JP2003193327A - 扁平モノフィラメントおよびその製造方法 - Google Patents
扁平モノフィラメントおよびその製造方法Info
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Abstract
続して均一であり、直径異常部を含まない扁平モノフィ
ラメント、およびこの扁平モノフィラメントを効率的に
製造する方法を提供する。 【解決手段】 直径異常部の断面積が平均断面積の1.
4倍以下である扁平モノフィラメント。生産時に発生す
る走向糸の旋回が原因となるねじれを、溝付きフリーガ
イドローラー、表面平滑フリーローラーを効果的に使用
することで抑制し、直径変動検知機にて直径変動を監視
しつつ扁平モノフィラメントを製造する。
Description
た扁平モノフィラメントおよびその製造方法に関するも
のである。さらに詳しくは、扁平断面モノフィラメント
でありながらも、その繊維軸方向に垂直な断面の断面積
および直径の均一性に極めて優れ、工業用織物、特に製
紙用の工業用織物原糸として好適に利用し得る扁平モノ
フィラメントおよびこの扁平モノフィラメントを効率的
に製造する方法に関するものである。
ン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリフェニレンサ
ルファイドおよびフッ素系樹脂などの様々な素材を用い
て従来から製造されており、またその用途も、釣糸、筆
毛、各種ブラシ、さらには抄紙用ドライヤーキャンバ
ス、抄紙用ワイヤー、フィルターなどに代表される各種
工業用織物用原糸などとして、多くの産業用資材用途に
好適に用いられている。
用される産業用資材用途の目的に応じて、その繊維軸方
向に垂直な断面の形状が、最も一般的な丸形断面形状を
はじめとして、多様な断面形状のものが利用されるよう
なってきている。
脂モノフィラメントにおいては、その織構造の多様化や
織物の要求特性を満足させるために、単なる丸断面モノ
フィラメントのみならず、楕円形、正多角形、さらには
長方形に代表されるような、いわゆる扁平断面および不
定型な形状を含む多角形などのモノフィラメントが多く
利用されるようになってきた。
ントを工業用織物用途などに利用する場合は、その加工
工程において、モノフィラメントに対する直径、強伸度
特性、熱収縮特性に代表される品質の均一性が求められ
ており、その中でも直径の均一性については、直径の異
常がそのまま工業用織物の欠点として顕在化してしまう
ため、その均一性が強く求められるようになってきてお
り、このような背景から、合成樹脂モノフィラメントの
製造工程における品質の管理強化に対するユーザーから
の要求も年々厳しくなってきているのが現状である。
関しては、その製造コストダウンや生産効率化の観点か
ら、同一の品質設計のモノフィラメントを数日から数十
日という長い期間に渡り生産する努力が日々図られてき
ているが、こうした長時間の生産を行った場合には、使
用する紡糸口金に設けられている口金孔の汚れなどに起
因して、目標とする平均的な合成樹脂モノフィラメント
の直径に対し、モノフィラメントの直径を繊維軸方向に
見たときに、数cmから数十cm程度の極短い部分で直
径が大きく変動し、平均直径に対し数十パーセント近く
太くまたは細くなる部位、いわゆる直径異常部が発生す
ることが問題視されてきている。
樹脂モノフィラメントの断面形状が丸断面のものに比較
して、扁平断面および不定型な形状を含む多角形などの
異形断面モノフィラメントになるほど発生しやすくなる
傾向が強いのが一般的である。
トに関する技術や扁平モノフィラメントについても、そ
の用途や改良に関する技術に関して多くの提案がなされ
てきている。
ィラメントの技術に関しては、特開平11−93015
号公報に、特定の算式を満足する短繊維繊度が30デニ
ール以上の糸斑のないモノフィラメントおよびその製造
方法に関する技術が開示されている。
としては、特開平8−140537号公報に、長辺/短
辺の径比が1.2〜2.5である断面が偏平な釣り糸
が、特開平4−222217号公報に、長方形や楕円形
の扁平なポリフェニレンサルファイド繊維が、それぞれ
開示されている。
246378号公報に、扁平モノフィラメントを用いた
抄紙用ドライヤーキャンバスが、特開平10−3172
95号公報に、織物の経糸に断面形状が楕円形のモノフ
ィラメントを用い、屈曲疲労特性を改善した抄紙ドライ
ヤーキャンバスが、それぞれ開示されている。
工芝用途などに関しても、多くの扁平モノフィラメント
に関する技術が提案されてきている。
ントに関する公知技術においては、ある特定の用途に扁
平モノフィラメントが好適に利用できるとしか記載され
ておらず、一方、モノフィラメントの直径や繊度斑を改
善する公知技術についても、最も一般的な丸断面形状の
モノフィラメントの糸斑改善に関する検討しか行われて
おらず、扁平断面モノフィラメントであって、さらにそ
の短径や長径の直径斑、つまり断面形状の斑が少ない扁
平モノフィラメントを得る技術に関しては、詳細な検討
が行われていないのが実情であった。
ない扁平断面モノフィラメント、より具体的には、モノ
フィラメントの繊維軸方向に垂直な断面の形状が極めて
均一で安定しており、この断面形状、すなわち断面積の
変化が原因で生じる直径異常部を含まず、各種産業用資
材用途に好適に利用できる扁平モノフィラメントを得る
技術の実現がしきりに望まれていたのである。
み、本発明は、従来技術の問題点を解決すべく検討した
結果達成されたものであり、従来の扁平モノフィラメン
トに比較して、直径が極めて均一で、その繊維軸方向に
垂直な断面の断面積の変化が少ない、産業用資材用途や
各種工業用織物用途に好適に利用し得る扁平モノフィラ
メント、および製造工程における扁平モノフィラメント
の糸のねじれを解消することによって、従来技術では利
用し得なかった各種直径監視装置の有効活用を可能に
し、直径異常部を含まない扁平モノフィラメントを効率
