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JP2003140405A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2003140405A
JP2003140405A JP2001333832A JP2001333832A JP2003140405A JP 2003140405 A JP2003140405 A JP 2003140405A JP 2001333832 A JP2001333832 A JP 2001333832A JP 2001333832 A JP2001333832 A JP 2001333832A JP 2003140405 A JP2003140405 A JP 2003140405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bias
transfer
image forming
charging
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001333832A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoya Ichikawa
智也 市川
Yuzo Ichikawa
雄三 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001333832A priority Critical patent/JP2003140405A/ja
Publication of JP2003140405A publication Critical patent/JP2003140405A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非画像形成時に帯電用中間バイアス及び現像
用中間バイアスを帯電バイアスや現像バイアスと切り換
えて印加する画像形成装置において、その各中間バイア
スの印加タイミングのずれで形成されるトナーバンド等
によって転写ロールがトナー等の付着により汚れること
に起因して発生する記録用紙の裏面汚れを抑制する。 【解決手段】 トナー像の転写開始前に転写バイアスと
してその正規の転写用出力値よりも小さい出力値の立ち
上げ用バイアスを印加する制御を行う制御手段を設け
た。また、制御手段は、この立ち上げ用バイアスの印加
に代えて又はその印加に併せて、トナー像の転写終了後
に前記転写用バイアスとしてその正規の転写用出力値よ
りも小さい出力値の立ち下げ用バイアスを印加する制御
を行うように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー像からなる
画像を形成するプリンタ、複写機、ファクシミリ、複合
機等に代表される画像形成装置に係り、特に、転写装置
の転写ロールがトナー又はキャリアの付着により汚れる
ことに起因して発生する記録紙等の記録媒体の裏面汚れ
を抑制することが可能な画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式等を利用したプリ
ンタ等の画像形成装置においては、概略次のようにして
トナー像からなる画像が形成されるようになっている。
すなわち、回転する感光体等の像担持体の像担持面を帯
電装置により一様に帯電した後、その帯電された像担持
面に潜像形成装置から画像情報に応じた光を露光して静
電潜像を形成し、その静電潜像を現像装置から供給する
一成分又は二成分現像剤により現像してトナー像として
顕像化し、しかる後、そのトナー像を転写装置により記
録媒体に直接又は中間転写体を介して転写し、最後に、
その記録媒体に転写されたトナー像を定着させることに
より、トナー像からなる画像が記録媒体上に形成され
る。
【0003】また、このような画像形成装置において
は、その帯電装置として、像担持体の像担持面に接触又
は近接配置する帯電ロール等の接触帯電部材に、直流に
交流を重畳してなる帯電バイアスを印加して帯電を行う
タイプの帯電装置を使用するものがある。
【0004】ところで、かかるタイプの帯電装置を使用
した場合には、交流成分を含む帯電バイアスを印加する
ことにより、均一で良好な帯電電位を得ることができる
という利点がある反面、像担持体の像担持面(例えば感
光層など)が帯電時の交流成分による繰り返し放電によ
りダメージを受けて磨耗劣化し、その結果、像担持体の
ライフが短くなるという難点がある。
【0005】そこで、かかるタイプの帯電装置を使用す
る画像形成装置では、このような問題点を回避するため
に、トナー像からなる画像を形成しない非画像形成時
(例えば画像形成の開始前、画像形成の完了後、連続す
る画像形成における間など)に、図12aに示すよう
に、その接触帯電部材に対して帯電バイアス(Vc)と
は異なる、交流成分を含まない所定の直流電圧のみから
なる帯電用中間バイアス(Vc−m)を切り換えて印加
するように構成したものがある。これにより、交流成分
の印加する時期を可能な限り減らして像担持体の像担持
面の劣化を低減し、そのライフの延長化を図ろうとする
ものである。
【0006】ただし、上記帯電用中間バイアス(Vc−
m)を非画像形成時に印加する場合には、図12bに示
すように、その非画像形成時に相当する像担持体の像担
持面領域が或る一定の表面電位(Vm)に帯電された状
態になるため、かかる像担持面の領域が、現像装置を通
過する際に、その現像装置によって現像されない(トナ
ーの供給付着がされない)ようにする必要がある。この
ため、現像装置(の現像剤担持体)と像担持体の間に印
加する現像バイアス(Vd)とは異なり、直流成分の電
圧値を変更した現像用中間バイアス(Vd−m)を、前
記帯電用中間バイアス(Vc−m)の切換タイミングと
同期させて印加する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな帯電用中間バイアスと現像用中間バイアスを非画像
形成時に切り換えて印加する画像形成装置にあっては、
以下のような記録媒体の裏面汚れが発生するという課題
がある。
【0008】すなわち、帯電バイアスと帯電用中間バイ
アス間の印加切り換え時における交流(AC)又は直流
(DC)の一方又は双方の出力時における立ち上げや立
ち下げのタイミングが正規の基準タイミング(点線T0
1,T02)からずれたり、あるいは、現像バイアスと
現像用中間バイアス間の印加切り換え時における直流
(DC)の出力時における立ち上げや立ち下げのタイミ
ングが正規の基準タイミング(点線T01,T02)から
ずれることがある。そして、このような切換タイミング
のずれが起こることにより、そのずれ分に相応して像担
持体の像担持面にトナーが(像担持体の回転軸方向と平
行する方向の)帯状に付着する特有の「トナーバンド」
や二成分現像剤のキャリアが帯状に付着する特有の「キ
ャリアバンド」が形成されてしまう。この結果、かかる
トナーバンドのトナーやキャリアバンドのキャリア(厳
密には周囲にトナーが付着しているキャリア)が、転写
装置の(一次又は二次の)転写ロールに転移付着してか
ら、その転写ロールをそれ以降に通過する記録媒体の裏
面に最終的に転移付着するという記録媒体の裏面汚れが
発生するのである。
【0009】図13は、帯電バイアス(Vc)の交流の
印加切り換えタイミングがずること(その立ち上げが基
準タイミングT01からα1だけ遅れることや、その立
