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JP2003104172A - 車両の盗難防止装置 - Google Patents

車両の盗難防止装置

Info

Publication number
JP2003104172A
JP2003104172A JP2001301637A JP2001301637A JP2003104172A JP 2003104172 A JP2003104172 A JP 2003104172A JP 2001301637 A JP2001301637 A JP 2001301637A JP 2001301637 A JP2001301637 A JP 2001301637A JP 2003104172 A JP2003104172 A JP 2003104172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
unit
fixing
locking
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001301637A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Kuramochi
哲雄 倉持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001301637A priority Critical patent/JP2003104172A/ja
Priority to DE2001162520 priority patent/DE10162520B4/de
Publication of JP2003104172A publication Critical patent/JP2003104172A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/01Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens
    • B60R25/04Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the propulsion system, e.g. engine or drive motor
    • B60R25/06Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the propulsion system, e.g. engine or drive motor operating on the vehicle transmission
    • B60R25/066Locking of hand actuated control actuating means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/01Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens
    • B60R25/012Airbags triggered
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/10Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles actuating a signalling device
    • B60R25/1004Alarm systems characterised by the type of sensor, e.g. current sensing means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62HCYCLE STANDS; SUPPORTS OR HOLDERS FOR PARKING OR STORING CYCLES; APPLIANCES PREVENTING OR INDICATING UNAUTHORIZED USE OR THEFT OF CYCLES; LOCKS INTEGRAL WITH CYCLES; DEVICES FOR LEARNING TO RIDE CYCLES
    • B62H5/00Appliances preventing or indicating unauthorised use or theft of cycles; Locks integral with cycles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 盗難防止効果を向上させることができる車両
の盗難防止装置を提供する。 【解決手段】 運転者が変速操作部5を駐車位置に移動
させて施錠部22を施錠すると、変速操作部5を固定部
21が固定した状態で固定部21が施錠されるととも
に、イグニッションコイル7などを非通電状態に切替部
23が切り替える。窃盗犯がイグニッションスイッチ6
を分解して配線を直結しても、施錠部22を解錠しなけ
れば通電状態に切替部23が切り替わらず、エンジン1
0を始動させることができない。エンジン10の始動に
成功しても走行位置に変速操作部5が切り替わらず、エ
ンジン出力を変速機に伝達することができない。盗難防
止装置20は車両1から取り外し難い構造であり、盗難
防止装置20を取り外したり破壊しようとすると、エア
バック装置11や警報音発生装置14が作動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の盗難を防
止する車両の盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多発する車両の盗難を防止するた
めに車両メーカなどによって種々の盗難防止装置が開発
され販売されている。例えば、車両内への侵入をセンサ
によって検出して警報音を発生したり、特殊な工具類を
用いて車両内に侵入されそうになったときに車両の振動
などを検出して警報音を発生する盗難防止装置(従来技
術1)や、駐車時にハンドルとブレーキペダルとを連結
棒で連結して施錠する盗難防止装置(従来技術2)や、
