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JP2003183117A - 経皮吸収促進剤及びこれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

経皮吸収促進剤及びこれを含有する皮膚外用剤

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JP2003183117A
JP2003183117A JP2001380085A JP2001380085A JP2003183117A JP 2003183117 A JP2003183117 A JP 2003183117A JP 2001380085 A JP2001380085 A JP 2001380085A JP 2001380085 A JP2001380085 A JP 2001380085A JP 2003183117 A JP2003183117 A JP 2003183117A
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skin
percutaneous absorption
acid
polyglycerin
water
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JP2001380085A
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Eriko Takeoka
永里子 武岡
Toru Okamoto
亨 岡本
Toshio Hariki
利男 梁木
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目的とする薬剤のみを選択的に効率よく皮膚
内のターゲット部位に浸透させ、有効濃度を長時間にわ
たり維持することが可能な経皮吸収促進剤若しくは経皮
吸収コントロール剤を提供すること。さらには、薬剤と
経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収コントロール剤とを含
有する皮膚外用剤を提供すること。 【解決手段】 親水性ポリグリセリン変性シリコーンか
らなる経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収コントロール
剤、及びこれを含有する皮膚外用剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経皮吸収促進剤若
しくは経皮吸収コントロール剤、及びこれを配合した皮
膚外用剤に関する。さらに詳しくは、製剤中の水相もし
くは水相領域近傍に存在し、特に皮膚への浸透性が低い
水溶性有効成分を、特異的に皮膚内のターゲット部位へ
効率的に貯留させ有効濃度を高めることによって、皮膚
浸透促進することを特徴とする経皮吸収促進剤若しくは
経皮吸収コントロール剤、及びこれを配合した皮膚外用
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】薬効成分の投与方法としては、経口投与
や注射による投与等がひろく行われてきた。しかしなが
ら、経口投与の場合には吸収が不十分であったり、胃腸
障害等の副作用をひきおこしたりする欠点があった。ま
た、注射による投与では吸収は速いが、医師等の専門家
が必要である。
【0003】近年、このような副作用や欠点を改善する
ために、経皮投与による外用製剤が開発されている。経
皮投与は、下記の1〜4の理由から注目されている。 1:制御された速度で長時間投与が可能である。 2:投与が確実である。 3:肝臓での代謝をうけにくい。 4:必要に応じて投与を中止できる。
【0004】特に、皮膚を薬効成分の作用部位とする化
粧料などの皮膚外用剤の場合、薬効成分をダイレクトに
皮膚に浸透可能かつ、従来のように皮膚の薬効成分通過
量を高めるのではなく、有効薬剤のターゲット部位であ
る皮膚各部位での薬剤濃度を高めるような、経皮外用剤
を用いることが好ましい。
【0005】しかしながら、そのような外用製剤におい
ても、未だ十分な皮膚浸透効果が得られない場合が多
く、満足できる状態とは言いがたい。すなわち、皮膚の
最外層は角質層と呼ばれ、本来体外からの異物の侵入を
防御するバリアー層としての生理的機能を有するもので
あるため、ただ単に従来外用製剤に常用されてきた基剤
中に薬効成分を配合しただけでは、十分に皮膚内での薬
剤濃度の向上は認められない。
【0006】これを改良するために、界面活性剤や油分
等の低分子の経皮吸収促進剤を配合したり、あるいは、
剤型としてパック、シートを用いることにより皮膚に対
するオクルージョン効果を高めたりする方法が主なもの
として挙げられる。例えば、特開平9−118636号
公報には、グリセリル変性シリコーンの経皮吸収促進性
を利用した皮膚外用剤が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低分子
量の界面活性剤または油分からなる経皮吸収促進剤の使
用は、角層間脂質を乱す、製剤上での制約がある、一過
的性に皮膚透過量は増加するが皮内ターゲット部位での
濃度の持続性がないため有効濃度を保つことができな
い、等の理由で、十分なものとは言いがたい。また、角
層間脂質に対して影響が小さい高分子経皮吸収促進剤、
特に水に不溶の油性の高分子経皮吸収促進剤は、水相中
の薬剤とは相互作用しにくいため、水溶性薬剤の経皮へ
の浸透促進には不適である。さらに、パック、シートは
使用時の行動が制限される。
【0008】したがって、皮膚浸透促進剤自体は皮膚へ
の刺激がなく、目的とする薬剤のみを皮膚内のターゲッ
トとする場所へ、選択的に効率よく、かつ持続的に浸透
促進させることの可能な基剤の開発が望まれてきた。
【0009】本発明者等は、上述の観点に鑑み、簡便か
つ的確に被験物の皮膚浸透量を測定する方法について鋭
意研究した結果、本出願人が出願した特願平2000-33083
6号において、皮内各部位へ浸透した被験物量を皮膚浸
透された被験物量の指標として、in vitroまたは、in v
ivoで関連付けることにより、簡便かつ的確に被験物の
