JP2003148041A - ワイヤー式ウィンドーレギュレータ - Google Patents
ワイヤー式ウィンドーレギュレータInfo
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- JP2003148041A JP2003148041A JP2001345134A JP2001345134A JP2003148041A JP 2003148041 A JP2003148041 A JP 2003148041A JP 2001345134 A JP2001345134 A JP 2001345134A JP 2001345134 A JP2001345134 A JP 2001345134A JP 2003148041 A JP2003148041 A JP 2003148041A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2個のワイヤー弛み吸収手段の協同作用をも
って、ワイヤーの弛みを確実に除去することができるよ
うにしたワイヤー式ウィンドーレギュレータを提供す
る。 【解決手段】 ガイドレール1におけるワイヤー6、7
の移動方向に沿って互いに離間した2か所に、ワイヤー
6、7に当接することにより、ワイヤー6、7の弛みを
除去するようにしたワイヤー弛み除去手段12、12を
設けるとともに、キャリアプレート2が全開位置または
全閉位置にあるとき、2か所に設けられたワイヤー弛み
除去手段12、12が、巻取ドラムから送り出される側
のワイヤー6、7に当接するようにする。
って、ワイヤーの弛みを確実に除去することができるよ
うにしたワイヤー式ウィンドーレギュレータを提供す
る。 【解決手段】 ガイドレール1におけるワイヤー6、7
の移動方向に沿って互いに離間した2か所に、ワイヤー
6、7に当接することにより、ワイヤー6、7の弛みを
除去するようにしたワイヤー弛み除去手段12、12を
設けるとともに、キャリアプレート2が全開位置または
全閉位置にあるとき、2か所に設けられたワイヤー弛み
除去手段12、12が、巻取ドラムから送り出される側
のワイヤー6、7に当接するようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓ガラスを開閉す
るワイヤー式ウィンドウレギュレータ、特に、ワイヤー
の弛みを除去しうる機能を備えたワイヤー式ウィンドー
レギュレータに関する。
るワイヤー式ウィンドウレギュレータ、特に、ワイヤー
の弛みを除去しうる機能を備えたワイヤー式ウィンドー
レギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤー式ウィンドーレギュレー
タは、例えば図8に示すように、車両のドア内に固定さ
れる縦方向のガイドレール(101)に、窓ガラスが連結さ
れるキャリアプレート(102)を上下方向に摺動可能に係
合するとともに、モータ(103)により回転させられる巻
取ドラム(104)に巻き付けられ、送り出し可能に巻回さ
れた上昇側ワイヤー(105)及び下降側ワイヤー(106)をキ
ャリアプレート(102)に連結し、さらに各ワイヤー(105)
(106)におけるアウターチューブ(107)(108)の端末と、
巻取ドラム(104)を支持するベースプレート(109)との間
に、各アウターチューブ(107)(108)に対して軸線方向の
圧縮力を作用させる圧縮コイルばね(110)(111)を設ける
ことによって、各ワイヤー(105)(106)に発生する弛みを
除去するようになっている。
タは、例えば図8に示すように、車両のドア内に固定さ
れる縦方向のガイドレール(101)に、窓ガラスが連結さ
れるキャリアプレート(102)を上下方向に摺動可能に係
合するとともに、モータ(103)により回転させられる巻
取ドラム(104)に巻き付けられ、送り出し可能に巻回さ
れた上昇側ワイヤー(105)及び下降側ワイヤー(106)をキ
ャリアプレート(102)に連結し、さらに各ワイヤー(105)
(106)におけるアウターチューブ(107)(108)の端末と、
巻取ドラム(104)を支持するベースプレート(109)との間
