JP2003154032A - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents
マルチピースソリッドゴルフボールInfo
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Abstract
および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフ
ボールを提供する。 【解決手段】 本発明は、センター(1)と中間層(2)と
から成るコア(4)、およびカバー(3)から成り、該セン
ター(1)が直径25〜40mmを有し、かつ該センター
(1)のショアD硬度による表面硬度が中心硬度より15
以上だけ高く、該中間層(2)が厚さ0.5〜8.0mm
を有し、かつ該中間層(2)のショアD硬度による表面硬
度が該センター(1)の中心硬度より15〜35だけ高
く、該カバー(3)が、ポリウレタン系熱可塑性エラスト
マーを主成分とし、かつ厚さ0.3〜1.5mmおよび
ショアD硬度35〜55を有し、該中間層の表面硬度が
該カバー硬度より3〜25だけ高いことを特徴とするマ
ルチピースソリッドゴルフボールに関する。
Description
ッドゴルフボール、特に飛距離、スピン性能、打球感お
よび耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフボ
ールに関する。
を持つゴルフボールとして、軟質のゴムセンターと、セ
ンター上にセンターよりも比較的硬いゴムあるいは樹脂
からなる中間層を被せ、カバーに軟質材料を用いた、2
層コアあるいは2層カバータイプのゴルフボールが種々
提案されている(特許第2910516号公報、特開平
9‐239068号公報、特開平10‐151226号
公報、特開平11‐151320号公報等)。
ー径が29mm以上、JIS−C硬度による中間層硬度
が85以上、センター比重が中間層比重より重いマルチ
ピースゴルフボールが記載されている。しかしながら、
中間層の主材としてアイオノマーを用いているため、得
られるゴルフボールの反発性が低く、トライバーでの飛
距離の面で満足できるものが得られていない。
と中間層とカバーから成るスリーピースソリッドゴルフ
ボールであって、コアの中心硬度がJIS‐C硬度75
以下であり、コアの表面硬度がJIS‐C硬度85以下
であり、コアの表面硬度が中心硬度より8〜20硬く、
中間層がコア表面よりJIS‐C硬度で5以上硬く、カ
バーが中間層より5以上軟らかく、かつディンプル占有
率が62%以上であるスリーピースソリッドゴルフボー
ルが開示されている。しかしながら、コアの表面と中心
との硬度差が小さく、また中間層にアイオノマー樹脂を
用いているため、打球感が硬く、また打撃時のスピン量
も大きく、トライバーでの飛距離の面で満足できるもの
が得られていない。
ンターの100kg荷重変形量が2.5mm以上、ショ
アD硬度による中間層硬度がカバー硬度より13以上大
きく、ボールの慣性モーメントが83g・cm2以上の
マルチピースゴルフボールが記載されている。しかしな
がら、中間層にアイオノマー樹脂を用いているため、打
球感が硬くて悪く、また、反発性も低いため、トライバ
ーでの飛距離の面で満足できるものが得られていない。
ンター及び中間層がポリブタジエンゴムを主材とするゴ
ム組成物からなり、センター直径が15〜22mm、シ
ョアD硬度によるセンター硬度が40〜70のマルチピ
ースゴルフボールが記載されている。しかしながら、セ
ンター直径が小さすぎるため、得られるゴルフボールの
反発性が低く、また打撃時のスピン量も大きく、トライ
バーでの飛距離の面で満足できるものが得られていな
い。
性のすべてを満足するゴルフボールは得られていないの
が現状であった。
な従来のゴルフボールの有する問題点を解決し、飛距
離、スピン性能、打球感および耐擦過傷性に優れたマル
チピースソリッドゴルフボールを提供することを目的と
する。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、センター、中間層
