JP2003070858A - 椅子型マッサージ機 - Google Patents
椅子型マッサージ機Info
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- JP2003070858A JP2003070858A JP2001262963A JP2001262963A JP2003070858A JP 2003070858 A JP2003070858 A JP 2003070858A JP 2001262963 A JP2001262963 A JP 2001262963A JP 2001262963 A JP2001262963 A JP 2001262963A JP 2003070858 A JP2003070858 A JP 2003070858A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 リクライニング機構を操作したときに、被施
療者の身体の部位の背凭れに対する高さを変更する椅子
型マッサージ機を提供する。 【解決手段】 背凭れを座部に対して傾動させるリクラ
イニング機構を具えたマッサージ椅子と、背凭れから前
方に突出し、被施療者にマッサージを施す施療指と、該
施療指が接触している被施療者の身体の部位の高さを検
知する位置検出手段を具え、背凭れの内部に昇降自在に
配備されたマッサージユニットと、該ユニットを昇降さ
せる昇降機構と、位置検出手段によって検知した被施療
者の身体の部位の高さを記憶すると共に、記憶された身
体の部位の高さを参照して昇降機構及びマッサージユニ
ットの動作を制御する制御手段と具え、制御手段は、リ
クライニング機構の作動に対応して、制御手段に記憶し
ている身体の部位の高さを変更して、マッサージユニッ
ト及び昇降機構を制御する。
療者の身体の部位の背凭れに対する高さを変更する椅子
型マッサージ機を提供する。 【解決手段】 背凭れを座部に対して傾動させるリクラ
イニング機構を具えたマッサージ椅子と、背凭れから前
方に突出し、被施療者にマッサージを施す施療指と、該
施療指が接触している被施療者の身体の部位の高さを検
知する位置検出手段を具え、背凭れの内部に昇降自在に
配備されたマッサージユニットと、該ユニットを昇降さ
せる昇降機構と、位置検出手段によって検知した被施療
者の身体の部位の高さを記憶すると共に、記憶された身
体の部位の高さを参照して昇降機構及びマッサージユニ
ットの動作を制御する制御手段と具え、制御手段は、リ
クライニング機構の作動に対応して、制御手段に記憶し
ている身体の部位の高さを変更して、マッサージユニッ
ト及び昇降機構を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子型マッサージ
機に関するものである。より具体的には、背凭れの角度
を変えても、被施療者の身体の部位の背凭れに対する高
さを変更できる椅子型マッサージ機に関するものであ
る。
機に関するものである。より具体的には、背凭れの角度
を変えても、被施療者の身体の部位の背凭れに対する高
さを変更できる椅子型マッサージ機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】被施療者が腰掛けて、首筋から肩、背
中、腰のマッサージを受ける椅子型マッサージ機(10)が
ある。マッサージ機(10)は、図2及び図3に示すよう
に、被施療者の腰掛ける椅子(11)の背凭れ(13)にマッサ
ージユニット(30)を昇降自在に配備して構成される。
中、腰のマッサージを受ける椅子型マッサージ機(10)が
ある。マッサージ機(10)は、図2及び図3に示すよう
に、被施療者の腰掛ける椅子(11)の背凭れ(13)にマッサ
ージユニット(30)を昇降自在に配備して構成される。
【0003】マッサージユニット(30)には、左右一対の
施療指(40)(40)が背凭れ(13)から突出するように配備さ
れ、施療指(40)(40)を左右、上下及び前後に三次元的に
動作させて、被施療者にマッサージを施す。
施療指(40)(40)が背凭れ(13)から突出するように配備さ
れ、施療指(40)(40)を左右、上下及び前後に三次元的に
動作させて、被施療者にマッサージを施す。
【0004】上記機構のマッサージ機(10)において、マ
ッサージユニット(30)を昇降させることにより、被施療
者の肩から背中、腰にかけてローリングマッサージを施
したり、所望の部位でマッサージユニット(30)を昇降又
は昇降を停止させて部分マッサージを施すことができ
る。また、ローリングマッサージや部分マッサージに揉
みや叩き動作を組み合わせたり、これらのマッサージ動
作を組み合わせたプログラミングマッサージを施すこと
もできる。
ッサージユニット(30)を昇降させることにより、被施療
者の肩から背中、腰にかけてローリングマッサージを施
したり、所望の部位でマッサージユニット(30)を昇降又
は昇降を停止させて部分マッサージを施すことができ
る。また、ローリングマッサージや部分マッサージに揉
みや叩き動作を組み合わせたり、これらのマッサージ動
作を組み合わせたプログラミングマッサージを施すこと
もできる。
【0005】ローリングマッサージを行なう場合、被施
療者の肩から腰までの範囲でマッサージユニット(30)を
往復動させるが、このとき、マッサージユニット(30)の
移動上限となる被施療者の肩位置を検出する必要があ
る。肩位置が正しく検出されなければ、所望の部位まで
施療指が届かなかったり、所望とは異なる部位にマッサ
ージが施されて、マッサージ効果が低減したり、不快感
を感ずることがあるためである。しかしながら、肩の位
置は施療者毎に異なり、また、同じ施療者でも椅子への
座り具合によってその位置は変わってしまう。
療者の肩から腰までの範囲でマッサージユニット(30)を
往復動させるが、このとき、マッサージユニット(30)の
移動上限となる被施療者の肩位置を検出する必要があ
る。肩位置が正しく検出されなければ、所望の部位まで
施療指が届かなかったり、所望とは異なる部位にマッサ
ージが施されて、マッサージ効果が低減したり、不快感
を感ずることがあるためである。しかしながら、肩の位
置は施療者毎に異なり、また、同じ施療者でも椅子への
座り具合によってその位置は変わってしまう。
【0006】そこで、肩位置を検知する位置検出手段(7
0)を具えたマッサージ機がある。位置検出手段(70)は、
施療指(40)(40)の角度変化や圧力変化を検知するセンサ
を具え、施療指が被施療者に当たることにより生ずる施
療指の角度変化や圧力変化を、予め測定されたパターン
と比較して、肩位置を検知するものである。圧力変化に
