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JP2003077418A - 高圧放電ランプおよび照明装置 - Google Patents

高圧放電ランプおよび照明装置

Info

Publication number
JP2003077418A
JP2003077418A JP2001264300A JP2001264300A JP2003077418A JP 2003077418 A JP2003077418 A JP 2003077418A JP 2001264300 A JP2001264300 A JP 2001264300A JP 2001264300 A JP2001264300 A JP 2001264300A JP 2003077418 A JP2003077418 A JP 2003077418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
small
tube
discharge lamp
arc tube
outer tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001264300A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Ashida
誠司 芦田
Sadao Sakaguchi
貞雄 坂口
Hisashi Honda
久司 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2001264300A priority Critical patent/JP2003077418A/ja
Publication of JP2003077418A publication Critical patent/JP2003077418A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ブリッジ部材の配置を変えることにより全長
の短縮がはかれ小形化した高圧放電ランプおよびこの放
電ランプを装着した照明装置を提供する。 【解決手段】 放電空間を形成する膨出部11の両端に
連通して設けられた一対の小径筒状部12a,12bを
有する透光性セラミックス放電容器1と、小径筒状部1
2a,12b内に気密封止された導入導体23a,23
bおよびこの導入導体に接続された一対の電極2A,2
Bと、放電媒体3とからなる発光管4と、気密閉塞され
た外管と、上記発光管1Aの導入導体に電気的に接続す
るとともに発光管1Aを保持した一対の給電部材5A,
5Bと、上記外管内の他端部側において発光管の小径筒
状部側および給電部材を電気的に絶縁して係止したブリ
ッジ部材6Aと;を備えている高圧放電ランプL1およ
びこの放電ランプを装着した照明装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透光性セラミック
ス放電容器を備えた高圧放電ランプおよびこの放電ラン
プを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧放電ランプは、高効率、長寿命の特
性を有することから種々のランプの開発がすすめられ、
その中で、近年、光ファイバー用光源やハロゲン電球代
替用光源として、ランプ電力が10〜30W程度の小形
のメタルハライドランプがある。
【0003】この放電ランプは、ランプ部と小形の点灯
回路手段とを一体的に結合して口金が設けられた小形の
高圧放電ランプ装置すなわち電球形高圧放電ランプが本
発明者らによって開発された。
【0004】この電球形高圧放電ランプは、ランプ効率
がハロゲン電球に比較して約3〜4倍であるとともに、
電球形蛍光ランプに比べて著しく小さいので、点光源と
して用いることができ、ランプとともに新しい照明シス
テムとしても発展が期待されている。
【0005】この電球形高圧放電ランプは、発光管が膨
出部の両端に連通して設けられた膨出部より内径が小さ
い一対の小径筒状部を有する透光性セラミックス放電容
器の各小径筒状部内に気密封止された導入導体およびこ
の導入導体に接続され小径筒状部の内面との間に間隙を
隔てて延在しているとともに膨出部内に先端を突出した
一対の電極と、この放電容器内に水銀、ハロゲン化物、
希ガスなどの放電媒体とを封入して形成されている。
【0006】そして、この発光管を石英ガラス製の外管
内に管軸に沿い配設し、導入導体を外管の一端部に封止
した一対の給電部材に接続するとともに外管の封止部側
の小径筒状部および導入線を硬質ガラスなどの絶縁物か
らなるブリッジ部材で係止して、発光管を外管内に保持
するようにしている。
【0007】このブリッジ部材の役割は、発光管を接続
した一対の給電部材などからなるマウント部材を外管の
開口部から入れて外管を外から加熱縮径させて封止閉塞
する作業を行う際、マウント部材を正し位置に保持して
発光管が外管軸の中心上からずれないように確保した
り、ランプ完成後に衝撃や振動を受けた場合にも発光管
の位置が変わらないよう保持するためである。
【0008】このブリッジ部材は、たとえばアルミナな
どのセラミックス製の長立方体形状をなし中央に形成し
た透孔に小径筒状部の導入導体を、両側に形成した透孔
に導入線などで構成する上記一対の給電部材を挿通して
接着剤などの手段で係止したり、あるいは平行させた小
径筒状部と両側にある一対の給電部材を挟むように対向
する方向から溶融軟化した硬質ガラスからなる無垢棒を
押し付け、両無垢棒の側面相互を溶着させることによっ
て一対の給電部材と発光管の導入導体とを一体化してい
る。
【0009】このように給電部材とブリッジ部材を介し
固定された発光管は、保持が強固となって衝撃や振動を
受けた場合でも対処できるとともに外管との封止作業が
