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JP2003180748A - 不織布製ターゲットテープおよびこれを用いた吸収性物品 - Google Patents

不織布製ターゲットテープおよびこれを用いた吸収性物品

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Publication number
JP2003180748A
JP2003180748A JP2001383658A JP2001383658A JP2003180748A JP 2003180748 A JP2003180748 A JP 2003180748A JP 2001383658 A JP2001383658 A JP 2001383658A JP 2001383658 A JP2001383658 A JP 2001383658A JP 2003180748 A JP2003180748 A JP 2003180748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target tape
short fibers
absorbent article
woven
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001383658A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomotaka Kamoto
智香 加本
Hiroshi Ono
浩 大野
Tomotsugu Matsui
智嗣 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2001383658A priority Critical patent/JP2003180748A/ja
Publication of JP2003180748A publication Critical patent/JP2003180748A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファスニングテープとしての面ファスナーフ
ック部材との剥離強さを大きくするとともに、繰り返し
止着脱後の前記剥離強さの低下を抑制した不織布製ター
ゲットテープおよびこれを用いた吸収性物品を提供す
る。 【解決手段】 吸収性物品に固着されたファスニングテ
ープ17としての面ファスナーフック部材に係合する不
織布製ターゲットテープ19である。該不織布製ターゲ
ットテープが、多数の熱融着性短繊維からなるウエッブ
に、高温エアーを吹き付けて該繊維同士を高密度に交絡
させて熱融着してなるエアスルー不織布である。該不織
布の坪量が17〜50g/mである。該不織布の短繊
維の繊度が0.5〜8デニールである。該不織布製ター
ゲットテープを用いた吸収性物品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不織布製ターゲッ
トテープおよびこれを用いた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】現在市場に提供されている吸収性物品と
しての使い捨ておむつは、図1に示すように、透液性の
トップシート3と不透液性のバックシート5と、これら
の間に介装される保液性の吸収体(図示無し)とが積層
されてなる略三層構造のおむつ本体1からなる。そし
て、このおむつ本体1は、大まかには使用者が装着した
際に当該使用者の腹部にあてがわれる前身頃11および
背部にあてがわれる後身頃13とに大別される。この後
身頃13の両側端は、これより側方に延出する左右一対
のサイドフラップ15を備えている。そして、これらサ
イドフラップ15を、使用者の身体の脇部から腹部へそ
れぞれ回り込ませた後、当該サイドフラップ15先端部
のトップシート面を前記前身頃11のバックシート面に
止着して、当該使い捨ておむつを身体に固定するように
なっている。
【0003】この止着は、前記サイドフラップ15先端
部に貼着されたファスニングテープ17としての面ファ
スナーフック部材と、前身頃11のバックシート面に貼
着されたターゲットテープ19としての面ファスナール
ープ部材とを係合させて行っている。そして、最近で
は、前記面ファスナーループ部材に代えて、ターゲット
テープ19にスパンボンド不織布を適用してコスト削減
を図る改善がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このス
パンボンド不織布は、溶融した繊維を高速で紡糸してな
る長繊維を堆積捕集して形成されるため、長繊維同士は
多数のループを形成する程には交絡していない。このた
め、このターゲットテープ19にファスニングテープ1
7を係合させようとしても、ターゲットテープにおける
長繊維同士の交絡によるループは少ないので、ファスニ
ングテープ17のフックは前記交絡によるループに係合
し難い。よって、スパンボンド不織布製ターゲットテー
プ19のファスニングテープ17との剥離強さは低く、
