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JP2003185830A - カラーフィルター及び液晶表示装置 - Google Patents

カラーフィルター及び液晶表示装置

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Publication number
JP2003185830A
JP2003185830A JP2002223256A JP2002223256A JP2003185830A JP 2003185830 A JP2003185830 A JP 2003185830A JP 2002223256 A JP2002223256 A JP 2002223256A JP 2002223256 A JP2002223256 A JP 2002223256A JP 2003185830 A JP2003185830 A JP 2003185830A
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JP
Japan
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color filter
green
pigment
color
red
Prior art date
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JP2002223256A
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English (en)
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Inventor
Yasuo Kubota
泰生 久保田
Tetsuo Yamashita
哲夫 山下
Masuichi Eguchi
益市 江口
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2002223256A priority Critical patent/JP4258180B2/ja
Publication of JP2003185830A publication Critical patent/JP2003185830A/ja
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Publication of JP4258180B2 publication Critical patent/JP4258180B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷物と同等の色鮮やかさをもち、かつITO
断線等の欠陥のない優れた表示を可能とするカラーフィ
ルター、及び液晶表示装置を提供する。 【解決手段】C光源を使用して測定した、XYZ表色系
色度図における赤、緑、青の各色度座標を結んでなる三
角形の面積がNTSC規格比80%以上であり、かつ各
画素膜厚が4μm以下であることを特徴とするカラーフ
ィルター、およびこれを用いた液晶表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタ
ー、及びそれを用いてなる液晶表示装置に関するもので
あり、特に色再現範囲の広いカラーフィルター、液晶表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示装置は軽量、薄型、低消
費電力等の特性を生かし、ノートPC、携帯情報端末、
デジタルカメラ等様々な用途で使用されている。液晶表
示装置の表示特性(輝度、色再現性、視野角特性など)
がより向上したことにより、液晶表示装置の用途は、従
来のノートPC用途に加え、デスクトップモニタ用途へ
の展開が進んでいる。さらに、最近ではデスクトップモ
ニタの色再現性をさらに向上させた大型の液晶テレビが
開発されており、CRTの色再現範囲に近い色が再現さ
れつつある。ここで色再現範囲とは、XYZ表色系色度
図における赤、緑、青の各色度座標を結んでなる三角形
のNTSC(National Television SystemCommittee)
規格に対する面積比で表される。
【0003】CRTの色再現範囲はNTSC規格比約7
2%であり、赤、緑、青、各色のXYZ表色系色度図に
おける色度座標(x、y)がそれぞれ赤(0.640,
0.330)、緑(0.290,0.600)、青
(0.150,0.060)であるEBU(Europ
ean Broadcasting Union)規格
にほぼ等しい。しかしながら、現存するCRT、あるい
は液晶ディスプレイの中でもっとも色再現範囲が広い、
EBU規格に準じたディスプレイであっても、特に緑領
域の色再現が不十分であり、印刷物のような鮮やかな表
示をすることは困難であった。
【0004】色再現性がEBU規格よりも広く、良好な
規格としては上述のNTSC規格があり、赤、緑、青、
各色のXYZ表色系色度図における色度座標(x、y)
はそれぞれ赤(0.670,0.330)、緑(0.2
10,0.710)、青(0.140,0.080)で
ある。この座標に近い色度を満足できた場合は、印刷物
並の表示が可能となる。
【0005】色再現範囲を広げた液晶表示装置を作製す
るには、カラーフィルターの画素を厚膜化することによ
り、濃色化すればよい。
【0006】しかしながら、従来作製されているような
デスクトップモニタ、あるいは液晶テレビ用途の液晶表
示装置、すなわち、NTSC比72%(EBU規格)以
下の色再現性が低い液晶表示装置の場合は、カラーフィ
ルターの赤色画素は主顔料としてPR254を用い、場
合によっては副顔料としてPY150あるいはPY13
8等とを組み合わせて調色されることが多く、また緑色
画素は、例えば特開平9−203808号公報のよう
に、主顔料としてPG36を用い、副顔料としてPY1
50あるいはPY138等とを組み合わせて調色される
ことが多く、また青色画素はPB15:6単独で調色さ
れることが多く、このような顔料系を用いて色再現性が
より広い液晶表示装置、特に色再現性がNTSC比80
%以上の液晶表示装置を作製しようとした場合、カラー
フィルターの各色画素膜厚が実用範囲を超えて大きくな
りすぎるために、カラーフィルター表面の段差が大きく
なり、ITOの断線や液晶配向不良が生じる場合があっ
た。また膜厚が大きい画素はパターン形成が難しく、テ
ーパーが大きくなるために解像度が落ちたり、クラック
が生じたりする場合があった。
【0007】また、特開平6−174909号公報には
色再現範囲の高いカラーフィルターが記載されている
が、膜厚については記載がなく、また顔料の粒径が大き
いために輝度、コントラストが極端に低下してしまう問
題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の欠点に鑑み創案されたもので、実用的な膜厚でN
TSC同等の高い色再現性を実現する液晶表示装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
の課題を解決するために鋭意検討した結果、以下のカラ
ーフィルターを見いだした。 (1)C光源を使用して測定した、XYZ表色系色度図
における赤、緑、青の各色度座標を結んでなる三角形の
面積がNTSC規格比80%以上であり、かつ各画素膜
厚が4μm以下であることを特徴とするカラーフィルタ
ー。 (2)C光源を使用して測定した、XYZ表色系色度図
における色度座標(x、y)が0.635≦x≦0.6
95、0.300≦y≦0.350の各式を満たす赤色
画素を有することを特徴とする上記(1)記載のカラー
フィルター。 (3)C光源を使用して測定した、XYZ表色系色度図
における色度座標(x、y)が0.190≦x≦0.3
20、0.580≦y≦0.687の各式を満たす緑色
画素を有することを特徴とする上記(1)、(2)のい
ずれかに記載のカラーフィルター。 (4)C光源を使用して測定した、XYZ表色系色度図
における色度座標(x、y)が0.130≦x≦0.1
60、0.040≦y≦0.100の各式を満たす青色
画素を有することを特徴とする上記(1)〜(3)のい
ずれかに記載のカラーフィルター。 (5)赤色画素の着色成分として、ピグメントレッド1
77を含むこと特徴とする上記(1)〜(4)のいずれ
かに記載のカラーフィルター。 (6)緑色画素の着色成分として、ピグメントグリーン
7を含むこと特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか
に記載のカラーフィルター。 (7)緑色画素の着色成分として、ピグメントグリーン
36を含むことを特徴とする上記(6)に記載のカラー
フィルター。 (8)緑色画素の着色成分として、ピグメントイエロー
17、ピグメントイエロー138、ピグメントイエロー
139、ピグメントイエロー150、PY185から選
ばれる少なくとも1つを含むこと特徴とする上記(1)
〜(7)のいずれかに記載のカラーフィルター。 (9)青色画素の着色成分として、ピグメントブルー1
5:6及びピグメントバイオレット23を含むことを特
徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載のカラー
フィルター。 (10)赤、緑色画素中に含まれる顔料の平均粒径が1
00nm以下、青色画素中に含まれる顔料の平均粒径が
200nm以下であることを特徴とする上記(1)〜
(9)のいずれかに記載のカラーフィルター。 (11)各画素の樹脂成分としてポリイミド樹脂を含む
ことを特徴とする上記(1)〜(10)のいずれかに記
載のカラーフィルター。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のカラーフィルターは、少
なくとも赤、緑、青の3色の画素を有し、C光源を使用
して測定した、XYZ表色系色度図における赤、緑、青
の各色度座標を結んでなる三角形の面積(色再現範囲)
がNTSC規格比80%以上であることが好ましい。こ
の範囲のカラーフィルターであると、液晶表示装置にし
たときに印刷物並の良好な表示品位が得られるからであ
る。そして、より好ましくは85%以上であり、更に好
ましくは90%以上であり、95%以上であることが最
も好ましい。
【0011】印刷物並の良好な表示を得るのに好ましい
各色画素の色度範囲(x、y)を下記すると、0.63
5≦x≦0.695、0.300≦y≦0.350の各
式を満たす赤色画素、0.190≦x≦0.320、
0.580≦y≦0.687の各式を満たす緑色画素、
0.130≦x≦0.160、0.040≦y≦0.1
00の各式を満たす青色画素であり、より好ましくは、
0.655≦x≦0.695、0.300≦y≦0.3
40の各式を満たす赤色画素、0.200≦x≦0.3
10、0.600≦y≦0.687の各式を満たす緑色
画素、0.130≦x≦0.160、0.040≦y≦
0.090の各式を満たす青色画素であり、更に好まし
くは、0.665≦x≦0.695、0.300≦y≦
0.330の各式を満たす赤色画素、0.200≦x≦
0.300、0.625≦y≦0.687の各式を満た
す緑色画素、0.130≦x≦0.160、0.040
≦y≦0.080の各式を満たす青色画素であり、最も
好ましくは、0.675≦x≦0.695、0.300
≦y≦0.330の各式を満たす赤色画素、0.200
≦x≦0.300、0.650≦y≦0.687の各式
を満たす緑色画素、0.130≦x≦0.160、0.
