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JP2003183162A - シメチジン経口製剤 - Google Patents

シメチジン経口製剤

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Publication number
JP2003183162A
JP2003183162A JP2001383535A JP2001383535A JP2003183162A JP 2003183162 A JP2003183162 A JP 2003183162A JP 2001383535 A JP2001383535 A JP 2001383535A JP 2001383535 A JP2001383535 A JP 2001383535A JP 2003183162 A JP2003183162 A JP 2003183162A
Authority
JP
Japan
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cimetidine
weight
parts
oral
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001383535A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Onda
和也 音田
Yasushi Ochiai
康 落合
Hirohisa Kobayashi
浩久 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharma Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority to JP2001383535A priority Critical patent/JP2003183162A/ja
Publication of JP2003183162A publication Critical patent/JP2003183162A/ja
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シメチジンに特有の不快な味や刺激による経
口服用時の不快感を改善し、錠剤や顆粒剤等の固形製剤
の服用が困難な患者に対しても服用し易い、コンプライ
アンスに優れたシメチジン経口製剤を提供する。 【解決手段】 シメチジンを含有する半固形状態のシメ
チジン経口製剤であって、シメチジン経口製剤の半固形
状態を保持する基剤と、高甘味度甘味料と、低甘味度甘
味料とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シメチジン経口製
剤に関するものであり、詳細には、シメチジンに特有の
不快な味や刺激による経口服用時の不快感を改善したシ
メチジン経口製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の高齢化社会に伴い、生理的諸機能
の低下した高齢者や老人性痴呆症を患った高齢者が増加
している。このような高齢者は、咀嚼や嚥下等の食物摂
取機能が低下している、あるいは、食物摂取機能に障害
を有していることが多く、錠剤等の固形医薬製剤にて経
口投与を行う場合、該固形医薬製剤を飲み込むことが困
難であった。また、嚥下障害の患者や小児にとっても、
固形医薬製剤の大きさが大きい場合、服用が困難である
という問題があった。
【0003】そこで、特開平9−187233号公報及
び特開平9−194346号公報には、高齢者や嚥下障
害の患者にとっても服用し易い経口医薬製剤が開示され
ている。上記公報では、高齢者や嚥下障害患者が服用し
易い経口医薬製剤の剤形として、高い粘稠性を有する液
状製剤が好まれるという報告に基づいて、経口医薬製剤
の剤形をゼリー状としている。ゼリー状の経口医薬製剤
は、直接口に入れて飲み込んだ場合に、咽喉ごし良く飲
み込むことができるため、高齢者や嚥下障害患者向けの
剤形の一つとして好適に用いることができる。
【0004】ところで、胃酸分泌抑制剤として知られて
いるシメチジンは、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性又は慢
性の胃炎等の治療に有効であり、その優れた薬効のため
に、医療用の有効成分として広く用いられている。シメ
チジンは、経口用製剤として、特に液剤にて服用した場
合に、特有の不快な味を感じることがある。それゆえ、
シメチジン製剤は、経口用製剤として、主として錠剤、
顆粒剤等の固形製剤が用いられ、また、非経口用製剤と
して、液状の注射剤が用いられている。
【0005】しかしながら、シメチジン製剤を服用する
患者が、小児や高齢者、嚥下障害の患者である場合に
は、固形製剤を用いることができないことがある。ま
た、寝たきりの高齢者や嚥下障害の患者は、顆粒剤を水
とともに服用することが困難である。そのため、シメチ
ジンの経口用製剤の剤形として、錠剤や顆粒剤等の固形
製剤や内服用液剤以外の剤形であって、かつ、小児や高
齢者、嚥下障害の患者にも服用し易いゼリー状製剤を用