基づいて肩位置を検出するマッサージ機として、特開平
6−190012号(A61H7/00)がある。
0)を具えたマッサージ機がある。位置検出手段(70)は、
施療指(40)(40)の角度変化や圧力変化を検知するセンサ
を具え、施療指が被施療者に当たることにより生ずる施
療指の角度変化や圧力変化を、予め測定されたパターン
と比較して、肩位置を検知するものである。圧力変化に
基づいて肩位置を検出するマッサージ機として、特開平
6−190012号(A61H7/00)がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、マッサージ椅
子(11)には、被施療者が楽な姿勢でマッサージを受ける
ことができるように、背凭れ(13)の角度を変えるリクラ
イニング機構(90)が搭載されている。しかしながら、背
凭れ(13)の傾動中心は図10中のAであり、被施療者の
起伏の中心は臀部(図10中のB)である。つまり、両者
の傾動中心が異なるから、背凭れ(13)の角度を変える
と、図10に軌跡を一点鎖線で示すように、被施療者の
肩位置(図10中のC)は、同じ高さにある施療指(40)に
対して、背凭れ(13)を倒したときには下側に移動し、逆
に背凭れ(13)を起こしたときには上側に移動してしま
う。このため、予め被施療者の肩位置を検知しても、リ
クライニング機構(90)を操作することにより、肩位置が
ズレてしまい、所望のマッサージを受けることができな
い問題があった。従来のマッサージ機には、背凭れ(13)
の動きに追従して、肩位置を変更する機構は搭載されて
いなかった。
子(11)には、被施療者が楽な姿勢でマッサージを受ける
ことができるように、背凭れ(13)の角度を変えるリクラ
イニング機構(90)が搭載されている。しかしながら、背
凭れ(13)の傾動中心は図10中のAであり、被施療者の
起伏の中心は臀部(図10中のB)である。つまり、両者
の傾動中心が異なるから、背凭れ(13)の角度を変える
と、図10に軌跡を一点鎖線で示すように、被施療者の
肩位置(図10中のC)は、同じ高さにある施療指(40)に
対して、背凭れ(13)を倒したときには下側に移動し、逆
に背凭れ(13)を起こしたときには上側に移動してしま
う。このため、予め被施療者の肩位置を検知しても、リ
クライニング機構(90)を操作することにより、肩位置が
ズレてしまい、所望のマッサージを受けることができな
い問題があった。従来のマッサージ機には、背凭れ(13)
の動きに追従して、肩位置を変更する機構は搭載されて
いなかった。
【0008】本発明の目的は、リクライニング機構を操
作したときに、被施療者の身体の部位の背凭れに対する
高さを変更する椅子型マッサージ機を提供することであ
る。
作したときに、被施療者の身体の部位の背凭れに対する
高さを変更する椅子型マッサージ機を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のマッサージ機は、被施療者が腰掛ける座部
に背凭れを揺動可能に配備し、背凭れを座部に対して傾
動させるリクライニング機構を具えたマッサージ椅子
と、背凭れから前方に突出し、被施療者にマッサージを
施す施療指と、該施療指が接触している被施療者の身体
の部位の背凭れに対する高さを検知する位置検出手段を
具え、背凭れの内部に昇降自在に配備されたマッサージ
ユニットと、マッサージユニットを背凭れに沿って昇降
させる昇降機構と、位置検出手段によって検知した被施
療者の身体の部位の高さを記憶すると共に、記憶された
身体の部位の高さを参照して昇降機構及びマッサージユ
ニットの動作を制御する制御手段と、を具える椅子型マ
ッサージ機において、制御手段は、リクライニング機構
の作動に対応して、制御手段に記憶している身体の部位
の高さを変更し、マッサージユニット及び昇降機構は、
制御手段に変更して記憶された身体の部位の高さを参照
して制御される。
に、本発明のマッサージ機は、被施療者が腰掛ける座部
に背凭れを揺動可能に配備し、背凭れを座部に対して傾
動させるリクライニング機構を具えたマッサージ椅子
と、背凭れから前方に突出し、被施療者にマッサージを
施す施療指と、該施療指が接触している被施療者の身体
の部位の背凭れに対する高さを検知する位置検出手段を
具え、背凭れの内部に昇降自在に配備されたマッサージ
ユニットと、マッサージユニットを背凭れに沿って昇降
させる昇降機構と、位置検出手段によって検知した被施
療者の身体の部位の高さを記憶すると共に、記憶された
身体の部位の高さを参照して昇降機構及びマッサージユ
ニットの動作を制御する制御手段と、を具える椅子型マ
ッサージ機において、制御手段は、リクライニング機構
の作動に対応して、制御手段に記憶している身体の部位
の高さを変更し、マッサージユニット及び昇降機構は、
制御手段に変更して記憶された身体の部位の高さを参照
して制御される。
【0010】
【作用及び効果】位置検出手段によって一旦被施療者の
身体の部位の背凭れに対する高さを検知した後、リクラ
イニング機構を動作させたときに、制御手段は、被施療
者の身体の部位の高さを変更するから、被施療者の所望
の部位にマッサージを施すことができ、マッサージ効果
が低減することなく、また、不快感を感ずることもな
い。
身体の部位の背凭れに対する高さを検知した後、リクラ
イニング機構を動作させたときに、制御手段は、被施療
者の身体の部位の高さを変更するから、被施療者の所望
の部位にマッサージを施すことができ、マッサージ効果
が低減することなく、また、不快感を感ずることもな
い。
【0011】
【発明の実施の形態】位置検出手段(70)は、施療指(40)
(40)が被施療者の身体のどの部分に接しているか、又
は、背凭れ(13)のどの高さに被施療者の身体の部位があ
るかを検出する手段を用いることができる。そのような
位置検出手段(70)として、施療指(40)(40)が被施療者と
接触することによって生ずる施療指(40)(40)の角度変化
や圧力変化等から被施療者の肩位置だけを検知するもの
や、背中、腰の位置まで検知するものがある。なお、位
置検出手段(70)の機構や位置検出方法は特に限定される
ものではなく、種々の機構や方法を用いることができ
る。また、検知する部位についても特に限定されるもの
ではない。
(40)が被施療者の身体のどの部分に接しているか、又
は、背凭れ(13)のどの高さに被施療者の身体の部位があ
るかを検出する手段を用いることができる。そのような
位置検出手段(70)として、施療指(40)(40)が被施療者と
接触することによって生ずる施療指(40)(40)の角度変化
や圧力変化等から被施療者の肩位置だけを検知するもの
