JP2003070284A - サーボ・アクチュエータ並びにその位置検出装置 - Google Patents
サーボ・アクチュエータ並びにその位置検出装置Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P6/00—Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
- H02P6/14—Electronic commutators
- H02P6/16—Circuit arrangements for detecting position
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度変化の影響を受けることなく回転軸の位
置を高精度に検出する。 【解決手段】 回転子11の回転軸と減速ギア部20の
出力軸の双方に、回転位置検出器を配設する。回転子1
1の回転位置θmの検出値を1回転で1024パルス/
回転とし、減速比Gnを4とすると、減速ギア部20に
おける出力軸の1回転では1024×4=4096パル
ス/回転となるので、高精度の絶対回転位置を検出する
ことができる。θg×Gn/2πの整数部分Nは、出力軸
がθgだけ回転したときの回転子11が回転した数とな
るので、θm+N×2πによって、回転子11の絶対回
転位置が算出される。
置を高精度に検出する。 【解決手段】 回転子11の回転軸と減速ギア部20の
出力軸の双方に、回転位置検出器を配設する。回転子1
1の回転位置θmの検出値を1回転で1024パルス/
回転とし、減速比Gnを4とすると、減速ギア部20に
おける出力軸の1回転では1024×4=4096パル
ス/回転となるので、高精度の絶対回転位置を検出する
ことができる。θg×Gn/2πの整数部分Nは、出力軸
がθgだけ回転したときの回転子11が回転した数とな
るので、θm+N×2πによって、回転子11の絶対回
転位置が算出される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットや汎用組
立機器、ロボット・ハンド機器、その他の多軸制御装置
などのような多軸駆動系の機械装置に対して適用される
サーボ・アクチュエータに係り、特に、回転軸の姿勢位
置を高精度に検出することができるサーボ・アクチュエ
ータ並びにその位置検出装置に関する。
立機器、ロボット・ハンド機器、その他の多軸制御装置
などのような多軸駆動系の機械装置に対して適用される
サーボ・アクチュエータに係り、特に、回転軸の姿勢位
置を高精度に検出することができるサーボ・アクチュエ
ータ並びにその位置検出装置に関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、駆動回路を同
一のモータ・ユニットに内蔵して構成されたサーボ・ア
クチュエータ並びにその位置検出装置に係り、特に、モ
ータ・ユニット内の温度変化の影響を受けることなく回
転軸の姿勢位置を高精度に検出するサーボ・アクチュエ
ータ並びにその位置検出装置に関する。
一のモータ・ユニットに内蔵して構成されたサーボ・ア
クチュエータ並びにその位置検出装置に係り、特に、モ
ータ・ユニット内の温度変化の影響を受けることなく回
転軸の姿勢位置を高精度に検出するサーボ・アクチュエ
ータ並びにその位置検出装置に関する。
【0003】
【従来の技術】電気的若しくは磁気的な作用を用いて人
間の動作に似せた運動を行う機械装置のことを「ロボッ
ト」という。ロボットの語源は、スラブ語の"ROBO
TA(奴隷機械)"に由来すると言われている。わが国で
は、ロボットが普及し始めたのは1960年代末からで
あるが、その多くは、工場における生産作業の自動化・
無人化などを目的としたマニピュレータや搬送ロボット
などの産業用ロボット(industrial robot)であった。
間の動作に似せた運動を行う機械装置のことを「ロボッ
ト」という。ロボットの語源は、スラブ語の"ROBO
TA(奴隷機械)"に由来すると言われている。わが国で
は、ロボットが普及し始めたのは1960年代末からで
あるが、その多くは、工場における生産作業の自動化・
無人化などを目的としたマニピュレータや搬送ロボット
などの産業用ロボット(industrial robot)であった。
【0004】アーム式ロボットのように、ある特定の場
所に植設して用いるような据置きタイプのロボットは、
部品の組立・選別作業など固定的・局所的な作業空間で
のみ活動する。これに対し、移動式のロボットは、作業
空間は非限定的であり、所定の経路上または無経路上を
自在に移動して、所定の若しくは任意の人的作業を代行
したり、ヒトやイヌあるいはその他の生命体に置き換わ
る種々の幅広いサービスを提供することができる。なか
でも脚式の移動ロボットは、クローラ式やタイヤ式のロ
ボットに比し不安定で姿勢制御や歩行制御が難しくなる
が、階段や梯子の昇降や障害物の乗り越えや、整地・不
整地の区別を問わない柔軟な歩行・走行動作を実現でき
るという点で優れている。
所に植設して用いるような据置きタイプのロボットは、
部品の組立・選別作業など固定的・局所的な作業空間で
のみ活動する。これに対し、移動式のロボットは、作業
空間は非限定的であり、所定の経路上または無経路上を
自在に移動して、所定の若しくは任意の人的作業を代行
したり、ヒトやイヌあるいはその他の生命体に置き換わ
る種々の幅広いサービスを提供することができる。なか
でも脚式の移動ロボットは、クローラ式やタイヤ式のロ
ボットに比し不安定で姿勢制御や歩行制御が難しくなる
が、階段や梯子の昇降や障害物の乗り越えや、整地・不
整地の区別を問わない柔軟な歩行・走行動作を実現でき
るという点で優れている。
【0005】最近では、イヌやネコのように4足歩行の
動物の身体メカニズムやその動作を模したペット型ロボ
ット、あるいは、ヒトのような2足直立歩行を行う動物
の身体メカニズムや動作をモデルにしてデザインされた
「人間形」若しくは「人間型」と呼ばれるロボット(hu
manoid robot)など、脚式移動ロボットに関する研究開
発が進展し、実用化への期待も高まってきている。例え
ば、ソニー株式会社は、平成12年11月21日に2足
歩行を行う人間型ロボット"SDR−3X"を公表した。
動物の身体メカニズムやその動作を模したペット型ロボ
ット、あるいは、ヒトのような2足直立歩行を行う動物
の身体メカニズムや動作をモデルにしてデザインされた
「人間形」若しくは「人間型」と呼ばれるロボット(hu
manoid robot)など、脚式移動ロボットに関する研究開
発が進展し、実用化への期待も高まってきている。例え
ば、ソニー株式会社は、平成12年11月21日に2足
歩行を行う人間型ロボット"SDR−3X"を公表した。
【0006】この種の脚式移動ロボットは、一般に、多
数の関節自由度を備え、関節の動きをアクチュエータ・
モータで実現するようになっている。また、各モータの
回転位置、回転量などを取り出して、サーボ制御を行な
うことにより、所望の動作パターンを再現するととも
に、姿勢制御を行うようになっている。
数の関節自由度を備え、関節の動きをアクチュエータ・
モータで実現するようになっている。また、各モータの
回転位置、回転量などを取り出して、サーボ制御を行な
うことにより、所望の動作パターンを再現するととも
に、姿勢制御を行うようになっている。
【0007】ロボットの関節自由度を実現するためにサ
ーボ・モータを用いるのが一般的である。これは、取扱
いが容易で、小型・高トルクで、しかも応答性に優れて
いるという理由に依拠する。特に、ACサーボ・モータ
は、ブラシがなく、メンテナンス・フリーであることか
ら、無人化された作業空間で稼動することが望まれるよ
うな自動機械、例えば自由歩行を行う脚式ロボットの関
節アクチュエータなどに適用することができる。ACサ
ーボ・モータは、回転子(ロータ)側に永久磁石を、固
定子(ステータ)側にコイルを配置して、正弦波磁束分
布と正弦波電流により回転子に対して回転トルクを発生
させるようになっている。
ーボ・モータを用いるのが一般的である。これは、取扱
いが容易で、小型・高トルクで、しかも応答性に優れて
