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JP2003221791A - 立毛調皮革様シート状物の製造方法 - Google Patents

立毛調皮革様シート状物の製造方法

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JP2003221791A
JP2003221791A JP2002014176A JP2002014176A JP2003221791A JP 2003221791 A JP2003221791 A JP 2003221791A JP 2002014176 A JP2002014176 A JP 2002014176A JP 2002014176 A JP2002014176 A JP 2002014176A JP 2003221791 A JP2003221791 A JP 2003221791A
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JP
Japan
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sheet
polyurethane
leather
ultrafine
fiber
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JP2002014176A
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Takashi Hashimoto
貴史 橋本
Tomoyuki Horiguchi
智之 堀口
Koji Watanabe
幸二 渡邊
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリウレタン水分散液を用いて、外観、風合
い、物性に優れた立毛調皮革様シート状物およびその製
造方法を提供すること。 【解決手段】主として主として単繊維繊度が0.5dt
ex以下のポリエステル系極細繊維を含んでなるシート
をアルカリ水溶液で処理した後、カチオン系水分散型ポ
リウレタンを付与することを特徴とする皮革様シート状
物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン水分
散液を用いて、外観、風合い、物性に優れた立毛調皮革
様シート状物を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】主として極細繊維とポリウレタンからな
る立毛調皮革様シート状物は天然皮革にない優れた特徴
を有しており、種々の用途に広く使用されている。とり
わけポリエステル系極細繊維を用いた立毛調皮革様シー
ト状物は、染色堅牢性や耐光性に優れるため、衣料や椅
子張り、自動車内装材用途等にその使用が年々広がって
きた。
【0003】かかる立毛調皮革様シート状物を製造する
にあたっては、繊維シート状物にポリウレタン溶液を含
浸せしめたのち、該繊維シート状物を水または有機溶剤
水溶液中に浸漬してポリウレタンを湿式凝固せしめる方
法が一般的に採用されている。かかる有機溶剤としては
N,N’−ジメチルホルムアミド等の水混和性有機溶剤
が用いられる。しかし、これらの有機溶剤は有害性もあ
るために、これらを用いずにポリウレタンを付与して立
毛調皮革様シート状物を製造する方法が強く求められて
いる。
【0004】かかる問題を解決する手段として、従来の
溶液タイプのポリウレタンに代えて水分散型ポリウレタ
ンを用いる方法が検討されている。しかし、かかる方法
ではポリウレタンの水分散液をシートに含浸した後乾燥
する際に水の蒸発にともなってポリウレタンが表面に移
行するいわゆるマイグレーション現象が発生し、シート
表面にポリウレタンが局在化し、品位、風合いが低下し
てしまい実用に耐えうる皮革様シート状物を得ることは
できない。かかるマイグレーション現象を防止する手段
として、感熱ゲル化性を有する水分散型ポリウレタンを
用いる方法が知られている。
【0005】かかる方法においてはノニオン性界面活性
剤が曇点を有することを利用した、ノニオン系水分散型
ポリウレタンが専ら用いられている。しかし、繊維とし
てポリエステルを用いた場合、得られる皮革様シート状
物の強力が十分に上がらないという問題があった。強力
をアップするためにポリウレタンの付与量を増やした場
合、風合いは硬くなるものの強力はあまり向上しない。
【0006】また、ジイソシアネート等の架橋剤を付与
した場合も、同様に風合いは硬くなるものの、強力の向
上効果はほとんどない。
【0007】すなわち、これまでポリウレタン水分散液
を用いて、外観、風合い、物性に優れた立毛調皮革様シ