に、各アウターチューブ(107)(108)に対して軸線方向の
圧縮力を作用させる圧縮コイルばね(110)(111)を設ける
ことによって、各ワイヤー(105)(106)に発生する弛みを
除去するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来のワイヤー式ウィンドーレギュレータにおいては、
例えば、キャリアプレート(102)が窓ガラスの全閉位置
に相当する上限位置(A)にあって、巻き取り側となる上
昇側ワイヤー(105)が緊張状態で、送り出し側となる下
降側ワイヤー(106)に弛みが発生するような場合、下降
側ワイヤー(106)側に設けられた圧縮コイルばね(111)
は、下降側ワイヤー(106)の弛みを除去するように作用
するが、上昇側ワイヤー(105)側に設けられた圧縮コイ
ルばね(110)は、下降側ワイヤー(106)の弛みを除去する
ように作用しないため、2個の圧縮コイルばね(110)(11
1)をもって、送り出し側となる下降側ワイヤー(106)
(窓ガラスの全開位置に相当するキャリアプレート(10
2)が下限位置にあるときは、上昇側ワイヤー(107)が送
り出し側となる)の弛みを確実に除去することができな
かった。
従来のワイヤー式ウィンドーレギュレータにおいては、
例えば、キャリアプレート(102)が窓ガラスの全閉位置
に相当する上限位置(A)にあって、巻き取り側となる上
昇側ワイヤー(105)が緊張状態で、送り出し側となる下
降側ワイヤー(106)に弛みが発生するような場合、下降
側ワイヤー(106)側に設けられた圧縮コイルばね(111)
は、下降側ワイヤー(106)の弛みを除去するように作用
するが、上昇側ワイヤー(105)側に設けられた圧縮コイ
ルばね(110)は、下降側ワイヤー(106)の弛みを除去する
ように作用しないため、2個の圧縮コイルばね(110)(11
1)をもって、送り出し側となる下降側ワイヤー(106)
(窓ガラスの全開位置に相当するキャリアプレート(10
2)が下限位置にあるときは、上昇側ワイヤー(107)が送
り出し側となる)の弛みを確実に除去することができな
かった。
【0004】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、2個のワイヤー弛み吸収手段の協同作
用をもって、ワイヤーの弛みを確実に除去することがで
きるようにした、ワイヤー式ウィンドーレギュレータを
提供することを目的としている。
な問題点に鑑み、2個のワイヤー弛み吸収手段の協同作
用をもって、ワイヤーの弛みを確実に除去することがで
きるようにした、ワイヤー式ウィンドーレギュレータを
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1)ドアに固定されるガイドレールに、窓ガラスが連
結されるキャリヤプレートを、全開位置と全閉位置との
間を移動可能に係合するとともに、駆動手段により正逆
回転させられる巻取ドラムに巻き取り、送り出し可能に
巻回されたワイヤーを、前記ガイドレールに沿って、配
索して前記キャリアプレートに連結してなるワイヤー式
ウィンドーレギュレータにおいて、前記ガイドレールに
おける前記ワイヤーの移動方向に沿って、互いに離間し
た2か所に、前記ワイヤーの弛みを除去しうるようにし
たワイヤー弛み除去手段を設けるとともに、前記キャリ
アプレートが全開位置または全閉位置にあるとき、前記
2か所に設けられたワイヤー弛み除去手段が、前記巻取
ドラムから送り出される側の前記ワイヤーに当接するよ
うにする。
題は、次のようにして解決される。 (1)ドアに固定されるガイドレールに、窓ガラスが連
結されるキャリヤプレートを、全開位置と全閉位置との
間を移動可能に係合するとともに、駆動手段により正逆
回転させられる巻取ドラムに巻き取り、送り出し可能に
巻回されたワイヤーを、前記ガイドレールに沿って、配
索して前記キャリアプレートに連結してなるワイヤー式
ウィンドーレギュレータにおいて、前記ガイドレールに
おける前記ワイヤーの移動方向に沿って、互いに離間し
た2か所に、前記ワイヤーの弛みを除去しうるようにし
