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JP2003192845A - 中抵抗ゴム組成物及びゴム部材 - Google Patents

中抵抗ゴム組成物及びゴム部材

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JP2003192845A
JP2003192845A JP2002302328A JP2002302328A JP2003192845A JP 2003192845 A JP2003192845 A JP 2003192845A JP 2002302328 A JP2002302328 A JP 2002302328A JP 2002302328 A JP2002302328 A JP 2002302328A JP 2003192845 A JP2003192845 A JP 2003192845A
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JP
Japan
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rubber
ionic liquid
rubber composition
medium resistance
weight
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JP2002302328A
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English (en)
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Hidetoshi Aoki
英敏 青木
Naoki Hirakawa
直樹 平川
Kazumi Kanai
一美 金井
Mayumi Nakao
真由美 仲尾
Masayoshi Watanabe
正義 渡邉
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Hokushin Industries Corp
Yokohama TLO Co Ltd
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Yokohama TLO Co Ltd
Hokushin Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定して所望の抵抗値を得ることができる中
抵抗ゴム組成物及びゴム部材を提供する。 【解決手段】 導電剤として、少なくとも一種のイオン
性液体を含有する中抵抗ゴム組成物とし、また、これを
加硫したゴム状弾性体を中抵抗ゴム部材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中抵抗ゴム組成物
及びゴム部材に関し、特に、電子写真感光体、転写プロ
セスに用いる転写ドラム及び転写ベルト、又は中間搬送
ベルト、並びに現像プロセスに用いられる現像ブレー
ド、現像ロール、帯電ロール等の電荷平坦化、除電及び
帯電をするために用いて好適な中抵抗ゴム組成物及びゴ
ム部材に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザプリンタなどの電子写真
装置や静電記録装置には、電荷平坦化、除電及び帯電を
するために種々の中抵抗ゴム部材が用いられている。
【0003】これらの中抵抗ゴム部材は、ポリウレタン
やエピクロルヒドリンゴムなどのゴム基材に、導電剤を
添加して所定の電気抵抗を有するものであり、導電性カ
ーボンブラックなどの導電剤を添加した電子導電タイプ
と、過塩素酸リチウムなどのアルカリ金属塩を添加した
イオン導電タイプと(特許文献1〜4等参照)、これら
を併せたハイブリッドタイプとが知られている(例え
ば、特許文献5〜7等参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平05−173409号公報 (段
落「0014」、「0025」等)
【特許文献2】特開平05−281831号公報 (段
落「0018」、「0028」等)
【特許文献3】特開平10−045953号公報 (特
許請求の範囲等)
【特許文献4】特開平10−039582号公報 (特
許請求の範囲)
【特許文献5】特開平06−035298号公報 (特
許請求の範囲)
【特許文献6】特開平08−179592号公報 (特
許請求の範囲)
【特許文献7】特開2000−214659号公報
(段落「0032」〜「0035」等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このうち、電子導電タ
イプのものは所望の中抵抗程度の導電性が安定して得ら
れがたく、また、イオン導電タイプのものは温度や湿
度、印加電圧の変化により抵抗値が変化してしまうとい
う問題があった。さらに、過塩素酸リチウムなどのイオ