エンジンキー(イグニッションキー)に記憶された情報
とエンジン制御用コンピュータに記憶された情報とが一
致したときにのみドアの解錠やエンジンの始動を許可す
るイモビライザシステムなどの電子制御方式を備える盗
難防止装置(従来技術3)が知られている。
【0003】一方、実開昭60-20448号公報及び実開平1-
142022号公報には、シフトレバーを駐車位置に固定する
固定機構部と、この固定機構部を施錠する施錠部とを備
える車両の盗難防止装置(従来技術4)が開示されてい
る。また、実開平6-60563号公報及び特開平7-291096号
公報にはバッテリーとイグニッションスイッチとの間に
盗難防止用スイッチを備える盗難防止装置(従来技術
5)が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1は、センサ
の感度調整が難しく、重量級車両が付近を通過したり地
震による揺れや強風などに反応すると、誤動作による警
報音が騒音の原因になるおそれがある。従来技術2は、
装着が煩わしく防犯効果が完全とはいえなかった。従来
技術3は、究極の盗難防止技術と謳われ高級車を中心に
漸次導入されているが、未だに装着率は低く、また既に
このイモビライザシステム搭載車であっても防護が破ら
れ、現実に盗難が発生していると報じられているところ
である。従来技術4は、シフトレバーを機械的に固定す
るために信頼性が高く構造も簡単であるが、窃盗犯が装
置を破壊して撤去すれば容易に車両を略取されてしまう
問題があった。従来技術5は、盗難防止用スイッチの設
置場所が窃盗犯に知られてしまうと、この盗難防止スイ
ッチを容易に破壊されてしまうという問題があった。
【0005】車両の窃盗では、いわゆるピッキングなど
による一般家屋の窃盗と同様に短時間で車両を略取する
必要がある。このため、単一の盗難防止装置では防犯効
果を期待することができず、車両の略取に長時間かかる
ように複数の盗難防止装置を設置して、略取の意図を窃
盗犯に断念させることが効果的な防犯対策であると考え
られる。
【0006】また、現在の車両の殆どは、バッテリーや
エンジンなどの重要な機器類をエンジンルームに集中し
て搭載しているが、エンジンルームへの不正な接近に対
する防護が不十分である。このため、窃盗犯が運転室へ
の侵入に成功すればエンジンルームを容易に開放するこ
とができ、エンジンルーム内の機器類に対する毀損行為
などを完全に防止することができない。その結果、警報
音発生装置などの電源となるバッテリー端子を窃盗犯が
一旦解放して警報音発生装置などの配線を切断すれば、
その後に再度バッテリー端子を接続しても警報音発生装
置を作動させずに容易に車両を略取することができると
いう問題があった。
【0007】この発明の課題は、盗難防止効果を向上さ
せることができる車両の盗難防止装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、以下に記載
するような解決手段により、前記課題を解決する。な
お、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明す
るが、この実施形態に限定するものではない。請求項1
の発明は、車両(1)の盗難を防止する車両の盗難防止
装置であって、前記車両の変速操作部(5)を駐車位置
に固定する固定部(21)と、前記変速操作部が固定さ
れた状態で前記固定部を施錠する施錠部(22)と、前
記固定部が施錠されたときに、前記車両の駆動力発生部
(10)を動作させる電気回路(7,8)を非通電状態
に切り替える切替部(23)とを備える車両の盗難防止
装置(20,40)である。
【0009】請求項2の発明は、車両(1)の盗難を防
止する車両の盗難防止装置であって、前記車両の変速操
作部(5)を駐車位置に固定する固定部(21)と、前
記変速操作部が固定された状態で前記固定部を施錠する
施錠部(22)と、前記固定部が施錠されているとき
に、前記固定部及び前記施錠部が前記車両から取り外さ
れるのを防止する取り外し防止部(26)とを備える車
両の盗難防止装置(20)である。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載の車両
の盗難防止装置において、前記固定部及び前記施錠部を
収納する収納部(24)と、前記収納部を前記車両に装
着する装着部(25)とを備え、前記固定部は、前記変
速操作部の操作方向と交差する方向に進退して、この変
速操作部を固定及び固定解除し、前記取り外し防止部
は、前記変速操作部の操作方向に沿って形成された装着
部側ガイド部(27)と、前記装着部側ガイド部に沿っ
てスライド可能であり、この装着部側ガイド部と着脱自
在に嵌合する収納部側ガイド部(28)と、前記変速操
作部が固定された状態で前記収納部が前記装着部から取
り外されないように、前記収納部側ガイド部のスライド
を規制するストッパ部(27a,28a)とを備えるこ
とを特徴とする車両の盗難防止装置である。
【0011】請求項4の発明は、請求項2及び請求項3
に記載の車両の盗難防止装置において、前記固定部及び
前記施錠部に衝撃が加わったときに、エアバック装置
(11)及び/又は警報音発生装置(14)を作動させ
る作動部(29)を備えることを特徴とする車両の盗難
防止装置である。
【0012】請求項5の発明は、車両(1)の盗難を防
止する車両の盗難防止装置であって、前記車両の電源を
覆う蓋部(3)を開放する開放操作部(4)をこの蓋部
が閉鎖された状態で固定する閉鎖固定部(51)と、前
記開放操作部が固定された状態で前記閉鎖固定部を施錠
する閉鎖錠部(52)とを備える車両の盗難防止装置
(50)である。
【0013】請求項6の発明は、請求項5に記載の車両
の盗難防止装置において、前記車両の変速操作部(5)
を駐車位置に固定する固定部(21)と、前記変速操作
部が固定された状態で前記固定部を施錠する施錠部(2
2)とを備え、前記閉鎖錠部は、前記施錠部(22)の
解錠動作に連動して前記開放操作部(4)を解錠し、前
記施錠部(22)の施錠動作に連動して前記開放操作部
(4)を施錠することを特徴とする車両の盗難防止装置
である。
【0014】請求項7の発明は、請求項1又は請求項6
に記載の車両の盗難防止装置において、前記固定部及び