ち下げが基準タイミングT02からα2だけ早まるこ
と)が原因でトナーバンド(TB1,TB2)がそれぞ
れ発生するパターンを示すものである。図14aは、上
記パターンにおいて、帯電バイアスの交流の立ち上げタ
イミングがα1だけずれてトナーバンドTB1が発生す
る場合における像担持体の表面電位と現像バイアス等の
状態を示し、図14bは、帯電バイアスの交流の立ち下
げタイミングがα2だけずれてトナーバンドTB2が発
生する場合における像担持体の表面電位と現像バイアス
等の状態を示すものである。このときのトナーバンドT
B1,TB2は、表面電位が低下した帯状の静電潜像が
あたかも現像されるようにして形成され、その後、通常
の転写作用により転写ロール側に転移されるものと推測
される。
【0010】また、図15は、現像バイアス(Vd)の
直流の印加切り換えタイミングがずれること(その立ち
上げが基準タイミングT01からβ1だけ早まること
や、その立ち下げが基準タイミングT02からβ2だけ
遅れること)が原因でトナーバンド(TB3,TB4)
がそれぞれ発生するパターンを示すものである。図16
aは、上記パターンにおいて、現像バイアスの直流の立
ち上げタイミングがβ1だけずれてトナーバンドTB3
が発生する場合における像担持体の表面電位と現像バイ
アス等の状態を示し、図16bは、現像バイアスの直流
の立ち下げタイミングがβ2だけずれてトナーバンドT
B4が発生する場合における像担持体の表面電位と現像
バイアス等の状態を示すものである。このときのトナー
バンドTB3,TB4は、帯電用中間バイアスの印加に
より表面電位の低い帯状の静電潜像があたかも現像され
るようにして形成され、その後、基準タイミングT
01,T02よりも早めに及び長めにずれた状態で印加さ
れる転写バイアスによる通常の転写作用により転写ロー
ル側に転移されるものと推測される。
【0011】一方、図17は、帯電バイアス(Vc)の
交流の印加切り換えタイミングがずれること(その立ち
上げが基準タイミングT01からα3だけ早まること
や、その立ち下げが基準タイミングT02からα4だけ
遅れること)が原因でキャリアバンド(CB1,CB
2)がそれぞれ発生するパターンを示すものである。図
18aは、上記パターンにおいて、帯電バイアスの交流
の立ち上げタイミングがα3だけずれてキャリアバンド
CB1が発生する場合における像担持体の表面電位と現
像バイアス等の状態を示し、図18bは帯電バイアスの
交流の立ち下げタイミングがα4だけずれてキャリアバ
ンドCB2が発生する場合における像担持体の表面電位
と現像バイアス等の状態を示すものである。このときの
キャリアバンドCB1,CB2は、タイミングがずれて
印加された帯電バイアスの交流成分により正規の帯電電
位よりも過剰に帯電された表面電位部分にキャリアが付
着することにより形成され、その後、転写バイアスが印
加されていない転写ロールに物理的に転移付着するもの
と推測される。
【0012】また、図19は、現像バイアス(Vd)の
直流電圧の印加切り換えタイミングがずれること(その
立ち上げが基準タイミングT01からβ3だけ遅れるこ
とや、その立ち下げが基準タイミングT02からβ4だ
け早まること)が原因でキャリアバンド(CB3,CB
4)がそれぞれ発生するパターンを示すものである。図
20aは、上記パターンにおいて、現像バイアスの直流
電圧の立ち上げタイミングがβ3だけずれてキャリアバ
ンドCB3が発生する場合における像担持体の表面電位
と現像バイアス等の状態を示し、図20bは現像バイア
スの直流電圧の立ち下げタイミングがβ4だけずれてキ
ャリアバンドCB4が発生する場合における像担持体の
表面電位の状態を示すものである。このときのキャリア
バンドCB3,CB4は、タイミングがずれて印加され
た現像バイアスによりキャリアがトナーと共にあたかも
現像されるかのように付着することにより形成され、そ
の後、転写バイアスの作用により転写ロール或いは中間
転写体と像担持体との静電的な付着量が増して物理的に
転移付着するものと推測される。
【0013】ちなみに、画像形成装置における転写ロー
ルのトナー汚染による記録媒体の裏面汚れの対策として
は、その転写ロールに印加する転写バイアスの極性を画
像領域と非画像領域間で変更する手段(特開平7−33
4015号公報、特開2000−147915号公報な
ど)や、その転写ロールの内側又は外側となる近傍位置
からエアーを排気又は吸気することによりトナーの転写
ロールへの付着を防止する手段(特開平6−95519
号公報など)が提案されている。しかし、このいずれの
提案においても、上述したような帯電用中間バイアス及
び現像用中間バイアスを非画像形成時に切り換えて印加
する場合における前記トナーバンドやキャリバンドに起
因して発生する転写ロールの汚れとその転写ロール汚れ
による記録媒体の裏面汚れを回避する手段について特に
記述されていない。
【0014】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その主な目的とするところは、非画像形
成時に帯電用中間バイアス及び現像用中間バイアスを帯
電バイアスや現像バイアスと切り換えて印加する画像形
成装置として、転写装置の転写ロールがトナー又はキャ
リアの付着により汚れることに起因して発生する記録媒
体の裏面汚れを抑制することができる画像形成装置を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、回転する像担持体と、この像担持体の像担持面を直
流に交流を重畳してなる帯電バイアスを印加して帯電さ
せる帯電装置と、この帯電装置にて帯電された前記像担
持体の像担持面に画像情報に応じた静電潜像を形成する
潜像形成装置と、この潜像形成装置にて形成された静電
潜像を現像バイアスを印加しながらトナーにより現像す
る現像装置と、この現像装置にて現像されたトナー像を
転写バイアスを印加した転写ロールにより記録媒体又は
中間転写体に転写する転写装置とを備え、前記トナー像
からなる画像を形成しない非画像形成時には、前記帯電
装置に前記帯電バイアスとは異なる直流のみの帯電用中
間バイアスを切り換えて印加するとともに前記現像装置
に前記現像バイアスとは異なる現像用中間バイアスを切
り換えて印加する画像形成装置において、前記トナー像
の転写開始前に前記転写バイアスとしてその正規の転写
用出力値よりも小さい出力値の立ち上げ用バイアスを印
加する制御、および前記トナー像の転写終了後に前記転
写バイアスとしてその正規の転写用出力値よりも小さい
出力値の立ち下げ用バイアスを印加する制御のいずれか
一方又はその双方を行う制御手段を具備することを特徴
とするものである。
【0016】ここで、上記トナー像の転写開始前とは、
潜像形成装置による潜像形成の基準開始タイミングに相
応する転写タイミングよりも前となる時期であり、ま
た、上記トナー像の転写終了後とは、潜像形成装置によ
る潜像形成の記録媒体サイズに応じて定められる基準終
了タイミングに相応する転写タイミングよりも後となる
時期である。上記現像バイアスは、通常、直流に交流を
重畳してなる電圧であるが、直流電圧のみの電圧であっ
てもよい。転写装置は、中間転写体を使用しない場合に
おける一次転写装置、中間転写体を使用する場合の二次
転写装置のいずれか一方又は双方である。転写バイアス
は、定電流制御により印加するバイアスであることが好
ましいが、特にこれに限定されるものではなく、定電圧
制御により印加するバイアスであっても構わない。
