JP2003171218A - 水和硬化型リン酸カルシウムペースト - Google Patents
水和硬化型リン酸カルシウムペーストInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、充填性及び形態付与性等に優れ、
充填後は十分な速さで硬化させることができる水和硬化
型リン酸カルシウムペーストを提供する。 【解決手段】 本発明は、リン酸カルシウム系粉体(例
えば、リン酸四カルシウム及びリン酸水素カルシウム
等)と、水又は水を含む硬化液とを混練してなる水和硬
化型リン酸カルシウムペーストであって、リン酸カルシ
ウム系粉体と、水又は水を含む硬化液との混練を開始し
てから20分以内に、水和硬化型リン酸カルシウムペー
ストの変形率が200%以下となる。また、この変形率
が200%以下となってから、変形率が50〜200%
である状態が5〜25分間維持される。更に、多糖類
(例えば、デキストラン及びデキストラン硫酸塩等)を
含有させることで、より充填性及び形態付与性に優れる
リン酸カルシウムペーストとすることができる。
充填後は十分な速さで硬化させることができる水和硬化
型リン酸カルシウムペーストを提供する。 【解決手段】 本発明は、リン酸カルシウム系粉体(例
えば、リン酸四カルシウム及びリン酸水素カルシウム
等)と、水又は水を含む硬化液とを混練してなる水和硬
化型リン酸カルシウムペーストであって、リン酸カルシ
ウム系粉体と、水又は水を含む硬化液との混練を開始し
てから20分以内に、水和硬化型リン酸カルシウムペー
ストの変形率が200%以下となる。また、この変形率
が200%以下となってから、変形率が50〜200%
である状態が5〜25分間維持される。更に、多糖類
(例えば、デキストラン及びデキストラン硫酸塩等)を
含有させることで、より充填性及び形態付与性に優れる
リン酸カルシウムペーストとすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医科用或いは歯科
用の水和硬化型リン酸カルシウムペーストに関する。更
に詳しくは、充填性及び形態付与性等に優れ、充填後は
十分な速さで硬化させることができる水和硬化型リン酸
カルシウムペーストに関する。この水和硬化型リン酸カ
ルシウムペーストは、人工骨、人工関節及び人工歯根等
を形成する材料として幅広く利用できる。
用の水和硬化型リン酸カルシウムペーストに関する。更
に詳しくは、充填性及び形態付与性等に優れ、充填後は
十分な速さで硬化させることができる水和硬化型リン酸
カルシウムペーストに関する。この水和硬化型リン酸カ
ルシウムペーストは、人工骨、人工関節及び人工歯根等
を形成する材料として幅広く利用できる。
【0002】
【従来の技術】現在までに、水和硬化型リン酸カルシウ
ムペーストが多数提案されている。このリン酸カルシウ
ムペーストは、水和反応により低結晶性のアパタイト、
リン酸八カルシウム及びリン酸水素カルシウム水和物等
のリン酸カルシウム系化合物を析出し、それに伴い硬化
するものである。このように析出したリン酸カルシウム
系化合物の中でも、特に、体温に近い反応により得られ
るアパタイトは、結晶性が低く、成分や結晶性が生体骨
に類似している。そのため、生体親和性に優れると共
に、長期埋入により徐々に吸収され、更には焼結アパタ
イトと比べ非常に骨成形が良好であることが確認されて
いる。また、リン酸八カルシウムは、水酸アパタイトの
前駆体として知られており、徐々に低結晶性の水酸アパ
タイトに転移していくため、生体内で同様な挙動を示す
ことが知られている。更に、リン酸水素カルシウム水和
物は、水酸アパタイトよりも溶解性が高いため、吸収性
に優れていることが知られている。また、水和硬化型リ
ン酸カルシウムペーストは、使用時に任意の形態を付与
することができるため、骨欠損部のあらゆる形状に適用
することができ、骨折部に生じた複雑な骨欠損部への適
用も可能である。
ムペーストが多数提案されている。このリン酸カルシウ
ムペーストは、水和反応により低結晶性のアパタイト、
リン酸八カルシウム及びリン酸水素カルシウム水和物等
のリン酸カルシウム系化合物を析出し、それに伴い硬化
するものである。このように析出したリン酸カルシウム
系化合物の中でも、特に、体温に近い反応により得られ
るアパタイトは、結晶性が低く、成分や結晶性が生体骨
に類似している。そのため、生体親和性に優れると共
に、長期埋入により徐々に吸収され、更には焼結アパタ
イトと比べ非常に骨成形が良好であることが確認されて
いる。また、リン酸八カルシウムは、水酸アパタイトの
前駆体として知られており、徐々に低結晶性の水酸アパ
タイトに転移していくため、生体内で同様な挙動を示す