040≦y≦0.070の各式を満たす青色画素であ
る。
【0012】各色画素とも、上記の色度範囲より色が薄
い領域では、色再現性の高い表示ができなくなるので好
ましくない。また上記の色度範囲より色が濃い領域で
は、画その透過率が低くなり、液晶表示装置の輝度を低
下させてしまうので好ましくない。本発明のカラーフィ
ルターにおいて、好ましい輝度の範囲は、C光源でホワ
イトのY値が好ましくは10以上、より好ましくは12
以上である。ホワイトのY値が10以下だと明るい表示
ができない場合があるので、好ましくない。
【0013】上記色特性の画素を得るために種々の顔料
を一種類以上用いることができ、色特性を損なわない範
囲で、他の顔料を添加しても良い。代表的な顔料の例と
して、ピグメントレッド(PR−)2、3、9、22、
38、81、97、122、123、144、146、
149、166、168、169、177、179、1
80、190、192、206、207、209、21
5、216、224、242、254、266、ピグメ
ントオレンジ(PO−)5、13、17、31、36、
38、40、42、43、51、55、59、61、6
4、65、71、ピグメントイエロー(PY−)12、
13、14、17、20、24、83、86、93、9
4、95、109、110、117、125、129、
137、138、139、147、148、150、1
53、154、155、166、173、180、18
5、ピグメントブルー(PB−)15(15:1、1
5:2、15:3、15:4、15:6)、16、1
7、21、22、60、64、ピグメントバイオレット
(PV−)19、23、29、30、32、33、3
6、37、38、40、50、ピグメントグリーン(P
G−)7、10、36、37、38、47などが挙げら
れる。上記顔料は必要に応じて、ロジン処理、酸性基処
理、塩基性処理、顔料誘導体処理などの表面処理が施さ
れているものを使用しても良い。
【0014】本発明では上記顔料に限定されずに種々の
顔料を使用することができるが、色調及び着色力が高く
薄膜化が可能であり、ひいては色純度を高くしやすいと
いう点で、赤色画素はPR254、PR122、PR1
77、PR178、PR179の少なくともいずれか1
つを含んで調色されるのが好ましく、副顔料としてPY
139も好ましく使用できる。特に、PR254とPR
177の両方を含む組み合わせ、またはPR254とP
R179の両方を含む組み合わせ、あるいはPR177
とPY139の両方を含む組み合わせ、あるいはPR1
77とPY179の両方を含む組み合わせ、あるいはP
R254とPR122の両方を含む組み合わせ、あるい
はPR177単独系、PR122単独系は、膜厚4μm
以下でNTSC比80%以上にしやすいので、より好ま
しい。
【0015】赤色画素として、PR254とPR177
の両方を組み合わせて調色する場合、全顔料中のPR1
77の重量比率が20〜90%、PR254の重量比率
が10〜80%であることが好ましく、PR177の重
量比率が35〜85%、PR254の重量比率が15〜
65%であると、さらに好ましい。
【0016】PR179を用いて調色する場合、PR1
79の重量比率は60%以内であることが好ましい。ま
た、PR254および/またはPR177とPY139
を組み合わせる場合、PY139の重量比率は好ましく
は25%以内、より好ましくは20%以内である。
【0017】また、PR254とPR122の両方を組
み合わせて調色する場合、全顔料中のPR122の重量
比率が10〜90%、PR254の重量比率が10〜9
0%であることが好ましく、PR122の重量比率が1
0〜50%、PR254の重量比率が50〜90%であ
ると、さらに好ましい。
【0018】上記顔料組成比が好ましいのは、赤色とし
て好ましい色であり、かつ、他画素の色純度にもよるが
顔料濃度30%以上にすると膜厚4μm以下でNTSC
比80%以上になりやすいためである。
【0019】緑色画素は主顔料としてPG7を主成分と
するのが膜厚4μm以下でNTSC比80%以上にしや
すいので好ましい。また検討の結果、主顔料としてPG
7とPG36を混合して用いると緑色画素の透過率、コ
ントラスト比が高くなることから、本発明では好ましく
行うことができる。PG7とPG36を混合して用いる
場合、全緑色顔料中のPG36の重量比率は、好ましく
は2〜65%、より好ましくは5〜55%以下、更に好
ましくは15〜35%以下である。全緑色顔料中のPG
36の重量比率が65%を越える場合は、色再現範囲が
低下する場合があるので好ましくない。またPG36の
重量比率が2%未満の場合は透過率、コントラスト比向
上効果が小さく、好ましくない。
【0020】緑色画素の副顔料としてはPY12、PY
13、PY17、PY83、PY109、PY110、
PY138、PY139、PY150、PY185の少
なくともいずれか1つを含んで調色されるのが好まし
く、特にPY17、PY138、PY139、PY15
0、PY185の少なくともいずれか1つを含んで調色
されるのが、より好ましい。ただしPY138は、他の
黄色顔料と併用して用いるのが高色純度領域での薄膜化
のためには好ましい。具体的には、PG7とPY139
の両方を含む組み合わせ、またはPG7とPY138と
PY139を含む組み合わせ、PG7とPY139とP
Y150を含む組み合わせ、PG7とPY138とPY
185を含む組み合わせ、PG7とPY150を含む組
み合わせが、膜厚4μm以下でNTSC比80%以上に
しやすいので好ましい。またこれらに加え、上記のよう
に緑色顔料としてPG7とPG36を混合することも好
ましく用いられる。
【0021】緑色画素として、全顔料中の緑色顔料の重
量比率が40〜90%であることが好ましく、45〜8
5%であることがより好ましい。
【0022】緑色顔料の添加量が上記を越えて少ないと
画素膜厚が大きくなるため好ましくなく、上記を越えて
多いと色味が緑色画素としてふさわしくなくなる場合が
ある。また緑色画素の副顔料としてPY17を用いて調
色する場合、全顔料中のPY17の重量比率が20〜6
0%であることが好ましく、30〜60%であることが
より好ましい。PY138を用いて調色する場合、全顔
料中のPY138の重量比率が20〜60%であること
が好ましく、30〜60%であることがより好ましい。
PY139を用いて調色する場合、全顔料中のPY13
9の重量比率が5〜40%であることが好ましく、5〜
30%であることがより好ましく、5〜20%であるこ
とがさらに好ましい。PY150を用いて調色する場
合、全顔料中のPY150の重量比率が5〜50%であ
ることが好ましく、5〜40%であることがより好まし
く、10〜40%であることがさらに好ましい。PY1
85を用いて調色する場合、全顔料中のPY185の重
量比率が5〜40%であることが好ましく、5〜30%
であることがより好ましく、5〜20%であることがさ
らに好ましい。また、これら黄顔料は2つ以上を組み合
わせて使用してもよい。上記顔料組成比が好ましいの
は、緑色として好ましい色であり、かつ、他画素の色純
度にもよるが顔料濃度35%以上にすると膜厚4μm以
下でNTSC比80%以上になりやすく、顔料濃度40
%以上にするとNTSC比90%以上になりやすいため
である。
【0023】青色画素は主顔料としてPB15:6、副
顔料としてPV23を含んで調色されるのが膜厚4μm
以下でNTSC比80%以上にしやすいので、好まし
い。青色画素として、PB15:6とPV23とを組み
合わせて調色する場合は、全顔料中のPB15:6の重
量比率が70〜90%、PV23の重量比率が10〜3
0%であることが好ましく、PB15:6の重量比率が
75〜90%、PV23の重量比率が10〜25%であ
ることがより好ましく、PB15:6の重量比率が75
〜85%、PV23の重量比率が15〜25%であるこ
とがさらに好まましい。上記顔料組成比が好ましいの
は、青色として好ましい色であり、かつ、他画素の色純
度にもよるが顔料濃度20%以上にすると膜厚4μm以
下でNTSC比80%以上になりやすく、顔料濃度20
%以上にするとNTSC比90%以上になりやすいため
である。PV23の添加量が上記を越えて少ないと画素
膜厚が大きくなるため好ましくなく、上記を越えて多い
と色味が青色画素としてふさわしくなくなる場合があ
る。
【0024】本発明のカラーフィルターに用いられる顔
料は、高い透過率、コントラスト比を得るために一次粒
径が小さい方がよい。具体的な一次粒径の範囲として
は、赤、緑色画素に用いる顔料、すなわち赤顔料、緑顔
料、黄顔料等は、好ましくは100nm以下、より好ま
しくは75nm以下、更に好ましくは60nm以下であ
る。また青色画素に用いる顔料、すなわち青、紫顔料等
は、好ましくは200nm以下、より好ましくは150
nm以下、更に好ましくは100nm以下である。高い
透過率、コントラスト比を得るためには、特にカラーフ
ィルター各色画素塗膜中に含まれる顔料平均粒径が上記
範囲であることが好ましく、中でもカラーフィルターの
透過率、コントラストに与える影響が大きい緑色画素中
の顔料平均粒径が上記範囲であることが好ましい。顔料
粒径は、例えば走査電子顕微鏡(SEM)を用いて画素
断面の観察をすることなどにより測定できる。
【0025】本発明のカラーフィルターのコントラスト
は、好ましくは500以上、より好ましくは600以
上、更に好ましくは800以上、最も好ましくは100
0以上であることが好ましい。コントラストが500未
満であると、ディスプレイにした際、カラーフィルター
で散乱された光が漏れ出るために、メリハリを欠いた表
示となり画質が不十分となる場合がある。
【0026】本発明のカラーフィルターにおける各色画
素膜厚としては、4μm以下であることが好ましい。よ
り好ましくは、3.5μm以下、更に好ましくは3μm
以下、最も好ましくは、2.5μm以下である。膜厚が
4μmを越えるとカラーフィルター表面の段差が大きく
なり、ITOの断線や、液晶配向不良が生じる場合があ
る。また膜厚が4μmを越える画素はパターン形成が難
しく、テーパーが大きくなるために解像度が落ちたり、
パターンにかかるストレスが大きくなるためにクラック
が生じたりする場合があるので、好ましくない。
【0027】上記膜厚は各色画素における着色材と樹脂
成分との重量比と相関がある。各色画素における好まし
い着色材/樹脂成分比(wt%)としては、赤色画素に
おいては、好ましくは30/70以上、より好ましくは
35/65以上、更に好ましくは40/60以上であ
る。緑色画素においては、好ましくは35/65以上、
より好ましくは40/60以上、更に好ましくは45/
55以上である。青色画素においては、好ましくは20
/80以上、より好ましくは25/75以上、更に好ま
しくは30/70以上である。樹脂成分の量が少なすぎ
ると、膜厚を小さくできる効果はあるものの、基板との
接着性の低下によるパターン剥がれ、あるいは塗膜強度
の低下によるクラック等が生じる場合があり、パターン
形成が難しくなる。逆に顔料の量が少なすぎると着色度
の低下が生じるため、NTSC比80%以上の色度を得
るための膜厚が大きくなり、前述のようにカラーフィル
ター表面の段差の問題、あるいはパターン形成上の問題
が生じる場合がある。
【0028】次に、本発明のカラーフィルターの作製に
用いるカラーペーストの作成方法の一例を説明する。
【0029】本発明に用いるカラーペーストは、着色剤
を樹脂中に分散、あるいは溶解させてなる。着色剤を分
散または溶解させる方法としては、公知の技術を用いる
ことができ、溶媒中に樹脂と着色剤を混合させ、ボール
ミル等の分散機中で分散させたり、撹拌装置によって溶
解させ、カラーペーストを得る。また顔料の分散を安定
化させるために分散剤として顔料の中間体、誘導体、染
料の中間体、誘導体、“ソルスパース”(アビシア社
製)、“EFKA”(エフカ社製)等の高分子分散剤な
ど公知のものが使用できる。
【0030】顔料分散剤として、特に本発明では、顔料
骨格にスルホン酸誘導体構造を導入した化合物を用いる
と、顔料分散性が向上し高い透過率、コントラスト比を
得ることができるため好ましい。顔料骨格にスルホン酸
誘導体構造を導入した化合物とは、例えば、用いる顔料
の分子構造に少なくとも一部が類似した骨格にスルホン
酸基、あるいはスルホン酸のアルカリ金属塩、アンモニ
ウム塩、アミン塩を導入した構造、あるいはスルホンア
ミド構造、スルホン酸エステル構造等を導入した構造を
有する化合物である。通常スルホン酸誘導体構造は顔料
骨格の芳香環に導入されるが、特に限定されるものでは
ない。また、導入されるスルホン酸誘導体構造の数につ