容易である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そして、この放電ラン
プは従来のものに比べて小形化されたが、たとえば上述
したようにハロゲン電球代替用光源とする場合には、ハ
ロゲン電球に比べて全長が長く、また、この電球用の点
灯器具に装着した場合に光中心がずれて配光分布特性が
悪化するなどの不具合があった。
【0011】そこで、本発明者等は、この問題を回避す
るべく種々究明した結果、ランプ全長の短縮化に成功し
た。すなわち、給電部材と発光管とを一体化しているブ
リッジ部材が外管の封止部側の近くにあると、発光管を
接続した一対の給電部材などからなるマウント部材を外
管の開口部から入れ、酸水素バーナを用い外管を加熱縮
径させ成形金形により押圧して封止部を形成している
が、このときバーナの熱によって硬質ガラスやセラミッ
クなどからなるブリッジ部材にクラックなどの損傷を生
じることがある。
【0012】このブリッジ部材の熱的な損傷を防ぐ手段
としては、導入導体部分を長くしてブリッジ部材を封止
部から遠く離せばよいが、ランプの全長が長くなって上
述したような点灯器具との不適合などの問題を生じる。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、ブリッジ部材の配置を変えることにより全長の短縮
がはかれ小形化した高圧放電ランプおよびこの放電ラン
プを装着した照明装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の高圧放
電ランプは、放電空間を形成する膨出部の両端に連通し
て設けられた膨出部より内径が小さい一対の小径筒状部
を有する透光性セラミックス放電容器と、この放電容器
の各小径筒状部内に気密封止された導入導体およびこの
導入導体に接続され小径筒状部内に延在しているととも
に膨出部内に先端を臨ませた一対の電極と、この放電容
器内に封入された放電媒体とからなる発光管と、内部に
この発光管を管軸に沿って配設するとともに気密閉塞さ
れた外管と、この外管の一端部に封止され、上記発光管
の導入導体に電気的に接続するとともに発光管を保持し
た一対の給電部材と、上記外管内にある発光管の少なく
とも一方の小径筒状部が位置する部位において、この小
径筒状部と給電部材または相互の給電部材間を係止した
ブリッジ部材とを具備していることを特徴とする。
【0015】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0016】発光管の放電容器の形状は、放電空間を形
成する膨出部の両端にこの膨出部より内径が小さい連通
した一対の小径筒状部を有する。
【0017】発光管の放電容器を形成する透光性セラミ
ックス材料としては、サファイヤ、アルミニウム酸化物
(アルミナ)、イットリウム−アルミニウム−ガーネッ
トの酸化物(YAG)、イットリウム酸化物(YOX)
やアルミニウム窒化物(AlN)のような光透過性およ
び耐熱性を備えた材料を用いることができる。
【0018】また、透光性とは放電によって発生した光
を透過して外部に放出できる程度の光透過性を有し、透
明に限らず、光拡散性であってもよい。また、膨出部は
透光性を要するが、小径筒状部など放電による放射を主
としていない部分は、遮光性であってもよい。
【0019】さらに、本発明において、放電容器の内容
積は制限されるものではないが、小形の高圧放電ランプ
を得るためには、放電容器を0.06cc以下、好まし
くは0.04cc以下がよい。さらにまた、放電容器の
全長は35mm以下、好ましくは10〜30mmがよ
い。
【0020】一対の電極は、放電容器の両端の小径筒状
部内に挿通し封装されていて、先端が膨出部内に位置し
ているか、あるいは先端が小径筒状部内に位置している
が膨出部に臨む位置にあってもよく、材料としてはタン
グステンまたはドープドタングステンを用いている。ま
た、電極の先端部は、表面積を大きくして放熱を良好に
するために、必要に応じてタングステンのコイルを巻装
することができる。
【0021】また、電極の基端部は、放電容器に対して
電極を所定の位置に固定するとともに、外部から電流を
導入するために機能し、その基端部は導入導体の先端に
溶接などによって固着することで電気的および機械的に
支持されている。
【0022】放電媒体は、少なくとも始動ガスおよび緩
衝ガスとして希ガスを含み、点灯中約1気圧以上の圧力
を呈するように放電容器内に封入される。また、放電媒
体は、水銀などの発光物質またはその化合物たとえば金
属ハロゲン化物やアマルガムなどを含む。
【0023】この金属ハロゲン化物は、発光効率、平均
演色評価数や発光色などの発光特性あるいはランプ電力
や放電容器の内容積などに応じて、たとえば発光金属と
して既知のナトリウムNa、リチウムLi、スカンジウ
ムScおよび希土類金属からなるグループの中から選択
された一種または複数種を、また、ハロゲンとしては、
よう素、臭素、塩素またはフッ素のいずれか一種または
複数種を用いることができる。
【0024】また、希ガスとしては、ネオンやアルゴン
などが封入されるが、必要に応じてその他の希ガスを封
入することができる。
【0025】また、導入導体は、電極に接続してこれを
支持し電極に放電電流を供給するとともにセラミックス
放電容器に気密に封止される機能を有し、かつ、放電容
器の端部から外部に直接または他の接続導体を介して導
出され、発光管を支持するのに利用される。
【0026】この導入導体は、ニオブ、タンタル、チタ
ン、ジルコニウム、ハフニウムやバナジウムなどの封着
性金属を用い、棒状体、パイプ状体やコイル状体などに
形成する。そして、その選択はセラミックス放電容器の
材料の熱膨張係数などに応じ適宜選べばよい。なお、上