ート状物を得る方法は知られていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑み、有機溶剤を含有しないポリウレタン
水分散液を用いて、外観、風合い、物性に優れた立毛調
皮革様シート状物を得ることのできる立毛調皮革様シー
ト状物の製造方法を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の立毛調皮革様シ
ート状物の製造方法は、かかる課題を解決するために、
次のような構成を有する。
【0010】すなわち、本発明の皮革様シート状物の製
造方法は、主として単繊維繊度が0.5dtex以下の
ポリエステル系極細繊維を含んでなるシートをアルカリ
水溶液で処理した後、カチオン系水分散型ポリウレタン
を付与することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、本発明は、0.5dtex
以下のポリエステル系極細繊維を用いることを特徴とす
る。ポリエステルとしては、特に制限されることはな
く、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリプロピレンテレフタレート等に代表され
る芳香族ポリエステル、ポリ乳酸に代表される脂肪族ポ
リエステルを用いることができる。また、これらのポリ
エステルを重合する際に、共重合成分を添加し染色性等
を改善することも可能である。かかる共重合成分として
は、PEG、PPG、ビスフェノールA、イソフタル
酸、ソディウムスルホイソフタル酸等を例示することが
できる。これらは単独で用いてもよく、あるいは複数を
併用してもかまわない。
【0012】かかる極細繊維の繊度は、柔軟性、品位の
点から0.5dtex以下であることが必要であるが、
発色性や繊維のさばけやすさの点から、0.005〜
0.5dtexの範囲のものが好ましく、特に、繊度
0.01〜0.5dtexのポリエステル系極細繊維
が、耐久性の点でより好ましい。なお、本発明の目的が
損なわれない範囲であれば、上記の極細繊維を混合して
用いることもできるし、本発明の目的が損なわれない範
囲で0.5dtexよりも太い繊維が混在してもかまわ
ない。また、該極細繊維の断面形状としては、通常の丸
断面でもよいし、三角や+字型等に代表される異型断面
のものを使用することもできる。
【0013】かかる極細繊維を得る方法としては、目的
の極細繊維を直接得る方法と、いったん通常の太さに近
い繊度を有し適当な処理を施すことにより極細繊維を発
生する繊維(以下、極細繊維発生型繊維と言う)を作成
し、その後、極細繊維を発現せしめる方法を採用するこ
とができるが、後者の方法が、細い繊維が得られやすい
点や、得られる皮革様シート状物の柔軟性の点で、好ま
しく用いることができるものである。
【0014】かかる極細繊維発生型繊維の形態として
は、ポリマー同士が張り合わされて剥離分割可能な複合
繊維や、ポリマー中に別のポリマーが島状に存在する海
島型複合繊維、ポリマーが混合されているブレンド型繊
維を好ましく用いることができる。
【0015】また、極細繊維発生処理に際し抽出除去さ
れるポリマーの種類としては、ポリエチレンやポリスチ
レン等のポリオレフィン、5−ソディウムスルホイソフ
タル酸、ポリエチレングリコール、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、ビスフェノールA化合物、イソフ
タル酸、アジピン酸、ドデカジオン酸、シクロヘキシル
カルボン酸等を共重合した共重合ポリエステルを用いる
ことができ、特にスルホン基を有する共重合ポリエステ
ルが好ましい。かかる共重合比率としては、処理速度、
安定性の点から5モル%以上、重合や紡糸、延伸のしや
すさから20モル%以下であることが好ましい。
【0016】また、ポリマー相互を物理的もしくは化学
的手段により剥離させる方法としては、該剥離ができれ
ばよく、特に制限はされないが、極細繊維発生型繊維を
物理的に揉んだり叩解する方法や熱および/または薬品
で少なくとも1種類の成分を収縮または膨潤せしめる方
法などを採用することができる。
【0017】極細繊維発生型繊維を用いる場合は、極細
繊維を発現せしめた後に該極細繊維をシート化しても良
いし、極細繊維発生型繊維をシート化してから該シート
に処理を施して極細繊維を発生させても良い。
【0018】次にかかる極細繊維または極細繊維発生型
繊維をシート化する方法について説明する。
【0019】シートの種類としては特に制限はなく、各
種の織物、編み物、不織布およびそれらの複合体を適宜
使用することができるが、風合いおよび品位の点で不織
布または不織布と織編物の複合体が好ましい。
【0020】不織布の種類としては、品位や風合いの点
で短繊維不織布が好ましい。短繊維不織布を得る方法と