たワイヤー弛み除去手段を設けるとともに、前記キャリ
アプレートが全開位置または全閉位置にあるとき、前記
2か所に設けられたワイヤー弛み除去手段が、前記巻取
ドラムから送り出される側の前記ワイヤーに当接するよ
うにする。
【0006】(2)上記(1)項において、ワイヤー弛み
除去手段は、ガイドレールに、ワイヤーの移動方向とほ
ぼ直交する方向へ移動可能に支持され、かつ前記ワイヤ
ーに当接可能な当接部を有する移動部材と、該移動部材
の当接部を前記ワイヤーに圧接させる方向に付勢するば
ねとを有するものとする。
除去手段は、ガイドレールに、ワイヤーの移動方向とほ
ぼ直交する方向へ移動可能に支持され、かつ前記ワイヤ
ーに当接可能な当接部を有する移動部材と、該移動部材
の当接部を前記ワイヤーに圧接させる方向に付勢するば
ねとを有するものとする。
【0007】(3)上記(1)項において、ワイヤー弛み
除去手段は、ガイドレールに、ワイヤーの移動方向とほ
ぼ直交する方向に移動可能に支持され、かつ前記ワイヤ
ーに当接可能なテンションローラと、該テンションロー
ラを前記ワイヤーに圧接させる方向に付勢するばねとを
有するものとする。
除去手段は、ガイドレールに、ワイヤーの移動方向とほ
ぼ直交する方向に移動可能に支持され、かつ前記ワイヤ
ーに当接可能なテンションローラと、該テンションロー
ラを前記ワイヤーに圧接させる方向に付勢するばねとを
有するものとする。
【0008】(4)上記(2)項において、移動部材の当
接部を、合成樹脂製とする。
接部を、合成樹脂製とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
1〜図5に基づいて説明する。図1は、ワイヤー式ウィ
ンドーレギュレータの正面図、図2は、図1におけるII
−II線に沿う縦断面図である。車両のドア(図示略)内に
固定され、かつ車外側(図2において左側)が凸になる
ように湾曲した縦方向を向くガイドレール(1)には、窓
ガラス(図示略)の下部に連結されるキャリアプレート
(2)が、上下方向へ摺動可能に係合されている。
1〜図5に基づいて説明する。図1は、ワイヤー式ウィ
ンドーレギュレータの正面図、図2は、図1におけるII
−II線に沿う縦断面図である。車両のドア(図示略)内に
固定され、かつ車外側(図2において左側)が凸になる
ように湾曲した縦方向を向くガイドレール(1)には、窓
ガラス(図示略)の下部に連結されるキャリアプレート
(2)が、上下方向へ摺動可能に係合されている。
【0010】ドアに固定されるベースプレート(3)に枢
着され、かつ駆動手段をなすモータ(4)により正逆回転
させられる巻取ドラム(5)には、ベースプレート(3)と
ガイドレール(1)の上端に設けられたガイド部材(8)と
の間に架設された撓曲可能なガイドチューブ(10)内に摺
動可能に挿通された上昇側ワイヤー(6)と、ベースプレ
ート(3)とガイドレール(1)の下端に設けられたガイド
部材(9)との間に架設された撓曲可能なガイドチューブ
(11)内に摺動可能に挿通された下降側ワイヤー(7)と
が、それぞれ巻き込み、送り出し可能に巻回されてい
る。
着され、かつ駆動手段をなすモータ(4)により正逆回転
させられる巻取ドラム(5)には、ベースプレート(3)と
ガイドレール(1)の上端に設けられたガイド部材(8)と
の間に架設された撓曲可能なガイドチューブ(10)内に摺
動可能に挿通された上昇側ワイヤー(6)と、ベースプレ
ート(3)とガイドレール(1)の下端に設けられたガイド
部材(9)との間に架設された撓曲可能なガイドチューブ
(11)内に摺動可能に挿通された下降側ワイヤー(7)と
が、それぞれ巻き込み、送り出し可能に巻回されてい
る。
【0011】上昇側ワイヤー(6)は、上部のガイド部材
(8)に誘導されて、ガイドレール(1)に沿って下方へ延
びた後、キャリアプレート(2)に連結され、また下降側
ワイヤー(7)は、下部のガイド部材(9)に誘導されて、
ガイドレール(1)に沿って上方へ延びた後、キャリアプ
レート(2)に連結されている。
(8)に誘導されて、ガイドレール(1)に沿って下方へ延
びた後、キャリアプレート(2)に連結され、また下降側
ワイヤー(7)は、下部のガイド部材(9)に誘導されて、
