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JP2003164433A - 医療支援システム - Google Patents

医療支援システム

Info

Publication number
JP2003164433A
JP2003164433A JP2001364491A JP2001364491A JP2003164433A JP 2003164433 A JP2003164433 A JP 2003164433A JP 2001364491 A JP2001364491 A JP 2001364491A JP 2001364491 A JP2001364491 A JP 2001364491A JP 2003164433 A JP2003164433 A JP 2003164433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
image
microscope
display means
mri
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001364491A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Komura
和美 小村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP2001364491A priority Critical patent/JP2003164433A/ja
Publication of JP2003164433A publication Critical patent/JP2003164433A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顕微鏡の視野像とMRI画像との位置関係を
求め、顕微鏡を使う手術におけるMRI画像の使い勝手
を向上させることにある。 【解決手段】 被検体の断層画像を表示する画像表示手
段を備えた磁気共鳴撮像装置1と、被検体を観察する顕
微鏡3と、画像表示手段により表示された画像上にマー
クキングされた注目部位の位置に対応させて顕微鏡3の
視野像の位置にマークを重ねて表示するマーク表示手段
11とを備え、マーク表示手段11は、マークと視野像
の被検体深度方向の距離の違いに応じてマークの表示態
様を異ならしめることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療支援システム
係り、具体的には、顕微鏡使用の医療下で磁気共鳴撮像
装置を用いる医療支援システムの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴撮像装置(MRI装置)は、生
体に均一な静磁場を作用させた状態で高周波磁場パルス
を照射し、生体中の水素や燐などの原子核を励起させ、
この励起により発生する磁気共鳴信号を計測し、それら
水素や燐の密度分布あるいは緩和時間分布等の磁気共鳴
情報に基づいて、生体内の計測領域を画像化することに
より、医療診断に資する装置である。
【0003】近年、MRI装置による透視下で検査や治
療を行うI−MRI(InterventionalMRIまたはIntraop
erative MRIの略称)が、他の撮影モダリティ(医用画
像診断装置)を使う場合と比較して、軟部組織の抽出能
が優れていることや、X線被爆がなく低侵襲であるこ
と、また任意断面の撮影が可能等の利点から普及し始め
ている。例えば、レーザ治療や超音波等のような経皮的
治療や、また腫瘍切除などの外科的に開頭、開腹して行
われる手術において、患部に穿刺針や細管を到達させる
ためのリアルタイムイメージングによるガイド、治療中
の組織変化の可視化、加熱・冷却治療中の局所温度のモ
ニタにMRI装置がつかわれている。特に、手術中にM
RI撮像を行うことにより、開頭や開腹により生じる臓
器の変形を把握できる。例えば、開頭による脳内圧力の
変化によって生じる脳の形状変化(brain shift)や、
これまで観察不可能であった腫瘍切除時の組織の状況を
術中にMRI撮像を行うことによって、正確な情報を得
ることができ、腫瘍切除率の向上につながる。また、顕
微鏡により手術部位を観察しながら行う手術下において