しては、カードやクロスラッパー、ランダムウエバー、
ニードルパンチを用いる方法や抄紙法を採用することが
できる。また、これらの方法で得られた不織布をニード
ルパンチやウォータージェットパンチで絡合させて、他
の織物、編物、不織布と一体化せしめることはシート状
物に適度な伸びおよび伸び止まりを付与する効果があり
好ましい。かかるニードルパンチやウォータージェット
パンチの方法には特に制限はなく、従来から知られてい
る装置や条件を採用することができるが、繊維の繊度、
強度、硬さおよび目的とする製品の機械特性や表面品位
により、ニードルパンチであれば、ニードル形状やパン
チ本数、パンチの深度等、ウォータージェットパンチで
あれば水流噴射孔の形状、サイズ、水流圧力等を適宜決
定するのがよい。
【0021】極細繊維発生型繊維を用いる場合は、上記
方法によりシート化した後に適当な処理を施し、極細繊
維を形成せしめる。特に極細繊維発生型繊維を用いてシ
ートを作成し、該シートに水分散型樹脂を付与した後、
アルカリ水溶液で処理することは、極細繊維発現処理に
伴うシートのへたりや伸びを抑制するために、本発明の
好ましい態様の一つである。ここでいう水分散型樹脂と
は、特に制限はされず、従来から知られているアクリル
エマルジョンや水分散型ポリウレタン、ブタジエン系ラ
テックス等を使用することができる。
【0022】本発明は以上述べてきたような方法によっ
て得られるシートをアルカリ水溶液にて処理することを
特徴とする。ここでいうアルカリ水溶液とは、塩基性化
合物を含む水溶液のことをいう。塩基性化合物は特に制
限はなく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウム等のアルカリ土類金属水酸化物等が用いられ、必要
によりトリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モ
ノエタノールアミン等のアミンを併用することもでき
る。中でも水酸化ナトリウムが価格や取り扱いの容易さ
等の点で好ましい。また、本発明のアルカリ水溶液処理
における塩基性化合物の濃度は、塩基性化合物の種類、
皮革様シート状物を構成する極細繊維の繊度、用いるポ
リエステルの種類、処理温度、処理時間等によって適切
な濃度が異なる。一例を挙げるなら、ポリエチレンテレ
フタレートからなる0.1dtex程度の極細繊維に対
して水酸化ナトリウム1〜10重量%水溶液中で60〜
90℃で5〜15分程度処理すると良い。
【0023】かかるアルカリ水溶液処理を行う装置とし
ては、特に限定はされず、例えばポリエステル織物のア
ルカリ減量に用いる連続スチーマーや液流染色機、ウイ
ンス等を用いることができる。また、アルカリ水溶液で
処理することにより極細繊維を発現する極細繊維発生型
繊維を用いる場合、極細繊維を発生せしめた後に引き続
き該アルカリ処理液で処理し続けることにより、極細繊
維発生処理と本発明にかかるアルカリ処理を引き続き行
うことができる。すなわち、極細繊維発現に必要な処理
時間よりも若干処理時間を長くすることにより、本発明
のアルカリ水溶液処理も実質的に兼ねることができるの
である。ここで長くする処理時間は、特にアルカリ水溶
液処理の条件や発現する極細繊維の繊度等により適宜調
整する必要があるが、目安としては発現した極細繊維が
2〜10%、好ましくは3〜8%程度減量される程度が
好ましい。
【0024】かかる場合に用いられる極細繊維発生型繊
維としては、スルホン基を有する共重合ポリエステルを
構成成分として含む極細繊維発生型繊維が好ましい。か
かる共重合ポリエステルを用いた極細繊維発生型繊維
は、紡糸時の安定性に優れるのみならず、得られる極細
繊維の繊度や物性が安定しており、かつ、後でカチオン
系水分型ポリウレタンを付与したとき、極細繊維と水分
散型ポリウレタンの接着性が高いという利点がある。
【0025】すなわち、前述した本発明の皮革様シート
状物の製造方法において、好ましくは、主として単繊維
繊度が0.5dtex以下のポリエステル系極細繊維を
発生することのできる極細繊維発生型繊維を含んでなる
シートを作成し、該シート中の極細繊維発生型繊維をア
ルカリ水溶液で処理して極細繊維を発生せしめた後、引
き続き発生した該極細繊維を含むシートを該アルカリ水
溶液で処理し、しかる後、カチオン系水分散型ポリウレ
タンを付与するように構成したことを特徴とする方法で
ある。
【0026】また、かかる好ましい方法において、より
好ましくは、極細繊維発生型繊維が、スルホン基を有す
る共重合ポリエステルを構成成分として含むものであ
り、該共重合ポリエステルを溶解除去せしめることによ
り極細繊維を発生する極細繊維発生型繊維を用いたもの
である。
【0027】本発明の方法において、シートに上述のア
ルカリ水溶液処理を施した後、中和および/または洗浄
