JP2003113128A - イノラートアニオンの新規合成法 - Google Patents
イノラートアニオンの新規合成法Info
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Abstract
大量合成や工業レベルでの合成に適したイノラートアニ
オンの製造法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、α,α−ジブロモエステル
(チオエステル及びラクトンを含む)とリチウム金属と
を例えばナフタレン、1−ジメチルアミノナフタレン等
のナフタレン類や、例えば4,4’−ジ(t−ブチル)
−1,1’−ビフェニル等のビフェニル類の存在下に反
応させることを特徴とするイノラートアニオンの合成方
法に関する。
Description
料等を少ない工程数で合成するための原料として有用性
の高いイノラートアニオンの実用的合成法に関する。
例えばAngew. Chem. Int. Ed. Engle.1975, 14, 765に
記載の3,4−ジフェニルイソキサゾールをリチオ化し
たのち解裂させる方法がある。しかしながらこの方法で
得られるイノラートアニオンはフェニル基を有するもの
に限定され汎用性に欠ける。また、J. Org. Chem. 197
8, 43, 376にはシリルケテンをリチオ化する方法が記載
されているが、この方法で得られるイノラートアニオン
はシリル基を有するものに限定されるためやはり汎用性
に欠ける。更に、J. Am. Chem. Soc., 1980, 107, 321
やJ. Org. Chem. 1992, 57, 7194には、α−ケトジアニ
オンの転位による方法が記載されている。しかしながら
この方法は操作が煩雑で過剰量の強塩基を必要とし、且
つ、収率が高くない場合もあり実用性は低い。また、Te
trahedron, 1997, 53, 7843に記載の方法もα−ケトジ
アニオンの転位によるが、水素化カリウムとt−ブチル
リチウムを用いることから安全性の点で実用性は低い。
更にまた、J. Am. Chem. Soc., 1987, 109, 228に記載
のイノールトシラートをメチルリチウムで処理する方法
がある。しかしながら、この方法は原料のイノールトシ
ラートの合成(J. Am. Chem. Soc., 1986, 108, 7832)
が3工程を要し収率も高くない。また、Synlett, 1993,
233に記載のリチウムアセチリドをリチオt−ブチルパ
ーオキシドで酸化する方法もある。しかしながら、この
方法は続報が無く技術的にも難しいことから実用性は低
い。更に、J. Am. Chem. Soc., 1996, 118, 7634に記載
のトリメチルシリルジアゾメタンをリチオ化した後に一
酸化炭素を反応させる方法がある。しかしながら、この
方法で得られるイノラートアニオンもシリル基を有する
ものに限定されるため汎用性に欠ける。一方、本発明者
らはα,α−ジブロモエステルを−78℃冷却下t−ブチ
ルリチウムで処理し、3時間後0℃に昇温することでイ
ノラートアニオンを簡便に合成する方法を先に報告して
いる(Tetrahedron 1998, 54, 2411)。この方法は簡便
且つ一般性も高い方法ではあるが、高価でかつ危険なt
−ブチルリチウムを使用しているため、大量合成や工業
レベルでは実用的でない。
き現状に鑑みなされたもので、安全で、安価で且つ収率
の高い、大量合成や工業レベルでの合成に適したイノラ
ートアニオンの製造法を提供することを目的とする。
ロモエステルとリチウム金属とをナフタレン類又はビフ
ェニル類の存在下に反応させることを特徴とするイノラ
ートアニオンの合成法に関する。
るナフタレン類としては例えばナフタレン、1−ジメチ
ルアミノナフタレン等が好ましいものとして挙げられ
る。また、本発明の合成法において用いられるビフェニ
ル類としては、例えば4,4’−ジ(t−ブチル)−
1,1’−ビフェニル等が好ましいものとして挙げられ
る。これらナフタレン類、ビフェニル類の使用量は、化
合物により異なり必ずしも一様ではなく、例えばナフタ
レンの場合には、所謂触媒量で十分であるが、4,4’
−ジ(t−ブチル)−1,1’−ビフェニルの場合には
当量程度必要である。
−ジブロモエステルとしては、例えば下記一般式[1]
で示される化合物が挙げられる。
置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有して
いてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいシ
リル基、水素原子又はハロゲン原子を表し、R2は置換
基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していて
もよいアリール基又は置換基を有していてもよいアラル
キル基を表す。)
ステルでもよい。
置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有して
いてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいシ
リル基、水素原子又はハロゲン原子を表し、R3は置換
基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していて
もよいアリール基又は置換基を有していてもよいアラル
キル基を表す。)
ンでもよい。
の整数を表す。また、ラクトンの炭素原子の何れかにR
1で表される置換基(但し、R1の定義は前記と同じ)
が存在していてもよい。]
アニオンとしては例えば下記一般式[4]で示される化