ことが知られている。更に、リン酸水素カルシウム水和
物は、水酸アパタイトよりも溶解性が高いため、吸収性
に優れていることが知られている。また、水和硬化型リ
ン酸カルシウムペーストは、使用時に任意の形態を付与
することができるため、骨欠損部のあらゆる形状に適用
することができ、骨折部に生じた複雑な骨欠損部への適
用も可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような水
和硬化型リン酸カルシウムペーストに、任意の形態を付
与するのには粘度が重要となる。即ち、ペーストの粘度
が高すぎる場合には、所望の形態を付与することが困難
であり、クラックを生じることがある。また、ペースト
の粘度が低すぎる場合には、形態を付与しても、その形
態を維持することができない。更に、リン酸カルシウム
ペーストは、時間が経過するにつれて粘度が上昇し、硬
化が進むものである。そのため、適した粘度を維持して
いる時間も重要となる。即ち、混練終了から成形終了
後、或いは、骨欠損部等への充填終了後までの間、十分
に操作を行うことができるだけの粘度を維持しているこ
とが必要である。混練直後においては、形態付与に適し
た粘度であっても、直ちに硬化してしまうような場合
は、形態を付与することが可能な時間、及び充填するこ
とが可能な時間が極端に短くなってしまい、作業上好ま
しくない。更に、形態付与後にクラックを生じる可能性
もある。また、混練直後は非常に粘度が低く、時間の経
過に伴い、形態付与に適した粘度になる場合は、必要な
時間にもよるが、極端に長時間を要する場合は作業上好
ましくない。このように、リン酸カルシウムペーストに
おいては、適度な粘度を有し、且つ混練終了から形態付
与終了後、或いは、骨欠損部等への充填終了後までの
間、その粘度を維持できるような、充填性及び形態付与
性等に優れるものが望ましい。
和硬化型リン酸カルシウムペーストに、任意の形態を付
与するのには粘度が重要となる。即ち、ペーストの粘度
が高すぎる場合には、所望の形態を付与することが困難
であり、クラックを生じることがある。また、ペースト
の粘度が低すぎる場合には、形態を付与しても、その形
態を維持することができない。更に、リン酸カルシウム
ペーストは、時間が経過するにつれて粘度が上昇し、硬
化が進むものである。そのため、適した粘度を維持して
いる時間も重要となる。即ち、混練終了から成形終了
後、或いは、骨欠損部等への充填終了後までの間、十分
に操作を行うことができるだけの粘度を維持しているこ
とが必要である。混練直後においては、形態付与に適し
た粘度であっても、直ちに硬化してしまうような場合
は、形態を付与することが可能な時間、及び充填するこ
とが可能な時間が極端に短くなってしまい、作業上好ま
しくない。更に、形態付与後にクラックを生じる可能性
もある。また、混練直後は非常に粘度が低く、時間の経
過に伴い、形態付与に適した粘度になる場合は、必要な
時間にもよるが、極端に長時間を要する場合は作業上好
ましくない。このように、リン酸カルシウムペーストに
おいては、適度な粘度を有し、且つ混練終了から形態付
与終了後、或いは、骨欠損部等への充填終了後までの
間、その粘度を維持できるような、充填性及び形態付与
性等に優れるものが望ましい。
【0004】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、充填性及び形態付与性等に優れ、充填後は十分な速
さで硬化させることができる水和硬化型リン酸カルシウ
ムペーストを提供することを目的とする。
り、充填性及び形態付与性等に優れ、充填後は十分な速
さで硬化させることができる水和硬化型リン酸カルシウ
ムペーストを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の水和硬化型リン
酸カルシウムペーストは、リン酸カルシウム系粉体と、
水又は水を含む硬化液とを混練してなる水和硬化型リン
酸カルシウムペーストにおいて、上記リン酸カルシウム
系粉体と、上記水又は水を含む硬化液との混練を開始し
てから20分以内に、上記水和硬化型リン酸カルシウム
ペーストの変形率が200%以下となることを特徴とす
る。
酸カルシウムペーストは、リン酸カルシウム系粉体と、
水又は水を含む硬化液とを混練してなる水和硬化型リン
酸カルシウムペーストにおいて、上記リン酸カルシウム
系粉体と、上記水又は水を含む硬化液との混練を開始し
てから20分以内に、上記水和硬化型リン酸カルシウム
ペーストの変形率が200%以下となることを特徴とす
る。
【0006】また、上記変形率が200%以下となって
から、該変形率が50〜200%である状態が5〜25
分間維持される水和硬化型リン酸カルシウムペーストと
