JP2003174390A - ダイバーシティ受信装置 - Google Patents
ダイバーシティ受信装置Info
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Abstract
く、各アンテナから出力される受信信号のレベルを推定
して、より品質のよい受信信号を作り出すことのできる
ダイバーシティ受信装置を提供することである。 【解決手段】上記課題は、単一キャリアで変調された信
号を複数の受信アンテナを用いて受信し、その受信した
複数個の受信信号を選択又は合成するダイバーシティ受
信装置において、上記複数の受信アンテナから出力され
る受信信号の周波数帯域外に参照信号を多重する参照信
号多重手段と、該多重された参照信号の信号レベルを参
照して、各受信アンテナから出力される受信信号のレベ
ルを推定する受信信号レベル推定手段とを有するダイバ
ーシティ受信装置にて解決される。
Description
信装置に係り、詳しくは、各受信アンテナの受信信号に
多重されたパイロット信号を参照することで各受信アン
テナからの受信出力レベルを推定することのできるダイ
バーシティ受信装置に関する。
る伝送路では、受信信号レベルが減衰するところで受信
信号品質が劣化するが、互いにほとんど相関のない複数
個の受信信号を選択又は合成するダイバーシティ受信の
技術を適用することでその影響を軽減することができる
ようになっている(受信レベルの低下を等価的に防ぐこ
とが可能)。
信波(無相関)を得るために、空間ダイバーシティ、偏
波ダイバーシティ、周波数ダイバーシティ、ルートダイ
バーシティ方式などが使用される。また、独立した出力
をダイバーシティブランチと呼んでおり、これらのブラ
ンチを合成して受信レベルの落ち込みを防ぐ合成受信法
として、選択合成法:CNR(キャリア電力対熱雑音
電力比)が最大となるブランチを選択する方法、等利
得合成法:すべてのブランチの受信信号について等しい
重み付けを行って加算する方法、最大比合成法:各ブ
ランチの受信信号について振幅レベルに比例し、雑音電
力に逆比例する重み付けを行い、それらを加算すること
によって合成後のCNRを最大にする方法が、知られて
いる。
アンテナから出力される受信信号を一定レベルまで増幅
するAGC増幅器を備える受信部と、各受信部から出力
された受信信号を選択又は合成する信号合成部とで構成
され、信号合成部では、前述した合成受信法のいずれか
が適用される。
信装置の信号合成部が上述した合成受信法のいずれかを
適用する場合、いずれの方法であっても各アンテナから
出力される受信信号の信号レベルに関する情報が必要と
なる。例えば、最大比合成や等利得合成を行う場合は、
合成比率を決定するために必要であり、また、選択合成
を行う場合であれば、各受信部からの信号を評価、選択
するために必要となってくる。ところが、従来のダイバ
ーシティ受信装置では、受信部のAGC増幅器から出力
された受信信号は常にレベルが一定であるため、AGC
増幅器で増幅する前、すなわち各アンテナから出力され
た受信信号のレベルが信号合成部側ではわからないとい
う問題が生じていた。従来のダイバーシティ受信装置で
は、信号合成部と、受信部とが分離して設置されるケー
スが多く、そのため、受信信号の推定に用いられるAG
C増幅器の増幅度の情報を受信部から信号合成部まで送
るのにわざわざ受信信号を送る線とは別の線を設けて送
らなければならず、複雑な装置が必要であった。
で、その課題とするところは、装置の複雑化を招くこと
なく、各アンテナから出力される受信信号のレベルを推
定して、より品質のよい受信信号を作り出すことのでき
るダイバーシティ受信装置を提供することである。
め、本発明は、請求項1に記載されるように、単一キャ
リアで変調された信号を複数の受信アンテナを用いて受
信し、その受信した複数個の受信信号を選択又は合成す
るダイバーシティ受信装置において、上記複数の受信ア
ンテナから出力される受信信号の周波数帯域外に参照信
号を多重する参照信号多重手段と、該多重された参照信
号の信号レベルを参照して、各受信アンテナから出力さ
れる受信信号のレベルを推定する受信信号レベル推定手
段とを有するように構成される。
ば、各受信アンテナで受信した受信信号の帯域外に参照
信号(以下、パイロット信号という)を多重し、その多
重したパイロット信号のレベルを参照することで、各受
信アンテナの出力端から信号合成を行う信号合成段の入
力端までのレベル変化量を検出(AGC増幅器の増幅度
を推定)できるので、この検出結果から各受信アンテナ
から出力された受信信号のレベルあるいは受信信号のC
/Nを推定することができる。その結果、各受信アンテ
ナからの受信信号を最適な比率で合成したり、選択する
ことが可能になる。また、本発明によれば、受信信号レ
ベル推定用のパイロット信号を受信信号の帯域外に多重
するだけなので、装置の複雑性を招くことなく最適なダ
イバーシティ受信装置の提供が可能である。
請求項2に記載されるように、上記ダイバーシティ受信
装置において、上記参照信号多重手段は、受信した受信
信号を一定値まで増幅する増幅器の前方に所定レベルの
上記参照信号を発生させて多重する参照信号配置手段を
有するように構成される。
を推定することができるという観点から、本発明は、請
求項3に記載されるように、上記ダイバーシティ受信装
置において、上記受信信号レベル推定手段は、上記参照
信号を検出する参照信号検出手段と、該検出された参照
信号に基づき上記増幅器で増幅した受信信号の増幅度を
推定する増幅度推定手段と、上記増幅器を含む受信部の
出力から複数の受信信号を選択又は合成する信号合成部
の入力までの間の信号レベルの減衰量を推定するレベル
減衰量推定手段とを有し、上記推定した増幅度と、上記
信号レベルの減衰量とに基づいて各受信アンテナから出
力された受信信号のレベルを推定するように構成され
る。
に記載されるように、上記ダイバーシティ受信装置にお
いて、上記参照信号を多重する前の受信信号を検出し、
その検出した受信信号のレベルに基づいて多重した信号
を増幅するように構成される。
に記載されるように、上記ダイバーシティ受信装置にお
いて、上記参照信号を多重した後に増幅器で増幅された
受信信号を濾波手段により抽出し、その抽出した受信信
号のレベルに基づいて多重した信号を増幅するように構
成される。
請求項6に記載されるように、上記ダイバーシティ受信
装置において、上記参照信号を多重した後の信号から濾
波手段により受信信号のみを抽出し、その抽出した受信
信号のレベルに基づいて多重した信号を増幅するように
構成される。
は、請求項7に記載されるように、特定キャリアにパイ
ロットを分散的に挿入して送信する同期変調方式のOF
DM(直交周波数分割多重)信号を複数の受信アンテナ
を用いて受信し、その受信した複数個の受信信号を選択
又は合成するダイバーシティ受信装置において、上記複
数の受信アンテナから出力される受信信号の周波数帯域
外に発生させた参照信号を多重する参照信号多重手段
と、該多重された参照信号の信号レベルを参照して、各
受信アンテナから出力されるOFDM信号のレベルを推
定するOFDM信号レベル推定手段とを有するように構
成される。
本発明は、請求項9に記載されるように、上記ダイバー
シティ受信装置において、OFDM(直交周波数分割多
重)信号の各キャリアのデータ変調に同期変調の代わり
に差動変調を用いるように構成される。
に基づいて説明する。
合)図1は、本発明の実施の一形態に係るシングルキャ
リア方式を用いる伝送装置のダイバーシティ受信装置
(以下、シングルキャリア方式ダイバーシティ受信装置
という)の構成例を示す図である。
受信装置は、送信側から送信された電波を受信する受信
アンテナA1001と、該受信アンテナA1001で受
信した受信信号を一定値まで増幅するAGC増幅器(増
幅度を可変して出力する信号のレベルを一定に保つ増幅
器)等を備えた受信部A2001と、受信信号を信号合
成部400まで伝送するケーブル3001とで構成され
るブランチを複数(ブランチ1〜ブランチL)有し、さ
らに、各ブランチ(ブランチ1〜ブランチL)から出力
される信号を合成して出力する信号合成部400を備え
て構成される。前述したように、ダイバーシティ受信に
