JP2003217469A - マスク支持フレーム及びそれを用いたカラー陰極線管 - Google Patents
マスク支持フレーム及びそれを用いたカラー陰極線管Info
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Abstract
化を防止することができると共に、ランディングのばら
つきを小さくすることのできる安価なマスク支持フレー
ムを実現する。 【解決手段】 マスク支持フレーム7を、長辺を構成す
る一対の第1フレーム構成部材11と、一対の第1フレ
ーム構成部材11の同じ側にある端部同士を連結するよ
うに第1フレーム構成部材11に溶接によって接合され
た、短辺を構成する一対の第2フレーム構成部材12と
により構成する。第1フレーム構成部材11に、その長
手方向と直交する面の断面形状が三角形状となるような
曲げ加工部11aを形成する。第1フレーム構成部材1
1の両端から所定の長さを有する部分を除く部分の曲げ
加工部11aの終縁部11bのみを長手方向に沿って第
1フレーム構成部材11の本体に溶接する。
Description
機や情報処理装置等に使用されるカラー陰極線管に関す
る。さらに詳細には、電子銃から出射される電子ビーム
の到達位置を規制するためのシャドウマスク(色選別電
極)を保持固定するためのマスク支持フレーム及びそれ
を用いたカラー陰極線管に関する。
れる一般的なカラー陰極線管の基本構成を示す。図6に
示すように、一般に、カラー陰極線管1は、内面に蛍光
面2aを有するフェイスパネル2と、フェイスパネル2
の後方に接続されたファンネル3とからなるバルブと、
ファンネル3のネック部3aに内蔵された電子銃4と、
フェイスパネル2の内面の蛍光面2aと所定の間隔を保
って前記バルブ内の所定の位置に配置され、電子銃4か
ら出射される電子ビームAの到達位置を規制するための
シャドウマスク6と、シャドウマスク6を保持固定する
ためのマスク支持フレーム7とを具備している。ここ
で、シャドウマスク6は、規則正しく配列された多数の
透孔を有している。尚、ファンネル3のネック部3a側
外周には、電子銃4から出射された電子ビームAを垂直
方向及び水平方向に偏向する偏向ヨーク5が配設されて
いる。
は、電子ビームの吸収によるシャドウマスクの熱膨張に
よってその透孔が変位し、その結果、透孔を通過する電
子ビームが蛍光面に正しく当たらなくなって色むらが発
生するいわゆるドーミング現象が生じる。このため、シ
ャドウマスクの温度上昇による熱膨張を吸収できるよう
な張力(テンション)を予め加えて、シャドウマスクを
マスク支持フレームに架張保持することが行われてい
る。以下、このようなシャドウマスク、マスク支持フレ
ームを『架張型マスク』、『架張型マスクフレーム』と
もいう。このようにシャドウマスクをマスク支持フレー
ムに架張保持すれば、シャドウマスクの温度が上昇して
も、シャドウマスクの透孔と蛍光面の蛍光体ドットとの
相互位置のずれを低減することができる。
成を示す。図7に示すように、マスク支持フレーム7
は、長辺を構成する一対の第1フレーム構成部材11
と、一対の第1フレーム構成部材11の同じ側にある端
部同士を連結するように第1フレーム構成部材11に溶
接によって接合された、短辺を構成する一対の第2フレ
ーム構成部材12とにより構成されている。また、長辺
を構成する第1フレーム構成部材11は、剛性を高めて
所定の強度を確保するために、その長手方向と直交する
面の断面形状が三角形状となるような曲げ加工部11a
を有しており、曲げ加工部11aの終縁部11bは長手
方向に沿って第1フレーム構成部材11の本体に溶接さ
れている。尚、長辺を構成する第1フレーム構成部材1
1の上面11cは、所定の曲率半径が得られるように切
削加工されており、この上面11cにシャドウマスク6
が接合される(図6、図8参照)。
0-7)を用いた架張型のマスク支持フレームにおいて
は、陰極線管動作時(画像表示時)のシャドウマスクの
熱膨張によるテンションの劣化、シャドウマスクに生じ