いても、特に限定されるものではなく、1分子中に1個
であっても良いし、2個以上であってもよい。また、導
入数や導入位置が同一の単一種の純粋な誘導体であって
も良いし、異なるものの混合物であっても良い。
【0031】上記のような顔料骨格にスルホン酸誘導体
構造を導入した化合物は、例えば次のような方法により
合成される。顔料、もしくはその類似化合物を濃硫酸、
発煙硫酸、クロロスルホン酸、またはこれらの混合液な
どに投入してスルホン化反応を行う。反応液を大量の水
で希釈、あるいは金属アルカリ水溶液またはアミン水溶
液で中和することが好ましく、得られた懸濁液を濾過し
た後に水系の洗浄液で洗浄し、乾燥する。
【0032】上記のような顔料骨格にスルホン酸誘導体
構造を導入した分散剤は、色を問わずいずれの顔料にも
効果があるが、特に分散効果が高いという点で、フタロ
シアニン顔料、キノフタロン系顔料、ジケトピロロピロ
ール系顔料、アントラキノン系顔料、キナクリドン系顔
料に使用されるのが好ましい。これらの中で、特に限定
されるものではないが、PB15:6、PG36、PY
138、PR177、PR254、PR122等が効果
があり、これらの構造もしくは類似構造にスルホン酸誘
導体構造を導入した化合物を添加して分散すると、分散
安定性が良好となり凝集が防げるので、輝度、コントラ
ストが向上する効果がある。
【0033】カラーペーストの樹脂としては、特に限定
はなく、通常、カラーフィルターに使用している樹脂、
すなわちアクリル系、エポキシ系、あるいはポリアミッ
ク酸等の樹脂を好ましく用いることができる。使用する
樹脂によって、非感光性カーペースト、あるいは感光性
カラーペーストとすることができ、カラーフィルター製
造プロセスに応じて適宜選択することができる。
【0034】以下で、非感光性カラーペーストの代表的
な例としてポリアミック酸を、また感光性カラーペース
トの代表的な例としてアクリル系樹脂を用いた場合につ
いて詳しく説明する。
【0035】ポリアミック酸は、テトラカルボン酸二無
水物とジアミンを反応させることにより得ることができ
る。
【0036】本発明におけるポリアミック酸の合成に
は、テトラカルボン酸二無水物として、たとえば、脂肪
族系または脂環式系のものを用いることができ、その具
体的な例として、1,2,3,4−シクロブタンテトラ
カルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロペンタン
テトラカルボン酸二無水物、1,2,3,5−シクロペ
ンタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−ビ
シクロヘキセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,
4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物、
1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(テ
トラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフ
ト[1,2−C]フラン−1,3−ジオンなどが挙げら
れる。また、芳香族系のものを用いると、耐熱性の良好
な膜に変換しうるポリアミック酸を得ることができ、そ
の具体的な例として、3,3´,4,4´−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水
物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無
水物、3,3´,4,4´−ジフェニルスルホンテトラ
カルボン酸二無水物、4,4´−オキシジフタル酸無水
物、3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン
酸二無水物、3,3”,4,4”−パラターフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、3,3”,4,4”−メタタ
ーフェニルテトラカルボン酸二無水物が挙げられる。ま
た、フッ素系のものを用いると、短波長領域での透明性
が良好な膜に変換しうるポリアミック酸を得ることがで
き、その具体的な例として、4,4´−(ヘキサフルオ
ロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物などが挙げられ
る。なお、本発明は、これらに限定されずにテトラカル
ボン酸二無水物が1種または2種以上用いられる。
【0037】また、本発明におけるポリアミック酸の合
成には、ジアミンとして、たとえば、脂肪族系または脂
環式系のものを用いることができ、その具体的な例とし
て、エチレンジアミン、1,3−ジアミノシクロヘキサ
ン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、4,4´−ジア
ミノ−3,3´−ジメチルジシクロヘキシルメタン、
4,4´−ジアミノ−3,3´−ジメチルジシクロヘキ
シルなどが挙げられる。また、芳香族系のものを用いる
と、耐熱性の良好な膜に変換しうるポリアミック酸を得
ることができ、その具体的な例として、4,4´−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,4´−ジアミノジフェニ
ルエーテル、4,4´−ジアミノジフェニルメタン、
3,3´−ジアミノジフェニルメタン、4,4´−ジア
ミノジフェニルスルホン、3,3´−ジアミノジフェニ
ルスルホン、4,4´−ジアミノジフェニルサルファイ
ド、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、2,4−ジアミノトルエン、2,5−ジアミノトル
エン、2,6−ジアミノトルエン、ベンジジン、3,3
´−ジメチルベンジジン、3,3´−ジメトキシベンジ
ジン、o−トリジン、4,4”−ジアミノターフェニ
ル、1,5−ジアミノナフタレン、3,3´−ジメチル
−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、4,4´−ビ
ス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、
ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エ−テ
ル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ス
ルホン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル]スルホンなどが挙げられる。また、フッ素系のもの
を用いると、短波長領域での透明性が良好な膜に変換し
うるポリアミック酸を得ることができ、その具体的な例
として、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル]ヘキサフルオロプロパンなどが挙げられる。
【0038】また、ジアミンの一部として、シロキサン
ジアミンを用いると、無機基板との接着性を良好にする
ことができる。シロキサンジアミンは、通常、全ジアミ
ン中の1〜20モル%量用いる。シロキサンジアミンの
量が少なすぎれば接着性向上効果が発揮されず、多すぎ
れば耐熱性が低下する。シロキサンジアミンの具体例と
しては、ビス−3−(アミノプロピル)テトラメチルシ
ロキサンなどが挙げられる。本発明は、これに限定され
ずにジアミンが1種または2種以上用いられる。
【0039】ポリアミック酸の合成は、極性有機溶媒中
でテトラカルボン酸二無水物とジアミンを混合して反応
させることにより行うのが一般的である。この時、ジア
ミンとテトラカルボン酸二無水物の混合比により、得ら
れるポリアミック酸の重合度を調節することができる。
【0040】このほか、テトラカルボン酸ジクロライド
とジアミンを極性有機溶媒中で反応させて、その後、塩
酸と溶媒を除去することによってポリアミック酸を得る
など、ポリアミック酸を得るには種々の方法がある。し
かし、本発明はその合成法によらずにポリアミック酸に
対して適用が可能である。
【0041】次に、本発明のカラーペーストに使用する
ポリアミック酸の構造単位の繰り返し数について述べ
る。ポリイミド膜の力学的特性は、分子量が大きいほど
良好であるため、ポリイミド前駆体であるポリアミック
酸の分子量も大きいことが望まれる。一方、ポリイミド
前駆体膜を湿式エッチングによりパターン加工を行う場
合、ポリアミック酸の分子量が大きすぎると、現像に要
する時間が長くなりすぎるという問題がある。したがっ
て、構造単位の繰り返し数の好ましい範囲は15〜10
00、より好ましくは18〜400、さらに好ましくは
20〜100である。なお、ポリアミック酸の分子量に
は一般にばらつきがあるため、ここでいう構造単位の繰
り返し数の好ましい範囲とは、この範囲の中に全ポリア
ミック酸の50モル%以上、好ましくは70モル%以
上、さらに好ましくは90モル%以上が入っていること
を意味する。
【0042】感光性カラーペースト用の樹脂の例とし
て、アクリル系樹脂について述べる。アクリル系樹脂と
しては、感光性を持たせるため、少なくともアクリル系
ポリマー、アクリル系多官能モノマーあるいはオリゴマ
ー、光重合開始剤を含有させた構成を有するのが一般的
である。
【0043】使用できるアクリル系ポリマーとしては、
特に限定はないが、不飽和カルボン酸とエチレン性不飽
和化合物の共重合体を好ましく用いることができる。不
飽和カルボン酸の例としては、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマ
ル酸、ビニル酢酸、あるいは酸無水物などがあげられ
る。
【0044】これらは単独で用いても良いが、他の共重
合可能なエチレン性不飽和化合物と組み合わせて用いて
も良い。共重合可能なエチレン性不飽和化合物として
は、具体的には、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル
酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、メタクリル
酸nープロピル、メタクリル酸イソプロピル、アクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸s
ec−ブチル、メタクリル酸sec−ブチル、アクリル
酸イソ−ブチル、メタクリル酸イソ−ブチル、アクリル
酸tert−ブチル、メタクリル酸tert−ブチル、
アクリル酸n−ペンチル、メタクリル酸n−ペンチル、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジル
メタクリレートなどの不飽和カルボン酸アルキルエステ
ル、スチレン、p−メチルスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、α−メチルスチレンなどの芳
香族ビニル化合物、アミノエチルアクリレートなどの不
飽和カルボン酸アミノアルキルエステル、グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレートなどの不飽和カ
ルボン酸グリシジルエステル、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニト
リルなどのシアン化ビニル化合物、1,3−ブタジエ
ン、イソプレンなどの脂肪族共役ジエン、それぞれ末端
にアクリロイル基、あるいはメタクリロイル基を有する
ポリスチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメ
タクリレート、ポリブチルアクリレート、ポリブチルメ
タクリレート、ポリシリコーンなどのマクロモノマーな
どがあげられるが、これらに限定されるものではない。
【0045】また、側鎖にエチレン性不飽和基を付加し
たアクリル系ポリマーを用いると、加工の際の感度がよ
くなるので好ましく用いることができる。エチレン性不
飽和基としては、ビニル基、アリル基、アクリル基、メ
タクリル基のようなものがある。このような側鎖をアク
リル系(共)重合体に付加させる方法としては、アクリ
ル系(共)重合体のカルボキシル基や水酸基などを有す
る場合には、これらにグリシジル基を有するエチレン性
不飽和化合物やアクリル酸またはメタクリル酸クロライ
ドを付加反応させる方法が一般的である。その他、イソ
シアネートを利用してエチレン性不飽和基を有する化合
物を付加させることもできる。ここでいうグリシジル基