記ニオブなどの酸化性金属を用いる場合は、大気に触れ
ないようにたとえばシールなどによって被覆する必要が
ある。
【0027】外管は石英ガラスやほうけい酸ガラスなど
の硬質ガラスからなる透光性および耐熱性を有する材料
で形成された一端側を閉塞した直管形をなし、他端側の
開口部から上記発光管を保持したマウントを入れ、この
開口部をバーナで加熱して溶融閉塞した封止部が他端側
に形成されている。なお、外管内を排気し、希ガスを封
入するのに用いる排気管は、外管の閉塞された一端側に
あってもこの封止された他端側にあってもよい。
【0028】給電部材は、1本の単独材料で形成できれ
ばよいが、封止部内に封止られる部分はガラスとの気密
性やなじみがよい材料を要することから、外管内の給電
線部分、封止部の封止部材部分、外管外に導出した外部
リード部分など複数の材料を接続して構成するのが妥当
で、材料、寸度などの形態は発光管の品種、電力、重
量、外管材料などに合わせ適宜選べばよい。
【0029】また、上記給電部材の外管内給電線部分
は、モリブデンやタングステンなどの金属材料からな
り、発光管両端の導入導体に電気的に接続して給電を行
うとともに発光管を管軸に沿って配設保持する支持部材
を兼ねている。
【0030】外管内において発光管および給電部材を係
止するブリッジ部材は、電気絶縁性および耐熱性の高い
石英ガラスなどの硬質ガラスやアルミナなどのセラミッ
クスから形成されるのが好ましく、発光管の少なくとも
一方の小径筒状部側に設けられていればよい。
【0031】ブリッジ部材は、成形型により造った長立
方体などの棒状体に発光管の小径筒状部または導入導体
および給電部材が介在や近接できる透孔や切欠溝などに
より囲まれたり、ブリッジ部材に植設された部材に引掛
けられたりして係止支承できるものであればよい。
【0032】また、ガラス材料の場合は、小径筒状部ま
たは導入導体および給電部材を挟むよう対向した2個の
ガラス棒状体を溶着して固定係止させたり、ガラス棒状
体に直接に部材を埋没固定したり、ガラス棒状体に金属
線を植設して各部材を絶縁して係止するなど、ガラスを
直接に加熱軟化して係止するようにすることもできる。
【0033】また、このブリッジ部材による係止は、発
光管の小径筒状部または導入導体と2本の給電部材の3
者の係止に限らず、小径筒状部または導入導体と1本の
給電部材あるいは小径筒状部または導入導体を除く2本
の給電部材相互の2本の部材の係止であっもよい。
【0034】また、ブリッジ部材と小径筒状部、導入導
体や給電部材との固定は、セラミックスコンパウンドや
耐熱接着剤を用いたり導入導体や給電部材に偏平部を形
成したり、小金属線を交差して溶接などのことにより行
うことができる。
【0035】さらに、外管内の給電線などに、外管内を
清浄にするZr−Al合金などのゲッタを設けておくこ
とは構わない。
【0036】請求項1の発明の高圧放電ランプは、ブリ
ッジ部材を封止部近傍の導電導体から小径筒状部または
頂部側の小径筒状部に移動したことにより、外管の封止
時にブリッジ部材が受ける熱的影響は低減され破損を防
ぐことができる。また、封止部側の空間の無駄をなくし
ランプの全長短縮がはかれて小形化でき、ハロゲン電球
の代替用光源として、既存の電球用の照明装置において
使用できる。また、ブリッジ部材は、封止部側と頂部側
の小径筒状部の両方または一方側に設けることにより目
的を達成できる。
【0037】すなわち、全長が長いと装置への取付けは
できても、反射鏡などとの組合わせにおいて焦点がずれ
所定の発光特性、特に配光分布特性の低下を来していた
が、本発明品では電球に比べて高効率で寿命も長い電球
形高圧放電ランプが得られる。 また、ブリッジ部材を
有するランプは衝撃や振動などからマウントの変形を防
止して補強がはかれ、また、封止作業時に取扱いが容易
となる。本発明のように、ブリッジ部材を小径筒状部に
移動してもこれらの作用は変わらなく得られる。
【0038】請求項2の発明の高圧放電ランプは、放電
空間を形成する膨出部の両端に連通して設けられた膨出
部より内径が小さい一対の小径筒状部を有する透光性セ
ラミックス放電容器と、この放電容器の各小径筒状部内
に気密封止された導入導体およびこの導入導体に接続さ
れ小径筒状部内に延在しているとともに膨出部内に先端
を臨ませた一対の電極と、この放電容器内に封入された
放電媒体とからなる発光管と、内部にこの発光管を管軸
に沿って配設するとともに気密閉塞された外管と、この
外管の一端部に封止され、上記発光管の導入導体に電気
的に接続するとともに発光管を保持した一対の給電部材
と、上記外管内の他端部側において発光管の小径筒状部
から延在する導入導体と給電部材または相互の給電部材
間を係止したブリッジ部材とを具備していることを特徴
とする。
【0039】本発明はブリッジ部材が外管頂部側の封止
部と離れた導入導体部分に係止されることにより、上記
請求項1に記載と同様な作用を奏する。
【0040】請求項3の発明の高圧放電ランプは、ブリ
ッジ部材が、発光管の小径筒状部に係止されていること
を特徴とする。
【0041】本発明はブリッジ部材が発光管の小径筒状
部部分に係止されることにより、上記請求項1に記載と
同様な作用を奏する。
【0042】請求項4の発明の高圧放電ランプは、ブリ
ッジ部材が、発光管の小径筒状部から導出した導入導体
に係止されていることを特徴とする。
【0043】本発明はブリッジ部材が発光管の導入導体
部分に係止されることにより、上記請求項1に記載と同
様な作用を奏する。
【0044】請求項5の発明の高圧放電ランプは、ブリ
ッジ部材が、小径筒状部、導入導体または導電部材を囲
繞または当接して係止することを特徴とする。
【0045】ブリッジ部材への小径筒状部、導入導体や
導電部材の係止は、ブリッジ部材に形成された透孔や切