【0017】このような発明の画像形成装置によれば、
前述したように、帯電バイアスと帯電バイアスとの間の
印加切り換え時における交流の立ち上げや立ち下げの各
タイミングが正規の基準タイミングからずれたり、ある
いは現像バイアスと現像用中間バイアスとの間の印加切
り換え時における直流の立ち上げや立ち下げの各タイミ
ングが正規の基準タイミングからずれることによる特有
のトナーバンドやキャリアバンドが発生することがあっ
ても、かかるトナーバンドやキャリアバンドが転写ロー
ルに達する前から通過し終わる時期が含まれる上記トナ
ー像の転写開始前および転写終了後のいずれか一方又は
その双方において、制御手段による制御動作により、正
規の転写出力値よりも小さい出力値の立ち上げ用バイア
スが印加されるか、あるいは、正規の転写出力値よりも
小さい出力値の立ち下げ用バイアスが印加される。これ
により、トナーバンドやキャリアバンドが転写バイアス
による静電的作用(静電的作用に伴い転写ロール(ある
いは中間転写体)が像担持体等に押し付けられて接触範
囲が増化して発生する物理的な付着作用を含む)により
転写ロール側に転移付着されることが低減される。この
結果、転写ロールの汚れに起因した記録媒体の裏面汚れ
が抑制されることになる。
【0018】また、この発明の画像形成装置における制
御装置は、トナー像の転写開始前における上記トナーバ
ンドやキャリアバンドの転写ロールへの転移付着の低減
をより確実に実現できる観点からは、前記立ち上げ用バ
イアスの最初に印加する初期バイアス値を正規の転写用
出力値の60%以下(より好ましくは30%以下)の出
力値にする制御を行うように構成するとよい。
【0019】このように構成した制御装置にあっては、
前記立ち上げ用バイアスとして段階的又は連続的に変化
して漸増する漸増型立ち上げ用バイアスを印加する場
合、その漸増型立ち上げ用バイアスの増加幅を正規の転
写用出力値の30%以内にする制御を行うように構成す
るとよい。これにより、その増化幅を正規の転写用出力
値の30%を超える大きな値とした場合に、その大幅に
増化変動する立ち上げ用バイアス(帯電バイアスと逆極
性のバイアス)の印加により像担持体の担持面に逆極性
である転写の履歴差が発生し、さらにその履歴差による
画像の濃度むらが発生しやすくなるが、かかる画像濃度
むらの発生が防止されるようになる。
【0020】さらに、この発明の画像形成装置における
制御装置は、前記立ち下げ用バイアスとして段階的又は
連続的に変化して漸減する漸減型立ち下げ用バイアスを
印加する場合、その漸減型立ち下げバイアスの減少幅を
正規の転写用出力値の30%以内にする制御を行うよう
に構成するとよい。これにより、その減少幅を正規の転
写用出力値の30%を超える大きな値とした場合に、漸
増型立ち上げ用バイアスの印加の場合と同様に、その大
幅に減少変動する立ち下げ用バイアス(帯電バイアスと
逆極性のバイアス)の印加により像担持体の担持面に逆
極性である転写の履歴差が発生し、さらにその履歴差に
よる画像の濃度むらが発生しやすくなるが、かかる画像
濃度むらの発生が防止されるようになる。
【0021】このように構成した制御装置にあっては、
トナー像の転写終了後における上記トナーバンドやキャ
リアバンドの転写ロールへの転移付着の低減をより確実
に実現できる観点からは、前記立ち下げ用バイアスの最
終的に印加する最終出力値を正規の転写用出力値の60
%以下(より好ましくは30%以下)の出力値にする制
御を行うように構成するとよい。上記最終的に印加する
最終出力値とは、漸減型立ち下げ用バイアスのような場
合には、その最終段階に印加するバイアスの出力値をい
う。なお、必要により、立ち下げ用バイアスとして正規
の転写用出力値の60%以下の出力値からなるバイアス
を印加するように構成してもよい。
【0022】また、以上のような画像形成装置における
制御装置は、前記立ち上げ用バイアスの印加開始タイミ
ングを、前記帯電用中間バイアスから帯電バイアスへの
印加に切り換えるタイミング又は前記現像用中間バイア
スから現像バイアスへの印加に切り換えるタイミングに
同期させる制御を行うように構成するとよい。この場合
には、上記各タイミングの前で発生するキャリアバンド
が転写ロールへの静電的作用による転移付着を確実に防
止できるようになる。一方、上記各タイミングの後であ
ってかつトナー像の転写開始前となる時期に発生するト
ナーバンドおよびキャリアバンドの転写ロールへの転移
付着も確実に防止できるようになる。
【0023】さらに、以上のような画像形成装置におけ
る制御装置は、前記立ち下げ用バイアスの印加開始タイ
ミングを、前記帯電バイアスから帯電用中間バイアスへ
の印加に切り換えるタイミング又は前記現像バイアスか
ら現像用中間バイアスへの印加に切り換えるタイミング
に同期させる制御を行うように構成するとよい。この場
合には、上記各タイミングの後で発生するキャリアバン
ドが転写ロールへの静電的作用による転移付着を確実に
防止できるようになる。一方、トナー像の転写開始後で
あってかつ上記各タイミングの前となる時期に発生する
トナーバンドおよびキャリアバンドの転写ロールへの転
移付着も確実に防止できるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1〜図2は本
発明の実施の形態1に係るカラー画像形成装置を示すも
のであり、図1はその全体の構成を示す概要図、図2は
その要部断面図である。
【0025】このカラー画像形成装置は、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の4色のトナー像を専用に形成する4つの作像ユ
ニット10Y、10M、10C、10Kを備えており、
この各作像ユニット10(Y,M,C,K)において形
成する上記4色のトナー像を中間転写ベルト20の表面
に重ね合わせるように一次転写させた後、その中間転写
ベルト20から記録媒体としての記録用紙P側に二次転
写させることにより、いわゆるフルカラー画像を形成す
ることが可能なカラー画像形成装置である。
【0026】作像ユニット10は、いずれも、電子写真
プロセスにより前記4色の各トナー像をそれぞれ形成す
るものであり、装置本体1のほぼ中央部で中間転写ベル
ト20の下方側となる位置に水平状態に間隔をあけた状
態で配設されている。また、この各作像ユニット10は
いずれも、基本的に、所定の速度で矢印方向に回転駆動
されるドラム基体の外周面に有機感光層等が形成された
感光ドラム11と、この感光ドラム11の表面を一様に
帯電する接触式の帯電装置12と、帯電後の感光ドラム
11の表面に画像情報に応じた光を露光して静電潜像を
形成する潜像形成装置13と、その静電潜像を所定の色
の現像剤で現像する現像装置14と、その現像により形
成されるトナー像を中間転写ベルト20に静電的に転写
させるロール式の一次転写装置15と、感光ドラム11
の表面を清掃するブレード方式のドラム用クリーニング
装置16とを同様に備えている。
【0027】このうち帯電装置12は、図2に示すよう
に、感光ドラム11に接触して回転し得るように配置さ
れる帯電ロール12aと、この帯電ロール12aに対し
てトナーの帯電極性と同極性の直流に交流を重畳した電
圧からなる帯電バイアス(Vc)を印加する帯電用電源
装置12bとで構成されている。
【0028】潜像形成装置13は、4つの作像ユニット
10の下方側に配設された収容密閉ボックス17内に収
容されており、図示されていない4つの半導体レーザか
