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JP2003224468A - 半導体集積回路および製造方法並びにテスト方法 - Google Patents

半導体集積回路および製造方法並びにテスト方法

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Publication number
JP2003224468A
JP2003224468A JP2002024004A JP2002024004A JP2003224468A JP 2003224468 A JP2003224468 A JP 2003224468A JP 2002024004 A JP2002024004 A JP 2002024004A JP 2002024004 A JP2002024004 A JP 2002024004A JP 2003224468 A JP2003224468 A JP 2003224468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
data
terminal
memory
register
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002024004A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Sato
正幸 佐藤
Isao Shimizu
勲 志水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2002024004A priority Critical patent/JP2003224468A/ja
Publication of JP2003224468A publication Critical patent/JP2003224468A/ja
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  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 LSIを新たに開発するたびに配線スイッチ
回路を新たに設計することが不要となるとともに、配線
スイッチ回路を構成するスイッチ素子へのオン、オフ情
報の伝達の仕方について苦慮することなく任意の論理機
能を有するLSIを構築することができるようにする。 【解決手段】 任意の論理回路間を接続するための接続
変換器として公知のSRAMなどの汎用メモリと類似の
構成を有する回路を使用し、配線スイッチ回路として機
能するここで、メモリ回路に信号伝達情報を書き込む手
段としては、JTAGで規定されている境界スキャン回
路を利用するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意の論理を構成
可能なプログラマブル論理LSI(大規模集積回路)お
よびそれを構成するのに好適な信号伝達経路選択のため
の選択器ないしは接続選択器適用して有効な技術に関
し、特にスタティックRAM(ランダム・アクセス・メ
モリ:以下、SRAMと称する)などのメモリ回路を接
続選択器として利用して任意の論理を構成するプログラ
マブル論理LSIに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、論理集積回路の開発、製造手法と
して以下のような手法がある。先ず、実現しようとする
論理集積回路の機能設計を行ない、設計された機能をH
DL(Hardware Description Language)などの言語で
記述する。そして、このHDLで記述された設計データ
(HDL記述文)を、ハードディスクなどの記憶装置に
データファイルとして記憶しておく。次に、HDL記述
された設計データをテストベクトルと呼ばれる検証用プ
ログラムにより、動作が適切であるか検証する。検証に
よって不具合が見つかった場合には、HDL記述文を修
正する。その後、HDL記述された設計データを論理合
成ツールと呼ばれるプログラムにより、論理ゲートレベ
ルの設計データに変換する。生成された論理ゲートレベ
ルの設計データは、再びテストベクトルにより検証され
る。検証によって不具合が見つかった場合には、論理ゲ
ートレベルの設計データを修正する。
【0003】次に、論理ゲートレベルの設計データに基
づいて、自動レイアウト・ツールと呼ばれるプログラム
により素子レベルのレイアウト・データを生成する。生
成されたレイアウト・データは、テストベクトルによっ
て配線遅延等を含めた形で実負荷シミュレーションが行
なわれて、不適切な個所は修正され最適化される。そし
て、生成された上記レイアウト・データに基づいてアー
トワークによりマスクパターン・データを生成し、この
データに基づいてマスクを作成する。その後、前工程に
より半導体ウェハ上に論理集積回路が形成され、ウェハ
は各チップに切断されて樹脂などの封止材によって封止
されてパッケージに組み立てられる。
【0004】この種の手法は、より高性能な半導体集積
回路装置の実現の上では効果的であるけれども、所望と
する半導体デバイスを得る上でのTAT(Turn Around
Time)が長い特徴や、設計上の大量のデータ処理を要
する特徴を持つ。これに対し、いわゆるFPGA(Fiel
d Programmable Gate Array)として知られているよう
な、ユーザ側で任意の論理を構成可能とするロジックI
CIntegrated Circuit)に関する技術も有る。FPG
Aは、プログラムによって任意の論理を構成可能とされ
た複数の可変論理セル(セル論理ブロック)と、各可変
論理セル間に設けられてセル間を接続するための配線群
と、プログラムによって配線群の接続状態を設定するこ
とが可能なスイッチマトリックスないしはクロスポイン
トスイッチと呼ばれるような配線スイッチ回路とにより
構成される。FPGAは、予めプログラム可能な半導体
デバイスとして用意されるので、半導体集積回路の製造
の比較的長いTATにかかわらずに、所望の論理が設定
されてからその論理を実現する製品が得られるまでのT
ATを短くすることを可能とする。FPGAは、その特
徴に応じて、例えばシステムの試作や少量多品種の製品
を展開する場合に利用される。
【0005】本発明者らは、上述のようなFPGA技術
とは異なる技術として、汎用メモリに類似した構成を有
するメモリ回路を利用し、かかるメモリ回路のアドレス
入力とデータ出力との関係が、所望する論理回路の入力
と出力との関係に対応するように、メモリ回路にデータ
を記憶させておくことにより、メモリ回路を可変論理セ
ルとする論理LSIに関する技術を提案している(国際
公開WO00/52753)。この技術は、多数の配線
スイッチ回路の設置や配線の設定を回避することも可能
であることにより、デバイス構成のより単純化を期待可
能とし、また所望とする論理を構成するためのプログラ
ム作成の容易化も期待可能とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような開発手法にあっては、最終的な論理集積回路装置
として完成されるまでに多くの設計工程を要するととも
に比較的長い期間要し、また、その過程で何段階もの設
計データが作成されるため、データ量の増大を招くこと
になる。また、システム全体が一つの半導体チップ上に
構成されるようなシステム・オン・チップでは、そこに
様々な機能回路ブロックが構成されることから、設計デ
ータの検証や修正の工数が増加することになり、設計上
の困難性をもたらす。従来の設計、製造手法では、得る
べき製品について個々に複雑な設計工程、製造工程を設
定するとともに、製品ごとに個別の多数の製造マスク等
を設定することとなるので、設計コスト、製造コストの
増加、製造歩留まりの低下などの問題を持つこととな
る。加えて、近年のように素子の微細化が進めば進むほ
ど、それに応じて、1つの半導体集積回路を製造するた
めの製造プロセスが複雑になり、製造マスクの枚数が増
大し、また、微細加工のため高価な製造装置が必要にな
ると言う一般的傾向から、設計製造上のTATや製造コ
スト上の無視し得ない問題が生ずるようになってくる。
【0007】これに対し、本発明者らが先に提案した上
述のような発明の構成によるならば、メモリ回路にデー
タを書き込むことにより所望の機能の回路を得ることが
出来るので、設計工数および開発期間を大幅に短縮する
ことが可能となる。ただし、上記先願発明は、可変論理
セルをメモリ回路で構成するという技術であり、これら
の可変論理セル間を任意に接続するための配線スイッチ
回路に関しては、それまでのFPGAと同様に互いに直
交する配線間に配置されたスイッチ素子とそのスイッチ
素子のオン、オフ情報を記憶するための記憶回路とから
なる構成であった。そのため、LSIが大規模になれば
なるほど配線スイッチ回路を構成するスイッチ素子のオ
ン、オフ情報を記憶するための記憶回路の記憶容量およ
び占有面積が増大するため、その記憶回路の構成および
配置並びにオン、オフ情報の記憶のさせ方についてはま
だ充分に検討の余地が有り得る。
【0008】この発明の目的は、任意の論理回路間を接
続するための接続変換器の新規な構成およびそれを用い
た半導体集積回路を提供することにある。この発明の他
の目的は、任意の論理回路間を接続するための接続変換
器の制御情報の格納方式に関する新規な技術を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、任意の論理
回路間を接続するための接続変換器として公知のSRA
Mなどの汎用メモリと類似の構成を有する回路を使用す
るようにしたものである。つまり、任意の配線間を接続
可能にするスイッチ素子を設け、これらのスイッチ素子
をオン、オフ状態を設定して信号を伝送するという従来
の考え方から、伝達すべき信号と対応される論理レベル
を予めメモリ回路に保持させておき、伝達すべき信号と
対応されるようなアドレス入力に応じてメモリ回路から