る『しわ』に対して、マスク支持フレーム全体がバネの
ようにしなる構造を採ることによって対処されていた。
このマスク支持フレームは、構造上、高い剛性と弾力性
を有するために、非常に重くなってしまう。そのため、
このマスク支持フレームは、第1及び第2フレーム構成
部材の中央部あるいはその近傍で熱補正を行う板バネに
よって支持されていた(図示せず)。
膨張係数:9×10-7)を用いた架張型のマスク支持フ
レームにおいては、インバー材自体の熱膨張係数が非常
に小さいため、弾力性を有する必要性が鉄材を用いた架
張型マスクフレームよりも少なく、剛性を重視して設計
すればよい。そして、この場合には、マスク支持フレー
ムの軽量化を図ることができるので、図7、図8に示す
ようなコーナー部で支持する機械的補正のスプリング材
(コーナースプリング材)14を採用することができる
(コーナー支持方式フレーム)。尚、図7、図8中、1
3はコーナースプリング材14を取り付けるための取付
板である。
化を図るためには、第1及び第2フレーム構成部材の材
料として安価な鉄材を用いるのが望ましい。一方、陰極
線管の特性を機械的に補正し、ランディングのばらつき
を小さくするためには、マスク支持フレームの支持方式
としてコーナー支持方式を採用することが望ましい。
レームを構成することができれば、ランディングのばら
つきを小さくすることのできるマスク支持フレームを低
コストで提供することが可能となる。
コーナー支持方式フレームを構成した場合、コーナース
プリング材を取り付けることは可能であるが、特に第1
フレーム構成部材の左右両端部近傍におけるバネ性(弾
力性)が少ないために、陰極線管を製造する際の熱処理
工程後、及び完成された陰極線管の動作時(画像表示
時)におけるシャドウマスクの熱膨張(ΔT=60℃)
によるテンションの劣化が激しくなってしまう。また、
完成された陰極線管において、シャドウマスクが振動し
て表示画像に影響したり、シャドウマスクに生じる『し
わ』に起因して色ずれが生じる等の問題が発生し易くな
る。
決するためになされたものであり、シャドウマスク端部
におけるテンションの劣化を防止することができると共
に、ランディングのばらつきを小さくすることができ、
しかも、シャドウマスクに関する特性の振動、シャドウ
マスクに生じる『しわ』に起因して生じる色ずれ等を防
止することのできる安価なマスク支持フレーム及びそれ
を用いたカラー陰極線管を提供することを目的とする。
め、本発明に係るマスク支持フレームの構成は、長辺を
構成する一対の第1フレーム構成部材と、前記一対の第
1フレーム構成部材の同じ側にある端部同士を連結する
ように前記第1フレーム構成部材に接合された、短辺を
構成する一対の第2フレーム構成部材とを具備するマス
ク支持フレームであって、前記第1フレーム構成部材の
両端から所定の長さを有する部分の曲げ剛性が前記第1
フレーム構成部材の他の部分の曲げ剛性に比べて小さい
ことを特徴とする。
例えば、鉄材を用いてコーナー支持方式フレームを構成
した場合であっても、コーナー部分のバネ性(弾力性)
を十分に確保することができる。すなわち、長辺端部が
撓み易い鉄製のコーナー支持方式フレームを実現するこ
とができる。このため、鉄材を用いてコーナー支持方式
フレームを構成した場合であっても、シャドウマスクの
架張時に、マスク支持フレームのコーナー部分を十分撓
ませた状態で、シャドウマスクをマスク支持フレームに
接合することができる。従って、鉄材を用いてコーナー
支持方式フレームを構成した場合であっても、第1フレ
ーム構成部材のコーナー部においても中央部と同様にフ
レームのバネ性を生かしたシャドウマスクの架張を行う
ことが可能となる。その結果、陰極線管を製造する際の
熱処理工程後、及び完成された陰極線管の動作時(画像
表示時)におけるシャドウマスクの熱膨張によるテンシ
ョンの劣化を防止することができると共に、ランディン
グのばらつきを小さくすることができ、しかも、シャド
ウマスクが振動して表示画像に影響したり、シャドウマ