欠溝などにより囲んだり引掛けたりあるいは、ガラス部
材中に直接埋設したり、絶縁物を介し接続した金属線を
溶接なとで接続することにより支承して、マウント部材
の変形を防止して補強をはかることができる。
【0046】請求項6の発明の照明装置は、照明装置本
体と、この照明装置本体に設けられた請求項1ないし3
のいずれか一に記載の高圧放電ランプと、インバータを
主体として構成されて高圧放電ランプを高周波点灯する
点灯回路手段とを具備していることを特徴とする。
【0047】本発明において、照明装置は、高圧放電ラ
ンプの発光を何らかの目的で用いるあらゆる装置を含む
広い概念である。たとえば、電球形高圧放電ランプ、照
明器具、移動体用前照灯、光ファイバー用光源装置、画
像投射装置、光化学装置、指紋判別装置などに適用する
ことができる。
【0048】「照明装置本体」とは、上記照明装置から
高圧放電ランプを除いた残余の部分をいう。また、「電
球形高圧放電ランプ」とは、高圧放電ランプと、その点
灯回路手段とを一体化し、さらに受電用の口金を付設し
てなり、口金に適応するランプソケットに装着すること
により、白熱電球を点灯するような感覚で使用すること
ができるように構成した照明装置を意味する。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の高圧放電ランプ
の第1の実施形態を示す一部断面正面図である。図2
は、同じく要部の拡大断面正面図、図3(a)〜(i)
は本発明が適用できるブリッジ部材の各種実施の形態を
示す説明図である。
【0050】図において、高圧放電ランプL1は、発光
管1A、この発光管1Aを支持した一対の給電部材5
A,5B、上記発光管1Aおよび一対の給電部材5A,
5Bを係止したブリッジ部材6A、金属製コイル7a,
7b、これら部品を内部に収容した外管4および外部リ
ード53a,53bを主体として構成されている。
【0051】発光管1Aは、ほぼ球状をなしている膨出
部11の両端に連続的な曲面によって繋った小径筒状部
12a,12bが連設された透光性セラミックスからな
る放電容器1を有し、この放電容器1の小径筒状部12
a,12bの先端内を貫通して、電極2A,2Bに接続
したニオブからなる線状の導入導体23a,23bがシ
ール剤13,13により気密に封止られた上下対称構造
をしている。
【0052】また、上記各電極2A,2Bは、小径筒状
部12a,12b内に位置して一端側を上記導入導体2
3a,23bに突合せ溶接により接続し他端側を膨出部
11に臨ませたタングステン線からなる電極軸21およ
びこの電極軸21の先端にタングステン細線を巻装した
コイル状部22から構成されている。
【0053】なお、このとき小径筒状部12a,12b
内を貫通する電極軸21と小径筒状部12a,12b内
壁面との隙間は0.1mm以下となっていて、隙間が大
きい場合は、電極軸21にモリブデンなどの細線からな
るコイル25を巻装して隙間を小さくしてもよく、この
コイル25の外側面が小径筒状部12a,12bの内面
と接触していてもよい。また、上記電極軸21の先端の
コイル状部22は必須のものではない。
【0054】また、上記導入導体23a,23bの封止
は、放電容器1を縦位置にセットしてたとえば小径筒状
部12aの端面および導出している導入導体23a部分
の周りにセラミックス封止用のコンパウンドからなるシ
ール剤13を施与し、コンパウンドを加熱溶融させて小
径筒状部12a内壁と導入導体23aとの隙間に侵入さ
せ、導入導体23aの周囲および電極軸21との接続部
を被覆し、冷却固化することにより行われる。また、小
径筒状部12b側も同様に封止が行われ一対の電極2
A,2Bは相対した所定の位置に固定される。
【0055】また、この発光管1Aの放電容器1内に
は、放電媒体としてネオンおよびアルゴンを含む始動ガ
スおよびバッファガスならびに発光金属としての金属ハ
ロゲン化物と水銀とが封入されている。
【0056】また、4は石英ガラスなどで形成された一
端(上部)側を閉塞した直管(T)形の外管で、他端
(下部)側の開口部から上記発光管1Aを保持したマウ
ントを入れ、この開口部をバーナで加熱して溶融閉塞し
た圧潰封止部41が他端側に形成されている。また、内
部は封止部41形成後に排気管42を通じ排気された真
空雰囲気にある。なお、図中43は、排気管42のチッ
プオフ部である。
【0057】また、この圧潰封止部41内には、後述す
る給電部材5A,5Bの一部を構成する封止部材として
モリブデン箔からなる一対の金属箔51a,51bが封
止されている。
【0058】この給電部材5A,5Bは、上記封止部材
として金属箔51a,51b部分と、この金属箔51
a,51bの一端側に接続され外管4内に延在するモリ
ブデン線などからなる給電線52a,52b部分と、他
端側に接続され外管4外に延在するモリブデン線などか
らなる外部リード部材53a,53b部分とで構成され
ている。
【0059】そして、上記給電線52a,52b部分は
外管4軸に沿ってほぼ平行に、かつ離間して延在してい
る。図示、左側の給電線52aは外管4の頂部近くで導
電線54aを介して発光管1の導入導体23aと溶接な
どの手段で接続され、右側の給電線52bは封止部41
側の小径筒状部12bの導入導体23bと導電線54b
を介し接続されている。
【0060】また、6Aはブリッジ部材で、図3(a)
に斜視図で示すように、電気絶縁性の高いアルミナなど
のセラミックスなどからなる長立方体をなし、部材6A
を貫通して3つの透孔61,62,62が形成されてい
る。
【0061】そして、一方のブリッジ部材6Aは、外管
4の頂部側においてそれぞれの透孔61,62,62に
導入導体23aおよび一対の給電線52a,52bを挿
通して、透孔61,62a,62bの開口部または内部