データを出力させる考え方に変更し、それにより、メモ
リ回路のアドレス入力とデータ出力との関係が、信号伝
送と同様な関係をもたらすようにするものである。
【0010】上記した手段によれば、メモリ回路を使用
して接続変換器を構成できるため、LSIを新たに開発
する際に接続変換器を設計することが不要となるととも
に、接続変換器を構成するスイッチ素子へのオン、オフ
情報の伝達の仕方について苦慮することなく任意の論理
機能を有するLSIを構築することができる。また、接
続変換器として機能するメモリ回路に信号伝達情報を書
き込む好適な手段として、論理LSIにおいてテストの
ために設けられるシフトスキャンパスを利用する。この
ようなスキャンパスとして、JTAG(Joint Test Act
ion Group)で規定されているような境界スキャン回路
を利用することも可能である。JTAGで規定されてい
る境界スキャン回路は、2つの回路ブロック間のデータ
の並列転送を可能にすると共に一方の回路ブロックから
他方の回路ブロックに供給される信号をラッチしてシフ
ト動作でスキャンアウトさせることが可能である。その
ため、メモリ回路により構成された接続変換器への信号
伝達情報の格納を、JTAGの境界スキャン回路を用い
て効率良く行なうことができる。しかも、このJTAG
の境界スキャン回路を使用すれば、メモリ回路の動作テ
ストも実施することができる。
【0011】また、前述の先願で提案しているように可
変論理セルもメモリ回路で構成することにより、複数の
メモリ回路をマトリックス状に配置し各メモリ回路間を
接続する配線を設けることで、任意の論理機能を実現可
能なFPGAを構成することが可能となる。さらに、J
TAGの境界スキャン回路はフリップフロップを基本構
成とするので、このフリップフロップの利用によってカ
ウンタを構成することができる。JTAGのフリップフ
ロップの利用によって構成されたカウンタは、ダイナミ
ックRAM(以下、DRAMと称する)で必要なリフレ
ッシュ動作のためのアドレスの発生接に利用可能であ
る。これにより、論理を構成するためのメモリ回路とし
てDRAMを利用することが可能となり、半導体集積回
路で構成されるシステムにおいて論理の大規模化を図る
ことが容易となる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1には、本発明を適用したプロ
グラマブル論理LSIの概略構成を示す。図1におい
て、10は可変論理セル、20は各可変論理セル10間
に配設されている配線L1,L2……Ln間をあたかも
任意に接続するような動作を行なう接続変換器である。
各可変論理セル10の左右にはそれぞれ縦方向の配線領
域VLA1,VLA2……が、また可変論理セル10の
上下には横方向の配線領域HLA1,HLA2……が配
設されているとともに、縦方向の配線領域VLA1,V
LA2……と横方向の配線領域HLA1,HLA2……
との交差部に各領域の信号線間を接続可能な接続変換器
20が設けられている。また、横方向の配線領域HLA
1,HLA2……の途中と縦方向の配線領域VLA1,
VLA2……の途中には、各配線領域の任意の信号線と
可変論理セルの入出力端子との間を接続するための接続
変換器20が設けられている。
【0013】図2には、上記接続変換器20の一実施例
が示されている。この実施例の接続変換器20は、双方
向バッファ21〜24と、入力信号をラッチする入力レ
ジスタ25と、出力信号をラッチする出力レジスタ26
と、実質的にフリップフロップと選択スイッチとからな
ると見なせるメモリセルを有する公知のSRAM(スタ
ティック・ランダム・アクセス・メモリ)もしくは情報
電荷を蓄積する容量と選択スイッチとからなるメモリセ
ルを有する公知のDRAM(ダイナミック・ランダム・
アクセス・メモリ)と類似の構成を有する読み出しおよ
び書き込み可能なメモリ回路27とから構成されてい
る。双方向バッファ21〜24は、メモリ回路27を中
心にして上下と左右にそれぞれ配置され、4本の入出力
信号線l1〜l4は互いに方向が90°異なっている。
【0014】上記メモリ回路27は、その詳細は図示し
ないけれども、複数のメモリセルがマトリックス状に配
置されるとともに、複数のワード線と複数のデータ線が
格子状に配置され、同一の行のメモリセルはそれぞれ対
応するワード線に接続され、同一の列のメモリセルはそ
れぞれ対応するデータ線に接続されてなるメモリアレイ
と、供給されたアドレス信号をデコードしてメモリアレ
イ内の対応する1本のワード線を選択レベルにするXア
ドレスデコーダと、選択されたワード線に接続されたメ
モリセルからデータ線に読み出された電位を増幅するセ
ンスアンプ回路などから構成される。特に制限されるも
のでないが、図2の実施例では、メモリ回路27は、入
力アドレスが4ビットで、入出力データが8ビットの構
成を有する。8ビットのデータのうち半分(偶数番目の
ビットD0,D2,D4,D6)が入出力データとさ
れ、残りの半分(奇数番目のビットD1,D3,D5,
D7)は双方向バッファ21〜24の制御信号とされ
る。
【0015】入力レジスタ25と出力レジスタ26は、
例えばJTAG(Joint Test Action Group)で提唱さ
れている2つの回路ブロック間に設けられて2つの回路
ブロック間のデータの並列転送を可能にすると共に一方
の回路ブロックから他方の回路ブロックに供給される信
号をラッチし、しかもシフト動作でスキャンアウトさせ
ることが可能な境界スキャン回路で構成されている。こ
の実施例では、入力レジスタ25と出力レジスタ26
は、各々4個と8個のフリップフロップで構成されてお
り、入力信号(アドレス信号)をメモリ回路27へ供給
し読出し信号(データ信号)を並列に出力するパラレル
動作の他に、スキャンパスSPS1を介して供給される
シリアルデータをシフトさせ、スキャンパスSPS2へ
出力するシフトレジスタの機能を有するように構成され
ている。このスキャンパスを利用してメモリ回路27へ
のデータの書込みが行なわれる。なお、スキャンパスに
沿ってデータをシフトさせるにはクロック信号が必要で
あるが、図2においては、クロック信号の図示を省略し
ている。
【0016】しかも、このJTAGの境界スキャン回路
を使用すれば、メモリ回路27の動作テストも実施する
ことができる。さらに、レジスタ25を用いてカウンタ
回路を構成することができるので、このカウンタでメモ
リ回路21のリフレッシュアドレスを生成することによ
り、メモリ回路21をDRAMで構成することが可能と
なる。そして、SRAMの代わりにDRAMを用いるこ
とによってチップサイズを大幅に低減することができる
ようになる。一例として、境界スキャン回路を構成する
4ビットのシフト動作と双方向入出力が可能なレジスタ
の具体例を図11に示す。図11に示されているよう
に、4ビットの双方向シフタブルレジスタは4つのフリ
ップフロップFF0〜FF3を備え、各フリップフロッ
プのデータ入力端子の前段にはスキャンパスSCANI
Nからのデータまたはデータ端子I/OA0〜I/OA
3もしくはI/OB0〜I/OB3からのデータを選択
するマルチプレクサMUX0〜MUX3が設けられ、制
御信号MUXSELによってマルチプレクサMUX0〜MUX
3がいずれのデータを選択するか制御され、制御信号DI
RECTIONによってデータの入出力の方向が制御される。
なお、シフト動作はクロック信号FFCLKによって行
なわれ、図11の回路ではスキャンパスからフリップフ
ロップFF3に取り込まれたシフトデータがFF2−F
F1−FF0の順にシフトされ、スキャンパスへ出力さ
れる。
【0017】図3には、図2の接続変換器20を使用し
て双方向バッファ21より入力された信号と同一の論理
レベルの信号を双方向バッファ22より出力させる場合
のアドレスと記憶データの組合せ(真理値表)が示され
ている。データの奇数ビットD1,D3,D5,D7の
論理“1”は双方向バッファ21〜24のうち対応する
ものが入力であることを、また論理“0”は出力である
ことを示す情報である。“×”は“1” であっても
“0”であっても良いことを意味している。図3におい
ては、ビットD1にオール“1”が格納されているの
で、アドレスA0〜A3としてどのような信号が入力さ
れても双方向バッファ21を入力バッファとして機能さ
せる。一方、ビットD3にはオール“0”のデータが格
納されているので、アドレスA0〜A3としてどのよう
な信号が入力されても双方向バッファ22を出力バッフ
ァとして機能させる。さらに、ビットD2にはアドレス
A0と同一の論理データが格納されている。これによっ
て、図3のようなデータがメモリ回路27に格納されて
いる接続変換器20は、双方向バッファ21より入力さ
れた信号A0と同一の論理レベルの信号D2を双方向バ
ッファ22より出力させるように動作することとなる。
なお、図3において、ビットD5にもオール“0”のデ
ータを格納して双方向バッファ23が出力バッファであ
ることを指定し、ビットD4にアドレスA3と同一の論
理データを格納しておけば、双方向バッファ24より入
力された信号A3と同一の論理レベルの信号D4を双方
向バッファ23より出力させるように動作させることが
できる。つまり、1つの接続変換器で2つのスイッチの
機能を実現することができる。
【0018】また、図3において、ビットD5,D7に
もオール“0”のデータを格納して双方向バッファ23
が出力バッファであることを指定し、ビットD4,D6
にアドレスA0と同一の論理データを格納しておけば、
双方向バッファ21より入力された信号A0と同一の論
理レベルの信号を、双方向バッファ22〜24のすべて
から出力するように動作させることも可能である。ある
いは、双方向バッファ22〜24のいずれか1つから入
力された信号と同一の論理レベルの信号を、双方向バッ
ファ21から出力させるようにすることもできる。ま
た、例えば双方向バッファ21より入力された信号A0
と同一の論理レベルの信号を、双方向バッファ24の入
力信号A3に応じて双方向バッファ22または23のい