必要剥離強さの低い乳幼児用使い捨ておむつの使用にも
耐え難い。
【0005】また、通常、1回の止着作業できっちりと
おむつを装着するのは難しく、実際には、おむつをちょ
うど良い締め加減にすべく、ファスニングテープ17と
ターゲットテープ19との止着脱を何度か繰り返しなが
らおむつを装着している。しかし、この止着脱を繰り返
すと、ターゲットテープ19の不織布繊維の破断や交絡
の外れなどが生じて繰り返し止着脱後には前記剥離強さ
は更に低下してしまい、装着後に必要剥離強さを達成す
ることは更に困難であった。
【0006】本発明はかかる従来の課題に鑑みて成され
たもので、ファスニングテープとしての面ファスナーフ
ック部材との剥離強さを大きくするとともに、繰り返し
止着脱後の前記剥離強さの低下を抑制した不織布製ター
ゲットテープおよびこれを用いた吸収性物品を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す発明は、面ファスナーフック部材に
係合する不織布製ターゲットテープであって、該不織布
製ターゲットテープが、多数の熱融着性短繊維からなる
ウエッブに、高温エアーを吹き付けて該繊維同士を高密
度に交絡させて熱融着してなるエアスルー不織布であ
り、該不織布の坪量が17〜50g/mであり、該不
織布の短繊維の繊度が0.5〜8デニールであることを
特徴とする。
【0008】請求項2に示す発明は、前記請求項1に記
載の吸収性物品の不織布製ターゲットテープにおいて、
前記不織布の30〜70重量%が4〜8デニールの繊度
の短繊維で構成され、残りが0.5〜3デニールの繊度
の短繊維で構成されていることを特徴とする。
【0009】請求項3に示す発明は、請求項1若しくは
2のいずれかに記載の吸収性物品の不織布製ターゲット
テープにおいて、前記高温エアー温度は、前記熱融着性
短繊維の外表面温度が、該繊維融点の105%以上にな
る温度であることを特徴とする。
【0010】請求項4に示す発明は、請求項1若しくは
2のいずれかに記載の吸収性物品の不織布製ターゲット
テープにおいて、前記熱融着性短繊維は、低融点の鞘材
内に高融点の芯材を備えた鞘芯構造であり、前記高温エ
アー温度は、前記鞘材の外表面温度が、鞘材融点の10
5%以上で芯材融点以下になる温度であることを特徴と
する。
【0011】請求項5に示す発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の吸収性物品の不織布製ターゲットテー
プにおいて、前記熱融着性短繊維は熱可塑性樹脂である
とともに、前記熱融着されたエアスルー不織布は、回転
する一対の均しローラー表面にて加熱されることを特徴
とする。
【0012】請求項6に示す発明は、請求項5に記載の
吸収性物品の不織布製ターゲットテープにおいて、前記
均しローラーの表面温度を前記熱融着性短繊維の融点以
上にすることを特徴とする。
【0013】請求項7に示す発明は、請求項1乃至6の
いずれかに記載の吸収性物品の不織布製ターゲットテー
プにおいて、前記熱融着性短繊維は熱可塑性樹脂である
とともに、前記熱融着されたエアスルー不織布は、該不
織布温度が50℃以上で前記熱融着性短繊維の融点以下
の温度範囲にある時に、回転する一対のエンボスローラ
ーによって狭圧されることを特徴とする。
【0014】請求項8に示す発明は、吸収性物品であっ
て、請求項1乃至7のいずれかに記載の不織布製ターゲ
ットテープを用いたことを特徴とする。
【0015】請求項9に示す発明は、請求項8に記載の
吸収性物品において、前記不織布製ターゲットテープ
を、吸収体よりも広幅に形成するとともに、吸収性物品
の長手方向の全長に亘って配して、該吸収性物品の裏面
側最外層シートとして用いたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態を
添付図面を参照して詳細に説明する。図1に、本実施形
態に係る不織布製ターゲットテープ19が貼着された吸
収性物品としての使い捨ておむつの外観を示す。
【0017】この使い捨ておむつは主に乳幼児用であ
り、透液性のトップシート3と不透液性のバックシート
5と、これらの間に介装される保液性の吸収体(図示無
し)とが積層されてなる略三層構造のおむつ本体1から
なる。そして、このおむつ本体1は、大まかには、使用
者が装着した際に当該使用者の腹部にあてがわれる前身
頃11と、背部にあてがわれる後身頃13とに大別され
る。この後身頃13の両側端は、これより側方に延出す
る左右一対のサイドフラップ15を備えている。そし
て、これらサイドフラップ15を、使用者の身体の脇部
から腹部へそれぞれ回り込ませた後、当該サイドフラッ
プ15先端部のトップシート面を前記前身頃11のバッ
クシート面に止着して、当該使い捨ておむつを身体に固
定するようになっている。
【0018】本実施形態に係る不織布製ターゲットテー
プ19はこの止着に供するもので、当該不織布製ターゲ
ットテープ19は、前記前身頃11のバックシート面に
貼着されており、前記サイドフラップ15先端部に貼着
されたファスニングテープ17としての面ファスナーフ
