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JP2003196995A - 半導体記憶装置およびその試験方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその試験方法

Info

Publication number
JP2003196995A
JP2003196995A JP2001394114A JP2001394114A JP2003196995A JP 2003196995 A JP2003196995 A JP 2003196995A JP 2001394114 A JP2001394114 A JP 2001394114A JP 2001394114 A JP2001394114 A JP 2001394114A JP 2003196995 A JP2003196995 A JP 2003196995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spare
word line
address
normal
memory cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001394114A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Akamatsu
宏 赤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001394114A priority Critical patent/JP2003196995A/ja
Priority to US10/269,062 priority patent/US6728149B2/en
Priority to TW91123706A priority patent/TW574705B/zh
Priority to DE10252820A priority patent/DE10252820A1/de
Priority to KR1020020080616A priority patent/KR20030055114A/ko
Priority to CN02157461A priority patent/CN1428788A/zh
Publication of JP2003196995A publication Critical patent/JP2003196995A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11C29/00Checking stores for correct operation ; Subsequent repair; Testing stores during standby or offline operation
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
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    • G11C29/70Masking faults in memories by using spares or by reconfiguring
    • G11C29/78Masking faults in memories by using spares or by reconfiguring using programmable devices
    • G11C29/785Masking faults in memories by using spares or by reconfiguring using programmable devices with redundancy programming schemes
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
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    • G11C29/04Detection or location of defective memory elements, e.g. cell constructio details, timing of test signals
    • G11C29/08Functional testing, e.g. testing during refresh, power-on self testing [POST] or distributed testing
    • G11C29/12Built-in arrangements for testing, e.g. built-in self testing [BIST] or interconnection details
    • G11C29/18Address generation devices; Devices for accessing memories, e.g. details of addressing circuits
    • G11C29/24Accessing extra cells, e.g. dummy cells or redundant cells

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  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良アドレスのプログラム不良に起因するワ
ード線多重選択を検出する。 【解決手段】 スペアアドレス変換回路(14)によ
り、データ書込み時とデータ読出時とで、スペアサブワ
ード線(SSWL0−SSWL3)に対するアドレスの
割当をノーマルサブワード線(NSWL0−NSWL
3)のアドレス割当と異ならせる。アドレス変換前およ
び変換後のスペアワード線には逆のデータパターンが格
納されるようにデータを書込む。マルチセレクション発
生時においては、対応のビット線においてデータの衝突
が生じるため、マルチセレクションを確実に検出するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体記憶装置お
よびその試験方法に関し、特に、不良ビット救済のため
のスペアメモリセルを有する半導体記憶装置およびその
試験方法に関する。より特定的には、この発明は、不良
アドレスのプログラムのプログラム不良を正確に検出す
ることのできる半導体記憶装置およびその試験方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図24は、従来の半導体記憶装置の要部
の構成を概略的に示す図である。図24において、半導
体記憶装置は、行列状に配列される複数のノーマルメモ
リセルを含むノーマルアレイ900と、このノーマルア
レイ900の不良メモリセルを救済するためのスペアメ
モリセルを含むスペアアレイ902と、内部アドレス信
号intADに従ってノーマルアレイ900のメモリセ
ル行を選択するノーマル行選択回路904と、ノーマル
アレイ900の不良アドレスを記憶し、内部アドレス信
号intADが不良アドレスを指定するときスペアロウ
イネーブル信号SREを生成しかつスペアアレイ902
のスペアメモリセル行を指定するスペアアドレスプログ
ラム回路906と、不良アドレスプログラム回路906
の出力信号に従ってスペアアレイ902の対応のスペア
メモリセル行を選択状態へ駆動するスペア行選択回路9
08を含む。
【0003】不良アドレスプログラム回路906におい
て、スペアアレイ902の複数行のスペアメモリセルを
それぞれ指定する不良アドレスがプログラムされている
場合には、これらの不良アドレスそれぞれに対応して、
内部アドレス信号intADが不良アドレスを指定して
いるか否かを示す信号が生成され、それらの信号のOR
により、スペアロウイネーブル信号SREが生成され
る。不良アドレスそれぞれに対応してスペアワード線が
配置される。
【0004】スペアロウイネーブル信号SREが活性化
されると、ノーマル行選択回路904の行選択動作が禁
止される。したがって、ノーマルアレイ900におい
て、不良メモリセル行がアドレス指定された場合には、
スペアアレイ902のスペアメモリセル行が選択状態ヘ
駆動される。不良ノーマルメモリセル行が、スペアメモ
リセル行で置換され、等価的に、不良メモリセル行が救
済される。これにより、不良メモリセル行が救済され、
製品歩留まりを改善することができる。
【0005】このスペアアレイ902においては、不良
メモリセル行の救済を行なうスペア行の他に、ノーマル
アレイ900における不良メモリセル列を置換により救
済するための、スペア列も設けられる。
【0006】図25は、たとえば特開平11−2038
88号公報に示される不良アドレスプログラム回路の構
成を示す図である。この図25に示す不良アドレスプロ
グラム回路906においては、行アドレスビットRA0
−RAnと補の行アドレスビット/RA0−/RAnと
に従って、不良アドレスが指定されたか否かの特定が行
なわれる。
【0007】図25において、この不良アドレスプログ
ラム回路906は、行アドレスビットRA0−RAnを
それぞれゲートに受けるNチャネルMOSトランジスタ
TR0−TRnと、補の行アドレスビット/RA0−/
RAnをそれぞれゲートに受けるNチャネルMOSトラ
ンジスタZTR0−ZTRnと、MOSトランジスタT
R0−TRnそれぞれと判定ノード912の間に接続さ
れるヒューズ素子FU0−FUnと、MOSトランジス
タZTR0−ZTRnと判定ノード912の間にそれぞ
れ接続されるヒューズ素子ZFU0−ZFUnと、プリ
チャージ指示信号ZPRに従って判定ノード912を電
源電圧VccレベルにプリチャージするPチャネルMO
Sトランジスタ910を含む。この判定ノード912か
ら、スペアロウイネーブル信号SREiが出力される。
MOSトランジスタTR0−TRnおよびZTR0−Z
TRnの各々のソースは、接地ノードに接続される。
【0008】この図25に示す不良アドレスプログラム
回路906においては、不良アドレスを指定するときに
Hレベルとなるビットに対応するヒューズ素子がレーザ
光等のエネルギ線により溶断される。たとえば不良アド
レスがアドレス(RA0…RAn)=(100…01)
の場合、ヒューズ素子FU0およびFUnと、ZFU1
ないしZFUn−1が、溶断される。
【0009】不良アドレスが存在しない場合には、全ヒ
ューズ素子が非溶断状態に維持される。
【0010】スペア行それぞれに対して、不良アドレス
プログラム回路が配置されており、行選択時において、
スペアロウイネーブル信号SREiが活性化されると、
対応のスペア行(ワード線)が選択状態へ駆動される。
ノーマル行選択回路910に対しては、各スペア行に対
して配置される不良アドレスプログラム回路の出力信号
SREiのORに従って生成される。
【0011】プリチャージサイクルにおいては、アドレ
スビットRA0−RAnおよび/RA0−/RAnが、
全てLレベルであり、判定ノード912の放電経路は遮
断されており、判定ノード912は、MOSトランジス
タ910により電源電圧Vccレベルにプルチャージさ
れる。
【0012】行選択動作時において、不良行アドレスが
指定された場合には、このHレベルのアドレスビットに
対応するヒューズ素子が溶断されているため、判定ノー
ド912の放電経路は存在しない。したがって、スペア
ロウイネーブル信号SREiはHレベルを維持し、スペ
ア行選択回路908が活性化され、スペアアレイ902
の対応のスペアメモリセル行が選択される。
【0013】ノーマル行選択回路904に対して与えら
れるスペアロウイネーブル信号SREは、不良アドレス
が指定されたとき、スペアロウイネーブル信号SREi
に従って活性化される。
【0014】一方、不良アドレスと異なるアドレスが指
定された場合、このヒューズ素子FU0−FUnおよび
ZFU0−ZFUnのうち、非溶断状態のヒューズ素子
に対して設けられるMOSトランジスタのゲートへ与え
られるアドレスビットがHレベルとなる。したがって、
判定ノード912は、接地電圧レベルに放電され、スペ
アロウイネーブル信号SREiが、Lレベルに駆動さ
れ、ノーマル行選択回路904が、内部アドレス信号i
ntADに従ってノーマルメモリセル行を選択する。ス
ペアロウイネーブル信号SREiは非活性状態であり、
スペア行選択回路908は、非活性状態を維持する。
【0015】なお、プリチャージ指示信号ZPRは、ス
タンバイサイクル時に活性化されて、判定ノード912
を電源電圧Vccレベルにプリチャージし、メモリセル
選択を行なうアクティブサイクル時においては、このプ
リチャージ指示信号ZPRはHレベルであり、MOSト
ランジスタ910は、非導通状態を維持する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】不良アドレスのプログ
ラム時において、ヒューズ素子の溶断が完全に行なわれ
た場合には、スペアロウイネーブル信号SRE(SRE
i)は、不良アドレスが指定されたか否かに応じて、電
源電圧Vccレベルまたは接地電圧レベルとなり、確実
に、不良メモリセルがスペアメモリセルで置換され、不
良の救済が行なわれる。
【0017】一方、このヒューズ素子FU(FU0−F
Un)またはZFU(ZFU0−ZFUn)の溶断が、
完全に失敗した場合には、不良アドレスが指定されて
も、スペアロウイネーブル信号SRE(SREi)は、
Lレベルとなり、スペアメモリセルは選択されないた
め、不良行のスペアメモリセルでの置換は行なわれず、
不良救済は行なわれない。この場合には、出荷前の製品
テストにより、不良アドレスのプログラム不良を検出す
ることができる。
【0018】しかしながら、ヒューズ素子の溶断が不完
全に行なわれた場合、不完全に溶断されたヒューズ素子
を介して微小電流が流れる。
【0019】図26は、不完全な溶断状態のヒューズ素
子の状態の一例を示す図である。図26においては、ヒ
ューズ素子FUiが不完全に溶断され、一部が接続され
た状態となっている。この状態で、対応のMOSトラン
ジスタTRiへ、Hレベルのアドレスビットが与えられ
ると、判定ノード912から接地ノードへ微小電流Iが
流れる。
【0020】不良アドレス指定時において、この微小電
流Iにより、スペアロウイネーブル信号SRE(SRE
i)が中間電圧レベルとなり、その電圧レベルにより、
スペア行選択回路908がスペア行選択動作を行なう場
合とノーマル行選択回路904が活性化されてノーマル
行選択動作を行なう場合とが生じる。この場合、不良メ
モリセルの救済が行なわれる場合とメモリセルの救済が
行なわれない場合とが混在するため、動作中の間欠不良
が生じる。この間欠不良の場合、不良が不良アドレスに
おいて発生するため、同様、さまざまなテストパターン
を用いて試験することにより、検出することができる。
【0021】また、このスペアロウイネーブル信号SR
Eが中間電圧レベルの場合、その電圧レベルによって
は、スペア行選択回路908およびノーマル行選択回路
904がともに活性状態とされ、不良ノーマルワード線
とスペアワード線がともに選択状態ヘ駆動されるマルチ
セレクション(ワード線の多重選択)が生じる。
【0022】図27は、ノーマルワード線NWLとスペ
アワード線SPWLのメモリセルの配列を概略的に示す
図である。図27において、ノーマルワード線NWLと
スペアワード線SPWLとが交差する方向にビット線B
L0,/BL0−BLm,/BLmが配置される。これ
らのビット線BL0,/BL0−BLm,/BLmは、
それぞれ対をなして配設される。ノーマルワード線NW
Lとビット線BL0,/BL1,…,/BLmの交差部
に対応してノーマルメモリセルNMCが配置される。ま
た、スペアワード線SPWLとビット線BL0,/BL
