JP2003096882A - 洗浄ノズルおよび衛生洗浄装置 - Google Patents
洗浄ノズルおよび衛生洗浄装置Info
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- JP2003096882A JP2003096882A JP2001293789A JP2001293789A JP2003096882A JP 2003096882 A JP2003096882 A JP 2003096882A JP 2001293789 A JP2001293789 A JP 2001293789A JP 2001293789 A JP2001293789 A JP 2001293789A JP 2003096882 A JP2003096882 A JP 2003096882A
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- cleaning nozzle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 脈動感のある水流が得られ、しかも集中感を
緩和して快適性が得られる衛生洗浄ノズルおよび衛生洗
浄装置を提供する。 【解決手段】 複数の受水翼28を有する回転手段29
の回転軸27と平行な位置に噴出孔30を設けたので回
転手段29が回転することによるチョッパー作用によっ
て噴出孔30から吐出される洗浄水は断続流となり脈動
感のある水流が得られるとともに噴出孔30の軸心を中
心とした逆円錐状の噴出流となり、集中感が緩和され
る。
緩和して快適性が得られる衛生洗浄ノズルおよび衛生洗
浄装置を提供する。 【解決手段】 複数の受水翼28を有する回転手段29
の回転軸27と平行な位置に噴出孔30を設けたので回
転手段29が回転することによるチョッパー作用によっ
て噴出孔30から吐出される洗浄水は断続流となり脈動
感のある水流が得られるとともに噴出孔30の軸心を中
心とした逆円錐状の噴出流となり、集中感が緩和され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人体局部の洗浄を行
う衛生洗浄便座等に利用される洗浄ノズルおよびその洗
浄ノズルに好適な衛生洗浄装置に関するものである。
う衛生洗浄便座等に利用される洗浄ノズルおよびその洗
浄ノズルに好適な衛生洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人体局部を洗浄するこの種の衛生
洗浄装置としては単一もしくは複数のノズル孔を設けた
洗浄ノズルから温水を噴出させ局部を洗浄するもの、あ
るいは図9に示したように断続制御弁を設けて洗浄水を
断続的に噴出させ、マッサージ的な洗浄感が得られるも
のがある(例えば実開昭60−130883号公報)。
洗浄装置としては単一もしくは複数のノズル孔を設けた
洗浄ノズルから温水を噴出させ局部を洗浄するもの、あ
るいは図9に示したように断続制御弁を設けて洗浄水を
断続的に噴出させ、マッサージ的な洗浄感が得られるも
のがある(例えば実開昭60−130883号公報)。
【0003】同図において1はヒーター2によって温め
られた洗浄水を貯湯する温水タンク。3は洗浄ノズルで
あり、シリンダー4内には水圧により進出し、バネ5に
よって後退位置に収納可能な可動ノズル体6が設けられ
ており、可動ノズル体6の先端部には噴出孔7が設けら
れている。
られた洗浄水を貯湯する温水タンク。3は洗浄ノズルで
あり、シリンダー4内には水圧により進出し、バネ5に
よって後退位置に収納可能な可動ノズル体6が設けられ
ており、可動ノズル体6の先端部には噴出孔7が設けら
れている。
【0004】一方、水路8には開閉弁9および洗浄水を
断続的に噴出させるための断続制御弁10が設けられて
おり、スイッチ11を介して電源に接続されたパルス発
生器12からの出力レベルに応じて洗浄水が断続吐出可
能に構成されている。
断続的に噴出させるための断続制御弁10が設けられて
おり、スイッチ11を介して電源に接続されたパルス発
生器12からの出力レベルに応じて洗浄水が断続吐出可
能に構成されている。
【0005】上記構成において、パルス発生器12によ
って断続制御弁10が制御され、噴出孔7から断続的に
強さが脈動する洗浄噴流が吐出され、マッサージ的な洗
浄感が得られるものである。
って断続制御弁10が制御され、噴出孔7から断続的に
強さが脈動する洗浄噴流が吐出され、マッサージ的な洗
浄感が得られるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の衛生洗浄装置では、マッサージ感に伴う快適性向上の
ために格別の断続制御弁およびパルス発生器が必要であ
り、装置の大型化および複雑化につながっていた。
の衛生洗浄装置では、マッサージ感に伴う快適性向上の
ために格別の断続制御弁およびパルス発生器が必要であ
り、装置の大型化および複雑化につながっていた。
【0007】また単一のノズル孔で断続吐出するため、
集中した強い水流が断続的に吐出されることとなり、快
適性に欠ける課題があった。
集中した強い水流が断続的に吐出されることとなり、快
適性に欠ける課題があった。
【0008】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、断続制御弁などの格別の部材を伴うことなく、脈動
感のある水流が得られ、しかも集中感を緩和して快適性
が得られる洗浄ノズルおよび衛生洗浄装置を提供するこ
とを目的とする。
で、断続制御弁などの格別の部材を伴うことなく、脈動
感のある水流が得られ、しかも集中感を緩和して快適性
が得られる洗浄ノズルおよび衛生洗浄装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために本発明の衛生洗浄装置は、複数の受水翼を有
し、給水路からの水流によって回転する回転手段と、前
記回転手段の回転軸と平行な位置に設けた噴出孔を有
し、前記回転手段の回転により前記受水壁によって前記