を有するエチレン性不飽和化合物やアクリル酸またはメ
タクリル酸クロライドとしては、アクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジル、α−エチルアクリル酸グ
リシジル、クロトニルグリシジルエーテル、クロトン酸
グリシジルエーテル、イソクロトン酸グリシジルエーテ
ル、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドな
どがあげられる。
【0046】多官能モノマーとしては、例えば、ビスフ
ェノールAジグリシジルエーテル(メタ)アクリレー
ト、ポリ(メタ)アクリレートカルバメート、変性ビス
フェノールAエポキシ(メタ)アクリレート、アジピン
酸1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリル酸エステ
ル、無水フタル酸プロピレンオキサイド(メタ)アクリ
ル酸エステル、トリメリット酸ジエチレングリコール
(メタ)アクリル酸エステル、ロジン変性エポキシジ
(メタ)アクリレート、アルキッド変性(メタ)アクリ
レートのようなオリゴマー、あるいはトリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグ
リシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、トリアクリルホル
マール、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレ
ートなどがあげられる。これらは単独または混合して用
いることができる。また、次にあげるような単官能モノ
マーも併用することができ、例えば、エチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、n−ブチ
ルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、イソボルニル(メタ)アクリレートなどがあり、
これらの2種以上の混合物、あるいはその他の化合物と
の混合物などが用いられる。これらの多官能及び単官能
モノマーやオリゴマーの選択と組み合わせにより、ペー
ストの感度や加工性の特性をコントロールすることが可
能である。特に、硬度を高くするにはアクリレート化合
物よりメタクリレート化合物が好ましく、また、感度を
上げるためには、官能基が3以上ある化合物が好まし
い。また、メラミン類、グアナミン類などもアクリル系
モノマーの代わりに好ましく用いることができる。
【0047】光重合開始剤としては、特に限定はなく、
公知のものが使用でき、例えば、ベンゾフェノン、N,
N’−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノ
ン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノ
ン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンゾイン、
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエー
テル、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシイソ
ブチルフェノン、チオキサントン、2−クロロチオキサ
ントン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−
2−モルホリノ−1−プロパン、t−ブチルアントラキ
ノン、1−クロロアントラキノン、2,3−ジクロロア
ントラキノン、3−クロル−2−メチルアントラキノ
ン、2−エチルアントラキノン、1,4−ナフトキノ
ン、9,10−フェナントラキノン、1,2−ベンゾア
ントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、2−
フェニルアントラキノン、2−(o−クロロフェニル)
−4,5−ジフェニルイミダゾール2量体などがあげら
れる。また、その他のアセトフェノン系化合物、イミダ
ゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、チオキサン
トン系化合物、リン系化合物、トリアジン系化合物、あ
るいはチタネート等の無機系光重合開始剤なども好まし
く用いることができる。また、p−ジメチルアミノ安息
香酸エステルなどの増感助剤を添加すると、さらに感度
を向上させることができ好ましい。また、これらの光重
合開始剤は2種類以上を併用して用いることもできる。
【0048】光重合開始剤の添加量としては、特に限定
はないが、ペースト全固形分に対して、好ましくは1〜
30wt%、より好ましくは5〜25wt%、さらに好
ましくは10〜20wt%である。
【0049】本発明のカラーぺーストにおいて、塗工
性、乾燥性などの観点から、樹脂成分と顔料をあわせた
固形分濃度は、2〜30%、好ましくは3〜25%、さ
らに好ましくは5〜20%の範囲で使用する。
【0050】本発明で用いるカラーペーストにおける溶
媒としては、使用するポリアミック酸、あるいはアクリ
ル系樹脂を溶解するものを好ましく使用することができ
る。ポリアミック酸を溶解する溶媒としては、例えばN
―メチル―2―ピロリドン、N,N―ジメチルアセトア
ミド、N,N―ジメチルホルムアミドなどのアミド系極
性溶媒、β―プロピオラクトン、γ―ブチロラクトン、
γ―バレロラクトン、δ―バレロラクトン、γ―カプロ
ラクトン、ε―カプロラクトンなどのラクトン類などが
挙げられる。また、アクリル系樹脂の場合には、これら
に加え、例えばメチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
メチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピレン
グリコールモノエチルエーテルなどのエチレングリコー
ルあるいはプロピレングリコール誘導体、あるいは、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ア
セト酢酸エチル、メチル―3―メトキシプロピオネー
ト、3―メチル―3―メトキシブチルアセテートなどの
脂肪族エステル類、あるいは、エタノール、3―メチル
―3―メトキシブタノールなどの脂肪族アルコール類、
シクロペンタノン、シクロヘキサノンなどのケトン類を
用いることも可能である。
【0051】従って、本発明に用いるカラーペースト用
溶媒としては使用樹脂を溶解する単独あるいは2種類以
上の溶媒の混合溶媒を、適宜組み合わせて使用するのが
好ましい。この場合は、副溶剤として、使用する樹脂に
対する貧溶媒を用いることも可能である。好ましい溶媒
としては、特に限定されるわけではないが、例えばN−
メチルピロリドンとシクロペンタノンの混合溶媒などが
あげられ、特にアクリル系樹脂の場合には、シクロペン
タノン単独でも好ましく用いることができる。
【0052】本発明で用いるカラーぺーストには、塗布
性、着色被膜の乾燥性の改良を良好にする目的で、界面
活性剤を添加することもできる。界面活性剤の添加量は
通常、顔料の0.001〜10重量%、好ましくは0.
01〜1重量%である。添加量が少なすぎると塗布性、
着色被膜の乾燥性の改良の効果がなく、多すぎると逆に
塗膜物性が不良となったりする。界面活性剤の具体例と
しては、ラウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどの陰
イオン界面活性剤、ステアリルアミンアセテート、ラウ
リルトリメチルアンモニウムクロライドなどの陽イオン
界面活性剤、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ラウ
リルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウム
ベタインなどの両性界面活性剤、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ソルビタンモノステアレートなどの非イオン界面活
性剤、ポリジメチルシロキサンなどを主骨格とするシリ
コーン系界面活性剤などが挙げられる。本発明では、こ
れらに限定されずに、界面活性剤を1種または2種以上
用いることができる。界面活性剤以外にも、密着性改良
剤、硬化促進剤などを添加することもできる。
【0053】本発明のカラーフィルターの製造方法を説
明する。カラーぺーストを基板上に塗布する方法として
は、スピンコーター、バーコーター、ブレードコータ
ー、ロールコーター、ダイコーター、スクリーン印刷法
などで基板に塗布する方法、基板を溶液中に浸漬する方
法、溶液を基板に噴霧するなどの種々の方法を用いるこ
とができる。基板としては通常、ソーダガラス、無アル
カリガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラスなどの透明
基板や、シリコン、ガリウム−ひ素などの半導体基板な
どが用いられるが、特にこれらに限定されない。なお、
基板上にカラーペーストを塗布する場合、シランカップ
リング剤、アルミニウムキレート剤、チタニウムキレー
ト剤などの接着助剤で基板表面を処理しておくと、着色
被膜と基板の接着力を向上させることができ、必要に応
じて行われる。
【0054】カラーぺーストを前記のような方法で透明
基板上に塗布した後、風乾、加熱乾燥、真空乾燥などに
より、カラーペーストの塗膜を形成する。加熱乾燥の場
合、オーブン、ホットプレートなどを使用し、50〜1
80℃の範囲で1分〜3時間行うのが好ましい。次にカ
ラーペーストが非感光の場合カラーペースト塗膜上にフ
ォトレジストを塗布し、フォトレジスト被膜を形成す
る。感光性カラーペーストの場合フォトレジストは必要
ないが、必要に応じて酸素遮断膜を形成しても良い。続
いて該被膜上にマスクを置き、露光装置を用いて紫外線
を照射する。ついでアルカリ現像液でカラーペースト塗
膜のエッチングを行う。フォトレジスト被膜または酸素
遮断膜がある場合には、これらの現像またはエッチング
も同時に行い、続いてこれらを剥離液により除去する。
【0055】本発明に用いられるアルカリ現像液に用い
るアルカリ性物質としては特に限定はしないが、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウ
ム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、
n−プロピルアミン等の1級アミン類、ジエチルアミ
ン、ジ−n−プロピルアミン等の2級アミン類、トリエ
チルアミン、メチルジエチルアミン等の3級アミン類、
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)等
のテトラアルキルアンモニウムヒドロキシド類、コリン
等の4級アンモニウム塩、トリエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、モノエタノールアミン、ジメチルアミ
ノエタノール、ジエチルアミノエタノール等のアルコー
ルアミン類、ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザビ
シクロ[5,4,0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザ
ビシクロ[4,3,0]−5−ノナン、モルホリン等の環
状アミン類などの有機アルカリ類が挙げられる。現像条
件、塗膜条件にもよるが、無機アルカリ類よりも有機ア
ルカリ類の方が現像時の膜剥がれ等が少ないことが多く
好ましい。
【0056】有機アルカリ類の中でも、テトラアルキル
アンモニウムヒドロキシド類、アルコールアミン類とい
った水酸基含有有機アミン類は、特にエッチング膜への
浸透性に優れるため、より好ましく用いることができ
る。具体的には、特に限定はしないが、ジエチルアミノ
エタノール、ジメチルアミノエタノール、TMAHが好
ましい。アルカリ性物質の濃度は0.01重量%から5
0重量%である。好ましくは0.05重量%から10重
量%、さらに好ましくは0.1から1重量%である。ま
た現像液がアルカリ水溶液の場合、現像液にエタノー
ル、γーブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、N−
メチル−2−ピロリドン等の水溶性有機溶媒を適宜加え
ても良い。
【0057】得られたカラーペーストの塗膜パターン
は、その後、加熱処理することによってパターンニング
されたカラーフィルターとなる。加熱処理は通常、空気