1,…,/BLmの交差部に対応してスペアメモリセル
SMCが配設される。
【0023】通常、メモリセルアレイにおいては、メモ
リセルMCが行列状に配列され、ノーマルワード線に接
続されるメモリセルMCがノーマルメモリセルNMCと
して用いられ、スペアワード線SPWLに接続されるメ
モリセルがスペアメモリセルSMCとして用いられる。
このメモリアレイにおいては、スペアメモリセルSMC
とノーマルメモリセルNMCとが連続するパターンで配
置される。
【0024】この不良ノーマルワード線NWLが、スペ
アワード線SPWLと同じメモリセルの接続配置を有す
る場合において、不良ノーマルワード線NWLとスペア
ワード線SPWLが同時に選択された状態を考える。こ
の場合、ノーマルメモリセルNMCおよびスペアメモリ
セルSMCに格納されたデータが、同じビット線上に読
出されることになる。また、マルチセレクションが生じ
ている場合、常に、スペアメモリセルSMCとノーマル
メモリセルNMCには同じ論理レベルのデータが書込ま
れて読出されることになり、マルチセレクションが生じ
ているか否かを識別することができないという問題が生
じる。
【0025】このようなマルチセレクションを識別する
ためには、ノーマルメモリセルNMCとスペアメモリセ
ルSMCとに互いに論理レベルの異なるデータを書込む
必要が生じる。この場合、不良アドレスプログラム後に
おいて、強制的に、不良ノーマルワード線NWLを選択
状態としてあるデータパターンを書込み、またスペアワ
ード線SPWLを強制的に選択状態ヘ駆動して、この不
良ノーマルワード線NWLに書込まれたデータと論理レ
ベルが反対のデータパターンを書込む必要がある。
【0026】不良ワード線と対応のスペアワード線とに
おいてメモリセルの接続パターンが異なる場合において
も、一方のワード線においてメモリセルがビット線BL
に接続され、他方のワード線においてメモリセルが補の
ビット線/BLに接続されるため、マルチセレクション
が生じた場合においては、ノーマルおよびスペアメモリ
セルに対しては逆の論理レベルのデータが格納され、デ
ータの読出時においては、書込んだデータと同じ論理レ
ベルのデータが読み出されるため、マルチセレクション
を検出することができない。
【0027】このため、さまざまなデータパターンを書
込んで試験を行なう場合、単にマルチセレクションの検
出のためだけに、不良アドレスを記憶し、その不良アド
レスに書込まれるデータパターンと論理レベルを反転さ
せたデータパターンを、スペアワード線SPWLに対し
て書込む必要がある。すなわち、スペアワード線と対応
の不良ノーマルワード線に対しては、逆の論理レベルの
データパターンを書込む必要がある。このマルチセレク
ションの検出を、他の様々なデータパターンをメモリセ
ルに格納してメモリセルのリークの存在を検出するテス
トなどと同時に行なう場合、そのデータパターンが制限
されテストデータパターンに対し制約が生じるという問
題が生じる。
【0028】それゆえ、この発明の目的は、不良アドレ
スプログラムが正確に行なわれているかを確実に検出す
ることのできる半導体記憶装置を提供することである。
【0029】この発明の他の目的は、正確に、ワード線
のマルチセレクションが生じているかを検出することの
できる半導体記憶装置を提供することである。
【0030】この発明のさらに他の目的は、このワード
線のマルチセレクションの検出を確実に行なうことので
きる半導体記憶装置の試験方法を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置は、行列状に配列される複数のノーマルメモリセ
ルと、各ノーマルメモリセル行に対応して配置され、各
々に対応の行のノーマルメモリセルが接続される複数の
ノーマルワード線と、ノーマルメモリセルと列を共有す
るように行列状に配列される複数のスペアメモリセル
と、スペアメモリセル行に対応して配置され、各々に対
応の行のスペアメモリセルが接続する複数のスペアワー
ド線と、不良ノーマルワード線のアドレスをプログラム
するための不良アドレスプログラム回路とを含む。この
不良アドレスプログラム回路は、外部アドレスとプログ
ラムされた不良アドレスとの一致/不一致判定結果を示
す一致指示信号を生成する回路を含む。
【0032】この発明に係る半導体記憶装置は、さら
に、外部アドレスと一致指示信号とに従って複数のノー
マルワード線とスペアワード線とから対応のワード線を
選択するためのワード線選択回路と、外部アドレスと複
数のスペアワード線との対応関係を変更するためのアド
レス変更回路とを含む。
【0033】好ましくは、このアドレス変更回路は、テ
スト動作モード指示信号に従って、通常動作モード時と
異なるスペアワード線が選択されるように外部アドレス
とスペアワード線との対応関係を変更する。
【0034】好ましくは、ノーマルおよびスペアメモリ
セル列に対応して配置され、各々に対応の列のノーマル
およびスペアメモリセルが接続される複数のビット線対
が設けられる。アドレス変更回路は、不良ノーマルワー
ド線と列方向に関して同一パターンでスペアメモリセル
が接続されるスペアワード線を選択するように外部アド
レスとスペアワード線との対応関係を変更する。
【0035】また、これに代えて、好ましくは、スペア
およびノーマルメモリセル列に対応してかつ各々に対応
の列のノーマルおよびスペアメモリセルが接続される複
数のビット線対が設けられる。アドレス変更回路は、こ
の不良ノーマルワード線と列方向に関して異なるパター
ンでスペアメモリセルが接続されるスペアワード線を選
択するようにスペアワード線と外部アドレスとの対応関
係を変更する。
【0036】また、これに代えて、好ましくは、ノーマ
ルおよびスペアメモリセル列に対応して各々に対応の列
のスペアおよびノーマルメモリセルが接続する複数のビ
ット線対が設けられる。アドレス変更回路は、通常動作
モード時においては、不良アドレスの不良ノーマルワー
ド線と列方向において同一パターンでメモリセルが接続
されるスペアワード線が選択され、テスト動作モード時
においては、この不良ノーマルワード線と列方向におい
て同一のパターンでメモリセルが接続される別のスペア
ワード線が選択されるようにアドレスの対応関係の変更
を行なう。
【0037】また、これに代えて、好ましくは、ノーマ
ルおよびスペアメモリセルに対応してかつ各々に対応の
列のスペアおよびノーマルメモリセルが接続される複数
のビット線対が設けられる。アドレス変更回路は、通常
動作モード時においては、不良アドレスの不良ワード線
と列方向において同一パターンでメモリセルが接続され
るスペアワード線が選択され、テスト動作モード時にお
いては、この不良ワード線と列方向において異なるパタ
ーンでメモリセルが接続されるスペアワード線が選択さ
れるようにアドレスの変更を行なう。
【0038】好ましくは、アドレス変更回路は、スペア
ワード線のアドレスの偶数/奇数の変換を行なう。
【0039】好ましくは、ノーマルワード線およびスペ
アワード線の各々は、階層ワード線構成を有する。不良
ノーマルアドレスプログラム回路は、不良ノーマルメモ
リセル行に対応して配置されるメインワード線アドレス
をプログラムして記憶する。ワード線選択回路は、一致
指示信号と外部アドレスのメインワード線を指定するメ
インワード線アドレスとに従ってノーマルメインワード
線を選択するノーマルメインワード線選択回路と、外部
アドレスのサブワード線を指定するサブワード線アドレ
スに従ってノーマルワード線のサブワード線を選択する
サブワード線選択信号を生成するノーマルサブワード線
選択回路と、一致指示信号に従ってスペアワード線のス
ペアメインワード線を選択するスペアメインワード線選
択回路と、サブワード線アドレスに従ってスペアサブワ
ード線を選択するスペアワード線選択信号を生成するス
ペアサブワード線選択回路とを含む。アドレス変更回路
は、このスペアサブワード線選択回路に与えられるサブ
ワード線アドレスを変更する。
【0040】好ましくは、スペアサブワード線選択回路
とノーマルサブワード線選択回路とは、別々の回路で構
成される。
【0041】これに代えて、好ましくは、スペアサブワ
ード線選択回路とノーマルサブワード線選択回路とは同
一の選択回路で構成される。個の同一の選択回路の出力
信号が共通にノーマルおよびスペアサブワード線に伝達
される。アドレス変更回路は、スペアサブワード線を選
択する動作モード時において外部アドレスに含まれるサ
ブワード線アドレスの変更を行って同一の選択回路に伝
達する。
【0042】また、好ましくは、サブワード線アドレス
は複数のビットで構成され、ワード線選択回路は、サブ
ワード線アドレスに従って複数ビットの相補内部サブワ
ード線アドレスを生成する内部アドレス生成回路を含
む。アドレス変更回路は、サブワード線アドレスの相補
ビットの位置を変更してスペアサブワード線選択回路へ
伝達する。
【0043】好ましくは、アドレス変更回路は、サブワ
ード線アドレスの特定の1ビットに対して生成された相
補ビットの位置を交換してスペアサブワード線選択回路
へ伝達する。
【0044】この発明に従う半導体記憶装置の試験方法
は、行列状に配列される複数のノーマルメモリセルと、
これら複数のノーマルメモリセルの不良ノーマルメモリ
セルを救済するための複数行に配置されるスペアメモリ
セルとを有する半導体記憶装置の試験方法であり、これ
らのノーマルおよびスペアメモリセルは列を共有して配
置される。
【0045】この発明に従う試験方法は、スペアメモリ
セルと少なくともスペアメモリセルに対応して配置され
るノーマルメモリセルの所定の関係を満たす行アドレス
に対し、各列において論理レベルが異なるようにデータ
を書込むステップと、メモリセルの格納データを読出し
て書込データと読出データとが論理レベルが同一である
かを判定するステップとを含む。データの書込み時とデ
ータの読出時とではスペアワード線と外部アドレスとの
対応関係が異なる。
【0046】好ましくは、ノーマルおよびスペアメモリ
セルは、メモリセルアレイにおいて列方向において4行
を単位として同一パターンで配置される。スペアメモリ
セルの行アドレスの変更は、偶数アドレスと奇数アドレ
スとの変更を行なうステップを含む。
【0047】また、好ましくは、スペアメモリアドレス
の変更は、複数のビットの外部アドレスのうちの特定の
1ビットのアドレスの論理レベルを反転するステップを
含む。
【0048】スペアメモリセル行のアドレスを変更する
ことにより、このスペアワード線のアドレス変更に応じ
て、スペアメモリセルおよびノーマルメモリセルを含む
メモリセルアレイにおいて、行単位でデータを書込む場
合に、ノーマル行およびスペア行に対し同一パターンで
テストデータを書込んでも、データ読出時において、不
良ノーマルワード線に対するテストデータパターンと対
応のスペアワード線に対するテストデータパターンを異
ならせることができる。これにより、スペアワード線お
よびノーマルワード線に対し条件を同じとしてメモリア
レイ内において所望のテストパターンのテストデータを
書込むことができ、テストデータパターンの自由度を改
善することができる。
【0049】通常動作時において、たとえば同一のパタ
ーンで配置されるメモリセルが接続されるスペアワード
線が選択される場合に、マルチセレクションが生じて
も、ビット線においては、書込み時と読出時とで異なる
データパターンが読み出されるためデータの衝突が生じ
る。従って、個のビット線に読み出されたデータをセン
スアンプにより増幅しても、期待値と異なるため、この
マルチセレクションを確実に検出することができる。
【0050】特に、ノーマルワード線とスペアワード線
とに対してデータを書込む場合、スペアワード線アドレ
スの偶数/奇数の変換を行なった場合において、ノーマ
ル行およびスペア行の区別なく偶数アドレスと奇数アド
レスに対し反対の論理レベルのデータを書込むだけでよ
く、スペア行とノーマル行とを区別することなくテスト
データの書込を行なうことができる。したがって、メモ
リセル間リークなどのテストと同時に、マルチセレクシ
ョンの発生を検出することができる。
【0051】また、このヒューズプログラムの不良/良
検出動作を、パッケージ実装前のウェハレベルの半導体
記憶装置に対して実行することにより、不良アドレスの
プログラム不良を検出した場合に、この不良アドレスの
再プログラムを行なうことができ、製品歩留まりが改善
される。
【0052】以上のようにして、不良アドレスプログラ
ム時におけるヒューズ切断不良が発生してマルチセレク
ションが生じる場合においても、正確に、このマルチセ
レクションを検出することができる。特に、このヒュー
ズ切断不良により、マルチセレクションが生じる場合と
生じない場合が生じるという不良が発生する場合におい
ても、さまざまなテストデータパターンを用いてマルチ
セレクション検出を行なうことにより、このような不良
もマルチセレクション発生を検出することができる。こ
れにより、正確に、不良アドレスプログラム時における
ヒューズ切断不良を検出することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、この発
明の実施の形態1に従う半導体記憶装置の全体の構成を
概略的に示す図である。図1において、半導体記憶装置
は、4つのバンクBK0−BK3を含む。これらのバン
クBK0−BK3は、互いに独立に、内部のメモリセル
行を選択状態へ駆動することができる。バンクBK0−
BK3は、それぞれ、ノーマルメモリセルが行列状に配
列されるノーマルメモリアレイNMA0−NMA3と、
ノーマルメモリアレイNMA0−NMA3の不良メモリ
セル行を救済するための冗長メモリアレイRMA0−R
MA3と、これらのノーマルメモリアレイNMA0−N
MA3および冗長メモリアレイRMA0−RMA3のア
ドレス指定された行に対応するワード線を選択するため
の行選択回路RSK0−RSK3を含む。
【0054】行選択回路RSK0−RSK3は、ノーマ
ルメモリアレイNMA0−NMA3それぞれに対応して
設けられるノーマル行選択回路と、冗長メモリアレイR
MA0−RMA3それぞれに対応して配置されるスペア
行選択回路を含む。冗長メモリアレイRMA0−RMA
3においては、それぞれ、複数行の冗長(スペア)メモ
リセルが配置されており、これらの複数の冗長メモリセ
ル行に対応してスペアワード線が配置されている。行選
択回路RSK0−RSK3は、テスト動作モード時にお
いて、冗長メモリアレイRMA0−RMA3の冗長行
(スペアワード線)のアドレスを変換する機能を備え
る。
【0055】すなわち、テスト動作時においてスペアワ
ード線を選択するとき、外部アドレスに従ってスペアワ
ード線が選択される。この外部アドレスとスペアワード
線との対応関係をテスト時に変更して、スペアワード線
選択時においてマルチセレクションが生じたときにビッ
ト線に論理レベルの異なるデータが読み出されるように
する。
【0056】半導体記憶装置は、さらに、外部からのク
ロック信号CLKと内部クロック信号のイネーブル/デ
ィスエーブルを決定するクロックイネーブル信号CKE
を受けるクロックバッファ1と、クロックバッファ1か
らの内部クロック信号に同期して外部からのアドレスビ
ットA0−A10(A0−10)とバンクアドレス信号
BAを受けて内部アドレス信号を生成するアドレスバッ
ファ3と、クロックバッファ1からの内部クロック信号
に同期して、外部からの制御信号/CS、/RAS、/
CAS、/WEおよびDQMU/Lを受け、内部制御信
号を生成する制御信号バッファ2と、これらのアドレス
バッファ3および制御信号バッファ2からの信号に従っ
て、選択されたバンクに対する内部制御信号を内部バス
5を介して伝達し、かつアドレスバッファ3からの内部
アドレス信号を、バンクBK0−BK3に内部バス5を
介して伝達する制御回路4と、これらのバンクBK0−
BK3の選択バンクとデータの授受を行なう入出力バッ
ファ6を含む。