的に製造する方法の提供を主たる目的とするものであ
る。
的を達成すべく種々検討を重ねた結果、繊維軸方向に垂
直な断面の形状、すなわち断面積およびさらには短径お
よび/または長径で示される平均直径が、繊維軸方向に
渡り連続的に均一である扁平モノフィラメントが、産業
用資材用途や各種工業用織物用途に好適に利用すること
ができ、扁平モノフィラメントとして最適な効果を発現
することを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発
明の扁平モノフィラメントは、合成樹脂からなる扁平モ
ノフィラメントであって、この扁平モノフィラメントの
直径異常部の断面積が、平均断面積の1.4倍以下、好
ましくは1.3倍以下であることを特徴とする。
前記直径異常部の短径および/または長径が、平均短径
および/または平均長径の1.2倍以下である場合に、
より好ましい効果を発現する。
その平均短径が少なくとも0.05mm以上、さらには
0.08mm以上、より望ましくは0.1mm以上であ
る場合に、各種産業用資材用途、中でも工業用織物原糸
として極めて好ましく利用できる。
トは、ポリエステルからなる場合により優れた効果を発
現し、抄紙用ドライヤーキャンバスや抄紙用ワイヤーな
どに代表される製紙用織物原糸として適用した場合に、
特に優れた効果を発揮する。
扁平モノフィラメントの製造方法は、合成樹脂を溶融紡
糸延伸し、引き取ることにより扁平モノフィラメントを
製造する工程中に、紡糸引き取り方向に沿って手前側か
ら、溝付きフリーガイドローラーA、表面平滑フリーロ
ーラーX、溝付きフリーガイドローラーBからなる少な
くとも3つのローラーを有すると共に、前記溝付きフリ
ーガイドローラーAと表面平滑フリーローラーXの間に
直径変動検知機Sを設置してなり、かつ紡糸引き取りさ
れる扁平モノフィラメント走行糸に対し、前記溝付きフ
リーガイドローラーAを下側に、また扁平モノフィラメ
ント走行糸を中心として前記表面平滑フリーローラーX
および前記溝付きフリーガイドローラーBを上下対角に
配置した直径異常糸検知装置を設け、この直径異常糸検
知装置により扁平モノフィラメントの直径変動を監視し
つつ紡糸引き取りし、前記直径異常糸検知装置が直径変
動糸を検知した場合には、この直径変動糸を前記工程か
ら排除することを特徴とする。ここで、本発明の扁平モ
ノフィラメントの製造方法においては、前記直径異常糸
検知装置が、前記直径変動検知機Sに対し、その紡糸引
き取り方向に沿って手前側に、さらに表面平滑フリーロ
ーラーYを有すること、前記直径異常糸検知装置が、前
記溝付きフリーガイドローラーBの紡糸引き取り方向に
沿って後ろ側に、さらに表面平滑フリーローラーZを有
し、この表面平滑フリーローラーZを紡糸引き取りされ
る扁平モノフィラメント走行糸の下側に設置したこと、
前記直径異常糸検知装置の表面平滑フリーローラーZ
が、その表面材質にゴム系の素材を用いたものであるこ
と、前記直径変動検知機Sが、扁平モノフィラメント走
行糸と非接触型の検知機であり、特に静電容量型検知機
または光学型検知機であること、および前記直径異常糸
検知装置を、扁平モノフィラメント走行糸の引き取り倍
率が1.0倍以上である紡糸引き取り工程に設けたこと
が、いずれも好ましい条件であり、これらの条件を適用
することにより、さらに望ましい効果の発現を期待する
ことができる。
する。
平モノフィラメントの直径異常部の断面積が、平均断面
積の1.4倍以下、好ましくは1.3倍以下、特に好ま
しくは1.2倍以下である場合に、好ましい効果を発現
する。
ントの断面積とは、繊維軸方向に垂直な断面の面積を意
味するものである。
上記直径異常部の短径および/または長径が、平均短径
および/または平均長径の1.2倍以下、好ましくは
1.15倍以下、特に好ましくは1.1倍以下である場
合に、より好ましい効果を発現し各種産業用資材用途に
極めて好適に利用することができる。
平モノフィラメントは、その繊維軸方向の直径や断面形
状が極めて安定して均一であり、こうした特徴から、繊
維軸方向の強伸度特性や乾熱収縮特性も、自ずから均一
な傾向を示すものとなる。そして、この扁平モノフィラ
メントは、これを例えば水産資材用途に用いた場合に
は、直径が均一であるため仕掛け作りにおける糸通し性
などの作業性が軽減でき、さらに、直径の均一性により
実現される安定した強伸度特性から、漁獲時の糸切れに
よるトラブルが極端に解消されるなどの非常に好ましい
結果をもたらす。
種工業用織物用途に適用する場合においては、直径や断
面形状が極めて均一であることから、織物の表面状態、
いわゆる織り面が非常に美しく仕上がり、織物の表裏に
おける優れた平滑性を実現することが可能となる。さら
に、その織物を製造する工程においても、扁平モノフィ
ラメントが直径異常部を含まないことから、工程通過性
が極めて良好となり、細糸が原因となる織機上での糸切
れ、逆に太糸が原因となる目ズレによる織り面不良やス
ラブの発生を減少せしめ、ひいては織物の検反作業の効
率化にも繋がるなどの優れた効果を発揮することにな
る。
の断面積あるいは直径がこれら特性の平均値に対しプラ
ス方向に増加した場合の太糸のみを問題視しているが、
当然のことながら、こうした特性がマイナス方向に減少
した場合の細糸でも問題が生じることは言うまでもな
い。しかるに、本発明においては、断面積や直径がマイ
ナス方向に減じた細糸について異常としていないのは、
次のような理由からである。
融紡糸延伸し、引き取ることによって扁平モノフィラメ
ントを製造する場合には、原料である合成樹脂ポリマを
紡糸機などで溶融混練し、紡糸機の先端に設けられた紡
糸口金ノズルから押し出すが、この場合に、押し出す溶
融ポリマの押し出し量を一定・均一にする目的で、通常
はギヤポンプなどの計量器を介して押し出しを行う。こ
のとき、ギヤポンプなどの計量器の押し出し量を変更し
ない限り、押し出されるポリマの重量は一定である。