前記施錠部が前記車両から取り外されたときに、エアバ
ック装置(11)及び/又は警報音発生装置(14)を
作動させる作動部(29)を備えることを特徴とする車
両の盗難防止装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明す
る。図1は、この発明の第1実施形態に係る車両の盗難
防止装置のブロック図である。図2は、この発明の第1
実施形態に係る車両の盗難防止装置の外観図であり、図
2(A)は変速操作部の外観図であり、図2(B)は固
定状態を示す外観図であり、図2(C)は固定解除状態
を示す外観図であり、図2(D)は固定状態を示す平面
図であり、図2(E)は固定状態を示す断面図である。
【0016】車両1は、普通自動車、大型自動車、特殊
作業車などである。車両1は、図1に示すように、バッ
テリーなどの電源2と、この電源2を設置する設置領域
(エンジンルーム)を覆う蓋部(ボンネットフード)3
と、この蓋部3を開放する開放操作部4と、変速時に操
作される変速操作部5と、エンジンキー6aによってO
N動作するイグニッションスイッチ6と、高電圧電流を
発生するイグニッションコイル7と、高電圧電流を分配
するディストリビュータ8と、高電圧電流によって火花
を発生する点火プラグ9a〜9dと、車両1を駆動する
駆動力を発生するエンジン(原動機)10と、衝突時に
乗員を保護するエアバック装置11と、図示しない衝撃
感知センサに接続されておりエアバック装置11を膨張
させるガスを発生するインフレータ12と、このインフ
レータ12を作動させる電気回路13と、クラクション
などの警報音を発生する警報音発生装置14と、この警
報音発生装置14を作動させる電気回路15と、その他
装置16を作動させる電気回路17などを備えている。
【0017】変速操作部5は、オートマチックトランス
ミッション(AT)搭載車のシフトコントロール機構部
である。変速操作部5は、図2(A)〜(D)に示すよ
うに、運転者によって操作されるシフトレバー(変速ギ
ヤチェンジレバー)5aと、駐車時及びエンジン始動時
に選択される駐車位置(Pポジション)、走行時に選択
される走行位置(Dレンジ)及び後退時に選択される後
退位置(Rポジション)などにシフトレバー5aを移動
自在にガイドするシフトガイド部5bと、シフトレバー
5aの支点部を覆う化粧板5cとを備えている。変速操
作部5は、図2(E)に示すように、運転室床面1aに
設置されており、図示しない変速機と電気的或いはリン
ク機構などを介して機械的に接続されている。
【0018】図3は、この発明の第1実施形態に係る車
両の盗難防止装置の斜視図である。盗難防止装置20
は、車両1の盗難を防止する装置である。盗難防止装置
20は、図1〜図3に示すように、固定部21と、施錠
部22と、切替部23と、収納部24と、装着部25
と、取り外し防止部26と、作動部29と、配線32
a,32bとを備えている。盗難防止装置20は、図2
(E)に示すように、化粧板5cと運転室床面1aとの
間の間隙部に設置されている。
【0019】固定部21は、変速操作部5を駐車位置に
固定する錠部分である。固定部21は、図2及び図3に
示すように、シフトレバー5aの移動方向と交差する方
向に進退して、このシフトレバー5aを固定及び固定解
除する。固定部21は、シフトレバー5aが駐車位置に
位置するときに突出してこのシフトレバー5aと接触
し、このシフトレバー5aを移動不可能な状態で固定す
る。
【0020】図4は、この発明の第1実施形態に係る車
両の盗難防止装置から施錠部を取り外した状態を示す斜
視図である。施錠部22は、変速操作部5が固定された
状態で固定部21を施錠する部分である。施錠部22
は、図2(B)及び図2(C)に示すようにキー22a
の回転動作に連動して固定部21を進退させる。施錠部
22は、図2(B)に示すように施錠時には固定部21
を進出させてシフトレバー5aを固定状態に切り替え、
図2(C)に示すように解錠時には固定部21を後退さ
せてシフトレバー5aを固定解除状態に切り替える。施
錠部22は、図2及び図3に示すように、キー22aを
挿入する鍵穴22bと、図4に示すように施錠部22を
貫通する貫通孔22cと、この貫通孔22cに挿入され
るねじ22dと、切替部23に接続された接続端子部2
2eとを備えている。施錠部22には、家屋用ドアの錠
前として普及しているシリンダ錠タイプのものを利用す
ることができる。AT搭載車では、一般に、シフトレバ
ー5aが駐車位置にあるとき以外にはエンジンキー6a
を引き抜くことができない構造である。このため、この
第1実施形態では、車両走行中の誤操作などを防止する
ために、施錠部22を開閉するキー22aとしてエンジ
ンキー6aを兼用することが好ましい。その結果、エン
ジン10が停止し、かつ、シフトレバー5aが駐車位置
にあり、車両1が完全に停止した状態でのみ施錠するこ
とができる。
【0021】図1に示す切替部23は、固定部21が施
錠されたときに、エンジン10を動作させるイグニッシ
ョンコイル7などの電気回路を非通電状態に切り替える
部分である。切替部23は、施錠部22と一体にあるい
は隣接して設置され、電気的にイグニッションスイッチ
6とイグニッションコイル7との間に接続されており、
解錠時にはON動作してこれらを通電状態にし、施錠時
にはOFF動作してこれらを非通電状態にする。切替部
23は、エンジン10などを起動する電気回路に直列に
接続されており補助スイッチとして機能する。切替部2
3は、施錠部22内に設置されている。
【0022】図5は、この発明の第1実施形態に係る車
両の盗難防止装置における収納部の外観図であり、図5
(A)は正面図であり、図5(B)は平面図であり、図
5(C)は左側面図であり、図5(D)は右側面図であ
り、図5(E)は底面図である。
【0023】収納部24は、固定部21及び施錠部22
を収納する装置本体(ケーシング)である。収納部24
は、図4に示すように、鍵穴22bが貫通する貫通孔2
4aと、施錠部22を挿入するための開口部24bと、
図4及び図5に示すように収納部24を貫通する雌ねじ
部24cと、収納部24の底面に形成された雌ねじ部2
4dと、図4に示すようにねじ22dがねじ込まれる雌
ねじ部24eと、図3に示すように雌ねじ部24cにね