【0057】この半導体記憶装置は、クロック信号CL
Kに同期して動作する同期型半導体記憶装置であり、ク
ロック信号CLKのエッジにおける制御信号/CS、/
RAS、/CASおよび/WEおよびDQMU/Lの状
態に従って内部動作が決定される。
【0058】ここで、信号DQMU/Lは、上位バイト
データおよび下位バイトデータの書込にマスクをかける
データマスク指示信号であり、上位バイト用データマス
ク信号DQMUと、下位バイトマスク指示信号DQML
を含む。
【0059】アドレスバッファ3から生成される内部ア
ドレス信号は、制御回路4内において設けられるプリデ
コーダによりプリデコードされて、このアドレスプリデ
コード信号がバンクBK0−BK3へ与えられてもよ
い。また、これに代えて、アドレスバッファ3からの内
部アドレス信号が、制御回路5の制御の下に、バンクB
K0−BK3へ伝達され、バンクBK0−BK3におい
て内部アドレス信号のプリデコードおよびデコードが行
なわれてもよい。
【0060】図2は、この発明の実施の形態1に従うワ
ード線多重選択(マルチセレクション)を検出する方法
の原理を概略的に示す図である。図2において、ノーマ
ルワード線NWLが、不良ワード線であり、スペアワー
ド線SPWL0と置換される。一方、別のスペアワード
線SPWL1は、別の不良ノーマルワード線を置換によ
り救済するために用いられる。今、ヒューズプログラム
不良により、ワード線多重選択が生じる場合を考える。
この場合は、スペアワード線SPWL0と不良ノーマル
ワード線NWLが同時に選択される。したがって、マル
チセレクションがスペアワード線SPWL0およびノー
マルワード線NWLにおいて生じた場合、アドレス信号
AD0に従って同一のデータパターンDPT0が、これ
らのスペアワード線SPWL0およびノーマルワード線
NWLに書込まれる。
【0061】一方、スペアワード線SPWL1に対して
は、別のアドレスが割当てられており、このスペアワー
ド線SPWL1に対しては、データパターンDPT0と
逆パターンのデータパターンDPT1を格納する。すな
わち、ビット線対BLPについて、ノーマルワード線N
WLおよびスペアワード線SPWL0においては、同一
論理レベルのデータNT(=ST0)およびST0が格
納される。一方、スペアワード線SPWL1について
は、これらのデータNTおよびST0と論理レベルが逆
のデータST1が格納される。
【0062】このデータ書込を行なった後、アドレス変
換を行なって、ロウアドレスを指定する。この場合、ア
ドレス変換はスペアワード線に対してのみ行われる。不
良アドレスが指定されてスペアワード線SPWL0が選
択されるとき、スペアワード線SPWL0に代えて、ス
ペアワード線SPWL1が選択される。このときマルチ
セレクションが生じるため、ノーマルワード線NWLも
選択される。この場合、ビット線対BLPに対してはデ
ータNTおよびST1が読出される。これらのデータN
TおよびST1は逆の論理レベルのデータであり、ビッ
ト線対BLPにおいてデータの衝突が生じ、センスアン
プにより不定データが読出される。
【0063】このセンスアンプにより読み出されたデー
タは、期待値と異なる。このデータの衝突による不定デ
ータの読出という状態は、ノーマルワード線NWLの不
良メモリセルを除く正常メモリセルすべてにおいて常に
生じる。スペアワード線SPWL0およびSPWL1に
対し、常に逆データパターンが書込まれ、かつスペアワ
ード線SPWL0とノーマルワード線NWLに対しては
同一のパターンのデータが書込まれるという条件を維持
して、さまざまなデータパターンを用いてテストする。
マルチセレクションが常に生じている場合、全てのデー
タパターンについて、このスペアワード線SPWL0に
割当てられたアドレスRAについては不良が生じるた
め、マルチセレクションが発生していると判定すること
ができる。
【0064】また、マルチセレクションが、間欠的に生
じる場合においても、いくつかのデータパターンにおい
て不良が検出されるため、このような間欠的にマルチセ
レクションが発生する場合においても、確実にマルチセ
レクションを検出することができる。
【0065】このスペアワード線のアドレス指定時にお
いて、外部アドレスとスペアワード線アドレスの対応関
係の変更は、非階層ワード線構成の場合においては、不
良アドレスプログラム回路とスペアワード線との対応関
係を切替えることにより実現される。不良ノーマルワー
ド線へのデータ書込み時においては、強制的に、不良ア
ドレスプログラム回路の出力信号を非活性状態に維持し
て、不良ノーマルワード線を選択する。スペアワード線
に対するデータの書込み時においては、アドレス変換
(不良アドレスプログラム回路の出力の切替え)を行わ
ずに外部アドレスに従ってスペアワード線に対してデー
タを書き込む。データの読出時においてアドレス変換を
行う。
【0066】すなわち、通常の非階層ワード線構成の場
合、スペアワード線SPWL0およびSPWL1それぞ
れに不良アドレスを格納するヒューズプログラム回路が
配置される。したがってこの場合、マルチセレクション
検出時においては、アドレス変換として、不良アドレス
プログラム回路の出力信号の伝達経路を切換え、スペア
ワード線SPWL0指定時、スペアワード線SPWL1
が選択されるように設定し、スペアワード線SPWL1
指定時、スペアワード線SPWL0が選択されるように
構成する。この場合には、不良ノーマルワード線に対
し、逆データパターンを格納するという条件が要求され
る。通常、メモリセル不良は、パーティクルなどによ
り、メモリアレイ内において集中的な部分において発生
する確率が高いため、隣接ワード線が同時に、不良状態
になる可能性が高い。したがって、たとえば、この場
合、偶数行アドレスと奇数行アドレスとで、異なるデー
タパターンを格納するためにテストパターンを生成する
だけで、スペアワード線SPWL0およびSPWL1
に、それぞれ異なるデータパターンを格納することがで
きる。
【0067】ワード線構成が、メインワード線とサブワ
ード線とで構成される階層ワード線構成の場合には、後
に詳細に説明するように、メインワード線単位で不良メ
モリセル行の救済が行なわれるため、このサブワード線
に対するアドレスをマルチセレクション検出時変換す
る。
【0068】なお、ワード線非階層構成においてスペア
ワード線が1本だけ配置されている場合、偶数アドレス
と奇数アドレスとに対して、チェッカーボード状のデー
タパタンが形成されるようにデータを書込み、マルチセ
レクション検出時において、ノーマルワード線に対して
偶数アドレスと奇数アドレスの間でのアドレス変換を行
うことにより、スペアワード線選択時において、このス
ペアワード線に格納されたデータパターンと異なるパタ
ーンのデータがノーマルワード線のメモリセルから読み
出されるため、マルチセレクションを検出することがで
きる。
【0069】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、マルチセレクション検出時、スペアワード線に
割当てられるアドレスを変換するように構成しており、
これらのスペアワード線に、逆データパターンを書込む
ことにより、容易にマルチセレクションを検出すること
ができる。
【0070】なお、アドレス変換は、データ書込み時に
行い、データ読出時においてはアドエス変換を行わなく
ても良い。データ書き込み時とデータ読出時においてス
ペアワード線に対するアドレスの対応関係が異なってい
れば良い。
【0071】[実施の形態2]図3は、この発明の実施
の形態2に従う半導体記憶装置の要部の構成を概略的に
示す図である。図3においては、1つのバンクにおける
メモリアレイの構成を概略的に示す。図3において、ノ
ーマルメモリアレイNMAにおいては、メインワード線
とサブワード線が配設される。図3においては、ノーマ
ルメモリアレイNMAにおける1つのノーマルメインワ
ード線NMWLと、このノーマルメインワード線NMW
Lに対応して配置される4本のノーマルサブワード線N
SWL0−NSWL3を代表的に示す。
【0072】ノーマルサブワード線NSWL0−NSW
L3それぞれに対応してノーマルサブワードドライバN
SWD0−NSWD3が配置される。これらのノーマル
サブワードドライバNSWD0−NSWD3は、それぞ
れノーマルメインワード線NMWL上の信号とノーマル
サブワード線デコーダ11からのサブデコード信号NS
D0−NSD3(NSD0−3)とに従ってそれぞれ、
対応のノーマルサブワード線NSWL0−NSWL3を
選択状態へ駆動する。ノーマルサブワード線デコーダ1
1は、サブワード線アドレスSRAをデコードして、ノ
ーマルサブデコード信号NSD0−NSD3を生成す
る。
【0073】一方、ノーマルメインワード線NMWL
は、メインワード線アドレスMRAをデコードして、ノ
ーマルメインワード線選択信号を生成するノーマルメイ
ンワード線デコーダ10の出力信号に従って選択状態へ
駆動される。このノーマルメインワード線デコーダ10
は、ノーマルロウイネーブル信号NREが活性状態のと
きにデコード動作を行ない、このノーマルロウイネーブ
ル信号NREが非活性化時には、そのデコード動作が禁
止され、ノーマルメインワード線NMWLは、非選択状
態に保持される。
【0074】冗長メモリアレイにおいては、スペアメモ
リセルが行列状に配列される。この冗長メモリアレイR
NAにおいても、階層ワード線構成のスペアワード線が
配置される。すなわち、スペアメインワード線SMWL
と、このスペアメインワード線SMWLに対応して配置
される4本のスペアサブワード線SSWL0−SSWL
3が配置される。スペアサブワード線SSWL0−SS
WL3それぞれに対しては、スペアサブワードドライバ
SSWD0−SSWD3が配置される。
【0075】サブメインワード線SMWLに対しては、
このサブメインワード線SMWLにより置換される不良
ノーマルメインワード線のアドレスを記憶する不良アド
レスプログラム回路12と、この不良アドレスプログラ
ム回路12からのスペアロウイネーブル信号SREFに
従ってスペアメインワード線SMWLを選択状態へ駆動
するスペアメインワード線デコーダ13が設けられる。
不良アドレスプログラム回路12は、また、メインワー
ド線アドレスと記憶した不良アドレスとに従って、ノー
マルロウイネーブル信号NREを生成してメインワード
線デコーダ10へ与える。
【0076】スペアメインワード線デコーダ13は、等
価的には、ドライブ回路であり、不良アドレスプログラ
ム回路12からのスペアロウイネーブルファースト信号
SREFが活性化されると、対応のスペアメインワード
線SMWLを選択状態ヘ駆動する。
【0077】一方、スペアサブワード線SSWL0−S
SWL3に対しては、テストモード指示信号TEに従っ
てサブワード線アドレスSRAを変換するスペアアドレ
ス変換回路14と、スペアアドレス変換回路14からの
変換スペアアドレスに従ってスペアサブデコード信号S
SD0−SSD3を生成するスペアサブワード線デコー
ダ15が設けられる。スペアメインワード線SMWLの
選択時、スペアサブワード線デコーダ15からのスペア
サブデコード信号SSD0−SSD3に従ってスペアサ
ブワードドライバSSWD0−SSED3のいずれかが
選択されて対応のスペアサブワード線SSWL(SSW
L1−SSWL3のいずれか)が選択状態へ駆動され
る。
【0078】従来、このスペアサブワード線デコーダ1
5は設けられておらず、ノーマルサブワード線およびス
ペアサブワード線に対し共通に、ノーマルサブワード線
デコーダ11からのサブデコード信号が与えられる。し
たがって、メインワード線が置換された場合において
は、ノーマルサブワード線NSWL0−NSWL3が、
それぞれ、スペアサブワード線SSWL0−SSWL3
で置換される。これらのノーマルサブワード線NSWL
0−NSWL3に対して割り当てられるアドレスは、ス
ペアサブワード線SSWL0−SSWL3それぞれに割
り当てられるアドレスと同じである。
【0079】メインワード線NWLおよびSMWLと交
差する方向にビット線対BLPが配設される。このビッ
ト線対BLPにおいては列方向に沿って所定のパターン
でメモリセルが配置される。
【0080】図4は、ノーマルメモリアレイおよび冗長
メモリアレイにおけるメモリセルの配置を概略的に示す
図である。図4において、メモリセルが、2ビットのメ
モリセルを単位として行列状に配列される。このノーマ
ルメモリアレイおよび冗長メモリアレイにおいては、連
続的に同一パターンを繰返して、メモリセルが配置され
る。図4に示す配置においては、列方向において4行を
単位として同一パターンを繰り返してメモリセルが配置
され、行方向においては、1列おきにメモリセルが配置
される。
【0081】この連続的に同一パターンを繰り返して配
置されるメモリセルのうち、不良メモリセル救済に用い
られるメモリセルをスペアメモリセルSMCとして用
い、それ以外のメモリセルは、アドレス信号に従ってア
クセスされるノーマルメモリセルNMCとして用いられ
る。したがって、これらのノーマルメモリセルNMCお
よびスペアメモリセルSMCは、同一アレイ領域内にお
いて同一パターンで繰返し配置され、また同一構成を有
する。
【0082】メモリセル列に対応してビット線対BLP
0およびBLP1が配設される。ビット線対BLP0
は、ビット線BL0および/BL0を含み、ビット線対
BLP1は、ビット線BL1および/BL1を含む。
【0083】メモリセルの各行に対応してサブワード線
が配置される。図4においては、ノーマルサブワード線
NSWL0−NSWL3とスペアサブワード線SSWL
0−SSWL3を示す。ノーマルサブワード線NSWL
0−NSWL3は、ノーマルメインワード線NMWLに
対応して配置され、スペアサブワード線SSWL0−S
SWL3は、スペアメインワード線SMWLに対応して
配置される。
【0084】メモリセルSMCおよびNMCの各々は、
対応のビット線に接続されるビット線コンタクト19
と、対応のサブワード線の交差部に対応して形成される
メモリトランジスタ20と、情報を記憶するキャパシタ
に接続されるメモリセルコンタクト21を含む。すなわ
ち、これらのスペアメモリセルSMCおよびノーマルメ
モリセルNMCは、1トランジスタ/1キャパシタ型の
メモリセル構造を有する。ビット線コンタクト19は、
列方向において交互に2つのサブワード線ごとにビット
線BLおよび/BLに対して形成される。1つのビット
線BLまたは/BLについては、4本のサブワード線置
きに、ビット線コンタクト19が配置される。行方向に
おいては、このビット線コンタクト19は、1つのビッ
ト線を間に置いて形成される。したがって、ビット線対
の一方のビット線とサブワード線の交差部に対応してメ
モリセルが配置される。
【0085】このメモリセルの配置の場合、ノーマルサ
ブワード線NSWL0およびNSWL1およびスペアサ
ブワード線SSWL0およびSSWL1は、配置される
メモリセルのパターンが同一である。また、ノーマルサ
ブワード線NSWL2およびNSWL3とスペアサブワ
ード線SSWL2およびSSWL3が、接続されるメモ
リセルのパターンが同じである。
【0086】ビット線対BLP0に対しては、活性化
時、ビット線BL0および/BL0を中間電圧VBLに
プリチャージしかつイコライズするイコライザBQ1
と、活性化時、ビット線BL0および/BL0に読出さ
れたデータを検知し増幅するセンスアンプSA0と、列
デコーダ26からの列選択信号CS0に従ってセンスア
ンプSA0を内部データ線IOおよび/IOに接続する
列選択ゲートCSD0が設けられる。
【0087】ビット線対BLP1に対しては、同様、ビ
ット線BL1および/BL1を、活性化時、中間電圧V
BLにプリチャージしかつイコライズするイコライザB
Q1と、活性化時、ビット線BL1および/BL1の電
位差を検出し増幅するセンスアンプSA1が設けられ
