JP4159277B2 - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチピースソリッドゴルフボール、特に飛距離、スピン性能、打球感および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】
高飛距離とアプローチでの高スピン性能を有するゴルフボールとして、軟質のゴムセンターと、センター上にセンターよりも比較的硬いゴムあるいは樹脂からなる中間層を被覆し、カバーに軟質材料を用いた、2層コアあるいは2層カバータイプのゴルフボールが種々提案されている(特許第2910516号公報、特開平10‐151226号公報、特開平11‐151320号公報等)。
【0003】
特許第2910516号公報には、センター径が29mm以上、JIS−C硬度による中間層硬度が85以上、センター比重が中間層比重より重いマルチピースゴルフボールが記載されている。しかしながら、カバーの厚さが1〜3mmと大きいため、得られるゴルフボールの反発性が低く、ドライバーでの飛距離の面で満足できるものが得られていない。
【0004】
特開平10‐151226号公報には、センターの100kg荷重変形量が2.5mm以上、ショアD硬度による中間層硬度がカバー硬度より13以上大きく、ボールの慣性モーメントが83g・cm2以上のマルチピースゴルフボールが記載されている。しかしながら、カバーが軟らかい上に厚さが1〜3と大きいため、得られるゴルフボールの反発性が低く、また吹き上がる弾道となりやすく、ドライバーでの飛距離の面で満足できるものが得られていない。
【0005】
特開平11‐151320号公報には、センター及び中間層がポリブタジエンゴムを主材とするゴム組成物からなり、センター直径が15〜22mm、ショアD硬度によるセンター硬度が40〜70のマルチピースゴルフボールが記載されている。しかしながら、センター直径が小さ過ぎるため、ボールとしたときの反発性が低く、ドライバーでの飛距離の面で満足できるものが得られていない。
【0006】
上記のように、飛距離、打球感、コントロール性(スピン性能)および耐擦過傷性のすべてを満足するゴルフボールは得られていないのが現状であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来のゴルフボールの有する問題点を解決し、飛距離、コントロール性、打球感および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフボールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記目的を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、センター、中間層およびカバーから成るマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、カバーにポリウレタン系熱可塑性エラストマーを主成分として用い、センターの直径、中間層の厚さおよび硬度、中間層とセンターとの硬度差および比重差、カバーの厚さ、並びに中間層とカバーとの硬度差および比重差を特定範囲内に規定することにより、飛距離、コントロール性、打球感および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフボールが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明は、センター(1)と該センター(1)上に形成した中間層(2)とから成るコア(4)、および該コア(4)を被覆するカバー(3)から成るマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、
該センター(1)が直径37〜41mmを有し、
該中間層(2)が厚さ0.5〜2.0mmおよびショアD硬度55〜70を有し、該中間層(2)の硬度が該センターおよびカバーより高く、かつ該中間層(2)の比重が該センターおよびカバーより低く、
該カバー(3)がポリウレタン系熱可塑性エラストマーを主成分とし、かつ厚さ0.3〜1.0mmを有する
ことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボールに関する。
【0010】
本発明のゴルフボールでは、上記カバー(3)は、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーを主成分として含有することを要件としている。上記ポリウレタン系熱可塑性エラストマーを用いたカバーは、一般的に高強度を有し、スピン性能も優れるが、反発性が劣るという欠点を有する。そこで、本発明では、反発性低下を最小限に抑えるため、カバーの厚さを0.3〜1.0mmと通常より小さくすることを要件としている。更に、反発性能を補うために中間層(2)には硬くて高い反発性を有する材料を使用する必要があるが、中間層の厚さが大きくなり過ぎると打球感を損なうため、0.5〜2.0mmとすることを要件とする。本発明のゴルフボールでは、これらの組み合わせにより、高飛距離、良好な打球感および優れたコントロール性を達成することが可能となったものである。