噴出孔を断続的に略閉塞状態とする構成の洗浄ノズルを
有するものである。
るために本発明の衛生洗浄装置は、複数の受水翼を有
し、給水路からの水流によって回転する回転手段と、前
記回転手段の回転軸と平行な位置に設けた噴出孔を有
し、前記回転手段の回転により前記受水壁によって前記
噴出孔を断続的に略閉塞状態とする構成の洗浄ノズルを
有するものである。
【0010】これによって、水流が複数の受水翼に作用
して回転手段が回転し、この回転手段の回転軸と平行な
位置に設けた噴出孔を前記複数の受水翼が順次遮ること
となり、そのチョッパー作用によって噴出孔から吐出さ
れる洗浄水は断続流となり脈動感のある水流が得られ
る。
して回転手段が回転し、この回転手段の回転軸と平行な
位置に設けた噴出孔を前記複数の受水翼が順次遮ること
となり、そのチョッパー作用によって噴出孔から吐出さ
れる洗浄水は断続流となり脈動感のある水流が得られ
る。
【0011】また、噴出孔を1つの受水翼が遮る過程に
おいて、受水翼の端面によって噴流が偏向されて噴出孔
の軸心を中心とした逆円錐状の噴出流となり、集中感が
緩和されて洗浄時の快適性が向上する。
おいて、受水翼の端面によって噴流が偏向されて噴出孔
の軸心を中心とした逆円錐状の噴出流となり、集中感が
緩和されて洗浄時の快適性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、複数の
受水翼を有し、給水路からの水流によって回転する回転
手段と、前記回転手段の回転軸と平行な位置に設けた噴
出孔を有し、前記回転手段の回転により前記受水壁によ
って前記噴出孔を断続的に略閉塞状態可能に構成したの
で、水流が複数の受水翼に作用して回転手段が回転し、
この回転手段の回転軸と平行な位置に設けた噴出孔を前
記複数の受水翼が順次遮ることとなり、そのチョッパー
作用によって噴出孔から吐出される洗浄水は断続流とな
り脈動感のある水流が得られる。
受水翼を有し、給水路からの水流によって回転する回転
手段と、前記回転手段の回転軸と平行な位置に設けた噴
出孔を有し、前記回転手段の回転により前記受水壁によ
って前記噴出孔を断続的に略閉塞状態可能に構成したの
で、水流が複数の受水翼に作用して回転手段が回転し、
この回転手段の回転軸と平行な位置に設けた噴出孔を前
記複数の受水翼が順次遮ることとなり、そのチョッパー
作用によって噴出孔から吐出される洗浄水は断続流とな
り脈動感のある水流が得られる。
【0013】また、噴出孔を断続的に略閉塞状態とする
ことで単位時間当たりの水量が減少し、かつ断続的に洗
浄ノズルの内圧が上昇するので噴出速度が増大し、少な
い水量で所定の洗浄感を得ることができる。
ことで単位時間当たりの水量が減少し、かつ断続的に洗
浄ノズルの内圧が上昇するので噴出速度が増大し、少な
い水量で所定の洗浄感を得ることができる。
【0014】さらに、受水翼の一端面が噴出孔の中心に
さしかかるまでの第1の過程では吐出される水流は受水
翼の進行方向と逆方向に偏向し、噴出孔の中心と受水翼
の中心が略一致する第2の過程では噴出孔が略閉塞状態
となって吐水が制限され、さらに受水翼の他端面が噴出
孔の中心から遠のく第3の過程では吐出される水流は受
水翼の進行方向と同じ方向に偏向する。すなわち、複数
の受水翼によってこれらの過程が連続的に繰り返される
ことにより噴出孔の軸心を中心とした逆円錐状の噴出流
となり、集中感が緩和されて洗浄時の快適性が向上す
る。
さしかかるまでの第1の過程では吐出される水流は受水
翼の進行方向と逆方向に偏向し、噴出孔の中心と受水翼
の中心が略一致する第2の過程では噴出孔が略閉塞状態
となって吐水が制限され、さらに受水翼の他端面が噴出
孔の中心から遠のく第3の過程では吐出される水流は受
水翼の進行方向と同じ方向に偏向する。すなわち、複数
の受水翼によってこれらの過程が連続的に繰り返される
ことにより噴出孔の軸心を中心とした逆円錐状の噴出流
となり、集中感が緩和されて洗浄時の快適性が向上す
る。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1におけ
る洗浄ノズル構成において、受水翼の数および/もしく
は水量に比例した周波数で噴出孔から断続吐出するの
で、水量の調節範囲を決定し、それに応じて受水翼数を
調節することで容易に体感的に好適な吐出周波数範囲を
設定できる。吐出周波数は低いほど体感的に認知しやす
く、逆に高いほど連続流に近いものとなるが、強水勢す
なわち水量が増加すると比例して回転手段の回転数が増
加して吐出周波数が増加するため、強水勢での痛感が緩
和される。なお、吐出周波数は1Hz〜60Hz、望ましく
は5Hz〜20Hzの範囲が体感的に好適である。
る洗浄ノズル構成において、受水翼の数および/もしく
は水量に比例した周波数で噴出孔から断続吐出するの
で、水量の調節範囲を決定し、それに応じて受水翼数を
調節することで容易に体感的に好適な吐出周波数範囲を
設定できる。吐出周波数は低いほど体感的に認知しやす
く、逆に高いほど連続流に近いものとなるが、強水勢す
なわち水量が増加すると比例して回転手段の回転数が増
加して吐出周波数が増加するため、強水勢での痛感が緩
和される。なお、吐出周波数は1Hz〜60Hz、望ましく
は5Hz〜20Hzの範囲が体感的に好適である。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1におけ
る洗浄ノズル構成において受水翼の数を3〜8枚とした
ものであり、受水翼数が3枚以下となるとスムーズな回
転動作が得られず、また8枚以上となると良好な回転動
作は実現できるが、この種衛生洗浄装置において、吐出
周波数が高まりすぎて好適な体感が得られなくなる。
る洗浄ノズル構成において受水翼の数を3〜8枚とした
ものであり、受水翼数が3枚以下となるとスムーズな回
転動作が得られず、また8枚以上となると良好な回転動
作は実現できるが、この種衛生洗浄装置において、吐出
周波数が高まりすぎて好適な体感が得られなくなる。
