[go: up one dir, main page]

JP2003083324A - 回転支持機構 - Google Patents

回転支持機構

Info

Publication number
JP2003083324A
JP2003083324A JP2001272275A JP2001272275A JP2003083324A JP 2003083324 A JP2003083324 A JP 2003083324A JP 2001272275 A JP2001272275 A JP 2001272275A JP 2001272275 A JP2001272275 A JP 2001272275A JP 2003083324 A JP2003083324 A JP 2003083324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
housing
fixing bolt
rolling
thermal expansion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001272275A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4622195B2 (ja
Inventor
Itsuo Watanabe
逸男 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2001272275A priority Critical patent/JP4622195B2/ja
Publication of JP2003083324A publication Critical patent/JP2003083324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4622195B2 publication Critical patent/JP4622195B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】温度の変化に対する予圧の変動を抑えて常に安
定して動作させることができる回転支持機構を提供す
る。 【解決手段】軸受11を介して互いに相対的に回転する
支軸15とハウジング16を有し、その回転側のハウジ
ング16が軽量で熱膨張係数の大きな材料(アルミニウ
ム)で形成され、軸受11に予圧を付与する軸受押え1
9がハウジング16に固定ボルト20を介して締結固定
され、ハウジング16には固定ボルト20の挿入部分に
所定の深さの座ぐり23が形成され、固定ボルト20の
座ぐり23の区間の部分がハウジング16と螺合しない
非接触状態に保持され、軸受押え19および固定ボルト
20が軸受11の構成材料と同じ材料で形成されている
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、工業用ロボットや
マニピュレータ等の回転機構部に用いられる回転支持機
構に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の回転支持機構はクロスローラ軸
受等の転がり軸受を用いて構成されている。 【0003】図5には、クロスローラ軸受を用いて構成
された従来の回転支持機構の構造を示してあり、クロス
ローラ軸受1は軌道輪としての内輪2および外輪3を備
え、これら内輪2と外輪3との間に複数の転動体として
の円筒ころ4が介装されている。そして外輪3は軸方向
に分割された一対の分割輪3a,3bとで構成されてい
る。 【0004】内輪2の内周には軸受結合部材としての支
軸5が嵌合され、外輪3の外周には軸受結合部材として
のハウジング6が嵌合され、これら二つの軸受結合部材
すなわち支軸5とハウジング6とがこのクロスローラ軸
受1を介して互いに相対的に回転するようになってい
る。図5の例では支軸5が固定され、ハウジング6が外
輪3と一体に回転するものとなっている。 【0005】支軸5の上端部には内輪用の軸受押え7が
設けられ、この軸受押え7は支軸5に螺挿された固定ボ
ルト8によりその支軸5に締結固定され、この軸受押え
7で内輪2が軸方向に押圧され、その圧力で内輪2が支
軸5に固定されている。 【0006】ハウジング6の下側には予圧付与機構とし
て外輪用の軸受押え9が設けられ、この軸受押え9はハ
ウジング6に螺挿された固定ボルト10によりそのハウ
ジング6に締結固定され、この軸受押え9で外輪3が軸
方向に押圧され、軸受1に対し予圧が付与されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このような回転支持機
構においては、その動作時に温度が上昇して各構成部材
が膨張する。軸受1や固定ボルト10の材料は一般に鉄
鋼材料であるが、ハウジング6が回転する部材である場
合、その軽量化のためにハウジング6の材料としてアル
ミニウム材料が用いられることが多い。 【0008】この場合、アルミニウム材料は鉄鋼材料に
比べその熱膨張係数が大きく、このため回転支持機構の