【0011】
以下、図1を用いて本発明のゴルフボールについて更に詳しく説明する。図1は、本発明のゴルフボールの1つの態様を示す概略断面図である。図1に示すように、本発明のゴルフボールはセンター(1)と該センター上に形成された中間層(2)とから成るコア(4)と、該コアを被覆するカバー(3)とから成る。上記カバーは単層構造であっても、2層以上の多層構造を有してもよい。但し、図1では説明をわかりやすくするため、1層のカバー(3)を有するゴルフボール、即ちスリーピースソリッドゴルフボールとした。
【0012】
上記コア(4)において、センター(1)は、ポリブタジエンゴムを主成分とすることを要件とし、ポリブタジエンに共架橋剤、有機過酸化物および充填材を必須成分として含有するゴム組成物を加熱加圧成形して製造することが好ましい。ポリブタジエンは、従来からソリッドゴルフボールのコアに用いられているものであればよいが、特にシス‐1,4‐結合少なくとも40%以上、好ましくは80%以上を有するいわゆるハイシスポリブタジエンゴムが好ましく、所望により上記ポリブタジエンゴムには、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、エチレン‐プロピレン‐ジエンゴム(EPDM)等を配合してもよい。
【0013】
共架橋剤としては、アクリル酸またはメタクリル酸等のような炭素数3〜8個のα,β‐不飽和カルボン酸の、亜鉛、マグネシウム塩等の一価または二価の金属塩、またはトリメチロールプロパントリメタクリレート等の官能性モノマー等が挙げられるが、高い反発性を付与するα,β‐不飽和カルボン酸の亜鉛塩、特にアクリル酸亜鉛が好適である。配合量はポリブタジエンゴム100重量部に対して、10〜60重量部、好ましくは10〜50重量部、より好ましくは25〜40重量部である。60重量部より多いと硬くなり過ぎて打球感が悪くなり、10重量部未満では、適当な硬さにするために有機過酸化物の量を増加しなければならず反発が悪くなり飛距離が低下する。
【0014】
有機過酸化物としては、例えばジクミルパーオキサイド、1,1‐ビス(t‐ブチルパーオキシ)‐3,3,5‐トリメチルシクロヘキサン、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ‐t‐ブチルパーオキサイド等が挙げられ、ジクミルパーオキサイドが好適である。配合量はポリブタジエン100重量部に対して0.5〜5.0重量部、好ましくは0.6〜4.0重量部、より好ましくは0.6〜2.0重量部である。0.5重量部未満では軟らかくなり過ぎて反発が悪くなり飛距離が低下する。5.0重量部を越えると適切な硬さにするために共架橋剤の量を減少しなければならず反発が悪くなり飛距離が低下する。
【0015】
充填材としては、ソリッドゴルフボールのコアに通常配合されるものであればよく、例えば無機充填材、具体的には、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム等が挙げられ、高比重金属充填材、例えばタングステン粉末、モリブデン粉末等およびそれらの混合物と併用してもよい。配合量は、それぞれポリブタジエン100重量部に対して5〜30重量部、好ましくは5〜20重量部である。5重量部未満では重量調整が難しく、30重量部を越えるとゴムの重量分率が小さくなり反発が低くなり過ぎる。
【0016】
更に本発明のゴルフボールのセンターには、有機硫黄化合物、老化防止剤、その他ソリッドゴルフボールのコアの製造に通常使用し得る成分を適宜配合してもよい。使用する場合、配合量は、ポリブタジエン100重量部に対して、0.2〜5.0重量部、好ましくは0.3〜4.0重量部、0.5〜2.0重量部であることが好ましい。
【0017】
本発明のゴルフボールに用いられるコア(4)の製造方法を、図2を用いて説明する。図2は、本発明のゴルフボールに用いられるコア成形用金型の1つの態様の概略断面図である。まず、上記センター用ゴム組成物を、金型内で例えば140〜180℃で10〜60分間加熱プレスして、球状の加硫センターに成形する。次いで、上記中間層用組成物を射出成形して、半球殻状中間層(5)を成形する。続いて、図2に示すような上下2つのコア用金型(6)を用いて、上記加硫センター(7)を上記半球殻状中間層(5)2個で挟んで、例えば140〜180℃で10〜60分間加硫成形して、センター(1)と該センター上に形成された中間層(2)とから成るコア(4)を形成する。
【0018】
本発明のゴルフボールでは、センター(1)が直径37〜41mmを有することを要件とするが、好ましくは37〜40mm、より好ましくは38〜40mmである。上記直径が37mmより小さくなると、得られるゴルフボールの反発性能が低下する上、打撃時のスピン量が増えて吹き上がる弾道となりやすく飛距離が低下する。41mmより大きくなると中間層あるいはカバーが薄くなり、それぞれの効果が十分に得られなくなる。
【0019】