【0017】請求項4に記載の発明は、噴出孔と受水翼
端面の間に所定の間隙gを設けたので、異物混入等によ
り万一、回転手段が噴出孔を塞ぐ状態で停止した場合に
おいても前記間隙gが通路となって噴出孔から所定量の
洗浄水が吐出され、洗浄不能となるのを防止できる。
端面の間に所定の間隙gを設けたので、異物混入等によ
り万一、回転手段が噴出孔を塞ぐ状態で停止した場合に
おいても前記間隙gが通路となって噴出孔から所定量の
洗浄水が吐出され、洗浄不能となるのを防止できる。
【0018】請求項5に記載の発明は、噴出孔近傍に空
気吸引口を設けたので、噴出孔からの吐水によるエジェ
クタ作用によって洗浄水に空気が混入される。この結果
流量感が増し、少ない水量での洗浄が可能となる。
気吸引口を設けたので、噴出孔からの吐水によるエジェ
クタ作用によって洗浄水に空気が混入される。この結果
流量感が増し、少ない水量での洗浄が可能となる。
【0019】請求項6に記載の発明は、給水手段と、洗
浄水を加熱する加熱手段と、前記給水手段に連通する給
水路を有し、人体局部に向けて洗浄水を噴出する請求項
1ないし5のいずれか1項に記載の洗浄ノズルと、前記
洗浄ノズルを進退駆動するノズル駆動手段と、制御手段
を有するので、水流によって回転手段が回転し、噴出孔
を複数の受水翼が順次遮ることとなり、そのチョッパー
作用によって噴出孔から吐出される洗浄水は断続流とな
り脈動感のある水流が得られ、また噴出孔を断続的に略
閉塞状態とすることで単位時間当たりの水量が減少し、
かつ断続的に洗浄ノズルの内圧が上昇するので噴出速度
が増大し、少ない水量で所定の洗浄感を得ることができ
る衛生洗浄装置が実現できる。
浄水を加熱する加熱手段と、前記給水手段に連通する給
水路を有し、人体局部に向けて洗浄水を噴出する請求項
1ないし5のいずれか1項に記載の洗浄ノズルと、前記
洗浄ノズルを進退駆動するノズル駆動手段と、制御手段
を有するので、水流によって回転手段が回転し、噴出孔
を複数の受水翼が順次遮ることとなり、そのチョッパー
作用によって噴出孔から吐出される洗浄水は断続流とな
り脈動感のある水流が得られ、また噴出孔を断続的に略
閉塞状態とすることで単位時間当たりの水量が減少し、
かつ断続的に洗浄ノズルの内圧が上昇するので噴出速度
が増大し、少ない水量で所定の洗浄感を得ることができ
る衛生洗浄装置が実現できる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項6におけ
る加熱手段を使用時のみヒーターに通電する瞬間式とし
たものであり、受水翼を設けた回転手段の回転によるチ
ョッパー作用によって断続吐水を実現することで少流量
化が図れ、商用100v電源での瞬間加熱が可能とな
る。
る加熱手段を使用時のみヒーターに通電する瞬間式とし
たものであり、受水翼を設けた回転手段の回転によるチ
ョッパー作用によって断続吐水を実現することで少流量
化が図れ、商用100v電源での瞬間加熱が可能とな
る。
【0021】商用100v電源で取れる電流値は12A
前後であり、この電流値で5℃の水を40℃の人体局部
洗浄に好適な温度まで通水状態で瞬間的に沸かし上げ可
能な水流量は0.5l/min前後である。貯湯式では最大
で1l/min以上の洗浄水量が必要とされ、前記洗浄ノズ
ルを採用することで0.5l/min前後の水量で貯湯式と
同等の洗浄感が実現できる。
前後であり、この電流値で5℃の水を40℃の人体局部
洗浄に好適な温度まで通水状態で瞬間的に沸かし上げ可
能な水流量は0.5l/min前後である。貯湯式では最大
で1l/min以上の洗浄水量が必要とされ、前記洗浄ノズ
ルを採用することで0.5l/min前後の水量で貯湯式と
同等の洗浄感が実現できる。
【0022】この結果、連続使用しても湯切れが発生す
ることがなくなるとともに貯湯タンクが不要となるので
装置全体の小型化が図れ、さらに貯湯保温のための電気
エネルギーロスを防止して省エネが図れる。
ることがなくなるとともに貯湯タンクが不要となるので
装置全体の小型化が図れ、さらに貯湯保温のための電気
エネルギーロスを防止して省エネが図れる。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項6におけ
る給水手段として断続加圧吐水可能なポンプを用いるの
で、受水翼を有する回転手段を用いた断続吐出に加え
て、断続的に加圧された状態の洗浄水が洗浄ノズルに供
給されるのでさらに洗浄水の噴出速度が増加し、より少
ない水量で同等の洗浄感が得られる。
る給水手段として断続加圧吐水可能なポンプを用いるの
で、受水翼を有する回転手段を用いた断続吐出に加え
て、断続的に加圧された状態の洗浄水が洗浄ノズルに供
給されるのでさらに洗浄水の噴出速度が増加し、より少
ない水量で同等の洗浄感が得られる。
【0024】請求項9に記載の発明は、請求項6におけ
るノズル駆動手段として水圧によって被洗浄部位置に洗
浄ノズルを進出させ、水圧解除時は弾性部材によって収
納位置に後退する水圧駆動式としたものであるので、洗
浄ノズルを進退させるための格別の駆動部材が不要であ
り、構成の簡素化と低コスト化が実現できる。
るノズル駆動手段として水圧によって被洗浄部位置に洗
浄ノズルを進出させ、水圧解除時は弾性部材によって収
納位置に後退する水圧駆動式としたものであるので、洗
浄ノズルを進退させるための格別の駆動部材が不要であ
り、構成の簡素化と低コスト化が実現できる。
【0025】請求項10に記載の発明は、請求項6にお
けるノズル駆動手段としてモーターと、前記モーターの
回転運動を直線運動に変換する変換手段から構成したも
のであり、洗浄ノズルの進退動作のみでなく、洗浄ノズ
ルを前後方向に小刻みに移動させて前後方向に広範囲に
洗浄する洗浄モードなどを実現でき、多機能化が図れ
る。
けるノズル駆動手段としてモーターと、前記モーターの
回転運動を直線運動に変換する変換手段から構成したも
のであり、洗浄ノズルの進退動作のみでなく、洗浄ノズ
ルを前後方向に小刻みに移動させて前後方向に広範囲に
洗浄する洗浄モードなどを実現でき、多機能化が図れ