に封止で用いたセラミックス封止用のコンパウンドや耐
熱性接着剤を施与して導入導体23aと一対の給電線5
2a,52bとの3者を一体的に係止固定している。
【0062】また、他方のブリッジ部材6Aは、外管4
の封止部41側においてそれぞれの透孔61,62,6
2に小径筒状部12bおよび一対の給電線52a,52
bを挿通して、上記と同様に耐熱性接着剤などで小径筒
状部12b一対の給電線52a,52bとの3者を一体
的に係止固定している。
【0063】このブリッジ部材6A,6Aの取付けは、
給電部材5A,5Bに発光管1を組付けるマウント作業
の際に行われる。
【0064】したがって、この給電部材5A,5Bの外
管4内に延在する給電線52a,52b部分は、発光管
両端の導入導体23a,23bに電気的に接続して給電
を行うとともに発光管を管軸に沿って配設保持する支持
部材を兼ねている。
【0065】また、上下の小径筒状部12a,12bの
外周には、金属製コイル7a,7bが巻装されていると
ともに、金属製コイル7aの終端が給電部材5A側の給
電線52aに、金属製コイル7bの終端が給電部材5B
側の給電線52bにそれぞれ接続している。
【0066】すなわち、この金属製コイル7a,7b
は、小径筒状部12a,12bの内部に位置する電極2
A,2Bと反対電位にある。
【0067】そして、この放電ランプは、品種や用途に
応じて外管1の封止部41に口金が設けられるとともに
口金の端子部に外部リード53a,53bが接続され放
電ランプL1が完成する。
【0068】この放電ランプL1は、図示しないインバ
ータを有する高周波点灯回路装置から、給電部材5A,
5Bを介し発光管4の導入導体23a,23b−電極2
A,2Bおよび金属コイル7a,7bに通電される。
【0069】そして、この放電ランプL1は、外管4と
マウントとを封止する際に、外管4の開口部の周壁面は
水素バーナなどの強火で加熱されるが、封止部41側は
この封止部41より離れた小径筒状部12bに設けられ
ているので、過熱などによる熱的影響を軽減してブリッ
ジ部材6Aがクラックなどにより損傷することがない。
【0070】従来はこのブリッジ部材6Aの損傷を防ぐ
ため、ブリッジ部材6Aを封止部41より離すことでブ
リッジ部材の昇温低下をはかっていたのでランプの全長
が長くなっていた。
【0071】また、外管4の頂部側に設けたブリッジ部
材6Aは封止部41より離れているので熱的には全く問
題ない。
【0072】本発明の放電ランプは、ブリッジ部材6A
の配設位置を封止部41に近い導入導体23bから小径
筒状部12bに、また、もう一つのブリッジ部材6Aを
頂部側に設けることによって、封止部41側の空間を少
なくしてランプの全長短縮がはかれ小形化でき、ハロゲ
ン電球の代替用光源として、既存の電球用の照明装置を
用いることができる。
【0073】すなわち、全長が長いと装置への取付けは
できても、反射鏡などとの組合わせにおいて焦点がずれ
所定の発光特性、特に配光分布特性の低下を来していた
が、本発明品では電球に比べて高効率で寿命も長い電球
形高圧放電ランプが得られる。
【0074】また、外管4とマウントとの封止の際に、
ブリッジ部材6Aが熱的影響を受けて損傷することを低
減して歩留の向上がはかれた。
【0075】また、ブリッジ部材6A,6Aは衝撃や振
動などからマウントの変形を防止して補強をはかり、か
つ、封止作業時にマウントの取扱いが容易となる作用効
果を有する。また、この実施の形態では外管4内の上下
に2個のブリッジ部材6A,6Aを設けたが、2個必須
のものでなく、所定の強度に対応できればこの態様で上
下いずれか一方の1個のブリッジ部材6Aが設けられて
いればよい。
【0076】したがって、耐衝撃性や耐振動性などが高
く、歩留りの低下がなく生産性が向上できるとともに既
存の点灯装置などで所定の発光特性を呈する高圧放電ラ
ンプL1を提供できる。
【0077】
【実施例】図1ないし図3に示すものと類似する高圧放
電ランプであって、ブリッジ部材6Aは頂部側の1個の
み設けたランプである。以下の仕様で実験を行った。
【0078】ランプ電力が21Wで、発光管は透光性ア
ルミナセラミックス製で、全長約31.6mm、膨出部
11の外径約6mm、内径約5mm(肉厚約0.5m
m)、小径筒状部12a,12bの外径約1.7mm、
内径約0.7mm(肉厚約0.5mm)、長さが約8m
mである。
【0079】電極2A,2Bは、タングステンから形成
さた電極軸部21の外径約0.2mm、長さ約2.5m
mで、コイル部22は外径約0.13mmのタングステ
ン線材を密ピッチで約4ターン巻回され、両者の電極間
距離約3.5mmである。
【0080】導入導体23a,23bは、ニオブから形
成され、外径が約0.64mm、長さが約8mmであ
る。
【0081】放電媒体としては、始動ガスおよびバッフ
ァガスとしてアルゴン約3容積%とネオン残部との混合
希ガスを約100toorと、よう化ナトリウムNaI−よ
う化タリウムTlI−よう化インジウムInI−よう化
ジスプロシウムDyI3 のハロゲン化物が約2.0mg
(発光金層のハロゲン化物は、点灯中にその全てが蒸発
しないで、余剰分が小径筒状部12a,12bと電極軸
21との隙間内に滞留する程度の量封入している。)お
よび水銀Hgが約2.0mg封入している。
【0082】また、外管4は石英ガラス製で、外径約1
2mm、内径約10mm(肉厚約1.0mm)、全長約
60mm、空間部全長約45mm、封止部長さ約15m
mである。
【0083】また、ブリッジ部材6Aは図3(a)に示
すようなアルミナセラミックス製の長さ約8.5mm、
各辺の幅約3mmの長立方体形状をなし、中央の導入導
体23a挿通用の透孔61径が約0.3mm、給電線5
2a,52bの透孔62径が約0.8mmで、これら透
孔61,62,62に貫通して下面側が頂部側の導入導