合物が挙げられる。
置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有して
いてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいシ
リル基、水素原子、ハロゲン原子又はリチウム原子を表
す。)
〜R4で表される、置換基を有していても良いアルキル
基のアルキル基としては、例えば、炭素数が1〜20、
好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6の直鎖状、
分枝状又は環状のアルキル基が挙げられ、より具体的に
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、第二級ブチル基、
第三級ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロプロ
ピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げ
られる。また、置換基を有していても良いアリール基の
アリール基としては、例えば、炭素数6〜30、好まし
くは6〜20、より好ましくは6〜14の単環、多環又
は縮合環式の芳香族炭化水素基が挙げられ、より具体的
には、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナ
フチル基、メチルナフチル基、アントリル基、フェナン
トリル基、ビフェニル基等が挙げられる。置換基を有し
ていても良いアラルキル基のアラルキル基としては、例
えば、炭素数7〜30、好ましくは7〜20、より好ま
しくは7〜15の単環、多環又は縮合環式のアラルキル
基が挙げられ、より具体的には、例えば、ベンジル基、
フェネチル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等
が挙げられる。また、これらアルキル基、アリール基、
アラルキル基の置換基としては、本発明に係る反応の進
行に支障を来さないものであればどのような置換基でも
良いが、例えば、アルケニル基、アルキニル基、アルコ
シ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
れR1及びR4で表される置換基を有していてもよいシ
リル基の置換シリル基としては、シリル基の水素原子の
1〜3個がアルキル基、アリール基等に置き換わったも
のが挙げられ、中でもトリ置換体が好ましく、より具体
的には、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t
−ブチルジメチルシリル基、トリフェニルシリル基等が
挙げられる。
ゲン原子、及び一般式[4]においてR4で表されるハ
ロゲン原子としては、それぞれ臭素、塩素、フッ素、ヨ
ウ素等が挙げられる。なお、一般式[1]においてR1
が例えば塩素又はフッ素の場合には、これを用いて得ら
れるイノラートアニオンのR4はそのまま塩素又はフッ
素となるが、一般式[1]においてR1が臭素の場合に
は、これを用いて得られるイノラートアニオンのR4は
Liとなる。但し、一般式[1]においてR1が臭素の
場合には、一般式[1]の化合物は厳密にはα、α−ジ
ブロモエステルではなく、α、α、α−トリブロモエス
テルであるが、本明細書においては便宜的にこの場合も
含めてα、α−ジブロモエステルと呼ぶことにする。
−ジブロモエステル、例えば上記一般式[1]で示され
る化合物は、例えば下記反応スキームにしたがって容易
に合成することができる。
ロピルアミドのテトラヒドロフラン(THF)溶液に−
78℃で加え、−78℃で15分間反応させた後、1,
2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン
を速やかに加えることにより合成できる。
上記一般式[1]で示される化合物を用いた場合のイノ
ラートアニオンの合成法の反応スキームは以下の通りで
ある。
通りである。リチウム金属はα、α−ジブロモエステル
のおおよそ4.5〜5当量用いる。先ず、ナフタレン類
又はビフェニル類をTHFに溶かし、 (a)リチウム金属を加え15〜80分間室温で攪拌す
る。ナフタレン等を1当量未満用いる場合は15分以内
で十分である。 (b)−50℃以下、好ましくは−78℃に冷却しα,
α−ジブロモエステルのTHF溶液を加える。R1がフ
ェニル基の場合−100℃がより好ましい。この温度で
15〜90分間攪拌する。反応液が濃緑色になるのが目
安の時間である。 (c)更に−50℃で2〜7.5時間攪拌する。 (d)最後に0℃に昇温し30分間攪拌すればイノラー
トアニオンが生成する。 (e)このとき反応液が濃緑色を呈していた場合、過剰
のリチウムナフタレニドが残存していることを示してい
る。もしこれが、次の反応の障害となる場合は1,2−
ジブロモエタンもしくは1,2−ジブロモ−1,1,
2,2−テトラフルオロエタンを数滴、反応液が無色に
なるまで加えればリチウムナフタレニドを消去すること
ができる。 上記(a)〜(d)の反応時間はナフタレン等の量に依
存する。表1にナフタレン量を種々変えた場合の(a)
〜(d)それぞれの反応時間の一例を示す。
明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定される
ものではない。
びに生成したイノラートアニオンによるケトンのオレフ
ィン化反応) イノラートアニオンによるケトンのオレフィン化反応は
文献既知である(Tetrahedron Lett., 1998, 39, 4857,
J. Org. Chem., 2000, 65, 5443など)。本発明の合成