も、術者は顕微鏡の視野とMRI画像の双方を見比べな
がら腫瘍の位置等に手術器具を進めることができる。さ
らに、顕微鏡の視野の一部にMRI画像を重ねて表示す
るピクチャーインピクチャー(Picture in Picture)と呼
ばれるシステムも使用され、MRI画像の利用が図られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、顕微鏡で覗い
ている視野像とMRI画像との位置関係が必ずしも明確
でないので、MRI画像での注目部位を視野像で確認し
にくい等の点でMRI画像の使い勝手はよくなかった。
また、顕微鏡の視野像の一部にMRI画像を表示した場
合でも同様である。
【0005】本発明は、顕微鏡の視野像とMRI画像と
の位置関係を求め、顕微鏡を使う医療におけるMRI画
像の使い勝手の向上を図ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の医療支援システムは、被検体の断層画像を
表示する画像表示手段を備えた磁気共鳴撮像装置と、前
記被検体を観察する顕微鏡と、前記画像表示手段により
表示された画像上にマーキングされた注目部位の位置に
対応させて前記顕微鏡の視野像の位置にマークを重ねて
表示するマーク表示手段とを備え、該マーク表示手段
は、マークと視野像の被検体深度方向の距離の違いに応
じて前記マークの表示態様を異ならしめることを特徴と
する。
【0007】このように、MRI画像上の注目部位にし
るしたマークを、被検体の深度方向の距離に応じた表示
態様として顕微鏡の視野像の対応する位置に重ねて表示
するので、術者は顕微鏡の視野像に集中しつつ、注目部
位の位置と深さ方向の距離が認識でき、MRI画像の使
い勝手が向上する。
【0008】また、顕微鏡の位置が使用に応じて動く場
合は、下記のように座標相互の関係を求め、座標変換す
ればよい。
【0009】すなわち、被検体の所定部位の磁気共鳴画
像を撮像する磁気共鳴撮像装置と、前記被検体を観察す
る顕微鏡とを備え、前記磁気共鳴撮像装置の画像表示手
段に表示された断層像の注目部位を表わすマークを設定
する入力手段と、前記磁気共鳴撮像装置に設けた座標基
準ポイントと前記顕微鏡に設けた座標基準ポイントとを
検出する光学式距離計と、前記顕微鏡の焦点距離と倍率
を検知する検知手段と、前記光学式距離計から出力され
る検出情報と前記検知手段から出力される検知情報とに
基づき前記視野像の座標系と前記マークを設定した画像
の座標系との相対位置を算出する演算手段と、記顕微鏡
の視野像に前記マークを重ねて表示するマーク表示手段
とを有し、前記マーク表示手段は、前記演算手段が前記
視野像と前記マークとの被検体深度方向の距離を算出し
該距離に応じて変えた表示態様のマークを前記相対位置
に基づいて前記視野像に重ねて表示することを特徴とす
る。
【0010】このように、光学式距離計によりMRI装
置と顕微鏡の双方に設けた座標基準ポイントを検出し、
その検出情報を演算装置に入力する。演算装置は、検出
情報に基づいて、MRI座標と顕微鏡座標との関係を算
出する。すなわち座標変換が可能となる。そして、顕微
鏡の焦点距離と倍率の検知情報により、顕微鏡の座標系
における顕微鏡の視野像の位置が求められるので、視野
像に設けた座標系と顕微鏡の座標系との関係が算出で
き、座標変換ができる。よって、前述の算出された関係
をまとめると、視野像の座標系とMRI座標系との関係
が算出できるので、座標変換もできる。
【0011】また、MRI装置は被検体の所定部位の磁
気共鳴画像を撮像するもので、注目部位にマーキングし
たMRI画像についてもMRI座標で把握できる。よっ
て、マーキングしたMRI画像に設けた座標系とMRI
座標系との関係を算出でき、座標変換できる。これらの
算出値から、さらに演算手段は、マーキングしたMRI
画像の座標系と顕微鏡視野の座標系との関係を算出でき
るので、視野像とマークとの被検体の深さ方向の距離に
応じて変えた表示態様のマークを、視野像の対応する位
置にマーク表示手段により重ねて表示できる。
【0012】ところで、顕微鏡が固定されたものである
ときは、MRI座標系と顕微鏡座標系との関係は、予め
求めておけばよいので、光学式距離計は不用である。
【0013】また、視野像とマークとの被検体の深さ方