体23aのコンパウンド13に当接している。
【0084】また、給電部材5A,5Bの給電線52
a,52bは線外径が約0.3mmで、モリブデンから
なる金属箔51a,51bは,長さ約6.5mm、幅約
3mmで、外部リード53a,53bはモリブデン製の
線外径が約0.5mmである。
【0085】金属製コイルは、直径約0.2mmのモリ
ブデン線を巻きピッチ200%で約7ターン、膨出部1
1に隣接する位置から小径筒状部12a,12bの外周
面に密接して巻装していて、全長は約8mmである。
【0086】そして、上記構成の高圧放電ランプL1
を、100本製造したがブリッジ部材6Aのクラックな
どの破損発生率は0%(従来は約5%程度発生)で、歩
留を大幅に向上できた。
【0087】図4は、本発明の高圧放電ランプの第2の
実施の形態を示す一部断面正面図である。図において、
図1と同一部分については同一の符号を付してその説明
は省略する。
【0088】第2の実施の形態に示す高圧放電ランプL
2は、頂部側の小径筒状部12aにブリッジ部材6Aを
挿通配設し、封止部41側の小径筒状部12b側にのみ
金属製コイル7aが巻装されている。
【0089】このような構成とすることによりブリッジ
部材6Aが膨出部11側に近付いたので、上記第1の実
施の形態より外管4の全長をさらに短縮できる。
【0090】そして、この放電ランプL2も上記第1の
実施の形態とと同様に、ブリッジ部材6Aがマウント部
材を強固に保持するとともに作業性の向上に役立つ。ま
た、補助電極としての金属製コイルが1本であるが、点
灯には支障がなかった。
【0091】さらに、上記第1の実施の形態では口金を
設けていなかったが、外管4端部の封止部41にたとえ
ばE形の口金50を設けるとともに外部リード53a,
53bを給電部に接続するようにしてもよい。
【0092】図5は、本発明の照明装置の第1の実施の
形態としてのスポットライト8を示す一部中央断面側面
図である。
【0093】図において、80はスポットライト本体
(照明装置本体)、L1は第1の実施の形態に示す高圧
放電ランプで外管4の端部に口金50が設けられてい
る。
【0094】スポットライト本体80は、主として天井
取付部81、アーム82、本体ケース83、ランプソケ
ット84、反射鏡85、遮光筒86および前面ガラス8
7を備えている。天井取付部81は、天井に取り付けら
れてスポットライト8を吊持するとともに、天井裏に配
設される点灯回路手段(図示しない。)に接続して、ここ
から給電される。
【0095】アーム82は、基端が取付部81に固定さ
れている。本体ケース83は、前面が開口した容器状を
なし、アーム82の先端に垂直面内において俯仰自在に
枢着されている。なお、図中の2点鎖線は、本体ケース
83を基準にしたときのアーム82の俯仰調節可能な範
囲を説明している。ランプソケット84は、E11形口
金用に適合するもので、本体ケース83内に配設されて
いる。
【0096】反射鏡85は、ランプソケット84の前方
に位置して本体ケース83に配設されている。遮光筒8
6は、反射鏡85の開口端の中央部に配設されている。
前面ガラス87は、本体ケース83の開口端に配設され
ている。
【0097】高圧放電ランプL1は、図1ないし図3に
示すのと同一仕様であり、放電ランプL1の口金50を
ランプソケット84に装着することにより、スポットラ
イト本体80に取り付けられている。また、高圧放電ラ
ンプL1が取り付けられている状態で遮光筒86が外管
4先端からの光を遮光して、グレアを防止する。
【0098】図6は、本発明の高圧放電ランプの第3の
実施の形態および本発明の照明装置の第2の実施の形態
としての電球形高圧放電ランプL3を示す要部断面正面
図である。
【0099】図において、電球形高圧放電ランプL3
は、口金50が設けられるとともに内部に点灯回路手段
91が配設された基体90と、この基体90と接続した
内部に高圧放電ランプL4や反射鏡96が収容配設され
たカバー体92とから構成されている。
【0100】まず、この図に示す高圧放電ランプL4が
上述した高圧放電ランプL2と相違する点は、発光管1
Aは同じであるが、導入導体23a,23bが外管4内
の給電線52a,52bと直接に接続されているととも
にブリッジ部材6Gは小径筒状部12aと一方の給電線
52aとを係止している。また、石英ガラスやアルミノ
シリケートガラスなどからなる外管4の場合は、一端側
に形成した封止部41内には封止部材として線状のモリ
ブデンが用いられて気密に封止られ、この封止部41に
は口金が設けられていない。
【0101】基体90は耐熱合成樹脂製の両端が開口し
た円錐体形状をなし、一端側にE形の口金50が設けら
れるとともに内部に点灯回路手段91が配設されてい
る。この点灯回路手段91は、配線基板91aに抵抗、
コンデンサ、スイッチング素子や巻線などの所要の回路
部品91bを接続構成したものからなる。
【0102】また、この基体90と合致して接続される
カバー体92は、耐熱性合成樹脂製で、図において上部
側に形成された台座93の中心部に装着孔93aが、上
部外周縁に取付部94が、また、下部外周縁に中空のコ
ップ状のスカート部95が設けられている。
【0103】また、96はガラス成形により椀状に成形
された内面にアルミニウム蒸着膜からなる反射面96a
を形成した反射鏡で、背面中央に円筒状の突部97を一
体に形成してある。
【0104】そして、上記台座93中心部の装着孔93
a内に、反射鏡96の突部97および放電ランプL4の
封止部41を位置させ、その周囲に耐熱性接着剤98を
充填して一体的に接合してある。このとき、放電ランプ
L4の膨出部11が反射鏡96の焦点に合わせ配設さ
れ、スカート部95は、反射鏡96の周囲を包囲して保
護するとともに外観を整えている。
【0105】また、99は反射鏡96の開口部に低融点
フリットガラス99aを介し気密に接合された透明ガラ
スなどで成形して製作されたレンズや保護カバーなどか
らなる制光体で、この反射鏡96および制光体99が形
成する空間内には、不活性ガスや窒素が封入されてい
る。なお、この前面の制光体99は必須のものではな
い。 そして、外管4の封止部41から導出している外
部リード53a,53bは、配線基板91aに接続され
ている。また、基体90と下部カバー体92とは両者の
周縁部が接着剤や段部の嵌合により一体化され高圧放電
ランプL4が構成されている。
【0106】この実施の形態のランプL4は、放電ラン
プL3と点灯回路手段91とが一体に配設され、口金5
0部を電球用のソケットに装着して通電すれば、点灯で
きる照明装置を兼ねた電球形高圧放電ランプである。
【0107】そして、この放電ランプL4も発光管1と
給電線52bを係止するブリッジ部材6Bを外管4の頂
部側に設けてあるので、外管4全長の短縮がはかれると
ともに封止作業時のブリッジ部材の破損を防止して生産
性を向上することができる。
【0108】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。たとえばブリッジ部材は、図3(a)
に示す構成のセラミックス製のものに限らず石英ガラス
などのガラス製で、図3(b)〜(i)に示すような構
成であってもよい。
【0109】すなわち、図3(b)のブリッジ部材6B
は、本体6に発光管1の小径筒状部12aまたは導入導
体23aが挿通される透孔61が1っで、本体6の両側
に給電線52a,52bと溶接などの手段で接続される
モリブデン線63,63などが植設されている。
【0110】また、図3(c)のブリッジ部材6Cは、
本体6に発光管1の小径筒状部12aまたは導入導体2
3aが挿通される透孔61と1本の給電線52bが挿通
される透孔62とが設けられ、本体6の一端側に給電線
52aと溶接などの手段で接続されるモリブデン線63
などが植設されている。
【0111】また、図3(d)のブリッジ部材6Dは、
本体6に給電線52bが挿通される透孔62が設けら
れ、本体6の一端側に導入導体23aと給電線52aと
に溶接などの手段で接続されるモリブデン線63などが
植設されている。この場合は、導入導体23aと給電線
52aとが同電位であるので1本を共用できる。
【0112】また、図3(e)のブリッジ部材6Eは、
部品点数が多くなるが導入導体23aと接続するモリブ
デン線63の両側にセラミックス製やガラス製のビード
64,64が植設され、さらに各ビード64,64の反
対面側にモリブデン線63が接続されている。
【0113】また、図3(f)のブリッジ部材6Fは、
発光管1の小径筒状部12aまたは導入導体23aと両
側の給電線52a,52bとを挟むように両面側から軟
化した石英ガラス棒65,65を押圧することにより形
成したもので、溶着されたガラス棒65,65の間に小
径筒状部12aまたは導入導体23aと両側の給電線5
2a,52bとが介在したブリッジ部材6Fが得られ
る。
【0114】また、図3(g)のブリッジ部材6Gは、
一方の給電線52aを折り曲げて導入導体23aと溶接
などの手段で電気的に接続しその先端を他方の給電線5
2bの先端とセラミックス製やガラス製のビード64を
介し電気的に絶縁した状態で接続して一体化したブリッ
ジ構造としてある。
【0115】さらにまた、図3(h)のブリッジ部材6
Hは、両方の給電線52a,52bの先端を小径筒状部
12aまたは導入導体23aを避けるように折り曲げ、
この両先端間をセラミックス製やガラス製のほぼ直状の
本体6で継いだ、この部分では両給電線52a,52b
を電気的に絶縁して係止したブリッジ構造としてある。
【0116】さらに、図3(i)のブリッジ部材6J
は、両方の給電線52a,52bの折り曲げた先端間を
セラミックス製やガラス製の山形の本体6で継ぐととも
に一方の給電線52aと導入導体23aとを導電線54
aを介し電気的に接続したブリッジ構造としてある。
【0117】そして、これらのブリッジ部材6B〜6J
も、上述したブリッジ部材6Aと同様な作用効果が得ら
れる。
【0118】また、これらのブリッジ部材6A〜6Jに
おいて、本体6と小径筒状部12aや導入導体23aと
給電線52a,52bとを固定する手段としては、セラ
ミックスのコンパウンドを用いるほか、導電線などを利
用して横断方向に線材を溶接してストッパとするなどの
ことができる。また、絶縁性材料からなる本体6に形成
する小径筒状部12a,12bや導入導体23a、給電
線52a,52bを係止は、貫通した透孔61,62に
限らず、溝状などであっても差支えない。
【0119】
【発明の効果】本発明の請求項1および2に記載の構成
によれば、ブリッジ部材の配設箇所を外管内の封止部か
ら離間する位置に移すことにより、ブリッジ部材の破損
が防止でき歩留りの向上がはかれるとともに発光管の耐
衝撃性や耐振動性の強度低下を招くことなく、ランプの
全長短縮がはかれ小形化した高圧放電ランプを提供でき
る。
【0120】したがって、たとえばハロゲン電球の代替
用光源として、既存の反射鏡を備えた電球用の照明装置
に装着して光中心を合わせることができ、所定の配光分
布特性と電球の場合より高い発光効率が得られる。
【0121】本発明の請求項3に記載の構成によれば、
ブリッジ部材が、発光管の小径筒状部分に係止されるこ
とにより、上記請求項1に記載と同様な効果を奏する。
【0122】本発明の請求項4に記載の構成によれば、
ブリッジ部材が、発光管の導入導体部分に係止されるこ
とにより、上記請求項1に記載と同様な効果を奏する。
【0123】本発明の請求項5に記載の構成によれば、
ブリッジ部材が、発光管や給電線を確実に係止すること
