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JP2003183110A - シリコーンゴム系粘膜調整材用接着材 - Google Patents

シリコーンゴム系粘膜調整材用接着材

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Publication number
JP2003183110A
JP2003183110A JP2001387271A JP2001387271A JP2003183110A JP 2003183110 A JP2003183110 A JP 2003183110A JP 2001387271 A JP2001387271 A JP 2001387271A JP 2001387271 A JP2001387271 A JP 2001387271A JP 2003183110 A JP2003183110 A JP 2003183110A
Authority
JP
Japan
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group
carbon atoms
silicone rubber
adhesive
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001387271A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Imakura
貴明 今倉
Mitsuhiro Yamashita
光弘 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Dental Corp
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Dental Corp
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Dental Corp, Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Dental Corp
Priority to JP2001387271A priority Critical patent/JP2003183110A/ja
Publication of JP2003183110A publication Critical patent/JP2003183110A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着直後は強固な接着力を発揮するが、経時
的に接着力が低下して容易に剥離できるようになる義歯
床とシリコーンゴム系粘膜調整材を接着するための接着
材を得る。 【解決手段】 下記一般式(1)、(2)、(2’)及
び(3)で示される構造単位 【化1】 からなり、構造単位(1)、構造単位(2)及び/又は
(2’)、並びに構造単位(3)の構成比が、(1)=
10〜99.99モル%、(2)及び/又は(2’)=
0.5〜0.01モル%、(3)=0〜89.5モル%
である、シロキサンで修飾された(メタ)アクリル系重
合体の有機溶液からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、義歯床とシリコー
ンゴム系粘膜調整材を接着するための接着材に関する。
【0002】
【従来の技術】義歯、特に総義歯の対象患者は高齢者が
多く、歯槽堤は一般に骨吸収が著しく、その単位面積当
たりの負担する咬合力は大きくなる。歯槽堤粘膜も老人
性萎縮により薄くなるので、咬合、咀嚼圧の衝撃は緩和
されずに直接歯槽骨に伝えられることになる。また硬い
レジン義歯床と硬い歯槽骨との間に挟まれた薄い粘膜は
咬合する度に絞められて傷つき、痛みを発することにな
る。
【0003】この様な難症例では、通常用いられる(メ
タ)アクリル系樹脂のみでレジン義歯床を製作しただけ
では、義歯の維持、安定、及び支持によい結果が得られ
ない。そのためレジン義歯床の粘膜面を適度に弾性を有
する材料で裏打ち(裏装)し、失われた顎堤粘膜の粘弾
性を補い、咬合時の衝撃を緩和するクッション性を与え
る必要がある。
【0004】このような裏装材としては、50℃までの
室温でハイドロシリレーション反応により硬化する室温
硬化型シリコーンゴム系のものが優れた裏装材として用
いられている。しかし、シリコーンゴム系裏装材は義歯
床である(メタ)アクリル系樹脂との接着性に劣るとい
う欠点があった。そこで、この義歯床である(メタ)ア
クリル系樹脂と、裏装材であるシリコーンゴム系材料と
の接着材が幾つか開発されており、側鎖にシリル基を有
する特定のアクリル系共重合体を適当な揮発性有機溶媒
に溶解させたものが知られている。
【0005】例えば、(メタ)アクリル酸アルキルと
(メタ)アクリル酸ジメチルビニルシリルアルキルエス