向の距離に応じて変える表示態様には、深さ方向の距離
をも合わせて表示することが好ましい。
【0014】また、視野像に表示されない位置のマーク
を、マークの位置する方向を示す表示態様で顕微鏡の視
野像に重ねて表示することが好ましい。このような表示
をすることにより注目部位の位置が認識でき、MRI装
置の使い勝手はより向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明に係る一実施形態の構
成概念図、図2は本発明に係る一実施形態の動作説明
図、図3は本発明に係る一実施形態の動作の手順を示す
図である。図4は本発明に係る一実施形態の磁気共鳴撮
像装置の全体構成を示すブロック図である。
【0016】図1に示すように、本実施形態の医療支援
システムは、主として、MRI装置1(磁気共鳴撮像装
置)、顕微鏡3、光学式距離計5、演算手段7、検知手
段9、マーキング表示手段11で構成されている。MR
I装置1は、被検体の所定部位の磁気共鳴画像を撮像
し、画像再構成してモニタ等に表示する装置である。顕
微鏡3は、医療の現場で使われ、被検体の治療、手術等
の部位を拡大して観察する器具である。また光学式距離
計5は、2個の窓に入射する目標物からの光線の角度を
測定して、目標物との距離を光学的に測定する装置で、
MRI装置1と顕微鏡5の双方に設けられた基準座標ポ
イントからの光線を受けて測定する。演算装置7は、通
信線で結ばれた光学式距離計5からの検出情報に基づい
て、基準座標ポイント相互の関係を算出し、座標変換を
行う装置である。また、検知手段9は、顕微鏡の焦点距
離と倍率を検知するもので、その検知値を通信線で結ば
れた演算手段7に入力するようになっている。MRI装
置1と演算手段7は、通信線で結ばれ、マーキングされ
たMRI画像の情報は、MRI装置1から演算手段7に
入力されるようになっている。マーキング表示手段11
は、MRI画像に入力設定されたマークを、演算手段7
からの算出情報に基づいて顕微鏡3の視野像に重ねて表
示するもので、演算手段7と通信線で結ばれている。
【0017】また、図4に示すように、本実施形態の磁
気共鳴撮像装置1(MRI装置)は、静磁場発生回路3
1、傾斜磁場発生系32、送信系33、受信系34、信
号処理系35、シーケンサ36、及び中央処理装置(C
PU)37等を備えて構成される。静磁場発生回路31
は、被検体39が置かれる空間に均一な静磁場を発生さ
せるものである。その静磁場の方向は、通常、被検体3
9の体軸方向又は体軸に直交する方向である。また、静
磁場発生回路31は、永久磁石方式または常電導方式あ
るいは超電導方式を用いて形成されている。傾斜磁場発
生系32は、直交3軸(X、Y、Z)方向の傾斜磁場を
発生する傾斜磁場コイル40と、その傾斜磁場コイル4
0の駆動電流を供給する傾斜磁場電源41を有して構成
されている。傾斜磁場電源41は、シーケンサ36の命
令に従って直交3軸(X,Y,Z)方向の傾斜磁場G
s、Gp、Grを被検体39に印加するようになってい
る。この傾斜磁場の与え方によって断層像のスライス面
を設定することができる。シーケンサ36はCPU37
の制御により動作し、パルスシーケンスと称される撮像
シーケンスに従って、傾斜磁場発生系32、送信系3
3、受信系34等に命令を送り、断層像を撮像するのに
必要な制御を実行するものである。
【0018】送信系33は、高周波磁場パルスにより被
検体39の生体組織を構成する原子核に核磁気共鳴を起
こさせるために高周波磁場パルスを照射するもので、高
周波発振器(シンセサイザ)32、変調器33、高周波
増幅器34及び高周波照射コイル35を有して構成され
ている。そして、送信系33は、シーケンサ36の命令
に従って、高周波発振器42から出力される高周波磁場
パルスを変調器43で振幅変調し、さらに高周波増幅器
44で増幅した後、高周波照射コイル45に供給して高
周波磁場パルス(RFパルス)を被検体39に照射する
ようになっている。
【0019】受信系34は、被検体39の生体組織の原
子核の核磁気共鳴により放出されるエコー信号などの磁
気共鳴信号を検出するもので、受信側の高周波受信コイ
ル46、増幅器47、直交位相検波器48及びA/D変
換器49を有して構成される。高周波受信コイル46に
より受波された磁気共鳴信号は増幅器47で増幅され、