いるという理由に依拠する。特に、ACサーボ・モータ
は、ブラシがなく、メンテナンス・フリーであることか
ら、無人化された作業空間で稼動することが望まれるよ
うな自動機械、例えば自由歩行を行う脚式ロボットの関
節アクチュエータなどに適用することができる。ACサ
ーボ・モータは、回転子(ロータ)側に永久磁石を、固
定子(ステータ)側にコイルを配置して、正弦波磁束分
布と正弦波電流により回転子に対して回転トルクを発生
させるようになっている。
【0008】脚式移動ロボットは、一般に多、数の関節
で構成されている。したがって、関節自由度を構成する
サーボ・モータを小型且つ高性能に設計・製作しなけれ
ばならない。例えば、本出願人に既に譲渡されている特
開平12−296484号公報(特願平11−3338
6号)には、脚式移動ロボットの関節アクチュエータと
して適用することができる、ギア直結型で且つサーボ制
御系をワンチップ化してモータ・ユニットに内蔵したタ
イプの小型ACサーボ・アクチュエータについて開示さ
れている。
で構成されている。したがって、関節自由度を構成する
サーボ・モータを小型且つ高性能に設計・製作しなけれ
ばならない。例えば、本出願人に既に譲渡されている特
開平12−296484号公報(特願平11−3338
6号)には、脚式移動ロボットの関節アクチュエータと
して適用することができる、ギア直結型で且つサーボ制
御系をワンチップ化してモータ・ユニットに内蔵したタ
イプの小型ACサーボ・アクチュエータについて開示さ
れている。
【0009】脚式移動ロボットのような多軸駆動系の機
械装置においては、各軸の回転位置を高精度に安定に検
出して、位置指令により正確に動作させる必要がある。
例えば、人間型ロボットのような2足直立型の脚式移動
ロボットにおいては、機体に電源を投入した直後からロ
ボットは自分の姿勢位置を自律的に確認して、安定な姿
勢位置に各軸を移動させる必要がある。
械装置においては、各軸の回転位置を高精度に安定に検
出して、位置指令により正確に動作させる必要がある。
例えば、人間型ロボットのような2足直立型の脚式移動
ロボットにおいては、機体に電源を投入した直後からロ
ボットは自分の姿勢位置を自律的に確認して、安定な姿
勢位置に各軸を移動させる必要がある。
【0010】したがって、各関節の回転自由度を与える
ACサーボ・アクチュエータにおいては、このような姿
勢位置の安定化を実現するためには、より高精度の回転
位置検出器を装備していなければならない。
ACサーボ・アクチュエータにおいては、このような姿
勢位置の安定化を実現するためには、より高精度の回転
位置検出器を装備していなければならない。
【0011】しかしながら、サーボ・アクチュエータが
適用される機械装置においては、不定な外部環境に基因
する温度変化が存在するため、各軸における絶対位置を
高精度に検出することは困難である。通常、モータの回
転位置を測定するためには、回転子にセンサ・マグネッ
トを取り付けるとともに、その磁極軸の原点位置に磁束
密度の大きさを検出する素子(ホール素子)を配設し
て、ホール素子からの出力信号に基づいて位置検出を行
う。センサ・マグネットの磁束密度は最大着磁と回転位
置で定まるが、最大着磁の大きさは温度の影響を受け易
い(一般には、最大着磁は温度に反比例して変化す
る)。
適用される機械装置においては、不定な外部環境に基因
する温度変化が存在するため、各軸における絶対位置を
高精度に検出することは困難である。通常、モータの回
転位置を測定するためには、回転子にセンサ・マグネッ
トを取り付けるとともに、その磁極軸の原点位置に磁束
密度の大きさを検出する素子(ホール素子)を配設し
て、ホール素子からの出力信号に基づいて位置検出を行
う。センサ・マグネットの磁束密度は最大着磁と回転位
置で定まるが、最大着磁の大きさは温度の影響を受け易
い(一般には、最大着磁は温度に反比例して変化す
る)。
【0012】とりわけ、上述したような脚式移動ロボッ
ト用のサーボ・アクチュエータにおいては、駆動回路を
アクチュエータ・ユニットに内蔵して一体的に構成され
ているため、アクチュエータ・ユニット内部での温度上
昇が大きく、位置センサ信号に悪影響を及ぼすという問
題がある。このため、従来のセンサでは充分な測定精度
を得ることができず、外部環境温度の作用を考慮したセ
ンサ並びにセンサ出力の検出回路が必要となるが、これ
は装置コストの増大と装置の肥大化などの問題を招来す
る。
ト用のサーボ・アクチュエータにおいては、駆動回路を
アクチュエータ・ユニットに内蔵して一体的に構成され
ているため、アクチュエータ・ユニット内部での温度上
昇が大きく、位置センサ信号に悪影響を及ぼすという問
題がある。このため、従来のセンサでは充分な測定精度
を得ることができず、外部環境温度の作用を考慮したセ
ンサ並びにセンサ出力の検出回路が必要となるが、これ
は装置コストの増大と装置の肥大化などの問題を招来す
る。
【0013】例えば、ノイズにより回転軸の測定精度に
誤差が生じた結果として、脚式移動ロボットは姿勢安定
性を保つことができなくなり、転倒してしまうことさえ
ある。機体が転倒すると、ロボット自身が破損する他、
機体の傍らに居る作業員の損傷や衝突物の破壊など、不
測の事態を招来する。
誤差が生じた結果として、脚式移動ロボットは姿勢安定
性を保つことができなくなり、転倒してしまうことさえ
ある。機体が転倒すると、ロボット自身が破損する他、
機体の傍らに居る作業員の損傷や衝突物の破壊など、不
測の事態を招来する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ロボ
ットや汎用組立機器、ロボット・ハンド機器、その多の
多軸制御装置などのような多軸駆動系の機械装置に対し
て適用することができる、優れたサーボ・アクチュエー
タを提供することにある。
ットや汎用組立機器、ロボット・ハンド機器、その多の
多軸制御装置などのような多軸駆動系の機械装置に対し
て適用することができる、優れたサーボ・アクチュエー
タを提供することにある。
【0015】本発明のさらなる目的は、回転軸の姿勢位
置を高精度に検出することができる、優れたサーボ・ア
クチュエータ並びにその位置検出装置を提供することに
ある。
置を高精度に検出することができる、優れたサーボ・ア
クチュエータ並びにその位置検出装置を提供することに
ある。
【0016】本発明のさらなる目的は、駆動回路を同一
のモータ・ユニットに内蔵して構成されたサーボ・アク
チュエータに対して適用することができる、優れた位置
検出装置を提供することにある。
のモータ・ユニットに内蔵して構成されたサーボ・アク
チュエータに対して適用することができる、優れた位置
検出装置を提供することにある。
【0017】本発明のさらなる目的は、モータ・ユニッ
ト内の温度変化の影響を受けることなく回転軸の姿勢位
置を高精度に検出することができる、優れたサーボ・ア
クチュエータ並びにその位置検出装置を提供することに
ある。
ト内の温度変化の影響を受けることなく回転軸の姿勢位
置を高精度に検出することができる、優れたサーボ・ア
クチュエータ並びにその位置検出装置を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、回転子側に永久磁石を配置するとともに固定子側に
コイルを配置して磁束分布とコイルの通過電流によりト
ルクを発生させるタイプのサーボ・アクチュエータであ
って、前記回転子の回転位置を検出する第1の回転位置
検出部と、前記回転子の回転を減速する減速部と、前記
減速部の出力軸における回転位置を検出する第2の回転
位置検出部と、前記第1及び第2の回転位置検出部にお
ける各検出出力を基に前記回転子の回転位置を算出する
処理部と、を具備することを特徴とするサーボ・アクチ
ュエータである。
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、回転子側に永久磁石を配置するとともに固定子側に
コイルを配置して磁束分布とコイルの通過電流によりト
ルクを発生させるタイプのサーボ・アクチュエータであ
って、前記回転子の回転位置を検出する第1の回転位置