じ込まれるねじ24fとを備えている。ねじ24fに
は、例えば、取り外しが困難なスターリセスド・スクリ
ュウー(米国カムカー社の商標名トルクス)などを利用
することが好ましい。
【0024】図6は、この発明の第1実施形態に係る車
両の盗難防止装置から装着部を取り外した状態を示す斜
視図である。図7は、この発明の第1実施形態に係る車
両の盗難防止装置における装着部の外観図であり、図7
(A)は正面図であり、図7(B)は平面図であり、図
7(C)は底面図であり、図7(D)は図7(A)のD
−D線で切断した断面図であり、図7(E)は図7
(A)のE−E線で切断した断面図であり、図7(F)
は図7(A)のF−F線で切断した断面図であり、図7
(G)は図7(A)のG−G線で切断した断面図であ
る。
【0025】装着部25は、収納部24を車両1に装着
する部分である。装着部25は、図6及び図7に示すよ
うに、配線32aを収納する収納溝25aと、配線32
a,32bを収納する収納溝25bと、配線32aを通
過させる貫通孔25cと、配線32bを通過させる貫通
孔25dと、作動部29を装着部25に挿入するための
開口部25eと、ねじ24fがねじ込まれる雌ねじ部2
5fと、装着部25を貫通する雌ねじ部25gと、運転
室床面1aに形成された雌ねじ部1bと雌ねじ部25g
とにねじ込まれるねじ25hとを備えている。装着部2
5は、図3及び図6に示すように、長方形の板状部材で
あり、両縁部がシフトガイド部5bと平行になるように
配置されている。
【0026】図3に示す取り外し防止部26は、固定部
21が施錠されたときに、固定部21及び施錠部22が
車両1から取り外されるのを防止する部分である。取り
外し防止部26は、図4〜図7に示すように、装着部側
ガイド部27と、収納部側ガイド部28とを備えてい
る。
【0027】装着部側ガイド部27は、シフトレバー5
aの操作方向に沿って形成された嵌合部である。装着部
側ガイド部27は、図6及び図7に示すように、装着部
25の両縁部に形成された段差部分である。装着部側ガ
イド部27は、ストッパ部27aを備えている。
【0028】収納部側ガイド部28は、装着部側ガイド
部27に沿ってスライド可能であり、この装着部側ガイ
ド部27と着脱自在に嵌合する嵌合部である。収納部側
ガイド部28は、図4及び図5に示すように、装着部側
ガイド部27と同一形状の段差部分を有する略U字状の
部材である。収納部側ガイド部28は、ストッパ部28
aと、この収納部側ガイド部28を貫通する貫通孔28
bと、これらの貫通孔28bに挿入されて雌ねじ24d
にねじ込まれるねじ28cとを備えている。
【0029】ストッパ部27a,28aは、シフトレバ
ー5aが固定された状態で収納部24が装着部25から
取り外されないように、収納部側ガイド部28のスライ
ドを規制する部分である。ストッパ部27aは、装着部
25の一方の端部(駐車位置側)に形成されている。ス
トッパ部28aは、収納部側ガイド部28の一方の端部
(駐車位置側)に形成されており、収納部側ガイド部2
8を装着部側ガイド部27にスライドさせて装着したと
きにストッパ部27aと接触する。
【0030】図1に示す作動部29は、固定部21及び
施錠部22に衝撃が加わったときに、エアバック装置1
1及び警報音発生装置14を作動させる部分である。作
動部29は、固定部21及び施錠部22に加わる衝撃を
検出する半導体加速度センサなどの図示しない衝撃検出
センサと、図1に示すようにこの衝撃検出センサの検出
結果に基づいて切り替わる切替部30,31とを備えて
いる。
【0031】切替部30は、エアバック装置11を作動
させるスイッチであり、切替部31は警報音発生装置1
4を作動させるスイッチである。切替部30,31は、
エアバック装置11及び警報音発生装置14などを作動
させる電気回路を通電状態及び非通電状態に切り替える
スイッチとして機能する。
【0032】図6に示す配線32aは、イグニッション
スイッチ6及びイグニッションコイル7と切替部23と
を電気的に接続する部材であり、配線32bは作動部2
9と切替部30,31とを電気的に接続する部材であ
る。配線32aは、図6に示すように、接続端子部22
eと着脱自在に接続される接続端子部32cを備えてい
る。配線32bは、作動部29内の電気回路に接続され
ている。配線32a,32bは、図2(E)及び図6に
示すように、装着部25の端部から収納溝25a及び収
納溝25bの内部に配線され、窃盗犯に切断されること
がないように、容易に手の届かない運転室床面1a上に
隠蔽し取り回されている。
【0033】次に、この発明の第1実施形態に係る車両
の盗難防止装置の取付方法を説明する。図8は、この発
明の第1実施形態に係る車両の盗難防止装置の取付方法
を説明するための図であり、図8(A)は装着部を運転
室床面に固定した状態を示す斜視図であり、図8(B)
は収納部側ガイド部を装着部側ガイド部にスライドさせ
て嵌め込む前の状態を示す斜視図であり、図8(C)は
収納部を装着部に固定する状態を示す斜視図である。
【0034】図4に示すように、開口部24bから収納
部24に施錠部22を挿入するとともにねじ22dを貫
通孔22cに挿入して、雌ねじ部24eにねじ22dを
ねじ込み収納部24に施錠部22を固定する。次に、ね
じ28cを貫通孔28bに挿入して、雌ねじ部24dに
ねじ28cをねじ込み収納部24に収納部側ガイド部2
8を固定する。そして、図6に示すように、雌ねじ部2
5gにねじ25hを挿入して雌ねじ部1bにねじ25h
をねじ込み、運転室床面1aに装着部25を固定する。
【0035】図8(A)に示すように、接続端子部22
eに接続端子部32cを接続した後に、図8(B)に示
すように装着部側ガイド部27の端部に収納部側ガイド
部28の端部を嵌め込み、図中A方向に収納部24をス
ライドさせる。その結果、図6に示すストッパ部28a
がストッパ部27aに接触して、収納部24が装着部2
5に装着される。次に、図8(C)に示すように、挿入
孔24cにねじ24fを挿入して雌ねじ部25fにねじ
24fをねじ込むと、収納部24が装着部25に固定さ
れて、盗難防止装置20が運転室床面1aに固定され
る。
【0036】次に、この発明の第1実施形態に係る車両
の盗難防止装置の動作を説明する。運転者がシフトレバ