ック部材と係合することによって、前記サイドフラップ
15を前身頃11に止着する。
【0019】この不織布製ターゲットテープ19は矩形
状シート部材であり、前身頃11のバックシート面の上
部に、その全幅に亘って、ホットメルト接着剤により貼
着されている。そして、本発明においては、このターゲ
ットテープ19はエアスルー不織布からなる。
【0020】このエアスルー不織布の製造工程における
側断面視の概念図を図2に示すが、先ずポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)等の熱可塑性樹脂の短繊維がラン
ダムに配向した所定坪量のウエッブ31を成形し、当該
ウエッブ31をコンベアー41上に連続的に載置し、コ
ンベア搬送中に当該ウエッブ31に対してドライヤー4
3で高温エアーを吹き付けて当該短繊維同士を熱融着し
て形成される。そして、ドライヤー43から払い出され
た不織布31aは、ドライヤー下流の巻き取り機57に
よってロール状に巻き取られる。
【0021】前記ドライヤー43は、前後に出入口43
a,43bを備えたトンネルであり、その中を前記コン
ベア41にてウエッブ31は搬送される。トンネルの天
井下面には高温エアー供給ダクト45を備える一方、コ
ンベア41の下方に位置するトンネル底面には、前記高
温エアー吸込ダクト47を備えている。そして、前記ウ
エッブ31がドライヤー43の入口43aから入って出
口43bから出る間に、該ウエッブ31に高温エアーを
吹き付けることにより、熱融着性短繊維をランダムに配
向ししつつ、該短繊維の外周面温度を後記所定温度にな
るようにして該短繊維同士を熱融着する。
【0022】こうして形成されるエアスルー不織布は、
当該不織布を構成する前記短繊維同士が、互いにランダ
ムな配向で熱融着して高密度に交絡し、短繊維同士の間
たる短繊維間隙間を多数備え、当該短繊維間隙間が前記
ループとして機能する。よって、このエアスルー不織布
のターゲットテープに前記フック部材が係合する際に
は、当該フック部材のフックが係合し得るループが多数
存在し、もって当該ターゲットテープはファスニングテ
ープとの剥離強さを大きくすることができる。また、当
該ループは、短繊維同士が熱融着して形成されるため、
その強度は高く、ターゲットテープ自身も高い耐久性を
有する。
【0023】尚、前記所定坪量は17〜50g/m
するのが望ましい。この坪量の調整は、前記ウエッブ厚
さを調整することにより容易に行うことができる。そし
て、前記坪量を17g/m以上にすれば、当該エアー
不織布からなるターゲットテープは、ファスニングテー
プの後記フックをその全高に亘って収容するに十分な厚
みを有する。よって、フックは前記不織布の短繊維間隙
間にしっかりと係合することができる結果、ファスニン
グテープとターゲットテープとの間の剥離強さを向上す
ることができる。また、前記秤量を50g/m以下に
すれば、前記剥離強さを確実に発現させつつ製造コスト
を抑えることができる。また、バックシート面における
ターゲットテープの貼着部分のごわつきを小さく抑えて
当該使い捨ておむつの装着感が良好になる。
【0024】前記短繊維としては、その繊度が0.5〜
8デニールであるのが望ましく、更に望ましくは、その
短繊維の構成繊維のうち、少なくとも30〜70重量%
を、繊度が4〜8デニールの繊維で構成する一方、残り
を0.5〜3デニールの繊維で構成すると良い。そし
て、この構成によれば、高い引っ張り強度を発現する4
〜8デニールの繊維を30〜70重量%以上含んでいる
ので、熱融着性短繊維自身の引張り強度を前記剥離強さ
を達成するのに十分な強度にすることができる一方、残
りを0.5〜3デニールの繊維にしているので、前記フ
ックが入り込むための所定の大きさの繊維間隙間を形成
できて、これら隙間にフックがしっかりと係合する。ま
た、前記短繊維の繊維長は10〜70mmにするのが望
ましく、更に望ましくは繊維長は30〜55mmとする
のが良い。
【0025】前記高温エアー温度は、前記短繊維の外表
面温度が、該短繊維融点(摂氏)の105%以上になる
ような温度であるのが望ましい。この短繊維の外表面温
度は、ドライヤー出口43aに設けられた放射温度計4
4によって検知される。そして、この検知温度に応じ
て、前記ドライヤー43にて吹き付ける高温エアー温度
(℃)、送風量(m/分)、ドライヤー43内での搬
送速度たるコンベア速度(m/分)等を調整することに
より、ドライヤー出口43bでの前記短繊維の外表面温
度を、前記範囲に簡単に設定することができる。
【0026】そして、この外表面温度を、短繊維融点の
105%以上というように高目に設定しているので、前
記高温エアーの吹き付け時に、各短繊維の外表面部にお
ける融着部位が多くなる一方、各部位での融着量も増加
して、繊維同士が強固に交絡する。よって、該交絡も外
れ難くなる結果、当該交絡に基づく繊維間隙間たる前記
ループの強度も高くなり、前記繰り返し止着脱後の剥離
強さの低下を抑制することができる。
【0027】前記短繊維の種類は、前記PE、PP、P
ET等の熱可塑性樹脂の単独短繊維でも良いが、望まし
くは、図3に横断面図にて示すような、低融点の鞘材2