ずれかから出力するようにデータを生成、格納して、接
続変換器20をマルチプレクサとして動作させることも
可能である。さらに、2以上の入力信号の組合せに応じ
て異なる論理レベルの信号が出力されるようなデータを
メモリ回路27に格納しておくことによって、接続変換
器20を論理回路として機能させることができる。
【0019】図4には、上記可変論理セル10の一実施
例のブロック図が示されている。この実施例の可変論理
セル10は、公知のSRAMもしくはDRAMと類似な
構成を有する読み出しおよび書込み可能なメモリ回路1
1と、メモリ回路11から読み出されたデータを、複数
ビット構成をもって同時に取り込んでセル外部へ出力す
ることが可能な第1のレジスタ12と、外部から入力さ
れたアドレス信号を取り込んで保持する第2のレジスタ
13と、外部から入力された書込みデータを取り込んで
保持する第3のレジスタ14と、論理ゲートG1〜G5
からなるセル内周辺ロジックとにより構成されている。
さらに、第2のレジスタ13のスキャンアウトデータ出
力端子に第3のレジスタ14のスキャンインデータ入力
端子が接続され、第3のレジスタ14のスキャンアウト
データ出力端子に第1のレジスタ12のスキャンインデ
ータ入力端子が接続されることにより、第2、第3、第
1のレジスタ13,14,12はチェーン結合され、ス
キャンパスが構成可能にされている。このようなスキャ
ンパスを有することにより、メモリ回路11への真理値
データの設定が容易となる。上記メモリ回路11は、そ
の詳細は図示しないけれども、接続変換器20のメモリ
回路27と同様に、メモリアレイとアドレスデコーダと
センスアンプ回路などから構成される。
【0020】なお、この実施例では、上記レジスタ12
〜14は、その詳細を図示しないけれども、複数のフリ
ップフロップを含みシフト動作も可能なように構成され
ている。すなわち、上記レジスタ12〜14は、それぞ
れJTAGで規定されている境界スキャン回路として用
いることができるように構成される。また、可変論理セ
ル10はメモリ回路11へのデータ入力端子DINとは
別個に、レジスタ12の保持データを出力するデータ出
力端子DOUTとを備えている。レジスタ12または1
4を双方向レジスタとして一方のみ設け、データ入力端
子とデータ出力端子を共通化しても良い。
【0021】上記可変論理セル10には、上記レジスタ
12〜14を制御するためセル外部からの制御信号MU
X_SEL,TMODE,CIN,RESETが入力さ
れる制御端子と、上記レジスタ12へスキャンインデー
タSCAN_INをシリアルに入力するためのスキャン
入力端子と、該レジスタ12からスキャンアウトデータ
SCAN_OUTをシリアルにセル外部へ出力するため
の出力端子、該レジスタ12〜14をシフト動作させる
クロック信号CLKを入力するためのクロック入力端子
とが設けられている。上記制御信号MUX_SELはレ
ジスタ12,14がスキャンインデータを取り込むのか
セル外部またはメモリ回路11からのデータを取り込む
のかを指示する信号、TMODEはテストモードか通常
動作モードであるかを示すモード制御信号、CINは他
のセルからのキャリー入力信号、RESETはレジスタ
12のリセット信号である。また、第2のレジスタ13
をテストモードでシフトレジスタとして動作させるか通
常のレジスタとして動作させるかを制御するために、制
御信号AMS_SELとテストモード信号TMODEと
を入力とする論理ゲートG5が設けられている。
【0022】さらに、図4の可変論理セル10には、A
NDゲートG4において上記キャリー入力信号CINと
メモリ回路11の出力の最上位ビットとの論理積をとっ
て生成されるキャリー出力信号COUTを出力する端子
やメモリ回路11に対して制御信号として書込みタイミ
ングを示す書込み制御信号WEを入力するための制御端
子が設けられている。本実施例の可変論理セル10は、
1つのチップ上に複数個搭載してそれらの組合せで所望
の論理を構成するために使用されるものであるため、一
般のRAMに設けられているチップイネーブル信号やア
ウトイネーブル信号は不要とされる。
【0023】レジスタ12のスキャンアウトデータ出力
端子(SCAN_OUT)は他の可変論理セル10のレ
ジスタ12のスキャンインデータ入力端子(SCAN_
IN)へ入力されるような接続が可能に構成される。こ
れによって、テストモードにおいてメモリ回路11から
読み出されたデータをレジスタ12に取り込んでシフト
してスキャンアウトさせることでメモリ回路11の不良
ビットの検出を容易化させることができる。そして、テ
ストによって不良ビットを有する可変論理セルが明らか
になれば、その可変論理セルをリストから除去して、当
該不良セルを迂回して正常な可変論理セル間を接続して
所望の論理機能を有する論理回路を構成することができ
る。これによって、かかる可変論理セルからなる可変論
理LSIの歩留まりを向上させることができる。図2の
配線スイッチ回路20についても同様である。なお、メ
モリ回路11に格納する真理値データは、近年開発が進
められている等価検証(フォーマル・ベリフィケーショ
ン)と呼ばれる技術を利用することで容易に生成するこ
とが可能である。等価検証技術を活用することにより、
所望の論理を構成するためのデータは、HDL記述から
生成することが可能となり、現状のEDA技術を変更す
ることなく、本発明を適用することができる。
【0024】等価検証技術は、従来の機能検証での膨大
な論理検証の弊害を打破するために、論理回路ブロック
単位で数学的な真理値データを生成し、論理構成した回
路の動作検証をするものであり、その論理回路ブロック
をグルー・ロジックにすることにより検証TAT(ター
ン・アラウンド・タイム)を短縮することができる。こ
の真理値データをメモリ回路としてのSRAMやDRA
Mの真理値データに使用すれば所望の論理機能を有する
LSIを短期間に構成することができる。
【0025】次に、本発明の第2の実施例のプログラマ
ブル論理LSIを、図5〜図8を用いて説明する。前述
したように、RAMと類似の構成を有するメモリ回路を
接続変換器として利用した場合、この接続変換器回路に
論理機能を持たせることができる。第2の実施例は、接
続変換器が論理機能も有することを積極的に利用して、
接続変換器と可変論理セルとを区別しないで、図5のよ
うに同一構成の共通セル30をタイル状に敷き詰めて、
隣接するセル間を接続可能な配線を設けることでプログ
ラマブル論理LSIを構成するようにしたものである。
1つ1つの可変論理セルにおいて、接続変換器の機能
と、論理機能とが、排他的であると考える必要は無い。
必要ならば、1つの可変論理セルにおいて、特定のアド
レス入力端子と特定のデータ端子との間に接続変換器機
能を設定し、他の複数のアドレス入力端子とデータ端子
との間に可変論理機能を設定することも可能である。
【0026】各共通セル30は、中央にSRAMやDR
AMと類似の構成を有するメモリ回路31が設けられ、
周囲に2つの入力レジスタ32,33と、2つの出力レ
ジスタ34,35が配置されている。図5においては、
入力レジスタ32と33はセルの上側と左側に、また出
力レジスタ34と35はセルの下側と右側に、それぞれ
配置されている。4つのレジスタをこのような配置にし
ておくことにより、隣接するセル間で信号の伝達を行な
うための配線が非常に簡単になる。ただし、信号の伝達
方向は、上から下か左から右に限定されるという条件が
つく。入力レジスタ32と33を対向させ、出力レジス
タ34と35を対向させるように配置しても良い。各セ
ル30のレジスタ32〜34はシフトスキャンパスSP
Sを構成するように直列に接続され、あるセルのレジス
タ34の出力は隣のセルのレジスタ31の入力に接続さ
れるような配線が設けられることで、JTAGで規定さ
れているようなスキャンパスが構成されている。スキャ
ンパスSPSの始端は図示しない入力用パッドに接続さ
れ、終端は出力用パッドに接続される。このスキャンパ
スSPSを使用して、セルを所望のスイッチ回路または
論理回路として動作させるのに必要なデータがメモリ回
路31に格納される。スキャンパスは1つのLSIに1
つでなく、複数設けても良い。
【0027】特に制限されるものでないが、この実施例
では、入力のアドレスのビット数と出力のデータのビッ
ト数は、同一にされている。また、アドレスとデータが
それぞれ16ビットの場合、下位8ビットの入力アドレ
スはレジスタ32にラッチされ、上位8ビットの入力ア
ドレスはレジスタ33にラッチされる。また、下位8ビ
ットの出力データはレジスタ34にラッチされ、上位8
ビットの出力データはレジスタ35にラッチされるよう
に構成される。なお、図5においては、レジスタ32〜
35の配置に応じて、メモリ回路31のアドレス入力端
子はセルの上側と左側に、またデータ出力端子はセルの
下側と右側にあるように示されているが、必ずしもこの
ような配置に限定されるものでなく、セル内で配線を引
き回すことで、メモリ回路31自身は、例えばアドレス
入力端子をセルの上側または左側に、またデータ出力端
子をセルの下側または右側に集中配置することも可能で
ある。
【0028】ところで、論理回路においては、例えばカ
ウンタ回路のように、最終段の回路の出力信号を初段回
路の入力に帰還させたい場合があるが、図5のように共
通セルが配置された論理回路においては、このような信
号の帰還を行なうことができない。これを解決するため
に、次のような方法が考えられる。先ず、セルの上側と
左側に入力レジスタ32と33が、またセルの下側と右
側に出力レジスタ34と35がそれぞれ配置されている
図6(A)のような共通セル30を、信号の入出力方向
に対応して図6(B)のような記号で表わす。
【0029】次に、このような配置構成を有する共通セ
ル30を、例えば周辺にボンディングパッド41が設け
られているウェハ40上に図7(A)のように互いにセ
ルの方向を一致させた状態で敷き詰めて配置する。そし
て、このようなウェハをもう一枚用意して裏面同士を互