ー5bを駐車位置にスライドさせて、イグニッションス
イッチ6からエンジンキー6aを抜き取った後に、キー
22aを鍵穴22bに挿入して回転する。その結果、図
2及び図3に示すように、固定部21が突出してシフト
レバー5bを固定するとともに、シフトレバー5bを固
定部21が固定した状態でこの固定部21を施錠部22
が施錠する。固定部21が施錠されると切替部23が切
り替わり、図1に示すイグニッションスイッチ6とイグ
ニッションコイル7との間が電気的に遮断されてイグニ
ッションコイル7などの電気回路が非通電状態になる。
【0037】窃盗犯が車両1に侵入しイグニッションス
イッチ6を分解して配線を直結しても、キー22aを使
用して施錠部22を解錠しなければ非通電状態から通電
状態に切替部23が切り替わらない。その結果、イグニ
ッションコイル7などの電気回路に電源2から電力が供
給されず、窃盗犯がエンジン10を始動させることがで
きない。仮に、何らかの方法でエンジン10の始動に成
功してもシフトレバー5bを固定部21が固定している
ために、駐車位置から走行位置にシフトレバー5bを切
り替えることができず、エンジン10の出力を変速機に
伝達することができない。
【0038】窃盗犯が収納部24を撤去するために、図
8(C)に示すように化粧板5cを取り外しねじ24f
を緩めて収納部24を持ち上げようとしても、装着部側
ガイド部27と収納部側ガイド部28とが嵌合している
ために、収納部24を上方に取り外すことができない。
次に、シフトレバー5aから固定部21を離すために、
図3に示すA方向に窃盗犯が収納部24をスライドさせ
ようと外力を加えても、図6に示すストッパ部27aと
ストッパ部28aとが接触しているために、装着部25
から収納部24を取り外すことができない。一方、スト
ッパ部27aからストッパ部28aを離すために、図3
に示すB方向に窃盗犯が収納部24をスライドさせよう
と外力を加えても、シフトレバー5aに固定部21が接
触しているために、装着部25から収納部24を取り外
すことができない。
【0039】次に、窃盗犯がハンマーやレンチなどを使
用して収納部24や固定部21を叩き破壊しようとする
と、作動部29に内蔵された衝撃感知センサが衝撃を感
知する。その結果、電源2と電気回路13との間を切替
部30が通電状態に切り替えてエアバック装置11が作
動するとともに、電源2と電気回路15との間を切替部
31が通電状態に切り替えて警報音発生装置14が作動
する。なお、エンジン動作時にのみエアバック装置11
が作動する車両については、エンジン停止時にもエアバ
ック装置が作動し得るように電気回路を変更する必要が
ある。
【0040】この発明の第1実施形態に係る車両の盗難
防止装置には、以下に記載するような効果がある。 (1) この第1実施形態では、エンジン10の回転力を駆
動軸に伝達する変速操作部5が機械的にロックされると
ともに、エンジン10の始動に不可欠な電気回路を電気
的に遮断することができる。その結果、窃盗犯が車両1
への侵入に成功してもエンジン10の始動が困難にな
り、仮にエンジン10の始動に成功しても車両を走行不
可能な状態にすることができる。また、車両1の所有者
や運転者が特別の技量や知識などを備えていなくても、
運転を終了して車庫などに駐車した後に施錠部22を施
錠する1回の操作だけで盗難防止装置を設定することが
できる。さらに、エンジン始動時に施錠部22を解錠す
る以外には従来の運転時の操作と変わりなく、誰でも馴
染みやすく容易に操作することができる。
【0041】(2) この第1実施形態では、装着部側ガイ
ド部27と収納部側ガイド部28とを嵌合させて、収納
部側ガイド部28のスライドをストッパ部27a,28
aが規制するので、盗難防止装置20を運転室床面1a
から窃盗犯が取り外すのを防止することができる。
【0042】(3) この第1実施形態では、盗難防止装置
20に異常な衝撃が加えられたときに、エアバック装置
11及び警報音発生装置14などを作動部29が作動さ
せる。その結果、窃盗犯が収納部24を破壊しようとす
るとエアバックやクラクションなどが強制的に作動する
ために、窃盗犯を驚愕させ退散させることができるとと
もに、窃盗犯による略取を断念させて車両1の盗難を防
止することができる。また、万一窃盗犯がこれに堪え車
両1を略取し逃走しても、車両1に衝突の痕跡がないに
もかかわらずエアバック装置11が作動していること
で、第三者が見て盗難車であることを容易に推定するこ
とができる。
【0043】(4) この第1実施形態では、固定部21及
び施錠部22を収納部24が収納する。その結果、盗難
防止装置20がコンパクトになり、車両メーカなどが容
易に採用することができるとともに、既存の車両への適
用も可能である。また、この第1実施形態では、運転室
床面1aに装着部25を固定した後に、装着部側ガイド
部27に収納部側ガイド部28を嵌め込み、収納部24
を装着部25に固定するので、盗難防止装置20を車両
1内に取り付ける際の作業性を向上させることができ
る。
【0044】(5) この第1実施形態では、配線32a,
32bを収納溝25a,25bに収納するので、収納部
24を装着部25にスライドさせて嵌め込むときに、配
線32a,32bが引っ掛かるのを防止することができ
る。また、窃盗犯の手に触れないように配線32a,3
2bを可能な限り覆い隠すことができるため、窃盗犯が
配線32a,32bを切断したり直結することができ
ず、盗難防止効果を向上させることができる。
【0045】(第2実施形態)図9は、この発明の第2
実施形態に係る車両の盗難防止装置の斜視図である。図
10は、この発明の第2実施形態に係る車両の盗難防止
装置の分解図である。図11は、この発明の第2実施形
態に係る車両の盗難防止装置から施錠部を取り外した状
態を示す斜視図である。
【0046】盗難防止装置40は、第1実施形態の取り
外し防止部26に代えて、固定部21及び施錠部22の
車両1からの取り外しを検出する取り外し検出部41,
42を備える。取り外し検出部41,42は、いずれも
同一構造であり、以下では取り外し検出部41側の部材
を説明し、取り外し検出部42側の部材については取り
外し検出部41側の部材と対応する符号を付して説明を
省略する。