中、窒素雰囲気中、あるいは、真空中などで、150〜
350℃、好ましくは180〜300℃の温度のもと
で、0.5〜5時間、連続的または段階的に行われる。
この加熱工程により、ポリイミド前駆体はポリイミドに
変換され、感光アクリル樹脂は硬化が進む。
【0058】上記のようなパターンニング工程を赤、
緑、青などの各色カラーぺーストおよび必要に応じてブ
ラックのカラーぺーストを用いて順次行うと、液晶表示
装置用カラーフィルターが作製できる。ここで各色のパ
ターンニング順序は限定されない。
【0059】次に、本発明のカラーフィルターを用いて
作成した液晶表示装置について説明する。本発明は、ツ
イステッド・ネマティック(TN)、スーパー・ツイス
テッド・ネマティック(STN)、イン・プレーン・ス
イッチング(IPS)、ヴァーティカリー・アライメン
ト(VA)、オプティカリー・コンベンセンド・ベンド
(OCB)などのカラーフィルターを使用してカラー化
を行う液晶表示モードに適用することができる。本発明
のカラーフィルターは色再現範囲が広い分、透過率が低
くなるので、適用する液晶表示モードとしては、比較的
開口率が高く明るい表示が可能であるという点でTN、
またはVAモード、広視野角が得られるという点でIP
S、またはVAモードが好ましい。明るい表示が可能
で、かつ広視野角という点でVAモードがより好まし
い。
【0060】以下に具体例としてTNモードの液晶表示
装置の製造方法を記載するが、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0061】上記カラーフィルター上に、必要に応じて
透明保護膜を形成し、さらにその上にITO膜などの透
明電極を製膜する。さらにその上に液晶配向のためのラ
ビング処理を施した液晶配向膜を設ける。次に、このカ
ラーフィルター基板と、ITO膜などの透明電極が透明
基板上に形成された透明電極基板とを、セルギャップ保
持のためのスペーサーを介して、対向させて貼りあわせ
る。なお、透明電極基板上には、透明電極以外に、薄膜
トランジスタ(TFT)素子や薄膜ダイオード(TF
D)素子、および走査線、信号線などを設け、TFT液
晶表示装置や、TFD液晶表示装置を作成することがで
きる。次に、シール部に設けられた注入口から液晶を注
入した後に、注入口を封止する。つぎに、偏光板を基板
の外側に貼りあわせた後にICドライバー等を実装する
ことにより液晶表示装置が完成する。
【0062】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0063】なお、実施例における測定方法は以下の通
りである。 <色度>カラーフィルターの分光透過率および色座標
は、大塚電子(株)製、顕微分光光度計“MCPD−2
000”を用いて測定した。色座標は、2°視野の条件
において測定したC光源での値である。 <膜厚>東京精密製サーフコム1200Aによって測定
した。 <顔料平均粒径>日立(株)製走査電子顕微鏡”S−9
00H”型を使用し、50000倍でカラーフィルター
各画素の断面写真を撮り、顔料粒子40個が含まれる連
続した面積領域内で、含まれる40個全ての顔料粒子粒
径を測長し、その平均値を顔料平均粒径とした。2個以
上の顔料粒子が1つに集まったように見える場合でも、
判別できる限りそれぞれを別の粒子として計上した。ま
た、粒子形状が楕円や針状等、球形でない場合は、最も
長い径(長径)と最も短い径(短径)を測長し、(長径
+短径)/2をその粒子の粒径とした。 <コントラスト比>カラーフィルター基板を偏光子と検
光子の間に置き、偏光子と検光子が平行の時の光線透過
率(I1)と、偏光子と検光子が直行したときの光線透
過率(I2)の比(I1/I2)を測定することにより測
定した。偏光子と検光子には日東電工(株)製偏光フィ
ルム”NPF−G1220DUN”を使用した。光源に
は熱陰極管を用いたバックライトユニット、明拓システ
ム製”FL8A−EX/70”を使用した。間にカラー
フィルター基板が挿入された2枚の偏光フィルムを透過
する光の輝度を、色彩輝度計、トプコン製”BM−5
A”を使用して視野1°の条件で測定し、カラーフィル
ターのコントラスト比を求めた。
【0064】実施例1 A.ポリアミック酸の合成 4、4′−ジアミノジフェニルエーテル 95.1gおよ
びビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン
6.2gをγ−ブチロラクトン 525g、N−メチル
−2−ピロリドン 220gと共に仕込み、3、3′、4、
4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物 144.
1gを添加し、70℃で3時間反応させた後、無水フタ
ル酸 3.0gを添加し、さらに70℃で2時間反応さ
せ、25重量%のポリアミック酸溶液(PAA−1)を
得た。
【0065】B.ポリマー分散剤の合成 4、4′−ジアミノベンズアニリド 161.3g、3、
3′−ジアミノジフェニルスルホン 176.7g、お
よびビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサ
ン 18.6gをγ−ブチロラクトン 2667g、N−
メチル−2−ピロリドン 527gと共に仕込み、3、
3′、4、4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
439.1gを添加し、70℃で3時間反応させた後、
無水フタル酸 2.2gを添加し、さらに70℃で2時
間反応させ、20重量%のポリアミック酸溶液(PD−
1)を得た。
【0066】C.分散液の作成 ピグメントレッドPR254 2.88g(顔料全体の
60wt%、ただしうち)、ピグメントレッドPR17
7 1.92g(40wt%)とポリマー分散剤(PD
−1) 2.67gおよびγ−ブチロラクトン 81.4
gをガラスビーズ 90gとともに仕込み、ホモジナイ
ザーを用い、7000rpmで5時間分散後、ガラスビ
ーズを濾過し、除去した。このようにして顔料PR25
4とPR177からなる分散液6%溶液を得た。
【0067】D.カラーペーストの作成 分散液44.45gにポリマー溶液(PAA−1) 1
3.34gをγ−ブチロラクトン 22.82g、3−
メトキシ−3−メチル−1−ブタノール 18.80g
で希釈した溶液を添加混合し、さらにbic chem
ie社製界面活性剤“BYK361”を固形分全体の1
000ppmになるよう添加し、赤ペーストを得た。こ
のペーストの顔料/ポリマー比(重量比)は40/60
である。また、赤ペーストと同様にして、顔料の重量組
成がPG7/PY17=65/35、顔料/ポリマー比
(重量比)=46/54である緑ペースト、PB15:
6/PV23=80/20、顔料/ポリマー比(重量
比)=28/72である青ペーストを作製した。
【0068】E.着色塗膜の作成 まず、カーボンブラックをポリアミック酸樹脂中に分散
させてなる黒カラーペーストを塗布し、120℃で20
分乾燥し、この上にポジ型フォトレジスト(東京応化
(株)製“OFPR−800”)を塗布し、90℃で1
0分乾燥した。キヤノン(株)製紫外線露光機“PLA
−501F”を用い、クロム製のフォトマスクを介して
60mJ/cm2(365nmの紫外線強度)露光した。
露光後、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
の2.25%の水溶液からなる現像液に浸漬し、フォト
レジストの現像、ポリイミド前駆体の着色塗膜のエッチ
ングを同時に行った。エッチング後不要となったフォト
レジスト層をアセトンで剥離した。さらにポリイミド前
駆体の着色塗膜を240℃で30分熱処理し、ポリイミ
ドに転換した。以上によりブラックマトリクスパターン
を形成させた。次にスピンナーで作製した緑ペーストを
塗布し、上記ブラックマトリクスパターンと同様にエッ
チング、熱処理することより緑パターンを形成した。続
いて同様に赤ペースト、青ペーストを塗布し、エッチン
グ、熱処理することで赤パターン、青パターンを形成さ
せ、カラーフィルターを得た。赤、緑、青パターンの膜
厚はいずれも3.5μmであった。更に得られたカラー
フィルター上にJSR(株)製オーバーコート剤“オプ
トマー”(SS6917+SS0917)を1μm製膜
し、さらにその上にITO膜を膜厚0.14μmとなる
ようにスパッタリングした。
【0069】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.675、0.316)、緑(0.201、0.6
82)、青(0.145、0.045)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比101.9%であった。また、
そのときのカラーフィルターの輝度Yは13.7、コン
トラストは550であった。得られたカラーフィルター
の断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径
は、赤色画素が55nm、緑色画素が70nm、青色画
素が90nmであった。
【0070】別途、無アルカリガラス上にTFT素子、
画素電極等を形成した基板を対向基板として用意し、前
記のカラーペースト塗布した基板(着色層基板)と対向
基板とに配向膜を印刷しラビングして配向させた。これ
ら2つの基板の一方にマイクロロッドを練り込んだシー
ル剤を印刷し、5μmの厚さのビーズスペーサーを散布
した後、2つの基板を貼り合わせた。次に、4V駆動対
応のTN液晶(屈折率異方性Δn〜0.1)を注入して
液晶注入口を封口剤で塞いだ。液晶を注入した液晶セル
を、直交した偏光フィルムで挟み、評価用の液晶セルを
作製した。該液晶セルにICドライバー等を実装するこ
とにより、液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表
示装置の画質は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能で
あり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなかっ
た。
【0071】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.675、0.316)、緑(0.201、
0.682)、青(0.145、0.045)、色再現
範囲はNTSC規格対比101.9%と、上記と同じ結
果となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上
記と同じ結果となった。
【0072】実施例2 緑ペースト顔料の重量組成がPG7/PY17=50/
50である以外は、実施例1と同様にして赤、緑、青ペ
ーストを作製し、続いてカラーフィルターを作製した。
【0073】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.675、0.316)、緑(0.226、0.6
86)、青(0.145、0.045)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比100.4%であった。また、
そのときのカラーフィルターの輝度Yは14.6、コン
トラストは550であった。得られたカラーフィルター
の断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径
は、赤色画素が55nm、緑色画素が80nm、青色画
素が90nmであった。このカラーフィルターを用い、
実施例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得ら
れた液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可
能であり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなか
った。
【0074】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.675、0.316)、緑(0.226、
0.686)、青(0.145、0.045)、色再現
範囲はNTSC規格対比100.4%と、上記と同じ結
果となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上
記と同じ結果となった。
【0075】実施例3 赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞれ2.6μm、2.