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
説明する。
【0027】(実施例1)図1は本発明の一実施例を示
す衛生洗浄装置の断面図であり、図2は洗浄ノズルの上
断面図、図3は洗浄ノズルの要部拡大上面図、図4は洗
浄ノズルの要部拡大側断面図である。同図において13
はポンプなどから構成される給水手段、14は洗浄水を
加熱する加熱手段であり、使用時のみヒーター15に通
電して通水状態で加熱する瞬間式の加熱手段が構成され
ている。16は洗浄水を人体の肛門部に向けて噴出して
洗浄するお尻洗浄ノズル、17は女性局部を洗浄するビ
デ洗浄ノズルであり、洗浄水はノズル切換弁18によっ
て所望の洗浄ノズル16、17から選択吐出可能に構成
されている。ここでノズル切換弁18はノズルの選択機
能と選択された洗浄ノズル16、17への流量調節機能
も備えている。19は操作部20の信号を受けて給水手
段13、加熱手段14、ノズル切換弁18を制御する制
御部である。
す衛生洗浄装置の断面図であり、図2は洗浄ノズルの上
断面図、図3は洗浄ノズルの要部拡大上面図、図4は洗
浄ノズルの要部拡大側断面図である。同図において13
はポンプなどから構成される給水手段、14は洗浄水を
加熱する加熱手段であり、使用時のみヒーター15に通
電して通水状態で加熱する瞬間式の加熱手段が構成され
ている。16は洗浄水を人体の肛門部に向けて噴出して
洗浄するお尻洗浄ノズル、17は女性局部を洗浄するビ
デ洗浄ノズルであり、洗浄水はノズル切換弁18によっ
て所望の洗浄ノズル16、17から選択吐出可能に構成
されている。ここでノズル切換弁18はノズルの選択機
能と選択された洗浄ノズル16、17への流量調節機能
も備えている。19は操作部20の信号を受けて給水手
段13、加熱手段14、ノズル切換弁18を制御する制
御部である。
【0028】図2、図3および図4において21は給水
口22および弁部21aを有するノズルシリンダーであ
り、その内部に水圧によって進出され、水圧を解除する
と弾性部材23によって収納位置に後退(図示せず)す
る可動ノズル体24が設けられており、シール部材24
aを有している。可動ノズル体24は、給水路25と、
給水路25に連通するノズル室26内に設けられ、お尻
洗浄ノズル16の軸心と直交する回転軸27を中心とし
て複数の受水翼28を有し、水流によって回転する回転
手段29、回転手段29の回転軸27と平行な所定位置
に設けられた噴出孔30を有している。回転手段29近
傍の給水路25aは受水翼28の外周部に水流を作用さ
せるように構成されており、かつ給水路25よりもその
通路を縮小し、流速を向上するように構成されている。
また噴出孔30と回転手段29の上端面の間には間隙g
が設けられている。さらに噴出孔30の近傍には洗浄水
が噴出されることに伴うエジェクタ効果で洗浄水に空気
を混入させる空気吸引口31が設けられ、さらに噴出孔
30と同軸上に第二噴出孔32が設けられている。
口22および弁部21aを有するノズルシリンダーであ
り、その内部に水圧によって進出され、水圧を解除する
と弾性部材23によって収納位置に後退(図示せず)す
る可動ノズル体24が設けられており、シール部材24
aを有している。可動ノズル体24は、給水路25と、
給水路25に連通するノズル室26内に設けられ、お尻
洗浄ノズル16の軸心と直交する回転軸27を中心とし
て複数の受水翼28を有し、水流によって回転する回転
手段29、回転手段29の回転軸27と平行な所定位置
に設けられた噴出孔30を有している。回転手段29近
傍の給水路25aは受水翼28の外周部に水流を作用さ
せるように構成されており、かつ給水路25よりもその
通路を縮小し、流速を向上するように構成されている。
また噴出孔30と回転手段29の上端面の間には間隙g
が設けられている。さらに噴出孔30の近傍には洗浄水
が噴出されることに伴うエジェクタ効果で洗浄水に空気
を混入させる空気吸引口31が設けられ、さらに噴出孔
30と同軸上に第二噴出孔32が設けられている。
【0029】なおビデ洗浄ノズル17はお尻洗浄ノズル
16と同様の部材から構成されるが、女性局部位置に好
適な位置まで洗浄ノズルが進出されるとともに、お尻洗
浄ノズル16の噴出孔30よりも孔径を大きくし、比較
的ソフトな洗浄感が得られるように構成されている。
16と同様の部材から構成されるが、女性局部位置に好
適な位置まで洗浄ノズルが進出されるとともに、お尻洗
浄ノズル16の噴出孔30よりも孔径を大きくし、比較
的ソフトな洗浄感が得られるように構成されている。
【0030】以上の構成において次に本実施例の作用、
動作について説明する。操作手段20を操作することで
洗浄要求信号が検知されると制御部19によって給水手
段13が動作し、加熱手段14に給水する。加熱手段1
4では水流検知手段(図示せず)によって入水が検知さ
れるとヒーター15に通電されて水を瞬間的に加熱す
る。加熱された温水はノズル切換弁18によってお尻洗
浄ノズル16もしくはビデ洗浄ノズル17に選択切り換
えされる。供給された温水がノズルシリンダー21内に
至ると可動ノズル体24の端面に水圧が作用し、弾性部
材23の力に抗して可動ノズル体24が進出し弁部21
aにシール部材24aが当接して洗浄位置で停止する。
次に洗浄水は可動ノズル体24の給水路25から給水路
25aに流入し、給水路25aから噴出することで流速
が高められた水流はノズル室26内に設けられた回転手
段29の受水翼28の外周部に作用し、回転手段29が
回転する。回転手段29が回転することにより噴出孔3
0が複数の受水翼28の上端面により断続的に略閉塞状
態とされ、チョッパー作用によって噴出孔30から断続
的に洗浄水が噴出し、脈動感のある水流が得られる。ま
た噴出孔を断続的に略閉塞状態とすることで単位時間当
たりの水量が減少し、かつ図5に示したように断続的に
噴出孔30を略閉塞状態とすることによりノズル室26
の内圧(ノズル内圧)が断続的にPn1まで上昇するの
で噴出速度が増大し、少ない水量で所定の洗浄感を得る
