JP2003183445A - ゴム用添加剤 - Google Patents
ゴム用添加剤Info
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Abstract
損失正接を増大させずに貯蔵弾性率を向上させることに
よって、操縦安定性と省燃費性を両立させることができ
る、無機充填剤配合ゴム用添加剤の提供。 【解決手段】 同一分子内に、ゴムに対する反応基Aと
無機充填剤に対する吸着基Bとを各々1個以上有する化
合物と、脂肪族アミンとを有効成分とする、無機充填剤
配合ゴム用添加剤。
Description
ムの損失正接(tanδ)を増大させずに貯蔵弾性率を向
上させることができる、無機充填剤配合ゴム用添加剤に
関する。
請に伴い、自動車の燃料消費を節約するためにタイヤの
転がり抵抗を低減する研究が行われている。転がり抵抗
を小さくするためには、トレッドゴムのヒステリシスロ
スを小さくする、即ち粘弾性物性でタイヤ走行時の温度
である50〜70℃における損失正接(tanδ)を小さ
くすることが有効であることがわかってきている。
これまでも様々に行われているが、有効な方法としては
現在シリカ等の無機充填剤を用いる方法が一般的であ
る。しかし、無機充填剤配合の場合は貯蔵弾性率
(E’)、耐破壊特性、耐摩耗性等が低下することが知
られている。この欠点を改善するために、シランカップ
リング剤を配合することが一般に行われているが、十分
なものではない。特に、粘弾性物性である貯蔵弾性率は
重要なゴム物性であり、例えばタイヤトレッド等に用い
る場合では貯蔵弾性率が低下するとブロック剛性の低下
を招き、操縦安定性の低下につながる。しかし操縦安定
性は、自動車の高性能化に伴って、ますます重要になっ
てきている。
nδ)と貯蔵弾性率(E’)は通常相反する性質にあ
り、また他のタイヤ物性等とも合わせて、省燃費性と操
縦安定性を満足に両立することは困難であった。
に操縦安定性を向上させる方法として、最近では、樹脂
を添加する方法が特許文献1や特許文献2等に開示され
ている。しかし、これらの樹脂とゴムとの相溶性は不十
分であり、加硫ゴムの表面荒れが生じる等の問題を有し
ている。
特定の官能基を有する化合物を含有するゴム組成物が開
示されているが、これらの化合物では貯蔵弾性率を向上
させる効果は不十分である。
充填剤配合ゴムにおける従来の問題を解決し、無機充填
剤配合ゴムの表面荒れがなく、かつ損失正接を増大させ
ずに貯蔵弾性率を向上させることによって、操縦安定性
と省燃費性を両立させることができる、無機充填剤配合
ゴム用添加剤を提供することにある。
に、ゴムに対する反応基Aと無機充填剤に対する吸着基
Bとを各々1個以上有する化合物(以下(a)成分とい
う)と、脂肪族アミン(以下(b)成分という)とを有
効成分とする、無機充填剤配合ゴム用添加剤を提供す
る。
内に、ゴムに対する反応基Aと、無機充填剤に対する吸
着基Bとを、各々1個以上有する化合物であり、同一分
子内に、ゴムに対する反応基Aを1個以上、無機充填剤
に対する吸着基Bを2個以上有する化合物が好ましい。
る反応基Aとしては、例えば、非芳香族共役2重結合、
2重結合に隣接してカルボニル基、カルボキシル基、オ
キシカルボニル基又はアミド基を持つ2重結合等の2重
結合を活性化させる基を有する2重結合から選ばれる1
種以上の基が好ましい。ここで、2重結合に隣接して上
記基を持つ2重結合とは、2重結合の両端又は一方に上
記基を有する2重結合を意味する。また無機充填剤に対
する吸着基Bとしては、カルボキシル基が好ましい。
基Aが、好ましくはマレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、アクリル酸、メタクリル酸、ソルビン酸等の不飽和
カルボン酸から誘導される基、更に好ましくはマレイン
酸、フマル酸、イタコン酸から誘導される基、特に好ま
しくはマレイン酸から誘導される基であり、吸着基Bが
カルボキシル基である化合物が好ましい。
く、取扱上の安全性や耐発煙性の観点から、分子量が2
50以上が好ましく、250〜5000が更に好まし
く、250〜3000が特に好ましい。
基(アルキレン基の炭素数2〜8、好ましくは2〜4)
を有することが、ゴムとの相溶性を向上させたり、無機
充填剤との親和性を向上させる観点から好ましい。オキ
シアルキレン基の平均付加モル数は、ゴムに対する反応
基A 1個当たり1〜30モルが好ましく、1〜20モ
ルが更に好ましく、2〜15モルが特に好ましい。
レイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン
酸又はそのモノアルキル(アルキル基の炭素数1〜3)
エステル;アクリル酸、メタクリル酸、ソルビン酸等の
不飽和モノカルボン酸;マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、クエン酸等の
ポリカルボン酸のモノ((メタ)アクリロイルオキシア
ルキル)エステル(ここで、(メタ)アクリロイルは、
メタクリロイル又はアクリロイルを示す。);マレイン
酸モノリンゴ酸エステル等の不飽和カルボン酸とオキシ
カルボン酸との(ポリ)エステル;エチレングリコー
ル、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等
のジオールと、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の
不飽和ジカルボン酸との末端にカルボキシル基を有する
エステル;N−(2−カルボキシエチル)マレアミド酸
等のN−(カルボキシアルキル)マレアミド酸;式
(I)、(II)又は(III)で表される化合物等が挙げられ
る。
ち一つが式 −(R1O)n−CO−CR2=CR3−R4 (ここで、R1は炭素数2〜4のアルキレン基、R2、R
3及びR4はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基、n
はオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す1〜3
0、好ましくは1〜20、更に好ましくは2〜15の数
である)で表される基で、残りは水素原子である。〕
に、炭素数2〜4のアルキレン基であり、m1、m2及び
m3はそれぞれオキシアルキレン基の平均付加モル数を
示す数で、m1+m2+m3が0〜90、好ましくは3〜
60、更に好ましくは6〜45となる数である。〕
数2〜36のアルキレン基、アルケニレン基又は2価の
芳香族炭化水素基である)で示される基、式−(R
10O)s−(R10は炭素数2〜4のアルキレン基、sは
オキシアルキレン基の平均付加モル数を示す1〜60、
好ましくは2〜40、更に好ましくは4〜30の数であ
る)で示される基、式−CH2CH(OH)CH2O−で
示される基又は式−(R11O−CO−R12−COO−)
t−R11O−{R11は炭素数2〜18のアルキレン基、
アルケニレン基又は2価の芳香族炭化水素基あるいは式
−(R13O)u−R13−(R13は炭素数2〜4のアルキ
レン基、uはオキシアルキレン基の平均付加モル数を示
す1〜30、好ましくは1〜20、更に好ましくは2〜
15の数である)で示される基、R12は炭素数2〜18
のアルキレン基、アルケニレン基又は2価の芳香族炭化
水素基、tは平均値で1〜30、好ましくは1〜20、
更に好ましくは1〜15の数である}で示される基であ
る。〕 これらの化合物の中では、多塩基酸の部分エステルが好
ましく、式(I)、(II)又は(III)で表される化合物か
ら選ばれる化合物が更に好ましい。
は、トリメリット酸モノ(2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチル)エステル、トリメリット酸モノ[2−(2
−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)エチル]エス
テル、トリメリット酸モノ(ω−(メタ)アクリロイル
オキシポリオキシエチレン(10))エステル等のトリ
メリット酸モノ(ω−(メタ)アクリロイルオキシPO
A(n))エステル(ここで、(メタ)アクリロイル
は、メタクリロイル又はアクリロイルを示し、POA
(n)は、オキシエチレン又はオキシプロピレンが平均
1〜30モル付加したポリオキシエチレン(以下POE
と略記する)又はポリオキシプロピレン(以下POPと
略記する)を示す。)が挙げられる。
は、POE(8)グリセリントリマレエート、POE
(3)グリセリントリマレエート、POP(10)グリ
セリントリマレエート等のPOA(m)グリセリントリ
マレエート(ここで、POA(m)は、オキシエチレン
又はオキシプロピレンが平均0〜90モル付加したPO
E又はPOPを示す。)等が挙げられる。
は、グリセリンジマレエート;1,4−ブタンジオール
ジマレエート、1,6−ヘキサンジオールジマレエート
等のアルキレンジオールのジマレエート;1,6−ヘキ
サンジオールジフマレート等のアルキレンジオールのジ
フマレート;PEG200ジマレエート、PEG600
