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JP2003168500A - 極細同軸ケーブルアセンブリおよび極細同軸ケーブルの接続方法 - Google Patents

極細同軸ケーブルアセンブリおよび極細同軸ケーブルの接続方法

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Publication number
JP2003168500A
JP2003168500A JP2001368169A JP2001368169A JP2003168500A JP 2003168500 A JP2003168500 A JP 2003168500A JP 2001368169 A JP2001368169 A JP 2001368169A JP 2001368169 A JP2001368169 A JP 2001368169A JP 2003168500 A JP2003168500 A JP 2003168500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coaxial cable
wiring
micro coaxial
conductor
electroless plating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001368169A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryo Matsui
量 松井
Yuuki Yamamoto
勇揮 山本
Satoru Mano
哲 間野
Takao Ichikawa
貴朗 市川
Hitoshi Ueno
仁志 上野
Masashi Kunii
正史 国井
Kandai Tanaka
寛大 田中
Daisuke Kimoto
大輔 木本
Masayoshi Aoyama
正義 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2001368169A priority Critical patent/JP2003168500A/ja
Publication of JP2003168500A publication Critical patent/JP2003168500A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の極細同軸ケーブルを装置の基板に容易
に接続することができ、また、基板のケーブル接続付近
の部材に及ぼされる熱による悪影響を無くすことができ
る極細同軸ケーブルアセンブリを提供する。 【解決手段】 基板の上面に突出した凸部12,13
に、上面に沿って貫通して複数の穴14,15を形成
し、凸部12,13で区切られた上面のうち、一方の上
面に極細同軸ケーブル2のシールド導体9を接続するた
めの無電解メッキを施したグランド配線16を形成し、
他方の面に極細同軸ケーブル2の中心導体7を接続する
ための無電解メッキを施した配線17を形成する。そし
て、極細同軸ケーブルの中心導体を電気的接続に必要な
長さ露出させ、この露出後の極細同軸ケーブルを穴1
4,15に通して中心導体を配線17の位置に配置した
後、グランド配線16の位置のシールド導体を露出さ
せ、中心導体と配線17との間、シールド導体とグラン
ド配線16との間に異方導電性接着剤を介在させて接続
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用超音波診断
装置などに使用される極細同軸ケーブルアセンブリおよ
び極細同軸ケーブルの接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の医療用超音波診断装置の
本体と探触子をつなぐプローブケーブルの断面図であ
る。
【0003】この図3に示すプローブケーブル1は、極
細同軸ケーブル2を16本程度撚り合わせて形成した極
細同軸ケーブルユニット3を複数本撚り合わせ、この外
周にシース4、シールド導体5、ジャケット6をこの順
に覆い構成されている。1本のプローブケーブル1に使
用される極細同軸ケーブル2は、少ないもので50心程
度、多いものでは2000心を超える。
【0004】次に、極細同軸ケーブル2の断面図を図4
に示す。極細同軸ケーブル2は、複数本を撚り合わせた
中心導体7の外周に、絶縁体8、さらにシールド導体
9、ジャケット10をこの順に被覆して構成される。中
心導体7は、細いもので44AWG(素線径20μm導