検出部と、前記回転子の回転を減速する減速部と、前記
減速部の出力軸における回転位置を検出する第2の回転
位置検出部と、前記第1及び第2の回転位置検出部にお
ける各検出出力を基に前記回転子の回転位置を算出する
処理部と、を具備することを特徴とするサーボ・アクチ
ュエータである。
【0019】前記第1の回転位置検出部で検出した前記
回転子の絶対回転位置をθm(0<θm<2π)とし、前
記減速部の減速比をGnとし、前記第2の回転位置検出
部で検出した絶対回転位置をθg(0<θg<2π)と
し、θg×Gn/2πの整数部分をNとしたとき、前記処
理部は、θm+N×2πによって前記回転子の絶対回転
位置を算出することができる。ここで、θm[rad]を回
路などによる演算処理でデジタル値に変換した値をθmd
とし、また、θg[rad]を回路などによる演算処理でデ
ジタル値に変換した値をθgdとする。
回転子の絶対回転位置をθm(0<θm<2π)とし、前
記減速部の減速比をGnとし、前記第2の回転位置検出
部で検出した絶対回転位置をθg(0<θg<2π)と
し、θg×Gn/2πの整数部分をNとしたとき、前記処
理部は、θm+N×2πによって前記回転子の絶対回転
位置を算出することができる。ここで、θm[rad]を回
路などによる演算処理でデジタル値に変換した値をθmd
とし、また、θg[rad]を回路などによる演算処理でデ
ジタル値に変換した値をθgdとする。
【0020】よって、サーボ・アクチュエータの絶対回
転位置の分解能は、回転子の回転軸における位置検出系
の検出信号θmdの分解能のギア比Gnを掛けた分解能に
なる。このことから、減速部における出力軸の回転位置
θgの検出値θgdは、出力軸の1回転当りに回転子が回
転した数を識別できる程度の分解能を備えていれば充分
である。
転位置の分解能は、回転子の回転軸における位置検出系
の検出信号θmdの分解能のギア比Gnを掛けた分解能に
なる。このことから、減速部における出力軸の回転位置
θgの検出値θgdは、出力軸の1回転当りに回転子が回
転した数を識別できる程度の分解能を備えていれば充分
である。
【0021】例えば、回転子の回転位置θmの検出値θ
mdを1回転で1024パルス/回転とし、減速比Gnを
4とすると、減速部における出力軸の1回転では102
4×4=4096パルス/回転となるので、高精度の絶
対回転位置を検出することができる。このとき、減速部
の出力軸側の回転位置θgの検出値θgdは、4パルス/
回転の分解能を備えているだけで充分である。実際に
は、演算による丸め誤差を考慮して、8パルス/回転の
分解能により高精度、高分解能の絶対回転位置検出を実
現することができる。
mdを1回転で1024パルス/回転とし、減速比Gnを
4とすると、減速部における出力軸の1回転では102
4×4=4096パルス/回転となるので、高精度の絶
対回転位置を検出することができる。このとき、減速部
の出力軸側の回転位置θgの検出値θgdは、4パルス/
回転の分解能を備えているだけで充分である。実際に
は、演算による丸め誤差を考慮して、8パルス/回転の
分解能により高精度、高分解能の絶対回転位置検出を実
現することができる。
【0022】このようにして得られた回転子の絶対回転
位置の精度は、実際にはA/D変換回路の分解能により
定められ、後述する[数7]に示す数式により求めた回
転位置θgdの値は、温度の影響を受けるマグネットの最
大着磁やセンサ感度に依存しないで検出することができ
る。すなわち、回転位置の検出精度への温度変化の影響
を抑えることができる。
位置の精度は、実際にはA/D変換回路の分解能により
定められ、後述する[数7]に示す数式により求めた回
転位置θgdの値は、温度の影響を受けるマグネットの最
大着磁やセンサ感度に依存しないで検出することができ
る。すなわち、回転位置の検出精度への温度変化の影響
を抑えることができる。
【0023】前記減速部は、前記回転子の回転軸に直結
され、前記固定子及び回転子を収容するユニットと一体
的に構成されていてもよい。
され、前記固定子及び回転子を収容するユニットと一体
的に構成されていてもよい。
【0024】また、前記第1及び/又は第2の回転位置
検出部は、表面に正弦波着磁処理が施され回転軸に同軸
状に取り付けられたセンサ・マグネットと、前記センサ
・マグネットの着磁面と対向する部位に該回転軸回りに
略90度の位相差を以って配設された、磁束密度の大き
さを検出する2個のホール素子などの回転位置センサと
を用いて、簡素で且つ安価に構成することができる。
検出部は、表面に正弦波着磁処理が施され回転軸に同軸
状に取り付けられたセンサ・マグネットと、前記センサ
・マグネットの着磁面と対向する部位に該回転軸回りに
略90度の位相差を以って配設された、磁束密度の大き
さを検出する2個のホール素子などの回転位置センサと
を用いて、簡素で且つ安価に構成することができる。
【0025】また、本発明の第2の側面は、回転子側に
永久磁石を配置するとともに固定子側にコイルを配置し
て磁束分布とコイルの通過電流によりトルクを発生させ
るタイプのサーボ・アクチュエータにおける回転子の絶
対回転位置を検出する位置検出装置であって、前記回転
子の回転位置を検出する第1の回転位置検出部と、前記
回転子の回転を減速する減速部の出力軸における回転位
置を検出する第2の回転位置検出部と、前記第1及び第
2の回転位置検出部における各検出出力を基に前記回転
子の回転位置を算出する処理部と、を具備することを特
徴とする位置検出装置である。
永久磁石を配置するとともに固定子側にコイルを配置し
て磁束分布とコイルの通過電流によりトルクを発生させ
るタイプのサーボ・アクチュエータにおける回転子の絶
対回転位置を検出する位置検出装置であって、前記回転
子の回転位置を検出する第1の回転位置検出部と、前記
回転子の回転を減速する減速部の出力軸における回転位
置を検出する第2の回転位置検出部と、前記第1及び第
2の回転位置検出部における各検出出力を基に前記回転
子の回転位置を算出する処理部と、を具備することを特
徴とする位置検出装置である。
【0026】前記第1の回転位置検出部で検出した前記
回転子の絶対回転位置をθm(0<θm<2π)とし、前
記減速部の減速比をGnとし、前記第2の回転位置検出
部で検出した絶対回転位置をθg(0<θg<2π)と
し、θg×Gn/2πの整数部分をNとしたとき、前記処
理部は、θm+N×2πによって前記回転子の絶対回転
位置を算出することができる。
回転子の絶対回転位置をθm(0<θm<2π)とし、前
記減速部の減速比をGnとし、前記第2の回転位置検出
部で検出した絶対回転位置をθg(0<θg<2π)と
し、θg×Gn/2πの整数部分をNとしたとき、前記処
理部は、θm+N×2πによって前記回転子の絶対回転
位置を算出することができる。
【0027】よって、サーボ・アクチュエータの絶対回
転位置の分解能は、回転子の回転軸における位置検出系
の検出信号θmdの分解能のギア比Gnを掛けた分解能に
なる。このことから、減速部における出力軸の回転位置
θgの検出値θgdは、出力軸の1回転当りに回転子が回
転した数を識別できる程度の分解能を備えていれば充分
である。
転位置の分解能は、回転子の回転軸における位置検出系
の検出信号θmdの分解能のギア比Gnを掛けた分解能に
なる。このことから、減速部における出力軸の回転位置
θgの検出値θgdは、出力軸の1回転当りに回転子が回
転した数を識別できる程度の分解能を備えていれば充分
である。
【0028】このようにして得られた回転子の絶対回転
位置の精度は、実際にはA/D変換回路の分解能により
定められ、温度の影響を受けるマグネットの最大着磁や
センサ感度に依存しないで検出することができる。すな
わち、回転位置の検出精度への温度変化の影響を抑える
ことができる。
位置の精度は、実際にはA/D変換回路の分解能により
定められ、温度の影響を受けるマグネットの最大着磁や
センサ感度に依存しないで検出することができる。すな
わち、回転位置の検出精度への温度変化の影響を抑える
ことができる。
【0029】前記減速部は、前記回転子の回転軸に直結
され、前記固定子及び回転子を収容するユニットと一体