ン導電剤は取扱いに危険が伴うという問題もある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、安定し
て所望の抵抗値を得ることができる中抵抗ゴム組成物及
びゴム部材を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の態様は、導電剤として少なくとも一種のイオ
ン性液体を含有する未加硫ゴムからなることを特徴とす
る中抵抗ゴム組成物にある。
【0008】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記イオン性液体が、下記一般式(1)〜(4)で
表わされる群から選択されるカチオンを含むことを特徴
とする中抵抗ゴム組成物にある。
【0009】
【化5】
【0010】(式中、Rは、炭素数4〜10の炭化水
素基を表わし、R、Rは、水素又は炭素数1〜8の
アルキル基を表わし、ヘテロ原子を含んでいても良い。
但し、窒素原子が二重結合を含む場合、Rは、な
い。)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、Rは、炭素数2〜10の炭化水
素基を表わし、R、R、Rは、水素又は炭素数1
〜8のアルキル基を表わし、ヘテロ原子を含んでいても
良い。)
【0013】
【化7】
【0014】(式中、Rは、炭素数2〜10の炭化水
素基を表わし、R、R10は、水素又は炭素数1〜8
のアルキル基を表わし、ヘテロ原子を含んでいても良
い。)
【0015】
【化8】
【0016】(式中、Qは、窒素、リン、硫黄原子を表
わし、R11、R12、R13、R は、水素又は炭
素数1〜8のアルキル基を表わし、ヘテロ原子を含んで
いても良い。但し、Qが硫黄原子の場合、R11は、な
い。) 本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前
記イオン性液体が、AlCl 、AlCl 、N
、BF 、PF 、CHCOO、CF
COO、CFSO 、(CFSO
(CFSO、AsF 、SbF 、F
(HF)n、CFCFCFCF SO
(CFCFSO、CFCFCF
OOの中から選択されるアニオンを含むことを特徴と
する中抵抗ゴム組成物にある。
【0017】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記イオン性液体は、融点が70℃以
下であることを特徴とする中抵抗ゴム組成物にある。
【0018】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、体積抵抗率が1×10〜1×10
Ω・cmであることを特徴とする中抵抗ゴム組成物にあ
る。
【0019】本発明の第6の態様は、第1〜5の何れか
の態様の中抵抗ゴム組成物を加硫したゴム状弾性体から
なることを特徴とする中抵抗ゴム部材にある。
【0020】かかる本発明では、導電剤としてイオン性
液体を添加したので、所望の抵抗値を安定して得ること
ができる中抵抗ゴム組成物及びゴム部材を提供できる。
【0021】ここで、イオン性液体とは、室温で液体で
ある溶融塩であり、常温溶融塩とも呼ばれるものであ
り、特に、融点が70℃以下、好ましくは30℃以下の
ものをいう。このようなイオン性液体は、蒸気圧がない
(不揮発性)、高耐熱性、不燃性、化学的安定である等
の特性を有する。
【0022】従って、イオン導電剤のように取扱い上の
危険が少なく、溶剤を使用しなくてすむので、ゴムへの
添加が容易であり、所望の中抵抗を容易に得ることがで
きる。また、揮発性がないことから、ゴムと相溶すれば
ブリードの心配もない。また、特に、水に溶けないイオ
ン性液体(疎水性イオン性液体)を用いると、湿度依存
性が小さく、導電性が安定すると考えられる。さらに、
カーボンブラックのようにゴムを黒色にしてしまうこと
もないので、白色系又は着色した中抵抗ゴム部材を提供
することもできる。
【0023】本発明で用いることができるイオン性液体
は上述した一般式(1)〜(4)で示されるカチオン
(陽イオン)を有するものであり、例えば、イミダゾリ
ウムイオンなどの環状アミジンイオン、ピリジニウムイ
オン、アンモニウムイオン、スルホニウム、ホスホニウ
ムイオンなどの有機カチオンを陽イオンとするものであ
る。一方、陰イオンとしては、AlCl 、Al
、NO 、BF 、PF 、CHCOO
、CFCOO、CFSO 、(CF
、(CFSO、AsF
SbF 、F(HF)n、CFCFCFCF
SO 、(CFCFSO、CF
CFCOOなどを挙げることができる。
【0024】イオン性液体の具体例としては、下記式に
表される有機カチオンと、下記式で表される対アニオン
との組み合わせからなるものを挙げることができる。
【0025】
【化9】
【0026】物質の略語 EMI:1-ethyl-3-methylimidazole BP: 1-butylpiperidine P12:N-ethyl-N-methylpyrrolidine TMPA:Trimethylpropylamine
【0027】
【化10】