いることが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シメチ
ジンは、独特の苦味や刺激等の不快な味を有しているた
め、シメチジン製剤の剤形をゼリー状として経口投与し
た場合に、不快感を感じるという問題を有している。ま
た、このような経口服用時の不快感のために、シメチジ
ン製剤のコンプライアンスの向上を図ることが困難とな
っている。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであって、その目的は、シメチジンに特有
の不快な味や刺激による経口服用時の不快感を改善し、
錠剤や顆粒剤等の固形製剤の服用が困難な小児や高齢
者、嚥下障害の患者に対しても服用し易い、コンプライ
アンスに優れたシメチジン経口製剤を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意検討を行った結果、シメチジン
を含有するシメチジン経口製剤を半固形状態とし、該シ
メチジン経口製剤の半固形状態を保持する基剤と、高甘
味度甘味料と、低甘味度甘味料とを配合することによっ
て、シメチジンに特有の苦味や刺激等の不快な味を遮断
又は軽減して経口服用時の服用感を改善し、また、小児
や高齢者、嚥下障害の患者にとっても服用し易く、さら
に、服用に際して水とともに摂取しなくても簡単に飲み
込むことができる、シメチジン経口製剤を見出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明のシメチジン経口製剤
は、シメチジンを含有する半固形状態のシメチジン経口
製剤であって、該シメチジン経口製剤の半固形状態を保
持する基剤と、高甘味度甘味料と、低甘味度甘味料とを
含み、上記基剤の含有量は、シメチジン1重量部に対し
て1.0×10-3重量部以上10重量部以下の範囲内で
あり、上記高甘味度甘味料の含有量は、シメチジン1重
量部に対して2.5×10-5重量部以上0.2重量部以
下の範囲内であり、上記低甘味度甘味料の含有量は、シ
メチジン1重量部に対して0.5重量部以上100重量
部以下の範囲内であることを特徴としている。
【0010】上記シメチジンは、N−シアノ−N’−メ
チル−N”−[2−[[(5−メチル−1H−イミダゾ
ール−4−イル)メチル]チオ]エチル]グアニジンで
ある。該シメチジンは、医薬用の有効成分として用いら
れ、特に、胃酸分泌抑制剤として、胃潰瘍、十二指腸潰
瘍、急性又は慢性の胃炎等の治療に有用である。
【0011】なお、上記シメチジン経口製剤の半固形状
態とは、塑性及び弾性の少なくとも一方を有し、外力に
対して容易に変形し得る性質を示すものとする。
【0012】上記の構成によれば、高甘味度甘味料又は
低甘味度甘味料によってシメチジンが有している特有の
不快な味や刺激をマスキングしているので、シメチジン
経口製剤の服用時に感じるシメチジンの苦味や刺激等の
風味を遮断又は軽減して服用感を改善することができ
る。また、高甘味度甘味料の添加することによって生じ
る苦味は、低甘味度甘味料を添加することによって、遮
断又は軽減することが可能である。
【0013】さらに、上記シメチジン経口製剤は、半固
形状態であるので、小児や高齢者、嚥下障害の患者にと
っても服用し易い剤形になっている。また、服用に際し
て水を摂取しなくても簡単に飲み込むことができる。そ
のため、時間や場所を選ぶことなく服用することができ
る便利なシメチジン経口製剤を提供することができる。
【0014】従って、成人はもとより、咀嚼機能や嚥下
機能の低下している高齢者や、錠剤や顆粒剤等の固形製
剤の服用が困難な小児に対しても、治療上必要とされる
十分な量のシメチジンを容易に服用することができ、ま
た、経口服用時の不快感のないコンプライアンスに優れ
たシメチジン経口製剤を得ることができる。
【0015】また、上記シメチジン経口製剤中のシメチ
ジン含有量は、所定量のシメチジン経口製剤を服用した
ときに、医薬上有効となる量であればよく、具体的に
は、シメチジン経口製剤の1回の投与量に対して、シメ
チジンの含有量が100〜1000mgの範囲であるこ
とが好ましい。より具体的には、シメチジン経口製剤に
対して、2重量%以上60重量%以下であればよい。
【0016】また、本発明のシメチジン経口製剤は、上
記のシメチジン経口製剤において、上記シメチジンは、
上記シメチジンは、分散状態にて含まれていることを特
徴としている。
【0017】上記の構成によれば、シメチジンが溶解し
た状態にて含まれている場合に比較して、シメチジン経
口製剤を服用した際のシメチジンの苦味や刺激等の風味
を遮断又は低減することができる。これにより、シメチ
ジン経口製剤の服用感を改善するとともに、コンプライ
アンスを向上することができる。
【0018】また、本発明のシメチジン経口製剤は、上
記のシメチジン経口製剤において、上記高甘味度甘味料
は、甘味度が100以上であることを特徴としている。
【0019】なお、ここで、甘味度とは、3重量%ショ
糖水溶液の甘味を基準として、任意の甘味料Qの相対的
な甘味を数値化して表したものである。つまり、甘味料
Qを用いて、3重量%ショ糖水溶液の甘味と同等の甘味