法により得られたイノラートアニオンを用いた、ケトン
のオレフィン化反応の反応スキームは、以下の通りであ
る。
メチル基の場合のケトンのオレフィン化反応の例を以下
に記す。アルゴン気流下、ナフタレン83mg(0.6
5mmol)を無水THF(3ml)に溶かし、室温で
薄膜状のリチウム金属45mg(6.47mmol)を
加えた。室温で15分間攪拌した後、−78℃に冷却し
α,α−ジブロモエステル(一般式[1]においてR
1 =CH3、338mg、1.3mmol)のTHF
(2mL)溶液を滴下し、同温度で40分間攪拌した。
次いで−50℃に昇温し3時間攪拌した。次に0℃に昇
温し30分間攪拌した。この濃緑色溶液を室温に昇温し
た後、1,2−ジブロモエタンを8滴加えて黄色溶液と
した。最後にベンゾフェノン(182mg、1.0mm
ol)のTHF(2ml)溶液を滴下し30分間同温度
で攪拌した。この反応溶液に2%水酸化ナトリウム水溶
液を加えた後エーテルで洗浄した。このエーテル層から
2%水酸化ナトリウム水溶液で抽出した後、水層を合わ
せエーテルで洗浄した。この水層を0℃に冷却し10%
塩酸で酸性にした後、エーテルで抽出した。このエーテ
ル層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾
燥し減圧濃縮した。その結果、淡黄色結晶の2−メチル
−3,3−ジフェニルアクリル酸が211mg得られ
た。収率89%。 融点:161℃[文献値:163℃(Ber. Dtsch. Che
m. Ges., 1914, 47, 63)]1 H−NMR(CDCl3):δ 2.04(s,3
H),7.15(m,4H),7.27−7.36
(m,6H)。 IR:1690cm−1。
ブチル基、イソプロピル基、フェネチル基及びt−ブチ
ル基の場合について、それぞれ(1)と同様にしてオレ
フィン化反応を行ったところ、ブチル基では89%、イ
ソプロピル基では99%、フェネチル基では94%、t
−ブチル基では85%の収率でそれぞれ対応するオレフ
ィンが得られた。
びに生成したイノラートアニオンによるケトンのオレフ
ィン化反応) アルゴン気流下薄膜状リチウム金属(43mg、6.2
2mmol)とナフタレン(83mg、0.65 mm
ol)をTHFに加え室温で15分攪拌した後−100
℃に冷却した。そこへ、α、α−ジブロモフェニル酢酸
エチルエステル(418mg、1.3mmol)のTH
F溶液2mlを滴下し、同温度で1.5時間攪拌し、次
いで−78℃で3時間攪拌した。更に0℃に昇温し30
分攪拌した後、室温に昇温し、1,2−ジブロモエタン
を反応液の濃緑色が消えるまで(約7滴)加えた。続い
てベンゾフェノン(182mg、1.0mmol)のT
HF溶液(2ml)を加え室温で30分間攪拌した。反
応液に2%水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え、エ
ーテル15mlで洗浄した。このエーテル層から2%水
酸化ナトリウム水溶液で再抽出(20ml×2)した
後、水層を合わせ、0℃に冷却して10%塩酸で酸性
(pH1)とした。これからエーテルで4回抽出しエー
テル層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮したところ、ほぼ純粋なα−ジフ
ェニルメチリデンフェニル酢酸が281mg(94%)
得られた。
びに生成したイノラートアニオンを用いた2−メチル−
3−フェニル−2−シクロへキセノンの合成) イノラートアニオンを用いた2−メチル−3−フェニル
−2−シクロヘキセノンの合成法は、本発明者らが既に
論文発表しており文献既知である(J. Am. Chem. Soc.,
1999, 121, 6507)。本発明の合成法により得られたイ
ノラートアニオンを用いた、2−メチル−3−フェニル
−2−シクロヘキセノンの合成法の反応スキームは、以
下の通りである。
(0.60mmol)を無水THF(3ml)に溶か
し、室温で薄膜状のリチウム金属41mg(5.9mm
ol)を加えた。室温で15分間攪拌した後、−78℃
に冷却しα,α−ジブロモエステル(R1=CH3、3
12mg、1.2mmol)のTHF(2mL)溶液を
滴下し、同温度で40分間攪拌した。次いで−50℃に
昇温し3時間攪拌した。次に0℃に昇温し30分間攪拌
した。この濃緑色溶液を室温に昇温した後、1,2−ジ
ブロモエタンを8滴加えて黄色溶液とした。次に−78
℃に冷却し、5−オキソー5−フェニルペンタン酸エチ
ル(176mg、0.80mmol)のTHF溶液(2
ml)を滴下した。90分後飽和塩化アンモニウム水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和重曹水、
飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧濃縮して得られた粗生成物をベンゼン15ml
に溶かし、シリカゲル38mgを加えて加熱還流した。
10時間後、反応液をろ過し減圧濃縮した。これをカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、所望の生成物144m
g(97%)を無色透明の油状物質として得た。得られ
た生成物のスペクトルデーターは文献と一致した(J. A
m. Chem. Soc., 1999, 121, 6507)。なお、従来法では
収率が89%であったので、本法がイノラートアニオン
の優れた合成法であることが判る。
によりカルボニル化合物の立体選択的オレフィン化反応
(Tetrahedron Lett., 1998, 39, 4857, J. Org. Che