およびカバーから成るマルチピースソリッドゴルフボー
ルにおいて、センターの直径、センターの表面硬度と中
心硬度との硬度差、中間層の厚さ、中間層の表面硬度と
センターの中心硬度との硬度差、カバーの厚さと硬度、
および中間層の表面硬度とカバー硬度との硬度差を特定
範囲内に規定することにより、飛距離、スピン性能、打
球感および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴ
ルフボールが得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
ー(1)上に形成した中間層(2)とから成るコア(4)、お
よび該コア(4)を被覆するカバー(3)から成るマルチピ
ースソリッドゴルフボールにおいて、該センター(1)が
直径25〜40mmを有し、かつ該センター(1)のショ
アD硬度による表面硬度が中心硬度より15以上だけ高
く、該中間層(2)が厚さ0.5〜8.0mmを有し、か
つ該中間層(2)のショアD硬度による表面硬度が該セン
ター(1)の中心硬度より15〜35だけ高く、該カバー
(3)が、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーを主成分
とし、かつ厚さ0.3〜1.5mmおよびショアD硬度
35〜55を有し、該中間層の表面硬度が該カバー硬度
より3〜25だけ高いことを特徴とするマルチピースソ
リッドゴルフボールに関する。
中心硬度との硬度差を大きくすることにより、打撃時の
スピン量を抑え、高飛距離を可能にしたとともに、中間
層硬度とカバー硬度との硬度差を適度な硬度差にしたこ
とにより、打球感および耐擦過傷性を向上させ得たもの
である。
上記センター(1)および中間層(2)が、シス‐1,4‐
ポリブタジエンゴムを主成分とし;上記ポリウレタン系
熱可塑性エラストマーが、脂環式ジイソシアネートから
生成される;ことが好ましい。
について更に詳しく説明する。図1は、本発明のゴルフ
ボールの1つの態様を示す概略断面図である。図1に示
すように、本発明のゴルフボールはセンター(1)と該セ
ンター上に形成された中間層(2)とから成るコア(4)
と、該コアを被覆するカバー(3)とから成る。上記カバ
ーは単層構造であっても、2層以上の多層構造を有して
もよい。但し、図1では説明をわかりやすくするため、
1層のカバー(3)を有するゴルフボール、即ちスリーピ
ースソリッドゴルフボールとした。
層(2)共に、ポリブタジエンゴムを主成分とすることが
望ましく、ポリブタジエンに共架橋剤、有機過酸化物お
よび充填材を必須成分として含有するゴム組成物を加熱
加圧成形して製造することが好ましい。上記ポリブタジ
エンは、従来からソリッドゴルフボールのコアに用いら
れているものであればよいが、特にシス‐1,4‐結合
少なくとも40%以上、好ましくは80%以上を有する
いわゆるハイシスポリブタジエンゴムが好ましく、所望
により上記ポリブタジエンゴムには、天然ゴム、ポリイ
ソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、エチレン
‐プロピレン‐ジエンゴム(EPDM)等を配合してもよ
い。
クリル酸等のような炭素数3〜8個のα,β‐不飽和カ
ルボン酸の、亜鉛、マグネシウム塩等の一価または二価
の金属塩、またはトリメチロールプロパントリメタクリ
レート等の官能性モノマー等が挙げられるが、高い反発
性を付与するα,β‐不飽和カルボン酸の亜鉛塩、特に
アクリル酸亜鉛が好適である。配合量はポリブタジエン
ゴム100重量部に対して、10〜60重量部、好まし
くは15〜50重量部、より好ましくは20〜45重量
部である。60重量部より多いと硬くなり過ぎて打球感
が悪くなり、10重量部未満では、適当な硬さにするた
めに有機過酸化物の量を増加しなければならず反発が悪
くなり飛距離が低下する。
ーオキサイド、1,1‐ビス(t‐ブチルパーオキシ)‐
3,3,5‐トリメチルシクロヘキサン、2,5‐ジメチ
ル‐2,5‐ジ(t‐ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ‐t