皮膚浸透量(濃度)を簡便かつ的確に把握することが可
能であることを見出した。そして、本評価法を用い、皮
内で薬効を発揮する成分、特に皮膚への浸透性が低い水
溶性薬剤選択的に、皮膚中への浸透性を高める基剤につ
いて鋭意検討を重ねた結果、分子内にポリグリセリン基
を有するオルガノポリシロキサンが上記課題を解決でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】本発明は、目的とする薬剤のみを選択的に
効率よく皮膚内のターゲット部位に浸透させ、有効濃度
を長時間にわたり維持することが可能な、水溶性高分子
からなる経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収コントロール
剤、及びこれを配合した皮膚外用剤を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の通りであ
る。 1:親水性ポリグリセリン変性シリコーンからなる経皮
吸収促進剤若しくは経皮吸収コントロール剤。 2:トリグリセリン以上のポリグリセリン基を有する親
水性ポリグリセリン変性シリコーンからなる経皮吸収促
進剤若しくは経皮吸収コントロール剤。 3:薬剤と上記の経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収コン
トロール剤を有効成分として含有する皮膚外用剤。 4:水溶性薬剤と、上記の経皮吸収促進剤若しくは経皮
吸収コントロール剤を有効成分として含有し、さらに水
性成分の含有量が全量に対して80%以上である水性皮
膚外用剤。 5:水/オクタノール分配係数をあらわすlogP値2.0
以下の水溶性薬剤と、水と、上記の経皮吸収促進剤若し
くは経皮吸収コントロール剤を有効成分として含有する
皮膚外用剤。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0013】本発明において、親水性ポリグリセリン変
性シリコーンとは、多価アルコール性のポリグリセリン
基とポリシロキサンとを分子内に有する化合物である。
分子内にポリシロキサンセグメントを有し、その側鎖若
しくは末端において、ヘテロ分子を含むアルキル基を介
する一般式(a)〜(g)で表わされるポリグリセリン
基を少なくとも1つ以上有する化合物が好ましい。ま
た、分子内にポリシロキサンセグメントを有し、その側
鎖若しくは末端において、ヘテロ分子を含むアルキル基
を介する下記一般式(a)〜(g)で表わされるポリグ
リセリン基を少なくとも1つ以上有する化合物が好まし
い。若しくは、分子内にポリシロキサンセグメントを有
し、その側鎖若しくは末端において、下記一般式(h)
に示される繰り返し単位からなるポリグリセリンのセグ
メントと結合してなる化合物が好ましい。ポリグリセリ
ン基はトリグリセリン以上が好ましい。以下に(a)〜
(h)のポリグリセリン基を示す。
【化1】 親水性ポリグリセリン変性シリコーンは、下記一般式
(A)の構造を有するオルガノポリシロキサンが好まし
い。
【化2】 式中、R1は同一または異なってもよく、そのうち少なく
とも1つ以上は、ヘテロ分子を含むアルキル基を介する
一般式(a)〜(g)で表されるポリグリセリン基、もし
くは一般式(h)で表される繰り返し単位からなるポリ
グリセリンで表される基を示す。また、式中、R1、R2
少なくとも1つ以上は、アルキル基(メチル基、エチル
基、イソプロピル基、ドデシル基、オクタデシル基
等)、アルケニル基(ビニル基、アリル基等)、シクロ
アルキル基、(シクロアルキル基、シクロヘプチル基
等)、アリール基(フェニル基、ナフチル基等)、また
は、これらの基の水素原子が部分的にハロゲン原子、任
意の有機基やイオン性基(カルボニル基、硫酸基、リン
酸基、リン酸アミド基、スルホン酸基、アミノ基、アミ
ド基、アンモニウム基、アミンオキサイド基、ベタイン
基等)、ノニオン性基(ポリエチレン基、ポリプロピレ
ン基等のポリアルキレン基、糖残基等)等で置換した、
炭素数1〜20の非置換、または置換1価炭化水素基であ
り、酸素原子等のヘテロ原子を介してもよい。さらに、
R2は、一般式(i)で表されるアリルグルコシド基等の
糖残基(すべての立体構造を含む)、もしくは、一般式
(j)で表されるアミノアルキル基で置換されてよい。
k、lは1以上、mは0以上の正の整数である。
【化3】
【0014】上記のオルガノポリシロキサンとしては、
トリグリセリン変性シリコーン、テトラグリセリン変性
シリコーン、ペンタグリセリン変性シリコーン、ヘキサ
グリセリン変性シリコーン、デカグリセリン変性シリコ
ーン、トリグリセリン・糖変性シリコーン、トリグリセ
リン・ポリオキシアルキレン変性シリコーン、リン酸化
トリグリセリン変性シリコーン、硫酸ナトリウムトリグ
リセリン変性シリコーンなどが挙げられる。これらのオ
ルガノポリシロキサンは、対応するハイドロジェンポリ
シロキサンに目的のポリグリセリン基を公知の方法にて
付加させることにより容易に製造できる。また、市販品
を使用できる。
【0015】上記のオルガノポリシロキサンのさらに具
体的な構造としては下記が例示される。
【化4】
【0016】上記のオルガノポリシロキサンは、ポリシ
ロキサン部を含む疎水部と、ポリグリセリン基を含む親
水部とからなり、疎水性部、親水性部を分子内に含有す
る。このような構造としては、下記のオリガノポリシロ
キサンがあるが、本発明においては水溶性であることが
必須である。 オルガノシロキサン基または、親水性的もしくは疎水
的な炭化水素基とオルガノシロキサン基の共重合体を主
鎖とし、ポリグリセリン基を含む親水基を側鎖とするオ
ルガノポリシロキサン。 ポリグリセリン基を含む親水基を主鎖とし、オルガノ
シロキサン基または炭化水素系の疎水基を側鎖とするオ
ルガノポリシロキサン
【0017】上記オルガノポリシロキサンが水溶性であ
ることにより、皮膚に吸収させる薬剤が水溶性の場合、
薬剤と経皮吸収促進剤とが同じ水相に存在することで、
有効成分に直接作用し、本発明の効果が一層発揮され
る。ポリシロキサン部は、分子内にポリグリセリン基を
有するオルガノポリシロキサンの皮脂や角層間脂質等へ
の親和性を高め、結果として有効成分を含有する基剤の