る。図4においては明確に示してはいないが、センスア
ンプSA1に隣接して、列選択ゲートが設けられ、列デ
コーダ26からの列選択信号CSL1に従って、このセ
ンスアンプSA1が、別の内部データ線に結合される。
【0088】ノーマルサブワード線NSWL0−NSW
L3に対しては、サブワードドライブ回路22が配置さ
れ、スペアサブワード線SSWL0−SSWL3に対し
ては、サブワードドライブ回路24が設けられる。サブ
ワードドライブ回路22は、図3に示すノーマルサブワ
ードドライバNSWD0−NSWD3を含み、サブワー
ドドライブ回路24は、図3に示すスペアサブワードド
ライバSSWD0−SSWD3を含む。
【0089】図5は、図3に示す不良アドレスプログラ
ム回路12の構成の一例を示す図である。図5におい
て、それぞれゲートにプリデコード信号X0−Xkを受
けるNチャネルMOSトランジスタTQ0−TQkと、
判定ノード25とこれらのMOSトランジスタTQ0−
TQkの間に直列に接続されるヒューズ素子FL0−F
Lkと、プリチャージ指示信号ZSRPの活性化時導通
し、判定ノード25へ電源電圧Vccを伝達するPチャ
ネルMOSトランジスタ26と、判定ノード25の信号
を反転するインバータ27aと、インバータ27aの出
力信号を反転してスペアロウイネーブルファースト信号
SREFを生成するインバータ27bと、インバータ2
7aの出力信号に従って選択的に導通し、導通時、判定
ノード25へ電源電圧Vccを伝達するPチャネルMO
Sトランジスタ28と、判定ノード25上の信号を反転
する3段の縦続接続されるインバータ29a−29cを
含む。インバータ29cから、ノーマルロウイネーブル
信号NREが出力される。
【0090】MOSトランジスタTQ0−TQkのソー
スは、接地ノードにそれぞれ接続される。
【0091】この図5に示す不良アドレスプログラム回
路12の構成において、不良アドレス指定時にHレベル
となるプリデコード信号に対応するヒューズ素子FLが
溶断される。したがって、不良アドレス指定時において
は、放電経路が遮断されるため、判定ノード25は、M
OSトランジスタ26によりプリチャージされた電源電
圧Vccレベルを維持し、スペアロウイネーブルファー
スト信号SREFが、Hレベルを維持する。一方、この
ときには、インバータ29cからのノーマルロウイネー
ブル信号NREがLレベルとなる。
【0092】MOSトランジスタ28は、アクティブサ
イクル時、プリチャージ指示信号ZSRPがHレベルと
なり、MOSトランジスタ26がオフ状態となったと
き、不良アドレス指定時に判定ノード25がフローティ
ング状態となるのを防止するために設けられる。
【0093】図5の不良アドレスプログラム回路12の
構成に示されるように、ヒューズ素子FL0−FLkの
少なくとも1個のヒューズ素子の溶断が不完全な場合
に、判定ノード25の電圧レベルが、リーク電流により
中間電圧レベルに変化する。この場合、インバータ27
aの出力信号も中間電圧レベルとなる。この状態におい
ては、アクティブサイクル時において、MOSトランジ
スタ26がオフ状態となっていても、MOSトランジス
タ28が、導通状態となり、電源ノードから判定ノード
25へ電流を供給し、この判定ノード25は、中間電圧
レベルを維持する。
【0094】インバータ29aの出力信号が、インバー
タ29bの入力論理しきい値よりも低い場合には、スペ
アロウイネーブルファースト信号SREFは、Hレベル
を維持する。一方、インバータ29aおよび29bの出
力信号が、同様、中間電圧レベルとなり、このインバー
タ29bの出力信号がインバータ29cの入力論理しき
い値よりも低い場合には、ノーマルロウイネーブル信号
NREがHレベルとなる。したがってこの場合、スペア
ロウイネーブルファースト信号SREFおよびノーマル
ロウイネーブル信号NREがともにHレベルとなり、ノ
ーマル行およびスペア行の選択が行なわれることにな
る。
【0095】また、判定ノード25の電圧レベルがリー
ク電流により徐々に低下し、アクティブサイクル開始後
において、スペアロウイネーブル信号SREFがLレベ
ルに低下しかつノーマルロウイネーブル信号NREがH
レベルに立上がると、同様、スペアメインワード線とノ
ーマルメインワード線とがともに選択状態に駆動され、
ワード線のマルチセレクションが生じる。
【0096】なお、この不良アドレスプログラム回路1
2は、プリデコード信号X0−Xkに代えて、相補内部
ロウアドレスビットRAおよび/RAを受けても良い。
【0097】図6は、図4に示すスペアメインワード線
デコーダ13の構成の一例を示す図である。図6におい
て、スペアメインワード線デコーダ13は、アクティブ
サイクル指示信号RXTDとスペアロウイネーブルファ
ースト信号SREFを受けるAND回路33と、ノード
32と接地ノードの間に直列に接続され、それぞれのゲ
ートに電源電圧Vccが与えられるNチャネルMOSト
ランジスタ30および31と、AND回路33の出力信
号に従ってノード32をノード35に電気的に結合する
NチャネルMOSトランジスタ34と、プリチャージ指
示信号ZSRPPに従ってノード35へ高電圧VPPを
伝達するPチャネルMOSトランジスタ36と、ノード
35の信号を反転するインバータ38と、インバータ3
8の出力信号を反転してスペアメインワード線選択信号
ZSMWLを出力するインバータ39と、インバータ3
8の出力信号がLレベルのとき導通し、導通時、ノード
35へ高電圧VPPを伝達するPチャネルMOSトラン
ジスタ37を含む。
【0098】プリチャージ指示信号ZSRPPは、振幅
が高電圧VPPレベルの信号であり、プリチャージ指示
信号ZSRPと同様に変化する。
【0099】インバータ38および39は、その動作電
源電圧として、高電圧VPPを受ける。スペアメインワ
ード線選択信号ZSMWLは、選択時、Lレベルに設定
され、非選択時、高電圧VPPレベルに設定される。こ
れは、選択サブワード線に対して高電圧VPPを伝達す
る必要があるためである。
【0100】この図6に示すスペアメインワード線デコ
ーダ13の構成において、ノード32が、MOSトラン
ジスタ30および31が常時オン状態であるため、接地
電圧レベルに保持される。プリチャージサイクル時にお
いては、プリチャージ指示信号ZSRPがLレベルであ
り、ノード35は、MOSトランジスタ36により、高
電圧VPPレベルにプリチャージされ、スペアメインワ
ード線選択信号ZSMWLは、高電圧VPPレベルを維
持する。
【0101】プリチャージサイクルにおいては、アクテ
ィブサイクル指示信号RXTDはLレベルであり、AN
D回路33の出力信号はLレベルであり、MOSトラン
ジスタ34はオフ状態にある。また、インバータ38の
出力信号がLレベルであり、MOSトランジスタ37
が、オン状態になる。
【0102】アクティブサイクルが始まると、プリチャ
ージ指示信号ZSRPPが、高電圧VPPレベルのHレ
ベルとなり、MOSトランジスタ36がオフ状態とな
る。また、アクティブサイクル指示信号RXTDがHレ
ベルとなる。不良アドレスが指定されている場合には、
スペアロウイネーブルファースト信号SREFがHレベ
ルであり、AND回路33の出力信号がHレベルとな
り、MOSトランジスタ34がオン状態となる。応じて
ノード35が、MOSトランジスタ34、30および3
1を介して接地ノードに放電され、インバータ38の出
力信号が高電圧VPPレベルとなり、MOSトランジス
タ37がオフ状態となる。また、インバータ39からの
スペアメインワード線選択信号ZSMWLが、接地電圧
レベルのLレベルとなり、スペアメインワード線SMW
Lが選択状態へ駆動される。
【0103】不良アドレス以外のアドレスが指定された
場合には、スペアロウイネーブル信号SREFは、Lレ
ベルであり、AND回路33の出力信号が、Lレベルで
あり、MOSトランジスタ34がオフ状態であり、MO
Sトランジスタ34がオフ状態を維持し、スペアメイン
ワード線デコーダ13は、プリチャージサイクル時と同
じ状態を維持する。
【0104】この図6に示すように、AND回路33の
出力信号がLレベルのときにはMOSトランジスタ34
がオフ状態に設定される。従って、スペアロウイネーブ
ルファースト信号SREFがアクティブサイクルの開始
時においてHレベルであり、ノード35がLレベルに放
電された後にリーク電流により、スペアロウイネーブル
ファースト信号SREFがLレベルに低下すると、MO
Sトランジスタ34がオフ状態を維持し、ノード35は
Lレベルでフローティング状態となり、スペアメインワ
ード線選択信号ZSMWLは選択状態のLレベルを維持
する。このとき、ノーマルロウイネーブル信号NREが
Hレベルとなると、ノーマルメインワード線選択信号が
活性化され、マルチセレクションが生じる。
【0105】図7は、図3に示すノーマルメインワード
線デコーダ10の構成の一例を示す図である。図7にお
いて、ノーマルメインワード線デコーダ10は、ノード
42と接地ノードの間に直列に接続され、それぞれのゲ
ートにプリデコード信号XiおよびXjを受けるNチャ
ネルMOSトランジスタ40および41と、電源ノード
とノード42の間に接続されかつそのゲートにプリデコ
ード信号Xiを受けるPチャネルMOSトランジスタ4
3と、ノード42と電源ノードの間に接続されかつその
ゲートにプリデコード信号Xjを受けるPチャネルMO
Sトランジスタ44と、アクティブサイクル指示信号R
XTDとノーマルロウイネーブル信号NREを受けるA
ND回路45と、AND回路45の出力信号がHレベル
のとき導通し、導通時、ノード42をノード47に電気
的に結合するNチャネルMOSトランジスタ46と、プ
リチャージサイクル指示信号ZSRPPがLレベルのと
き導通し、導通時、ノード47へ高電圧VPPを伝達す
るPチャネルMOSトランジスタ48aと、ノード47
の信号を反転するインバータ49aと、インバータ49
aの出力信号を反転してメインワード線選択信号ZNM
WLを生成するインバータ49bと、インバータ49a
の出力信号がLレベルに導通し、導通時ノード47へ高
電圧VPPを伝達するPチャネルMOSトランジスタ4
8bを含む。
【0106】ノーマルメインワード線選択信号ZMWL
は、選択時Lレベルであり、非選択時高電圧VPPレベ
ルとなる。従って、インバータ49aおよび49bは、
高電圧VPPを動作電源電圧として受ける。
【0107】この図7に示すメインワード線デコーダ1
0の構成において、プリチャージサイクル時において
は、AND回路45の出力信号はLレベルであり、MO
Sトランジスタ46はオフ状態にある。一方、MOSト
ランジスタ48aが、プリチャージ指示信号ZSRPP
に従ってLレベルとなり、ノード47は、高電圧VPP
レベルにプリチャージされる。応じて、インバータ49
aの出力信号がLレベルとなり、またMOSトランジス
タ48bがオン状態となる。
【0108】アクティブサイクルが始まると、プリチャ
ージ指示信号ZSRPPが高電圧VPPレベルとなり、
MOSトランジスタ48aがオフ状態となる。一方、ア
クティブサイクル指示信号RXTDがHレベルとなり、
ノーマルロウイネーブル信号NREがHレベルであれ
ば、AND回路45の出力信号がHレベルとなり、MO
Sトランジスタ46がオン状態となる。プリデコード信
号XiおよびXjがともにHレベルであれば、MOSト
ランジスタ43および44がオフ状態、MOSトランジ
スタ40および41がオン状態となり、ノード42が接
地電圧レベルへ駆動され、応じてノード47がLレベル
となり、ノーマルメインワード線選択信号ZNMWLが
Lレベルとなる。
【0109】一方、プリデコード信号XiおよびXjの
少なくとも一方がLレベルのときには、MOSトランジ
スタ40および41の少なくとも一方がLレベルとな
り、またMOSトランジスタ43および44の少なくと
も一方がオン状態となる。したがって、ノード42は、
電源電圧Vccレベルとなる。MOSトランジスタ46
は、そのゲートおよびソース電圧がともに電源電圧Vc
cレベルとなり、オフ状態となり、ノード42とノード
47を電気的に分離するデカップリングトランジスタと
して機能する。したがってノード47は、高電圧VPP
レベルを維持し、ノーマルメインワード線選択信号ZN
MWLは、高電圧VPPレベルを維持する。
【0110】このアクティブサイクル時においてノーマ
ルロウイネーブル信号NREがLレベルのときには、A
ND回路45の出力信号がLレベルであり、MOSトラ
ンジスタ46がオフ状態となり、ノーマルメインワード
線ZNMWLは、プリチャージサイクル時と同様、高電
圧VPPレベルを維持する。
【0111】また、アクティブサイクル時において、プ
リデコード信号は図示しない回路によりラッチされてお
り、ノーマルロウイネーブル信号NREが、Lレベルか
らHレベルに立上がると、MOSトランジスタ46がオ
ン状態となり、ノード47が、プリデコード信号Xiお
よびXjに従って接地電圧レベルに放電され、ノーマル
ワード線選択信号ZMWLがLレベルに駆動される。
【0112】このノーマルメインワード線選択信号ZM
WLがセンスアンプの活性化の後に選択状態に駆動され
る場合には、スペアサブワード線に接続されるメモリセ
ルのデータに従ってビット線電位が確定しており、不良
ビットのデータが悪影響を及ぼすのは抑制されるもの
の、消費電流が増大する問題が生じる。センスアンプの
活性化前にノーマルメインワード線選択信号ZMWLが
選択状態へ駆動されると、不良メモリセルのデータが、
スペアサブワード線に接続されるメモリセルのデータに
対して悪影響を及ぼし正確なデータを読み出すことがで
きない。このようなマルチセレクションを、以下に詳細
に示す構成により検出する。
【0113】図8は、図3に示すスペアアドレス変換回
路14の構成の一例を示す図である。図8においては、
スペアサブワード線デコーダ15のプリデコード回路1
5Aの構成を併せて示す。
【0114】図8において、スペアアドレス変換回路1
4は、テストモード指示信号TEを受けるインバータ5
0と、テストモード指示信号TEとインバータ50の出
力信号に従って補のロウアドレスビット/RA0をノー
ド55へ伝達するCMOSトランスミッションゲート5
1と、テストモード指示信号TEとインバータ50の出
力信号とに従ってCMOSトランスミッションゲート5
1と相補的に導通し、導通時、ロウアドレスビットRA
0をノード55へ伝達するCMOSトランスミッション
ゲート52と、テストモード指示信号TEとインバータ
50の出力信号とに従って選択的に導通し、導通時、ロ
ウアドレスビットRA0をノード57へ伝達するCMO
Sトランスミッションゲート53と、テストモード指示
信号TEとインバータ50の出力信号とに従ってCMO
Sトランスミッションゲート53と相補的に導通し、導
通時、補のロウアドレスビット/RA0をノード57へ
伝達するCMOSトランスミッションゲート54を含
む。アドレスビットRA0および/RA0は、図1に示
すアドレスバッファ3から生成される。
【0115】このロウアドレスビットRA0により、ア
ドレスの偶数/奇数が指定される。テストモード指示信
号TEがHレベルのときには、CMOSトランスミッシ
ョンゲート52および54が導通し、ノード55および
57へ、アドレスビットRA0および/RA0が伝達さ
れる。一方、テストモード指示信号TEがLレベルのと
きには、CMOSトランスミッションゲート51および
53が導通し、ノード55および57へは、それぞれ、
アドレスビット/RA0およびRA0が伝達される。
【0116】したがって、テストモード指示信号TEの
論理レベルを変更することにより、この相補アドレスビ
ットRA0および/RA0が伝達されるノードが交換さ
れる。このロウアドレスビットRA0および/RA0の
位置交換により等価的にロウアドレスビットRA0の論
理レベルが反転される操作が行われる。すなわち、個の
ロウアドレスビットRA0および/RA0の位置交換に