異常部は、この計量器の押し出し量を変更したことによ
って発生するものではなく、上述したような、長期間の
生産を行うことにより、紡糸口金ノズルに設けられた口
金孔の汚れなどに起因して発生するものである。つま
り、紡糸機の押し出し量の変化に伴う直径異常ではない
ため、扁平モノフィラメントの断面積や直径がプラス方
向に異常変動し、太糸となった場合には、この太糸直径
異常部の繊維軸方向の前後近傍には、そのマテリアルバ
ランスが保たれているため、逆にその増加した分のポリ
マ体積量を減じてできる細糸部が生じることになる。し
かるに、本発明では、太糸部のみを排除することによ
り、同時に細糸部の排除も可能にしているため、実際の
産業用資材用途における使用では問題が発生しないので
ある。
フィラメントの繊維軸方向に垂直な断面の形状(以下、
断面形状または断面と言うこともある)が、楕円形、長
方形、正方形などの形状のものを意味するが、これら、
数学的に定義される正確な楕円形、長方形もしくは正方
形以外にも、概ね楕円形、正方形もしくは長方形に類似
した形状も含み、長方形や正方形の角を丸くしたよう
な、陸上競技で言うトラック状などの形状をも含むもの
である。
ね長方形や正方形、概ね楕円形など以外にも、例えば半
月形、三角形、台形、ひし形、平行四辺形、五角形以上
の多角形などの異形断面形状をも包含しており、その定
義としては、これら各形状の断面にメガネ型(繭型)、
星形、多葉形、コの字形のような凹部を含まない形状の
ものを意味する。
図1(a)〜(f)に示したとおりである。
の中心で直角に交わる長径の長さ(LD)と短径の長さ
(SD)とが、また正方形および長方形の場合は、長方
形の長径(長辺)の長さ(LD)と短径(短辺)の長さ
(SD)とが、それぞれ式:1.0≦LD/SD≦10
の関係を満たすことが望ましい。
は、上記の特徴と合わせ、その短辺の平均短径が0.0
5mm以上、さらには0.08mm以上、より好ましく
は0.1mm以上である場合に、一層優れた効果の発現
が期待できる。
る扁平モノフィラメントでは、各産業用資材用途におい
てモノフィラメントとして単独で使用するにはあまりに
も細すぎ、必要とされる強度が十分に確保できないばか
りか、特に工業用織物原糸に使用する際は、モノフィラ
メントの曲げ硬さまでもが不足するため、こうした好ま
しくない特性が、工業用織物に求められる適度な曲げ剛
性にまで悪影響を及ぼす結果となってしまう。
構成する素材としては、従来公知の溶融紡糸が可能な熱
可塑性樹脂を用いることができるが、その具体例として
は、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ
フェニレンサルファイドおよびフッ素系樹脂などが挙げ
られる。
成する熱可塑性樹脂中には、溶融紡糸工程の途中や原料
チップ中に、その目的とする特性を阻害しない範囲で、
酸化チタン、酸化ケイ素、チッ化ケイ素、クレー、タル
ク、カオリン、ジルコニウム酸などの各種無機粒子や架
橋高分子粒子、従来公知の抗酸化剤、金属イオン剤、着
色防止剤、着色剤、耐光(候)剤、包接化合物、帯電防
止剤、ワックス類、シリコーンオイル、各種界面活性
剤、各種強化繊維類などが添加されていてもよい。
は、上述の溶融紡糸が可能な熱可塑性樹脂同士の2種類
以上のブレンドポリマーを用いてもよく、また、モノフ
ィラメントに特定の機能を付加させる目的で、これら以
外の樹脂、例えばポリエステルアミド、エポキシ樹脂、
シリコーン系樹脂、ポリカーボネート、ウレタン系樹
脂、ポリアリレート系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィ
ン系樹脂およびメタクリレート系樹脂などを必要に応じ
て含有することができる。
いては、これら熱可塑性樹脂の中でも、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびポリ
エチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂が好ま
しく利用でき、その中でも、ポリエチレンテレフタレー
トを使用した場合に、本発明の扁平モノフィラメントの
効果を最も良好に発現させることができる。
を、抄紙用ドライヤーキャンバスや抄紙用ワイヤーなど
に代表される製紙用織物用の原糸とする場合には、ポリ
エステル樹脂製扁平モノフィラメントの有する剛直性、
賦形性、耐摩耗特性および耐乾熱性などの各種特性が極
めて効果的に発揮されるばかりか、賦形性に富み、適度
な剛直性を有することから、製紙用織物の仕上がりが良
好となり、また直接紙と接触する織物の表面状態を極め
て平滑にできるなどの非常に好ましい結果に繋がるので
ある。
対し、さらに好ましい効果の発現を期待するためには、
上記ポリエチレンテレフタレートに代表されるポリエス
テル樹脂中に、耐加水分解性を向上させる目的で、ポリ
エステルの末端カルボキシル基封鎖剤としてしカルボジ
イミド化合物を添加することが特に望ましく、この場合
には、抄紙用ドライヤーキャンバス用途の扁平モノフィ
ラメントとして極めて良好に利用できるものとなる。
造方法について、図面にしたがって説明する。
造方法に使用する直径異常糸検知装置の第1実施例を示
す説明図、図3は同じく第2実施例を示す説明図、図4
は同じく第3実施例を示す説明図、図5は同じく第4実
施例を示す説明図である。
紡糸方法が最も一般的であり、通常は、エクストルダー
などの紡糸機を用い、各種原料チップをその融点より2
0℃〜100℃以上高い温度で溶融し、溶融したポリマ
を紡糸機先端に設置された紡糸口金から押し出し、その
後押し出した溶融ポリマを、水、グリセリン、ポリエチ
レングリコール、アルコールやシリコーンワックスなど
の冷却液体中、または、空気や窒素ガスなど各種不活性
ガスなどの気体が存在する冷却媒体中で冷却し固化させ
る。
を、一旦ロールに巻き取った後に延伸するか、またはロ
ールに巻き取ることなく連続して延伸することにより配