してアルカリやポリエステルの分解物等を除去してから
乾燥を施すことが好ましい。
【0028】本発明はこうして得られたシートに水分散
型ポリウレタンを付与するにあたり、水分散型ポリウレ
タンがカチオン系水分散型ポリウレタンであることを特
徴とする。従来、皮革様シート状物を製造するにあたっ
ては、主にノニオン系水分散型ポリウレタンが用いられ
てきた。これはノニオン系水分散型ポリウレタンは乾燥
時に熱により分散が破壊されやすく、表面へのポリウレ
タンのマイグレーションが起こりにくいために風合いの
硬化や品位の低下が起こりにくいという利点があったた
めである。しかし、かかるノニオン系水分散型ポリウレ
タンはポリエステル繊維との接着性が低いためか、得ら
れる皮革様シート状物の物性が低く、また、付与する水
分散型ポリウレタンの量を増やすとある程度物性は改善
できるが、風合いが硬くなるという欠点があった。本発
明者らは鋭意検討を重ねた結果、従来皮革様シート状物
には用いられてなかったカチオン系水分散型ポリウレタ
ンを適用することにより、意外にもポリウレタンのマイ
グレーションも比較的抑えることができ、高い物性と柔
軟な風合いを兼ね備えた良好な皮革様シート状物を得る
ことができるという知見を得たのである。
【0029】ここでいうカチオン系水分散型ポリウレタ
ンとは、ポリウレタンの骨格中にカチオン性の官能基を
含むか、カチオン系の界面活性剤で分散されてなる水分
散型ポリウレタンのことである。もちろん、カチオン性
の官能基を含み、かつ、カチオン系の界面活性剤で分散
されてなるポリウレタンであってもかまわない。
【0030】ここでいうカチオン性の官能基とは水中で
正に帯電する官能基のことをいい、アミノ基、アルキル
アミノ基、芳香族アミノ基等を例示することができる。
また、ここでいうカチオン系界面活性剤は、特に制限は
なく第4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、
アルキルイミダゾリウム塩、アミン塩が挙げられる。特
にモノ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩、アルキ
ル基にエステル結合、アミド結合が挿入された第4級ア
ンモニウム塩、アルキルヒドロキシエチル第4級アンモ
ニウム塩等の第4級アンモニウム塩が好ましい。また、
分散の安定性等に問題の生じない範囲でノニオン系界面
活性剤、アニオン系界面活性剤を併用してもかまわな
い。例えば、ポリオキシエチレンノニルフェノールエー
テル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンブロック共重合体等のノニオン性界面活性
剤やラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウ
ム、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリ
ウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリ
ウム、ジ(2−エチル)スルホコハク酸ナトリウム等の
アニオン性界面活性剤を単独あるいは混合して用いるこ
とができる。
【0031】本発明の水分散型ポリウレタンは上記要件
を満たすものであれば良く、特に限定はされないが、ポ
リマーポリオール、ジイソシアネート、鎖伸張剤を適宜
反応させて製造することができる。かかるポリマーポリ
オールの例としてはポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオール、ポリカーボネートポリオールが挙げら
れる。ポリエステルポリオールはポリカルボン酸とポリ
オールを反応させて得られる。かかるポリカルボン酸と
しては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、メチル
コハク酸、2−メチルグルタル酸、3−メチルグルタル
酸、トリメチルアジピン酸、2−メチルオクタン二酸、
3,8−ジメチルデカン二酸、3,7−ジメチルデカン
二酸等の炭素数4〜12の脂肪族ジカルボン酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸、トリメ
リット酸、トリメシン酸等のトリカルボン酸等を単独あ
るいは混合して用いることができる。また、ポリオール
としてはエチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパン
ジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、2−
メチル−オクタンジオール、2,7−ジメチル−1,8
