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JP2003071514A - 中空材成形用押出ダイス - Google Patents

中空材成形用押出ダイス

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Publication number
JP2003071514A
JP2003071514A JP2001267279A JP2001267279A JP2003071514A JP 2003071514 A JP2003071514 A JP 2003071514A JP 2001267279 A JP2001267279 A JP 2001267279A JP 2001267279 A JP2001267279 A JP 2001267279A JP 2003071514 A JP2003071514 A JP 2003071514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow material
extrusion
bearing portion
die
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001267279A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Hikita
達也 疋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Light Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Priority to JP2001267279A priority Critical patent/JP2003071514A/ja
Publication of JP2003071514A publication Critical patent/JP2003071514A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出成形後のアルミ製中空材の平面部の平面
度を高めることができる中空材成形用押出ダイスを提供
する。 【解決手段】 押出ダイス1は、中空材の外周面を形成
するベアリング部22の押出方向の長さを、中空材の内
周面を形成するベアリング部12の長さよりも大きく形
成することで、中空材の平面部の平面度を向上させる。
特にベアリング部12とベアリング部22との押出方向
の長さの差Lを、中空材の幅の0.3倍以上1.5t以
下、より好ましくは0.6倍以上1.5倍以下とするこ
とで、平面度が極めて向上することが実験により確認さ
れた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面部を有するア
ルミ製中空材(以下、単に「中空材」という)の押出成
形に用いられる押出ダイスに関し、詳しくは、押出成形
後の中空材の平面部の平面度を高める中空材成形用押出
ダイスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図2(a)に示すような平面部を
有する中空材の押出成形には、一般にポートホールダイ
スが用いられている。このポートホールダイスは、例え
ば図3に示す中空状の雄型10と図4に示す中空状の雌
型20とを備える。
【0003】雄型10は、図3に示すように、その内部
を軸方向に延びるブリッジ部13により4つの領域に分
割されており、このブリッジ部13の先端中央に長方体
状のマンドレル部11が前方に突出して設けられてい
る。一方、雌型20は、図4に示すように、その先端壁
に上記マンドレル部11を挿通するための長方形状の開
口部21を有し、その後方は雄型10に向けて開口して
いる。
【0004】また、図5に雄型10と雌型20とを組み
合わせて構成したポートホールダイスの断面図(図3及
び図4のA0B断面に相当)を示すように、雄型10の
マンドレル部11の外周面には、中空材の内周部を成形
するためのベアリング部112が突設されており、一
方、雌型20の開口部21の内周面には、中空材の外周
部を成形するためのベアリング部122が突設されてい
る。
【0005】これらベアリング部112とベアリング部
122は、その押出方向の長さが通常同じになるように
構成されており、雄型10と雌型20とが組み合わされ
たときに対向し、中空材の成形隙間CLを形成する。ま