【0028】物質の略語 TFSI-: bis{(trifluoromethyl)sulfonyl}imide
【0029】本発明では、ベースとなる未加硫ゴム(生
ゴム)と相溶性を有するイオン性液体を用いればよく、
特に限定されない。
【0030】また、イオン性液体の中には水に対して不
溶性のものがあり、湿度に対する安定性、芯がね等の金
属への腐食問題等を考慮すると、水に対して不溶性のも
の(疎水性イオン性液体)を用いるのが好ましい。
【0031】未加硫ゴム及びこれを架橋したゴム状弾性
体の材質は、特に限定されず、エピクロルヒドリンゴム
(ECO)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NB
R)、ウレタンゴム(U)、クロルプレンゴム(CR)
等を挙げることができる。特に、相溶性の観点から、ゴ
ムの溶解度指数(SP値)が9.0以上であることが好
ましい。また感光体に直接接触する部材については汚染
性の問題から、ポリウレタン、エピクロルヒドリン系ゴ
ムを用いるのが好ましい。
【0032】本発明の中抵抗ゴム組成物及びゴム部材
は、用途によっても異なるが、例えば、体積抵抗率が1
×10〜1×10Ω・cm程度であり、このような
所望の抵抗値が得られるようにイオン性液体の種類及び
添加量を設定すればよい。
【0033】本発明の中抵抗ゴム組成物は、未加硫状態
でも安定した体積抵抗値を示し、経時変化も少ないとい
う特徴を有する。したがって、イオン性液体を含有する
未加硫ゴムの状態で流通させることも可能である。
【0034】また、本発明の中抵抗ゴム組成物は、適
宜、所定の手法で加硫成形し、中抵抗ゴム部材とするこ
とができる。加硫は、一般的な硫黄加硫、過酸化物加硫
などゴム素材に応じて適宜選択すればよい。
【0035】このような中抵抗ゴム部材の形状は、ブロ
ック状、ローラ状、ブレード状の何れでもよい。また、
ブレード状のものは、トレール当接又はアゲンスト当接
の何れで用いてもよい。
【0036】なお、本発明の中抵抗ゴム部材は、本発明
の目的に反しない範囲で、カーボンブラック、金属粉な
ど電子導電剤や過塩素酸リチウムなどのイオン導電剤を
併用してもよい。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0038】(実施例1〜5)イオン性液体として、1
−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオ
ロメチルスルフォニル)イミド(EMITFSI)を用
い、エピクロルヒドリン−エチレンオキシドゴム(EC
O)ベース100重量部に対してEMITFSIを、
0.1重量部、1重量部、5重量部、10重量部、20
重量部それぞれ添加して練りこみ、160℃、20分の
加硫条件でプレスし、120mm×120mmで、厚さ
1.0mmの平板を作製した。
【0039】(実施例6〜10)ECOベースの代わり
にアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)ベース
を用いた以外は実施例1〜5と同様にして平板を作製し
た。
【0040】(実施例11〜15)イオン性液体として
1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフル
オロメチルスルフォニル)イミド(EMITFSI)を
用い、これをエステル系ポリオール100重量部に対し
て0.5重量部、1重量部、3重量部、5重量部、10
重量部それぞれ添加し、さらに、鎖長延長剤、架橋剤及
びイソシアネートを添加して混合反応させ、120mm
×120mmで、厚さ1.0mmの平板を作製した。
【0041】(実施例16)EMITFSIの代わり
に、1−ブチル−3−エチルイミダゾリウムビス(トリ
フルオロメチルスルフォニル)イミド(BMITFS
I)を、5重量部用いた以外は実施例1と同様にして平
板を作製した。
【0042】(実施例17)EMITFSIの代わり
に、1−ブチルピペリジウムビス(トリフルオロメチル
スルフォニル)イミド(BPTFSI)を5重量部用い
た以外は実施例1と同様にして平板を作製した。
【0043】(実施例18)EMITFSIの代わり
に、N−ブチル−N−メチルピロリジニウムビス(トリ
フルオロメチルスルフォニル)イミド(P14TFS
I)を5重量部用いた以外は実施例1と同様にして平板
を作製した。
【0044】(実施例19)EMITFSIの代わり
に、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフル
オロボレイト(EMIBF)を5重量部用いた以外は
実施例1と同様にして平板を作製した。
【0045】(実施例20)EMITFSIの代わり
に、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフル
オロボレイト(EMIBF)を3重量部用い、ECO
ベースの代わりにアクリロニトリル−ブタジエンゴム
(NBR)ベースを用いた以外は実施例1と同様にして
平板を作製した。
【0046】(比較例1)比較のため、EMITFSI