ガイドレール(1)に沿って上方へ延びた後、キャリアプ
レート(2)に連結されている。
【0012】キャリアプレート(2)は、巻取ドラム(5)
の回転により、巻取ドラム(5)に上昇側ワイヤー(6)が
巻き込まれ、下降側ワイヤー(7)が送り出されることに
よって、図1に想像線で示すように、上部のガイド部材
(8)に当接する上限位置(A)(窓ガラスの全閉位置に相
当する)まで移動させられ、また、同じく下降側ワイヤ
ー(7)が巻き込まれ、上昇側ワイヤー(6)が送り出され
ることによって、下部のガイド部材(9)に当接する下限
位置(B)(窓ガラスの全開位置に相当する)まで移動さ
せられる。
の回転により、巻取ドラム(5)に上昇側ワイヤー(6)が
巻き込まれ、下降側ワイヤー(7)が送り出されることに
よって、図1に想像線で示すように、上部のガイド部材
(8)に当接する上限位置(A)(窓ガラスの全閉位置に相
当する)まで移動させられ、また、同じく下降側ワイヤ
ー(7)が巻き込まれ、上昇側ワイヤー(6)が送り出され
ることによって、下部のガイド部材(9)に当接する下限
位置(B)(窓ガラスの全開位置に相当する)まで移動さ
せられる。
【0013】ガイドレール(1)における各ワイヤー(6)
(7)の移動方向に沿って離間する上下2か所には、各ワ
イヤー(6)(7)を押上げ保持するワイヤー弛み除去手段
(12)(12)が設けられている。
(7)の移動方向に沿って離間する上下2か所には、各ワ
イヤー(6)(7)を押上げ保持するワイヤー弛み除去手段
(12)(12)が設けられている。
【0014】ワイヤー弛み除去手段(12)は、主に図4及
び図5に示すように、軸部(14a)がガイドレール(1)の
基部(1a)に固定された支持筒(13)に、各ワイヤー(6)
(7)の移動方向とほぼ直交する方向に摺動自在に嵌合さ
れ、かつ各ワイヤー(6)(7)に当接する合成樹脂製の当
接部(14b)を有する移動部材(14)と、移動部材(14)を当
接部(14b)が各ワイヤー(6)(7)に圧接する方向へ向け
て付勢する圧縮コイルばね(15)とを有し、圧縮コイルば
ね(15)の付勢力をもって、移動部材(14)の当接部(14b)
を各ワイヤー(6)(7)に圧接させることにより、各ワイ
ヤー(6)(7)を緊張状態として、各ワイヤー(6)(7)の
弛みを除去するようになっている。
び図5に示すように、軸部(14a)がガイドレール(1)の
基部(1a)に固定された支持筒(13)に、各ワイヤー(6)
(7)の移動方向とほぼ直交する方向に摺動自在に嵌合さ
れ、かつ各ワイヤー(6)(7)に当接する合成樹脂製の当
接部(14b)を有する移動部材(14)と、移動部材(14)を当
接部(14b)が各ワイヤー(6)(7)に圧接する方向へ向け
て付勢する圧縮コイルばね(15)とを有し、圧縮コイルば
ね(15)の付勢力をもって、移動部材(14)の当接部(14b)
を各ワイヤー(6)(7)に圧接させることにより、各ワイ
ヤー(6)(7)を緊張状態として、各ワイヤー(6)(7)の
弛みを除去するようになっている。
【0015】また、両ワイヤー弛み除去手段(12)(12)
は、キャリアプレート(2)が上限位置(A)にあるとき、
キャリアプレート(2)の下端部と下部のガイド部材(9)
との間に、また同じく下限位置(B)にあるとき、上部の
ガイド部材(8)とキャリアプレート(2)の上端部との間
に位置するように設けられる。すなわち、キャリアプレ
ート(2)が上限位置(A)にあるときは、両ワイヤー弛み
除去手段(12)(12)は下降側ワイヤー(7)に当接し、また
同じく下限位置にあるときは、両ワイヤー弛み除去手段
(12)(12)は上昇側ワイヤー(6)に当接する。
は、キャリアプレート(2)が上限位置(A)にあるとき、
キャリアプレート(2)の下端部と下部のガイド部材(9)
との間に、また同じく下限位置(B)にあるとき、上部の
ガイド部材(8)とキャリアプレート(2)の上端部との間
に位置するように設けられる。すなわち、キャリアプレ
ート(2)が上限位置(A)にあるときは、両ワイヤー弛み
除去手段(12)(12)は下降側ワイヤー(7)に当接し、また