体の7本撚り線)から46AWG(素線径16μm導体
の7本撚り線)が適用され始めている。また、中心導体
7には撚り線の代わりに単線を適用してもよい。
【0005】プローブケーブル1を接続する場合、図示
せぬ本体側の基板との接続と、探触子側の基板との接続
を行う。これは、まず、プローブケーブル1の端部のジ
ャケット6、シールド導体5、シース4を除去し、極細
同軸ケーブルユニット3を露出させる。その後、極細同
軸ケーブルユニット3内の極細同軸ケーブル2について
1心ずつ導通を確認しながら基板上に並べ手作業で半田
付けを行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の極細同
軸ケーブルの接続方法においては、極細同軸ケーブル2
と、FPCやプリント基板とを接続する際、一番狭いも
ので、0.3mmピッチのものもあり、前述した接続方
法では、熟練者でも莫大な時間を要する。初心者では不
可能に近い。これを解決するためには、極細同軸ケーブ
ル2と基板とを一括して接続するのが理想である。しか
し、極細同軸ケーブルユニット3をほぐした際に、極細
同軸ケーブル2に撚り癖が残り、正確なピッチに並べる
のは困難であるため、1心ずつ手作業で半田付けを行っ
ている。このような理由から、プローブケーブル1の極
細同軸ケーブル2を、所望の装置、例えば医療用超音波
診断装置の基板に接続する場合、その接続に非常に手間
がかかるという問題がある。
【0007】ところで、プローブケーブル1の多心化、
本体側や探触子側の基板の狭ピッチ化が進んでおり、従
来技術による半田付けは限界に近づいている。また、半
田の鉛フリー化が進んでいるが、鉛フリー半田は融点が
高いことから半田付け温度も高くなる。このため、基板
の極細同軸ケーブル2が接続される付近の部材に、熱に
よる悪影響を及ぼすという問題がある。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、多数の極細同軸ケーブルを装置の基板に容易に
接続することができ、また、基板のケーブル接続付近の
部材に及ぼされる熱による悪影響を無くすことができる
極細同軸ケーブルアセンブリおよび極細同軸ケーブルの
接続方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の極細同軸ケーブルアセンブリは、中心導体
の外周に絶縁体を介して外部導体を配置し、この外部導
体を絶縁被覆して成る極細同軸ケーブルが、配線基板に
電気的に接続される極細同軸ケーブルアセンブリにおい
て、前記配線基板面に突出して形成された2つの凸部
と、前記凸部に、前記配線基板面に沿って貫通して形成
された複数の穴と、前記凸部で区切られた面のうち、一
方の面に前記外部導体を接続するために形成された第1
の無電解メッキ配線および、他方の面に前記中心導体を
接続するために形成された第2の無電解メッキ配線とを
備えたことを特徴としている。
【0010】また、前記第1および第2の無電解メッキ
配線は、前記複数の穴の各々に対応させて配線基板面に
形成されたU字又はV字の溝に、導電性材料による無電
解メッキが施されて形成されることを特徴としている。
【0011】また、前記凸部を有する配線基板は、3次
元射出成形によって形成されることを特徴としている。
【0012】また、前記極細同軸ケーブルの端部の露出
された前記中心導体が、前記穴に通されて前記第2の無
電解メッキ配線の位置に配置されると共に、前記極細同
軸ケーブルの露出された前記外部導体が前記第2の無電
解メッキ配線の位置に配置され、前記中心導体と前記第
2の無電解メッキ配線との間、前記外部導体と前記第1
の無電解メッキ配線との間に、異方導電性接着剤が介在
されて接続されていることを特徴としている。
【0013】また、前記極細同軸ケーブルの端部の露出
された前記中心導体が、前記穴に通されて前記第2の無
電解メッキ配線の位置に配置されると共に、前記極細同
軸ケーブルの露出された前記外部導体が前記第2の無電
解メッキ配線の位置に配置され、前記中心導体および前
記第2の無電解メッキ配線の接続部と、前記外部導体お
よび前記第1の無電解メッキ配線の接続部とが、噴流半
田浴の通過による一括した半田付けで接続されているこ
とを特徴としている。
【0014】また、前記極細同軸ケーブルの端部の露出
された前記中心導体が、前記穴に通されて前記第2の無
電解メッキ配線の位置に配置されると共に、前記極細同
軸ケーブルの露出された前記外部導体が前記第2の無電
解メッキ配線の位置に配置され、前記中心導体および前