いに張り合わせ、図7(B)のように表面側のボンディ
ングパッド41と裏面側のボンディングパッド41とを
ボンディングワイヤ42で接続する。このようにするこ
とによって、信号の帰還経路の生成が可能となる。ウェ
ハを貼り合わせる代わりに、プリント基板の表面と裏面
にそれぞれ共通セル30を同様に互いにセルの方向を一
致させた状態で敷き詰めて配置するとともに、周辺にボ
ンディングパッドを設け、表面側と裏面側のボンディン
グパッドをボンディングワイヤで接続するようにしても
よい。なお、図7の配置例では全ての共通セル30を同
一方向に並べたため、信号を帰還させるためには基板の
表裏にセルを配置する必要があるが、図8のように共通
セルを配置すると、同一面内において信号の帰還経路の
生成が可能となる。
【0030】図9には、第2の実施例の論理回路におい
て、図6(C)のように4つのセルC1〜C4を使用し
て2つのデータA,Bの論理積(AND論理)をとって
出力する場合に、セルC1〜C4内のメモリ回路31に
格納しておくべきデータの例が示されている。セルC1
とC2に記憶されるデータの上位8ビットD15〜D8
は、それぞれアドレスの上位8ビットA15〜A8と同
一である。セルC1とC2に記憶されるデータの下位8
ビットD7〜D0は“1”でも“0”でもよい。セルC
3に記憶されるデータの下位8ビットD7〜D0は、ア
ドレスの上位8ビットA15〜A8と同一である。セル
C3に記憶されるデータの上位8ビットD15〜D8は
“1”でも“0”でもよい。セルC4に入力されるアド
レスの上位8ビットA15〜A8はセルC2のデータの
上位8ビットD15〜D8と同一であり、セルC4に入
力されるアドレスの下位8ビットA7〜A0はセルC3
のデータの下位8ビットD7〜D0と同一である。ま
た、セルC4のデータの下位8ビットD7〜D0は、当
該入力アドレスの上位8ビットA15〜A8と下位8ビ
ットA7〜A0との論理積をとった値と同一である。こ
れにより、4つのセルC1〜C4のうち、セルC1〜C
3は接続変換器として機能し、セルC4は可変論理セル
として機能することとなる。
【0031】次に、図1または図5のような構成を有す
る可変論理LSIにおいて、任意の可変論理セル10と
接続変換器20または共通セル30を用いて所望の論理
機能を構成する具体的な手順を、図10のフローチャー
トを用いて説明する。先ず、従来と同様に所望の論理機
能をC言語で記述した設計データを作成する(ステップ
S1)。次に、C言語で記述された設計データをHDL
(Hardware Description Language)などの言語で記述
したデータに変換する(ステップS2)。C言語による
機能設計を省略して直接HDLで記述した設計データを
作成しても良い。続いて、論理合成を行なって、ゲート
レベルで表現したデータを得る(ステップS3)。それ
から、ゲートレベルの設計データを順序回路と組合せ回
路に分離する(ステップS4)。
【0032】次に、順序回路については、可変論理セル
10または配線スイッチ回路20(もしくは共通セル3
0)内のスキャンパスを構成していたレジスタをラッチ
回路として利用して実現するように使用するセルの決定
を行なう(ステップS5)。組合せ回路については所望
の論理機能を実現するために使用するセルを選択する
(ステップS5,S6)。そして、選択された論理セル
間を接続するのに使用する接続変換器20(または共通
セル30)を決定する(ステップS7)。それから、各
セル内のメモリ回路11,27,31に格納する真理値
データを生成する(ステップS8)。その後、生成され
た真理値データとそれをメモリ回路の所定の番地に書き
込むためのアドレスデータを、ステップS5で決定した
スキャンパスに沿って対応するメモリ回路に転送するの
に適したビットストリームに変換する(ステップS
9)。そして、そのビットストリームをスキャンパスか
ら転送し、対応するメモリ回路に格納する(ステップS
10)。これによって、所望の論理機能を有する回路が
可変論理LSI内に構築される。しかも、本実施例の可
変論理LSIは配線スイッチ回路と可変論理セルのメモ
リ回路に格納するデータを書き換えることによって、別
の論理機能を有するLSIを実現することができる。な
お、JTAGデータは、1次元情報であるため、それを
遺伝子と考え、遺伝子アルゴリズムによる機能の最適化
が可能となる。
【0033】ところで、上記実施例では、可変論理セル
がメモリ回路とシフトスキャン用のレジスタで形成され
ている場合について説明したが、近年チップの内部にパ
ッドを有し半田ボール等でプリント配線基板などの基板
上に直接実装可能なタイプのSRAMにおいては、テス
トを容易化するためにJTAGのスキャンパスが設けら
れているものがある。このようなSRAMが複数個形成
されたウェハにおいては、1つ1つのSRAMチップが
図5の共通セル30と同等の構成を有する。従って、か
かるウェハを1つのデバイスとみなして、各チップ間を
接続する配線をウェハの分割領域(スクライブ領域)に
設けることによって、前記実施例で説明したような可変
論理回路を構成することができる。そして、このような
可変論理回路は、前述したように、メモリ回路に格納す
るデータによって任意の論理機能を構成できるので、ウ
ェハ上のチップを用いてテスト回路を構成してウェハ上
の他のチップをテストできることが分かる。
【0034】さらに、JTAGのスキャンパスが不要で
あるDRAMにおいても、例えば図12に示すように、
ウェハ上の各チップ間の分割領域50に、チップ間を接
続可能な配線とスキャンパスを構成するレジスタ32〜
35を設けることによって、ウェハ上の任意のチップを
接続してテスト回路を構成し、ウェハ上の他のチップを
テストすることができる。このようにウェハの分割領域
50に形成されたレジスタ32〜35は、ウェハを切断
して各チップに分割する際にチップから切り離される。
ウェハ状態のみでなく、例えばエージングボードなど複
数のパッケージングされたチップを搭載してテストを行
なうテストボードにおいて、ボード上に各チップ間を接
続する配線を設けて各メモリにテスト回路を構成するデ
ータを格納してテスト回路を構成し、このテスト回路で
ボード上の他のチップをテストするようにしてもよい。
【0035】次に、複数のSRAMもしくはDRAMが
形成されたウェハやテストボード上に構築されるメモリ
テスト回路の具体例を説明する。図13は、所定のアル
ゴリズムに従ってメモリを検査するためのテストパター
ンを発生するALPGの概略構成を示す。この実施例の
ALPGは、テストパターン生成アルゴリズムに従って
記述された複数のマイクロ命令群からなるマイクロプロ
グラムが格納された命令メモリ111と、該命令メモリ
111から読み出すべきマイクロ命令を指定するプログ
ラムカウンタ112と、命令メモリ111から読み出さ
れたマイクロ命令内の命令コードを解読してメモリ回路
に対する制御信号やプログラムカウンタ112等ALP
Gを構成する機能ブロックに対する制御信号を形成する
シーケンス制御回路113と、命令メモリ111より読
み出されたマイクロ命令に従ってテストアドレスを生成
するアドレス演算回路114と、読み出されたマイクロ
命令に従ってテストデータおよび期待値データを生成す
るテストデータ生成回路115等により構成されてい
る。
【0036】なお、検査対象のメモリ回路が正常か否か
判定するにはメモリ回路から読み出されたデータと書き
込んだデータとを比較して一致しているか判定する手段
が必要であるので、そのような比較判定回路もALPG
に設けることは充分に可能であるが、外部のコンピュー
タで行なうことも可能である。そこで、本実施例では理
解を容易にするためそのような比較判定機能は外部のコ
ンピュータに持たせることとし、この実施例のALPG
は比較判定の機能を有していないものとして説明する。
【0037】上記命令メモリ111に格納されるマイク
ロ命令は、図13に示されているように、ジャンプ命令
で使用する命令の飛び先番地を示すPCアドレスが格納
されるアドレスフィールドMFaと、シーケンス制御コ
ードが格納されるオペコードフィールドMFbと、命令
の繰り返し数などが格納されるオペランドフィールドM
Fcと、アドレスやデータの出力およびリード/ライト
を指示する制御コードが格納される制御フィールドMF
dと、アドレス演算命令コードが格納されるアドレス演
算コードフィールドMFeと、データ生成命令コードが
格納されるデータ生成コードフィールドMFf等からな
る。
【0038】図14には、シーケンス制御回路113の
構成例が示されている。この実施例のシーケンス制御回
路113は、オペコードフィールドMFbの制御コード
を解読して制御信号を形成するデコーダなどからなる命
令解読制御部130と、プログラムカウンタ112の値
を「+1」するためのインクリメンタ131と、上記イ
ンクリメンタ131またはアドレスフィールドMFa内
の飛び先番地のいずれかを選択してプログラムカウンタ
112へ供給するマルチプレクサ132と、オペランド
フィールドMFc内の繰り返し数を保持するインデック
スレジスタ133と、該インデックスレジスタ133の
値を「−1」するためのデクリメンタ134と、「−
1」された値を保持するワーキングレジスタ135と、
後述のJDX命令(表1参照)で用いるデータ反転の有
無を示すフラグ136と、JNI命令で用いるオペラン
ドのプログラムカウンタ112への転送の有無を示すフ
ラグ137と、レジスタ33,35の値を選択的に上記
デクリメンタ134に供給するマルチプレクサ138
と、デクリメンタ134の値をワーキングレジスタ13
5のいずれかのプレーンに分配するデマルチプレクサ1
39などから構成される。
【0039】表1には、上記マイクロ命令内のオペコー
ドフィールドMFbに格納され上記シーケンス制御に用
いられるオペコードの種類とその内容が示されている。
【0040】
【表1】
【0041】表1において、「NOP」で示される命令
は、プログラムカウンタ112の値をインクリメンタ1
31で「+1」してプログラムカウンタ112へ戻すこ