同じく下限位置にあるときは、両ワイヤー弛み除去手段
(12)(12)は上昇側ワイヤー(6)に当接する。
【0016】移動部材(14)の当接部(14b)には、図4及
び図5に示すように、各ワイヤー(6)(7)が摺動可能に
係合し、各ワイヤー(6)(7)の振れを阻止する凹部(14
c)が設けられている。
び図5に示すように、各ワイヤー(6)(7)が摺動可能に
係合し、各ワイヤー(6)(7)の振れを阻止する凹部(14
c)が設けられている。
【0017】図1に示すように、キャリアプレート(2)
がガイドレール(1)のほぼ中央位置にあるとき、モータ
(4)により巻取ドラム(5)が反時計方向へ回動させられ
ると、上昇側ワイヤー(6)は巻取ドラム(5)に巻き込ま
れるとともに、下降側ワイヤー(7)が巻取ドラム(5)か
ら送り出されることにより、キャリアプレート(2)は、
中央位置から上方へ移動させられる。
がガイドレール(1)のほぼ中央位置にあるとき、モータ
(4)により巻取ドラム(5)が反時計方向へ回動させられ
ると、上昇側ワイヤー(6)は巻取ドラム(5)に巻き込ま
れるとともに、下降側ワイヤー(7)が巻取ドラム(5)か
ら送り出されることにより、キャリアプレート(2)は、
中央位置から上方へ移動させられる。
【0018】このとき、送り出し側となる下降側ワイヤ
ー(7)に発生する弛みは、下側のワイヤー弛み除去手段
(12)により除去される。すなわち、図2に示すように、
下側のワイヤー弛み除去手段(12)の移動部材(14)が、圧
縮コイルばね(15)により下降側ワイヤー(7)の弛みに追
従しながら突出して、当接部(14b)が下側ワイヤー(7)
に圧接することにより、下降側ワイヤー(7)の弛みが除
去される。
ー(7)に発生する弛みは、下側のワイヤー弛み除去手段
(12)により除去される。すなわち、図2に示すように、
下側のワイヤー弛み除去手段(12)の移動部材(14)が、圧
縮コイルばね(15)により下降側ワイヤー(7)の弛みに追
従しながら突出して、当接部(14b)が下側ワイヤー(7)
に圧接することにより、下降側ワイヤー(7)の弛みが除
去される。
【0019】キャリアプレート(2)が上方へ移動して、
上側のワイヤー弛み除去手段(12)に達すると、キャリア
プレート(2)のテーパー状のコーナー部と移動部材(14)
の当接部(14b)のコーナー部とが当接することにより、
キャリアプレート(2)は、移動部材(14)を圧縮コイルば
ね(15)の付勢力に抗して没入させながら、上側のワイヤ
ー弛み除去手段(12)を乗り越える。
上側のワイヤー弛み除去手段(12)に達すると、キャリア
プレート(2)のテーパー状のコーナー部と移動部材(14)
の当接部(14b)のコーナー部とが当接することにより、
キャリアプレート(2)は、移動部材(14)を圧縮コイルば
ね(15)の付勢力に抗して没入させながら、上側のワイヤ
ー弛み除去手段(12)を乗り越える。
【0020】キャリアプレート(2)は、移動部材(14)を
乗り越えた後、上部のガイド部材(8)に当接して上限位
置(A)に停止させられる。このとき、両ワイヤー弛み除
去手段(12)(12)は、キャリアプレート(2)の下方に位置
する。これにより、図3に示すように、両ワイヤー弛み
除去手段(12)(12)の移動部材(14)(14)は、下降側ワイヤ
ー(7)に発生した弛み量に応じて、圧縮コイルばね(15)
により突出し、当接部(14b)(14b)が下降側ワイヤー(7)
に圧接することにより、下降側ワイヤー(7)の弛みは、
両ワイヤー弛み除去手段(12)(12)の協同作用により除去
される。
乗り越えた後、上部のガイド部材(8)に当接して上限位
置(A)に停止させられる。このとき、両ワイヤー弛み除
去手段(12)(12)は、キャリアプレート(2)の下方に位置
する。これにより、図3に示すように、両ワイヤー弛み
除去手段(12)(12)の移動部材(14)(14)は、下降側ワイヤ
ー(7)に発生した弛み量に応じて、圧縮コイルばね(15)
により突出し、当接部(14b)(14b)が下降側ワイヤー(7)
に圧接することにより、下降側ワイヤー(7)の弛みは、
両ワイヤー弛み除去手段(12)(12)の協同作用により除去