テルとの共重合体を用いたアクリル系共重合体(特開平
2−43209号公報)や(メタ)アクリル酸アルキル
と(メタ)アクリル酸ジメチルハイドロジェンシリルア
ルキルエステルとの共重合体を用いたアクリル系共重合
体(特開平4−68007号公報)等が開発されてい
る。
【0006】また、側鎖にSiH反応点を有するポリオ
ルガノシロキサン基を有するシロキサンで修飾されたア
クリル系ランダム共重合体(特許第3105733号、
特許第3107702号)が開発されている。ここで、
上記シロキサンで修飾されたアクリル系ランダム共重合
体は、SiH反応点を有するポリオルガノシロキサン基
の割合が、0.1〜90モル%の極めて広範な範囲にな
っており、具体的に示されているもののうち該値が最も
小さいものは0.9モル%でしかない。
【0007】しかして、これらの側鎖にシリル基を有す
るアクリル系ランダム共重合体を用いた接着材は、20
〜30℃程度の低温で、且つ数分間で、アクリル系樹脂
とシリコーンゴム系材料とを強固に接着することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した義歯床とシリ
コーンゴム系材料とからなる裏装材との接着に用いられ
ている接着材は、長期間(望ましくは半永久的に)シリ
コーンゴムと、(メタ)アクリル系樹脂とを強固に接着
させたままでおくことを目的としており、その接着力は
できるだけ強く、また、該接着力は良好に維持されるよ
うに設計されている。
【0009】ところで、歯科用の裏装材の中には、最初
は(メタ)アクリル系樹脂からなる義歯床に強固に接着
させることが必要であるものの、一定期間口腔内で使用
した後には、該義歯床から剥がさなければならないもの
がある。具体的には、使用していた義歯の適合が悪くな
り、これに起因して口腔粘膜に潰瘍や炎症が生じている
場合において、義歯修理の前段階で口腔粘膜の治療用と
して1週間〜数週間の短期間暫間的に使用される裏装材
であり、一般に粘膜調整材と呼ばれている。
【0010】この粘膜調整材は、その目的からして、よ
り高い柔軟性が必要とされ、アクリレート系ポリマーか
らなるものの他に、前記一般的な裏装材と同様にハイド
ロシリレーション反応による硬化性組成物を硬化させて
なるシリコーンゴム系材料からなるもの(シリコーンゴ
ム系粘膜調整材)が使用されている。ところが、これら
シリコーンゴム系粘膜調整材を、前記側鎖にシリル基を
有する高分子からなる接着材を用いて義歯床に接着した
場合、接着直後より該義歯床に非常に強固に接着し、そ
の接着力は使用期間中においても良好に保持されるた
め、使用期間終了後において両者を剥離させようとして
も容易には剥離しないことが多かった。したがって、研
削によってシリコーンゴムを除去する手間がかかった
り、削りかすが多量に発生して衛生的でない等の問題が
生じていた。
【0011】また、前記従来から使用されている側鎖に
シリル基を有する高分子からなる接着材において、該高
分子の濃度と接着力との関係を調べてみると、ある濃度
以上ではシリコーンゴムの強度以上の接着力(この場
合、シリコーンゴムの凝集破壊となる)が得られるもの
の、その濃度以下では急激に接着力が低下する傾向が見
られた。したがって、上記シリコーンゴム系粘膜調整材
の義歯床への接着力を、該接着材に含まれる接着性成分
の濃度調製で制御することは極めて困難であった。
【0012】そこで、1)接着直後は強固な接着力を発
揮するが、数日〜数週間経過後は接着力が低下して容易
に剥離でき、且つ、2)接着力の制御が容易である、義
歯床とシリコーンゴム系粘膜調整材とを接着するための
接着剤の開発することが望まれていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
克服すべく鋭意検討を重ねたところ、特定の構造を有す
る、シロキサンで修飾された(メタ)アクリル系重合体
を接着成分とする接着材を用いることにより、上記課題
を克服できることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0014】即ち、本発明は、下記一般式(1)、
(2)、(2’)及び(3)で示される構造単位
【0015】
【化2】
【0016】〔式中、R、R、R13はそれぞれ水
素原子、メチル基、又はエチル基を、Rは炭素数1〜
13のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基を、
〜R10及びR15〜R21はそれぞれ炭素数1〜
6のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基を、R
11、R12及びR22はそれぞれ水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基を、
14は主鎖中にエーテル結合もしくはエステル結合を
有してもよい炭素数2〜20の不飽和炭化水素基を、A