より、偶数アドレスと奇数アドレスとの交換が行われ
る。
【0117】スペアサブワード線デコーダ15のプリデ
コード回路部15Aは、ノード55のビットとアドレス
ビット/RA1を受けるNAND回路60と、NAND
回路60の出力信号を反転してプリデコード信号X0を
生成するインバータ61と、ノード57のビットとアド
レスビット/RA1を受けるNAND回路62と、NA
ND回路62の出力信号を受けてプリデコード信号X1
を生成するインバータ63と、ロウアドレスビット/R
A0およびRA1を受けるNAND回路64と、NAN
D回路64の出力信号を反転してプリデコード信号X2
を生成するインバータ65と、ロウアドレスビット/R
A0およびRA1を受けるNAND回路66と、NAN
D回路66の出力信号を反転してプリデコード信号X3
を生成するインバータ67を含む。これらのプリデコー
ド信号X0−X3により、スペアサブワード線SSWL
0−SSWL3がそれぞれ指定される。
【0118】この図8に示すプリデコード回路部15A
は、AND型プリデコード回路であり、NAND回路6
0、62、64および66は、それぞれ、与えられたロ
ウアドレスビットがともにHレベルのときにLレベルの
信号を出力する。
【0119】図9は、スペアサブワード線デコーダ15
のデコード部の構成を概略的に示す図である。図9にお
いて、スペアワード線デコーダ15のデコード部15B
は、プリデコード信号X0とアクティブサイクル指示信
号RXTDに従って相補サブデコード信号SD0および
ZSD0を生成するスペアサブデコーダ70aと、プリ
デコード信号X1とアクティブサイクル指示信号RXT
Dに従ってスペアサブデコード信号SSD1およびZS
SD1を生成するスペアサブデコーダ70bと、プリデ
コード信号X2とアクティブサイクル指示信号RXTD
に従ってスペアサブデコード信号SSD2およびZSS
D2を生成するスペアサブデコーダ70cと、プリデコ
ード信号X3とアクティブサイクル指示信号RXTDに
従ってスペアサブデコード信号SSD3およびZSSD
3を生成するスペアサブデコーダ70dを含む。
【0120】スペアサブデコード信号SSD0−SSD
3は、振幅が高電圧VPPレベルであり、一方、補のス
ペアサブデコード信号ZSSD0−ZSSD3は、振幅
が電源電圧Vccレベルである。スペアサブデコード信
号SSD0−SSD3は選択時、高電圧VPPレベルで
あり、非選択時接地電圧レベルである。一方、補のサブ
デコード信号ZSSD0−ZSSD3は、対応のサブワ
ード線の選択時、接地電圧レベルであり、対応のサブワ
ード線が非選択状態のときには、電源電圧Vccレベル
である。
【0121】ノーマルサブワード線デコーダ11は、図
8および図9に示すプリデコード回路15Aおよびデコ
ード回路15Bと同様の構成を有し、アドレスバッファ
から与えられたアドレスビットRA0およびRA1に従
ってノーマルサブワード線デコード信号を生成する。こ
のノーマルサブワード線デコーダ11に対してはアドレ
ス変換操作は行われない。
【0122】図10は、サブワードドライバSWDの構
成の一例を示す図である。ノーマルサブワードドライバ
NSWDおよびスペアサブワードドライバSSWDは同
一構成を有するため、図10においては、1つのサブワ
ードドライバSWDの構成を代表的に示す。
【0123】図10において、サブワードドライバSW
Dは、メインワード線選択信号ZMWLに従ってサブデ
コード信号SDをサブワード線SWLに伝達するPチャ
ネルMOSトランジスタ72と、メインワード線選択信
号ZMWLに従ってサブワード線SWLを接地電圧レベ
ルに放電するNチャネルMOSトランジスタ73と、補
のサブデコード信号ZSDに従ってサブワード線SWL
を接地電圧レベルに駆動するNチャネルMOSトランジ
スタ74を含む。
【0124】メインワード線選択信号ZMWLが高電圧
VPPレベルのときには、MOSトランジスタ72がオ
フ状態、MOSトランジスタ73がオン状態であり、サ
ブデコード信号SDおよびZSDの論理レベルにかかわ
らず、サブワード線SWLは、接地電圧レベルに保持さ
れる。
【0125】一方、メインワード線選択信号ZMWL
が、Lレベルのときには、MOSトランジスタ73がオ
フ状態となる。この状態において、サブデコード信号S
Dが高電圧VPPレベルのときには、MOSトランジス
タ72を介して、高電圧VPPレベルのサブデコード信
号SDがサブワード線SWLに伝達される。補のサブデ
コード信号ZSDは接地電圧レベルであり、MOSトラ
ンジスタ74はオフ状態を維持し、サブワード線SWL
は、高電圧VPPレベルに駆動される。
【0126】一方、サブデコード信号SDが接地電圧レ
ベルのときには、MOSトランジスタ72は、そのゲー
トおよびソースの電圧レベルが同じとなるため、オフ状
態を維持する。このときには補のサブデコード信号ZS
DがHレベルであり、サブワード線SWLはMOSトラ
ンジスタ74を介して接地電圧レベルに駆動される。
【0127】したがって、サブワード線SWLは、メイ
ンワード線選択信号ZMWLとサブデコードSDおよび
ZSDに従って高電圧VPPレベルまたは接地電圧レベ
ルに駆動される。
【0128】図11は、テストモード指示信号TEがL
レベルのときのロウアドレスビットRA1およびRA0
とスペアサブワード線の対応関係を示す図である。図1
1において、テストモード指示信号TE1がLレベルの
ときには、図8に示すCMOSトランスミッションゲー
ト51および53がオン状態となり、ノード55および
57には、ロウアドレスビット/RA0およびRA0が
それぞれ伝達される。したがって、ロウアドレスビット
(RA1,RA0)が、(0,0)、(0,1)、
(1,0)および(1,1)のときに、それぞれプリデ
コード信号X0、X1、X2およびX3が選択状態へ駆
動される。これらのプリデコード信号X0−X3は、そ
れぞれスペアサブワード線SSWL0−SSWL3に対
応しており、ロウアドレスビットRA1およびRA0に
より示されるアドレスを、順次増分することにより、ス
ペアサブワード線SSWL0−SSWL3が順次選択さ
れる。
【0129】図12は、このテストモード指示信号TE
がHレベルのときのロウアドレスビットRA1およびR
A0とスペアサブワード線の対応関係を概略的に示す図
である。テストモード指示信号TEがHレベルのときに
は、図8に示すCMOSトランスミッションゲート52
および54がオン状態となり、ノード55および57へ
は、それぞれロウアドレスビットRA0および/RA0
が伝達される。したがって、ロウアドレスビット(RA
1,RA0)を(0,0)から順次1ずつ増分して
(1,1)まで指定した場合、プリデコード信号は、X
1,X0,X3およびX2の順で選択状態へ駆動され
る。すなわち、偶数アドレスが奇数アドレスに変換さ
れ、一方、奇数アドレスが偶数アドレスに変換される。
したがって、サブワード線についても、スペアサブワー
ド線SSWL1、SSWL0、SSWL3およびSSW
L2が、この順に、順次選択される。
【0130】図13は、このスペアサブワード線SSW
L0−SSWL3と対応のノーマルサブワード線NSW
L0−NSWL3のロウアドレスビットの対応関係を概
略的に示す図である。図13において、テストモード指
示信号TEがLレベルのときには、ノーマルサブワード
線NSWL0−NSWL3が、それぞれ、スペアサブワ
ード線SSWL0−SSWL3に対応する。
【0131】一方、テストモード指示信号TEをHレベ
ルに設定した場合、スペアサブワード線SSWL0は、
ノーマルサブワード線NSWL1に対応し、スペアサブ
ワード線SSWL1が、ノーマルサブワード線NSWL
0に対応する。またスペアサブワード線SSWL2およ
びSSWL3は、それぞれ、ノーマルサブワード線NS
WL3およびNSWL2に対応する。
【0132】したがって、偶数行アドレスと奇数行アド
レスとで、列方向におけるデータの論理レベルが異なる
チェッカボードパターンのデータを書込むことにより、
マルチセレクションが生じた場合、異なるデータパター
ンが同一ビット線上に読出されるため、センスアンプ
が、期待値に対応するデータの読出を行なうことができ
ない。センスアンプにより増幅されラッチされたデータ
を外部へ読み出して期待値データパターンと比較するこ
とにより、不良を検出することができる。
【0133】図4に示すように、スペアワード線SSW
L0およびSSWL1とノーマルサブワード線NSWL
0およびNSWL1は、その接続されるメモリセルの配
置パターンが同じであり、また、ノーマルサブワード線
NSWL0およびNSWL3とスペアサブワード線SS
WL2およびSSWL3は、その接続されるメモリセル
の配置パターンが同じである。したがって、図14に示
すように、偶数行アドレスと奇数行アドレスに、論理レ
ベルの異なるデータを書込んだ場合、同一ビット線上
に、マルチセレクションが生じた場合、論理レベルの異
なるデータが読出されることになる。
【0134】今、図14に示すように、ノーマルサブワ
ード線NSWL0およびNSWL1が、それぞれビット
線BLとの交差部に対応してノーマルメモリセルNMC
が配置され、またスペアサブワード線SSWL0および
SSWL1においても、ビット線BLとの交差部に対応
してスペアメモリセルSMCが配置される状態を考え
る。
【0135】ノーマルサブワード線NSWL0のノーマ
ルメモリセルNMCに対しHレベルデータが書込まれ、
ノーマルサブワード線NSWL1の接続するノーマルメ
モリセルNMCに、Lレベルのデータが格納される。同
様、スペアサブワード線SSWL0の接続するメモリセ
ルSMCに、Hレベルデータが格納され、スペアサブワ
ード線SSWL1の接続するメモリセルSMCに、Lレ
ベルデータが格納される。
【0136】マルチセレクションが生じる場合、アドレ
ス変換を行わない場合には、スペアサブワード線SSW
L0とノーマルサブワード線NSWL0が同時に選択さ
れ、この場合、ビット線BLにHレベルデータが読出さ
れる。ノーマルメモリセルMSCが非不良メモリセルの
場合、書込データと同じデータがビット線に読出されて
センスアンプにより検知増幅されるため、センスアンプ
が増幅してラッチするデータは期待値データと同じであ
り、外部で、このマルチセレクションを検出することが
できない。
【0137】一方、テストモード指示信号TEをHレベ
ルに設定した場合には、スペアサブワード線SSWL1
とノーマルサブワード線NSWL0が、マルチセレクシ
ョン発生時、同時に選択される。したがって、この場合
においては、ビット線BLに、ノーマルサブワード線N
SWL0に接続するメモリセルからHレベルデータが読
出され、スペアサブワード線SSWL1に接続されるス
ペアメモリセルSMCからLレベルデータが読出され
る。したがって、ビット線BL上においてHレベルデー
タとLレベルデータの衝突が生じ、読出データが相殺さ
れ、対応のセンスアンプは、メモリセルデータを正確に
読出すことができず、読出不良が生じる。これにより、
センスアンプが増幅してラッチするデータを外部へ読出
して期待値データと比較することにより、マルチセレク
ションの発生を検出することができる。
【0138】図15は、この発明の実施の形態2に従う
半導体記憶装置の試験方法を示すフロー図である。以
下、図15を参照して、このマルチセレクションの検出
方法について説明する。
【0139】ウェハレベルでメモリセルの不良検出を行
ない、不良アドレスのヒューズプログラムが終了した
後、このウェハレベルのテスト工程において、まずテス
トモード指示信号TEをLレベルに設定して、すべての
行アドレスに対し、偶数行アドレスと奇数行アドレスに
対し、少なくとも列方向においてデータの論理レベルが
異なるチェッカボードパターンがメモリアレイにおいて
格納されるようにデータパターンを順次書込む(ステッ
プS1)。
【0140】このデータの書込み時において、既にヒュ
ーズプログラムが行なわれており、不良行アドレスに対
応するノーマルメインワード線が、スペアメインワード
線で置換されている。この場合、外部アドレスに従って
アクセスしてデータを書き込む場合、不良アドレス指定
時において、マルチセレクションが常に発生するとは限
らない。このような間欠的にマルチセレクションが発生
する場合、さまざまなチェッカボードパターンを繰返し
てテストすることにより、マルチセレクションの発生を
検出することができる。
【0141】しかしながら、確実に、マルチセレクショ
ンを検出するために、後に説明するように、強制的に、
不良行アドレスに対応するメインワード線を選択状態へ
駆動して(冗長置換を停止して)、不良行アドレスに対
するメモリセルに対しデータの書込が行なわれてもよ
い。このときには、スペアサブワード線に対してデータ
を書き込むときには、ノーマルサブワード線を強制的
に、全て非選択状態に保持する。
【0142】このステップS1において、すべての行ア
ドレスに対し少なくとも列方向においてチェッカボード
パターンとなるデータパターンを書込んだ後、次いで、
テストモード指示信号TEをHレベルに設定する。この
状態で、すべての行アドレスから、データを読出す(ス
テップS2)。このステップS2においては、マルチセ
レクションの検出を行なうため、単に、行アドレスを順
次変更するだけであり、不良行アドレスに対応するノー
マルメインワード線が、スペアメインワード線で置換さ
れている。
【0143】次いで、読出されたデータパターンを期待
値データパターンと比較し、その比較結果に基づいて、
マルチセレクションの判定を行なう(ステップS3)。
【0144】したがって、ステップS2においてテスト
モード指示信号TEをHレベルに設定してアドレス変換
を行ってデータを読出すことにより、不良行アドレスへ
のアクセス時にマルチセレクションが生じた場合、デー
タの衝突が生じ、期待値データパターンと異なるデータ
パターンが読出される。したがって、たとえ、不良行ア
ドレスの不良メモリセルのデータが、対応のスペアメモ
リセルの記憶データと一致している場合においても、残
りのメモリセルにおいてデータの不一致が生じるため、
確実にマルチセレクションを検出することができる。
【0145】図15に示す試験方法においては、すべて
の行アドレス(不良アドレスに対するノーマルサブワー
ド線を含む全てのサブワード線)に対し、チェッカボー
ドパターンデータを書込んで、マルチセレクションを検
出している。これは、このマルチセレクション検出と同
時に、他のメモリセルリークテストなどを行なうためで
ある。しかしながら、マルチセレクション検出のための
専用のテストを行なうことが許容される場合には、この
不良行アドレスに対応するノーマルおよびスペアメモリ
セルに対してのみ、図16に示すように、チェッカボー
ドのデータパターンを書込み、データの読出を行なっ
て、マルチセレクションの検出が行なわれてもよい。
【0146】具体的に、先ず、図16に示すように、テ
ストモード指示信号TEをLレベルに設定し、救済対象
の行アドレスに対しチェッカボードパターンを順次書込
む(ステップS10)。メインワード線単位で不良の救
済が行なわれるため、この不良メインワード線に対応し
て配置されるスペアサブワード線を順次指定して、チェ
ッカボードのデータパターンを書込む。同様にして、ス
ペアメインワード線に対しても、対応のスペアサブワー
ド線に対してデータを書き込む。この場合、単に、冗長
置換を行って、不良アドレスを指定してデータの書きこ
みを行っても良い。スペアサブワード線に対してデータ
を書きこむときに、マルチセレクションが発生している
場合には対応の不良ノーマルサブワード線に対しても、
同一のデータが格納される。
【0147】データの書込み時にマルチセレクションが
生じず、データの読出時においてマルチセレクションが
生じるような場合においても、データ読出時において
は、選択状態へ駆動されたノーマルサブワード線に対し
てはデータの書込みが行われていない。したがって、こ