m., 2000, 65, 5443)、ベーターラクトンの合成(Tetr
ahedron 1998, 54, 2411など)、ベーターラクタムの合
成(Heterocycles 1998, 49, 113など)、多置換シクロ
アルケノンの合成(J. Am. Chem. Soc., 1999, 121, 65
07)、多置換シクロアルケンの合成(Org. Lett., 200
1, 3, 2029)などに有用であることが明らかにされてお
り、今後も多くの新反応が生み出される可能性のある反
応活性種である。またこれらの反応の生成物は医薬品や
各種材料の原料の効率的供給に大いに貢献することが期
待されている。本発明は、このように有用性の高いイノ
ラートアニオンの実用的合成法、即ち、安全で、安価で
且つ収率の高い、大量合成や工業レベルでの合成に適し
た製造法を提供するものであり、上記した如き種々の反
応が工業スケールで実現可能となる点に顕著な効果を奏
する。
Claims (8)
- 【請求項1】 α,α−ジブロモエステルとリチウム金
属とをナフタレン類又はビフェニル類の存在下に反応さ
せることを特徴とするイノラートアニオンの合成法。 - 【請求項2】 ナフタレン類がナフタレン又は1−ジメ
チルアミノナフタレンである請求項1に記載の合成法。 - 【請求項3】 ナフタレン類がナフタレンである請求項
1に記載の合成法。 - 【請求項4】 ビフェニル類が4,4’−ジ(t−ブチ
ル)−1,1’−ビフェニルである請求項1に記載の合
成法。 - 【請求項5】 α,α−ジブロモエステルが下記一般式
[1] 【化1】 (式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有して
いてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいシ
リル基、水素原子又はハロゲン原子を表し、R2は置換
基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していて
もよいアリール基又は置換基を有していてもよいアラル
キル基を表す。)で示される化合物である請求項1〜4
の何れかに記載の合成法。 - 【請求項6】 α,α−ジブロモエステルが下記一般式
[2] 【化2】 (式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有して
いてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいシ
リル基、水素原子又はハロゲン原子を表し、R3は置換
基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していて
もよいアリール基又は置換基を有していてもよいアラル
キル基を表す。)で示される化合物である請求項1〜4
の何れかに記載の合成法。 - 【請求項7】 α,α−ジブロモエステルが下記一般式
[3] 【化3】 [式中、Xは酸素原子又は窒素原子を表し、nは1以上
の整数を表す。また、ラクトンの炭素原子の何れかにR
1で表される置換基(但し、R1の定義は前記と同じ)
が存在していてもよい。]で示される化合物である請求
項1〜4の何れかに記載の合成法。 - 【請求項8】 イノラートアニオンが下記一般式[4] 【化4】 (式中、R4は置換基を有していてもよいアルキル基、
置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有して
いてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいシ
リル基、水素原子、ハロゲン原子又はリチウム原子を表
す。)で示されるアニオンである請求項1〜7の何れか
に記載の合成法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001308642A JP4057271B2 (ja) | 2001-10-04 | 2001-10-04 | イノラートアニオンの新規合成法 |
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JP4057271B2 JP4057271B2 (ja) | 2008-03-05 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012232907A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 不定根形成促進剤、該不定根形成促進剤を含有する発根用培地、および、該不定根形成促進剤を用いるクローン苗の生産方法 |
US11136298B2 (en) | 2014-09-08 | 2021-10-05 | Showa Denko K.K. | Method for producing fullerene derivative |
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2001
- 2001-10-04 JP JP2001308642A patent/JP4057271B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US11136298B2 (en) | 2014-09-08 | 2021-10-05 | Showa Denko K.K. | Method for producing fullerene derivative |
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