【0047】図12は、この発明の第2実施形態に係る
車両の盗難防止装置における取り外し検出部の構成図で
あり、図12(A)はOFF状態の断面図であり、図1
2(B)はON状態の断面図であり、図12(C)はO
FF状態の斜視図であり、図12(D)はON状態の斜
視図である。図13は、この発明の第2実施形態に係る
車両の盗難防止装置における取り外し検出部の分解図で
ある。
【0048】取り外し検出部41は、図12及び図13
に示すように、梃子状のアーム41aと、このアーム4
1aを回転自在に支持する支持軸41bと、導電性金属
で形成された接点部41cと、アーム41aの端部に貼
り付けられ導電性金属で形成された接点部41dと、装
着部25の表面に形成された突起部41eと、この突起
部41eとアーム41aとが常時接触する方向にアーム
41aを付勢し、接点部41dと接触可能な導電性金属
で形成された板ばね41fとを備えている。取り外し検
出部41は、図12(A)(C)に示すように、収納部
24が装着された状態では、接点部41dが形成されて
いない側のアーム41aの端部が突起部41eによって
持ち上げられており、接点部41dが接点部41cから
離間して非通電状態にある。取り外し検出部41は、図
12(B)(D)に示すように、装着部24が取り外さ
れた状態では、接点部41dが形成されていない側のア
ーム41aの端部が板ばね41fの反発力とアーム41
aの自重によって降下して、接点部41dと接点部41
cとが接触して通電状態になる。この第2実施形態で
は、接点部41d側の端部から支持軸41bまでの長さ
よりも、接点部41dが形成されていない側の端部から
支持軸41bまでの長さが長くなるようにアーム41a
の寸法が設計されている。その結果、接点部41dが形
成されていない側の端部寄りに重心がかかるために、板
ばね41fが長時間圧縮されて付勢力が低下しても作動
不良を起こし難い。
【0049】配線43は、図10及び図11に示すよう
に、取り外し検出部41,42に結線されており、装着
部25の端部から収納溝25a,25bの内部に配線さ
れ、窃盗犯に切断されることがないように、容易に手の
届かない運転席床面1a上に隠蔽し取り回されている。
【0050】次に、この発明の第2実施形態に係る車両
の盗難防止装置の動作を説明する。図12(B)(D)
に示すように、窃盗犯が収納部24を撤去しようとして
化粧板5cを取り外しねじ24fを緩めて収納部24を
持ち上げると、板ばね41fの付勢力によってアーム4
1aが支持軸41bを中心として回転し、接点部41c
と接点部41dとが接触する。その結果、図1に示す作
動部29は、取り外し検出部41,42の検出結果に基
づいて、切替部30を通電状態に切り替えてエアバック
装置11を作動させるとともに、切替部31を通電状態
に切り替えて警報音発生装置14を作動させる。
【0051】この発明の第2実施形態に係る車両の盗難
防止装置には、以下に記載するような効果がある。この
第2実施形態では、車両1から収納部24が取り外され
たときに、エアバック装置11及び警報音発生装置14
などを作動部41が作動させる。その結果、窃盗犯が収
納部24を撤去するとエアバックやクラクションなどが
強制的に作動するために、窃盗犯を驚愕させ退散させる
ことができるとともに、窃盗犯による略取を断念させて
車両1の盗難を防止することができる。
【0052】(第3実施形態)図14は、この発明の第
3実施形態に係る車両の盗難防止装置のブロック図であ
る。図15は、この発明の第3実施形態に係る車両の盗
難防止装置の斜視図であり、図15(A)は固定状態を
示す外観図であり、図15(B)は固定解除状態を示す
外観図である。なお、図1に示す部材と同一の部材につ
いては同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
【0053】車両1は、蓋部3の内側に設けられたスト
ライカーと、蓋部3が開放した状態ではストライカーか
ら外れ、蓋部3が閉鎖した状態ではストライカーと噛み
合う車体側のキャッチャーと、キャッチャーからストラ
イカーを開放するための付勢力を発生するオイルダンパ
やコイルスプリングとを備えている。開放操作部4は、
図15に示すように、レリーズワイヤ4aとプルレバー
(ボンネットオープナー)4bとを備えている。レリー
ズワイヤ4aは、ストライカーとキャッチャーとの噛み
合いを解除するときに引っ張られる部材である。レリー
ズワイヤ4aの一端部は、プルレバー4bの裏面に繋が
れており、レリーズワイヤ4aの他端部はキャッチャー
に繋がれている。プルレバー4bは、蓋部3を開放する
ときに運転者によって操作される部材である。プルレバ
ー4bは、運転席足元又は計器板下側などに設けられた
台座に固定されている。
【0054】盗難防止装置50は、図14及び図15に
示すように、閉鎖固定部51と、閉鎖錠部52と、錠受
部53とを備えている。閉鎖固定部51は、蓋部3が閉
鎖された状態で開放操作部4を固定する部分である。閉
鎖固定部51は、図15(B)に示すように、プルレバ
ー4bの開閉方向と交差する方向に進退してプルレバー
4bを固定及び固定解除する。閉鎖錠部52は、開放操
作部4が固定された状態で閉鎖固定部51を施錠する部
分である。閉鎖錠部52は、配線32aを通じて施錠部
22に電気的に接続されており、施錠部22が出力する
電気信号に基づいて、施錠部22の解錠動作に連動して
開放操作部4を解錠し、施錠部22の施錠動作に連動し
て開放操作部4を施錠する電磁錠などである。閉鎖錠部
52は、図1〜図8に示す施錠部22と略同一構造であ
り、手動でも解錠/施錠が可能なようにキー52aと、
このキー52aを挿入する鍵穴52bとを備えている。
閉鎖錠部52は、施錠部22の出力信号又はキー52a
の回転動作に連動して、閉鎖固定部51を錠受部53に
進退させる。閉鎖錠部52は、施錠時には閉鎖固定部5
1を進出させてプルレバー4bを固定状態に切り替え、
解錠時には閉鎖固定部51を後退させてプルレバー4b
を固定解除状態に切り替える。錠受部53は、閉鎖固定
部51が嵌り込む部分である。錠受部53は、プルレバ
ー4bの裏面に固定された略U字状の部材である。
【0055】この発明の第3実施形態に係る車両の盗難
防止装置には、第1実施形態及び第2実施形態の効果に