される。
【0021】また、巻取ドラム(5)が時計方向に回動さ
せられると、上昇側ワイヤー(6)が巻取ドアラム(5)か
ら送り出されるとともに、下降側ワイヤー(7)が巻取ド
ラム(5)に巻き取られることにより、キャリアプレート
(2)は、下側のワイヤー弛み除去手段(12)を乗り越え
て、下方へ移動させられる。
せられると、上昇側ワイヤー(6)が巻取ドアラム(5)か
ら送り出されるとともに、下降側ワイヤー(7)が巻取ド
ラム(5)に巻き取られることにより、キャリアプレート
(2)は、下側のワイヤー弛み除去手段(12)を乗り越え
て、下方へ移動させられる。
【0022】このとき、キャリアプレート(2)が両ワイ
ヤー弛み除去手段(12)(12)間にあるときは、上側のワイ
ヤー弛み除去手段(12)により、送り出し側となる上昇側
ワイヤー(6)に発生する弛みは除去され、またキャリア
プレート(2)が下限位置(B)にあるときは、両ワイヤー
弛み除去手段(12)(12)の協同作用により、上昇側ワイヤ
ー(6)の弛みは除去される。
ヤー弛み除去手段(12)(12)間にあるときは、上側のワイ
ヤー弛み除去手段(12)により、送り出し側となる上昇側
ワイヤー(6)に発生する弛みは除去され、またキャリア
プレート(2)が下限位置(B)にあるときは、両ワイヤー
弛み除去手段(12)(12)の協同作用により、上昇側ワイヤ
ー(6)の弛みは除去される。
【0023】巻取ドラム(5)の回転中、各ワイヤー(6)
(7)は、各ワイヤー弛み除去手段(12)における移動部材
(14)の当接部(14b)の表面を摺動する。当接部(14b)は、
合成樹脂製であるため、各ワイヤー(6)(7)と当接部(1
4b)の表面との擦れ音、各ワイヤー(6)(7)の摩耗を最
小限に抑えることができ、円滑な作動を得ることができ
るとともに、耐久性に優れたものとすることができる。
(7)は、各ワイヤー弛み除去手段(12)における移動部材
(14)の当接部(14b)の表面を摺動する。当接部(14b)は、
合成樹脂製であるため、各ワイヤー(6)(7)と当接部(1
4b)の表面との擦れ音、各ワイヤー(6)(7)の摩耗を最
小限に抑えることができ、円滑な作動を得ることができ
るとともに、耐久性に優れたものとすることができる。
【0024】図6及び図7は、本発明に係わる他の実施
形態のワイヤー弛み除去手段(16)を示す。このワイヤー
弛み除去手段(16)は、上記実施形態と同様に、ガイドレ
ール(1)における各ワイヤー(6)(7)の移動方向に沿っ
て所定量離間した上下2か所に設けられ、ガイドレール
(1)の基部(1a)の裏面側に支持された捩りばね(17)と、
捩りばね(17)の自由端部、すなわち各ワイヤー(6)(7)
の移動方向と直交する方向を向く軸部(17a)に枢支され
た合成樹脂製のテンションローラ(18)とを有している。
形態のワイヤー弛み除去手段(16)を示す。このワイヤー
弛み除去手段(16)は、上記実施形態と同様に、ガイドレ
ール(1)における各ワイヤー(6)(7)の移動方向に沿っ
て所定量離間した上下2か所に設けられ、ガイドレール
(1)の基部(1a)の裏面側に支持された捩りばね(17)と、
捩りばね(17)の自由端部、すなわち各ワイヤー(6)(7)
の移動方向と直交する方向を向く軸部(17a)に枢支され
た合成樹脂製のテンションローラ(18)とを有している。
【0025】テンションローラ(18)は、ガイドレール
(1)の基部(1a)に設けた窓孔(1b)から基部(1a)の裏面側
から表面側に突出し、捩りばね(17)の付勢力により、各
ワイヤー(6)(7)に圧接されている。
(1)の基部(1a)に設けた窓孔(1b)から基部(1a)の裏面側
から表面側に突出し、捩りばね(17)の付勢力により、各
ワイヤー(6)(7)に圧接されている。
【0026】各ワイヤー(6)(7)に弛みが発生した場
合、ワイヤー弛み除去手段(16)のテンションローラ(18)
が、捩りばね(17)により各ワイヤー(6)(7)に圧接され
ることにより、各ワイヤー(6)(7)の弛みは除去され
る。
合、ワイヤー弛み除去手段(16)のテンションローラ(18)
が、捩りばね(17)により各ワイヤー(6)(7)に圧接され