とを指示するノーオペレーション命令つまりプロクラム
カウンタの更新以外に何の操作も行なわずに次の命令に
移ることを指令する命令である。また、「JNI1」〜
「JNI4」は、ジャンプによる命令のループを回すた
めに用意された命令である。メモリのパターンテストに
おいては、ジャンプ命令を用いて同じ命令を何回も繰り
返して実行することで命令数を減らすことができる場合
(例えば、アドレスを最終番地までインクリメントする
ことで、全メモリセルに「1」を書き込んで読み出すよ
うな場合)がある。このループ(ジャンプ)の回数を設
定できるようにするために本実施例では、インデックス
レジスタ133を設けており、しかも複数種類の判定方
式を実行できるようにするため、ジャンプ命令とインデ
ックスレジスタ133およびワーキングレジスタ135
をそれぞれ4つずつ設けている。
【0042】各ジャンプ命令は同じ制御内容であるの
で、以下「JNI1」による制御動作を説明し、他は省
略する。オペコードフィールドMFbからJNI1命令
が読み出されると、それが最初のJNI1命令であるか
判定されて、その判定結果がフラグ137に反映され
る。具体的には、最初のJNI1のときはフラグJF1
=0とされ、2回目以降はJF1=1とされる。フラグ
JF1=0のときにJNI1命令が読み出されると、そ
のマイクロ命令のアドレスフィールドMFa内のPCア
ドレスをプログラムカウンタ112へ設定するようにマ
ルチプレクサ132が制御され、それによってマイクロ
命令はその番地にジャンプされるとともに、フラグJF
1は「1」にセットされる。これと同時に、オペランド
フィールドMFc内のループ回数がインデックスレジス
タ133のIDX1に読み込まれる。
【0043】フラグJF1=1のときにJNI1命令が
読み出されると、そのマイクロ命令のアドレスフィール
ドMFa内のPCアドレスをプログラムカウンタ112
へ設定するとともに、インデックスレジスタ133のI
DX1内のループ回数がマルチプレクサ138を介して
デクリメンタ134に供給されて「−1」されてデマル
チプレクサ139を介してワーキングレジスタ135の
IDXW1に格納される。そして、ワーキングレジスタ
135のIDXW1が「0」になると、マイクロ命令の
アドレスフィールドMFa内のPCアドレスをプログラ
ムカウンタ112へ設定しないで代わりに、プログラム
カウンタ112のアドレスをインクリメンタ131で
「+1」してプログラムカウンタ112へ戻すようにマ
ルチプレクサ132が制御される。従って、マイクロ命
令のオペコードフィルードMFbにJNI命令が格納さ
れそのアドレスフィールドMFa内に当該マイクロ命令
のPCアドレスが格納されていると、オペランドフィー
ルドMFc内の回数だけ同一のJNI命令を実行してル
ープを繰り返し、最後にプログラムカウンタ112がイ
ンクリメントされて次のマイクロ命令へ進んでループか
ら抜け出すような制御が行なわれる。
【0044】また、表1内の「JZD」は、インデック
スレジスタ133のIDXの値を「−1」してワーキン
グレジスタ135のIDXWへ入れるとともに、フラグ
137内のDFLGが「0」のときはオペランドをプロ
グラムカウンタへ転送してオペランドの示す飛び先番地
の命令へジャンプしかつDFLGフラグを「1」にセッ
トし、DFLGフラグが「1」のときはプログラムカウ
ンタの値をインクリメントしてプログラムカウンタへ戻
しかつDFLGフラグを「0」にリセットすることを指
令する命令である。さらに、「JMP」は、オペランド
をプログラムカウンタへ転送してオペランドの示す飛び
先番地の命令へジャンプすることを指令する命令であ
る。「STOP」は、シーケンス制御を終了させる停止
命令である。
【0045】図15には、上記アドレス演算回路114
の構成例が示されている。この実施例のアドレス演算回
路114は、大きく分けてXアドレスの生成を行なうX
アドレス演算部141と、Yアドレスの生成を行なうY
アドレス演算部142とにより構成されている。Xアド
レス演算部141とYアドレス演算部142はほぼ同一
の構成であるので、以下、Xアドレス演算部141の構
成を説明し、Yアドレス演算部142の構成の説明を省
略する。また、必要に応じて不可的なZアドレス演算部
を設けることにより、部分的なパターンを生成(パーシ
ャルパターン)を行なわせるようにできる。
【0046】Xアドレス演算部141は、Xアドレスの
初期値を格納する初期値レジスタXHと、「0」を保持
するゼロ設定手段143と、Xアドレスの初期値または
「0」のいずれかを選択するマルチプレクサMUX1
と、選択された初期値または「0」を保持するベースレ
ジスタXBと、レジスタXBの値を加算する第1の演算
器ALU1と、演算器ALU1の演算結果または「0」
または帰還値のいずれかを選択する第2のマルチプレク
サMUX2と、選択された値を保持するカレントレジス
タXCと、レジスタXCの値を加算もしくは減算する第
2の演算器ALU2と、この第2演算器ALU2または
上記第1演算器ALU1の出力のいずれかを選択する第
3のマルチプレクサMUX3と、選択された出力を反転
可能なインバータINVとから構成されている。このイ
ンバータINVは、メモリのパターンテストではアドレ
ス信号の切り換えノイズによる誤動作を試験する場合が
あり、その際にアドレス信号の反転信号を出力する必要
があるため設けられたもので、このインバータを使用す
ることでそのようなテストにおけるアドレスの反転信号
を容易に形成することができる。
【0047】特に制限されないが、この実施例では、上
記Xアドレス演算部141の演算器ALU1,ALU2
で生成されたXアドレスをYアドレス側へ、またYアド
レス演算部142で生成されたYアドレスをXアドレス
側へ出力できるように、それぞれの第3マルチプレクサ
MUX3が構成されている。これにより、複数の種類の
メモリ例えばアドレスマルチプレックス方式のメモリお
よびアドレスノンマルチプレックス方式のメモリのいず
れのテスト回路としても使用できるように構成されてい
る。つまり、命令メモリ111に格納するマイクロ命令
を書き換えるだけで仕様の異なる複数のメモリに対して
それに必要なテストパターンを発生し、検査を行なうこ
とができる。なお、上記Xアドレス演算部141とYア
ドレス演算部142の異なる点は、Xアドレス演算部1
41の第1演算器ALU1がオーバーフローしたときに
Yアドレス演算部142の第1演算器ALU1に対して
はボロー信号BRが供給されるようにされている点であ
る。
【0048】表2には、上記マイクロ命令内の演算コー
ドフィールドMFeに格納され上記Yアドレス演算部1
42の第1演算器ALU1でのYアドレス演算(ベース
演算)に用いられる演算コードの種類とその内容が示さ
れている。
【0049】
【表2】
【0050】表2において、YB<YBは何もしないノ
ンオペレーション命令、YB<0はベースレジスタYB
の値を「0」にすることを指令する命令、YB<YHは
初期値レジスタYHの内容をベースレジスタYBに入れ
ることを指令する命令、YB<YB+1はベースレジス
タYBの値をインクリメント(+1)してレジスタYB
に戻すことを指令する命令、YB<YB−1はベースレ
ジスタYBの値をデクリメント(−1)してレジスタY
Bに戻すことを指令する命令、YB<YB+1^BXは
ベースレジスタXBの値が最大値でなければYBの値を
そのままにしXBの値が最大値であればYBの値をイン
クリメントしてレジスタYBに戻すことを指令する命
令、YB<YB+1+BXはベースレジスタXBの値が
最大値でなければYBの値をインクリメント(+1)し
てレジスタYBに戻しXBの値が最大値であればYBの
値をダブルインクリメント(+2)してレジスタYBに
戻すことを指令する命令、YB<YB−1−BXはベー
スレジスタXBの値が最大値でなければYBの値をデク
リメント(−1)してレジスタYBに戻しXBの値が最
大値であればYBの値をダブルデクリメント(−2)し
てレジスタYBに戻すことを指令する命令である。
【0051】表3には、上記Xアドレス演算部141の
第1演算器ALU1でのアドレス演算に用いられる演算
コードの種類とその内容が示されている。表4には、上
記Yアドレス演算部142の第2演算器ALU2でのY
アドレス演算(カレント演算)に用いられる演算コード
の種類とその内容が示されている。表5には、上記Xア
ドレス演算部141の第2演算器ALU2でのアドレス
演算に用いられる演算コードの種類とその内容が示され
ている。
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】さらに、図15に示されている符号X<X
B,X<XC,Y<YB,Y<YCはそれぞれレジスタ
XB,XC,YB,YCの値を出力する命令、/X,/
YはインバータINVにより出力を反転させる命令であ
る。この実施例のALPGにおけるテストデータ生成回
路115は、図13のブロック115内に示されている
ように、ライトデータの初期値を格納する初期値レジス
タTHと、該初期値(または演算器ALUの結果)を出
力すべきテストデータの基準データとして保持するベー
スデータレジスタTPと、ビットシフト機能を有する演
算器ALUと、該演算器ALUの出力を反転可能なイン
バータINVERTとから構成されている。
【0056】表6には、上記マイクロ命令内のデータ生
成コードフィールドMFfに格納され上記テストデータ
生成回路115での動作制御に用いられる制御コードの
種類とその内容が示されている。表6において、TP<
TPは何もしないノンオペレーション命令、TP<0は
レジスタTPの値を「0」にする命令、TP<TPHは
初期値レジスタTHの値をレジスタTPに入れる命令、
/DはレジスタTPの値を反転して出力する命令、TP
<TP*2は、レジスタTPと演算器ALUを制御して
レジスタTP内の18ビットのデータを演算器ALUで
処理してビット列をMSB側もしくはLSB側へ1ビッ
トシフトさせてレジスタTPに戻す命令である。この命