部分的な位置での熱膨張量に差が生じ、この熱膨張差で
軸受1にかかる予圧が変動してしまう。 【0009】すなわち、外輪用の軸受押え9とハウジン
グ6とが接触する部分での水平方向の中間点の位置を
A、固定ボルト10の中心軸の位置をB、軸受押え9と
軸受1の外輪3とが接触する部分での水平方向の中間点
の位置をCとし、これらA,B,Cの各位置での軸受1
の軸方向についての熱膨張量を考えると、ハウジング6
がアルミニウム材料で、軸受1および軸受押え9が鉄鋼
材料である場合、A点の位置での熱膨張量ΔとB点の
位置での熱膨張量Δとはほぼ同じで、C点の位置での
熱膨張量Δはそれより小さくなる(Δ≒Δ
Δ)。 【0010】この結果、軸受1にかかる予圧(C点の位
置に加わる力)が変動(この場合では減少)してしま
う。そして予圧が変動すると、軸受1の起動トルクが変
化し、動作が不安定となってしまう。 【0011】すなわち、予圧が変動すると、回転支持機
構の回転摩擦トルクが変化し、スムーズに回転させるこ
とができなくなり、特に回転支持機構が複数同軸上に配
された状態では、温度が変化すると互いの回転摩擦トル
クの変化で影響を及ぼし合う結果となり、さらに動作が
不安定となってしまう。 【0012】また、温度変化があまりない場合でも、軸
受としてクロスローラ軸受を用いている場合、回転支持
機構の回転トルクのばらつきが大きくなりやすいという
問題がある。これは、クロスローラ軸受は剛性が高くコ
ンパクトである点で回転支持機構で用いるのに好適であ
るが、回転トルクの絶対値が大きいため、各部材の寸法
の狂い等によって回転トルクの値に大きな影響を及ぼす
ためである。 【0013】本発明はこのような点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、常に安定して所望の
予圧を得ることができる回転支持機構を提供することに
ある。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明の回転支持機構に
おいては、軌道輪およびこの軌道輪に沿って配列する複
数の転動体を備える転がり軸受と、この転がり軸受を介
して互いに相対的に回転可能な二つの軸受結合部材と、
前記二つの軸受結合部材のうちの転がり軸受の構成材料
とは熱膨張係数の異なる材料で形成された一方の軸受結
合部材に取り付けられた前記転がり軸受に対する予圧付
与機構とを具備し、前記予圧付与機構は、前記転がり軸
受の軌道輪を軸方向に押圧する軸受押えを有し、この軸
受押えは前記一方の軸受結合部材に螺挿された固定ボル
トによりその軸受結合部材に締結され、前記一方の軸受
結合部材には前記固定ボルトの挿入部分に所定の深さの
切欠部が形成され、前記固定ボルトは前記切欠部の区間
では前記一方の軸受結合部材と螺合しない非接触状態に
保持され、前記固定ボルトが前記一方の軸受結合部材の
構成材料と異なる熱膨張係数の材料で形成されているこ
とを特徴としている。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1ないし図4を参照して説明する。 【0016】図1には第1の実施形態を示してあり、こ
の実施形態は転がり軸受としてクロスローラ軸受を用い
た回転支持機構の例である。クロスローラ軸受11は軌
道輪としての内輪12および外輪13を備え、これら内
輪12と外輪13との間に複数の転動体としての円筒こ
ろ14が介装されている。 【0017】外輪13はその軸方向に分離する一対の分
割輪13a,13bにより構成され、また円筒ころ14
は交互にほぼ90°ずつその軸方向の向きを変えるクロ
ス配置状態に配列され、図示しない環状の保持器で互い
に所定の間隔を保つように支持されている。 【0018】このクロスローラ軸受11は前記円筒ころ
14のクロス配置によりラジアル荷重およびスラスト荷
重の複合荷重に対して有効に対応することができる構造
となっている。 【0019】内輪12の内周には軸受結合部材としての
円筒状の支軸15が嵌合され、外輪13の外周には軸受
結合部材としての円環状のハウジング16が嵌合されて
いる。そしてこの実施形態においては、ハウジング16
が外輪13と一体に回転する部材で、このハウジング1
6がその軽量化のためにアルミニウム材料で形成されて
いる。 【0020】支軸15の上端部には内輪用の軸受押え1
7が設けられ、この軸受押え17は支軸15に螺挿され
た固定ボルト18によりその支軸15に締結固定され、
この軸受押え17で内輪12が軸方向に押圧され、その
圧力で内輪12が支軸15に固定されている。 【0021】ハウジング16の下側には予圧付与機構と
して外輪用の軸受押え19が設けられ、この軸受押え1
9はハウジング16に螺挿された固定ボルト20により
そのハウジング16に締結固定されている。 【0022】固定ボルト20は軸受11の軸方向に沿っ
てハウジング16に螺挿され、この固定ボルト20で締
結された前記軸受押え19で外輪13が軸方向に押圧さ
れ、予圧が付与されている。 【0023】ハウジング16には固定ボルト20を挿入