を有する水溶液を調製した場合、このときの甘味料Qの
水溶液の濃度をq重量%とすると、甘味度は3/qにて
表される。
【0020】上記高甘味度甘味料としては、甘味度が1
00以上である甘味料であれば、特に限定されるもので
はないが、具体的には、アスパルテーム、アスパルテー
ム誘導体、アセスルファムK、サッカリン、サッカリン
塩、スクラロース、ステビア抽出物、ステビア抽出物誘
導体、ソーマチン、グリチルリチン酸、グリチルリチン
酸塩からなる群のうちの少なくとも1種又は2種以上の
混合物が挙げられる。より好ましくは、アセスルファム
K、サッカリンナトリウム、スクラロース、ステビア抽
出物、糖転移ステビアからなる群のうちの少なくとも1
種又は2種以上の混合物が挙げられ、さらに好ましく
は、サッカリンナトリウム、アセスルファムKの少なく
とも1種又はこれら2種の混合物が挙げられる。
【0021】また、シメチジンと高甘味度甘味料との重
量比は、特に限定されるものではないが、上記ソーマチ
ン以外の高甘味度甘味料の場合には、好ましくは、シメ
チジン1重量部に対して高甘味度甘味料を1.0×10
-3重量以上0.2重量部以下の範囲内から選択し、より
好ましくは、シメチジン1重量部に対して高甘味度甘味
料を5.0×10-3重量部以上0.1重量部以下の範囲
内から選択すればよい。
【0022】また、高甘味度甘味料としてソーマチンを
用いる場合には、シメチジンに対するソーマチンの比率
を上記重量比の40分の1にすればよい。すなわち、シ
メチジン1重量部に対して、ソーマチンを2.5×10
-5重量部以上5.0×10-3重量部以下の範囲内から選
択し、より好ましくは、シメチジン1重量部に対して、
ソーマチンを1.25×10-4重量部以上2.5×10
-3重量部以下の範囲内から選択すればよい。
【0023】また、本発明のシメチジン経口製剤は、上
記のシメチジン経口製剤において、上記低甘味度甘味料
は、甘味度が0.1以上10以下の範囲内であることを
特徴としている。
【0024】上記低甘味度甘味料は、甘味度が0.1以
上10以下の範囲内である甘味料であれば、特に限定さ
れるものではないが、具体的には、乳糖、ブドウ糖、果
糖、麦芽糖、白糖、トレハロース、マンニトール、エリ
スリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトー
ル、グリセリン、還元麦芽糖水あめ、粉末還元麦芽糖水
あめからなる群のうちの少なくとも1種又は2種以上の
混合物が挙げられる。より好ましくは、白糖、ソルビト
ール、還元麦芽糖水あめ、粉末還元麦芽糖水あめからな
る群のうち少なくとも1種又は2種以上の混合物が挙げ
られ、さらに好ましくは、還元麦芽糖水あめ、粉末還元
麦芽糖水あめのうち少なくとも1種又はこれら2種の混
合物が挙げられる。
【0025】また、シメチジンと低甘味度甘味料との重
量比は、特に限定されるものではないが、好ましくは、
シメチジン1重量部に対して低甘味度甘味料を0.5重
量部以上100重量部以下の範囲内から選択し、より好
ましくは、シメチジン1重量部に対して低甘味度甘味料
を5重量部以上50重量部以下の範囲内から選択すれば
よい。
【0026】また、本発明のシメチジン経口製剤は、上
記のシメチジン経口製剤において、上記シメチジン経口
製剤の半固形状態は、ゼリー状態、ペースト状態、グミ
状態のうちのいずれかの状態であることを特徴としてい
る。
【0027】上記半固形状態がゼリー状態である場合の
基剤(以下、ゼリー基剤と記載する)としては、飲食可
能であり、食品や医薬品、化粧品等に通常用いられるゼ
リー状の組成物を用いればよく、特に限定されるもので
はない。具体的には、例えば、寒天、ゼラチン、ペクチ
ン、カラギーナン、ローカストビーンガム、ジェランガ
ム、キサンタンガム、グアーガム、アラビアゴム、グル
コマンナン、プルラン、カードラン、アルギン酸、アル
ギン酸塩、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸部分中和
物、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸部分中和物塩か
らなる群のうちの少なくとも1種又は2種以上の混合物
が挙げられる。
【0028】上記カラギーナンには、κタイプ、ιタイ
プ、λタイプがあり、以下では、単にカラギーナンと記
載している場合には、これら3つのタイプのうちいずれ
のタイプのカラギーナンであってもよいことを示すもの
とする。
【0029】なお、上記ゼリー基剤のうち、好ましく
は、寒天、κ−カラギーナン、ローカストビーンガム、
ジェランガム、キサンタンガム、アルギン酸、アルギン
酸塩からなる群のうちの少なくとも1種又は2種以上の
混合物が挙げられ、さらに好ましくは、κ−カラギーナ
ン、ローカストビーンガム、キサンタンガムからなる群
のうちの少なくとも1種又は2種以上の混合物が挙げら
れる。
【0030】さらに、シメチジンとゼリー基剤との重量
比としては、特に限定されるものではないが、好ましく
は、シメチジン1重量部に対してゼリー基剤1.0×1
-3重量部以上2重量部以下の範囲内から選択し、より