おける合成受信法には、選択・等利得・最大比という3
種類の合成方法があり、いずれの合成方法とも、合成の
際には各アンテナブランチ(ブランチ1〜ブランチL)
から出力される受信信号の信号レベルに関する情報が必
要となる。本発明のダイバーシティ受信装置では、受信
部A2001は受信アンテナA1001から出力された
受信信号の帯域外に一定レベルのパイロット信号を多重
し、AGC増幅器により受信信号とパイロット信号を増
幅して信号合成部400に供給する。信号合成部400
は、ブランチ1からの受信信号のレベルとパイロット信
号のレベルを観測・評価して該ブランチ1の受信アンテ
ナから出力された受信信号のレベルを推定する。本発明
では、上記のような受信信号レベルの推定が次段のブラ
ンチ(ブランチ2〜ブランチL)についても行われ、信
号合成部400では各ブランチごとの受信信号のレベル
を推定した後、合成受信法に応じた合成係数を決定して
信号合成を行う。
原理について説明する。以下に示す記号の添え字lはl
番目のブランチの数値であることを示している。l番目
のブランチにおいて、受信アンテナから出力される受信
信号のレベルをSr(l)、そのデシベル値をS
r_dB(l)〔dBm〕、多重するパイロット信号の
レベルをPm(l)、そのデシベル値をP
m_dB(l)〔dBm〕、AGC増幅器の増幅度をG
(l)、そのデシベル値をGdB(l)〔dBm〕、A
GC増幅器の出力レベルをE、そのデシベル値をEdB
〔dBm〕、ケーブル伝送による損失をL(l)、その
デシベル値をLdB(l)〔dB〕、信号合成部の入力
における受信信号のレベルをSc(l)、そのデシベル
値をSc_dB(l)〔dBm〕、信号合成部の入力に
おけるパイロット信号のレベルをPc(l)、そのデシ
ベル値をPc_dB(l)〔dBm〕とする。Sc_dB
(l)と、Pc_dB(l)は次式で表せる。
場合、AGC増幅器の増幅度GdB(l)とケーブル損
失LdB(l)の差は(3)式で表される。
と(4)式が得られる。
(l)および、パイロット信号のレベルPc(l)を用
いることで、(4)式により受信信号のレベルS
r(l)を求めることができる。次に、AGC増幅器の
増幅度G(l)がアンテナから出力される受信信号のレ
ベルSr(l)のみで制御される場合、(5)式が成立
する。また、AGC増幅器の増幅度G(l)が、受信信
号と、パイロット信号の和のレベルで制御される場合で
も、多重するパイロット信号のレベルが受信信号のレベ
ルSr(l)に比べ、十分に小さい場合には同様に
(5)式が成立する。
イロット信号のレベルPc(l)を参照することで、ダ
イバーシティ受信における合成受信の際に必要な受信信
号のレベルSr(l)を得ることができる。すなわち、
受信信号のレベルSc(l)および、パイロット信号の
レベルPc(l)を用いることで選択合成・等利得合成
・最大比合成の際に必要となる合成係数(=重み付け係
数)を決定することができるようになる。
成係数の算出方法についてシングルキャリアを受信する
シングルキャリア方式のダイバーシティ受信装置を例に
説明する。
(Carrier-to-noise ratio:搬送波対雑音比)は通常、
受信部のLNA(Low Noise Amplifier:低雑音増幅
器)の熱雑音が支配的であり、各ブランチのCNRをγ
(l)とすると、各ブランチの受信部におけるLNAの
NF(Noise Figure:雑音指数)が同じであれば、Aを
比例定数として、
うち、最もCNRが高い信号を選択、出力する合成法で
ある。従って、各ブランチからの信号の合成係数W
(l)は、下記に示す(7)式で表される。尚、合成後
の出力信号のレベルは1に規格化されるものとし、Lは
ブランチ数を表す。
じであり、(6)式の関係が成立すると仮定すれば、γ
(l)が最大であるという条件はSr(l)が最大であ
るという条件に置き換えることができ、結果として
(8)式が得られる。
の多重レベルPm(l)が一定であればSr(l)の大
小はSc(l)/Pc(l)の大小で決定されるため、
(8)式は下記の(9)式の置き換えることができる。
から信号合成部までのケーブル損失が各ブランチで一定
であれば、Sc(l)は各ブランチで同じ値になる。従
って、Sr(l)の大小はPc(l)の大小で決定され
るため、上記(9)式は、さらに簡略化でき、下記の
(10)式のように表される。ここで、多重されている
パイロット信号のレベルが一番小さい信号をPn(l)
とすると、
ブランチからの複数の信号のうち、多重されているパイ
ロット信号のレベルが一番小さい信号を選択すればよい
ことになる。
る。
合成は、いずれも同相合成であるため、各ブランチから
の信号を合成する場合、それぞれの信号の位相差を事前
に補正して合わせる必要がある。この位相補正手段につ
いては、すでに多くの手段が知られているため、ここで
は、説明を省略し、信号合成部の入力においては、各ブ
ランチからの信号の位相は一致しているものと仮定して
これ以降説明を進める。等利得合成の場合は、受信アン
テナ出力信号のレベルSr(l)の各ブランチ間での比
率を保存して、そのまま合成する(前述のように位相差
は補正する)。従って、下記(11)式を用いて、信号
合成部の入力信号のレベルを一旦、アンテナ出力信号レ
ベルS r(l)に変換する。
数を考慮し、以下の(12)式を得る。
の多重レベルPm(l)が一定の場合、上記(12)式
は以下の(13)式のように簡略化できる。
の受信信号レベルSc(l)と、パイロット信号P
r(l)を観測することで、各ブランチからの信号に対
する重み付け係数W(l)を求めることができ、等利得
合成を実現できる。さらに、AGC増幅器の出力は一定
であるため、受信部から信号合成部までのケーブル損失
が各ブランチで一定であれば、Sc(l)は各ブランチ
で同じ値になり、その値をScとすれば上記(13)式
は次の(14)式のように変形される。
ブランチからの信号に対して、それぞれの信号のCNR
に比例した重み付けをして合成を行い、合成後の信号の
CNRが最も大きくなるようにする。各ブランチからの
信号のCNRであるγ(l)上記(6)式によって表さ
れる。ここでは、上記(6)式に上記(11)式を代入
して次の(15)式を得る。
のアンテナ出力端から信号合成部入力までのゲインの差
を補正する係数をD(l)とすれば、Bを比例定数とし
て次の(16)式で表される。
力における各ブランチからの信号に対する重み付け係数
W(l)は、Cを比例定数として次の(17)式で表さ
れる。
に示す条件を付加すると、A×B×Cは一意的に決定さ
れ、上記(17)式は以下の(19)式に示すように書
き換えられる。
多重レベルPm(l)が一定の場合、上記(19)式は
簡略化され、次の(20)式のように書き換えられる。
から信号合成部までのケーブル損失が各ブランチで一定
であれば、Sc(l)は各ブランチで同じ値になり、そ
の値をScとすれば上記(20)式は次の(21)式の
ように変形される。
の信号の受信信号のレベルSc(l)とパイロット信号
レベルPc(l)を観測することで、最大比合成の場合
の各ブランチからの信号に対する重み付け係数W(l)
を求めることが可能である。
ば、選択・等利得・最大比のいずれの合成方法において
も、観測したSc(l)、Pc(l)より各ブランチの
信号を合成する際に必要となる合成係数を求めることが
可能である。すなわち、いずれの合成法も実現できる。
のダイバーシティ受信装置に設けられる受信部の構成例
(その1)と動作について図2を参照しながら説明す
る。尚、該受信部は図1に示した受信部A2001〜受
信部L200Lのいずれも同一構成をとるので、ここで
は、ブランチ1の受信部A2001を例にとり、説明す
る。
BPF21と、RF増幅器22(LNA)と、分配器2
3と、加算器24と、パイロット信号発生器25と、利
得可変増幅器26(以下、AGC増幅器という)と、局
部発信器27と、乗算器28と、BPF29と、IF増
幅器210と、レベル検出器211と、制御電圧発生器
212とから構成される。
説明)受信アンテナA1001から出力された受信信号
はBPF21に入力され、雑音や干渉波など帯域外の不
要な成分が除去されて希望波成分のみが抽出される。B
PF21の出力信号は、RF増幅器22によって一定利
得分増幅される。通常、受信装置においては、最もレベ