−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、2,8
−ジメチル−1,9−ノナンジオール、1,10−デカ
ンジオール等の炭素数2〜15の脂肪族ジオール、1,
4−シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノ
ール、ジメチルシクロオクタンジメタノール等の脂環式
ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ブタ
ントリオール、ペンタエリスリトール等のポリオールを
単独あるいは混合して用いることができる。また、これ
ら以外にも、ε−カプロラクトンやβ−メチル−δ−バ
レロラクトン等を用いてなるポリラクトン等もポリエス
テルポリオールとして使用することができる。また、ポ
リエーテルポリオールとしてはポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、ポリ(メチルテトラメチレングリコール)等
を挙げることができ、これらを単独あるいは混合して使
用することができる。また、ポリカーボネートポリオー
ルとしてはポリエステルポリオールの製造に用いるもの
として例示したポリオールとアルキルカーボネートある
いはホスゲン等を反応させて得られるポリアルキレンカ
ーボネートポリオールを例示することができる。
【0032】かかるポリマーポリオールは単独あるいは
混合して用いることができるし、重合時に原料を混合す
ることにより得られる共重合ポリマーポリオールも好適
に用いることができる。かかるポリマーポリオールの分
子量としては数平均分子量で500〜10000が好ま
しく、700〜5000がより好ましく、1000〜3
000がさらに好ましい。また、かかるポリマーポリオ
ール1分子あたりの水酸基の数を2以上にすることによ
り、ポリウレタンに架橋構造を導入することもできる。
また、必要に応じて比較的低分子のポリオキシエチレン
グリコール、ポリオキシエチレンプロピレングリコー
ル、ポリオキシエチレンテトラメチレングリコール等の
ポリアルキレングリコール、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、トリメチ
ロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、
ソルビトール等の低分子量多価アルコール、エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ンなどの低分子量アルキレンポリアミンにエチレンオキ
サイドを単独であるいはエチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキ
サイドの1種又は2種以上を付加した親水成分をポリマ
ーポリオールと混合して用いることができる。
【0033】また、ポリウレタンを重合する際に用いる
ジイソシアネートとしては、従来から知られているもの
を使用することができ、例としてイソホロンジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシ
アネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート、3,3’−ジククロ−4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ノルボランジイソシアネートを挙
げることができ、これらを単独あるいは混合して用いる
ことができる。
【0034】またポリウレタンを重合する際に用いる鎖
伸長剤としてはイソシアネート基と反応しうる活性水素
を2個以上含む低分子化合物を使用することができ、例
としてヒドラジン、エチレンジアミン、プロピレンジア
ミン、イソホロンジアミン、ピペラジン、およびその誘
導体、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリ
レンジアミン、アジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸
ジヒドラジド、ヘキサメチレンジアミン、4,4’−ジ
シクロヘキシルメタンジアミン等のジアミンが挙げられ
る。
【0035】かかる原料を用い、ポリウレタン水分散液
を重合するにあたっては有機溶剤中で形成したプレポリ
マーを水に分散した後、鎖伸張・溶剤除去を行っても良
いし、重合反応を完了した後に水に分散・溶媒除去を行
ってもかまわない。かかる分散を行うにあたってはホモ
ミキサー、ホモジナイザー等の乳化分散装置を用いるこ
とができる。また、かかる有機溶媒は環境や健康の観点
からはできるだけ除去することが好ましいが、完全に除
去するためには多大なエネルギーと時間を要するため、
用途等によっては少量残存していてもかまわない。かか