5μm、2.0μmであること以外は、実施例1と同様
にしてカラーフィルターを作製した。
【0076】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.670、0.320)、緑(0.219、0.6
55)、青(0.141、0.064)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比92.5%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは17.4、コント
ラストは750であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が55nm、緑色画素が70nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能で
あり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなかっ
た。
【0077】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.670、0.320)、緑(0.219、
0.655)、青(0.141、0.064)、色再現
範囲はNTSC規格対比92.5%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0078】実施例4 緑ペーストにおける顔料の重量組成がPG7/PY15
0=45/55、顔料/ポリマー比(重量比)が50/
50である以外は、実施例1と同様にして赤、緑、青ペ
ーストを作製した。続いて赤、緑、青パターンの膜厚が
それぞれ2.8μm、2.6μm、1.5μmになるよ
う塗布し、実施例1と同様にしてカラーフィルターを作
製した。
【0079】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.249、0.6
56)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比90.0%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは18.4、コント
ラストは950であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が55nm、緑色画素が55nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能で
あり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなかっ
た。
【0080】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.249、
0.656)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比90.0%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0081】実施例5 緑ペーストにおける顔料の重量組成がPG7/PY13
9=75/25、顔料/ポリマー比(重量比)が50/
50である以外は、実施例1と同様にして赤、緑、青ペ
ーストを作製した。続いて赤、緑、青パターンの膜厚が
それぞれ2.8μm、2.5μm、1.5μmになるよ
う塗布し、実施例1と同様にしてカラーフィルターを作
製した。
【0082】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.288、0.6
86)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比93.1%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは12.0、コント
ラストは700であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が55nm、緑色画素が65nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能で
あり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなかっ
た。
【0083】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.288、
0.686)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比93.1%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0084】実施例6 緑ペーストにおける顔料の重量組成がPG7/PY18
5=70/30、顔料/ポリマー比(重量比)が50/
50である以外は、実施例1と同様にして赤、緑、青ペ
ーストを作製した。続いて赤、緑、青パターンの膜厚が
それぞれ2.8μm、2.5μm、1.5μmになるよ
う塗布し、実施例1と同様にしてカラーフィルターを作
製した。得られたカラーフィルターのC光源を通したと
きの色度(x、y)は、それぞれ赤(0.673、0.
320)、緑(0.236、0.687)、青(0.1
43、0.069)であり、色再現範囲はNTSC規格
対比97.5%であった。また、そのときのカラーフィ
ルターの輝度Yは13.4、コントラストは520であ
った。得られたカラーフィルターの断面SEM写真から
測長した各色画素顔料平均粒径は、赤色画素が55n
m、緑色画素が90nm、青色画素が90nmであっ
た。
【0085】このようにしてこのカラーフィルターを用
い、実施例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。
得られた液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示
が可能であり、ITOの断線等による表示欠陥も見られ
なかった。
【0086】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.236、
0.687)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比97.5%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0087】実施例7 赤ペーストにおける顔料の重量組成がPR254/PR
177=20/80であり、緑ペーストにおける顔料の
重量組成がPG7/PY17=55/45、顔料/ポリ
マー比(重量比)が38/62である以外は、実施例1
と同様にして赤、緑、青ペーストを作製した。続いて
赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞれ2.6μm、2.
5μm、1.5μmになるよう塗布し、実施例1と同様
にしてカラーフィルターを作製した。
【0088】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.675、0.320)、緑(0.250、0.6
47)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比88.7%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは20.0、コント
ラストは750であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が50nm、緑色画素が74nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置の画質は印刷物に近く、色鮮やかな表示が
可能であり、ITOの断線等による表示欠陥も見られな
かった。
【0089】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.675、0.320)、緑(0.250、
0.647)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比88.7%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0090】実施例8 赤ペーストにおける顔料の重量組成がPR254/PR
177=20/80、顔料/ポリマー比(重量比)が4
2/58であり、緑ペーストにおける顔料の重量組成が
PG7/PY138/PY185=50/35/15、
顔料/ポリマー比(重量比)が50/50である以外
は、実施例1と同様にして赤、緑、青ペーストを作製し
た。続いて赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞれ2.6
μm、2.5μm、1.5μmになるよう塗布し、実施
例1と同様にしてカラーフィルターを作製した。
【0091】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.675、0.320)、緑(0.253、0.6
55)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比90.0%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは17.8、コント
ラストは550であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が50nm、緑色画素が78nm、青色画素が
90nmであった。
【0092】このカラーフィルターを用い、実施例1と
同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表
示装置の画質は印刷物に近く、色鮮やかな表示が可能で
あり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなかっ
た。
【0093】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.675、0.320)、緑(0.253、
0.655)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比90.0%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0094】実施例9 緑ペーストにおける顔料の重量組成がPG7/PY13
8/PY139=50/45/5、顔料/ポリマー比
(重量比)が50/50である以外は、実施例1と同様
にして赤、緑、青ペーストを作製した。続いて赤、緑、
青パターンの膜厚がそれぞれ2.8μm、2.6μm、
1.5μmになるよう塗布し、実施例1と同様にしてカ
ラーフィルターを作製した。
【0095】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.255、0.6
54)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比89.3%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは17.2、コント
ラストは850であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が55nm、緑色画素が55nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置の画質は印刷物に近く、色鮮やかな表示が
可能であり、ITOの断線等による表示欠陥も見られな
かった。
【0096】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.255、
0.654)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比89.3%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0097】実施例10 赤ペーストにおける顔料の重量組成がPR177/PY
139=80/20であり、緑ペーストにおける顔料の
重量組成がPG7/PY138/PY139=50/4
5/5、顔料/ポリマー比(重量比)が50/50であ
る以外は、実施例1と同様にして赤、緑、青ペーストを
作製した。続いて赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞれ
2.4μm、2.6μm、1.5μmになるよう塗布
し、実施例1と同様にしてカラーフィルターを作製し
た。
【0098】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.255、0.6
54)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比89.3%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは17.0、コント
ラストは800であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が65nm、緑色画素が55nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置の画質は印刷物に近く、色鮮やかな表示が
可能であり、ITOの断線等による表示欠陥も見られな
かった。
【0099】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.255、
0.654)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比89.3%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0100】実施例11 赤ペーストにおける顔料の重量組成がPR254/PR
139=80/20、青ペーストの顔料/ポリマー比
(重量比)が25/75である以外は、実施例5と同様
にして赤、緑、青ペーストを作製した。続いて赤、緑、
青パターンの膜厚がそれぞれ2.6μm、2.5μm、
1.7μmになるよう塗布し、実施例5と同様にしてカ
ラーフィルターを作製した。
【0101】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.662、0.337)、緑(0.288、0.6
86)、青(0.142、0.062)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比89.9%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは13.2、コント
ラストは680であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が65nm、緑色画素が65nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例5と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能で
あり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなかっ
た。
【0102】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.662、0.337)、緑(0.288、
0.686)、青(0.142、0.062)、色再現
範囲はNTSC規格対比89.9%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0103】実施例12 緑ペーストにおける顔料の重量組成が、PG7/PY1
39/PY150=65/10/25である以外は、実
施例11と同様にして赤、緑、青ペーストを作製した。
続いて赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞれ2.6μ
m、2.5μm、1.7μmになるよう塗布し、実施例
11と同様にしてカラーフィルターを作製した。
【0104】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.662、0.337)、緑(0.265、0.6
79)、青(0.142、0.062)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比90.7%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは15.4、コント
ラストは740であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が65nm、緑色画素が60nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例5と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能で
あり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなかっ
た。
【0105】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.662、0.337)、緑(0.265、
0.679)、青(0.142、0.062)、色再現
範囲はNTSC規格対比90.7%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0106】実施例13 E.アクリルポリマー使用顔料分散液の作成 ピグメントレッドPR254 5.4g(顔料全体の6
0wt%)、ピグメントレッドPR177 3.6g
(40wt%)と分散剤としてエフカ製”EFKA”4
7(35%溶液) 5.14g、アクリルポリマーとし
て、ダイセル化学製”サイクロマー”ACA250(4
5%溶液) 4.0gおよびプロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート 71.86gをガラスビー
ズ 90gとともに仕込み、ホモジナイザーを用い、7
000rpmで5時間分散後、ガラスビーズを濾過し、
除去した。このようにして顔料PR254とPR177
からなる分散液14%溶液を得た。
【0107】F.感光アクリルカラーペーストの作成 分散液60gに、ダイセル化学製アクリルポリマー”サ
イクロマー”ACA250(45%溶液) 6.67
g、日本化薬製多官能モノマー”カヤラッド”DPHA
1.8g、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製光開
始剤”イルガキュア”369 1.8gをプロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート29.74gで
希釈した溶液、計40gを添加混合し、さらにbic
chemie社製界面活性剤“BYK361”を固形分
全体の1000ppmになるよう添加し、赤ペーストを
得た。このペーストの顔料/ポリマー比(重量比)は4
0/60である。また、赤ペーストと同様にして、顔料
の重量組成がPG7/PY17=65/35、顔料/ポ
リマー比(重量比)=46/54である緑ペースト、P
B15:6/PV23=80/20、顔料/ポリマー比
(重量比)=28/72である青ペーストを作製した。
【0108】G.着色塗膜の作成と評価 まず、実施例1と同様にして黒カラーペーストを塗布
し、ブラックマトリクスを形成した。次にその上にスピ
ンナーで上記赤ペーストを塗布し、その後80℃で15
分加熱処理することにより、赤ペースト塗膜を得た。さ
らにネガマスクを介し所定領域を露光し、0.2%ジエ
チルアミノエタノール水溶液に、非イオン界面活性剤と
して“エマルゲン”A−60(HLB12.8、ポリオ
キシエチレン誘導体))(花王(株)製)を現像液総量
に対して0.1%添加したアルカリ現像液で90秒間揺
動しながら浸漬を行い現像し、続いて純水洗浄すること
により、パターンニング基板を得た。得られたパターン
ニング基板を熱風オーブン中200℃で30分保持する
ことにより、アクリル系樹脂の硬化を行い、着色パター
ンを得た。続いて同様に、緑、青ペーストも塗布、パタ
ーン形成し、カラーフィルターを得た。赤、緑、青パタ
ーンの膜厚はいずれも3.5μmであった。更に得られ
たカラーフィルター上にJSR(株)製オーバーコート
剤“オプトマー”(SS6917+SS0917)を1
μm製膜し、さらにその上にITO膜を膜厚0.14μ
mとなるようにスパッタリングした。
【0109】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.675、0.316)、緑(0.201、0.6
82)、青(0.145、0.045)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比101.9%であった。また、
そのときのカラーフィルターの輝度Yは13.7、コン
トラストは550であった。得られたカラーフィルター
の断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径
は、赤色画素が55nm、緑色画素が70nm、青色画
素が90nmであった。
【0110】別途、無アルカリガラス上にTFT素子、
画素電極等を形成した基板を対向基板として用意し、前
記のカラーペースト塗布した基板(着色層基板)と対向
基板とに配向膜を印刷しラビングして配向させた。これ
ら2つの基板の一方にマイクロロッドを練り込んだシー
ル剤を印刷し、5μmの厚さのビーズスペーサーを散布
した後、2つの基板を貼り合わせた。次に、4V駆動対
応のTN液晶(屈折率異方性Δn〜0.1)を注入して
液晶注入口を封口剤で塞いだ。液晶を注入した液晶セル
を、直交した偏光フィルムで挟み、評価用の液晶セルを
作製した。該液晶セルにICドライバー等を実装するこ
とにより、液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表
示装置の画質は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能で
あり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなかっ
た。
【0111】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.675、0.316)、緑(0.201、
0.682)、青(0.145、0.045)、色再現