ルの低い信号を増幅する初段の増幅器の熱雑音が、受信
装置における信号のC/Nを左右するため、RF増幅器
22には、NFが小さい固定利得の低雑音増幅器が使用
される。RF増幅器22の出力信号は、分配器23によ
って2分配され、その2分配された信号の一方を、加算
器24の被加算信号入力端子に供給する。パイロット信
号発生器25は一定レベルのパイロット信号を発生し、
加算器24の加算信号入力端子に供給する。パイロット
信号の周波数は受信信号帯域外で、かつ受信信号周波数
の近傍周波数とする。加算器24は分配器から出力され
た受信信号にパイロット信号を付加して出力する。加算
器24の出力信号はAGC増幅器26に入力され、一定
レベルまで増幅される。AGC増幅器26の出力信号は
周波数変換用の乗算器28の被加算信号入力端子へと供
給される。
う一方は、レベル検出器211に入力される。レベル検
出器211は、入力信号の平均電力または平均振幅に対
応する電圧を発生し、入力信号のレベル情報として出力
する。レベル検出器211の出力信号は制御電圧発生器
212に入力されて、レベル検出器211より供給され
たレベル情報をもとに、AGC増幅器26が出力する信
号のレベルが、あらかじめ定めた一定値になるようにA
GC増幅器26の増幅利得を制御する利得制御信号を発
生し、AGC増幅器26の利得制御入力端子に供給す
る。レベル検出器211に入力される信号のレベルと、
AGC増幅器26の信号入力端子に供給される信号成分
のレベル(加算器で加算されたパイロット信号の成分を
除く)同一であるため、結果としてAGC増幅器26が
出力する信号のレベルは(加算器で加算されたパイロッ
ト信号の成分を除く)は一定となる。
乗算器28の被乗算信号入力端子に供給され、局部発信
器27が出力するローカル信号と乗算され、受信信号と
多重したパイロット信号の両方が同時にIF周波数に周
波数変換される。
ダイバーシティの場合、複数の受信アンテナを空間的に
離して設置するため、受信部A2001から出力される
受信信号を信号合成部400までケーブルで伝送する必
要があり、ケーブルでの損失を考慮して、RF帯の受信
信号をケーブルの損失の少ないIF帯に周波数変換する
のが一般的である。
よびパイロット信号はBPF29(LPFでもよい)に
よってイメージ成分が除去され、ケーブルでの損失を考
慮してIF増幅器210で所定のレベルまで増幅された
後、伝送ケーブルにより信号合成部400まで伝送され
る。上述した受信部A2001の構成はフィードフォー
ワード型のAGC増幅機能を実現している。
のダイバーシティ受信装置に設けられる受信部の構成例
(その2)と動作について図3を参照しながら説明す
る。尚、上記図2と同じ機能を有する構成要素に対して
は、同じ番号を付与している。
は、BPF21と、RF増幅器22(LNA)と、分配
器23と、加算器24と、パイロット信号発生器25
と、AGC増幅器26と、局部発信器27と、乗算器2
8と、BPF29と、IF増幅器210と、レベル検出
器211と、制御電圧発生器212と、BPF213か
ら構成される。
説明)受信アンテナA1001から出力された受信信号
は、BPF21によって雑音や干渉波など帯域外の不要
な成分が除去され希望波成分のみが抽出された後、RF
増幅器22によって一定利得分増幅される。加算器24
はRF増幅器22の出力信号と、パイロット信号発生器
25が出力する一定振幅、一定周波数のパイロット信号
を加算(多重)して出力する。次に、加算器24の出力
信号をAGC増幅器26の信号入力端子に入力する。A
GC増幅器26の出力信号は、分配器23によって2分
配され、その2分配された信号の一方がBPF213に
入力される。BPF213は、加算器24で多重したパ
イロット信号成分を除去して受信信号成分のみとしてレ
ベル検出器211に供給する。このパイロット信号成分
の除去を担うBPF213はノッチフィルタあるいはB
EF(バンドエリミネーションフィルタ)としてもよ
い。レベル検出器211は入力信号の平均電力または平
均振幅に対応する電圧を発生し、レベル情報として制御
電圧発生器212に供給する。制御電圧発生器212
は、レベル検出器211からのレベル情報をもとに、A
GC増幅器26の増幅利得を制御する利得制御信号を発
生して、AGC増幅器26の利得制御入力端子に供給
し、AGC増幅器26が出力する信号のレベル(パイロ
ット信号成分を含まない)が一定になるようにフィード
バックループを構成する。
のもう一方は、周波数変換のために乗算器28の被乗算
信号入力端子に入力され、局部発信器27が出力するロ
ーカル信号と乗算されて受信信号とパイロット信号がI
F帯に周波数変換される。乗算器28が出力するIF帯
の受信信号およびパイロット信号はBPF29(LPF
でもよい)でイメージ成分が除去され、IF増幅器21
0で所定のレベルまで増幅された後、伝送ケーブルによ
り信号合成部400まで伝送される。
のダイバーシティ受信装置に設けられる受信部の構成例
(その3)と動作について図4を参照しながら説明す
る。尚、上記図2と同じ機能を有する構成要素に対して
は、同じ番号を付与している。
は、BPF21と、RF増幅器(LNA)22と、分配
器23と、加算器24と、パイロット信号発生器25
と、AGC増幅器26と、局部発信器27と、乗算器2
8と、BPF29と、IF増幅器210と、レベル検出
器211と、制御電圧発生器212と、BPF213と
から構成される。
説明)受信アンテナA1001から出力された受信信号
は、BPF21によって雑音や干渉波など帯域外の不要
な成分が除去され希望波成分のみが抽出された後、RF
増幅器22によって一定利得分増幅される。加算器24
はRF増幅器22の出力信号と、パイロット信号発生器
25が出力する一定振幅、一定周波数のパイロット信号
を多重して出力する。次に、加算器24の出力信号を分
配器23に入力して2分配する。この分配器23で2分
配された信号の一方をAGC増幅器26の信号入力端子
に供給し、他方をBPF213に入力する。BPF21
3は、加算器24で多重したパイロット信号成分を除去
して受信信号成分のみを抽出してレベル検出器211に
供給する。BPF213は前述した図3の場合と同様に
パイロット信号成分のみを除去を目的とし、ノッチフィ
ルタあるいはBEF(バンドエリミネーションフィル
タ)のいずれでもよい。レベル検出器211は入力信号
の平均電力または平均振幅に対応する電圧を発生し、レ
ベル情報として制御電圧発生器212に供給する。制御
電圧発生器212は、レベル検出器211からのレベル
情報をもとに、AGC増幅器26の増幅利得を制御する
利得制御信号を発生して、AGC増幅器26の利得制御
入力端子に供給し、AGC増幅器26が出力する信号の
レベル(パイロット信号成分を含まない受信信号のみの
レベル)が一定になるようにAGC増幅器26の増幅利
得を制御する。
換のために乗算器の被乗算信号入力端子に入力され、局
部発信器27が出力するローカル信号と乗算されて受信
信号とパイロット信号がIF帯に周波数変換される。乗
算器28が出力するIF帯の受信信号およびパイロット
信号はBPF29(LPFでもよい)によってイメージ
成分が除去され、伝送ケーブルにより信号合成部400
まで伝送される。この構成例では、フィードフォーワー
ド型のAGC機能が実現される。上述した図2〜図4の
構成例のいずれにおいても、AGC増幅器26は、増幅
回路そのものの増幅率を可変するように構成してもよい
し、高利得の増幅器と可変アッテネータを組み合わせて
実現してもよい。
のダイバーシティ受信装置に設けられる信号合成部40
0の構成例(その1)と動作について図5を参照しなが
ら説明する。
は、位相調整部と、レベル検出部とがブランチ毎に備え
られ(位相調整部A4111〜位相調整部L411L、
レベル検出部A4121〜L412L)、さらに、受信
信号の重み付け係数を決定する合成係数生成回路414
と、レベル検出部A4121〜L412Lから出力され
る受信信号と該合成係数生成回路414で決定された重
み付け係数とを乗算する乗算器4131〜413Lと、
該乗算器4131〜413Lからの出力信号を合成する
合成器415とを備えて構成される。本信号合成部にお
けるブランチ1〜ブランチLの受信信号の処理は同じな