た、雌型20の前方には、雌型20をその前方で支持す
ると共に、成形隙間CLから押し出された中空材を外部
に導出する開口部31を有するバックアップダイ30が
配設されている。
【0006】図6に図5の要部拡大図を示すように、雄
型10の後方から導入された円柱状のアルミニウム素材
(以下、単に「素材」という)は、押出成形の過程にお
いて、マンドレル部11を支持する上記ブリッジ部13
により一旦4分割されてポート内101を流動した後、
チャンバ内102にて再び合流して溶着する。そして、
さらに成形隙間CLを通過することにより、図2に示す
ような平面部を有する中空材に成形される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、素材(図中
散点模様)は、チャンバ内102において図中矢印で示
すように、雄型10及び雌型20の壁面に沿って流動す
る性質を有するのであるが、雌型20の角隅部には、所
謂デッドメタル部(図中点線部:材料流動が澱んでいる
部分)が発生する。このため、外側の素材は、図中太い
矢印で示すように、このデッドメタル部との境界に沿っ
て流れ、成形隙間CLに流入する。一方、内側の素材
は、図中細い矢印で示すように、雄型10の外周面に沿
って流動し、成形隙間CLに流入する。
【0008】この場合、外側を流れる素材がデッドメタ
ル部の境界面から受ける摩擦力は、内側を流れる素材が
雄型10の外周面から受ける摩擦力よりも小さいため、
素材が成形隙間CLに流入する際の流動速度は、外周側
の方が内周側よりも大きくなる。その結果、素材が成形
隙間CLを通過する際の流動速度は、外周側(ベアリン
グ部122側)の方が内周側(ベアリング部112側)
よりも速くなる。このため、素材が成形隙間CLを通過
する間、中空材の平面部には厚み方向内側(中空材の内
側方向)に向かって応力が作用し、この応力が内部応力
として蓄積される。そして、この中空材が成形隙間CL
から遠ざかると、この平面部に蓄積された内部応力が開
放されるため、当該平面部には逆に厚み方向外側(中空
材の外側方向)に向かって力が加わる。このとき、平面
部の両端は隣接する平面部に拘束されているため、その
中央部で外側に大きく撓み、図2(b)にその断面図を
示すように、押出成形後の中空材の平面部は全体として
外周側に凸変形する。この凸変形による最大撓みhmax
は、経験的に図2(a)に示す素材の溶着部mで最も大
きくなる。
【0009】近年の中空材の押出成形における寸法精度
に対する要求は厳しくなる一方であるため、このような
平面部の撓みを可能な限り小さくし、平面部の平面度を
向上させることが要請されている。本発明は、こうした
問題に鑑みてなされたものであり、押出成形後の中空材
の平面部の平面度を高めることができる中空材成形用押
出ダイスを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、本願請
求項1に記載の中空材成形用押出ダイスは、先端にマン
ドレル部が設けられた雄型と、先端にこのマンドレル部
を挿通する開口部が設けられた雌型とを備える。マンド
レル部の外周面には、第1のベアリング部が突設され、
開口部の内周面には、この第1のベアリング部に対向し
て設けられた第2のベアリング部が設けられている。そ
して、この第1のベアリング部と第2のベアリング部と
の間に形成された成形隙間を介してアルミニウム素材を
押出すことにより、平面部を有する中空材を成形する。
尚、ここでいう「アルミニウム素材」とは、アルミニウ
ムを主成分とする素材を意味し、純アルミ、アルミ合金
の双方を含むものである(以下単に「素材」という)。
【0011】そして、第2のベアリング部が、第1のベ
アリング部よりも押出方向前方に長くなるように形成さ
れている。このため、素材が成形隙間を通過する際に、
外側(第2のベアリング部側)の摩擦力を大きくするこ
とができ、素材の材料流動の速度を、中空材の外周側と
内周側とで均等にすることができる。この結果、成形隙
間において上述した中空材の厚み方向に生じる応力を削
減又は解消することができ、その結果、平面部における
内部応力の蓄積を小さくし、中空材が成形隙間から遠ざ
かった後に応力の開放による平面部の変形という現象を
抑制することができる。この結果、中空材の平面部の平
面度を高めることができる。
【0012】特に請求項2に記載のように、上記第2の
ベアリング部と第1のベアリング部との押出方向の長さ
の差が、成形隙間の間隔(つまり中空材の厚み)の0.