は主鎖中にエーテル結合もしくはエステル結合を有して
もよい炭素数2〜20の2価の炭化水素基を、c、dは
それぞれ平均繰り返し単位数を示し、cは1〜100、
dは0〜100の整数であり、且つ10≦c+d≦10
0、0≦d/c≦10である。〕からなり、構造単位
(1)、構造単位(2)及び/又は(2’)、並びに構
造単位(3)の構成比が、(1)=10〜99.99モ
ル%、(2)及び/又は(2’)=0.5〜0.01モ
ル%、(3)=0〜89.5モル%で、重量平均分子量
が5000〜1000000である、シロキサンで修飾
された(メタ)アクリル系重合体の有機溶液からなるシ
リコーンゴム系粘膜調整材用接着材である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明において使用される、シロ
キサンで修飾された(メタ)アクリル系重合体(以下、
シロキサン修飾(メタ)アクリル系重合体と略する)
は、接着成分として通常使用されるシロキサン修飾(メ
タ)アクリル系重合体と比較して、側鎖であるハイドロ
シリレーション反応の反応性官能基を有するシロキサン
部分の割合が極めて小さいことを特徴とする。この部分
の割合を小さくすることで、前記した義歯床とシリコー
ンゴム系粘膜調整材の接着に必要とされる、接着直後は
強固な接着力を発揮するが、数日〜数週間経過後は接着
力が低下して容易に剥離できる性質を発現させることが
でき、またその接着力の制御も容易に行なうことができ
る。
【0018】本発明において使用されるシロキサン修飾
(メタ)アクリル系重合体は、下記式(1)、(2)、
(2’)、及び(3)で表される構造単位
【0019】
【化3】
【0020】〔式中、R、R、R13はそれぞれ水
素原子、メチル基、又はエチル基を、Rは炭素数1〜
13のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基を、
〜R10及びR15〜R21はそれぞれ炭素数1〜
6のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基を、R
11、R12及びR22はそれぞれ水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基を、
14は主鎖中にエーテル結合もしくはエステル結合を
有してもよい炭素数2〜20の不飽和炭化水素基を、A
は主鎖中にエーテル結合もしくはエステル結合を有して
もよい炭素数2〜20の2価の炭化水素基をc、dはそ
れぞれ平均繰り返し単位数を示し、cは1〜100、d
は0〜100の整数であり、且つ10≦c+d≦10
0、0≦d/c≦10である〕からなり、構造単位
(1)、構造単位(2)及び/又は(2’)、並びに構
造単位(3)の構成比が、(1)=10〜99.99モ
ル%、(2)及び/又は(2’)=0.50〜0.01
モル%、(3)=0〜89.50モル%である。
【0021】上記式(1)、(2)、(2’)、及び
(3)中のR、R、R13は、それぞれ水素原子、
メチル基及びエチル基の中から選ばれるものであり、原
料入手のしやすさ、共重合体の合成のしやすさ、特に原
料単量体{(メタ)アクリレート化合物}の共重合反応
性の点から水素原子、メチル基又はこれらを併用した混
合系が好ましい。
【0022】Rは、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチ
ル基、トリデシル基等の炭素数1〜13のアルキル基及
びフェニル基、ベンジル基、ナフチル基等の炭素数6〜
14のアリール基の中から選ばれるものであり、メチル
基、エチル基、n−プロピル基等の低級アルキル基が最
適であり、これらの内から選ばれる一種又は二種以上の
基を併用した混合系が好ましい。
【0023】R〜R10及びR15〜R21はそれぞ
れメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ヘキシル
基等の炭素数1〜6のアルキル基及びフェニル基、ベン
ジル基、ナフチル基等の炭素数6〜14のアリール基の
中から選ばれるものであり、合成原料であるSiH反応
点を有するオルガノ(ポリ)シロキサンの合成、入手の
しやすさからメチル基、フェニル基又はこれらを併用し
た混合系が好ましい。
【0024】また、R11、R12及びR22は、それ
ぞれ水素原子、R〜R10と同種のものが例示される
炭素数1〜6のアルキル基及び炭素数6〜14のアリー
ル基であり、合成原料であるSiH反応点を有するオル
ガノ(ポリ)シロキサンの合成、入手のしやすさ、得ら
れる共重合体の反応性の高さからメチル基、フェニル基
又はこれらを併用した混合系が好ましい。
【0025】またR14はビニル基、アリル基、1−ブ
テニル基、9−デセニル基、2−(2−(2−(2−プ
ロペニルオキシ)エトキシ)エトキシ)エチル基、2−
(3−ブテノイルオキシ)エチル基、オレイル基等の炭