ことができる。
動作について説明する。操作手段20を操作することで
洗浄要求信号が検知されると制御部19によって給水手
段13が動作し、加熱手段14に給水する。加熱手段1
4では水流検知手段(図示せず)によって入水が検知さ
れるとヒーター15に通電されて水を瞬間的に加熱す
る。加熱された温水はノズル切換弁18によってお尻洗
浄ノズル16もしくはビデ洗浄ノズル17に選択切り換
えされる。供給された温水がノズルシリンダー21内に
至ると可動ノズル体24の端面に水圧が作用し、弾性部
材23の力に抗して可動ノズル体24が進出し弁部21
aにシール部材24aが当接して洗浄位置で停止する。
次に洗浄水は可動ノズル体24の給水路25から給水路
25aに流入し、給水路25aから噴出することで流速
が高められた水流はノズル室26内に設けられた回転手
段29の受水翼28の外周部に作用し、回転手段29が
回転する。回転手段29が回転することにより噴出孔3
0が複数の受水翼28の上端面により断続的に略閉塞状
態とされ、チョッパー作用によって噴出孔30から断続
的に洗浄水が噴出し、脈動感のある水流が得られる。ま
た噴出孔を断続的に略閉塞状態とすることで単位時間当
たりの水量が減少し、かつ図5に示したように断続的に
噴出孔30を略閉塞状態とすることによりノズル室26
の内圧(ノズル内圧)が断続的にPn1まで上昇するの
で噴出速度が増大し、少ない水量で所定の洗浄感を得る
ことができる。
【0031】さらに回転手段29が回転することによ
り、噴出孔30の軸心を中心とした逆円錐状の噴出流が
得られる。この点について図6にもとづいて詳細に説明
する。図6(a)に示すように受水翼28の一端面が噴
出孔30の中心にさしかかるまでの第1の過程では吐出
される水流は矢印で示したように受水翼28の進行方向
と逆方向に偏向し、図6(b)に示すように噴出孔30
の中心と受水翼28の中心が略一致する第2の過程では
噴出孔30が略閉塞状態となって吐水が制限され、さら
に図6(c)に示すように受水翼28の他端面が噴出孔
30の中心から遠のく第3の過程では吐出される水流は
受水翼28の進行方向と同じ方向に偏向する。すなわ
ち、複数の受水翼28によってこれらの過程が連続的に
繰り返されることにより噴出孔30の軸心を中心とした
逆円錐状の噴出流となり、集中感が緩和されて洗浄時の
快適性が向上することとなる。
り、噴出孔30の軸心を中心とした逆円錐状の噴出流が
得られる。この点について図6にもとづいて詳細に説明
する。図6(a)に示すように受水翼28の一端面が噴
出孔30の中心にさしかかるまでの第1の過程では吐出
される水流は矢印で示したように受水翼28の進行方向
と逆方向に偏向し、図6(b)に示すように噴出孔30
の中心と受水翼28の中心が略一致する第2の過程では
噴出孔30が略閉塞状態となって吐水が制限され、さら
に図6(c)に示すように受水翼28の他端面が噴出孔
30の中心から遠のく第3の過程では吐出される水流は
受水翼28の進行方向と同じ方向に偏向する。すなわ
ち、複数の受水翼28によってこれらの過程が連続的に
繰り返されることにより噴出孔30の軸心を中心とした
逆円錐状の噴出流となり、集中感が緩和されて洗浄時の
快適性が向上することとなる。
【0032】また噴出孔30から洗浄水が噴出すること
でエジェクタ作用によって空気吸引口31から空気が巻
き込まれ、この結果流量感が増し、より少ない水量での
洗浄が可能となる。
でエジェクタ作用によって空気吸引口31から空気が巻
き込まれ、この結果流量感が増し、より少ない水量での
洗浄が可能となる。
【0033】以上のようにより少ない洗浄水量で同等の
洗浄感が得られるので、加熱手段14を瞬間式とするこ
とが可能となる。すなわち、商用100v電源で取れる
電流値は12A前後であり、この電流値で冬季の水温5
℃の水を人体局部洗浄に好適な40℃まで通水状態で瞬
間的に沸かし上げ可能な水流量は0.5l/min前後であ
る。貯湯式では最大で1l/min以上の洗浄水量が必要と
され、本実施例では、0.45l/minの水量で貯湯式と
同等の洗浄感が実現できた。この結果、連続使用しても
湯切れが発生することがなくなるとともに貯湯タンクが
不要となるので装置全体の小型化が図れ、さらに貯湯保
温のための電気エネルギーロスを防止して省エネが図れ
ることとなる。
洗浄感が得られるので、加熱手段14を瞬間式とするこ
とが可能となる。すなわち、商用100v電源で取れる
電流値は12A前後であり、この電流値で冬季の水温5
℃の水を人体局部洗浄に好適な40℃まで通水状態で瞬
間的に沸かし上げ可能な水流量は0.5l/min前後であ
る。貯湯式では最大で1l/min以上の洗浄水量が必要と
され、本実施例では、0.45l/minの水量で貯湯式と
同等の洗浄感が実現できた。この結果、連続使用しても
湯切れが発生することがなくなるとともに貯湯タンクが
不要となるので装置全体の小型化が図れ、さらに貯湯保
温のための電気エネルギーロスを防止して省エネが図れ
ることとなる。
【0034】また本実施例では、受水翼28の数および
/もしくは洗浄水量に比例した周波数で噴出孔30から
断続吐出するので、水量の調節範囲を決定するとそれに
応じて受水翼28の数を調節することで容易に体感的に
好適な吐出周波数範囲を設定できる。吐出周波数は低い
ほど体感的に認知しやすく、逆に高いほど連続流に近い
ものとなるが、強水勢すなわち水量が増加すると比例し
て回転手段29の回転数が増加して吐出周波数が増加す
るため、強水勢での痛感が緩和される。逆に弱水勢とな
ると吐出周波数も減少して体感的に認知し易くなるた
め、弱水勢での水量を少流量とすることができる。この
結果水勢調節範囲が拡大されることとなる。なお、体感
実験によれば吐出周波数は1Hz〜60Hz、望ましくは5
Hz〜20Hzの範囲が好適であった。
/もしくは洗浄水量に比例した周波数で噴出孔30から
断続吐出するので、水量の調節範囲を決定するとそれに
応じて受水翼28の数を調節することで容易に体感的に
好適な吐出周波数範囲を設定できる。吐出周波数は低い