1内に高融点の芯材23を備えた鞘芯構造であるのが良
い。鞘材/芯材の組み合わせとしては、例えば、PE/
PP、PE/PETが挙げられる。そして、この鞘芯構
造の短繊維を用いた場合には、前記高温エアー吹き付け
時の短繊維の前記外表面温度が、鞘材21融点の105
%以上で芯材23融点以下の範囲になるようにする。例
えば、前記鞘材/芯材の組み合わせが、PE/PPであ
れば、短繊維の前記外表面の下限温度は、低融点たるP
Eの融点130℃の105%である137℃にし、上限
温度は、高融点たるPPの融点に基づいて140℃にす
る。また、PE/PETであれば、下限温度は、前述と
同様に137℃にし、上限温度は、高融点たるPPの融
点に基づいて220℃にする。
【0028】このようにすれば、前記短繊維は、低融点
の鞘材21内に高融点の芯材23を備える鞘芯構造であ
り、前記高温エアー吹き付け時の外表面温度を高融点の
芯材23の融点以下にしているので、芯材23までが溶
融して繊維長等の繊維形状が大きく崩れることを抑制で
きる。よって、所期の繊維形状を概ね維持できて、前記
フックが入り込むための短繊維間隙間たるループを確保
できて、ファスニングテープとターゲットテープとを確
実に係合させることができる。
【0029】尚、上記短繊維を熱融着すべく前記高温エ
アーを吹き付けると、前記不織布の表面の短繊維は前記
高温エアーの吹きさらしによって変形し毛羽立ってしま
う。そして、この状態では、見栄えが非常に悪いととも
に、毛羽立ちによって短繊維の分布密度が小さくなりフ
ァスニングテープとの剥離強さは低下してしまう。
【0030】このため、望ましくは、この毛羽立ちを直
すべく、図2に示すように前記ドライヤー43と前記巻
き取り機57との間に、一対の回転する均しローラー5
5を設けて、ドライヤー43より払い出された不織布3
1aを、前記一対の均しローラーにS字状に巻き付ける
一方、この均しローラー55から払い出された不織布3
1bを巻き取り機57の方へ指向させるべく、均しロー
ラー55と巻き取り機57との間にデフレクターロール
56を配置するのが良い。そして、更には、前記熱融着
されたエアスルー不織布31aは、前記ドライヤー43
の直後において当該不織布温度が未だ高温の間に、例え
ば不織布温度が、50℃以上で前記熱融着性短繊維外表
面部の融点以下の温度範囲にある時に、前記均しローラ
ー55によって押し力が付与されるのが好適である。
【0031】この一対の均しローラー55は、両ローラ
ー55a,55b共に滑らかな表面の鋳鋼製円柱ローラ
ーであり、前記不織布31aに適度な押し力を付与可能
なように、上ローラー55aが下ローラー55bに対し
て上下昇降可能となっている。そして、上ローラー55
aを昇降可能に支持するロードセル具備の油圧ジャッキ
(図示無し)によって、上ローラー55aおよび下ロー
ラー55bの不織布への押し力を調整して、短繊維の均
し量を所期値に調整可能となっている。尚、押し力を付
与する際の不織布31a温度を調整することによって、
前記均し量を調整するようにしても良い。また、前記ロ
ーラー回転速度(m/分)は、当該均しローラー55の
下流に位置する巻き取り機57に同期させるのが望まし
い。
【0032】そして、この均しローラー55によれば、
熱可塑性樹脂の前記短繊維が軟化している前記温度範囲
にて当該短繊維を押し付けて毛羽立ちを均すことができ
る。よって、ターゲットテープの外観を美麗にすること
ができて、表面を滑らかにし、風合いを向上させる。ま
た、初期毛羽立ちを小さくすることによって短繊維同士
を密接させて、フックとの係合に寄与し得る短繊維を増
やすことができる。よって、ファスニングテープとの繰
り返し止着脱による毛羽立ちを小さくできて、繰り返し
止着脱による剥離強さの低下を抑えることができる。
【0033】尚、前記上下ローラー55a,55bの少
なくとも一方のローラー表面を加熱する加熱手段53を
備えるのが望ましい。この加熱手段53は、ローラー5
5a,55bをその幅方向に亘って概ね均一加熱するも
のであり、赤外線を照射して熱を付与する赤外線加熱器
や、誘導電流によって熱を発生する誘導加熱装置等を適
用することができる。そして、ローラー表面温度を計測
する熱電対等の温度検知手段からの検知温度に基づい
て、前記赤外線量若しくは誘導電流量を適宜調整して、
前記ローラー表面温度を所期値に調整するようになって
いる。
【0034】この加熱手段53を用いれば、前記ローラ
ー表面温度を必要に応じて任意値に上昇させることがで
きる。よって、前記熱融着されたエアスルー不織布の短
繊維を、均しローラー55で加熱して軟化すると同時
に、当該均しローラー55にて、前記軟化した短繊維を
押し付けて毛羽立ちを均すことができる。したがって、
前記高温エアーの吹き付けによる熱融着から長時間経過
して短繊維が降温硬化したエアスルー不織布であって
も、毛羽立ちを小さくすることができるので、前記均し
ローラー55を前記ドライヤー43の直後に配置する必
要はなくて設備配置の自由度に長ける。
【0035】ここで、望ましくは、前記ローラー表面温
度を、熱融着性短繊維の外表面部の融点以上に設定す