‐ブチルパーオキサイド等が挙げられ、ジクミルパーオ
キサイドが好適である。配合量はポリブタジエン100
重量部に対して0.5〜5重量部、好ましくは0.5〜
4重量部、より好ましくは0.5〜3重量部である。
0.5重量部未満では軟らかくなり過ぎて反発が悪くな
り飛距離が低下する。5重量部を越えると適切な硬さに
するために共架橋剤の量を減少しなければならず反発が
悪くなり飛距離が低下する。
コアに通常配合されるものであればよく、例えば無機充
填材、具体的には、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カル
シウム、酸化マグネシウム等が挙げられ、高比重金属充
填材、例えばタングステン粉末、モリブデン粉末等およ
びそれらの混合物と併用してもよい。配合量は、それぞ
れポリブタジエン100重量部に対して3〜40重量
部、好ましくは5〜30重量部である。3重量部未満で
は重量調整が難しく、40重量部を越えるとゴムの重量
分率が小さくなり反発が低くなり過ぎる。
び中間層には、有機硫黄化合物、老化防止剤、その他ソ
リッドゴルフボールのコアの製造に通常使用し得る成分
を適宜配合してもよい。使用する場合、配合量は、ポリ
ブタジエン100重量部に対して、0.5〜5重量部、
好ましくは0.7〜4重量部であることが望ましい。
(4)の製造方法を、図2〜図3を用いて説明する。図2
は、本発明のゴルフボールに用いられる中間層成形用金
型の1つの態様の概略断面図である。図3は、本発明の
ゴルフボールに用いられるコア成形用金型の1つの態様
の概略断面図である。まず、上記センター用ゴム組成物
を、金型内で例えば140〜180℃で10〜60分間
加熱プレスして、球状の加硫センターに成形する。次い
で、図2に示すような半球状キャビティを有する半球状
金型(5)とセンターと同形の半球凸部を有する中子金型
(6)とを用いて、上記中間層用ゴム組成物をプレスし
て、未加硫半球殻状中間層(7)を成形する。続いて、図
3に示すような上下2つのコア用金型(8)を用いて、上
記加硫センター(9)を上記半球殻状中間層(7)2個で挟
んで、例えば140〜180℃で10〜60分間加硫成
形して、センター(1)と該センター上に形成された中間
層(2)とから成るコア(4)を形成する。
が直径25〜40mmを有することを要件とするが、好
ましくは27〜38mm、より好ましくは30〜38m
mである。上記直径が25mmより小さくなると打撃時
のスピン量が増え、吹き上がる弾道となりやすく飛距離
が低下する。40mmより大きくなると中間層あるいは
カバーが薄くなり、それぞれの効果が十分に得られなく
なる。
のショアD硬度による表面硬度が中心硬度より15以上
だけ高いことを要件とするが、両者の硬度差は好ましく
は17以上、より好ましくは19以上である。上記硬度
差が15より小さいと打撃時のスピン量を抑える効果が
小さくなって飛距離が低下し、また打球感も硬く悪くな
る。尚、上記硬度差が大きくなり過ぎると、打撃時の変
形量が大きくなるため耐久性が悪くなる。従って、上記
硬度差は40以下、好ましくは35以下とすることが望
ましい。
心硬度が20〜45、好ましくは25〜42、より好ま
しくは30〜40であることが望ましい。上記中心硬度
が20より低いと、センターが軟らかくなり過ぎて反発
性が低下し、また適正なボール硬度を得るために中間層
硬度を高くする必要があり、その結果として耐久性が悪
いものとなる。上記中心硬度が45より高いと、打撃時
のスピン量が大きくなり飛距離が低下するだけでなく、
打球感も悪くなる。
硬度による表面硬度が50〜70、好ましくは52〜6
8、より好ましくは55〜65であることが望ましい。
上記表面硬度が50より低いとセンターが軟らかくなり
過ぎて反発性が低下し、70より高いと打球感が硬くて
悪いものとなる。尚、センターの表面硬度とは前述のよ
うに加硫成形して形成したセンター、即ち、中間層を被
覆する前のセンターの表面で測定した硬度を意味し、セ
ンターの中心硬度とは通常2等分切断し、その切断面に
おいてセンターの中心で測定した硬度を意味する。
が比重1.05〜1.25、好ましくは1.12〜1.