ほど体感的に認知しやすく、逆に高いほど連続流に近い
ものとなるが、強水勢すなわち水量が増加すると比例し
て回転手段29の回転数が増加して吐出周波数が増加す
るため、強水勢での痛感が緩和される。逆に弱水勢とな
ると吐出周波数も減少して体感的に認知し易くなるた
め、弱水勢での水量を少流量とすることができる。この
結果水勢調節範囲が拡大されることとなる。なお、体感
実験によれば吐出周波数は1Hz〜60Hz、望ましくは5
Hz〜20Hzの範囲が好適であった。
【0035】ここで受水翼28の数は3〜8枚が好まし
く、受水翼数が3枚以下となるとスムーズな回転動作が
得られず、また8枚以上となると良好な回転動作は実現
できるが、この種衛生洗浄装置において、吐出周波数が
高まりすぎて好適な体感が得られなくなる。
く、受水翼数が3枚以下となるとスムーズな回転動作が
得られず、また8枚以上となると良好な回転動作は実現
できるが、この種衛生洗浄装置において、吐出周波数が
高まりすぎて好適な体感が得られなくなる。
【0036】また本実施例では噴出孔30と受水翼28
の端面の間に所定の間隙gを設けたので、異物混入等に
より万一、回転手段29が噴出孔30を塞ぐ状態で停止
した場合においても間隙gが通路となって噴出孔30か
ら所定量の洗浄水が吐出され、洗浄不能となるのを防止
できる。
の端面の間に所定の間隙gを設けたので、異物混入等に
より万一、回転手段29が噴出孔30を塞ぐ状態で停止
した場合においても間隙gが通路となって噴出孔30か
ら所定量の洗浄水が吐出され、洗浄不能となるのを防止
できる。
【0037】以上述べたように本実施例によれば以下の
効果が得られる。
効果が得られる。
【0038】(1)複数の受水翼28を有する回転手段
29の回転軸27と平行な位置に噴出孔30を設けたの
で回転手段29が回転することによるチョッパー作用に
よって噴出孔30から吐出される洗浄水は断続流となり
脈動感のある水流が得られる。
29の回転軸27と平行な位置に噴出孔30を設けたの
で回転手段29が回転することによるチョッパー作用に
よって噴出孔30から吐出される洗浄水は断続流となり
脈動感のある水流が得られる。
【0039】(2)単位時間当たりの水量が減少し、か
つ断続的にノズル室26の内圧が上昇するので噴出速度
が増大し、少ない水量で所定の洗浄感を得ることができ
る。これにより瞬間式の加熱手段14を採用することが
可能となる。この結果、連続使用しても湯切れが発生す
ることがなくなるとともに貯湯タンクが不要となるので
装置全体の小型化が図れ、さらに貯湯保温のための電気
エネルギーロスを防止して省エネが図れる。
つ断続的にノズル室26の内圧が上昇するので噴出速度
が増大し、少ない水量で所定の洗浄感を得ることができ
る。これにより瞬間式の加熱手段14を採用することが
可能となる。この結果、連続使用しても湯切れが発生す
ることがなくなるとともに貯湯タンクが不要となるので
装置全体の小型化が図れ、さらに貯湯保温のための電気
エネルギーロスを防止して省エネが図れる。
【0040】(3)複数の受水翼28が回転することに
よって噴出孔30の軸心を中心とした逆円錐状の噴出流
となり、集中感が緩和されて洗浄時の快適性が向上す
る。
よって噴出孔30の軸心を中心とした逆円錐状の噴出流
となり、集中感が緩和されて洗浄時の快適性が向上す
る。
【0041】(4)噴出孔30と受水翼28の端面間に
所定の間隙gを設けたので、万一、回転手段29が噴出
孔30を塞ぐ状態で停止した場合においても間隙gが通
路となって噴出孔30から所定量の洗浄水が吐出され、
洗浄不能を防止できる。
所定の間隙gを設けたので、万一、回転手段29が噴出
孔30を塞ぐ状態で停止した場合においても間隙gが通
路となって噴出孔30から所定量の洗浄水が吐出され、
洗浄不能を防止できる。
【0042】(5)噴出孔30近傍に空気吸引口31を
設けたので、エジェクタ作用によって洗浄水に空気が混
入され、流量感が増すとともにより少ない水量での洗浄
が可能となる。
設けたので、エジェクタ作用によって洗浄水に空気が混
入され、流量感が増すとともにより少ない水量での洗浄
が可能となる。
【0043】(6)ノズル駆動手段として水圧駆動式と
したので、洗浄ノズル16、17を進退させるための格
別の駆動部材が不要であり、構成の簡素化と低コスト化
が実現できる。
したので、洗浄ノズル16、17を進退させるための格
別の駆動部材が不要であり、構成の簡素化と低コスト化
が実現できる。
【0044】なお、本実施例ではノズル駆動手段として
水圧式を説明したが、モーターとこの回転運動を直線運
動に変換する変換手段(いずれも図示せず)からなるモ
ーター駆動式としてもよい。この方式によれば、洗浄ノ
ズルの進退動作のみでなく、洗浄ノズルを前後方向に小
刻みに移動させて前後方向に広範囲に洗浄する洗浄モー
ドなどを実現でき、多機能化が図れる。
水圧式を説明したが、モーターとこの回転運動を直線運
動に変換する変換手段(いずれも図示せず)からなるモ
ーター駆動式としてもよい。この方式によれば、洗浄ノ
ズルの進退動作のみでなく、洗浄ノズルを前後方向に小
刻みに移動させて前後方向に広範囲に洗浄する洗浄モー
ドなどを実現でき、多機能化が図れる。
【0045】(実施例2)図7は本発明の他の実施例を
示す給水手段13の構成図を示し、図1に示した実施例
と異なる点は、モーター33によって回動されるギヤ3
4と、ギヤ34に連接されシリンダ35内に設けられた
ピストン36を往復運動に変換するリンク37、逆止弁
38から断続加圧吐出可能なピストンポンプを構成する
ものである。その他の構成は図1に示した実施例と同様
の構成と作用効果であり、詳細な説明を省略する。
示す給水手段13の構成図を示し、図1に示した実施例
と異なる点は、モーター33によって回動されるギヤ3
4と、ギヤ34に連接されシリンダ35内に設けられた
ピストン36を往復運動に変換するリンク37、逆止弁
38から断続加圧吐出可能なピストンポンプを構成する
ものである。その他の構成は図1に示した実施例と同様