表面張力を低下させ、水溶性有効成分と皮膚角層との親
和性を高めることで有効成分の浸透を助ける働きを有す
る。ポリシロキサン部を含まない炭化水素系物質と比較
して、有効成分の基剤への分配が低い、皮膚への浸透を
高める効果を有する。また、ポリグリセリン基は水溶性
を保持する上で必須であるのみならず、水分保持能が高
いことから、角層表面上で有効成分保持性の高い水和膜
を形成し、有効成分を皮膚へ持続して放出させることが
可能となり、結果として水溶性有効成分特異的に高い皮
膚浸透効果を有する。さらに、分子量1,000以上の
比較的高分子量のオルガノポリシロキサンが好ましく、
経皮吸収促進剤自身は皮膚へ浸透することがないため、
角層間脂質を乱さず、安全性が高く、使用感も良好な浸
透促進基剤となる。
【0018】上記以外の他の部分は、基剤の性質、剤型
(O/W、W/O、水系、オイル系、アルコール系)、
薬剤の物性、目的に応じてその組成を変えることができ
る。
【0019】本発明の経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収
コントロール剤の皮膚浸透促進効果若しくはコントロー
ル効果をより有効に発揮させるためには、薬剤を配合す
る皮膚外用剤の基剤が水系もしくはO/W型であること
が好ましい。
【0020】本発明の経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収
コントロール剤は、化粧料に好適に配合され、薬効成分
(薬剤)を効率的かつ持続的に皮膚浸透することができ
る。薬効成分(薬剤)としては水溶性、油溶性、両親媒
性のいずれも適用し得るが、水溶性であることが特に好
ましい。したがって、本発明の皮膚外用剤は水性化粧料
が好ましく、水相を構成する水性成分の含有量は、全量
に対して50%(質量百分率)以上が好ましく、さらに
好ましくは70%以上である。また、水溶性薬剤を含有
するローションにおいて、水相を構成する水性成分の含
有量は全量に対して80%以上が好ましい。
【0021】本発明の経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収
コントロール剤によって皮膚に吸収される薬剤として
は、例えば、美白剤、保湿剤、抗炎症剤、抗菌剤、ホル
モン剤、ビタミン類、各種アミノ酸およびその誘導体や
酵素、抗酸化剤、育毛剤などの薬剤成分が挙げられる。
以下に具体例を列挙するが、水溶性の薬剤が好ましい。
【0022】美白剤としては、例えば、アルブチン等の
ハイドロキノン誘導体及び配糖体、コウジ酸、L−アス
コルビン酸(ビタミンC)およびその誘導体、パントテ
ン酸誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体、4メト
キシサリチル酸カリウム等サリチル酸誘導体、レゾルシ
ン誘導体、その他フェノール誘導体、プラセンタエキス
や植物抽出物(例えばカミツレエキス等)等の各種抽出
物などが例示される。
【0023】L−アスコルビン酸誘導体としては、例え
ば、L−アスコルビン酸モノステアレート、L−アスコ
ルビン酸モノパルミテート、L−アスコルビン酸モノオ
レート等のL−アスコルビン酸モノアルキルエステル
類、L−アスコルビン酸モノリン酸エステル、L−アス
コルビン酸−2−硫酸エステルなどのL−アスコルビン
酸モノエステル類;L−アスコルビン酸ジステアレー
ト、L−アスコルビン酸ジパルミテート、L−アスコル
ビン酸ジオレートなどのL−アスコルビン酸ジアルキル
エステル類;L−アスコルビン酸ジリン酸エステルなど
のL−アスコルビン酸ジエステル類;L−アスコルビン
酸トリステアレート、L−アスコルビン酸トリパルミテ
ート、L−アスコルビン酸トリオレートなどのL−アス
コルビン酸トリアルキルエステル類;L−アスコルビン
酸トリリン酸エステルなどのアスコルビン酸トリエステ
ル類;L−アスコルビン酸2−グルコシドなどのL−ア
スコルビン酸グルコシド類などが挙げられる。L−アス
コルビン酸およびその誘導体としては、L−アスコルビ
ン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコ
ルビン酸−2−硫酸エステル、L−アスコルビン酸2−
グルコシドまたはそれらの塩が挙げられる。
【0024】パントテン酸誘導体としては、例えば、パ
ントテニルエチルエーテル、パントテニルアルコール等
が挙げられる。
【0025】トラネキサム酸誘導体としては、例えば、
トラネキサム酸の二量体(例えば、塩酸トランス−4−
(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)
アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等)、トラネ
キサム酸とハイドロキノンのエステル体(例えば、トラ
ンス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸4’
−ヒドロキシフェニルエステル、等)、トラネキサム酸
とゲンチシン酸のエステル体(例えば、2−(トランス
−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)
−5−ヒドロキシ安息香酸およびその塩、等)、トラネ
キサム酸のアミド体(例えば、トランス−4−アミノメ
チルシクロヘキサンカルボン酸メチルアミドおよびその
塩、トランス−4−(P−メトキシベンゾイル)アミノ
メチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、トラン
ス−4−グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸お
よびその塩、等)などが挙げられる。
【0026】抗炎症剤としては、例えば、グリチルリチ
ン、グリチルリチン酸塩(例えばグリチルリチン酸ジカ
リウム、グリチルリチン酸アンモニウム、等)、アラン
トインなどが挙げられる。
【0027】保湿剤としては、例えば、尿素などが挙げ
られる。
【0028】抗菌剤としては、例えば、レゾルシン、イ
オウ、サリチル酸などが挙げられる。