ら各色ごとに分解された画像信号に応じて発せられるレ
ーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kを所定
の光学系(レンズ等)を介して回転多面鏡18に照射し
て偏向走査させた後、図示しない複数枚の反射ミラーを
介して対向する各感光ドラム11上に斜め下方から走査
露光するようになっている。図中の符号17aは、上記
各レーザ光LBを収容密閉ボックス17内から各作像ユ
ニット10の感光ドラム11にむけて透過出光させるた
めの透明なガラス面を配した出光面部である。
【0029】また、各現像装置14には、現像剤Gとし
て非磁性トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤を
使用するものであり、図2に示すように、そのハウジン
グ40の現像剤収容兼循環搬送路部41内に現像剤Gを
収容するとともに平行した状態で回転する2本の現像剤
攪拌搬送部材(例えばオーガー)42、43により攪拌
搬送し、最終的に、そのハウジング40の感光ドラム1
1と対向する開口部44に一部露出して回転駆動する現
像ロール45に供給するようになっている。現像ロール
45には、直流に交流を重畳した電圧からなる現像バイ
アスを印加する現像用電源装置46を備えている。
【0030】さらに、一次転写装置15は、中間転写ベ
ルト20を挟んで感光ドラム11に接触して回転し得る
ように配置される転写ロール15aと、この転写ロール
15aに対してトナーの帯電極性と逆極性の直流電圧か
らなる転写バイアス(It)を印加する一次転写用電源
装置15bとで構成されている。一次転写用電源装置1
5bは、定電流制御方式により所定の出力値からなる転
写バイアス(It)を印加するように構成されている。
【0031】このような各作像ユニット10において
は、矢印方向に回転する感光ドラム11の表面が、帯電
装置12によって一様に帯電処理された後、その帯電表
面に潜像形成装置13から色分解された画像信号に応じ
たレーザビームLBが前記出光面部17aを通して走査
露光されることによって静電潜像が書きこまれ、しかる
後、その潜像が現像装置14から現像ロール45を介し
て供給される二成分現像剤GのトナーTにより現像され
て所定の色のトナー像となり、最後に、そのトナー像が
感光ドラム11と一次転写装置の転写ロール15aの間
を通過する中間転写ベルト20の表面に順次一次転写さ
れるようになっている。この一次転写後の感光ドラム1
1の表面は、ドラム用クリーニング装置16のブレード
によって残留トナー等が除去されて清掃される。
【0032】次に、上記中間転写ベルト20は、導電材
等を含有させて体積抵抗率を調整したポリイミドフィル
ム等のベルト基材上に、シリコーンゴム等の表面層を積
層形成した2層構造の無端状のベルトであって、駆動ロ
ール21、二次転写部のバックアップロール22、複数
の従動ロール23、24、…に張架されるとともにその
従動ロール23、24の間で前記各作像ユニット10の
感光ドラム11とそれぞれ接するような状態で配設さ
れ、駆動ロール21の回転動力により矢印B方向に回転
走行するようになっている。
【0033】この中間転写ベルト20の周囲には、中間
転写ベルト20をバックアップロール22に押し当てて
二次転写部の圧接域を形成する二次転写ロール25が配
設されている。また、バックアップロール22の導電性
軸に対して、図示されていない二次転写用電源装置から
中間転写ベルト20上のトナー像の帯電極性と同極性の
直流電圧からなる二次転写バイアスを供給するための給
電部材27が接触するように配設されている。さらに、
中間転写ベルト20の駆動ロール21と対向する位置に
は、そのベルト20の表面を清掃するブレード方式のベ
ルト用クリーニング装置26が配設されており、中間転
写ベルト20の内周面側には、そのベルト内周面に付さ
れたホームポジションマークを検知するマーク検知セン
サ(図示省略)が配設されている。
【0034】このような中間転写ベルト20に(多重)
転写されたトナー像は、そのベルト20の回転に伴って
バックアップロール22と対向して配置される二次転写
ロール25と対向する二次転写部まで搬送される。そし
て、二次転写部において中間転写ベルト20上のトナー
像は、そのトナー像の作像および二次転写タイミングに
合わせて潜像形成装置13の下方側に配設されている用
紙収容トレイ30から用紙送出機構31により送り出さ
れ、レジストロール32等が配された用紙搬送路を通し
て二次転写部まで搬送される所定サイズの記録用紙Pに
対し、静電的に二次転写される。この二次転写後の中間
転写ベルト20の表面は、ベルト用クリーニング装置2
6のブレードによって残留トナー等が除去されて清掃さ
れる。図1中の一点鎖線は記録用紙Pの搬送経路を示
す。
【0035】また、中間転写ベルト20からトナー像が
転写された記録用紙Pは、二次転写部を通過する際に中
間転写ベルト20から自然に剥離された後、定着装置3
5における加熱ロール36と加圧部材(加圧パッドや加
圧ロールなど)37の圧接域を通過するように送られて
熱定着処理がなされ、しかる後、排出ロール38によっ
て装置本体1の外(用紙排出収容部1a)に排出され
る。以上のプロセスを経ることにより、記録用紙Pに所
望のフルカラー画像などが形成される。
【0036】そして、このカラー画像形成装置において
は、図2に示すように、装置内の各部位の動作などを総
括管理して制御するマイクロコンピュータ等からなるシ
ステム制御装置50により、帯電用電源装置12b、現
像用電源装置46および一次転写用電源装置15bに係
る各動作について以下のような特殊な制御が行われるよ
うになっている。
【0037】まず、帯電用電源装置12bについては、
図3aに示すように、非画像形成時(画像形成の開始
前、画像形成の完了後、連続する画像形成における画像
間(インターイメージ部の通過時)など)に、交流成分
を含まない所定の直流電圧のみからなる帯電用中間バイ
アス(Vc−m)を前記した帯電バイアス(Vc)と切
り換えて帯電ロール12aに印加するように制御され
る。この際、帯電バイアスとしては例えば−750〜−
800Vの直流にピーク間電圧1.7〜2.0k
p-p、周波数614Hzの交流を重畳した電圧を印加
し、帯電用中間バイアスとしては例えば−900〜−1
000Vの直流電圧を印加する。
【0038】また、現像用電源装置46については、図
3aに示すように、上記帯電用中間バイアスを非画像形
成時に切り換えて印加することに対応させて、同じく非
画像形成時に、直流成分の電圧値を変更した現像用中間
バイアス(Vd−m)を前記した現像バイアス(Vd)
と切り換えて現像ロール45に印加するように制御され
る。この現像用中間バイアスの切り換え印加は、前記し
た帯電用中間バイアスの切り換え印加タイミングと同期
させて行われるように設定されている。この際、現像バ
イアスとしては例えば−600Vの直流にピーク間電圧
1.2kV、周波数6Hzの交流を重畳した電圧を印加
し、現像用中間バイアスとしては現像バイアスにおける
−240Vの直流に上記交流を同様に重畳した電圧を印
加する。
【0039】さらに、一次転写用電源装置15bについ
ては、図3aに示すように、トナー像の転写開始前に一
次転写バイアス(It)としてその正規の転写用出力値
(TVh)よりも小さい出力値からなる立ち上げ用バイ
アス(It−sm)を印加するように制御される。この
場合、トナー像の転写開始は、潜像形成装置13による