や、背中、腰の位置まで検知するものがある。なお、位
置検出手段(70)の機構や位置検出方法は特に限定される
ものではなく、種々の機構や方法を用いることができ
る。また、検知する部位についても特に限定されるもの
ではない。
【0012】制御手段(100)は、マッサージ機(10)の適
所に配備され、マッサージ機(10)のすべての制御を行な
う。制御手段(100)は、図1に示すように、マイコン(10
1)を主体として構成することができ、マイコン(101)に
は、位置検出手段(70)や、後述する操作用リモコン(10
2)からの入力回路(103)、マッサージユニット(30)やリ
クライニング機構(90)を駆動するモータ(21)(51)(61)(9
1)の駆動回路(104)(105)(106)(107)、モータ(21)(51)(6
1)(91)の回転を検知するモータ検知回路(108)等が接続
されている。マイコン(101)には、位置検出手段(70)に
よって検知された肩位置を記憶するメモリと、リクライ
ニング機構(90)の動作量に応じて肩位置を補正するテー
ブル(下記の表1又は表2参照)を具える。リクライニン
グ機構(90)の動作量を測定するには、例えば、リクライ
ニング機構(90)を作動するモータ(91)(後述する)の回転
数や回転時間を測定すればよい。また、背凭れ(13)の傾
動角度を動作量としてもよい。
所に配備され、マッサージ機(10)のすべての制御を行な
う。制御手段(100)は、図1に示すように、マイコン(10
1)を主体として構成することができ、マイコン(101)に
は、位置検出手段(70)や、後述する操作用リモコン(10
2)からの入力回路(103)、マッサージユニット(30)やリ
クライニング機構(90)を駆動するモータ(21)(51)(61)(9
1)の駆動回路(104)(105)(106)(107)、モータ(21)(51)(6
1)(91)の回転を検知するモータ検知回路(108)等が接続
されている。マイコン(101)には、位置検出手段(70)に
よって検知された肩位置を記憶するメモリと、リクライ
ニング機構(90)の動作量に応じて肩位置を補正するテー
ブル(下記の表1又は表2参照)を具える。リクライニン
グ機構(90)の動作量を測定するには、例えば、リクライ
ニング機構(90)を作動するモータ(91)(後述する)の回転
数や回転時間を測定すればよい。また、背凭れ(13)の傾
動角度を動作量としてもよい。
【0013】肩位置の変更は、リクライニング機構(90)
を作動したときに、リクライニング機構(90)の動作量に
応じた補正量を決定し、背凭れ(13)の動作方向に応じ
て、予め位置検出手段(70)によって検知された肩位置か
ら、背凭れ(13)を起こす場合には上側、倒す場合には下
側に肩位置を移動させることによって行なうことができ
る。
を作動したときに、リクライニング機構(90)の動作量に
応じた補正量を決定し、背凭れ(13)の動作方向に応じ
て、予め位置検出手段(70)によって検知された肩位置か
ら、背凭れ(13)を起こす場合には上側、倒す場合には下
側に肩位置を移動させることによって行なうことができ
る。
【0014】検知された肩位置は、マイコン(101)のメ
モリに上書きされ、後に行なわれるローリングマッサー
ジ等を、変更された肩位置に基づいて実施する。
モリに上書きされ、後に行なわれるローリングマッサー
ジ等を、変更された肩位置に基づいて実施する。
【0015】なお、肩位置は、上記に限らず、リクライ
ニング機構(90)を作動させたときに、施療指(40)(40)を
背凭れ(13)の上部から下部まで移動させ、再度肩位置を
検知して変更するようにしてもよい。
ニング機構(90)を作動させたときに、施療指(40)(40)を
背凭れ(13)の上部から下部まで移動させ、再度肩位置を
検知して変更するようにしてもよい。
【0016】
【実施例】以下、本発明の椅子型マッサージ機(10)の一
実施例について、構成とマッサージフローについて詳細
に説明する。全体構成 本発明の椅子型マッサージ機(10)は、図2に示すよう
に、被施療者が腰掛けて施療を受ける椅子(11)と、椅子
(11)の背凭れ(13)内に配置されたマッサージユニット(3
0)及び背凭れ(13)を傾動させるリクライニング機構(90)
を具え、椅子(11)の適所に配置された制御手段(100)に
よってすべての制御が行なわれる。
実施例について、構成とマッサージフローについて詳細
に説明する。全体構成 本発明の椅子型マッサージ機(10)は、図2に示すよう
に、被施療者が腰掛けて施療を受ける椅子(11)と、椅子
(11)の背凭れ(13)内に配置されたマッサージユニット(3
0)及び背凭れ(13)を傾動させるリクライニング機構(90)
を具え、椅子(11)の適所に配置された制御手段(100)に
よってすべての制御が行なわれる。
【0017】制御手段(100)
制御手段(100)は、図1に示すように、マイコン(101)を
主体として構成し、マイコン(101)には、操作用リモコ
ン(102)からの入力回路(103)や、マッサージユニット(3
0)やリクライニング機構(90)を駆動するモータ(21)(51)
(61)(91)の駆動回路(104)(105)(106)(107)、モータ(21)
(51)(61)(91)の回転を検知するモータ検知回路(108)、
被施療者の肩位置を検知する位置検出手段(70)が接続さ
れている。
主体として構成し、マイコン(101)には、操作用リモコ
ン(102)からの入力回路(103)や、マッサージユニット(3
0)やリクライニング機構(90)を駆動するモータ(21)(51)
(61)(91)の駆動回路(104)(105)(106)(107)、モータ(21)
(51)(61)(91)の回転を検知するモータ検知回路(108)、
被施療者の肩位置を検知する位置検出手段(70)が接続さ
れている。
【0018】マッサージ椅子(11)
マッサージ椅子(11)は、図2に示すように、被施療者の
腰掛ける座部(12)と、該座部(12)の後端から上向きに形
成された背凭れ(13)、座部(12)の左右両側に上向きに形
成された肘掛け部(14)を有する。座部(12)、背凭れ(1
3)、肘掛け部(14)は、金属製のパイプ、フレーム又はプ
レート等を連結して形成され、外周を当て布やクッショ
ンで包んでいる。背凭れ(13)は、座部(12)に揺動可能に
支持され、リクライニング機構(90)によって傾動可能と
なっている。また、背凭れ(13)には、マッサージユニッ
ト(30)が昇降可能に配置される。
腰掛ける座部(12)と、該座部(12)の後端から上向きに形
成された背凭れ(13)、座部(12)の左右両側に上向きに形