的に構成されていてもよい。
され、前記固定子及び回転子を収容するユニットと一体
的に構成されていてもよい。
【0030】また、前記第1及び/又は第2の回転位置
検出部は、表面に正弦波着磁処理が施され回転軸に同軸
状に取り付けられたセンサ・マグネットと、前記センサ
・マグネットの着磁面と対向する部位に該回転軸回りに
略90度の位相差を以って配設された、磁束密度の大き
さを検出する2個のホール素子などの回転位置センサと
を用いて、簡素で且つ安価に構成することができる。
検出部は、表面に正弦波着磁処理が施され回転軸に同軸
状に取り付けられたセンサ・マグネットと、前記センサ
・マグネットの着磁面と対向する部位に該回転軸回りに
略90度の位相差を以って配設された、磁束密度の大き
さを検出する2個のホール素子などの回転位置センサと
を用いて、簡素で且つ安価に構成することができる。
【0031】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより
詳細な説明によって明らかになるであろう。
後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより
詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について詳解する。
の実施形態について詳解する。
【0033】図1には、本発明の実施に供されるサーボ
・アクチュエータ10の軸方向の断面構成を示してい
る。
・アクチュエータ10の軸方向の断面構成を示してい
る。
【0034】図示の通り、サーボ・アクチュエータ10
は、所定の回転軸を持った回転子11の周囲に、例えば
3相の固定子12が円周方向に配設されている。回転子
11側に永久磁石を、固定子12側にコイルを配置し
て、コイルに正弦波電流を供給して所望の正弦波磁束分
布を形成することにより、回転子11に対して回転トル
クを印加することができる。これら回転子11並びに固
定子12は、略円筒形状の筐体に収容されており、単一
のサーボ・アクチュエータ・ユニットを構成する。そし
て、回転子11は、所定の回転軸回りに回転可能となる
ように軸支されている。
は、所定の回転軸を持った回転子11の周囲に、例えば
3相の固定子12が円周方向に配設されている。回転子
11側に永久磁石を、固定子12側にコイルを配置し
て、コイルに正弦波電流を供給して所望の正弦波磁束分
布を形成することにより、回転子11に対して回転トル
クを印加することができる。これら回転子11並びに固
定子12は、略円筒形状の筐体に収容されており、単一
のサーボ・アクチュエータ・ユニットを構成する。そし
て、回転子11は、所定の回転軸回りに回転可能となる
ように軸支されている。
【0035】サーボ・モータの小型化・高出力化を実現
するために、回転子側に磁束密度の高いマグネットを使
用する。例えば、極異方性マグネットは、磁束密度が高
いので、高出力化の点で優れている。例えば、本出願人
に既に譲渡されている特開2001−314050号公
報(特願2000−128409号)には、小型化・高
出力化のために回転子に極異方性マグネットを使用した
サーボ・アクチュエータについて開示されている。
するために、回転子側に磁束密度の高いマグネットを使
用する。例えば、極異方性マグネットは、磁束密度が高
いので、高出力化の点で優れている。例えば、本出願人
に既に譲渡されている特開2001−314050号公
報(特願2000−128409号)には、小型化・高
出力化のために回転子に極異方性マグネットを使用した
サーボ・アクチュエータについて開示されている。
【0036】また、サーボ・モータの小型化・高出力化
を実現するために、固定子側の巻線密度を高密度化す
る。例えば、固定子に分割コア方式が採用される。分割
コア方式とは、鉄心すなわちコアをその周方向に分割す
るとともに、巻線を外部で整列状に巻き込んだ後、各鉄
心を組み立てることによって固定子を構成するものであ
り、コアへの高密度な巻線とアクチュエータの省スペー
ス化を可能にする。例えば、本出願人に既に譲渡されて
いる特開2002−95192号公報(特願2000−
281072号)には、固定子にコイルを好適に巻設す
るため分割コア方式を採用したサーボ・アクチュエータ
について開示されている。
を実現するために、固定子側の巻線密度を高密度化す
る。例えば、固定子に分割コア方式が採用される。分割
コア方式とは、鉄心すなわちコアをその周方向に分割す
るとともに、巻線を外部で整列状に巻き込んだ後、各鉄
心を組み立てることによって固定子を構成するものであ
り、コアへの高密度な巻線とアクチュエータの省スペー
ス化を可能にする。例えば、本出願人に既に譲渡されて
いる特開2002−95192号公報(特願2000−
281072号)には、固定子にコイルを好適に巻設す
るため分割コア方式を採用したサーボ・アクチュエータ
について開示されている。
【0037】本実施形態に係るサーボ・アクチュエータ
10は、駆動回路13Aを同一筐体に内蔵した小型アク
チュエータである。図示の例では、制御回路基板13上
には、所定パターンの印刷配線が敷設されているととも
に、駆動回路13Aや固定子コイルへの正弦波電流の供
給を制御するための周辺回路チップが搭載されている。
制御回路基板13は、略円盤状に形設されている。制御
回路基板13の略中央には、回転子11の回転シャフト
を挿通させるための開口が穿設されている。
10は、駆動回路13Aを同一筐体に内蔵した小型アク
チュエータである。図示の例では、制御回路基板13上
には、所定パターンの印刷配線が敷設されているととも
に、駆動回路13Aや固定子コイルへの正弦波電流の供
給を制御するための周辺回路チップが搭載されている。
制御回路基板13は、略円盤状に形設されている。制御
回路基板13の略中央には、回転子11の回転シャフト
を挿通させるための開口が穿設されている。
【0038】回転子11の制御回路基板13側の端面に
は、リング状の回転子センサ・マグネット15が取り付
けられている。このリング状の回転子センサ・マグネッ
ト15の表面は、図2に示すように正弦波着磁処理が施
されている。
は、リング状の回転子センサ・マグネット15が取り付
けられている。このリング状の回転子センサ・マグネッ
ト15の表面は、図2に示すように正弦波着磁処理が施
されている。
【0039】リング状の回転子センサ・マグネット15
の表面は正弦波着磁されており(上述)、その磁束密度
φは回転子11の回転位置θmの関数として表される。
本実施形態では、回転子センサ・マグネット15の磁束
密度φ(θm)は下式に従って変化するものとする。
の表面は正弦波着磁されており(上述)、その磁束密度
φは回転子11の回転位置θmの関数として表される。
本実施形態では、回転子センサ・マグネット15の磁束
密度φ(θm)は下式に従って変化するものとする。
【0040】
【数1】
【0041】ここで、回転子11の絶対回転位置θ
mは、減速比Gnを持つ減速器(後述)が1回転する度
に、0から2π×Gnまで変化する。また、θm=0は回
転子11の回転軸の出力用マグネットにおける磁極軸の
原点位置と定義する。φ0(t)はマグネットの最大磁
束密度の大きさであり、温度t[℃]に依存する。一般
に、マグネットの最大磁束密度φ0(t)は温度tに反
比例して変化する。すなわち、回転位置センサ16A及
び16Bの出力の振幅の大きさは、温度tにより変化す
る訳である。
mは、減速比Gnを持つ減速器(後述)が1回転する度
に、0から2π×Gnまで変化する。また、θm=0は回
転子11の回転軸の出力用マグネットにおける磁極軸の
原点位置と定義する。φ0(t)はマグネットの最大磁
束密度の大きさであり、温度t[℃]に依存する。一般
に、マグネットの最大磁束密度φ0(t)は温度tに反
比例して変化する。すなわち、回転位置センサ16A及
び16Bの出力の振幅の大きさは、温度tにより変化す
る訳である。
【0042】一方、制御回路基板13の回転子11側の
表面上には、図1並びに図3に示すように、2個の回転
位置センサ16A及び16Bが回転軸に対して90度の
位相差を以って配設されている。