直交位相検波器48で検波された後、A/D変換器49
でディジタル信号の計測データに変換される。なお、シ
ーケンサ36の制御によるタイミングで直交位相検波器
48により位相を90°ずらしてサンプリングされた二
系列の計測データは、信号処理系35に送られる。本実
施形態では、高周波照射コイル45と高周波受信コイル
46は、別々に設けられているが、送受信両用のもので
もよい。
【0020】信号処理系35は、CPU37、ROM5
0、RAM51、光磁気ディスク52、CRTなどのデ
ィスプレイ53及び磁気ディスク54を有して構成され
る。CPU37は、入力される計測データをフーリエ変
換処理を含む画像再構成処理を行い、任意断面の信号強
度分布あるいは所定の処理をした画像を作成して、ディ
スプレイ53に断層像として表示するようになってい
る。ROM50は、経時的な画像解析処理及び計測を行
なうプログラムや、その実行に用いる不変のパラメータ
などを記憶する。RAM51は、前計測で用いた計測パ
ラメータや、受信系34で検出したエコー信号、及び関
心領域設定に用いる画像を一時保管すると共に、その関
心領域を設定するためのパラメータなどを記憶する。光
磁気ディスク52及び磁気ディスク54は、CPU37
により再構成された画像のデータを記録する。ディスプ
レイ53は、光磁気ディスク52及び磁気ディスク54
に格納されている画像データを映像化して断層像として
表示する。
【0021】操作部38は、信号処理系で実行する処理
の制御情報を入力するものであり、例えば、トラックボ
ール又はマウス55やキーボード56を備えて構成され
る。
【0022】次に本実施形態の動作及び特徴を図2及び
図3を参照して説明する。図2のMRI装置1に設けら
れた座標基準ポイント13は、複数個の発光ダイオード
からなり、これらの発光ダイオードから発する光線を2
眼の光学式距離計5が受光して距離を計測する。発光ダ
イオードの個数は、MRI装置1の座標系(x,y,
z)と光学式距離計5の座標系(X,Y,Z)とが座標
変換するための必要な検出情報が取得できる数にきめ
る。光学式距離計5と演算手段7は信号線で結ばれ、光
学式距離計5で検出された検出情報は演算手段7に入力
される。演算装置7は、図3のステップS1に示すよう
に、入力された検出情報に基づきMRI座標系(x,
y,z)と光学式距離計5の座標系(X,Y,Z)との
関係を算出し、座標変換が可能となる。なお、MRI装
置1の座標系(x,y,z)とMRI装置1に設けられ
た座標基準ポイント13の位置関係は、予め算出されて
いる。
【0023】次に、光学式距離計5は、顕微鏡3に設け
られた基準座標ポイント15の発光ダイオードからの光
線を受光し、検出情報を演算手段7に入力する。基準座
標ポイント15の発光ダイオードの数量は、光学式距離
計5の座標系(X,Y,Z)と顕微鏡の座標系(X’,
Y’,Z’)とが座標変換するための必要な検出情報が
取得できる数にきめる。例えば、顕微鏡3の動きの自由
度である傾き、回転などをも考慮すると、発光ダイオー
ドの数量は少なくとも3個必要となる。光学式距離計5
で検出された検出情報は、通信線を介して演算手段7に
入力される。演算手段7は、図3のステップS2に示す
ように、入力された検出情報に基づき、光学式距離計5
の座標系(X,Y,Z)と顕微鏡の座標系(X’,
Y’,Z’)との関係を算出し、座標変換が可能とな
る。なお、顕微鏡の座標系(X’,Y’,Z’)と顕微
鏡3に設けられた基準座標ポイント15との位置関係
は、予め算出されている。
【0024】そして、図3のステップ3で示すように、
演算手段7は、ステップ1とステップ2との算出結果よ
り、MRI座標系(x,y,z)と顕微鏡の座標系
(X’,Y’,Z’)との関係が算出でき、座標変換が
可能となる。
【0025】次に、図2の検知手段9は、顕微鏡3の焦
点距離と倍率を検知し、その検知情報を通信線を介して
演算手段7に入力する。焦点距離を検知することによ
り、顕微鏡と顕微鏡の視野像との距離が求められる。ま
た、顕微鏡の倍率も求めることにより、演算手段7は、
図3のステップS4に示すように、顕微鏡の視野像に設
けた座標系(X”,Y”,Z”)と顕微鏡の座標系
(X’,Y’,Z’)との関係が算出でき、座標変換が
可能となる。検知手段9は、顕微鏡3の近傍に設けても
よく、また顕微鏡3の内部に設けてもよい。