の場合においても、同時に選択されるノーマルおよびス
ペアサブワード線に接続されるノーマルおよびスペアメ
モリセルには、異なるパターンのデータが格納されるた
め、期待値データと異なるデータパターンが読み出さ
れ、このマルチセレクションを検出することができる。
【0148】次いで、テストモード指示信号TEをHレ
ベルに設定し、この救済対象のアドレスからデータを順
次読出す(ステップS11)。個のデータ読出時におい
ては冗長置換が行われている。次いで期待値パターンと
比較し(ステップS12)、その比較結果に基づいて、
マルチセレクションが生じているかを判定する(ステッ
プS13)。
【0149】マルチセレクションが発生していると判定
された場合には、再びヒューズプログラムを実行し(ス
テップS14)、また、ステップS14の完了後、再び
ステップS10へ戻る。一方、ステップS13において
マルチセレクションが生じていないと判定された場合に
は、正確にヒューズプログラムが行なわれたと判定さ
れ、この試験工程が完了する。
【0150】この救済対象の行アドレスに対してのみマ
ルチセレクションの発生の有無を検出することにより、
マルチセレクション検出のためのテストの時間を短縮す
ることができ、また、アクセス対象のアドレスの数が少
ないため、限られた時間内に様々なデータパターンを用
いて、確実にマルチセレクションの検出を行なうことが
できる。
【0151】なお、上述の試験方法において、テストモ
ード指示信号TEをHレベルに設定し、チェッカボード
パターンのデータ書込を行ない、次いでテストモード指
示信号TEをLレベルに設定してデータを読出すことが
行なわれてもよい。この場合においても、マルチセレク
ション発生時においては、スペアサブワード線につい
て、偶数アドレスと奇数アドレスとが、データ書込時と
データ読出時とで交換されているため、正確に、マルチ
セレクションの発生を検出することができる。
【0152】また、上述の説明においては、1つのメイ
ンワード線に対し4本のサブワード線が配置される4ウ
ェイ階層ワード線構造が用いられている。しかしなが
ら、1つのメインワード線に対し8本のサブワード線が
配置される8ウェイ階層ワード線構成であっても同様の
効果を得ることができる。
【0153】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、スペアサブワード線アドレスを、データ書込時
とデータ読出時とでテストモード指示信号に従って変更
して、偶数アドレスと奇数アドレスとに対しチェッカボ
ードパターンとなるデータパターンを書込んでおり、正
確に、マルチセレクションを検出することができ、不良
アドレスプログラム不良を検出することができる。
【0154】[実施の形態3]図17は、この発明の実
施の形態3に従う半導体記憶装置の要部の構成を概略的
に示す図である。図17においては、サブワード線デコ
ーダ82からのサブデコード信号SD0−SD3および
ZSD0−ZSD3が、ノーマルメモリアレイNMAお
よび冗長メモリアレイRMAに共通に与えられる。ただ
し、図17においては、補のサブデコード信号ZSD0
−ZSD3は示していない。
【0155】このサブワード線デコーダ82へは、ロウ
アドレスビットRA0およびRA1(RA0、1)を受
けるアドレス変換回路80の出力信号が与えられる。こ
のアドレス変換回路80は、スペアロウ強制信号STE
に従って、アドレス変換動作を行なう。このスペアロウ
強制信号STEの活性化時(Hレベルのとき)において
は、スペアメインワード線が強制的に選択される。
【0156】ノーマルメモリアレイにおいては、補のス
ペアロウ強制信号ZSTEを受けるノーマルメインワー
ド線デコーダ84が与えられる。このノーマルメインワ
ード線デコーダは、補のスペアロウ強制信号ZSTEが
Lレベルのときには、そのデコード動作が禁止される。
一方、補のスペアロウ強制信号ZSTEがHレベルのと
きには、ノーマルロウイネーブル信号NREが常時活性
状態に設定され、ノーマルメインワード線NMWLが、
不良アドレスのプログラムにかかわらず、選択状態へ駆
動される。すなわち、不良アドレスに対応するノーマル
メインワード線が選択状態へ駆動される。
【0157】この図17に示す構成においては、アドレ
ス変換回路80は、スペアロウ強制信号STEが活性化
され、スペアサブワード線が選択されるときのみアドレ
ス変換を行なう。補のスペアロウ強制信号ZSTEがH
レベルとなる場合には、アドレス変換回路80は、スペ
アロウ強制信号STEがLレベルであり、変換動作を行
なわない。この図17に従う構成に従えば、サブワード
線デコーダ82を、ノーマルメモリアレイNMAおよび
冗長メモリアレイRMAに共通に配置することができ、
回路占有面積が増大するのを防止することができる。
【0158】図18は、このスペアロウ強制信号ZST
EおよびSTEを発生する部分の構成の一例を示す図で
ある。図18において、スペアロウ強制信号発生部は、
テストモード指示信号TMODと強制指示信号SRFR
Cとを受けるAND回路92と、強制信号SRFRCを
反転するインバータ90と、インバータ90の出力信号
とテストモード指示信号TMODを受けるAND回路9
4を含む。AND回路92からスペアロウ強制信号ST
Eが出力され、AND回路94から、補のスペアロウ強
制信号ZSTEが出力される。
【0159】スペアロウ強制信号発生部は、さらに、不
良アドレスプログラム回路12からのスペアロウイネー
ブルファースト信号ZSREFFとAND回路94の出
力する補のスペアロウ強制信号とを受けるゲート回路9
5と、ゲート回路95の出力信号とAND回路92から
のスペアロウ強制信号STEとを受けて、スペアロウイ
ネーブルファースト信号SREFを生成するOR回路9
6と、ノーマルロウイネーブルファースト信号NREF
とAND回路92の出力信号STEとを受けるゲート回
路97と、ゲート回路97の出力信号とAND回路94
の出力信号ZSTEとを受けてノーマルロウイネーブル
信号NREを生成するOR回路98を含む。
【0160】ゲート回路95は、補のスペア強制信号Z
STEがLレベルのときバッファ回路として動作し、ス
ペアロウイネーブルファースト信号SREFFに従って
出力信号を生成する。一方、ゲート回路95は、補のス
ペア強制信号ZSTEがHレベルのときには、ディスエ
ーブル状態とされ、Lレベルの信号を出力する。
【0161】ゲート回路97は、スペア強制信号STE
がLレベルのときにバッファ回路として動作し、ノーマ
ルロウイネーブルファースト信号NREFに従って出力
信号を生成する。ゲート回路97は、また、スペア強制
信号STEがHレベルのときにはディスエーブル状態と
され、出力信号をLレベルに固定する。
【0162】このOR回路96からのスペアロウイネー
ブルファースト信号SREFが、スペアメインワード線
デコーダ86内において生成されて、スペアメインワー
ド線SMWLの選択/非選択が決定される。スペアメイ
ンワード線が複数本配置される場合には、このOR回路
96の出力するスペアロウイネーブルファースト信号S
REFが、これら複数のスペアメインワード線デコーダ
に共通に与えられる。
【0163】OR回路98は、ノーマルメインワード線
それぞれに対応して設けられてもよく、また、このOR
回路98からのノーマルロウイネーブル信号NREが、
ノーマルメモリアレイNMAに配置されるノーマルメイ
ンワード線に対応して配置されるノーマルメインワード
線デコーダ80に共通に与えられてもよい。
【0164】なお、不良アドレスプログラム回路12の
構成は、図5に示す構成と同じであり、それぞれの出力
信号が、符号を変えて用いられるだけである。
【0165】また、アドレス変換回路80の構成は、図
8に示す構成と同じであり、テストモード指示信号TE
に代えて、スペアロウ強制信号STEが与えられる。
【0166】図19は、この発明の実施の形態3に従う
半導体記憶装置の試験方法を示すフロー図である。以下
図19を参照して、この図17に示す半導体記憶装置の
動作について説明する。
【0167】まず、テストモード指示信号TMODおよ
び強制設定信号SRFRCをLレベルに設定して、少な
くとも救済対象の行アドレスへ、チェッカボードパター
ンを書込む(ステップS20)。ここで、単に、不良ア
ドレスのメインワード線に対するサブワード線に対し、
偶数アドレスと奇数アドレスに対しチェッカボードパタ
ーンを書込んでもよい。またこれに代えて、不良行アド
レスのサブワード線を含む全行アドレスについて、チェ
ッカボードパターンの書込が行なわれてもよい。
【0168】テストモード指示信号TMODをHレベ
ル、強制設定信号SRFRCをLレベルに設定すること
により、AND回路94の出力信号ZSTEがHレベル
となり、OR回路98の出力するノーマルロウイネーブ
ル信号NREがHレベルとなり、不良アドレスのプログ
ラムにかかわらず、ノーマルメインワード線をアドレス
信号に従って選択することが可能となる。
【0169】次に、テストモード指示信号TMODおよ
び強制設定信号SRFRCをともにHレベルに設定す
る。この状態においては、AND回路92の出力するス
ペアロウ強制信号STEがHレベルとなり、OR回路9
6のスペアロウイネーブル信号SREFがHレベルとな
る。したがって、スペアメインワード線デコーダ80
が、スペアメインワード線SMWLを選択状態へ駆動す
る。このときには、アドレス変換回路80がアドレス変
換操作を行っており、スペアサブワード線に対しては、
偶数アドレスと奇数アドレスとが交換されてデータの書
込みが行われる。
【0170】このスペアサブワード線選択時において、
AND回路94は、インバータ90の出力信号がLレベ
ルであり、その出力信号ZSTEがLレベルとなる。こ
のとき、ゲート回路97の出力信号は、不良アドレスプ
ログラム回路の出力信号NREFの論理レベルにかかわ
らず、Lレベルであり、ノーマルロウイネーブル信号N
REはLレベルに設定される。したがって、不良アドレ
スアクセス時においても、マルチセレクションは確実に
防止される。
【0171】ゲート回路95は、このスペアロウ強制信
号ZSTEがLレベルであり、不良アドレスプログラム
回路の出力信号SREFFに従ってその出力信号SRE
Fを変化させる。
【0172】したがって、確実に、スペアサブワード線
に対し、マルチセレクションを防止しつつ、かつ偶数ア
ドレスと奇数アドレスとを交換して、チェッカボードパ
ターンデータを書込むことができる。
【0173】次いで、テストモード指示信号TMODを
Lレベルに設定する。この場合、AND回路92および
94の出力信号STEおよびZSTEはともにLレベル
となる。したがって、ゲート回路95および97がバッ
ファ回路として動作し、またOR回路96および98も
バッファ回路として動作し、スペアロウイネーブル信号
SREFおよびノーマルロウイネーブル信号NREが、
それぞれ、不良アドレスプログラム回路の出力する信号
SREFFおよびNREFに従って変化する。このと
き、強制設定信号SRFRCの状態は任意である。
【0174】この状態で、少なくとも救済対象の行アド
レスのデータを順次読出し(冗長置換は行われてい
る)、読み出したデータと期待値データとの比較を行な
う(ステップS22)。この後、読出したデータパター
ンと期待値データパターンとの比較結果に従ってマルチ
セレクションが生じているか否かの判定を行ない、その
判定結果に従って、ヒューズ素子の再プログラムなどの
必要な処置が取られる(ステップS23)。
【0175】この図19に示す動作シーケンスの場合、
データの書込時において、アドレスの変換を行なってい
る。したがって、少なくともスペアワード線SSWL0
−SSWL3に対しては、ノーマルメモリアレイMAに
おける偶数アドレスに書込まれたデータパターンが、奇
数アドレスに書込まれ、奇数アドレスに書込まれたデー
タが、偶数アドレスに書込まれる。したがって、マルチ
セレクションが生じた場合、たとえば、スペアサブワー
ド線SSWL0とノーマルサブワード線NSWL0が同
時に選択されても、このノーマルサブワード線NSWL
0には、偶数アドレスのデータパターンが格納され、ス
ペアサブワード線SSWL0には、奇数アドレスのデー
タパターンが格納されており、正確に、マルチセレクシ
ョンの発生の検出を行なうことができる。
【0176】また、この図19に示す動作フローにおい
ても、この動作フローがマルチセレクション専用のテス
トシーケンスとして行なわれてもよく、また、他のメモ
リセルリークテストなどのテストと同時に、全行アドレ
ス空間についてテストが行なわれてもよい。ただし、ス
テップS22においては不良行アドレスの置換が行なわ
れたサブワード線空間についてのみアクセスが行なわれ
る。
【0177】この図17から図19に示す構成において
は、サブワード線デコーダを、スペアサブ冗長メモリア
レイに対し専用に設ける必要はなく、回路占有面積が低
減される。また、確実に、不良ノーマルサブワード線に
対しても、選択状態へ駆動してデータ書込を行なってお
り、確実に常に、不良ノーマルサブワード線と対応のス
ペアサブワード線に、逆データパターンを書込むことが
でき、マルチセレクションが間欠的に発生する場合にお
いても、確実に、マルチセレクションを検出することが
できる。
【0178】なお、マルチセレクションが常時生じる場
合においては、特に強制的に不良ノーマルサブワード線
に対してデータを書込むことは要求されない。したがっ
て、この場合においては、不良行アドレスへのデータ書
込時においてのみ、スペアロウ選択信号STEをHレベ
ルに設定するだけでよく、図18に示す構成は特に用い
る必要はない。
【0179】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、少なくともスペアワード線に対しデータを書込
むときに、アドレス変換を行なうように構成しており、
サブワード線デコーダをノーマルメモリアレイおよびサ
ブ冗長メモリアレイで共有することができ回路占有面積
を低減することができる。
【0180】[実施の形態4]図20は、この発明の実
施の形態4に従うアドレス変換回路の構成を示す図であ
る。この図20に示すアドレス変換回路99は、先の図
3に示すスペアアドレス変換回路14または図17に示
すアドレス変換回路80に対応する。
【0181】図20において、アドレス変換回路99
は、テストモード指示信号TEを受けて補のテストモー
ド指示信号ZTEを生成するインバータ100と、相補
テストモード指示信号TEおよびZTEに従って選択的
に導通し、導通時、ロウアドレスビット/RA1をノー
ド105に伝達するCMOSトランスミッションゲート
101と、相補テストモード指示信号TEおよびZTE
に従ってCMOSトランスミッション101と相補的に
導通し、導通時、ロウアドレスビットRA1をノード1
05へ伝達するCMOSトランスミッションゲート10
2と、相補テストモード指示信号TEおよびZTEに従
って選択的に導通し、導通時、ロウアドレスビットRA
1をノード106に伝達するCMOSトランスミッショ
ンゲート103と、相補テストモード指示信号TEおよ
びZTEに従ってCMOSトランスミッション103と
相補的に導通し、導通時ロウアドレスビット/RA1を
ノード106へ伝達するCMOSトランスミッションゲ
ート104を含む。
【0182】テストモード指示信号TEがLレベルのと
きには、CMOSトランスミッションゲート101およ
び103が導通し、ノード105および106へ、それ
ぞれ、ロウアドレスビット/RA1およびRA1が伝達
される。テストモード指示信号TEがHレベルとなる
と、CMOSトランスミッションゲート102および1
04が導通し、ノード105および106に、ロウアド
レスビットRA1および/RA1がそれぞれ伝達され
る。すなわち、この図20に示すアドレス変換回路99
においては、テストモード指示信号TEがHレベルとな