好ましくは、シメチジン1重量部に対してゼリー基剤
5.0×10-3重量部以上0.5重量部以下の範囲内か
ら選択するとよい。
【0031】また、上記半固形状態がペースト状態であ
る場合の基剤(以下、ペースト基剤と記載する)とし
て、飲食可能であり、食品や医薬品、化粧品等に通常用
いられるペースト状の組成物を用いればよく、特に限定
されるものではない。具体的には、例えば、ゼラチン、
ペクチン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナン、ロー
カストビーンガム、キサンタンガム、アルギン酸、アル
ギン酸塩、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース塩からなる群のうちの少なくとも1種又
は2種以上の混合物が挙げられる。
【0032】上記ペースト基剤のうち、好ましくは、ペ
クチン、ι−カラギーナン、ローカストビーンガム、ア
ルギン酸、アルギン酸塩からなる群のうちの少なくとも
1種又は2種以上の混合物が挙げられ、さらに好ましく
は、ペクチンが挙げられる。
【0033】さらに、シメチジンとペースト基剤との重
量比としては、特に限定されるものではないが、好まし
くは、シメチジン1重量部に対してペースト基剤1.0
×10-3重量部以上1重量部以下の範囲内から選択し、
より好ましくは、シメチジン1重量部に対してペースト
基剤1.0×10-3重量部以上0.5重量部以下の範囲
内から選択するとよい。
【0034】また、上記半固形状態がグミ状態である場
合の基剤(以下、グミ基剤と記載する)としては、飲食
可能であり、食品や医薬品、化粧品等に通常用いられる
グミ状の組成物を用いればよく、特に限定されるもので
はない。具体的には、寒天、ゼラチン、κ−カラギーナ
ン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナン、ローカスト
ビーンガム、ジェランガム、キサンタンガム、アルギン
酸、アルギン酸塩からなる群のうちの少なくとも1種又
は2種以上の混合物が挙げられる。
【0035】上記グミ基剤のうち、好ましくは、ゼラチ
ン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナン、ローカスト
ビーンガム、ジェランガム、キサンタンガムからなる群
のうちの少なくとも1種又は2種以上の混合物が挙げら
れ、さらに好ましくは、ゼラチンが挙げられる。
【0036】さらに、シメチジンとグミ基剤との重量比
としては、特に限定されるものではないが、好ましく
は、シメチジン1重量部に対してグミ基剤0.1重量部
以上10重量部以下の範囲内から選択し、より好ましく
は、シメチジン1重量部に対してグミ基剤0.5重量部
以上5重量部以下の範囲内から選択するとよい。
【0037】また、本発明のシメチジン経口製剤は、上
記のシメチジン経口製剤において、シメチジン経口製剤
の半固形状態はゼリー状態であり、上記基剤の含有量
は、上記シメチジン1重量部に対して1.0×10-3
量部以上2重量部以下の範囲内であることを特徴として
いる。
【0038】さらに、上記ゼリー状態のシメチジン経口
製剤のゼリー強度は、300mN以上5000mN以下
の範囲内であることを特徴としている。
【0039】上記ゼリー基剤の強度は、次に示す測定に
よって決定されるものである。まず、50mlのビーカ
ー内にゼリー基剤からなるシメチジン経口製剤を作製
し、ゼリー状態のシメチジン経口製剤の入ったビーカー
を小型卓上試験機(EZ Test-500N、島津製作所製)の測
定台にのせる。次いで、直径15mmのゼリー強度測定
用の圧縮治具を、ビーカー内の上記シメチジン経口製剤
表面に侵入させ、該シメチジン経口製剤表面から20m
mの時点での荷重を測定し、該荷重をゼリー強度とす
る。
【0040】上記の構成によれば、ゼリー状態のシメチ
ジン経口製剤のゼリー強度が服用し易い硬さになってい
るので、咀嚼機能や嚥下機能の低下している高齢者、嚥
下障害を有する患者、固形製剤の服用が困難な小児も、
咀嚼することなく簡単に飲み込むことができる。また、
水とともに摂取しなくても、簡単に飲み込むことができ
るので、時間や場所を問わず適宜服用することができ、
非常に便利である。
【0041】また、本発明のシメチジン経口製剤は、上
記のシメチジン経口製剤において、シメチジン経口製剤
1重量部を2重量部以上10重量部以下の範囲内の水に
溶解又は分散したもののpHが5以上9以下の範囲内で
あり、より好ましくは、pHが6〜8の範囲内である。
【0042】上記の構成によれば、上記の範囲内のpH
にすることにより、シメチジン自体の安定性を保ち、保
存安定性に優れたシメチジン経口製剤を提供することが
できる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について以
下に説明する。
【0044】本発明のシメチジン経口製剤は、シメチジ
ンを含有する半固形状態のシメチジン経口製剤であっ
て、該シメチジン経口製剤の半固形状態を保持する基剤
と、高甘味度甘味料と、低甘味度甘味料とを含んでい
る。上記基剤、高甘味度甘味料、低甘味度甘味料につい