令によって、メモリ部が1ワードあるいは1バイトのよ
うな単位でデータのリード・ライトが行なわれるタイプ
のメモリであっても、メモリセルに対して1ビットずつ
データ「1」を書き込むためのテストデータを比較的容
易に生成することができる。
【0057】
【表6】
【0058】図16に、図13〜図16のような構成を
有するALPGにより、図17に示すような対角ピンポ
ンテストを行なう場合のテストプログラムの命令リスト
を示す。この対角ピンポンテストは、対角線上にある他
のビットの読出し動作によって着目するビットの記憶デ
ータが変化しないか否かを検出するテストである。図1
6の命令リストにおいて、第1行目はテストの内容を表
す宣言文、第2行目の“REGISTER”から第9行
目の“D3B=#1”はテスト対象のメモリの記憶容量
に応じた上限値などレジスタの規定値を設定する命令、
第10行目の“PC=#000”はプログラムカウンタ
の値を“000”に設定する命令、第11行目はスター
ト命令、第12行目はシーケンス制御回路113では何
もせず演算部では各レジスタXB,YB,TPなどの初
期値を設定する命令である。
【0059】また、第13〜20行目のステップST1
〜ST4の命令は、表1〜表6の命令を組み合わせたも
ので、これらを順次実行することで、ALPGにより、
図17(a)のように「メモリアレイのすべてのビット
に“0”を書込んでから、図17(b)〜(f)のよう
にメモリアレイの先頭ビットから順に“1”を書込んで
対角線上の他のビットから“0”を読出し再び元のビッ
トに戻って“1”を読み出す動作を繰り替えして行くよ
うなアドレスとデータが生成されて出力される。なお、
表1〜表6には示されていないが、上記リストにおい
て、D3,D3Bは「+2」や「+3」のようにアドレ
スの加算量をストアするレジスタを意味し、D3<D3
BはレジスタD3Bの値をD3に入れる命令、XC<X
B+D3はレジスタXBの値にD3Bの値を加算してレ
ジスタXCに入れる命令である。YC<YB+D3等も
同様である。また、“W”と“R”は命令コードの制御
フィールドMFdに格納される書込みや読出しを示す符
号、STOPは停止命令である。
【0060】上記のようなALPGを、ウェハ上もしく
はテストボード上の可変論理回路に構築するには、AL
PGを構成する各機能回路を例えば図18のように1つ
のメモリで実現可能な回路に分割して、それぞれの機能
回路をウェハ上もしくはテストボード上のSRAMもし
くはDRAMで実現する。また、1つの機能回路であっ
ても例えば命令メモリ111のように1つのSRAMも
しくはDRAMで実現できない場合には、分割して複数
のRAMで構成する。なお、図18には示されていない
が、帰還信号がある場合には、この帰還信号を伝達する
パスを構成するための接続変換器もウェハ上もしくはテ
ストボード上のSRAMもしくはDRAMで実現するこ
とができる。あるいは、図7の実施例で説明したよう
に、ウェハもしくは基板の裏面にも同様なRAMを設け
て裏面の配線を通して信号を帰還させたり、図8のよう
に各RAMをそれぞれ入力端子と出力端子の向きが異な
るように配置して同一面内で信号の帰還パスを形成して
もよい。
【0061】次に、上記ウェハ上もしくはボード上に搭
載されたSRAMもしくはDRAM(以下、単にメモリ
と称する)のテストの手順を、図19のフローチャート
を用いて説明する。先ず、ウェハ上もしくはボード上に
設けられているJTAGのスキャンパスを利用して各チ
ップのメモリ回路の外部テストを行なう(ステップS1
1)。次に、ウェハではステップS11のテストで検出
された不良メモリをリストから削除し、ボードでは不良
メモリを正常メモリに差し替える(ステップS12)。
それから、被測定メモリを決定し、残りのメモリでテス
ト回路としてのALPGを構成する(ステップS13,
S14)。具体的には、ALPGを構成するのに必要な
データとそのアドレスを前記スキャンパスを介して各メ
モリに格納する。続いて、構成されたテスト回路で被測
定メモリをテストする(ステップS15)。そして、測
定結果からテスト対象のメモリが正常か不良か判定し、
不良の場合にはテスト装置やパーソナルコンピュータな
どのメモリに記憶して良品選別の際のデータとする(ス
テップS16,S17)。
【0062】上記のような手順で1個のメモリのテスト
が終了したなら、全てのメモリのテストが終了したか判
定し、終了していないときはステップS13へ戻って次
の被テストメモリを決定し、他のメモリでテスト回路を
構成してテストを行なう。なお、一旦テスト回路を構成
した場合、ウェハ上またはボード上のテストが終了して
いないメモリであってテスト回路を構成するのに使用さ
れていないメモリはすべてテストしてから、テスト回路
を構成するメモリを選択し直してテスト回路を構成する
ようにするのがテスト時間短縮の観点からは望ましい。
なお、ボード上でのテスト回路の構築は、パーソナルコ
ンピュータやワークステーションを用いてスキャンパス
を使用して各メモリに真理値データを書き込むことによ
って行なえるので、高価なテスタを使用せずにテストを
実行することができる。なお、ウェハ状態でのテストの
場合には、このテストをバーンインと同時に行なうこと
ができ、それによって従来に比べてテストに要する時間
を大幅に短縮することができる。
【0063】図20に、従来のメモリのテスト手順と、
本発明によるメモリのテスト手順を示す。従来のメモリ
テストでは、図20(A)に示されているように、ウェ
ハ上にメモリチップを形成する前工程が終了すると、
a:プローブでウェハ上のパッドに直流電圧を印加して
メモリが所望の直流電圧特性を有しているか検査するメ
モリのDCテスト、b:メモリアレイ内に不良ビットが
あるか否かを含めての動作機能を検査する機能テスト、
c:検出された不良ビットを予備メモリセルと置き換え
る救済処理、d:再度のDCテスト、e:前述の対角ピ
ンポンテストやマーチングテストなどメモリが正常にデ
ータの書込み読出しが行なえるか調べるメモリテスト、
f:メモリがどの程度の動作マージンを有するか検査す
るタイミングテスト、g:チップに通常動作時よりも高
い電源電圧を印加して潜在欠陥のある半導体チップを検
出するスクリーニング、h:パッケージへの組立て工
程、i:パッケージ状態でのDCテスト、j:パッケー
ジ状態でのメモリテスト、k:パッケージ状態でのタイ
ミングテスト、l:パッケージ状態でのスクリーニン
グ、m.高温下で高電圧を印加して回路を数〜10数時
間動作させる信頼性を検査するバーンイン(エージング
と同義)試験、n.低温下でのDCテスト、o:低温下
でのメモリテスト、p:低温下でのタイミングテスト、
q:低温下でのスクリーニング、n’:高温下でのDC
テスト、o’:高温下でのメモリテスト、p’:高温下
でのタイミングテスト、q’:高温下でのスクリーニン
グ、を経て完成品とすることが考慮される。
【0064】これに対して、本発明の実施例を適用する
と、ほとんどのテストを高機能のテスタを使用せずにパ
ソコン等の簡易な制御装置を用いて行なえるとともに、
ウェハテストをバーンイン試験と同時に行なうことがで
きため、テスト工程を大幅に短縮することができるよう
になる。すなわち、図20(B)に示されているよう
に、先ずテスタを使用してDCテストと簡単なタイミン
グテストを行なう(ステップS21,S22)。次に、
バーンイン装置によりウェハバーンインを行ないなが
ら、ウェハ上に構築されたテスト回路によるメモリテス
トを行なう(ステップS23)。また、このウェハバー
ンイン処理の間に上記メモリテストで得られた情報に基
づいてメモリに設けられている冗長回路を使用した救済
処理を行なうことができる。なお、このとき、ウェハ上
に形成されている各チップを用いて救済回路を構成し、
この救済回路でメモリの不良ビットの救済も行なうよう
にすることができる。メモリの救済回路に関しては、既
に種々の救済アルゴリズムが知られているのでそれを利
用することでウェハ上に救済回路を構成することは当業
者ならば比較的容易に行なうことができる。さらに、ウ
ェハバーンイン装置で低温テストと高温テストも行なう
ことができる。
【0065】上記バーンイン試験が終了すると、パッケ
ージへの組立て(ステップS24)、パッケージ状態で
のDCテスト(ステップS25)、パッケージ状態での
タイミングテスト(ステップS26)を行なって完成品
とされる。上記のように、バーンイン試験の際にウェハ
上のメモリでテスト回路を構成して他のメモリのテスト
を実行することにより、従来行なわれていたパッケージ
状態でのメモリテスト(j)、タイミングテスト(k)
やスクリーニング(l)を省略することができる。さら
に、パッケージ状態での低温下と高温下でのメモリテス
ト(o,o’)、低温下と高温下のタイミングテスト
(p,p’)、低温下と高温下のスクリーニング(q,
q’)を省略することも可能となる。これによって、テ
スト工程およびテスト所要時間を大幅に短縮することが
できる。
【0066】次に、図21を用いて、本発明を、SRA
Mを内蔵したシステムLSIに適用した場合の実施例に
ついて説明する。なお、同図において、本来のJTAG
部分は図示を省略しているので注意されたい。本実施例
のシステムLSIでは、1つの半導体チップ上にSRA
Mが数十ないし数千個設けられる。なお、このようなS
RAMは、レジスタファイルあるいはレジスタセットと
呼ばれる数10〜数百ビットのデータを一時的に記憶す
る回路として使用される場合が含まれる。図21におい
て、符号210〜240は上記半導体チップ200上に
構成された内部回路、250はこれらの内部回路と外部
装置との間の信号の入出力を行なうインタフェース回
路、260は上記内部回路210〜240相互間および
インタフェース回路280との間を接続する内部バスで
ある。上記内部回路210〜240のうち、210はユ
ーザが要求する論理機能を構成するユーザ論理回路のよ
うなカスタム論理回路、220はプログラムの命令を解
読して対応する処理や演算を実行するCPU(中央処理