潜像形成の基準開始タイミング(TS)と同期する転写
タイミングよりも少なくとも前(同時であってもよい)
の時期としている。潜像形成の基準開始タイミング(T
S)としては、例えば、所定の制御装置から発せられる
画像信号の受信によって決定される。
【0040】この例では、立ち上げ用バイアス(It−
sm)として、図3に示すように段階的に変化するよう
に漸増する漸増型立ち上げ用バイアスを印加するように
設定されている。具体的には、2段階で漸増する立ち上
げ用バイアス(It−sm1,It−sm2)を印加す
る。また、最初に印加する1段目の立ち上げ用バイアス
(It−sm1)は、正規の転写用出力値(TVh)の
60%以下の出力値(TVm1)となるように制御され
る。このときの1段目の立ち上げバイアスの印加時間と
2段目の立ち上げ電圧の印加時間は同等としている。
【0041】しかも、この立ち上げ用バイアス(It−
sm)、すなわち1段目の立ち上げ用バイアス(It−
sm1)は、非画像形成時から画像形成時に移行する際
に帯電用中間バイアス(Vc−m)の印加から帯電バイ
アス(Vc)の印加に切り替わる基準タイミング(T0
1)と同期して印加されるように制御される。また、こ
の段階的に変化して漸増する立ち上げ用バイアス(It
−sm)は、その増加幅ΔX[=(2段目の立ち上げ電
圧:It−sm2)−(1段目の立ち上げ電圧:It−
sm1)]が正規の転写用出力値(TVh)の30%以
内に納まるように制御される。
【0042】そして、このカラー画像形成装置では、画
像形成の指令が出された場合、制御装置50により、そ
の画像形成の開始前や完了後の段階ならびにインターイ
メージ部の通過時の段階になると、帯電用電源装置15
bから帯電ロール15aに帯電用中間バイアス(Vc−
m)が(帯電バイアスと切り換えられるようにして)印
加される。
【0043】これにより、感光ドラム11は、その像担
持面(有機感光層)が画像形成中に印加される帯電バイ
アス(Vc)により例えば−720Vに帯電されるが、
上記非画像形成時には交流成分のない帯電用中間バイア
ス(Vc−m)が印加されて例えば−360Vに帯電さ
れることになる(図12b参照)。この結果、感光ドラ
ム11の像担持面が帯電時に交流成分の放電によりダメ
ージを受けて劣化することが少なくとも帯電用中間バイ
アスが印加される分だけ低減され、そのライフが延長さ
れるようになる。
【0044】また、この非画像形成時には、制御装置5
0により、現像用電源装置46から現像ロール45に現
像用中間バイアス(Vd−m)が上記帯電用中間バイア
スの印加切り換えタイミングである基準タイミングT0
1,T02に同期して(現像バイアスVdと切り換えら
れるようにして)印加される。これにより、感光ドラム
11と現像ロール45の間には、現像用中間バイアスの
印加により現像ロール上のトナーが感光ドラム側に移行
しないレベルの現像電界が形成されるため、上記帯電用
中間バイアスの印加時に帯電された感光ドラム11の領
域部分を現像装置14によって現像してしまうことが回
避される(図12b参照)。
【0045】次いで、上記画像形成が開始されると、制
御装置50により、帯電用電源装置12bから帯電ロー
ル12aに帯電バイアスが切り換えられて印加されると
ともに、現像用電源装置46から現像ロール45に現像
バイアスが切り換えられて印加される。しかも、この切
り換えタイミングに同期して、一次転写用電源装置15
bから一次転写ロール15aに一次転写用バイアス(I
t)の立ち上げ用バイアス(It−sm)が印加され
る。厳密には、基準タイミングT01に同期して1段目
の立ち上げ用バイアス(It−sm1)が印加され始
め、所定の時間経過後に2段目の立ち上げ用バイアス
(It−sm2)が引き続いて印加される。この際、正
規の転写バイアスとしては例えば14μAに定電流制御
された出力値のバイアス(TVh)が印加され、1段目
の立ち上げ用バイアス(It−sm1)としては例えば
7μAに定電流制御された出力値のバイアス(TVm
1)が印加され、2段目の立ち上げ用バイアス(It−
sm2)としては例えば10.5μAに定電流制御され
た出力値のバイアス(TVm2)が印加される。
【0046】この立ち上げ用バイアス(It−sm)の
印加は、画像形成の指令により前述した画像形成プロセ
スを経て感光ドラム11上に形成されたトナー像が中間
転写ベルト20に転写される前(この例では潜像形成の
基準開始タイミングTSの少し前)の段階までで終了す
る。その後は、正規の一次転写バイアス(It)が引き
続いて印加される。この一次転写バイアス(It)の印
加により、感光ドラム11上のトナー像は中間転写ベル
ト20に一次転写される。また、中間転写ベルト20上
のトナー像は、前述したように二次転写部において記録
用紙Pに二次転写される(図3)。
【0047】そして、このカラー画像形成装置では、上
記したように一次転写用バイアス(It)の立ち上げ用
バイアス(It−sm)が印加されるため、仮に、帯電
バイアスと帯電用中間バイアス間の印加切り換え時にお
ける交流電圧の立ち上げのタイミングが正規の基準タイ
ミングT01からずれたり、あるいは、現像バイアスと
現像用中間バイアス間の印加切り換え時における直流電
圧の立ち上げのタイミングが正規の基準タイミングT0
1からずれることが原因で、前述したようなトナーバン
ド(TB1,TB3)やキャリアバンド(CB1,CB
3)が感光ドラム11上に形成された場合であっても、
図4に示すように、かかるトナーバンド(TB1,TB
3)やキャリアバンド(CB1,CB3)が中間転写ベ
ルト20に転移付着しにくくなる。
【0048】例えば、図13で示すようなタイミングず
れ(α1)に起因して発生したトナーバンドTB1は、
その一次転写部に到達して通過する時期が正規の転写バ
イアスの出力値よりも小さい出力値からなる立ち上げ用
バイアス(It−sm)が印加されている時期と重なる
ため、一次転写ロール15aと感光ドラム11の間に形
成される正規の転写電界に比べて微弱な転写電界が形成
されることとなり、このため中間転写ベルト20側に転
移されにくい状態となる。また、図15で示すようなタ
イミングずれ(β1)に起因して発生したトナーバンド
TB3は、その一次転写部に到達して通過する時期には
立ち上げ用バイアス(It−sm)が印加される前であ
るため、上記転写電界が形成されず、その作用を受ける
ことがないことから、中間転写ベルト20側に転移され
ることがない。
【0049】一方、図17で示すようなタイミングずれ
(α3)に起因して発生したキャリアバンドCB1は、
その一次転写部に到達して通過する時期が立ち上げ用バ
イアス(It−sm)が印加される前であるため、上記
転写電界が形成されず、その作用を受けないことに加
え、その作用により一次転写ロール15aが感光ドラム
11側に強く圧接されることに伴って中間転写ベルト2
0が感光ドラム11と少し広めに密着するような状態と
なって感光ドラム11上のトナーが中間転写ベルト20
に物理的に付着する作用が大きくならないことから、中
間転写ベルト20側に転移されることがない。また、図
19で示すようなタイミングずれ(β3)に起因して発
生したキャリアバンドCB3は、その一次転写部に到達
して通過する時期が立ち上げ用バイアス(It−sm)
が印加される後であるため、上記転写電界が形成され
て、その電界による作用(静電的反発力)により中間転
写ベルト20側に転移されることがない。
【0050】したがって、この画像形成装置では、上記