本発明のゴルフボールでは、センター(1)がショアD硬度による表面硬度30〜65、好ましくは35〜60、より好ましくは40〜60であることが望ましい。上記表面硬度が30より小さいとセンターが軟らかくなりすぎ、反発性が低下して飛距離が低下し、65より大きいと硬くて悪い打球感となる。尚、センターの表面硬度とは前述のように加硫成形して形成したセンター、即ち、中間層を被覆する前のセンターの表面で測定した硬度を意味し、センターの中心硬度とは通常2等分切断し、その切断面においてセンターの中心で測定した硬度を意味する。
【0020】
本発明のゴルフボールでは、センター(1)が初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量2.2〜4.0mm、好ましくは2.5〜3.7mm、より好ましくは2.8〜3.5mmを有することが望ましい。2.2mmより小さいとコアが硬くなり過ぎて、得られたゴルフボールの打球感が悪くなり、4.0mmより大きいとコアが軟らかくなり過ぎて、得られたゴルフボールの耐久性が低下し、また反発が悪くなり飛距離が低下する。
【0021】
本発明のゴルフボールでは、センター(1)が比重1.1〜1.4、好ましくは1.1〜1.3、より好ましくは1.1〜1.2を有することが望ましい。上記センターの比重が1.1未満ではボール重量が軽くなり弱い弾道になって飛距離が低下する。上記センターの比重が1.4を超えると、ボール重量が大きくなり過ぎ、ゴルフボールとしての重量規格に適合したボールを構成するのが困難となる。尚、センター(1)の比重とは、成形されたゴルフボールからセンターのサンプルを採取し、そのサンプルを用いて測定した比重である。次いで、上記センター(1)上には中間層(2)を形成する。
【0022】
本発明のゴルフボールでは、中間層(2)が厚さ0.5〜2.0mmを有することを要件とするが、好ましくは0.5〜1.6mm、より好ましくは0.7〜1.4mmである。上記厚さが、0.5mmより小さくなると中間層の硬さの効果が十分に得られなくなり打撃時のスピン量を抑えることができず、2.0mmより大きくなると中間層に比較的硬い材料を用いているため打球感が硬くて悪くなる。
【0023】
本発明のゴルフボールでは、中間層(2)のショアD硬度による硬度が上記センター(1)の表面硬度より大きいことを要件とする。しかしながら、上記硬度差が大きくなり過ぎるとセンターが軟らかくなり過ぎるかまたは中間層が硬くなり過ぎることとなり、飛距離の低下或いは打球感または耐久性の低下を招くこととなる。また、上記硬度差が小さくなり過ぎると中間層被覆後のコアの硬度差が小さくなることになり、打撃時のスピン量が増加して吹き上がる弾道となって飛距離が低下する。従って、上記硬度差は、好ましくは2〜20、より好ましくは3〜18、最も好ましくは5〜15である。また、中間層を含むコア全体としての硬度差を大きくして打撃時のスピン量を抑え、飛距離アップを図るため、センターの表面と中心との硬度差は10以上、特に15以上が好ましい。
【0024】
本発明のゴルフボールでは、上記中間層(2)がショアD硬度による硬度55〜70を有することを要件とするが、好ましくは57〜70、より好ましくは60〜68である。上記中間層の表面硬度が55より小さくなると、得られるゴルフボールの反発性能が低下して飛距離が低下する。上記硬度が70より大きくなると、打球感が硬くて悪くなるだけでなく、耐擦過傷性も悪くなる。尚、中間層硬度とは、各中間層用組成物から作製された厚さ2mmの熱プレス成形シートを23℃で2週間保存後、そのシートを3枚以上重ねて測定した硬度(スラブ硬度)を意味する。
【0025】
本発明のゴルフボールでは、上記中間層(2)の比重が上記センター(1)の比重より低いことを要件とするが、上記比重差は好ましくは0.05〜0.3、より好ましくは0.05〜0.25、最も好ましくは0.1〜0.25である。上記比重差が0.05より小さいと、相対的にセンターの比重が小さくなり、ゴルフボールの慣性モーメントが大きくなることになり、スピン性能が低下してコントロール性が低下する。上記比重差が0.3より大きいとセンターの比重が大きくなり過ぎ、ゴルフボールとしての重量規格に適合したボールを構成するのが困難となる。
【0026】
本発明のゴルフボールでは、上記中間層(2)が比重1.10以下、好ましくは1.08以下、より好ましくは1.05以下を有することが望ましい。上記中間層の比重が1.10を超えると、相対的に上記センターの比重を小さくすることが必要となり、得られるゴルフボールの慣性モーメントが大きくなり過ぎてコントロール性が低下する。
【0027】
本発明の中間層(2)に用いられる材料としては、特に限定されないが、高剛性かつ高反発材料という観点からアイオノマー樹脂が最も好適に用いられる。このようなアイオノマー樹脂としては、特にα‐オレフィンと炭素数3〜8個のα,β‐不飽和カルボン酸の共重合体中のカルボン酸の一部を金属イオンで中和したアイオノマー樹脂、α‐オレフィンと炭素数3〜8個のα,β‐不飽和カルボン酸とα,β‐不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボン酸の少なくとも一部を金属イオンで中和したものまたはその混合物が用いられる。上記アイオノマー樹脂中のα‐オレフィンとしては、エチレン、プロピレンが好ましく、α,β‐不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸等が挙げられ、特にアクリル酸、メタクリル酸等が好ましい。