向させる。なお、未延伸糸の延伸に際しては、必要に応
じ1段から多段の乾熱や湿熱の延伸工程で延伸が行わ
れ、その延伸倍率としては、各種ポリマによっても異な
るものであるが、通常は1.5〜10倍程度、強伸度特
性のバランスの観点からは3〜7倍程度の範囲が採用さ
れることが多い。そして、延伸工程を通過した後のモノ
フィラメントは、その強伸度バランスや収縮特性を考慮
し、引き続いて熱セットを行うことが好ましく、そのセ
ット倍率としては0.7〜1.0倍程度の範囲で行うの
が望ましい。
造に際しては、上記紡糸機での溶融工程後、その紡糸機
先端に設置された紡糸口金の形状を適宜変更することに
よって、所望の形状を有する扁平モノフィラメントが得
られるものであり、特に特殊な製造方法を必要とするも
のではなく、上記の従来公知の溶融紡糸による製造方法
が好ましく採用される。
の製造方法においては、扁平モノフィラメントを製造す
る工程中に、特定の直径異常糸検知装置を配備した紡糸
設備を用い、扁平モノフィラメントの直径変動を監視し
つつ紡糸引き取りすることが重要な要件である。
置の第1実施例を示し、この実施例では、紡糸引き取り
方向に沿って手前側から、溝付きフリーガイドローラー
A(以降、溝付きローラーAと言うこともある)、表面
平滑フリーローラーX(以降、平滑ローラーXと言うこ
ともある)、溝付きフリーガイドローラーB(以降、溝
付きローラーBと言うこともある)の順に3つのローラ
ーを有し、さらに溝付きローラーAと平滑ローラーXと
の間に直径変動検知機Sを設置することにより構成され
ている。そして、これら各ローラーを、紡糸引き取りさ
れる扁平モノフィラメント走行糸dに対し、溝付きロー
ラーAを走行糸の下側、さらに平滑ローラーXおよび溝
付きローラーBを走行糸dを中心に上下対角に挟み込む
ように配置して構成されており、これら3つのローラー
A、X、Bおよび直径変動検知機Sを具備した直径異常
糸検知装置を配備した紡糸設備を用い、扁平モノフィラ
メントの直径変動を監視しつつ紡糸引取するようになっ
ている。
第1の特徴は、溝付きローラーAが走行糸dに対し下側
に配置されていることである。
常、数本から数十本の糸条数で紡糸され、走行するモノ
フィラメント糸条は、引き取りローラーを介して地平に
対し水平方向に紡糸引き取りされることが一般的であ
る。ここで、本発明の溝付きローラーAは、地平に対し
水平方向に走行する各糸条の糸道を規制することを目的
として設置する。このため、糸道を固定する際、各走行
糸条を1本づつ分繊し溝付きローラーAに固定するが、
この作業を行う時、確実に各走行糸条を固定するには、
走行糸の上側から固定するよりも、下側から固定する方
が簡便で、作業性にも優れるからである。
第2の特徴は、平滑ローラーXと溝付きローラーBと
が、紡糸引き取りされる扁平モノフィラメント走行糸を
中心として、それぞれが上下対角に走行糸dを挟み込む
ような状態で配置することにある。しかしこの場合に
は、平滑ローラーXと溝付きローラーBの上下の配置関
係は、紡糸引き取り方向から見て「上−下」および「下
−上」の配置が考えられるが、本発明では、この配置が
いずれの場合でもその効果は十分に発揮される。
際には、上記溝付きローラーAは、扁平モノフィラメン
トの紡糸引き取り方向に対し水平方向、すなわち、引き
取りローラー上などにおける糸の横方向の動きを規制す
ることに効果を発揮するのに対し、平滑ローラーXと溝
付きローラーBを走行糸を中心に上下対角に配置する理
由は、糸を上下から挟みこむことによって、扁平糸の旋
回を防止し、糸のねじれを抑えることを目的として配置
しているためである。
ラーとした場合には、走行糸dの旋回によるねじれ防止
効果が全く発揮されず、走行糸dにねじれが生じてしま
うため好ましくない。また、溝付きローラーBを平滑ロ
ーラーとした場合には、平滑ローラーXと平滑ローラー
間における走向糸の旋回によるねじれはある程度抑制さ
れるものの、走行糸dが紡糸引き取り方向に対し横方向
にずれてしまうという問題が生じることから、結果とし
て直径変動検知機Sの誤報を招くことになってしまうた
め好ましくない。
第3の特徴は、直径変動検知機Sを溝付きローラーAと
平滑ローラーXの間へ設置することにある。
ーXの後方に設置した場合には、上述の平滑ローラーX
と溝付きローラーBによる走行糸dの旋回防止効果は働
くものの、走行糸dが水平面に対し傾きを持った状態で
直径変動検知機Sを通過するためか、直径異常の誤報を
発生させてしまうという望ましくない結果を招いてしま
うからである。
直径監視装置を扁平モノフィラメントの製造工程の適所
に設置し、製造する扁平モノフィラメントの直径を監視
しつつ製造することにより、直径異常部を含まない扁平
モノフィラメントを効率よく製造することができるので
ある。
た本発明による各ローラーの配置を行うことにより、扁
平モノフィラメントの糸道の規制を十分に確保しつつ、
さらには扁平モノフィラメントの製造時における走行糸
の旋回によるねじれを抑制することを可能にし、その結
果、従来の技術ではその利用が躊躇され、扁平モノフィ
ラメントの製造への適用が困難とされていた直径変動検
知機の有効活用を可能にした点にあり、扁平モノフィラ
メントの直径異常糸の製品中への混入を防止する上にお
いては、極めて優れた製造方法ということができる。
断面のモノフィラメントを製造することも十分に可能で
あり、この場合も本発明の扁平モノフィラメントと同
様、繊維軸方向に見た場合の直径や断面積が極めて均一
で良好な丸断面モノフィラメントを得ることが可能にな
る。
平滑ローラーを効果的に利用することが大きな特徴であ
るが、ここで本発明の製造方法で用いられる溝付きロー
ラーおよび平滑ローラーについて説明する。
構成する材質としては、特に制限はなく、従来公知の溝
付きローラーや平滑ローラーに利用され得る素材を用い
ることができ、例えばアルミや鉄、またステンレスなど
の金属合金材料、また、その他の素材としては、チタ
ン、セラミック、サファイヤ、アルミナ、さらにはプラ