【0029】ホルモン剤としては、例えば、オキシトシ
ン、コルチコトロピン、バソプレッシン、セクレチン、
ガストリン、カルシトニン、ヒノキチオール、エチニル
エストラジオールなどが挙げられる。
【0030】ビタミン類としては、例えば、ビタミンA
およびその誘導体(例えば、レチノール、ビタミンAパ
ルミテート等)、ビタミンB6、ビタミンB6塩酸塩等の
ビタミンB6誘導体、ニコチン酸、ニコチン酸アミド等
のニコチン酸誘導体、ビタミンEおよびその誘導体、β
−カロチンなどが挙げられる。
【0031】各種アミノ酸およびその誘導体や酵素とし
ては、例えば、L−グルタミン酸やウロカニン酸、トリ
プシン、塩化リゾチーム、キモトリプシン、セミアルカ
リプロテナーゼ、セラペプターゼ、リパーゼ、ヒアルロ
ニダーゼなどが挙げられる。
【0032】抗酸化剤としては、例えば、チオタウリ
ン、グルタチオン、カテキン、アルブミン、フェリチ
ン、メタロチオネインなどが挙げられる。
【0033】育毛剤としては、例えば、β−グリチルレ
チン酸、パントテニルエチルエーテル、ミノキシジルな
どが挙げられる。
【0034】また、カンファー、メントール等の清涼剤
も用いることが可能である。
【0035】本発明においては、水溶性薬剤に対する経
皮吸収促進若しくはコントロール効果が大である。特
に、水/オクタノール分配係数をあらわすlogP値が、
2.0以下の水溶性薬剤が好ましい。logP値とは、Chem
ical Reviews vol71(6), 525 (1971)などで定義され
ている水とオクタノールへの物質の分配のしやすさによ
り、極性をあらわす係数である。logP値2.0以下の水
溶性薬剤としては、例えば、ハイドロキノン配糖体及び
誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、トラネキサム
酸およびその誘導体、サリチル酸誘導体、パントテン酸
誘導体等が挙げられる。さらに好ましくは、logP値が
1.2以下の水溶性薬剤であり、例えば、ハイドロキノ
ン配糖体、アスコルビン酸及びその誘導体、トラネキサ
ム酸およびその誘導体、パントテン酸誘導体が該当す
る。
【0036】経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収コントロ
ール剤と、薬剤の皮膚外用剤中への配合量は、薬剤の種
類及び意図する吸収速度などにより、適宜決定される。
通常、経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収コントロール剤
は、皮膚外用剤全量に対して0.0001〜50%(質
量百分率)、薬剤は皮膚外用剤全量に対して0.000
1〜20%(質量百分率)程度である。本発明の皮膚外
用剤は経皮吸収性に優れているので薬剤の配合量を少な
くすることが出来る。なお、本発明において経皮吸収促
進剤若しくは経皮吸収コントロール剤とは、皮膚に作用
する薬剤(薬効成分)の吸収を促進させたり、あるいは
その吸収速度をコントロールしたりする作用を有するも
のを意味する。
【0037】本発明の皮膚外用剤には、上記した必須成
分の他に、通常皮膚外用剤に用いられる他の成分、例え
ば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素
油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油、シリコ
ーン油、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両
性界面活性剤、非イオン界面活性剤、増粘剤、皮膜剤、
紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多
価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマ
ルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止
剤、酸化防止助剤、香料、水等を必要に応じて適宜配合
し、目的とする剤形及び製品形態に応じて常法により製
造することが出来る。
【0038】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明する。本発
明はこれらの実施例に限定されない。配合量は特に断り
のない限り%(質量百分率)を表わす。
【0039】「実施例1〜6、比較例1〜12」本発明
の経皮吸収促進剤と、その他のシリコーン化合物につい
て、各表に記載された処方により、水溶性および油溶性
薬剤成分の皮膚浸透性促進効果を評価した。結果を表1
〜3に示す。
【0040】[経皮吸収促進効果]評価試験はin vitro
の形態で行った。皮膚モデルとしてミニブタの皮膚を用
い下記の如く、特願平2000−330836号の方法
に従った。
【0041】各薬剤の単純溶液(水溶性薬剤のアルブチ
ン、アスコルビン酸2−グルコシドは水溶液、油溶性薬
剤のレチノールはオクタン酸セチル−流動パラフィンを
油相とするO/Wエマルション。いずれも防腐剤のメチ
ルパラベン又はフェノキシエタノールを含む)、または
ポリグリセリン変性シリコーンを含む上記溶液をミニブ
タ皮膚に適用、37℃で6hrインキュベートし、表皮
(アルブチン、アスコルビン酸2−グルコシド)または
表皮および真皮(レチノール、メチルパラベン)を溶媒
で抽出、単位重量当たりに含まれる薬剤量をHPLCに
より定量し、分子内にポリグリセリン基を有するオルガ
ノポリシロキサン含有、非含有(コントロール)の場合
の皮膚浸透量を比較した。
【0042】表1〜3の結果より、分子内にポリグリセ
リン基を有するオルガノポリシロキサンを配合すること
により各種薬剤の皮膚中への浸透性、貯留性が向上する
ことが確認された。グリセリン基を含むオルガノポリシ
ロキサンでも、水溶性でないモノグリセリン変性オルガ
ノポリシロキサン、ジグリセリン変性オルガノポリシロ
キサンでは、薬効成分の皮膚浸透効果は認められなかっ
た(比較例1、2、5、6、9、10)。一方、分子内
にポリグリセリン基を含まずポリオキシアルキレン基を
含む水溶性オルガノポリシロキサン(比較例3、4、