ては、前述した通りであり、その含有量についても前述
した通りである。
【0045】本発明のシメチジン経口製剤は、シメチジ
ン経口製剤の半固形状態を保持する基剤のゲル化を促進
するために、さらに、ゲル化剤が添加されていてもよ
い。ゲル化剤としては、シメチジン経口製剤の半固形状
態を保持する基剤によって適当なものを選択すればよ
く、例えば、基剤としてカラギーナンを用いる場合に
は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウムか
らなる群のうちの少なくとも1種又は2種以上の混合物
が挙げられる。
【0046】シメチジンとゲル化剤との重量比は、ゲル
化剤に応じて適宜決定すればよいが、例えば、基剤がカ
ラギーナンである場合には、シメチジン1重量部に対し
てゲル化剤1.0×10-3重量部以上0.1重量部以下
の範囲内から選択し、より好ましくはシメチジン1重量
部に対してゲル化剤5.0×10-3重量部以上5.0×
10-2重量部以下の範囲内から選択すればよい。
【0047】さらに、本発明のシメチジン経口製剤は、
基剤からの離水を防止し、保存安定性を得るために、離
水防止剤を含んでいてもよい。離水防止剤としては、例
えば、ペクチン、ι−カラギーナン、ローカストビーン
ガム、キサンタンガム、ポリアクリル酸、ポリアクリル
酸部分中和物、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸部分
中和物塩からなる群のうちの少なくとも1種又は2種以
上の混合物が挙げられる。
【0048】シメチジンと離水防止剤との重量比は、特
に限定されるものではないが、離水防止剤がシメチジン
経口製剤の基剤を兼ねている場合には、好ましくは、シ
メチジン1重量部に対して離水防止剤1.0×10-3
量部以上2重量部以下の範囲内から選択すればよく、よ
り好ましくは、シメチジン1重量部に対して離水防止剤
5.0×10-3重量部以上0.5重量部以下の範囲内か
ら選択すればよい。
【0049】一方、基剤に含まれる成分とは別に、離水
防止剤を添加する場合の重量比は、好ましくは、シメチ
ジン1重量部に対して離水防止剤1.0×10-3重量部
以上0.5重量部以下の範囲内から選択すればよく、よ
り好ましくは、シメチジン1重量部に対して離水防止剤
5.0×10-3重量部以上0.1重量部以下の範囲内か
ら選択すればよい。
【0050】また、本発明のシメチジン経口製剤は、該
シメチジン経口製剤の甘味を増強するために、塩化ナト
リウムを含んでいてもよい。シメチジンと塩化ナトリウ
ムとの重量比は、塩化ナトリウムの塩味が過剰に感じら
れない範囲であれば特に限定されず、好ましくは、シメ
チジン1重量部に対して塩化ナトリウム1.0×10 -2
重量部以上0.25重量部以下の範囲内から選択し、よ
り好ましくは、シメチジン1重量部に対して塩化ナトリ
ウム5.0×10-2重量部以上0.15重量部以下の範
囲内から選択するとよい。
【0051】さらに、本発明のシメチジン経口製剤は、
該シメチジン経口製剤のpHを調整し、シメチジンの安
定性を確保するために、pH調整剤が添加されていても
よい。pH調整剤としては、一般的に用いられているp
H調整剤であれば特に限定されるものではないが、例え
ば、塩酸や水酸化ナトリウムを挙げることができる。
【0052】特に、シメチジン経口製剤の保存に際して
pHが変動する場合には、所定のpHを維持するため
に、緩衝剤を添加してもよい。緩衝剤としては、所定の
pHを維持することができるものであれば特に限定され
ないが、好ましくは、リンゴ酸、リンゴ酸塩、クエン
酸、クエン酸塩、酒石酸、酒石酸塩、アスコルビン酸、
アスコルビン酸塩、コハク酸、コハク酸塩、フマル酸、
フマル酸塩、マレイン酸、マレイン酸塩、グルコン酸、
グルコン酸塩、グルクロン酸、グルクロン酸塩、リン
酸、リン酸塩からなる群のうちの少なくとも1種又は2
種以上の混合物が挙げられる。より好ましい緩衝剤とし
ては、リンゴ酸、リンゴ酸塩、クエン酸、クエン酸塩、
酒石酸、酒石酸塩、リン酸、リン酸塩からなる群のうち
の少なくとも1種又は2種以上の混合物が挙げられ、特
に好ましくは、リンゴ酸、リンゴ酸塩の少なくとも一方
が挙げられる。また、緩衝液の濃度は、特に限定される
ものではないが、好ましくは、5mM以上50mM以下
の範囲内から選択するとよい。
【0053】また、本発明のシメチジン経口製剤は、該
シメチジン経口製剤の服用感を向上させるために、香料
や着香剤を含んでいてもよい。香料や着香剤としては、
通常用いられているものであれば特に限定されないが、
具体的には、紅茶、コーヒー、緑茶、ペパーミント、ス
ペアミント、メントール、ハーブ、ハッカ、レモン、レ
モンライム、グレープフルーツ、ゆず、ウメ、グレー
プ、ピーチ、ヨーグルトからなる群のうちの少なくとも
1種又は2種以上の混合物が挙げられる。より好ましく
は、ペパーミント、スペアミント、メントール、ハー
ブ、ハッカ、レモン、レモンライム、グレープフルー
ツ、ウメ、ヨーグルトからなる群のうちの少なくとも1
種又は2種以上の混合物が挙げられる。
【0054】シメチジンと香料又は着香剤との重量比
は、シメチジン1重量部に対して、香料又は着香剤2.