スチックなどの樹脂製のものも利用することができ、ガ
イドやローラーに加工が可能な素材であれば特に制限は
ない。
キズの発生防止、ローラーとしての耐久性や経済性など
の観点からは、特にアルミ、ステンレス、チタン、セラ
ミックおよびアルミナなどの素材が好ましく利用でき
る。
ラーが重要な役割を果たすが、この溝付きローラーに設
けられる溝の形状としてはV溝、U溝、平溝(凹型)な
どが挙げられ、その形状に特に制限はないが、糸道の安
定や糸への擦過キズの発生を防止する点からは、特にV
溝ガイドローラーが好ましく、所望とする効果の発現が
期待できる。
ーラーXと溝付きローラーBの上下の配置関係を、紡糸
引き取り方向から見て、上記したように「下−上」に逆
転させた点が、上記第1実施例と相違しているが、この
場合にも上記第1実施例と同様な効果が得られることに
ついては上述したとおりである。
動検知機Sに対し、その紡糸方向から見て手前側にも表
面平滑フリーローラーY(以降、平滑ローラーYと言う
こともある)を設置した点が、上記第1実施例と相違し
ている。この第3実施例の場合には、本発明の扁平モノ
フィラメントをより一層効果的に製造することができ
る。すなわち、ここでは平滑ローラーX−Y間に直径変
動検知機Sが設置される状態となり、この場合は特に扁
平モノフィラメントの紡糸時における走行糸の旋回を抑
制する効果が顕著になることから、極めて好ましい効果
の発現が期待できるのである。
る配置については、特に制限はなく、走向糸dに対し上
側、下側のいずれに配置した場合でも、その効果に大き
な差はないが、直径変動検知機Sを走行する扁平モノフ
ィラメントの検知機上における水平を保つ観点からは、
平滑ローラーXと同じ側に配置することが、装置の設計
やメンテナンスの点からは好ましいといえる。
きローラーBの紡糸方向から見て後ろ側に、表面平滑フ
リーローラーZ(以降、平滑ローラーZと言うこともあ
る)を紡糸引き取りされる走行糸の下側に設置した点
が、上記第3実施例と相違している。この第4実施例の
場合には、この平滑ローラーZの表面材質にゴム系の素
材を用いる場合に、より一層優れた効果の発現が期待で
きる。
は、紡糸引き取り後の扁平モノフィラメントのねじれの
除去に際し、特に優れた効果を発揮する。
糸方向に対し横方向の糸の動きを溝付きローラーAで確
実に規制して糸道を固定し、次いでこの状態では走行す
る扁平糸dの旋回によるねじれを抑制できないため、走
行糸dに対し上下対角に配置された平滑ローラーXと溝
付きローラーBによって、走行糸dを挟み込む形で保持
してねじれを抑えることにある。しかるに、この際に走
行する扁平モノフィラメントの糸条数が少ない場合にお
いては、溝付きローラーAで糸道を規制した後、糸のね
じれを単糸ずつ解除しながら平滑ローラーXと溝付きロ
ーラーBで糸の旋回を抑えてやれば問題はないが、紡糸
糸条数が多い場合は、この作業に多くの時間を費やすこ
ととなってしまうため、作業性改善の点から平滑ローラ
ーZを走行糸の下側に設置することが望ましい条件とな
るのである。
には、多糸条の扁平モノフィラメントのねじれを一度に
除去することが可能となるが、この際は、まず走行糸の
糸道を規制する溝付きローラーAと平滑ローラーZのみ
を走行糸の下側から接触させることが肝要であり、走行
糸dとの接触面が水平な平面からなる平板などを用い、
紡糸方向手前側から後方側、つまり溝付きローラーA側
から平滑ローラーZ側に向けて走行糸dを送り出しつつ
扁平モノフィラメントのねじれを除去する。そして、こ
のねじれが除去された後、平滑ローラーXと溝付きロー
ラーBで走行糸を保持することにより、糸のねじれを短
時間で1度に除去することが可能になるばかりか、その
後の走行糸dの旋回によるねじれを抑制することができ
るという極めて好ましい結果が招かれるのである。
としてゴム系の素材を用いた場合には、上記の効果がさ
らに顕著に現れ、上述の方法により走行糸dのねじれの
除去を行う際の糸の送り出し回数が少なくて済むなどの
好ましい効果を発揮する。
検知機は、例えば紡糸を行う扁平モノフィラメントの形
状に合わせて作製したダイスや、排除したい扁平モノフ
ィラメント異常糸のサイズに合わせたスリット状の隙間
に、紡糸する扁平モノフィラメントを通過させることに
よって、直径異常糸を排除することが可能である。
常糸が発生した際、ダイスやスリット部で物理的に直径
異常部を捕捉させることによって直径異常糸を排除する
ような接触型の直径変動検知機を用いてもその効果は十
分に得られるが、より好ましくは、静電容量型や光学型
などの走行糸に対し非接触である直径変動検知機が好適
に利用される。
異常糸の処置方法としては、例えば、直径変動検知機が
上述したような接触型の検知機である場合には、直径異
常糸は直径変動検知機により物理的に捕捉されるため、
この部分で糸が切断したり、直径異常部分が検知機に捕
捉されることによって、その後引き続いて製造される扁
平モノフィラメント糸条が製造工程系内に流出すること
などで、直径異常糸が発生したことの判定が可能であ
る。
ば、直径異常糸を検知機が感知した場合に、この直径変
動検知機と連動させ、例えば直径異常が発生した糸条を
切断するか、あるいは検知機とは別に設けられた警報装
置を利用し、直径異常糸の発生したことをモニター、異
常ランプ、異常警報などによりオペレーターに認知でき
るようにする方法などが挙げられるが、直径異常糸の検
知によって糸を切断した場合には製造工程系内へ糸が流
出することになり、これが原因となる2次的なトラブル
の発生を想定した場合は、製造する扁平モノフィラメン
トを切断することなく、連続して生産を行ったままの状
態で、モニターや各種警報によって異常糸の発生が認知
できる方法を採用することが特に望ましい。
工程からの排除については、製造した直径異常部を含む
扁平モノフィラメントは、異常部分を含んだ状態でボビ
ンなどの巻具やモノフィラメントを巻き取る巻取機へ巻