するための切欠部、例えば座ぐり23が形成され、この
座ぐり23の深さ方向の先方に固定ボルト20を螺合さ
せるためのねじ孔24が形成されている。座ぐり23の
内径は固定ボルト20の外径より大きく、固定ボルト2
0はこの座ぐり23を遊挿してねじ孔24に螺挿されて
いる。 【0024】すなわちこの固定ボルト20は、座ぐり2
3の区間ではハウジング16と螺合しない非接触状態に
保たれ、ねじ孔24に螺合する部分のみがハウジング1
6に接触する状態となっている。 【0025】軸受11の外輪13の下端面は、ハウジン
グ16の下端面より僅かにその下方側に突出している。
そして前記軸受押え19はハウジング16の下端面に接
触する第1の接触部19aと、外輪13の下端面に接触
する第2の接触部19bとを有し、これら第1の接触部
19aと第2の接触部19bとの間の位置に固定ボルト
20が挿入されている。 【0026】ハウジング16はその軽量化のためにアル
ミニウム材料で形成されているが、前記軸受11、軸受
押え19、固定ボルト20の材料はその強度上の点から
鉄鋼材料により形成されている。 【0027】したがって、温度が上昇したときの軸受1
1の軸方向についての伸びを考えるとき、ハウジング1
6に座ぐり23がなく、固定ボルト20のハウジング1
6に挿入された全長部分がハウジング16に対して螺合
している場合には、前述の通り、軸受押え19の第1の
接触部19aの水平方向の中間点のA点の位置での熱膨
張量Δと、固定ボルト20の中心軸上のB点の位置で
の熱膨張量Δと、第2の接触部19bの水平方向の中
間点のC点の位置での熱膨張量Δとの関係は、Δ
Δ>Δとなる。 【0028】これに対し、本実施形態においては、ハウ
ジング16に対する固定ボルト20の挿入部分に座ぐり
23が形成されており、このためこの座ぐり23の深さ
の部分での固定ボルト20の熱膨張量は座ぐり23がな
い場合と比べて小さくなるので、B点の位置での熱膨張
量Δが前記の場合より小さくなり、Δ>Δ>Δ
の関係となる。 【0029】そしてこの関係により、軸受押え19に加
わるB−C間での曲げ応力の減少が小さくなり、したが
って軸受11に対する予圧の変動(減少)を小さく抑え
ることができる。 【0030】さらに説明すると、 A−B間の距離L B−C間の距離L 座ぐり23の深さをH ハウジング16の下端面と軸受11の上端面との間の距
離H 第1の接触部19aの第2の接触部19bに対する突出
の高さH ハウジング16(アルミニウム材料)の熱膨張係数ρ 軸受11(鉄鋼材料)の熱膨張係数ρ 軸受押え19(鉄鋼材料)の熱膨張係数ρ 固定ボルト20(鉄鋼材料)の熱膨張係数ρ 温度変化量t としたときに、 A点の位置での熱膨張量Δは、 Δ=H・ρ・t+H・ρ・t B点の位置での熱膨張量Δは、 Δ=(H−H)・ρ・t+(H+H)・ρ
・t C点の位置での熱膨張量Δは、 Δ=(H+H)・ρ・t となる。 【0031】ここで、軸受11の外輪13を押圧する力
(予圧)を一定にするためには、軸受押え19の固定ボ
ルト20を隔てた両側の熱膨張量がバランスの取れた状
態に保たれればよいから、 L:L=(Δ−Δ):(Δ−Δ) となる。 【0032】したがって、このL:L=(Δ−Δ
):(Δ−Δ)の条件を満たすように、座ぐり2
3の深さHを定めれば、温度の変化に対する軸受11
の予圧の変動をほぼなくすことができるので、より好ま
しい。 【0033】すなわち、L、L、H、H
ρ、ρ、ρ、ρが既知の値で、Hのみが未知
の値であるとすると、 H={L・H・ρ−L・(H+H)・ρ
−L・H・ρ +(L+L)・H・ρ
/{(L+L)・(ρ−ρ)} となり、Hがこれを満足すれば、軸受押え19が外輪
13を押圧する力(予圧)は温度が変化しても変わらな
いことになる。 【0034】例えば、 ρ=ρ ρ=ρ=ρ=ρ H=0 H=H L=L=L である場合においては、 H=(L・H・ρ−L・H・ρ)/{(2・L)・(ρ−ρ)} =L・H・(ρ−ρ)/{(2・L)・(ρ−ρ)} =H/2 となる。 【0035】一方、本実施形態においては、転がり軸受
としてクロスローラ軸受11を用いている。このクロス
ローラ軸受11は、ラジアル方向(径方向)およびスラ
スト方向(軸方向)の荷重を共に支持でき、しかも転動
体として円筒ころ14を使用しているから剛性が高く、
さらにコンパクトであるという利点がある。 【0036】しかし、製造工程上、外輪13の分割輪1
3a,13bの外周面の軸心と、その各分割輪13a,
13bの内側の軌道面13a′,13b′の軸心とを同
時に完全に一致させることは困難である。 【0037】このため二つの分割輪13a,13bの外
周面を共にハウジング16の内周面に密着させると、両
分割輪13a,13bの軌道面13a′,13b′が互
いにずれて一致しなくなりやすく、これが起動トルクの
ばらつきの原因となる。 【0038】そこで、本実施形態においては、一対の分
割輪13a,13bの一方の分割輪13aの外周面のみ
をハウジング16の内周面に密着させて拘束し、他方の
分割輪13bは外周面をハウジング16の内周面に密着