により、上記請求項1に記載と同様な効果を奏する。
【0124】本発明の請求項6に記載の構成によれば、
上記請求項1〜3に記載の効果を奏する高圧放電ランプ
を高周波で点灯する始動性が向上した電球形高圧放電ラ
ンプなどの照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧放電ランプの第1の実施形態を示
す一部断面正面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面正面図である。
【図3】図(a)〜(i)はブリッジ部材の各種実施の
形態を示す説明図である。
【図4】本発明の高圧放電ランプの第2の実施の形態を
示す一部断面正面図である。
【図5】本発明の照明装置の第1の実施の形態としての
スポットライトを示す一部中央断面側面図である。
【図6】本発明の高圧放電ランプの第3の実施の形態お
よび本発明の照明装置の第2の実施の形態としての電球
形高圧放電ランプを示す要部断面正面図である。
【符号の説明】
L1,L2,L4:高圧放電ランプ L3:照明装置(電球形高圧放電ランプ) 8:照明装置(スポットライト) 1A:発光管 1:透光性セラミックス放電容器 11:膨出部 12a,12b:小径筒状部 2A,2B:電極 23a,23b:導入導体 3:放電媒体 4:発光管 41:封止部 5A,5B:給電部材 52a,52b:給電線 6A〜6J:ブリッジ部材 7a,7b:金属製コイル 80:照明装置本体(スポットライト本体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 久司 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 Fターム(参考) 3K014 AA01 EA00 3K042 AA01 AC06 5C043 AA12 AA17 CC03 CD05 CD12 DD21 EA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電空間を形成する膨出部の両端に連通
    して設けられた膨出部より内径が小さい一対の小径筒状
    部を有する透光性セラミックス放電容器と、この放電容
    器の各小径筒状部内に気密封止された導入導体およびこ
    の導入導体に接続され小径筒状部内に延在しているとと
    もに膨出部内に先端を臨ませた一対の電極と、この放電
    容器内に封入された放電媒体とからなる発光管と;内部
    にこの発光管を管軸に沿って配設するとともに気密閉塞
    された外管と;この外管の一端部に封止され、上記発光
    管の導入導体に電気的に接続するとともに発光管を保持
    した一対の給電部材と;上記外管内にある発光管の少な
    くとも一方の小径筒状部が位置する部位において、この
    小径筒状部と給電部材または相互の給電部材間を係止し
    たブリッジ部材と;を具備していることを特徴とする高
    圧放電ランプ。
  2. 【請求項2】 放電空間を形成する膨出部の両端に連通
    して設けられた膨出部より内径が小さい一対の小径筒状
    部を有する透光性セラミックス放電容器と、この放電容
    器の各小径筒状部内に気密封止された導入導体およびこ
    の導入導体に接続され小径筒状部内に延在しているとと
    もに膨出部内に先端を臨ませた一対の電極と、この放電
    容器内に封入された放電媒体とからなる発光管と;内部
    にこの発光管を管軸に沿って配設するとともに気密閉塞
    された外管と;この外管の一端部に封止され、上記発光
    管の導入導体に電気的に接続するとともに発光管を保持
    した一対の給電部材と;上記外管内の他端部側において
    発光管の小径筒状部から延在する導電導体と給電部材ま
    たは相互の給電部材間を係止したブリッジ部材と;を具
    備していることを特徴とする高圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】 ブリッジ部材が、発光管の小径筒状部に
    係止されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の高圧放電ランプ。
  4. 【請求項4】 ブリッジ部材が、発光管の小径筒状部か
    ら導出した導入導体に係止されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の高圧放電ランプ。
  5. 【請求項5】 ブリッジ部材が、小径筒状部、導入導体
    または導電部材を囲繞または当接して係止することを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載の高圧放
    電ランプ。
  6. 【請求項6】 照明装置本体と;この照明装置本体に設
    けられた請求項1ないし5のいずれか一に記載の高圧放
    電ランプと;インバータを主体として構成されて高圧放
    電ランプを高周波点灯する点灯回路手段と;を具備して
    いることを特徴とする照明装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007323941A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属蒸気放電ランプおよび照明装置
WO2012063205A3 (en) * 2010-11-10 2012-07-26 Koninklijke Philips Electronics N.V. Thorium-free metal halide lamps

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