0×10-3重量部以上0.1重量部以下の範囲内から選
択すればよく、好ましくは、シメチジン1重量部に対し
て、香料又は着香剤5.0×10-4重量部以上0.2重
量部以下の範囲内から選択すればよい。
【0055】さらに、本発明のシメチジン経口製剤は、
微生物による品質の劣化を防止し、良好な品質を確保す
るために、防腐剤を含んでいてもよい。防腐剤として
は、一般的に用いられている防腐剤であれば特に限定さ
れないが、好ましくは、パラオキシ安息香酸メチル、パ
ラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピ
ル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イ
ソプロピル、パラオキシ安息香酸イソブチル、安息香
酸、安息香酸塩、安息香酸ベンジル、アミノエチルスル
ホン酸、エタノール、エデト酸ナトリウム、dl−カン
フル、サリチル酸、サリチル酸塩、サリチル酸フェニ
ル、ジブチルヒドロキシトルエン、ソルビン酸、ソルビ
ン酸塩、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸塩、2−ナフトー
ル、dl−ボルネオール、メントール、ユーカリ油から
なる群のうちの少なくとも1種又は2種以上の混合物が
挙げられる。
【0056】防腐剤の含有量は、シメチジン経口製剤1
重量部に対して、1.0×10-4重量部以上1.0×1
-3重量部以下の範囲内から選択すればよい。
【0057】また、本発明のシメチジン経口製剤は、上
記の添加物以外に、製剤分野において通常使用される無
毒性かつ不活性な添加物を、任意の割合で含んでいても
よい。このような添加剤としては、実質的に本発明のシ
メチジン経口製剤に影響を与えないものであれば特に限
定されないが、医薬品添加剤として使用されるものが好
ましい。
【0058】具体的には、トウモロコシデンプン、バレ
イショデンプン、タルク、カオリン、リン酸水素カルシ
ウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、結晶セルロー
ス等の賦形剤、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等の滑沢剤、
カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度ヒド
ロキシメチルセルロース等の崩壊剤、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、ゼラチン、メチルセルロース、
アラビアゴム末、ポリビニルアルコール等の結合剤、着
色剤、矯味剤、吸着剤、安定化剤、湿潤剤、帯電防止剤
等が挙げられる。
【0059】本発明のシメチジン経口製剤は、従来公知
の調製法にて製造することができる。以下に、基剤とし
て、ゼリー基剤又はペースト基剤を用いる場合の調製法
と、グミ基剤を用いる場合の調製法について説明する。
【0060】最初に、基剤として、ゼリー基剤又はペー
スト基剤を用いた場合について説明する。前述したシメ
チジンに適量の精製水を加え、pHを6以下に調整した
後、撹拌器にて撹拌して、精製水にシメチジンが溶解し
たシメチジン溶液を調製する。このシメチジン溶液に、
前述した含有量になるように、基剤、高甘味度甘味料、
低甘味度甘味料、その他上記した任意の添加物を加え、
さらに適量の精製水を加えて撹拌器にて撹拌して、シメ
チジンを溶解又は分散させる。
【0061】次いで、得られた溶解又は分散液を、基剤
が溶解する温度まで加熱する。このときの加熱温度は、
通常60〜95℃である。なお、この加熱温度が、香料
等の任意の添加物が揮発する等の理由により、高温に加
熱することが好ましくない場合には、上記溶解又は分散
液の流動状態が保たれる程度にまで冷却した後に、上記
添加物を加えればよい。さらに、このとき、シメチジン
が溶解しない範囲でpHが9以下になるようにpH調整
剤を添加してもよい。このように、シメチジン経口製剤
の調製にあたり加熱や冷却を行うので、使用する撹拌器
は、温度制御が可能であることが好ましい。
【0062】続いて、上記溶解又は分散液を、流動状態
が保たれる温度にて保存容器に適量ずつ注入して5〜2
5℃に冷却し、1〜8時間放置すると、溶解した基剤が
半固形状態となり、ゼリー状態又はペースト状態の基剤
を含んでなるシメチジン経口製剤を得ることができる。
なお、基剤の溶解する温度が室温よりも低い場合には、
保存容器への注入を行う前にゲル化剤を添加することに
よって、ゼリー状態又はペースト状態のシメチジン経口
製剤を得ることができる。
【0063】次に、基剤として、グミ状態の基剤を用い
た場合について説明する。前述した基剤に適量の精製水
を添加して膨潤させた後、加熱により基剤を溶解させ
る。ここに、前述した含有量となるように、低甘味度甘
味料を加える。このとき加えた低甘味度甘味料は、あら
かじめ適量の精製水に溶解し、さらに加熱して煮詰めた
ものである。
【0064】続いて、基剤に低甘味度甘味料を加えた液
に、さらに適量の精製水を加え、前述した含有量となる
ように、高甘味度甘味料と上記した任意の添加物とを加
えて撹拌器にて撹拌する。この撹拌によって、グミ生地
が得られる。次いで、該グミ生地が固化しない温度に
て、微粉化したシメチジンを加えて混合する。さらに、
シメチジンを含有するグミ生地を適当な大きさに分割し