また、α,β‐不飽和カルボン酸エステルとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等のメチル、エチル、プロピル、n‐ブチル、イソブチルエステル等が用いられ、特にアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルが好ましい。更に、中和する金属イオンとしては、アルカリ金属イオン、例えばNaイオン、Kイオン、Liイオン等;2価金属イオン、例えばZnイオン、Caイオン、Mgイオン等;3価金属イオン、例えばAlイオン、Ndイオン等;およびそれらの混合物が挙げられるが、Naイオン、Znイオン、Liイオン等が反発性、耐久性等からよく用いられる。
【0028】
アイオノマー樹脂の具体例としては、それだけに限定されないが、ハイミラン(Hi‐milan)1555、ハイミラン1557、ハイミラン1601、ハイミラン1605、ハイミラン1652、ハイミラン1702、ハイミラン1705,ハイミラン1706,ハイミラン1707,ハイミラン1855,ハイミラン1856、サーリン(Surlyn)8945、サーリン9945、アイオテック(Iotek)7010、アイオテック8000(エクソン(Exxon)社製)等を例示することができる。これらのアイオノマーは、上記例示のものをそれぞれ単独または2種以上の混合物として用いてもよい。
【0029】
更に、本発明の中間層(2)の好ましい材料の例としては、上記のようなアイオノマー樹脂のみであってもよいが、アイオノマー樹脂と熱可塑性エラストマーとを組合せて用いてもよい。上記熱可塑性エラストマーの例として、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。具体例として、例えばBASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストラン」で市販されている(例えば、「エラストランET880」)ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、アトフィナジャパン(株)から商品名「ペバックス」で市販されている(例えば、「ペバックス2533」)ポリアミド系熱可塑性エラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名「ハイトレル」で市販されている(例えば、「ハイトレル3548」、「ハイトレル4047」)ポリエステル系熱可塑性エラストマー、三菱化学(株)から商品名「ラバロン」で市販されている(例えば、「ラバロンSR04」)スチレン系熱可塑性エラストマー、三菱化学(株)から商品名「サーモラン」で市販されている(例えば、「サーモラン3981N」)オレフィン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0030】
上記中間層(4)を被覆する方法については、特に限定されるものではなく、通常のゴルフボールのカバーを被覆する方法で行うことができる。上記中間層用組成物を予め半球殻状のハーフシェルに成形し、それを2枚用いてセンターを包み、130〜170℃で1〜5分間加圧成形するか、または上記中間層用組成物を直接センター上に射出成形してセンターを包み込む方法が用いられる。上記方法により、上記センター(1)上に中間層(2)を被覆して、2層構造を有するコア(4)を形成する。
【0031】
本発明のゴルフボールのコア(4)は初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量2.0〜3.7mm、好ましくは2.2〜3.5mm、より好ましくは2.5〜3.3mmを有することが望ましい。2.0mmより小さいとコアが硬くなり過ぎて、得られたゴルフボールの打球感が悪くなり、3.7mmより大きいとコアが軟らかくなり過ぎて、得られたゴルフボールの耐久性が低下し、また反発性が悪くなり飛距離が低下する。
【0032】
次いで、上記コア(4)上には1層以上のカバー(3)を被覆する。本発明のゴルフボールでは、カバー(3)が厚さ0.3〜1.0mmを有することを要件とするが、好ましくは0.4〜0.9mm、より好ましくは0.4〜0.8mmである。上記カバーの厚さが0.3mmより小さいと、カバーの軟らかい効果が発揮されず、ショートアイアン〜アプローチショット等でのスピン量が少なくなり、コントロール性が劣ってくる。上記カバーの厚さが1.0mmより大きくなると、得られるゴルフボールの反発性能が低下すると共に打撃時のスピン量が増え、吹き上がる弾道となりやすく飛距離が低下する。
【0033】
また本発明のゴルフボールでは、カバー(3)のショアD硬度による硬度が上記中間層(2)の硬度より小さいことを要件とするが、両者の硬度差は好ましくは8〜40、より好ましくは10〜40、最も好ましくは15〜35である。上記硬度差が8より小さいと、カバーが硬くなり過ぎるか中間層が軟らかくなり過ぎることになり、アプローチショット等でのコントロール性または飛行性能が低下する。上記硬度差が40より大きくなると、カバーが軟らかくなり過ぎるか中間層が硬くなり過ぎることになり、飛距離または打球感が低下する。