5、6、11、12)においては薬効成分(アルブチ
ン、アスコルビン酸2−グルコシド、レチノール)の皮
膚浸透効果はみられなかった。ポリグリセリン基を有す
る水溶性オルガノポリシロキサンを配合することによ
り、皮膚には不要な成分である防腐剤(メチルパラベ
ン、フェノキシエタノール)の皮膚中への浸透量の増加
は認められないことから、分子内にポリグリセリン基を
有する水溶性オルガノポリシロキサンは、浸透のコント
ロール性があることが示された。また、油溶性のレチノ
ールに比べ、水溶性のアルブチン、アスコルビン酸2−
グルコシドの皮膚浸透比に顕著な効果が見られる。
【0043】
【表1】
【表2】
【表3】
【0044】
【化5】「実施例で用いたシリコーン化合物(親水性ポ
リグリセリン変性シリコーン)」 「比較例で用いたシリコーン化合物」
【0045】実施例及び比較例で使用したシリコーン化
合物は、対応するメチルハイドロジェンポリシロキサン
(Si−H結合部分)に、目的の置換基を公知の方法に
より付加反応させて製造できる。例えば、実施例で使用
したトリグリセリン変性シリコーン1、トリグリセリン
変性シリコーン2は、対応するメチルハイドロジェンポ
リシロキサン及びアリル化ジイソプロピリデントリグリ
セリンを、硫酸カリウムのエタノール溶液及び白金触媒
を添加したIPA溶媒中にて加熱還流して反応させ、さ
らに塩酸を添加して脱アセトン化して、目的の変性シリ
コーンを製造した。
【0046】以下にポリグリセリン変性シリコーンを経
皮吸収促進剤若しくは経皮吸収コントロール剤として用
いた化粧料の処方例を示す。
【0047】 [処方例1] 透明化粧水 (配 合 成 分) 配合量(%) 1,3−ブチレングリコール 6 グリセリン 4 ポリオキシエチレン・ポリオキシアルキレン共重合体 5 オレイルアルコール 0.1 POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 0.5 ポリグリセリン変性シリコーン 0.5 エタノール 10 アルブチン 2 4メトキシサリチル酸カリウム 1 酸化鉄 0.001 フェノキシエタノール 1 クエン酸 0.05 クエン酸ナトリウム 0.6 香料 適 量 精製水 残 余 (製法)精製水に1,3−ブチレングリコール、グリセ
リン、ポリグリセリン変性シリコーン、アルブチン、緩
衝剤を溶解して水相とする。一方、エタノールにオレイ
ルアルコール、界面活性剤、香料、色剤、防腐剤を溶解
してエタノール相とする。このエタノール相を先の水相
に添加して可溶化し、透明化粧水を得る。
【0048】 [処方例2] 化粧水 (配 合 成 分) 配合量(%) ジプロピレングリコール 1 ソルビット 1 POE(20)オレイルアルコールエーテル 1 ポリグリセリン変性シリコーン 0.2 アスコルビン酸2−グルコシド 2 エタノール 15 フェノキシエタノール 0.3 クエン酸 0.05 クエン酸ナトリウム 0.6 酸化鉄 0.001 香料 適 量 精製水 残 余 (製法)精製水にジピロピレングリコール、ソルビッ
ト、ポリグリセリン変性シリコーン、アスコルビン酸2
−グルコシド、緩衝剤を溶解して水相とする。一方、エ
タノールにPOE(20)オレイルアルコールエーテル、
香料、色剤、防腐剤を溶解してエタノール相とする。こ
のエタノール相を先の水相に添加して可溶化し、化粧水
を得る。
【0049】 [処方例3] 化粧水 (配 合 成 分) 配合量(%) エタノール 10 ジプロピレングリコール 1 ポリグリセリン変性シリコーン 1 ポリエチレングリコール1000 1 ポリオキシエチレンメチルグルコシド 1 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.2 ジイソステアリン酸ポリグリセリル 0.15 N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.1 クエン酸 0.04 クエン酸ナトリウム 0.18 水酸化カリウム 0.4 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 アルギニン 0.1 L−アスコルビン酸 2−グルコシド 2 オウゴンエキス 0.1 ユキノシタエキス 0.1 フェノキシエタノール 0.2 エデト酸3ナトリウム 0.05 パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 1.0 香料 適 量 精製水 残 余 (製法)精製水に保湿剤、アルカリを加えた後、ポリグ
リセリン変性シリコーン、アスコルビン酸2−グルコシ
ド、グリチルリチン酸ジカリウム、緩衝剤を加えて水相
とする。一方、エタノールに、油溶性成分、香料、防腐
剤を溶解してエタノール相とする。このエタノール相を
先の水相に添加して可溶化し、化粧水を得る。
【0050】 [処方例4] 化粧水 (配 合 成 分) 配合量(%) エタノール 40 グリセリン 38 ジプロピレングリコール 8 エリスリトール 0.3 ポリグリセリン変性シリコーン 10 ポリエチレングリコール1000 4 ポリオキシエチレンメチルグルコシド 8 イソステアリン酸 0.5 トリ2−エチルヘキ酸サングリセリル 4 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.7 ジイソステアリンサ酸ポリグリセリル 2 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.5 クエン酸 0.06 クエン酸ナトリウム 0.5 水酸化カリウム 0.7 グリチルリチン酸ジカリウム 0.5 トリメチルグリシン 3 ヒポタウリン 0.5 油溶性甘草エキス 0.5 L−アスコルビン酸 2−グルコシド 2 L−メントール 1 フェノキシエタノール 0.5 エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム 0.1 エデト酸3ナトリウム 0.2 パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 7 香料 適 量 精製水 残 量 (製法)精製水に保湿剤、アルカリを加えた後、ポリグ