加えて、以下に記載するような効果がある。 (1) この第3実施形態では、警報音発生装置14などが
作動しないように窃盗犯が電源2に近づき電源2を一時
的に遮断する行為や、エンジン10を強制的に起動させ
るために機器類を電源2と直結させるような行為や、そ
の他の重要保安部品を毀損するなどの不法行為などを防
止することができる。とりわけ、窃盗犯が予め電源2を
解放することで切替部30,31の機能を停止させたう
えで収納部24を撤去する行為を防止できる点で相乗的
な効果があり、窃盗犯に略取の意図を断念させることも
可能となる。
【0056】(2) この第3実施形態では、施錠部22及
び閉鎖錠部52の動作を連動させることで開放操作部4
の施錠及び解錠忘れを防ぐことができる。その結果、盗
難防止効果を確実なものにすることができるとともに、
操作性を向上させることができるほか、万一電源2が消
耗し尽くした場合には手動でも解錠することが可能であ
る。
【0057】(他の実施形態)この発明は、以上説明し
た実施形態に限定するものではなく、以下に記載するよ
うに種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発
明の範囲内である。 (1) この第1実施形態及び第2実施形態では、変速操作
部5を運転室床面1aに備えるフロアシフトタイプのA
T搭載車を例に挙げて説明したが、変速操作部5をハン
ドル近傍に備えるコラムシフトタイプや運転席の計器板
近傍に備えるパネルシフトタイプなどのAT搭載車につ
いてもこの発明を適用することができる。また、この第
1実施形態及び第2実施形態では、AT搭載車を例に挙
げて説明したが、マニュアルトランスミッション(M
T)搭載車についてもこの発明を適用することができ
る。
【0058】(2) この第1実施形態及び第2実施形態で
は、イグニッションコイル7などのエンジン点火系統の
電気回路を非通電状態に切り替えているが、エンジン起
動用のスタータモータの電気回路や燃料供給系統などを
非通電状態に切り替えてもよく、点火系統の電気回路を
持たないディーゼルエンジン搭載車両についても適用す
ることができる。また、この第1実施形態及び第2実施
形態では、盗難防止装置20,40を助手席側に設置し
た場合を例に挙げて説明したが、操作の利便性などから
運転席側に設置してもよい。
【0059】(3) この第1実施形態及び第2実施形態で
は、収納部24全体を車両1の床下下側から直接固定し
てもよい。この場合には、車両1をジャッキアップしな
ければ収納部24を撤去できないために盗難防止効果を
より一層向上させることができる。
【0060】(4) この第1実施形態〜第3実施形態で
は、施錠部22や閉鎖錠部52の開閉状態を表示するイ
ンジケータとして発光ダイオードなどを配線接続するこ
とができる。また、この第1実施形態〜第3実施形態で
は、鍵穴22b,52bに防塵用鍵蓋を嵌め込み鍵穴2
2b,52bを隠蔽したり、擬似的に施錠状態を表す鍵
蓋を鍵穴22b,52bに嵌め込むことができる。この
場合には、実際には施錠状態ではなくても窃盗犯が施錠
状態であると思い込み略取を断念することが期待でき
る。
【0061】(5) この第2実施形態では、例えば、扉の
開閉を検出するマイクロスイッチなどを取り外し検出部
41,42に利用することができる。また、この第1実
施形態及び第2実施形態では、収納部24を窃盗犯が撤
去したときに、盗難車両追尾システムなどを作動させる
信号を作動部29から取り出すことができる。さらに、
この第1実施形態〜第3実施形態では、警報音発生装置
14が警報音を長時間作動して騒音被害が発生しないよ
うに、所定時間経過後に警報音を停止させるタイマ部を
設けることができる。
【0062】(6) この第3実施形態では、トランクルー
ム内やその他の設置区域に電源2を備える車両について
もこの発明を適用することができる。また、この第3実
施形態では、キャッチャーやレリーズワイヤを閉鎖錠部
52によって固定したり、閉鎖錠部52を開閉するキー
52aをエンジンキー6aと共通化することができる。
さらに、この第3実施形態では、施錠部22と閉鎖錠部
52とが電気的に接続されているが、閉鎖錠部52を施
錠部22と同一構造にしてこれらをリンク機構などによ
って機械的に接続してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による
と、車両の盗難防止効果を向上させることができ、とり
わけオープンカーのように、車室が常時密閉状態になら
ない車両の盗難防止に効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る車両の盗難防止
装置のブロック図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る車両の盗難防止
装置の外観図であり、(A)は変速操作部の外観図であ
り、(B)は固定状態を示す外観図であり、(C)は固
定解除状態を示す外観図であり、(D)は固定状態を示
す平面図であり、(E)は固定状態を示す断面図であ
る。
【図3】この発明の第1実施形態に係る車両の盗難防止
装置の斜視図である。
【図4】この発明の第1実施形態に係る車両の盗難防止
装置から施錠部を取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】この発明の第1実施形態に係る車両の盗難防止
装置における収納部の外観図であり、(A)は正面図で
あり、(B)は平面図であり、(C)は左側面図であ
り、(D)は右側面図であり、(E)は底面図である。
【図6】この発明の第1実施形態に係る車両の盗難防止
装置から装着部を取り外した状態を示す斜視図である。
【図7】この発明の第1実施形態に係る車両の盗難防止
装置における装着部の外観図であり、(A)は正面図で
あり、(B)は平面図であり、(C)は底面図であり、
(D)は(A)のD−D線で切断した断面図であり、
(E)は(A)のE−E線で切断した断面図であり、
(F)は(A)のF−F線で切断した断面図であり、
(G)は(A)のG−G線で切断した断面図である。
【図8】この発明の第1実施形態に係る車両の盗難防止
装置の取付方法を説明するための図であり、(A)は装
着部を運転室床面に固定した状態を示す斜視図であり、