トナーバンドやキャリアバンドを形成するトナーやキャ
リアが中間転写ベルト20に付着することがほとんどな
いため、その中間転写ベルト20を介して二次転写部で
二次転写ロール25に転移付着することもほとんどな
い。この結果、二次転写ロール25がトナーやキャリア
の付着により汚れ、その二次転写ロール25をその後に
通過する記録用紙Pの裏面に当該トナーやキャリアが転
移して付着することにより、その記録用紙Pの裏面が汚
れてしまうという不具合の発生が抑制される。
【0051】また、上記立ち上げ用バイアス(It−s
m)については、その増加幅ΔXを正規の転写用出力値
(TVh)の30%以内(この例では約25%)に抑制
しているため、感光ドラム11に帯電バイアスとは逆極
性の電圧が大幅に変動して印加されることにより発生す
る転写の履歴に起因した画像濃度のむらが発生すること
がなく、上記立ち上げ用バイアスの印加の影響による画
質の低下(濃度むら)を招くおそれもない。
【0052】[実施の形態2]図5は、本発明の実施の
形態2について示すものである。この実施の形態に係る
画像形成装置は、制御装置50(図2)によりトナー像
の転写終了後に一次転写バイアス(It)として、前記
した立ち上げ用バイアスに代えて、その正規の転写用出
力値(TVh)よりも小さい電圧値からなる立ち下げ用
バイアス(TV−em)をトナー像の転写終了後に印加
するように変更した以外は実施の形成1に係るカラー画
像形成装置と同じ構成からなるものである。なお、トナ
ー像の転写終了後とは、潜像形成装置13による潜像形
成の記録用紙Pのサイズに応じて定められる終了タイミ
ング(TE)と同期する転写タイミングの以後の時期と
している。このときの潜像形成の終了タイミング
(TE)は、例えば、所定の制御装置から発せられる画
像信号の受信により決定される。
【0053】この例では、制御装置50により、転写用
電源15bから一次転写ロール15aに立ち下げ用バイ
アス(It−em)として、図5に示すように段階的に
変化するように漸減する漸減型立ち上げ用バイアスを印
加するように設定されている。具体的には、2段階で漸
減する立ち下げ用バイアス(It−em1,It−em
2)を印加する。また、この段階的に変化して漸減する
立ち下げ用バイアス(It−em)は、その減少幅ΔY
[=(1段目の立ち下げ電圧:It−em2)−(2段
目の立ち下げ電圧:It−em1)]が正規の転写用出
力値(TVh)の30%以内に納まるように制御され
る。最終的に印加する2段目の立ち下げ用バイアス(I
t−em2)は、正規の転写用出力値(TVh)の60
%以下の電圧値(TVm1)となるように制御される。
このときの1段目の立ち下げバイアスの印加時間と2段
目の立ち下げバイアスの印加時間は同等としている。
【0054】しかも、この立ち下げ用バイアス(It−
em)における2段目の立ち上げ用バイアス(It−e
m2)の印加は、画像形成時から非画像形成時に移行す
る際に帯電バイアス(Vc)の印加から帯電用中間バイ
アス(Vc−m)の印加に切り替わる基準タイミング
(T02)と同期して終了するように制御される。
【0055】そして、このカラー画像形成装置では、実
施の形態1に係る画像形成装置の場合と同様にして画像
形成動作などが行われる。以下、実施の形態1の場合と
異なる動作内容について説明する。
【0056】すなわち、画像形成が終了して非画像形成
時になる際に、制御装置50によって、実施の形態1で
説明したように帯電用電源装置15bから帯電ロール1
5aに帯電用中間バイアス(Vc−m)が印加されると
ともに現像用電源装置46から現像ロール45に現像用
中間バイアス(Vd−m)が印加されるが、これに加え
て、トナー像の転写終了タイミングに相当する潜像形成
の終了タイミング(T E)に同期して、一次転写用電源
装置15bから一次転写ロール15aに一次転写用バイ
アス(It)の立ち下げ用バイアス(It−em)が出
力されて印加される。
【0057】厳密には、潜像形成の終了タイミング(T
E)に同期して1段目の立ち下げ用バイアス(It−e
m1)が印加され始め、所要時間経過後に2段目の立ち
下げ用バイアス(It−em2)が続いて印加される。
この際、1段目の立ち下げ用バイアスとしては例えば1
0.5μAで定電流制御された出力値からなるバイアス
(TVm3)が印加され、2段目の立ち下げ用バイアス
(It−em2)としては例えば7で定電流制御された
出力値からなるのバイアス(TVm4)が印加される。
また、2段目の立ち上げ用バイアス(It−em2)の
印加は、帯電用中間バイアス(Vc−m)の印加に切り
替わる基準タイミング(T02)と同期して終了する。
これにより、画像形成動作が完全に終了する。
【0058】そして、このカラー画像形成装置では、上
記したように一次転写用バイアス(It)の立ち下げ用
バイアス(It−em)が印加されるため、仮に、帯電
バイアスと帯電用中間バイアス間の印加切り換え時にお
ける交流電圧の立ち下げのタイミングが正規の基準タイ
ミングT02からずれたり、あるいは、現像バイアスと
現像用中間バイアス間の印加切り換え時における直流電
圧の立ち下げのタイミングが正規の基準タイミングT0
2からずれることが原因で、前述したようなトナーバン
ド(TB1,TB3)やキャリアバンド(CB1,CB
3)が感光ドラム11上に形成された場合であっても、
図6に示すように、かかるトナーバンド(TB2,TB
4)やキャリアバンド(CB2,CB4)が中間転写ベ
ルト20に転移付着しにくくなる。
【0059】例えば、図13で示すようなタイミングず
れ(α2)に起因して発生したトナーバンドTB2は、
その一次転写部に到達して通過する時期が正規の転写バ
イアスの出力値よりも小さい出力値からなる立ち下げ用
バイアス(It−em)が印加されている時期と重なる
ため、一次転写ロール15aと感光ドラム11の間に形
成される正規の転写電界に比べて微弱な転写電界が形成
されるようになり、この結果中間転写ベルト20側に転
移されにくい状態となる。また、図15で示すようなタ
イミングずれ(β2)に起因して発生したトナーバンド
TB4は、その一次転写部に到達して通過する時期が立
ち下げ用バイアス(It−em)が印加終了した後であ
るため、上記転写電界が形成されず、その作用を受ける
ことがないことから、中間転写ベルト20側に転移され
ることがない。
【0060】一方、図17で示すようなタイミングずれ
(α4)に起因して発生したキャリアバンドCB2は、
その一次転写部に到達して通過する時期が立ち上げ用バ
イアス(It―sm)が印加終了する前であるため、上
記転写電界が形成されて、その電界による作用(静電的
反発力)を受けることにより中間転写ベルト20側に転
移されることがない。また、図19で示すようなタイミ
ングずれ(β4)に起因して発生したキャリアバンドC
B4は、その一次転写部に到達して通過する時期が立ち
上げ用バイアス(It―sm)が印加終了した後である
ため、上記転写電界が形成されず、その作用を受けない
ことに加え、その作用により一次転写ロール15aが感
光ドラム11側に強く圧接されることに伴って中間転写
ベルト20が感光ドラム11と少し広めに密着するよう
な状態となって感光ドラム11上のトナーが中間転写ベ
ルト20に物理的に付着する作用が大きく働かないこと
から、中間転写ベルト20側に転移されることがない。
【0061】したがって、この画像形成装置において
も、上記トナーバンドやキャリアバンドを形成するトナ