の構成と作用効果であり、詳細な説明を省略する。
【0046】以上のように構成された衛生洗浄装置につ
いて、以下その動作、作用を説明する。モーター33が
回転するとギヤ34、リンク37を介してピストン36
が往復動し、洗浄水は逆止弁38によって断続加圧吐出
される。すなわち図8に示したようにピストン36が前
進した時は加圧吐出(Pm)され、後退時はシリンダ3
5内に吸水が行われる。給水手段13を断続加圧吐出可
能とすることで、洗浄ノズル16、17に受水翼28を
有する回転手段29を用いて断続吐出することに加え
て、断続的に加圧された状態の洗浄水が洗浄ノズル1
6、17に供給されるのでさらに洗浄水の噴出速度が増
加し、より少ない水量で同等の洗浄感が得られることと
なる。
いて、以下その動作、作用を説明する。モーター33が
回転するとギヤ34、リンク37を介してピストン36
が往復動し、洗浄水は逆止弁38によって断続加圧吐出
される。すなわち図8に示したようにピストン36が前
進した時は加圧吐出(Pm)され、後退時はシリンダ3
5内に吸水が行われる。給水手段13を断続加圧吐出可
能とすることで、洗浄ノズル16、17に受水翼28を
有する回転手段29を用いて断続吐出することに加え
て、断続的に加圧された状態の洗浄水が洗浄ノズル1
6、17に供給されるのでさらに洗浄水の噴出速度が増
加し、より少ない水量で同等の洗浄感が得られることと
なる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1か
ら10に記載の発明によれば、複数の受水翼を有する回
転手段の回転軸と平行な位置に噴出孔を設けたので、回
転手段が回転することによる。
ら10に記載の発明によれば、複数の受水翼を有する回
転手段の回転軸と平行な位置に噴出孔を設けたので、回
転手段が回転することによる。
【0048】チョッパー作用によって噴出孔から吐出さ
れる洗浄水は断続流となり脈動感のある水流が得られ
る。また、噴出孔を1つの受水翼が遮る過程において、
受水翼の端面によって噴流が偏向されて噴出孔の軸心を
中心とした逆円錐状の噴出流となり、集中感が緩和され
て洗浄時の快適性が向上する。さらに単位時間当たりの
水量が減少し、かつ断続的にノズル内圧が上昇するので
噴出速度が増大し、少ない水量で所定の洗浄感を得るこ
とができる。これにより瞬間式の加熱手段を採用するこ
とが可能となり、連続使用しても湯切れが発生すること
がなくなるととも貯湯タンクが不要となるので装置全体
の小型化が図れ、さらに貯湯保温のための電気エネルギ
ーロスを防止して省エネが図れる。
れる洗浄水は断続流となり脈動感のある水流が得られ
る。また、噴出孔を1つの受水翼が遮る過程において、
受水翼の端面によって噴流が偏向されて噴出孔の軸心を
中心とした逆円錐状の噴出流となり、集中感が緩和され
て洗浄時の快適性が向上する。さらに単位時間当たりの
水量が減少し、かつ断続的にノズル内圧が上昇するので
噴出速度が増大し、少ない水量で所定の洗浄感を得るこ
とができる。これにより瞬間式の加熱手段を採用するこ
とが可能となり、連続使用しても湯切れが発生すること
がなくなるととも貯湯タンクが不要となるので装置全体
の小型化が図れ、さらに貯湯保温のための電気エネルギ
ーロスを防止して省エネが図れる。
【図1】本発明の一実施例を示す衛生洗浄装置の構成図
【図2】同洗浄ノズルの上断面図
【図3】同洗浄ノズル先端部の上断面図
【図4】同洗浄ノズル先端部の側断面図
【図5】同洗浄ノズルにおける時間とノズル内圧の関係
を示す特性図
を示す特性図
【図6】同噴出孔と受水壁の要部拡大断面図
【図7】本発明の他の実施例を示す給水手段の構成図
【図8】同時間とポンプ吐出圧の関係を示す特性図
【図9】従来の衛生洗浄装置の構成図
【符号の説明】
13 給水手段
14 加熱手段
16、17 洗浄ノズル
19 制御部
25 給水路
27 回転軸
28 受水翼
29 回転手段
30 噴出孔
31 空気吸引孔
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 竹下 志郎
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
(72)発明者 白井 滋
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
(72)発明者 稲置 真明
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
Fターム(参考) 2D038 JA06 JB04 JH12
Claims (10)
- 【請求項1】 複数の受水翼を有し、給水路からの水流
によって回転する回転手段と、前記回転手段の回転軸と
平行な位置に設けた噴出孔を有し、前記回転手段の回転
により前記受水壁によって前記噴出孔を断続的に略閉塞
状態とする構成とした洗浄ノズル。 - 【請求項2】 受水翼の数および/もしくは水量に比例
した周波数で噴出孔から断続吐出する請求項1記載の洗
浄ノズル。 - 【請求項3】 受水翼の数を3〜8枚とした請求項1ま
たは2に記載の衛生洗浄ノズル。 - 【請求項4】 噴出孔と受水翼端面の間に所定の間隙g
を設けた請求項1ないし3のいずれか1項に記載の洗浄
ノズル。 - 【請求項5】 噴出孔近傍に空気吸引口を設けた請求項
1ないし4のいずれか1項に記載の洗浄ノズル。 - 【請求項6】 洗浄水を供給する給水手段と、洗浄水を
加熱する加熱手段と、前記給水手段に連通する給水路を
有し、人体局部に向けて洗浄水を噴出する請求項1ない
し5のいずれか1項に記載の洗浄ノズルと、前記洗浄ノ
ズルを進退駆動するノズル駆動手段と、制御手段とから
構成した衛生洗浄装置。 - 【請求項7】 加熱手段は、使用時のみヒーターに通電
する瞬間式とした請求項6記載の衛生洗浄装置。 - 【請求項8】 給水手段は断続加圧吐水可能なポンプか
ら構成した請求項6または7に記載の衛生洗浄装置。 - 【請求項9】 ノズル駆動手段は水圧によって被洗浄部