【0034】
上記カバー(3)のショアD硬度による硬度は30〜55、好ましくは33〜52、より好ましくは35〜50であることが望ましい。上記カバー(3)の硬度が30より小さいとドライバーやミドルアイアンによる打撃時のスピン量が増え、吹き上がる弾道となりやすく飛距離が低下する。55より大きいとショートアイアンでのスピン量が少なくなってコントロール性が劣り、また打球感も悪くなる。尚、カバー硬度とは、各カバー用組成物から作製された厚さ2mmの熱プレス成形シートを23℃で2週間保存後、そのシートを3枚以上重ねて測定した硬度(スラブ硬度)を意味する。
【0035】
本発明のゴルフボールにおいては、前述のように上記中間層(2)の硬度を上記センター(1)の表面硬度およびカバー(3)の硬度より高くすることを要件としている。これは、上記センター(1)はドライバーやミドルアイアンによる打撃時の打球感を満足するために低い硬度に設定し、カバーはアプローチショット時のコントロール性を満足するために低い硬度に設定しているが、これによる反発性低下を補うためのものである。従って、上記中間層には、硬く、かつ反発性に優れた材料を用いることが必要となる。
【0036】
本発明のゴルフボールでは、上記中間層(2)の比重が上記カバー(3)の比重より低いことを要件とするが、上記比重差は好ましくは0.05〜0.30、より好ましくは0.07〜0.25、最も好ましくは0.1〜0.2である。上記比重差が0.05より小さいと相対的にセンターの比重が小さくなり、ゴルフボールの慣性モーメントが大きくなることにより、コントロール性が低下する。0.3より大きいとカバー比重を大きくするため、多量の比重調整剤を添加する必要があり、反発性能が低下する。
【0037】
本発明のゴルフボールでは、上記カバー(3)が比重1.00〜1.30、好ましくは1.00〜1.25、より好ましくは1.05〜1.25を有することが望ましい。上記カバーの比重が1.30を超えると、得られるゴルフボールの慣性モーメントが大きくなり過ぎてコントロール性が低下する。上記カバーの比重が1.00未満となると、ゴルフボールの慣性モーメントが小さくなり過ぎて飛距離が低下する。
【0038】
本発明に用いられるカバー材料としては、耐擦過傷性に優れるポリウレタン系熱可塑性エラストマーが好ましく、特にその原料であるジイソシアネートが脂環式ジイソシアネートであるポリウレタン系熱可塑性エラストマーが反発性、耐擦過傷性、変色性の面から好ましい。上記脂環式ジイソシアネートの例としては、4,4’‐ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)の水素添加物である4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)の水素添加物である1,3‐ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(H6XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)およびトランス‐1,4‐シクロヘキサンジイソシアネート(CHDI)からなる群から選択される1種、または2種以上の組み合わせ等が挙げられ、汎用性および加工性の面からH12MDIが好適である。上記ポリウレタン系熱可塑性エラストマーの具体例として、BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストラン」で市販されている(例えば、「エラストランXNY90A」、「エラストランXNY97A」、「エラストランXNY585」等)4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0039】
更に、本発明のカバー(3)の好ましい材料の例として、上記ポリウレタン系熱可塑性エラストマーのみであってもよいが、上記熱可塑性ポリウレタンエラストマーに、その他の熱可塑性エラストマー、ジエン系ブロック共重合体またはアイオノマー樹脂等の1種以上とを組合せて用いてもよい。その他の熱可塑性エラストマーの例として、上記以外の他のポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。上記その他の熱可塑性エラストマーとしては、カルボキシル基、グリシジル基、スルホン基、エポキシ基等の官能基を有するものを用いてもよい。
【0040】
上記その他の熱可塑性エラストマーの具体例として、例えばBASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストラン」で市販されている(例えば、「エラストランET880」)ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、アトフィナジャパン(株)から商品名「ペバックス」で市販されている(例えば、「ペバックス2533」)ポリアミド系熱可塑性エラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名「ハイトレル」で市販されている(例えば、「ハイトレル3548」、「ハイトレル4047」)ポリエステル系熱可塑性エラストマー、三菱化学(株)から商品名「ラバロン」で市販されている(例えば、「ラバロンSR04」)スチレン系熱可塑性エラストマー、三菱化学(株)から商品名「サーモラン」で市販されている(例えば、「サーモラン3981N」)オレフィン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0041】