スクに生じる『しわ』に起因して色ずれが生じる等の問
題を解消することのできる安価なマスク支持フレームを
実現することができる。
構成においては、前記第1フレーム構成部材に、その長
手方向と直交する面の断面形状が三角形状となるような
曲げ加工部が形成され、前記第1フレーム構成部材の両
端から所定の長さを有する部分を除く部分の前記曲げ加
工部の終縁部が長手方向に沿って前記第1フレーム構成
部材の本体に溶接されているのが好ましい。この好まし
い例によれば、第1フレーム構成部材の両端から所定の
長さを有する部分の曲げ剛性を前記第1フレーム構成部
材の他の部分の曲げ剛性に比べて小さくすることができ
る。
構成においては、前記第1フレーム構成部材の両端から
所定の長さを有する部分を除く部分に、その長手方向と
直交する面の断面形状が三角形状となるような曲げ加工
部が形成され、前記曲げ加工部の終縁部が長手方向に沿
って前記第1フレーム構成部材の本体に溶接されている
のが好ましい。この好ましい例によっても、第1フレー
ム構成部材の両端から所定の長さを有する部分の曲げ剛
性を前記第1フレーム構成部材の他の部分の曲げ剛性に
比べて小さくすることができる。
構成においては、前記第1フレーム構成部材の長手方向
の長さと前記第1フレーム構成部材の両端から所定の長
さを有する部分との比が1/75〜1/6の範囲にある
のが好ましい。この比が1/75を下回ると、コーナー
部分のバネ性(弾性)を十分に確保することが困難とな
る。また、この比が1/6を超えると、長辺を構成する
第1フレーム構成部材全体の剛性が低下して所定の強度
を確保することが困難となる。
構成においては、前記第1及び第2フレーム構成部材が
鉄材からなるのが好ましい。
構成においては、前記第1及び第2フレーム構成部材が
インバー材からなるのが好ましい。
面に複数色の蛍光体からなる蛍光面を有するフェイスパ
ネルと、前記フェイスパネルの後方に接続されたファン
ネルとからなるバルブと、前記ファンネルのネック部に
内蔵された電子銃と、前記電子銃から出射された電子ビ
ームを通過させるための複数の透孔を有し、かつ、前記
蛍光面と所定の間隔を保って配置されたシャドウマスク
と、前記シャドウマスクに一定の張力を与えた状態で前
記シャドウマスクを保持固定するためのマスク支持フレ
ームとを具備するカラー陰極線管であって、前記マスク
支持フレームとして前記本発明のマスク支持フレームを
用いることを特徴とする。
をさらに具体的に説明する。
るカラー陰極線管及びマスク支持フレームの基本構成
は、図6、図7、図8に示した一般的なカラー陰極線管
及び架張型マスクとその支持フレームと同様であるた
め、本実施の形態においては、図6、図7、図8をも参
照しながら説明する。
マスク支持フレームの一部を示す部分斜視図である。
カラー陰極線管は、内面に蛍光面2aを有するガラス等
で形成されたフェイスパネル2と、フェイスパネル2の
後方に接続され、ガラス等で形成されたファンネル3と
からなるバルブと、ファンネル3のネック部3aに内蔵
された電子銃4と、フェイスパネル2の内面の蛍光面2
aと所定の間隔を保って前記バルブ内の所定の位置に配
置され、電子銃4から出射される電子ビームAの到達位
置を規制するためのシャドウマスク6と、シャドウマス
ク6を保持固定するためのマスク支持フレーム7とを具
備している。ここで、シャドウスク6は、規則正しく配
列された多数の透孔17を有している(図8参照)。
尚、ファンネル3のネック部3a側外周には、電子銃4
から出射された電子ビームAを垂直方向及び水平方向に
偏向する偏向ヨーク5が配設されている。
は、長辺を構成する一対の第1フレーム構成部材11
と、一対の第1フレーム構成部材11の同じ側にある端
部同士を連結するように第1フレーム構成部材11に溶
接によって接合された、短辺を構成する一対の第2フレ
ーム構成部材12とにより構成されている。
は、板厚1.6〜2.0mm程度の鉄材(熱膨張係数:
118×10-7)をプレス打ち抜きし、かつ、曲げ加工