ると、ロウアドレスビットRA1および/RA1の位置
が交換されて伝達される。このロウアドレスビットRA
1および/RA1のビット位置の交換により等価的にア
ドレスビットRA1の論理レベルが反転される。
【0183】アドレス変換回路99の出力信号は、サブ
デコード回路150へ伝達される。このサブデコード回
路150は、図3に示すスペアサブワード線デコーダ1
5または図17に示すサブワード線デコーダ82に対応
する。図20においては、与えられたロウアドレスビッ
トをプリデコードするプリデコード回路150Aの構成
を示す。
【0184】プリデコード回路150Aは、ノード10
5上のアドレスビットとロウアドレスビット/RA0を
受けてプリデコード信号X0を生成するAND回路10
7と、ノード105上のアドレスビットとロウアドレス
ビットRA0とを受けてプリデコード信号X1を生成す
るプリデコード回路108と、ノード106上のアドレ
スビットとロウアドレスビット/RA0を受け、プリデ
コード信号X2を生成するAND回路109と、ノード
106上のアドレスビットとロウアドレスビットRA0
を受けてプリデコード信号X3を生成するAND回路1
10を含む。
【0185】これらのプリデコード信号X0−X3は、
それぞれ、選択時、サブワード線SWL0−SWL3を
それぞれ指定する。
【0186】サブワード線デコード回路150内のこれ
らのプリデコード信号X0−X3に従ってサブデコード
信号を生成する回路部分は、図9に示す構成と同じであ
る。
【0187】図21は、図20に示すアドレス変換回路
99を利用する場合のサブワード線NSWL0−NSW
L3およびSSWL0−SSWL3とアドレスビット
(RA1,RA0)の対応関係を模式的に示す図であ
る。ノーマルサブワード線NSWL0−NSWL3に対
しては、アドレス変換は行なわれないため、テストモー
ド指示信号TEのLレベルおよびHレベルにかかわら
ず、ロウアドレスビット(RA1,RA0)が(0,
0)、(0,1)、(1,0)および(1,1)のとき
に、それぞれ、ノーマルサブワード線NSWL0、NS
WL1、NSWL2およびNSWL3が指定される。
【0188】テストモード指示信号TEはLレベルのと
きには、ノード105および106へは、それぞれ、ロ
ウアドレスビット/RA1およびRA1が伝達される。
したがって、この場合には、プリデコード信号X0−X
3は、それぞれ10進数アドレス0−3が指定されたと
きに選択される。すなわち、テストモード指示信号TE
がLレベルのときには、スペアサブワード線SSWL0
−SSWL3とノーマルサブワード線NSWL0−NS
WL3がそれぞれ対応する。
【0189】テストモード指示信号TEがHレベルに設
定されると、ノード105に対し、アドレスビットRA
1が伝達され、ノード106にアドレスビット/RA1
が伝達される。したがって、この場合、アドレス変換が
行なわれるため、ロウアドレスビット(RA1,RA
0)が(1,0)、(1,1)、(0,0)、および
(0,1)のときに、それぞれ、スペアサブワード線S
SWL0、SSWL1、SSWL2およびSSWL3が
選択される。
【0190】テストモード指示信号TEがLレベルのと
きには、スペアサブワード線SSWL0とノーマルサブ
ワード線NSWL0のマルチセレクションが生じる。テ
ストモード指示信号TEをHレベルに設定すると、スペ
アサブワード線SSWL0とノーマルサブワード線NS
WL2との間でマルチセレクションが生じる。
【0191】ノーマルサブワード線NSWL2とスペア
サブワード線SSWL0は、その接続されるメモリセル
の配置が、図4に示すように異なる。したがって、この
場合、アドレス(RA1,RA0)=(0,0)および
(1,0)に対しチェッカボードパターンが形成される
ようにデータの書込を行なう。同様、アドレス(RA
1,RA0)=(0,1)および(1,1)に対して
も、チェッカボードパターンが形成されるようにデータ
パターンを書込む。
【0192】図22は、このノーマルサブワード線NS
WL0−NSWL3およびスペアサブワード線SSWL
0−SSWL3と1列のメモリセルの接続を概略的に示
す図である。図22において、ノーマルサブワード線N
SWL0およびNSWL1は、それぞれビット線BLと
の交差部にノーマルメモリセルNMC0およびNMC1
がそれぞれ配置される。一方ノーマルサブワード線NS
WL2およびNSWL3については、補のビット線/B
Lとの交差部に対応してノーマルメモリセルNMC2お
よびNMC3がそれぞれ配置される。
【0193】スペアサブワード線SSWL0−SSWL
3は、これらのノーマルサブワード線NSWL0−NS
WL3と同じメモリセルの配置でスペアメモリセルが接
続される。したがって、スペアサブワード線SSWL0
およびSSWL1は、ビット線BLとの交差部に対応し
てスペアメモリセルSMC0およびSMC1がそれぞれ
配置され、スペアサブワード線SSWL2およびSSW
L3については、ビット線/BLとの交差部に対応して
スペアメモリセルSMC2およびSMC3が配置され
る。
【0194】ノーマルメモリセルNMC0に対しHレベ
ルデータを書込み、一方、ノーマルメモリセルNMC2
に対し、Lレベルデータを外部から書込む。補のビット
線/BLには、外部データと論理レベルの反対のデータ
が現われるため、ノーマルメモリセルNMC2に対して
は、実際には、Hレベルのデータが格納される。
【0195】同様に、スペアメモリセルSMC0に対し
外部からHレベルデータを書込み、スペアメモリセルS
MC2に対し、外部からLレベルデータを書込む。した
がって、この場合にも、スペアメモリセルSMC2に
は、実際には、Hレベルデータが格納される。
【0196】テストモード指示信号TEがLレベルのと
きには、スペアサブワード線SSWL0およびNSWL
0に、同じデータパターンが書込まれ、ノーマルサブワ
ード線NSWL2およびスペアサブワード線SSWL2
に対しては、これらのサブワード線NSWL0およびS
SWL0のデータパターンとチェッカボードパターンを
形成するデータパターンが格納される。
【0197】テストモード指示信号TEをHレベルとし
て、不良アドレスを指定した場合、ノーマルサブワード
線NSWL0が指定された場合には、その場合、スペア
サブワード線SSWL2が選択状態へ駆動される。ま
た、ノーマルサブワード線NSWL2が指定された場合
には、スペアサブワード線SSWL0が選択される。
【0198】いま、テストモード指示信号TEをHレベ
ルとしてデータを読出した場合に、スペアサブワード線
SSWL0が選択された状態を考える。この場合には、
マルチセレクションが生じている場合には、ノーマルサ
ブワード線NSWL2が選択される。したがって、ビッ
ト線BLには、スペアメモリセルSMC0の格納するH
レベルデータが読出され、図23に示すように、そのビ
ット線BLの電圧レベルが中間電圧レベルのプリチャー
ジ電圧から上昇する。同様、補のビット線/BLにおい
ては、ノーマルメモリセルNMC2から、Hレベルデー
タが伝達され、補のビット線/BLの電圧レベルも上昇
する。
【0199】したがって、ビット線BLおよび/BL
が、ともに電圧レベルが上昇するため、センスアンプ
は、このビット線BLおよび/BLに現われた電位差
を、正確に差動増幅することができず、不定データが現
われる。この後、外部で期待値データパターンと読出デ
ータとの比較を行なうことにより、マルチセレクション
が生じたかを判定することができる。
【0200】他のスペアサブワード線についても同じで
あり、隣接する偶数アドレスにチェッカボードパターン
を形成するようにデータパターンを書込み、かつ隣接す
る奇数アドレスに、チェッカボードパターンを形成する
ようにデータパターンを書込むことにより、常に、ビッ
ト線BLおよび/BLには、同一方向に変化する電圧変
化が生じ、センスアンプが正確なセンス動作を行なうこ
とができず、期待値パターンと異なるデータパターンが
外部へ読出されることになり、マルチセレクションを検
出することができる。
【0201】なお、この実施の形態4におけるマルチセ
レクションの検出動作は、先の実施の形態2および3の
いずれが用いられてもよい。したがって、テストデータ
書込時に、テストモード指示信号TEをHレベルに設定
し、行アドレスに対してデータの書込が行なわれてもよ
い。また、単に不良アドレスに関連する行アドレスに対
してのみ、データの書込/読出が行なわれてもよい。
【0202】また、この実施の形態4においても、階層
ワード線構成に限らず、非階層ワード線構成に対して
も、同様マルチセレクションの検出を、不良アドレスプ
ログラム回路の出力信号とスペアワード線との対応関係
を切替えることにより行うことができる。
【0203】また、サブワード線の数は、4本に限定さ
れず、たとえば8本設けられてもよい。
【0204】以上のように、この発明の実施の形態4に
従えば、テストモード指示信号に従って、スペアサブワ
ード線の上位アドレスビットの位置を交換しており、マ
ルチセレクションを起こすワード線の組を変更すること
ができ、これらのサブワード線の接続するメモリセルデ
ータの配置パターンが異なるため、常にマルチセレクシ
ョン発生時、対を成すビット線に同一方向に変化する電
圧変化を生じさせることができ、正確にマルチセレクシ
ョンを検出することができる。
【0205】[他の適用例]上述の説明においては、D
RAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)
が半導体記憶装置の一例として示されている。しかしな
がら、ヒューズ素子のプログラムにより、不良ノーマル
ワード線がスペアワード線で置換されかつこれらのノー
マルメモリセルとスペアメモリセルが列を共有するよう
に配置されている半導体記憶装置であれば、本発明は適
用可能である。
【0206】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、スペ
アワード線のアドレスを変換するように構成しており、
マルチセレクションを生じさせるスペアロウおよびノー
マルメモリセルに異なるデータパターンを書込むことが
でき、正確に、不良アドレスのプログラム不良を検出す
ることができる。
【0207】すなわち、ノーマルメモリセル行に対応し
て配置されるノーマルワード線を含むノーマルメモリセ
ルアレイと、スペアメモリセル行に対応して配置される
スペアワード線を含むスペアメモリセルアレイと、不良
ノーマルワード線のアドレスをプログラムする不良アド
レスプログラム回路からの一致指示信号と外部からのア
ドレス信号とに従って、複数のノーマルワード線および
スペアワード線から対応のワード線を選択するワード線
選択回路とを有する構成において、外部アドレスと複数
のスペアワード線との対応関係を変更するように構成し
ており、通常動作時に対応するノーマルワード線および
スペアワード線に、同じパターンのデータを書込んで
も、このスペアワード線とノーマルワード線との対応関
係を変更することによりマルチセレクション発生時にお
いて、ビット線においてデータの衝突を生じさせること
ができ、不良アドレスのプログラム不良によるワード線
のマルチセレクションを確実に、検出することができ
る。
【0208】また、単に、アドレスに応じてデータパタ
ーンを変更するだけであり、不良アドレスに対応する不
良ノーマルワード線と対応のスペアワード線に対して逆
の論理レベルのデータを書込む必要がなく、テストデー
タパターンの制約が低減され、様々なパターンのテスト
データを用いてテストを行うことができ、確実にマルチ
セレクションを検出することができる。
【0209】また、このアドレス変更を、テスト動作モ
ード時に通常動作モード時と異なるスペアワード線が選
択されるように外部アドレスとスペアワード線との対応
関係を変更することにより、テストモード時に、通常動
作モード時と異なるノーマルおよびスペアワード線を同
時に選択状態とすることができ、確実に、不良アドレス
プログラム不良に起因するワード線のマルチセレクショ
ンを検出することができる。
【0210】また、不良ワード線と同一パターンでスペ
アメモリセルが同一パターンでスペアメモリセルが接続
されるスペアワード線を選択するようにこの対応関係を
変更することにより、この対応関係の変更前および変更
後のアドレスに、異なるデータパターンを書込むことに
より、マルチセレクション発生時、ビット線上でメモリ
セルデータの衝突が生じ、確実に、期待値データパター
ンと異なるデータが生成され、ワード線のマルチセレク
ションを確実に検出することができる。
【0211】また、不良ワード線と異なるパターンでス
ペアメモリセルが接続されるスペアワード線が選択され
るように対応関係を変更することにより、同様に、対応
関係の変更前および変更後のアドレスに、異なるデータ
パターンを書込むことにより、相補ビット線に、同一方
向に電圧変化を生じさせることができ、同様、データの
衝突を生じさせることができ、ワード線のマルチセレク
ションを検出することができる。
【0212】また、通常動作モード時においては不良ワ
ード線と同一パターンでメモリセルが接続されるスペア
ワード線が選択され、またテスト動作モード時において
は、不良ワード線と同一のパターンでメモリセルが接続
される別のスペアワード線が選択されるようにアドレス
とスペアワード線との対応を変更することにより、これ
らのスペアワード線に対し、チェッカボード状にテスト
データを書込むことにより、マルチセレクション発生時
において確実にデータの衝突をビット線において生じさ
せることができ、データを読出して期待値パターンと比
較することにより、正確に、ワード線のマルチセレクシ
ョンを検出することができる。
【0213】また、通常動作モード時においては、不良
ワード線と同一パターンでメモリセルが接続されるスペ
アワード線が選択され、またテスト動作モード時におい
ては、この不良ワード線と異なるパターンでメモリセル
が接続されるスペアワード線が選択されるようにアドレ
スを変更することにより、これらのスペアワード線に対
してチェッカボード状にテストデータを書込むことによ
り、ワード線のマルチセレクション発生時において確実
に、相補ビット線に同一方向に電圧変化を生じさせるこ
とができ、ワード線のマルチセレクションを確実に検出
することができる。
【0214】また、アドレスを不良ワード線のアドレス
の偶数/奇数の変換を行なうことにより、これらの偶数
および奇数アドレスに、チェッカボード状のテストデー
タを書込むことにより、不良アドレスを意識することな
くデータの書込みを行うことができ、データパターンの
制約を受けることなく、テストデータの書込みを行うこ
とができる。また、正確に、連続する偶数アドレスと奇
数アドレスとがメモリセルの配置が同じ場合において
は、正確にワード線のマルチセレクションを検出するこ
とができる。
【0215】また、ワード線が階層ワード線構成を有す
る場合において、スペアサブワード線に与えられるサブ
ワード線アドレスを変更することにより、これらのスペ
アワード線と対応のノーマルワード線との組に対して異
なるパターンのデータを書込むことができ、ワード線の
マルチセレクション発生時においてデータの競合を生じ
させることができ、ワード線のマルチセレクションを確
実に検出することができる。また、外部からは連続的に
アドレスを変化させてテストデータパターンを書込んだ
後に連続的にアドレスを変化させてデータを読み出すだ
けであり、容易にテストデータを書き込みかつ読み出す
ことができる。
【0216】また、スペアサブワード線とノーマルサブ
ワード線とに対して別々にサブワード線選択信号発生回
路を配置することにより、スペアサブワード線に対して
のみアドレス変換を行うことができ、正確にテストを行
うことができる。
【0217】また、スペアサブワード線選択回路とノー
マルサブワード線選択回路とを同一回路で構成しスペア