上記ジエン系ブロック共重合体は、ブロック共重合体または部分水添ブロック共重合体の共役ジエン化合物に由来する二重結合を有するものである。その基体となるブロック共重合体とは、少なくとも1種のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックAと少なくとも1種の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBとから成るブロック共重合体である。また、部分水添ブロック共重合体とは、上記ブロック共重合体を水素添加して得られるものである。ブロック共重合体を構成するビニル芳香族化合物としては、例えばスチレン、α‐メチルスチレン、ビニルトルエン、p‐t‐ブチルスチレン、1,1‐ジフェニルスチレン等の中から1種または2種以上を選択することができ、スチレンが好ましい。また、共役ジエン化合物としては、例えばブタジエン、イソプレン、1,3‐ペンタジエン、2,3‐ジメチル‐1,3‐ブタジエン等の中から1種または2種以上を選択することができ、ブタジエン、イソプレンおよびこれらの組合せが好ましい。上記ジエン系ブロック共重合体の具体例としては、例えばダイセル化学工業(株)から商品名「エポフレンド」市販されているもの(例えば、「エポフレンドA1010」)、(株)クラレから商品名「セプトン」で市販されているもの(例えば、「セプトンHG‐252」)等が挙げられる。
【0042】
上記アイオノマー樹脂としては、上記中間層と同様のものを用いることができる。
【0043】
上記その他の熱可塑性エラストマー、ジエン系ブロック共重合体やアイオノマー樹脂の配合量は、カバー用の基材樹脂100重量部に対して、0〜40重量部、好ましくは0〜30重量部である。40重量部より多いと耐擦過傷性、反発性、耐変色性のいずれかが低下する。
【0044】
本発明に用いられるカバー(3)には、上記樹脂以外に必要に応じて、種々の添加剤、例えば二酸化チタン等の顔料、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光材料、蛍光増白剤等を、ゴルフボールカバーによる所望の特性が損なわれない範囲で含有していてもよいが、通常、着色剤の配合量はカバー用樹脂100重量部に対して0.1〜5.0重量部が好ましい。
【0045】
上記カバー(3)を被覆する方法についても、特に限定されるものではなく、通常のカバーを被覆する方法で行うことができる。カバー用組成物を予め半球殻状のハーフシェルに成形し、それを2枚用いてコアを包み、130〜170℃で1〜5分間加圧成形するか、または上記カバー用組成物を直接コア上に射出成形してコアを包み込む方法が用いられる。
【0046】
本発明のゴルフボールは初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量2.0〜3.5mm、好ましくは2.2〜3.2mm、より好ましくは2.4〜3.0mmを有することが望ましい。2.0mmより小さいと打球感が硬くて悪くなり、3.5mmより大きいと逆に軟らかくなり過ぎて、打球感も頼りなく、また反発性が悪くなり飛距離が低下する。
【0047】
カバー成形時に、ボール表面にディンプルを形成し、また、カバー成形後、ペイント仕上げ、スタンプ等も必要に応じて施し得る。本発明のゴルフボールは、ゴルフボール規則に基づいて、直径42.67mm以上(好ましくは42.67〜42.82mm)、重量45.93g以下に形成される。
【0048】
上記のように、ゴルフボールの直径は規格にて42.67mm以上と制限されているが、直径が大きくなると飛行中の空気抵抗が増大して飛距離が低下するので、通常のゴルフボールの直径は42.67〜42.82mmに設定されており、本発明はこの直径のゴルフボールに適用し得る。また、ゴルフボールの直径を大きくして打ち易さの向上を狙った大径のゴルフボール等も存在し、更に顧客の要望や目的に応じて規格を外れるゴルフボールが必要とされる場合もあり、それらも含めると、ゴルフボールの直径は42〜44mm、更には40〜45mmの範囲も想定し得るものであり、本発明はこれら直径範囲のゴルフボールにも適用し得るものである。
【0049】
【実施例】
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明する。但し、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0050】
(センターの作製)
以下の表1(実施例)および表2(比較例)に示した配合のセンター用ゴム組成物を混合、混線し、金型内で170℃×15分間加熱プレスすることにより球状のセンターを得た。得られたセンターの直径、重量、圧縮変形量、ショアD硬度による表面硬度(K1)および比重(M1)を測定し、その結果を表3(実施例)および表4(比較例)に示した。