を施したものである。ここで、第1フレーム構成部材1
1は、剛性を高めて所定の強度を確保するために、その
長手方向と直交する面の断面形状が三角形状となるよう
な曲げ加工部11aを有している。尚、第1フレーム構
成部材11の上面11cは、所定の曲率半径が得られる
ように切削加工されており、この上面11cにシャドウ
マスク6が接合される(図6、図8参照)。
材12は、第1フレーム構成部材11と同様に、板厚
1.6〜2.0mm程度の鉄材をプレス打ち抜きし、か
つ、曲げ加工を施したものである。
7の各コーナー部に設けられたコーナースプリング材で
あり、このコーナースプリング材14をフェイスパネル
2のパネルピン9に係止することにより、マスク支持フ
レーム7がフェイスパネル2のコーナー部で支持され
る。また、図7、図8中、13はコーナースプリング材
14を取り付けるための取付板である。すなわち、本実
施の形態のマスク支持フレーム7は、いわゆる『コーナ
ー支持方式フレーム』となっている。
材11の曲げ加工部11aは、その終縁部11bの全体
が長手方向に沿って第1フレーム構成部材11の本体に
溶接されている。しかし、コストの低減とランディング
のばらつきの低減を図るべく、本実施の形態のように鉄
材を用いてコーナー支持方式フレームを構成した場合に
は、特にコーナー部分のバネ性(弾力性)が少ないため
に、シャドウマスク6の熱膨張によるテンションの劣化
が激しくなってしまう。
かる問題を解消すべく、図1に示すように、第1フレー
ム構成部材11の両端から所定の長さを有する部分を除
く部分の曲げ加工部11aの終縁部11bのみが長手方
向に沿って第1フレーム構成部材11の本体に溶接され
ている。
をこのように構成することにより、第1フレーム構成部
材11の両端から所定の長さを有する部分の曲げ剛性を
第1フレーム構成部材11の他の部分の曲げ剛性に比べ
て小さくすることができる。従って、本実施の形態のよ
うに鉄材を用いてコーナー支持方式フレームを構成した
場合であっても、コーナー部分のバネ性(弾力性)を十
分に確保することができる。図4に示すように、シャド
ウマスク6は、シャドウマスク6に矢印A方向の引張力
を加え、マスク支持フレーム7に矢印B方向の圧縮力を
加えた状態で、マスク支持フレーム7に溶接によって接
合されるが、本実施の形態のマスク支持フレーム7にお
いては、コーナー部分のバネ性(弾性)が十分確保され
ているため、シャドウマスク6の架張時に、マスク支持
フレーム7のコーナー部分を十分撓ませた状態で、シャ
ドウマスク6をマスク支持フレーム7に接合することが
できる。このため、本実施の形態のように鉄材を用いて
コーナー支持方式フレームを構成した場合であっても、
第1フレーム構成部材11のコーナー部においても中央
部と同様にフレームのバネ性を生かしたシャドウマスク
6の架張を行うことが可能となる。その結果、陰極線管
を製造する際の熱処理工程後、及び完成された陰極線管
の動作時(画像表示時)におけるシャドウマスク6の熱
膨張によるテンションの劣化を防止することができると
共に、ランディングのばらつきを小さくすることがで
き、しかも、シャドウマスクが振動して表示画像に影響
したり、シャドウマスクに生じる『しわ』に起因して色
ずれが生じる等の問題を解消することのできる安価なマ
スク支持フレーム7を実現することができる。
成において、第1フレーム構成部材11の長手方向の長
さと第1フレーム構成部材11の両端から所定の長さを
有する部分との比は1/75〜1/6の範囲にあるのが
望ましい。この比が1/75を下回ると、コーナー部分
のバネ性(弾力性)を十分に確保することが困難とな
る。また、この比が1/6を超えると、長辺を構成する
第1フレーム構成部材11全体の剛性が低下して所定の
強度を確保することが困難となる。
いて、第1フレーム構成部材11の曲げ加工部11aに
おける終縁部11bの溶接状態の違いによる加圧時(図
4参照)のフレーム変形量の変化の様子を調べた。図2
に、その結果を示す。このフレーム変形量は、均一荷重