サブワード線選択時においてアドレス変換を行うことに
より、サブワード線選択回路の占有面積を低減すること
ができ、応じてチップ面積を低減することができる。
【0218】また、サブワード線アドレスの相補ビット
の位置を変更して、外部アドレスとスペアワード線との
対応関係を変更することにより、簡易な構成で容易にス
ペアワード線と外部アドレスとの対応関係を変更するこ
とができる。
【0219】また、サブワード線アドレスの特定の1ビ
ットの相補ビットの位置を交換することにより、容易に
偶数アドレスと奇数アドレスの変換または接続されるメ
モリセルパターンの変換を実現することができる。
【0220】また、所定の関係を満たすアドレスに対し
各列において論理レベルが異なるようにデータを書込
み、次いでメモリセルの格納データを読出すとともに、
これらの書込時および読出時においてスペアワード線と
外部アドレスとの対応関係を変更することにより、スペ
アワード線選択時のマルチセレクション発生時、確実
に、これらの同時選択されたワード線に接続されるメモ
リセルから読み出されたデータの衝突を生じさせること
ができ、確実にワード線マルチセレクションを検出する
ことができる。
【0221】また、メモリセルが列方向において4行を
単位として同一パターンで繰返し配置される場合、この
スペアメモリセルの行アドレスの変更は、偶数アドレス
と奇数アドレスとの間の変更を行なうことにより、確実
に、ワード線マルチセレクション発生時、メモリセルデ
ータの衝突を生じさせることができる。
【0222】また、このスペアメモリのアドレスの変更
は、複数のビットのうちの特定の1ビットのアドレスの
論理レベルを反転することにより、偶数アドレスと奇数
アドレスとの間でのアドレス変換またはメモリセル配置
の異なるアドレス間の変換を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装
置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図2】 図1に示す行選択回路のスペアアドレス変換
の態様を概略的に示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に従う半導体記憶装
置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に従う半導体記憶装
置のアレイ部の構成を概略的に示す図である。
【図5】 図3に示す不良アドレスプログラム回路の構
成の一例を示す図である。
【図6】 図3に示すスペアメインワード線デコーダの
構成の一例を示す図である。
【図7】 図3に示すノーマルメインワード線デコーダ
の構成の一例を示す図である。
【図8】 図3に示すスペアアドレス変換回路およびス
ペアサブワード線デコーダの構成の一例を示す図であ
る。
【図9】 図3に示すスペアワード線デコーダのデコー
ド部の構成を概略的に示す図である。
【図10】 図3に示すサブワードドライバの構成の一
例を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態2における通常動作
モード時のスペアワード線とロウアドレスとの対応関係
を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態2におけるテストモ
ード時のスペアサブワード線とロウアドレスビットの対
応関係を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態2におけるサブワー
ド線とノーマルワード線との対応関係を概略的に示す図
である。
【図14】 この発明の実施の形態2におけるノーマル
メモリセルおよびスペアメモリセルの書込データパター
ンの一例を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態2におけるマルチセ
レクション検出試験時の動作を示すフロー図である。
【図16】 この発明の実施の形態2の変更例における
マルチセレクション試験時の動作を示すフロー図であ
る。
【図17】 この発明の実施の形態3に従う半導体記憶
装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図18】 図17に示すノーマルメインワード線デコ
ーダおよびスペアメインワード線デコーダの信号変換部
の構成の一例を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態3におけるマルチセ
レクション試験動作を示すフロー図である。
【図20】 この発明の実施の形態4におけるアドレス
変換回路の構成を示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態4におけるノーマル
ワード線とサブワード線の対応関係を示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態4におけるノーマル
メモリセルおよびスペアメモリセルへの書込データおよ
びワード線の対応選択を示す図である。
【図23】 図22に示す構成におけるメモリセルデー
タ読出時の信号波形を示す図である。
【図24】 従来の半導体記憶装置の要部の構成を概略
的に示す図である。
【図25】 図24に示す不良アドレスプログラム回路
の構成の一例を示す図である。
【図26】 従来の不良アドレスプログラム回路のプロ
グラム不良状態を示す図である。
【図27】 従来の半導体記憶装置のノーマルメモリセ
ルおよびスペアメモリセルの配置を概略的に示す図であ
る。
【符号の説明】
NMA,NMA0−NMA3 ノーマルメモリアレイ、
RMA,RMA0−RMA3 冗長メモリアレイ、RS
K0−RSK3 行選択回路、10 ノーマルメインワ
ード線デコーダ、11 ノーマルサブワード線デコー
ダ、12 不良アドレスプログラム回路、13 スペア
メインワード線デコーダ、14 スペアアドレス変換回
路、SMC,SMC0,SMC2 スペアメモリセル、
NMC,NMC0,NMC2 ノーマルメモリセル、5
1−54 CMOSトランスミッションゲート、80
アドレス変換回路、82 サブワード線デコーダ、84
ノーマルメインワード線デコーダ、86 スペアメイ
ンワード線デコーダ、99アドレス変換回路、150
サブワード線デコード回路。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配列される複数のノーマルメモ
    リセル、および行列状に配列される複数のスペアメモリ
    セルを備え、前記複数のメモリセルは、少なくとも前記
    複数のノーマルメモリセルと列を共有するように複数行
    に配置され、 各前記ノーマルメモリセル行に対応して配置され、各々
    に対応の行のノーマルメモリセルが接続される複数のノ
    ーマルワード線、 前記複数のスペアメモリセル行に対応して配置され、各
    々に対応の行のスペアメモリセルが接続される複数のス
    ペアワード線、および不良ノーマルワード線のアドレス
    をプログラムする不良アドレスプログラム回路を備え、
    前記不良アドレスプログラム回路は、外部アドレスとプ
    ログラムされた不良アドレスとの一致/不一致判定結果
    を示す一致指示信号を生成する回路を含み、 前記外部アドレスと前記一致指示信号とに従って、前記
    ノーマルワード線およびスペアワード線から対応のワー
    ド線を選択するワード線選択回路、および前記外部アド
    レスと前記複数のスペアワード線との対応関係を変更す
    るためのアドレス変更回路を備える、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記アドレス変更回路は、テスト動作モ
    ード指示信号に従って、通常動作モード時と異なるスペ
    アワード線が選択されるように、前記外部アドレスと前
    記スペアワード線との対応関係を変更する、請求項1記
    載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 各前記ノーマルメモリセル列および前記
    スペアメモリセル列に対応して配置され、各々に対応の
    列のノーマルおよびスペアメモリセルが接続される複数
    のビット線対をさらに備え、 前記アドレス変更回路は、前記不良ワード線と列方向に
    関して同一パターンでスペアメモリセルが接続されるス
    ペアワード線を選択するように前記対応関係を変更す
    る、請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記ノーマルおよびスペアメモリセル列
    それぞれに対応して配置され、各々に対応の列のノーマ
    ルおよびスペアメモリセルが接続される複数のビット線
    対をさらに備え、 前記アドレス変更回路は、前記不良ワード線と列方向に
    関して異なるパターンでスペアメモリセルが接続される
    スペアワード線を選択するように前記対応関係を変更す
    る、請求項1記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 各前記ノーマルおよびスペアメモリセル
    列に対応して配置され、各々に対応の列のノーマルおよ
    びスペアメモリセルが接続する複数のビット線対をさら
    に備え、 前記アドレス変更回路は、 通常動作モード時においては、前記不良アドレスの不良
    ワード線と列方向において同一パターンでスペアメモリ
    セルが接続されるスペアワード線が選択されかつテスト
    動作モード時においては、前記不良ワード線と列方向に
    おいて同一のパターンでメモリセルが接続される別のス
    ペアワード線が選択されるようにアドレスの変更を行な
    う、請求項1記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 各前記ノーマルおよびスペアメモリセル
    列に対応して配置され、各々に対応の列のノーマルおよ
    びスペアメモリセルが接続する複数のビット線対をさら
    に備え、 前記アドレス変更回路は、 通常動作モード時においては、前記不良アドレスの不良
    ノーマルワード線と列方向において同一パターンでスペ
    アメモリセルが接続されるスペアワード線が選択され、
    かつテスト動作モード時においては、前記不良ノーマル
    ワード線と列方向において異なるパターンでスペアメモ
    リセルが接続されるスペアワード線が選択されるように
    アドレスの変更を行なう、請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】 各アドレス変更回路は、 前記スペアワード線のアドレスの偶数/奇数の変換を行
    なう、請求項1記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記ノーマルワード線および前記スペア
    ワード線の各々は、所定数のメモリセル行に対応して配
    置されるメインワード線と各々に対応の行のメモリセル
    が接続するサブワード線とからなる階層ワード線構成を
    有し、 前記不良アドレスプログラム回路は、 不良ノーマルメモリセル行に対応して配置されるメイン
    ワード線のアドレスをプログラムして記憶し、 前記ワード線選択回路は、 前記一致指示信号と前記外部アドレスのメインワード線
    を指定するメインワード線アドレスとに従ってノーマル
    メインワード線を選択するノーマルメインワード線選択
    回路と、 前記外部アドレスのサブワード線を指定するサブワード
    線アドレスに従って、前記ノーマルワード線のサブワー
    ド線を選択するサブワード線選択信号を生成するノーマ
    ルサブワード線選択回路と、 前記一致指示信号に従って前記スペアワード線のメイン
    ワード線を選択するスペアメインワード線選択回路と、 前記サブワード線アドレスに従って、前記スペアワード
    線のサブワード線を選択するスペアサブワード線選択信
    号を生成するスペアサブワード線選択回路とを含み、 前記アドレス変更回路は、前記スペアサブワード線選択
    回路に与えられるサブワード線アドレスを変更する、請
    求項1記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記スペアサブワード線選択回路と前記
    ノーマルサブワード線選択回路は、別々に設けられる、
    請求項8記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記スペアサブワード線選択回路と前
    記ノーマルサブワード線選択回路とは、同一の選択回路
    で構成され、前記同一の選択回路が共通に前記ノーマル
    およびスペアサブワード線に対して伝達され、 前記アドレス変更回路は、前記スペアサブワード線を選
    択する動作モード時に前記外部アドレスに含まれるサブ
    ワード線アドレスの変更を行って前記同一の選択回路へ
    伝達する、請求項8記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記サブワード線アドレスは複数のビ
    ットを含み、 前記ワード線選択回路は、前記サブワード線アドレスに
    従って複数ビットの相補内部サブワード線アドレスを生
    成する内部アドレス生成回路を含み、 前記アドレス変更回路は、前記サブワード線アドレスの
    相補ビットの位置を変更して出力する、請求項8記載の
    半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記アドレス変更回路は、前記サブワ
    ード線アドレスの特定の1ビットに対して生成される相
    補ビットの位置を交換して出力する、請求項8記載の半
    導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 行列状に配列される複数のメモリセル
    と、前記複数のメモリセルの不良メモリセルを救済する
    ための複数行に配置されるスペアメモリセルとを有する
    半導体記憶装置の試験方法であって、前記スペアメモリ
    セルと前記ノーマルメモリセルとは、列を共有し、 前記スペアメモリセル行および少なくとも前記スペアメ
    モリセル行に対応して配置されるノーマルメモリセルの
    所定の関係を満たす行アドレスに対し、各列において論
    理レベルが異なるようにデータを書込むステップと、 少なくとも前記スペアメモリセルの格納データを読出し
    て、書込データと読出データとが同一論理レベルである
    かを判定するステップとを備え、前記データの書きこみ
    時と前記データ読出時とにおいて、前記スペアメモリセ
    ル行と外部アドレスとの対応関係が異なる、半導体記憶
    装置の試験方法。
  14. 【請求項14】 前記ノーマルメモリセルおよびスペア
    メモリセルで構成されるメモリアレイにおいては、列方
    向において4行を単位として同一パターンでメモリセル
    が配置され、前記スペアメモリセルの行アドレスは、前
    記書込時と前記読出時とで、偶数アドレスと奇数アドレ
    スとが交換される、請求項13記載の半導体記憶装置の
    試験方法。
  15. 【請求項15】 前記スペアメモリセル行のアドレスの
    対応関係の変更は、複数ビットの外部アドレスのうちの
    特定の1ビットのアドレスの論理レベルを反転するステ
    ップを含む、請求項13記載の半導体記憶装置の試験方
    法。
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