て5〜25℃に冷却し、1〜24時間放置すると、グミ
生地が半固形状態になってグミ状態のシメチジン経口製
剤を得ることができる。
【0065】
【実施例】本発明の実施例について、以下に説明する。
本発明は、これに限定されるものではない。
【0066】〔実施例1、2〕表1の成分Aを量り取
り、シメチジンを精製水に溶解し、さらに、表1に示す
塩酸を加えてpHを約6に調整した。この溶液に、表1
の成分Bを加えて溶解又は分散させた後、95℃まで加
熱し、さらに表1の成分Cを加えて冷却し、ゼリー状態
のシメチジン経口製剤を得た。なお、表中の粉末還元麦
芽糖水あめとして、アマルティMR(登録商標、東和化
成工業株式会社製)を用いた。
【0067】
【表1】
【0068】〔実施例3、4〕表2の成分Bを量り取
り、この成分Bを混合して分散させ、さらに、加熱して
成分Bを溶解させた溶液を調製した。この溶液を室温に
て冷却し、温度が55〜60℃に冷却された時に、表2
に示す塩酸を加えてpHを約7に調整し、表2の成分C
を添加した。続いて、温度が50℃になった時点にて、
表2の成分Aを加えて分散させ、ゼリー状態のシメチジ
ン経口製剤を得た。
【0069】
【表2】
【0070】〔実施例5〕表3に示す各成分を量り取っ
て、精製水に溶解させた。この溶液を加熱して、各成分
を溶解又は懸濁させた後、冷却してペースト状態のシメ
チジン経口製剤を得た。
【0071】
【表3】
【0072】〔実施例6〕まず、粉末還元麦芽糖水あめ
を約130℃に加熱して煮詰めた。また、ゼラチンに、
精製水aを加えて膨潤させ、約60℃まで加熱して、ゼ
ラチンを溶解させた。次いで、上記の煮詰めた粉末還元
麦芽糖水あめに、溶解したゼラチンを添加して撹拌混合
した。さらに、精製水b、スクラロース、クエン酸を添
加し、水分20%のグミ生地を得た。該グミ生地の冷却
されて固化する直前に、微粉化したシメチジンを加えて
冷却し、グミ状態のシメチジン経口製剤を得た。各成分
の添加量は表4に示すとおりである。
【0073】
【表4】
【0074】〔比較例〕表5に示す各成分を量り取っ
て、精製水に溶解させ、液状のシメチジン液剤を得た。
【0075】
【表5】
【0076】〔本発明のシメチジン経口製剤の評価〕上
記実施例1〜5にて得られたシメチジン経口製剤、及
び、比較例にて得られたシメチジン液剤について、3人
のパネラーによる官能試験を行った。官能試験の判定
は、各シメチジン経口製剤又はシメチジン液剤を直接口
に入れたときに感じる味及び服用感について評価した。
ここで、服用感とは、シメチジン経口製剤又はシメチジ
ン液剤を直接口に入れたときに感じる味以外の風味、飲
み込みやすさ等の服用し易さを表す指標である。結果を
表6に示す。
【0077】なお、評価基準は、以下の通りである。 (評価基準) ◎:全く不快な味を感じることがなく、服用感が良好で
ある場合 ○:全く不快な味を感じることがなく、服用感が普通で
ある、又は、やや不快な味を感じ、服用感が良好である
場合 △:やや不快な味を感じ、服用感が普通である場合 ×:非常に不快な味を感じ、服用感が不良である場合
【0078】
【表6】
【0079】表6に示すように、シメチジン経口製剤を
経口投与した場合には、シメチジン液剤を経口投与した
場合に比べて服用感が改善されていることがわかる。特
に、シメチジン経口製剤がゼリー状態である場合には、
不快な味をほとんど感じることなく、服用し易いシメチ
ジン経口製剤を提供できることがわかる。
【0080】
【発明の効果】本発明のシメチジン経口製剤は、以上の
ように、シメチジン経口製剤の半固形状態を保持する基
剤と、高甘味度甘味料と、低甘味度甘味料とを所定の割
合で含んでいるものである。
【0081】それゆえ、シメチジンに特有の苦味や刺激
等の不快な味を遮断又は軽減して経口服用時の服用感を
改善することができ、また、小児や高齢者、嚥下障害の
患者にとっても服用し易く、さらに、服用に際して水と
ともに摂取しなくても簡単に飲み込むことができるとい
う効果を奏する。
【0082】従って、成人はもとより、咀嚼機能や嚥下
機能の低下している高齢者や、錠剤や顆粒剤等の固形製
剤の服用が困難な小児に対しても、治療上必要とされる
十分な量のシメチジンを容易に服用することができ、コ
ンプライアンスに優れたシメチジン経口製剤を得ること
ができるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/26 A61K 47/26 47/32 47/32 47/36 47/36 47/42 47/42 A61P 1/04 A61P 1/04 (72)発明者 小林 浩久 大阪府茨木市蔵垣内1丁目3番45号 住友 製薬株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA09 BB01 CC16 DD38 DD51 DD61 DD67 DD69 EE09 EE30 EE36 EE42 EE58 FF35 FF52 4C086 AA01 AA02 BC38 MA03 MA05 MA21 MA28 MA52 NA09 ZA68

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シメチジンを含有する半固形状態のシメチ
    ジン経口製剤であって、 該シメチジン経口製剤の半固形状態を保持する基剤と、
    高甘味度甘味料と、低甘味度甘味料とを含み、 上記基剤の含有量は、シメチジン1重量部に対して1.