を添加しない以外は実施例1と同様にして平板を作製し
た。
【0047】(比較例2)EMITFSIを添加しない
以外は実施例6と同様にして平板を作製した。
【0048】(比較例3)EMITFSIを添加しない
以外は実施例11と同様にして平板を作製した。
【0049】(比較例4〜9)EMITFSIの代わり
にカーボンブラックを、0.1重量部、1重量部、5重
量部、10重量部、15重量部、20重量部それぞれ添
加した以外は、実施例1(ECO)と同様にして平板を
作成した。
【0050】(比較例10〜14)EMITFSIの代
わりに3フッ化酢酸ナトリウムを、0.1重量部、1重
量部、5重量部、10重量部、20重量部それぞれ添加
した以外は、実施例1と同様にして平板を作成した。
【0051】(比較例15〜20)EMITFSIの代
わりにカーボンブラックを、0.1重量部、1重量部、
5重量部、10重量部、15重量部、20重量部それぞ
れ添加した以外は、実施例6(NBR)と同様にして平
板を作成した。
【0052】(比較例21〜25)EMITFSIの代
わりに3フッ化酢酸ナトリウムを、0.1重量部、1重
量部、5重量部、10重量部、20重量部それぞれ添加
した以外は、実施例6(NBR)と同様にして平板を作
成した。
【0053】(比較例26〜27)EMITFSIの代
わりにカーボンブラックを、0.5重量部、1重量部そ
れぞれ添加した以外は、実施例11(U)と同様にして
平板を作成した。
【0054】(比較例28)EMITFSIの代わりに
過塩素酸リチウムを3重量部添加した以外は、実施例1
1(U)と同様にして平板を作成した。
【0055】(試験例1)実施例1〜15及び、比較例
1〜27の平板について、温度23℃、相対湿度50%
の常温常湿環境において、体積抵抗率を測定した。体積
抵抗率の測定には、その環境下のチャンバー内に各サン
プルを所定時間放置した後、真鍮製の電極、電流測定器
を用い、JIS K6723に準じて、直流100Vの
電圧を印加し、1分間充電後の電流値の測定を行った。
そして、下記式より、体積抵抗率を算出した。なお、主
電極は直径50mm、高さ35mm、ガード電極は外径
80mm、内径70mm、高さ10mm、対電極は30
0×150×2mmのものを用いた。
【0056】
【数1】ρ=(πd/4t)Rv ρ :体積抵抗率(Ω・cm) d :主電極の直径(cm) t :試験片の厚さ(cm) Rv:体積抵抗(Ω)
【0057】この結果を図1〜図3に示す。
【0058】この結果、イオン性液体を用いた実施例で
は、添加部数に対し体積抵抗率(対数値)は緩やかに低
下するため、目的の抵抗値を得られやすいが、カーボン
ブラックを用いた比較例では、添加部数に対しある部数
まで抵抗の低下は無く、それ以降添加すると、急激に抵
抗が低下するといった傾向があった。また、アルカリ金
属イオンを用いた比較例では、添加部数に対しイオン性
液体を用いた実施例と同様に体積抵抗率は緩やかに低下
したが、抵抗低下度合いは悪く、また5部以上添加した
ゴムでは数日放置しておくとブルームするといった問題
があった。従って、イオン性液体を用いた実施例の方
が、カーボンブラックを用いた比較例、アルカリ金属イ
オンを用いた比較例と比較して、抵抗低下が少部数で可
能であり、また、目的の抵抗値を得られやすく、ゴムと
の相溶性が良いことから、アルカリ金属イオンで懸念さ
れるブルーム、ブリードの問題も無いことがわかった。
【0059】(試験例2)種々のイオン性液体におい
て、カールフィッシャーにより水分量測定を行った。3
5℃85%の高温高湿環境に放置したイオン性液体の水
分量を経過日数ごとに測定し、飽和水分量を測定した。
この結果を図4に示す。
【0060】この結果より、疎水性イオン性液体では水
分量が約1.5%程度で飽和したが、水に可溶なイオン
性液体(親水性イオン性液体)EMIBFでは水分量
は30%以上となり、高温高湿下に親水性イオン性液体
を放置しておくと、水分を吸湿していくことがわかっ
た。このため、親水性イオン性液体含有ゴムでは芯が
ね、金型等の金属の酸化を促進してしまう問題があるこ
とがわかった。
【0061】(試験例3)実施例3、4、9、14、1
6〜19及び比較例1、8、14、20、25、26、
28の平板について、温度35℃、相対湿度を30%か
ら80%まで変化させ、各環境下で5時間放置した後の
体積抵抗率を同様に測定した。
【0062】この結果を図5〜図8に示す。
【0063】この結果、イオン性液体を用いた場合に
は、アルカリ金属イオンを用いた場合より、ベースゴム
材質によらず、湿度依存性が小さいことがわかった。
【0064】また、図8からイオン性液体の種類を変え
ても湿度依存性の傾向が同等に小さいことがわかり、親
水性イオン性液体を用いた実施例19でも同様に湿度依
存性が低いことがわかった。
【0065】なお、親水性イオン性液体を用いた実施例
19(ECOベース)および実施例20(NBRベー
ス)では、ゴム練りを行ったロールにわずかに錆の発生
が認められた。
【0066】(試験例4)実施例5、9、13、19、
20及び、比較例1、2、9、14、19、25、2