範囲はNTSC規格対比101.9%と、上記と同じ結
果となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上
記と同じ結果となった。
【0112】実施例14 赤ペーストにおける顔料の重量組成が、PR254/P
R122=70/30である以外は、実施例1と同様に
して赤、緑、青ペーストを作製した。続いて赤、緑、青
パターンの膜厚がそれぞれ3.5μm、3.5μm、
3.5μmになるよう塗布し、実施例1と同様にしてカ
ラーフィルターを作製した。
【0113】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.675、0.321)、緑(0.201、0.6
82)、青(0.145、0.045)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比101.8%であった。また、
そのときのカラーフィルターの輝度Yは13.5、コン
トラストは510であった。得られたカラーフィルター
の断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径
は、赤色画素が77nm、緑色画素が70nm、青色画
素が90nmであった。このカラーフィルターを用い、
実施例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得ら
れた液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可
能であり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなか
った。
【0114】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.675、0.321)、緑(0.201、
0.682)、青(0.145、0.045)、色再現
範囲はNTSC規格対比101.8%と、上記と同じ結
果となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上
記と同じ結果となった。
【0115】実施例15 赤ペーストにおける顔料の重量組成が、PR254/P
R122=70/30である以外は、実施例5と同様に
して赤、緑、青ペーストを作製した。続いて赤、緑、青
パターンの膜厚がそれぞれ2.7μm、2.5μm、
1.5μmになるよう塗布し、実施例1と同様にしてカ
ラーフィルターを作製した。
【0116】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.666、0.323)、緑(0.288、0.6
86)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比90.4%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは12.6、コント
ラストは800であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が77nm、緑色画素が65nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能で
あり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなかっ
た。
【0117】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.666、0.323)、緑(0.288、
0.686)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比90.4%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0118】実施例16 赤ペーストにおける顔料の重量組成が、PR177=1
00である以外は、実施例1と同様にして赤、緑、青ペ
ーストを作製した。続いて赤、緑、青パターンの膜厚が
それぞれ3.5μm、3.5μm、3.5μmになるよ
う塗布し、実施例1と同様にしてカラーフィルターを作
製した。
【0119】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.690、0.306)、緑(0.201、0.6
82)、青(0.145、0.045)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比105.1%であった。また、
そのときのカラーフィルターの輝度Yは12.5、コン
トラストは600であった。得られたカラーフィルター
の断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径
は、赤色画素が50nm、緑色画素が70nm、青色画
素が90nmであった。このカラーフィルターを用い、
実施例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得ら
れた液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可
能であり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなか
った。
【0120】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.690、0.306)、緑(0.201、
0.682)、青(0.145、0.045)、色再現
範囲はNTSC規格対比105.1%と、上記と同じ結
果となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上
記と同じ結果となった。
【0121】実施例17 赤ペーストにおける顔料の重量組成が、PR177=1
00である以外は、実施例5と同様にして赤、緑、青ペ
ーストを作製した。続いて赤、緑、青パターンの膜厚が
それぞれ2.7μm、2.5μm、1.5μmになるよ
う塗布し、実施例1と同様にしてカラーフィルターを作
製した。
【0122】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.678、0.306)、緑(0.288、0.6
86)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比93.5%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは11.5、コント
ラストは950であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が50nm、緑色画素が65nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能で
あり、ITOの断線等による表示欠陥も見られなかっ
た。
【0123】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.678、0.306)、緑(0.288、
0.686)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比93.5%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0124】実施例18 緑ペーストにおける顔料の重量組成が、PG7/PG3
6/PY150=40/5/55である以外は、実施例
4と同様にして赤、緑、青ペーストを作製した。続いて
赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞれ2.8μm、2.
7μm、1.5μmになるよう塗布し、実施例1と同様
にしてカラーフィルターを作製した。
【0125】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.253、0.6
56)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比90.0%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは18.7、コント
ラストは1050であり、実施例4より輝度、コントラ
ストが高くなった。得られたカラーフィルターの断面S
EM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、赤色画
素が55nm、緑色画素が55nm、青色画素が90n
mであった。このカラーフィルターを用い、実施例1と
同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表
示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能であり、
ITOの断線等による表示欠陥も見られなかった。
【0126】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.253、
0.656)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比90.0%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0127】実施例19 緑ペーストにおける顔料の重量組成が、PG7/PG3
6/PY138/PY139=40/15/40/5で
ある以外は、実施例9と同様にして赤、緑、青ペースト
を作製した。続いて赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞ
れ2.8μm、2.7μm、1.5μmになるよう塗布
し、実施例1と同様にしてカラーフィルターを作製し
た。
【0128】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.259、0.6
55)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは17.5、コント
ラストは950であり、実施例9より輝度、コントラス
トが高くなった。得られたカラーフィルターの断面SE
M写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、赤色画素
が55nm、緑色画素が55nm、青色画素が90nm
であった。このカラーフィルターを用い、実施例1と同
様にして液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表示
装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能であり、I
TOの断線等による表示欠陥も見られなかった。
【0129】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.259、
0.655)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0130】実施例20 赤ペーストに用いているPR177、PR254、及び
青ペーストに用いているPB15:6に粒径の大きなタ
イプのものを用いた以外は、実施例19と同様にして
赤、緑、青ペーストを作製した。続いて赤、緑、青パタ
ーンの膜厚がそれぞれ2.8μm、2.7μm、1.5
μmになるよう塗布し、実施例1と同様にしてカラーフ
ィルターを作製した。
【0131】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.259、0.6
55)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは17.4、コント
ラストは900であり、実用範囲ではあるが実施例19
より輝度、コントラストが低くなった。得られたカラー
フィルターの断面SEM写真から測長した各色画素顔料
平均粒径は、赤色画素が110nm、緑色画素が55n
m、青色画素が110nmであった。このカラーフィル
ターを用い、実施例1と同様にして液晶表示装置を完成
させた。得られた液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮や
かな表示が可能であり、ITOの断線等による表示欠陥
も見られなかった。
【0132】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.259、
0.655)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0133】実施例21 緑ペーストに用いているPG36に粒径の大きなタイプ
のものを用いた以外は、実施例19と同様にして赤、
緑、青ペーストを作製した。続いて赤、緑、青パターン
の膜厚がそれぞれ2.8μm、2.7μm、1.5μm
になるよう塗布し、実施例1と同様にしてカラーフィル
ターを作製した。
【0134】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.259、0.6
55)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは17.2、コント
ラストは750であり、実用範囲ではあるが実施例19
より輝度、コントラストが低くなった。得られたカラー
フィルターの断面SEM写真から測長した各色画素顔料
平均粒径は、赤色画素が55nm、緑色画素が80n
m、青色画素が90nmであった。このカラーフィルタ
ーを用い、実施例1と同様にして液晶表示装置を完成さ
せた。得られた液晶表示装置は、印刷物に近い色鮮やか
な表示が可能であり、ITOの断線等による表示欠陥も
見られなかった。
【0135】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.259、
0.655)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0136】実施例22 赤ペーストに用いているPR177、PR254、緑ペ
ーストに用いているPG36、青ペーストに用いている
PB15:6に粒径の大きなタイプのものを用いた以外
は、実施例19と同様にして赤、緑、青ペーストを作製
した。続いて赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞれ2.
8μm、2.7μm、1.5μmになるよう塗布し、実
施例1と同様にしてカラーフィルターを作製した。
【0137】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.259、0.6
55)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは16.9、コント
ラストは510であり、実用範囲ではあるが実施例19
より輝度、コントラストが大幅に低くなった。得られた
カラーフィルターの断面SEM写真から測長した各色画
素顔料平均粒径は、赤色画素が110nm、緑色画素が
105nm、青色画素が110nmであった。このカラ
ーフィルターを用い、実施例1と同様にして液晶表示装
置を完成させた。得られた液晶表示装置は、印刷物に近
い色鮮やかな表示が可能であり、ITOの断線等による
表示欠陥も見られなかった。
【0138】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.259、
0.655)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0139】実施例23 顔料誘導体構造を持つ分散剤として、PG36スルホン
酸誘導体、PB15:6スルホン酸誘導体を、それぞれ
各顔料全量の3wt%を置き換える形で添加した以外
は、実施例19と同様にして赤、緑、青ペーストを作製
した。
【0140】顔料構造にスルホン酸誘導体構造を導入し
た化合物は以下のようにして作製した。すなわち、顔料
6gを攪拌しながら15℃の発煙硫酸(25%SO3
78g中に投入した。3時間攪拌した後、氷150g上
に加えた。30分間放置後、生じた懸濁液を濾過し、得
られた生成物を30mlの水で水洗した。水200ml中へ
前記生成物を投入し、アンモニア水溶液で中和(pHが
7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。塩化アン
モニウム45gを添加して80℃で30分間攪拌し、析
出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結
晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、10gの顔料ス
ルホン酸誘導体を得た。
【0141】続いて赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞ
れ2.8μm、2.7μm、1.5μmになるよう塗布
し、実施例1と同様にしてカラーフィルターを作製し
た。
【0142】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.259、0.6
55)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは17.7、コント
ラストは1050であり、実施例19より輝度、コント
ラストが向上した。得られたカラーフィルターの断面S
EM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、赤色画
素が55nm、緑色画素が55nm、青色画素が90n
mであった。このカラーフィルターを用い、実施例1と
同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表
示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能であり、
ITOの断線等による表示欠陥も見られなかった。
【0143】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.259、
0.655)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0144】実施例24 顔料誘導体構造を持つ分散剤として、PG36スルホン
酸誘導体、PB15:6スルホン酸誘導体に加えて更
に、実施例23と同様にして作製したPR177スルホ
ン酸誘導体、PR254スルホン酸誘導体を、それぞれ
各顔料全量の3wt%を置き換える形で添加した以外
は、実施例23と同様にして赤、緑、青ペーストを作製
した。
【0145】続いて赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞ
れ2.8μm、2.7μm、1.5μmになるよう塗布
し、実施例1と同様にしてカラーフィルターを作製し
た。
【0146】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.259、0.6
55)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは17.8、コント
ラストは1100であり、実施例23より輝度、コント
ラストが向上した。得られたカラーフィルターの断面S
EM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、赤色画
素が55nm、緑色画素が55nm、青色画素が90n
mであった。このカラーフィルターを用い、実施例1と
同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表
示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能であり、
ITOの断線等による表示欠陥も見られなかった。
【0147】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.259、
0.655)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0148】実施例25 顔料誘導体構造を持つ分散剤として、PG36スルホン
酸誘導体、PB15:6スルホン酸誘導体、PR177
スルホン酸誘導体、PR254スルホン酸誘導体に加え
て更に、実施例23と同様にして作製したPY138ス
ルホン酸誘導体を、それぞれ各顔料全量の3wt%を置
き換える形で添加した以外は、実施例24と同様にして
赤、緑、青ペーストを作製した。
【0149】続いて赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞ
れ2.8μm、2.7μm、1.5μmになるよう塗布
し、実施例1と同様にしてカラーフィルターを作製し
た。
【0150】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.259、0.6
55)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは17.9、コント
ラストは1170であり、実施例24より輝度、コント
ラストが向上した。得られたカラーフィルターの断面S
EM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、赤色画
素が55nm、緑色画素が55nm、青色画素が90n
mであった。このカラーフィルターを用い、実施例1と
同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表
示装置は、印刷物に近い色鮮やかな表示が可能であり、
ITOの断線等による表示欠陥も見られなかった。
【0151】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.259、
0.655)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比89.1%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0152】比較例1 赤ペーストにおける顔料の重量組成がPR254/PR
177=20/80であり、緑ペーストにおける顔料の
重量組成がPG7/PY138=30/70、顔料/ポ
リマー比(重量比)が52/48である以外は、実施例
1と同様にして赤、緑、青ペーストを作製した。続いて
赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞれ2.6μm、1.