き取られているため、一旦巻具などへの扁平モノフィラ
メントの巻き取りが完了した後で、異常糸が検知された
製品のみを製造後に排除すればよいのである。
述の直径異常糸検知装置は、製造工程中の如何なる箇所
へも設置が可能ではあるが、紡糸引き取りされる扁平モ
ノフィラメントの引き取り倍率が1.0倍以上である工
程中に設置する場合が特に好ましい。すなわち、この場
合に紡糸引き取りされる扁平モノフィラメントには、あ
る程度の張力が掛かり緊張状態にあるため、直径異常糸
検知装置を扁平モノフィラメントが通過する時に、糸の
張力不足による弛みなどの発生がなく、誤報発生やガイ
ドローラーから糸が外れるなどの現象が解消されるた
め、極めて好ましい効果が得られるのである。
ラメントは、極めてバラツキの少ない良好な直径、およ
び繊維軸方向に均一な断面形状を有しており、各種産業
用資材用途、中でも直径や断面形状の均一性が厳しく要
求される抄紙用ドライヤーキャンバスおよび抄紙用ワイ
ヤーなどの製紙用織物原糸に代表される工業用織物原糸
として好適に利用され得るものであり、この場合、従来
から問題とされていた加工工程での扁平モノフィラメン
トの切断、スラブなどによる織物の織り面不良などの諸
問題が改善されるなど、極めて優れた効果を発揮する。
メントに関し詳細に説明するが、本発明はその要旨を越
えない限り、以下の実施例に何ら限定されるものではな
い。また、上記および下記に記載の本発明の扁平モノフ
ィラメントの物性などは以下の方法により測定した値で
ある。 [扁平モノフィラメントの平均断面積の測定]:紡糸し
て得られた扁平モノフィラメント約100m中から任意
に5点のサンプルを選び出し、各サンプルをミクロトー
ムにて切り出し、断面形状測定サンプルを作製する。こ
のサンプルを(株)キーエンス製デジタルマイクロスコ
ープVH−7000およびこれに接続したズームレンズ
VH−Z25にて、適宜サンプルに応じた測定倍率にて
観察する。観察して得られた断面観察像から、マイクロ
スコープの面積測定機能を用い、扁平モノフィラメント
の断面積を測定し、その5点の平均値を扁平モノフィラ
メントの平均断面積とした。なお、単位はmm2 で、小
数点以下4桁まで測定した。 [扁平モノフィラメントの平均直径の測定]:紡糸して
得られた、扁平モノフィラメント約100m中から任意
に5点のサンプルを選び出し、各サンプルをミクロトー
ムにて切り出し、断面形状測定サンプルを作製する。こ
のサンプルを(株)キーエンス製デジタルマイクロスコ
ープVH−7000およびこれに接続したズームレンズ
VH−Z25にて、適宜サンプルに応じた測定倍率にて
観察する。観察して得られた断面観察像から、長径距離
および短径距離をマイクロスコープの2点間距離測定機
能を用い以下の方法で測定し、測定した長径、短径の各
5点の平均値をそれぞれ短径および長径の平均直径とし
た。なお、単位はmmで、小数点以下3桁まで測定し
た。
その図形の中心線に対し、左右対称または概左右対称の
形状である場合…その中心線上および中心線に対し垂直
に引いた線分上に存在する、対辺間または頂点間の長径
距離および短径距離をマイクロスコープの2点間距離測
定機能を用い測定する。測定した長径、短径の各5点の
平均値をそれぞれ、平均短径および平均長径とした。
ではないが、向かい合う対辺が存在し、この対辺同士が
平行または概平行の形状の場合…対辺間の距離およびこ
の対辺のうちいずれかの辺から降ろした垂線と垂直方向
(対辺と平行方向)に存在する頂点間距離をマイクロス
コープの2点間距離測定機能を用い測定する。測定した
対辺間および頂点間距離のうち長い方を長径、短い方を
短径とし、各5点の平均値をそれぞれ、平均短径および
平均長径とした。
の場合…扁平モノフィラメント断面において、頂点と頂
点を結んだ線分の長さで示される2点間距離のうち最大
距離を有する2点間距離を長径、また、この線分から降
ろした垂線と垂直な方向に存在する最大突出点の2点間
距離を短径とし、それぞれをマイクロスコープの2点間
距離測定機能を用い測定する。測定した各5点の平均値
をそれぞれ、平均短径および平均長径とした。 [扁平モノフィラメントの直径異常部の断面積の測
定]:上記扁平モノフィラメントの平均断面積の測定方
法に準じ、紡糸して得られた、扁平モノフィラメントの
直径異常部1点の断面積を測定し、扁平モノフィラメン
トの直径異常部の断面積とした。なお、単位はmm
2 で、小数点以下4桁まで測定した。 [扁平モノフィラメントの直径異常部の直径の測定]:
上記扁平モノフィラメントの平均直径の測定方法A〜C
に準じ、紡糸して得られた、扁平モノフィラメントの直
径異常部1点の長径および短径を測定し、扁平モノフィ
ラメントの直径異常部の長径および短径とした。なお、
単位はmmで、小数点以下3桁まで測定した。 [直径変動検知機Sの設定]:排除する直径異常部を検
知する直径変動検知機Sの設定は以下のように実施し
た。
の場合 扁平モノフィラメントの平均断面積に対し1.3倍(+
30%)以上の断面積異常部を直径異常部として検知す
るように設定して使用した。
は光学型検知機の場合 扁平モノフィラメントの平均短径に対し1.15倍(+
15%)以上、平均長径に対し1.20倍(+20%)
以上の直径異常部を異常部として検知するように設定し
て使用した。 [直径異常部排除テスト]:扁平モノフィラメントを製
造するに際し、溶融押し出し後の冷却工程に導く扁平モ
ノフィラメント未延伸糸に対し、5分/回の間隔で強制
的に10回の外乱を与え、断面積を変動させることによ
って生じる直径異常部を10ヶ所含む扁平モノフィラメ
ントを製造する。この時、強制的に作った10ヶ所の扁
平モノフィラメントの直径異常部が排除できるか否かを
評価し、以下により判定した。
平モノフィラメントの直径異常部、全てが排除できた。
平モノフィラメントの直径異常部のうち、排除できない
見逃しがあった。または、正常部を異常部と検知する誤
報が発生した。 [実施例1]扁平モノフィラメントを構成する原料とし
て、特開昭56−85704号公報に記載の方法に準じ
て得た極限粘度0.94のポリエチレンテレフタレート
(以降PETと言う)乾燥チップを準備した。
エクストルダー紡糸機に供給し、紡糸機温度300℃に
て混練溶融し、短径0.300mm・長径0.600m
m用の長方形断面形状孔が8ヶ所設けられた紡糸ノズル
口金から溶融ポリマを押し出した後、直ちに80℃の温
水中に導き冷却固化させた未延伸糸を得た。
80℃および200℃の二段で、合計5.5倍に延伸し
た。そして、この2段延伸実施後の扁平モノフィラメン
トを二次延伸工程の直後に設置した図2に示す直径異常
糸検知装置へ導いた。直径異常糸検知装置を通過後、引
き取りローラーを介し、250℃の熱風雰囲気下へ導き
0.95倍の弛緩熱処理を行った後、ボビンに巻き取り
を行い、PET製扁平モノフィラメントを得た。
平均断面積、平均短径、平均長径および直径異常部排除
テスト結果を表1に示す。
Sは、(株)キーエンス製レーザ寸法測定器LS−30
33SOおよびLS−3100を用い、扁平モノフィラ
メントの短径および長径が同時に測定ができるよう、X
軸方向(短径測定用)およびY軸方向(長径測定用)に
各1基ずつレーザ寸法測定機を設置した構成を1ユニッ
トとして、扁平モノフィラメント1糸条に対し1ユニッ
トを設置し、各ユニットとも異常糸を検知した場合に、
それぞれのユニットが独立して異常警報を発報するよう
な設備にして使用した。 [実施例2、比較例1、2]実施例1と同様な製糸プロ
セスで、直径異常糸検知装置の平滑ローラーXと溝付き
ローラーBの扁平モノフィラメント走向糸に対する位置
関係を表1および表2に示したように変更、また、平滑
ローラーXと溝付きローラーBを不使用の状態にして得
られたPET製扁平モノフィラメントの平均断面積、平
均短径、平均長径および直径異常部排除テスト結果を表
1および表2に示す。
扁平モノフィラメントは、短時間の間に強制的に直径異
常部を作った場合でも直径異常部の排除は確実に行われ
ており、直径異常部排除テスト結果も良好であることが
分かる。
を不使用とした比較例1では、扁平モノフィラメント走
向糸が旋回してねじれてしまうため、直径異常糸検知装
置の使用を開始したと同時に異常警報が発報する状況と
なってしまい、使用に耐えない状態となった。また、平
滑ローラーXと溝付きローラーBの扁平モノフィラメン
ト走向糸に対する位置関係が本発明の条件を満たさない
比較例2では、平滑ローラーXと溝付きローラーBが扁
平モノフィラメント走向糸を挟み込む状態で配置されて
いないため、走向糸の旋回によるねじれが生じ、その結
果、直径異常部排除テストでは、異常部の見逃しが4ヶ
所発生し、また、正常部を異常部として判定してしまう
誤報も発生するなど、極めて好ましくない結果を招いて
しまった。 [実施例3、4、比較例3]実施例1と同様な製糸プロ
セスで、直径異常糸検知装置の溝付きローラーAと直径
変動検知機の間に平滑ローラーYを走向糸の下側に配置
した場合(実施例3)、また、扁平モノフィラメントの
断面形状をトラック型(図1−b)に変更し、直径異常
糸検知装置に実施例3と同様に平滑ローラーYを設置
し、さらに溝付きローラーBの紡糸方向に沿って後ろ側
に、表面の材質が耐油性合成ゴム(以降、NBRと言
う)からなる平滑ローラーZを追加した場合(実施例
4)では、結果を表1に示すように、いずれの場合も直
径異常糸の排除が確実で何ら問題が無く、極めて効率的
に異常部の排除をすることができた。
ラーYおよびローラーの表面がNBRからなる平滑ロー
ラーZを備えるが、平滑ローラーXと溝付きローラーB
の走向糸に対する配置が本発明の条件を満たさない場合
(比較例3)では、強制的に作った直径異常部10ヶ所
中3ヶ所の直径異常部の見逃しがあり、さらに、誤報も
2回発生するなど、表2に示すように問題が残る状況で
あった。 [実施例5、6]実施例1と同一の製造プロセスで、使
用する直径変動検知機Sを静電容量型検知機に変更した
場合(実施例5)、また、実施例5と同様の製糸プロセ
スで扁平モノフィラメントの断面形状および扁平モノフ
ィラメントを構成する素材を変更した場合(実施例6)
では、表1の結果から明らかなように、いずれも直径異
常部の排除テスト結果が良好で、直径異常部を含まない
扁平モノフィラメントを極めて効率的に生産できること
が確認できた。
動検知機Sは、サン電子工業(株)製 静電容量型直径
変動検知機”GQシステム”を用い、扁平モノフィラメ
ント1糸条に対し1錘のGQシステムを設置し、各錘と
も異常糸を検知した場合に、それぞれの錘が独立して異
常警報が発報するような設備にして使用した。 [比較例4、5]直径異常糸検知装置に使用する溝付き
ローラーや平滑ローラーが本発明の条件を満たさない場
合(比較例4および5)では、表2の結果に示すよう
に、いずれも好ましくない結果を招いてしまった。
ーラーとした場合(比較例4)では、扁平糸の旋回によ
るねじれが抑制できず、その結果、直径異常部排除テス
トにおいて、直径異常糸の見逃しが10ヶ所中2ヶ所、
正常部を異常と判定する誤報が1回発生してしまった。
また、溝付きローラーBを平滑ローラーとした場合(比
較例5)では、同テストで強制的に作った直径異常部1
0ヶ所中3ヶ所の見逃しが生じ、いずれも好ましくない
状況を招く結果となった。 [実施例7]実施例1と同一の製造プロセスにより、同
一の長方形断面PET製扁平モノフィラメントを得るに
際し、直径異常部の排除状況(異常糸の排除状況、誤報
の有無)の確認、直径異常糸検知装置を用いることによ
る操業への影響(装置部における走向糸の弛み、走向糸
外れ、キズ糸の発生状況)を確認することを目的に、連
続紡糸時間72時間(3日間)の生産性評価テストを実
施した。
ラメントのボビンへの巻き付け重量は2.0kgとして
600本(ボビンNO.001〜NO.600)のボビン巻製
品が製造でき、得られたPET製扁平モノフィラメント
は、平均断面積:0.1820mm2 、平均短径:0.
302mm、平均長径:0.602mmであった。
糸中、直径異常糸検知装置は5回の異常警報を発報し、
この異常警報が発報したボビン巻製品5本の製品を確認
したところ、いずれのボビン巻製品中にも、以下の断面
積を有する直径異常部が含まれており、誤報の発生はな
く良好な直径異常部排除状況であった。
も、この中から2%(12本)の比率で確認サンプルの
抜き取りを行い、直径異常部が含まれていないかの確認
を行ったが、直径異常部は含まれておらず、直径異常部
の見逃しも認められなかった。
走向糸の弛み、走向糸外れおよびキズ糸の発生などの操
業トラブルも皆無であり、直径異常部を含まない扁平モ
ノフィラメントが良好に得られており、またこの扁平モ
ノフィラメントを極めて効率的に製造することができ
た。
径異常部の見逃しの確認に関しては、リワインド巻き返
し工程(以降、R/W工程という)で行なったが、この
R/W工程には、直径変動検知機として、(株)キーエ
ンス製レーザ寸法測定器LS−3033SOおよびLS
−3100を扁平モノフィラメントの短径および長径が
同時に測定ができるようにX軸方向(短径測定用)およ
びY軸方向(長径測定用)に各1基設置した構成を1ユ
ニットとした直径変動検知機を1ユニット設けてなる図
5に示した直径異常糸検知装置をその工程上に設置し、
異常糸を検知した場合に異常警報が発報するように設定
して使用した。 [実施例8]工業用織物原糸の例として、実施例7で得
たPET製扁平モノフィラメントを経糸に用いた2重織
りの抄紙ドライヤーキャンバスを作製した。得られたド
ライヤーキャンバス中には、扁平モノフィラメントの直
径異常が原因となるスラブなどによる織り面不良もな
く、表面平滑性に富んだ非常に良好なものであった。
フィラメントは、極めて直径が均一であり、繊維軸方向
に垂直な断面の形状の変化が少なく均一性に優れてお
り、特にこの均一な直径および直径異常部を含まないな
どの特徴から、抄紙用ドライヤーキャンバスをはじめと
する製紙用織物原糸や各種工業用織物原糸など、扁平モ
ノフィラメントの直径異常が、そのまま高次加工製品の
欠点となり得るような産業用資材用途に極めて好適に利
用されるなど、産業上の利用価値を高める結果をもたら
すものである。
造方法によれば、極めて直径の均一性に優れた、直径異
常部を含まない扁平モノフィラメントを効率的に製造す
ることが可能となる。
フィラメントの繊維軸方向に垂直な断面の形状を示す断
面図である。
異常糸検知装置の第1実施例を示す概略説明図である。
る。
る。
る。
Claims (16)
- 【請求項1】 合成樹脂からなる扁平モノフィラメント
であって、この扁平モノフィラメントの直径異常部の断
面積が、平均断面積の1.4倍以下であることを特徴と
する扁平モノフィラメント。 - 【請求項2】 前記直径異常部の断面積が平均断面積の
1.3倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の
扁平モノフィラメント。 - 【請求項3】 前記直径異常部の短径および/または長
径で示される直径が、平均短径および/または平均長径
の1.2倍以下であることを特徴とする請求項1または
2に記載の扁平モノフィラメント。 - 【請求項4】 前記扁平モノフィラメントの平均短径が
0.05mm以上であることを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項に記載の扁平モノフィラメント。 - 【請求項5】 ポリエステルからなる扁平モノフィラメ
ントであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
項に記載の扁平モノフィラメント。 - 【請求項6】 工業用織物原糸であることを特徴とする
請求項1〜5のいずれか1項に記載の扁平モノフィラメ
ント。 - 【請求項7】 製紙用織物原糸であることを特徴とする
請求項1〜6のいずれか1項に記載の扁平モノフィラメ
ント。 - 【請求項8】 前記製紙用織物原糸が抄紙用ドライヤー
キャンバスおよび抄紙用ワイヤーに使用されることを特
徴とする請求項7に記載の扁平モノフィラメント。 - 【請求項9】 合成樹脂を溶融紡糸延伸し、引き取るこ
とにより扁平モノフィラメントを製造する工程中に、紡
糸引き取り方向に沿って手前側から、溝付きフリーガイ
ドローラーA、表面平滑フリーローラーX、溝付きフリ
ーガイドローラーBからなる少なくとも3つのローラー
を有すると共に、前記溝付きフリーガイドローラーAと
表面平滑フリーローラーXの間に直径変動検知機Sを設
置してなり、かつ紡糸引き取りされる扁平モノフィラメ
ント走行糸に対し、前記溝付きフリーガイドローラーA
を下側に、また扁平モノフィラメント走行糸を中心とし
て前記表面平滑フリーローラーXおよび前記溝付きフリ
ーガイドローラーBを上下対角に配置した直径異常糸検
知装置を設け、この直径異常糸検知装置により扁平モノ
フィラメントの直径変動を監視しつつ紡糸引き取りし、
前記直径異常糸検知装置が直径異常糸を検知した場合に
は、この直径異常糸を前記工程から排除することを特徴
とする請求項1から8のいずれか1項に記載の扁平モノ
フィラメントの製造方法。 - 【請求項10】 前記直径異常糸検知装置が、前記直径
変動検知機Sに対し、その紡糸引き取り方向に沿って手
前側に、さらに表面平滑フリーローラーYを有すること
を特徴とする請求項9に記載の扁平モノフィラメントの
製造方法。 - 【請求項11】 前記直径異常糸検知装置が、前記溝付
きフリーガイドローラーBの紡糸引き取り方向に沿って
後ろ側に、さらに表面平滑フリーローラーZを有し、こ
の表面平滑フリーローラーZを紡糸引き取りされる扁平
モノフィラメント走行糸の下側に設置したことを特徴と
する請求項9または10に記載の扁平モノフィラメント
の製造方法。 - 【請求項12】 前記直径異常糸検知装置の表面平滑フ
リーローラーZが、その表面材質にゴム系の素材を用い
たものであることを特徴とする請求項11に記載の扁平
モノフィラメントの製造方法。 - 【請求項13】 前記直径変動検知機Sが、扁平モノフ
ィラメント走行糸と非接触型の検知機であることを特徴
とする請求項9〜12いずれか1項に記載の扁平モノフ
ィラメントの製造方法。 - 【請求項14】 前記非接触型直径変動検知機が、静電
容量型検知機であることを特徴とする請求項13記載の
扁平モノフィラメントの製造方法。 - 【請求項15】 前記非接触型直径変動検知機が、光学
型検知機であることを特徴とする請求項13記載の扁平
モノフィラメントの製造方法。 - 【請求項16】 前記直径異常糸検知装置を、扁平モノ
フィラメント走行糸の引き取り倍率が1.0倍以上であ
る紡糸引き取り工程に設けたことを特徴とする請求項9
〜16のいずれか1項に記載の扁平モノフィラメントの
製造方法。
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