ユニット)、230はSRAM、240はDRAMであ
る。インタフェース回路250は、特に制限されるもの
でないが、5V系のLSIとの間の信号の送受信を行な
うインタフェース回路5VI/Fと、3.3V系のLS
Iとの間の信号の送受信を行なうインタフェース回路
3.3VI/Fとを含む。
【0067】さらに、この実施例のシステムLSIに
は、特に制限されるものでないが、内部回路のテスト時
に外部のテスタとの間の信号の入出力を行なうため、I
EEE1149.1規格で規定されているTAP(Test
Access Port)270がテスト用のインタフェース回路
として設けられている。本実施例の半導体集積回路にT
AP270を介して接続されるテスタは、従来の論理L
SIやメモリのテスタのような高機能のものでなくデー
タの書き込みと読み出しおよび簡単なデータ処理が行な
えるものでよく、パーソナルコンピュータを用いること
も可能である。
【0068】上記SRAM230およびDRAM240
は、内部バス260を介してアドレス信号が与えられた
ときに対応するメモリセルを選択するアドレスデコーダ
等のメモリ周辺回路を含む。さらに、DRAM240
は、非アクセス時間が長くなってもメモリセルの情報電
荷が失われないように周期的に疑似選択するリフレッシ
ュ制御回路を含む。また、特に制限されるものでない
が、この実施例では、ダイナミックRAM240には、
メモリアレイ内に欠陥ビットがあった場合にその欠陥ビ
ットを含むメモリ行もしくはメモリ列を予備のメモリ行
241もしくは予備のメモリ列242と置き替えるいわ
ゆる冗長回路がそれぞれ設けられている。この実施例に
おいては、SRAM230がそれぞれ例えば図4のよう
な任意の論理を構成可能な形式の回路とされている。従
って、このSRAMを使用してALPGなどのテスト回
路を構成して自己テストすることが可能にされている。
【0069】次に、図22を用いて、図21のシステム
LSIの製造方法の手順を説明する。 まず、LSIチ
ップ上の一部のSRAM230を用いて他のSRAMを
テストするテストパターンを発生するALPGをHDL
記述に基づいて構成させる(ステップSl01)。それ
により、他のSRAM230をテストする(ステップS
102)。そして、このSRAM230のテストの結果
を判定し(ステップS103)、不良であればその製品
は不良として不良信号を生成し(ステップS104)、
外部のテスタに認知させてテストを終了させる。一方、
SRAM230のテストの結果、良品と判定した場合に
は、一部のSRAMと他のSRAMを用いてロジック回
路部分をテストするテスト回路をHDL記述に基づいて
構成するとともに、そのテストパターンを格納するメモ
リを上記ステップS102のテストで良品と判定された
SRAM230に構成して(ステップS105)、それ
にテストパターンを記述してユーザロジック回路210
やCPU220を検査する(ステップS106、S10
7)。このテストで不良であれば、その製品は不良とし
て不良信号を生成し(ステップS104)、外部のテス
タに認知させてテストを終了する。
【0070】さらに、ユーザロジック回路210やCP
U220のテストで良品と判定された場合には、一部の
SRAMにDRAMのテストパターンを生成するALP
Gを構成して(ステップS108)、かつ他のSRAM
を用いてそのテスト結果を格納するフェールメモリを構
成する(ステップS109)。それから、CPU220
にDRAM150の救済アルゴリズムをロードさせて
(ステップS110)、ALPGでDRAM240をテ
ストしつつCPU220によりビット救済を実施する
(ステップS111)。そして、DRAM240のテス
トで不良かつ救済不可能であれば、その製品は不良とし
て不良信号を生成し(ステップS104)、外部のテス
タに認知させてテストを終了する。一方、テストの結
果、良品と判定された場合には、テスト回路を構成した
SRAMを通常のSRAMに再構成し、システムの記憶
装置として動作させる(ステップS112)。
【0071】以上の方法により、テスト専用の回路をチ
ップ上に設ける必要のないいわゆる「オーバヘッドなし
ロジックテスト回路」を実現でき、テスト回路を構成す
るSRAMはその構成の大部分がもともとSRAMの構
成に類似しているのでRAMへの加工はそのオーバヘッ
ドが微小なものであり、この手法での回路の増加は微小
にとどまる。
【0072】
【発明の効果】本発明に従うと、メモリ回路を使用して
接続変換器を構成できるため、LSIを新たに開発する
たびに接続変換器を新たに設計することが不要となると
ともに、接続変換器を構成するスイッチ素子へのオン、
オフ情報の伝達の仕方について苦慮することなく任意の
論理機能を有するLSIを構築することができるように
なる。また、本発明に従うと、可変論理セルと接続変換
器の区別のないLSIを実現することができ、これによ
って同一の単位回路ブロックを並べるだけで従来のFP
GAと同様な機能を有するLSIを実現することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプログラマブル論理LSIの
第1実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のプログラマブル論理LSIを構成する接
続変換器の具体例を示す回路構成図である。
【図3】図2の実施例の接続変換器を構成するメモリ回
路に格納するデータの一例を示す真理値表である。
【図4】図1のプログラマブル論理LSIを構成する可
変論理セルの一例を示す回路構成図である。
【図5】本発明を適用したプログラマブル論理回路の第
2の実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5の実施例のプログラマブル論理回路を構成
する共通セルの構成例とその記号の例および論理積回路
の構成例を示す説明図である。
【図7】図5の実施例おける共通セルの配列の仕方の一
例を示すレイアウト図とその構造を示す側面図である。
【図8】図5の実施例おける共通セルの他の配列方式を
示すレイアウト図である。
【図9】図5の実施例の共通セルを用いて論理積回路を
構成する場合のセル内メモリ回路に格納するデータの例
を示す真理値表である。
【図10】図1または図5のような構成を有する可変論
理LSIにおいて、任意の可変論理セルと配線スイッチ
回路または共通セルを用いて所望の論理機能を構成する
具体的な手順を示すフローチャートである。
【図11】スキャンパスを構成するシフタブルレジスタ
の具体例を示す回路構成図である。
【図12】本発明を、DRAMが形成されたウェハに適
用した場合の実施例を示すブロック図である。
【図13】所定のアルゴリズムに従ってメモリを検査す
るためのテストパターンを発生するALPGの概略構成
を示すブロック図である。
【図14】図6のALPGのシーケンス制御回路の構成
例を示すブロック図である。
【図15】図6のALPGのアドレス演算回路の構成例
を示すブロック図である。
【図16】ALPGにより対角ピンポンテストを行なう
場合のテストプログラムの一例を示す命令リスト図であ
る。
【図17】対角ピンポンテストの手順を示す説明図であ
る。
【図18】ALPGを可変論理LSI上に構築する際の
ALPG構成回路と可変論理セルとの関係を示す説明図
である。
【図19】ウェハ上もしくはボード上に搭載されたSR
AMもしくはDRAMのテストの手順を示すフローチャ
ートである。
【図20】従来のメモリのテスト手順と、本発明を適用
した場合におけるメモリのテスト手順を示すフローチャ
ートである。
【図21】本発明を、SRAMを内蔵したシステムLS
Iに適用した場合の実施例を示すブロック図である。
【図22】図21のシステムLSIの製造方法の手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 可変論理セル 11 メモリ回路 12〜14 レジスタ 20 配線スイッチ回路 21〜24 双方向バッファ 25,26 レジスタ 27 メモリ回路 30 共通セル 31 メモリ回路 32〜35 レジスタ 40 プリント基板 41 ボンディングパッド 42 ボンディングワイヤ SPS1,SPS2 スキャンパス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/82 S Fターム(参考) 4M106 AA01 AA04 AC08 BA01 CA26 5B048 AA19 AA20 CC20 5F064 AA08 BB13 FF04 FF36 FF52 5J042 BA01 BA09 BA11 BA12 CA00 CA13 CA14 DA04 DA05 5J056 AA03 BB58 BB60 CC00 CC14 EE00 FF01 FF07 FF10 GG14 KK00 KK01 KK02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1端子群と、 複数の第2端子群と、 前記第1端子群と上記複数の第2端子群との間に設けら
    れてなるメモリ回路とを備えてなり、 前記メモリ回路は、上記第1端子群及び上記複数の第2
    端子群の内の一方からの信号をアドレス入力となし、か
    つ前記第1端子群及び前記複数の第2端子群の内の他方
    へデータを供給するものであり、そのアドレス入力とデ
    ータ出力との関係が、前記第1端子群と前記複数の第2
    端子群との間の選択的な結合を意味する関係をもたらす
    ようにその記憶データが設定されるものであることを特
    徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記第1端子群が複数からなり、 前記メモリ回路は、その保持データによって前記複数の
    第1端子群と、前記複数の第2端子群とを選択的に結合
    せしめるものであることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記メモリ回路は、電気的書き込み可能