20を有することが望ましい。上記センターの比重が
1.05未満では、中間層の比重を大きくしなければな
らなくなって中間層の充填材配合量が多くなり過ぎ、ゴ
ム分率が低下して反発性が低下しやすくなる。上記セン
ターの比重が1.25を超えると、ゴルフボールの重量
制限上の理由(上限)により、ゴルフボールの慣性モー
メントが小さくなって飛距離が低下したり、また充填材
の配合量が多くなり過ぎ、センターのゴム分率が低下し
て反発性が低下しやすくなる。
厚さ0.5〜8.0mmを有することを要件とするが、
好ましくは1.0〜7.0mm、より好ましくは1.0
〜5.0mmである。上記厚さが、0.5mmより小さ
くなると中間層の硬さの効果が十分に得られなくなり打
撃時のスピン量を抑えることができず、8.0mmより
大きくなると中間層に比較的硬い材料を用いているため
打球感が硬くて悪くなる。
ショアD硬度による表面硬度が上記センター(1)の中心
硬度より15〜35だけ高いことを要件とするが、両者
の硬度差は好ましくは18〜30、より好ましくは20
〜28である。上記硬度差が15より小さいと打撃時の
スピン量が増え、吹き上がる弾道となりやすく飛距離が
低下する。上記硬度差が35より大きくなると中間層硬
度が硬くなり過ぎるため打球感が硬くて悪くなるばかり
でなく、耐擦過傷性および耐久性が悪くなる。
硬度は50〜70、好ましくは52〜68、より好まし
くは55〜65であることが望ましい。上記中間層の表
面硬度が50より低くなると、適正なボール硬度を得る
ために、センターを硬くしなければならなくなる。その
結果、上記のようなセンター中心との硬度差が得られに
くくなり、打撃時のスピン量が増え、飛距離が低下す
る。上記硬度が70より高くなると、打球感が硬くて悪
くなるだけでなく、耐擦過傷性も悪くなる。尚、中間層
の表面硬度とは、前述のようにセンター(1)上に中間層
(2)を形成して作製した2層構造を有するコア(4)の外
表面で測定した硬度を意味する。
比重1.05〜1.20、好ましくは1.08〜1.1
2を有することが望ましい。上記中間層の比重が1.0
5未満では、ゴルフボールの慣性モーメントが小さくな
って飛距離が低下したり、またセンターの比重が大きく
なってセンターの充填材配合量が多くなり過ぎ、センタ
ーのゴム分率が低下して反発性が低下しやすくなる。上
記中間層の比重が1.20を超えると、中間層の充填材
配合量が多くなり過ぎ、ゴム分率が低下して反発性が低
下しやすくなる。
ように、ゴルフボールの慣性モーメントの適正化および
それぞれの層のゴム分率を高めて反発性を向上させるべ
く決定される。しかしながら、センターおよび中間層の
両方の比重を小さくする(ゴム分率を高める)のは、ゴ
ルフボールの重量制限上の理由により好ましくない。即
ち、ゴルフボールの重量は飛距離を向上するために規格
の上限ぎりぎりをねらって設計されるが、センターおよ
び中間層の両方の比重を小さくすると必然的にカバーの
比重が大きくなり、カバーの充填材配合量が多くなって
耐久性が低下したりする。従って、センター比重、中間
層比重は小さくするとゴム分率が上がって反発性は向上
するが、上記のように自由に両方の比重を下げることは
できないので、両方の比重を所定の関係に保って決定す
ることが好ましい。具体的には、打球時には中間層の方
がセンターより大きく変形するので、中間層のゴム分率
をより高める方が効果的に反発性を向上することができ
る。即ち、中間層の比重(X)およびセンター比重(Y)が
以下の式: X−Y≦0 で表される関係を満足することが好ましく、更に以下の
式: X−Y≦−0.05 で表される関係を満足することが望ましい。尚、この値
(X−Y)が大きな負の値になり過ぎると、センターの比
重が大きくなり過ぎてセンターによる反発性が低下した
り、またゴルフボールの慣性モーメントが低くなり過ぎ
て飛距離が低下する。従って、上記(X−Y)値は好まし
くは式: X−Y≧−0.2 より好ましくは式: X−Y≧−0.15 で表される関係を満足することが望ましい。
ンター(1)と同様にポリブタジエンゴム、共架橋剤、有
機過酸化物、充填材等を含有するゴム組成物を加熱成形
して形成される。このように、中間層(2)が、アイオノ
マー樹脂、熱可塑性エラストマー、ジエン系共重合体等
の熱可塑性樹脂から構成されるのではなく、上記ゴム組
成物の加熱成形体から構成されることによって、反発特
性が向上し、打球感が良好となる。また、センター(1)
と中間層(2)との両層が同様の加硫ゴム組成物から成る
ために、両層間の優れた密着性により耐久性も向上す
る。更に、周知の通り、ゴムは樹脂に比較して、常温以
下の低温領域での性能低下が小さいため、それを用いた
本発明の中間層(2)は低温反発特性が優れる。
バー(3)を被覆する。本発明のゴルフボールでは、カバ
ー(3)が厚さ0.3〜1.5mmを有することを要件と
するが、好ましくは0.5〜1.2mm、より好ましく