る有機溶媒の残存量としては5%以下が好ましく、さら
には3%以下が好ましい。
【0036】かかる水分散型ポリウレタンの付与量は、
目的とする皮革様シート状物の強度、風合い、さらには
シートを構成する極細繊維の繊度、水分散型ポリウレタ
ンの強度やモジュラス等を勘案し設定する必要がある
が、概ね繊維に対して30〜100重量%程度が好まし
い。
【0037】かかる水分散型ポリウレタンを付与するに
あたっては、必要に応じて感熱ゲル化剤、架橋剤、安定
剤、浸透剤等を添加して用いることができる。感熱ゲル
化剤としては特に制限はされず、ポリオキシアルキレン
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロッ
クポリマー、ポリオキシエチレンアシルエステル、ポリ
オキシエチレンポリアリールエーテル、アルキルフェノ
ール−ホルマリン縮合物のアルキレンオキシド付加物、
ノニオン系界面活性剤、オルガノポリシロキサン化合物
等を用いることができる。感熱ゲル化温度としては45
℃以下では分散液の安定性が悪く、85℃以上ではマイ
グレーション防止効果が小さいため、好ましくは45〜
85℃、さらに好ましくは50〜80℃、最も好ましく
は60〜75℃が良い。
【0038】架橋剤としては特に制限はされなく、従来
から知られているブロックイソシアネート、エポキシ化
合物、カルボジイミド化合物等を例示することができ
る。
【0039】安定剤としては特に制限はされなく、従来
から知られているヒンダードフェノール等の酸化防止
剤、ベンゾトリアゾール等の紫外線吸収剤、ヒンダード
アミン等のラジカル捕捉剤を用いることができる。
【0040】浸透剤としては特に制限はなく、フッ素系
化合物やアルコール等、公知の浸透剤を使用することが
できる。
【0041】さらにシートに水分散型ポリウレタンを含
浸した後、該シートを熱水や無機塩水に浸漬したり、ス
チーム雰囲気下で加熱したりして、水分の蒸発を抑えな
がらポリウレタンの分散を破壊することによりポリウレ
タンのマイグレーションを抑制することも可能である。
かかる処理を行うにあたっては公知の処理装置を用いる
ことができ、例えばスチームにより加熱する装置として
は、常圧スチーマー、高温スチーマー等が挙げられる
し、特開2000−160484号公報に示されている
ような処理装置が挙げられる。特に該公開特許に示され
ている装置を用いると、スチームとマイクロ波を併用す
ることができ、高いマイグレーション防止効果が得られ
るので好ましい。
【0042】次にシートを乾燥して水分を除去する。乾
燥にあたっては一般的な熱風乾燥機を用いることもでき
るし、ポリウレタンのマイグレーションを抑制するため
にシートを均一に加熱する目的でマイクロ波乾燥機を使
用しても良い。
【0043】こうして得られた極細繊維発現可能な繊維
をシート化し、ポリウレタン付与および極細繊維発現処
理を施した後、研削処理を施す。また、必要に応じて、
糊剤付与、プレス、コーティング、染色等の処理を行う
ことにより、立毛調皮革様シート状物を得ることができ
る。
【0044】かかる立毛形成処理としても従来から知ら
れている手法を採用することができるが、ボリューム感
のある立毛を得やすい点で、表面を研削して立毛を形成
せしめる方法が好ましい。例えば、かかる研削処理にお
いては、表面に砥粒を有する研磨材を回転させながらポ
リウレタンを含む繊維シート状物を押し付けて繊維シー
ト状物表面からポリウレタンを除去すると同時に繊維を
適当にカットして立毛を形成する。かかる研磨材として
はサンドペーパーや、表面に砥粒を有するロールを使用
することができる。
【0045】かかる研削処理は必要に応じて複数回繰り
返して施すことも可能である。
【0046】なお、ポリウレタン付与と立毛形成処理の
順番は、シート状物の種類によって適宜選択することが
好ましい。例えば、織物のごとき立毛の形成し難いもの
は、まず立毛を形成した後、ポリビニルアルコールを付
与し、さらに、ポリウレタン付与、また、必要に応じて
再度、立毛形成処理を施すことも可能である。
【0047】こうして得られた立毛調皮革様シート状物
に染色を施す。かかる染色については特に限定されるこ
とはなく、染料についてはポリエステル系極細繊維であ
れば分散染料、ポリアミド系極細繊維であれば酸性染料
や含金染料といった染料を用いることができる。また、
染色温度は高すぎるとポリウレタンが劣化する場合があ
り、逆に低すぎると繊維への染着が不十分となるため、
繊維の種類により変更するのがよく、110〜130℃
が好ましい。また、かかる染色処理を行う装置としては
特に限定はされなく、通常のポリエステルの染色に使用
できる装置であれば特に問題なく使用することができ
る。また、染色の均一性や再現性をアップする目的で染