6μm、1.7μmになるよう塗布し、実施例1と同様
にしてカラーフィルターを作製した。
【0153】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.675、0.320)、緑(0.288、0.5
87)、青(0.142、0.062)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比76.5%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは25.0、コント
ラストは1100であった。得られたカラーフィルター
の断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径
は、赤色画素が50nm、緑色画素が65nm、青色画
素が90nmであった。このカラーフィルターを用い、
実施例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得ら
れた液晶表示装置の画質は明るくはあったが、特に緑色
の色再現性が不足しており印刷物同等の表示とは言えな
かった。ITOの断線等による表示欠陥は見られなかっ
た。
【0154】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.675、0.320)、緑(0.288、
0.587)、青(0.142、0.062)、色再現
範囲はNTSC規格対比76.5%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0155】比較例2 赤ペーストにおける顔料の重量組成がPR254/PR
177=20/80であり、緑ペーストにおける顔料の
重量組成がPG7/PY138=20/80、顔料/ポ
リマー比(重量比)が52/48である以外は、実施例
1と同様にして赤、緑、青ペーストを作製した。続いて
赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞれ2.6μm、5.
0μm、1.7μmになるよう塗布し、実施例1と同様
にしてカラーフィルターを作製した。ただし緑パターン
は膜厚が厚いことが原因でパターンに大きなテーパーが
つき、精細なパターン化が困難であった。また緑パター
ン部エッジ部分には段差が大きいことに起因するITO
の断線が生じていた。
【0156】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.675、0.320)、緑(0.257、0.6
54)、青(0.142、0.062)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比90.3%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは18.2、コント
ラストは420であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が50nm、緑色画素が60nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置は印刷物同等の色鮮やかな表示が可能であ
ったが、ITOの断線による表示欠陥が見られ、表示装
置としては不十分であった。
【0157】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.675、0.320)、緑(0.257、
0.654)、青(0.142、0.062)、色再現
範囲はNTSC規格対比90.3%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0158】比較例3 赤ペーストにおける顔料の重量組成がPR254/PR
177=20/80であり、緑ペーストにおける顔料の
重量組成がPG36/PY17=55/45、顔料/ポ
リマー比(重量比)が38/62である以外は、実施例
1と同様にして赤、緑、青ペーストを作製した。続いて
赤、緑、青パターンの膜厚がそれぞれ2.6μm、2.
5μm、1.5μmになるよう塗布し、実施例1と同様
にしてカラーフィルターを作製した。
【0159】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.675、0.320)、緑(0.311、0.6
15)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比78.5%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは24.1、コント
ラストは780であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が50nm、緑色画素が75nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置の画質は明るくはあったが、特に緑色の色
再現性が不足しており印刷物同等の表示とは言えなかっ
た。ITOの断線等による表示欠陥は見られなかった。
【0160】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.675、0.320)、緑(0.311、
0.615)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比78.5%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0161】比較例4 赤ペーストにおける顔料の重量組成がPR254/PR
177=20/80であり、緑ペーストにおける顔料の
重量組成がPG36/PY138/PY139=50/
45/5である以外は、実施例1と同様にして赤、緑、
青ペーストを作製した。続いて赤、緑、青パターンの膜
厚がそれぞれ2.5μm、2.6μm、1.5μmにな
るよう塗布し、実施例1と同様にしてカラーフィルター
を作製した。
【0162】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.317、0.6
21)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比78.8%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは21.3、コント
ラストは850であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が50nm、緑色画素が56nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置の画質は明るくはあったが、特に緑色の色
再現性が不足しており印刷物同等の表示とは言えなかっ
た。ITOの断線等による表示欠陥は見られなかった。
【0163】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.317、
0.621)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比78.8%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0164】比較例5 赤ペーストにおける顔料の重量組成がPR254/PR
177=20/80であり、緑ペーストにおける顔料の
重量組成がPG36/PY138/PY139=50/
45/5である以外は、実施例1と同様にして赤、緑、
青ペーストを作製した。続いて赤、緑、青パターンの膜
厚がそれぞれ2.5μm、4.2μm、1.5μmにな
るよう塗布し、実施例1と同様にしてカラーフィルター
を作製した。ただし緑パターンは膜厚が厚いことが原因
でパターンに大きなテーパーがつき、精細なパターン化
が困難であった。また緑パターン部エッジ部分には段差
が大きいことに起因するITOの断線が生じていた。
【0165】このようにして得られたカラーフィルター
のC光源を通したときの色度(x、y)は、それぞれ赤
(0.673、0.320)、緑(0.303、0.6
54)、青(0.143、0.069)であり、色再現
範囲はNTSC規格対比85.4%であった。また、そ
のときのカラーフィルターの輝度Yは17.2、コント
ラストは520であった。得られたカラーフィルターの
断面SEM写真から測長した各色画素顔料平均粒径は、
赤色画素が50nm、緑色画素が56nm、青色画素が
90nmであった。このカラーフィルターを用い、実施
例1と同様にして液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置は印刷物同等の色鮮やかな表示が可能であ
ったが、ITOの断線による表示欠陥が見られ、表示装
置としては不十分であった。
【0166】なお、得られた表示装置を分解して配向膜
付きのカラーフィルターを取り出し、これについて、上
記と同様にC光源を通したときの色度を測定したとこ
ろ、赤(0.673、0.320)、緑(0.303、
0.654)、青(0.143、0.069)、色再現
範囲はNTSC規格対比85.4%と、上記と同じ結果
となった。また、輝度、コントラスト、顔料粒径も上記
と同じ結果となった。
【0167】上記実施例、比較例の結果を表1、表2、
表3にまとめた。本発明によればNTSC規格比80%
以上で画素膜厚4μm以下で、良好な表示が可能である
ことがわかる。
【0168】
【表1】
【0169】
【表2】
【0170】
【表3】
【0171】
【発明の効果】本発明のカラーフィルター、及びこれを
用いた液晶表示装置により、上述のごとく印刷物と同等
の色鮮やかさをもち、かつITO断線等の欠陥のない優
れた表示が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 BA02 BA45 BA47 BA48 BB02 BB42 2H091 FA02Y FB02 FB13 GA09 GA11 GA13 LA12 LA15 LA17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C光源を使用して測定したXYZ表色系
    色度図における赤、緑、青の各色度座標を結んでなる三
    角形の面積が、NTSC規格比80%以上であり、かつ
    各画素膜厚が4μm以下であることを特徴とするカラー
    フィルター。
  2. 【請求項2】 C光源を使用して測定したXYZ表色系
    色度図における色度座標(x、y)が、0.635≦x
    ≦0.695、0.300≦y≦0.350の各式を満
    たす赤色画素を有することを特徴とする請求項1記載の
    カラーフィルター。
  3. 【請求項3】 C光源を使用して測定したXYZ表色系
    色度図における色度座標(x、y)が、0.190≦x
    ≦0.320、0.580≦y≦0.687の各式を満
    たす緑色画素を有することを特徴とする請求項1、2の
    いずれかに記載のカラーフィルター。
  4. 【請求項4】 C光源を使用して測定したXYZ表色系
    色度図における色度座標(x、y)が、0.130≦x
    ≦0.160、0.040≦y≦0.100の各式を満
    たす青色画素を有することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載のカラーフィルター。
  5. 【請求項5】 赤色画素の着色成分として、ピグメント
    レッド177および/またはピグメントレッド254を
    含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    カラーフィルター。
  6. 【請求項6】 緑色画素の着色成分として、ピグメント
    グリーン7を含むことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載のカラーフィルター。
  7. 【請求項7】 緑色画素の着色成分として、ピグメント
    グリーン36を含むことを特徴とする請求項6に記載の
    カラーフィルター。
  8. 【請求項8】 緑色画素の着色成分として、ピグメント
    イエロー17、ピグメントイエロー138、ピグメント
    イエロー139、ピグメントイエロー150、PY18
    5から選ばれる少なくとも1つを含むこと特徴とする請
    求項1〜7のいずれかに記載のカラーフィルター。
  9. 【請求項9】 青色画素の着色成分として、ピグメント
    ブルー15:6及びピグメントバイオレット23を含む
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のカラ
    ーフィルター。
  10. 【請求項10】 赤、緑色画素中に含まれる顔料の平均
    粒径が100nm以下、青色画素中に含まれる顔料の平
    均粒径が200nm以下であることを特徴とする請求項
    1〜9のいずれかに記載のカラーフィルター。
  11. 【請求項11】 各画素の樹脂成分としてポリイミド樹
    脂を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに
    記載のカラーフィルター。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載のカ
    ラーフィルターを使用してなる液晶表示装置。
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