は0.5〜0.9mmである。上記カバー厚さが0.3
mmより小さいと、カバーの軟らかい効果が発揮され
ず、ショートアイアンからアプローチショット等でのス
ピン量が小さくなり、コントロール性が低下する。上記
カバー厚さが1.5mmより大きくなると、得られるゴ
ルフボールの反発性が低下するとともに打撃時のスピン
量が増え、吹き上がる弾道となりやすく飛距離が低下す
る。
層(2)の表面硬度がカバー(3)のショアD硬度による硬
度より3〜25だけ高いことを要件とするが、両者の硬
度差は好ましくは5〜23、より好ましくは7〜21で
ある。上記硬度差が3より小さいと、中間層硬度が低く
なり過ぎるため、反発性が低下すると共に、打撃時のス
ピン量が大きくなって飛距離が低下する。上記硬度差が
25より大きくなると、中間層硬度が高くなり過ぎるた
め、打球感および耐擦過傷性が悪くなる。
度35〜55を有することを要件とするが、好ましくは
38〜52、より好ましくは40〜50である。上記カ
バー(3)の硬度が35より低いと打撃時のスピン量が増
え、吹き上がる弾道となりやすく飛距離が低下する。上
記カバー硬度が55より高いとショートアイアンからア
プローチショット等でのスピン量が小さくなり、コント
ロール性が低下する。尚、カバー硬度とは、各カバー用
組成物から作製された厚さ2mmの熱プレス成形シート
を23℃で2週間保存後、そのシートを3枚以上重ねて
測定した硬度(スラブ硬度)を意味する。
材料としては、耐擦過傷性に優れるポリウレタン系熱可
塑性エラストマーが好ましく、特にその原料であるジイ
ソシアネートが脂環式ジイソシアネートであるポリウレ
タン系熱可塑性エラストマーが反発性、耐擦過傷性、変
色性の面から好ましい。上記脂環式ジイソシアネートの
例としては、4,4’‐ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MDI)の水素添加物である4,4’‐ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、キ
シリレンジイソシアネート(XDI)の水素添加物であ
る1,3‐ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン
(H6XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)およびトランス‐1,4‐シクロヘキサンジイソシ
アネート(CHDI)からなる群から選択される1種、
または2種以上の組み合わせ等が挙げられ、汎用性およ
び加工性の面からH12MDIが好適である。上記ポリ
ウレタン系熱可塑性エラストマーの具体例として、BA
SFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラ
ストラン」で市販されている(例えば、「エラストラン
XNY585」、「エラストランXNY90A」、エラ
ストランXNY97A」等)4,4’‐ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用した
ポリウレタン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
の例として、上記ポリウレタン系熱可塑性エラストマー
のみであってもよいが、上記熱可塑性ポリウレタンエラ
ストマーに、その他の熱可塑性エラストマー、ジエン系
ブロック共重合体またはアイオノマー樹脂等の1種以上
とを組合せて用いてもよい。その他の熱可塑性エラスト
マーの例として、上記以外の他のポリウレタン系熱可塑
性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、
ポリエステル系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可
塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラスト
マー等が挙げられる。上記その他の熱可塑性エラストマ
ーとしては、カルボキシル基、グリシジル基、スルホン
基、エポキシ基等の官能基を有するものを用いてもよ
い。
例として、例えばBASFポリウレタンエラストマーズ
(株)から商品名「エラストラン」で市販されている(例
えば、「エラストランET880」)ポリウレタン系熱
可塑性エラストマー、東レ(株)から商品名「ペバック
ス」で市販されている(例えば、「ペバックス253
3」)ポリアミド系熱可塑性エラストマー、東レ・デュ
ポン(株)から商品名「ハイトレル」で市販されている
(例えば、「ハイトレル3548」、「ハイトレル40
47」)ポリエステル系熱可塑性エラストマー、旭化成
工業(株) から商品名「タフテック」で市販されている
(例えば、「タフテックH1051」)スチレン系熱可
塑性エラストマー、三菱化学(株)から商品名「サーモラ
ン」で市販されている(例えば、「サーモラン3981