表面上には、図1並びに図3に示すように、2個の回転
位置センサ16A及び16Bが回転軸に対して90度の
位相差を以って配設されている。
【0043】回転位置センサ16A及び16Bは、磁極
軸の原点位置に磁束密度の大きさを検出する素子(ホー
ル素子)で構成される。回転位置センサ16A及び16
Bは、回転子センサ・マグネット15の着磁面に対向し
て配置されている。一方の回転位置センサ16Aは、回
転子センサ・マグネットが発する磁界に応じたホール・
センサ信号SINを出力し、他方の回転位置センサ16
Bは同様にホール・センサ信号COSを出力する。詳し
くは、図7を参照されたい。これらセンサ出力としての
SIN信号及びCOS信号は駆動回路13Aに入力され
る。
軸の原点位置に磁束密度の大きさを検出する素子(ホー
ル素子)で構成される。回転位置センサ16A及び16
Bは、回転子センサ・マグネット15の着磁面に対向し
て配置されている。一方の回転位置センサ16Aは、回
転子センサ・マグネットが発する磁界に応じたホール・
センサ信号SINを出力し、他方の回転位置センサ16
Bは同様にホール・センサ信号COSを出力する。詳し
くは、図7を参照されたい。これらセンサ出力としての
SIN信号及びCOS信号は駆動回路13Aに入力され
る。
【0044】これらホール・センサ信号SIN及びCO
Sは、駆動回路13Aの絶対位置検出回路(図5中の参
照番号30)に入力され、図8に示すように、デジタル
値θ mdに変換される。この検出値θmdは、図8に示すデ
ジタル回路によりθm=θx0となるように制御されてい
るため、センサ信号SIN及びCOSの温度tにより変
化する振幅A0に依存しない結果となる。このようにし
て求められたθmd[パルス]は、サーボ・アクチュエー
タ10の回転子11の絶対回転位置を表す。すなわち、
駆動回路13Aは、外部(例えば中央コントローラ)か
らの位置指令と絶対回転位置θmdが一致するように、ア
クチュエータ・モータの回転駆動のフィードバック制御
を行う。
Sは、駆動回路13Aの絶対位置検出回路(図5中の参
照番号30)に入力され、図8に示すように、デジタル
値θ mdに変換される。この検出値θmdは、図8に示すデ
ジタル回路によりθm=θx0となるように制御されてい
るため、センサ信号SIN及びCOSの温度tにより変
化する振幅A0に依存しない結果となる。このようにし
て求められたθmd[パルス]は、サーボ・アクチュエー
タ10の回転子11の絶対回転位置を表す。すなわち、
駆動回路13Aは、外部(例えば中央コントローラ)か
らの位置指令と絶対回転位置θmdが一致するように、ア
クチュエータ・モータの回転駆動のフィードバック制御
を行う。
【0045】また、図1の紙面左側には、回転子11の
回転駆動を減速するための減速ギア部20が、回転子1
1の回転シャフトに直結されている。本実施形態では、
減速ギア部20は、複数の減速器遊星ギア21−1,2
1−2,21−3で構成される。
回転駆動を減速するための減速ギア部20が、回転子1
1の回転シャフトに直結されている。本実施形態では、
減速ギア部20は、複数の減速器遊星ギア21−1,2
1−2,21−3で構成される。
【0046】減速ギア部20の端面には、サーボ・アク
チュエータ10外の部材と接合する連結部28が、回転
子11の回転軸と略同軸状に回転するように、取り付け
られている。そして、リング状の減速器センサ・マグネ
ット25は、回転子11の回転軸と略同軸状に回転する
ように、連結部28に取り付けられている。この減速器
センサ・マグネット25の表面は、図4に示すように正
弦波着磁処理が施されている(同上)。
チュエータ10外の部材と接合する連結部28が、回転
子11の回転軸と略同軸状に回転するように、取り付け
られている。そして、リング状の減速器センサ・マグネ
ット25は、回転子11の回転軸と略同軸状に回転する
ように、連結部28に取り付けられている。この減速器
センサ・マグネット25の表面は、図4に示すように正
弦波着磁処理が施されている(同上)。
【0047】一方、この減速器センサ・マグネット25
に対向するように、2個の減速器回転位置センサ26A
及び26Bが回転軸に対して90度の位相差を以って配
設されている。
に対向するように、2個の減速器回転位置センサ26A
及び26Bが回転軸に対して90度の位相差を以って配
設されている。
【0048】回転位置センサ26A及び26Bは、磁極
軸の原点位置に磁束密度の大きさを検出する素子(ホー
ル素子)で構成される。回転位置センサ26A及び26
Bは、回転子センサ・マグネット25の着磁面に対向し
て配置されている。一方の回転位置センサ16Aは、回
転子センサ・マグネットが発する磁界に応じたホール・
センサ信号SINを出力し、他方の回転位置センサ26
Bは同様にホール・センサ信号COSを出力する。詳し
くは図7を参照されたい。これらセンサ出力としてのA
BS_SIN信号及びABS_COS信号は駆動回路1
3Aに入力される。
軸の原点位置に磁束密度の大きさを検出する素子(ホー
ル素子)で構成される。回転位置センサ26A及び26
Bは、回転子センサ・マグネット25の着磁面に対向し
て配置されている。一方の回転位置センサ16Aは、回
転子センサ・マグネットが発する磁界に応じたホール・
センサ信号SINを出力し、他方の回転位置センサ26
Bは同様にホール・センサ信号COSを出力する。詳し
くは図7を参照されたい。これらセンサ出力としてのA
BS_SIN信号及びABS_COS信号は駆動回路1
3Aに入力される。
【0049】これらホール・センサ信号ABS_SIN
及びABS_COSは、駆動回路13Aの絶対位置検出
回路(図5中の参照番号30)に入力されて、図9に示
すようなデジタル回路によってθg=θxとなるように制
御されているため、センサ信号ABS_SIN及びAB
S_COSの温度tにより変化する振幅A1に依存しな
い結果となる。こうして得られたθgd[パルス]は、サ
ーボ・アクチュエータ10の減速器の主軸側における絶
対回転位置を表わす。駆動回路13Aは、外部(例えば
中央コントローラ)からの位置指令と絶対回転位置が一
致するように、アクチュエータ・モータの回転駆動のフ
ィードバック制御を行う。
及びABS_COSは、駆動回路13Aの絶対位置検出
回路(図5中の参照番号30)に入力されて、図9に示
すようなデジタル回路によってθg=θxとなるように制
御されているため、センサ信号ABS_SIN及びAB
S_COSの温度tにより変化する振幅A1に依存しな
い結果となる。こうして得られたθgd[パルス]は、サ
ーボ・アクチュエータ10の減速器の主軸側における絶
対回転位置を表わす。駆動回路13Aは、外部(例えば
中央コントローラ)からの位置指令と絶対回転位置が一
致するように、アクチュエータ・モータの回転駆動のフ
ィードバック制御を行う。
【0050】サーボ・アクチュエータ10のサーボ制御
構成を図5に示しておく。例えば、サーボ・アクチュエ
ータ10が脚式移動ロボットの関節アクチュエータに適
用されている場合においては、アクチュエータ・モータ
のフィードバック制御は機体の姿勢安定制御に大いに関
わる。
構成を図5に示しておく。例えば、サーボ・アクチュエ
ータ10が脚式移動ロボットの関節アクチュエータに適
用されている場合においては、アクチュエータ・モータ
のフィードバック制御は機体の姿勢安定制御に大いに関
わる。
【0051】絶対位置検出回路30は、サーボ・アクチ
ュエータ10の出力軸の絶対回転位置θgを検出するた
めの回路モジュールであるが、本実施形態では、回転子
11側の回転軸の絶対位置θmを測定する回転位置セン
サ16A及び16Bの各出力であるSIN信号並びにC
OS信号以外に、減速ギア部20側の出力軸における絶
対位置θgを測定する減速器回転位置センサ26A及び
26Bの各出力であるABS_SIN信号並びにABS
_COS信号を入力して、これら回転子11側の絶対位
置θm及び出力軸側の絶対位置θgの双方の検出信号に基
づいて、高分解能な出力軸の絶対位置を検出する。
ュエータ10の出力軸の絶対回転位置θgを検出するた
めの回路モジュールであるが、本実施形態では、回転子