    なメモリ回路からなることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 それぞれその入力と出力との関係がプロ
    グラムによって信号伝達回路及び論理回路のいずれにも
    設定可能にされた複数の回路ブロックと、前記複数の回
    路ブロック相互に設けられた配線群とを備え、前記複数
    の回路ブロックを経由する信号伝達及び論理処理によっ
    ての所要の論理動作が可能にされてなる半導体集積回路
    であって、 前記複数の回路ブロックのそれぞれは、第1端子、複数
    の第2端子、及び前記第1端子及び前記複数の第2端子
    の内の一方からの信号をアドレス入力となし、前記第1
    端子及び前記複数の第2端子の内の他方へデータを供給
    するメモリ回路からなることを特徴とする半導体集積回
    路。
  5. 【請求項5】 前記複数の回路ブロックは、半導体基板
    上に2次元配置されてなり、 前記複数の回路ブロックのそれぞれにおいて、前記第1
    端子が互いに異なる方位に延長される配線に適合可能な
    複数の端子からなるとともに、前記複数の第2端子がそ
    れぞれ前記の互いに異なる方位に対応されるべき方位に
    延長される配線に適合可能な端子を構成してなり、 前記複数の回路ブロックの互いに隣接する回路ブロック
    間において、互いに対応されるべき方位に適合可能にさ
    れた前記第1端子と前記第2端子との相互が前記配線群
    を介して結合されるようにされてなることを特徴とする
    請求項4に記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記複数の回路ブロックは、互に同じ端
    子構成及び回路構成を持ち、かつ前記半導体基板上に行
    列配置されてなり、 前記配線群は、行方向に延長される配線群と、列方向に
    延長される配線群とからなることを特徴とする請求項5
    に記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 前記複数の回路ブロックの各々は、スキ
    ャンパスをなすシフト動作可能なレジスタを備え、前記
    レジスタを介してデータの書き込みのためのアドレスデ
    ータと書き込みデータが、前記メモリ回路に供給される
    ようにされていることを特徴とする請求項4、5、また
    は6に記載の半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 前記レジスタは、前記メモリ回路のアド
    レス端子とそれに対応されるべき前記第1端子もしくは
    第2端子との間に設けられてなる第1レジスタと、前記
    メモリ回路のデータ端子と、それに対応されるべき前記
    第1端子もしくは第2端子との間に設けられてなる第2
    レジスタとを備え、 前記第1レジスタと前記第2レジスタとは、直列接続形
    態をもってスキャンパスを構成するようにされてなるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 前記第1レジスタは前記メモリ回路のア
    ドレス入力端子に供給されるべき信号をラッチ可能であ
    って、前記第2レジスタは、前記メモリ回路のデータ入
    出力端子に供給されるべき信号および前記メモリ回路か
    ら読み出された信号をラッチ可能であることを特徴とす
    る請求項8に記載の半導体集積回路。
  10. 【請求項10】 前記複数の回路ブロックの各々は、互
    いに直交する4つの方向のいずれかに向いた4つの入出
    力端子と、これらの入出力端子の各々と前記メモリ回路
    との間に設けられた双方向バッファ回路とを備え、 前記双方向バッファ回路は、前記メモリ回路に格納され
    ているデータに応じてその信号伝達方向が制御されるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項2〜9のい
    ずれかに記載の半導体集積回路。
  11. 【請求項11】 前記複数の回路ブロックの各々におい
    て、前記第1の端子は、互いに直交する4つの方向のう
    ちいずれか2つの方向に向いた2つの入力端子群をな
    し、前記第2の端子は、他の2つの方向に向いた2つの
    出力端子群をなし、 前記複数の回路ブロックの各々は、前記2つの入力端子
    群と前記メモリ回路との間に設けられたシフト動作可能
    な第1のレジスタと、前記2つの出力端子群と前記メモ
    リ回路との間に設けられたシフト動作可能な第2のレジ
    スタとを備え、前記第1のレジスタはラッチしたデータ
    を前記メモリ回路のアドレス入力端子に供給し、前記第
    2のレジスタは前記メモリ回路より読み出されたデータ
    をラッチして前記2つの出力端子群に出力しシフト動作
    で取り込んだデータを前記メモリ回路のデータ入出力端
    子に供給するように構成されていることを特徴とする請
    求項4に記載の半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 前記複数の回路ブロックの隣接する回
    路ブロックは、互いに一方のブロックの入力端子群が設
    けられている辺が他方のブロックの出力端子群が設けら
    れている辺と対向するように配置されていることを特徴
    とする請求項6に記載の半導体集積回路。
  13. 【請求項13】 データ書き込みが可能とされてなるメ
    モリ回路と、該メモリ回路へのデータ設定を可能とする
    スキャンイン回路との組み合わせを機能ブロックとな
    し、かつ前記機能ブロックの複数を設けてなるととも
    に、前記複数機能ブロックの相互間に配線を設けてなる
    ウエハを用意し、 前記スキャンイン回路を介するデータ設定によって可能
    とされる前記機能ブロックによる可変論理機能及び選択
    的信号伝達機能の利用の元で、前記複数の機能ブロック
    相互を電気的に連結せしめ、かつ前記複数の記機能ブロ
    ックの一部によってテスト動作回路を構成せしめ、前期
    テスト動作回路によって前記複数の機能ブロックにおけ
    る被テスト対象とされる機能ブロックをテストし、 前記テストの後、ウエハをチップ分割技術によって複数
    のチップにする、ようにしてなることを特徴とする半導
    体集積回路の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記メモリ回路は、スタティック型の
    メモリ回路からなり、 前記スキャンイン回路は、スキャンイン動作可能なフリ
    ップフロップ回路を備え、 前記スキャンイン回路をなすフリップフロップ回路は、
    前記ウエハに設定されるチップ分割のための領域内に設
    定されるものであることを特徴とする請求項13に記載
    の半導体集積回路の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記メモリ回路は、ダイナミック型の
    メモリ回路からなり、 前記スキャンイン回路は、前記複数の機能ブロックの各
    メモリ回路に格納すべきデータを保持するシフト動作可
    能な複数のレジスタと、これらのレジスタ同士を直列形
    態に接続するスキャンパスとからなり、 前記レジスタは、前記ウエハに設定されるチップ分割の
    ための領域内に設定されるものであることを特徴とする
    請求項13に記載の半導体集積回路の製造方法。
  16. 【請求項16】 それぞれ入力端子と、第1の出力端子
    および第2の出力端子と、前記入力端子より入力された
    信号をアドレスとして記憶されているデータを出力する
    メモリ回路と、前記入力端子と前記メモリ回路との間に
    設けられたシフト動作可能な第1のレジスタと、前記第
    1または第2の出力端子と前記メモリ回路との間に設け
    られたシフト動作可能な第2のレジスタとを備えてなる
    単位回路ブロックが複数個並んで配置されてなるととも
    に、前記第1と第2のレジスタを直列形態に接続するス
    キャンパスと、前記単位回路ブロック間を接続する配線
    群とが設けられてなる半導体集積回路を用いた論理回路
    の構成方法であって、 前記スキャンパスおよびレジスタを使用して前記複数の
    単位回路ブロックの各メモリ回路にデータを格納せしめ
    ることによって、前記複数の単位回路ブロックの一部を
    可変論理回路として機能せしめるとともに、他の単位回
    路ブロックを信号伝達回路として機能せしめ、前記可変
    論理機能と信号伝達回路機能とによって所望の論理機能
    を有する論理回路を構成することを特徴とする論理回路
    の構成方法。
  17. 【請求項17】 データ書き込みが可能にされてなるメ
    モリ回路と、前記メモリ回路のアドレス入力端子側に設
    けられたシフト動作可能な第1のレジスタと、前記メモ
    リ回路のデータ端子側に設けられたシフト動作可能な第
    2のレジスタとを備えた単位回路ブロックが複数個並ん
    で配置され、前記第1および第2のレジスタを直列形態
    に接続するスキャンパスと、前記単位回路ブロック間を
    接続する配線群とが設けられてなる半導体集積回路のテ
    スト方法であって、 前記スキャンパスおよびレジスタを使用して前記複数の
    単位回路ブロックの一部のメモリ回路にデータを格納し
    てテスト回路を構成し、該テスト回路を用いて前記複数
    の単位回路ブロックのうちテスト対象とされた他の単位
    回路ブロックをテストすることを特徴とする半導体集積
    回路のテスト方法。
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