ることにより、各ワイヤー(6)(7)の弛みは除去され
る。
【0027】この実施形態においては、テンションロー
ラ(18)は、各ワイヤー(6)(7)の移動に伴って回動する
ことにより、各ワイヤー(6)(7)を円滑にガイドするこ
とができる。
ラ(18)は、各ワイヤー(6)(7)の移動に伴って回動する
ことにより、各ワイヤー(6)(7)を円滑にガイドするこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることができる。 (a)請求項1記載の発明によると、ガイドレールにお
けるワイヤーの移動方向に沿って互いに所定量離間した
2ヶ所に、ワイヤーに当接することにより、ワイヤーの
弛みを除去するようにしたワイヤー弛み除去手段を設け
るとともに、キャリアプレートが全開位置または全閉位
置にあるとき、2ヶ所に設けられたワイヤー弛み除去手
段が、巻取ドラムから送り出される側のワイヤーに当接
するようにしたことにより、2個のワイヤー弛み除去手
段の協同作用により、ワイヤーの弛みを効果的に除去す
ることができる。
ることができる。 (a)請求項1記載の発明によると、ガイドレールにお
けるワイヤーの移動方向に沿って互いに所定量離間した
2ヶ所に、ワイヤーに当接することにより、ワイヤーの
弛みを除去するようにしたワイヤー弛み除去手段を設け
るとともに、キャリアプレートが全開位置または全閉位
置にあるとき、2ヶ所に設けられたワイヤー弛み除去手
段が、巻取ドラムから送り出される側のワイヤーに当接
するようにしたことにより、2個のワイヤー弛み除去手
段の協同作用により、ワイヤーの弛みを効果的に除去す
ることができる。
【0029】(b)請求項2記載の発明によると、簡単
な構成により、確実にワイヤーの弛みを除去することが
できる。
な構成により、確実にワイヤーの弛みを除去することが
できる。
【0030】(c)請求項3記載の発明によると、ワイ
ヤーの移動に伴ってテンションローラが回動可能である
ため、ワイヤーを円滑にガイドすることができる。
ヤーの移動に伴ってテンションローラが回動可能である
ため、ワイヤーを円滑にガイドすることができる。
【0031】(d)請求項4記載の発明によると、ワイ
ヤーの摩耗及び擦れ音を防止することができる。
ヤーの摩耗及び擦れ音を防止することができる。
【図1】本発明における一実施形態を備えるワイヤー式
ウィンドーレギュレータの正面図である。
ウィンドーレギュレータの正面図である。
【図2】同じく、図1におけるII−II線に沿う縦断側面
図である。
図である。
【図3】同じく、キャリアプレートが上限位置にあると
きの図1におけるII−II線に沿う縦断側面図である。
きの図1におけるII−II線に沿う縦断側面図である。
【図4】同じく、図1におけるIV−IV線に沿う横断面
拡大図である。
拡大図である。
【図5】同じく、ワイヤー弛み除去手段の斜視図であ
る。
る。
【図6】本発明における他の実施形態の要部の裏面図で
ある。
ある。
【図7】同じく、図6におけるVII−VII線に沿う縦断
面図である。
面図である。
【図8】従来技術におけるワイヤー式ウィンドーレギュ
レータの正面図である。
レータの正面図である。
(1)ガイドレール
(1a)基部
(2)キャリアプレート
(3)ベースプレート
(4)モータ(駆動手段)
(5)巻取ドラム
(6)上昇側ワイヤー
(7)下降側ワイヤー
(8)(9)ガイド部材
(10)(11)ガイドチューブ
(12)ワイヤー弛み除去手段
(13)支持筒
(14)移動部材
(14a)軸部
(14b)当接部
(14c)凹部
(15)圧縮コイルばね
(16)ワイヤー弛み除去手段
(17)捩りばね
(17a)軸部
(18)テンションローラ
Claims (4)
- 【請求項1】 ドアに固定されるガイドレールに、窓ガ
ラスが連結されるキャリヤプレートを、全開位置と全閉
位置との間を移動可能に係合するとともに、駆動手段に
より正逆回転させられる巻取ドラムに巻き取り、送り出
し可能に巻回されたワイヤーを、前記ガイドレールに沿
って配索して前記キャリアプレートに連結してなるワイ
ヤー式ウィンドーレギュレータにおいて、 前記ガイドレールにおける前記ワイヤーの移動方向に沿