成された肘掛け部(14)を有する。座部(12)、背凭れ(1
3)、肘掛け部(14)は、金属製のパイプ、フレーム又はプ
レート等を連結して形成され、外周を当て布やクッショ
ンで包んでいる。背凭れ(13)は、座部(12)に揺動可能に
支持され、リクライニング機構(90)によって傾動可能と
なっている。また、背凭れ(13)には、マッサージユニッ
ト(30)が昇降可能に配置される。
【0019】背凭れ(13)の内部には、図2に示すよう
に、上部及び下部に夫々上フレーム(16)と下フレーム(1
7)を具えており、上下のフレーム(16)(17)の端部は、上
下方向に平行に伸びる一対のガイドレール(18)で連結さ
れる。ガイドレール(18)の上端は、上フレーム(16)を越
えて上方へ伸び、先端に被施療者の頭部が当るヘッドレ
スト(15)が取り付けられている。ガイドレール(18)の下
部は、座部(12)を形成するフレームに枢支される。ガイ
ドレール(18)(18)は、断面形状がコ字状であって、溝が
対向するように配置され、該ガイドレール(18)(18)に沿
ってマッサージユニット(30)が昇降可能に取り付けられ
ている。
に、上部及び下部に夫々上フレーム(16)と下フレーム(1
7)を具えており、上下のフレーム(16)(17)の端部は、上
下方向に平行に伸びる一対のガイドレール(18)で連結さ
れる。ガイドレール(18)の上端は、上フレーム(16)を越
えて上方へ伸び、先端に被施療者の頭部が当るヘッドレ
スト(15)が取り付けられている。ガイドレール(18)の下
部は、座部(12)を形成するフレームに枢支される。ガイ
ドレール(18)(18)は、断面形状がコ字状であって、溝が
対向するように配置され、該ガイドレール(18)(18)に沿
ってマッサージユニット(30)が昇降可能に取り付けられ
ている。
【0020】リクライニング機構(90)
リクライニング機構(90)は、図2に示すように、座部(1
2)側のフレームに配備されたリクライニングモータ(91)
を駆動源として作動する。モータ(91)には、減速機構(9
2)を介して傾動用ネジ軸(93)が連繋されており、傾動用
ネジ軸(93)は、背凭れ(13)の下部まで延びている。背凭
れ(13)側のフレームには、傾動用ネジ軸(93)に螺合する
傾動用ネジ筒(94)が配備されており、リクライニングモ
ータ(91)を回転させると、ネジ推力によって傾動用ネジ
筒(94)が傾動用ネジ軸(93)に沿って前後に動き、背凭れ
(13)は、ガイドレール(18)の下端の枢支部分を中心に傾
動する。背凭れ(13)の傾動は、リモコン(102)に配備さ
れた「起」と「倒」のボタン(図示せず)を操作すること
によって行なわれ、「起」ボタンを押すと、背凭れ(13)
を起こす方向にモータ(91)が回転し、「倒」ボタンを押
すと、背凭れ(13)を倒す方向にモータ(91)が回転する。
リクライニングモータ(91)にはホール素子(図示せず)が
配備されており、リクライニングモータ(91)の回転数
は、リクライニング機構(90)の動作量として、モータ検
知回路(108)を介してマイコン(101)にてカウントされ
る。
2)側のフレームに配備されたリクライニングモータ(91)
を駆動源として作動する。モータ(91)には、減速機構(9
2)を介して傾動用ネジ軸(93)が連繋されており、傾動用
ネジ軸(93)は、背凭れ(13)の下部まで延びている。背凭
れ(13)側のフレームには、傾動用ネジ軸(93)に螺合する
傾動用ネジ筒(94)が配備されており、リクライニングモ
ータ(91)を回転させると、ネジ推力によって傾動用ネジ
筒(94)が傾動用ネジ軸(93)に沿って前後に動き、背凭れ
(13)は、ガイドレール(18)の下端の枢支部分を中心に傾
動する。背凭れ(13)の傾動は、リモコン(102)に配備さ
れた「起」と「倒」のボタン(図示せず)を操作すること
によって行なわれ、「起」ボタンを押すと、背凭れ(13)
を起こす方向にモータ(91)が回転し、「倒」ボタンを押
すと、背凭れ(13)を倒す方向にモータ(91)が回転する。
リクライニングモータ(91)にはホール素子(図示せず)が
配備されており、リクライニングモータ(91)の回転数
は、リクライニング機構(90)の動作量として、モータ検
知回路(108)を介してマイコン(101)にてカウントされ
る。
【0021】マッサージユニット(30)
マッサージユニット(30)は、図3に示すように、ガイド
レール(18)の溝に嵌まるローラ(31)(31)(31)(31)が上下
に夫々左右一対ずつ枢支されたシャーシ(32)に、一対の
施療指(40)(40)と、該施療指(40)(40)を作動させる揉み
手段(50)及び叩き手段(60)を具える。マッサージユニッ
ト(30)は、昇降機構(20)に連繋される。シャーシ(32)に
は、ガイドレール(18)と平行に枢支された昇降用ネジ軸
(22)に螺合する昇降用ネジ筒(35)が配備されている。昇
降用ネジ軸(22)は、背凭れ(13)の下部に配備された昇降
モータ(21)に連繋されており、昇降モータ(21)を正回転
又は逆回転することにより、マッサージユニット(30)は
背凭れ(13)の内部を昇降する。
レール(18)の溝に嵌まるローラ(31)(31)(31)(31)が上下
に夫々左右一対ずつ枢支されたシャーシ(32)に、一対の
施療指(40)(40)と、該施療指(40)(40)を作動させる揉み
手段(50)及び叩き手段(60)を具える。マッサージユニッ
ト(30)は、昇降機構(20)に連繋される。シャーシ(32)に
は、ガイドレール(18)と平行に枢支された昇降用ネジ軸
(22)に螺合する昇降用ネジ筒(35)が配備されている。昇
降用ネジ軸(22)は、背凭れ(13)の下部に配備された昇降
モータ(21)に連繋されており、昇降モータ(21)を正回転
又は逆回転することにより、マッサージユニット(30)は
背凭れ(13)の内部を昇降する。
【0022】施療指(40)(40)は、略中央がくの字型に屈
曲した板状の施療アーム(42)の上下両端に各一対の揉み
玉(41)(41)を具え、施療アーム(42)の屈曲部分は板状の
揺動アーム(43)に枢支される。施療アーム(42)と揺動ア
ーム(43)には、揉み玉(41)(41)が被施療者の肩に当たっ
たことを検知する位置検出手段(70)が配備されている。
なお、施療指(40)及び位置検出手段(70)については、図
4乃至図7を用いて、後で詳細に説明する。揺動アーム
(43)は、揉み手段(50)に回転自由に枢支されており、揺
動アーム(43)の後端は、球関節(44)を介して連結杆(45)
が取り付けられ、該連結杆(45)は、叩き手段(60)に連繋
される。
曲した板状の施療アーム(42)の上下両端に各一対の揉み