記第2の無電解メッキ配線の接続部と、前記外部導体お
よび前記第1の無電解メッキ配線の接続部とが、クリー
ム半田による半田付けで接続されていることを特徴とし
ている。
【0015】また、本発明の極細同軸ケーブルの接続方
法は、中心導体の外周に絶縁体を介して外部導体を配置
し、この外部導体を絶縁被覆して成る極細同軸ケーブル
を、配線基板に電気的に接続する極細同軸ケーブルの接
続方法において、前記配線基板面に突出して2つの凸部
を形成し、前記凸部に、前記配線基板面に沿って貫通し
て複数の穴を形成し、前記凸部で区切られた面のうち、
一方の面に前記外部導体を接続するための第1の無電解
メッキ配線を形成し、他方の面に前記中心導体を接続す
るための第2の無電解メッキ配線を形成し、前記極細同
軸ケーブルの端部の前記中心導体を電気的接続に必要な
長さ露出させ、この露出後の極細同軸ケーブルを前記穴
に通して前記中心導体を前記第2の無電解メッキ配線の
位置に配置した後、前記第1の無電解メッキ配線の位置
の前記外部導体を露出させ、前記中心導体と前記第2の
無電解メッキ配線との間、前記外部導体と前記第1の無
電解メッキ配線との間に、異方導電性接着剤を介在させ
て接続を行うことを特徴としている。
【0016】また、本発明の極細同軸ケーブルの接続方
法は、中心導体の外周に絶縁体を介して外部導体を配置
し、この外部導体を絶縁被覆して成る極細同軸ケーブル
を、配線基板に電気的に接続する極細同軸ケーブルの接
続方法において、前記配線基板面に突出して2つの凸部
を形成し、前記凸部に、前記配線基板面に沿って貫通し
て複数の穴を形成し、前記凸部で区切られた面のうち、
一方の面に前記外部導体を接続するための第1の無電解
メッキ配線を形成し、他方の面に前記中心導体を接続す
るための第2の無電解メッキ配線を形成し、前記極細同
軸ケーブルの端部の前記中心導体を電気的接続に必要な
長さ露出させ、この露出後の極細同軸ケーブルを前記穴
に通して前記中心導体を前記第2の無電解メッキ配線の
位置に配置した後、前記第1の無電解メッキ配線の位置
の前記外部導体を露出させ、前記中心導体および前記第
2の無電解メッキ配線の接続部と、前記外部導体および
前記第1の無電解メッキ配線の接続部とを、噴流半田浴
を通過させることによって一括して半田付けを行うこと
を特徴としている。
【0017】また、本発明の極細同軸ケーブルの接続方
法は、中心導体の外周に絶縁体を介して外部導体を配置
し、この外部導体を絶縁被覆して成る極細同軸ケーブル
を、配線基板に電気的に接続する極細同軸ケーブルの接
続方法において、前記配線基板面に突出して2つの凸部
を形成し、前記凸部に、前記配線基板面に沿って貫通し
て複数の穴を形成し、前記凸部で区切られた面のうち、
一方の面に前記外部導体を接続するための第1の無電解
メッキ配線を形成し、他方の面に前記中心導体を接続す
るための第2の無電解メッキ配線を形成し、前記第1お
よび第2の無電解メッキ配線に更にクリーム半田を塗布
し、前記極細同軸ケーブルの端部の前記中心導体を電気
的接続に必要な長さ露出させ、この露出後の極細同軸ケ
ーブルを前記穴に通して前記中心導体を前記第2の無電
解メッキ配線の位置に配置した後、前記第1の無電解メ
ッキ配線の位置の前記外部導体を露出させ、前記中心導
体および前記第2の無電解メッキ配線の接続部と、前記
外部導体および前記第1の無電解メッキ配線の接続部と
を、リフロー炉を通過させることによって一括して半田
付けを行うことを特徴としている。
【0018】また、前記中心導体および前記第2の無電
解メッキ配線の接続部と、前記外部導体および前記第1
の無電解メッキ配線の接続部とを、リフロー炉を通過さ
せることに代え、接続部のみにレーザー光を照射するこ
とよって加熱し半田付けを行うことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る極細同軸ケーブルを接続する3次
元射出成形基板の構成を示す斜視図である。
【0021】図1に示す3次元射出成形基板(極細同軸
ケーブルアセンブリ)11は、直方体の上面に突出した
2つの凸部12,13を有する形状を成しており、その
上面と直角な位置関係にある各凸部12,13の側面
に、図3および図4に示した極細同軸ケーブル2を整列
させるための多数の穴14,15が横一列に形成されて
いる。これらの穴14,15は、凸部12,13の短手
方向に上面と平行に貫通して形成されると共に、凸部1
2,13の各々に同数ずつ形成されており、一方の凸部
12の穴14と他方の凸部13の穴15とが対向した位
置関係となっている。
【0022】また、3次元射出成形基板11における各
凸部12,13で区切られた2つの上面のうち、凸部1
2と凸部13間の上面には、極細同軸ケーブル2のシー
ルド導体9を接続するためのグランド配線16が形成さ
れ、他方の上面には、中心導体7を接続するための配線
17が形成されている。各配線16,17におけるシー
ルド導体9又は中心導体7の接続部には、穴14,15
のピッチに合わせてU字又はV字の溝が切られており、
その上に無電解メッキで銅メッキ、錫メッキが施されて
いる。
【0023】また、図には示していないが、各配線1
6,17からは、極細同軸ケーブル2の電気的接続の対
象となる電機部品と電気的に接続すべく配線が延びて回
路パターンが形成されている。
【0024】このような構成の3次元射出成形基板11
に、プローブケーブル1の極細同軸ケーブル2を接続す
る場合の方法を、図2を参照して説明する。
【0025】まず、プローブケーブル1のジャケット
6、シールド導体5およびシース4を、3次元射出成形
基板11の概略長手方向の長さ除去して極細同軸ケーブ
ルユニット3を露出させる。次に、極細同軸ケーブル2
の端部のジャケット10、シールド導体9および絶縁体
8を除去して中心導体7を電気的接続に必要な長さ露出
させ、導通を確認しながら穴14,15に通す。
【0026】全ての穴14,15を通し終えたら、シー
ルド導体9を、グランド配線16に接続させるに必要な
長さに露出させる。その後、無電解メッキが施されたグ
ランド配線16とシールド導体9との間、および無電解
メッキが施された配線17と中心導体7との間に異方導
電性接着剤を介在させて配線接続を行う。
【0027】このように、第1の実施の形態によれば、
3次元射出成形基板11を、その上面に突出して2つの
凸部12,13を形成し、この凸部12,13に、上面
に沿って貫通して複数の穴14,15を形成し、凸部1
2,13で区切られた上面のうち、一方の上面に極細同
軸ケーブル2のシールド導体9を接続するための無電解
メッキを施したグランド配線16を形成し、他方の面に
極細同軸ケーブル2の中心導体7を接続するための無電
解メッキを施した配線17を形成した構成とした。
【0028】そして、極細同軸ケーブル2の中心導体7
を電気的接続に必要な長さ露出させ、この露出後の極細
同軸ケーブル2を穴14,15に通して中心導体7を配
線17の位置に配置した後、グランド配線16の位置の
シールド導体9を露出させ、中心導体7と配線17との
間、シールド導体9とグランド配線16との間に、異方
導電性接着剤を介在させて接続を行うようにした。
【0029】このような構成の3次元射出成形基板11
を所望の装置に用いれば、プローブケーブル1における
極細同軸ケーブル2の接続工程が、上記方法のように簡
略化されるので、多数の極細同軸ケーブル2を所望の装
置に容易に接続することができ、初心者でも極細同軸ケ
ーブル2の接続が可能となる。
【0030】また、シールド導体9および中心導体7を
一括して接続できるため、生産効率が向上する。さら
に、半田を使用しないため極細同軸ケーブル2の接続部
に、熱影響が加わらなくなった。つまり、基板のケーブ
ル接続付近の部材に及ぼされる熱による悪影響を無くす
ことができる。
【0031】この他、3次元射出成形基板11は、例え
ば、銅メッキ部がニッケルメッキであるものとか、ケー
ブル接続部が表裏2面あるものなど様々な応用展開を図
ることが可能である。また、3次元射出成形基板11
は、2次元では困難な回路パターンを形成することがで
きる。
【0032】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態に係る極細同軸ケーブルの接続方法について説明
する。
【0033】この極細同軸ケーブルの接続方法は、第1
の実施の形態で説明した3次元射出成形基板11を用
い、第1の実施の形態で説明した接続方法と同様に、極
細同軸ケーブル2の中心導体7を露出させて穴14,1
5に通し、シールド導体9を露出させた後、グランド配
線16とシールド導体9との接続部、および、配線17
と中心導体7との接続部を、噴流半田浴を通過させるこ
とによって一括して半田付けを行う。
【0034】このように、第2の実施の形態の極細同軸
ケーブルの接続方法によれば、グランド配線16とシー
ルド導体9、および、配線17と中心導体7との複数の
接続部を一括して半田付けを行うことができる。従っ
て、従来のように、極細同軸ケーブル2を1心ずつ手作
業で半田付けを行うことによって接続に非常に手間がか
かるといったことが無くなる。初心者でも極細同軸ケー
ブル2の半田付けが可能となる。また、シールド導体9
および中心導体7を一括して半田付けできるため、生産
効率が向上する。
【0035】この他、半田浴については、錫・鉛共晶半
田のみならず錫・銀・銅からなる鉛フリー半田などの適
用が可能である。
【0036】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態に係る極細同軸ケーブルを接続する3次元射出成
形基板および極細同軸ケーブルの接続方法について説明
する。
【0037】この第3の実施の形態の3次元射出成形基
板は、第1の実施の形態で説明した3次元射出成形基板
11とほぼ同構成であるが、異なる点は、第1の実施の
形態同様にU字又はV字の溝の上に無電解メッキで銅メ
ッキ、錫メッキを施した後、さらに錫・鉛共晶半田のク
リーム半田を塗布した点にある。
【0038】そして、第3の実施の形態の極細同軸ケー
ブルの接続方法は、上記構成の3次元射出成形基板を用
い、まず、第1の実施の形態で説明した接続方法と同様
に、極細同軸ケーブル2の中心導体7を露出させて穴1
4,15に通し、シールド導体9を露出させた後、グラ
ンド配線16とシールド導体9との接続部、および、配
線17と中心導体7との接続部を、リフロー炉を通過さ
せることによって一括して半田付けを行う。
【0039】このように、第3の実施の形態による3次
元射出成形基板を用いた極細同軸ケーブルの接続方法に
よれば、グランド配線16とシールド導体9、および、
配線17と中心導体7との複数の接続部を一括して半田
付けを行うことができる。従って、従来のように、極細
同軸ケーブル2を1心ずつ手作業で半田付けを行うこと
によって接続に非常に手間がかかるといったことが無く
なる。初心者でも極細同軸ケーブル2の半田付けが可能
となる。また、シールド導体9および中心導体7を一括
して半田付けできるため、生産効率が向上する。
【0040】この他、各接続部に半導体レーザを照射し
て半田付けを行っても良い。この方法は、接続部のみに
レーザを照射して半田付けするため、接続部以外への熱
影響が低減できる。
【0041】また、レーザ半田付けの場合、錫・鉛共晶
半田のみならず錫・銀・銅からなる鉛フリー半田などの
適用が可能であり、このように、錫・鉛共晶半田に比べ
て融点が高い鉛フリー半田を適用した際にも、半田付け
部以外の熱影響を抑えることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中心導体の外周に絶縁体を介して外部導体を配置し、こ
の外部導体を絶縁被覆して成る極細同軸ケーブルを、配
線基板に電気的に接続する場合に、配線基板面に突出し
て2つの凸部を形成し、凸部に、配線基板面に沿って貫
通して複数の穴を形成し、凸部で区切られた面のうち、
一方の面に外部導体を接続するための第1の無電解メッ
キ配線を形成し、他方の面に中心導体を接続するための
第2の無電解メッキ配線を形成し、この後、極細同軸ケ
ーブルの端部の中心導体を電気的接続に必要な長さ露出
させ、この露出後の極細同軸ケーブルを穴に通して中心
導体を第2の無電解メッキ配線の位置に配置した後、第
1の無電解メッキ配線の位置の外部導体を露出させ、中
心導体と第2の無電解メッキ配線との間、外部導体と第
1の無電解メッキ配線との間に、異方導電性接着剤を介
在させて接続を行うようにした。
【0043】これによって、多数の極細同軸ケーブルを
装置の基板に容易に接続することができ、また、基板の
ケーブル接続付近の部材に及ぼされる熱による悪影響を
無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る極細同軸ケー
ブルを接続する3次元射出成形基板の構成を示す斜視図
である。
【図2】上記3次元射出成形基板にプローブケーブルの
極細同軸ケーブルを接続する場合の方法を説明するため
の図である。
【図3】医療用超音波診断装置の本体と探触子をつなぐ
プローブケーブルの断面図である。
【図4】上記プローブケーブルにおける極細同軸ケーブ
ルの断面図である。
【符号の説明】
1 プローブケーブル 2 極細同軸ケーブル 3 極細同軸ケーブルユニット 4 シース 5,9 シールド導体 6,10 ジャケット 7 中心導体 8 絶縁体 11 3次元射出成形基板 12,13 凸部 14,15 貫通した穴 16 グランド配線 17 極細同軸ケーブル2の中心導体7を接続する配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間野 哲 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 市川 貴朗 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 上野 仁志 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 国井 正史 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 田中 寛大 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 木本 大輔 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 青山 正義 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 Fターム(参考) 5E077 BB06 BB26 BB37 DD01 DD04 JJ02 JJ05 5E085 BB04 BB30 CC03 DD01 DD05 GG03 HH01 JJ22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体の外周に絶縁体を介して外部導
    体を配置し、この外部導体を絶縁被覆して成る極細同軸
    ケーブルが、配線基板に電気的に接続される極細同軸ケ
    ーブルアセンブリにおいて、 前記配線基板面に突出して形成された2つの凸部と、 前記凸部に、前記配線基板面に沿って貫通して形成され
    た複数の穴と、 前記凸部で区切られた面のうち、一方の面に前記外部導
    体を接続するために形成された第1の無電解メッキ配線
    および、他方の面に前記中心導体を接続するために形成
    された第2の無電解メッキ配線とを備えたことを特徴と
    する極細同軸ケーブルアセンブリ。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の無電解メッキ配線
    は、前記複数の穴の各々に対応させて配線基板面に形成
    されたU字又はV字の溝に、導電性材料による無電解メ
    ッキが施されて形成されることを特徴とする請求項1記
    載の極細同軸ケーブルアセンブリ。
  3. 【請求項3】 前記凸部を有する配線基板は、3次元射
    出成形によって形成されることを特徴とする請求項1記
    載の極細同軸ケーブルアセンブリ。
  4. 【請求項4】 前記極細同軸ケーブルの端部の露出され
    た前記中心導体が、前記穴に通されて前記第2の無電解
    メッキ配線の位置に配置されると共に、前記極細同軸ケ
    ーブルの露出された前記外部導体が前記第2の無電解メ
    ッキ配線の位置に配置され、前記中心導体と前記第2の
    無電解メッキ配線との間、前記外部導体と前記第1の無
    電解メッキ配線との間に、異方導電性接着剤が介在され
    て接続されていることを特徴とする請求項1記載の極細
    同軸ケーブルアセンブリ。
  5. 【請求項5】 前記極細同軸ケーブルの端部の露出され
    た前記中心導体が、前記穴に通されて前記第2の無電解
    メッキ配線の位置に配置されると共に、前記極細同軸ケ
    ーブルの露出された前記外部導体が前記第2の無電解メ
    ッキ配線の位置に配置され、前記中心導体および前記第
    2の無電解メッキ配線の接続部と、前記外部導体および
    前記第1の無電解メッキ配線の接続部とが、噴流半田浴
    の通過による一括した半田付けで接続されていることを
    特徴とする請求項1記載の極細同軸ケーブルアセンブ
    リ。
  6. 【請求項6】 前記極細同軸ケーブルの端部の露出され
    た前記中心導体が、前記穴に通されて前記第2の無電解
    メッキ配線の位置に配置されると共に、前記極細同軸ケ
    ーブルの露出された前記外部導体が前記第2の無電解メ
    ッキ配線の位置に配置され、前記中心導体および前記第
    2の無電解メッキ配線の接続部と、前記外部導体および
    前記第1の無電解メッキ配線の接続部とが、クリーム半
    田による半田付けで接続されていることを特徴とする請
    求項1記載の極細同軸ケーブルアセンブリ。
  7. 【請求項7】 中心導体の外周に絶縁体を介して外部導
    体を配置し、この外部導体を絶縁被覆して成る極細同軸
    ケーブルを、配線基板に電気的に接続する極細同軸ケー
    ブルの接続方法において、 前記配線基板面に突出して2つの凸部を形成し、前記凸