8820Nを加えたときの変形量である。また、同じカ
ラー陰極線管を用いて、第1フレーム構成部材11の曲
げ加工部11aにおける終縁部11bの溶接状態の違い
によるシャドウマスク6のテンション分布の変化の様子
を調べた。図3に、その結果を示す。尚、図2、図3
中、◆は曲げ加工部11aの終縁部11bの全体が長手
方向に沿って第1フレーム構成部材11の本体に溶接さ
れている場合、■は第1フレーム構成部材11の両端か
ら100mmの長さを有する部分を除く部分の曲げ加工
部11aの終縁部11bのみが長手方向に沿って第1フ
レーム構成部材11の本体に溶接されている場合(以下
『100mm加工品』という)、▲は第1フレーム構成
部材11の両端から50mmの長さを有する部分を除く
部分の曲げ加工部11aの終縁部11bのみが長手方向
に沿って第1フレーム構成部材11の本体に溶接されて
いる場合(以下『50mm加工品』という)をそれぞれ
表している。
の端部の変形量は、曲げ加工部11aにおける終縁部1
1bの未溶接部分が多いほど大きくなっている。また、
図3に示すように、マスク支持フレーム7の端部のテン
ションも、変形量が大きいほど高くなっている。但し、
100mm加工品の場合には、溶接有無の境界部分でテ
ンションダウンが大きくなっている。従って、三者の中
では、50mm加工品(第1フレーム構成部材11の長
手方向の長さ(650mm)と第1フレーム構成部材1
1の両端から所定の長さを有する部分との比:1/1
3)のマスク支持フレーム7を用いた場合に、良好な結
果が得られることが分かる。
態においては、第1フレーム構成部材11の両端から所
定の長さを有する部分を除く部分の曲げ加工部11aの
終縁部11bのみが長手方向に沿って第1フレーム構成
部材11の本体に溶接されたマスク支持フレーム7を例
に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこの構成のマス
ク支持フレームに限定されるものではない。すなわち、
第1フレーム構成部材の両端から所定の長さを有する部
分の曲げ剛性が第1フレーム構成部材の他の部分の曲げ
剛性に比べて小さくなるように構成されたマスク支持フ
レームであれば、本発明の所期の目的を達成することが
できる。以下、この目的を達成することができるマスク
支持フレームの他の構成例について説明する。
マスク支持フレームの一部を示す部分斜視図である。
11の両端から所定の長さを有する部分を除く部分に
は、その長手方向と直交する面の断面形状が三角形状と
なるような曲げ加工部11aが形成されている。そし
て、曲げ加工部11aの終縁部11bの全体が長手方向
に沿って第1フレーム構成部材11の本体に溶接されて
いる。その他の構成は上記第1の実施の形態と同様であ
るため、その説明は省略する。
をこのように構成することにより、第1フレーム構成部
材11の両端から所定の長さを有する部分の曲げ剛性を
第1フレーム構成部材11の他の部分の曲げ剛性に比べ
て小さくすることができるので、本発明の所期の目的を
達成することができる。
においても、第1フレーム構成部材11の長手方向の長
さと第1フレーム構成部材11の両端から所定の長さを
有する部分との比は1/75〜1/6の範囲にあるのが
望ましい。
ては、鉄材からなるマスク支持フレームを例に挙げて説
明したが、本発明は必ずしもこの構成のマスク支持フレ
ームに限定されるものではない。例えば、インバー材
(Ni−Fe合金)(熱膨張係数:9×10-7)を用い
て本発明のマスク支持フレームを構成すれば、鉄材から
なるマスク支持フレームと同様にシャドウマスクに生じ
る『しわ』の防止に効果があり、また、インバー材から
なるマスク支持フレームにおいて更なる軽量化を図る構
成とすることができる等、マスク支持フレームに必要な
強度との関係での設計裕度を高めることができる。
例えば、鉄材を用いてコーナー支持方式フレームを構成
した場合であっても、コーナー部分のバネ性(弾性)を
十分に確保することができるので、陰極線管を製造する