3倍以上1.5倍以下に形成されているとよい。かかる
構成によれば、後述する実施例に実験結果を示すよう
に、中空材の幅に対する反り(外側方向への最大撓み)
を大幅に低減し、その平面度を高めることができるから
である。
【0013】ここで、下限値に「0.3倍」を設定した
のは、上記押出方向の長さの差が0.3倍未満である場
合には、中空材外側の流動速度が内側の流動速度よりも
依然として速いため、従来のように押出方向の長さの差
が0である場合と比較して、平面度がそれほど向上しな
いためである。また、上限値に「1.5倍」を設定した
のは、上記押出方向の長さの差が1.5倍より大きい場
合には、中空材の外表面に表面欠陥が生じたり、又は要
求される押出圧力が高圧になる等、別の問題が発生する
ためである。
【0014】また、より好ましくは請求項3に記載のよ
うに、上記第2のベアリング部と第1のベアリング部と
の押出方向の長さの差が、成形隙間の間隔の0.6倍以
上1.5倍以下であるとよい。後述する実験結果によれ
ば、例えば押出方向の長さの差を成形隙間の0.3倍と
した場合に平面度が従来の3分の2程度に小さくするこ
とができるのに対し、この押出方向の長さの差を成形隙
間の0.6倍以上とすることで、平面度を従来の3分の
1以下にすることができ、さらに高精度な平面部を形成
することができるからである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本実施形態に係る中空材成形用押出
ダイス(以下、単に「押出ダイス」という)は、平面部
を有するアルミ製中空材を押出成形するものである。
尚、当該押出ダイスは、そのベアリング部の形状を除い
ては上記従来の押出ダイスと同様の構成であるため、同
様の部分についてはその説明を省略する。図1は当該押
出ダイスの要部詳細図である。
【0016】図1に示すように、本実施例の押出ダイス
1は、上記従来技術と同様のポートホールダイスとして
構成されており、雄型10と雌型20とを備える。雄型
10の先端には、例えば長方形状のマンドレル部11が
前方(図中右方)に突設されており、その押出方向中央
部の外周面には、ベアリング部12が突設されている。
このベアリング部12は、マンドレル部11の外周全体
にわたって連続的に周設されおり、その先端面は平坦面
であり、雄型10の軸線と平行になっている。
【0017】一方、雌型20の先端壁には、マンドレル
部11を挿通可能な長方形状の開口部21が設けられて
おり、その内周面には、ベアリング部22が突設されて
いる。このベアリング部22は、開口部21の内周全体
にわたって連続的に周設されおり、その先端面は平坦面
であり、雌型20の軸線と平行になっている。また、開
口部21のベアリング部22より前方の部分は、前方に
向かって拡がるテーパ状に形成されている。これらベア
リング部12とベアリング部22は、図のように雄型1
0と雌型20とが組み合わされたときに対向し、その間
に成形隙間CLを形成する。
【0018】ベアリング部12とベアリング部22は、
その各々の後端縁12a、22aが同一平面上にくるよ
うに配置されているため、素材が成形隙間CLを通過す
る際の起点は、中空材の内側と外側で一致している。一
方、ベアリング部22は、ベアリング部12よりも押出
方向前方(図中右方)に長さLだけ長くなるように形成
されている。従って、素材が成形隙間CLを通過する際
の起点から終点までの距離は、中空材の外側の方が内側
よりも長くなり、中空材は外側面にてより長く拘束され
ることになる。
【0019】このため、素材が成形隙間CLを通過する
際に、外側(ベアリング部22側)の摩擦力を大きくす
ることができ、素材の流動速度を、中空材の外周側と内
周側とで均等にすることができる。この結果、成形隙間
CLにおいて中空材の厚み方向に生じる応力を削減又は
解消することができ、その結果、上述した平面部におけ
る内部応力の蓄積を小さくし、中空材が成形隙間CLか
ら遠ざかった後に応力の開放による平面部の変形という
現象を抑制することができる。この結果、中空材の平面