させずにその間に僅かな隙間Sを設けて非拘束状態に保
持し、これにより一方の分割輪13aの軌道面13a′
の軸心と他方の分割輪13bの軌道面13b′の軸心と
が一致するようにしてある。 【0039】一方の分割輪13aの外周面をハウジング
16の外周面に密着させるのは、ハウジング16の回転
中心を軸受11の回転中心に一致させるための基準面と
するためであるが、そのために要求される精度は、両分
割輪13a,13bの軌道面13a′,13b′同士の
軸心合わせに要求される精度より緩やかである。 【0040】本発明は前記実施形態に限らず、図2に第
2の実施形態として示すように、ハウジング16の固定
ボルト挿入部に座ぐり23を形成すると共に、さらに転
がり軸受11の内輪12に嵌合した支軸15において
も、固定ボルト挿入部に座ぐり23を形成し、この座ぐ
り23を通してねじ孔24に螺挿された固定ボルト18
で内輪用の軸受押え17を支軸15に締結固定し、この
軸受押え17で軸受11の内輪12を押圧して固定する
ような構成とすることも可能である。このような構造に
よれば、温度が変化したときの内輪12を押圧する力の
変動も抑えることができる。 【0041】また、図3に第3の実施形態として示すよ
うに、転がり軸受として玉軸受、例えば組合せ玉軸受1
1aを用いるような場合であってもよい。この玉軸受1
1aは軌道輪としての内輪12および外輪13と、転動
体としての複数の玉14aとで構成されている。 【0042】そして外輪13の外周に嵌合したハウジン
グ16に固定ボルト20を介して軸受押え19が締結固
定され、この軸受押え19により玉軸受11aの外輪1
3が軸方向に押圧され、予圧が付与されている。 【0043】前記各実施形態においては、ハウジング1
6に切欠部として座ぐり23を形成し、この座ぐり23
で固定ボルト20の所定の区間をハウジング16と螺合
しない非接触状態に保持するようにしたが、その座ぐり
23に代えて図4に第4の実施形態として示すように、
ハウジング16に切欠部として段差状に凹む凹部23a
を形成し、この凹部23aにより固定ボルト20の所定
の区間をハウジング16と螺合しない非接触状態に保持
するようにしてもよい。 【0044】図5に示す構成の従来品と、図1〜図4に
示す構成の本発明品とをそれぞれ複数ずつ製作し、常温
(25℃)と高温(60℃)の状態のもとでの回転起動
トルクを測定したところ、従来品では各温度状態のもと
での1台ごとの起動トルクのばらつきが大きく、また常
温と高温との間での起動トルクの変化が小さいものもあ
ったが大きいものもあり、所望のトルク値を得ることが
困難であった。 【0045】本発明品においては、各温度状態のもとで
の1台ごとの起動トルクのばらつきが小さく、所望のト
ルク値を得ることができ、また常温と高温との間での起
動トルクの変化を抑制することができた。 【0046】なお、前記各実施形態においては、転がり
軸受の外輪13がその外周に嵌合した軸受結合部材(ハ
ウジング16)と一体に回転する場合の例であるが、外
輪13の外周に嵌合した一方の軸受結合部材(ハウジン
グ16)を固定し、内輪12に嵌合した他方の軸受結合
部材(支軸15)を回転させる場合であってもよい。 【0047】この場合には、その回転する部材である支
軸15を軽量化のために例えばアルミニウム材料とし、
固定の部材であるハウジング16を軸受11と同じ鉄鋼
材料とする。そしてアルミニウム材料からなる支軸15
の熱膨張を考慮してその支軸15に座ぐりや段差状の凹
部等からなる切欠部を形成する。 【0048】また、転がり軸受としてクロスローラ軸受
11を用いる場合、図1、図2、図3においてはその外
輪13を分割構造としているが、内輪12を分割構造と
し、その分割構造の内輪12を予圧付与機構で押圧する
ように構成することも可能である。 【0049】この場合、内輪12の分割輪のいずれか一
方の内周面のみを支軸の外周面に密着させて拘束し、他
方は非拘束状態にすると、起動トルクのばらつきを抑え
ることができる。そしてより好ましいのは外輪を分割構
造とする場合と同様とする場合である。 【0050】さらに、転がり軸受の軌道輪としての内輪
12および外輪13は単体の部品として構成する場合に
限らず、例えば内輪12とこれに結合する部材(支軸)
とが同じ材料のときにはその部材(支軸)の一部で内輪
12を構成したり、あるいは外輪13とこれに結合する
部材(ハウジング16)とが同じ材料のときにはその部
材(ハウジング16)の一部で外輪13を構成するよう
にしてもよい。 【0051】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、転
がり軸受を介して互いに相対的に回転可能な二つの軸受
結合部材のうちの転がり軸受の構成材料と異なる熱膨張
係数の材料で形成された一方の軸受結合部材に座ぐりや
凹部等の切欠部を形成し、この切欠部を通して固定ボル
トを前記一方の軸受結合部材に螺挿し、この固定ボルト
で予圧付与用の軸受押えを前記軸受結合部材に締結して
固定するようにしたから、温度の変化に対する軸受の予