【0026】次に、図3のステップS5に示すように、
演算手段7は、ステップ3とステップ4の算出結果よ
り、MRI座標系(x,y,z)と顕微鏡の視野像に設
けた座標系(X”,Y”,Z”)との関係が算出でき、
座標変換が可能となる。
【0027】一方、MRI装置1は、画像再構成により
断層像をしめすMRI画像17を、ディスプレイに表示
する。術者等は、MRI画像上に現れる切除対象の腫瘍
部分や重要部位に、マウス等の入力手段19によりマー
キングをする。マークは、点の部分を示す表示態様のマ
ークや、注目部位を閉曲線で示したもの等がある。マー
クの入力手段19は、図4に示すように、操作部38の
トラックボールまたはマウス55、キーボード56等に
よるが、これらに限定するものでない。また、演算手段
7については、独立のPC(パーソナルコンピュータ)
等としてもよく、あるいはMRI装置1の図4に示すC
PU37としてもよい。いずれとしても、MRI装置1
から演算手段7へ、マーキングされたMRI画像に関す
る情報が入力される。
【0028】演算手段7は、図3のステップS6に示す
ように、MRI画像上のマークの位置を、マーキングさ
れたMRI画像に設けた座標系(x’,y’,z’)で
算出する。
【0029】また、MRI装置1は、被検体の所定部位
の磁気共鳴画像を撮像するもので、図3のステップS7
に示すように、演算手段7は、MRI座標系(x,y,
z)におけるMRI画像の位置情報より、MRI画像に
設けた座標系(x’,y’,z’)とMRI座標系
(x,y,z)との関係を算出でき、座標変換が可能と
なる。
【0030】次に、図3のステップS8では、演算手段
7は、ステップS5で算出した顕微鏡の視野像の座標系
(X”,Y”,Z”)とMRI座標系(x,y,z)
と、ステップS7で算出したMRI画像に設けた座標系
(x’,y’,z’)とMRI座標系(x,y,z)と
の関係より、MRI画像に設けた座標系(x’,y’,
z’)と顕微鏡の視野像の座標系(X”,Y”,Z”)
との関係が算出でき、座標変換ができる。
【0031】よって、注目部位に設定したマークの位置
が、ステップS6でMRI画像に設けた座標系(x’,
y’,z’)で算出されているから、視野像の座標系
(X”,Y”,Z”)に座標変換でき、マークを視野像
の座標系(X”,Y”,Z”)で算出できる。ステップ
S9に示すように、演算手段7は、視野像の面から被検
体の深度方向にあるマークまでの距離を算出し、距離の
長さに応じてマークの表示態様、例えば色彩を距離に応
じて変え、視野像の対応する位置に表示する情報をマー
キング表示手段11に送る。視野像の対応する位置は、
ステップS4で検知した倍率をも考慮されている。
【0032】図2のマーク表示手段11は、演算手段7
からのマークに関する情報、すなわち深度方向に応じて
変えた表示態様と視野像の対応する位置に表示の情報を
入力して、顕微鏡3の視野像に重ねて表示する。マーク
表示手段11は、主としてディスプレイとハーフミラー
からなる。顕微鏡3の内部に設けられたハーフミラー
は、顕微鏡3の胴部に設けたディスプレイに表示された
マークの画像を反射し、視野像を透過させることによ
り、マークを重ねて表示できるようになっている。本実
施形態では、顕微鏡3は光学式の顕微鏡を使用している
が、顕微鏡がいわゆるデジタル式顕微鏡のとき、マーク
表示手段11は、画像合成装置を意味する。
【0033】このように、MRI画像にマーキングした
注目部位の位置を、被検体の深さ方向の距離に応じて変
えた表示態様のマークが視野像に重ねて表示されるの
で、顕微鏡の視野像に注視しつつ、注目部位までの距離
が把握でき、MRI画像の使い勝手が向上する。例え
ば、図5の(a)、(b)はMRI画像61、63を示
す図で、MRI画像61,63の注目部位にマーク6
5,67を設定する。図6の(a)、(b)は、顕微鏡
の視野像69、71を示す図で、MRI画像に設定した
マーク65,67は、被検体の深さ方向の距離に応じて
色彩を変え顕微鏡の視野像69、71に重ねて表示す
る。
【0034】次に、従来の技術と比べる。図7は、手術
器具の位置を検出した横断面(a)、縦断面(b)、
(c)のMRI画像を示した図である。手術器具の位置
77は経線と緯線の交点で示されている。しかし、顕微
鏡の視野像との位置関係は、必ずしも明確でなかった。