素数2〜20の不飽和炭化水素基である。
【0026】Aは主鎖中にエーテル結合もしくはエステ
ル結合を有してもよい炭素数2〜20の2価の炭化水素
基であり、合成のしやすさからエーテル結合もしくはエ
ステル結合を有してもよい炭素数3〜10の2価の炭化
水素基が好ましい。具体的には下記の炭化水素基が例示
される。
【0027】
【化4】
【0028】一般式(2)又は(2’)中のc、dは、
シロキサンユニットの平均繰り返し単位数を示し、1≦
c≦100、0≦d≦100を満たす整数であり、且つ
10≦c+d≦100、0≦d/c≦10の範囲から選
択される。接着剤としての反応性の点から、オルガノ
(ポリ)シロキサン基1単位中にSiH基を3個以上持
つようにcを選ぶことがより好ましい。
【0029】構造単位(1)、構造単位(2)及び/又
は(2’)、並びに構造単位(3)の構成比が、(1)
=10〜99.99モル%、(2)及び/又は(2’)
=0.5〜0.01モル%、(3)=0〜89.5モル
%となるように選択される。好ましくは(1)=50〜
99.99モル%、(2)及び/又は(2’)=0.1
0〜0.01モル%、(3)=0〜49.90モル%と
なるように選択される。尚、各構造単位は、前記一般式
で表される範疇の構造単位を用いる限り各々一種の単位
のみならず複数の単位から構成されていてもよい。
【0030】本発明では、全体に占める構造単位(2)
及び/又は(2’)の割合が上記範囲であることが極め
て重要である。すなわち、構造単位(2)及び/又は
(2’)は、側鎖としてハイドロシリレーション反応の
反応性官能基を有するシロキサン部分を有する構造単位
であり、この構造単位の割合を前記特定の狭い範囲とす
ることにより、得られるシロキサン修飾(メタ)アクリ
ル系重合体を、シリコーンゴム系粘膜調整材に求められ
る性状、すなわち、接着直後は義歯床とシリコーンゴム
系粘膜調整材とを強固に接着させるが、その強固な接着
力は経時的に徐々に低下し数日〜数週間経過後には該シ
リコーンゴム系粘膜調整材を容易に剥離できる程度に低
下させることができるものとすることが可能になる。
【0031】ここで、上記構造単位(2)及び/又は
(2’)の割合が0.10モル%を越える場合、義歯床
とシリコーンゴム系粘膜調整材との接着力は強固になり
過ぎ、それは義歯の使用期間中においても良好に保持さ
れ、使用後においてシリコーンゴム系粘膜調整材を義歯
床から剥離させるのが難しくなる。他方、構造単位
(2)及び/又は(2’)の割合が0.01モル%未満
の場合、共重合体中に占める(ポリ)オルガノシロキサ
ン部分の割合が小さくなり、シリコーンゴム系粘膜調整
材とのなじみが悪くなるため、シリコーンゴムとの接着
力が充分でなくなる。
【0032】また、構造単位(1)の割合が10モル%
未満の場合、残りの構造単位(2)又は(2’)、構造
単位(3)中の構造単位(3)の割合が大きくなる。そ
の結果、過剰に存在する不飽和結合が被着体である室温
硬化性(ハイドロシリレーション反応硬化性)シリコー
ンの硬化反応を阻害し、接着材として充分に作用しなく
なる。
【0033】これらの共重合体の重量平均分子量は50
00〜1000000であり、この範囲になるように
c、d、構造単位(1)、(2)、(2’)、及び
(3)の共重合比、それらの総重合数が決定される。
【0034】更には、義歯床のアクリル系樹脂、シリコ
ーンゴム部分との相溶性、反応性、また合成のしやすさ
より、(ポリ)オルガノシロキサン部分の分子量と(メ
タ)アクリル重合体部分の分子量との比が1:40〜4
00となるような組み合わせを選ぶのが好ましい。
【0035】尚、(ポリ)オルガノシロキサン部分と
は、有機基を持ったSiO骨格部分のことをさし、R
〜R12又はR15〜R22、c、dによって決定され
る部分をさす。また、(メタ)アクリル重合体部分と
は、ポリ(メタ)アクリレート骨格部分のことをさし、
共重合体中の(ポリ)オルガノシロキサン部分以外の部
分であり、R〜R、R13、R14、A、構造単位
(1)、構造単位(2)及び/又は(2’)、並びに構
造単位(3)の数によって決定される部分をさす。
【0036】前記式(1)、(2)、(2’)、及び
(3)で表される構造単位のうち、R 、R、R13
としては水素原子又はメチル基から選ばれた基であり、
としてはメチル基、エチル基等のアルキル基であ
り、R〜R12、及びR15〜R22としてはメチル
基であり、R14としてはAの2価のアルキレン基に対
応する不飽和炭化水素基であり、Aとしてはプロピレン
基、ブチレン基、デシレン基等の2価のアルキレン基で
あり、c、dは、10≦c+d≦100、0≦d/c≦
10となるように選択される1≦c≦100、0≦d≦
100の整数であり、構造単位(1)、構造単位(2)
及び/又は(2’)、並びに構造単位(3)の構成比
は、(1)=50〜99.99モル%、(2)及び/又
は(2’)=0.10〜0.01モル%、(3)=0〜
49.90モル%であり、重量平均分子量が50000
〜600000のものが、合成原料の入手の容易さ、及
び義歯床とシリコーンゴム系粘膜調整材との接着に求め
られる前記接着特性をより良好に発現させることがで
き、またその接着力の制御も格別に容易であることから
好ましい。
【0037】本発明におけるシロキサン修飾(メタ)ア
クリル系重合体の代表的なものを、構造単位の構造と、
その平均繰り返し単位数で具体的に示せば、
【0038】
【化5】
【0039】
【化6】
【0040】
【化7】
【0041】
【化8】
【0042】(ただし、Phはフェニル基を示す)等が
挙げられる。これらの重合体は、一般に白色粉末状固体
である。
【0043】尚、上記共重合体及び後述する実施例、比
較例に用いられる共重合体中の構造単位並びにシロキサ
ンユニットの結合順序は全く任意であり、構造式中に示
される繰り返し単位数は単に各構造単位並びに各シロキ
サンユニットの平均の総量を示すに過ぎない。
【0044】上記式(1)、(2)、(2’)、及び
(3)で表される構造単位からなるシロキサン修飾(メ
タ)アクリル系重合体は、特許第3105733号及び
特許第3107702号に記載された方法に準じて容易
に製造することができる。
【0045】本発明における、上記シロキサン修飾(メ
タ)アクリル系重合体の配合量は、有機溶媒100重量
部に対して、0.1〜20重量部が好ましい。粘性が低
く、より良好な操作性を有することから0.1〜10重
量部とすることがさらに好ましい。
【0046】有機溶媒は、上記接着成分を可溶なもので
あれば公知のものが何ら制限なく使用できる。具体的に
例示すると、ヘキサン、ヘプタン、ペンタン等の炭化水
素化合物、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化
炭化水素化合物、トルエン、キシレン等の芳香族化合
物、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノー
ル、1−ブタノール、2−ブタノール等のアルコール化
合物、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、t−ブ
チルメチルエーテル等のエーテル化合物、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
化合物、ぎ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プ
ロピル、酢酸イソプロピル等のエステル化合物等が挙げ
られる。
【0047】これらの有機溶媒は単独で、もしくは数種
類のものを混合して用いることができる。
【0048】本発明の接着材は、義歯床とシリコーンゴ
ム系粘膜調整材との接着材として使用される。ここで、
義歯床は、(メタ)アクリル系樹脂で構成されているの
が一般的である。(メタ)アクリル系樹脂は、(メタ)
アクリル酸又は(メタ)アクリル酸エステルを含む重合
性単量体を重合して得られる樹脂であり、公知のものが
制限なく使用できる。
【0049】シリコーンゴム系粘膜調整材は、シリコー
ンゴムと称されるオルガノポリシロキサンの重合体から
なるものであり、ハイドロシリレーション反応による硬
化性組成物を硬化させて得られるものである。これらシ
リコーンゴム系粘膜調整材は、通常、弾性歪みが20%
以上、永久歪みが0.5%以上、ショアA硬度が15以
下であり極めて柔軟な性状を呈している。
【0050】本発明の効果をより顕著に発揮させるうえ
では、上記ハイドロシリレーション反応による硬化性組
成物は、(A)末端に炭素−炭素不飽和結合を持つ有機
基を分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキ
サン、(B)ケイ素原子に直接結合している水素原子が
分子中に3個存在するオルガノハイドロジエンポリシロ
キサン、及び(C)シリコーン樹脂系充填材及び/また
はシリカ系充填材(D)ヒドロシリル化触媒からなるも
のを用いるのが好ましい。このハイドロシリレーション
反応による硬化性組成物には、その弾性率をより小さく
する観点から、(B’)ケイ素原子に直接結合している
水素原子が分子中に1個又は2個存在するオルガノハイ
ドロジエンポリシロキサンがさらに配合されているのが
より好ましい。
【0051】上記ハイドロシリレーション反応硬化性組
成物において、成分(A)と成分(B)との量比は、成
分(A)の末端炭素−炭素不飽和結合の総数に対する成
分(B)のケイ素原子に結合している水素原子の総数の
比で表して0.2〜2、特に、0.3〜1となる量比で
あるのが好適である。また、成分(B’)を共存させる
組成物においては、成分(A)、成分(B)及び成分
(B’)の量比は、成分(A)の末端炭素−炭素不飽和
結合の総数に対する成分(B)及び成分(B’)のケイ
素原子に結合している水素原子の総数の比で表して0.
7〜5、特に、0.7〜2となる量比であるのが好適で
ある。
【0052】また、成分(C)の配合量は補強用充填材
としてとしての効果が充分に発揮できる量であれば特に
制限されないが、ペーストの操作性等の観点から、成分
(A)100重量部に対して1〜300重量部であるの
が好適である。
【0053】さらに、成分(D)の配合量は、ハイドロ
シリレーション反応が充分に進行する量であれば特に制
限されない。具体的には、成分(C)が白金系触媒の場
合であれば、白金量として成分(A)、成分(B)及び
必要に応じて配合される成分(B’)の合計量に対して
0.1〜1000ppmの範囲が好ましい。
【0054】なお、これらシリコーンゴム系粘膜調整材
の各成分の詳細は、例えば特開2001−79020等
に記載されているとおりである。
【0055】本発明の接着材を用いて義歯床とシリコー
ンゴム系粘膜調整材とを接着させる具体的な操作方法
は、(メタ)アクリル系樹脂製の義歯床の粘膜面側に接
着材を塗布し、溶媒を蒸発させ、その上にシリコーンゴ
ム系粘膜調整材に硬化するハイドロシリレーション反応
による硬化性組成物からなるシリコーンペーストを盛
り、硬化させる方法により行われる。この場合、上記シ
リコーンペーストの硬化に併せて、シリコーンゴム系粘
膜調整材は義歯床に接着していき、硬化終了時には接着
は完了している。
【0056】本発明の接着剤は、本発明の効果を阻害し
ない範囲であれば、着色剤、香料、(メタ)アクリレー
ト樹脂等の添加材を含有していてもよい。
【0057】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するための実施例
を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。以下の実施例及び比較例において試験に供した
各材料の構造式を以下に示す。 1)シロキサン修飾(メタ)アクリル系重合体 共重合体
【0058】
【化9】
【0059】構造単位(1)=99.95モル%、構造
単位(2)=0.05モル%、重量平均分子量=410
000。 共重合体
【0060】
【化10】
【0061】構造単位(1)=99.95モル%、構造
単位(2’)=0.05モル%、重量平均分子量=41
0000。 共重合体
【0062】
【化11】
【0063】構造単位(1)=99.98モル%、構造
単位(2)=0.02モル%、重量平均分子量=410
000。 共重合体
【0064】
【化12】
【0065】構造単位(1)=99.70モル%、構造
単位(2)=0.30モル%重量平均分子量=4200
00。 共重合体
【0066】
【化13】
【0067】構造単位(1)=99.90モル%、構造
単位(2)=0.10モル%重量平均分子量=1100
00。 共重合体
【0068】
【化14】
【0069】構造単位(1)=99.00モル%、構造
単位(2)=1.00モル% 重量平均分子量=110000。 これらの共重合体は以下に示す方法で合成して得た。
【0070】共重合体の合成法 フラスコにメチルメタクリレートを50g、アリルメタ
クリレートを0.03g、アゾビスイソブチロニトリル
を0.18g、トルエンを100mlを入れ、窒素をバ
ブリングしながら70℃に加熱攪拌してメチルメタクリ
レートとアリルメタクリレートの2000対1(モル
比)共重合比の共重合体を得た。
【0071】フラスコに、下記構造を有するSiHシロ
キサン1を0.07g、トルエンを300ml、白金1
000ppmに調節した白金/ジビニルシロキサン錯体
溶液を0.33g入れ、窒素をバブリングしながら80
℃に加熱、攪拌する。上述の方法で合成したメチルメタ
クリレートとアリルメタクリレートの2000対1(モ
ル比)共重合比の共重合体5gをトルエン100mlに
溶解した溶液を1時間かけて滴下する。その後、滴下終
了後更に6時間加熱、攪拌し、トルエンを減圧除去後、
メタノール/エタノール混合溶媒で過剰のSiHシロキ
サン1を洗浄した後、濾別、乾燥し、共重合体を得
た。SiHシロキサン1
【0072】
【化15】
【0073】共重合体の合成法 下記構造を有するSiHシロキサン2と、上述の方法で
合成したメチルメタクリレートとアリルメタクリレート
の共重合比2000対1(モル比)の共重合体を用いて
共重合体の合成と同様の方法で合成を行ない、共重合
体を得た。SiHシロキサン2
【0074】
【化16】
【0075】共重合体の合成法 フラスコにメチルメタクリレートを50g、アリルメタ
クリレートを0.02g、アゾビスイソブチロニトリル
を0.18g、トルエンを100mlを入れ、窒素をバ
ブリングしながら70℃に加熱攪拌してメチルメタクリ
レートとアリルメタクリレートの4000対1(モル
比)共重合比の共重合体を得た。
【0076】SiHシロキサン1と、上述の方法で合成
したメチルメタクリレートとアリルメタクリレートの共
重合比4000対1(モル比)の共重合体を用いて共重
合体の合成と同様の方法で合成を行ない、共重合体
を得た。
【0077】共重合体の合成法 フラスコにメチルメタクリレートを50g、アリルメタ
クリレートを0.18g、アゾビスイソブチロニトリル
を0.18g、トルエンを100mlを入れ、窒素をバ
ブリングしながら70℃に加熱攪拌してメチルメタクリ
レートとアリルメタクリレートの330対1(モル比)
共重合比の共重合体を得た。
【0078】SiHシロキサン1と、上述の方法で合成
したメチルメタクリレートとアリルメタクリレートの共
重合比330対1(モル比)の共重合体を用いて共重合
体の合成と同様の方法で合成を行ない、共重合体を
得た。
【0079】共重合体の合成法 フラスコにメチルメタクリレートを50g、アリルメタ
クリレートを0.06g、アゾビスイソブチロニトリル
を0.51g、トルエンを100mlを入れ、窒素をバ
ブリングしながら70℃に加熱攪拌してメチルメタクリ
レートとアリルメタクリレートの1000対1(モル
比)共重合比の共重合体を得た。
【0080】SiHシロキサン1と、上述の方法で合成
したメチルメタクリレートとアリルメタクリレートの共
重合比1000対1(モル比)の共重合体を用いて共重
合体の合成と同様の方法で合成を行ない、共重合体
を得た。
【0081】共重合体の合成法 フラスコにメチルメタクリレートを50g、アリルメタ
クリレートを0.63g、アゾビスイソブチロニトリル
を0.51g、トルエンを100mlを入れ、窒素をバ
ブリングしながら70℃に加熱攪拌してメチルメタクリ
レートとアリルメタクリレートの100対1(モル比)
共重合比の共重合体を得た。
【0082】SiHシロキサン1と、上述の方法で合成
したメチルメタクリレートとアリルメタクリレートの共
重合比100対1(モル比)の共重合体を用いて共重合
体の合成と同様の方法で合成を行ない、共重合体を
得た。 2)シリコーンゴム系粘膜調整材 ハイドロシリレーション反応による硬化性組成物として
以下に示すA、B2種類のペーストを調製した。これら
は同量づつ混練することにより室温で硬化し、シリコー
ンゴムとなる。 ・Aペースト: 下記式で表わされるα,ω−ジビニルポリジメチルシロ
キサン(ME91;GE東芝シリコーン製) 100重
量部
【0083】
【化17】 シリカ微粉;トクヤマ製レオロシールMT−10、粒径
0.01μm
【0084】100重量部 白金/ビニルシロキサン錯体溶液(白金含有率3%)
0.5重量部 ・Bペースト: 前記α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサン(ME9
1;GE東芝シリコーン製) 100重量部 前記SiHシロキサン1(KF9901;信越化学製)
0.3重量部 下記式で表わされるSiHシロキサン(TSL958
6;GE東芝シリコーン製) 2.0重量部
【0085】
【化18】 シリカ微粉;トクヤマ製レオロシールMT−10、粒径
0.01μm
【0086】100重量部 また、実施例及び比較例において、評価した各種物性
は、次の方法により測定した。 1)接着性の評価 表面を800番の耐水研磨紙で注水下研磨した義歯床用
レジン板(GC製アクロン)に、調製した接着材溶液を
筆で塗布した。乾燥後、ペーストAとペーストBの等量
混合物を、接着材溶液を塗布したアクロン板上に盛り付
けた。その後、37℃水中で5分間放置して硬化させ、
シリコーンゴムとした。硬化反応終了後、スパチュラを
用いて、アクロン板とシリコーンゴムの界面から剥離さ
せようとし、そのときの破壊の様子を観察し評価した。
評価点は以下の判定に従い◎〜×で評価した。すべてシ
リコーンゴムの凝集破壊である◎が最も優れている。
【0087】◎:全てシリコーンゴムの凝集破壊 ○:凝集破壊と界面破壊の混合破壊 △:界面破壊(剥離時に抵抗感がある) ×:界面破壊(全く接着していない) 2)除去性の評価 接着性の評価方法と同様の手順で調製したサンプルを、
熱衝撃試験機(トーマス社製)にて4℃と60℃の恒温
水に各1分間ずつ交互に浸漬するサイクルを1000回
行った。(なお、この1000回の熱サイクルは、ケー
スにより差があるが、ほぼ、平均的な粘膜調整材の使用
期間に相当する。)その後、上記と同様に、アクロン板
とシリコーンゴムの剥離状態を評価した。評価点は、接
着性とは逆順に以下の判定に従い◎から×で評価した。
除去性は剥離時に抵抗感がある界面破壊(評価◎)が最
も優れている。
【0088】◎:界面破壊(剥離時に抵抗感がある) ○:界面破壊(全く接着していない) △:凝集破壊と界面破壊の混合破壊 ×:全てシリコーンゴムの凝集破壊 実施例1 酢酸エチル100重量部に対して、シロキサン修飾(メ
タ)アクリル共重合体として共重合体1.0重量部を
添加、混合して溶液状の本発明のシリコーンゴム系粘膜
調整材用接着剤を調製した。
【0089】調製した接着剤を用いて接着性及び除去性
を評価したところ、ともに◎であり粘膜調整材用接着剤
として好適に使用できることが明らかになった。
【0090】実施例2〜5 表1に示す組成とする他は実施例1と同様にしてシリコ
ーンゴム系裏装材用接着剤を調製し、評価を行った。
【0091】それらの結果を表1に示した。いずれのシ
リコーンゴム系粘膜調整材用接着剤を用いた場合におい
ても接着性及び除去性ともに良好であった。
【0092】実施例6,7 表1に示す濃度とする他は実施例1と同様にしてシリコ
ーンゴム系裏装材用接着剤を調製し、評価を行った。
【0093】それらの結果を表1に示した。いずれのシ
リコーンゴム系粘膜調整材用接着剤を用いた場合におい
ても接着性及び除去性ともに良好であり、本接着剤は幅
広い濃度領域で好適な接着力を実現できることがわかっ
た。
【0094】比較例1(シロキサン修飾(メタ)アクリ
ル共重合体を含まない場合) 酢酸エチルを用いて接着性を評価したところ、初期段階
で全く接着しなかった。
【0095】比較例2(共重合比が範囲外である場合) 酢酸エチル100重量部に対して、シロキサン修飾(メ
タ)アクリル共重合体として共重合体1.0重量部を
添加、混合して接着材を調製した。
【0096】この接着材を用いて実施例1と同様にして
接着力と接着耐久性を評価したところ、接着性は良好で
あったが、熱衝撃試験付加後もシリコーンゴムを除去す
る事が困難であり、粘膜調整材用接着材として好適に使
用できないことが明らかであった。 比較例3 表1に示す濃度とする他は比較例2と同様にして接着材
を調製し、評価を行った。
【0097】それらの結果を表1に示した。シロキサン
修飾(メタ)アクリル共重合体は、非常に狭い濃度範
囲中にありながらその接着性、除去性ともに大きく変化
している。すなわち、この共重合体を用いると、その接
着力制御が容易でなく粘膜調整材用接着材として好適に
使用できないことが判った。として好適に使用できない
ことが判った。
【0098】
【表1】
【発明の効果】本発明のシリコーンゴム系粘膜調整材用
接着材を用いて義歯床とシリコーンゴム系粘膜調整材を
接着させると、義歯床と接着直後は強固な接着力を発揮
するが、数日〜数週間経過後は接着力が低下して容易に
義歯床から剥離できる。また、好適に使用できる濃度範
囲が広く接着力の制御が容易であり、シリコーンゴム系
粘膜調整材用接着材として極めて好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C089 AA10 BE03 BE11 CA02 CA08 4J040 DF021 GA29 GA30 HA306 KA14 KA42 LA06 NA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)、(2)、(2’)及
    び(3)で示される構造単位 【化1】 〔式中、R、R、R13はそれぞれ水素原子、メチ
    ル基、又はエチル基を、Rは炭素数1〜13のアルキ
    ル基又は炭素数6〜14のアリール基を、R〜R10
    及びR15〜R21はそれぞれ炭素数1〜6のアルキル
    基又は炭素数6〜14のアリール基を、R11、R12
    及びR22はそれぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキ
    ル基又は炭素数6〜14のアリール基を、R14は主鎖
    中にエーテル結合もしくはエステル結合を有してもよい
    炭素数2〜20の不飽和炭化水素基を、Aは主鎖中にエ
    ーテル結合もしくはエステル結合を有してもよい炭素数
    2〜20の2価の炭化水素基を、c、dはそれぞれ平均
    繰り返し単位数を示し、cは1〜100、dは0〜10
    0の整数であり、且つ10≦c+d≦100、0≦d/
    c≦10である。〕からなり、構造単位(1)、構造単
    位(2)及び/又は(2’)、並びに構造単位(3)の
    構成比が、(1)=10〜99.99モル%、(2)及
    び/又は(2’)=0.5〜0.01モル%、(3)=
    0〜89.5モル%で、重量平均分子量が5000〜1
    000000である、シロキサンで修飾された(メタ)
    アクリル系重合体の有機溶液からなるシリコーンゴム系
    粘膜調整材用接着材。
  2. 【請求項2】シリコーンゴム系粘膜調整材が、(A)末
    端に炭素−炭素不飽和結合を持つ有機基を分子中に少な
    くとも2個有するオルガノポリシロキサン、(B)ケイ
    素原子に直接結合している水素原子が分子中に3個存在
    するオルガノハイドロジエンポリシロキサン、及び
    (C)シリコーン樹脂系充填材及び/またはシリカ系充
    填材(D)ヒドロシリル化触媒からなるハイドロシリレ
    ーション反応による硬化性組成物を硬化させて得たもの
    である請求項1記載のシリコーンゴム系粘膜調整材用接
    着材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007106724A3 (en) * 2006-03-13 2007-12-21 3M Innovative Properties Co Dry apply adhesive graphic films
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