    0×10-3重量部以上10重量部以下の範囲内であり、
    上記高甘味度甘味料の含有量は、シメチジン1重量部に
    対して2.5×10-5重量部以上0.2重量部以下の範
    囲内であり、上記低甘味度甘味料の含有量は、シメチジ
    ン1重量部に対して0.5重量部以上100重量部以下
    の範囲内であることを特徴とするシメチジン経口製剤。
  2. 【請求項2】上記シメチジンの含有量は、シメチジン経
    口製剤に対して、2重量%以上60重量%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のシメチジン経口製剤。
  3. 【請求項3】上記シメチジンは、分散状態にて含まれて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載のシメチジン
    経口製剤。
  4. 【請求項4】上記高甘味度甘味料は、甘味度が100以
    上であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のシ
    メチジン経口製剤。
  5. 【請求項5】上記高甘味度甘味料は、アスパルテーム、
    アスパルテーム誘導体、アセスルファムK、サッカリ
    ン、サッカリン塩、スクラロース、ステビア抽出物、ス
    テビア抽出物誘導体、ソーマチン、グリチルリチン酸、
    グリチルリチン酸塩からなる群のうちの少なくとも1種
    又は2種以上の混合物であることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれか1項に記載のシメチジン経口製剤。
  6. 【請求項6】上記低甘味度甘味料は、甘味度が0.1以
    上10以下の範囲内であることを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれか1項に記載のシメチジン経口製剤。
  7. 【請求項7】上記低甘味度甘味料は、乳糖、ブドウ糖、
    果糖、麦芽糖、白糖、トレハロース、マンニトール、エ
    リスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチト
    ール、グリセリン、還元麦芽糖水あめ、粉末還元麦芽糖
    水あめからなる群のうちの少なくとも1種又は2種以上
    の混合物であることを特徴とする請求項1ないし6のい
    ずれか1項に記載のシメチジン経口製剤。
  8. 【請求項8】上記基剤は、寒天、ゼラチン、ペクチン、
    カラギーナン、ローカストビーンガム、ジェランガム、
    キサンタンガム、グアーガム、アラビアゴム、グルコマ
    ンナン、プルラン、カードラン、アルギン酸、アルギン
    酸塩、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸部分中和物、ポ
    リアクリル酸塩、ポリアクリル酸部分中和物塩からなる
    群のうちの少なくとも1種又は2種以上の混合物である
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記
    載のシメチジン経口製剤。
  9. 【請求項9】上記シメチジン経口製剤の半固形状態は、
    ゼリー状態、ペースト状態、グミ状態のうちのいずれか
    の状態であることを特徴とする請求項1ないし8のいず
    れか1項に記載のシメチジン経口製剤。
  10. 【請求項10】シメチジン経口製剤の半固形状態はゼリ
    ー状態であり、上記基剤の含有量は、上記シメチジン1
    重量部に対して1.0×10-3重量部以上2重量部以下
    の範囲内であることを特徴とする請求項1ないし8のい
    ずれか1項に記載のシメチジン経口製剤。
  11. 【請求項11】上記ゼリー状態のシメチジン経口製剤の
    ゼリー強度は、300mN以上5000mN以下の範囲
    内であることを特徴とする請求項10記載のシメチジン
    経口製剤。
  12. 【請求項12】シメチジン経口製剤1重量部を2重量部
    以上10重量部以下の範囲内の水に溶解又は分散したも
    ののpHが5以上9以下の範囲内であることを特徴とす
    る請求項1ないし11のいずれか1項に記載のシメチジ
    ン経口製剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009538268A (ja) * 2006-05-23 2009-11-05 武田薬品工業株式会社 ピオグリタゾンを含有する経口剤
JP2018203705A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 高田製薬株式会社 レボセチリジン固形製剤
JP2019202981A (ja) * 2018-05-21 2019-11-28 高田製薬株式会社 レボセチリジン固形製剤

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