リセリン変性シリコーン、アスコルビン酸2−グルコシ
ド、グリチルリチン酸ジカリウム、緩衝剤を加えて水相
とする。一方、エタノールに、油溶性成分、香料、防腐
剤を溶解してエタノール相とする。このエタノール相を
先の水相に添加して可溶化し、化粧水を得る。
【0051】 [処方例5] 2層式化粧水 (配 合 成 分) 配合量(%) スクワラン 8 ポリグリセリン変性シリコーン 0.2 ソルビット 1 グリセリン 1 POEソルビタンテトラオレイン酸エステル 0.2 エタノール 10 グルタチオン 0.2 ヒノキチオール 0.1 フェノキシエタノール 0.3 パラオキシ安息香酸エステル 0.12 酸化鉄 0.001 オレンジ油 0.01 精製水 残 余 (製法)ヒノキチオールにPOEソルビタンテトラオレ
イン酸エステル、防腐剤、色剤、エタノールを加えて油
相とする。残りの成分を混合して水相とする。油相と水
相を混合して2層式化粧水を得る。
【0052】 [処方例6] エモリエントローション(O/W) (配 合 成 分) 配合量(%) ステアリン酸 2 セチルアルコール 1.5 ワセリン 2 スクワラン 3 アルブチン 3 レチノール 0.5 トラネキサム酸 2 ユキノシタエキス 0.5 カミツレエキス 0.1 寒天 0.5 ポリグリセリン変性シリコーン 0.5 ソルビタンモノオレイン酸エステル 2 ジプロピレングリコール 5 ポリオキシエチレン・ポリオキシアルキレン共重合体 2 ポリエチレングリコール(PEG1500) 3 L−グルタミン酸 0.3 トリエタノールアミン 0.05 クエン酸 0.05 クエン酸ナトリウム 0.6 フェノキシエタノール 0.3 パラオキシ安息香酸エステル 0.12 香料 適 量 精製水 残 余 (製法)精製水に保湿剤、アルカリを加えた後、L−グ
ルタミン酸、緩衝剤を加えて水相とする。油溶性成分を
油分に溶解し、これを水相と混合してホモミキサーで乳
化し、O/W型エモリエントローションを得る。
【0053】 [処方例7] エモリエントローション(O/W) (配 合 成 分) 配合量(%) ワセリン 2 メチルポリシロキサン 2 ポリグリセリン変性シリコーン 0.5 エタノール 5 ベヘニルアルコール 0.5 バチルアルコール 0.2 グリセリン 7 1,3−ブチレングリコール 5 ポリエチレングリコール20000 0.5 ホホバ油 3 スクワラン 2 ヒドロキシステアリン酸コレステリル 0.5 テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 1 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1 水酸化カリウム 0.1 ピロ亜硫酸ナトリウム 0.02 メタリン酸ナトリウム 0.05 グリチルレチン酸ステアリル 0.1 パントテニルエチルエーテル 0.1 アルブチン 7 L−セリン 1 酢酸DL−α−トコフェロール 0.1 ヒアルロン酸ナトリウム 0.05 パラオキシ安息香酸エステル 0.1 エデト酸3ナトリウム 0.05 4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.5 ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキシル酸酸グリセリル 0.5 キサンタンガム 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.2 精製水 残 余 (製法)精製水に保湿剤、界面活性剤、ポリグリセリン
変性シリコーン、薬剤、キレート剤を加え、カルボキシ
ビニルポリマーを溶解する。残りの成分を混合、溶解
し、70℃でホモミキサーを用いて乳化し、O/W型エ
モリエントローションを得る。
【0054】 [処方例8] ローション(O/W) (配 合 成 分) 配合量(%) ステアリルアルコール 0.5 ビタミンEアセテート 1 トラネキサム酸 5 硬化パーム油 2 流動パラフィン 3 ポリグリセリン変性シリコーン 1 ポリオキシエチレン変性シリコーン 0.1 ジプロピレングリコール 6 ポリエチレングリコール(PEG400) 4 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 1.6 カルボキシビニルポリマー 1.5 水酸化カリウム 0.42 フェノキシエタノール 0.3 エデト酸3ナトリウム 0.1 香料 適 量 精製水 残 余 (製法)精製水に保湿剤、界面活性剤、薬剤、キレート
剤を加え、カルボキシビニルポリマーを溶解する。残り
の成分を混合、溶解し、70℃でホモミキサーを用いて
乳化し、O/W型ローションを得る。
【0055】 [処方例9] エモリエントローション(W/O) (配 合 成 分) 配合量(%) マイクロクリスタリンワックス 1 ミツロウ 2 ラノリン 2 流動パラフィン 10 スクワラン 20 ビタミンAパルミテート 2 4−メトキシサリチル酸カリウム 2 ポリグリセリン変性シリコーン 0.5 プロピレングリコール 7 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4 POE(20)ソルビタンモノオレイン酸エステル 1 フェノキシエタノール 0.3 アスコルビン酸リン酸マグネシウム 2 グリシン 0.5 ポリグリセリン変性シリコーン 0.5 クエン酸 0.05 クエン酸ナトリウム 0.6 オレンジ油 0.01 精製水 残 余 (製法)精製水に水溶性成分を添加、溶解し、水相とす
る。油分および油溶性成分、界面活性剤を混合し70℃
で溶解させ、これに先の水相を徐添しながらホモミキサ
ーにより乳化し、W/O型エモリエントローションを得
る。