色助剤を添加することは好ましい。
【0048】また、染色により、シート状物からポリウ
レタンと極細繊維を併せて3〜10重量%脱落せしめる
ことは本発明の好ましい様態の1つである。これにより
表面の立毛の捌けが改善されると同時に風合いも柔軟化
する。脱落量が3重量%より少ないとかかる改善効果は
小さく、10重量%より多いと染色機内が汚れてシート
に欠点を生じたり、物性が低下したりするので好ましく
ない。脱落量をかかる範囲に調整する方法としてはシー
トの性状により適正なものを選択する必要があるが、例
えばシート状物に揉み効果を与えながら染色できる液流
染色機を用い、さらに、揉み効果を充分発現せしめるよ
うな条件で染色する必要がある。かかる脱落量を左右す
る要因としては、染色機内でのシートの走行速度、染色
機のノズル径、染色温度、染色時間等が挙げられる。上
記脱落量を本発明の範囲内とするにはかかる要因を得よ
うとする皮革様シート状物の特性に応じて適正化する必
要がある。例えば、ポリウレタンの付き量が比較的少な
い場合はマイルドな条件、例えばシートの走行速度を遅
くしたり、染色機のノズル径を大きくしたり、染色温度
を低くしたり、染色時間を短くする必要があるし、逆に
ポリウレタン付き量が多いシートの場合はそれぞれの条
件を逆の方向に変更する必要がある。
【0049】
【実施例】以下、本発明を具体的に実施例を用いて説明
する。
【0050】なお、製品の破断強力は、製品を幅2c
m、長さ20cmの短冊状にカットしたサンプルをつか
み間隔10cm、引っ張り速度10cm/分の条件で測
定を行い、該測定を5回行ってそれらの平均値を採用し
た。 実施例1 海島型複合糸用口金を用いて海島複合繊維を作成した。
複合条件は以下の通りである。
【0051】海成分:ポリスチレン 島成分:ポリエチレンテレフタレート 海島比率:海30%、島70% 該海島複合繊維を3.1倍に延伸し、さらに捲縮を付与
した後、カットし原綿を得た。該原綿をクロスラッパー
を用いてウェブとし、さらにニードルパンチを施し、不
織布を得た。該不織布をアニオン系界面活性剤で強制乳
化されたエーテル系水分散型ポリウレタンの分散液に浸
漬した後、不織布に対しポリウレタン固形分が10重量
%となるようにマングルロールで絞り、100℃にて熱
風乾燥機で乾燥せしめた。
【0052】次に、該不織布からトリクロロエチレンに
て海成分を抽出し、0.08dtexの極細繊維とポリ
ウレタンからなるシートを得た。該シートを90℃の1
%水酸化ナトリウム水溶液に10分間浸漬し、充分に水
洗・乾燥を施した該シートをカチオン系界面活性剤で強
制乳化されたポリカーボネート系水分散型ポリウレタン
と会合型感熱ゲル化剤の混合液に浸漬した後、シート中
の繊維重量に対してポリウレタン固形分が55重量%と
なるようにマングルロールで絞り、さらに、スチームを
吹き込んで100℃に保った密閉容器中で10分間静置
した。その後、該シートを取り出し、熱風乾燥機にて1
00℃で乾燥し水分を蒸発・除去した。
【0053】こうして得られたシート状物の表面をバフ
ィングして立毛を形成し、その後、液流染色機にて13
0℃にて60分間分散染料で染色し、さらに常法で還元
洗浄を施し、立毛調皮革様シート状物を得た。該シート
の染色中でのポリウレタンと極細繊維の脱落量は5.5
重量%であった。
【0054】得られた立毛調皮革様シート状物は適度な
長さの立毛と極めて柔軟な風合いを有するものであっ
た。また、破断強度を測定したところ、6.2kg/c
mと実用に供するに十分なレベルであった。 比較例1 カチオン系界面活性剤の代わりにノニオン系界面活性剤
で強制乳化されたポリカーボネート系水分散型ポリウレ
タンを付与する以外は実施例1と同じ方法で皮革様シー
ト状物を得た。該シートの染色中でのポリウレタンと極
細繊維の脱落量は8.7重量%であった。得られた立毛
調皮革様シート状物は適度な長さの立毛と柔軟な風合い
を有するものであった。しかし、破断強度を測定したと
ころ、3.5kg/cmと低く、実用に供するに不十分
なレベルであった。 実施例2 海島型複合糸用口金を用いて海島複合繊維を作成した。
複合条件は以下の通りである。
【0055】海成分:5−ソディウムスルホ−イソフタ
ル酸を3モル%共重合したポリエチレンテレフタレート 島成分:ポリエチレンテレフタレート 海島比率:海40%、島60% 該海島複合繊維を3.3倍に延伸し、さらに捲縮を付与
した後、カットし原綿を得た。該原綿をクロスラッパー
を用いてウェブとし、さらにニードルパンチを施し、不
織布を得た。
【0056】該不織布にカルボキシル基を骨格に含む自
己乳化型ポリエーテル系水分散型ポリウレタン分散液を
含浸し、マングルロールで絞ってポリウレタン固形分が
不織布に対して15%になるように調節した後、100
℃にて熱風乾燥機で乾燥せしめた。次に該シート状物