玉(41)(41)を具え、施療アーム(42)の屈曲部分は板状の
揺動アーム(43)に枢支される。施療アーム(42)と揺動ア
ーム(43)には、揉み玉(41)(41)が被施療者の肩に当たっ
たことを検知する位置検出手段(70)が配備されている。
なお、施療指(40)及び位置検出手段(70)については、図
4乃至図7を用いて、後で詳細に説明する。揺動アーム
(43)は、揉み手段(50)に回転自由に枢支されており、揺
動アーム(43)の後端は、球関節(44)を介して連結杆(45)
が取り付けられ、該連結杆(45)は、叩き手段(60)に連繋
される。
【0023】揉み手段(50)は、揺動アーム(43)(43)を傾
斜した状態で枢支する揉み軸(52)と、該揉み軸(52)を回
転させる揉みモータ(51)を具える。揉みモータ(51)から
の動力は、減速機構(53)を介して揉み軸(52)に伝達され
る。揉み軸(52)には、揺動アーム(43)(43)が夫々傾斜し
た状態で枢支されており、揺動アーム(43)(43)は連結杆
(45)(45)に夫々接続されて回転が阻止されているから、
揉み軸(52)を回転すると、施療アーム(42)(42)が左右に
動き、揉み玉(41)(41)が接近、離間を繰り返しながら往
復移動して、揉み動作を行なう。
斜した状態で枢支する揉み軸(52)と、該揉み軸(52)を回
転させる揉みモータ(51)を具える。揉みモータ(51)から
の動力は、減速機構(53)を介して揉み軸(52)に伝達され
る。揉み軸(52)には、揺動アーム(43)(43)が夫々傾斜し
た状態で枢支されており、揺動アーム(43)(43)は連結杆
(45)(45)に夫々接続されて回転が阻止されているから、
揉み軸(52)を回転すると、施療アーム(42)(42)が左右に
動き、揉み玉(41)(41)が接近、離間を繰り返しながら往
復移動して、揉み動作を行なう。
【0024】叩き手段(60)は、施療指(40)(40)の各連結
杆(45)(45)を軸心から互いに180度ずれた状態で支持
する叩き軸(62)と、該叩き軸を回転させる叩きモータ(6
1)を具える。叩きモータ(61)からの動力は、減速機構(6
3)を介して叩き軸(62)に伝達される。叩きモータ(61)を
回転すると、叩き軸(62)に偏心して連繋された連結杆(4
5)(45)を介して、施療指(40)(40)が上下方向に往復移動
して、叩き動作を行なう。
杆(45)(45)を軸心から互いに180度ずれた状態で支持
する叩き軸(62)と、該叩き軸を回転させる叩きモータ(6
1)を具える。叩きモータ(61)からの動力は、減速機構(6
3)を介して叩き軸(62)に伝達される。叩きモータ(61)を
回転すると、叩き軸(62)に偏心して連繋された連結杆(4
5)(45)を介して、施療指(40)(40)が上下方向に往復移動
して、叩き動作を行なう。
【0025】施療指(40)
図4及び図5は、図3の左側の施療指(40)の斜視図であ
り、図4は施療指(40)を内側から見たもの、図5は施療
指(40)を外側から見たものである。施療指(40)は、揉み
軸(52)及び、連結杆(45)を介して叩き軸(62)に連繋され
る揺動アーム(43)と、揺動アーム(43)の先端に枢支され
たくの字型の施療アーム(42)及び施療アーム(42)の上下
両端に軸支された揉み玉(41)(41)から構成される。施療
アーム(42)は、図5に示すように、揺動アーム(43)から
突設された支持ボルト(46)に、樹脂軸受(47)を介してナ
ット止め(48)することによって揺動アーム(43)へ回転自
由に取り付けられる。施療アーム(42)と揺動アーム(43)
には、図4に示すように、夫々ピン(80)(81)が突設され
ており、両ピン(80)(81)間には、上側の揉み玉(41)が前
進位置に保持されるように引っ張りバネ(82)が掛け渡さ
れている。施療アーム(42)に設けられたピン(80)には、
さらに弾性ゴム(80a)が嵌められており、該弾性ゴム(80
a)が揺動アーム(43)と当たって施療アーム(42)の前傾姿
勢を規制するストッパとなっている。
り、図4は施療指(40)を内側から見たもの、図5は施療
指(40)を外側から見たものである。施療指(40)は、揉み
軸(52)及び、連結杆(45)を介して叩き軸(62)に連繋され
る揺動アーム(43)と、揺動アーム(43)の先端に枢支され
たくの字型の施療アーム(42)及び施療アーム(42)の上下
両端に軸支された揉み玉(41)(41)から構成される。施療
アーム(42)は、図5に示すように、揺動アーム(43)から
突設された支持ボルト(46)に、樹脂軸受(47)を介してナ
ット止め(48)することによって揺動アーム(43)へ回転自
由に取り付けられる。施療アーム(42)と揺動アーム(43)
には、図4に示すように、夫々ピン(80)(81)が突設され
ており、両ピン(80)(81)間には、上側の揉み玉(41)が前
進位置に保持されるように引っ張りバネ(82)が掛け渡さ
れている。施療アーム(42)に設けられたピン(80)には、
さらに弾性ゴム(80a)が嵌められており、該弾性ゴム(80
a)が揺動アーム(43)と当たって施療アーム(42)の前傾姿
勢を規制するストッパとなっている。
【0026】位置検出手段(70)
一例として、施療指(40)(40)のアーム(42)(43)の相対的
な角度変化に基づいて、被施療者の肩位置を検出する機
構を次に説明する。位置検出手段(70)は、図3乃至図7
に示すように、揺動アーム(43)に配備された円筒状のコ
イル(71)と、揺動アーム(43)に対する施療アーム(42)の
角度変化に応じてコイル(71)から出没する磁性芯体(72)
と、マイコン(101)に接続され、コイル(71)にパルス電
源を印加すると共に、コイル(71)のインダクタンス変化
を電圧変化としてマイコン(101)に送信する検出回路(10
9)(図1参照)から構成される。
な角度変化に基づいて、被施療者の肩位置を検出する機
構を次に説明する。位置検出手段(70)は、図3乃至図7
に示すように、揺動アーム(43)に配備された円筒状のコ
イル(71)と、揺動アーム(43)に対する施療アーム(42)の
角度変化に応じてコイル(71)から出没する磁性芯体(72)
と、マイコン(101)に接続され、コイル(71)にパルス電
源を印加すると共に、コイル(71)のインダクタンス変化
を電圧変化としてマイコン(101)に送信する検出回路(10
9)(図1参照)から構成される。
【0027】コイル(71)は、図7に示すように、コイル
ボビン(73)の上部円筒部に導線を巻回して構成される。
ボビン(73)の下部には、後述の磁性芯体(72)がスライド