【0056】 [処方例10] クリーム(O/W) (配 合 成 分) 配合量(%) メチルポリシロキサン 2 デカメチルシクロペンタシロキサン 28 ベヘニルアルコール 0.77 バチルアルコール 1.65 ポリグリセリン変性シリコーン 5 グリセリン 4 ジプロピレングリコール 5 ラベンダー油 0.04 サラシミツロウ 1.65 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1 2−エチルヘキサン酸セチル 1 クエン酸 0.01 クエン酸ナトリウム 0.09 水酸化カリウム 0.42 グリチルリチン酸ジカリウム 0.05 トリメチルグリシン 0.1 L−アスコルビン酸2−グルコシド 2 酢酸DL−α−トコフェロール 0.1 パラオキシ安息香酸エステル 0.12 ジブチルヒドロキシトルエン 0.01 エデト酸3ナトリウム 0.1 精製水 残 余 (製法)精製水に保湿剤、界面活性剤、ポリグリセリン
変性シリコーン、薬剤、緩衝剤を加え溶解する。残りの
成分を混合、溶解し、70℃でホモミキサーを用いて乳
化し、O/W型クリームを得る。
【0057】 [処方例10] エモリエントクリーム(W/O) (配 合 成 分) 配合量(%) スクワラン 15 デカメチルシクロペンタシロキサン 5 セチルイソオクタノエート 8.5 アスコルビン酸ジパルミテート 2 マイクロクリスタリンワックス 1 ポリグリセリン変性シリコーン 0.2 有機変性スメクタイト 1.3 POEグリセロールトリイソステアリン酸エステル 0.2 シクロデキストリン 0.2 グリセリン 10 フェノキシエタノール 0.3 パラオキシ安息香酸エステル 0.2 香料 適 量 精製水 残 余 (製法)油分に粘土鉱物、界面活性剤、防腐剤、香料を
加え均一分散し、さらに薬剤を添加して油性ゲルを得
る。精製水に保湿剤および他の水溶性成分を添加、溶解
後、先の油相に添加、ホモミキサーにより攪拌して、W
/O型エモリエントクリームを得る。
【0058】 [処方例11] 油性ジェル (配 合 成 分) 配合量(%) 流動パラフィン 6 ポリジメチルシロキサン 6 グリセロールトリ−2エチルヘキサン酸エステル 50 ソルビトール 10 ポリエチレングリコール(PEG400) 5 アシルメチルタウリン 5 POEオクチルドデシルアルコールエーテル 10 ポリグリセリン変性シリコーン 0.5 ビタミンAパルミテート 2 レゾルシン誘導体 0.5 ラベンダー油 0.001 精製水 残 余 (製法)精製水に保湿剤、アシルメチルタウリンを加え
水相とする。残りの成分を混合溶解して油相とし、先の
水相にホモミキサーにより攪拌しながら添加して乳化
し、油性ジェルを得る。
【0059】 [処方例12] モイスチャージェル (配 合 成 分) 配合量(%) ジプロピレングリコール 7 ポリエチレングリコール(PEG400) 8 カルボキシビニルポリマー 0.4 メチルセルロース 0.2 POE(15)オレイルアルコールエーテル 1 水酸化カリウム 0.1 ポリグリセリン変性シリコーン 0.5 アスコルビン酸 3 尿素 10 フェノキシエタノール 0.3 クエン酸 0.05 クエン酸ナトリウム 0.6 香料 適 量 精製水 残 余 (製法)精製水に水溶性高分子を均一溶解させた後、残
りの成分を添加し、均一溶解させ、モイスチャージェル
を得る。
【0060】 [処方例13] モイスチャージェル (配 合 成 分) 配合量(%) ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 5 トリグリセリン変性シリコーン 1 ジプロピレングリコール 3 1,3−ブチレングリコール 10 ポリエチレングリコール1500 1 ポリオキシエチレンメチルグルコシド 1 ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール 5 グリチルリチン酸ジカリウム 0.5 パラオキシ安息香酸エステル 0.2 エデト酸−3ナトリウム 0.01 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.7 カルボキシビニルポリマーカリウム 0.5 精製水 残 余 (製法)精製水に水溶性高分子を均一溶解させた後、残
りの成分を添加し、均一溶解させ、モイスチャージェル
を得る。
【0061】 [処方例15] エモリエントクリーム(W/O) (配 合 成 分) 配合量(%) スクワラン 15 デカメチルシクロペンタシロキサン 5 セチルイソオクタノエート 8.5 アスコルビン酸ジパルミテート 2 4−メトキシサリチル酸K 2 マイクロクリスタリンワックス 1 ポリグリセリン変性シリコーン 0.2 有機変性スメクタイト 1.3 POEグリセロールトリイソステアリン酸エステル 0.2 グリセリン 10 フェノキシエタノール 0.3 香料 適 量 精製水 残 余 (製法)油分に粘土鉱物、界面活性剤、防腐剤、香料を
加え均一分散し、さらに薬剤を添加して油性ゲルを得
る。精製水に保湿剤および他の水溶性成分を添加、溶解
後、先の油相に添加、ホモミキサーにより攪拌して、W
/O型エモリエントクリームを得る。
【0062】 [処方例16] エモリエントローション(O/W) (配 合 成 分) 配合量(%) ステアリン酸 2 セチルアルコール 1.5 ワセリン 4 スクワラン 5 レチノール 0.8 ポリグリセリン変性シリコーン 0.5 ソルビタンモノオレイン酸エステル 2 ジプロピレングリコール 5 ポリエチレングリコール(1500) 3 L−グルタミン酸Na 0.3 トリエタノールアミン 0.1 フェノキシエタノール 0.3 クエン酸 0.01 クエン酸ナトリウム 0.09 香料 適 量 精製水 残 余 (製法)精製水に保湿剤、アルカリを加えた後、L−グ
ルタミン酸、緩衝剤を加える。油溶性成分を油分に溶解
し、水相とホモミキサーで乳化し、O/W型エモリエン
トローションを得る。
【0063】 [処方例17] マスク (配 合 成 分) 配合量(%) ワセリン 6 ベヘニルアルコール 2.5 グリセリン 9 マルチトール液 2 ポリエチレングリコール1500 12 ポリグリセリン変性シリコーン 0.1 スクワラン 11 ベヘニン酸カリウム 2 ヒドロキシステアリン酸コレステリル 0.1 モノイソステアリン酸N−アルキレン(20-30)グリコール 3 2−エチルヘキサン酸セチル 4 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.3 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 2 酸化チタン 1 メタリン酸ナトリウム 0.1 L−アルギニン 0.1 ビタミンEアセテート 0.1 ニンジンエキス 0.1 パラオキシ安息香酸エステル 0.3 ベントナイト 0.5 精製水 残 余 香料 適 量 (製法)精製水に、酸化チタン、グリセリン、マルチト