る。例えば、前記PE/PPといった鞘芯構造の短繊維
であれば、鞘材の融点たる130℃以上に設定する。そ
うすれば、前記短繊維を、確実に軟化させることができ
て、もって前記短繊維の毛羽立ちを確実に小さくするこ
とができる。
【0036】ここで、更にこの毛羽立ちを小さくするた
めには、図2に示すように、前記デフレクターロール5
6と巻き取り機57との間にエンボスローラー51を追
設すると良い。そして、前記エアスルー不織布31b
は、前記均しローラー55にて加熱された直後において
当該不織布温度が未だ高温の間に、例えば不織布温度
が、50℃以上で前記熱融着性短繊維外表面部の融点以
下の温度範囲にある時に、前記エンボスローラー51に
よって狭圧されるのが好適である。
【0037】このエンボスローラー51は、上下ローラ
ー共に滑らかな表面の鋳鋼製円柱ローラーであり、下ロ
ーラーを昇降可能に支持するロードセル具備の油圧ジャ
ッキ(図示無し)によって、上下ローラー間開度若しく
は圧下荷重を調整可能となっている。そして、これら圧
下量(mm)、圧下率(%)、圧下荷重(kN)、若し
くはエアスルー不織布単位幅当たりの圧下荷重たる線圧
(kN/m)を適宜調整することにより、短繊維の均し
量を所期値に調整する。ここで、前記圧下率(%)は、
エンボスローラー51入側のエアスルー不織布31b厚
みと出側のエアスルー不織布31c厚みとの差を入り側
のエアスルー不織布31b厚みで除して百分率表記した
ものである。尚、圧下をかける際の不織布温度を調整す
ることによって、前記均し量を調整するようにしても良
い。また、前記ローラー回転速度(m/分)は、当該エ
ンボスローラー51の下流に位置する巻き取り機57に
同期させるのが望ましい。
【0038】そして、このエンボスローラー51によれ
ば、熱可塑性樹脂の前記短繊維が軟化している前記温度
範囲にて当該短繊維を狭圧して毛羽立ちを均すことがで
きる。よって、ターゲットテープの外観を美麗にするこ
とができる。また、初期毛羽立ちを小さくすることによ
って短繊維同士を密接させて、フックとの係合に寄与し
得る短繊維を増やすことができる。よって、ファスニン
グテープとの繰り返し止着脱による毛羽立ちを小さくで
きて、繰り返し止着脱による剥離強さの低下を抑えるこ
とができる。
【0039】尚、前記エンボスローラー51は、前記上
下ローラーの少なくとも一方のローラー表面を加熱する
ための、前記加熱手段53を備えるのが望ましい。尚、
この加熱手段53の構成は、前述したものと同じである
のでここではその説明を省略する。
【0040】この加熱手段53を用いれば、前記ローラ
ー表面温度を必要に応じて任意値に上昇させることがで
きる。よって、前記熱融着されたエアスルー不織布の短
繊維を、エンボスローラー51で加熱して軟化すると同
時に、当該エンボスローラー51にて、前記軟化した短
繊維を狭圧して毛羽立ちを均すことができる。したがっ
て、前記高温エアーの吹き付けによる熱融着から長時間
経過して短繊維が降温硬化したエアスルー不織布であっ
ても、毛羽立ちを小さくすることができるので、前記エ
ンボスローラー51を前記ドライヤー43の直後に配置
する必要はなくて設備配置の自由度に長ける。
【0041】ここで、望ましくは、前記ローラー表面温
度を、熱融着性短繊維の外表面部の融点以上に設定す
る。例えば、前記PE/PPといった鞘芯構造の短繊維
であれば、鞘材の融点たる130℃以上に設定する。そ
うすれば、前記短繊維を、確実に軟化させることができ
て、もって前記短繊維の毛羽立ちを確実に小さくするこ
とができる。
【0042】尚、前記エンボスローラー51の少なくと
も片側のローラー表面には、エンボス模様としての多数
の凸部が設けられている。この凸部形状は、半球形のド
ーム状や直方体状が望ましく、その高さは、3〜30
(mm)で幅は3〜30(mm)が望ましい。そして、
これによれば、当該エンボス模様にて前記不織布の短繊
維は局所的に圧着される。よって、圧着部およびその周
囲の短繊維を拘束して、前記短繊維の毛羽立ちを更に小
さく抑えることができる。
【0043】このようにして製造されたエアスルー不織
布は、前記所定の矩形形状に裁断された後、図1に示す
ように不織布製ターゲットテープ19として、前記前身
頃11のバックシート面に貼着される。この貼着は、前
記ターゲットテープ19の全面に亘って塗布されたホッ
トメルト接着剤によりなされる。尚、このホットメルト
塗布方法は、スロット塗工が望ましい。
【0044】このホットメルト接着剤の最適糊量は、前
記エンボス模様をつけないターゲットテープであって、
そのエアスルー不織布の坪量が17g/mの場合に
は、4〜10g/mの範囲に入るように均一に塗布す
るのが望ましく、同不織布の坪量が50g/mの場合
には、5〜15g/mの範囲が望ましい。また、前記
エンボス模様をつけたターゲットテープであれば、その
不織布の坪量が17g/mの場合には、3〜8g/m
の範囲に入るのが望ましく、その不織布の坪量が50
g/mの場合には、4〜10g/mの範囲が望まし
い。
【0045】前記それぞれの上限値以上の糊量で塗布す