自在に案内されるガイド孔(74)と、該ガイド孔(74)に連
続し、磁性芯体(72)の案内ピン(77)(後述する)を移動せ
しめるガイド溝(75)が開設されている。ガイド孔(74)
は、コイル(71)の内部にまで延びている。
ボビン(73)の上部円筒部に導線を巻回して構成される。
ボビン(73)の下部には、後述の磁性芯体(72)がスライド
自在に案内されるガイド孔(74)と、該ガイド孔(74)に連
続し、磁性芯体(72)の案内ピン(77)(後述する)を移動せ
しめるガイド溝(75)が開設されている。ガイド孔(74)
は、コイル(71)の内部にまで延びている。
【0028】磁性芯体(72)は、図7に示すように、円柱
状に形成され、前記ボビン(73)のガイド孔(74)にスライ
ド自在に嵌まっている。磁性芯体(72)の一端には、案内
ピン(77)が配備されており、前記ガイド溝(75)に遊嵌し
ている。
状に形成され、前記ボビン(73)のガイド孔(74)にスライ
ド自在に嵌まっている。磁性芯体(72)の一端には、案内
ピン(77)が配備されており、前記ガイド溝(75)に遊嵌し
ている。
【0029】図4に示すように、揺動アーム(43)の内側
には、支持ボルト(46)(図5参照)とほぼ同軸にピン軸(8
4)が垂直に突設されており、ピン軸(84)と、施療アーム
(42)のピン(80)には、操作板(86)が回転自在に嵌まって
いる。操作板(86)には、該ピン軸(84)の半径方向と軸孔
が直交する長孔(87)が開設されており、該長孔(87)に
は、磁性芯体(72)の案内ピン(77)がスライド自在に嵌め
られている。
には、支持ボルト(46)(図5参照)とほぼ同軸にピン軸(8
4)が垂直に突設されており、ピン軸(84)と、施療アーム
(42)のピン(80)には、操作板(86)が回転自在に嵌まって
いる。操作板(86)には、該ピン軸(84)の半径方向と軸孔
が直交する長孔(87)が開設されており、該長孔(87)に
は、磁性芯体(72)の案内ピン(77)がスライド自在に嵌め
られている。
【0030】ボビン(73)の揺動アーム(43)への取付位置
は、図4に示すように施療アーム(42)が前傾姿勢にある
とき、ガイド孔(74)に嵌められた磁性芯体(72)が、コイ
ル(71)から脱した状態にあり、図6に示すように施療ア
ーム(42)の上下の揉み玉(41)(41)がほぼ垂直に並んだと
き、案内ピン(77)がガイド溝(75)の上端近傍まで達し、
磁性芯体(72)がコイル(71)内に入り込むようにしてお
く。
は、図4に示すように施療アーム(42)が前傾姿勢にある
とき、ガイド孔(74)に嵌められた磁性芯体(72)が、コイ
ル(71)から脱した状態にあり、図6に示すように施療ア
ーム(42)の上下の揉み玉(41)(41)がほぼ垂直に並んだと
き、案内ピン(77)がガイド溝(75)の上端近傍まで達し、
磁性芯体(72)がコイル(71)内に入り込むようにしてお
く。
【0031】図4から図6に示すように、施療アーム(4
2)を揺動アーム(43)に対して、揉み玉(41)(41)がほぼ垂
直になるように回転させると、施療アーム(42)と共に操
作板(86)が回転し、長孔(87)に嵌められた案内ピン(77)
が長孔(87)に沿ってスライドしながら、磁性芯体(72)が
コイル(71)内に挿入される。逆に、図6から図4に示す
ように、バネ(82)の引っ張り力によって施療アーム(42)
が前傾姿勢に復帰する方向に回転すると、磁性芯体(72)
がコイル(71)から脱する方向にスライドする。つまり、
揺動アーム(43)に対する施療アーム(42)の回転に応じ
て、磁性芯体(72)は、コイル(71)内を往復動する。
2)を揺動アーム(43)に対して、揉み玉(41)(41)がほぼ垂
直になるように回転させると、施療アーム(42)と共に操
作板(86)が回転し、長孔(87)に嵌められた案内ピン(77)
が長孔(87)に沿ってスライドしながら、磁性芯体(72)が
コイル(71)内に挿入される。逆に、図6から図4に示す
ように、バネ(82)の引っ張り力によって施療アーム(42)
が前傾姿勢に復帰する方向に回転すると、磁性芯体(72)
がコイル(71)から脱する方向にスライドする。つまり、
揺動アーム(43)に対する施療アーム(42)の回転に応じ
て、磁性芯体(72)は、コイル(71)内を往復動する。
【0032】このとき、コイル(71)に、検出回路(109)
から所定周波数のパルス電圧が印加した状態で、揺動ア
ーム(43)に対して施療アーム(42)を回転させると、上述
のように磁性芯体(72)をコイル(71)内で往復動して、コ
イル(71)のインダクタンスが変化する。このインダクタ
ンス変化を検出回路(109)にて電圧変化として出力され
る。検出回路(109)は、その変化をマイコン(101)に送信
し、マイコン(101)に予め記憶されたパターン(後述)と
比較して、肩位置の検知が行なわれる。
から所定周波数のパルス電圧が印加した状態で、揺動ア
ーム(43)に対して施療アーム(42)を回転させると、上述
のように磁性芯体(72)をコイル(71)内で往復動して、コ
イル(71)のインダクタンスが変化する。このインダクタ
ンス変化を検出回路(109)にて電圧変化として出力され
る。検出回路(109)は、その変化をマイコン(101)に送信
し、マイコン(101)に予め記憶されたパターン(後述)と
比較して、肩位置の検知が行なわれる。
【0033】肩位置の検知動作
肩位置の検知は、マッサージユニット(30)を被施療者の
肩位置を越える背凭れ(13)の上部まで一旦移動させ、施
療指(40)(40)の上側の揉み玉(41)(41)を前方に突出させ
た状態から始める。昇降モータ(21)を駆動して、マッサ
ージユニット(30)を下方に移動させることによって、検
知動作が行なわれる。マッサージユニット(30)を上から
下に移動させつつ、検出回路(109)からコイル(71)のイ
ンダクタンス変化による電圧波形を取り出す。出力電圧
波形の平均値は、揉み玉(41)の接する被施療者の施療部
位によって、夫々一定の特徴をもった大きさとなり、そ
の出力電圧値を検出回路(109)からマイコン(101)に送信
し、図8に示すような予め記憶された出力電圧値と比較
することによって、被施療者の肩位置を特定する。な
お、図8では、施療アーム(42)が最も前傾した状態を0
Vとしている。特定された肩位置は、マイコン(101)の
メモリに記憶され、例えば、ローリングマッサージや肩
叩きマッサージなどを行なう際に参照する。
肩位置を越える背凭れ(13)の上部まで一旦移動させ、施
療指(40)(40)の上側の揉み玉(41)(41)を前方に突出させ
た状態から始める。昇降モータ(21)を駆動して、マッサ