11側の回転軸の絶対位置θmを測定する回転位置セン
サ16A及び16Bの各出力であるSIN信号並びにC
OS信号以外に、減速ギア部20側の出力軸における絶
対位置θgを測定する減速器回転位置センサ26A及び
26Bの各出力であるABS_SIN信号並びにABS
_COS信号を入力して、これら回転子11側の絶対位
置θm及び出力軸側の絶対位置θgの双方の検出信号に基
づいて、高分解能な出力軸の絶対位置を検出する。
【0052】回転センサ26A及び26Bから、下式の
関係で表される出力軸回転角θgとホール素子のセンサ
信号が得られる。詳しくは、図7を参照されたい。
関係で表される出力軸回転角θgとホール素子のセンサ
信号が得られる。詳しくは、図7を参照されたい。
【0053】
【数2】
【0054】ここで、G0(t)は、各回転位置センサ
を構成するホール素子の感度係数であり、温度t[℃]
に依存する。一般に、G0(t)は、温度tに反比例し
て変化する。図6には、温度変化とセンサ信号の関係を
示している。同図からも分るように、ホール素子の出力
φsは、低温では振幅は大きいが、高温では振幅が小さ
くなる。すなわち、温度上昇とともにセンサの感度は低
下してしまう。
を構成するホール素子の感度係数であり、温度t[℃]
に依存する。一般に、G0(t)は、温度tに反比例し
て変化する。図6には、温度変化とセンサ信号の関係を
示している。同図からも分るように、ホール素子の出力
φsは、低温では振幅は大きいが、高温では振幅が小さ
くなる。すなわち、温度上昇とともにセンサの感度は低
下してしまう。
【0055】マグネットの最大磁束密度の大きさφ
0(t)と、ホール素子の感度G0(t)は、最大使用範
囲の温度において、下式に示すような特性を持つ。
0(t)と、ホール素子の感度G0(t)は、最大使用範
囲の温度において、下式に示すような特性を持つ。
【0056】
【数3】
【0057】ここで、φ0、G0はt=0での最大磁束密
度、感度それぞれの大きさである。また、kφ、kgは
正の定数であり、下式に示す関係式に近似される。
度、感度それぞれの大きさである。また、kφ、kgは
正の定数であり、下式に示す関係式に近似される。
【0058】
【数4】
【0059】この2つの信号からサーボ・アクチュエー
タの出力軸の回転位置θgを求める手順について、以下
に説明する。
タの出力軸の回転位置θgを求める手順について、以下
に説明する。
【0060】サーボ・アクチュエータ10に内蔵された
駆動回路13Aに、各減速器回転位置センサ26A及び
26Bのセンサ信号ABS_SIN及びABS_COS
を入力する。センサ信号ABS_SIN及びABS_C
OSは、A/D変換回路により、デジタル形式のデータ
に変換される。
駆動回路13Aに、各減速器回転位置センサ26A及び
26Bのセンサ信号ABS_SIN及びABS_COS
を入力する。センサ信号ABS_SIN及びABS_C
OSは、A/D変換回路により、デジタル形式のデータ
に変換される。
【0061】駆動回路13Aは、センサ信号ABS_S
IN及びABS_COSの関係より、下式に基づいて回
転位置θgの概値を判断する。
IN及びABS_COSの関係より、下式に基づいて回
転位置θgの概値を判断する。
【0062】
【数5】
【0063】ここで、θgの値は、(1)〜(4)の各
領域が決定される。次いで、θs並びにθeを、
領域が決定される。次いで、θs並びにθeを、
【0064】
【数6】
【0065】として、下式の演算を行う。
【0066】
【数7】
【0067】もし、Eθx=0でない場合には、θxを下
式のように更新して、Eθx=0に収束するまでθxを変
化させて、上記の(式1)から再計算する。
式のように更新して、Eθx=0に収束するまでθxを変
化させて、上記の(式1)から再計算する。
【0068】
【数8】
【0069】Eθx=0となるときは、θg=θxであ
る。よって、このθx値がサーボ・アクチュエータ10の
出力軸の絶対位置θgdとなる。図9には、上記の演算を
回路により実現したブロック図を示している。
る。よって、このθx値がサーボ・アクチュエータ10の
出力軸の絶対位置θgdとなる。図9には、上記の演算を
回路により実現したブロック図を示している。
【0070】このようにして得られたθgd値の精度は、
実際にはA/D変換回路の分解能により定められ、温度
の影響を受けるG0(t)、φ0(t)に依存しないで検
出することができる。すなわち、回転位置の検出精度へ
の温度変化の影響を抑えることができる。
実際にはA/D変換回路の分解能により定められ、温度
の影響を受けるG0(t)、φ0(t)に依存しないで検
出することができる。すなわち、回転位置の検出精度へ
の温度変化の影響を抑えることができる。
【0071】本発明によれば、比較的低分解能の回路、
通常のSN比のアナログ信号による回路を用いることに
よっても、サーボ・アクチュエータの出力軸における高
精度且つ高分解能な絶対位置の検出を容易に実現するこ
とができる。
通常のSN比のアナログ信号による回路を用いることに
よっても、サーボ・アクチュエータの出力軸における高
精度且つ高分解能な絶対位置の検出を容易に実現するこ
とができる。
【0072】サーボ・アクチュエータ10の回転子11
側における各回転位置センサ16A及び16Bから検出
した絶対回転位置をθm(0<θm<2π)とし、減速器
の減速比をGnとし、また、減速ギア部20の出力軸側
に取り付けられた各減速器回転位置センサ26A及び2
6Bから検出した絶対回転位置をθg(0<θg<2π)
とする。このとき、θg×Gn/2πの演算結果の値の整
数値をNとすれば、出力軸がθgだけ回転したときにN
は回転子11の回転軸が回転した回数となる。
側における各回転位置センサ16A及び16Bから検出
した絶対回転位置をθm(0<θm<2π)とし、減速器
の減速比をGnとし、また、減速ギア部20の出力軸側
に取り付けられた各減速器回転位置センサ26A及び2
6Bから検出した絶対回転位置をθg(0<θg<2π)
とする。このとき、θg×Gn/2πの演算結果の値の整
数値をNとすれば、出力軸がθgだけ回転したときにN
は回転子11の回転軸が回転した回数となる。
【0073】この結果、θm+N×2πによって、回転
子11の回転軸の絶対位置を算出することができる。よ
って、サーボ・アクチュエータ10の絶対回転位置の分
解能は、回転子11の回転軸における位置検出系の検出
信号θmの分解能にギア比Gnを掛けた分解能になる。こ
のことから、減速ギア部20の出力軸における回転位置
θgの検出系は、出力軸の1回転当りに回転子11が回
転した数を識別できる程度の分解能を備えていれば充分
である。
子11の回転軸の絶対位置を算出することができる。よ
って、サーボ・アクチュエータ10の絶対回転位置の分
解能は、回転子11の回転軸における位置検出系の検出
信号θmの分解能にギア比Gnを掛けた分解能になる。こ
のことから、減速ギア部20の出力軸における回転位置
θgの検出系は、出力軸の1回転当りに回転子11が回
転した数を識別できる程度の分解能を備えていれば充分
である。
【0074】また、減速器のバックラッシュにより、θ
mとθgのゼロ点のズレ量、及び、センサの配置の公差に
よるθmとθgのゼロ点のズレ量は、既知であれば、その
ズレ量の大きさを補正することにより、θmとθgのゼロ
点を調整することができるので、θmとθgのゼロ点が一
致しなくてもよい。
mとθgのゼロ点のズレ量、及び、センサの配置の公差に
よるθmとθgのゼロ点のズレ量は、既知であれば、その
ズレ量の大きさを補正することにより、θmとθgのゼロ
点を調整することができるので、θmとθgのゼロ点が一
致しなくてもよい。
【0075】図7には、回転子11を回転駆動させたと
きの各回転位置センサの出力の変化を示している。回転
子11の回転位置θmの検出値θmdを1回転で1024
パルス/回転とし、減速比Gnを4とすると、減速ギア
部20における出力軸の1回転では1024×4=40
96パルス/回転となるので、高精度の絶対回転位置を
検出することができる。このとき、減速ギア部20の出
力軸側の回転位置θgの検出値θgdは4パルス/回転の