って、互いに離間した2か所に、前記ワイヤーの弛みを
除去しうるようにしたワイヤー弛み除去手段を設けると
ともに、前記キャリアプレートが全開位置または全閉位
置にあるとき、前記2か所に設けられたワイヤー弛み除
去手段が、前記巻取ドラムから送り出される側の前記ワ
イヤーに当接するようにしたワイヤー式ウィンドーレギ
ュレータ。 - 【請求項2】 ワイヤー弛み除去手段は、ガイドレール
にワイヤーの移動方向とほぼ直交する方向へ移動可能に
支持され、かつ前記ワイヤーに当接可能な当接部を有す
る移動部材と、該移動部材の当接部を前記ワイヤーに圧
接させる方向に付勢するばねとを有する請求項1記載の
ワイヤー式ウィンドーレギュレータ。 - 【請求項3】 ワイヤー弛み除去手段は、ガイドレール
にワイヤーの移動方向とほぼ直交する方向に移動可能に
支持され、かつ前記ワイヤーに当接可能なテンションロ
ーラと、該テンションローラを前記ワイヤーに圧接させ
る方向に付勢するばねとを有する請求項1記載のワイヤ
ー式ウィンドーレギュレータ。 - 【請求項4】 移動部材の当接部を、合成樹脂製とした
請求項2記載のワイヤー式ウィンドーレギュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001345134A JP2003148041A (ja) | 2001-11-09 | 2001-11-09 | ワイヤー式ウィンドーレギュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001345134A JP2003148041A (ja) | 2001-11-09 | 2001-11-09 | ワイヤー式ウィンドーレギュレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003148041A true JP2003148041A (ja) | 2003-05-21 |
Family
ID=19158531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001345134A Pending JP2003148041A (ja) | 2001-11-09 | 2001-11-09 | ワイヤー式ウィンドーレギュレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003148041A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101578402B1 (ko) * | 2014-07-02 | 2015-12-17 | 평화정공(주) | 차량용 도어 모듈 |
KR101578410B1 (ko) * | 2014-07-02 | 2015-12-18 | 평화정공(주) | 차량용 도어 모듈 |
WO2020004615A1 (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-02 | 株式会社ハイレックスコーポレーション | ケーブル配索構造およびこれを用いた窓ガラス昇降装置 |
-
2001
- 2001-11-09 JP JP2001345134A patent/JP2003148041A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101578402B1 (ko) * | 2014-07-02 | 2015-12-17 | 평화정공(주) | 차량용 도어 모듈 |
KR101578410B1 (ko) * | 2014-07-02 | 2015-12-18 | 평화정공(주) | 차량용 도어 모듈 |
WO2020004615A1 (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-02 | 株式会社ハイレックスコーポレーション | ケーブル配索構造およびこれを用いた窓ガラス昇降装置 |
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