【0051】
(中間層およびカバー用組成物の調製)
以下の表1(実施例)および表2(比較例)に示す中間層およびカバー用配合材料を二軸混練型押出機によりミキシングし、ペレット状のカバー用組成物を得た。押出条件は、スクリュー径=45mm,スクリュー回転数=200rpm,スクリューL/D=35であり、配合物は押出機のダイの位置で160〜260℃に加熱された。各中間層およびカバー用組成物から厚さ2mmの熱プレス成形シートを作製し、23℃で2週間保存後、そのシートを3枚以上重ねて、ショアD硬度および比重を測定した。その結果を中間層硬度(K2)およびカバー硬度(K3)並びに中間層比重(M2)およびカバー硬度(M3)として表3(実施例)および表4(比較例)に示した。それらの結果から、硬度差(K2−K1)および(K2−K3)、並びに比重差(M1−M2)および(M2−M3)を計算し、同表に示した。
【0052】
(ii)中間層用半球殻状未加硫成形物の作製
以下の表1(実施例)および表2(比較例)に示した配合の中間層用組成物を射出成形することによって、中間層用の半球殻状成形物(5)を得た。
【0053】
(iii)コアの作製
上記(i)で作製したセンター用加硫成形物(7)を、(ii)で作製した2つの中間層用半球殻状成形物(5)で挟んで、図2に示すような金型(6)内で、150℃×3分間加熱プレスすることにより、2層構造を有するコア(4)を作製した。得られた中間層の厚さ、並びに得られた2層コアの重量、直径および圧縮変形量を測定し、その結果を表3(実施例)および表4(比較例)に示した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
(注1)JSR(株)製のハイシスポリブタジエンゴム
(1,4‐シス‐ポリブタジエン含量:96%)
(注2)デュポン社製のナトリウムイオン中和エチレン-メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂
(注3)デュポン社製の亜鉛イオン中和エチレン-メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂
(注4)商品名、三菱化学(株)製のスチレン系(SEBS)熱可塑性エラストマー
(注5)BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストランXNY90A」で市販の4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー
(注6)BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストランXNY97A」で市販の4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー
(注7)BASFポリウレタンエラストマーズ(株)から商品名「エラストランXNY585」で市販の4,4’‐ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用したポリウレタン系熱可塑性エラストマー
【0057】
(実施例1〜6および比較例1〜4)
上記中間層と同様にして、得られたカバー用組成物を射出成形することによって、カバー用の半球殻状成形物を得た。上記のように作製したコアを、2つの上記カバー用半球殻状成形物で挟んで、金型内で、150℃×3分間加熱プレスすることにより、表3(実施例)および表4(比較例)に示すカバー厚さを有するカバー層を形成し、表面にクリヤーペイントを塗装して、直径42.7mmおよび重量45.3gを有するゴルフボールを得た。但し、比較例4は中間層のない1層構造のコア、即ち、ツーピースゴルフボールとした。得られたゴルフボールに関して、圧縮変形量、反発係数、飛行性能、打球感、コントロール性および耐擦過傷性を測定または評価し、その結果を表5(実施例)および表6(比較例)に示す。試験方法は以下の通りとした。
【0058】
(試験方法)
(1)センター硬度
作製したセンターの外表面で測定したショアD硬度をセンターの表面硬度とし、センターを2等分切断し、その切断面の中心点において測定したショアD硬度をセンターの中心硬度とした。ショアD硬度は、ASTM‐D2240に規定されるスプリング式硬度計ショアD型を用いた。
【0059】
(2)中間層およびカバー硬度
各中間層およびカバー用組成物から作製された厚さ2mmの熱プレス成形シートを23℃で2週間保存後、そのシートを3枚以上重ねて、ASTM‐D2240‐68に規定されるスプリング式硬度計ショアD型を用いて測定した。
【0060】
(3)圧縮変形量
コアまたはゴルフボールに初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量を測定した。
【0061】
(4)反発係数
各ゴルフボールに200gのアルミニウム製円筒物を45m/秒の速度で衝突させ、衝突後の上記円筒物およびゴルフボールの速度を測定し、それぞれの衝突前後の速度および重量から各ゴルフボールの反発係数を算出した。
【0062】
(5)飛行性能