分解能を備えているだけで充分である。図7では、検出
値θgdの分解能1024パルス/回転としたときの例を
示している。この場合、0≦θgd<256のときN=0
となり、256≦θgd<512のときN=1となり、5
12≦θgd<768のときN=2となり、768≦θgd
<1024のときN=3となる。
きの各回転位置センサの出力の変化を示している。回転
子11の回転位置θmの検出値θmdを1回転で1024
パルス/回転とし、減速比Gnを4とすると、減速ギア
部20における出力軸の1回転では1024×4=40
96パルス/回転となるので、高精度の絶対回転位置を
検出することができる。このとき、減速ギア部20の出
力軸側の回転位置θgの検出値θgdは4パルス/回転の
分解能を備えているだけで充分である。図7では、検出
値θgdの分解能1024パルス/回転としたときの例を
示している。この場合、0≦θgd<256のときN=0
となり、256≦θgd<512のときN=1となり、5
12≦θgd<768のときN=2となり、768≦θgd
<1024のときN=3となる。
【0076】このようにして、比較的低分解能の2つの
内蔵された位置検出器を用いて、モータの回転軸を高分
解能に検出することができる。
内蔵された位置検出器を用いて、モータの回転軸を高分
解能に検出することができる。
【0077】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示とい
う形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈
されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示とい
う形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈
されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
【0078】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
ロボットや汎用組立機器、ロボット・ハンド機器、その
他の多軸制御装置などのような多軸駆動系の機械装置に
対して適用することができる、優れたサーボ・アクチュ
エータを提供することができる。
ロボットや汎用組立機器、ロボット・ハンド機器、その
他の多軸制御装置などのような多軸駆動系の機械装置に
対して適用することができる、優れたサーボ・アクチュ
エータを提供することができる。
【0079】また、本発明によれば、回転軸の姿勢位置
を高精度に検出することができる、優れたサーボ・アク
チュエータ並びにその位置検出装置を提供することがで
きる。
を高精度に検出することができる、優れたサーボ・アク
チュエータ並びにその位置検出装置を提供することがで
きる。
【0080】また、本発明によれば、駆動回路を同一の
モータ・ユニットに内蔵して構成されたサーボ・アクチ
ュエータに対して適用することができる、優れた位置検
出装置を提供することができる。
モータ・ユニットに内蔵して構成されたサーボ・アクチ
ュエータに対して適用することができる、優れた位置検
出装置を提供することができる。
【0081】また、本発明によれば、モータ・ユニット
内の温度変化の影響を受けることなく回転軸の姿勢位置
を高精度に検出することができる、優れたサーボ・アク
チュエータ並びにその位置検出装置を提供することがで
きる。
内の温度変化の影響を受けることなく回転軸の姿勢位置
を高精度に検出することができる、優れたサーボ・アク
チュエータ並びにその位置検出装置を提供することがで
きる。
【図1】本発明の実施に供されるサーボ・アクチュエー
タ10の軸方向の断面構成を示した図である。
タ10の軸方向の断面構成を示した図である。
【図2】回転子センサ・マグネット15の表面に正弦波
着磁処理が施されている様子を描写した図である。
着磁処理が施されている様子を描写した図である。
【図3】制御回路基板13の回転子11側の表面上に2
個の回転位置センサ16A及び16Bが回転軸に対して
90度の位相差を以って配設されている様子を示した図
である。
個の回転位置センサ16A及び16Bが回転軸に対して
90度の位相差を以って配設されている様子を示した図
である。
【図4】減速器センサ・マグネット25並びに減速器回
転位置センサ26A/26Bの構成を示した図である。
転位置センサ26A/26Bの構成を示した図である。
【図5】サーボ・アクチュエータ10のサーボ制御構成
を示したブロック図である。
を示したブロック図である。
【図6】温度変化とセンサ信号の関係を示したチャート
である。
である。
【図7】回転子11を回転駆動させたときの各回転位置
センサの出力の変化を示したチャートである。
センサの出力の変化を示したチャートである。
【図8】回転子11の回転位置θmを位置検出系の検出
値θmdに変換する演算処理をデジタル回路により実現し
たブロック図である。
値θmdに変換する演算処理をデジタル回路により実現し
たブロック図である。
【図9】減速部における出力軸側の回転位置θgを位置
検出系の検出値θgdに変換する演算処理をデジタル回路
により実現したブロック図である。
検出系の検出値θgdに変換する演算処理をデジタル回路
により実現したブロック図である。
10…サーボ・アクチュエータ
11…回転子
12…固定子
13…制御回路基板,13A…駆動回路
15…回転子センサ・マグネット
16A,16B…回転位置センサ
20…減速ギア部
21…減速器遊星ギア
25…回転子センサ・マグネット
26A,26B…回転位置センサ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2F077 AA13 AA25 AA29 AA30 CC02
CC08 JJ02 JJ08 NN04 NN24
PP12 QQ05 QQ07 QQ10 RR28
VV02
5H560 AA07 BB12 DA02 DA16 DA20
DB20 RR03
Claims (8)
- 【請求項1】回転子側に永久磁石を配置するとともに固
定子側にコイルを配置して磁束分布とコイルの通過電流
によりトルクを発生させるタイプのサーボ・アクチュエ
ータであって、 前記回転子の回転位置を検出する第1の回転位置検出部
と、 前記回転子の回転を減速する減速部と、 前記減速部の出力軸における回転位置を検出する第2の
回転位置検出部と、 前記第1及び第2の回転位置検出部における各検出出力
を基に前記回転子の回転位置を算出する処理部と、を具
備することを特徴とするサーボ・アクチュエータ。 - 【請求項2】前記減速部は、前記回転子の回転軸に直結
され、前記固定子及び回転子を収容するユニットと一体
的に構成されてなる、ことを特徴とする請求項1に記載
のサーボ・アクチュエータ。 - 【請求項3】前記第1及び/又は第2の回転位置検出部
は、 表面に正弦波着磁処理が施され回転軸に同軸状に取り付
けられたセンサ・マグネットと、 前記センサ・マグネットの着磁面と対向する部位に該回
転軸回りに略90度の位相差を以って配設された、磁束
密度の大きさを検出する2個の回転位置センサと、を備
えることを特徴とする請求項1に記載のサーボ・アクチ
ュエータ。 - 【請求項4】前記処理部は、前記第1の回転位置検出部
で検出した前記回転子の絶対回転位置をθm(0<θm<
2π)とし、前記減速部の減速比をGnとし、前記第2
の回転位置検出部で検出した絶対回転位置をθg(0<
θg<2π)とし、θg×Gn/2πの整数部分をNとし
たとき、θm+N×2πによって前記回転子の絶対回転
位置を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載のサ
ーボ・アクチュエータ。 - 【請求項5】回転子側に永久磁石を配置するとともに固
定子側にコイルを配置して磁束分布とコイルの通過電流
によりトルクを発生させるタイプのサーボ・アクチュエ
ータにおける回転子の絶対回転位置を検出する位置検出
装置であって、 前記回転子の回転位置を検出する第1の回転位置検出部