ので、以降は、ブランチ1のみ説明する。
動作説明)受信アンテナA1001より出力され、受信
部A2001で増幅およびパイロット信号を付加された
ブランチ1の受信信号は、ケーブルによって信号合成部
400まで伝送され、位相調整部A4111でブランチ
間の信号位相差の補正を受けた後、レベル検出部A41
21に入力される。レベル検出部A4121に入力され
た位相補正済みの受信信号は分配器4121で3分配さ
れる。この分配器4121から出力される第1の分配信
号は、パイロット信号抽出用BPF4122に入力さ
れ、BPFのフィルタリングにより受信部A2001で
付加されたパイロット信号成分のみが抽出される。この
ようにして抽出されたパイロット信号はレベル検出器4
125に入力されてレベルが検出される。このレベル検
出器4125から出力されるパイロット信号のレベル情
報はPc(1)として合成係数生成回路414に入力さ
れる。
信号は受信信号抽出用BPF4123に入力され、パイ
ロット信号を含まない受信信号のみが抽出される。受信
信号用抽出用BPF4123から出力された信号は、レ
ベル検出器4124に入力されてレベルの検出が行われ
る。このレベル検出器4124から出力される受信信号
のレベル情報は、Sc(1)として合成係数生成回路4
14に入力される。
信号はレベル検出部A4121から出力され、乗算器4
131で合成係数生成回路414から出力される合成係
数信号と乗算されて合成器415に入力される。ブラン
チ2〜ブランチLの受信信号は、ブランチ1の受信信号
と同様に位相調整部B4112〜L411Lでブランチ
間の位相差の補正を受けた後、レベル検出部B4122
〜L412Lにおいてブランチ1の受信信号の処理と同
様の処理がなされる。各レベル検出部A412 1〜L4
12Lで検出された各ブランチのパイロット信号のレベ
ル情報Pc(l)と各ブランチの受信信号のレベル情報
Sc(l)は、それぞれ合成係数生成回路414に入力
される。
(l)とSc(l)からW(l)を計算して出力し、乗
算器4131〜413Lにおいて各レベル検出部412
1〜412Lから出力される各ブランチの受信信号に重
み付けを行い合成器415に入力する。合成器415
は、入力された各ブランチの信号を加算合成する。上記
合成係数生成回路414は、選択合成を行う場合は、
(10)式、等利得合成を行う場合は(14)式、最大
比合成を行う場合は(21)式に示す演算を行って、合
成係数W(l)を求める。
のダイバーシティ受信装置に設けられる信号合成部の構
成例(その2)と動作について図6を参照しながら説明
する。前述の図5に示した第1の構成例との相違は、レ
ベル検出部の内部構成のみである。従って、ここでは、
レベル検出部についてのみ説明(レベル検出部A412
1を例にとり説明)する。
4111によってブランチ間の信号位相差の補償を受け
た受信信号を入力し、分配器4121で信号を2分配す
る。この分配器4121からの第1の分配出力は、パイ
ロット信号抽出用BPF4122に入力され、受信部A
2001で多重されたパイロット信号成分のみが抽出さ
れる。このようにして抽出されたパイロット信号はレベ
ル検出器4125に入力されてレベルの検出が行われ
る。このレベル検出器4125で検出されたパイロット
信号のレベル情報は、レベル検出部4125から出力さ
れ、合成係数生成回路414にPc(1)として入力さ
れる。
力は、受信信号抽出用BPF4123に入力され、パイ
ロット信号を含まない受信信号のみが抽出される。受信
信号抽出用BPF4123で抽出された受信信号は、さ
らに分配器4126に入力されて2分配される。この分
配器4126で分配された第1の分配出力はレベル検出
器4124に入力されてレベルの検出が行われる。この
レベル検出器4124から出力される受信信号のレベル
情報は、Sc(1)としてレベル検出器4124から出
力され、合成係数生成回路414に入力される。
レベル検出部4121から出力された後、乗算器413
1に入力され、合成係数生成回路414から出力される
合成係数W(1)と乗算される。乗算器4131から出
力される合成係数乗算後の受信信号は合成器415に入
力され、同様の処理を受けた他のブランチからの受信信
号と合成される。位相調整部B4112〜位相調整部L
411Lは位相調整部A4111と同様の処理を行う。
レベル検出部B4122からレベル検出部L412Lは
レベル検出部A4121と同様の処理を行う。さらに、
乗算器4132〜乗算器413Lは乗算器4131と同
様の処理を行う。合成係数生成回路414は、選択合成
を行う場合は、(10)式、等利得合成を行う場合は
(14式)、最大比合成を行う場合は(21)式に示す
演算を行って、重み係数W(l)を求めて、乗算器41
31〜乗算器413Lにそれぞれ出力する。
部A2001〜L200Lにおいて、受信信号の帯域外
にパイロット信号を挿入し、信号合成部400において
そのパイロット信号のレベルを参照することで各ブラン
チ1〜Lにおける受信アンテナA1001〜L100L
の出力端から信号合成部400の入力端までの間のレベ
ル変化量を検出し、その検出結果から各ブランチ1〜L
の受信アンテナ出力レベルを推定する。従って、信号合
成部400の入力信号レベルが受信信号のC/Nの比例
しない場合であっても、該信号合成部400において各
ブランチ1〜Lからの受信信号を最適な合成比率で合成
もしくは、選択することが可能となる。
発明を、変調方式にマルチキャリアのディジタル変調方
式であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Mu
ltiplex)変調方式を用いる伝送装置のダイバーシティ
受信装置に適用する場合について説明する。OFDM信
号のダイバーシティ受信では、OFDM信号の各キャリ
アごとに選択・合成を行うことで、高いダイバーシティ
利得が得られることが知られている。この場合、信号の
合成はFFT(高速フーリエ変換)処理後に行うのが一
般的である。
DM変調方式を適用したダイバーシティ受信装置(以
下、OFDMダイバーシティ受信装置という)の構成例
を示す図である。このOFDMダイバーシティ受信装置
は、送信側から送信された電波を受信する受信アンテナ
A1101と、受信した受信信号を一定値まで増幅する
AGC増幅器等を備えた受信部A2101と、受信信号
を伝送するケーブル3101とで構成されるブランチ1
が複数(ブランチ1〜ブランチL)備えられ、さらに、
ブランチ1〜Lから出力されるOFDM信号を復調する
OFDM復調部と、その復調されたOFDM信号を合成
する信号合成部とが一体化されたOFDM復調・信号合
成部500とから構成される。同図に示す受信部A21
01〜L210Lの構成は前述の図2〜図4に示したシ
ングルキャリア方式の場合と同一構成をとる。また、O
FDM変調方式には、OFDM信号における各キャリア
の位相・振幅のシンボル間差分で情報を伝送する差動変
調方式と、各キャリアに多値QAM方式(例:16QA
M)を使用すると共に、周波数方向、シンボル方向の両
方に一定間隔で、既知の振幅と位相を持つパイロットキ
ャリア(このパイロットをスキャッタードパイロット
(SP: Scattered pilot)という)を配置し、復調時の
基準として使用する同期変調方式の2つの方式がある。
従って、差動変調方式を適用したOFDMダイバーシテ
ィ受信装置と、同期変調方式を適用したOFDMダイバ
ーシティ受信装置の信号合成部とでは構成が異なるた
め、別々に説明する。
号ダイバーシティ受信装置(以下、同期変調方式OFD
M信号ダイバーシティ受信装置という)について説明す
る。
受信装置では、送信側にて周波数方向に一定間隔で多重
された既知の位相、振幅を持つパイロットキャリアが受
信側で検出され、その検出された位相値、振幅値によ
り、パイロットキャリア周波数における伝送路の周波数
特性が推定される。この処理は、通常、受信側のFFT
回路から出力される周波数軸上のキャリアデータに含ま
れているパイロットキャリアの複素振幅を、送信したパ
イロットキャリアの複素振幅で除算することにより得ら
れる。このようにして得られる伝送路の周波数特性を表
す複素データは、OFDM信号の各キャリアにおける伝
送路特性が一定キャリア間隔で間引かれたデータである