圧の変動を抑えて常に安定して動作させることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態を示す断面図。 【図2】本発明の第2の実施形態を示す断面図。 【図3】本発明の第3の実施形態を示す断面図。 【図4】本発明の第4の実施形態を示す断面図。 【図5】従来技術を示す断面図。 【符号の説明】 11…クロスローラ軸受(転がり軸受) 11a…玉軸受(転がり軸受) 12…内輪(軌道輪) 13…外輪(軌道輪) 14…円筒ころ(転動体) 14a…玉(転動体) 15…支軸(軸受結合部材) 16…ハウジング(軸受結合部材) 19…軸受押え 20…固定ボルト 23…座ぐり(切欠部) 23a…凹部(切欠部) 24…ねじ孔

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】軌道輪およびこの軌道輪に沿って配列する
    複数の転動体を備える転がり軸受と、この転がり軸受を
    介して互いに相対的に回転可能な二つの軸受結合部材
    と、前記二つの軸受結合部材のうちの転がり軸受の構成
    材料とは熱膨張係数の異なる材料で形成された一方の軸
    受結合部材に取り付けられた前記転がり軸受に対する予
    圧付与機構とを具備し、 前記予圧付与機構は、前記転がり軸受の軌道輪を軸方向
    に押圧する軸受押えを有し、この軸受押えは前記一方の
    軸受結合部材に螺挿された固定ボルトによりその軸受結
    合部材に締結され、前記一方の軸受結合部材には前記固
    定ボルトの挿入部分に所定の深さの切欠部が形成され、
    前記固定ボルトは前記切欠部の区間では前記一方の軸受
    結合部材と螺合しない非接触状態に保持され、前記固定
    ボルトが前記一方の軸受結合部材の構成材料と異なる熱
    膨張係数の材料で形成されていることを特徴とする回転
    支持機構。
JP2001272275A 2001-09-07 2001-09-07 回転支持機構 Expired - Fee Related JP4622195B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001272275A JP4622195B2 (ja) 2001-09-07 2001-09-07 回転支持機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001272275A JP4622195B2 (ja) 2001-09-07 2001-09-07 回転支持機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003083324A true JP2003083324A (ja) 2003-03-19
JP4622195B2 JP4622195B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=19097671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001272275A Expired - Fee Related JP4622195B2 (ja) 2001-09-07 2001-09-07 回転支持機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4622195B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009063515A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Nsk Ltd 軸受測定装置
JP2009063128A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Nsk Ltd モータ装置
JP2009063516A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Nsk Ltd 軸受測定方法および装置
JP4498466B1 (ja) * 2009-07-08 2010-07-07 三菱電機株式会社 車両用電動機
JP2016053414A (ja) * 2014-05-27 2016-04-14 日本精工株式会社 軸受装置及び軸受装置用固定プレート
JP2016056945A (ja) * 2014-09-04 2016-04-21 日本精工株式会社 軸受装置、軸受装置用固定プレート、及び軸受装置の製造方法
EP3748192B1 (en) * 2018-01-31 2025-05-07 Sankyo Seisakusho Co. Cam device

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0729325U (ja) * 1993-11-08 1995-06-02 日本トムソン株式会社 転がり案内ユニット