を、90℃の1%水酸化ナトリウム水溶液にて海成分を
抽出し、0.05dtexの極細繊維とポリウレタンか
らなる基材を得た。該シートをカチオン系界面活性剤で
強制乳化されたポリカーボネート系水分散型ポリウレタ
ンと会合型感熱ゲル化剤の混合液に浸漬した後、シート
中の繊維重量に対してポリウレタン固形分が45重量%
となるようにマングルロールで絞り、さらに、スチーム
を吹き込んで100℃に保った密閉容器中で10分間静
置した。その後、該シートを取り出し、熱風乾燥機にて
100℃で乾燥し水分を蒸発・除去した。
【0057】こうして得られたシート状物の表面をバフ
ィングして立毛を形成し、その後、液流染色機にて13
0℃にて30分間、分散染料で染色し、該シートの染色
中でのポリウレタンと極細繊維の脱落量は2.5重量%
であった。さらに常法で還元洗浄を施し、立毛調皮革様
シート状物を得た。
【0058】得られた立毛調皮革様シート状物は適度な
長さの立毛と柔軟な風合いを有するものであった。ま
た、破断強度を測定したところ、6.0kg/cmと実
用に供するに十分なレベルであった。 比較例2 カチオン系界面活性剤の代わりにノニオン系界面活性剤
で強制乳化されたポリカーボネート系水分散型ポリウレ
タンを付与する以外は実施例1と同じ方法で皮革様シー
ト状物を得た。得られた立毛調皮革様シート状物は適度
な長さの立毛と柔軟な風合いを有するものであった。ま
た、破断強度を測定したところ、3.9kg/cmと低
く、実用に供するに不十分なレベルであった。 実施例3 染色時間を30分とした以外は実施例2と同じ方法で立
毛調皮革様シート状物を得た。得られた立毛調皮革様シ
ート状物は実施例2で得られたものよりはやや柔軟性は
劣るものの、適度な長さの立毛と柔軟な風合いを有する
ものであった。また、破断強度を測定したところ、6.
5kg/cmと実用に供するに十分なレベルであった。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、有機溶剤を含有しない
ポリウレタン水分散液を用いて、外観、風合い、物性に
優れた立毛調皮革様シート状物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA02 BA12 DA07 EA04 EA12 EA24 EA34 FA18 FA20 FA37 GA03 HA04 HA22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主として単繊維繊度が0.5dtex以下
    のポリエステル系極細繊維を含んでなるシートをアルカ
    リ水溶液で処理した後、カチオン系水分散型ポリウレタ
    ンを付与することを特徴とする皮革様シート状物の製造
    方法。
  2. 【請求項2】主として単繊維繊度が0.5dtex以下
    のポリエステル系極細繊維を発生することのできる極細
    繊維発生型繊維を含んでなるシートを作成し、該シート
    中の極細繊維発生型繊維をアルカリ水溶液で処理して極
    細繊維を発生せしめた後、引き続き発生した該極細繊維
    を含むシートを該アルカリ水溶液で処理し、しかる後、
    カチオン系水分散型ポリウレタンを付与するように構成
    したことを特徴とする請求項1に記載の皮革様シート状
    物の製造方法。
  3. 【請求項3】極細繊維発生型繊維が、スルホン基を有す
    る共重合ポリエステルを構成成分として含むものであ
    り、該共重合ポリエステルを溶解除去せしめることによ
    り極細繊維を発生するものであることを特徴とする請求
    項2に記載の皮革様シート状物の製造方法。
  4. 【請求項4】極細繊維発生型繊維を用いてシートを作成
    し、該シートに水分散型樹脂を付与した後、アルカリ水
    溶液で処理して極細繊維を発生せしめた後、カチオン系
    水分散型ポリウレタンを付与することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の皮革様シート状物の製造方
    法。
  5. 【請求項5】ポリウレタンの分散液に感熱ゲル化剤を添
    加することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の皮革様シート状物の製造方法。
  6. 【請求項6】染色により、シート状物からポリウレタン
    と極細繊維を合わせて3〜10重量%脱落せしめること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の皮革様シ
    ート状物の製造方法。
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