ると、不織布の短繊維間隙間に多量の接着剤が入り込ん
で繊維間隙間を塞いでしまって、当該繊維間隙間たるル
ープにファスニングテープのフックが入り込み難くなる
結果、ファスニングテープと当該ターゲットテープとの
剥離強さが低下してしまう。また、前記下限値以下の糊
量だと、前記バックシート面とターゲットテープとの間
の接着強度を十分に確保できない。尚、前記バックシー
トに用いる不織布は特に制限はなく、スパンボンド等と
いった公知の不織布も用いることができる。
【0046】また、前記実施形態においては、前記ター
ゲットテープ19を前身頃11のバックシート面にのみ
貼着したが、これに限るものではない。例えば、ターゲ
ットテープ19を前記吸収体の幅より広くしつつ使い捨
ておむつの長手方向の全長に亘ってバックシート面上に
配置して、つまり前身頃11から後身頃13に亘って配
置して、裏面側最外層シート(図示無し)として用いて
も良い。また、ターゲットテープをバックシートとして
用いても良い。
【0047】このような仕様のエアスルー不織布製ター
ゲットテープは、以下に示すようなファスニングテープ
に対して最も良好な性能を示す。このファスニングテー
プは、ナイロン、PE、若しくはPP等の樹脂素材の面
ファスナーフック部材であり、図4に側面図および上面
図にて示すように、その表面61には多数のキノコ型の
フック63が凸設されている。このキノコ型フック63
は、前記フック部材表面61から垂直に起立した基部6
5と、その基部上端から広がる楕円形傘部67とから構
成される。このフック寸法は、高さが200〜700
(μm)、基部下端外径が150〜400(μm)、基
部上端外径が100〜300(μm)、幅たる傘部長径
が200〜650(μm)、傘部短径が200〜550
(μm)である。この寸法であれば、前記坪量範囲のエ
アスルー不織布製ターゲットテープとの係合時に、フッ
ク63の全高が前記ターゲットテープ内に完全に収容さ
れて前記短繊維間隙間に入り込み、各フック63は多く
の短繊維と係合するので前記剥離強さを大きくすること
ができる。また、フックの分布密度は50〜400(p
cs/cm)が望ましく、この範囲であれば、前記剥
離強さたる後記せん断強度(N/cm)および後記剥
離強度(N/cm)を、乳幼児用使い捨ておむつに要求
される必要せん断強度(3.0(N/cm))および
必要剥離強度(0.5(N/cm))以上にすることが
できる。尚、前記フックとしては、通常の釣り針型やT
型のものも、上記寸法の範囲にて好適に使用できるが、
キノコ型と比べるとその剥離強さは若干低下する。
【0048】
【実施例】以下、実施例を参照して本発明の効果につい
て説明する。表に、PE/PETの鞘芯構造の短繊維か
らなるエアスルー不織布製ターゲットテープの実施例の
製造仕様と、評価としての剥離強さおよび毛羽立ち量と
を、比較例の不織布製ターゲットテープと比較して示
す。尚、表中の剥離強さとしては、以下の方法にて測定
されるせん断強度(N/cm)および90°連続剥離
強度(N/cm)にて評価している。また、以下に記述
するMDは、machine direction、CDは、前記MDに
対して直交するcross dorectionを意味する。
【0049】(1)せん断強度の測定手順 40mm(MD)×100mm(CD)の寸法に、
せん断強度の測定対象のターゲットテープ19を裁断す
る。 図5の側面図および平面図に示すようなファスニン
グテープ模擬部材71を準備する。このファスニングテ
ープ模擬部材71は、100mm(CD)×25mm
(MD)の不織布基材71aの長手方向の一端部分に2
5mm(MD)×24mm(CD)の面ファスナーフッ
ク部材73を貼着して形成される。 次に、互いのCD方向を揃えつつ前記ターゲットテ
ープ19上に面ファスナーフック部材73を静置し、該
フック部材73上に2kgのローラーを1往復させて、
フック部材73をターゲットテープ19に止着する。 その後、図6の斜視図に示すように、ターゲットテ
ープ19の一端部分および前記ファスニングテープ模擬
部材71の他端部分を引張り試験器81にて把持してせ
ん断方向へ引張り、フック部材73がターゲットテープ
19から剥離する際の荷重を計測する。そして、その最
大値を止着面積(フック部材73の面積)で除した値を
せん断強度とする。尚、引張り速度は300mm/分で
ある。
【0050】(2)90°連続剥離強度の測定手順 40mm(MD)×100mm(CD)の寸法に、9
0°連続剥離強度の測定対象のターゲットテープ19を
裁断し、図7の斜視図に示すように、テーブル83のス
テンレスパネル85上に貼着固定する。 図5に示すファスニングテープ模擬部材71を準備す
る。このファスニングテープ模擬部材71は、100m
m(CD)×25mm(MD)の不織布基材71aの長
手方向の一端部分に25mm(MD)×24mm(C
D)の面ファスナーフック部材73を貼着して形成され
る。 次に、互いのCD方向を揃えつつ前記ターゲットテー
プ19上に前記面ファスナーフック部材73を静置し、
該フック部材73上に2kgのローラーを1往復させ
て、フック部材73をターゲットテープ19に止着す