6、28の平板について、温度10℃、相対湿度20%
の低温低湿環境(LL)、温度25℃、相対湿度50%
の常温常湿環境(NN)、及び温度35℃、湿度85%
の高温高湿環境(HH)のそれぞれにおいて、体積抵抗
率を同様に測定した。この結果を図9〜図11に示す。
【0067】この結果から、ベースゴム材質ECO、U
に疎水性イオン性液体を用いた場合には、アルカリ金属
イオンを用いた場合より、環境依存性が小さいことがわ
かった。
【0068】また、親水性イオン性液体を用いた場合
は、ベースゴムがECOでは図9に示すようにアルカリ
金属イオンと同等に環境依存性が高くなってしまうが、
ベースゴムがNBRでは、図10に示すように疎水性イ
オン性液体と同等な環境依存性を示すことがわかった。
【0069】なお、ベースゴム材質にNBRを用いた場
合は、環境をLL〜NN〜HHに変化させた時、アルカ
リ金属イオンが表面にブルームしてしまい、正確な体積
抵抗率値が測定不可能であった。
【0070】(試験例5)実施例3、9、15及び比較
例8、13、20、24、26、28の平板について、
温度23℃、相対湿度50%の常温常湿環境において、
印加電圧を10V〜1000Vに変化させて体積抵抗率
を同様に測定した。この結果を図12〜図14に示す。
【0071】この結果からイオン性液体を用いた場合に
は、カーボンブラックを用いた場合より、ベースゴム材
質によらず、電圧依存性が小さいことがわかった。
【0072】(試験例6)実施例1〜15、比較例1〜
7、9〜28について、硬度Hs(JIS K6253
タイプA)、反発弾性Rb(JIS K6255)、
引張強度Tb及び、切断時の伸びEb(JIS K62
51)、引裂強度Tr(JIS K6252)、圧縮永
久歪Csをそれぞれ測定した。この結果を表1〜表3に
示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】この結果、ベースゴム材質によらず、カー
ボンブラックを添加した比較例については、添加部数増
加と共に大きな硬度上昇が見られ、それに伴って引張強
度が上昇した。アルカリ金属イオンを用いた比較例につ
いてもまた、ベースゴム材質によらず、反発弾性の低下
が見られたが、イオン性液体を10phr以下の配合と
した実施例では、無添加のものとほぼ同等の物性を示す
ことがわかった。
【0077】(実施例21〜23)イオン性液体とし
て、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリ
フルオロメチルスルフォニル)イミド(EMITFS
I)を用い、エピクロルヒドリン−エチレンオキシドゴ
ム(ECO)ベース100重量部に対してEMITFS
Iを、1重量部、5重量部、20重量部それぞれ添加し
て練りこんで、中抵抗ゴム組成物を製造した。
【0078】(実施例24〜26)ECOベースの代わ
りにアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)ベー
スを用いた以外は実施例21〜23と同様にして中抵抗
ゴム組成物を作製した。
【0079】(実施例27〜30)ECOベースの代わ
りに、ウレタンゴムの原料であるポリオールを用い、E
MITFSIを1重量部、5重量部、10重量部、20
重量部用いた以外は実施例21〜23と同様にして中抵
抗ゴム組成物を作製した。
【0080】(比較例29)比較のため、EMITFS
Iを添加しない以外は実施例21と同様にして中抵抗ゴ
ム組成物を作製した。
【0081】(比較例30)EMITFSIを添加しな
い以外は実施例24と同様にして中抵抗ゴム組成物を作
製した。
【0082】(比較例31)EMITFSIを添加しな
い以外は実施例27と同様にして中抵抗ゴム組成物を作
製した。
【0083】(試験例7)実施例21〜30及び比較例
29〜31の中抵抗ゴム組成物(未加硫ゴム)につい
て、温度25℃、相対湿度50%の常温常湿環境におい
て、試験例1と同様に体積抵抗率を測定した。
【0084】実施例21〜26及び比較例29及び30
(生ゴムECO及びNBR)については、厚さ1mmの
平板を作成して試験例1と同様に体積抵抗率を測定し
た。また、実施例27〜30及び比較例31(ポリオー
ル)については液体なので、体積抵抗率測定は、10m
m×18mmの電極を8mm間隔で挿入し、両電極間に
直流100Vの電圧を印加して測定した。
【0085】この結果を図15に示す。
【0086】この結果より、生ゴムにイオン性液体を添
加することにより、導電性を有するゴムを提供でき、ま
た、ポリオールにイオン性液体を添加することにより、
導電性を有するポリオールを提供することが出来ること
がわかった。また、未加硫ゴムにおいても、イオン性液
体を添加した実施例で、添加部数に対し体積抵抗率(対
数値)は緩やかに低下し、目的の抵抗値を得られやすい
ことが認められた。
【0087】したがって、未加硫状態でも、抵抗低下が
少部数で可能であり、また、目的の抵抗値を得られやす
く、ゴムとの相溶性が良いことから、ブリードの問題も