JPH07243441A (ja) * 1994-03-08 1995-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd ころがり軸受の支持装置及びその製造方法並びに回転装置
JPH08312760A (ja) * 1995-05-23 1996-11-26 Nissan Diesel Motor Co Ltd 変速機ケースのベアリング支持装置
JPH09303385A (ja) * 1996-05-16 1997-11-25 Nippon Seiko Kk クロスローラ軸受の予圧調整構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0729325U (ja) * 1993-11-08 1995-06-02 日本トムソン株式会社 転がり案内ユニット
JPH07243441A (ja) * 1994-03-08 1995-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd ころがり軸受の支持装置及びその製造方法並びに回転装置
JPH08312760A (ja) * 1995-05-23 1996-11-26 Nissan Diesel Motor Co Ltd 変速機ケースのベアリング支持装置
JPH09303385A (ja) * 1996-05-16 1997-11-25 Nippon Seiko Kk クロスローラ軸受の予圧調整構造

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009063515A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Nsk Ltd 軸受測定装置
JP2009063128A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Nsk Ltd モータ装置
JP2009063516A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Nsk Ltd 軸受測定方法および装置
JP4498466B1 (ja) * 2009-07-08 2010-07-07 三菱電機株式会社 車両用電動機
WO2011004466A1 (ja) * 2009-07-08 2011-01-13 三菱電機株式会社 車両用電動機
JP2016053414A (ja) * 2014-05-27 2016-04-14 日本精工株式会社 軸受装置及び軸受装置用固定プレート
JP2016056945A (ja) * 2014-09-04 2016-04-21 日本精工株式会社 軸受装置、軸受装置用固定プレート、及び軸受装置の製造方法
EP3748192B1 (en) * 2018-01-31 2025-05-07 Sankyo Seisakusho Co. Cam device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4622195B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010518324A (ja) 軸受構造
JP2001208082A (ja) ピボット軸受
JP2007333210A (ja) 軸受及びその適用方法
JP2003514680A (ja) モータビークルのホイール用のハブ軸受けユニットを機械加工する方法
JP2003083324A (ja) 回転支持機構
WO2003098062A1 (fr) Roulement a alignement automatique
CN101501353A (zh) 双列圆锥滚子轴承单元
JPH0126403B2 (ja)
JP4174268B2 (ja) 旋回軸受け
JPH06300042A (ja) 静圧気体軸受
JPH11108055A (ja) 転がり軸受装置
JP2019206978A (ja) ハブユニット軸受及びその組立方法
JP4525476B2 (ja) 複列円すいころ軸受ユニットの予圧付与方法
JPH102326A (ja) 複合軸受け
JP2006234098A (ja) 軸受装置
JP3042121B2 (ja) 精密軸受スピンドル装置及びその組立方法
JP2003028154A (ja) 複列転がり軸受装置
JPS5912419Y2 (ja) ラジアルころがり軸受の構造
JP2001107956A (ja) 軸受装置
JP2003063204A (ja) 車輪支持装置およびその製造方法
JPH06649Y2 (ja) 分割形円筒ころ軸受組立体
JPH11148513A (ja) 複列転がり軸受装置
JP2970029B2 (ja) 環状体の取付装置
JPH0520897Y2 (ja)
JPH0810013B2 (ja) セラミックス製軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100816

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees