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JP2003226294A - 航空機用シートの取付構造 - Google Patents

航空機用シートの取付構造

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JP2003226294A
JP2003226294A JP2002026600A JP2002026600A JP2003226294A JP 2003226294 A JP2003226294 A JP 2003226294A JP 2002026600 A JP2002026600 A JP 2002026600A JP 2002026600 A JP2002026600 A JP 2002026600A JP 2003226294 A JP2003226294 A JP 2003226294A
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fitting
groove
vertical portion
fitting member
seat
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Yutaka Nagao
裕 長尾
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KI Holdings Co Ltd
Original Assignee
Koito Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数および製造コストを低減するととも
に、取付け、取外し作業の迅速化を図る。 【解決手段】 断面逆T字状の溝14の互いに対向する
開口縁に所定のピッチで交互に形成された複数個の係合
凹部16および狭幅部17を有するシート取付用レール
11を機体の床面に敷設する。垂直部50Aと、この垂
直部50Aの下端に設けられた係止片50Bと、垂直部
50Aの表面側に突設された係合凸部50Cを一体に有
する一対のフィッティング部材50,50を裏面側が互
いに合わさるように向きを逆にして表面側にそれぞれ傾
けることにより前記係止片50Bをレール11の溝14
に上方から係入するとともに係合凸部50Cを係合凹部
16に係合させる。一対のフィッティング部材50,5
0を回動、起立させ、これらのフィッティング部材50
のボルト挿通孔54にボルトを挿通してシートの支持脚
に固定し、前記係止片50Bの先端を溝14の天井面に
押し付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機の床面に敷
設したシート取付用レールにシートを取付ける航空機用
シートの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機においては、客室の床面にシート
取付用レールが敷設されており、このレールにシートを
フィッティング装置を使って取付けることにより、シー
ト間の間隔を変更等し得るようにしている。
【0003】図5〜図8は従来の航空機用シートの取付
構造の一例を示すもので、図5はフィッティング装置に
よってシート取付用レールに固定された航空機用シート
の要部を示す側面図、図6は後脚側の取付構造の平面
図、図7(a)、(b)は同フィッティング装置の側面
図および背面図、図8(a)〜(c)は第1のフィッテ
ィング部材の平面図、側面図および背面図である。図5
において、全体を符号1で示す航空機用のシートは、ボ
トムフレーム2,バックフレーム3、シートボトム4、
シートバック5、前支持脚6、後支持脚7、取付金具
8、連結バー9等を備え、前記前支持脚6および後支持
脚7が航空機の客室の床面10に敷設したシート取付用
レール11に前側および後側のフィッティング装置1
2,13によって着脱可能にかつ前後方向に移動可能に
固定されている。
【0004】図6および図8において、前記シート取付
用レール11は、前記床面10に複数個のビスによって
固定される前後方向に長い基板11Aと、この基板11
Aの上面に逆L字状に形成されて互いに対向する左右一
対の溝形成壁11B,11Cとからなり、これらの溝形
成壁11B,11Cと前記基板11Aの上面中央とによ
って囲まれた空間が断面逆T字状の溝14を形成してい
る。各溝形成壁11B,11Cは、基板11Aの上面に
突設された垂直片11B−1,11C−1と、各垂直片
11B−1,11C−1の上端に基板11Aの幅方向中
央に向かって延設された水平片11B−2,11C−2
とからなり、両水平片11B−2,11C−2の互いに
対向する先端面が前記溝14の開口縁を形成し、これら
の先端面間に係合凹部16と、狭幅部17が一定のピッ
チPで交互に形成されている。係合凹部16は、各水平
片11B−2,11C−2の先端面にそれぞれ形成され
た半円形の凹部18によって円形に形成されている。狭
幅部17は、隣り合う係合凹部16間であって、幅が水
平片11B−2,11C−2の間隔と等しい。
【0005】図5において、前方側のフィッティング装
置12は、前支持脚6の下面に上下動自在に設けられた
フィッティング部材19と、前記連結バー9に回転自在
に設けられたナット20とで構成されている。フィッテ
ィング部材19は、前記ナット20が螺合される雄ねじ
部19Aと、この雄ねじ部19Aの下端に一体に設けら
れた円板状の係合片19Bとからなり、この係合片19
Bが前記シート取付用レール11の係合凹部16から溝
14に挿入された後、前方または後方に係合凹部16の
半ピッチ(P/2)だけ移動される。これにより前記係
合片19Bは狭幅部17の位置に移動され、この状態で
ナット20を締め付けてフィッティング部材19を上昇
させると、係合片19Bが前記水平板11B−2,11
C−2の前記狭幅部17に対応する部分の下面に押し付
けられる。その結果として、係合片19Bとナット20
とで前記水平板11B−2,11C−2を挟持するた
め、前支持脚6はフィッティング装置12によってシー
ト取付用レール11に固定され、前後および上下方向の
移動が規制される。
【0006】図5〜図8において、後方側のフィッティ
ング装置13は、第1のフィッティング部材25と、こ
の第1のフィッティング部材25に嵌合される第2のフ
ィッティング部材26と、第1、第2のフィッティング
部材25,26を結合しシート取付用レール11にこれ
らを押し付けるボルト27とで構成されている。
【0007】前記第1のフィッティング部材25は、板
厚が前記シート取付用レール11の狭幅部17の幅より
若干小さい垂直な板体からなり、その両側面の下端側に
前記各水平片11B−2,11C−2の凹部18を通っ
て溝14に挿入される平面視半円弧状の係合突起28
(28A,28B,28C)がそれぞれ3個ずつ一体に
突設されている。これらの係合突起28は、前記係合凹
部16と同一のピッチPで突設されている。また、第1
のフィッティング部材25の両側面には、それぞれ前後
一対のスライドガイド29A,29Bが前記係合突起2
8A,28Cの上方に位置するように一体に突設されて
いる。これらのスライドガイド29A,29Bは、前記
水平板11B−2,11C−2の上面によって支持され
ることにより、第1のフィッティング部材25の移動を
安定かつ容易にする。また、第1のフィッティング部材
25の上面中央には、前記ボルト27が螺合するねじ孔
30が形成されている。さらに、第1のフィッティング
部材25の上面前端部には、両側面に貫通する水平なね
じ孔31を有する取付部32が一体に突設されており、
この取付部32に前記後支持脚7の下端に設けた連結金
具33がボルト34およびナット35によって固定され
る。前記連結金具33は、2本のボルト36とナット3
7によって後支持脚7に固定されている。
【0008】図7において、前記第2のフィッティング
部材26は、正面視形状で下向きコ字状を呈し、左右両
側板26a,26bと、これらの両側板26a,26b
の上端を連結する連結板26cとからなり、左右両側板
26a,26bの下端中央に係合凹部38が形成され、
この係合凹部38の前後がそれぞれ脚部39を形成して
いる。前後の脚部39の間隔は、前記係合凹部16のピ
ッチPと等しい。脚部39は、前記シート取付用レール
11の凹部18に上方から挿入され得るように、平面視
形状が前記係合突起28と略等しい半円弧状に形成され
ている。第2のフィッティング部材26を前記第1のフ
ィッティング部材25に上方から嵌入すると、係合凹部
38に係合突起28Bが嵌挿され、前後の脚部39が前
記係合突起28Bと前後の係合突起28A、28Cとの
間に上方からそれぞれ嵌挿される。
【0009】後方側の支持脚7をフィッティング装置1
3によってシート取付用レール11に固定するには、先
ず図8(a)に示すように第1のフィッティング部材2
5の係合突起28をシート取付用レール11の係合凹部
16に上方から挿入して溝14内に位置させる。そし
て、第1のフィッティング部材25を半ピッチだけ前方
または後方にスライドさせる。第1のフィッティング部
材25を半ピッチだけ前方または後方に移動させると、
各係合突起28A,28B,28Cは、水平片11B−
2,11C−2間の狭幅部17に対応する板部分の下方
に位置し、第1のフィッティング部材25が溝14から
上方に抜けないようになる。
【0010】次に、第2のフィッティング部材26を第
1のフィッティング部材25に上方から嵌合して前後の
脚部39を係合凹部16から溝14に挿入する。次い
で、ボルト27を第2のフィッティング部材26の上面
に形成したボルト挿通孔より第1のフィッティング部材
25のねじ孔30にねじ込み、第1、第2のフィッティ
ング部材25,26を結合する。ボルト27を締め付け
ていくと、第1のフィッティング部材25が上昇し、相
対的に第2のフィッティング部材26が下降するため、
第1のフィッティング部材25の係合突起28は水平片
11B−2,11C−2の下面に押し付けられ、第2の
フィッティング部材26の脚部29は基板11Aの上面
に押し付けられ、フィッティング装置13がシート取付
用レール11に固定される。そして、ボルト34とナッ
ト35によって、第1のフィッティング部材25を取付
金具33に固定すると、後支持脚7はフィッティング装
置13を介してシート取付用レール11に固定され、前
後および上下方向の移動が規制される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
シート1の取付構造、特に後支持脚7をシート取付用レ
ール11に固定する取付構造は、フィッティング装置1
3として形状が全く異なる第1、第2のフィッティング
部材25,26を必要とするため、これらのフィッティ
ング部材25,26の金型製作が簡単ではなく、製造コ
ストが嵩むという問題があった。また、後支持脚7をシ
ート取付用レール11に固定するときには、第1のフィ
ッティング部材25の下端部を溝14に上方から挿入し
て前方または後方に半ピッチ移動させることにより係合
突起28を狭幅部17に位置させた後、第2のフィッテ
ィング部材26を第1のフィッティング部材25に嵌着
してその脚部39を前記係合凹部16から溝14に挿入
しなければならず、反対に取り外すときは第2のフィッ
ティング部材26を第1のフィッティング部材25から
外した後、第1のフィッティング部材25を前方または
後方に半ピッチ移動させて溝14から抜き出す必要があ
るため、第1、第2のフィッティング部材25,26の
取付け、取外し作業に時間を要するという問題があっ
た。さらに、第1、第2のフィッティング部材25,2
6を結合するためのボルト27と、第1のフィッティン
グ部材25を後支持脚7に固定するためのボルト36を
必要とするため、ボルトの本数も増加し、取付け、取外
し作業が一層時間がかかり、また重量の増加の一因にな
るという問題もあった。
【0012】加えて、係合突起28は狭幅部17におい
て上面先端部が水平板11B−2,11C−2の下面先
端部に圧接されるため、この圧接部分(図4(a)の斜
線部)に応力が集中する。したがって、レール自体に強
度が要求され、シート取付用レール11の耐荷重をシー
トの種類によって増大させた場合、レールを大型化する
必要があり、フィッティング装置13の大型化に繋が
る。
【0013】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、部品点
数および製造コストを低減し、取付け、取外し作業を迅
速に行い得るようにした航空機用シートの取付構造を提
供することにある。また、本発明は、シート取付用レー
ルに加わる荷重を分散し、応力の集中を防止し得るよう
にした航空機用シートの取付構造を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、断面逆T字状の溝の互いに対向する開
口縁に所定のピッチで交互に形成された複数個の係合凹
部および狭幅部を有し機体の床面に敷設されたシート取
付用レールと、垂直部と、この垂直部の下端に設けられ
た係止片と、前記垂直部の表面側に突設された係合凸部
を一体に有する一対のフィッティング部材とを備え、前
記一対のフィッティング部材を裏面側が互いに合わさる
ように向きを逆にして表面側にそれぞれ傾けることによ
り前記係止片を前記溝に上方から係入するとともに前記
係合凸部を前記係合凹部に係合させ、前記一対のフィッ
ティング部材を裏面側が互いに近接対向または密接する
ように回動、起立させて固定手段によりシートの支持脚
に固定し、前記係止片を前記溝の天井面に押し付けるよ
うにしたものである。
【0015】第1の発明においては、同一形状からなる
一対のフィッティング部材を用いているので、フィッテ
ィング部材の種類が1種類ですみ、安価に製作すること
ができる。固定手段は一対のフィッティング部材を回動
起立させて結合するとともに、シートの支持脚に固定す
る。すなわち、固定手段は、フィッティング部材どうし
を結合する結合手段と、フィッティング部材を支持脚に
固定する固定手段を兼用できるから、固定手段の数を削
減できる。一対のフィッティング部材は、係合凸部と係
合凹部が係合することで、前後方向の移動が規制され、
回動起立して係止片が溝の天井面に圧接されることで、
上下方向の移動が規制される。固定手段としては、通常
ボルトおよびナットが用いられる。
【0016】第2の発明は、上記第1の発明において、
フィッティング部材の係止片を、垂直部の表面に対して
鋭角になるように斜め上方を指向させているものであ
る。
【0017】第2の発明においては、係止片が斜め上方
を指向しているので、係止片の板厚を溝の深さより薄く
しても、フィッティング部材を回動起立させたとき、係
止片を溝の天井面に確実に押し付けることができ、また
溝へのフィッティング部材の係入を容易にする。
【0018】第3の発明は、上記第1または第2の発明
において、フィッティング部材の係止片を、垂直部の全
長にわたって設けたものである。
【0019】この発明においては、溝の天井面に当たる
係止片が長く形成されているので、シート取付用レール
に加わる荷重が分散され、応力の集中を緩和する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る航
空機用シートの取付構造の一実施の形態を示す断面図、
図2(a)、(b)は、フィッティング部材の表面側か
ら見た斜視図および裏面側から見た斜視図、図3は一対
のフィッティング部材をシート取付用レールの溝に係入
した状態を示す斜視図である。なお、従来技術の欄で示
した構成部材と同一のものについては同一符号をもって
示し、その説明を適宜省略する。また、本実施の形態に
おいては、シートの後支持脚をシート取付用レールに固
定するフィッティング装置に適用した例を示す。
【0021】機体の床面に敷設されるシート取付用レー
ル11は、図5に示した従来のレールと全く同一構造で
ある。このため、シート取付用レール11は、前後方向
に長い基板11Aと、この基板11Aの上面に突設され
た互いに対向する左右一対の溝形成壁11B,11Cと
で構成されている。各溝形成壁11B,11Cは、逆L
字状に形成されることにより、垂直片11B−1,11
C−1と、各垂直片11B−1,11C−1の上端に互
いに対向するように設けられた水平片11B−2,11
C−2とからなり、前記基板11Aとともに断面逆T字
状の溝14を形成している。また、左右の水平片11B
−2,11C−2間には、係合凹部16と、狭幅部17
が一定のピッチで交互に形成されている。係合凹部16
は、各水平片11B−2,11C−2の互いに対向する
先端面にそれぞれ形成された半円形の凹部18によって
円形に形成されている。狭幅部17は、隣り合う係合凹
部16間であって、幅が水平片11B−2,11C−2
間の間隔と等しい。
【0022】このようなシート取付用レール11に対し
てシートの後支持脚7を取付ける取付構造としては、全
く同一形状からなる一対のフィッティング部材50と、
これらのフィッティング部材50を互いに結合するとと
もに前記後支持脚7に左右一対の取付金具33a,33
bを介して取付ける1本のボルト(固定手段)51およ
びナット52が用いられる。
【0023】前記フィッティング部材50は、前後方向
に長い矩形の板体からなる垂直部50Aと、この垂直部
50Aの表面側の下端に設けられた係止片50Bと、こ
の係止片50Bの上面に前記垂直部50Aの表面に沿っ
て突設された前後一対の係合凸部50Cと、垂直部50
Aの上面中央に突設された脚取付部50Dとで構成され
ている。
【0024】前記垂直部50Aの下端部は、前記係止片
50Bとともに前記シート取付用レール11の溝14に
上方から挿入されるため、板厚が狭幅部17の幅より十
分に小さく設定されている。溝14に挿入されない上方
部分の板厚は、狭幅部17の幅より大きくてもよい。な
お、垂直部50Aの裏面55は、平坦面に形成されてい
る。
【0025】前記係止片50Bは、垂直部50Aの表面
に対して鋭角になるように斜め上方に指向しており、先
端の高さHが前記溝14の深さWより若干(数mm程
度)大きく設定されている。また、係止片50Bは、垂
直部50Aの全長にわたって設けられている。
【0026】前記2つの係合凸部50Cは、前記各水平
片11B−2,11C−2の互いに対向する端面にそれ
ぞれ形成した半円形の凹部18より若干小さい半円柱状
の突起から、前記係合凹部16と同一のピッチで形成さ
れている。前記脚取付部50Dは矩形の突起部からな
り、前記ボルト51が貫通するボルト挿通孔54を有し
ている。
【0027】次に、後支持脚7をシート取付用レール1
1に取付ける手順について説明する。まず、図2に示す
フィッティング部材50を2個用意する。次に、2つの
フィッティング部材50,50の下端部をシート取付用
レール11の溝14に係入する。溝14への係入は、図
3に示すように2つのフィッティング部材50,50を
前後方向を一致させて背中合わせにし、外側(表面側)
にそれぞれ所要角度傾倒させた状態で、係止片50Bを
溝14に上方から挿入する。このとき、シート取付用レ
ール11の前後2つの係合凹部16に各フィッティング
部材50,50の係合凸部50C,50Cを係入させ
る。図3は係合凹部16と係合凸部50Cが係合した状
態を示す。この状態より2つのフィッティング部材5
0,50を図3に矢印で示すように回動起立させて垂直
部50Bを互いに対向させ、係止片50Bの先端を溝1
4の天井面(水平板11B−2,11C−2の下面)に
接触させる。そして、2つのフィッティング部材50,
50のボルト挿通孔54にボルト51を挿通し、これら
のフィッティング部材50,50を後支持脚7の下端部
に左右一対の取付金具33a,33bを介して取付け
る。
【0028】左右一対の取付金具33a,33bのう
ち、一方の取付金具33aは予め後支持脚7の一方の側
面7aに溶接かボルト等によって固定されており、他方
の取付金具33bは前記ボルト51によって後支持脚7
の他方の側面7bに固定される。
【0029】前記ボルト51は一方の取付金具33aの
挿通孔60に挿通された後、2個のフィッティング部材
50,50のボルト挿通孔54に挿通され、さらに他方
の取付金具33bの挿通孔60に挿通される。そして、
その先端部にナット52を螺合して2つの取付金具33
a,33bを締め付けると、2つのフィッティング部材
50,50は垂直部50Aの下端を回動支点としてさら
に回動起立されて裏面が略密接または近接対向する。こ
のため、各フィッティング部材50,50の係止片50
B,50Bの先端部は、図1に示すように溝14の天井
面に圧接される。そして、他方の取付金具33bを後支
持脚7にボルト等によって固定すると、後支持脚7はシ
ート取付用レール11に固定され、前後方向および上下
方向の移動が規制される。
【0030】後支持脚7をシート取付用レール11から
取り外すときは、上記とは反対にナット52をボルト5
1から外し、さらにボルト51を取付金具33a,33
bの挿通孔60および2つのフィッティング部材50,
50のボルト挿通孔54から抜き取る。次に、2つのフ
ィッティング部材50,50を図3に示すように外側に
傾倒させて上方に持ち上げると、係止片50Bが溝14
から抜け出し、係合凸部50Cが係合凹部16から離脱
し、フィッティング部材50,50をシート取付用レー
ル11から取り外すことができる。
【0031】このようなシートの取付構造においては、
1種類のフィッティング部材50を2個用いるだけでよ
いので、上記した従来の取付構造に比べてフィッティン
グ部材の種類が1種類ですみ、フィッティング部材50
の製造コストを低減することができる。また、ボルト5
1は、一対のフィッティング部材50,50を結合する
とともに、これらのフィッティング部材50,50に後
支持脚7を固定する固定手段を兼用しているので、ボル
トの使用本数が少なく、部品点数を削減することがで
き、またフィッティング部材50の取付け、取外し作業
も簡単かつ容易で短時間に行うことができる。
【0032】また、フィッティング部材50は、係合凸
部50Cが係合凹部16に係入されていることで、シー
トの前後方向の移動を確実に防止し、係止片50Bが溝
14の天井面に圧接されていることで、シートの上下方
向の移動を確実に防止する。
【0033】ここで、上記した従来の取付構造において
は、図4(a)に示すように、第1のフィッティング部
材25の係合突起28が水平板11B−2,11C−2
の下面に圧接する構造を採用しているため、その圧接箇
所(斜線部)が局部的で接触面積が小さく、水平板11
B−2,11C−2の先端部に応力が集中するきらいが
あるのに対して、本発明においては水平板11B−2,
11C−2に加わる応力をその長手方向に分散させるこ
とができる。すなわち、本発明においては、図4(b)
に示すように係止片50Bの先端部が全長にわたって水
平板11B−2,11C−2の下面に線状に圧接される
ため、水平板11B−2,11C−2に加わる荷重がそ
の長手方向に分散され、応力の集中を防止する。さら
に、係止片50Bの先端部は、従来構造に比べて水平板
11B−2,11C−2の下面でその基端部寄りにおい
て圧接されるため、水平板11B−2,11C−2を上
方に塑性変形させたりすることがなく、耐荷重をシート
の種類によって増大させた場合でも、レール自体を大型
化する必要がない。
【0034】なお、上記した実施の形態においては、後
支持脚7の取付構造として示したが、前支持脚6の取付
構造としてもそのまま使用することが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る航空機
用シートの取付構造によれば、構造が簡単でフィッティ
ング部材の種類を1種類とすることができ、フィッティ
ング部材の製造コストを低減することができる。また、
フィッティング部材の取付け、取外し作業が簡単で、短
時間に行うことができる。また、フィッティング部材の
係止片を斜め上方を指向させているので、フィッティン
グ部材を回動起立させると、溝の天井面に確実に押し付
けることができ、フィッティング部材をシート取付用レ
ールに確実に固定することができる。さらに、レールに
加わる荷重を長手方向に分散させることができ、レール
に対する負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る航空機用シートの取付構造の一
実施の形態を示す断面図である。
【図2】 (a)、(b)はフィッティング部材の表面
側から見た斜視図および裏面側から見た斜視図である。
【図3】 一対のフィッティング部材をシート取付用レ
ールの溝に係入した状態を示す斜視図である
【図4】 (a)、(b)は本発明と従来構造との応力
の加わり方の相違を説明するための図である。
【図5】 フィッティング装置によってシート取付用レ
ールに固定された航空機用シートの要部を示す側面図で
ある。
【図6】 後脚側の取付構造の平面図である。
【図7】 (a)、(b)は同フィッティング装置の側
面図および背面図である。
【図8】 (a)〜(c)は第1のフィッティング部材
の平面図、側面図および背面図である。
【符号の説明】
1…シート、6…前支持脚、7…後支持脚、10…床
面、11…シート取付用レール、14…溝、16…係合
凹部、17…狭幅部、50…フィッティング部材、50
A…垂直部、50B…係止片、50C…係合凸部、50
D…取付部、51…ボルト、54…ボルト挿通孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面逆T字状の溝の互いに対向する開口
    縁に所定のピッチで交互に形成された複数個の係合凹部
    および狭幅部を有し機体の床面に敷設されたシート取付
    用レールと、 垂直部と、この垂直部の下端に設けられた係止片と、前
    記垂直部の表面側に突設された係合凸部を一体に有する
    一対のフィッティング部材とを備え、 前記一対のフィッティング部材を裏面側が互いに合わさ
    るように向きを逆にして表面側にそれぞれ傾けることに
    より前記係止片を前記溝に上方から係入するとともに前
    記係合凸部を前記係合凹部に係合させ、前記一対のフィ
    ッティング部材を裏面側が互いに近接対向または密接す
    るように回動、起立させて固定手段によりシートの支持
    脚に固定し、前記係止片を前記溝の天井面に押し付ける
    ようにした航空機用シートの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の航空機用シートの取付構
    造において、 フィッティング部材の係止片は、垂直部の表面に対して
    鋭角になるように斜め上方を指向している航空機用シー
    トの取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の航空機用シート
    の取付構造において、 フィッティング部材の係止片は、垂直部の全長にわたっ
    て設けられている航空機用シートの取付構造。
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