無いという効果を奏し、これら導電性を有するゴム、ポ
リオールを用いてゴムを成形加工することにより、導電
性を有するゴム成形品を得ることが可能であることがわ
かった。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、導電剤
としてイオン性液体を用いるので、比較的容易に所定の
抵抗値に設定することができ、物性変化、湿度依存性が
なく、環境依存性、電圧依存性が低い中抵抗ゴム組成物
及びゴム部材を提供することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1の結果を示すグラフである。
【図2】試験例1の結果を示すグラフである。
【図3】試験例1の結果を示すグラフである。
【図4】試験例2の結果を示すグラフである。
【図5】試験例3の結果を示すグラフである。
【図6】試験例3の結果を示すグラフである。
【図7】試験例3の結果を示すグラフである。
【図8】試験例3の結果を示すグラフである。
【図9】試験例4の結果を示すグラフである。
【図10】試験例4の結果を示すグラフである。
【図11】試験例4の結果を示すグラフである。
【図12】試験例5の結果を示すグラフである。
【図13】試験例5の結果を示すグラフである。
【図14】試験例5の結果を示すグラフである。
【図15】試験例7の結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平川 直樹 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目3番6号 北辰工業株式会社内 (72)発明者 金井 一美 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目3番6号 北辰工業株式会社内 (72)発明者 仲尾 真由美 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目3番6号 北辰工業株式会社内 (72)発明者 渡邉 正義 神奈川県横浜市西区西戸部町2−190−3 −401 Fターム(参考) 4J002 AC001 AC071 AC091 AC121 AC141 CK021 EN136 EU026 EU046 EU106 EV296 EW176 FD116 GM01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電剤として少なくとも一種のイオン性
    液体を含有する未加硫ゴムからなることを特徴とする中
    抵抗ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記イオン性液体
    が、下記一般式(1)〜(4)で表わされる群から選択
    されるカチオンを含むことを特徴とする中抵抗ゴム組成
    物。 【化1】 (式中、Rは、炭素数4〜10の炭化水素基を表わ
    し、R、Rは、水素又は炭素数1〜8のアルキル基
    を表わし、ヘテロ原子を含んでいても良い。但し、窒素
    原子が二重結合を含む場合、Rは、ない。) 【化2】 (式中、Rは、炭素数2〜10の炭化水素基を表わ
    し、R、R、Rは、水素又は炭素数1〜8のアル
    キル基を表わし、ヘテロ原子を含んでいても良い。) 【化3】 (式中、Rは、炭素数2〜10の炭化水素基を表わ
    し、R、R10は、水素又は炭素数1〜8のアルキル
    基を表わし、ヘテロ原子を含んでいても良い。) 【化4】 (式中、Qは、窒素、リン、硫黄原子を表わし、
    11、R12、R13、R は、水素又は炭素数1
    〜8のアルキル基を表わし、ヘテロ原子を含んでいても
    良い。但し、Qが硫黄原子の場合、R11は、ない。)
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記イオン性
    液体が、AlCl 、AlCl 、NO 、B
    、PF 、CHCOO、CFCOO
    CFSO 、(CFSO、(CF
    、AsF 、SbF 、F(HF)n
    、CFCFCFCFSO 、(CFCF
    SO、CFCFCFCOOの中か
    ら選択されるアニオンを含むことを特徴とする中抵抗ゴ
    ム組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記イ
    オン性液体は、融点が70℃以下であることを特徴とす
    る中抵抗ゴム組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、体積抵
    抗率が1×10〜1×10Ω・cmであることを特
    徴とする中抵抗ゴム組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかの中抵抗ゴム組成
    物を加硫したゴム状弾性体からなることを特徴とする中
    抵抗ゴム部材。
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