することができる。更に、上記リン酸カルシウム系粉体
は、リン酸水素カルシウム粉体及びリン酸四カルシウム
粉体を主成分とする水和硬化型リン酸カルシウムペース
トとすることができる。また、上記硬化液に、多糖類を
含有させた水和硬化型リン酸カルシウムペーストとする
ことができる。また、上記多糖類はデキストラン及びデ
キストラン硫酸塩のうちの少なくとも一方である水和硬
化型リン酸カルシウムペーストとすることができる。
から、該変形率が50〜200%である状態が5〜25
分間維持される水和硬化型リン酸カルシウムペーストと
することができる。更に、上記リン酸カルシウム系粉体
は、リン酸水素カルシウム粉体及びリン酸四カルシウム
粉体を主成分とする水和硬化型リン酸カルシウムペース
トとすることができる。また、上記硬化液に、多糖類を
含有させた水和硬化型リン酸カルシウムペーストとする
ことができる。また、上記多糖類はデキストラン及びデ
キストラン硫酸塩のうちの少なくとも一方である水和硬
化型リン酸カルシウムペーストとすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。上記「水和硬化型リン酸カルシウムペースト」
は、混練開始から20分以内(好ましくは15分以内、
より好ましくは10分以内)に上記「変形率」が200
%以下となる。この変形率が200%以下となる時間が
20分を超えると、形態付与等が可能となるまで、或い
は硬化するまでに長時間を要することになる。そのた
め、実際にペーストを使用した場合に、手術時間等の延
長に繋がる可能性があるため好ましくない。尚、混練直
後のペーストの変形率は200%以下であってもよい。
この変形率が200%以下となる時間は、ペーストが十
分に均一になっておれば、作業上、短い方が好ましい。
混練時間は、ペーストの必要量等により適宜調整される
ものであるが、通常2〜3分間である。尚、ここでいう
変形率(%)とは、混練して調製したリン酸カルシウム
ペーストを、ガラス板上に置かれた、左右に開閉可能で
ある円筒状の成形型(内径:9mm、高さ:7mm、材
質:例えば、ポリプロピレン製)に充填し、所定時間が
経過した後、脱型して、円柱状となったペーストを取り
出し、直ぐに、円盤状の錘(直径:80mm、厚み:5
0mm)を、円柱状のペーストと錘の中心軸が重なるよ
うに載せ、0.15MPaの荷重をペーストの上部表面
に、2分間負荷した際、変形したペーストの最も拡がっ
た部分の直径を測定し、下式より算出したものである。 変形率(%);[(変形後、最も拡がった部分の直径−
変形前の直径)/変形前の直径]×100
する。上記「水和硬化型リン酸カルシウムペースト」
は、混練開始から20分以内(好ましくは15分以内、
より好ましくは10分以内)に上記「変形率」が200
%以下となる。この変形率が200%以下となる時間が
20分を超えると、形態付与等が可能となるまで、或い
は硬化するまでに長時間を要することになる。そのた
め、実際にペーストを使用した場合に、手術時間等の延
長に繋がる可能性があるため好ましくない。尚、混練直
後のペーストの変形率は200%以下であってもよい。
この変形率が200%以下となる時間は、ペーストが十
分に均一になっておれば、作業上、短い方が好ましい。
混練時間は、ペーストの必要量等により適宜調整される
ものであるが、通常2〜3分間である。尚、ここでいう
変形率(%)とは、混練して調製したリン酸カルシウム
ペーストを、ガラス板上に置かれた、左右に開閉可能で
ある円筒状の成形型(内径:9mm、高さ:7mm、材
質:例えば、ポリプロピレン製)に充填し、所定時間が
経過した後、脱型して、円柱状となったペーストを取り
出し、直ぐに、円盤状の錘(直径:80mm、厚み:5
0mm)を、円柱状のペーストと錘の中心軸が重なるよ
うに載せ、0.15MPaの荷重をペーストの上部表面
に、2分間負荷した際、変形したペーストの最も拡がっ
た部分の直径を測定し、下式より算出したものである。 変形率(%);[(変形後、最も拡がった部分の直径−
変形前の直径)/変形前の直径]×100
【0008】また、本発明の水和硬化型リン酸カルシウ
ムペーストは、上記変形率が200%以下となってか
ら、この変形率が50〜200%である状態が5〜25
分間(より好ましくは5〜20分間、更に好ましくは5
〜15分間)維持されるものが好ましい。この変形率を
維持できる時間が5分間未満の場合、形態を付与するこ
とが可能な時間、及び充填することが可能な時間が短く
なることがある。一方、この変形率を維持できる時間が
25分間を超える場合、ペーストが完全に硬化するまで
に時間が掛かり、手術時間等の延長に繋がる可能性があ
る。
ムペーストは、上記変形率が200%以下となってか
