筆記時に鉛芯が押圧力で筆記具内に没入してしまう
欠点が存在したが、本発明においては、上記構成によ
り、シャープペンシルの芯を挟持する力を単体のシャー
プペンシルと同等にすることができ、複合筆記具におけ
るシャープペンシルの上記欠点が解消されるばかりでな
く、操作片(37)に別体である作動片(38)を前進させ
る作用と芯ケース(34b)を前進させて芯を繰り出す双
方の役割を担わせることができる。
【0050】さらに本発明の他の実施例について説明す
る。図10は、シャープペンシルとボールペンが摺動自在
に配置されている複合筆記具の後端部における要部拡大
図である。
る。図10は、シャープペンシルとボールペンが摺動自在
に配置されている複合筆記具の後端部における要部拡大
図である。
【0051】軸主体(2)内に設けたボールペンのレフ
ィール(24)は支承部(26)を貫通して軸主体(22)の
背面開口を閉塞する後部キャップ(52)の位置まで延出
しており、レフィール周囲に添設した復帰用バネ(60)
の後端に装着したレフィール受け(51)を復帰用バネ
(60)の伸張作用で後部キャップ(52)に当接させるこ
とで係止させているものである。
ィール(24)は支承部(26)を貫通して軸主体(22)の
背面開口を閉塞する後部キャップ(52)の位置まで延出
しており、レフィール周囲に添設した復帰用バネ(60)
の後端に装着したレフィール受け(51)を復帰用バネ
(60)の伸張作用で後部キャップ(52)に当接させるこ
とで係止させているものである。
【0052】そして、軸主体内に、同様に収納されてい
るシャープペンシルの芯ケース(34b)の後端は、前記
後部キャップ(52)の後方に配置した筒状開口を有する
受け部(53)に嵌入保持されているとともに、受け部
(53)の後方に形成した凹部(54)には消しゴム(56)
を保持しており、消しゴム(56)の外面はカバー体(5
5)で覆っている。
るシャープペンシルの芯ケース(34b)の後端は、前記
後部キャップ(52)の後方に配置した筒状開口を有する
受け部(53)に嵌入保持されているとともに、受け部
(53)の後方に形成した凹部(54)には消しゴム(56)
を保持しており、消しゴム(56)の外面はカバー体(5
5)で覆っている。
【0053】前記受け部(53)は、軸主体の支承部(2
6)との間に設けた復帰用バネ(60)の作用により、後
部キャップ(52)の筒状内を所定長に亙って前後方向に
摺動可能に設けられており、この摺動移動によって芯ケ
ース(34b)をノック操作して前進させ、シャープペン
シルの先軸から鉛芯を繰り出す作用をおこなう。
6)との間に設けた復帰用バネ(60)の作用により、後
部キャップ(52)の筒状内を所定長に亙って前後方向に
摺動可能に設けられており、この摺動移動によって芯ケ
ース(34b)をノック操作して前進させ、シャープペン
シルの先軸から鉛芯を繰り出す作用をおこなう。
【0054】なお、前記実施例においては、鉛芯の繰り
出し動作は受け部(53)の摺動作用によっておこない、
作動片(38)の前進による筆記体の前後移動は軸主体
(22)前方部の操作部(37)でおこなう形態としたが、
これに限らず、前記受け部(53)の摺動作用によって、
前記鉛芯繰り出し動作とともに作動片を前進させる動作
をおこなわせてもよい。
出し動作は受け部(53)の摺動作用によっておこない、
作動片(38)の前進による筆記体の前後移動は軸主体
(22)前方部の操作部(37)でおこなう形態としたが、
これに限らず、前記受け部(53)の摺動作用によって、
前記鉛芯繰り出し動作とともに作動片を前進させる動作
をおこなわせてもよい。
【0055】以上、シャープペンシルの締め具受け(34
a)の後端に作動片(38)を取り付け、芯ケース(34
b)に操作片(37)を連結する例を示したが、操作片を
締め具受けに取り付けるようにしてもよい。また、ボー
ルペンのレフィール(24)の前進についても、操作片を
作動片(28)の近傍ではなく、図3,4のように軸主体
後部に設けて後方から操作するようにしてもよい。
a)の後端に作動片(38)を取り付け、芯ケース(34
b)に操作片(37)を連結する例を示したが、操作片を
締め具受けに取り付けるようにしてもよい。また、ボー
ルペンのレフィール(24)の前進についても、操作片を
作動片(28)の近傍ではなく、図3,4のように軸主体
後部に設けて後方から操作するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、軸主体の内面の形状および作動片の形状を単純
なものにすることができるため、軸主体内面の空間を最
小とすることができ、軸径を細くした押出式筆記具を提
供することができる。
よれば、軸主体の内面の形状および作動片の形状を単純
なものにすることができるため、軸主体内面の空間を最
小とすることができ、軸径を細くした押出式筆記具を提
供することができる。
【0057】請求項2の発明によれば、作動片の周方向
の大きさを筆記体の後端面の大きさに一致するまで縮小
でき、収納する筆記体の径が設定された場合、軸主体の
径をその条件下で最小のものとすることができる。
の大きさを筆記体の後端面の大きさに一致するまで縮小
でき、収納する筆記体の径が設定された場合、軸主体の
径をその条件下で最小のものとすることができる。
【0058】請求項3の発明によれば、先端筆記部の出
没や多色切替動作を、軸主体を都度持ち替えることなく
筆記状態にグリップ保持したままでおこなうことができ
る。
没や多色切替動作を、軸主体を都度持ち替えることなく
筆記状態にグリップ保持したままでおこなうことができ
る。
【0059】請求項4の発明によれば、作動片と操作片
とを近接した状態で一体化できることにより、操作の確
実性とともに構成の簡素化をはかることができる請求項
5の発明によれば、通常、複合筆記具中に収納されたシ
ャープペンシルは、芯ケースを保持して筆記する構成と
なっているため、強い筆圧を受けた場合、芯を挟持する
力が弱いので、いわゆる芯すべり現象を起こすが、この
構成により、シャープペンシルの芯を挟持する力を単体
のシャープペンシルと同等にすることができる。
とを近接した状態で一体化できることにより、操作の確
実性とともに構成の簡素化をはかることができる請求項
5の発明によれば、通常、複合筆記具中に収納されたシ
ャープペンシルは、芯ケースを保持して筆記する構成と
なっているため、強い筆圧を受けた場合、芯を挟持する
力が弱いので、いわゆる芯すべり現象を起こすが、この
構成により、シャープペンシルの芯を挟持する力を単体
のシャープペンシルと同等にすることができる。
【図1】本発明の1実施形態を示す筆記具の正面断面図
である。
である。
【図2】図1に示す筆記具の要部の詳細断面図である。
【図3】図1における筆記具の筆記状態を示す正面断面
図である。
図である。
【図4】図3に示す筆記具の要部の詳細断面図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【図6】本発明の1実施形態を示す作動片の斜視図であ
る。
る。
【図7】本発明の他の実施形態を示す筆記具の要部の正
面断面図である。
面断面図である。
【図8】図7の筆記具における作動片と操作片を示す斜
視図である。
視図である。
【図9】図7における筆記具の筆記状態を示す正面断面
図である。
図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態を示す要部の正面
断面図である。
断面図である。
1、21…筆記具
2、22…軸主体
3…後軸
4、24…レフィール
5…先軸
5a…開口
6、26…支承部
7、27、37…操作片
8、28、38…作動片
8a、28a、38a…第1凸部
8b、28b、38b…第2凸部
8c…傾斜カム面
8d…レフィール受け
9…軸
10、60…復帰用バネ
11、31…小径部
28e…接続片
29、39…スペーサ
34…シャープペンシル
34a…締め具受け
34b…芯ケース
35…ガイドスリット
36…連結部
37a…保持部
51…レフィール受け
52…後部キャップ
53…受け部
54…凹部
55…カバー体
56…消しゴム凹部
Claims (5)
- 【請求項1】 外部に設けた操作片によって少なくとも
前進方向に移動される複数の作動片を、筆記体を収納す
る中空の軸主体内にその内面に沿って進退自在に併置す
るとともに、各作動片をバネにより後方に付勢し、これ
ら作動片の前方部分に前記軸主体の横断面方向に突出す
る第1凸部を設ける一方、この第1凸部から一定距離後
方に同様に横断面方向に突出する第2凸部を設け、最も
後退した位置における作動片の第1凸部に近接する軸主
体の内周面に小径部を形成し、前記第2凸部の端縁にカ
ム面を形成して、このカム面は第2凸部の形成部とこれ
に隣接する作動片の第2凸部の形成部との軸線方向の相
対的接近により、前記形成部相互に対して前記横断面方
向の推力を作用させる形状に形成され、前記各作動片に
筆記体を連結可能としたことを特徴とする押出式筆記
具。 - 【請求項2】 作動片の第1凸部を具備した前方部分に
おける横断面の周方向の大きさを、作動片に連結する筆
記体の後端面の周方向の大きさに一致させたことを特徴
とする請求項1記載の押出式筆記具。 - 【請求項3】 軸主体の前方部における筆記時のグリッ
プ部またはその近傍に各操作片を露出させ、この操作片
と作動片とを操作力伝達状態に連結したことを特徴とす
る請求項1または2記載の押出式筆記具。 - 【請求項4】 作動片の後方に操作片を連設し、この操
作片を軸主体に設けた透孔から外方に露出させたことを
特徴とする請求項1乃至3記載の押出式筆記具。 - 【請求項5】 作動片に連結する筆記体の少なくとも一
つをシャープペンシルとし、このシャープペンシルの締
め具受けの後端に作動片を取り付けたことを特徴とする
請求項1乃至4記載の押出式筆記具。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039275A JP2003237290A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | 押出式筆記具 |
US10/146,972 US6540422B2 (en) | 2001-05-22 | 2002-05-15 | Push-out-type writing implement |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039275A JP2003237290A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | 押出式筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003237290A true JP2003237290A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27780356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002039275A Pending JP2003237290A (ja) | 2001-05-22 | 2002-02-15 | 押出式筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003237290A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006208011A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Imoto Hamono Kk | 幅測定装置 |
JP2006306082A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-11-09 | Pentel Corp | 多芯筆記具 |
-
2002
- 2002-02-15 JP JP2002039275A patent/JP2003237290A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006208011A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Imoto Hamono Kk | 幅測定装置 |
JP2006306082A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-11-09 | Pentel Corp | 多芯筆記具 |
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