位置に洗浄ノズルを進出させ、水圧解除時は弾性部材に
よって収納位置に後退する水圧駆動式とした請求項6な
いし8のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。 - 【請求項10】 ノズル駆動手段はモーターと、前記モ
ーターの回転運動を直線運動に変換する変換手段から構
成した請求項6ないし8のいずれか1項に記載の衛生洗
浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001293789A JP2003096882A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 洗浄ノズルおよび衛生洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001293789A JP2003096882A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 洗浄ノズルおよび衛生洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003096882A true JP2003096882A (ja) | 2003-04-03 |
Family
ID=19115505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001293789A Pending JP2003096882A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 洗浄ノズルおよび衛生洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003096882A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008050782A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Aisin Seiki Co Ltd | 局部洗浄装置 |
JP2010242486A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-28 | Woongjin Coway Co Ltd | 殺菌水噴射装置、及びそれを備えたビデ及び便座 |
JP2011144581A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Toto Ltd | 吐水装置 |
KR101077845B1 (ko) | 2009-10-12 | 2011-10-28 | 전길용 | 관장용 노즐 및 이를 이용한 비데 |
KR101222604B1 (ko) * | 2009-03-31 | 2013-01-16 | 코웨이 주식회사 | 살균수 분사 장치, 및 이를 구비한 비데 |
KR101449509B1 (ko) * | 2008-04-29 | 2014-10-13 | 코웨이 주식회사 | 비데용 노즐 |
CN104213623A (zh) * | 2014-06-21 | 2014-12-17 | 王永强 | 一种两组叶轮便器及其设计方案 |
WO2019217498A1 (en) | 2018-05-08 | 2019-11-14 | Cameron International Corporation | Fluid mixing systems and methods |
-
2001
- 2001-09-26 JP JP2001293789A patent/JP2003096882A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2010242486A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-28 | Woongjin Coway Co Ltd | 殺菌水噴射装置、及びそれを備えたビデ及び便座 |
KR101222604B1 (ko) * | 2009-03-31 | 2013-01-16 | 코웨이 주식회사 | 살균수 분사 장치, 및 이를 구비한 비데 |
KR101077845B1 (ko) | 2009-10-12 | 2011-10-28 | 전길용 | 관장용 노즐 및 이를 이용한 비데 |
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CN104213623A (zh) * | 2014-06-21 | 2014-12-17 | 王永强 | 一种两组叶轮便器及其设计方案 |
CN104213623B (zh) * | 2014-06-21 | 2017-02-08 | 浙江科助达机械科技有限公司 | 一种便器旋转叶轮容器 |
WO2019217498A1 (en) | 2018-05-08 | 2019-11-14 | Cameron International Corporation | Fluid mixing systems and methods |
US20190344226A1 (en) * | 2018-05-08 | 2019-11-14 | Cameron International Corporation | Fluid mixing systems and methods |
US10792627B2 (en) * | 2018-05-08 | 2020-10-06 | Sensia Llc | Fluid mixing systems and methods |
EP3790651A4 (en) * | 2018-05-08 | 2022-06-29 | Sensia Netherlands B.V. | Fluid mixing systems and methods |
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