部の平面度を高めることができる。
【0020】本発明の実施の形態に係る押出ダイス1で
は、後述する実施例で述べる中空材の平面度向上の観点
から、ベアリング部12とベアリング部22との押出方
向の長さの差Lを、成形隙間CLの間隔(つまり、中空
材の厚み)の0.3倍以上1.5倍以下、より好ましく
は0.6倍以上1.5倍以下に設定している。
【0021】
【実施例】発明者は、上記実施形態に係る押出ダイス1
を採用することによる、中空押出材の平面度向上の効果
を確認するための実験を行った。以下、本発明の実施例
を示し、その実験結果を従来例との比較で説明する。 [実施例1]本実施例では、押出ダイス1を用いて、ア
ルミニウム素材として一般に用いられるA6N01アル
ミニウム合金からなる円柱状のビレットを500℃の熱
間押出加工し、図2(a)に示す断面正方形状の中空材
Tを成形した。尚、本実施例での押出速度は8m/分と
した。
【0022】中空材Tは、その断面を構成する一辺の長
さ(つまり中空材Tの幅)wが46mmであり、各辺の
厚みtが2mmで一定である。つまり、ベアリング部1
2とベアリング部22により形成される成形隙間CLは
2mmに設定され、ベアリング部12の外周の形状は中
空材Tの内周面の形状に一致し、ベアリング部22の内
周面の形状は中空材Tの外周面の形状に一致する。
【0023】実験では、上述したベアリング部12とベ
アリング部22との押出方向の長さの差Lを、厚みt
(つまり成形隙間CLの間隔)の0.3倍(0.3t:
以下同様に表示する),0.6t,1.0t,1.5t
に変化させて中空材Tを夫々押出成形した。そして、図
2(b)に示すように、その各々の場合について押出成
形後の中空材Tの幅方向の最大撓みhmaxを測定した。
尚、比較例としてLが2.0t、従来例としてLが0t
の場合の最大撓みhmaxについても同様に測定した。
【0024】本実施例の押出ダイス1による平面度は、
中空材Tの幅wに対する最大撓みhmaxの大きさにより
評価した。つまり、この最大撓みhmaxが小さいほど平
面度が高いことになる。表1に実験結果を示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1によれば、ベアリング部12とベアリ
ング部22との押出方向の長さの差Lが0t、つまり従
来例の場合には、最大撓みhmaxが中空材の幅wの0.
12%であった。これに対し、本実施例における最大撓
みhmaxは、Lが0.3tの場合に幅wの0.09%、
Lが0.6tの場合に幅wの0.04%、Lが1.0t
の場合に幅wの0.03%、Lが1.5tの場合に場合
に幅wの0.02%であった。
【0027】また、比較例として行ったLが2.0tの
場合には、中空材Tの外周面にむしれ状の表面欠陥が現
れ、正常な製品が得られなかった。以上の実験結果によ
り、Lが大きすぎると正常な製品としての中空材Tが得
られず、本実施例のように、Lを0.3t〜1.5tと
した場合に高精度の平面度を有する中空材Tが得られる
ことが確認できた。その中でも、特にLを0.6t〜
1.5tとした場合には撓みが従来の3分の1以下にな
り、平面度が極めて向上することが分かった。 [実験例2]本実施例では、押出ダイス1を用いて、ア
ルミニウム粉末複合材ビレットを500℃の熱間押出加
工し、実施例1と同様の図2に示す断面正方形状の中空
材Tを成形した。尚、本実施例での押出速度は8m/分
とした。
【0028】実験では、上述したベアリング部12とベ
アリング部22との押出方向の長さの差Lを、実施例1
と同様に、0.3t,0.6t,1.0t,1.5tに
変化させて中空材Tを夫々押出成形した。そして、その
各々の場合について押出成形後の中空材Tの幅方向の最
大撓みhmaxを測定した。尚、比較例としてのLが2.
0tの場合、従来例としてのLが0tの場合についても
同様に測定した。表2に実験結果を示す。
【0029】
【表2】
【0030】表2によれば、ベアリング部12とベアリ
ング部22との押出方向の長さの差Lが0t、つまり従
来例の場合には、最大撓みhmaxが中空材の幅wの0.