ゴルフラボラトリー社製スイングロボットにメタルヘッド製ウッド1番クラブ(住友ゴム工業(株)製のXXIO、W#1、ロフト角8°、Xシャフト)を取り付け、ヘッドスピードを50m/秒に設定して各ゴルフボールを打撃し、打ち出し直後のスピン量(バックスピン量)、およびトータル飛距離を測定した。測定は各ゴルフボールで12回行って、その平均を算出して、各ゴルフボールの結果とした。
【0063】
(6)打球感
ゴルファー10人によるメタルヘッド製ドライバーでの実打テストを行い、打撃時の衝撃の大きさを評価し、最も多い評価をそのゴルフボールの結果とした。評価基準は以下の通りである。
評価基準
〇:衝撃が小さく、反発感もあって打球感が良好
△:普通
×:衝撃が大きく、または重くて打球感が悪い
【0064】
(7)コントロール性
ゴルファー10人によるピッチングウエッジ(PW)での実打テストを行い、最も多い評価をそのゴルフボールの結果とした。評価基準は以下の通りである。
評価基準
〇:スピンがかかりやすく、コントロール性が良好
△:普通
×:すべる感じでスピンがかかりにくく、コントロール性が悪い
【0065】
(8)耐擦過傷性
ゴルフラボラトリー社製スイングロボットにピッチングウエッジ(住友ゴムエ業(株)製のツアーフォージト、PW)を取り付け、ヘッドスピードを36m/秒に設定して各ゴルフボールの2ケ所を各1回打撃し、2ケ所打撃部の表面状態を目視観察にて評価した。評価基準は以下の通り。
判定基準
〇:ゴルフボール表面に傷がわずかに残るがほとんど気にならない程度。
△:ゴルフボール表面に傷がはっきり残り、若干の毛羽立ちが見られる。
×:ゴルフボール表面がかなり削れ、毛羽立ちが目立つ。
【0066】
(試験結果)
【表3】
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】
【0070】
実施例1〜9のゴルフボールは、比較例1〜4のゴルフボールに比べて、飛距離、打球感およびコントロール性に優れることがわかった。
【0071】
これに対して、比較例1のゴルフボールは、センター直径が小さく、中間層厚さが大きいために、打球感が悪くなっている。比較例2のゴルフボールは、センター直径が小さく、カバーの厚さが大きくなり過ぎて、反発係数が小さいと共に打撃時のスピン量が大きくて飛距離が小さくなっている。
【0072】
比較例3のゴルフボールは、中間層硬度とセンター表面硬度との差(K2−K1)が負の値、即ち、中間層硬度がセンター表面硬度より低いため、ドライバーによる打撃時のスピン量が非常に大きく、反発係数が非常に小さいため、飛距離が非常に短いものとなっている。比較例4のゴルフボールは、ツーピースゴルフボールであり中間層がないため、反発係数があまり高くない上に、打撃時のスピン量が高くて飛距離が短いものとなっており、また打球感も悪いものとなっている。
【0073】
【発明の効果】
本発明のマルチピースソリッドゴルフボールは、カバーにポリウレタン系熱可塑性エラストマーを主成分として用い、センターの直径、中間層の厚さおよび硬度、中間層とセンターとの硬度差および比重差、カバーの厚さ、並びに中間層とカバーとの硬度差および比重差を特定範囲内に規定することにより、飛距離、コントロール性、打球感および耐擦過傷性に優れたマルチピースソリッドゴルフボールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のゴルフボールの1つの態様の概略断面図である。
【図2】本発明のゴルフボールのコア成形用金型の1つの態様の概略断面図である。
【符号の説明】
1 … センター
2 … 中間層
3 … カバー
4 … コア
5 … 半球殻状中間層
6 … コア成形用金型
7 … 加硫センター
Claims (1)
- センター(1)と該センター(1)上に形成した中間層(2)とから成るコア(4)、および該コア(4)を被覆するカバー(3)から成るマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、
該センター(1)が直径37〜41mmおよび初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量2.5〜3.7mmを有し、
該中間層(2)が厚さ0.5〜2.0mmおよびショアD硬度64〜68を有し、ショアD硬度による該中間層硬度(K2)と該センターの表面硬度(K1)との硬度差(K2−K1)が2〜7であり、該中間層(2)の硬度がカバーの硬度より高く、
該コアが初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの変形量2.2〜3.5mmを有し、
該センターの比重(M1)と該中間層の比重(M2)との比重差(M1−M2)が0.05〜0.3であり、かつ該カバーの比重(M3)と該中間層の比重(M2)との比重差(M3−M2)が0.05〜0.3であり、
該カバー(3)が脂環式ジイソシアネートから生成されるポリウレタン系熱可塑性エラストマーを主成分とし、かつ厚さ0.3〜1.0mmを有する
ことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
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