と、 前記回転子の回転を減速する減速部の出力軸における回
転位置を検出する第2の回転位置検出部と、 前記第1及び第2の回転位置検出部における各検出出力
を基に前記回転子の回転位置を算出する処理部と、を具
備することを特徴とする位置検出装置。 - 【請求項6】前記減速部は、前記回転子の回転軸に直結
され、前記固定子及び回転子を収容するユニットと一体
的に構成されてなる、ことを特徴とする請求項5に記載
の位置検出装置。 - 【請求項7】前記第1及び/又は第2の回転位置検出部
は、 表面に正弦波着磁処理が施され回転軸に同軸状に取り付
けられたセンサ・マグネットと、 前記センサ・マグネットの着磁面と対向する部位に該回
転軸回りに略90度の位相差を以って配設された、磁束
密度の大きさを検出する2個の回転位置センサと、を備
えることを特徴とする請求項5に記載の位置検出装置。 - 【請求項8】前記処理部は、前記第1の回転位置検出部
で検出した前記回転子の絶対回転位置をθm(0<θm<
2π)とし、前記減速部の減速比をGnとし、前記第2
の回転位置検出部で検出した絶対回転位置をθg(0<
θg<2π)とし、θg×Gn/2πの整数部分をNとし
たとき、θm+N×2πによって前記回転子の絶対回転
位置を算出する、ことを特徴とする請求項5に記載の位
置検出装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002148911A JP2003070284A (ja) | 2001-06-11 | 2002-05-23 | サーボ・アクチュエータ並びにその位置検出装置 |
PCT/JP2002/005772 WO2002101914A1 (fr) | 2001-06-11 | 2002-06-11 | Servoactionneur et dispositif de detection de position associe |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-175708 | 2001-06-11 | ||
JP2001175708 | 2001-06-11 | ||
JP2002148911A JP2003070284A (ja) | 2001-06-11 | 2002-05-23 | サーボ・アクチュエータ並びにその位置検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003070284A true JP2003070284A (ja) | 2003-03-07 |
Family
ID=26616702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002148911A Pending JP2003070284A (ja) | 2001-06-11 | 2002-05-23 | サーボ・アクチュエータ並びにその位置検出装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003070284A (ja) |
WO (1) | WO2002101914A1 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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WO2006137991A1 (en) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Trw Automotive U.S. Llc | Recovery of calibrated center steering position after loss of battery power |
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---|---|---|---|---|
JP7440258B2 (ja) * | 2019-12-17 | 2024-02-28 | ミネベアミツミ株式会社 | アブソリュートエンコーダ |
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US4740690A (en) * | 1982-09-02 | 1988-04-26 | Rockwell International Corporation | Absolute combinational encoders coupled through a fixed gear ratio |
JPH0461020U (ja) * | 1990-10-04 | 1992-05-26 | ||
JP3528949B2 (ja) * | 1995-09-29 | 2004-05-24 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | 出力回転軸のアブソリュート位置検出装置 |
-
2002
- 2002-05-23 JP JP2002148911A patent/JP2003070284A/ja active Pending
- 2002-06-11 WO PCT/JP2002/005772 patent/WO2002101914A1/ja unknown
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JP2005053416A (ja) * | 2003-08-07 | 2005-03-03 | Toyoda Mach Works Ltd | 車両用舵取装置 |
JP2006322794A (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-30 | Hitachi Cable Ltd | 操舵角センサ |
WO2006137991A1 (en) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Trw Automotive U.S. Llc | Recovery of calibrated center steering position after loss of battery power |
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WO2007055135A1 (ja) * | 2005-11-14 | 2007-05-18 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | 磁気式エンコーダ装置 |
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CN102203545A (zh) * | 2008-12-30 | 2011-09-28 | 深圳航天科技创新研究院 | 霍尔旋转变压器及由其制成的霍尔转角编码器 |
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KR20190094918A (ko) * | 2018-02-06 | 2019-08-14 | 영남대학교 산학협력단 | 복수에 절대 엔코더 값과 감속비를 이용한 절대 위치 판단 및 위치 판단에 요구되는 엔코더 분해능 |
KR102086357B1 (ko) | 2018-02-06 | 2020-03-09 | 영남대학교 산학협력단 | 복수에 절대 엔코더 값과 감속비를 이용한 절대 위치 판단 및 위치 판단에 요구되는 엔코더 분해능 |
WO2023100473A1 (ja) * | 2021-11-30 | 2023-06-08 | ソニーグループ株式会社 | アクチュエータ装置、アクチュエータ装置の制御方法、及び移動体 |
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---|---|
WO2002101914A1 (fr) | 2002-12-19 |
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