(B)は収納部側ガイド部を装着部側ガイド部にスライ
ドさせて嵌め込む前の状態を示す斜視図であり、(C)
は収納部を装着部に固定する状態を示す斜視図である。
【図9】この発明の第2実施形態に係る車両の盗難防止
装置の斜視図である。
【図10】この発明の第2実施形態に係る車両の盗難防
止装置の分解図である。
【図11】この発明の第2実施形態に係る車両の盗難防
止装置から施錠部を取り外した状態を示す斜視図であ
る。
【図12】この発明の第2実施形態に係る車両の盗難防
止装置の取り外し検出部の構成図であり、(A)はOF
F状態の断面図であり、(B)はON状態の断面図であ
り、(C)はOFF状態の斜視図であり、(D)はON
状態の斜視図である。
【図13】この発明の第2実施形態に係る車両の盗難防
止装置における取り外し検出部の分解図である。
【図14】この発明の第3実施形態に係る車両の盗難防
止装置のブロック図である。
【図15】この発明の第3実施形態に係る車両の盗難防
止装置の斜視図であり、(A)は固定状態を示す外観図
であり、(B)は固定解除状態を示す外観図である。
【符号の説明】
1 車両 2 電源 3 蓋部 4 開放操作部 5 変速操作部 5a シフトレバー 6 イグニッションスイッチ 7 イグニッションコイル(電気回路) 8 ディストリビュータ(電気回路) 10 エンジン(駆動力発生装置) 11 エアバック装置 14 警報音発生装置 20,40,50 盗難防止装置 21 固定部 22 施錠部 23 切替部 24 収納部(装置本体) 25 装着部 26 取り外し防止部 27 装着部側ガイド部 27a ストッパ部 28 収納部側ガイド部 28a ストッパ部 29 作動部 30,31 切替部 51 閉鎖固定部 52 閉鎖錠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E05B 65/12 E05B 65/12 A F16H 63/34 F16H 63/34 G05G 5/06 G05G 5/06 C 5/08 5/08 Fターム(参考) 2E250 AA21 HH02 HH03 HH04 HH06 JJ00 KK01 LL00 MM05 NN04 PP02 PP03 PP11 PP15 SS01 SS11 SS12 UU00 UU02 VV04 3D040 AA14 AB01 AC13 AF00 AF29 3J067 AA02 CA40 DA52 DB35 FA03 FA63 FB90 GA01 3J070 AA03 BA03 CD03 CE10 DA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の盗難を防止する車両の盗難防止装
    置であって、 前記車両の変速操作部を駐車位置に固定する固定部と、 前記変速操作部が固定された状態で前記固定部を施錠す
    る施錠部と、 前記固定部が施錠されたときに、前記車両の駆動力発生
    部を動作させる電気回路を非通電状態に切り替える切替
    部と、 を備える車両の盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 車両の盗難を防止する車両の盗難防止装
    置であって、 前記車両の変速操作部を駐車位置に固定する固定部と、 前記変速操作部が固定された状態で前記固定部を施錠す
    る施錠部と、 前記固定部が施錠されているときに、前記固定部及び前
    記施錠部が前記車両から取り外されるのを防止する取り
    外し防止部と、 を備える車両の盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両の盗難防止装置に
    おいて、 前記固定部及び前記施錠部を収納する収納部と、 前記収納部を前記車両に装着する装着部とを備え、 前記固定部は、前記変速操作部の操作方向と交差する方
    向に進退して、この変速操作部を固定及び固定解除し、 前記取り外し防止部は、 前記変速操作部の操作方向に沿って形成された装着部側
    ガイド部と、 前記装着部側ガイド部に沿ってスライド可能であり、こ
    の装着部側ガイド部と着脱自在に嵌合する収納部側ガイ
    ド部と、 前記変速操作部が固定された状態で前記収納部が前記装
    着部から取り外されないように、前記収納部側ガイド部
    のスライドを規制するストッパ部とを備えること、 を特徴とする車両の盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項2及び請求項3に記載の車両の盗
    難防止装置において、 前記固定部及び前記施錠部に衝撃が加わったときに、エ
    アバック装置及び/又は警報音発生装置を作動させる作
    動部を備えること、 を特徴とする車両の盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 車両の盗難を防止する車両の盗難防止装
    置であって、 前記車両の電源を覆う蓋部を開放する開放操作部をこの
    蓋部が閉鎖された状態で固定する閉鎖固定部と、 前記開放操作部が固定された状態で前記閉鎖固定部を施
    錠する閉鎖錠部と、 を備える車両の盗難防止装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の車両の盗難防止装置に
    おいて、 前記車両の変速操作部を駐車位置に固定する固定部と、 前記変速操作部が固定された状態で前記固定部を施錠す
    る施錠部とを備え、 前記閉鎖錠部は、前記施錠部の解錠動作に連動して前記
    開放操作部を解錠し、前記施錠部の施錠動作に連動して
    前記開放操作部を施錠すること、 を特徴とする車両の盗難防止装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項6に記載の車両の盗
    難防止装置において、 前記固定部及び前記施錠部が前記車両から取り外された
    ときに、エアバック装置及び/又は警報音発生装置を作
    動させる作動部を備えること、 を特徴とする車両の盗難防止装置。
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