ジマレエート等のポリオキシアルキレングリコールのジ
マレエート(ここで、PEG200、PEG600と
は、それぞれ平均分子量200又は600のポリエチレ
ングリコールを示す);両末端にカルボキシル基を有す
るポリブチレンマレエート、両末端にカルボキシル基を
有するポリ(PEG200)マレエート等の両末端カル
ボン酸型ポリアルキレングリコール/マレイン酸ポリエ
ステル;両末端にカルボキシル基を有するポリブチレン
アジペートマレエート;PEG600ジフマレート等の
ポリオキシアルキレングリコールのジフマレート;両末
端にカルボキシル基を有するポリブチレンフマレート、
両末端にカルボキシル基を有するポリ(PEG200)
フマレート等の両末端カルボン酸型ポリアルキレングリ
コール/フマル酸ポリエステル等が挙げられる。
は、脂肪族3級アミンが好ましく、式(IV)で表されるア
ミンが更に好ましい。
は8〜22のアルキル基、R15及びR 16は、それぞれ独
立に、炭素数1〜8、好ましくは1〜2のアルキル基を
示す。) 本発明の添加剤中の(a)成分の含有量は、10〜90
重量%が好ましく、20〜80重量%が更に好ましく、
30〜70重量%が特に好ましい。また(b)成分の含
有量は、10〜90重量%が好ましく、20〜80重量
%が更に好ましく、30〜70重量%が特に好ましい。
本発明の添加剤中の(a)成分と(b)成分の配合割合
は、(a)/(b)(重量比)=0.1〜10が好まし
く、0.2〜5が更に好ましい。
がカルボキシル基の場合、本発明の添加剤中の(a)成
分と(b)成分は、混合状態でも、一部が塩を形成して
いても、更に全てが塩を形成していても良く、いずれの
場合でも同様の効果を得ることができる。
0重量部に対し、0.1〜10重量部が好ましく、0.
5〜6重量部が更に好ましい。また(b)成分の添加量
は、ゴム100重量部に対し、0.1〜10重量部が好
ましく、0.5〜6重量部が更に好ましい。
(a)成分と(b)成分を同時にゴムに添加混合して
も、(a)成分と(b)成分とを予め混合して、混合物
としてゴムに添加しても、あるいは(a)成分がカルボ
キシル基を有する場合には(a)成分と(b)成分とを
混合して塩を形成させてからゴムに添加しても良い。
合ゴムとは、ゴム100重量部に対し無機充填剤を好ま
しくは10〜150重量部、更に好ましくは15〜10
0重量部、特に好ましくは20〜80重量部配合したも
のである。無機充填剤としては、シリカ、水酸化アルミ
ニウム、クレー、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト
等が挙げられ、ウェットグリップ性やゴム物性を良好に
保持する観点から、シリカ及び水酸化アルミニウムが好
ましく、特にシリカが好ましい。
は、カーボンブラック量は任意に変量できる。カーボン
ブラック量は、ゴム100重量部に対し、好ましくは0
〜80重量部、より好ましくは0〜40重量部の範囲で
ある。カーボンブラックは、製造法により、チャンネル
ブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック及
びサーマルブラック等に分類されるが、いずれのものも
用いることができる。
ブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)、ポリイ
ソプレンゴム(IR)、ポリブタジエンゴム(BR)、
アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプ
レンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)等が挙げら
れ、ジエン系ゴム、特に天然ゴム、SBRが好ましい。
これらのゴムは1種以上を用いることができる。
無機充填剤配合ゴムに添加することによって、無機充填
剤配合ゴムの損失正接(tanδ)を増大させずに貯蔵弾
性率を向上させることができる。この際、補強充填剤で
あるシランカップリング剤等の他の添加剤を併用するこ
ともできる。
ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフ
ィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラ
スルフィド、ビス(3−メチルジメトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリル
エチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシ
リルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシ
シリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキ
シシリルプロピル)トリスルフィド、3−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルト
リエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−
メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルメチルジエトキシシラン、3−トリメトキシ
シリルプロピル−N,N−ジメチルカルバモイルテトラ
スルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチ
アゾリルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプ
ロピルメタクリロイルモノスルフィド等が挙げられ、こ
れらの1種以上を用いることができる。
填剤100重量部に対し、1〜20重量部が好ましく、
5〜15重量部が更に好ましい。
れず、ゴム成分に通常の混練機、例えばバンバリーミキ
サー、ロール、インテンシブミキサー等を用いて、添加
混合することができる。また、加硫促進剤、加硫剤等、
通常ゴムに配合される薬剤はもちろん、必要に応じて着
色剤、紫外線吸収剤、汎用の可塑剤(フタル酸系、トリ
メリット酸系、リン酸系、エポキシ系等)等も適宜添加
することができる。
を用い、表1及び表2に示す各成分を、表1及び表2に
示す配合割合で混合して、ゴム組成物を調製した。調製
にはバンバリーミキサー及びロールミキサーを用いた。
加硫は温度165℃で行い、加硫時間はキュラストT9
0値(分)×1.5倍で規定した。
硫後ゴム物性の指標として、下記方法で動的粘弾性測定
試験及び表面荒れの評価を行った。その結果も表1及び
表2に示した。
E(n)は、オキシエチレンがnモル付加したポリオキシエ
チレンを示し、POP(n)は、オキシプロピレンがnモル付
加したポリオキシプロピレンを示す。 a−1:マレイン酸 a−2:マレイン酸モノエチル a−3:シクロヘキサン−1,4−ジメタノールジマレエ
ート a−4:トリメリット酸モノ(ω−アクリロイルオキシ
POE(10))エステル a−5:トリメリット酸モノ(2−メタクリロイルオキ
シエチル)エステル a−6:トリメリット酸モノ(ω−メタクリロイルオキ
シPOP(9))エステル a−7:POE(8)グリセリントリマレエート a−8:グリセリンジマレエート a−9:ポリブチレンマレエート{式(III)中、R8が式
−(R11O−CO−R12−COO−)t−R11O−で示される基
で、R11がブチレン基、R12が−CH=CH−、tが4の化
合物} a−10:ポリ(PEG200)マレエート{式(III)中、R8が式
−(R11O−CO−R12−COO−)t−R11O−で示される基
で、R11が式−(R13O)u−R13−で示される基で、R13
がエチレン基、uが3.5で、R12が−CH=CH−、tが4の
化合物} a−11:ポリブチレンアジペートマレエート{式(III)
中、R8が式−(R11O−CO−R12−COO−)t−R11O−で
示される基で、R11がブチレン基、R12がブチレン基、
tが4の化合物} <(a’)成分> a’−1:マレイン酸ジエチル a’−2:コハク酸モノ(2−メタクリロイルオキシエ
チル) a’−3:ビスマレイミドトリアジン樹脂、三菱ガス化
学(株)製、BT−2680を粉砕して使用 <動的粘弾性測定試験>アイティー計測制御(株)製D
VA−200を用いて行い、測定はJIS K7198
に基づき、試験片は長さ20mm×幅5mm×厚さ約2
mmのものを用い、試験温度−80〜100℃、歪率2
%、周波数50Hz、昇温速度5℃/分で行った。60
℃における貯蔵弾性率(E’)と損失正接(tanδ)の
値を、対照物(比較例1)と対比した指数として表1及
び表2に示した。貯蔵弾性率(E’)の指数が大きいほ
ど、また損失正接(tanδ)の指数が小さいほど、ゴム
物性として良好であることを示す。
mm×幅150mm×厚さ約2mm)の表面状態を肉眼
で観察し、下記基準で評価した。尚、表面荒れがないこ
とは、添加剤とゴムとの相溶性が優れていることを示
す。
スルフィド *5:N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾールス
ルフェンアミド *6:N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニ
ル−フェニレンジアミン *7:実施例1〜11、比較例2〜5は比較例1に対す
る指数(実施例1〜11、比較例2〜5の測定値/比較
例1の測定値×100)
ゴムの表面荒れがなく、かつ損失正接(tanδ)を増大
させずに貯蔵弾性率を向上させることができ、操縦安定
性と省燃費性(低転がり抵抗)を両立させることができ
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 同一分子内に、ゴムに対する反応基Aと
無機充填剤に対する吸着基Bとを各々1個以上有する化
合物(以下(a)成分という)と、脂肪族アミンとを有
効成分とする、無機充填剤配合ゴム用添加剤。 - 【請求項2】 ゴムに対する反応基Aが、非芳香族共役
2重結合、及び2重結合に隣接してカルボニル基、カル
ボキシル基、オキシカルボニル基又はアミド基を持つ2
重結合から選ばれる1種以上の基である、請求項1記載
のゴム用添加剤。 - 【請求項3】 無機充填剤に対する吸着基Bが、カルボ
キシル基である、請求項1又は2記載のゴム用添加剤。 - 【請求項4】 反応基Aが、マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸、アクリル酸、メタクリル酸又はソルビン酸か
ら選ばれる不飽和カルボン酸から誘導される基である、
請求項1〜3のいずれかの項記載のゴム用添加剤。 - 【請求項5】 (a)成分が、同一分子内に、ゴムに対
する反応基Aを1個以上、無機充填剤に対する吸着基B
を2個以上有する化合物である、請求項1〜4のいずれ
かの項記載のゴム用添加剤。 - 【請求項6】 (a)成分が、更にオキシアルキレン基
(アルキレン基の炭素数2〜8)を有するものである、
請求項1〜5のいずれかの項記載のゴム用添加剤。 - 【請求項7】 (a)成分が多塩基酸の部分エステルで
ある、請求項1〜6のいずれかの項記載のゴム用添加
剤。 - 【請求項8】 (a)成分が、式(I)、(II)又は(II
I)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種であ
る、請求項1〜7のいずれかの項記載のゴム用添加剤。 【化1】 〔式中、A1、A2及びA3は、これらのうち一つが式 −(R1O)n−CO−CR2=CR3−R4 (ここで、R1は炭素数2〜4のアルキレン基、R2、R
3及びR4はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基、n
はオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す1〜30
の数である)で表される基で、残りは水素原子であ
る。〕 【化2】 〔式中、R5、R6及びR7はそれぞれ独立に、炭素数2
〜4のアルキレン基であり、m1、m2及びm3はそれぞ
れオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す数で、m
1+m2+m3が0〜90となる数である。〕 【化3】 〔式中、R8は、式−R9O−(R9は炭素数2〜36の
アルキレン基、アルケニレン基又は2価の芳香族炭化水
素基である)で示される基、式−(R10O)s−(R10
は炭素数2〜4のアルキレン基、sはオキシアルキレン
基の平均付加モル数を示す1〜60の数である)で示さ
れる基、式−CH2CH(OH)CH2O−で示される基
又は式−(R11O−CO−R12−COO−)t−R11O
−{R11は炭素数2〜18のアルキレン基、アルケニレ
ン基又は2価の芳香族炭化水素基あるいは式−(R
13O)u−R13−(R13は炭素数2〜4のアルキレン
基、uはオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す1
〜30の数である)で示される基、R12は炭素数2〜1
8のアルキレン基、アルケニレン基又は2価の芳香族炭
化水素基、tは平均値で1〜30の数である}で示され
る基である。〕 - 【請求項9】 脂肪族アミンが、脂肪族3級アミンであ
る、請求項1〜8のいずれかの項記載のゴム用添加剤。 - 【請求項10】 無機充填剤がシリカである、請求項1
〜9のいずれかの項記載のゴム用添加剤。
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