ーやキャリアが中間転写ベルト20に付着することがほ
とんどないため、その中間転写ベルト20を介して二次
転写部で二次転写ロール25に転移付着することもほと
んどない。この結果、二次転写ロール25がトナーやキ
ャリアの付着により汚れ、その二次転写ロール25をそ
の後に通過する記録用紙Pの裏面に当該トナーやキャリ
アが転移して付着することにより、その記録用紙Pの裏
面が汚れてしまうという不具合の発生が抑制される。
【0062】また、上記立ち下げ用バイアス(It−e
m)については、その減少幅ΔYを正規の転写用出力値
(TVh)の30%以内(この例では約25%)に抑制
しているため、実施の形態1における立ち上げ電圧の印
加の場合と同様に、転写の履歴に起因した画像濃度のむ
らが発生することがなく、上記立ち下げ用バイアスの印
加の影響による画質の低下(濃度むら)を招くおそれも
ない。
【0063】[実施の形態3]図7は、実施の形態3に
ついて示すものである。この実施の形態に係る画像形成
装置は、制御装置50(図2)により一次転写バイアス
(It)として、実施の形態1における立ち上げ用バイ
アス(It−sm)と実施の形態2における立ち下げ用
バイアス(It−em)とを併せて印加するように変更
した実施の形成1、2に係るカラー画像形成装置と同じ
構成からなるものである。
【0064】この場合には、仮に、帯電バイアスと帯電
用中間バイアス間の印加切り換え時における交流電圧の
立ち上げや立ち下げのタイミングが正規の基準タイミン
グT 01,T02からずれたり、あるいは、現像バイアス
と現像用中間バイアス間の印加切り換え時における直流
電圧の立ち上げや立ち下げのタイミングが正規の基準タ
イミングT01,T02からずれることが原因で、前述し
たようなトナーバンド(TB1〜TB4)やキャリアバ
ンド(CB1〜CB4)が感光ドラム11上に形成され
た場合であっても、かかるトナーバンドやキャリアバン
ドのいずれについても中間転写ベルト20に転移付着し
にくくすることができる。この結果、かかるトナーバン
ドやキャリアバンドの形成に起因して発生による記録用
紙Pの裏面汚れをより確実に抑制することが可能とな
る。
【0065】[他の実施の形態]実施の形態1、3で
は、立ち上げ用バイアス(It−sm)として段階的に
変化して漸増する漸増型立ち上げ用バイアスを印加する
場合について説明したが、図8に例示するように連続的
に変化して漸増するような漸増型立ち上げ用バイアス
(It−sm5,It−sm6)を印加するように構成
してもよい。図8aに示す漸増型立ち上げ用バイアス
(It−sm5)は、複数の異なる増加率(図中の右肩
上がりの実線の傾き)で漸増して全体では曲線的に連続
して漸増するタイプのものであり、また、同図bに示す
漸増型立ち上げ用バイアス(It−sm6)は、一定の
増加率で漸増して全体では直線的に連続して漸増するタ
イプのものである。いずれの漸増型立ち上げ用バイアス
であっても、その最初に印加する際の出力値については
正規の転写出力値(TVh)の60%以下の値に設定す
ることが好ましい。
【0066】また、実施の形態1、3では、立ち上げ用
バイアス(It−sm)として、図9aに例示するよう
に1段のみで立ち上げる立ち上げ用バイアス(It−s
m7)を印加するように構成してもよい。この一段立ち
上げ用バイアス(It−sm7)は、正規の転写用出力
値(TVh)の少なくとも60%以下の出力値とする。
また、その立ち上げ用バイアス(It−sm)として、
同図bに例示するように、帯電用中間バイアスの印加切
り換えタイミングである基準タイミングT01よりも前
の時期においても、立ち上げ用バイアス(It−sm
8)を印加するように構成してもよい。この場合、その
立ち上げ用バイアス(It−sm8)は、図示するよう
な階段的に変化して漸増するタイプに限らず、図8に例
示したように連続的に変化して漸増するタイプのもので
あってもよい。
【0067】一方、実施の形態2、3では、立ち下げ用
バイアス(It−em)として段階的に変化して漸減す
る漸減型立ち上げ用バイアスを印加する場合について説
明したが、図10に例示するように連続的に変化して漸
減するような漸減型立ち上げ用バイアス(It−em
5,It−em6)を印加するように構成してもよい。
図10aに示す漸減型立ち上げ用バイアス(It−em
5)は、複数の異なる減少率(図中の右肩下がりの実線
の傾き)で漸減して全体では曲線的に連続して漸減する
タイプのものであり、また、同図bに示す漸減型立ち上
げ用電圧(It−em6)は、一定の減少率で漸減して
全体では直線的に連続して漸減するタイプのものであ
る。いずれの漸減型立ち上げ用バイアスであっても、そ
の最終的に印加する出力値については正規の転写出力値
(TVh)の60%以下の値に設定することが好まし
い。
【0068】また、実施の形態2、3では、立ち下げ用
バイアス(It−em)として、図11aに例示するよ
うに1段のみで立ち下げる立ち下げ用バイアス(It−
em7)を印加するように構成してもよい。この一段立
ち下げ用バイアス(It−em7)は、正規の転写出力
値(TVh)の少なくとも60%以下の出力値とする。
また、その立ち上げ用バイアス(It−em)として、
同図bに例示するように、帯電用中間バイアスの印加切
り換えタイミングである基準タイミングT02よりも後
の時期においても、立ち下げ用バイアス(It−em
8)を印加するように構成してもよい。この場合、その
立ち下げ用バイアス(It−em8)は、図示するよう
な階段的に変化して漸減するタイプに限らず、図10に
例示したように連続的に変化して漸減するタイプのもの
であってもよい。
【0069】さらに、実施の形態1〜3では、一次転写
バイアスの印加時に特殊な立ち上げ用バイアス(It−
sm)と立ち下げ用バイアス(It−em)の少なくと
も一方を一次転写ロール15aに印加することにより、
前記トナーバンドやキャリアバンドの中間転写ベルト2
0への転移付着を防止して、二次転写ロール25で発生
する記録用紙Pの裏面汚れを抑制するようにした場合に
ついて説明したが、かかる発生する記録用紙Pの裏面汚
れを、前記したような一次転写バイアスの印加時におけ
るような立ち上げ用バイアスと立ち下げ用バイアスを
(一次転写ロール15aの印加に代えて、又は一次転写
ロール15aへの印加と併せて)二次転写ロール25に
印加することにより抑制するように構成しても構わな
い。
【0070】また、前記各実施の形態では、中間転写ベ
ルト20を使用するカラー画像形成装置に適用する場合
について例示したが、本発明においては中間転写方式を
利用せず、トナー像を感光ドラムから記録用紙Pに直接
転写する方式の画像形成装置に適用しても勿論よい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転写用電圧の印加時に特殊な立ち上げ用バイアスと立ち
下げ用バイアスのいずれか一方又はその双方を印加する
ので、非画像形成時に切り換えて印加する帯電用中間バ
イアス及び現像用中間バイアスの印加タイミングのずれ
により形成されるトナーバンドやキャリアバンドに起因
して発生する転写ロールの汚れを抑制することができ
る。この結果、かかる転写ロールに接触して通過するこ
とで発生し得る記録媒体の裏面汚れについても抑制する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るカラー画像形成装置を示
す概要図。
【図2】 帯電用電源、現像用電源および一次転写用電