    部に、前記配線基板面に沿って貫通して複数の穴を形成
    し、前記凸部で区切られた面のうち、一方の面に前記外
    部導体を接続するための第1の無電解メッキ配線を形成
    し、他方の面に前記中心導体を接続するための第2の無
    電解メッキ配線を形成し、 前記極細同軸ケーブルの端部の前記中心導体を電気的接
    続に必要な長さ露出させ、この露出後の極細同軸ケーブ
    ルを前記穴に通して前記中心導体を前記第2の無電解メ
    ッキ配線の位置に配置した後、前記第1の無電解メッキ
    配線の位置の前記外部導体を露出させ、前記中心導体と
    前記第2の無電解メッキ配線との間、前記外部導体と前
    記第1の無電解メッキ配線との間に、異方導電性接着剤
    を介在させて接続を行うことを特徴とする極細同軸ケー
    ブルの接続方法。
  8. 【請求項8】 中心導体の外周に絶縁体を介して外部導
    体を配置し、この外部導体を絶縁被覆して成る極細同軸
    ケーブルを、配線基板に電気的に接続する極細同軸ケー
    ブルの接続方法において、 前記配線基板面に突出して2つの凸部を形成し、前記凸
    部に、前記配線基板面に沿って貫通して複数の穴を形成
    し、前記凸部で区切られた面のうち、一方の面に前記外
    部導体を接続するための第1の無電解メッキ配線を形成
    し、他方の面に前記中心導体を接続するための第2の無
    電解メッキ配線を形成し、 前記極細同軸ケーブルの端部の前記中心導体を電気的接
    続に必要な長さ露出させ、この露出後の極細同軸ケーブ
    ルを前記穴に通して前記中心導体を前記第2の無電解メ
    ッキ配線の位置に配置した後、前記第1の無電解メッキ
    配線の位置の前記外部導体を露出させ、前記中心導体お
    よび前記第2の無電解メッキ配線の接続部と、前記外部
    導体および前記第1の無電解メッキ配線の接続部とを、
    噴流半田浴を通過させることによって一括して半田付け
    を行うことを特徴とする極細同軸ケーブルの接続方法。
  9. 【請求項9】 中心導体の外周に絶縁体を介して外部導
    体を配置し、この外部導体を絶縁被覆して成る極細同軸
    ケーブルを、配線基板に電気的に接続する極細同軸ケー
    ブルの接続方法において、 前記配線基板面に突出して2つの凸部を形成し、前記凸
    部に、前記配線基板面に沿って貫通して複数の穴を形成
    し、前記凸部で区切られた面のうち、一方の面に前記外
    部導体を接続するための第1の無電解メッキ配線を形成
    し、他方の面に前記中心導体を接続するための第2の無
    電解メッキ配線を形成し、前記第1および第2の無電解
    メッキ配線に更にクリーム半田を塗布し、 前記極細同軸ケーブルの端部の前記中心導体を電気的接
    続に必要な長さ露出させ、この露出後の極細同軸ケーブ
    ルを前記穴に通して前記中心導体を前記第2の無電解メ
    ッキ配線の位置に配置した後、前記第1の無電解メッキ
    配線の位置の前記外部導体を露出させ、前記中心導体お
    よび前記第2の無電解メッキ配線の接続部と、前記外部
    導体および前記第1の無電解メッキ配線の接続部とを、
    リフロー炉を通過させることによって一括して半田付け
    を行うことを特徴とする極細同軸ケーブルの接続方法。
  10. 【請求項10】 前記中心導体および前記第2の無電解
    メッキ配線の接続部と、前記外部導体および前記第1の
    無電解メッキ配線の接続部とを、リフロー炉を通過させ
    ることに代え、接続部のみにレーザー光を照射すること
    よって加熱し半田付けを行うことを特徴とする請求項9
    記載の極細同軸ケーブルの接続方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080213A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Toshiba Corp 同軸ケーブル固定機構
JP2011086409A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Jin-Ye Zhou 薄型コネクタの製造方法
JP2017027660A (ja) * 2015-07-15 2017-02-02 日本航空電子工業株式会社 ケーブル接続構造、ケーブル整線部品

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