N」)オレフィン系熱可塑性エラストマー、住友化学工
業(株)から商品名「住友TPE」で市販されている
(例えば、「住友TPE3682」、「住友TPE94
55」等)ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等が
挙げられる。
ク共重合体または部分水添ブロック共重合体の共役ジエ
ン化合物に由来する二重結合を有するものである。その
基体となるブロック共重合体とは、少なくとも1種のビ
ニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックAと少な
くとも1種の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロ
ックBとから成るブロック共重合体である。また、部分
水添ブロック共重合体とは、上記ブロック共重合体を水
素添加して得られるものである。ブロック共重合体を構
成するビニル芳香族化合物としては、例えばスチレン、
α‐メチルスチレン、ビニルトルエン、p‐t‐ブチル
スチレン、1,1‐ジフェニルスチレン等の中から1種
または2種以上を選択することができ、スチレンが好ま
しい。また、共役ジエン化合物としては、例えばブタジ
エン、イソプレン、1,3‐ペンタジエン、2,3‐ジメ
チル‐1,3‐ブタジエン等の中から1種または2種以
上を選択することができ、ブタジエン、イソプレンおよ
びこれらの組合せが好ましい。上記ジエン系ブロック共
重合体の具体例としては、例えばダイセル化学工業(株)
から商品名「エポフレンド」市販されているもの(例え
ば、「エポフレンドA1010」)、(株)クラレから商
品名「セプトン」で市販されているもの(例えば、「セ
プトンHG‐252」)等が挙げられる。
とα,β‐不飽和カルボン酸との共重合体中のカルボキ
シル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、
またはエチレンとα,β‐不飽和カルボン酸とα,β‐不
飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキ
シル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもので
ある。上記のα,β‐不飽和カルボン酸としては、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、
クロトン酸等が挙げられ、特にアクリル酸とメタクリル
酸が好ましい。また、α,β‐不飽和カルボン酸エステ
ル金属塩としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、
フマル酸、マレイン酸等のメチル、エチル、プロピル、
n‐ブチル、イソブチルエステル等が用いられ、特にア
クリル酸エステルとメタクリル酸エステルが好ましい。
上記エチレンとα,β‐不飽和カルボン酸との共重合体
中や、エチレンとα,β‐不飽和カルボン酸とα,β‐不
飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキ
シル基の少なくとも一部を中和する金属イオンとして
は、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、
カルシウム、亜鉛、バリウム、アルミニウム、錫、ジル
コニウム、カドミウムイオン等が挙げられるが、特にナ
トリウム、亜鉛、マグネシウムイオンが反発性、耐久性
等からよく用いられ好ましい。
それだけに限定されないが、ハイミラン(Hi‐mil
an)1555、ハイミラン1557、ハイミラン16
05、ハイミラン1652、ハイミラン1702、ハイ
ミラン1705、ハイミラン1706、ハイミラン17
07、ハイミラン1855、ハイミラン1856(三井
デュポンポリケミカル社製)、サーリン(Surlyn)
8945、サーリン9945、サーリン6320(デュ
ポン社製)、アイオテック(Iotek)7010、80
00(エクソン(Exxon)社製)等を例示することが
できる。これらのアイオノマーは、上記例示のものをそ
れぞれ単独または2種以上の混合物として用いてもよ
い。
ン系ブロック共重合体やアイオノマー樹脂の配合量は、
カバー用の基材樹脂100重量部に対して、0〜40重
量部、好ましくは0〜30重量部である。40重量部よ
り多いと耐擦過傷性、反発性、耐変色性のいずれかが低
下する。
樹脂以外に必要に応じて、種々の添加剤、例えば二酸化
チタン等の顔料、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、蛍光材料、蛍光増白剤等を、ゴルフボールカ
バーによる所望の特性が損なわれない範囲で含有してい
てもよいが、通常、着色剤の配合量はカバー用樹脂10
0重量部に対して0.1〜5.0重量部が好ましい。
も、特に限定されるものではなく、通常のカバーを被覆