源の制御系の構成を示す要部説明図。
【図3】 (a)は各バイアスの印加タイミングおよび
状態を示すタイミングチャート、(b)は一次転写時の
立ち上げ用バイアスの構成を示す説明図。
【図4】 図3の電バイアス加等を行った場合における
中間転写ベルトや記録用紙上の状態を示す説明図。
【図5】 実施の形態2の構成要部を示すものであり、
(a)は各バイアスの印加タイミングおよび状態を示す
タイミングチャート、(b)は一次転写時の立ち下げ用
バイアスの構成を示す説明図。
【図6】 図5のバイアス印加等を行った場合における
中間転写ベルトや記録用紙上の状態を示す説明図。
【図7】 実施の形態3の構成要部を示すものであり、
(a)は各バイアスの印加タイミングおよび状態を示す
タイミングチャート、(b)は一次転写時の立ち上げ用
バイアスおよび立ち下げ用バイアスの構成を示す説明
図。
【図8】 漸増型立ち上げ用バイアスの他の構成例を示
す説明図。
【図9】 立ち上げ用バイアスの他の構成例を示す説明
図。
【図10】 漸減型立ち下げ用バイアスの他の構成例を
示す説明図。
【図11】 立ち下げ用バイアスの他の構成例を示す説
明図。
【図12】 (a)は非画像形成時に帯電用中間バイア
スおよび現像用中間バイアスを切り換えて印加する場合
における各バイアス印加のタイミングとその状態および
トナー像の転写状態を示すタイミングチャート、(b)
は非画像形成時および画像形成時における感光体の各表
面電位と各現像用電圧の状態を示す説明図。
【図13】 帯電用中間バイアスの切り換え印加におけ
る各タイミングのずれで発生するトナーバンドの発生過
程を示す説明図。
【図14】 図13の各タイミングのずれが発生した場
合における感光体の表面電位状態と現像バイアスの印加
状態を示す説明図。
【図15】 現像用中間バイアスの切り換え印加におけ
る各印加タイミングのずれで発生するトナーバンドの発
生過程を示す説明図。
【図16】 図15の各タイミングのずれが発生した場
合における感光体の表面電位状態と現像バイアスの印加
状態を示す説明図。
【図17】 帯電用中間バイアスの切り換え印加におけ
る各タイミングのずれで発生するキャリアバンドの発生
過程を示す説明図。
【図18】 図17の各タイミングのずれが発生した場
合における感光体の表面電位状態と現像バイアスの印加
状態を示す説明図。
【図19】 現像用中間バイアスの切り換え印加におけ
る各印加タイミングのずれで発生するキャリアバンドの
発生過程を示す説明図。
【図20】 図19の各タイミングのずれが発生した場
合における感光体の表面電位状態と現像バイアスの印加
状態を示す説明図。
【符号の説明】
11…感光ドラム(像担持体)、12a…帯電ロール
(帯電装置の一部)、12b…帯電用電源装置(帯電装
置の一部)、14…現像装置、15a…一次転写ロール
(転写装置の一部)、15b…一次転写用電源装置(転
写装置の一部)、20…中間転写ベルト(中間転写
体)、25…二次転写ロール(転写装置の一部)、46
…現像用電源装置、50…制御装置(制御手段)、P…
記録用紙(記録媒体)、X…増加幅、Y…減少幅。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA38 EA01 EA03 EA05 EC20 EF09 EF13 2H073 AA01 AA10 BA02 BA04 BA09 BA21 2H200 FA08 FA18 HA02 HA29 JA02 JA28 JA29 JC02 NA02 NA06 PA03 PA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する像担持体と、この像担持体の像
    担持面を直流に交流を重畳してなる帯電バイアスを印加
    して帯電させる帯電装置と、この帯電装置にて帯電され
    た前記像担持体の像担持面に画像情報に応じた静電潜像
    を形成する潜像形成装置と、この潜像形成装置にて形成
    された静電潜像を現像バイアスを印加しながらトナーに
    より現像する現像装置と、この現像装置にて現像された
    トナー像を転写バイアスを印加した転写ロールにより記
    録媒体又は中間転写体に転写する転写装置とを備え、 前記トナー像からなる画像を形成しない非画像形成時に
    は、前記帯電装置に前記帯電バイアスとは異なる直流の
    みの帯電用中間バイアスを切り換えて印加するとともに
    前記現像装置に前記現像バイアスとは異なる現像用中間
    バイアスを切り換えて印加する画像形成装置において、 前記トナー像の転写開始前に前記転写バイアスとしてそ
    の正規の転写用出力値よりも小さい出力値の立ち上げ用
    バイアスを印加する制御、および前記トナー像の転写終
    了後に前記転写バイアスとしてその正規の転写用出力値
    よりも小さい出力値の立ち下げ用バイアスを印加する制
    御のいずれか一方又はその双方を行う制御手段を具備す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記制御手段は、前記立ち上げ用バイアスの最初に印加
    する初期出力値を正規の転写用出力値の60%以下の出
    力値にする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像形成装置におい
    て、 前記制御手段は、前記立ち上げ用バイアスとして段階的
    又は連続的に変化して漸増する漸増型立ち上げ用バイア
    スを印加する場合、その漸増型立ち上げ用バイアスの増
    加幅を正規の転写用出力値の30%以内にする制御を行
    うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記制御手段は、前記立ち下げ用バイアスとして段階的
    又は連続的に変化して漸減する漸減型立ち下げ用バイア
    スを印加する場合、その漸減型立ち下げバイアスの減少
    幅を正規の転写用出力値の30%以内にする制御を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像形成装置におい
    て、 前記制御手段は、前記立ち下げ用バイアスとして最終的
    に印加する最終出力値を正規の転写用出力値の60%以
    下の出力値にする制御を行うことを特徴とする画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の画像形
    成装置において、 前記制御手段は、前記立ち上げ用電圧の印加開始タイミ
    ングを、前記帯電用中間バイアスから帯電バイアスへの
    印加に切り換えるタイミング又は前記現像用中間バイア
    スから現像バイアスへの印加に切り換えるタイミングに
    同期させる制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、4又は5のいずれかに記載の
    画像形成装置において、 前記制御手段は、前記立ち下げ用バイアスの印加終了タ
    イミングを、前記帯電バイアスから帯電用中間バイアス
    への印加に切り換えるタイミング又は前記現像バイアス
    から現像用中間バイアスへの印加に切り換えるタイミン
    グに同期させる制御を行うことを特徴とする画像形成装
    置。
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