る。 そして、図7に示すように、テーブル83のコーナー
部を利用して、ファスニングテープ模擬部材71の他端
部分に1kgの分銅87を10秒間吊り下げて、前記止
着面にせん断荷重を付与する。 その後、図8の側面図に示すように、前記分銅87
を外した前記他端部分を試験器81により鉛直上方へ引
張って、止着面に対して垂直方向の剥離力を付与する。
尚、引張り速度は300mm/分とする。この時の荷重
を引張り試験ソフトウエアSHIKIBUで計測し、計
測された凸凹荷重の平均値を止着面積(フック部材73
の面積)で除して90°連続剥離強度とする。 上記〜を同一のターゲットテープ19に対して5
回繰り返して行い、繰り返し止着脱による剥離強度の低
下を測定する。
【0051】尚、これら測定に供した面ファスナーフッ
ク部材73はそのフックがキノコ型であり、フック寸法
は、高さが285(μm)、基部下端外径が400(μ
m)、基部上端外径が300(μm)、幅たる傘部長径
が420(μm)、傘部短径が300(μm)、フック
の分布密度が480(pcs/cm)のである。
【0052】一方、ターゲットテープ19の毛羽立ち量
は、5回目の90°連続剥離強度測定実施後のターゲッ
トテープ19の表面状態を目視観察し、その結果を4段
階の官能評価値(1:毛羽立ち無し、2:毛羽立ち小、
3:毛羽立ち中、4:毛羽立ち大)にて評価する。
【0053】
【表】
【0054】表に示すように、実施例1は、本発明の条
件たる「エアスルー不織布で、その坪量は17〜5
0g/mで、その短繊維の繊度は0.5〜8デニー
ルである。」を満足している。そして、そのせん断強度
は、乳幼児用使い捨ておむつの要求仕様たる「必要せん
断強度が3.0(N/cm)以上」を達成している。
また、90°連続剥離強度(以下、剥離強度と記す)に
あっては、繰り返し止着脱後の剥離強度の低下を抑制で
きた結果、表中の5回目の剥離強度でさえも0.51
(N/cm)となっており、乳幼児用使い捨ておむつの
要求仕様たる「必要剥離強度が0.5(N/cm)以
上」を達成している。
【0055】これに対して比較例1のスパンボンド不織
布は、その基材がスパンボンド不織布である点において
前記本発明の条件を満たしておらず、その結果、当該比
較例1は、2回目の剥離強度から前記必要剥離強度を下
回っている。この理由としては、スパンボンドは長繊維
であり多数のループを形成している程には交絡していな
いため、ファスニングテープのフックが係合し難いこ
と、および互いの長繊維同士が強固に熱融着していない
ため交絡が外れ易いことが挙げられる。
【0056】また、比較例2たる坪量が15g/m
エアスルー不織布は、坪量の点において前記本発明の条
件を満たしておらず、その結果、当該比較例2にあって
は、せん断強度が必要せん断強度を下回っているととも
に、1回目の剥離強度から必要剥離強度を下回ってい
る。これは、比較例2の坪量が小さいため、ファスニン
グテープのフックをその全高に亘って収容できず前記フ
ックが不織布の短繊維間隙間にしっかりと係合できない
ためと考えられる。
【0057】実施例2は、前記実施例1をベースとして
更にエアー温度を137℃に上げたものであるが、実施
例1と比較してせん断強度が向上している。また、剥離
強度については、1回目の剥離強度は同程度であるが、
繰り返し止着脱後の剥離強度が低下し難くなっている。
これは、実施例2は、エアー温度を上げた分、繊維同士
の融着量が増加して、実施例1よりも繊維同士が強固に
交絡し、もって、この交絡が外れ難くなっているためと
考えられる。
【0058】実施例3は、実施例2に対して、更に均し
ローラーをかけたものであるが、実施例2に比べてせん
断強度が向上している。また、剥離強度については、1
回目の剥離強度は同程度であるが、繰り返し止着脱後の
剥離強度が低下し難くなっている。これは、均しローラ
ーによって、繰り返し止着脱後の毛羽立ちが生じ難くな
っていて、短繊維の分布密度を大きい状態に維持でき
て、繰り返し着脱後もファスニングテープのフックとの
係合に寄与し得る短繊維が減少し難いためと考えられ
る。
【0059】実施例4は、実施例3に対して更にエンボ
スローラーをかけたものであるが、繰り返し着脱後の毛
羽立ちが無くなっている。そして、これに起因して繰り
返し止着脱後の剥離強度の低下はほぼ完全に防がれてお
り、1回目の剥離強度を5回目まで維持できている。こ
れは、エンボス模様によって短繊維が局所的に圧着され
て、圧着部およびその周囲の短繊維を拘束して短繊維の
毛羽立ちを更に抑えたためと考えられる。
【0060】実施例5は、実施例4に対して繊維の繊度
構成を変更したものであり、つまり繊維構成を、6デニ
ールを60%に2デニールを40%にしたものである。
そして、この繊度構成の実施例5は、実施例4に比べて
剥離強度が全体的に著しく向上している。これは、高い
引っ張り強度を発現する6デニールの繊維を60重量%
以上含んでいるので、熱融着性短繊維自身の引張り強度
を十分高くできる一方、残りを2デニールの繊維にして
いるので、前記フックが入り込むための所定の大きさの
繊維間隙間を形成できて、これら隙間にフックがしっか