する方法で行うことができる。カバー用組成物を予め半
球殻状のハーフシェルに成形し、それを2枚用いてコア
を包み、130〜170℃で1〜5分間加圧成形する
か、または上記カバー用組成物を直接コア上に射出成形
してコアを包み込む方法が用いられる。そして、カバー
成形時に、ボール表面にディンプルを形成し、また、カ
バー成形後、ペイント仕上げ、スタンプ等も必要に応じ
て施し得る。本発明のゴルフボールは、ゴルフボール規
則に基づいて、直径42.67mm以上(好ましくは4
2.67〜42.82mm)、重量45.93g以下に
形成される。
にて42.67mm以上と制限されているが、直径が大
きくなると飛行中の空気抵抗が増大して飛距離が低下す
るので、通常のゴルフボールの直径は42.67〜4
2.82mmに設定されており、本発明はこの直径のゴ
ルフボールに適用し得る。また、ゴルフボールの直径を
大きくして打ち易さの向上を狙った大径のゴルフボール
等も存在し、更に顧客の要望や目的に応じて規格を外れ
るゴルフボールが必要とされる場合もあり、それらも含
めると、ゴルフボールの直径は42〜44mm、更には
40〜45mmの範囲も想定し得るものであり、本発明
はこれら直径範囲のゴルフボールにも適用し得るもので
ある。
の硬度差を大きくすることにより、打撃時のスピン量を
抑え、高飛距離を可能にしたとともに、中間層硬度とカ
バー硬度との硬度差を適度な硬度差にしたことにより、
打球感および耐擦過傷性を向上させ得たものである。
する。但し、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
に混合、混線し、金型内で同表に示した加硫条件で加熱
プレスすることにより球状のセンターを得た。得られた
センターの直径、重量、比重、中心硬度(A)および表面
硬度(B)を測定し、その結果を表3に示した。それらの
結果から、センターの表面硬度と中心硬度との硬度差
(B−A)を計算し、同表に示した。
混合し、混練し、未加硫半球殻状中間層を成形し、それ
を2枚用いて、上記(i)で作製したセンター(1)を被覆
し、金型内で165℃で15分間加熱プレスすることに
より、上記センター(1)上に表3に示した厚さおよび比
重を有する中間層(2)を被覆して、直径41.2mmお
よび重量41.1gを有する2層構造を有するコア(4)
を作製した。得られた2層コアの表面硬度を測定し、そ
の結果を中間層の表面硬度(C)として表3に示した。そ
れらの結果から、中間層の表面硬度とセンターの中心硬
度との硬度差(C−A)を計算し、同表に示した。
エンゴム (1,4‐シス‐ポリブタジエン含量:96%)
によりミキシングし、ペレット状のカバー用組成物を得
た。押出条件は、スクリュー径=45mm,スクリュー
回転数=200rpm,スクリューL/D=35であ
り、配合物は押出機のダイの位置で160〜260℃に
加熱された。各カバー用組成物から厚さ2mmの熱プレ
ス成形シートを作製し、23℃で2週間保存後、そのシ
ートを3枚以上重ねて、ショアD硬度を測定した。その
結果をカバー硬度(D)として表2および表3に示した。
それらの結果から、中間層の表面硬度とカバー硬度との
硬度差(C−D)を計算し、表3に示した。
ーズ(株)から商品名「エラストランXNY585」で市
販の4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト(H 12MDI)を使用したポリウレタン系熱可塑性
エラストマー (注3)BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から
商品名「エラストランXNY90A」で市販の4,4’
‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H 12M
DI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー (注4)BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から
商品名「エラストランXNY97A」で市販の4,4’
‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H 12M
DI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー
バー用半球殻状成形物(ハーフシェル)を作製し、それ
を2枚用いて、上記(ii)で得られた2層コアを包み、カ
バー厚さ0.8mmを有するカバー層を形成し、表面に
クリヤーペイントを塗装して、直径42.8mmおよび
重量45.4gを有するゴルフボールを得た。得られた
ゴルフボールに関して、飛行性能、打球感および耐擦過
傷性を測定または評価し、その結果を表4に示す。試験
方法は以下の通りとした。
ンターの表面硬度とし、センターを2等分切断し、その
切断面の中心点において測定したショアD硬度をセンタ