68%であった。これに対し、本実施例における最大撓
みhmaxは、Lが0.3tの場合に幅wの0.38%、
Lが0.6tの場合に幅wの0.21%、Lが1.0t
の場合に幅wの0.16%、Lが1.5tの場合に場合
に幅wの0.12%であった。
【0031】また、比較例として行ったLが2.0tの
場合には、押出成形時の押圧力が高くなり実用上の上限
値に達したため、押出加工を中止した。以上の実験結果
により、Lが大きすぎると押出圧力が高くなり実用上問
題があることが分かった。また、本実施例のように、L
を0.3t〜1.5tとした場合に高精度の平面度を有
する中空材Tが得られることが確認できた。その中で
も、特にLを0.6t〜1.5tとした場合には撓みが
従来の3分の1以下になり、平面度が極めて向上するこ
とが分かった。
【0032】また、特に変形抵抗が高い材料であるアル
ミニウム粉末複合材においては、従来例に示すように、
平面度が特に悪くなっていたが、本発明の適用により、
当該平面度が著しく向上することが確認できた。つま
り、実施例1と実施例2とで最大撓みhmaxの絶対値は
異なるものの、ベアリング部12とベアリング部22と
の押出方向の長さの差Lに応じて、同様の平面度向上の
効果が得られることが分かった。
【0033】以上に説明したように、本発明の実施形態
に係る押出ダイス1によれば、中空材Tの外周面を形成
するベアリング部22の押出方向の長さを、内周面を形
成するベアリング部12の長さよりも大きくすること
で、中空材Tの平面部の平面度を向上させることができ
ることが分かった。
【0034】そして、特にベアリング部12とベアリン
グ部22との押出方向の長さの差L(つまり中空材Tの
幅wに対する押出方向の長さの差)が、中空材Tの幅w
の0.3倍以上1.5t以下である場合に、高精度の平
面度を有する中空材Tが得られることが確認できた。
【0035】さらに、その中でも特にLを0.6倍以上
1.5倍以下とした場合に、平面度が極めて向上するこ
とが分かった。尚、上記各実施例では、押出加工の条件
を500℃の熱間により押出速度8m/分で行った例を
示したが、これと異なる実験条件にて実験を行っても、
同様の実験結果(効果)が得られることが分かってい
る。
【0036】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明の実施の形態は、上記実施例に何ら限定され
ることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形
態をとり得ることはいうまでもない。また、上記各実施
例では、中空材Tとして正方形状のものを選んだが、長
方形状その他の平面部を有する中空材であれば、本発明
の押出ダイスを用いることにより、上記と同様の効果が
得られる。
【0037】さらに、上記各実施例では、中空材Tの厚
みtを各辺で一定にしたが、各辺毎に厚みが異なる中空
材を成形する場合にも、本発明の押出ダイスを適用する
ことができる。この場合は、ベアリング部12及びベア
リング部22の各辺に対応した押出方向の長さを、各辺
の厚みに応じて設定すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る押出ダイスの要部詳
細図である。
【図2】 実施例に係る中空材の説明図である。
【図3】 押出ダイスを構成する雄型の斜視図である。
【図4】 押出ダイスを構成する雌型の斜視図である。
【図5】 従来の押出ダイスの断面図である。
【図6】 図5の要部拡大図である。
【符号の説明】
1・・・押出ダイス、 10・・・雄型、 11・・・
マンドレル部、12・・・ベアリング部、 20・・・
雌型、 21・・・開口部、22・・・ベアリング部、
CL・・・成形隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にマンドレル部が設けられた雄型
    と、先端に前記マンドレル部を挿通する開口部が設けら
    れた雌型とを備え、 前記マンドレル部の外周面に突設された第1のベアリン
    グ部と、前記開口部の内周面の該第1のベアリング部に
    対向して設けられた第2のベアリング部との間に形成さ
    れた成形隙間を介してアルミニウム素材を押出すことに
    より、平面部を有する中空材を成形する中空材成形用押
    出ダイスにおいて、 前記第2のベアリング部が、前記第1のベアリング部よ
    りも押出方向前方に長くなるように形成されたことを特
    徴とする中空材成形用押出ダイス。
  2. 【請求項2】 前記第2のベアリング部と前記第1のベ
    アリング部との押出方向の長さの差が、両ベアリング部
    が形成する前記成形隙間の間隔の0.3倍以上1.5倍
    以下に形成されたことを特徴とする請求項1記載の中空
    材成形用押出ダイス。
  3. 【請求項3】 前記第2のベアリング部と前記第1のベ
    アリング部との押出方向の長さの差が、両ベアリング部
    が形成する前記成形隙間の間隔の0.6倍以上1.5倍
    以下に形成されたことを特徴とする請求項2記載の中空
    材成形用押出ダイス。
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