りと係合することができるためと考えられる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ファスニングテープとしての面ファスナーフック部材と
の剥離強さを大きくするとともに、繰り返し止着脱後の
前記剥離強さの低下を抑制した不織布製ターゲットテー
プおよびこれを用いた吸収性物品を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】不織布製ターゲットテープが貼着された使い捨
ておむつの外観を示す斜視図である。
【図2】エアスルー不織布の製造工程の側断面視の概念
図である。
【図3】鞘芯構造の繊維の横断面図である。
【図4】キノコ型フックを有するファスニングテープの
側面図および上面図である。
【図5】ターゲットテープの剥離強さの測定に供するフ
ァスニングテープの側面図および平面図である。
【図6】せん断強度の測定方法の様子を示す斜視図であ
る。
【図7】90°連続剥離強度の測定方法の様子を示す斜
視図である。
【図8】90°連続剥離強度の測定方法の様子を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 おむつ本体 3 トップシート 5 バックシート 11 前身頃 13 後身頃 15 サイドフラップ 17 ファスニングテープ、面ファスナーフック材 19 不織布製ターゲットテープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 智嗣 愛媛県伊予三島市寒川町4765番11 ダイオ ーペーパーコンバーティング株式会社内 Fターム(参考) 3B029 BD01 BD06 4C098 AA09 CC10 CE06 CE10 CE15 DD10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面ファスナーフック部材に係合する不織
    布製ターゲットテープであって、 該不織布製ターゲットテープが、多数の熱融着性短繊維
    からなるウエッブに、高温エアーを吹き付けて該繊維同
    士を高密度に交絡させて熱融着してなるエアスルー不織
    布であり、 該不織布の坪量が17〜50g/mであり、 該不織布の短繊維の繊度が0.5〜8デニールであるこ
    とを特徴とする吸収性物品の不織布製ターゲットテー
    プ。
  2. 【請求項2】 前記不織布の30〜70重量%が4〜8
    デニールの繊度の短繊維で構成され、残りが0.5〜3
    デニールの繊度の短繊維で構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の吸収性物品の不織布製ターゲット
    テープ。
  3. 【請求項3】 前記高温エアー温度は、前記熱融着性短
    繊維の外表面温度が、該繊維融点の105%以上になる
    温度であることを特徴とする請求項1若しくは2のいず
    れかに記載の吸収性物品の不織布製ターゲットテープ。
  4. 【請求項4】 前記熱融着性短繊維は、低融点の鞘材内
    に高融点の芯材を備えた鞘芯構造であり、前記高温エア
    ー温度は、前記鞘材の外表面温度が、鞘材融点の105
    %以上で芯材融点以下になる温度であることを特徴とす
    る請求項1若しくは2のいずれかに記載の吸収性物品の
    不織布製ターゲットテープ。
  5. 【請求項5】 前記熱融着性短繊維は熱可塑性樹脂であ
    るとともに、 前記熱融着されたエアスルー不織布は、回転する一対の
    均しローラー表面にて加熱されることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の吸収性物品の不織布製タ
    ーゲットテープ。
  6. 【請求項6】 前記均しローラーの表面温度を前記熱融
    着性短繊維の融点以上にすることを特徴とする請求項5
    に記載の吸収性物品の不織布製ターゲットテープ。
  7. 【請求項7】 前記熱融着性短繊維は熱可塑性樹脂であ
    るとともに、前記熱融着されたエアスルー不織布は、該
    不織布温度が50℃以上で前記熱融着性短繊維の融点以
    下の温度範囲にある時に、回転する一対のエンボスロー
    ラーによって狭圧されることを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれかに記載の吸収性物品の不織布製ターゲット
    テープ。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至7に記載の不織布製タ
    ーゲットテープを用いたことを特徴とする吸収性物品。
  9. 【請求項9】 前記不織布製ターゲットテープを、吸収
    体よりも広幅に形成するとともに、吸収性物品の長手方
    向の全長に亘って配して、該吸収性物品の裏面側最外層
    シートとして用いたことを特徴とする請求項8に記載の
    吸収性物品。
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