ージユニット(30)を下方に移動させることによって、検
知動作が行なわれる。マッサージユニット(30)を上から
下に移動させつつ、検出回路(109)からコイル(71)のイ
ンダクタンス変化による電圧波形を取り出す。出力電圧
波形の平均値は、揉み玉(41)の接する被施療者の施療部
位によって、夫々一定の特徴をもった大きさとなり、そ
の出力電圧値を検出回路(109)からマイコン(101)に送信
し、図8に示すような予め記憶された出力電圧値と比較
することによって、被施療者の肩位置を特定する。な
お、図8では、施療アーム(42)が最も前傾した状態を0
Vとしている。特定された肩位置は、マイコン(101)の
メモリに記憶され、例えば、ローリングマッサージや肩
叩きマッサージなどを行なう際に参照する。
【0034】肩位置の変更
肩位置を設定した後に、リクライニング機構(90)を操作
して、背凭れ(13)の角度を変えると、被施療者の肩位置
は、図10に示すように、背凭れ(13)を倒したときには
元の位置よりも下側に、背凭れ(13)を起こしたときには
上側に移動する。肩位置の変更は、リクライニングモー
タ(91)の回転方向と回転数に基づいて行なう。具体的に
は、予め、実験により、リクライニングモータ(91)を回
転させて、モータ(91)の回転数(ホール素子の出力パル
ス数)と肩位置補正量との関係を計測し、マイコン(101)
に下記の表1のようなテーブルを作成して、被施療者が
リクライニング機構(90)を操作したときの回転方向と回
転数から適切な補正量を決定する。
して、背凭れ(13)の角度を変えると、被施療者の肩位置
は、図10に示すように、背凭れ(13)を倒したときには
元の位置よりも下側に、背凭れ(13)を起こしたときには
上側に移動する。肩位置の変更は、リクライニングモー
タ(91)の回転方向と回転数に基づいて行なう。具体的に
は、予め、実験により、リクライニングモータ(91)を回
転させて、モータ(91)の回転数(ホール素子の出力パル
ス数)と肩位置補正量との関係を計測し、マイコン(101)
に下記の表1のようなテーブルを作成して、被施療者が
リクライニング機構(90)を操作したときの回転方向と回
転数から適切な補正量を決定する。
【0035】
【表1】
【0036】決定された補正量と、リクライニングモー
タ(91)の回転方向に基づいて、肩位置を変更する。具体
的には、新たな肩位置は、リクライニングモータ(91)が
背凭れ(13)を起こす方向に回転したときには元の肩位置
から上側(プラス)に変更し、倒す方向に回転したときに
は補正量を下側(マイナス)に変更し、新たな肩位置をマ
イコン(101)のメモリに上書きする。
タ(91)の回転方向に基づいて、肩位置を変更する。具体
的には、新たな肩位置は、リクライニングモータ(91)が
背凭れ(13)を起こす方向に回転したときには元の肩位置
から上側(プラス)に変更し、倒す方向に回転したときに
は補正量を下側(マイナス)に変更し、新たな肩位置をマ
イコン(101)のメモリに上書きする。
【0037】マッサージフロー
以下、本発明のマッサージ機(10)を用いたマッサージ動
作をフローチャート図9を用いて説明する。被施療者が
椅子(11)に腰掛けて、例えば、ローリングマッサージを
選択する(ステップ1)と、上記肩位置の検出動作が実行
されて、被施療者の肩位置が検出され(ステップ2)、マ
イコン(101)のメモリに記憶される。その後、ローリン
グマッサージが被施療者に施される(ステップ3)。
作をフローチャート図9を用いて説明する。被施療者が
椅子(11)に腰掛けて、例えば、ローリングマッサージを
選択する(ステップ1)と、上記肩位置の検出動作が実行
されて、被施療者の肩位置が検出され(ステップ2)、マ
イコン(101)のメモリに記憶される。その後、ローリン
グマッサージが被施療者に施される(ステップ3)。
【0038】マッサージ動作の途中に、被施療者がリモ
コン(102)のリクライニング用スイッチの「起」又は
「倒」を押すと(ステップ4)、リクライニングモータ(9
1)が回転し、背凭れ(13)の角度が変わる。このとき、モ
ータ検知回路(108)からリクライニングモータ(91)の回
転数(ホール素子の出力パルス数)がマイコン(101)に送
信されて、マイコン(101)にて回転数がカウントされ、
補正量が決定される。また、モータ(91)の回転方向か
ら、肩位置を上側と下側の何れに移動させるか決定され
る(ステップ5)。肩位置の補正量と補正方向から新しい
肩位置が算出され、マイコン(101)のメモリに上書きさ
れ、肩位置の変更が完了し(ステップ6)、新しい肩位置
に基づいて、引き続きマッサージが行なわれる(ステッ
プ3)。
コン(102)のリクライニング用スイッチの「起」又は
「倒」を押すと(ステップ4)、リクライニングモータ(9
1)が回転し、背凭れ(13)の角度が変わる。このとき、モ
ータ検知回路(108)からリクライニングモータ(91)の回
転数(ホール素子の出力パルス数)がマイコン(101)に送
信されて、マイコン(101)にて回転数がカウントされ、
補正量が決定される。また、モータ(91)の回転方向か
ら、肩位置を上側と下側の何れに移動させるか決定され
る(ステップ5)。肩位置の補正量と補正方向から新しい
肩位置が算出され、マイコン(101)のメモリに上書きさ
れ、肩位置の変更が完了し(ステップ6)、新しい肩位置
に基づいて、引き続きマッサージが行なわれる(ステッ
プ3)。
【0039】上述のように、リクライニング機構(90)の
動作に応じて、肩位置が変更されるので、被施療者の所
望の部位にマッサージを施すことができ、マッサージ効
果が低減することなく、また、不快感を感ずることもな
い。
動作に応じて、肩位置が変更されるので、被施療者の所
望の部位にマッサージを施すことができ、マッサージ効
果が低減することなく、また、不快感を感ずることもな
い。
【0040】他の実施例
上記実施例では、肩位置の変更は、リクライニングモー
タ(91)の回転数に基づいて行なったが、モータ(91)の回
転時間と回転方向に基づいて適切な補正量を決定するこ
ともできる。この場合、マイコン(101)のテーブルは、
例えば、表2のようになる。
タ(91)の回転数に基づいて行なったが、モータ(91)の回
転時間と回転方向に基づいて適切な補正量を決定するこ
ともできる。この場合、マイコン(101)のテーブルは、
例えば、表2のようになる。
【0041】
【表2】
【0042】その他実施例として、背凭れ(13)の角度を
検知するセンサ(例えばポテンショメータ)等を設置し、
背凭れ(13)の傾動角度に応じて補正量を決定してもよ