図8は、図7の横断面(a)、縦断面(b)、(c)の
MRI画像を、顕微鏡の視野像79に表示したものであ
る。手術器具81の位置77が表示されているが、顕微
鏡の視野像とMRI画像の位置関係、すなわち視野像と
注目部位との距離等は必ずしも明確でなかった。このよ
うに、従来は、MRI画像の使い勝手は、必ずしもよい
ものでなかった。
【0035】また、本実施形態では、被検体の深さ方向
の距離に応じて変えた表示態様のマークとしたが、演算
手段が算出した距離の数値を合わせて表示することもで
きる。
【0036】また、顕微鏡の視野像に重ねて表示できな
い位置のマークは、位置を示す表示のマーク、例えば矢
印の表示としてもよい。矢印は、深さ方向の距離に応じ
た色彩にするようにしてもよい。
【0037】また本実施形態では、顕微鏡3は、可動式
のものとしたが、固定式のときは、顕微鏡とMRI座標
との関係は、予め算出されているので、光学式計測装置
は不要となる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、顕微鏡の視野像とMR
I画像との位置関係を求め、顕微鏡を使う医療における
MRI画像の使い勝手の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる一実施形態の構成概念図
である。
【図2】本発明を適用してなる一実施形態の動作説明図
である。
【図3】本発明を適用してなる一実施形態の動作の手順
を示す図である。
【図4】本発明を適用してなる一実施形態の磁気共鳴撮
像装置の全体構成を示すブロック図である。
【図5】MRI画像を現す図(a)、(b)を示した図
である。
【図6】顕微鏡の視野像を現す図(a)、(b)を示し
た図である。
【図7】MRI画像を現す図(a)、(b)、(c)を
示した図である。
【図8】顕微鏡の視野像にMRI画像を重ねて表示した
ものである。
【符号の説明】
1 MRI装置(磁気共鳴撮像装置) 3 顕微鏡 5 光学式距離計 7 演算手段 9 検知手段 11 マーク表示手段 13 座標基準ポイント 15 座標基準ポイント 17 MRI画像 19 入力手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の断層画像を表示する画像表示手
    段を備えた磁気共鳴撮像装置と、前記被検体を観察する
    顕微鏡と、 前記画像表示手段により表示された画像上にマーキング
    された注目部位の位置に対応させて前記顕微鏡の視野像
    の位置にマークを重ねて表示するマーク表示手段とを備
    え、 該マーク表示手段は、マークと視野像の被検体深度方向
    の距離の違いに応じて前記マークの表示態様を異ならし
    めることを特徴とする医療支援システム。
  2. 【請求項2】 被検体の所定部位の磁気共鳴画像を撮像
    する磁気共鳴撮像装置と、前記被検体を観察する顕微鏡
    とを備え、 前記磁気共鳴撮像装置の画像表示手段に表示された断層
    像の注目部位を表わすマークを設定する入力手段と、 前記磁気共鳴撮像装置に設けた座標基準ポイントと前記
    顕微鏡に設けた座標基準ポイントとを検出する光学式距
    離計と、 前記顕微鏡の焦点距離と倍率を検知する検知手段と、 前記光学式距離計から出力される検出情報と前記検知手
    段から出力される検知情報とに基づき前記視野像の座標
    系と前記マークを設定した画像の座標系との相対位置を
    算出する演算手段と、前記顕微鏡の視野像に前記マーク
    を重ねて表示するマーク表示手段とを有し、 前記マーク表示手段は、前記演算手段が前記視野像と前
    記マークとの被検体深度方向の距離を算出し該距離に応
    じて変えた表示態様のマークを前記相対位置に基づいて
    前記視野像に重ねて表示する医療支援システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記マーク
    表示手段は、前記視野像に表示されない位置のマーク
    を、前記マークの位置する方向を示す表示態様で前記視
    野像に重ねて表示することを特徴とする医療支援システ
    ム。
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