ール水溶液、ポリエチレングリコール15000、ポリ
グリセリン変性シリコーン、ニンジンエキスを加え十分
に混合する。この混合液に残りの水溶性成分を加えて攪
拌し、水相とする。スクワランにワセリン及びベヘニル
アルコールを混合し、これに残りの油溶性成分を加え攪
拌し、さらに、水相とホモミキサーで乳化し、洗い流し
タイプのマスクを得る。
【0064】 [処方例18] 口紅 (配 合 成 分) 配合量(%) 二酸化チタン 4.5 赤色201号 0.5 赤色202号 2 赤色223号 0.05 セレシン 4 キャンデリラロウ 8 カルナバロウ 2 ヒマシ油 25 イソステアリン酸ジグリセリド 40 POE(25)ポリオキシプロピレン (20)2−テトラデシルエーテル 1 レチノール 1 グリセリン 2 プロピレングリコール 1 ポリグリセリン変性シリコーン 0.5 オクチルメトキシシンナメート 0.01 α−トコフェロール 0.1 精製水 残 余 (製法)二酸化チタン、赤色201号、202号をヒマ
シ油の一部に加えローラーで処理する。赤色223号を
ヒマシ油に溶解する。精製水、グリセリン、プロピレン
グリコールを80℃で均一に溶解する。他の成分を混合
し、顔料部、染料部を加えホモミキサーで均一に分散し
た後、水相を加えホモミキサーで乳化後、型に流し込み
冷却し、口紅を得る。
【0065】 〔処方例19〕 養毛剤、白髪防止剤 (配 合 成 分) 配合量(%) パントテニルエチルエーテル 0.5 β−グリチルレチン酸 0.5 センブリ抽出ペースト 0.5 ニコチン酸アミド 0.5 ビタミンEアセテート 0.5 サンショウエキス 0.1 エタノール 70 ポリグリセリン変性シリコーン 0.5 イソステアリルアルコール 5 ラウリルジメチルアミンオキサイドオレイン酸ナトリウム 0.5 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル付加物) 0.5 精製水 残 余 (製法)エタノールに各成分を添加し、養毛、また白髪
防止効果等を有するヘアケア用エッセンスを得る。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、目的とする薬剤のみを
選択的に効率よく皮膚内のターゲット部位に浸透させ、
有効濃度を長時間にわたり維持することが可能な経皮吸
収促進剤若しくは経皮吸収コントロール剤を提供出来
る。さらに、薬剤と、経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収
コントロール剤とを皮膚外用剤に配合し、安全性が高
く、使用感触のよい皮膚外用剤を提供出来る。本発明の
皮膚外用剤は、薬剤成分を配合した系において薬効とそ
の持続性に優れ、安全性にも優れている。特に皮膚に吸
収されにくい水性薬剤を配合した場合に経皮吸収促進効
果が優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 亨 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 (72)発明者 梁木 利男 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 Fターム(参考) 4C076 AA09 AA12 BB31 CC50 EE27 FF34 4C083 AA082 AA112 AA122 AB032 AB232 AB282 AB352 AB442 AC012 AC022 AC082 AC102 AC112 AC122 AC132 AC172 AC262 AC302 AC342 AC432 AC442 AC472 AC532 AC542 AC582 AC622 AC642 AC662 AC682 AC712 AC792 AC842 AD042 AD092 AD112 AD152 AD161 AD162 AD172 AD252 AD332 AD352 AD432 AD512 AD532 AD552 AD622 AD642 AD662 CC04 CC05 CC13 CC37 DD01 DD05 DD32 DD33 DD41 4C084 AA16 CA62 MA05 MA63 NA11 ZA89

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性ポリグリセリン変性シリコーンか
    らなる経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収コントロール
    剤。
  2. 【請求項2】 トリグリセリン以上のポリグリセリン基
    を有する親水性ポリグリセリン変性シリコーンからなる
    経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収コントロール剤。
  3. 【請求項3】 薬剤と、請求項1または2記載の経皮吸
    収促進剤若しくは経皮吸収コントロール剤を有効成分と
    して含有する皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 水溶性薬剤と、請求項1または2記載の
    経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収コントロール剤を有効
    成分として含有し、さらに水性成分の含有量が全量に対
    して80%以上である水性皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 水/オクタノール分配係数をあらわすlog
    P値2.0以下の水溶性薬剤と、水と、請求項1または
    2記載の経皮吸収促進剤若しくは経皮吸収コントロール
    剤を有効成分として含有する皮膚外用剤。
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