い。また、リクライニング機構(90)を作動させたとき
に、再度、マッサージユニット(30)を背凭れ(13)の上部
から下部まで移動させて、肩位置を再検出するようにし
てもよい。
検知するセンサ(例えばポテンショメータ)等を設置し、
背凭れ(13)の傾動角度に応じて補正量を決定してもよ
い。また、リクライニング機構(90)を作動させたとき
に、再度、マッサージユニット(30)を背凭れ(13)の上部
から下部まで移動させて、肩位置を再検出するようにし
てもよい。
【0043】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【図1】制御手段のブロック図である。
【図2】椅子型マッサージ機の断面図である。
【図3】本発明のマッサージユニットの正面図である。
【図4】本発明の一方の施療指を拡大して示す斜視図で
あって、施療アームが前傾姿勢にある状態を示してい
る。
あって、施療アームが前傾姿勢にある状態を示してい
る。
【図5】図4を反対側から見た斜視図である。
【図6】本発明の一方の施療指を拡大して示す斜視図で
あって、揉み玉がほぼ垂直な状態を示している。
あって、揉み玉がほぼ垂直な状態を示している。
【図7】位置検出手段の分解図である。
【図8】肩位置検出時の位置検出手段の出力電圧を示す
グラフである。
グラフである。
【図9】本発明のマッサージフローを示すフローチャー
ト図である。
ト図である。
【図10】背凭れの傾動による肩位置の変化を示す説明
図である。
図である。
(10) マッサージ機
(13) 背凭れ
(40) 施療指
(70) 位置検出手段
(90) リクライニング機構
(100) 制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61H 23/02 357 A61H 23/02 357
Fターム(参考) 4C074 AA04 BB05 CC17 DD02 EE02
GG03 HH02
4C100 AD11 AD23 BA01 BB04 BC08
CA06 DA04 DA05 EA12
Claims (7)
- 【請求項1】 被施療者が腰掛ける座部に背凭れを揺動
可能に配備し、背凭れを座部に対して傾動させるリクラ
イニング機構を具えたマッサージ椅子と、 背凭れから前方に突出し、被施療者にマッサージを施す
施療指と、該施療指が接触している被施療者の身体の部
位の背凭れに対する高さを検知する位置検出手段を具
え、背凭れの内部に昇降自在に配備されたマッサージユ
ニットと、 マッサージユニットを背凭れに沿って昇降させる昇降機
構と、 位置検出手段によって検知した被施療者の身体の部位の
高さを記憶すると共に、記憶された身体の部位の高さを
参照して昇降機構及びマッサージユニットの動作を制御
する制御手段と、 を具える椅子型マッサージ機において、 制御手段は、リクライニング機構の作動に対応して、制
御手段に記憶している身体の部位の高さを変更し、マッ
サージユニット及び昇降機構は、制御手段に変更して記
憶された身体の部位の高さを参照して制御されることを
特徴とする椅子型マッサージ機。 - 【請求項2】 制御手段は、位置検出手段によって検知
された位置から、背凭れの傾動方向に応じて、被施療者
の身体の部位の高さを上側又は下側に変更する請求項1
に記載の椅子型マッサージ機。 - 【請求項3】 制御手段は、背凭れを倒したときに、位
置検出手段によって検知された位置よりも、被施療者の
身体の部位の高さを下側に変更する請求項2に記載の椅
子型マッサージ機。 - 【請求項4】 制御手段は、背凭れを起こしたときに、
位置検出手段によって検知された位置よりも、被施療者
の身体の部位の高さを上側に変更する請求項2に記載の
椅子型マッサージ機。 - 【請求項5】 リクライニング機構は、モータによって
駆動され、制御手段は、モータの回転数又は回転時間に
基づいて、補正量を決定する請求項2乃至請求項4の何
れかに記載の椅子型マッサージ機。 - 【請求項6】 リクライニング機構を操作した後、制御
手段は、位置検出手段を作動して、再度被施療者の身体
の部位の高さを検知し、被施療者の身体の部位の高さを
変更する請求項1に記載の椅子型マッサージ機。 - 【請求項7】 位置検出手段によって検知される被施療
者の身体の部位は、肩である請求項1乃至請求項6の何
れかに記載の椅子型マッサージ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001262963A JP2003070858A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 椅子型マッサージ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001262963A JP2003070858A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 椅子型マッサージ機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003070858A true JP2003070858A (ja) | 2003-03-11 |
Family
ID=19089791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001262963A Withdrawn JP2003070858A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 椅子型マッサージ機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003070858A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7942783B2 (en) * | 2004-07-27 | 2011-05-17 | Panasonic Electric Works, Ltd. | Exercise aid device |
-
2001
- 2001-08-31 JP JP2001262963A patent/JP2003070858A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7942783B2 (en) * | 2004-07-27 | 2011-05-17 | Panasonic Electric Works, Ltd. | Exercise aid device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081104 |