ーの中心硬度とした。またセンター上に中間層を形成し
て作製した2層コアの外表面で測定したショアD硬度を
中間層表面硬度とした。ショアD硬度は、ASTM‐D
2240に規定されるスプリング式硬度計ショアD型を
用いた。
成形シートを23℃で2週間保存後、そのシートを3枚
以上重ねて、ASTM‐D2240に規定されるスプリ
ング式硬度計ショアD型を用いて測定した。
ド製ウッド1番クラブ(住友ゴム工業(株)製のXXI
O、W#1、ロフト角8°、Xシャフト)を取り付け、
ヘッドスピードを50m/秒に設定して各ゴルフボール
を打撃し、打ち出し直後の初速度、スピン量(バックス
ピン量)、およびトータル飛距離を測定した。測定は各
ゴルフボールで12回行って、その平均を算出して、各
ゴルフボールの結果とした。
ッジ(住友ゴム工業(株)製のDP‐601、SW)を
取り付け、ヘッドスピードを21m/秒に設定して各ゴ
ルフボールを打撃し、打ち出し直後のスピン量(バック
スピン量)を測定した。測定は各ゴルフボールで12回
行って、その平均を算出して、各ゴルフボールの結果と
した。
実打テストを行い、打撃時の衝撃の大きさを評価し、最
も多い評価をそのゴルフボールの結果とした。評価基準
は以下の通り。 評価基準 〇:衝撃が小さくて打球感が良好 △:普通 ×:衝撃が大きくて打球感が悪い
ウェッジ(住友ゴムエ業(株)製のツアーフォージト、
PW)を取り付け、ヘッドスピードを36m/秒に設定
して各ゴルフボールの2ケ所を各1回打撃し、2ケ所打
撃部の表面状態を目視にて判定した。判定基準は以下の
通り。 判定基準 〇:ゴルフボール表面に傷がわずかに残るがほとんど気
にならない程度。 △:ゴルフボール表面に傷がはっきり残り、若干の毛羽
立ちが見られる。 ×:ゴルフボール表面がかなり削れ、毛羽立ちが目立
つ。
〜4のゴルフボールに比べて、飛距離、スピン性能、打
球感、耐擦過傷性に優れることがわかった。
は、センターの表面硬度と中心硬度との硬度差(B−A)
が小さいため、ドライバーによる打撃時のスピン量が多
く、飛距離が小さく、また打球感も悪くなっている。比
較例2のゴルフボールは、中間層表面硬度とセンター中
心硬度との差(C−A)が大きいため、中間層硬度が高
くなり過ぎ、打球感が硬くて悪くなり、また耐擦過傷性
も悪くなっている。
度とカバー硬度との差(C−D)が小さいため、中間層
硬度が低くなり過ぎ、ボール初速が小さく、またドライ
バーによる打撃時のスピン量が大きくなって飛距離が低
下している。比較例4のゴルフボールは、中間層表面硬
度とカバー硬度との差(C−D)が大きいため、中間層
硬度が高くなり過ぎ、打球感および耐擦過傷性が悪くな
っている。
ールは、センターの直径、センターの表面硬度と中心硬
度との硬度差、中間層の厚さ、中間層の表面硬度とセン
ターの中心硬度との硬度差、カバーの厚さと硬度、およ
び中間層の表面硬度とカバー硬度との硬度差を特定範囲
内に規定することにより、飛距離、スピン性能、打球感
および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフ
ボールが得られる。
面図である。
1つの態様の概略断面図である。
つの態様の概略断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 センター(1)と該センター(1)上に形成
した中間層(2)とから成るコア(4)、および該コア(4)
を被覆するカバー(3)から成るマルチピースソリッドゴ
ルフボールにおいて、 該センター(1)が直径25〜40mmを有し、かつ該セ
ンター(1)のショアD硬度による表面硬度が中心硬度よ
り15以上だけ高く、 該中間層(2)が厚さ0.5〜8.0mmを有し、かつ該
中間層(2)のショアD硬度による表面硬度が該センター
(1)の中心硬度より15〜35だけ高く、 該カバー(3)が、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー
を主成分とし、かつ厚さ0.3〜1.5mmおよびショ
アD硬度35〜55を有し、 該中間層の表面硬度が該カバー硬度より3〜25だけ高
いことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボー
ル。 - 【請求項2】 前記センター(1)および中間層(2)が、
シス‐1,4‐ポリブタジエンゴムを主成分とする請求
項1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。 - 【請求項3】 前記ポリウレタン系熱可塑性エラストマ
ーが、脂環式ジイソシアネートから生成される請求項1
または2のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴ
ルフボール。
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