ため、適当な補完処理を行うことで、OFDM信号の各
キャリアの周波数における伝送路特性を得ることができ
る。ここで、H(l、m、n)は複素数であり、H
(l、m、n)の絶対値を計算すれば周波数振幅特性
が、偏角を計算すれば周波数位相特性が得られる。ここ
では、lはブランチ番号、mはキャリア番号、nはシン
ボル番号を示す。以下の説明で用いられる他の記号につ
いても同様とする。
受信装置では、前述したシングルキャリア方式のダイバ
ーシティ受信装置と場合と同様、3つの合成受信方法に
よるダイバーシティ受信が可能である。ここでは、ま
ず、これら3つの合成受信において共通となる条件につ
いて説明する。
出力におけるOFDM信号の各キャリアの複素振幅をS
r(l、m、n)、信号合成部入力における各キャリア
の複素振幅をSc(l、m、n)とする。選択合成、等
利得合成、最大値合成のいずれかの合成方法において
も、各ブランチ間での位相差を補正して合成する必要が
ある。各キャリアのブランチ間での位相差を補正するに
は、各ブランチの各キャリアの周波数における伝送路特
性H(l、m、n)の複素共役をとり、H(l、m、
n)の絶対値で規格化することで得られる(101)式
に示すような複素数を、受信信号をFFTして得られる
各キャリアの複素振幅に乗算し、H(l、m、n)とは
逆の位相回転を与えればよい。
n)を実数として次式のように表される。
失、OFDM復調部のA/D変換器の前段に配置される
AGC増幅器の影響を受けない受信アンテナ出力また
は、LNAの出力において合成する場合を考える。受信
アンテナ出力またはLNA出力信号をSr(l、m、
n)、信号合成部における受信信号合成時の合成係数を
Wr(l、m、n)、信号合成部の出力信号をS
o(m、n)とすれば、以下の(103)式が成立す
る。
(m、n)が伝送路特性H(l、m、n)の影響を受け
た結果であるから、次式(104)が成立する。
(105)式が得られる。
ると、
ィ受信出力So(m、n)が送信信号にS(m、n)に
等しいという(107)式の等化条件を適用することに
より、次の(108)式が得られる。
2)式に代入することで合成係数Wr(l、m、n)を
求めることができる。
損失、OFDM復調部のA/D変換器の前段に配置され
るAGC増幅器の影響により、各ブランチ間で利得が異
なる信号合成部において受信信号を合成する場合を考え
る。信号合成部の入力における各ブランチからの受信信
号をFFTした結果の各ブランチ、各キャリアの複素振
幅をSc(l、m、n)、信号合成部における受信信号
合成時の合成係数をW c(l、m、n)、信号合成部で
信号合成後の出力信号をSo(m、n)とすると、以下
の(109)式が成立する。
用することで次の(110)式が得られる。
ついて解くと次の(113)式が得られる。
4)式に示すように伝送路特性H(l、m、n)の関数
となっているため、上記(113)式は以下の(11
5)式のように書き換えることができる。
知の振幅と位相を有するパイロットキャリアの復調デー
タを基に周波数軸および時間軸上で離散的に得られた特
性を適当な補間処理を行って求めるため、各ブランチ間
で利得が異なる合成部の入力において検出・生成した場
合、ブランチ間での利得差の影響を受ける。信号合成部
の入力において検出・生成したH(l、m、n)をHD
(l、m、n)とすればこのHD(l、m、n)、
n)について解くと、
損失、OFDM復調部のA/D変換器の前段に配置され
るAGC増幅器の影響により、各ブランチ間で利得が異
なる信号合成部において、受信信号を合成する場合の合
成係数Wc(l、m、n)を求めるには、まず、W
r(l、m、n)を求め、次いで(115)式を用い
て、Wc(l、m、n)に変換すると共に、(117)
式を用いてH(l、m、n)をHD(l、m、n)に変
換すればよい。
シティ受信装置で適用可能な各合成受信法における合成
係数の算出例について説明する。
した場合の合成係数の算出例について説明する。
アについて最もCNRが高い、すなわち最も振幅の大き
いブランチからの信号を選択する方法である。受信信号
をFFTした結果の各キャリアの振幅は伝送路特性H
(l、m、n)で決定されるため、以下の(118)式
が成立する。
ると、
について解くと、
1)式、(120)式および(118)式を(102)
式に代入すると、受信部のAGC増幅器やケーブル損
失、OFDM復調部のA/D変換器の前段に配置される
AGC増幅器の影響を受けない場合の合成係数W
r(l、m、n)が次式のように求まる。
r(l、m、n)を、受信部のAGC増幅器やケーブル
損失、OFDM復調部のA/D変換器の入力におけるA
GC増幅器などによる各ブランチ間での利得差を本発明
によるパイロット信号の挿入によって補償した、信号合
成部での合成係数Wc(l、m、n)に変換した結果を
(123)式に示す。
ャリアの各ブランチ間での位相差を補償した後、等利得
合成する方法である。上記(102)式のC(l、m、
n)をブランチに依存しないα(m、n)と置換え、上
記(101)式と共に上記(108)式に代入して次の
(124)式を得る。
くと、
6)式を上記(102)式に代入して、受信部のAGC
増幅器やケーブル損失、OFDM復調部のA/D変換器
の前段に配置されるAGC増幅器の影響を受けない場合
の合成係数Wr(l、m、n)が以下のように求める。
r(l、m、n)を、受信部のAGC増幅器やケーブル
損失、OFDM復調部のA/D変換器の入力におけるA
GC増幅器などによる各ブランチ間での利得差を、本発
明によるパイロット信号の挿入によって補償した場合の
合成係数Wc(l、m、n)に変換した結果を次の(1
28)式に示す。
ャリアの振幅に比例した重み付けをして合成する方法で
ある。上記(102)式のC(l、m、n)が、伝送路
特性H(l、m、n)の絶対値、すなわち受信される各
ブランチ、各キャリアの振幅の絶対値とブランチに依存
しない値α(m、n)との積で表せると仮定し、次式
(129)を得る。
8)式に代入して、以下の(130)式を得る。
いて解くと、
2)式を上記(102)式に代入して、受信部のAGC
増幅器やケーブル損失、OFDM復調部のA/D変換器
の前段に配置されるAGC増幅器の影響を受けない場合
の合成係数Wr(l、m、n)を以下のように求める。
r(l、m、n)を、受信部のAGC増幅器やケーブル
損失、OFDM復調部のA/D変換器の入力におけるA
GC増幅器などによる各ブランチ間での利得差を、本発
明によるパイロット信号の挿入によって補償した場合の
合成係数Wc(l、m、n)に変換した結果を次の(1
34)式に示す。
信装置の装置構成例について図8を参照しながら説明す
る。尚、図7に示した受信部A2101〜L210Lの
構成は前述した図2〜図3のシングルキャリア方式と同
一構成をとるので説明を省略する。従って、ここでは、
OFDM復調・信号合成部500について説明する。
ランチ1〜Lから出力されたOFDM信号を受信して復
調処理を行うOFDM復調部A5011〜L501Lが
ブランチ毎に備えられ、そのブランチ毎に備えられたO
FDM復調部A5011〜L501Lから出力される信
号を合成する信号合成回路520と、信号合成回路52
0から出力された信号の判定を行う判定・識別回路53
0とから構成される。OFDM復調部A5011〜L5
01Lは同一構成をとるので、以下、ブランチ1からの
受信信号を受信するOFDM復調部A5011を例にと
り説明する。
11は、BPF5101、乗算器5102、局部発信器
5103、BPF5104、AGC増幅器5105、A
/D変換器5106、固定パターン発生器5107、固
定パターン発生器5108、乗算器5109、乗算器5
110、LPF5111、LPF5112、4:1間引
き回路5113、4:1間引き回路5114、周波数位
相誤差検出回路5115、複素位相回転器5116、有
効シンボル期間抽出回路5117、FFT回路511
8、パイロット信号電力検出回路5119、フレーム同
期検出回路5120、SP抽出・伝送路特性推定回路5
121とから構成される。
信信号は、受信部A2101において増幅され、パイロ
ット信号が付加された後に周波数変換され第1のIF信
号となる。受信部A2101より出力される第1のIF
信号はケーブル3101によってOFDM復調・信号合
成部500まで伝送され、図8に示す各ブランチ1〜L
に対応するOFDM復調部A5011〜L501Lに入
力される。OFDM復調部A5011〜L501Lの構
成は同一構成をとるので、ここでは、OFDM復調部A
5011を例にとり動作説明する。
ランチ1の受信信号(第1のIF信号)は、BPF51
01で不要な信号成分が除去された後、乗算器5102
の被乗算信号入力端子に入力される。次に、局部発信器
5103から出力されたローカル信号が乗算器5102
の乗算信号入力端子に入力され、受信信号を第2のIF
信号に変換する。第2のIF信号の中心周波数は、A/
D変換器5106のサンプリング周波数(FFTクロッ
ク周波数の4倍)の1/4とする。乗算器5102から
出力された第2のIF信号はBPF5104によってイ
メージ成分が除去された後、AGC増幅器5105でA
/D変換器5106のダイナミックレンジを有効に利用
して量子化誤差を最小にすると共に、信号のクリップが
生じないように最適なレベルに振幅調整を行ってA/D
変換器5106に入力される。このA/D変換器510
6でディジタル信号に変換されたIF信号は2分配さ
れ、それぞれI軸信号、Q軸信号として乗算器510
9、5110の被乗算信号入力端子に入力される。乗算
器5109に入力されたI軸信号は、固定パターン発生
器5107から出力される{1,0,−1,0}の繰り返
し信号と乗算された後ベースバンド信号となる。
ンド帯に周波数変換され出力されたI軸信号はLPF5
111でイメージ成分が除去され、さらに、4:1間引
き回路5113で間引き処理が行われ、サンプリング周
波数が1/4に変換される。
号は、固定パターン発生器5108から出力される
{0,−1,0,1}の繰り返し信号と乗算されてベース
バンド信号に変換される。ベースバンド帯に周波数変換
され出力されたQ軸信号はLPF5112でイメージ成
分が除去され、さらに、4:1間引き回路5114で間
引き処理が行われ、サンプリング周波数が1/4に変換
される。4:1間引き回路5113から出力されるI軸
信号と、4:1間引き回路5114から出力されるQ軸
信号は、それぞれ2分配され、複素位相回転器5116
と周波数位相誤差検出回路5115に入力される。周波
数位相誤差検出回路5115では、検出した周波数位相
誤差を補正するための複素再生キャリア信号(検出した
誤差周波数をキャリア周波数とし、検出した誤差位相を
信号位相とするキャリア信号をいう)を生成・出力し、
複素位相回転器5116に供給する。複素位相回転器5
116は、周波数位相誤差検出器5115より供給され
た再生キャリア信号によって4:1間引き回路5113
から供給されたI軸信号と、4:1間引き回路5114
から供給されたQ軸信号の周波数位相誤差を補正し出力
し、有効シンボル期間抽出回路5117に供給する。有
効シンボル期間抽出回路5117では、供給されたI軸
信号、Q軸信号に含まれるガードインターバルを除去し
て有効シンボル期間のみを取り出し、FFT回路511
8に供給する。FFT回路5118は、供給された時間
軸上のI軸、Q軸信号(キャリアデータ)を周波数軸上
のI軸、Q軸信号に変換し出力する。このようにして、
FFT回路5118から出力された周波数軸上のI軸、
Q軸信号は、それぞれ4分配され、信号合成回路52
0、フレーム同期検出回路5120、パイロット信号電
力検出回路5119およびSP抽出・伝送路特性推定回
路5121に供給される。フレーム同期検出回路512
0に入力された周波数軸上のI、Q軸信号によりフレー
ム同期(例えば、伝送信号が地上ディジタル放送のIS
DB−T(integrated services digital broadcasting
-terrestrial)信号の場合は、1フレーム、204シン
ボルで構成されている)を検出すると共に、現シンボル
が、SPのシーケンス(例えば、ISDB−T信号では
4シーケンス)の何シンボル目であるかを示す情報を生
成し、SP抽出・伝送路特性推定回路5121に供給す
る。SP抽出・伝送路特性推定回路5121は、FFT
回路5118から供給される周波数軸上のI、Q軸信号
(キャリアデータ)と、フレーム同期検出回路5120
から供給されるSPのシーケンス情報をもとに、SPデ
ータを抽出、補間して伝送路特性H(l、m、n)を生
成し、信号合成回路520に供給する。パイロット信号
電力検出回路5119は受信部A2101(図7参照)
で信号の帯域外に重畳されたパイロット信号の電力を検
出し、パイロット信号の振幅Pc(l)に変換して信号
合成回路520に供給する。ここで、受信部A2101
で重畳するパイロット信号の周波数は、一般的にFFT
のクロック周波数に同期していないので、FFT回路5
118から出力されるデータは、図10に示すように、
帯域外の複数の周波数サンプル点に分散して現れる。そ
こで、以下の(135)式に示すように、パイロット信
号の周波数に相当するFFTの周波数サンプル点の近傍
領域の信号電力和を求め、さらに平方根を計算すること
で信号レベルに変換する。
るFFTデータのキャリア番号をmpとして次の(13
6)式、(137)式で表される。
ト信号の周波数安定度に応じて、パイロット信号の全エ
ネルギーを加算するように選択すればよい。
2101までFFTクロックないしは、それに周波数同
期した基準信号を受信部に供給することにより、受信部
A2101で付加するパイロット信号の周波数をFFT
クロックに同期させることが可能であり、その場合、付
図11に示すように、パイロット信号の周波数に相当す
るFFTの周波数サンプル点の複素データの絶対値を計
算して求めることで、Pc(l)を得ることが可能であ
る。
チのFFT回路が出力する周波数軸上のI軸、Q軸信号
Sc(l、m、n)、SP抽出・伝送路特性推定回路の
出力する伝送路特性信号H(l、m、n)およびパイロ
ット信号電力検出回路がパイロット信号レベル情報Pc
(l)を入力し、合成法に応じて上記(123)式、上
記(128)式、上記(134)式のいずれかの演算を
行って合成係数を生成し、各ブランチの信号を合成して
出力する。合成回路520にて合成された信号は、判定
・識別回路530に入力され、位相点の判定・識別が行
われた後、データが復調される。
シティ受信装置について説明する。
にDQPSKやD8PSKのような差動位相変調を使用
する場合について説明する。差動位相変調方式のOFD
M信号では、同期変調方式のOFDM信号の場合と異な
り、復調の基準となるパイロットは使用しない。まず、
差動位相変調波の復調の原理について説明する。
S(m、n)とし、伝送路の周波数特性をH(l、m、
n)とすれば、各ブランチにおける受信信号Sr(l、
m、n)は次の(201)式で表される。
ンボル番号を示している。差動位相変調波を復調する場
合、前シンボルの複素共役を現シンボルに乗算し、その
結果の位相値を判定する方法が一般的に行われている。
従って、前シンボルの複素共役との積Dr(l、m、
n)は、
入すると、
4)式で表すことができる。
1シンボル時間における変化が無視できる程小さいとす
れば、上記(203)式は次の(206)式のように書
き換えることができる。
は常に一定であり、よって次式(207)が成立する。
ると、
9)式のように置くと、A(l、m、n)は、次の(2
10)式で表される。
相差をΔφ(m、n)と書き換えると、上記(209)
式は以下の(212)式で表される。ダイバーシティ受
信を行わない場合は、Dr(l、m、n)のI軸成分、
Q軸成分の逆正接演算からΔφ(m、n)を求め、判定
することで、データを復調することができる。
信装置では、前述した同期変調方式OFDM信号ダイバ
ーシティ受信装置の場合と同様、3つの合成受信方法に
よるダイバーシティ受信が可能である。ここでは、ま
ず、これら3つの合成受信において共通となる条件につ
いて説明する。
のダイバーシティ受信では、各ブランチごとに差動復調
した後にダイバーシティ合成を行うのが一般的である。
この場合、差動復調処理によって各ブランチ間の位相差
が除去されるために、合成時の重み付け係数は同期変調
方式の場合と異なり実数となる。また、差動復調後の信
号の位相のみを検出、判定するため、差動復調後の信号
の絶対値は、同期変調方式のように規格化する必要はな
い。
やケーブル損失、OFDM復調部のA/D変換器の前段
に配置されるAGC増幅器の影響を受けない受信アンテ
ナ出力または、LNAの出力において合成する場合を考
える。受信アンテナ出力またはLNA出力信号をS
r(l、m、n)、差動復調後の信号をDr(l、m、
n)、信号合成部における受信信号合成時の合成係数を
Wr(l、m、n)、信号合成部の出力信号をD
o(m、n)とすれば、以下の(213)式が成立す
る。
復調部のA/D変換器の前段に配置されるAGC増幅器
の影響により、各ブランチ間で利得が異なる信号合成部
において受信信号を合成する場合を考える。信号合成部
の入力における各ブランチからの信号をFFTした結果
の、各ブランチ、各キャリアの複素振幅をSc(l、
m、n)、さらに、各ブランチ、各キャリアごとに前シ
ンボルの複素共役を乗じて差動復調した後の信号をDc
(l、m、n)とすれば、上記(202)式から、上記
(110)式と同様にして次式(214)が成立する。
m、n)について解くと、
6)式を代入すると、
c(l、m、n)とすると、
8)式よりWc(l、m、n)は、次式(219)で表
される。
ず、受信信号を、受信部のAGC増幅器やケーブル損
失、OFDM復調部のA/D変換器の前段に配置される
AGC増幅器の影響を受けない受信アンテナ出力また
は、LNAの出力において合成する場合の合成係数Wr
(l、m、n)を計算し、その後上記(219)式を用
いて変換することで、受信部のAGC増幅器やケーブル
損失、OFDM復調部のA/D変換器の前段に配置され
るAGC増幅器の影響により、各ブランチ間で利得が異
なる信号合成部において、受信信号を合成する場合の合
成係数W c(l、m、n)を求めることができる。
シティ受信装置で適用可能な各合成受信法における合成
係数の算出例について説明する。
した場合の合成係数の算出例について説明する。
部のAGC増幅器やケーブル損失やOFDM復調部のA
/D変換器の前段に配置されるAGC増幅器の影響を受
けないときの受信アンテナ出力または、LNAの出力に
おいて合成する場合を考える。選択合成は、各キャリア
毎に最もCNRが高い、すなわち最も振幅の大きいブラ
ンチからの信号を選択して出力する方法である。差動変
調方式の場合は、差動復調後の信号の絶対値が最も大き
いブランチからの信号を選択すればよいので、次式(2
20)が成立する。
復調部のA/D変換器の前段に配置されるAGC増幅器
の影響により、各ブランチ間で利得が異なる信号合成部
において受信信号を合成する場合について考える。選択
合成の場合は、上記(219)式を上記(220)式に
適用するのではなく、差動復調後の信号の絶対値の各ブ
ランチ間の比較において、ブランチ間での利得差を考慮
する必要があることから、次式(221)のように表さ
れる。
リア毎に、各ブランチに対して等利得で合成する方法で
ある。差動変調信号のダイバーシティ合成では、差動復
調後の信号Dr(l、m、n)に重み付けして合成す
る。Dr(l、m、n)は、上記(212)式で表され
るが、検出される位相差分量Δφ(m、n)は、熱雑音
や伝送路特性H(l、m、n)の時間変化の影響によ
り、ブランチによって異なる値となるため上記(21
2)式を次式のように書換える。
は、上記(210)式に示すように、受信した信号の各
キャリアの振幅の2乗値となっているため、合成係数W
r(l、m、n)を次式(223)のように設定する。
整理すると、
復調信号の絶対値を規格化し、さらに、差動復調前の各
キャリアの振幅絶対値で重み付けをして、ブランチ間で
合成することを意味しており、等利得合成の場合、重み
付け係数Wr(l、m、n)は上記(223)式でよい
ことが判る。
失、OFDM復調部のA/D変換器の前段に配置される
AGC増幅器の影響により、各ブランチ間で利得が異な
る信号合成部において受信信号を合成する場合の合成係
数Wc(l、m、n)について考える。まず、上記(2
19)式に上記(223)式を代入すると、
式に代入してDr(l、m、n)をDc(l、m、n)
に書き換えることで、次式(226)が得られる。
信部のAGC増幅器やケーブル損失、OFDM復調部の
A/D変換器の前段に配置されるAGC増幅器の影響を
受けない受信アンテナ出力または、LNAの出力におい
て合成する場合を考える。すでに述べたように、差動復
調後の各キャリアの複素振幅Dr(l、m、n)の絶対
値A(l、m、n)は、上記(210)式に示すよう
に、受信信号の各キャリアの絶対値の2乗値となってい
るため、そのまま合成することで自乗合成となる。すな
わち、次式(227)が成立する。
復調部のA/D変換器の前段に配置されるAGC増幅器
の影響により、各ブランチ間で利得が異なる信号合成部
において受信信号を合成する場合の合成係数Wc(l、
m、n)を考える。上記(219)式に上記(227)
式を代入すると、
自乗合成は、厳密な意味でC/N最大のいわゆる最大比
合成とは一致しない。
ーシティ受信装置の装置構成例について説明する。尚、
受信部の構成は前述したように図2〜図3に示したシン
グルキャリア方式と同一構成をとるので説明を省略す
る。また、OFDM復調・信号合成部の構成は、前述の
同期変調方式OFDM信号用ダイバーシティ受信装置と
基本的には同一構成であるが、OFDM復調部内のFF
T回路以降の構成が異なる。同期変調方式OFDM信号
用ダイバーシティ受信装置のOFDM復調部には、同期
検波を行うためのフレーム同期検出回路、SP抽出・伝
送路特性推定回路が備えられるが、差動変調方式OFD
M信号用ダイバーシティ受信装置のOFDM復調部に
は、それらは具備されず変わりに差動復調処理を行う差
動復調回路5122が備えられる。
る部分について説明する。
力された周波数軸上のI軸、Q軸信号は、それぞれ2分
配され、差動復調回路5122およびパイロット信号電
力検出回路5119に供給される。尚、パイロット信号
電力検出回路5119の動作は、同期変調方式OFDM
信号用ダイバーシティ受信装置のOFDM復調・信号合
成部の場合と同じなので説明を省略する。差動復調回路
5122に入力された周波数軸上のI軸、Q軸信号は、
前シンボルの複素共役データと乗算され、差動復調後の
信号Dc(l、m、n)として信号合成回路520に供
給される。信号合成回路520は、入力された各ブラン
チからの差動復調信号Dc(l、m、n)とパイロット
信号電力検出回路5119からのパイロット信号レベル
情報Pc(l)をもとに、それぞれの合成法に応じて上
記(221)式、上記(226)式、上記(228)式
のいずれか演算を行って合成係数を生成し、各ブランチ
の信号を合成して出力する。この合成した信号は、判定
・識別回路530に入力され、その入力された信号から
位相の判定・識別がなされてデータが復調される。
部A2101〜L210Lにおいて、受信信号の帯域外
にパイロット信号を挿入し、OFDM復調・信号合成部
500においてそのパイロット信号のレベルを参照する
ことで各ブランチ1〜Lにおける受信アンテナA110
1〜L110Lの出力端からOFDM復調・信号合成部
500の入力端までの間のレベル変化量を検出し、その
検出結果から各ブランチ1〜Lの受信アンテナ出力レベ
ルを推定する。従って、OFDM復調・信号合成部50
0の入力信号レベルが受信信号のC/Nの比例しない場
合であっても、該OFDM復調・信号合成部500にお
いて各ブランチ1〜Lからの受信信号を最適な合成比率
で合成もしくは、選択することが可能となる。
01〜L200L、210Lのパイロット信号多重機能
が参照信号多重手段に、信号合成部400のレベル検出
部A4121〜レベル検出部L412Lの機能が受信信
号レベル推定手段、参照信号検出手段、増幅度推定手
段、レベル減衰量推定手段に対応し、OFDM復調・信
号合成部500のOFDM復調部A5011〜L501
Lのパイロット信号電力検出回路5119のパイロット
信号検出機能が参照信号検出手段に、同部500の信号
合成回路520のレベル推定機能が増幅度推定手段、レ
ベル減衰量推定手段、レベル変化量推定手段に対応す
る。また、受信部A2001、2101〜L200L、
210Lのパイロット信号発生器25と加算器24の具
備位置が参照信号配置手段に対応し、同期変調OFDM
信号用OFDM復調・信号合成部500のOFDM復調
部A5011〜L501LのSP抽出・伝送路特性推定
回路5121の伝送路特性推定機能が伝送路特性推定手
段に対応する。さらに、同部500の信号合成回路52
0のパイロット信号電力算出機能が参照電力算出手段、
参照信号電力振幅変換手段に対応する。
1記載の本願発明によれば、各受信アンテナで受信した
受信信号の帯域外に参照信号(以下、パイロット信号と
いう)を多重し、その多重したパイロット信号のレベル
を参照することで、各受信アンテナの出力端から信号合
成を行う信号合成段の入力端までのレベル変化量を検出
できるので、この検出結果から各受信アンテナから出力
された受信信号のレベルあるいは受信信号のC/Nを推
定することができる。その結果、各受信アンテナからの
受信信号を最適な比率で合成したり、選択することが可
能になる。また、本発明によれば、受信信号レベル推定
用のパイロット信号を受信信号の帯域外に多重するだけ
なので、装置の複雑性を招くことなく最適なダイバーシ
ティ受信装置の提供が可能である。
ア方式ダイバーシティ受信装置の構成図である。
る。
る。
ーシティ受信装置の構成図である。
(同期変調OFDM信号用)である。
(差動変調OFDM信号用)である。
非同期の場合を示す説明図である。
同期している場合を示す説明図である。
フィルター(BPF) 22 RF増幅器(LNA) 23、4121、4126 分配器 24 加算器 25 パイロット信号発生器 26、5105 利得可変増幅器(AGC増幅器) 27 局部発信器 28、4131、4132、413L、5102、51
09、5110乗算器 1001、1101 受信アンテナA 1002、1102 受信アンテナB 100L、110L 受信アンテナL 2001、2101 受信部A 2002、2102 受信部B 200L、210L 受信部L 210 IF増幅器 211 レベル検出器 212 制御電圧発生器 3001、3002、300L、3101、3102、
310L ケーブル 400 信号合成部 4111 位相調整部A 4112 位相調整部B 411L 位相調整部L 4121 レベル検出部A 4122 レベル検出部B 412L レベル検出部L 414 合成係数生成回路 415 合成器 4122 パイロット信号抽出用BPF 4123 受信信号抽出用BPF 4124、4125 レベル検出器 500 OFDM復調・信号合成部 5011 OFDM復調部A 5012 OFDM復調部B 501L OFDM復調部L 5103 局部発信器 5106 A/D変換器 5107、5108 固定パターン発生器 5111、5112 LPF 5113、5114 4:1間引き回路 5115 周波数位相誤差検出回路 5116 複素位相回転器 5117 有効シンボル期間抽出回路 5118 FFT回路 5119 パイロット信号電力検出回路 5120 フレーム同期検出回路 5121 SP抽出・伝送路特性推定回路 520 信号合成回路 530 判定・識別回路
Claims (11)
- 【請求項1】単一キャリアで変調された信号を複数の受
信アンテナを用いて受信し、その受信した複数個の受信
信号を選択又は合成するダイバーシティ受信装置におい
て、 上記複数の受信アンテナから出力される受信信号の周波
数帯域外に参照信号を多重する参照信号多重手段と、 該多重された参照信号の信号レベルを参照して、各受信
アンテナから出力される受信信号のレベルを推定する受
信信号レベル推定手段とを有するダイバーシティ受信装
置。 - 【請求項2】請求項1記載のダイバーシティ受信装置に
おいて、 上記参照信号多重手段は、受信した受信信号を一定値ま
で増幅する増幅器の前方に所定レベルの上記参照信号を
発生させて多重する参照信号配置手段を有するダイバー
シティ受信装置。 - 【請求項3】請求項1記載のダイバーシティ受信装置に
おいて、 上記受信信号レベル推定手段は、上記参照信号を検出す
る参照信号検出手段と、 該検出された参照信号に基づき上記増幅器で増幅した受
信信号の増幅度を推定する増幅度推定手段と、 上記増幅器を含む受信部の出力から複数の受信信号を選
択又は合成する信号合成部の入力までの間の信号レベル
の減衰量を推定するレベル減衰量推定手段とを有し、 上記推定した増幅度と、上記信号レベルの減衰量とに基
づいて各受信アンテナから出力された受信信号のレベル
を推定するダイバーシティ受信装置。 - 【請求項4】請求項1記載のダイバーシティ受信装置に
おいて、 上記参照信号を多重する前の受信信号を検出し、その検
出した受信信号のレベルに基づいて多重した信号を増幅
するダイバーシティ受信装置。 - 【請求項5】請求項1記載のダイバーシティ受信装置に
おいて、 上記参照信号を多重した後に増幅器で増幅された受信信
号を濾波手段により抽出し、その抽出した受信信号のレ
ベルに基づいて多重した信号を増幅するダイバーシティ
受信装置。 - 【請求項6】請求項1記載のダイバーシティ受信装置に
おいて、 上記参照信号を多重した後の信号から濾波手段により受
信信号のみを抽出し、その抽出した受信信号のレベルに
基づいて多重した信号を増幅するダイバーシティ受信装
置。 - 【請求項7】特定キャリアにパイロットを分散的に挿入
して送信する同期変調方式のOFDM(直交周波数分割
多重)信号を複数の受信アンテナを用いて受信し、その
受信した複数個の受信信号を選択又は合成するダイバー
シティ受信装置において、 上記複数の受信アンテナから出力される受信信号の周波
数帯域外に発生させた参照信号を多重する参照信号多重
手段と、 該多重された参照信号の信号レベルを参照して、各受信
アンテナから出力されるOFDM信号のレベルを推定す
るOFDM信号レベル推定手段とを有するダイバーシテ
ィ受信装置。 - 【請求項8】請求項7記載のダイバーシティ受信装置に
おいて、 上記OFDM信号レベル推定手段は、上記参照信号を検
出する参照信号検出手段と、 該検出された参照信号に基づき上記増幅器で増幅した受
信信号の増幅度を推定する増幅度推定手段と、 上記増幅器から複数の受信信号を選択又は合成する信号
合成部の入力までの間の信号レベルの減衰量を推定する
レベル減衰量推定手段と、 上記信号合成部に備えられるA/D変換器の入力範囲に
適合させるためのAGC回路によるレベル変化量を推定
するレベル変化量推定手段とを有し、 上記推定したレベル変化量と、各アンテナからの受信信
号をそれぞれ高速フーリエ変換して得られるOFDM信
号のパイロットキャリアのデータから得られる伝送路特
性とに基づいて、各受信アンテナから出力されるOFD
M信号のレベルを推定することを特徴とするダイバーシ
ティ受信装置。 - 【請求項9】請求項7記載のダイバーシティ受信装置に
おいて、 OFDM(直交周波数分割多重)信号の各キャリアのデ
ータ変調に同期変調の代わりに差動変調を用いるダイバ
ーシティ受信装置。 - 【請求項10】請求項9記載のダイバーシティ受信装置
において、 上記OFDM信号レベル推定手段は、上記参照信号を検
出する参照信号検出手段と、 該検出された参照信号に基づき上記増幅器で増幅した受
信信号の増幅度を推定する増幅度推定手段と、 上記増幅器から複数の受信信号を選択又は合成する信号
合成部の入力までの間の信号レベルの減衰量を推定する
レベル減衰量推定手段と、 上記信号合成部に備えられるA/D変換器の入力範囲に
適合させるためのAGC回路によるレベル変化量を推定
するレベル変化量推定手段とを有し、 上記推定したレベル変化量と、各アンテナからの受信信
号をそれぞれ高速フーリエ変換して得られるOFDM信
号の各キャリアのレベルとに基づいて各受信アンテナか
らの出力されるOFDM信号のレベルを推定することを
特徴とするダイバーシティ受信装置。 - 【請求項11】請求項7又は9記載のダイバーシティ受
信装置において、 各受信アンテナからの受信信号を周波数軸上のキャリア
データに変換した後、上記参照信号の周波数に相当する
周波数軸上の周波数サンプル点の近傍のキャリアデータ
の電力を積分して上記参照信号の電力を求める参照電力
算出手段と、 上記参照信号の電力を振幅に変換する参照信号電力振幅
変換手段とを有するダイバーシティ受信装置。
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