際の熱処理工程後、及び完成された陰極線管の動作時
(画像表示時)のシャドウマスクの熱膨張によるテンシ
ョンの劣化を防止することができると共に、ランディン
グのばらつきを小さくすることができ、しかも、シャド
ウマスクが振動して表示画像に影響したり、シャドウマ
スクに生じる『しわ』に起因して色ずれが生じる等の問
題を解消することのできる安価なマスク支持フレームを
実現することができる。また、例えば、インバー材を用
いて本発明のマスク支持フレームを構成すれば、鉄材か
らなるマスク支持フレームと同様にシャドウマスクに生
じる『しわ』の防止に効果があり、また、インバー材か
らなるマスク支持フレームにおいて更なる軽量化を図る
構成とすることができる等、マスク支持フレームに必要
な強度との関係での設計裕度を高めることができる。
フレームの一部を示す部分斜視図
フレームの第1フレーム構成部材の曲げ加工部における
終縁部の溶接状態の違いによる加圧時のフレーム変形量
の変化の様子を示す図
フレームの第1フレーム構成部材の曲げ加工部における
終縁部の溶接状態の違いによるシャドウマスクのテンシ
ョン分布の変化の様子を示す図
示す斜視図
フレームの一部を示す部分斜視図
図
成を示す斜視図
レームを示す斜視図
Claims (7)
- 【請求項1】 長辺を構成する一対の第1フレーム構成
部材と、前記一対の第1フレーム構成部材の同じ側にあ
る端部同士を連結するように前記第1フレーム構成部材
に接合された、短辺を構成する一対の第2フレーム構成
部材とを具備するマスク支持フレームであって、 前記第1フレーム構成部材の両端から所定の長さを有す
る部分の曲げ剛性が前記第1フレーム構成部材の他の部
分の曲げ剛性に比べて小さいことを特徴とするマスク支
持フレーム。 - 【請求項2】 前記第1フレーム構成部材に、その長手
方向と直交する面の断面形状が三角形状となるような曲
げ加工部が形成され、前記第1フレーム構成部材の両端
から所定の長さを有する部分を除く部分の前記曲げ加工
部の終縁部が長手方向に沿って前記第1フレーム構成部
材の本体に溶接されている請求項1に記載のマスク支持
フレーム。 - 【請求項3】 前記第1フレーム構成部材の両端から所
定の長さを有する部分を除く部分に、その長手方向と直
交する面の断面形状が三角形状となるような曲げ加工部
が形成され、前記曲げ加工部の終縁部が長手方向に沿っ
て前記第1フレーム構成部材の本体に溶接されている請
求項1に記載のマスク支持フレーム。 - 【請求項4】 前記第1フレーム構成部材の長手方向の
長さと前記第1フレーム構成部材の両端から所定の長さ
を有する部分との比が1/75〜1/6の範囲にある請
求項1に記載のマスク支持フレーム。 - 【請求項5】 前記第1及び第2フレーム構成部材が鉄
材からなる請求項1に記載のマスク支持フレーム。 - 【請求項6】 前記第1及び第2フレーム構成部材がイ
ンバー材からなる請求項1に記載のマスク支持フレー
ム。 - 【請求項7】 内面に複数色の蛍光体からなる蛍光面を
有するフェイスパネルと、前記フェースパネルの後方に
接続されたファンネルとからなるバルブと、 前記ファンネルのネック部に内蔵された電子銃と、 前記電子銃から出射された電子ビームを通過させるため
の複数の透孔を有し、かつ、前記蛍光面と所定の間隔を
保って配置されたシャドウマスクと、 前記シャドウマスクに一定の張力を与えた状態で前記シ
ャドウマスクを保持固定するためのマスク支持フレーム
とを具備するカラー陰極線管であって、 前記マスク支持フレームとして請求項1〜6のいずれか
に記載のマスク支持フレームを用いることを特徴とする
カラー陰極線管。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007861A JP3872348B2 (ja) | 2002-01-16 | 2002-01-16 | マスク支持フレーム及びそれを用いたカラー陰極線管 |
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