ら、この変形率が50〜200%である状態が5〜25
分間(より好ましくは5〜20分間、更に好ましくは5
〜15分間)維持されるものが好ましい。この変形率を
維持できる時間が5分間未満の場合、形態を付与するこ
とが可能な時間、及び充填することが可能な時間が短く
なることがある。一方、この変形率を維持できる時間が
25分間を超える場合、ペーストが完全に硬化するまで
に時間が掛かり、手術時間等の延長に繋がる可能性があ
る。
【0009】上記「リン酸カルシウム系紛体」として
は、特に限定されず、リン酸四カルシウム、リン酸水素
カルシウム、リン酸水素カルシウム水和物、リン酸二水
素カルシウム、リン酸二水素カルシウム水和物、α−リ
ン酸三カルシウム及びβ−リン酸三カルシウム等の粉体
が挙げられる。これらのうちで、リン酸水素カルシウム
水和物は、水酸アパタイトより溶解性が高く、吸収され
易い点で好ましい。更に、このリン酸カルシウム系粉体
としては、2種以上を組み合わせることにより、リン酸
水素カルシウム水和物、或いはリン酸八カルシウム等を
生成するものを使用することもできる。これらのリン酸
カルシウム系粉体は1種のみであってもよいし、2種以
上が併含されていてもよい。また、炭酸カルシウム等の
リンを含まない化合物が含有されていてもよい。
は、特に限定されず、リン酸四カルシウム、リン酸水素
カルシウム、リン酸水素カルシウム水和物、リン酸二水
素カルシウム、リン酸二水素カルシウム水和物、α−リ
ン酸三カルシウム及びβ−リン酸三カルシウム等の粉体
が挙げられる。これらのうちで、リン酸水素カルシウム
水和物は、水酸アパタイトより溶解性が高く、吸収され
易い点で好ましい。更に、このリン酸カルシウム系粉体
としては、2種以上を組み合わせることにより、リン酸
水素カルシウム水和物、或いはリン酸八カルシウム等を
生成するものを使用することもできる。これらのリン酸
カルシウム系粉体は1種のみであってもよいし、2種以
上が併含されていてもよい。また、炭酸カルシウム等の
リンを含まない化合物が含有されていてもよい。
【0010】更に、リン酸カルシウム系粉体の主成分
が、リン酸水素カルシウム粉体及びリン酸四カルシウム
粉体であることが好ましい。これら2種類の粉体の量比
は特に限定されないが、モル比で8/2〜2/8、特に
6/4〜4/6、更には等量程度とすることが好まし
い。この範囲の量比とすることで、より好ましい硬化速
度を有するペーストとすることができる。尚、リン酸水
素カルシウム粉体とは、リン酸水素カルシウム二水和物
及び無水リン酸水素カルシウムのうちの少なくとも一方
の粉体を意味する。更に主成分とは、リン酸カルシウム
系粉体を100質量%とした場合に、リン酸水素カルシ
ウム紛体及びリン酸四カルシウム粉体が合計で60質量
%以上、特に80質量%以上、更には実質的に100質
量%であることを意味する。これら2種類の粉体が合計
で60質量%以上であれば、適度な硬化速度を有し、充
填性及び形態付与性に優れ、充填後は十分な速さで硬化
するリン酸カルシウムペーストを容易に調製することが
できる。
が、リン酸水素カルシウム粉体及びリン酸四カルシウム
粉体であることが好ましい。これら2種類の粉体の量比
は特に限定されないが、モル比で8/2〜2/8、特に
6/4〜4/6、更には等量程度とすることが好まし
い。この範囲の量比とすることで、より好ましい硬化速
度を有するペーストとすることができる。尚、リン酸水
素カルシウム粉体とは、リン酸水素カルシウム二水和物
及び無水リン酸水素カルシウムのうちの少なくとも一方
の粉体を意味する。更に主成分とは、リン酸カルシウム
系粉体を100質量%とした場合に、リン酸水素カルシ
ウム紛体及びリン酸四カルシウム粉体が合計で60質量
%以上、特に80質量%以上、更には実質的に100質
量%であることを意味する。これら2種類の粉体が合計
で60質量%以上であれば、適度な硬化速度を有し、充
填性及び形態付与性に優れ、充填後は十分な速さで硬化
するリン酸カルシウムペーストを容易に調製することが
できる。
【0011】また、リン酸カルシウム系粉体の調製方法
は特に限定されず、どのような方法によって調製された
粉体も使用することができる。例えば、リン酸水素カル
シウム粉体及びリン酸四カルシウム粉体等を混合して得
ることができる。このリン酸水素カルシウム粉体として
は、例えば、リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシ
ウム水和物として市販されているものをそのまま使用す
ることもできるし、水和物を120℃程度の温度で加熱
し、脱水したものを使用することもできる。また、リン
酸四カルシウム粉体としては、例えば、炭酸カルシウム
とリン酸水素カルシウム二水和物との等モル混合物を成
形後、1450〜1550℃で焼成し、平均粒径が約1
00μm程度の粉体に整粒したもの等を用いることがで
きる。
は特に限定されず、どのような方法によって調製された
粉体も使用することができる。例えば、リン酸水素カル
シウム粉体及びリン酸四カルシウム粉体等を混合して得
ることができる。このリン酸水素カルシウム粉体として
は、例えば、リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシ
ウム水和物として市販されているものをそのまま使用す
ることもできるし、水和物を120℃程度の温度で加熱
し、脱水したものを使用することもできる。また、リン
酸四カルシウム粉体としては、例えば、炭酸カルシウム
とリン酸水素カルシウム二水和物との等モル混合物を成
形後、1450〜1550℃で焼成し、平均粒径が約1
00μm程度の粉体に整粒したもの等を用いることがで
きる。
【0012】水は特に限定されないが、純水、蒸留水等
を用いることができる。水又は水を含む硬化液と、リン
酸カルシウム系粉体との量比も限定されないが、この量
比は質量比(水又は水を含む硬化液/リン酸カルシウム
系粉体)で0.2〜0.4(より好ましくは0.25〜
0.35)とすることが好ましい。この量比が0.2未
満では、ペーストの粘度が高くなり、所定の形態を付与
することが容易ではない。一方、量比が0.4を越える
と、ペーストの粘度が低くなって取り扱い易くはなる
が、ペーストが、体液との接触によって崩壊し易くなる
傾向にある。ペーストの硬化速度は、混練等の操作をす
る環境の温度により左右されるものであるが、実使用で
は、通常20〜30℃で操作が行われる。そのため、上
記液粉比とすることで、20分以内に前記変形率が20
0%以下となるリン酸カルシウムペーストを容易に得る
ことができる。
を用いることができる。水又は水を含む硬化液と、リン
酸カルシウム系粉体との量比も限定されないが、この量
比は質量比(水又は水を含む硬化液/リン酸カルシウム
系粉体)で0.2〜0.4(より好ましくは0.25〜
0.35)とすることが好ましい。この量比が0.2未
満では、ペーストの粘度が高くなり、所定の形態を付与
することが容易ではない。一方、量比が0.4を越える
と、ペーストの粘度が低くなって取り扱い易くはなる
が、ペーストが、体液との接触によって崩壊し易くなる
傾向にある。ペーストの硬化速度は、混練等の操作をす
る環境の温度により左右されるものであるが、実使用で
は、通常20〜30℃で操作が行われる。そのため、上
記液粉比とすることで、20分以内に前記変形率が20
0%以下となるリン酸カルシウムペーストを容易に得る
ことができる。
【0013】また、水和硬化型リン酸カルシウムペース
トを100質量%とした場合に、リン酸カルシウム系粉
体及び水の合計が80質量%以上であることが好まし
く、この合計が85質量%以上、特に90質量%以上で
あってもよく、更には実質的に100質量%であっても
よい。リン酸カルシウム系粉体及び水の合計を80質量
%以上とすることで、適度な硬化速度を有し、充填性及
び形態付与性等に優れ、充填後は十分な速さで硬化させ
ることができる水和硬化型リン酸カルシウムペーストと
することができる。
トを100質量%とした場合に、リン酸カルシウム系粉
体及び水の合計が80質量%以上であることが好まし
く、この合計が85質量%以上、特に90質量%以上で
あってもよく、更には実質的に100質量%であっても
よい。リン酸カルシウム系粉体及び水の合計を80質量
%以上とすることで、適度な硬化速度を有し、充填性及
び形態付与性等に優れ、充填後は十分な速さで硬化させ
ることができる水和硬化型リン酸カルシウムペーストと
することができる。
【0014】本発明の水和硬化型リン酸カルシウムペー
ストには、上記リン酸カルシウム系粉体及び水以外に
も、ペーストの形態付与性の向上、生体内での崩壊の抑
制等の観点から、多糖類等の水溶性高分子を含有させる
ことができる。これらは2種以上を併用してもよい。な
かでも、多糖類を含有させることが好ましい。この多糖
類としては、各種の単糖類がポリグリコシル化し、高分
子化したもの等を用いることができ、特に、デキストラ
ン及びデキストラン硫酸塩のうちの少なくとも一方を用
いることが好ましい。デキストラン硫酸塩としては、デ
キストラン硫酸ナトリウム及びデキストラン硫酸カリウ
ム等のアルカリ金属塩が特に好ましく、これらは1種の
みを使用してもよいし、2種以上を併用することもでき
る。また、デキストランとその硫酸塩とを併用すること
もできる。デキストラン及びその硫酸塩は、水に易溶性
であるため、水に溶解し易く、容易に均質なペーストと
することができる。尚、多糖類等は、混練前にリン酸カ
ルシウム系粉体及び水の少なくとも一方に予め配合して
もよいし、リン酸カルシウム系粉体と水との混練時に配
合してもよい。なかでも、予め水に配合し、溶解させ、
水と多糖類等とを含む硬化液として用いることが好まし
い。
ストには、上記リン酸カルシウム系粉体及び水以外に
も、ペーストの形態付与性の向上、生体内での崩壊の抑
制等の観点から、多糖類等の水溶性高分子を含有させる
ことができる。これらは2種以上を併用してもよい。な
かでも、多糖類を含有させることが好ましい。この多糖
類としては、各種の単糖類がポリグリコシル化し、高分
子化したもの等を用いることができ、特に、デキストラ
ン及びデキストラン硫酸塩のうちの少なくとも一方を用
いることが好ましい。デキストラン硫酸塩としては、デ
キストラン硫酸ナトリウム及びデキストラン硫酸カリウ
ム等のアルカリ金属塩が特に好ましく、これらは1種の
みを使用してもよいし、2種以上を併用することもでき
る。また、デキストランとその硫酸塩とを併用すること
もできる。デキストラン及びその硫酸塩は、水に易溶性
であるため、水に溶解し易く、容易に均質なペーストと
することができる。尚、多糖類等は、混練前にリン酸カ
ルシウム系粉体及び水の少なくとも一方に予め配合して
もよいし、リン酸カルシウム系粉体と水との混練時に配
合してもよい。なかでも、予め水に配合し、溶解させ、
水と多糖類等とを含む硬化液として用いることが好まし
い。
【0015】多糖類の配合量は、水を100質量部とし
た場合に、1〜150質量部(好ましくは5〜130質
量部、より好ましくは10〜100質量部)とすること
ができる。この場合、水に溶解した多糖類がリン酸カル
シウム系粉体の粒子間を接合するため、ペーストが適度
な粘性を有するものとなり、形態付与性に優れたペース
トとなる。多糖類の含有量が1質量部未満の場合、形態
付与のし易さ等、多糖類を含有させることによる特有の
作用、効果が低減することがある。一方、含有量が15
0質量部を越える場合、ペーストの粘度が高くなる傾向
にあり、形態付与が困難になることがある。また、水の
量比を比較的高めにすることで、ペーストの粘度を適度
に下げ、骨欠損部等への注射器などによる充填を容易に
することができ、それによって患者への負担を軽減する
こともできる。
た場合に、1〜150質量部(好ましくは5〜130質
量部、より好ましくは10〜100質量部)とすること
ができる。この場合、水に溶解した多糖類がリン酸カル
シウム系粉体の粒子間を接合するため、ペーストが適度
な粘性を有するものとなり、形態付与性に優れたペース
トとなる。多糖類の含有量が1質量部未満の場合、形態
付与のし易さ等、多糖類を含有させることによる特有の
作用、効果が低減することがある。一方、含有量が15
0質量部を越える場合、ペーストの粘度が高くなる傾向
にあり、形態付与が困難になることがある。また、水の
量比を比較的高めにすることで、ペーストの粘度を適度
に下げ、骨欠損部等への注射器などによる充填を容易に
することができ、それによって患者への負担を軽減する
こともできる。
【0016】更に、水和硬化型リン酸カルシウムペース
トには、用途に応じて、硫酸バリウム、次炭酸ビスマス
等のX線造影剤を含有させることもできる。また、抗ガ
ン剤、抗生物質等の薬物を混ぜ合わせ、薬物徐放性を付
加させることもでき、タンパク質、ホルモン又は細胞等
と複合化させ、骨欠損部へ充填した際の骨形成を更に促
進させることもできる。尚、これらを混合させる操作
は、上記リン酸カルシウム系粉体と水又は水を含む硬化
液とを混練してペーストにする前、混練中及び混練後の
全ての工程において可能である。
トには、用途に応じて、硫酸バリウム、次炭酸ビスマス
等のX線造影剤を含有させることもできる。また、抗ガ
ン剤、抗生物質等の薬物を混ぜ合わせ、薬物徐放性を付
加させることもでき、タンパク質、ホルモン又は細胞等
と複合化させ、骨欠損部へ充填した際の骨形成を更に促
進させることもできる。尚、これらを混合させる操作
は、上記リン酸カルシウム系粉体と水又は水を含む硬化
液とを混練してペーストにする前、混練中及び混練後の
全ての工程において可能である。
【0017】
【実施例】以下、実験例によって本発明を更に具体的に
説明する。 (1)水和硬化型リン酸カルシウムペーストの調製 実験例1 等モル量のリン酸四カルシウム粉体及び無水リン酸水素
カルシウム粉体をライカイ器によって混合してリン酸カ
ルシウム系粉体を得た。その後、室温(約25℃)に
て、得られたリン酸カルシウム系粉体と、50質量%デ
キストラン硫酸ナトリウム水溶液(硬化液)とを、液粉
比[硬化液/リン酸カルシウム系粉体(質量比)]0.
19で2分間混練し、リン酸カルシウムペーストを調製
した。次いで、左右に開閉可能な円柱状の成形型(内
径:9mm、高さ:7mm、材質:ポリプロピレン製)
内に充填し、混練開始から5分、10分、15分、20
分、25分及び30分経過後、脱型し、ペーストの各々
の変形率を前記の条件により測定した。更に、各々のペ
ーストの形態付与性の評価は、ペーストに形態を付与し
た際の状態を目視により観察し判断した。その結果を表
1に併記する。尚、表1中の「良好」は形態付与が問題
なく可能。「クラック有」は形態付与した場合にクラッ
クが生じる。「難」はペーストが固く形態を付与するこ
とが難しいか、又は柔らかいため、形態を付与しても若
干その形状がくずれてしまう。「不可」はペーストがほ
とんど変形せず、形態を付与することが不可能である
か、又は柔らかすぎるため、形態を付与しても、その状
態を維持できず形態付与が不可能であることを示す。
説明する。 (1)水和硬化型リン酸カルシウムペーストの調製 実験例1 等モル量のリン酸四カルシウム粉体及び無水リン酸水素
カルシウム粉体をライカイ器によって混合してリン酸カ
ルシウム系粉体を得た。その後、室温(約25℃)に
て、得られたリン酸カルシウム系粉体と、50質量%デ
キストラン硫酸ナトリウム水溶液(硬化液)とを、液粉
比[硬化液/リン酸カルシウム系粉体(質量比)]0.
19で2分間混練し、リン酸カルシウムペーストを調製
した。次いで、左右に開閉可能な円柱状の成形型(内
径:9mm、高さ:7mm、材質:ポリプロピレン製)
内に充填し、混練開始から5分、10分、15分、20
分、25分及び30分経過後、脱型し、ペーストの各々
の変形率を前記の条件により測定した。更に、各々のペ
ーストの形態付与性の評価は、ペーストに形態を付与し
た際の状態を目視により観察し判断した。その結果を表
1に併記する。尚、表1中の「良好」は形態付与が問題
なく可能。「クラック有」は形態付与した場合にクラッ
クが生じる。「難」はペーストが固く形態を付与するこ
とが難しいか、又は柔らかいため、形態を付与しても若
干その形状がくずれてしまう。「不可」はペーストがほ
とんど変形せず、形態を付与することが不可能である
か、又は柔らかすぎるため、形態を付与しても、その状
態を維持できず形態付与が不可能であることを示す。
【0018】実験例2〜5
リン酸カルシウム系粉体と、50質量%デキストラン硫
酸ナトリウム水溶液との液粉比を各々0.21(実験例
2)、0.25(実験例3)、0.35(実験例4)、
0.45(実験例5)とした以外は実験例1と同様に、
混練開始から5〜30分後のペーストの変形率、及び形
態付与性をそれぞれ測定した。これらの結果を表1に併
記する。
酸ナトリウム水溶液との液粉比を各々0.21(実験例
2)、0.25(実験例3)、0.35(実験例4)、
0.45(実験例5)とした以外は実験例1と同様に、
混練開始から5〜30分後のペーストの変形率、及び形
態付与性をそれぞれ測定した。これらの結果を表1に併
記する。
【0019】
【表1】
【0020】表1によれば、液粉比を0.19とした実
験例1においては、混練終了後(混練開始から5分後)
の時点で既に変形率が35%と低く、ペーストに形態付
与したところ、クラックが生じた。それ以降では、形態
付与することは困難であった。また、液粉比を0.45
とした実験例5においては、混練開始から20分後の変
形率が220%であり、混練開始から20分以内に形態
付与等の操作をすることはできなかった。
験例1においては、混練終了後(混練開始から5分後)
の時点で既に変形率が35%と低く、ペーストに形態付
与したところ、クラックが生じた。それ以降では、形態
付与することは困難であった。また、液粉比を0.45
とした実験例5においては、混練開始から20分後の変
形率が220%であり、混練開始から20分以内に形態
付与等の操作をすることはできなかった。
【0021】一方、液粉比を0.21、0.25及び
0.35とした実験例2〜4においては、全て混練開始
から20分以内にペーストの変形率が200%以下とな
り、形態付与等の操作が良好であった。また、変形率が
50〜200%の状態を約8〜25分間維持していた。
更に、実験例2〜4のペーストの変形率が50〜200
%であるときの充填性を次のように評価したところ、ク
ラック等は生じず、変形も認められなかった。評価方
法;ペーストを樹脂型に充填した際の充填具合を目視で
観察し、更にペーストが充填された樹脂型を37℃の純
水中に入れ、25分後に取り出して、指で押した際の変
形の有無により評価した。
0.35とした実験例2〜4においては、全て混練開始
から20分以内にペーストの変形率が200%以下とな
り、形態付与等の操作が良好であった。また、変形率が
50〜200%の状態を約8〜25分間維持していた。
更に、実験例2〜4のペーストの変形率が50〜200
%であるときの充填性を次のように評価したところ、ク
ラック等は生じず、変形も認められなかった。評価方
法;ペーストを樹脂型に充填した際の充填具合を目視で
観察し、更にペーストが充填された樹脂型を37℃の純
水中に入れ、25分後に取り出して、指で押した際の変
形の有無により評価した。
【0022】
【発明の効果】本発明の水和硬化型リン酸カルシウムペ
ーストは、充填性及び形態付与性等に優れ、充填後は十
分な速さで硬化させることができる。また、リン酸カル
シウム系粉体として、リン酸四カルシウム及びリン酸水
素カルシウムを主成分とすることで、より充填性及び形
態付与性に優れる水和硬化型リン酸カルシウムペースト
とすることができる。更に、多糖類を含有させること
で、特には特定の多糖類を含有させることで、より充填
性及び形態付与性に優れる水和硬化型リン酸カルシウム
ペーストとすることができる。
ーストは、充填性及び形態付与性等に優れ、充填後は十
分な速さで硬化させることができる。また、リン酸カル
シウム系粉体として、リン酸四カルシウム及びリン酸水
素カルシウムを主成分とすることで、より充填性及び形
態付与性に優れる水和硬化型リン酸カルシウムペースト
とすることができる。更に、多糖類を含有させること
で、特には特定の多糖類を含有させることで、より充填
性及び形態付与性に優れる水和硬化型リン酸カルシウム
ペーストとすることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C04B 28/34 C04B 28/34
(72)発明者 笠原 真二郎
名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊
陶業株式会社内
(72)発明者 岩元 孝一
名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊
陶業株式会社内
(72)発明者 服部 昌晃
名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊
陶業株式会社内
Fターム(参考) 4C059 AA01
4C081 AB03 AB04 AB05 BB07 BB08
CD032 CF011 DA01 DA14
EA02
4C089 AA02 AA06 BA03 BA14 BA16
CA03 CA06
4G012 PA14 PB39 PD01
Claims (5)
- 【請求項1】 リン酸カルシウム系粉体と、水又は水を
含む硬化液とを混練してなる水和硬化型リン酸カルシウ
ムペーストにおいて、上記リン酸カルシウム系粉体と、
上記水又は水を含む硬化液との混練を開始してから20
分以内に、上記水和硬化型リン酸カルシウムペーストの
変形率が200%以下となることを特徴とする水和硬化
型リン酸カルシウムペースト。 - 【請求項2】 上記変形率が200%以下となってか
ら、該変形率が50〜200%である状態が5〜25分
間維持される請求項1記載の水和硬化型リン酸カルシウ
ムペースト。 - 【請求項3】 上記リン酸カルシウム系粉体は、リン酸
水素カルシウム粉体及びリン酸四カルシウム粉体を主成
分とする請求項1又は2に記載の水和硬化型リン酸カル
シウムペースト。 - 【請求項4】 上記硬化液に、多糖類を含有させた請求
項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の水和硬化型リ
ン酸カルシウムペースト。 - 【請求項5】 上記多糖類はデキストラン及びデキスト
ラン硫酸塩のうちの少なくとも一方である請求項4記載
の水和硬化型リン酸カルシウムペースト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001373198A JP2003171218A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 水和硬化型リン酸カルシウムペースト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001373198A JP2003171218A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 水和硬化型リン酸カルシウムペースト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003171218A true JP2003171218A (ja) | 2003-06-17 |
Family
ID=19181964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001373198A Withdrawn JP2003171218A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 水和硬化型リン酸カルシウムペースト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003171218A (ja) |
-
2001
- 2001-12-06 JP JP2001373198A patent/JP2003171218A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040514 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050606 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071113 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20071212 |